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たんぽぽ舎です。【TMM:No1067】
                              転送歓迎です
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その52 ◆
 
         5つの情報をお知らせします。
 
   1.『世田谷区長選「脱原発」保坂氏当選』
   2.『稼働中の原発を今すぐ止めよう―地震が心配』
   3.『4/23-24アースデイに参加して』
   4.『4/24集会(芝公園)の決議文-4500人参加』
   5.『参考-週刊金曜日、週刊フラッシュ』
     ★編集部より
 
 
★1.東京新聞1面トップ記事
   世田谷「脱原発」保坂氏当選
 ・4月25日(月)の東京新聞は1面トップ記事に6段ブチ抜きの大きな活字で東
京世田谷区の区長選挙に「脱原発」を掲げる保坂のぶと氏(元衆議院議員、55歳)
(社民、国民新、新党日本支援)が自民党候補や民主党候補らを破って当選したと
報じた。
 ・解説記事=「首都の矛盾問い直す」を紹介します
 「…首都の矛盾問い直す
  東京23区最多の83万人が暮らす世田谷区の区長選で、「脱原発」を掲げた元
社民党国会議員の保坂展人氏が当選したのは、原発危機であらわになった首都の
矛盾を、区民自らが問い直した結果といえる。
  一極集中による利益を享受してきた東京は、東京電力の管内全体の三割の電
力を消費する。首都の繁栄は地方が支えてきた。東京から遠く離れた自治体の苦
境に無関心ではいられない。そんな都民の思いが世田谷の地で、変革へのうねり
につながったのではないか。
  世田谷区長選では民主、自民の二大政党は内輪もめに終始し、埋没した。原
発事故で古里を追われた人々と東京のつながりが問われる時にも政争を繰り広げ
る姿に、区民の目は厳しかった。
  大震災は原発依存のエネルギー政策を含め国のあり方自体を問い直す。首都
での脱原発区長の誕生は国政も揺さぶるだろう。政権は世田谷からの発信を重く
受け止めるべきだ。(社会部・浅田晃弘)」
 
 
★2.稼働中の原発を今すぐ止めよう―地震が心配
   4月26日(火)の毎日新聞に「意見広告が掲載」
 
・たんぽぽ舎内に事務局を置くストップ原発&再処理・意見広告の会(代表:鈴
木則子・岩田深雪)が4月26日(火)毎日新聞朝刊に「5段の意見広告」を載せる
ことが内定した。9回目の意見広告実績です。
・今回の意見広告の内容は、福島第一原発の大震災(原発震災)は、食品も水も大
地も放射能で汚染して、救援・復興を妨げている。惨事をくり返さないために、
稼働中の原発を今すぐ止めようというもの。
・この意見広告には数十万円かかっていますが、全国各地の皆さんからの温かい
賛同金・カンパで実現しました。今後(第10回)は東海地震の震源域の真上にある
浜岡原発3基を止めよう―原発3基止めても電気は大丈夫(中部電力発表数字か
ら)―を掲載する予定。皆さまにご協力をお願いします。
 
 
★3.アースデイ参加(4月23日~24日)
 
 これまでのささやかな地域への広報活動などのために集積したパネル等を利用
して、さらに多くの人に知ってもらう機会にしたいという思いで、今年はたんぽ
ぽ舎・劣化ウラン禁止・市民ネットワーク・廃原発ネットワークと4団体の共催
として申し込みました。23日は雨・風の影響もあり、来訪者は少なめでしたが、
24日は、芝公園での恒例の集会とかち合う中、用意したパンフは1冊を残し完売。
署名用紙は用意した枚数すべて完結(「浜岡原発すぐとめて」たんぽぽ舎に271筆、
24日だけしか集めなかった「脱原発への転換を速やかに決定し、自然エネルギー
へ政策転換を求める」205筆、「上関原発建設反対」185筆)。長いアンケートに
答えてくれた人も29人。何人かは連絡先を書いてくれたので、報告を出しながら
「意見広告の会」メンバーにお誘いもできるかもしれない。呼び物としてのシー
ル投票は好評でした。毎日新聞の世論調査の1問"原子力に頼る日本のエネルギ
ー政策は?"を取り出し、回答を「やむを得ない(青)」、「原発は減らすべきだ
(緑)」、「すべて廃止すべきだ(赤)」のシールを貼って答えてもらいました。
(終了後、たんぽぽ舎に持ち帰り、一緒に数えてくれた皆さん、ありがとう)。
 結果は、この順に41(4%)、145(14%)、838(82%)でした。
ちなみに、4.18毎日新聞世論調査では、それぞれ40%、41%、13%であり、世論一
般の意識との差に考えさせられます。スイスでは、3.11前と後では世論が大きく
逆転して、減らす・全廃が80%を占めていたのと合わせ、日本の世論を脱原発へ
向かわせるための道のりを考えずにはいらせません。自治体レベルをもう1歩進
め、自治会・町内会レベル、趣味の会レベルの運動の浸透が真に必要と考えます
(少なくとも私は今後その方向で動きたいと思っています。)
※渋谷アースデーのパレードは5000人参加。4/25朝日新聞朝刊に掲載されました。
 
