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たんぽぽ舎です。【TMM:No1132】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その117 ◆
           4つの情報をお知らせします(7月12日)
 
   ★1.「お母さん向け保育付き講座」大盛況!(中村徹)
   ★2.東電よ、次こそ母親たちを鉄扉の内側に入れて文書を受け取れ
            7/7七夕東電前浴衣要請行動(続報)
   ★3.原発に未来はない―世界平和アピール
         7人委員会のアピール文を紹介
   ★4.株主総会を茶番劇に変えた東電経営陣-しかし会場の雰囲気は
         圧倒的「勝利」
         次なる手段は株主代表訴訟で勝俣会長らを裁くことになろう
 
 
★1.「お母さん向け保育付き講座」大盛況!(中村徹)
 
 東日本大震災から4か月目の7月11日、スペースたんぽぽで「お母さん向け保
育付き講座:食品汚染と放射能の基礎知識」が開催されました。
 たんぽぽ舎としては初の試みである「保育付き講座」を告知から開催まで3週
間弱という短期間でゼロから立ち上げたので、いろいろと準備不足がありました
が、たくさんのお母さん、お父さん、こどもたちが参加してくれて、大盛況でし
た。
 保育については、会場の後方にゴザを敷いて保育スペースを作り、こどもが中
に入って遊べる「お城」を置いて、おもちゃ、絵本、お絵かき、折り紙、紙芝居
などで、こどもたちと遊びました。
 最初から積極的に遊ぶ子もいれば、遠巻きに見ながら徐々に輪の中に入ってく
る子、最後までお母さんから離れない子など様々でしたが、みんなそれなりに楽
しめたことと思います。
中には会場を走り回ったり、大きな声を出したりする元気な子もいたので、講座
が聞き取りにくくなったりしたと思うのですが、みなさん「保育付き講座」であ
ることを理解してくださっていて特に苦情などもありませんでした。
さて、その肝心の講座については、私は保育を担当していたのでよくわかりませ
ん。
 ただ、質疑応答が予定時間を大幅に超過しても活発に続いていたので、きっと
いい内容だったのだと思います。アンケートの回収率も40%以上でした。
 たんぽぽ舎では、これからも「お母さん向け保育付き講座」を開催いたします。
今回の経験と反省点を踏まえ、よりよい講座を作っていきたいと思っております
ので、どうぞご期待ください。
最後に、おもちゃや絵本、備品などを寄付してくださった皆様、ありがとうござ
いました。
 ※次回の第2回「お母さん向け保育付き講座」は、
  8月22日(月)14:30~16:30 資料代800円
  会場:スペースたんぽぽ
 
 
★2.東電よ、次こそ母親たちを鉄扉の内側に入れて文書を受け取れ
      7/7七夕東電前浴衣要請行動(続報)
 
○東電よ、次こそ母親たちを鉄扉の内側に入れよ
東電本社前で繰り広げられた20分余のやり取りは、東京電力という巨大企業の体
質を知るには十分だった。
固く閉ざされた鉄扉の内側に立ちはだかる3人のガードマン。戸惑う母親たち。
周囲で睨みをきかせる公安警察…。それでもなお、東電側は「対応に問題は無か
った」と言う。家族や周囲の有形無形の圧力に怯えながら集まった母親たちの勇
気に敬意すら払わない。これで本当に七夕の願いは西沢社長の胸に届いたのだろ
うか。
○「3人と聞いている。他の人は駄目です」
要請文を渡そうと本社前まで近づいた横関彩子さんたちにガードマンが告げたの
が始まりだった。七夕に合わせて行われた、「いのちを守るお母さん全国ネット
ワーク」関東支部の要請行動。
 集まった母親たちは、シュプレヒコールをするわけでもなく、東電に罵声を浴
びせることもしない。もちろん、暴力行為もない。歌は歌ったけれど、なるべく
静かに想いを表現した。東電を責めるのが目的ではないからだ。母親として、子
どもの将来を案じているという想いを届けたいだけなのだ。
だから、横関さんは事前に同社広報部に電話連絡を入れ、時間の調整をしていた。
確かに人数は「3人くらい」と告げたものの、まさか人数を理由にガードマンと
押し問答をするとは思わなかった。
「3人でないと駄目ですか?」横関さんが小さな声で尋ねる。
件のガードマンは上司の指示を仰いでいるのだろうか、携帯電話を耳にあてたま
ま駄目だと言う。これだけでも十分非礼なのだが、他のお母さんや子供たちは横
断幕を持って並んでいるだけなのだ。
 どうしても、車道を渡った向こう側に行かないと要請文を受け取らないと言わ
んばかりの態度。不毛な押し問答を続けることは得策でないと判断した母親たち
が譲歩。横関さんが要請文を読み上げた時には、約束の時間を20分も過ぎていた。
○結局、男性社員が現れ、要請文と短冊のついた笹の葉を受け取った。広報部で
は、誰が受け取ったまでは把握していないと言うが、警備担当者という。その男
性は要請文の朗読を聞き、文書と笹の葉を手に足早にビル内に戻って行った。あ
れだけごねたのが嘘のように、呆気なかった。この間、鉄扉は閉ざされたままだ
った。
これだけの仕打ちを受けてまで手渡した要請文と短冊のついた笹の葉は果たして
どうなったのか。
広報部によると「広報担当部署でお預かりしている。社長の西沢にも報告したと
聞いてる」とのことだが、社長が要請文を読み、短冊に目を通したとは思いにく
い。同部は、この日の対応に関しても「社員が対応する以上、部署や立場は関係
ない」との立場。
しかし、母親たちのしなやかな要請行動に対する応対にしては、ずいぶん冷たく
はないか。
社長自ら出てくる必要はあるまい。だが、自治体(市や町、都や区)でも警備担当
者が応対するのか?
○あれだけの事故を起こしてもなお、民を愚弄する東電。恐れ入るばかりだ。
 
