NUCLEAIRE
ニュークレール情報板
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1122】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その107 ◆
6つの情報をお知らせします(6月29日)
★1.東京電力株主総会で、原発からの撤退を株主提案-その紹介-
★2.巨大企業が震撼した熱く長い一日
東電株主総会。責任追及に「官僚答弁」
★3.7/2島村英紀さん「地震」講座にご参加下さい
★4.7/9講演会の紹介・「私たちは原発と共存できない」
★5.本の紹介、広瀬隆さんの『終わらない福島原発』(金曜日)発行
★6.日本のデモ 目立つ警官
★1.東京電力株主総会で、原発からの撤退を株主提案-その紹介-
◎第3号議案 定款一部変更の件(402名の提案)
以下の章を新設する。
第7章 原子力発電からの撤退
第41条 我が社は,古い原子力発電所から順に停止・廃炉とする。
第42条 我が社は,原子力発電所の新設・増設は行わない。
○提案の理由
私たちは20年にわたり,原発震災・老朽化・廃棄物等,原発の問題につ
いて提案してきたが,取締役は総会のたびに「最大級の地震に耐えられる
よう設計・建設してきた」(05年)など提案を拒否し続けてきた。
一方で過去には,活断層の隠蔽・データ改竄などの不正を行ってまで原発
の運転を続けてきた。その結果が3月の東日本大震災の惨状である。
巨大津波により肝心の炉心冷却ができなくなったのを皮切りに,水素爆
発,炉心溶融,使用済み核燃料プールでの爆発,放射性物質の大量放出,
住民避難,計画停電等。「想定外」の言い訳は許されない。
放射性廃棄物についても具体的な処分は進められず,費用がどれだけ莫
大になるか不明である。今回の事故が示したように,原発に頼るとCO2
は最終的に増えてしまう。嘘にぬり固められ,未来の子どもたちに負の遺
産を残し,地元に負担を押しつける原発からは即刻撤退すべきである。
(6月28日開催の東京電力株主総会)
★2.巨大企業が震撼した熱く長い一日
東電株主総会。責任追及に「官僚答弁」
・六時間超の長丁場となった二十八日の東京電力株主総会。火を付けたのは四百二人の小口株主が突き付けた脱原発を求める提案だった。提案は否決されたが、小口株主の一人は「これほど熱心に質疑した総会はなかった」と振り返った。巨大企業が震撼した、熱く、長い一日の一部始終をドキュメント―。
・入り口付近では原発撤退の議案を提出している株主でつくる「脱原発・東電株主運動」のメンバーがビラを配布し、「私たちの議案に賛同をお願いします」と訴えた。
・10時25分 株主から
「事故の責任をどう思っているのか。責任を取ってすぐにお辞めを」と議長不信任動議。挙手による賛否。反対多数だったが、大荒れの気配。
・16時00分 男性が「もう一回事故が起きたら、今度はみなさんの資産で賠償してもらわなければならない。たった一回の事故で東電は破綻じゃないか。それだけの覚悟はあるのか」と迫った。質問はこれで打ち切られ、「脱原発」議案は反対多数で否決された。
・16時15分 会場を出てきた神奈川県二宮町の男性(71)は「イタリアやドイツが脱原発を決めたのに、なんの意思も見えなかったのは残念。株価の回復は期待しないが、世界の東電として脱原発には真剣に取り組んでもらいたかった」。
・16時30分 「脱原発・東電株主運動」のメンバーが芝公園に集まって集会を開催。参加者からは「東電は事前質問にろくに答えず、議論が深まらなかった。せめて『原発は仕方なくやっている』と言ってほしかった」「今回のように一人一人の株主が会社の責任を追及したのは初めて。今後の活動に弾みがついた」との声が聞かれた。(6/29東京新聞から抜粋)
★3.7/2島村英紀さん「地震」講座にご参加下さい-
東海地震・南海地震が心配
日 時:7月2日(土)13:00開場、13:30~17:00
講 師:島村英紀さん(地震学者)
会 場:スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎が入っているダイナミックビルの4F)
主 催:地震がよくわかる会(連絡先:たんぽぽ舎)
資料代:1000円
★4.7/9講演会の紹介・「私たちは原発と共存できない」
講演会「私たちは原発と共存できない」
講 師:小倉志郎(元原発技術者:1941年生まれ。
35年間一貫して、原子力発電所の見積・設計・
建設・試運転・定期検査・運転サービス・電
力会社社員教育などに従事。季刊誌「リプレ
ーザ」Vol.3、2007夏号に筆名・山田太郎で
「原発を並べて自衛戦争はできない」を投稿。)
原発の基本的な弱点と本質的な危険性についての
わかり易いお話です。
日 時:2011年7月9日(土)13:30~16:30(開場13:15)
会 場:文京区男女平等センター研修室A
東京都文京区本郷4-8-3、電話03-3814-6159
【交通】地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩5分、
◎非会員の方も参加自由です。
資料代:500円
主 催:軍隊を捨てた国コスタリカに学び平和をつくる会。
連絡先:090-8049-3178(小倉)
★5.本の紹介、広瀬隆さんの『終わらない福島原発』(金曜日)発行
たんぽぽ舎と『週刊金曜日』の共催で4月30日に、都内で開かれた広瀬さんの講演をまとめたもの。当日に登壇した、たんぽぽ舎共同代表の鈴木千津子さんと、副代表の山崎久隆さんの発言「食卓にしのびよる放射能」も、収録されています。
