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たんぽぽ舎です。【TMM:No1147】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その132 ◆
               6つの情報をお知らせします(7月29日)
 
   ★1.中国新幹線事故と福島原発震災
      「日本では起こりえない発言」が出始めた
           福島第一原発震災の教訓を何も学んでいない国
   ★2.農水省の汚染牛肉対策は重大な欠陥・不手際、責任あいまい、
           農水省をこのまま不問にしていいのか?
   ★3.8/2(火)アジアに原発はいらない!
           原発震災も原発輸出も許さない!
                ノーニュークス・アジアフォーラム
                経済産業省・東京電力前アクション(抗議行動)
   ★4.8/6「軽井沢町で女子デモ」のご案内
   ★5.原発も再処理もいらない くり返すな! 原発震災
           つくろう! 脱原発社会 新宿デモ 8/27(土)
   ★6.劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク(NODUネットワーク)からのお知らせ
 
 
★1.中国新幹線事故と福島原発震災
   「日本では起こりえない発言」が出始めた
   福島第一原発震災の教訓を何も学んでいない国
                                                     山崎久隆
 
◎ 中国新幹線事故が福島原発震災のニュースを凌ぐ勢いで報じられている。
確かに悲惨な事故であり、中国鉄道当局のデタラメ対応も非難されてしかる
べきだが、またしても出てくる「日本では起こりえない」発言が出始めた。
福島原発震災の教訓は本当には、この国に存在しないことがよく分かる。
 中国新幹線事故と日本の新幹線の制御システムを表面的に比較して「同じ
ことは起きない」などといくら言ってみても、気休めにもならない。事は、
安全に対する思想の問題であり、2005年に福知山線事故を経験したばかりの
日本の鉄道も同じ轍を踏んでいた。新幹線の制御システムを単純比較などし
てもはじまらないことは、この種の専門家であれば誰でも分かることだ。
 人間、気持ちの上では安心したいものだし、特に新幹線に乗って仕事に、
旅行に出ることが多くなるシーズンにさしかかっているので、日本の新幹線に
同様の危険性があっては困るとの心理的な動機はわかるが、それとこれとは
別問題だ。
◎ 日本で起こりやすいのは、こういう「最先端、最新鋭」の部分よりもむしろ
「赤字、高コスト、老朽化」が広がっている分野だろう。コストを投じるのが
「もったいない」などと思われがちの分野には、人も金も集まらないため、
往々にして「やっつけ仕事」が多くなる。
 福島第一原発震災を調べれば調べるほど、いままで多くの問題が指摘され、
欠陥が見つかり、直し、壊れを繰り返してきた原発ならではの、欠陥のオンパ
レードなのだ。
 これらのいくつかが改善されていたら、ここまでひどくなかったかもしれな
いと思わせるような事例が次々に出てくる。
 中国新幹線はいわば「国威発揚」の最先端で、突貫工事で作られ、人材もほ
とんど育成されていないのだろうと思われるが、現代日本の場合はそれが最後
尾に位置する老朽原発や一部のローカル線などに見られるようだ。
◎ 考えてみれば、福島第一原発(と美浜原発)は現代中国がちょうどさしか
かっているような高度経済成長時代に日本において建設された原発であり、
1970年代初めに電力需要が急上昇したときに、当時では大規模な発電所とし
てそれこそ突貫工事で作られた。
 たまたま炉心溶融のような事故にはならなかったが、知見不足による応力
腐食割れなどの多発による事故停止が続き、稼働率がゼロの年さえあった。
 まさに中国新幹線事故と同じ間違いを犯していた。
◎ そんな欠陥原発を、止めておけば良かったのに40年間も使い続けてきた
ため、当時の悪夢が、現代によみがえったのが福島第一原発なのだと言うこと
くらいは付け加えて報道しなければ、そういう視点で中国新幹線事故を報道
しなければ、私たちにとっても何の教訓も得られない。
 
 
★2.農水省の汚染牛肉対策は重大な欠陥・不手際、責任あいまい、
   農水省をこのまま不問にしていいのか?
 
○放射性セシウムに汚染された牛肉が流通した問題は、農林水産省の餌管理の
不手際が大きな原因と指摘されている。だが、汚染牛買い上げや、打撃を受け
た農家向け支援で生じる負担は、最終的には東京電力が賠償する方向で、鹿野
道彦農相らの責任はあいまいなままだ。
○「全頭買って」
「牛肉に対する消費者の信頼を回復し、農家、流通業者に実質的な負担がかか
らないように緊急に実施する。」鹿野農相は26日、農家支援を万全にすると
の考えを強調した。
 だが農家は農相の言葉を額面通りには受け止めなかった。福島県小野町で
肉牛約120頭を育てる先崎義雄さん(56)は「今の状況では、検査で基準値を
下回った肉でも、ほとんど売れないだろう。少なくとも今後半年ぐらいに出
荷予定の牛を全頭買い上げるぐらいのことをしてほしい」と、追加対策を求
めた。
 調整の結果、最終的には東電の賠償に委ねる仕組みとした。文部科学省の
原子力損害賠償紛争審査会も業界団体などが立て替える牛肉の買い取り費用を、
東電による賠償の範囲とする方針だ。
 しかし汚染牛肉問題はほかの農林水産物の汚染と事情が異なる。農水省は
3月19日に、事故前に刈り取り、屋内で保管していた飼料を使うよう関係県に
通知。この際に「稲わら」の扱いを明記せず混乱が広がった。26日の参院農林
水産委員会では、野党側から「今回の件は行政のミステークだ。なぜ国が負担
せず民間に丸投げなのか」(自民党の野村哲郎氏)などとの批判が噴出した。
 東電が賠償することになるとしても「農水省がこのまま不問に付されること
が許されるのか」。(茨城新聞7月27日号より抜粋)
 
 
★3.8/2(火)アジアに原発はいらない!原発震災も原発輸出も許さない!
      ノーニュークス・アジアフォーラム
      経済産業省・東京電力前アクション(抗議行動)
 
     経済産業省別館前…午後1時30分から2時まで
     東京電力本社前…午後2時から3時
 7月30日から来日されるアジア各国(台湾・韓国・タイ・インドネシア・
フィリピン・インド)20団体の代表40名の方々と共に、経済産業省別館前と
東京電力本社前で抗議・アピールをします。
横断幕やプラカード、など持ってぜひ参加してください。
主催:ノーニュークス・アジアフォーラム2011(Tel. 06-6833-5323)
 