★4.4/24集会の決議文(東京芝公園23号地、4500人参加)
 
 3月11日に発生したマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震は、いまだに
余震が続いています。被災地の皆様には心からお見舞いを申し上げます。そして
一日も早く救援がより広く、確実に展開されることを願っています。
 この未曾有の事態に加え、人間によって引き起こされた恐ろしい原発震災が発
生しました。1979年のスリーマイル、そして1986年のチェルノブイリ原発事故以
来、多くの人々が2度とこのような事故をひきおおこしてはならいないと思い、
原発に頼らないエネルギー政策をへの転換を求め、様々な活動を続けてきました。
 本年はチェルノブイリ事故から25年目になります。この事故を忘れず、さらに
強く脱原発の思いをあらたにすべく、各地で集会が準備されていました。その矢
先の福島原発震災でした。
 3月11日から50日近く経過した今もなお福島第一原子力発電所では放射性物質
の流出が続き、解決の目途はたっていません。福島県のみならず放射能の汚染は、
海に、陸に、広汎に広がりつつあります。
 農業者や漁業者からは悔しさと怒りの声があがっています。そして消費者から
は食べ物や飲み物の安全性について不安の声が出ています。また原子力発電所現
場で働く人たちの被曝問題など計り知れない問題が山積しています。
 そして4月19日、文部科学省は福島県の教育委員会などに対して、子どもも大
人と同様の年間で20ミリシーベルトまで被曝しても良いとする通知を出しました。
全国の一般人の被曝の年間基準量でさえ1ミリシーベルトなのです。子どもは大
人とくらべると放射線の影響を受けやすいという観点を無視しています。絶対に
許されることではありません。即時に撤回し、子どもたちに安全な環境を用意す
ることを強く、強く、強く、要求します。
 今後も全国で地震が心配です。気象庁もマグニチュード7以上の地震発生を警
告しています。活断層が直下にあり、且つ老朽化が進んでいる原発もあります。
そこで地震が起きれば、たとえマグニチュード7以下の地震であっても、福島原
発震災を超える第二の原発震災が有り得ると思います。これを防ぐ唯一の方法は、
現在稼働中のすべての原発を今すぐ止めることです。
 今、立場の違いはあっても多くの人たちは原子力発電所に対して疑問を持って
います。今日私たちは、チェルノブイリ原発事故の汚染地域からパーベルさんを
迎え、また福島現地からの報告も聞きました。今後絶対に原発震災を起こしては
ならないことを深く心に刻みました。この思いをより多くの人に伝えるために力
を合わせ、声を大きくし、世論を動かし、今度こそ脱原発社会を実現しましょう。
                        2011年4月24日
  チェルノブイリ原発事故から25年 
  くり返すな!原発震災 作ろう!脱原発社会 集会とデモ 参加者一同
 
※夜のNHKニュースで報道されました。
 
 
★5.参考・週刊誌の紹介2つ
 
イ.週刊金曜日臨時増刊4月26日発行 中味は4つから成り立っています。
                  全82頁600円
  1章 追及 原発震災
  2章 放射能を正しく恐れる
  3章 警告されていた原発震災
  4章 全国の原発と反・脱原発運動 団体名、住所、電話などの一覧
       (たんぽぽ舎:柳田もインタビューを受けています)
 
ロ.週刊フラッシュ5月3日号
 『重大事故がおきていた!福井の高速増殖炉「もんじゅ」はもっと危ない』の
記事が写真つきで3頁載っています。主な内容―もんじゅ「爆発」寸前、維持費
1日5500万円、夢の原子炉のはずが事故多発。自殺者も出ているもんじゅ闇の歴
史、調査だけで10億円。報道されない重大事態。核開発に反対する会の原田裕史
さんと元名城大教授の槌田敦さんの談話も載っています。
 
★編集部より
 
・たんぽぽ舎の日刊メールは、現在アドレス登録者4000人強へ発信されています。
又、受け取った人のうち、何人もの人が知人へ転送していただいているので、実
数は5000を超えると推定されます。更に、日刊ベリタ(3万人余)に転載されてい
ますので、数万人の人に読まれています。それだけに「原稿内容の正確さ」「数
字の誤りのなさ」により細心の注意を払っていきます。「掲載の方針」として、
みんなを元気づける記事、小さくても明るい記事、私たちの実践にかかわる記事、
今後の方向性を示す記事、読者からの声を中心に編集していきたいと考えていま
す。みなさんの声をお寄せ下さい。(柳田)
 
・3/26広瀬隆講演DVDの普及にご協力下さい。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1066】
                              転送歓迎です
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その51 ◆
 
         5つの情報をお知らせします。
 
   1.『東京で4500人、静岡で1300人』
   2.『子どもに年20ミリシーベルトを強要するな!』
   3.『復興話より原発事故収束が先決』
   4.『東電本店はあまりにもひどい対応』
   5.『4/26経産省前と東電前行動に参加しよう』
 