内容は、●福島の子どもたちを守りたい ●事故は現在進行中 ●大変な放射能が漏れ出ている ●配管が破損している ●津波の前に地震で倒れた ●全原発とも「安全停止」不能 ●デタラメ発表と受け売り報道 ●半径700キロの汚染範囲 ●再臨界、再爆発の可能性 ●放射能封じ込めはできない ●体内被曝が癌細胞をつくる ●海の汚染が始まった ●深刻な子どもの被曝 ●蓄積し続ける放射能 子どもたちよ!「逃げろ」「避難しろ」●関東にも広がる放射線 ●子どもはもう育てられないのか ―等々。
読めば今も放射能を出し続けている福島原発事故についての広瀬さんの指摘が、どんどん現実になっていることがわかるでしょう。
史上最悪の原発事故となっているこの事故について、私たちが知らなければならないことがやさしく解説されています。
放射能汚染は首都圏にも広がっており、決して福島だけの問題ではありません。ぜひこの本を手に取り、周囲の人たちにも広めてください。
A5判、124頁、1050円(税込み)。たんぽぽ舎でも扱っています。
★6.日本のデモ 目立つ警官
無職 江森 忠 65(埼玉県加須市)
5月下旬、テレビでドイツの反原発のデモの様子が放映されていました。市民が実にのびのびと自分たちの主張を訴えていました。見たところ警察官の姿はどこにもないように見えました。
日本のデモといえば反原発に限らず、必ず多くの警官、特にデモ参加者の写真をとりまくる公安職員がゴキブリのように出てきてデモの邪魔をし、リーダーを逮捕し、2度とデモをさせまいと躍起になっているよう見えます。まるで戦前の特高そのものです。
日本は戦争を引き起こしアジアの各地で筆舌に尽くし難い蛮行を繰り返しましたが、保守政権のもと国として真剣な総括や反省すらしませんでした。
民主主義国家で先進国づらをできるのは、それはドイツのような国のことです。デモ一つできない国、反対はつぶす、となると戦前の悪名高い特高が形を変えいまだに存在し、市民の行動を監視していると言えるのではないでしょうか。
国の主権者たる国民が声を上げないと、また大きな過ちを犯し世界の笑いものになってしまうのではないかと心配しています。(6/18東京新聞投書欄から)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1121】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その106 ◆
5つの情報をお知らせします(6月28日)
★1.玄海原発は、スリーマイル島原発事故で指摘された欠陥が
改善されていない。 槌田敦
★2.桜の異変が知らせる原発放射能汚染
~サクラ調査ネットワーク8年目の調査報告~
★3.全労協が反原発特別委員会を設置
原発廃止めざす。
過酷な状態の原発労働者の生命を守ろう
★4.みんなが使える・共同会議室 ご利用下さい
スペース たんぽぽ利用規約
★5.緊急発行!
お母さんに知ってほしい「原発事故対策」
何を用意する? どう逃げる?
★1.玄海原発は、スリーマイル島原発事故で指摘された欠陥が
改善されていない。 槌田敦(核開発に反対する会代表)
◎スリーマイル島原発事故で、加圧水型原子炉に水位計を
つけることになったが、未だに、水位計がついていない。
そのため、美浜細管破断事故では、水位がわからず、対策ができなかった。
スリーマイル島原発と同様の事故になったら、同じ経過をたどることになる。
◎スリーマイル島原発事故では、格納容器の天井で、3回水素爆発があったが、
熱損傷しただけで、破壊は免れた。
その理由は、空港近くなので、天井が頑丈に作られていたからである。
玄海原発の天井は薄いから、水素爆発があれば、
一挙に天井は吹き飛び、放射能は全量放出されることになる。
◆玄海原発を再開するな!
佐賀県知事と経産大臣へFAXを送ろう
佐賀県知事へ 秘書課 FAX:0952-25-7288 TEL:0952-25-7007
原子力安全対策課 FAX:0952-25-7269 TEL:0952-25-7081
経済産業省へ抗議! 原子力発電立地対策広報室
FAX:03-3580-8493 TEL:03-3501-1511
★2.桜の異変が知らせる原発放射能汚染
~サクラ調査ネットワーク8年目の調査報告~
日 時:2011年7月8日(金)18:45~21:00/18:15開場
講 師:奥田智子さん(サクラ調査ネットワーク、元東洋大学教授)
柳田真さん(サクラ調査ネットワーク、たんぽぽ舎共同代表)
会 場:大竹財団会議室(東京都中央区京橋1-1-5セントラルビル11階)
参加費:一般500円/大竹財団会員・学生無料
定 員:30名(定員を超えた場合は予約優先)
主 催:財団法人大竹財団 http://ohdake-foundation.org
協 力:サクラ調査ネットワーク
原発近辺で偶然異常なサクラの花びらを発見したことからはじまったサクラ調査
ネットワークの「サクラと環境汚染・原発汚染調査」。
日本全国各地で調査をかさね、今年8年目を迎えました。
2007年に起こった新潟県中越沖地震の翌年には、柏崎刈羽原発の近くのサクラで
多くの異常花が観察され、放射能漏れの影響が疑われました。因果関係を明らか
にすることは難しいことですが、低線量の放射能汚染が長期間にわたって環境お
よび人体に及ぼす影響について、サクラがわたしたちに放射能の危険性を知らせ
てくれているのではないか、そう思わずにはいられません。
今年の調査結果とともに、8年間の調査をふりかえり、これまでにわかったこと
を報告していただきます。
<お問い合わせ>(財)大竹財団 http://ohdake-foundation.org
Tel 03-3272-3900
