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たんぽぽ舎です。【TMM:No1117】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その102 ◆
4つの情報をお知らせします(6月23日)
★1.佐賀・玄海原発 一方的に「住民説明会」
県が告知、人選不明、再開の儀式
安全置き去り、なぜ走る?
★2.京大 小出裕章助教・遮蔽壁の設置急げ
溶けた核燃料が地下水を放射能汚染する
★3.東電福島原発事故に立ち上った人々
“つながる”“広がる”“学ぶ”ための会議室=
「スペース たんぽぽ」
―その開設に賛同・ご協力のお願い―
★4.新刊『放射能を防ぐ知恵』
「遺伝毒性」はどんなに微量な放射能でも危ない
★1.佐賀・玄海原発 一方的に「住民説明会」
県が告知、人選不明、再開の儀式
安全置き去り、なぜ走る?
定期検査で停止中の九州電力玄海原発2,3号機(佐賀県玄海町)の再稼動問題
で、住民説明会の予定が波紋を広げている。古川康県知事が二十日、唐突に「二
十六日に国の説明を四、五人の県民代表が聞く」と表明したのだ。これでは再稼
動に向けた当局の一方的な"儀式"にならないか。
「県民をばかにしているように感じる。本当に説明する気があるのか、はなは
だ疑問。〔県民に説明した」というアリバイづくりにしか映らない」と憤るのは、
徳光清孝県議だ。
福島原発事故の影響で、再稼動が延期されていた玄海原発2,3号機をめぐる
情勢が急変している。3号機は、より危険性が指摘されているプルサーマル発電
だ。
海江田万里経済産業省相は十八日、全国の原発の安全対策は「適切」と宣言し
て再稼動を後押し。経産相は、地元理解を求めて今週末に佐賀県を訪問する意向
も示した。焦点は古川知事の最終判断になっている。
国内の原発五十四基のうち、三十五基が定期点検や大震災の影響などで停止中。
玄海原発が再稼動第一号となる可能性がある。
しかし、「玄海原発プルサーマル裁判の会」など反原発の三団体は、「六日前
に開催時間や場所、出席者などが不明とは驚くべき身勝手さだ」と猛反発。二十
一日、知事に対して「住民に理解を求める説明会とは言えない」と抗議文を提出
した。
同会の石丸初美代表は「夏の電力需要期に向けて原発を再稼動させるため、県
民不在の手続きが重ねられている。福島原発事故は現在進行形だ。事故調査委員
会も発足したばかりなのに、安全を置いてきぼりにしてなぜ先走るのか。これで
は原発行政に不振が深まるばかりだ」と話した。(6/22東京新聞より抜粋)
★2.京大 小出裕章助教・遮蔽壁の設置急げ
溶けた核燃料が地下水を放射能汚染する
・福島第一原発から溶け落ちた核燃料が地中にめり込み、地下水を直接汚染する
-。
東京電力や政府の事故対応を批判している小出裕章・京大原子炉実験所助教が、
いま最も危惧するシナリオだ。汚染された地下水の海洋流出を防ぐためには、地
下に遮蔽壁を造ることが急務だと訴える。
・東電や政府の説明によると、1~3号機では震災直後、核燃料が溶融して、原
子炉圧力容器を破り、外部の格納容器に堆積した。これを冷却するため、外部か
ら水をかけてきた。しかし、その水があふれてくるため、東電は汚染された水を
浄化して循環する冷却システムを確立しようと躍起になっている。だが、新シス
テムはトラブルの続出で、いまだ機能していない。
・ こうした政府の判断に対し、小出助教の見立ては全く異なる。状況はもっと
深刻だという。「溶けたウランの塊は格納容器の底をも破り、建家のコンクリー
トの土台を溶かしつつ、地面にめり込んでいる。核燃料が地下水に接触すれば、
周辺の海などが汚染される。外から水を掛けても、もはや(核燃料を)冷やす
ことはできない」核燃料が圧力容器の下部に溶け落ちることをメルトダウン(炉
心溶融)、さらに外側の格納容器まで突き破ってしまう現象はメルトスルー(溶
融貫通)と呼ばれる。
・被害を最小限に抑えるためにはどうすべきか。小出助教は「原子炉建家周囲の
地下に(核燃料と地下水を遮断する)壁をめぐらせるべきだ。(核燃料が)地下
水と接触すると、汚染が海に流出したり、地下水脈から広がってしまう」と懸念
する。費用は数百億円、工期は半年程度という。「河川整備や堤防工事などで普
通に行われている工法。
・小出助教は「工程表にきれいな絵を描いている場合ではない。遮蔽壁設置は今
できる唯一の手段だ。一刻の猶予も許されない」と話している。
(6/23東京新聞より抜粋)
★3.東電福島原発事故に立ち上った人々
“つながる”“広がる”“学ぶ”ための会議室=「スペース たんぽぽ」
―その開設に賛同・ご協力のお願い―
2011年6月
たんぽぽ舎 共同代表 柳 田 真
たんぽぽ舎 共同代表 鈴木千津子
ご縁をいただいた皆様へ
1.東電福島原発事故は、4基の原発が同時に過酷事故を起こし、(世界で初
めて)、3ケ月たってもいまだ収束していない-一部では悪化している-状況で
す。今後、長くキビシイ原発放射能との闘いが続きます。これに対し、多くの人
々が立ち上り、原発やめよう!の運動が広がっています。
2.立ち上がった多くの人々が、自らの意思と考えを強固にする場、“つなが
る””広げる“多くの人々へ働きかける場”、そういう共通のひろば=会議スペ
ースがあれば、原発やめる運動の強力な一助になります。『スペース たんぽぽ』
(60畳)の計画は、ここから発想しました。(現状は、原発勉強会の会場一つ借り
るにも手間がかかり苦労)
3.東京都心の近く(交通便利)で、使いやすく、広さもある(60-80人室)専用
の部屋は、お金がかかります。初年度は、1,000万円(部屋代1ヶ月31万円+tel,
電気等の共益費9万円で年間500万円、机、椅子80脚など備品費で200万円、大家