 
★1.繰り返すな、原発震災! 集会とデモ 東京で4500人が東京電力に抗議
 
芝公園から日比谷までデモし、東電前では"東電は責任を取れ"とみんながコール。
たんぽぽ舎も第2梯団の先頭で「浜岡原発は世界一危険。地震・大事故の前に止
めよう!」の横断幕を掲げて元気に行進しました。 
静岡市内で『菜の花パレード』に1,300人、次回は6月11日(土)の全国行動日に
再度、静岡も行動します。
 
 
★2.【緊急声明と要請】拡げて下さい
 
 子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的な決定に抗議
し、撤回を要求する皆さま、グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパン、
原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会、美浜・大飯・高浜原発に反対する
大阪の会、国際環境NGO FoE Japanの呼びかけによって、下記のオンライン署名
をお願いしています。たんぽぽ舎も、連盟署名いたしました。
 よろしくお願いいたします。
オンライン署名はこちらから
 
4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の
目安として、年20ミリシーベルトという基準を、福島県教育委員会や関係機関に
通知した。この年20ミリシーベルトは、屋外で3.8マイクロシーベルト/時に相
当すると政府は示している。3.8マイクロシーベルト/時は、労働基準法で18歳
未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)
の約6倍に相当する線量を子どもに強要する、きわめて非人道的な決定であり、
私たちは強くこれに抗議する。
 年20ミリシーベルトは、原発労働者が白血病を発症し労働認定を受けている線
量に匹敵する。また、ドイツの原発労働者に適用される最大線量に相当する。さ
らにこの基準は、大人よりはるかに高い子どもの感受性を考慮にいれておらず、
また、内部被曝を考慮していない。
 現在、福島県によって県内の小・中学校等において実施された放射線モニタリ
ングによれば、「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)に相当す
る学校が75%以上存在する。さらに「個別被ばく管理区域」(2.3マイクロシーベ
ルト/時以上)に相当する学校が約20%も存在し、きわめて危険な状況にある。
 今回、日本政府が示した数値は、この危険な状況を子どもに強要するとともに、
子どもの被曝量をおさえようという学校側の自主的な防護措置を妨げることにも
なる。
文科省は、20ミリシーベルトは、国際放射線防護委員会(ICRP)勧告Pub.109およ
びICRP3月21日付声明の「非常事態収束後」の基準、参考レベルの1-20ミリシ
ーベルトに基づくとしているが、その上限を採用することとなる。21日現在、日
本政府からは、本基準の決定プロセスに関しては、何一つ具体的な情報が開示さ
れていない。また、子どもの感受性や内部被曝が考慮されなかった理由も説明さ
れていない。文科省、原子力安全委員会において、どのような協議が行われたの
かは不明であり、極めてあいまいな状況にある(注)。
 
        私たちは、日本政府に対して、下記を要求する。
・子どもに対する「年20ミリシーベルト」という基準を撤回すること
・子どもに対する「20ミリシーベルト」という基準で安全とした専門家の氏名を
公表すること
(注)4月21日の政府交渉で、原子力安全委員会は正式な会議を開かずに、子ど
もに年20ミリシーベルトを適用することを「差支えなし」としたことが明らかに
なった。また、4月22日、5人の原子力安全委員の意見とりまとめについて議事録
は無かったと、福島瑞穂議員事務所に回答している。
 
 
★3.復興話より原発事故収束が先決
   原子力災害が進行中-10万人が戻れない現実
   福島県知事が「復興」について発言
 
 ・菅首相が復興構想会議を立ち上げて、自身の延命を狙っていると野党から批
判が集中、参加しない表明が各党から続いている。そんな中、原発震災で苦しむ
当該県の福島県知事が本質を突く当然の発言をしている。いわく、復興話より原
発事故収束が先決だ、現在も原子力災害が進行中で、10万人もの人々が家へ戻れ
ない現実が続いていると。岩手県知事は、日本経済に悪影響を与える(マイナス
効果)ので、増税反対を表明した。
 
 ・私たちも思う。福島第一原発4基は、今も危険な状態が続く。予断を許さな
い状況だ。震災時に、動いていなかった4号機ですら、使用済み燃料プールの高
温が続く=91度(4月23日朝刊)の危険さ。安定した冷温停止状態は約30℃。
 プール内には原子炉から取り出して冷却期間が短い燃料が多数あり、東電は監
視を強めている。プール内の燃料棒の損傷が疑われている。4号機のプールには
核燃料棒を束ねた燃料集合体が、1535体入っており、他号機のプールより、1,
000体位多く、新品や炉から取り出したばかりの使用途中の集合体もある。原発
の危険が続いているのだ。原発事故収束に全力をそそげ。現場作業員の心身にも
っと配慮せよ。
 