★3.全労協が反原発特別委員会を設置
原発廃止めざす。過酷な状態の原発労働者の生命を守ろう
(注:全労協は、労働組合の全国組織の1つ)
・われわれはこの地震列島に原発を建設することに反対し続けてきた。国や電力
会社は「何重にも防護する体制を持っている日本の原発では絶対に事故は起こら
ない」といい、「想定」されるわれわれの意見は軽視あるいは無視され、莫大な
利潤のために巨大独占資本は原発を造り続けてきた。
事故直後政府は、「ただちに害は無い、レントゲンと同じ」などと気休めをい
っていたが、しかし大震災から二ヶ月半あまり経って深刻な事態が次々に明らか
にされた来ている。
・賠償責任は東電にあるのは当然だが、原発建設で恩恵を貪った原発関連会社、
240兆円以上にものぼる内部保留を抱える大企業も負担すべきである。税金で賄
うのはもってのほかだ。
また、現在、強い放射線濃度の中で被害の拡大を防ぐべく決死の作業を強いら
れている原発労働者は過酷な状態におかれすでに限界に達していると思われ健康
被害についても懸念されている。
・やはり原発は廃止するしかない。原発は造ってはならない。今度の事故はどの
ような「安全対策」も有効ではないことがあきらかとなった。稼働中のすべての
原発は停止、廃止、新増設は中止させなければならない。
・全労協は一貫して脱原発の方針を掲げて闘ってきた。だがその闘いは現地で闘
う仲間に依存してきた。今回の福島原発の事故を契機に全国各地で反原発の運動
が盛り上がっているが労働組合の関与の弱さが指摘されている。連合に反原発や
脱原発運動の指導は期待できない。われわれ全労協に、国策としての原子力発電
の廃止と、国のエネルギー政策転換の闘いが求められている。
全労協はすべての原発を廃止する闘いのために、本部に『反原発特別委員会』
を設置し全ての闘う仲間と連携しつつ国を突き動かす運動を展開していく。
(全労協新聞6月1日より抜粋)
★4.みんなが使える・共同会議室 ご利用下さい
スペース たんぽぽ利用規約
会場概要:約72平方m 入場可能人数 約60~80人
1.貸し出し時間
朝の部 09:00~12:00
昼の部 13:00~17:00
夜の部 17:30~21:30
2.使用料 2011年12月27日まで
一 般 :平日各枠 13000円、土日休日各枠 16000円
登録団体:平日各枠 10000円、土日休日各枠 13000円
※2012年1月~は未定
◎発足・運営資金が1000万円かかります。
(内訳:家賃31.5万円+光熱・電話料金等の12ヶ月分=500万円、
敷金6ヶ月=200万円、机・イス・スクリーン・音響設備など=250万円、
その他諸経費50万円)
皆さまのご協力と、できればカンパをお願い致します。
★5.緊急発行!
お母さんに知ってほしい「原発事故対策」
何を用意する? どう逃げる? 小冊子
イラスト・図版でわかりやすく解説しました。
手にとりやすい小さめA5版12頁の小冊子、100円の安価としました。
この冊子は4月25日夜、福島市で開かれた「子供たちを放射能から守るための集
会」 (準備会)の報告で「周りのお母さんたちは、インターネットを使わない人
もすごく多い。でも、情報はほしい。……紙媒体の情報がほしい。」という要望
を聞き、緊急に作成する必要があると思いたったものです。
現在、事故の長期化に伴い首都圏のお母さんも子どもの被曝を心配しています。
このようなご要望にお応えするため発行しました。
内容は
知っていたら被曝を避けられたのに
放射能って何?「ただちに影響はない」?
事故が起きた! 気象で変わる被害
見えない脅威 放射能から身を守ろう!
「雨」には絶対に濡れない
子どもを守れ! 政府年20ミリシーベルトを強要に反対
是非、お読みいただいて、周りの方たちにも広めてください。
お申し込み・問合せはたんぽぽ舎まで。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1120】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その105 ◆
5つの情報をお知らせします(6月27日)
★1.玄海原発はもっとも危険な原発・爆発の心配
老朽化している。原子炉が割れる危険が大きい。
井野博満東大名誉教授が警告
★2.株価より、放射能汚染防止だ―毎日新聞山田孝男記者
★3.今週の「スペースたんぽぽ」の行事案内-3つ
★4.中部電力のオール電化は400万KW-小諸市のメルマガ読者から
★5.6/25(土)たんぽぽ舎23回総会と懇親会開かれる
原発の即時停止・廃止をめざしてガンバル
全労協(労働組合の中央団体)からメッセージ届く
★1.玄海原発はもっとも危険な原発・爆発の心配
老朽化している。原子炉が割れる危険が大きい。
井野博満東大名誉教授が警告
・もっとも危険な原発-それは疑いなく、この玄海原発だ。もし事故が起きれば、
その被害は福島第一の比ではない。予想される「大爆発」は、人々の命も日本の
未来も、根こそぎ飛ばしてしまう。
・原子炉は老朽化するにつれ、圧力容器が脆化=劣化していきます。すると、あ
る条件に陥った場合に、容器がバリン、と割れてしまう危険性があるのです。
井野氏は、日本で最も古い原子炉の一つ、玄海原発1号機の危険性を強く警告
し続けている研究者だ。
・1975年に稼働した玄海原発1号機は、いまや日本一危険な原子炉であるといっ
ても差し支えありません。なぜなら、地震や故障など、何らかの原因で通常の冷
却機能が停止し、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動して原子炉圧力容器が急冷