6ヶ月保証金200万円など、2年目は、大家保証金と備品費が不要なので、600万
円です。)。1年目の予算のうち、700万円は、たんぽぽ舎有志で用意しました。
あと300万円を皆さんの協力=カンパでお願いできればとても幸いです。
4.『スペース たんぽぽ』は、現在のたんぽぽ舎(ダイナミックビルの5F)
のすぐ下の階(4F)です。契約面積は、60畳(使用面積は、実質50畳)です。備品
として、プロジェクター、スクリーンなども用意して、使いやすい会場を目指し
ています。年間1,000万円の新しい活動は正直いって「身の丈」をこえています
が、努力すればやれると決断しました。原発やめよう!のために思い切りました。
ぜひ、皆さんの賛同と協力で『スペース たんぽぽ』を成功させて下さい。敬具
『スペースたんぽぽ』
〒101-0061東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
郵便振り込み 加入者名:スペースたんぽぽ 口座番号:00190-7-275019
★4.新刊『放射能を防ぐ知恵』
(小若順一、今井伸、共著、定価1200円+税)のおススメ
「遺伝毒性」はどんなに微量な放射能でも危ない
「核開発に反対する会」世話人の小若順一さんが、『放射能を防ぐ知恵』(三
五館)という本を出しました。
放射能は微量でも危険だったはずなのに、事故が起きると「危険なのは年間
100ミリシーベルトからで、暫定基準を超えなければ安全」と、手のひらを返し
たように緩い規制を政府は行っています。
この見解に対して小若さんは、子孫に遺伝的な被害が出る「遺伝毒性」はどん
なに微量でも危ないと、真っ向から反論。子ども、若者、妊婦、子孫に被害が生
じないよう、最大限の努力をして、放射能汚染を避けるようにすべきだとして、
食品、水、空気中の放射能を避ける方法を、具体的に解説。
放射能汚染によって少しでも被害を受けた生産者や業者は、積極的に東電に損
害賠償を請求すべきで、それが原発を廃絶することにつながるとも主張。
放射能の危険対策に、次々と新たな経費がかかるようになって、原発は高くつ
くようになり、アメリカで原発の新規建設のキャンセルが相次いだのはスリーマ
イル島原発事故の前年です。1970年代後半は、原発の発電コストは高いという説
が優勢だったのに、補助金を入れて、突然、原発が安くなったと小若さんが体験
談を語った後、原発を全廃しても、今年の夏さえ乗り切れば、来年からエネルギ
ー問題はなくすことができるとして、その方法を元「エコノミスト」編集長の今
井伸さんが書いています。
最近の技術開発で天然ガスの埋蔵量が300年に増加したので、エネルギーが枯
渇する不安はなくなったことを紹介し、余熱を利用するコージェネのエネルギー
効率は80~90%になっているので、効率が35%の原発を全廃し、分散型ネットー
ワークのエネルギーシステムに移行させるのが「日本が再び尊敬される国になる
道だ」と提案しています。
原発・エネルギーを考える本としてオススメします。(K.Y)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1116】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その101 ◆
6つの情報をお知らせします(6月22日)
★1.九州・玄海原発の再開を阻止しよう!
★2.4号機燃料プールはどうやって溶融を免れたか―山崎久隆
★3.7月11日(月)「お母さん向け保育付き講座」のご案内
―中村 徹(保育士)
★4.7月11日(月)「広島行動の事前学習会」―講師:槌田 敦(物理学者)
★5.ガンバレば日本この様だ―メルマガ読者から
★6.お詫びと訂正
★1.九州・玄海原発の再開を阻止しよう!
当面の焦点 海江田経産大臣の発言に抗議する。
食品・水・大地を放射能汚染した東電福島第一原発。今原発やめよう運動の焦
点は定期点検中の原発の運転再開を認めるかどうか、です。特に九州電力の玄海
原発が非常に重要な鍵を握っています。
原子力保安院の安全審査OKが出ていた東電福島原発が大惨事を起こしました。
国の安全審査に多くの疑問が出ている中で「定検を終えたから再開という海江田
経産大臣・菅直人首相の発言」は許せません。
原発現地の知事も多くが反対しています。火力発電など十分な設備がありま
すから、原発なくても電気は大丈夫です。原発再開を何としてもやめさせましょ
う。抗議の電話・メール・FAX集中しましょう。(柳田)
●原子力安全・保安院 (広報課):03-3501-5890
●佐賀県秘書課:0952-25-7007
●佐賀県原子力安全対策課:0952-25-7081
●佐賀県知事 ツイッターアカウント:@furukawayasushi
●佐賀県知事宛メールフォーム:
https://www.saga-chiji.jp/teian/top.html
●玄海町:0955-52-2111
●九州電力:092-761-3031
●九州電力社長室 FAX:092-761-6944
6月26日に県民説明会と称して、5名の県民を国が選んで、原子力安全保安院説
明会をするそうです。現地のグループは「誰なのか」「反対派も入っているのか」
「時間はいつなのか」など、申し入れを本日しましたが、国が決めるのでわから
ない、の一点張りだそうです。(たんぽぽ舎に届いた情報より)
★2.4号機燃料プールはどうやって溶融を免れたか―山崎久隆
原発震災発生後、数日たった後だろうか。突然「4号機の燃料プールが溶融し
ている」という恐ろしいニュースが流れたのは。その後、プールに水があること
が「わかり」、溶融はしなかった「らしい」との情報が流れる。恐怖におののい