※たんぽぽ舎も参加します。ご都合のつく方、一緒に参加しましょう。
 
 
★4.8/6「軽井沢町で女子デモ」のご案内
              たんぽぽ舎会員 東京・練馬区O子
 
  脱原発・脱軍事基地・脱グローバリゼイション☆女子デモ
 開催:8月6日(土)
 集合:軽井沢町 矢ヶ崎公園
 集合:15時
 出発:15時半
      (女子デモ実行委員会)
    趣旨に賛同して下さる男性の方、歓迎いたします。
 
 
★5.原発も再処理もいらない くり返すな! 原発震災
   つくろう! 脱原発社会 新宿デモ 8/27(土)
 集  合:18:00
 デモ出発:18:30
 デモコース:「水の広場」→歌舞伎町方面(予定)
 参加費無料・雨天決行
 
5月27日、金曜日の夜は今にも雨が降りそうな空模様にもかかわらず、
約1500 人が参加しました。6月24日は日比谷野音で約500人が結集、
集会を行い、デモ~国会に請願。7月23日は新宿中央公園を出発地点と
して、約600人が人々でにぎわう新宿の繁華街を歩きました。
8月もまた、新宿でデモを行います。どなたでも参加できます。
 
共催:原発とめよう!東京ネットワーク/再処理とめたい!首都圏市民のつどい
 
■原発とめよう!東京ネットワーク:プルトニウムなんていらないよ!東京03-5225-7213(AIR内)/
大地を守る会03-3402-8841/原子力資料情報室03-3357-3800/日本消費者連盟03-5155-4765/
たんぽぽ舎03-3238-9035/ふぇみん婦人民主クラブ03-3402-3244/
■再処理とめたい!首都圈市民のつどい:原水爆禁止日本国民会議03-5289-8224/
プルトニウムなんていらないよ!東京/大地を守る会/福島老朽原発を考える会/
たんぽぽ舎/日本山妙法寺/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/
グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室
 
※たんぽぽ舎も参加します。ご都合のつく方、一緒に参加しましょう。
 当日、「スペースたんぽぽ」の講座・学習会の今後の予定などのビラを配布します。
ご協力いただけると助かります。
 
 
★6.劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク(NODUネットワーク)
      からのお知らせ
 
          月刊ニュース(第78号・2011年7月号)の主な内容
 
 1.構成団体報告イ.緊急セミナー『放射能って?減らすって?』
     劣化ウラン廃絶みなとネットワーク 宮口高枝
 2.構成団体報告ロ.「原発・核燃とめようかい」のニュースレターより
   『再稼働にお墨付き?』ストレステスト?安全評価実施計画?…他
 3.報告『連続講座~今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう!』
    劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク  岡田恵美子
 4.今こそ、もんじゅ廃止を! 文科相「中止を含めて検討」発言…
    核開発に反対する会 渡辺寿子 
 5.内部被ばくの恐怖~広がる深刻な汚染~
  クリストファー・バズビー博士(欧州放射線リスク委員会科学議長)緊急来日
    劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク 稲月 隆
 6.このニュースの名物連載 西村さん今月も石巻から
   『ムハンマド君、イラクへ帰る』その17 "Pray for Japan 4"
    アラブの子どもとなかよくする会  西村陽子
 7.自家発電6000万kW "原発なし" で電気は大丈夫
    ―現在の反原発運動についてひと言申し上げます―  広瀬 隆
 8.ICBUW(ウラン兵器廃止を求める国際連合)から被災地へのメッセージ
    2011年3月27日 マンチェスターにて (ICBUWのHPより)
 9.資料 「もんじゅ」来春の再開 難航必至 運転中も1日5000万円 
                           (東京新聞 2011年7月16日より)
 
 ※劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワークでは、
  毎月ニュースを発行しています。
  購読ご希望の方は、03-3238-0056へ
  ご自宅へ直送します。年間3000円
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1146】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その131 ◆
           4つの情報をお知らせします(7月28日)
 
   ★1.反原発運動・現状と方向~みんなで討論
           もう原発はやめよう・運動のもりあげ方
           7/27役立つ反原発基本講座第6回報告
   ★2.電力不足というデマが作られていった-東電発表の分析から
            電力不足のウソ-源八おじさんより
   ★3.東電による「伊豆の環境破壊」をやめてほしい
   ★4.9/11「広瀬隆講演会~脱原発を語る~」のお知らせ
 
 
★1.反原発運動・現状と方向~みんなで討論
     もう原発はやめよう・運動のもりあげ方
     7/27役立つ反原発基本講座第6回
     「反原発自治体議員・市民連盟」主催
 
◎ 連続講座第6回は,大震災から4か月が経過した今,この間,それぞれの形で運動に
携わってきた3人を講師にお招きして,反原発運動の現状と今後の方向というテーマで
お話を伺いました。
◎ 「東電前アクション」の園良太さんは,3/18に3人からスタートした「東電前アク
ション」が,ユーストリーム中継のおかげもあり,第7回目の3/27には,約300人が参加
するまでになったこと,原発事故後の日本が,アジア太平洋戦争に突入した時のナショナ
リズムにあふれた日本と同じになっていること,あふれかえる情報の中で,そのものに
「被爆」し,行動できなくなり最後には無関心になってしまう「情報被爆」の恐ろしさを
訴え,今後,福島の方たちと何が一緒に出来るかを考えることが重要であると強調しました。
さらに,6/11の100万人アクションのような行動が何回かできれば「人民政府」的なものが
出来たのではないかとのことでした。
◎ 「たんぽぽ舎」の柳田真さんは,長年反原発運動に携わってきた経験から,この4か月
間の新しい運動の形について,若者や今まで声を挙げなかった若いお母さんなど市民の動きを
評価しながらも,労働組合の盛り上がりがいまいち欠けていたことを指摘しました。そして,今後の運動は,巨大な原子力利益(利権)共有帝国(いわゆる原子力村)の崩壊に向かっていかなければならない。そのために従来の反原発勢力と新しい若い人や女性たちの広汎な立ち上がりとつながていく必要と工夫・努力が求められていますと訴えました。
◎ 「原水禁」の井上年弘さんは,原発事故を受け,今年の「原水禁大会」を「NO MORE
 ヒロシマ・ナガサキ」に「フクシマ」を加え,内容を大幅に変えたこと,9/19の「さような
ら原発1000万人アクション」での明治公園5万人動員と,1000万人署名を成功させることなど
を訴えました。この1000万人署名が国民投票に変わるものになるためにも,労働組合を動かし
て行くことの重要性を訴えました。そして,今後,フクシマの人たちと寄り添って様々な問題を
考えて行く社会をめざそうと結びました。
 講師の方々のお話の後,フリートークが行われ,約50人の参加者からは活発な質問や意見が
出ました。(文責:埼玉O子)
 