されると、その際に容器そのものが破壊されてしまう危険性があるからです。
・では、その脆化=劣化とはどういうものなのでしょうか。簡単に言えば、中性
子線によって金属の柔軟性・弾力性が失われて“硬く”なり、壊れやすくなる、
ということです。
人体にたとえれば、動脈硬化によって血管が破れやすくなるのをイメージして
下さい。金属の場合、劣化が進むと、「ある温度」(脆性遷移温度と言います)よ
り低くなると、まるで陶磁器が割れるように、小さな力であっさりと割れてしま
うようになります。この現象が、玄海原発1号機のような老朽化原子炉ではすす
んでいるのです。
・もしも玄海原発1号機が爆発を起こした場合、周辺にどれほどの被害を及ぼす
のか。元京都大学原子炉実験所講師の小林圭二氏は、こう語る。
「原子炉の脆性破壊は、いまだかつて世界が経験したことがない、巨大な事故に
なります。福島第一の事故は深刻ですが、それでも放射性物質の9割は圧力容器
内に残っていると思われます。しかし、脆性破壊で爆発が起きれば、圧力容器は
空になり、ほぼすべての放射性物質が放出されてしまいます。被害は玄海原発が
ある九州だけでなく、東は大阪にまで及ぶでしょう。大阪は現在の福島県の一部
のように、避難区域になって住めなくなります。しかも、事故の進展が早いので、
退避することも難しい。さらに、被害は中国など近隣のアジア諸国はもちろん、
欧米にまで及ぶことになるでしょう」
・呆れたことに、原子力安全・保安院は、玄海原発1号機の異様に高い脆性遷移
温度のことを、昨年12月に私たち「原発老朽化問題研究会」が指摘するまで、把
握していませんでした。
九州電力はこの情報を保安院に伝えておらず、保安院も電力会社に問い合わせる
義務がないので知らなかったと言うのです。福島第一原発の事故で、原子力の管
理・監視体制が全く機能しなかったことが問題になっていますが、ここでも同じ
ことが起きている。安全性が顧みられないうちに、日本の原発の老朽化はどんど
ん進んでいます。脆性遷移温度が危険域にあるのは玄海1号機だけではありませ
ん。美浜1号機は81度、同2号機が78度、大飯2号機が70度、高浜1号機が54度
と、ワースト2位から5位まで、福井県にある関西電力が占めています。
・老朽化原発は一刻も早く、廃炉にする必要があります。玄海1号機のように、
本来40年の使用を想定していたのを強引に60年に延長して使おうなどというのは、
もってのほかです。(7/2週刊現代から抜粋)
・九州電力と経産省へFAXを送ろう=「玄海原発動かすな」
佐賀県へ抗議! 秘書課 FAX:0952-25-7288 TEL:0952-25-7007
原子力安全対策課 FAX:0952-25-7269 TEL:0952-25-7081
経済産業省へ抗議! 原子力発電立地対策広報室
FAX:03-3580-8493 TEL:03-3501-1511
★2.株価より、放射能汚染防止だ―毎日新聞山田孝男記者
・東電の株主総会が6月28日(火)注目の中、開かれる。(たんぽぽ舎も出席)
今、東電の株価に注目が集まっているが、最も大事なことは「放射能汚染の防
止だ」と毎日新聞、山田孝男記者が指摘している。その要旨を紹介します。
・福島原発震災は収束どころか、拡大の兆しが見える。この大事と無関係に政局
を展望することはできない。
京大原子炉実験所の小出裕章助教(61)といえば、いま最も注目されている反
原発の論客の一人だ。原発が専門だが、名利を求めず、原発に警鐘を鳴らし続け
てきた不屈の研究者として脚光を浴びている。
・その小出が16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。
「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料
が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈
みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性
物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」
・さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。
ところが、さらに取材をすると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわ
かった。原発担当の馬渕澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダ
ム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。
理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して
東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株式総会を乗り切れぬという
のである。
記者発表は14日のはずだったのが、東電の株主総会(28日)の後へ先送りされ
た。
・福島原発の崩壊は続き、放射性物質による周辺の環境汚染が不気味に広がって
いる。株価の維持と汚染防止のどちらが大切か。その判断がつかない日本政財界
の現状である。
いま最も大事な課題は放射能汚染阻止だ。空論に惑わされず、核心へ集中する
リーダーシップが求められている。(6/20毎日新聞より抜粋)
★3.今週の「スペースたんぽぽ」の行事案内-3つ
・6/29原発の電気はこんなに高いのか!