 
★3.原発に未来はない―世界平和アピール
   7人委員会のアピール文を紹介
 
  2011年7月11日、「原発に未来はない」アピール文が世界平和アピール7人
 委員会から出された。
  長文のため、前書き全文と6の結び全文をのせ、1~5は目次のみの紹介と
 しました。(編集部)
 
       世界平和アピール七人委員会 
                   武者小路公秀 土山秀夫 大石芳野
                 池田香代子 小沼通ニ 池内了 辻井喬
 
 2001年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波、東京電力福島第一原子
力発電所事故に際して、国内・国外の市民や各国政府から多大の援助、特に福島
原発事故の対策については不可欠の技術協力をいただいている。原発の過酷な故
現場では多数の人たちが日夜対応に当たっている。これらすべてのひとたちに対
して、心から感謝の意を表したい。
 世界平和アピール七人委員会は、天災のなかでおこった人災としての東京電力
福島原子力発電所事故について、われわれ日本人と全世界の人々がともに考え、
ともに対策を練るべき問題が山積していると考える。日本と世界諸国の市民、学
界、言論界そして政府関係者、特に原発はやめられないのではないかと考えてい
る人たちが真剣な検討を進めてくれることを切望する。
 
1、東京電力福島第一原子力発電所事故
2、恐怖と欠乏を免れた平和な生活を
3、安心と安全を破壊する原子力発電所の廃止の具体的提案
4、原発廃止は可能である
5、原子力発電所へのIAEAの関与の一層の強化を
6、結び
   日本は3・11東日本大震災における東京電力福島第一原発爆発の人災を
 経験することで、広島・長崎・ビキニにおける核の軍事利用の被災国であるこ
とに加え、平和利用の原発の被災国となった。
  世界平和アピール七人委員会は、日本の多くの市民と思いを共有して、核の
 軍事利用の廃絶とともに原子力発電所を全廃する世界に向かう道を歩むこと
 を、日本および全世界の良識ある市民とリーダーとに求めるものである。
                            以上
 
 
★4.株主総会を茶番劇に変えた東電経営陣-しかし会場の雰囲気は
   圧倒的「勝利」
   次なる手段は株主代表訴訟で勝俣会長らを裁くことになろう
 
              脱原発・東電株主運動/たんぽぽ舎 山崎久隆
 
○ 第87回株主総会は、一方的な質疑打ち切りと共に402名の株主提案を「反対
多数」で一蹴して終わった。しかし会場の雰囲気は圧倒的「勝利」だった。
 脱原発・東電株主運動は1991年から連続して株主提案を続けてきた。一度
90%以上の大差で否決されてしまうと同一議案を連続して提案できなくなる
制限により、単純に原発廃炉という議案ではないが、主なものでもこれまでに
耐震設計審査指針以前(78年以前)の原発廃炉(福島第一原発廃炉)議案
(2005年)、運転開始以来40年に達する原発の廃炉(福島第一の1,2,3号
機廃炉)議案(2009年)などを出してきた。
 おしなべて全ての原発が危険なのはそのとおりだが、より老朽化し、さらに
前時代の耐震設計で、もともと設計したGEの技術者すら「欠陥炉」と指摘し
てきた福島第一原発を早く止めないと大変な事態になるかもしれないという思
いは株主運動の中でも共通だった。
 ところが東電は、その切迫感とは対照的に「今まで無かったことはこれから
も無い」的な、根拠の無い自身のもとに漫然と原発を動かし続け、ついに原発
震災を引き起こした。今回の議案は、「人災」への責任の取り方として最低限
のことだったが、一部生保の大株主を含めて、そのような責任については「興
味が無い」ことが分かった。
○ 総会の会場に戻ろう。
 これまでの株主総会は、脱原発株主が質問や議案提案に立つと「もう原発の
話はたくさんだ」というヤジが飛んだ。議案提案を行う株主にも容赦ない罵声
が浴びせられた。いわく「電気を使うな」「江戸時代に戻れというのか」。
 今年はその罵声が東電の役員に向けられた。「原子炉の中に入れ」「おまえ
たちが避難所に行け」。
 会社側提案は、今回は人事案件しか無かった。その取締役に一人ずつ答えを
迫るのは私たちだけでは無かったし、監査役に対し責任を問う声も少なくな
かった。
 結局20人以上が質問や動議に立ち、その全てが原発で、原発の推進続行とい
う発言をした株主は1人だけだった。
 会場にいた株主9309人の人数で決められるものならば、おそらく脱原発
議案は成立したかもしれない。しかし実際には株式数の過半数を握る2名(2
社)の大株主が立てた代理人が反対に回ったため、否決されてしまった。
 株主提案への賛成は約8%、反対票は約89%、不明3%と報道発表されて
いる。8%とはこれまでの原発反対議案では高いが、株主運動として提案して
きた議案には取締役の個別報酬開示請求が33%という高率の支持を得ていた
ことを考えれば、時間があれば、まだまだ高くなっていただろう。城南信用金
庫や南相馬市や白河市が賛成したいきさつが報じられているとおり、脱原発の
議案は深く広く浸透し始めている。
 来年まで東電が存続し得るかどうかも分からないが、今後の展開次第では大
きな成果を得られる可能性は高い。
○ しかしその前に、紀藤正樹弁護士がツイッターに書いているとおり「今回の
株主提案は将来及び過去の取締役責任を求める際にまさに踏絵を迫る提案」で
ある。紀藤弁護士自身が反原発の意思表示のために20年前に株を買ったとい
う。
 一部の大株主の委任状を盾にとって、強引に自らの責任を回避するためだけ
に行われた株主総会。経営責任を感じていないのならば、次なる手段は法廷に
持ち込むことだ。株主代表訴訟で勝俣氏らを法廷で待つことになろう。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1131】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その116 ◆
         4つの情報をお知らせします(7月11日)
 