 
★4.なぜ?東電社長は謝罪しているのに、東電本店はあまりにもひどい対応
   4/23の東電前アクションへの本店対応を問う
 
・東電の清水正孝社長が福島第1原発から半径30キロ圏内の福島県富岡町と川内
村の住民等が避難する、同県郡山市を訪れ「ご迷惑をかけて申し訳ございません。
」と何度も土下座して謝罪した。住民からは「早く自宅に帰して下さい。」「子
どもの人生を返せ。」
と厳しい言葉が相次ぎ怒号が飛んだ。(4/23朝刊)
・「清水社長が直接謝罪」という活字と謝罪する社長の写真が一面に大きく載っ
ている朝刊を読みつつ、第12回目(?)の東電前アクションに行く。が、ここでは
東電本店のひどい対応が示され、東電の本音はここにあるのかと思わざるを得な
い現実にぶつかる。雨の中集まった70~80人。東電への質問や申し入れ文を持っ
てきた人々が申し入れ文を渡そうと、「面会の約束を現場でとった」のに、本店
警備担当と警察が「5人しかダメだ」と多数の警官を動員して、申し入れ行動を
阻んだのである。
 過去、東電は、全員での申し入れを受けていた。申し入れ文が、3~4名(団
体)のときでも参加者全員(20~30人)での申し入れに東電は対応していたのに、
「東電前アクション」に対しては、5名と人数制限して、ひどい冷たい対応をし
ている。東電の本音はこれなのか、と思ってしまう。(柳田)
・次回、東電前行動は4月26日(火)チェルノブイリ原発事故25周年の日です。
当初の28日(木)を変更して26日(火)にくりあげたもの。
原発推進の国の責任(経済産業省・原子力安全保安院)も同時に問い、抗議文を
提出します。
 
 
★5.4/26(火)東電前アクション、チェルノブイリ・デー!
     16:00~新橋駅前
     17:30~経済産業省前行動
     19:00~東電前抗議 キャンドルナイト
 
  ※新橋駅SL広場口から、東京電力本店前への行き方:
   まだまだ続きます。これ以降はこちら
たんぽぽ舎です。【TMM:No1065】
                              転送歓迎です
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その50 ◆
 
         5つの情報をお知らせします。
 
★1 福島原発事故の4月・5月の日程
★2 東電原発工程表についての疑問 山崎久隆
★3「想定外」は許さない  後半  山崎久隆
★4 芝公園集会にこんなお便り頂きました
★5 新刊本紹介:『原発崩壊』増補版 明石昇二郎
 
 
★1 福島原発事故の4月・5月の日程
 
#4月24日(日)芝公園:集会とデモ
  14:30~集会15:30~デモ
  会場:芝公園23号地(都営地下鉄三田線 御成門下車5分)
  デモコース 経産省別館前~中部電力東京支社前~東電本社前~
    銀座数寄屋橋交差点~東京駅前~常盤橋公園で流れ解散
  チェルノブイリ大事故(4月26日)に合わせた毎年のデモ、
   今年こそみんなで集まろう!!
   主催 原発止めよう!東京ネットワーク
#4月26日(火)チェルノブイリデー!
   16:00 新橋駅前 ~17:30 経済産業省別館前行動 ~
   19:00 東電前行動  キャンドルナイト
#4月27日(水) 緊急院内集会 13:00~15:00
   会場  衆議院第1議員会館1F 多目的ホール(198人定員)
   主催  超党派国会議員有志、
       *原子力安全委員会などに出席を求めている。  
#4月30日(土)広瀬隆さん講演会  17:50開演~21:10
   会場  豊島公会堂(池袋駅東口5分)
   講演  広瀬 隆「いま福島原発で起こっていること」
              大東 断、伊田浩之、山崎久隆、鈴木千津子
   主催  たんぽぽ舎・週刊金曜日共催
 
#5月1日(日) メーデー労働者と共に東電へ要求 
        10:30 東電本社前集合 ~12:00  ビラを配ります
#5月7日(土) 超巨大反原発ロックフェス デモIN高円寺
         午後予定
#5月15日(日) 福島原発事故で起きたこと、わかったこととこれから
            13:00~17:00  
   会場 明大リバティータワー1011室
      主催 市民エネルギー研究所、現代史研究会、大竹財団、たんぽぽ舎
#5月22日(日)反原発自治体議員(と市民)連盟・結成大会
   13:00~17:00  市民の参加歓迎
   会場 全水道会館大ホール(JR水道橋東口下車2分)
         
 
★2 東電原発工程表についての疑問
                          山崎久隆
 
 どんな工事でも工程表を作るときは、作業の内容をまず決定し、それに必要
な資機材を発注し、納品をしてもらえるのにどれくらいかかるかを見積もりし
、さらに現場作業でどれほどの人数を何日投入するか、または工期が決まって
いるならばその工期までに何人を投入するか計算して決めるものです。
 さらに最低限に必要なのは、その作業環境で何人が同時にどのような工事を
行えるかを計算することです。あるいは現場据え付けを簡略化するために工場
で組み立てを行うにしてもどれだけの装置を何処に取り付けるかが決まってい
ないと図面さえ引けません。
 そのような観点から見ると、現状で最も問題なのは、現場で人が活動できる
までにどれだけかかるかが全く計算できないことです。これでは無限にかかる
としか言いようがありません。
 最初にすべきことが出来ていないのに、最終目標が決まるわけがありません
から、何ヶ月という日数に合理性はありません。たぶん、昨日決めて今日に
なってもう工期に遅れが出ていることでしょう。
 18日の報道は1号機と3号機内部が人間の立ち入れない高線量域だと言うこ
とがわかったそうです。19日になって2号機は空間線量測定さえ失敗しまし
た。調査し、そして除染しないと人が入れないのです。このようなことは今ま
でに原発では経験したことさえありません。
 
