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たんぽぽ舎です。【TMM:No1082】
                          転送歓迎
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その67 ◆
 
        4つの情報をお知らせします(5月13日)
 
     1.『1号機のメルトダウン確定-このまま海を
        放射能汚染させるのか?』山崎久隆
     2.『原子力発電のコストは、火力、水力と比べ
        最も高い!』(電気料金が高くなる)
     3.『東京電力の電力危機キャンペーンには
        踊らされない』5/15のご案内
     4.『本日の電力消費3415万キロワットと
        賢人会議のくだらない内容』山崎久隆
 
★1.「1号機のメルトダウン確定-このまま海を放射能汚染させるのか?」
 
                          山崎久隆
 
 1号機はメルトダウンが確定しました。それどころか、格納容器内に
燃料が漏出しています。このまま水を突っ込み続ければ、たいへんな
量の放射能が海に流出します。とんでもないことを止めさせないとと、
下記のような質問と要請を東電宛に送りました。
-----------------------転送元のメール-----------------------
From:     YAMASAKI Hisataka <vfa01742@nifty.com>
To:       genshiryoku-center@tepco.co.jp
Cc:      
Subject: 1号冷却ついての質問です
 
 YAMASAKI Hisatakaです。
先日は、有用な情報をありがとうございました。
 さて、今日の新聞に一斉に「1号機の水位は無し」「圧力容器損傷の可能性」
との記事があり、かねて予想通り、圧力容器底部が損傷し水が溜まらない状態に
あることが分かったとされています。
 この事態に東電はまだ水を入れようとしているようですが、そんなことをした
ら大量の汚染水を海に流してしまうことになります。
 以下の質問にお答えください。
 
 1号機の燃料は全て露出しているとのことですが、その状況を東電は「燃料の
位置が下にずれているか、溶けて容器の底に落ちたか」と言っていますが、位置
がすれるとはどういう意味でしょうか。下部格子板が外れたと言うことですか。
 1号機原子炉建屋から汚染水が流出していると思われますか、していないと思
われますか。
 していないとしたら、これまで投入して行方不明となった水がどこにあるので
しょうか。
 しているとしたら、その水は主に何処に溜まっていますか。タービン建屋にお
いて水位上昇が確認されていますか。
 しているとしたら、さらにその水が地下を通じて海に流れ出していることを否
定できますか。
 海に流れ出しているとしたら、重大な海洋汚染を招いているわけですが、今後
も水を入れ続ければさらに拡大の一途となります。これで良いのですか。
 さらに、提案ですが、こうなると水を入れ続けていたら冷却以前に汚染の拡大
にしかなりません。鉛を投入することを考えたらどうですか。鉛を散弾のような
小さい粒にして水といっしょに送り込み、一定の量に達したら水を止めれば鉛に
覆われて冷却できるようになると思います。鉛の利点は融点が低いので燃料冷却
能力が相当程度期待でき、さらに放射線を遮る効果があり、最後に仮に漏えいし
ても水のように流出することがないことです。鉛の融点は330度ほど、沸点は
1700度以上なので圧力容器を破壊する可能性は低いです。
 2号機と3号機についても同様の結果と思われます。もはや水は無くなってい
ると仮定して、鉛投入をすべきではないでしょうか。
 
 
★2.「原子力発電のコストは、火力、水力と比べ最も高い!
   (電気料金が高くなる)
      立命館大学の大島堅一教授がデータを使って説明」
 
・5月12日のテレビ朝日、モーニングバードは、3・11原子力災害始まって以来
の、真実に一歩近づいたかと思える放送をしていた。
いわく、「発電コストは、(水力、火力に比べ)原子力発電が最も高い」。そん
なことは、アンチ原子力派で、少しでも原子力を勉強した人にとっては常識!か
も知れない。しかし大手マスコミは、今まで一貫して、電気事業連合会が発表し
てきたあらかじめ一定の計算モデルに従った、発電単価(1Kw当たり)を国民
に垂れ流してきた。それによると、1Kw当たり発電単価は、原子力が5.3円、
火力が6.3円、水力が11.9円。(2004電事連)
 これに対して、立命館大学お大島堅一教授は、これまで原発に払ってきた総コ
ストを発電実績で割り、それに電源開発促進税(1Kw当たり37.5銭=約100円/
月:国民負担)等の税金(税金投入が多いのが原子力!)を入れて計算すると、
発電単価は原子力が10.68円、火力9.9円、水力7.26円となることをすっきりと視
聴者に見せてくれた。これらの数字は、有価証券報告書を元に計算されたもので、
これらにさらに、原子力に欠かすことの出来ない再処理費用を入れると、何をか
いわんやである。同じく同TVに登場した河野太郎議員によれば、自民党時代も
現在も、経産省は一度も発電コスト計算に係る生のバックグラウンドデータを出
すことはなく、その部分はいつも「黒塗り」だったそうだ。どこかの会社の原子
炉生データ開示せず!と、そっくりではないか。
・こうして、私たち「普通の国民」は、騙され続けてきた。
数年前に筆者が、10人の主婦友達に聞いたところ、原子力に多く投入される電源
開発税が、自分たちの電気料金に上乗せされていること、そしてその単価を知っ
ている人物は、残念ながらいなかった。我々も不勉強だったかもしれない。
 しかし、そこに、一貫して、政府よりの情報を流し続けてきた大手マスコミの
責任はなかっただろうか。今回の報道のように、最近のTV報道には、若干の変
化が見られる。その理由は、イ.東電は今後、TVコマーシャルに経費を計上す
るどころの騒ぎではなくなり、スポンサー価値が下がった。ロ.若い層のみなら
ず、いまや国民の中で合言葉になりつつあるのが、「テレビ、大手新聞は当てに
ならない」。さらに若い層になると、「TVなんて見ない。ネットしか信用でき
ない」と言う言葉を、身近でよく聞く。TV局もさすがにあせっているだろう。
時代の趨勢もあるだろう。しかし、すべての国民が、(被災地で情報源が限られ
る遅滞も含め)インターネットに堪能で、自分にとって「より真実に近い」と思
われる情報を、瞬時に得ることが出来るのだろうか。否である。福島現地の若い
お母さん方と話す機会があったが、「ママ友」で日常、ネットをやらない環境の
「主婦友」は、若い層でもとても多いそうだ。また、インターネット世代でない
層への情報開示も非常に大事だ。
・3番目に、手前味噌かもしれないが、たんぽぽ舎メルマガで以前もお勧めした
ように、各TV、新聞社、雑誌社へのFAX作戦は、大変功を奏す。特にTVは、
視聴者からの反応にとても弱い。どんどん意見をぶつけよう。FAXをどんどん
送ろう。そうして、一人でも、原子力発電の発電コストは安い!などという、誤
った呪縛から解放されれば良いではないか。
最後に「コメンテーター」がつぶやいた、「誰のための原子力かって、ことです
よね。いかに今まで、考えずに、知らずに、生きてきたか。歴代の推進大臣は土
下座して当然と言うことが段々わかってきた」と言う言葉が重く感じられる。
(H)
 