   ★1.ストレステストだけではダメ―東海村村長が再稼働3条件語る
         福島事故の収束、被災住民の救済と補償、安全規制体制の強化
   ★2.欧州以上に徹底せよ―ストレス試験に注文する
         「初めから合格ありき」にならないように―毎日社説
   ★3.日本原電はベントをつけず、原子炉を止めよ
            福井県西川一誠知事殿
            皆さん県民の命・生活・健康を守ってください
   ★4.東電よ胸に響いたか~「子どもたちを守りたい、
         という願いを聞き入れて!」
         7月7日・七夕ゆかた東電要請行動
 
 
★1.ストレステストだけではダメ―東海村村長が再稼働3条件語る
   福島事故の収束、被災住民の救済と補償、安全規制体制の強化
 
〇東電福島原発事故を考えるとき、過去の原子力事故がヒントになる。
1999年茨城県東海村臨界ヒバク事故(死者2名)がおきた。
定検後の原発の再稼働という現在の焦点について、東海村の村長が
臨界事故の教訓から具体的に3つの条件を語った。
7月9日の東京新聞の要部(抜粋)を参考までに紹介します。
〇東海第二原発や研究所、核燃料サイクル施設、燃料工場―。
茨城県東海村は、原子力に関するあらゆる施設がひしめいている。
なぜこれほど原子力施設が集まったのか。
収束しない福島第一原発の事故後、日本有数の「原子力村」の首長はどんな思い
でいるのか。東京都心からJR特急列車で北へ約一時間半。
日本の原子力発祥の地を歩いた。
〇東海村は東西、南北それぞれ八キロほど。
一時間もあれば車で一周できるこぢんまりとした街に、十二の原子力関連事業所
が集まっている。
 東海村は三月の東日本大震災で震度6弱の大きな揺れに見舞われ、今も道路に
陥没が残る。原子力関連施設も大きな被害を受けた。東海第二原発は地震で自動
停止。外部電源が失われた上、非常用ディーゼル発電機も三台のうち一台は、
高さ五・四メートル津波の影響で止まった。このため冷却が十分に進まず、水温
が一〇〇度未満の冷温停止状態となるまで三日半もかかり、綱渡り状態だった。
〇同村の西側を走る国道6号沿いには、核燃料関連事業所などが集まっている。
住友金属鉱山の子会社ジェー・シー・オー(JCO)東海事業所もその一つ。
九九年、核燃料加工施設で作業中に核分裂が続く臨界事故を起こし、一万~二万
ミリシーベルトの放射線を浴びた作業員二人が亡くなった。
半径十キロ圏内の住民が屋内退避したが、それでも六百人以上が被ばくした。
「これだけ原発関連施設が集まっているのは政府の政策、国家の意思でしょう」。
東海村の村上達也村長(六八)は、同村の歩みを振り返る。
村の一般会計予算は二〇〇九年度で約二百億円。交付金は約十三億円。
それでも村上氏は福島第一原発の事故を目の当たりにした今、「脱原発」志向を
鮮明にする。
〇「もし東海村を十メートルの津波が襲っていたら(東海第二原発も)メルトダ
ウン(炉心溶融)し、ここに住んでいられなかった。紙一重だった。原発を持つ
ことで故郷が奪われ、子どもたちの将来にかかわるようなことが起きた。日本人
は脱原発を真剣に考えるべきだ」
〇原子力に関する村上氏の原体験は、一期目に直面したJCO事故。
政府や業界の危機に対する鈍感さや、技術過信に警鐘を鳴らしてきた。
「だが変わらなかった。逆に私の言動に異質の文化をかぎ、(推進派は)三期目、
四期目の村長選に対抗馬を立てた。違うことを言うとつぶそうとする世界で、私
は生きてきた」東海第二原発の運転再開にはどう臨むのか。
〇政府は再稼働に関して突然、原発のストレステスト(耐性評価)の実施を前提
にする方針を示したが、村上氏は「それだけでOKというわけにはいかない」と言
う。「技術的なこともさることながら、まず福島第一原発事故の収束だ」と強調
した上で、「避難している人々の将来見通しや、政府や電力業界による補償をど
うするかも明らかにする必要がある。安全規制体制の強化も不可欠。原子力安全
・保安院や原子力安全委員会を温存したまま『安全』と言われてもだめだ」と、
被災住民救済などを再稼働の前提にあげた。
 
 
★2.欧州以上に徹底せよ―ストレス試験に注文する
  「初めから合格ありき」にならないように―毎日社説
 
○玄海原発の再開を突破口にして、「定検後の全原発の再開」をもくろんだ、原
発推進勢力の目的は、反対運動の高揚と九電のやらせメール事件(電力会社の変
わらぬ体質)で「一頓挫」した。今後の焦点の一つに原発耐性試験(ストレステス
ト)がある。これについて、毎日新聞の7月8日社説の要旨(ぬきがき)を参考ま
でに紹介します。
○原発耐性試験
 政府は全国の原発施設に「ストレステスト(耐性試験)」を課すことを決めた。
本来、もっと早く実施すべき施策であり、ここに至った経過にも疑問は残るが、
各原発の安全性を評価する上で一歩前進だ。
 東京電力福島第1原発の事故後、原子力安全・保安院は複数の応急措置を指示
してきた。しかし、各原発の脆弱性が総合的にどう克服されたかは示されていな
い。
 テストの手法と実施計画は、原子力安全委員会の要請に基づき保安院が作成す
る。手法や項目はテストの信頼性の要だ。初めから「合格ありき」にならないよ
う、時間をかけて緻密に作ってほしい。テスト終了まで再稼働を見合わせるのは
当然だ。
○福島の事故を踏まえた原発のストレステストは、すでに欧州連合(EU)が6月
から実施している。地震や洪水、竜巻、豪雨といった自然災害に加え、航空機墜
落やテロ攻撃なども評価対象としている。
○日本では主に津波・地震を対象とするが、過酷事故は何が要因で起きるかわか
らない。事故の当事者である日本のテストがEUより手薄というのもおかしい。
中途半端なテストに終わらせず、欧州以上に徹底した試験を実施してほしい。
 