たりほっとしたり、この原発が一番振り回してくれたのだが、今でも潜在的に一
番危険なことには変わりが無い。原子炉建屋が倒壊寸前だからだ。
燃料溶融を免れた理由は「損傷」だった。本来あってはならない、燃料プール
と機器借り置きプールの間にある「プールゲート」の破壊があったため、水が燃
料プールに流れ込み、溶融を免れたという。皮肉なことだ。
これで謎の一端は解けたようには思う。しかしまだ建屋爆発の原因がわからな
い。
3号機から漏れ込んだ水素だけでこんなにも破壊されるものなのかどうか。
4号機のプールが空だと最初に言い出したのはヤツコNRC委員長だったと思
う。そもそも電力も政府も言葉を濁すだけではっきり語らない。しかし計算すれ
ば誰でも簡単にその結論に達してしまう。燃料の崩壊熱は数時間で1500トン以上
の燃料プールの水を全部蒸発させるほどの威力があると。そのうえ建屋の破壊は
まさしく燃料メルトダウンをした結果であるような状況を示していた。
これが全く異なっていたことについては、今はほっとして良いのかもしれない
が、山のような問題を引き起こしている。
ざっと上げただけで次の通り
(1)日本の原発は二基の原子炉建屋やタービン建屋が構造として共有するタイ
プが多い。これが事故を深刻にする方向に働くことがあると分かったこと。
(2)燃料プールは原子炉本体よりも遙かに冷却能力が脆弱であることが露呈し
たこと。(プール用ECCSが必要だった)
(3)一端燃料溶融を始めたら、プールについてはなすすべが無いこと(3、4
号機は建屋の天井が飛んだが1,2号機は今も直接注水は出来ない)
(4)格納容器外には新燃料も含めて運転中の炉心よりも遙かに大量の燃料があ
り、その核的管理は制御棒が組み合わさっていないので、むしろ炉内より
も難しいこと。
(5)にもかかわらず、リラッキング(狭いプールを有効活用しようと、詰め込
みを行うこと)のように、そもそも燃料プールがドライアウトしてしまう
ような過酷事故が想定されていないなかで、危険なことが各地で行われて
いること。
(6)これらの見直しが行われない限り、再稼働どころではなく、安全確認さえ
到底出来ないはずであること。
★3.7月11日(月)「お母さん向け保育付き講座」のご案内―中村 徹(保育士)
放射能で汚染された、空気、海、大地、水、そして食品・・・。小さなお子さ
んのいるご家庭では、不安がたくさんあると思います。政府やマスコミの言う
「安心・安全」を、そのまま信用してもいいのでしょうか?放射能の危険性につ
いて、もっと身近に相談できる人がいたらいいのに・・・。ということで、スペ
ースたんぽぽでは「お母さん向け保育付き講座」を開催します。第一回のテーマ
は「食品汚染と放射能の基礎知識」です。初めての方でも気軽に参加できる講座
です。小さなお子さんをお連れのお母さんのために、保育スペースも用意いたし
ますので、ぜひ、お子さんと一緒にご参加ください。
― 記 ―
「お母さん向け保育付き講座:食品汚染と放射能の基礎知識」
●日時:7月11日(月) 14:30~16:30
●講師:原田裕史、鈴木千津子(たんぽぽ舎)
●場所:スペースたんぽぽ
●主催:たんぽぽ舎
たんぽぽ舎では、今後も「お母さん向け保育付き講座」を定期的に開催する予
定です。そこで、ボランティアスタッフや、備品などを募集します。
・運営ボランティア
・保育ボランティア
・おもちゃ
・ぬいぐるみ
・絵本
・画材
・のりやボンド
・工作の材料(お菓子の空き箱など)
みなさんと一緒に、楽しい講座を作っていきましょう!
詳しいお問い合わせはたんぽぽ舎まで。
★4.7月11日(月)「広島行動の事前学習会」―講師:槌田 敦(物理学者)
8月広島行動の事前学習会を行います。どなたでも参加歓迎!
広島・長崎原爆の放射能と福島の放射能
―原爆被害と原発被害の同じ点、違う点―
●日時:7月11日(月) 18:30会場 19:00開会
●講師:槌田 敦さん(物理学者)
●参加費(資料代):1000円
●主催:いろりばた会議/劣化ウラン平気禁止・市民ネットワーク
8月4日(木)~6日(土)広島へ行きませんか!!! 大募集
東京電力福島第一原発の原発震災は、放射能の恐怖を大気・大地・海そして地下
水へもその拡がりは止まることがありません。同時に4基もの原発が重大事故を
起こし、放射能漏れを続けているというのは、史上初めてのことです。人類史上
初めて、原爆による被爆、放射能汚染を経験したヒロシマの地で、今年も「放射
能兵器劣化ウラン兵器の禁止」と「原発の廃止」「核兵器の廃絶」を訴える行動
を行います。
●参加費:1万6千円 宿泊費8/4・5(2泊)コンフォートホテル(朝食付き)
集会参加費その他
※交通費は各自負担 JR東京←→広島往復新幹線乗車で約36,000円
●募集人数:先着15名
●申し込み:電話 03-3238-0056/FAX 03-3238-0797
★5.ガンバレば日本この様だ―メルマガ読者から―
もう十分頑張ってるよ!って話もあったけれど、「ガンバレ日本」っていやじ
ゃない? 「ガンバレ日本人」と国民が政府に命令されている。馬車に譬えれば、
馬が御者に鞭打たれるようなもの。馬はそのように調教されているのであって、
このまま突っ走ったら転覆するかもなんて考えもしないで、御者を信じて鞭打た
れれば更に足を速める。この国の政府は信ずるには足りないし、命令されたくな
いよねぇ。
「シュプレヒコール。~。~。頑張ろー」ってのもあるけど、これは主体者が
自分達で言い合っているのであって、頑張る内容を議論する余地も、参加・不参
加の選択もあるよね。「けっぱれ岩手!」ってのも、主体性がありそうだよね。
それじゃ、「がんばろう日本 ○○商店組合」はどうなのよ。勝手に包含しな
いでくれよって感じだし、頑張る内容が不明だけど、どんどん消費しろってこと
なの?