 
★3 「想定外」は許さない・後半  (前半はその48)       
                           山崎久隆 
         
最悪のシナリオ全般
 
 圧力容器の構造から、炉底に落ちた燃料の冷却は難しくなるため、燃料の温度
が上がりだす。2700度以上にならないと燃料の酸化ウランそのものは溶けな
いが、圧力容器の鋼鉄は1000度程度でクリープ破壊という現象を起こす可能
性がある。そうなると完全な底抜け状態になり、燃料の一部が格納容器内に落下
する。下には水が溜まっているので、1000度以上の高温になっている燃料が
水に落ちた場合は水蒸気爆発を引き起こすかもしれない。格納容器やコンクリー
ト製の建屋も破壊され、内蔵する放射性物質の大量放出が始まる。原子炉圧力容
器も大きく破壊され、大量の燃料が新たに飛び散ることになる。
 現時点で内蔵している放射能の1%にも満たない量しか放出されていないと見
られる(希ガスは除く)が、水蒸気爆発を引き起こせば数十%にもなるかもしれ
ない。居住不可能地域が今よりももっと拡大してしまう。
 さらに3号機がプルサーマル原発であることは今回の原発震災をさらに深刻な
ものにしている。
 プルサーマル用MOX燃料は最初から燃料にプルトニウムを入れている。この
燃料体は32体あるが、MOX燃料の欠点は他のウラン燃料と比べて「融点が低
い」「核分裂生成物の放出が多い」「中性子を吸収しやすいため制御棒が効きに
くい」「放射線放出量が多い」などがある。既にこれも株主総会で指摘されてき
た。
 通常運転中ならばウラン燃料とは安全上問題になるほどの差は無く「誤差範囲」
と国も東電も主張をしていた。それに対して私たちは「極限的状況に陥った際に
危険性をいたずらに増大させる」と、強く警告してきたが、こんなに早く実現す
るとは思わなかった。
 全ての燃料は冷却不足となり、上部は溶融状態だと思われる。当然ウラン燃料
よりもMOXのほうが破壊は進み、炉の底に降り積もっているかもしれない。
 そのような環境で、いつまでも水を入れ続けていると、今度は炉の底で再臨界
を起こす危険性もある。ウラン235よりもプルトニウム239のほうが臨界量
は少ない。破損し、崩れてしまった燃料ペレットが積み重なった中で、プルトニ
ウムを多く含むMOX燃料がどの程度臨界になりやすいかは、実際のところよく
分からないだろう。まさしく実機を使った「核実験」が今ここで行われている。
 
報道姿勢
 
 初期の、原発で水素爆発が起きた頃、テレビでは遠景で撮った爆発映像を繰り
返し流しておきながら、何が起きているのかをほとんど説明できなかった。
国や東電がまともに情報を出さなかったため、「コメンテーター」と呼ばれる
「素人」が勝手な憶測を並べ立てた。情報が出てこないこと、一方では周辺から
の避難指示、これを総合すれば大変な事態になったことは誰もが想像できるだろ
うに、何故か「データを出せ」「責任あるものが調査をせよ」等の指摘がほとん
どされず、枝野官房長官、保安院の西山審議官、そして東電の記者会見をつなぎ
合わせるだけ。これは冗談にも報道などと言える次元では無い。いつもならば
「行くな」という場所だろうとずけずけ入り込むメディアが今回に限り「30キ
ロ離れた場所から撮影する鮮明化した」と称する、よく見えない画像を背景に、
ほとんど理解できない解説を繰り返した。
 最初の一週間が個人の健康を守るために最も大事だった期間だったのに、正確
な情報を伝える責任を放棄した報道の姿勢には心底怒りがわく。そのうえで、国
や東電発表をそのまま垂れ流したあげくに市民からの警告を「風評被害」と切り
捨てたり、これほどの大災害を引き起こしてきた原発に対し「この事故を終息さ
せれば世界に原発を売り込める」などと、自らがデマと風評を広めるような発言
まで発信している。
 いまマスコミに必要なのは、大きな主張として言うかどうかはともかくとして
も、これだけの原発震災を、ほとんど何も警告できなかったことと、市民からの
警告を全く取り上げなかったことを自らの報道姿勢の欠陥として、真摯に受け止
めることであろう。
         
         
★4 芝公園集会にこんなお便り頂きました。元気が出そうです
 
たんぽぽ舎 御中
 
過日高円寺の原発反対ロックデモに参加し、
関連のHPを拝見してご連絡いたしました。
 
直近ですが4月24日の芝公園デモに参加しようかと思っておりまして、ひとつ
ご相談です。
高円寺のように、打楽器を持参しても大丈夫でしょうか??
デモの構成やコンセプトにもよると思うのですが、
音があると声を出せない人でも歩くだけでパレードに楽しく参加しやすいのでい
いなと思っております。
私はサンバチームに所属しており、
こうした友人は、楽器でパレードに勢いをつけることもできるのではないかと思
います。
まだチームによびかけていませんが、
ご連絡いただければ、その旨友人たちに打診してみたいと思っています。
急なご相談ですみませんが、間に合いましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします
         