 
★3.日本原電はベントをつけず、原子炉を止めよ
      福井県西川一誠知事殿 皆さん県民の命・生活・健康を守ってください
 
                                         石垣敏夫(69歳元教員)
                             脱原発宣言・埼玉県市民連絡会所属
 
 7月3日福井県にある、敦賀1号機には耐圧強化ベントがついていないことが
わかり、日本原子力発電(原電)は急きょ設置することになった。
これまで原電は「格納容器の圧力が上がって破損する確率は小さく優先度が低い
として見送ってきた。(7月4日福島民友新聞)
ベントを開けるということはフクシマ事故の再来で、大量の放射能・死の灰をま
き散らすことです。
これはフクシマ同様の事故を想定したことになります。
原電と政府はフクシマ事故から何を学んだのでしょうか。
事故が起こる可能性を考えるなら、ベントを設置することではなく、炉を止め廃
炉にすることです。
原発を止め再生可能エネルギーに転換することがフクシマからの教訓ではないで
しょうか。
 フクシマではベントを開けた時点で廃炉が決定しました。
県民をはじめ子どもたちの将来を考え、脱原発に踏み切ることが今最も大切な時
です。
 
 
★4.東電よ胸に響いたか~「子どもたちを守りたい、という願いを
      聞き入れて!」7月7日・七夕ゆかた東電要請行動
                      フリーライター鈴木博喜
 
 わが子を、日本中の子どもたちをこれ以上、放射能に曝したくない─。都内在
住の母親たちが7日、JR新橋駅近くの東京電力本社前に浴衣姿で集まった。東
電に対し、原発事業から撤退し、子どもたちが安心して暮らせる社会にしてほし
いと要請。時には涙ながらに、子どもの命を守ろうと声を上げた。
 1歳の男児を連れて参加した30代の女性は岩手県出身。「原発は地球を担保に
ギャンブルをしているようなもの。今まで私たちが無関心でいたためにこのよう
なことになってしまった。原発について勉強すればするほど無力感にさいなまれ
るが、何かしなければ…」と初めて行動を起こした。
 別の母親は、3歳の娘を見ながら「この子が将来、ガンを患ったとしても、福
島原発の放射能が原因と証明することはできない。うやむやにされてしまうだろ
う。だからこそ、今できることはすべてやってあげたい」と想いを口にした。先
月行われた、20mSV基準撤回を求める文科省への要請行動にも参加した。「母親
として、声をあげることは当たり前だと思う。だって、子どもに対しての責任が
あるから」。
 要請行動には独身の30代女性も参加した。「今まで世界が経験したことのない
事故で、私たちが実験台になっている。これから結婚したとして、出産して大丈
夫なのか分からない。子どもが無事でも孫に影響が出るかもしれない。誰もわか
らないんです」と不安を吐露した。
 この日の行動を主催したのは、「いのちを守るお母さん全国ネットワーク」の
関東支部。事務局として奔走した横関彩子さんも3児の母親。震災直前に産まれ
た女の子を抱いて駆けつけた。
 「こんな事故が起きているのに黙っていたら、この国は駄目になってしまう。
福島の人々は故郷や生活基盤を奪われている。二度と、そのような状況を作り出
してはいけない。大人には、子どもたちの未来を明るくする責任があるんです」。
全国から寄せられたメッセージも読み上げられ、福島県郡山市から都内に移住し
てきた一児の母親は「故郷を泣く泣く離れてきた。早く戻りたい。娘を澄んだ空
気、きれいな水に触れさせたい」との手紙を横関さんらに託した。「今日集まっ
た人数は少ないけれど、都内だけでなく全国各地でお母さんたちが声を上げてい
る。これからも行動は続けたい」と横関さんは話した。
 このあと、東電本店へ要請書を手渡して行動は終了。
 (紙面の都合で一部省略しています…事務局)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1130】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その115 ◆
 
              4つの情報をお知らせします(7月9日)
 
   ★1.玄海原発は限界!九州電力東京支社に申し入れ&
      抗議アクションやりました(東電前アクション・園良太)
   ★2.反原発自治体議員・市民連盟が菅首相に要請書を提出
   ★3.子どもが遊べる「お城」を製作中!…完成間近!
   ★4.7/7「役立つ反原発基本講座」第3回開かる
 
 
★1.玄海原発は限界!九州電力東京支社に申し入れ&
   抗議アクションやりました(東電前アクション・園良太)
 
 7月8日(金)、有楽町にある九州電力東京支社に申し入れと抗議アクションを
やりました。玄海原発の再稼働判断はストレステストを経てからになりましたが、
反対の声を上げ続ける重要性は少しも変わっていません。そこで今回の私たちは
いつもの東電本店からすぐ近くでの「九電前アクション!」。14時から「東電前
アクション」と「反原発自治体議員・市民連盟」が申し入れと話し合いを行い、
全国からメールで届いた70通以上の申し入れ文を渡しました。それは本社と関係
会社全てに送ると言っていました。
 その際、九電側担当者はやらせメール問題を「電力会社は皆様からの信頼と安
心がベースであり、それを壊したことを謝罪します」と言いました。そこで「一
番信頼と安心を壊すのは原発の維持であることが、福島原発事故で明らかになっ
たのであり、その教訓を活かして原発廃止してほしい」と指摘すると「将来的に
は火力の増加や自然エネルギー推進をしていくとしても、それはまだ量が足りな
く安全不足であるため、現段階で原発は現代社会を支えるエネルギー源であり、
CO2の排出抑制にもなる不可欠だ。だから安全テストがクリアされたら再開す
る」と回答。私たちは「原発無くても電力は足りるし、全然安全ではない。何を
根拠に言うのか」と言ったら「国の安全基準」と言うので「それが壊れたからス
トレステストが必要になったのでは」と伝えると「壊れたとはまだ認識していな
い」と言い、一方的に席を立ってしまいました。九電は国に判断基準を預けるの
ではなく、誠実に回答して欲しいと思います。
 その後会社前で玄海原発の廃炉ややらせメール問題の責任を取ることを求めて
アピールやチラシ配りを続け、17時半からは東電抗議を続けてきた仲間、福島デ
モを企画した仲間、福島から避難してきた仲間が多彩なアピールをし、ライブも
展開!約150人の人が集まりました。また有楽町駅前は本当に多くの人が通るの
で、多くの人にアピールできたと思います。
 次回の東電前アクションは7月22日(金)17時
       JR新橋駅SL広場前に集合です。
この日と次回の詳細は「東電前アクション」ブログをみてください!
 