ところで、日本人はガンバって幸福になったのか。豊かになったのか。豊かな
ら選択肢があるのでは? こんなことを言うと多く反感を買うかも知れないけれ
ど、電車の中で見ていると、何とかフォンを覗かずには居られないようだし、ピ
コピコやらずには居られないようだし、豊かで選択をしているようには見えなく
て、ただ<強迫的>に消費しているように見えちゃう。
原子力発電だってそう。選択肢から原発を選んだ覚えは私にはないのですが、
あなたにはありますか? 選択もせず、ただガンバってきて、今のこの様ではな
いですか?
ガンバんない日本 でいいんじゃないの
原発がないと電気が足りなくなると思っている人がいるけれど、足りなきゃ使
わなければいいんじゃないの。真夏が暑けりゃだら~っとすればいいんじゃない
の。どうしてそういう選択をしないの? <出来ない>の? それじゃ豊かでない
じゃん。
ガンバってガンバって、どうして選択肢が生まれないの? 誰かが富をかすめ
取っているの? だったら、ガンバんない日本でいいんじゃないの。
浪費はやめるけど、自粛も考えなくていい。そんな話じゃなくて主体性の問題。
私たちは馬じゃなくて御者なんだよ。
頑張るんだったら、私は東電本店前に結集して叫ぶ、
廃炉、ガンバレ東京電力
エネルギー政策転換、ガンバレ日本政府!私たちが主権者だ!
(プラカード男)
★6.お詫びと訂正
前号ナンバー1116 地震と原発事故情報その100でお知らせいたしました
★6.『「原発にさようなら」集会に集まろう
9月19日(日)午後 明治公園(5万人集会)』に誤りがありました。
複数の読者の皆さまよりご指摘いただきました。訂正は下記の通りです。
【誤】9月19日(日) → 【正】9月19日(月・祝日)
皆さまにご迷惑をお掛けし、大変申し訳ありません。謹んでお詫び申し上げます。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1115】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その100 ◆
6つの情報をお知らせします(6月21日)
★1.『「脱原発」案で波乱の様相
6/28東京電力株主総会
市民団体「今年は風を感じる」』
★2.『野田市も測定機購入へ』
★3.『海江田経産相「再稼働を」発言に反対!
原発地元が反発、安全の根拠は説明不十分』
★4.『メールマガジンの読者から』
★5.『6/13第2回公開質疑(院内集会)
「命を守る避難対策を」の概要』
★6.『「原発にさようなら」集会に集まろう
9月19日(日)午後 明治公園(5万人集会)』
★1.「脱原発」案で波乱の様相
28日東京電力株主総会
市民団体「今年は風を感じる」』
1年前に2千四百円を超えていた株価が十分の一近くまでに急落すれば、株主
総会は大荒れ。経営陣の一新、事業の見直しは必至なはずだ。福島第一原発の事
故を抱えた東京電力の株主総会が28日に迫っている。20年前から毎年、脱原発
が提案され、その都度、否決されてきたが、今年はどうなるのか。
「今年の反応はいい。例年と比べて2倍以上の四百二人の株主で、脱原発を求め
て議案を提出した。大口といえる一定規模の投資家からも、賛同の意向があった
と聞いている。かなりの数が賛成するのではないか。」市民団体「脱原発・東電
株主運動」の会員、山崎久隆さんは明言した。(中略) 「株主総会は選挙のよう
なところがあり、東電が巻き返しを図っていると聞いている。ただ、団体の非会
員の株主からの『脱原発に賛成する』という連絡もあり、風を感じる。今後につ
なげるためにも、なるべく多くの賛成を集めたい」と話した。(6月21日東京新
聞より抜粋)
★2.野田市も測定機購入へ
野田市も野菜等の分析ができる測定機を購入することになりました。
長南博邦(野田市議会議員)
※長南さんは「反原発自治体議員・市民連盟」の運営委員です。
★3.海江田経産相「再稼働を」発言に反対!