 
★2.電力不足というデマが作られていった-東電発表の分析から
      電力不足のウソ-源八おじさんより
 
◎ 震災直後、電気の供給能力が不足しているという報道がされ、大規模な計画停電が行われた
りしました。
 電力需要のピークではない3月に計画停電をするくらい深刻なら、電力需要のピークである
7月末頃にはどうなってしまうのだろうと思った人も多いと思います。
 いよいよその7月末になっていますが、特に電気が不足している様子はありません。
 東京電力のウェブサイトに「今夏の需給見通しと対策について」というプレスリリースがあ
ります。
これまでに第7報まで発表されていて、そこに書かれている「7月末の供給力」を一覧にする
と面白いことがわかります。
 
 第1報3月25日:4,650万kw(揚水発電含まず)
 第2報4月15日:5,200万kw(揚水発電400万kw含)
 第3報5月13日:5,520万kw(揚水発電650万kw含)
 第4報7月1日:5,680万kw(電力融通の減▲100万kw)
 第5報7月8日:5,680万kw(部分修正)
 第6報7月15日:5,730万kw(揚水発電700万kw含)
 第7報7月22日:5,720万kw(部分修正)
 
◎ これは「発表時点での供給力」ではありません。
いろいろな方策を施して、7月末には供給力はどれくらいになっているかを表し
たものです。なので、本来であれば、第1報から第7報までの数字は、大きな変化はしない
筈です。
しかし、第1報から第6報までは供給能力は増え続けています。
昨年夏の東京電力管轄内最大電力は、7月23日に記録した5,999万kwだそうです。
今年は節電などもあるので、想定最大電力は5,500万kwだそうです。
7月22日(第7報)発表の供給力が5,720万kwなので、想定最大電力5,500万kwを
上回っています。
それにしても、3月25日(第1報)に4,650万kwという数字が発表された時はビックリしました。
 想定最大電力5,500万kwと850万kwも乖離しているので、インパクトは絶大です。
しかし、マスコミなどから揚水発電が含まれていないことを指摘され、4月15日
(第2報)に400万kwだけ計上します。5月13日(第3報)には650万kwと上方修正し、
この段階で想定最大電力5,500万kwをクリアします。
 さらに7月1日(第4報)に至っては、他社からの融通を100万kwも減らしてい
るのに、合計では5,680万kwにまで増えています。
7月15日(第6報)には揚水発電を700万kwにまで増やしました。
もちろんガスタービン等の追加設置など、供給力拡大に向けた企業努力もあった
ことでしょう。
 それにしても3月25日発表の4,650万kwと、7月22日発表の5,720万kwは違いすぎます。
これほど予測が食い違うということは、よほどいい加減な会社なのか、それとも意図的に情報
操作しているかのどちらかです。
 少なくとも最初に揚水発電を計上せず、マスコミの指摘を受けてから計上したことは、供給力を
少なく見せようという意図によるものだと思います。
◎ 経済産業省がまとめた今夏の電力需給見通しで、電力7社が揚水発電による電力供給力を、
発電能力を示す設備容量より約2割少なく見積もっていたことが分かりました。
(毎日新聞2011年7月26日)
最も差があるのは東京電力で、設備容量1,050万kwに対し、供給力は約3割少な
い700万kwと見積もっています。
 揚水発電は、夜間に余っている電力を使って下流から上流に水をくみ上げ、昼間の電力需要の
ピーク時間帯に放水して発電する仕組みなので、雨量に左右されず、設備容量通りの供給力を
発揮できるとされています。
なのに東京電力は3割もピンハネしています。
もっと言えば4月15日には400万kwしか計上せず(6割ピンハネ)、3月25日に
は計上すらしていなかったのです(10割ピンハネ)。
◎ このようにして電力不足というデマが作られていたのです。
思えば、福島原発が爆発した日、多くの人が恐怖に怯えたと思います。
このままでは世論が脱原発に傾いてしまうので、電力会社としては何らかの手を
打たねばなりませんでした。
 それが計画停電であり、電力不足キャンペーンだったのでしょう。
あの時期に計画停電をし、経済に打撃を与えておいて、原発がないとこんなに世
の中が混乱すると国民を脅迫したのです。
 そしておそらくは電力会社主導による「やらせメール」などで、「原発がないと経済が成り立
たない」というウソの世論を形成していったのでしょう。
 さて、現在の東電管轄内の電力使用量は、最大でも4,500万kw程度だそうです。
電力不足どころか、1,000万kw近くも電気が余る日もあるようです。
 
 
★3.東電による「伊豆の環境破壊」をやめてほしい
   メールマガジン読者・風車問題を考える住民の会
                   代表代行 藤井廣明
 
たんぽぽ舎様
いつも貴重な情報と原発阻止のための活発な活動有難うございます。
さて本日は私共が5年越しで取り組んでおります東電に依る伊豆の風力発電
建設(出力1,670キロワット×21基)について、東電に要請書を送付しましたのでご笑覧下さい。
 風光明媚な伊豆の山々を72万平方mに及ぶ事業用地として改変し、土砂崩れや水源枯渇、
景観破壊、海洋汚染などを危惧する地元住民に対して、事業主東電はただ「大丈夫である」と
強引に事業を進める。これは原子力発電と全く同じ構図ではありませんか?
原発が事故った時、計画停電の時、風力発電は止まりました。つまり風力発電は
原発の代替どころか、何の役にも立たない税金食い虫に過ぎないことを証明しま
した。
今、伊豆の風力発電建設費150億円は原発の被害者に回すべきである、と東電に要請し、回答を
求めると共に、返答いかんでは東電への抗議に出向くつもりです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
★4.9/11「広瀬隆講演会~脱原発を語る~」のお知らせ-
                                       メールマガジン読者・藤田
 
 茨城県土浦市・つくば市やその周辺の地域は、福島原発震災による放射能汚染の程度が高く、
人々は大変な不安の中で暮らしています。7市町の仲間が集まり「広瀬隆講演会~脱原発を語る~」を
下記のとおり企画しました。ご来場をお待ちしております。
 
内 容:広瀬隆講演会~脱原発を語る~
日 時:9月11日(日)12時30分開場 13時開演
会 場:土浦市民会館 大ホール
入場料:前売券500円 当日券700円(高校生以下無料)
保育室:保育申し込みは9月8日まで。1人500円。
    申込先=坂本幸子090-3349-1430 (株)ママメイト
主 催:広瀬隆講演会実行委員会
共 催:脱原発ネットワーク茨城
連絡先:坂本繁雄090-3094-7326 川口玉留029-826-6600
       江口昌子090-4950-2384 長田満江090-7845-6599
       小張佐恵子090-9108-0464
 