立川市の実例 東電が競争入札に敗北する理由
「反原発自治体議員・市民連盟」の全7回講座の第2回目です
日 時:6月29日(水)18:45~21:00
講 師:大沢 豊(立川市議)
「自治体の電気料金を安くする方法を教えます-実例も紹介」
むかさのり子(元松戸市議)
「経産省も文科省も電気を東電から買っていない」
会 場:「スペースたんぽぽ」
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
参加費:1000円(資料を用意します)
主 催:「反原発自治体議員・市民連盟」
TEL 03-5211-7179
・7/2地震・東海地震・南海地震
島村英紀(地震学者)
地震列島・日本。新たな地震と余震が心配だ。
地震学の第一人者が東海地震・南海地震も含めて最新の情報を語る。
ご参加下さい。
日 時:7月2日(土)13:30~17:00
講 師:島村英紀(地震学者)
会 場:「スペースたんぽぽ」
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
参加費:1000円(資料を用意します)
主 催:地震がよくわかる会 連絡先:たんぽぽ舎
・7/2第1回今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう
日 時:7月2日(土)17:30開場、18:00~
問題提起:渡辺美紀子さん(原子力資料情報室)
北村小夜さん(元教員)
会 場:「スペースたんぽぽ」
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
資料代:500円
主 催:福島原発事故緊急会議:被曝労働者問題を軸とした
法律プロジェクト (HP http://2011shinsai.info )
★4.中部電力のオール電化は400万KW-小諸市のメルマガ読者から
我々に節電を要請するのならば、オール電化の営業を金輪際やめよ
小諸市の岡本一道(陶工)と申します。
先日、「ホントに環境にやさしい電気とは?」50部送って頂きました。
ありがとうございます。
現在、地元中学校の総合学習講座の校外講師として
「エコ生活講座」を担当しています。
このパンフを使って、学校では教えない「原発のホント」の授業を行いたいと思
います。
去る4月26日25年来の反原発仲間と中部電力長野営業所に浜岡停止の要請に
行ってきました。その際の質問に後日回答をもらいました。
質問 「この十年間にオール電化由来で増やした電力量は?」
回答 「400万KW」
予想を上回る回答でした。そこで6月13日中部電力名古屋本社に浜岡永久停止の
要請に行った際同じ質問をぶつけました。
回答 「正確な数字は即答できないが、この十年間のオール電化契約戸数は60万
戸、一般家庭の平均アンペア契約は30A(3KW)
オール電化の契約アンペアは90~100A(9KW~10KW)
両者の差、つまり6KW×60万戸=360万KW、7KW×60万戸=420万KW
以上の計算から長野営業所の400万KWの回答が出たものと思う。
つまり自ら増やしたオール電化の無駄な消費で浜岡の原発分はパー、いやそれを
上回る消費量だと言うことです。
そこで常日頃供給義務を口にする中部電力が我々消費者に節電を要請するのであ
れば、金輪際オール電化の営業を止めるようにと申し入れました。
脱原発を願って自然エネルギー(太陽光発電)の普及に努力してきましたが太陽
光発電契約者の8割がオール電化と聞くに付け、太陽光発電がおもちゃにされた
ことを悔しく思います。
日本は少子化で電化製品の効率がよくなる中、電力消費は減ってゆくのが自然の
シナリオ。ここからは自然のシナリオに立ち返り、自然エネルギーの普及を進め
るのが筋道です。
オール電化NO!の声を大きくしてゆきましょう。
★5.6/25(土)たんぽぽ舎23回総会と懇親会開かれる
原発の即時停止・廃止をめざしてガンバル
全労協(労働組合の中央団体)からメッセージ届く
日頃のご活躍、原子力発電や核に対する学習や行動の提起など、献身的なご奮
闘に敬意を表します。また、全労協運動に対し、ご支援ご協力にこの場をお借り
しお礼申し上げます。
第23回総会開催、心よりお祝い申し上げます。
今年の日比谷メーデーでは「全ての原発を即時停止・廃炉へ、原発依存のエネ
ルギー政策を転換せよ!」と訴え、反原発、脱原発を強くアピールしてきました。
全労協は去る6月16日、『全労協脱原発プロジェクト』を立ち上げ、当面する
原発関連の取り組みの軸になり、奮闘していくことを確認してきました。
原発で働く労働者、被曝労働の実態、放射能対策を考える労働者の集い(7月
6日)も関係労組の呼び掛けにより、全労協としても最大限の取り組みを考えて
います。
7月17日「廃炉は浜岡から反原発全国集会」にはバスを貸切っての取り組みと
なっています。
反原発、脱原発の闘いは環境を守り闘い、そして安心、安全な生活、社会をつ
くっていく闘いと連動させ、全力で取り組んでいくことを申し上げ、メッセージと致します。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1119】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その104 ◆
5つの情報をお知らせします(6月25日)
★1.10万人のファックス抗議を佐賀県と経済産業省へ!
玄海原発再開にNO!
★2.スペースたんぽぽ開設事業が3日間盛況
★3.「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」
その一(6/27)・その二(7/4) 講師:小泉好延
★4.放射能計測器のこと
地域の放射能汚染を測る機器では、
食品や土壌を測ることはできません
★5.提案
臨時国会を、福島県の福島市とか郡山市とかで
やったらいいと思います
★1.10万人のファックス抗議を佐賀県と経済産業省へ!
玄海原発再開にNO!
佐賀県へ抗議!
秘書課 FAX:0952-25-7288
TEL:0952-25-7007
原子力安全対策課
FAX:0952-25-7269
TEL:0952-25-7081
-例:「玄海原発の再開に反対いたします。古川康知事の慎重姿勢支持します。
九州電力の追加対策は不十分です。東電事故の影響を踏まえ、再開しないようお
願いいたします。」
ファクシミリをあふれさせよう
アリバイづくりの " 説明会"にNO!
経済産業省へ抗議!