原発地元が反発、安全の根拠は説明不十分
海江田経産相が18日、停止中の原発の再稼働を急ぐ意向を記者会見で表明した。
「絶対反対」「安全という根拠は」。原発が立地する地元の住民には反発と困惑
が広がった。
1、3号機が定期検査中の北海道電力泊原発の地元、泊村の赤坂明希子さん
(79)は「原発ができて恩恵も受けたが、安全のほうが大事だと感じた。電力の大
切さを考えるためにも、再稼働しなくていい。」と批判した。「何を根拠に安全
と言っているのか。孫や子どもの安全を考えると、再稼働は絶対反対。」青森県
で建設中の大間原発から、最短二十三キロに位置する函館市のホテル従業員中村
奈名子さん(57)は険しい表情。
北陸電力志賀原発が立地する石川県志賀町赤住地区の区長川畑繁さん(78)は
「夏場の電力不足を回避するための判断だろうが、防潮堤の建設など実行されて
いない対策もまだ残っている。」と困惑した。
(6月19日東京新聞より抜粋)
★4.メールマガジンの読者から
海江田万里経済産業相、菅直人首相 殿
福島第一原発大事故を収束できず、原発継続とは本当ですか。
今も日本国民だけでなく、世界中の人々に放射能をまき散らしているのですよ。
これも米政府に言われたのですか。 (石垣)
食品の放射能表示こそ大切ではありませんか
石垣敏夫
2011年5月21日菅直人首相と中国の温家宝首相、韓国の李明博大統領は福島県産
のサクランボとミニトマトなどを市内で試食しました。
そのサクランボとミニトマトは何ベクレルの放射能を浴びていたのでしょうか。
その数値は発表されませんでした。
今風評被害といわれ福島産は避けられていると言われています。
それは放射能表示がされていないからではないでしょうか。
消費者も健康を守るため放射能表示がされていなければ、被曝地産の食料は敬遠
します。
農業に限らず、魚介類もそうです。風評被害を避ける為、魚介類の水揚げを被曝
地から遠く離れたところで行っているとも聞きます。
これも問題です。魚介類も現地で水揚げし、放射能表示があれば消費者は購入
します。
消費者は健康を守る権利があり、生産者は品質を保証する責務があります。
現在輸出先の国から日本食品の放射能表示が求められています。
これは当然のことです。
消費者は被曝地の経済が成り立たないから、といって汚染食品を食べる義務はあ
りません。
汚染度が高い、と判定された食品の責任は生産者ではありません。
国と東電が買い上げて処理するのが当然の責務です。
★5.6/13第2回公開質疑(院内集会)「命を守る避難対策を」の概要
参加者は約200人。前回は約250人でしたので減ってはいますが、それでも大勢
の参加がありました。広報期間が短かったことも考えると、関心が薄れていない
ことの表れだと思います。
当日は、初めに市民の事前討論(学習会)を行いました。まず、槌田敦さん
(元名城大学教授)が事故の実態や原子炉の状況などについて解説。
続いて、ミシェル・リヴァジさん(欧州議会議員、フランス緑の党、民間放射能
監視団体「CRIIRAD」設立者の一人、元グリーンピース・フランス代表)が発言
(通訳は真下俊樹さん)。
「チェルノブイリ事故後にフランス政府が『全く影響はない』と発表したため、
住民はEU基準を超える汚染食品を食べてしまった。訴訟を起こすまで20年かか
ったが、現在法廷で責任を追及している。フランスは年10ミリシーベルト(外部
被曝)が避難基準だが、10ミリでも子どもには高い。
高濃度汚染地域からできるだけ早く避難させるべきだ。20ミリシーベルトの子ど
もへの適用はやめてほしい。日本政府が提案している表土の天地返しは悪い解決
策。地表の土壌をはぎ取り、福島原発敷地内(ないし周辺)に中間貯蔵すべき。
放射線の影響にしきい値はない。地域の人々を被曝から守るために負担を負うべ
きは東電や日本政府だ。」
公開質疑では、稲見哲男、平山誠、服部良一各議員のあいさつに続いて、まず
現行の避難区域の拡大について議論。当局は「避難基準の20mSvはICRP(国
際放射線防護委員会)の『緊急時』の参考レベルの一番下をとったものであり、
安全側に従った対応」「対策の目安としては子どもと大人は区別されていない」
と説明。これに対して、崎山比早子さん(医学博士、高木学校)は、「山下俊一
長崎大教授(福島県アドバイザー)は論文で子どもの甲状腺や心臓、内分泌腺へ
の放射性物質の蓄積量は大人の2~3倍と書いている」と反論。
当局の「政府の緊急事態宣言が解除されるまでは『緊急時』の20mSv基準を適
用」との答弁に会場も含めて批判が噴出。「緊急時と言うが既に3ヶ月が経ち、
被曝させられながらの日常生活が続いている」「自主避難する人に対して、なぜ
東電や政府は補償しないのか」「ICRPは汚染地域で生活、労働している状態
を『現存被曝』と定義しており、『緊急時』ではない。基準は1~20mSvの下方
にとるべき」「公式答弁を繰り返すのではなく、自分のこととして考えてほしい」
「長期化を前提とした避難として組み立てられていない以上、もう一度見直しす
る時期だ」。
前半に時間を費やしたため、後半の事故拡大時の緊急避難体制の整備、海洋汚
染などの質疑は不十分でした。それでも、極めて不十分な避難体制の問題点と課
題はより明確になったと思います。
今後の課題としては、避難体制の根本的見直し議論の開始と、少なくとも
10mSv基準への避難範囲の拡大、自主避難者への費用負担をさせることなどが挙
げられます。次の展開をどうすべきか、今回の反省を踏まえながら議論していき
たいと思います。当日のスタッフの皆さん、参加者の皆さん、お疲れ様でした。
※事前に行った資料請求に対しては、今回も前回同様に質疑当日の午前中に資料
が届くという有様でした。内容は不十分でしたが、前回よりは誠実に回答してい
る印象です。資料は近日中に共同デスクのウェブサイトに掲載予定です。
★6.「原発にさようなら」集会に集まろう
9月19日(日)午後 明治公園(5万人集会)
福島第一原発事故を受け、ルポライターの鎌田慧さんらが15日、東京都内で
記者会見し、9月19日に東京・明治公園で5万人規模の「原発さようなら集会」
を開催し、1000万人を目標にした署名活動も始めると発表した。
呼びかけ文は、=原子力と人間の共生など、けっしてありえないことなのですが、
それに気づいていながらも、私たちの批判の声と行動があまりにも弱かった、と
深く悔やんでおります。
いま原発を拒否する声はさまざまな運動となって広がっていますが、私たちは
これまでの怠慢を反省し、政府や財界や電力会社などが、原発推進の巻き返しに
でないためにも、さらに大きな市民の力で、原発依存の生活から脱却する道をあ
ゆみだしたい、と念願します。=
呼びかけ人は、作家の大江健三郎さん、瀬戸内寂聴さん、ミュージシャンの坂
本龍一さんら。原水爆禁止国民会議(原水禁)などでつくる実行委員会が支援す
る。
原発の新規建設計画の中止や浜岡など既存原発の計画的廃止を求める。
会見では作家の澤地久枝さんが「国会は政治ごっこ。被曝の歴史を背負っている
のに、世界に対して恥ずかしい。原発を止めたい」と訴えた。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1114】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その99 ◆
6つの情報をお知らせします(6月20日)
★1.『原発、82%が廃炉求める 世論調査 政策不信浮き彫り』
★2.『6/26福島デモ・バスツアー!