★たんぽぽ舎メールマガジン担当より
 1.昨日の7月27日は発信できなかったので、本日は2回発信します。
 2.この他にも、「耳なしウサギ」の記事が載っている『食品と暮らしの安全』誌8月号や
ストレステスト批判学習会、スペースたんぽぽの新しい講座(計画)やその他、いくつも掲載し
たい原稿や依頼の原稿が届いています。順次、掲載していく予定です。(柳田)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1145】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その130 ◆
              4つの情報をお知らせします(7月28日)
 
   ★1.7月29日(金)の3つの行動のご案内
   ★2.セシウム牛肉が引きおこす地獄(次に来る深刻な事態)
                 人体内部で複合汚染―松井英介医師が指摘
   ★3.柏崎刈羽原発-安全評価後も拒否する
            新潟県知事「気休め」批判-福島第一原発事故の検証が先決
   ★4.放射能「ホットスポット」一目瞭然―東日本の汚染地図化
              群馬大教授 火山学を応用・作成―「実際は線量低め」
 
 
★1.7月29日(金)の3つの行動のご案内
 
  ◎反原発自治体議員・市民連盟が原賠法案反対の緊急行動
 
   「原子力損害賠償支援機構法案」に反対する行動・参加歓迎
      ・7月29日(金)11:30 参議院会館前路上で抗議(旗を持参します)
   反原発議連の独自行動です。来られる方は、旗を目印に来て下さい。
 
  ◎「区域外避難者・「自主」避難者にも正当な賠償を!」原子力損害賠償紛
   争審査会に私たちの声を届けるため、緊急行動として、会場となる文科省
       旧館の前でアピール(横断幕、マイクアピール、チラシ撒き)を行いたいと
       思います。行動には福島と首都圏から「自主」避難された方が参加します。
      以下お願いです!行動に参加してください!
     ・7月29日(金)12:00集合 12:00~13:15の予定です
     ・文部科学省旧館前にお集まりください(虎ノ門駅より徒歩3分)
      福島から「自主」避難されている方・是非アピールしてください!
     集合等は上記と同じです。
   紛争審査会は13:00~16:00に文科省旧館にて行われます。
 
  ◎原発さよなら署名の提出と政府交渉
      ・7月29日(金)参議院議員会館B107号室(地下1階)
        ○署名と署名数の最終集約12:00~12:45
       参議院議員会館のロビーで署名の最終集約をします。
       署名数と集約団体名・住所を書いたメモ用紙を渡してください。
       同時に、署名用紙の実物も渡してください。
       ○集合12:45までに参議院議員会館ロビーに集合。
         その後B107号室へ
       ○13:00~14:00事前の打ち合わせ・交渉内容確認
       ○14:00~16:00署名提出と政府交渉
   原子力安全・保安院の出席は確定。
   原子力安全委員会と事故対策本部の出席を要請中。
       ○16:00~16:30その場で記者会見(記者は交渉の場から居ることになり
         ます)。
       ○16:30~18:00参加者の交流会
      2011年7月27日 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
 
 
★2.セシウム牛肉が引きおこす地獄(次に来る深刻な事態)
      人体内部で複合汚染―松井英介医師が指摘
 
○『週刊フライデー』誌8月5日号に、セシウム牛肉が引きおこす地獄=人体
内部で複合汚染!の記事が載っている(松井英介医師の指摘)。そのさわりの部分を
抜粋して紹介します(たんぽぽ舎事務局)。
 
○汚染牛は私たちの身体にどのような影響を及ぼすのか。内部被曝に詳しい琉球
大学の矢ヶ崎克馬名誉教授は次のように警鐘を鳴らす。「牛肉に限らず、政府は
食品に関して『規制値内なので問題ない』と言い続けてきましたが、それが結果的に
高濃度の汚染になっていくことにつながったのだと思います。今回は、1kgあたり
4350ベクレルという汚染数値の牛肉も検出されており、これは発ガンリスクを考え
ると非常に高い値と言えます。また、他の産物も含め、たとえ規制値内であっても、
売るべきではないし、食べる対象とするべきではない」
○さらに、岐阜環境医学研究所の所長で、放射線医学に詳しい医師の松井英介氏は、
がん以外の影響についても言及する。「ヨウ素が甲状腺に濃縮されやすいのとは対
照的に、セシウムは全身に運ばれ、発がんの他にも、心臓や循環器系の免疫不全を
もたらすことも考えられます」松井氏は、そもそも、日本の規制値は甘すぎると指
摘する。「例えば、日本における飲料水のセシウム137の規制値は200ベクレルですが、
チェルノブイリ原発事故で放射能に汚染されたウクライナでは2ベクレル。日本の規
制値は、100倍も緩いのです。同様に、ウクライナでは、肉のセシウム137の規制値は
200ベクレルなので日本は2.5倍です。また、日本は放射線の影響を受けやすい子供と
大人の規制値を区別していませんが、これも問題だと思います。ドイツ放射線防護協
会は、福島原発事故直後の3月20日に、放射線リスク最小化のための提言を出してい
るのですが、それによれば、乳児、子供、青少年に対しては、4ベクレル以上、成人は
8ベクレル以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨しているのです」
○さらに、松井氏は、次に起こりうる「深刻な事態」についても警告する。「複合汚染」
についても考えておく必要があるというのだ。「複合汚染とは複数の有害物質が複合し
て毒性を強めることを言います。日本で暮らす私たちの身の回りには、ダイオキシンや
アスベスト、農薬、添加物、タバコなど発がん性物質や免疫力を低下させる物質が溢れ
ています。例えば、肺がん発症率は、摂取しない状態に比べて、アスベストは約5倍、
タバコは約10倍高めるとされていますが、両方摂取すると約50倍に高まるという疫学
調査がある。そこに、より危険で強力な放射性物質による内部被曝が加わるわけですか
ら、掛け算式で人体への影響を、さらに高める危険があるのです。日本はもはや、世界
的に見ても、最も高度に汚染された地域であると言わざるを得ないでしょう」
 