原子力発電立地対策広報室
FAX:03-3580-8493
TEL:03-3501-1511
26日の「説明会」は、まやかし!ケーブルテレビでのバーチャル参加で県
民の直接参加はなし。出演県民は5名。質疑はたったの30分
広告代理店と経済産業省のつごうで決まった名ばかり説明会。
こんなの絶対に認められません。
★2.スペースたんぽぽ開設事業が3日間盛況
6月21日(火)今後、電気は不足しない 山崎 久隆
22日(水)素人の乱、1万人の巨大デモ 3回 松本はじめ
23日(木)住民の安全を守る放射能「測定」-実践と方法
多くの人の拠金(カンパ)で、スペースたんぽぽ(60畳室)が発足しました。
その開設行事が3日連続で異なったテーマと講師で開かれ、それぞれちがった層
の人々が85人~75人~64人が参加され盛況でした。(3日間で230人弱)
初日は、東京新聞、NHK、日本テレビ、時事通信の4つのメディアの取材が
ありました。
又、3日間の内容はビデオプレスの協力でDVDがとられています。(約1週
間ででき上がる予定、50枚限定。1枚1000円の予定でおわけします。)
3日間の概要は、順次、メルマガで報告する予定です。(柳田)
★3.「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」
その一(6/27)・その二(7/4)
市民エネルギー研究所 小泉好延
福島第一原発4機が過酷事故を起こしている。今も深刻な事態が続いている。
「原子力村」といわれる原発推進の体制、戦前の軍部発表のような安全報道が事
実を国民から覆い隠している。4機原発崩壊、放射能大量放出と住民の被曝、居
住地や森林・田畑の放射能汚染、避難民困苦の危機状況に置かれた東北・関東・
東海地域、この現状に対して原子力推進体制は崩壊どころか、事故後の時間経緯
をひたすら待ち、反撃態勢を整えている。
私たちは今、電力不足、産業低下を理由にこの問題を避けてはならない。原発
を廃止に追い込まなければ、子孫に対する大きな罪となろう。
3月11日の地震災害と福島原発4機の巨大事故(過酷事故)以降、原発事故の
影響を東京電力・電力会社、原子力保安院・安全委員会、政府・官邸、原子力推
進してきた専門家たち、原子力ルネサンスと称して輸出を図った財界、原子力推
進の宣伝を行ってきた報道、過酷事故を無視した裁判、これらはあたかも戦前の
軍部のように国民・住民を欺いてきた。
6月27日、「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」その一では、
「隠す・安全という・時間を稼ぐ」を標語のようにしてきた、4機の原発で、何
が起こっていたを述べる。
7月4日の「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」その二では、
原発敷地境界から内陸と海へ放出された放射能と各地の汚染ついて述べる。
「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」 その一
日時:6月27日(月)18:30開場 19:00~21:00 資料代1000円
会場:「スペースたんぽぽ」-千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
(JR水道橋駅より徒歩5分)
地図はたんぽぽ舎のHPをご参照下さい。
「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」 その二
日時:7月4日(月)18:30開場 19:00~21:00 資料代1000円
会場:「スペースたんぽぽ」
★4.放射能計測器のこと
地域の放射能汚染を測る機器では、食品や土壌を測ることはできません
原田裕史(核開発に反対する会)
「ガイガーカウンターが欲しいがどれを買えばよいのか」という質問がたくさ
ん寄せられます。食品汚染も広がるなか、気持ちはわかりますが、単純な答えは
ありません。
放射能計測器は用途に合わせて選ぶ必要があります。地域の汚染を測るには
「サーベイメータ」というのを使います。国内では日立アロカや富士電機が製造
していますが、現在品薄で入手困難です。また数十万円しますので、大学や自治
体など、既に持っているところから借りることを考えた方が良いでしょう。
現在ネット通販では海外製を中心に安価な「ガイガーカウンター」が出回って
いますが、これは個人線量計です。ミリシーベルトのレベルの線量を測るもので
すから、土地や食品の汚染などは測れません。
また、ガイガーカウンターというのは基本的に放射線の数を測ります。一発一
発のエネルギーはわからないので等価線量の表示があるものは放射線のエネルギ
ーを仮定して求めることになります。シンチレータ式のものは放射線のエネルギ
ーが検出できるので等価線量を計算できます。
海外製の安価な個人線量計の中ではウクライナ製の評判が良いようです。米国
製、ドイツ製などは評判が良くても高価です。中国製は精度などに問題があるも
のが多く、現在プレミアがついているため、お勧めできません。
安物であっても大量の被曝が起こる場合には判別できると思いますので福島第
一原発のそばに行く人は一つ持っていても良いかもしれません。そのうち性能と
値段のバランスが取れるでしょう。
行政などが食品の汚染を測る場合はゲルマニウム半導体式の装置を使います。
液体窒素で冷却するなど大変手間とお金のかかる装置です。自治体などで使用し
ているものは数千万円と聞きます。
ヨウ化ナトリウムシンチレータ式の検出器でも食品汚染は測れますが、時間が
かかります。たんぽぽ舎内の「放射能汚染食品測定室」の装置はこのヨウ化ナト
リウムシンチレータです。現在は2時間計測を行います。(チェルノブイリ原発
事故の汚染を測っていたころは24時間計測をしていました。)
食品汚染を測るような機械は、もともと大量に売れるものではありませんから
大変高価です。