 
★3.「東京電力の電力危機キャンペーンには踊らされない」
   5/15(日)の講演会のご案内
 
 東電は、福島原発事故後すぐに計画停電の発表や節電を求め、自助努力するよ
り先に電力供給制限を行った。そして、「夏の電力が足りなくなる」キャンペー
ンをまた始めた。過去の原発停止による、「電力危機」も同じようなキャンペー
ンで人々に節電を求め、咽喉もとを過ぎれば、原発による余った夜間電力の消費
先をオール電化等のキャンペーンで家庭の需要をのばしてきた。しかし東電が有
している発電設備をみると原発を中心にした電力供給体制に偏っているために起
ることである。他の発電設備をフルに活用し他社購入を増やして、夏場の数日、
僅かな時間の最大電力に対する対策を実施れば、電気は不足しない。もしも、停
電等を起こすようであれば、もはや東電は電力会社の資格はない。
 このたび"ホントに環境にやさしい電気とは?"と言う、環境に多大な負荷をも
たらす原発の電気ではなく、私たちも環境にやさしい電気を選ぶためのパンフレ
ットを市民エネルギー研究所やたんぽぽ舎の協力で竹財団発行から発行しました。
 お知り合いに手渡して一緒に考えてください。無料です。5月15日(日)の集会
で配布します。(A)
 
 ※5月15日(日)「福島第一原発事故で、起きたこと
                わかったこと これからのこと」
 会 場:明治大学リバティータワー地下1階1001号室
 講 演:豊田直巳さん、小泉好延さん、安藤多恵子さん、
     矢部忠夫さん、相沢一正さん
 時 間:13:30~16:30(13:00開場) 参加費:500円
 主 催:市民エネルギー研究所
 共 催:たんぽぽ舎・大竹財団
 
 
★4.「本日の電力消費3415万キロワットと賢人会議のくだらない内容」
 
                          山崎久隆
 
・今日、東電が準備している電力量は3900万キロワット、予想最大は3600万キロ
ワット、予備力わずか5%でいいらしい。それに対して午前中の最大は3415万
キロワット。well省エネ。でも東京は昼過ぎには30度近くになるらしいのです
が・・・。
 電力消費量などというのは、やろうと思えばこのくらいは下げられるという
見本みたいな日になるのかも。
 
・さて、賢人会議とやらを経産省で開いたそうだ。だいたい賢人などと自ら名
乗る会議にろくなものはない。ある会議が後の人々にとって「あああれは賢人
たちの会議だったね」と評価されるからそう呼ばれるというのがまともな感覚。
自ら賢人と言ってはばからないなどというのはかなり恥ずかしいと思うのだけ
れども、そういう感覚は無いのだろうか。
 ネーミングだけにかみついているわけじゃあない。日経新聞の会議内容を見
てほとほと呆れた。「米仏などの主要国だけでなく、中東なども原発を推進す
るなか、日本が原子力技術を放棄するのは難しいとの指摘」など、とんでもな
くためにする議論。中東に地震はほとんどないし、米仏以外に推進する「主要
国」などない。日本は中東と米仏のために原発を推進するのか?こんなことを
言う「賢人」は少なくてもいらない。あとは金がかかるだの温暖化がどうだの、
いままでの原発推進論者の能書きを繰り返すだけの(または再確認するだけ
の)「賢者」もいらない。
 こういう愚者の会議ではなくて、ちゃんとものごとをかんがえられる人が集
まって「普通の」会議を開けば、今後50年ほどたって世界でも先進的な再生エ
ネルギー利用国になっていたら、そのときの人々が「賢人会議」と敬意を持っ
て読んでくれる。そんな会議でなければ意味がない。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1081】
                      転送歓迎
 
       ◆ 地震と原発事故情報 その66 ◆
 
       4つの情報をお知らせします(5月12日)
 