                       東京A子
        
 
★5 新刊本の紹介です。
 
 『原発崩壊』増補版
    想定されていた福島原発事故
      明石 昇二郎 著
        株式会社 金曜日 1,500円+税 
        
○「天災」と「人災」は区別して考えなければならない。このたびの東京電力・
福島第一原発事故は、紛れもない「人災」である。そもそも被災地内に原発がな
ければ、「天災」である地震や津波による被害の他に、被曝の心配までする必要
などまったくなかったからだ。・・・(第1章より)
 
 第1章 想定内の津波被害と放射能来襲
 第2章 原発炎上
  解説 原子力発電所(原発)とは何か?
 第3章 頼みの「専門家」は役立たずだった
 第4章 シミュレーション・ノンフィクション「原発震災」
  解説 原発輸出---これだけのリスク
 第5章 「ロシアンルーレット」は今日も止まらない
たんぽぽ舎です。【TMM:No1064】
                              転送歓迎です
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その49 ◆
 
         5つの情報をお知らせします。
 
   1.4月27日(水)【緊急院内集会】の案内
   2.読書からの声2つ
   3.愛知県在住の主婦の方より
   4.5月のやさしい学習会(全3回連続講座)―講師:小林公吉さん
   5.5月1日メーデー労働者と共に東電本店前行動への案内
 
 
★1.福島原発事故に関する公開質疑~事態の見通しと対応策~
 
【日時】4月27日(水) 13:00~15:00 (12:30 開場)
【場所】衆議院第1議員会館 1階多目的ホール(定員198人)
(東京都千代田区永田町2-2-1、最寄駅:国会議事堂前または永田町)
 ※12:30から13:15頃まで議員会館受付ロビーで係が入館証を配ります。
 
 福島原発が深刻な事態に陥って40日になろうとしています。少なくとも4機の
原発からは、今なお大量の放射性物質の放出が続いており、大気と土壌と海水、
地下水の放射能汚染は広がり続けています。東電は事故収束の工程表を発表しま
したが、それで収まる保証は何もありません。そのため、福島県民をはじめ、東
北、関東全域の住民に大きな不安と生活の危機が広がっています。放射能被害を
最小限にとどめ、どう回避できるかは、緊急かつ国際的にも大きな課題となって
います。
 そこで緊急に、事態を憂慮する超党派の国会議員たちと市民が共同して、政府
の対策本部、原子力安全委員会、原子力安全・保安院に対し、情報の完全公開を
求め、原発危機がさらに悪化する可能性と、その場合の避難対策について問いた
だす公開質疑の場を設けることになりました。
 どうすれば生命を守れるか――政府の事故対策の責任者に直接に質問を行い、
回答を求める機会になりますので、ぜひご参加ください。
 
当日は崎山比早子さんなど原発事故に詳しい専門家も参加されます。
 
※あらかじめ資料請求書と質問書を当局に提示し、資料と質問関連データの事前
提出を求めたうえで、原子力安全委員会、原子力安全・保安院の責任者の出席を
求めています。
 
【参加費】無料
 
【主催】超党派国会議員有志
 呼びかけ議員(所属会派)
 [衆議院]石田三示(民主)、稲見哲男(民主)、服部良一(社民)、 山崎誠(民主)
 [参議院]川田龍平(みんな)、平山誠(民主)  [4月20日現在]
  (連絡先)服部良一事務所/TEL:03-3508-7056 [担当:芦澤]
  
【協力】福島原発事故緊急会議(たんぽぽ舎も参加しています)
  (連絡先)ピープルズ・プラン研究所
  /TEL:03-6424-5748/E-mail:ppsg@jca.apc.org
 
【賛同】脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会(eシフト)
  (連絡先)国際環境NGO FoE Japan /TEL:03-6907-7217
 
 
★2.読者からの声2つ
 
 イ.毎日情報をありがとうございます。ずっと気になっていることがあります。
   こういうときなのですから、住民の身の安全が最優先されるのはわかりま
   す。でも、せめて生き物(動物)だけでもどこかに移動する道はないので
   しょうか?水も餌もないまま取り残されて餓死する牛や豚のことを思うと
   いたたまれません。  (東京都三多摩U子さん)
 
 ロ.いつもメルマガをお送りくださりありがとうございます。
   私は20日にいわき市に行ってきました。
   やはりみなさん「原発さえなければ」と言っていました。
   お時間のある時に目を通していただければ幸いです。
   また、先日週刊金曜日の読者会に行きそのレポートも書きました。
   明日また東電前で。今後ともどうぞよろしくお願いします。
           (ウェブマガジン のたる編集長 みやざわさかえさん)
 