放射能汚染食品測定室が使用しているものは特注品で500万円以上します。
精度良く計測しようとすると高価な機械が必要になります。自治体などに「測ら
せる」方が実際的だと思います。
◎放射能汚染食品測定室がお世話になっているのは次のメーカーです。
キャンベラジャパン株式会社
〒111-0053 東京都台東区浅草橋4-19-8浅草橋ビル
TEL: 03-5835-5402 FAX: 03-5835-5403
E-mail:jp-sales@canberra.com
応用光研
〒197-0003 東京都福生市熊川1642-26
TEL:042-552-4511 FAX:042-552-5750
日立アロカの製品は一般向けに販売されていませんが、学校などで理科の実験
用具などを卸している会社で扱いがあると思います。
インターネットでの通販はあまりお勧めできませんが、事故時の急激な汚染を
検知できれば良いということであれば選択肢になると思います。
★5.提案
臨時国会を、福島県の福島市とか郡山市とかでやったらいいと思います
メルマガ読者 川上直子
臨時国会を、福島県の福島市とか郡山市とかでやったらいいと、提案したらど
うしょう。
国策で進めてきた原子力政策。安全でクリーンなエネルギーと言って進めてき
たのです。まだ収束どころか、どんどん放射能を出し続けて、打つ手打つ手が失
敗しています。でも、今点検中で停止している原発を、玄海原発から動かせと言
っているこの国の、方針を決める国会を、この国難を乗り切るため、一丸となっ
て福島現地、宮城県でも岩手県でもなく福島県で、臨時国会やってもらいましょ
うよ。そうして、この国の為政者は、福島県民はじめ、被災地の人たちを決して
見捨てないところを見せてもらいましょうよ。
聞くところによると、国会議員は被災地でスコップを持って写真を撮ってすぐ
帰ってしまう人も多いそうです。菅首相だって短時間の滞在ですぐ帰ってきてま
すよね。原発政策をまだ進めるといっている人たちも、福島現地で真剣に議論し
て、それでも進めると言うなら、主張するのは自由です。霞ヶ関でぬくぬくとし
ながら原発を又再開しようと言うのは身勝手だし、間違っています。
この国の政治家達の問題なのは、被災地の人たちの現状を身をもって知ろうと
しないところにあるように思われますので、電力消費地の東京霞ヶ関から、原子
力発電をして首都圏の私達に送り続けて、被害にあっている福島の人たちが今も
苦しんでいる現地に移って臨時国会をやることで、まさに真剣そのものの国会が
運営されることと、大いに期待するものです。
以上だめもとで、国会や議員、首相官邸に提案してみるのはどうでしょうか。
菅さんは、万が一の可能性で、賛成するかも知れませんよ。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1118】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その103 ◆
6つの情報をお知らせします(6月24日)
★1.提案 節電のベスト策はこれだ!
労働者が夏に年休をとること-捨てている50%の年休を使おう
柳田 真
★2.電力逼迫キャンペーンのウソ-メルマガ読者から
★3.原発全廃の好機今こそ
★4.連続講座 今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう
★5.広瀬隆さんが福井県と福島県で連続講演会
お近くの方はどうぞご参加下さい。
「週刊朝日」7月8日号(6/27発売)にも登場
★6.6/25第23回たんぽぽ舎の総会を開催します
★1.提案 節電のベスト策はこれだ!
労働者が夏に年休をとること-捨てている50%の年休を使おう
柳田 真
1.「節電」が巷でヤミクモに原発を推進してきたのと同様に、同じ手法で、テ
レビ・新聞・行政機関・JRなどを総動員して進められている。原発推進側に
「都合の悪い真実」や「数字」は隠されたまま進められるので余計に気分を害す
るPRであるが、それらへの反論は別の機会に述べるとして、一つの提案をした
い。節電・省エネのベスト策だと思う内容です。
2.それは、「夏の暑い時に、労働者は大幅に年次休暇をとろう。」という提案
です。夏の暑い時期は労働にふさわしい環境ではありません。たくさんあまって
いる日本の全労働者平均で50%も捨てている年休をこの夏うんと取得して、自身
のリフレッシュに、家族サービスに、さらには東北地方復興支援ボランティアへ
も使ったらどうですか、という提案です。
3.年休(実質賃金)を約50%も捨てている(捨てさせられている)国は欧米では全
くありません。そもそも「年休消化率」という単語も欧米では聞かないといいま
す。なぜなら、年休は100%権利として当然使うものだ=使っているという事実
があります。ところが・・・です。日本は年休があっても人員不足などで休暇が
取りにくい。労働組合の休暇への取り組みも弱い。労働者個人の権利意識も強く
ない…などなどの総合として、年休を平均半分も捨てている。これは賃金を捨て
ていることと同じであり、年休日数獲得も含めて、労働時間短縮の闘いの歴史を
踏みにじるマイナス行動です。
5月1日メーデーも、労働時間短縮=8時間制要求の闘いだった。自分の年休
だから捨ててよいものではないのです。(その行為が全労働者の足をひっぱって
いることに気づいてほしい。)年休を取ろう。
4.労働者が捨てている50%の年休を暑い夏に取得すれば、当然電力消費は減る。
休みの土日やお昼の電気消費量がガクンと減ることからも実感できる。大幅な年
休を活用して、いろいろなことをやろう。涼しい山や海(汚染海水の恐れはあり)
へ行って、ゆったり過ごそう。考えよう。読めれば原発本の一冊も読んで(小出
裕章著「原発のウソ」をおススメします。)このまま原発を続けると私たちの生
活や日本列島はどうなるか?にも思いをめぐらせてみたい。世界に与えるマイナ
ス影響も。
5.「節電」よりも「労働者の年休を捨てない=取得する」キャンペーンをみん