     1.『“夏の電力不足”は大ウソ・東電得意の情報隠し』
     2.『スマトラ地震の最大余震は、3ヶ月後に起きた
        M8.6の巨大余震。日本の3ヶ月後は、6月11日』
     3.『福島原発震災 刑事事件の立件困難?
        経営者の過失追及は』
     4.『5.7原発やめろデモ!!!」での警察による
        不当逮捕の何が問題なのか?』
 
 
★1.「“夏の電力不足”は大ウソ・東電得意の情報隠し
   わかっているだけで、3つの発電所隠し(広野火力、
   揚水、中電からの供給分)」
     結論。夏の電力は大丈夫。余力あり。停電ありえず。
 
 ・東京新聞「こちら特報部」は、次々に原発事故にかかわる電力会社、政府の
情報隠し、ゴマ化し、ウソ、インチキをあばきだし、読み応えある記事を提供し
ている。
 ・5月12日号(朝刊)の見出しを紹介する
 「電力不足キャンペーン」にモノ申す。東電また“情報操作”、広野火力復帰、
夏もOK、供給上積み隠し、危機あおる、よぎる計画停電・・・狙いは原発存続?
 電力会社と経産省(菅政権)グルに、という見出しである。
 ・中味の一部を紹介しよう
 イ.中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止決定を機に、またぞろ「電力
不足キャンペーン」が始まった。中電による電力融通の打ち切りが理由のようだ
が、「こちら特報部」の調べでは、被災した東京電力広野火力発電所(福島県広
野町)が七月中旬にも全面復旧する。そうなれば真夏のピーク時も電力は不足し
ない。国民を欺くような“情報操作”の裏には、なおも原発に固執する政府や電
力会社の姿勢が垣間見える。
 ロ.今月六日、衆院科学技術特別委員長の川内博史衆院議員ら民主党国会議員
七人が広野火力発電所(五基、計三百八十万kw)を視察した。首都圏の電力供給力
向上のカギを握る発電所だが、東電は復旧の見通しを示していない。
 しかし、川内氏らが今夏までに再稼働が可能かどうかを尋ねると、発電所の担
当者は「津波で破損したが、全体的には被害は少ない。七月中旬にも全面復旧で
きる」と明言したという。
 ハ.さらに広野火力が復旧すれば、夜間に余った電力でダム湖に水をくみ上げ
て発電する揚水発電も上積みできる。電力供給力見通しでは、四百万kwしか計上
していないが、東電管内の揚水発電能力は最大千五十万kw。今夏の最大需要と予
測する五千五百万kwは十分に賄える計算になる。
 川内氏は「今夏の東電の電力供給力は全く問題がないどころか、需要を上回る。
余剰電力は東北電力などに融通すればいい。
 二.西日本からの電力融通分百万kwの内訳についても、東電、中電ともに口を
つぐむ。(中略)電力供給力への不安を解消するどころか“得意の情報隠し”で危
機をあおっている格好だ。
 ホ.東電や政府は震災後、一貫して電力の供給力情報を出し渋ってきた。
 それを裏付けるような文書「東京電力の設備出力及び地震による復旧・定期検
査等からの立ちあがりの動向」がある。資源エネルギー庁が官邸や与党への説明
用に作成した内部資料で、東電管内の原発、火力発電、水力発電の出力や、震災
前と直後の状況、七月末までに復旧する予定の発電所が一目で分かる。
 この文書でも、東電の当初の供給力見通しのうち、最大千五十万kwの揚水発電
の存在が抜け落ちていたことがあきらかになった。
 ・結論
 わかっているだけでも3つ=東電広野火力(5基380万kw)と揚水発電(東電管内
1,050万kw)と中電からの供給分(100万kw)の三つが、意識的に外されている。民
主党川内博史議員が言うとおり、今夏の東電の供給力は、全く問題ないどころか
需要を上回る。余剰分は、東北電力へまわせる位だ。(柳田)
 
 
★2.「スマトラ地震の最大余震は、3ヶ月後に起きた
   M8.6の巨大余震。日本の3ヶ月後は、6月11日」
 
 インドネシア、スマトラ大地震(M9.1)と東日本大震災(M9.0)は、構造がよく
似ている、という指摘が多い。5月12日(木)の朝のTBSテレビ(6チャンネル)
で、この似ている両者の特徴が示された。そのスマトラ地震の要点の報告です。
 ・余震が多いのは、巨大地震で起きたひずみのため。(ひずみの解消が余震を
生む)
 ・スマトラ地震の最も大きい余震は3ヶ月後に起きたM8.6。(編集部コメン
ト:M8.6は、浜岡原発で心配される東海地震クラス。関東大震災ですらM7.9だ
った)
 ・スマトラでは、5年以上、余震が続いた。200キロ離れた地でM7.7の余震が
起きた実例もあり。
 ・火山の爆発が相次いだ。日本の富士山もいつ噴火してもおかしくない状況。
 
<編集部> 12日朝の6チャンネルの指摘には、地震国日本への助言、ヒントが多
い。東日本大震災の余震が続いているのだから、運転中の原発は全部すぐ停める
べきだ。“第2のフクシマ”が発生したらどうするんだ!東電福島の4基の原発
事故でフーフー言っているのに、もうひとつ原発大事故が起きてしまったら、
「日本はもつのか?」菅首相も浜岡原発停止要請は良かったが、「それ以外は心
配ない」みたいなことを言うな。地震と原発についてあまりに不勉強であり、か
つ暴論である。重ねて言う。
運転中の全原発(26基位)をすぐ止めよ! 
原発大惨事=放射線大流出で国土も水も食物も放射能汚染されるよりは、まだ、
節電、停電の方がましだ。余震・地震がおきてしまってから、原発がやられてし
まってから、後悔しても、もう、遅いから!       (柳田)
 