 
★2.反原発自治体議員・市民連盟が菅首相に要請書を提出
 
                         2011年7月7日
 内閣総理大臣 菅直人 殿
                  反原発自治体議員・市民連盟
                          加盟者一同
          要  請  書
 
    九州電力玄海原子力発電所の再稼働に反対する要請
 
 東日本大震災によって東京電力福島第一原子力発電所の事故が引き起こされて
から約4ヶ月を迎えようとしています。地震や津波の発生は避けられませんが、
原発事故は回避できる人災であることは、いまや明白です。これまで、政官財界
は一体となって「原発は安全である。原発なしでは電力を賄えない」と主張し、
学者・専門家を含む反対論者を排斥・無視してきました。改めて述べるまでもな
く、大事故に至らずに済んだ小・中事故はいくつもあり、大惨事に至らなかった
のは僥倖だったに過ぎません。国は今こそ、フクシマの事故が私たちにもたらし
た教訓を肝に銘じ、絶望という名の負の遺産を未来に残さないために、命がけで
日本社会のあり方を見直す決意を以って政治の舵取りをしてもらいたいと思いま
す。その意味で、私たちは、静岡県浜岡原子力発電所の一時停止を首相の英断で
あると歓迎致しました。
 ところが、去る6月29日、海江田経産相が佐賀県を訪れ、古川知事と会談、定
期点検で運転を中止している九州電力玄海原子力発電所2号機、3号機の早期再
稼働を求めました。
 玄海原発は1号機も含め、福島第一原発と並び称される経済優先で安全性を無
視した危険度最悪の原発です。1988年6月に日本の加圧水型炉で初めて、原子炉
の動脈ともいうべき大口径配管に穴があき高温高圧の蒸気が吹き出すという極め
て重大な事故が発生しましたがこの事故は定期検査を終え運転に入ってわずか1
ヶ月足らずで発生したのです。九州電力は、原子炉格納容器の検出器から放射能
を含んだ一次冷却水が漏れ出していることを察知しておきながら、直ちに原子炉
を停止する措置を取りませんでした。私たちは、このような電力会社の姿勢を決
して許す事はできません。また、原子力安全委員会は国による安全審査の基準と
なる「安全設計審査指針」「耐震設計審査指針」の見直し(完了まで2~3年)に
着手したばかりであり、福島の事故原因の解明もこれからという状況の中で玄海
原発を再稼働させるのは言語道断です。「わが亡きあとに洪水はきたれ」の国策
に他なりません。
 人類の未来のために禍根を残さぬよう、英断をお願い致します。
                                以上
 
注:このほかに、九州電力社長や、佐賀県知事へも文書を出しています。
 
 
★3.子どもが遊べる「お城」を製作中!…完成間近!
 
 いよいよ7月11日(月)14:30~16:30、スペースたんぽぽで、「お母さん(お
父さん)向け保育付き講座」が開催されます。
今、一番心配なのは、子どもたちの食の安全だと思います。
チェルノブイリ原発事故では、被曝のかなりの量は、食べ物からだったとも言わ
れています。
本来なら子どもたちを守るべき政府は、「ただちに影響はない、安全だ」と言う
だけで、もはや全く信用できません。
放射能のこと、食べ物のことを気をつけていくか、いかないかで、この先、子ど
もたちの累積被曝量は大きく変わっていきます。
是非、この講座に参加して、一緒に学んでいきましょう。
今回、たんぽぽ舎では、小さなお子さんを連れたお母さん(お父さん)たちでも
気軽に参加していただけるように、初めての試みとして、保育士と保育スペース
を用意いたします。
お母さん(お父さん)はもちろん、子どもたちにとっても楽しい時間になると思
いますよ。                                        (N)
  「お母さん向け保育付き講座:食品汚染と放射能の基礎知識」
 ・日時:7月11日(月)14:30~16:30
 ・講師:原田裕史、鈴木千津子(たんぽぽ舎)
 ・場所:スペースたんぽぽ
 ・主催:たんぽぽ舎 資料代:800円
 