なで広めよう。
もちろん、低賃金で休暇もほとんど保障されていない、(労働基準法違反だ)多
くの非正規労働者がいることを無視してはならない。これらの人々の賃金と権利、
人間らしく働ける労働条件・労働環境を作ることは現代日本の最大問題です。正
規労働者と労働組合が非正規労働者の問題について全力で努力を集中することを
心から望みます。(6月24日記)
★2.電力逼迫キャンペーンのウソ-メルマガ読者から
原発の稼動停止にともない「節電」のキャンペーンがあふれている。
理由として、「原発が電力の3割を担っているから、その原発が停止したこと
により、電力不足が起きている」という。しかし、電力は本当に逼迫しているの
だろうか。
大々的な逼迫キャンぺーンは、原発の存在を何が何でも守らないといけない
「原発を廃止にすると、皆がこんなに困る」という脅迫にすぎない。実際には、
火力発電は夏のピーク期を乗り越えるのにも十分な能力がある。(小出裕章氏、
広瀬隆氏もデータ、図表で証明している)
そもそも原発が発電総量の3割をしめているという一般に流布されている通説
には、大きなウソがある。現実には火力発電所の供給能力は原発がなくても十分
すぎるくらい存在している。それが、平常時は火力発電の稼働率を極端に低く抑
え、原発は目一杯高く稼動している。「原発3割」とは、そういう事実を隠した
上でペテン的に流布されている通説である。
地震発生当初、確かに、一時的に供給能力が低下した。しかし、それは原発の
停止によるものだけではない。原発が被災したのと同様に、同じ地域にある火力
発電所(広野火力発電所)も被災した。しかし、火力発電所の場合には、原発とは
違って単に停止しただけで、放射能をまきちらしたりする2次災害を発生させて
いないこともあり、その被災についてはほとんど報道されていない。しかも火力
発電所は短期間に復旧しているという事実がある。しかし、火力発電所の被災が
報道されていない理由には、もっと大きな背景がある。原発の必要性をペテン的
に強調しなければならない立場からすれば、火力発電所が被災して電力が供給で
きないという事実が知れ渡ることはまずいのであろう。
「節電キャンペーン」「電力逼迫キャンペーン」は実は「原発再開したい」と
いう脅迫キャンペーンなのである。「原発なくても電気は大丈夫」ということは
今夏が終われば事実をもって証明される。その時、原発必要(悪)論は全面崩壊す
るだろう。(K)
★3.原発全廃の好機今こそ
横浜市 菊池秀行
菅直人首相は主要国(G8)首脳会議で「持続的で安定的な原子力利用を目指
す」とし、原子力発電の存続に固執しているようだ。そして「安全性が確認され
れば原子力をさらに活用していく」と述べたそうだが、そもそも原子力の安全性
が確認されることがあると思っているのであろうか。
今回の地震と津波が教えてことを忘れているようだ。
今回の原発事故でわかったことは、原子炉は損傷すると実にやっかいであると
いうことだ。そして、いくら地震津波対策を行ってもそれを上回るものがくる、
ということである。
原子炉は損傷すると放射能を撒き散らすから、100%安全でないといけない。
しかし、それはありえない。つまり、原発はすべて廃止にするべしということに
なる。
安全性の確認がありえない物に何で固執するのか?。原子力の研究については
別に検討すればよい。
このまま原発を推進するなら、被害を受けた東北や関東地方の人たちの苦痛は
一体なんだったのか、ということになる。これを無にしてはならない。
全廃する絶好の機会を天は与えてくれているのである。
(6/15東京新聞の投書から抜粋)
★4.連続講座 今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう
第1回 問題提起
渡辺美紀子さん(原子力資料情報室)、北村小夜さん(元教員)
日時:2011年7月2日(土)18時
場所:スペースたんぽぽ
東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階
電話=03-3238-9035
主催:福島原発事故緊急会議:被曝労働問題プロジェクト
私たちは、原発内で被曝労働を強いられている労働者の存在を忘れていたので
はないか。被曝労働なしにはすべての原発は動かない。だとすれば、〈人の命
を踏み台にしてしか生まれないエネルギーなどいらない〉。〈フクシマ〉以降
高まる脱(反)原発のうねりの中に、単にエネルギー転換の問題ではなく、〈ヒ
ロシマ〉〈ナガサキ〉から連続する被曝(者)の問題なのだという視点をキチン
と考えよう。
★5.広瀬隆さんが福井県と福島県で連続講演会
お近くの方はどうぞご参加下さい。
「週刊朝日」7月8日号(6/27発売)にも登場
○6月25日13:30~敦賀市桜町きらめきみなと館、
「原発のまち」敦賀にめばえる経済的な妙案─
福島事故と浜岡停止から見えてきた日本の将来
環境を考える会主催。
○6月25日19:00~小浜市働く婦人の家・大ホール、
「福島原発震災」と若狭─原発に代るエネルギーと未来は?
広瀬隆さんの話を聞く会主催。
○6月26日13:30~福井市中央、響のホールにて
「福島からの警告 福井原発14基の 暴走を止めよ!」
広瀬隆の話を聞く会主催。
○7月2日午後5時45分~いわき労働福祉会館大会議室(いわき市
平字堂ノ前22。電話0246-24-2511))会場は、市役所近く。
講演は2時間半。
○7月3日午前10時30分~福島大学L―4教室(福島市金谷川1)
講演は3時間。
○7月3日午後5時30分~郡山市労働福祉会館3階大ホール(郡山市
虎丸町7番7号) 講演は3時間。
★6.6/25第23回たんぽぽ舎の総会を開催します
日 時:6月25日(土)13:30開場、総会14~17時まで
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
懇親会-5Fたんぽぽ舎会議室にて 会費2000円