 
★3.「福島原発震災 刑事事件の立件困難?
   経営者の過失追及は」…5/11東京新聞より
 
 福島の原発事故後、同県須賀川市では、政府の野菜出荷制限指示の翌日に有機
栽培野菜農家の男性(64)が将来を悲観して自殺したのを始め、原発に近い複数の
病院で、数十人の入院患者たちが避難の搬送に伴い亡くなった。事故は、東電の
甘い想定や、機器の整備不足から起こったことは間違いがない。こうした事態へ
の、経営者としての東電の過失責任を、どう問うのか。意見はいくつかに分かれ
るようだ。
 今回の原発震災では、直接被ばくによる死者がおらず、事故の主因は津波によ
る電源喪失とされるため、刑事事件として扱うのは難しいだろう、という意見が
ある一方で、反原発運動の市民団体「たんぽぽ舎」副代表の山崎さんは、「損害
賠償を求める民事訴訟だけでなく、刑事事件も問うべきだ」と話す。ただし、
「規制官庁が電力会社となれ合い、お手盛りの安全基準をつくってきた、その現
行基準や制度自体が違法だという視点にたたないと、刑事責任の追及は難しい。
その際、原発の所長を含めた現場の人は調査対象として免責し、刑事事件はトッ
プに問えばよい」と提起する。いずれにしても、慶応大学の金子教授(財政学)の
言うように、「放射能被害をはっきりさせるためにも、事故の検証がまず必要」
であり、「刑事責任だけにとらわれず、事故処理費用を電力料金値上げや増税に
転化しないことが大事」であることに間違いはないだろう。(東京新聞5月11日
より、抜粋)
 
 
★4.「5.7原発やめろデモ!!!」での警察による
    不当逮捕の何が問題なのか?」
 
 不当逮捕された2人には何と10日間の勾留延長がつき、今も代々木署と原宿署
に勾留されています。
 皆さまからの救援カンパと抗議メッセージ、マスコミ取材をお願いします。
救援会声明、カンパ口座、抗議メッセージ募集
今までの抗議メッセージ
デモは大変な盛り上がり、主催者の報告!
 
◎デモ当日の警察による過剰警備について
 そもそも、今回の不当逮捕は警察による過剰警備が引き起こしたものでした。
・サウンドカーとデモ隊列の間に警察官を配置し、車と隊列を切り離す。
・デモ出発時に、隊列の先頭である横断幕の前に立ちはだかるように警察官を配
置し、デモの表現を妨害する。
・隊列をむやみに分断することでデモ全体を小さく見せる。
・車道側に少しでも体がよりかかっただけで、「車が通るので危ないです」と実
際には通ってもいないのに、すぐに小突く。
・大きな交差点では警察官同士がもった黄色いテープでデモ隊列を囲み、沿道か
らの自由な参加を妨害する。
・前を行く指揮官車により、絶え間なく大音量で「4列に並んで行進しなさい」
と警告を発し、参加者を威圧する。
・同じく指揮官車により、「ドライバーが迷惑をしている。早く歩きなさい」と
繰り返し、デモを「迷惑なもの」として貶める。
・疲れたため隊列を離れてゆっくり歩こうとすると「隊列に入れ!」と恫喝する。
・車道側に行き場がないため歩道にあがれば、車道に入れと規制する。
 
 まさに挙げればキリがないほど警察の規制は異様に激しいものでした。
デモは、民主主義の根幹を支える表現の自由(憲法21条)により保障された私た
ちの大切な権利であり、警察官による上記行為は、正当な理由なく憲法上の権利
を侵害する違憲行為です。
 今回の警察による不当逮捕の直接のきっかけとなったものは、その中でも「サ
ウンドカーとデモ隊列の間への警察官の配置」でした。
以下、当日の詳細は http://57q.tumblr.com/ をぜひごらんください。
 
 このメールマガジンで何度も紹介されている新橋の東京電力本店前行動でも、
これまで長年東電側の歩道で行っていた抗議行動が事故後は警察の暴力で阻止さ
れるようになりました。
 そこで仕方なく東電の向かい側の歩道で行われています。東電へ申し入れ書を
渡す行動でも、警察は東電と口裏を合わせて「何人集まっても東電入口には5人
しか行かせない」と勝手に目の前に立ちはだかります。警察は法的根拠がなけれ
ば動いてはいけないのに、問いただしても一切答えません。原発をなくすために
は、こうした運動つぶし、人権侵害、表現の自由の侵害をみんなの力でやめさせ
ることが必要です。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1080】
                      転送歓迎
     
       ◆ 地震と原発事故情報 その65 ◆
 
        5つの情報をお知らせします(5月11日)
 
     1.『朗報! 原発・夏に最大42基停止
       「原発なくても大丈夫」の社会にさらに一歩近づこう』
     2.『九州電力の供給能力は、原発がとまっても
       まったく心配いりません』
     3.『夏の東京電力管内は、本当に電力不足??』
     4.『読売、朝日、日経、毎日の大物OBが
         「原発マネー」を喰らう』
     5.『5月14日は中部電力と話し合いをします。大集合を!』
 