グッバイ原発・さよなら放射能』
★3.『いのちを守るお母さんネットワークを立ち上げて』
★4.『今週の日程案内―参加歓迎・学習会・デモ
【スペース たんぽぽ】開設記念の行事も』
★5.『株主総会シーズン「原発さよなら」の声高まる
賛成者が続々、大手助言機関も「原発やめる」に』
★6.『「スペースたんぽぽ」ツイッター開設!』
★1.原発、82%が廃炉求める 世論調査 政策不信浮き彫り
本社加盟の日本世論調査会が今月11、12日に実施した全国世論調査によると、
国内に現在54基ある原発について「直ちに全て廃止にする」「定期検査に入った
ものから廃炉にする」「電力需要に応じて廃炉を進める」とした人が会わせて82
%に上り、「現状維持」の14%を大きく上回った。回答からは、福島第一原発事
故が収束せず、その後の対応をめぐる政府、東京電力の不手際が指摘される中、
国が推進してきた原発政策への不信感の強さが浮き彫りになった。
事故前後での原発に対する不安について聞いたところ、事故前に「大いに不安
を感じていた」「ある程度感じていた」は計43%だったのに対し、事故後は計94
%と倍増。今回の事故が与えた心理的変化の大きさを裏付けている。
政府がエネルギー基本計画で掲げていた「2030年までに原発14基以上を新増設
する」との方針については、67%が「新設、増設すべきではない」と回答。「14
基より減らすべきだ」は22%で、「方針通り進めるべきだ」は6%だった。原発
事故のニュースを聞いて感じたこと(同)では「国の原子力安全規制の体制が信
用できない」が59%でトップだった。(6月19日東京新聞より抜粋)
★2.6/26福島デモ・バスツアー!
グッバイ原発・さよなら放射能
6月26日に福島市でパレードが開催されます。
東京からも多勢で応援するべくバスをチャーターしました。
参加ご希望のかたはご予約をお願いします。
○予約はメールでお願いします。
メール件名に「6.26バス参加」と明記し「氏名」「メールアドレス」「携帯
電話番号」をお知らせください。メール宛先→
操(Misao Redwolf / NO NUKES MORE HEARTS) misao@misaoredwolf.com
○第一次締め切りは6月22日(水)24:00ですがその前に定員に達した場合は御了承
ください。また第一次締め切りで定員に達しない場合は前日まで追加募集をしま
すのでお問い合わせください。
*6月20日現在、30席以上の予約がはいっています。
****************************************************
▼概要
○日時:2011年6月26日(日)
○料金:往復 3000~4000円(参加人数によって変動します)
○集合・帰着場所:新宿駅西口スバルビル前(新宿中央道路側)
東京都新宿区西新宿1-7-2 http://p.tl/fgDj
○集合時間:7:45 帰着時間:22:00頃(当日の交通事情により変化します)
○参加可能な人数:正座席49名(先着順)
○募集締め切り:定員に達したら締め切ります
○主催:Misao Redwolf(NO NUKES MORE HEARTS)
お問い合わせ:操 090-1735-1092 misao@misaoredwolf.com
協力、たんぽぽ舎
★3.「いのちを守るお母さんネットワークを立ち上げて」
横関彩子
福島原発事故をうけて、放射能による環境汚染・健康が心配なお母さんたちが
集い、福島の子どもたち、全国の子どもたちを守るためにできることを、ともに
考え、行動に移そうと、ネットワークを立ち上げました。現在、日本全国各地に
メンバーが増えています。
これまでの活動としては、6月3日に原子力安全・保安院、厚労省、文科省を、
エプロンを身につけた約30名のお母さんと子どもたちで訪問し、安全でクリーン
な代替エネルギーの開発と推進、原発に頼らない社会の実現、子どもの学校での
放射線量20mSvの即時撤回、水、大気、食品の放射線量の暫定基準値の見直しな
どを要望しました。7月4日には関西支部で、福井県県議会に「若狭湾の原発を
廃炉にして・もんじゅも」と言いにいこうツアーを計画しています。また、子ど
もたちが遊ぶ公園や学校周辺などの空間線量の測定や移転を希望する福島の人々
の受け入れ専門窓口を各自治体に設置するよう要請するなど、小さなことでもで
きることに少しずつとり組み活動しています。
連絡先 東京支部 横関彩子 090-2990-0707
関西支部 増山麗奈 080-6687-4118
◆6月21日(火)19:00~「スペースたんぽぽ」にて、横関さんが
話されます。参加歓迎です!
★4.今週の日程案内―参加歓迎・学習会・デモなど5つ
【スペース たんぽぽ】開設記念の行事も
●6月21日(火)開設記念その1
18:30開場 19:00開会~21:00 二人のお話 資料代など¥1000
司会:原田裕史
・「今夏の電気は足りている!」
電力不足キャンペーン(実は、原発推進したいPR)のカラクリ・
ゴマ化し、を斬る。相手のデータで説明。
お話:山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
・ふつうの主婦が放射能を測定した!