 
★3.愛知県在住の主婦の方より
 
「脱原発の日のブログを拝見してメールを差し上げております。
 私は愛知県在住の主婦です。高校、大学と土木学を専攻し、その際に地学の先
生が「地震大国に原発なんて正気じゃない。こんなことを言っても危機感のない
君たちには通じないかもしれないが、もしも大きな事故でも起こったら日本は三
日以内に放射性物質にまみれるだろう。そして日本を越えて北半球を汚し、日本
は海外から批判される。そのとき、日本にこの被害に耐えうる力があるだろうか」
と言われ、日本がなくなると、本気で心配していらっしゃいました。
 私は、「どうしようもないから原発があるんだ」と、メディアのいうことをそ
のまま信じており先生の言うことを深く考えようともしませんでした。
 福島の事故が起こり、自分なりにいろいろ調べ考えて、日本の原発は全部廃炉
にし、生み出してしまった死の灰も、原発の施設も、これから先ずっと災害から
守っていかなければいけない、と考えるようになりました。
 乳飲み子をかかえ、家からなかなか出ることもかないませんが自分なりに脱原
発の考えで動きたいと思っております。
 ブログを拝見しながら勉強させていただいております。
 メールにて情報等をお送りいただけますと幸いです。
 よろしくお願いいたします。」   (愛知県I子さん)
 
  ※「脱原発の日」は、2010年12月たんぽぽ舎も協力してできた共同行動です
 
 
★4.5月のやさしい学習会(全3回連続講座)―講師:小林公吉さん
 
 ほぼ毎月1回第3木曜日(時々変更あり)に学習・討論会を行っている"いろり
ばた会議"では、やさしい学習会「原子力を考える」全3回連続開催を企画しま
した。"わかりやすい"と好評の本「原子力と人間」をテキストにして、著者の小
林公吉さんが原発の危険性と、"原発なしの暮らし"についてのお話しを3回に分
けてやさしく解説してくださいます。この機会に是非ご参加ください!
 
【講師】小松公吉さん(「原子力と人間―闇を生む光―」著者、元高校教師)
 
【日程】第1回:5月11日(水)18:45~21:00
    『人間の手におえない原子力(福島事故・放射線)
    第2回:5月19日(木)18:45~21:00
    『原子力の二つの顔(原爆と原発)
    第3回:5月26日(木)18:45~21:00
    『エネルギー1割カットで“原子力のない暮らし”』
 
【参加費】全3回分3000円(テキスト「原子力と人間」書籍代込み)
 ※書籍をお持ちの方は書籍代を割り引きまして1800円でご参加いただけます。
 ※人数把握のため、予約制です。FAXもしくはメールにてお申し込みください。
 
【会場】たんぽぽ舎会議室
 
 
★5.5月1日メーデー労働者と共に東電本店前行動への案内
 
 たんぽぽ舎がメーデー労働者と共に東電本店前でのビラまきや要望行動を行っ
てきて、早くも20年余となりました。近年少しくたびれてきたので、そろそろ
「区切り」をつけようかと話していた時に、福島原発事故でした。これじゃ今年
の東電行動をやめられません。それで5月1日午前10:30~12:00の90分行動を
東電本店前で例年通りに行います。多くの人の参加を期待します。内容は横断幕
とノボリ旗を立て、マイクとビラで"東電は原発をやめよ!"等の要望と声をメー
デー労働者と共に行うものです。(柳田)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1063】
                        転送歓迎です
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その48 ◆
 
         4つの情報をお知らせします。
 
   1.『東電前アクションと芝公園』
   2.『4/30広瀬隆さん講演会』
   3.『「想定外」は許さない・前半』-山崎久隆
   4.『食品の放射能濃度を測る、家庭で使えるものは?』
 
 
★1.集会とデモ案内;東電前アクションと芝公園
 
   4/23(土)13:00~JR新橋駅SL広場で宣伝活動 
       14:00~東電前抗議お一人参加大歓迎!
   4/24(日)14:30~芝公園大規模デモ!
   4/26(火)チェルノブイリ・デー!
       16:00新橋駅前
       17:30経済産業省前行動
       19:00~東電前抗議
 
  ※新橋駅SL広場口から、東京電力本店前への行き方:
   まだまだ続きます。これ以降はこちら
 
 
★2.広瀬隆講演会 たんぽぽ舎+週刊金曜日の共催
 
日 時:2011年4月30日(土)17時50分開演~21時10分(17時30分開場)
場 所:東京・豊島公会堂(池袋駅東口5分)
参加費:1000円(うち200円はみんなで使える放射線測定器購入費に充てます)
講演内容:広瀬  隆「いま福島原発で起っていること」
         大東  断「電力浪費を見直そう」
         伊田 浩之「原発震災を取材して」
         山崎久隆+鈴木千津子「食卓にしのびよる放射能汚染」
受  付: 当日会場にて。先着順800名 
問合せ :『週刊金曜日』03-3221-8521(平日9時30分~17時30分)
 
 
★3.「想定外」は許さない・前半-山崎久隆
 
地震発生2011年3月11日午後2時46分、その約1時間後に原発震災発生
                  (初出 脱原発東電株主運動206号)
 