 
★1.朗報! 原発・夏に最大42基停止
   「原発なくても大丈夫」の社会にさらに一歩近づこう 
                           柳田 真
 
 ・東電福島第一原発の事故を受けて、原発が立地する地域では、住民の原発へ
のキビシイまなざしが、当然にも続いている。このため、定期検査が終了しても、
運転再開を延期している原発が増えている。朗報である。このままとめておいて
もらいたい。M7級(阪神淡路級)の余震が心配され(気象庁発表)、地震、余震で、
「原発が危ない、不安」に毎日おびえてくらすよりは、よほどましである。原発
なくても大丈夫という社会に近づけたいものです。
 ・一方、原発推進派は、この事態を悪宣伝して、電気が足りなくなる、と脅し
て、早めに「原発再開」へもっていこうとたくらんで宣伝・広報をしている。私
たちは、この、電気が不足キャンペーン(実は、原発再開キャンペーン)のギマン
をあばいていく。(5月15日(日)のシンポジウムは、その一助になる内容です。)
真夏のピークに、電気が不足するというが、わずか2~3日、しかも数時間のこ
とだ。それでも電気不足というのなら、真夏は、労働者は年休を捨てないでもっ
と年休を取ろう、それで、被災地の応援、復興にいくのもよいではないか。工場
も夏場はなるべく休んだ方がよい。日本の労働者の年休は、少なすぎる。
 ・原発に頼るから、停電が起きる。広瀬隆さんがいわれるように、天然ガス火
力(ガスコンバインド・サイクル)は、最もクリーンで、最もエネルギー効率が高
い発電だ。しかも短期間で施設が用意できる。(そこが原発と違う。)これで電気
不足は十分解決できる。
 ・全国の商業用原発54基で夏までに定検検査で停止する予定の原発一覧
  北海道電力 泊 1基
  東京電力 柏崎刈羽 2基
  関西電力 美浜、大飯、高浜、各1基
 
 
★2.九州電力の供給能力は、原発がとまってもまったく心配いりません
 
                   「あんくる トム 工房」より転載 )
 
九州電力の供給能力は 十分余裕があります。
過去の電力使用量を見てみますと平成20年度の8月が過去最高の使用量です。 
88億KWhです。昨年はちょっと減って84億48百万KWhです。
供給可能量は、水力発電    267.7万KW
       火力発電  1118.0万KW
         地熱   21.0万KW
         これだけで 1406.7万KW
        そのほか 内燃機関発電所があります。
       (すべて信頼できる九電の資料です)
 
 フル稼働すれば 1日で  3億3760万KWh
         30日で 101億2824万KWhで
    88億KWhを十分カバーできます。
 
 そのほか佐賀県には電源開発の松浦火力があります。
 ここは200万KWの能力をもっています。
    (14億4000万KWh/1ヶ月換算)
 また、北九州には企業の持つ火力発電所も利用できます。
 需要が殺到したときでも十分対応できる供給能力を持っています。
 実際、今、玄海原発も川内も検査で止まっています。(約30億KWhが休止)
 でも、足りない状況ではないですよね。
 いつもは火力発電のパワーを抑えているのですよ。
   (この時期の使用料は12月で68億43百万KWhです。)
 心配しないでください。
 電力会社は原発を温存しておきたいために『足りない、足りない』と
 言っているに過ぎないのです。
 東電もそうですよ。火力が復旧したら足りるのです。
 ご安心ください。
 
 
★3.夏の東京電力管内は、本当に電力不足??
   5/15(日)講演会のご案内
 
   福島第一原発事故で起きたこと、わかったこと、これからのこと
   ∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠
 福島第一原発事故が発生してから2ヵ月、収束の見通しがまったく立たない状
態が続いています。
 国の原子力政策の基本方針を決める原子力委員会は事故の検証結果を待たずに
今後の重要課題の整理しはじめました。
 しかし本当にそれでよいのでしょうか?
 福島第一原発でいったい何が起こったのか、どういうことがわかったのか、
 この原発事故をふまえ、ひとつひとつ検証していくことが大事です。
 
日 時:2011年5月15日(日)13:30~16:30(開場13:00)
会 場:明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー地下1階1001教室
     東京都千代田区千代田区神田駿河台1-1
交 通:JR中央・総武線、丸ノ内線「御茶ノ水駅」徒歩3分
講 演:◎「地震、津波、そして原発事故災害の現地を歩いて」
       豊田直巳さん(フォトジャーナリスト・JVJA)
    ◎「福島第一原発事故で起きたこと、わかったこと」
       小泉好延さん(市民エネルギー研究所)
    ◎「東京電力は電力会社の資格があるのか」
       安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所)
    ◎「原発現地からの報告」
       矢部忠夫さん(柏崎原発現地)
       相沢一正さん(東海第二原発現地)
参加費:一般=500円/主催団体会員・学生=無料
定 員:250名(予約不要)
主 催:たんぽぽ舎、(財)大竹財団、市民エネルギー研究所、現代史研究会
 
 
★4.読売、朝日、日経、毎日の大物OBが「原発マネー」を
   喰らう―放射能汚染、本当の危機
 
 「経産省の役員が東電などの電力会社や原子力関係の団体に天下りして批判を
受けていますが、大手新聞社も反省すべきです。経済部や科学部出身のOB記者
たちが、退職後も"原発マネー"の恩恵に与っているのですから」(全国紙記者)
東日本大震災発生1週間前の3月4日にも、都内でOB記者と東電の新旧幹部の
懇親立食パーティーが開かれた。
「費用は、もちろん東電持ちです。今年は東電から清水正孝社長、勝俣恒久会長
の現役幹部だけでなく、南直哉元社長、荒木浩元会長など、錚々たる面々が出席
していました」(出席者)(週刊文春5月19日号より抜粋)
 原発マネーで、各新聞社の大物OBを(現役も)買収して、原発推進の記事を書
かせているのだ。
 