 
★4.「反原発自治体議員・市民連盟」主催の
    7/7役立つ反原発基本講座第3回開かる
 
「浜岡原発は世界一危険」~防壁は本当に役に立つのか?
○ 連続講座第3回は,もっとも危険と言われている浜岡原発の現状を「浜ネッ
ト」代表の白鳥良香氏から,地震や津波のメカニズム,放射線量問題について,
「劣化ウラン研究会」代表の山崎久隆氏からお話を伺いました。
○ はじめに,白鳥氏の話では,この数ヶ月「浜岡原発を止めよう,廃炉に」の
運動に大きな変化があったそうです。一つ目は,3.11の東日本大震災で福島
原発事故が起き,今まで原発は安全だと信じていた人たちが「白鳥さんの言うと
おりだった」と原発の危険性を認識し始めたことでした。そしてもう一つは,5.
6の菅総理の「浜岡原発の停止」決定で,多くの人が「原発が止まって良かった」
「もう安心だ」と思ったことでした。しかし,菅総理の決定は,中部電力が,津
波対策である防潮堤を完成させる2年間だけであることを忘れてはなりません。
さらに,2年後は,すべての原発を稼働させようという,浜岡原発を緩和剤に使
っているだけなのです。今までの中部電力の津波対策は信用できないと静岡県知
事も言っています。浜岡原発は強固な岩盤の上に立っているという中部電力の発
表は,ずさんな調査結果から生まれています。原発は,停止しても使用済み核燃
料がメルトダウンする危険性があります。原発は石棺にして廃炉にするべきです。
○ 次に,山崎氏は,地震,津波及び放射線量について,詳細なデータを示しな
がら,わかりやすく説明してくれました。山崎氏の話では,福島原発事故は,東
京電力が,もともとの地形を津波に弱い地形に作り替えておきながら,「大津波
だった」と言い訳しています。浜岡原発も然りです。放射能の拡散は,今後,子
供たちをはじめとする人体へどのような影響があるか予想がつきません。使用済
み核燃料が地上に放り出されたら,大量の放射性物質が放出されて想像するだけ
でも恐ろしい状況になります。浜岡原発をはじめ日本の原発は,海の近くにある
ので,ひとたび事故が起こると海を破壊します。
 最後に,山崎氏は,廃炉にするためには,新聞,テレビなどマスコミの活用と
近所の人たちに広めること,さらに,地方議会に働きかけて意見書を出させるな
どの行動も必要だと訴えました。
 会場は約50名ほどの参加者でしたが,みなさん,熱心にメモを取るなどして,
質問の時間にも積極的に手を挙げて質問する姿が見られ,この問題に対する関心
の高さがうかがわれました。(O子)
◎この内容は、後日(10日後くらい)DVDが作成される予定です。
 (1枚送料込み1000円)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1129】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その114 ◆
 
           5つの情報をお知らせします(7月8日)
 
 ★1.やらせの原発賛成メール-九州電力だけでない
    全国の電力会社がしばしばやっていること
       もっと露骨な実例も-中部電力浜岡裁判
 ★2.メールマガジン読者より
 ★3.玄海原発再稼働の裏に!知事と町長と九電の「ズブズブの関係」
    国民はこの関係をどう見る!片や「父親が九電社員だった」
    片や「弟の建設会社が原発ハコモノを受注」
    経産省が世論の揺り戻しに、この地を選んだ理由があったのではないか!
 ★4.必読新刊本!
    「人間と環境への低レベル放射能の脅威-福島原発放射能汚染を
    考えるために」の紹介
 ★5.7/7東電前(浴衣&七夕飾り)アクション報告
 
 
★1.やらせの原発賛成メール-九州電力だけでない
   全国の電力会社がしばしばやっていること
      もっと露骨な実例も-中部電力浜岡裁判
 
・九州電力玄海原発で、九州電力の原発賛成やらせメールが波紋を広げている。
一流企業のやることではない。卑劣なやり方だと批判も広がっている。
が、反原発関係者の間では、これは九州電力だけの問題ではない。多くの電力会
社がしばしばやっていることだと思われている。その点は今後、暫時確実な話から掲載していく予定です。
・今日はやらせメールよりももっと露骨な目に見える形での電力会社の妨害行為
の事実を、私の体験から紹介します。
 中部電力の浜岡原発裁判での「やらせメール事件以上の傍聴妨害」作戦である。
静岡地裁と東京高裁でおきた実例である。静岡の住民が「東海地震が心配だ。浜
岡原発をやめよ」裁判を起こした。静岡地裁での裁判の時、中電が(今海の九電
と同じように)社員や下請け協力企業に、裁判傍聴して下さいの依頼をする。裁
判傍聴席は多くないから抽選となる。多数の中電系列社員が傍聴にならび、抽選
で一定数の席を確保する。その分、原発反対の人々は傍聴からしめ出される効果
を生む。裁判が始まる前後にこれら中電関係者は退席し、ガラガラの法廷になる。
この席に抽選からはずれた傍聴を希望する反対派は入れない仕組みになっている。
こういう卑劣なことを中電は静岡地裁で、東京高裁で行ってきた。
東京高裁の時、私たちは反撃にでて、マイクで訴えて、高裁前抽選にならぶ人々
に「中電の卑劣なやり方は許されない」とアピールした。その後、静岡地裁でも
原告団の中電追及などもあり、中電のこの行為はほぼなくなったとみられる。私
の体験した事実である。
・原発賛成やらせメール事件を糾弾しよう。玄海原発の再開を防ごう。全国の原
発を停止・廃止させよう。我々と子どもの未来のために。(柳田)
 
 
★2.メールマガジン読者より
 
 たんぽぽ舎へ
玄海原発再開の反対文書を海外の友達にファックスを送ってもらおうと
思いまして作った簡単な文書ですが、もしよければ使ってください。
ホームページで載せたら海外の人の支援も得られれば幸いと思います。
                           ラム
 
To: Saga Prefecture Secretarial office 095225 7288
Ministry of Economy, Trade and Industry 03-3580-8493 I am against the restart of the Genkai Nuclear Power Plant.
The problems at TEPCO is still not over and there are still many issues left unsolved with regards to the government’s risk management and review.
Once a nuclear accident occurs, there will be contamination in the air, water and earth, seriously affecting the long term health of adults and children.
There are still many issues left unsolved with the Genkai Nuclear Power Plant and I am against the restart of the Genkai Nuclear Power Plant.
 
 
★3.玄海原発再稼働の裏に!知事と町長と九電の「ズブズブの関係」
   国民はこの関係をどう見る!片や「父親が九電社員だった」
   片や「弟の建設会社が原発ハコモノを受注」
   経産省が世論の揺り戻しに、この地を選んだ理由があったのではないか!
 