その体験談と誰でもできる測定方法
『いのちを守る全国お母さんネット』をママ友たちと立ち上げて
お話:横関彩子(たんぽぽ舎会員)
●6月22日(水)開設記念その2
18:30開場 19:00開会~21:00 資料代など¥1000
お話:松本 哉(はじめ)さん
高円寺1.5万人デモを実現した人(素人の乱・5号店主)
●6月23日(木)18:30開場 18:45開会~21:00 資料代など¥1000
住民の安全を守るため「測定する」。
食品汚染を調べる器械を市・町に買ってもらう。
測定器の使い方・種類も説明します。
お話:鈴木千津子(たんぽぽ舎代表)
原田 裕史(たんぽぽ舎)
●6月24日(金)17:30開場 18:00開会 19:00デモ出発
原発のない社会をめざして
会場:日比谷野外音楽堂
※たんぽぽ舎も参加し、入り口でビラまきをおこないます。
17:30~18:30のビラまきにご協力いただける方、よろしく
お願い致します。
また、たんぽぽ舎のデモ隊列への参加も歓迎致します(責任者:柳田)
共催:原発とめよう東京ネット(たんぽぽ舎も構成団体)
再処理とめよう首都圏ネット(たんぽぽ舎も構成団体)
●6月25日(土)13:00開場 13:30開会~17:00
たんぽぽ舎・総会(年間方針・財政・人事)
原発のない社会をめざして、ともに力をあわせるために
懇親会も行います。
17:30~19:00 懇親会(懇親会費2000円)
飲み物と軽食。例年なごやかに楽しく交流しています。
★5.「株主総会シーズン「原発さよなら」の声高まる」
「賛成者が続々、大手助言機関も「原発やめる」に」
6月末に予定される電力10社の株主総会で、「脱原発」を求める株主提案が、
東京、中部、関西、九州など6社に出されている。例年ならば簡単に否決されて
きた提案だが、今年は東京電力福島第一原発事故の影響で賛成が増える可能性が
ある。電力会社の株価は事故後に急落。原子力事業に対する株主の視線が変わり
始めている。
株主総会での議案の賛否を投資家にアドバイスする国内の大手助言機関が17日、
東京電力の28日の株主総会で、脱原発を訴える株主提案に賛成し、東電提案の役
員選任議案には反対する助言案をまとめた。東電福島第一原発事故を受け、原発
を持つことのリスクを重くみた。
助言案をまとめたのは、民間の日本プロクシーガバナンス研究所(JPG)。機
関投資家や個人投資家に助言する。株主提案は、古い原発から順に停止・廃炉、
原発の新・増設は行わない、の2点を定款に入れるように求めた。JPGの吉岡
洋二所長は賛成を助言する理由を「原発事業は民間会社が続けるにはリスクが大
きすぎる」と話す。JPGは「今回の事故は人災の部分もある。現経営陣を再任
できない」(吉岡所長)として、新任の一人を除く16人の再任に反対を助言する。
(6月18日朝日新聞より抜粋)
★6.「スペースたんぽぽ」ツイッター開設!
いよいよ明日19時から最初の講座「今夏の電気は足りている!」がスタートす
る「スペースたんぽぽ」の予定をお知らせするため、ツイッターアカウントを開
設しました!
会場地図や、現在決まっている予定をすべて載せています。
ツイッターアカウントをお持ちの方は、ぜひフォローや情報拡散をお願いします。
http://twitter.com/#!/space_tanpopo たんぽぽ舎です。【TMM:No1113】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その98 ◆
3つの情報をお知らせします(6月18日)
★1.『本当に電力危機は来るのか?-実は電気は足りている。
自家発電6000万キロワット。
「燃料代で毎月1000円増」は起こらない。
6月21日講演会のお誘い』
★2.『海江田大臣&与謝野大臣の事務所に
原発再開を許さない抗議申し入れ!』
★3.『樋口健二さん2回連続講座(7/9,7/24)のご案内』
★1.本当に電力危機は来るのか?-実は電気は足りている。
自家発電6000万キロワット。
「燃料代で毎月1000円増」は起こらない。
6月21日講演会のお誘い
山崎久隆
イ. 何もしなくても、実は電気は足りている。別に今すぐ太陽光や風力が原発
を代替する必要などは無い。特に今年夏に向けて急ピッチで建設されているガス
タービン発電所は、あっという間に百万キロワット以上を確保できる見通しとい
う。
休止火力の立ち上げも見込めるし、なによりも昨年までは電力会社の設備が余
剰だったためコスト高になっていた自家発電全国6000万キロワットがフル稼働す
るだろう。自社の余剰分を高く東電などに売ろうと、各社は売り込みをかける。
これで電気料金が高くなると言っても実際には東電などの火力設備の費用以上に
は燃料代はならないのだから、消費者にとってはたいした問題では無い。東電の
利益が減るだけのこと。
ロ.まんいち、火力の燃料が市場で高騰するというのならば、90日分貯蔵してい
る国家石油備蓄基地を開放すれば良いことで、「燃料代で毎月1000円増」などと
いうことは起こさないで済む。日本の石油消費量の増加を見込んだ先物取引市場
への投機資金の流入くらいしか懸念材料は無いのだから、こんなものは石油備蓄
の開放で解決する。高い石油を見込んだ投機資金は、価格が上がらないとなれば
すぐに逃げていく。為替介入などよりもずっと簡単だ。この場合にだけ、低価格
(もちろん買った価格でということ)で電力会社と自家発電企業に国が売却すれば
良い。
ハ.そして、本当に電力が逼迫するというのならば「緊急時調整契約」を発動す
れば良いこと。「事前の連絡により、3時間以上継続して契約電力の20%以上ま