 
★5.「5月14日は中部電力と話し合いをします。大集合を!」
 
  5月14日の「東電前アクション」は、13時半JR新橋駅SL広場集合、14時から
東電へ抗議行動ですが、その後、中部電力東京支社との話し合いの場が実現しま
した! 15時に中電前へ行き、15時半から16時位。またとない機会です、申し入
れ文も渡すので、ぜひご持参ください。そして、みんなで中電に要求しましょう!
 「浜岡原発は一時停止ではなく、今すぐ廃炉に!」
   マスコミ取材もぜひお願いします。
 詳細は、http://toudenmaeaction.blogspot.com/
 (東電前アクション・園 良太)
 連絡先は、toudenmae.action@gmail.com
たんぽぽ舎です。【TMM:No1079】
                      転送歓迎
     
       ◆ 地震と原発事故情報 その64 ◆
 
        5つの情報をお知らせします(5月10日)
 
     1. 浜岡原発止めても電気は大丈夫です
     2. 「浜岡以外は心配ない」菅発言は暴論
     3. 5月22日(日)反原発自治体議員と市民の
                   連盟結成集会に集まろう
     4. 東電前ライブ(5月8日)の報告
     5. 城南信用金庫に預金に行ってきました―読者から
 
 
★1 浜岡原発止めたら、電気は足りなくなるの?
 
大丈夫です。心配ご無用!電気は余るほどあります。
電気の消費量がもっとも多いのは、真夏のウィークデイの昼間、ほんの数時間。
その時間帯でさえ、浜岡原発がなくても十分電気はまかなえます。
中部電力自身がそれを公表しています。
真夏や昼間の時間帯でなければ、なおさらもっとたくさん余っているのです。
 
【その例】
今年3月23日に中部電力が発表した「『平成23年度電力供給計画』の策定につい
て」の資料から、次のことがわかります。
「中部電力の真夏の電力供給力」、2010(H22)実績では、
 
 ・ 浜岡原発ありの場合:2916万kw
 ・ 浜岡原発なしの場合:2692万kw
 ・ 上2つに対して、真夏の最大電力:2621万kwです。
 
さらに2011(H23)年度予想では、
 
 ・ 浜岡原発ありの場合:2999万kw
 ・ 浜岡原発なしの場合:2637万kw
 ・ 上2つに対して、真夏の最大電力:2560万kw
 
(注:浜岡原発の設備容量は発電端で計算〈3,4,5号機合計361.7万kw〉)
 
 
<データの出典>
今年3月23日に中部電力が発表した「『平成23年度電力供給計画』の策定につい
て」
の「添付資料1:平成23年度「電力供給計画」概要の[表3]最大電力需給計画
(送電端)」
 
 
★2 菅首相の不勉強と間違い=「浜岡以外の他の原発は心配ない」は暴論
 
 首相は「浜岡は特別」、「他の原発には停止を要請しない」という。
 これは全くの不勉強と間違いだ。地震予知連の前会長の大竹政和東北大名誉教
授ほか、多くの指摘がある。日本は地震国ゆえ、どこの原発にも一定のリスクが
ある、と。巨大地震は東海地震だけではない。危ない原発は浜岡だけではない。
例えば「新潟中越沖地震のように知られていない活断層でも突然、M7以上の地
震が起きている。どこで地震が起きてもおかしくない国で、心配のない原発があ
ると言えるのか」?
 
                                柳田真
 
 
★3「反原発自治体議員連盟」結成集会―市民と議員あつまれ
 
福島第一原発事故は人災。第二の事故を防ぐため、原発を廃絶するため、今、私
たちは行動します。心ある市民の方、議員の方ご参集を!!
 
日時:5月22日(日)
   午後1時30分から4時30分まで
会場:全水道会館(東京千代田区・地図参照)
内容:第1部 規約・行動計画・会費・組織・役員・その他の決定と確認
   第2部 記念講演・菅井益郎さん『飯舘村を調査して』
      (國學院大教授・市民エネルギー研究所) 
※7月17日・18日 静岡・浜岡行動(予定)
 
 
★4 東電前ライブ(5月8日)の報告
 
 5月8日にはいつも行われている東電前アクションの番外編として、晴天の中、
東電前ライブを通して東電本社前にて抗議を行いました。
普段からライブはやっていたにもかかわらず、開催当日に法的根拠もなく警察が
路上ライブは禁止と言ってきて、出だしは難航したかのように見えましたが、ス
タッフや法律に詳しい参加者の対応により、なんとかできる分だけやろうという
ところまでこぎつけ、ライブは始まりました。
 最初はしっとりムードの歌からはじまりました。
歌詞に含まれるメッセージには原発にかかわらず、人が生きていることについて
のメッセージもありました。
 最初は250人くらいでしたが、徐々に人は増えていき、それにつれてテンポと
ノリがいい曲になっていきました。
その中で特に「命が」を歌ってくれたバンドのときには、老若男女リズムに合わ
せて踊ったり、跳ねたり、跳んだり、手拍子したり、一緒に歌ったりと、みなが
一体になって原発の電気よりも原発によるお金儲けよりも命が大事というのを歌
を通して強調することで、東電に対して抗議することができました。ちなみにこ
の歌が行われていた時間には、東電内で定例会議が行われていたそうです。
 歌の合間に「原発反対」のシュプレッヒコールをあげたり、東電に対しての口
頭で訴えたり、曲に乗せた「原発反対」のシュプレッヒコールをみんなで歌った
りもしました。
 途中、ライブに興味を持った通りすがりの人が話しかけて来たり、通りすがり
で盛り上がっているのを見て飛び入り参加してくれた人たちもいたりして、全部
で300人ちょっとくらいの人数は集まりまり、ライブもすべて行うことができて、
大盛況のうちに幕を閉じました。
 今回はライブ出演者が殺到し、出演できなかったバンドがあふれてしまったが
ために、第二弾、第三弾ももしかしたらやるかもしれません、なんて話も主催者
から出ています。
 スタッフや参加されたみなさま、お疲れさまでした。いいライブと抗議をあり
がとうございました。(N子)
 