 「想定外」この言葉が東電から出たのは原発震災が起きた翌日の3月12日だっ
た。想定していた津波の高さはわずか5.7メートル、襲ってきた津波は少なく
ても13メートルに達し、原子炉建屋でも地上から4~5メートルの高さにまで
達した。
 このため原発の冷却に必要な海水ポンプ、非常用ディーゼル発電機が起動不能
となり、冷却能力を失った。地震の影響で外部送電鉄塔も倒壊していたため、全
交流電源喪失いわゆる「ステーション・ブラックアウト」という事態になった。
 米国NRCは災害で東電と同じ沸騰水型軽水炉の炉心溶融を引き起こす原因は、
約50%がステーション・ブラックアウトであると解析する文書「NUREG-
1150(ニューレグ1150号)」を1990年に既に出していた。この中の事故シナリオ
は気味が悪いほど今回の原発震災に似ている。
 しかしニューレグ1150さえ予想しなかったのは、そのような原発震災が4基も
並んで起きることだった。1基の原発でさえ起こるとしても百万炉年に数度(一
基が百万年でも100基×1万年でも百万炉年)という確率であったはずが、並ん
で4基が原発震災で破壊されている。
 東電はもちろん知っていた。津波対策が5メートル程度だったことを。それに
10メートルを大きく超える津波が襲いかかれば、ひとたまりも無いことを。
株主総会でも何度も取り上げられ、保安院や東電などとの度重なる話し合いでも
テーマになってきた。ただ単に「そのような津波を想定していません」というだ
けのことで、それ以上の津波が来ればステーション・ブラックアウトから炉心崩
壊に至ることは十分知っていた。つまりは「想定された」ことなのだ。
 
東電の原発震災初動対応
 
 このような事態になれば、唯一必要なのは「冷やすこと」であり、これに失敗
すれば必然的に「閉じ込める」ことは出来なくなることも十分「知っていた」。
 ところが異様なことが起きる。地震で道がずたずたなはずなのに、電源車を5
1台送ったという。電源を復旧するならば倒壊した送電線を修理し系統電源の復
旧を急げば良いのであって、地震で通れもしない道を走らせているとはどういう
ことか。よしんば電源車が有効だというのならばフェリーで運ぶのが常識だろう。
急がば回れの常道が何故か放棄されて、無茶な方法ばかりがここからは強行され
る。
 そのもう一つの無茶が海水投入だ。政府が強行させたという話もあるが、水が
無いならばせめて近くの川などから持ってくるべきで、突然海水を炉内へという
のは意味が分からない。その後明らかになったことは、真水は構内にいくらでも
あったということ。ただし低レベル廃液であったが。
 低レベル廃液と言ってもレベルは炉内にある冷却材とさほどかわらない。海水
よりはよっぽどましだ。
 
現状は
 
 海水を入れると、当然塩が溜まる。塩は約800度で溶け出すため、燃料の表
面温度が高いと塩が冷却の妨げとなる。さらに、現在は燃料の一部はさや管のジ
ルカロイ(ジルコニウム合金)が溶けてしまい、炉の下の「下部プレナム」と呼
ばれるところに崩れて溜まっている可能性がある。その表面をがれきや塩の結晶
が覆い尽くすと、冷却できないまま蒸し焼き状態となる。原子炉圧力容器は鋼鉄
製だが、下には制御棒駆動機構の案内管や中性子計測装置のケーブルを通すイン
コアモニタハウジングと呼ばれる管が100本以上突きだしている。この管はス
テンレス製で厚さも5~10ミリ程度しかない。溶接線やステンレスの管が溶け
て脱落したくさんの穴が開いた状態になっている可能性がある。さらに再循環ポ
ンプにつながる配管が出口で2カ所、入り口で10カ所のノズルを介して取り付
けられているが、この配管も損傷している可能性がある。再循環系の配管の大き
な損傷があったとしたら、その原因は何か。地震による揺れで破損した可能性は
まだあると思う。しかし今となってはそれを確かめる術もほとんど無いかもしれ
ない。(後半は、次号となります)
 
 
★4.食品の放射能濃度を測る、家庭で使えるものは?
   たんぽぽ舎の皆様へお礼と質問
 
  毎日情報をありがとうございます。何かお手伝いと思いつつも仕事と介護で
 明け暮れる日々。申し訳ありません。さて、お尋ねですが、「食品の放射線濃
 度を測る、家庭で使えるもの」は販売されていますか?
  どのように探し、購入すれば良いか教えていただきたいので、お願いします。
 お忙しい中申し訳ありません。(東京都多摩区I子さんより)
 
たんぽぽ舎より
 
 残念ですが、一般家庭で使えるような食品の放射能濃度を測る小型の製品は販
売されていません。
 参考までに、たんぽぽ舎が持っている「食品の放射能測定器」を紹介します。
 購入費用は約500万円+α。主としてセシウムを20時間かけて測定します。現
在はわずか2時間の測定で高い数字が出ます。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故
(レベル7)以降、23年間活動しています。今はフル回転中です。
 なお、大気中のガンマ線、X線を測定する器械は10~30万円くらいで購入でき
ます。(たんぽぽ舎では、販売していません)
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