 
★3.柏崎刈羽原発-安全評価後も拒否する
   新潟県知事「気休め」批判-福島第一原発事故の検証が先決
 
 新潟県の泉田裕彦知事は26日、定期検査中の東京電力柏崎刈羽原発2~4号機に
ついて、欧州諸国で導入されたストレステスト(耐性評価)を参考にした「安全評
価」を実施後も、福島第一原発事故の検証が行われない限り、再稼働をみとめないと
の考えを示した。海江田万里経済産業相との会談後、記者団に語った。
 知事は安全評価について「やらないよりやった方がいいレベルのもの。事故の検証が
終わっておらず、(原因を)考慮に入れないのなら、気休めでしかない」と指摘。
その上で「安全評価で絶対安全(が確認される)とは受け止めない。安全という虚構の
下で(再稼働を)やるのはあり得ない」と明言した。
 泉田知事は安全評価についてこれまでも「何を目標にしてやるのかよく分からない」
などと批判。(東京新聞7月27日号より抜粋)
※たんぽぽ舎事務局より…新潟県知事へ賛同・激励の電話・FAXを送ろう。
 新潟県民相談室の電話 025-280-5076 FAX 025-280-5049
 
 
★4.放射能「ホットスポット」一目瞭然―東日本の汚染地図化
   群馬大教授 火山学を応用・作成―「実際は線量低め」
 
 福島第一原発から北西に広がる福島県内の放射線量の汚染地図はよく目にする。では、
線量が比較的高めの意外な「ホットスポット」の存在や、広範囲な稲わら汚染はどう
理解したらいいのか。そんな放射能汚染拡散の全体像を示した東日本地図を、火山学が
専門の群馬大学教育学部(前橋市)の早川由紀夫教授が作成した。噴火で吐き出される
火山灰の分布を応用したという。
 早川氏が民間の調査などを「すべて頭に入れた上で、何が起こったかを表現した図」だ
という。「人は放射能汚染には勝てないのだから、人が立ち去るしかない。そのためには
どこが危ないのかを知る必要があると考えた。リスク(危険性)を評価し、迅速に伝える
のが学者の仕事だ」と作図の動機を語る。
 汚染は福島県近隣の宮城、茨城、栃木各県だけでなく、東北、関東各地に広がり、放射線
量が高い場所もあると指摘。行政側の測定値と完全に一致はしないが、原発から遠く離れて
いても放射線量の高さが話題になった千葉県東葛地域や岩手県内の様子が人目で分かるよう
に描かれている。
 早川氏は福島第一原発から出た放射性物質が、地表近くに吹く風に乗って移動し、雨など
によって落ちたと推測。汚染時期などから、大震災発生の翌3月12日に1号機が水素爆発
した後から13日にかけて、宮城、岩手両県内に汚染範囲が拡大したと分析する。
 14日に3号機が水素爆発した後の15日には、福島県飯館村に続いて中通りから栃木県に
汚染が広がったルートと、福島県の沿岸部から南下して茨城県で枝分かれし、関東各地を
汚染したルートがあったとみる。
 男性も地下水の影響を質問すると早川氏は「まだ放射性物質が山中の落ち葉と一緒にある
だろうが、今後(雨の多い日本で)どうなるかは人類は経験したことがない」と答えた。
 栃木県那須塩原市。地図では、1μSvを超えるとされた。実際には、21日の小学校25校の
測定によると、高さ0.5mで0.26~1.04μSvとばらつきがある。確かに放射線量が高いことを
指摘されるのは“迷惑”だろう。しかし、宮城県内の稲わらが福島に近い南部だけでなく、北部
の栗原、登米両氏などでも汚染されていたことは、汚染地図からも合点がゆく。国が大がかり
な地図を作らないだけに貴重といえる。
 膨大な汚染拡散は、地図にはないもう1ルートがある。偏西風が太平洋に運んだ、のたうち
回る無数の放射能雲だ。事故当時は冬の気圧配置が強く、大半は「神風」が葬ったものの、
「悪魔の風」は非情にも福島県や各地を襲った。そして北半球の空を広範囲に汚染してしまった
ことも忘れてはならない。
 (東京新聞7月22日より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1144】
                          転送歓迎
                          
       ◆ 地震と原発事故情報 その129 ◆
           5つの情報をお知らせします(7月26日)
 
   ★1.東電救済法案に反対―抗議と要請のファックスを送ろう!
      東電は値切るな!被害住民に誠意をもって賠償せよ!
      原子力損害賠償支援機構法案を廃案に!
   ★2.線量目標値は年に50マイクロシーベルト(原田裕史)
   ★3.経済産業省資源エネ庁が原発記事を監視
                  ―ネット上の不正確情報規制
   ★4.東電前&経産省アクション報告、
      そして7月30日(土)ワークショップ、8月27日(土)東電前!
   ★5.福島第一原発1号機で東電ベント不調の報告保安院にしていたのに、
      5月の毎日新聞記者会見では認めず?!
 
 
★1.東電救済法案に反対―抗議と要請のファックスを送ろう!
   東電は値切るな!被害住民に誠意をもって賠償せよ!
   原子力損害賠償支援機構法案を廃案に!
      
ファックスの文章例(あなたの文章の方が効果的です)
 
_____________________様
 
損害賠償の上限を許す「原子力損害賠償法J改悪を許す附帯決議、東電救済の
「原子力損害賠償支援機構法案」に反対します。
_______ に居住する有権者の一人として、お願いがありファックスをお送りいた
します。
 現在、原発事故で生じ走損害に対する賠償に限度はありません。ところが、原
子力損害賠償支援機構法案の附帯決議として、賠償に上限を設ける仕組みが、ま
さに国会を通過しようとしています。これが衆議院を通過してしまえば、福島以
降の原発事故による被害-死亡、病気、避難、放射能汚染等-に対して、賠償額
がカットされてしまいます。事故が再び起きても、国民に負担を強いて政府も霞
力会社もそれ以上責任を取らない、ということを明確に法で定めることになりま
す。
 議論では、原子力損害賠償支援機構法案と野党提出の仮払法案の修正協議にお
いて、現在の原子力損害賠償法の無限責任原則を変更しようということになって
います。このような原賠法の改悪を、附帯決議に滑り込ませ、国民が気付く前に
こっそり進めることを許してはなりません。
 福島事故の処理が済んだら、変わらず原子力発電を続けるための重要な布石が
打たれてしまいます。報道によると、法案は26日に衆議院通過の模様です。
私たちは国民の犠牲の下に原発政策を推進していくための法改正には、断じて反
対します。賠償負担による財政支出の削減は、原子力発電所を運営する企業が掛
けている賠償保険金額(現在1200億円)の抜本的な値上げで対処すべきです。
 また、現在の原子力損害賠償支援機構法案も
 
(1)株主や債権者の責任は間わない。株主・債権者を免責しているにもかかわら
ず、税金投入と電気料金の大幅値上げが想定されており、公正な負担順序となっ
ていない。
 
(2)電力市場は実質的に既存の10電力会社による地域独占体制が継続している。
法案はこの地域独占を固定化する恐れがある。その結果、電気料金は高く据え置
かれ、自然エネルギーへの新規投資を停滞させる。
 