たは1000kW以上の調整をできる」のだから、何ら問題は無い。そのための需給調
整契約なのだから。東電管内でも2003年などに発動したことがある。
東電管内だけで少なくても100万キロワットピークを下げることが出来るという。
ニ.省エネ家電もLED照明も売れている。省エネがビジネスチャンスになった
企業もたくさんある。電気が使えなければ経済が冷え込むどころか、新たな課題
を前に、それをビジネスチャンスに結びつけようと皆一生懸命考え始めている。
一過性では無く、世界への投資となるからだ。一体どんな問題があるというのだ
ろう。悲鳴をあげるように経団連などが騒いでいるが、彼らには巨大資本の上に
あぐらをかき、さしたる技術も知恵も無いくせに政財界に大きな力を行使し、既
得権益を維持してきたが、これの喪失を恐れているに過ぎない。そんな既得権益
を破壊してしまえば、むしろ大多数の企業にとっては遙かに大きなチャンスの到
来になるだろう。
ホ.このような実態に、6月21日(火)には迫ります。どうぞお越しください。
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6月21日(火)講演会のお誘い
★山崎久隆さん『今夏の電気は足りている!』
電力不足キャンペーンのカラクリ・ゴマ化しを斬る
原発推進側のデータをもとに説明します。
★横関彩子さん『ふつうの主婦が放射能を測定した』
日時:6月21日(火)19:00~21:00 資料代:1000円
会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
主催:「スペースたんぽぽ」
★2.「海江田大臣&与謝野大臣の事務所に原発再開を許さない抗議申し入れ!」
6月18日、小雨の中約50人で海江田万里経済産業大臣と与謝野薫経済財政政策
担当大臣の事務所に抗議申し入れ書を渡しに行きました。
原発停止が相次ぐ中、それに逆行するかのように海江田大臣が『各地の原発は津
波への安全対策をとっており、再稼働は問題ないと認識している。なるべく早く
地元の理解を得て再稼働させるために国が責任を持って勧めたい。』と発言した
ことに抗議するためです。また、彼の事務所のすぐ近くに「原発事故は天災だか
ら仕方ない」などと発言した与謝野大臣の事務所もあるためです。
小雨の中、JR四ッ谷駅前に約50人が集合。道行く人に1時間アピールしなが
らチラシを配り、最後は何と浜岡原発停止訴訟団の弁護士の方が合流し、熱いア
ピール! そして道を歩いて四谷三丁目にある海江田事務所へ。何度電話しても
海江田は出ず、警察が何の法的根拠も無く厳重に入口を封鎖し入れさせません。
「大臣から頼まれた」と言っており、市民の声を聞く気が全くありません。それ
でも交渉の末、2人でビル内に入り、ポストに申し入れ文とみんなで書いた抗議
の寄せ書きを投函し、みんなで抗議のシュプレヒコール。
そして同じ新宿通り沿いにある与謝野事務所にも向かいます。アポイントは取
っていました。
しかしまたも警察が入口を封鎖。そこで何人かで事務所に行くも、アポを取った
のに本人はいませんでした。そこでポストへ投函し、最後に彼らの選挙区である
近くのマンションへチラシを渡して回りました。
海江田さん、与謝野さん、原発再開は許さないよ!
詳細な報告、東電前アクションのこれからの予定はブログをぜひ!
★3.樋口健二さん『被曝者列島・公害列島 日本』
2回連続講座(7/9,7/24)のご案内
収拾のつかない福島第一原発事故。際限なく増え続ける被曝労働。原発下請け
労働者や公害被害者などに寄り添い、その差別構造を告発し続ける樋口健二さん
のお話を聞いて、社会的弱者に矛盾をしわ寄せする日本社会について考える。
「労働者たちを使い捨てる原発社会に未来のないのは必然的である」と樋口さん
は言い切る。
第1回7月9日(土)午後2時~5時(1時半開場)
●「被曝労働は巨大原子力産業のアキレス腱」
平時でも労働者の被曝なしには成り立たない原発。あってはならない存在では
ないか。すでに日本の被曝労働者は約50万人。被曝問題がアキレス腱だからこそ、
多重下請け構造の下、被曝労働者の存在は闇から闇に葬られてきたのだ。
第2回7月24日(日)午後2時~5時(1時半開場)
●「なかったことにされた被曝、労働災害、公害、環境破壊」
労働者や住民の命を削り、それをなかったことにしてきた日本社会の構造的差
別について問い直す。樋口さんの長年の取材に基づく被曝問題、公害問題などを
歴史的にたどりながら、今後、私たちはどのような社会をめざすのかを考える。
※樋口健二さんの紹介
報道写真家。四日市喘息をはじめとする公害や原発被曝労働等の取材で知られる。
日本写真芸術専門学校副校長、日本ジャーナリスト専門学校客員講師、日本写真
家協会会員、世界核写真家ギルド会員。
著書:『闇に消される原発被曝者』八月書館、『これが原発だ カメラがとらえ
た被曝者(岩波ジュニア新書)』岩波書店、『日本破壊列島1970-1990』三一書房、
『はじまりの場所 日本の沸点』こぶし書房、『環境破壊の衝撃1966-2007 (新風
舎文庫)』新風舎、『原発 1973年~1995年 樋口健二写真集』三一書房、『樋口
健二報道写真集成―日本列島'66‐'05』こぶし書房、など多数。
参加費:1回1000円
会 場:「スペースたんぽぽ」
「スペースたんぽぽ」はたんぽぽ舎が入っているビルの4階です。
主 催:「スペースたんぽぽ」
問い合わせ:たんぽぽ舎
〒101-0061 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL:03-3238-9035 FAX:03-3238-0797