・「玄海原発が再稼働すれば、脱原発ムードに傾き始めていた国内世論に対して
大きな揺り戻しになる。それを何よりも願っているのは経産省。その経産省がな
ぜ、発火点として玄海原発を選んだのか。理由は簡単です。佐賀県、玄海町とも
に原発事業にがんじがらめになっていて、特に古川知事と岸本町長が九電とズブ
ズブの関係だからです」(全国紙社会部記者)
 この行政トップ二人の九電とのズブズブぶりは地元では広く知られていたが、
これまでその多くは語られない佐賀県の"タブー"でもあった。まずは岸本町長
の素性を洗い直してみよう。
 佐賀県唐津市に「岸本組」という地場の建設会社がある。資本金3000万円、従
業員約100人。同社の岸本剛(つよし)社長(55)は、岸本町長の実弟である。
岸本町長も'95年に県議になるまでは、同社の取締役を務めていた。現在も、
第3位株主だ。実は、同社は、地元では「原発で潤ってきた会社」と言われてい
る。本誌は今回、同社が佐賀県に提出した「工事経歴書」などをもとに同社の工
事実績を調べた。すると、確かに原発関連の工事がやたらとめだつのだ。具体例
をいくつか挙げよう。(中略)
・古川知事の「前歴」
 武藤県議が指摘した九電による県下へのバラマキは、「寄付」という形でも行
われて来た。唐津市に新設された早稲田大学系列の中高一貫校「早稲田佐賀学園」
に20億円、鳥栖市に建設予定の「佐賀国際重粒子線がん治療財団の治療施設」に
40億円、唐津市の再開発に伴う「市民交流プラザ」の建設に5億円―という具
合だ。
 これに加え、佐賀県には毎年、数十億円規模の原発交付金や、原発の固定資産
税などが入って来る。古川県政は九電の存在なしには成り立たないのである。
 さらに古川知事には、父親を巡って九電と深いつながりが指摘されている。古
川知事は唐津市の出身で、東大から自治省を経て佐賀県知事になったが、父親は
九州電力に勤務していた。しかも、勤務場所はよりによって、原発のPR館「玄海
エネルギーパーク」なのだ。
「'05年、古川知事が全国の原発に先駆けて、プルトニウムを使用したMOX燃料で
動くプルサーマル発電を玄海原発で受け入れたのも、父親の関係もあったとささ
やかれてきました」(地元紙記者)(『フライデー』7月22日号からの抜粋)
 
 
★4.必読新刊本!
   「人間と環境への低レベル放射能の脅威-福島原発放射能汚染を
   考えるために」
   帯のことば-いま、福島原発事故の放射能汚染の深刻さを
   見定めるために そして、未来を生きる子供たちのために
 
通訳、翻訳、ライターをしております竹野内真理と申します。以下の本を翻訳・出版させていただきました。
非常に重大な内容なので、特に行政関係者、子供を持つ親御さんたちには、早急に読んでいただきたいです。
タイトル
「人間と環境への低レベル放射能の脅威ー福島原発放射能汚染を考えるために」
ラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス著
肥田舜太郎・竹野内真理訳
あけび書房(http://www.akebi.co.jp/) 03-3234-2571 akebi@s.email.ne.jp
3990円 337頁
子供たちを守る願いを込めて、7月7日たなばたに書店とアマゾンで発売!
(たんぽぽ舎にも10冊ほどあり)
 
 低線量被曝問題をこれ以上につぶさに扱った本は現時点では国内には存在しな
いと確信しています。
 共訳者は、広島原爆で被曝した医師である肥田舜太郎さんです。長年被爆者の
 治療を行うとともに、国際的な反核活動や低線量内部被曝問題にも数々の翻訳
を通して従事されてきた方です。
 低レベルでも恐ろしい放射能による障害を国内外の研究論文も引用しながら、
ICRPを含む、今までの国際機関や政府による放射線防護基準がいかに甘いもので
あるかが科学的に詳述されています。お値段が高いのが難点ですが、それ以上の
価値はあると思っています。
 可能であれば、是非本の普及にご協力お願いいたします。
具体的に言いますと、
1.この文章をメーリングリストなど、どこかに転送していただく
2.ブログやTwitterに書き込んでいただく
3.Amazonやニュースレターなど、書評を書ける方は書いていただく
4.周りの人たちに勧めていただく
5.子供たちの被曝対策が十分でない自治体や政府の人たちに読んでいただいた
 り、交渉するときに参考資料として活用していただく。
6.お近くの書店や図書館に注文していただく
 
 子供たちを被曝させてはならない根拠が満載です。
 ぜひご活用いただき、日本の将来の子供たちの被曝を少しでも減らすことに
 つながればと強く願っております。
 
 
★5.7/7東電前(浴衣&七夕飾り)アクション報告
 
 昨日の要請行動には浴衣姿のお母さんや子供たちが40名ほど集まりました。
関西、静岡、福島出身のメンバーからもメッセージが寄せられました。
東電前では警備が厳しく、押し問答の末、警備長の方に門の外に出てきてもらい、
要請文と七夕飾りを手渡すことができました。
放射能の放出はつづき、その影響の大きさははかり知れない現状です。
脱原発と放射能から子供たちを守ること、除染すること、長丁場の戦いが
続きますが、絶望せずに少しでもよい未来につながるように、微力ながらも
できることを探して行動していきたいと思います。
          いのちを守るお母さん全国ネットワーク 関東支部 横関彩子
たんぽぽ舎です。【TMM:No1128】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その113 ◆
 
           4つの情報をお知らせします(7月7日)
 
 ★1.九州電力が玄海やらせメール指示
    一般県民を装い「再開支持」、卑劣なやり方に非難集中
 ★2.「安全おざなりの原発再稼働」を批判
    経産副大臣をことわる=民主党・馬淵前首相補佐官が語る
 ★3.七夕の日に、お母さんたち(乳母車の赤ちゃん)がユカタを着て、
    東電本社前で手渡した-東電社長への要望文
 ★4.7/9槌田敦さんと山崎久隆さんの対談にご参加を
 