(3) 法案では他の電力会社(原子力事業者)からも負担金を集め、「相互扶助の仕
組み」を作るが、原発事故に対する相互扶助の仕組みはすでに原子力損害賠償法
(原賠法)で設けられており、法案はこの制度と重複するといった点をはじめとし
て、様々な問題を含んでいます。私たちは、この法案の成立にも強い懸念を持っ
ています。
 
などを参考にして、ご自身の選挙区の議員に送ると効果的だと思います。
 
 
★2.線量目標値は年に50マイクロシーベルト(原田裕史 jcc00421@nifty.com)
 
 国が定めた一般公衆の被曝限度は1ミリシーベルト/年ということになっていま
すが(1ミリシーベルト自体は法律には登場しないけれど、規制の前提が1ミリシ
ーベルト/年です)、実はそれより厳しい基準があります。
 1975年に原子力委員会が定めた「発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に
関する指針」にある「線量目標値」50マイクロシーベルト/年です。これは線量
限度1ミリシーベルト/年の20分の1です。
米国に追従する形で、「as low as practicable」(旧アララの原則)の考え方に
基づき策定されました。
 
「発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針」
 
「努力目標」とされていますが、数値が示されているため、事実上の規制であり、
国内の発電所は、設計上は一般公衆の追加被曝が50マイクロシーベルト/年を超
えないように運営されている「ハズ」です。
 現在の文科省の態度では20ミリシーベルト/年が義務、1ミリシーベルト/年が
「努力目標」になっていますが、法的には1ミリシーベルト/年が義務、50マイク
ロシーベルト/年が「努力目標」ですから20倍違います。
 今回の事故後の処理でも50マイクロシーベルト/年を超える場合は、何らかの措
置を講じるべきでしょう。
 
 
★3.経済産業省資源エネ庁が原発記事を監視―ネット上の不正確情報規制
 
【外部委託 4年で1億3000万円の税金を使う】
 経済産業省資源エネルギー庁が原発に関するメディア情報を監視してきたこと
が本紙の調べで分かった。本年度発注分を含めると、外部委託費の総額は四年間
に約一億三千万円に上る。昨年度までは、いずれも電力会社役員らが理事を務め
る財団法人が受注していた。同庁の資料によると、昨年度までの三年間は「電源
立地推進調整等事業(即対応型情報提供事業)」として、新聞や雑誌の記事を監
視する事業を年約一千万~約二千四百万円で外部委託していた。
 委託先は、東京電力の勝俣恒久会長が非常勤の理事を務める「日本科学技術振
興財団」や、経産省原子力安全・保安院のOBや元原子力安全委員会委員長らが役
員になっている「エネルギー総合工学研究所」といった財団法人ばかりだった。
 本年度は震災に伴う第一次補正予算に「ネット上の不正確情報の監視」として
八千三百万を計上。十五日には委託先を決める入札が行われ、広告代理店が落札
した。
【多額税金 効果は不明】
 東日本大震災や福島第一原発事故で国内が疲弊しているのに、ネット上も含め
た原発記事の監視のため、経済産業省資源エネルギー庁が多額の税金を投入し続
けていることが本紙の取材で明らかになった。
           (東京新聞 7月23日号 一面と社会面より一部抜粋)
 
 
★4.東電前&経産省アクション報告、
   そして7月30日ワークショップ、8月27日東電前!
 
 7月22日(金)、東京電力本社と経済産業省前で抗議アクションを行いました。
寒い中お集まりいただきました皆様、本当にお疲れ様でした。
 今回のには100名以上の参加者にお集まりいただきました。東電に対しては福
島第一原発で働く作業員の皆様への寄せ書きを、経産省に対しては申し入れ書・
抗議文の提出をそれぞれ行いました。経済産業省は、私たち市民の申入れに対し
て、省内のに招きいらられることも無く、鉄扉の閉められた経産省前に2名が受
け取りにこられました。
 経済産業省の身分証明書タイトルに
大臣官房秘書課 吉田 利幸氏(エネ庁の方との事)
大臣官房秘書課 今里 和之氏(原子力安全・保安院)
どういうわけか、推進アクセル役のエネ庁も抑制ブレーキ役の原子力安全・
保安院役も、同じ経産省ファミリーのような身分証名書なのです。
やはり原発家族なのでしょうか。
 以下、提出させていただいた原文を公開いたします。
2011年7月31日の期限を厳守いただきたいものです。
 
■今後の予定:7月30日(土)ワークショップのご案内
 
★脱原発アルゴリズム行進, 脱原発への道は一つじゃない! 色んなデモがあっ
て色んなアクションがあって、勉強会もシンポジウムもあって、どれもみんな正
しくて、脱原発への真剣な思いを持った人達が集まっています。 東電前アクシ
ョンでも一つの方法に固執することなく、常に新しい、より皆さんが 参加しや
すいアクションを提案していきたいと日々模索しています。
 ピタゴラスイッチ内の人気コーナー「アルゴリズム行進」を模して、脱原発バ
ージョンのアルゴリズム行進を行います。その様子を動画で撮影し、Youtube等
の動画サイトに投稿することで、広く世界に向けて発信していく企画です。
 
☆日程:7月30日(土)9:00~11:00
☆場所:西神田公園【東京都千代田区西神田2丁目】
 
 
★『さーあ、みんなで考えよう!脱原発への道』
第1回ワークショップのお知らせと申し込み
 
 原発事故から4ヶ月。 遅れる情報開示や日々深刻になる被災地の状況、それ
に伴って大きく広がった脱原発へのアクション。 原発や原子力、政府に対して
動向をチェックしたり考えたりすることが一般的になって、デモなどの活動に参
加する人の層が幅広くなってきたのは良いことかもしれません。
『自分のやりたいアクションってこんなのかなぁ』とか、『もっとこうしたらい
いのに』とか、『こういうアクションてどうなの?』などなど。
 思っていることや感じていることを共有してみませんか? 意外と『みんなも
そうだったの!』という発見があるかもしれませんよ♪
  
☆日時:7月30日13:15~受付 13:30~スタート 16:00終了予定
        ※終了後、希望者での交流会も考えています。
☆場所:たんぽぽ舎4階【スペースたんぽぽ】
    (最寄駅はJR中央総武線水道橋駅または地下鉄神保町駅) 
 
■次回東電前アクションは、8月27日(土)17時からです!
ぜひ空けておいて下さい。詳細はまた!
 
 
★5.福島1号機で東電ベント不調の報告保安院にしていたのに、
   5月の毎日新聞記者会見では認めず?!
 