 
★5 城南信用金庫に行ってきました。(メルマガ読者M子さんより)
 
 メールをいつも有難うございます。昨日、今日と2つのことをしました。
 まず脱原発をうたっている城南信用金庫に2回目の預け代えをしてきました。
定期預金は通帳でなく証書なので、その都度銀行に行く必要があります。
 普通預金は地元の信用金庫、郵便局のATMが使えます。
 庶民の僅かなお金ですが、少しでもお金の流れを大手銀行から地元の信用金庫
や地方銀行に変えていくことが、大事ではないかと思います。S銀行からおろす
時、「あなたのところでは東電にどの位融資していますか?」とか、「脱原発に
向けて何かしていますか?」と聞くと窓口の人は他の人に聞きに行き、「うちで
は何もしていません」と答えていました。  
 
 次に今日の話を。
 
 高木文部科学大臣の事務所に福島の子供達のことを、電話で聞いてみました。
高木さんは選挙区は長崎、三菱重工業の組合から議員になった人です。事務所の
男性に子供の20シーミリベルト問題について「私は大変心配しています」と言っ
たところ、「校庭の土を入れ替えている」、「自然界にも放射能があるし、CTス
キャンの放射能も高い」など、どこかで聴いたことばかり出てきます。
 「5月2日の市民グループと文科省の交渉の回答はどうなっていますか、撤回
したのですか?」と問うと「その場に文科省の誰が出ていたのか?」と言う位で
知らないのです。
 「交渉の様子はネットで見られるし、もっと勉強してください。」と申し上げ
ました。話の途中でガチャ切りされました。
 ガチャ切りのバトンをどなたか受け継いでください。
 
 電話を掛けましょう。
 
 高木義明事務所 TEL:03-3508-7420
         FAX:03-3508ー5757
 です。
                                    
                           M子
たんぽぽ舎です。【TMM:No1078】
                      転送歓迎
     
       ◆ 地震と原発事故情報 その63 ◆
 
        6つの情報をお知らせします(5月9日)
 
     1.『5/7原発やめろデモ!の報告』
     2.『5/7のデモに参加して・感想』
     3.『5/7デモの画像をクリアに紹介:ブログのお知らせ』
     4.『原子力推進側の解析書は予言していた
        津波が7メートルに達したら東電福島第一原発は
        望みなし(絶望) 東京電力は事前にわかっていたのだ…』
     5.『放射線アドバイザーに苦言殺到』
     6.『5月第2週の日程・参加歓迎』
 
 
★1.「5/7原発やめろデモ!の報告」
 
  5月7日渋谷「原発やめろデモ!!!!!」デモの報告。
  15000人参加、NHK・TBSが報道、警察が4名不当逮捕
 
 東京渋谷、普通の雨ではない雨が降った中1万5千人という人数が渋谷に集ま
った。サウンドカー4台、ものすごい勢いはまだまだ収まらない。高円寺1万5
千人デモを警戒した警察のサウンドカーとデモ隊との間に計画的妨害作戦があり
デモ隊を分断。混乱を呼んで4名の逮捕者がでる。そのうち2名は釈放され、2
名は未だ釈放されず。ただ、サウンドカーに近づこうとした人を公務執行妨害と
して逮捕し未だに勾留する警察。まさに警察の不当逮捕。デモ参加者70人で代々
木警察へ抗議応援にいく。デモの勢いを止めたい警察。でも!まだまだ収まらな
い勢い、これからもっともっと膨れ上がっていくだろう。6月11日さらに大規
模なデモとなって、原発すべて止めるまで走り続けていくだろう。歴史に残るほ
どの熱狂、怒り。こんなに熱いデモには参加せずにはいられない。(nanoha)
 
 不当逮捕の救援会HP:http://57q.tumblr.com/
(詳しい経緯を書いた声明、救援カンパ口座などが載っています。転送転載お願
いします!)
主催のHP、デモ映像:http://57nonukes.tumblr.com/
 
 
★2.「5/7のデモに参加して・感想」
 
 「もんじゅ・西村裁判を応援する会」としてたんぽぽ舎と本日(5/7)のサウ
ンドデモでチラシまき。集会挨拶も演説も抜き(チラシを沿道で配っていたので
そのように見えた。5,000枚まききる)。こんなのもあり。
 3時大音響の音楽と共に先頭集団出発。ただしなかなか進まない。渋谷区役所
沿道には何が始まるのかと大変な人だかり。こんな光景も始めて。驚くことばか
り。
 みんなで最後の15団で5時出発。デモを小さく見せるためにぶつ切りでの出発
らしい。それでも1団600人程度。おおよそ1万人。スゴイ。
 マイクを持った人が思い思いに喋り、時折音楽が入り、シュプレヒコールもあ
がる。統制する人はいないが不思議に調和の取れたデモ。
 最後の私たちへは嫌がらせか出だしや信号でだいぶ待たせる。拡声器で柳田さ
んがデモへの理不尽な対応を落ち着いた調子で抗議すると行進再開。あとはスム
ーズに進み最終地点であり出発地の代々木公園へ無事到着。最初に出発した人た
ちが3時間近く待っていてくれてお出迎え。感動ものだった。(藤田祐司)
 