 
★1.九州電力が玄海やらせメール指示
   一般県民を装い「再開支持」、卑劣なやり方に非難集中
 
・九州電力は6日、玄海原発(佐賀県玄海町)2,3号機の再稼働に理解を求め
て政府が主催し、6月26日にネットなどで中継した県民向け「説明番組」宛てに
一般市民を装って運転再開を支持する意見メールを寄せるよう、九電社員が子会
社社員らに指示していたことを明らかにした。公平性が担保されるべき説明会で、
当事者である九電が偏った意見形成を意図していたことに批判が起こるのは必至だ。
・真部利応(まなべとしお)社長は6日、福岡市の本店で記者会見し「投稿をお
願いしたのは間違いない。国の説明会の信頼を損ね申し訳ない」と謝罪。
・九電によるメール要請をめぐっては、菅直人首相が6日午後の衆院予算委員会
で「やらせ的なことがあったとすれば大変怪しからんことだ」と批判。海江田万
里経産相は「しかるべき判断、処置をする」と述べ、事実関係の調査などに乗り
出す意向を示していた。
 今月4日の鹿児島県議会特別委員会でも「やらせメール」の存在について質疑
 があり、九電側は全面否定していた。
・番組前から疑惑話題に―ネット書き込み
 玄海原発再稼働に向けた説明番組をめぐる九州電力の「やらせ」については、
 番組が中継された6月26日以前からインターネット上などで疑惑がうわさされ
 ていた。
「明日の説明会で、九電がグループをあげて佐賀県民を装って発電再開容認のメ
ールを送るよう業務命令が出されている」。6月25日、ネット上にこんな情報が
書き込まれた。
 参加の仕方などが詳しく記されていたため、報道各社が九電側に事実関係を問
 い合わせたが、広報が否定。       (7月7日東京新聞より抜粋)
 
 
★2.「安全おざなりの原発再稼働」を批判
   経産副大臣をことわる=民主党・馬淵前首相補佐官が語る
 
・東京電力福島第一原発事故の収束に向けた中長期対策の責任者を務め、6月末
に首相補佐官を退任した馬淵澄夫衆院議員が5日、東京新聞のインタビューに答
えた。
 国民が原発に不安をもっている中、停止している原発の再稼働を急ぐ政府に対
 し「経済産業省の安全規制の考え方は変わっていない」と批判した。
・―突然の補佐官退任。やり残したことは。
「最終的な(放射性物質の)封じ込めには、原子炉建屋を全部覆わないといけな
い。議論は始まっていたが、具体的なアイディアは固まっていない。最終形を早
く出したかった」
・―経産副大臣のポストを提示されたが、断った。
「今回の九州電力玄海原発(の再稼働要請)も含め、国民は政府や電力会社の安
全宣言に疑念を持っている。原子力安全規制に対する経産省の考え方は今までと
何一つ変わっておらず、それを追認、容認することは出来ないのでお断りした」
(7月6日東京新聞からの抜粋)
 
 
★3.七夕の日に、お母さんたち(乳母車の赤ちゃん)がユカタを着て、
   東電本社前で手渡した-東電社長への要望文
 
                        2011年7月7日
東京電力代表取締役社長 西沢俊夫様
 
原発を使わない電気の供給をお願いいたします。
 福島・全国・世界の子どもたちが安全な空気・水・食べ物を手に入れられる、
安心してくらせる日本社会・地球にしてください。
 福島原発事故の収束にむけて日々ご尽力いただき、ありがとうございます。
2011年3月11日に地震、津波、福島第一原発事故が起きて以来、全国のお母さ
んたちは福島のこどもたち、全国・世界のこどもたちのことをとても心配し、胸
を痛めています。
 これ以上、放射性物質に怯える社会を作らないでください。私たちは、未来を
 担う子どもたちのために、安心して暮らせる世界を残していく責務があります。
東京電力には17基、日本全体では54基の原発が、地震列島・活断層上に建てら
れており、大地震が起きれば福島第一原発のような事故は全国どこでも起きる恐
れがあります。国土が狭い日本は、再び大きな事故が起きれば、放射能汚染によ
り人が住めない国になってしまいます。
 今もたくさんの避難民がおり、福島県の人々は生活の場を奪われています。
私たちのメンバーの中には福島で生まれ育ち、家庭を持ち幸せな生活を営んでい
ましたが、今回の事故を機に、子どもを守るために愛する故郷を離れなければな
らなかった母子もいます。多くの場合は夫や父親と離れ、家族が分断され苦しん
でいます。
 これ以上人々を苦しめないために、今後は原発を使わない、安全な電気の供給
をよろしくお願いいたします。自然エネルギーの開発と天然ガス火力の充実・拡
大を緊急の課題として取り組んでください。
 私たちの「子どもたちを守りたい」という願いをぜひお聞き入れ下さるようお
 願い申し上げます。                 
            いのちを守るお母さん全国ネットワーク 関東支部
            7.7アクション事務局   塚田幸恵 横関彩子
                                               連絡先 090-2990-0707
 
 
★4.7/9対談にご参加下さい
   福島原発震災:検証と行動
   福島第一原発事故4ヶ月、福島第一原発で何があったのか
               われわれは何をすればよいのか
 
 『福島第一原発事故は、複雑怪奇な事故である。この事故は、4つの原子炉
(3つではない)と4つの使用済み燃料プールの事故であるが、「炉心溶融」を除
く考え得る過酷事故(燃料崩壊、原子炉底抜け、水蒸気爆発、格納容器破裂、核
爆発、核暴走、定常臨界)のすべてが存在する。水素爆発もあったが、それは原
子炉建屋天井で爆発した1号機だけである。これらの諸問題について、みなさん
に議論していただきたい。
 また、事故収束の方法として「液体空気による原子炉建屋の凍結」を提案して
いるので、そのことについても議論していただきたい。』(槌田 敦)
 
・槌田敦さんと山崎久隆さんの対談
 司会-原田裕史さん
 
 日 時:7月9日(土)18:00開場、18:30~20:30
 会 場:スペースたんぽぽ
 参加費:1000円
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