 東京電力福島第一原発1号機で格納容器の圧力を下げるベント(排気)が失敗
した可能性が高い問題で、東電が5月に経済産業省原子力安全・保安院に提出し
た解析結果の中で「格納容器ベント弁閉止」と記述していることが分かった。自
ら失敗した可能性があることを事実上認めているにもかかわらず、その後も東電
側は「(弁は当時)開いたままになっていると思われる」などと会見で説明して
おり、改めて説明責任が問われそうだ。
 解析結果は東電が5月23日に原子力安全・保安院に提出し、翌24日に公表した。
計247ページからなり、地震直後からの計器のデータや作業記録に基づき、炉心
の状況を推定した。1~6号機ごとに解析概要と、根拠となる資料が添付されている。
「格納容器ベント弁閉止」の記述は1~3号機の解析をより詳細にまとめた別紙
資料の中の一覧表にあった。(7月22日毎日新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1143】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その128 ◆
           6つの情報をお知らせします(7月25日)
 
   ★1.許すな!原子力損害賠償の上限設定
         原子力損害賠償支援機構法案を廃案に!
         賠償法の改悪阻止!!
         院内緊急集会を250名で実現!!
   ★2.現行の改悪暫定基準値よりさらに低い“子ども基準値”を
      設定して下さい
   ★3.母性を備えた女性達よ、2度と国策に引きずられないで !
   ★4.第2のフクシマ大事故が出るまで原発を継続させるのか
   ★5.福島1号機 東電 ベント不調報告
         保安院に5月 会見では認めず
   ★6.日本の電気料金は米国の約3倍
 
 
★1.許すな!原子力損害賠償の上限設定
   原子力損害賠償支援機構法案を廃案に!
   賠償法の改悪阻止!!
   院内緊急集会を250名で実現!!
 
 「原子力損害賠償支援機構法案」が、22日の民主・自民・公明3党の協議に
よって現在の原子力損害賠償法における無限責任原則を見直し、将来の原発事故
における賠償負担に上限を儲ける法改正を含めた付則が盛り込まれる形で26日
にも衆議院を通過しようとしている中、eシフト、FoE Japan、グリーンアクシ
ョン、福島原発事故緊急会議、福島老朽原発を考える会の主催で原子力損害賠償
支援機構法案廃案、原賠法の改悪阻止を掲げた院内緊急集会が参議院会館で行わ
れた。22日の呼びかけで平日の開催にも関わらず、ドサクサの中で遮二無二同
法案を成立させようとしている民主・自民・公明3党の目論みに危機意識をもっ
たおよそ250名の人々が集会に駆けつけた。
 集会では最初に福田健治弁護士から「原子力損害賠償支援機構法案」で示され
た賠償スキームが、賠償の担保を口実とした東電救済、ツケを国民に押し付ける
ものでしかない賠償スキームの本当の姿を明らかにした。続いて登壇した只野靖
弁護士は「原子力損害賠償法」自身が時代遅れで、一般的な刑事・民事法におい
て今回の事故は裁かれるべきで、株による配当や利息によるメリットを受けてい
る株主や銀行はメリットと同時にリスクを引き受けるべきであり、資本主義の原
則に照らし合わせて「原発」が事業として理に合わないものであれば、即時に
「原発」を止めるべきだと喝破した。続いて東電株主である堀江鉄雄氏から発言
があり、東電の企業責任の放棄を追及しJAL同様に東電の自助努力による損害
賠償の実施と、不可能な場合は東電そのものを解体・売却することによってその
手当てを行うべきであることを訴えた。
続いて坂上武氏(ふくろうの会代表)から福島現地での報告があり、最後に登壇
したグリーン・アクションのアイリーン・スミス氏は地震大国で原発を保有・維
持することの意味について政府・東電などの当事者のみならず、国民自らも認識
すべきであることを主張した。
 会場からも活発な意見、質問が取り交わされた。物理学者の槌田敦氏からは今
回の事故は東電のコスト重視による安全対策の意図的スポイルの結果であり、東
京電力はJR日本同様に業務上過失致死傷罪に問われるべきであると訴えた。ま
た12日直後にいわきから自主避難した女性からは生活基盤の一切を奪われたの
にも関わらず東電からは一切の「賠償」も「保証」もなく、連日の東電に対する
問い合わせに対しても東電は一切誠実な対応を見せないことに怒りを露にした。
最後に水源連のメンバーから今法案の廃案を目指して、今回の集会に参加した人
を含めて地元選出の議員に対して法案反対を要請するように「脱・原発ロビーマ
ニュアル」をも活用して働きかけるように訴えた。
 集会の最後に司会から今集会の総意として「原子力事故損害賠償の上限設定を
許す付則のついた『原子力損害賠償支援機構法案』に反対します」という集会ア
ピールを全員で採択することが訴えられ、大きな拍手でアピールを採択し集会を
成功裏に終了した。      (柏 A.S.)
 
 
★2.現行の改悪暫定基準値よりさらに低い“子ども基準値”を
   設定して下さい
                      2011年7月25日
   農林水産省 鹿野 道彦大臣殿
 
       汚染された藁を食べた牛肉をはじめ
   放射能濃度の高い食品が広く市場に広がっている問題について
       こどもたちの「食の安全」確保の為の要望書
 
いつも国民のためにご尽力下さりありがとうございます。
 この度汚染されたわらを食べた牛が鳥取沖縄をのぞく全ての都道府県で販売・
消費されました。今まで信じてきた日本の食の安全性が壊れていくようで、 私
たち母親たちは驚き、そして大変不安を感じています、枝野内閣官房長官は震災
以降「市場に出回っているものは安全」「直ちには健康に影響がない」と発言し
てこられました。その発言を信じた多くの方々が被曝した恐れがあります。政府
・農林水産省には多大な責任があるのではないでしょうか。
 既に山形や千葉の一部の小学校.保育園では子どもたちが食べる給食に汚染わ
らを食べた牛肉が入っており、食したと言う報告があります。本来であれば守ら
れるべきこどもたちのいのちが軽んじられているこの状況を、なんとか変えてほ
しいと私たちは強く願っています。既に宮崎県では給食に安全なものを使おうと
いう動きがあります。
 今後ワラだけではなく汚染された野菜や海産物、鶏肉や牛肉、豚肉、そして秋
の収穫時控えた米が市場を流通する可能性があります。その中でこどもたちを守
る事ができるように以下の事に取り組んでくださいますようによろしくお願いい
たします。
 