 
★3.5月7日デモの画像を詳細に、クリアに紹介:ブログをお知らせします。
 
   Hiryu 写真日刊紙
 
   是非ご覧ください。
 
 
★4.「原子力推進側の解析書は予言していた
   津波が7メートルに達したら東電福島第一原発は望みなし(絶望)
   東京電力は事前にわかっていたのだ…。」
 
                          山崎久隆
 
・これまで東電社長などは「想定外の津波に襲われたから」とかなんとか言い
逃れに汲々とし、なんとか賠償額を抑えようと必死の様子ですが、そう世の中
甘くはありません。
 ちょうど米国のニューレグ1150と同様の確率論的安全評価(PSA)の
手法を使った津波の影響評価がされており、とっくに一定の確立で炉心損傷す
ることは分かっていたのです。
 
 福島第一原発の津波被災については、平成21年度地震に係る確率論的安全評
価手法の改良=BWRの事故シーケンスの試解析=という表題の報告書に、地震
や津波により原子炉炉心損傷が起きる確率の解析が載っています。
 
・この中の「3.津波PSAの試解析」という部分が、今読んでも背筋が凍り付
くことが書いてあります。
 特に3-11にある「図3.2 津波時のイベントツリー」を見ると、海水ポンプ
の破壊でもう炉心損傷が起こりえることが示され、海水ポンプが機能しても全
交流電源喪失が回復しなければRCIC(原子炉隔離時冷却系統)継続運転不
能により炉心損傷に至ることが書かれています。まさに福島第一で起きたこと
がそのままです。
 さらに3-8、3-9ページを見ると、「8時間以内の外部電源復帰」は津波
波高が13メートルを超えたら「0.0」すなわち復帰の可能性ゼロと書かれて
います。
「図3.1 津波時の解析シナリオ」3-10ページは、今回の福島第一原発の運
命を正確に記述していました。津波が海水ポンプを破壊し、さらに外部電源喪
失に至った場合、もはや望みは絶たれていたと言うことを。
 
もうちょっと詳しく引用します。
「本解析条件のもとでは、津波の波高が一定値以上(防波堤の効果を考慮しな
い場合には約7m、考慮した場合には約15m)の場合に条件付炉心損傷確率がほ
ぼ1.0 となり、炉心損傷頻度(相対値)は津波発生頻度(相対値)とほぼ同一
となる。これは、それぞれのケースでこの波高を超えた場合に海水ポンプが機
能喪失すると仮定していることによる。」
・ 解析はたった一つの、実に簡単なことを書いています。津波波高が7メート
ルに達したら福島第一原発に望みは無かったのだと。そして実際に津波が来てし
まったこと、そして波高が7メートルを超えていたこと。それが全てだったの
です。防波堤の効果は、期待は出来ません。なぜならば福島第一の防波堤は
5.7メートルしかなかったからです。7メートルを超えれば全て同じというこ
とになります。
 この後、どのようにしすれば最悪のシナリオを脱することが出来るのかについ
ては、この報告書には一切書かれていません。なぜならば、この報告書の任務
では無かったからです。
 
 東電は知っていました。このような事態になることを。そして最悪の事態を回
避したいのであれば、別に外部電源を引き入れて、冷却ポンプを動かせば良いこ
とも。そうしていればもしかしたら炉心は破壊されても大量の放射能放出は回避
できたかもしれないのです。TMI(米国スリーマイル島原発事故、レベル4)レ
ベルで回避できたかもしれなかったのです。海や大地をこれほどまでに汚染せず
に済んだかもしれないのです。
報告書が作成されたのは昨年12月でした。
 
 
★5.「放射線アドバイザー山下俊一氏に苦言殺到」
  (OurPlanetTVさんから届けていただきました。
   是非ご視聴ください)
 
 5月3日に二本松市で開催された山下俊一放射線アドバイザーの
 講演を取材してきました。
 後半の質疑で、彼のこれまでの発言に対し、厳しい質問が
 相次ぎました。
 
 「100ミリ以下は安全」放射線アドバイザー山下俊一氏に苦言殺到
 
 
★6.「5月第2週の日程・参加歓迎」
 
 11日(水)小林公吉さん「よくわかる原子力」教室 第1回目
         『原子力と人間』著者 小林公吉さんを講師に
         3回講座の第1回 18:45~21:00
        会 場:たんぽぽ舎(JR水道橋駅西口より5分)
        主 催:たんぽぽ舎・いろりばた会議
 
 14日(土)東電前アクション(13:30~)
     「事故の原因・東京電力本社へ抗議と申し入れ」終わらせよう原発!
     13:30 JR新橋駅SL広場集合→東京電力本店→中部電力
     主 催:東電前アクション
 
 15日(日)「福島第一原発事故で、起きたこと わかったこと これからのこと」
     会 場:明治大学駿河台キャンパス・リバティータワー
         地下1階1001号室
     講 演:豊田 直巳さん(フォトジャーナリスト・JVJA)、
         小泉 好延さん(市民エネルギー研究所)、
         安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所)、
         矢部 忠夫さん(柏崎原発現地)、
         相沢 一正さん(東海第二原発現地)
     時 間:13:30~16:30(13:30開場)
     参加費:500円
     主 催:市民エネルギー研究所
     共 催:たんぽぽ舎・大竹財団
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