 1.今まで流通した牛肉の流通ルートを販売店の名前など細かく公表する。
 2.今後、放射性物質に対して感受性が強い乳児・こども・妊婦などがより安全
 なものを選べるように基準値以内でも表示を義務付ける。
 3.今後、より細かく食品をチェックできるように各自治体で、独自に食品内放
 射性物質を検出する機械を購入し、検査できるように国が補助をする。
 4.給食や保育園の食事など子どもたちが食べるものに関して、市場に出回って
 いるよりも放射線濃度の低い安全な産地・食材を使う。
 5.消費者の買い控えを防ぎ、第一次産業を守る為に、産地の表示を「国産」だ
 けではなく、もっと細かい「福島県?市産」「?県?市加工」などより細かい県・
 市までの産地明記の義務づけを行う。
 6.基準値以上に汚染された食品を東電や国が買い取ること。
 7.大人より被曝の影響を受けやすい子どもたちや妊婦の方の為に、現在の暫定
 基準値よりさらに低い"子ども基準値"を設定し、流通経路や、販売方法を工夫
 する。
 
 私たち市民も、食の安全・安心に対し努力していきます。食の安全・信頼を取
 り戻していただくように心からお願いを申し上げます。                      
 
                      いのちを守るお母さん全国ネットワーク
              世話人代表 横関彩子(関東支部・東京在住)
                         村上史枝(関東支部・東京在住)
                    藤内かおり(関東支部・神奈川在住)
                    増山麗奈(関西支部・兵庫県在住)
 
 
★3.母性を備えた女性達よ、2度と国策に引きずられないで !
                  佐藤禮子 72(東京都豊島区)
 
 戦後の焼け野原の中 アメリカの物質的豊かさと便利さに憧れ、結婚して50年、
高度経済成長の中、2人の女の子と2人の男の子を育て、現在は43年前ダイオキ
シンを食べさせられ 今も国に見捨てられているカネミ油症被害者の救済法の成
立に向け奔走している。一方、大都会のど真ん中の21もの清掃工場で廃プラステ
ックをはじめ有害物質を排出する焼却の愚策に猛省を促している。 
様々な理不尽に遭遇しながらも次世代に負の遺産を残すまいと生かされている間
身の丈に合った活動が出来ることを感謝し、ワイワイやっている。
 3月11日以後、国策の原発事故の人災に涙し、憤る若い母親たちの映像に「幼
き時は親に従い嫁すれば夫に従い老いては子に従え」の三従の教えの家父長制家
族制度の中、選挙権も財産権もない良妻賢母として、命がけで国策の第二次世界
大戦を底辺で支えた先輩女性たちの無念さが甦る。
 政治 経済 官僚 マスコミ 専門家 殆んど男性ばかりの社会構造からなる
国策の原発事故関連の報道に、戦後65年「男女共同参画型社会の実現」を目指し
た民主主義社会の未成熟さにウンザリしている。
頭デッカチで 人類をman と称し、遺伝子まで傷つける科学・技術の開発に名誉
と生き甲斐を見出し、身近ないのち日々の暮らしへの関わりの薄い生物のみでは
持続可能な生命に未来はない。
とは言え、彼らを産み育てた母親として、又現在共生している相手として、その
責任は全くないと言えるだろうか。
家庭 職場 地域 社会の日々のあらゆる場面で 依存し過ぎてはいないか、甘
やかし過ぎてはいないか、歴史的差別の回復ため過度に競ってはいないか、母親
気分で抱え込んではいないか等等。
真剣に 諦めずに 関心を持ち続け 育てる努力をしているだろうか。
 先輩女性たちは母性を備えた生物の使命として限られた地球環境の中での人類
の未来のために、いのちを慈しむ心ある感性豊かな男性を励まし育て、共に生き
る喜びを、再度国策に引きずられることなく忍耐を持って日々実践することを強
く期待していると確信する。(東京新聞投書欄にこの原稿の大要が載りました)
 
 
★4.第2のフクシマ大事故が出るまで原発を継続させるのか
                                      メールマガジン読者 石垣敏夫
 
 日本は第2次世界大戦の末期、もう負けるとわかっていながら、戦争を継続。
1945年7月26日、日本に対しポツダム宣言が発表された。この時の鈴木貫太郎首
相は軍部の強い要求を受け「黙殺する」と述べた。
連合国(米国・英国・中国)は日本は「拒否」と解釈した。
そしてそれを理由として広島に原爆(ウラン235)が投下、ソ連が参戦、長崎への
原爆(プルトニウム239)の投下となった。
日本は7月の段階でポツダム宣言を受諾しておけば、原爆もソ連の参戦も防げた
のである。
 今フクシマの大事故はポツダム宣言と同じではないか。
軍部の強い要求とは現在では経団連と米政府か。このまま原発を続ければ、地震
国日本での第2のフクシマは避けられない。第2のフクシマを起こせば、日本の
再生はもはや不可能である。そのことを今の政治家は考えていないのか。
 
 
★5.福島1号機 東電 ベント不調報告
   保安院に5月 会見では認めず
 
 東京電力福島第一原発1号機で格納容器の圧力を下げるベント(排気)が失敗
した可能性が高い問題で、東電が5月に経済産業省原子力安全・保安院に提出し
た解析結果の中で「格納容器ベント弁閉止」と記述していることが分かった。自
ら失敗した可能性があることを事実上認めているにもかかわらず、その後も東電
側は「(弁は当時)開いたままになっていると思われる」などと会見で説明してお
り、改めて説明責任が問われそうだ。
 解析結果は東電が5月23日に原子力安全・保安院に提出し、翌24日に公表した。
計247頁からなり、地震直後からの計器のデータや作業記録に基づき、炉心の状
況を推定した。1~6号機ごとに解析概要と、根拠となる資料が添付されている。
「格納容器ベント弁閉止」の記述は1~3号機の解析をより詳細にまとめた別紙
資料の中の一覧表にあった。(7月22日毎日新聞より抜粋)
 
 
★6.日本の電気料金は米国の約3倍
 
 日本の電気料金(原発の電気は3割)は世界でも高い(高すぎる)として有名だが、
(電力会社は色々述べて否定したがっているが)それを証明する記事が、毎日新聞
7月16日夕刊に載った。セブン-イレブンジャパンなどを展開するセブン&アイ
・ホールデンィグス(HD)の鈴木敬文会長が述べているので、紹介する。
 「―電力の供給体制を見直す動きがあります。
 ◆ 日本の電気料金は高いですよ。米国のセブン-イレブンと比べると約3倍
です。地域独占という統制的なやり方で電力を供給してきたことが大きく、自由
な競争ができる体制に変えて、コストを下げていくべきです。それには電力の売
買をもっと自由にすべきだし、発送電分離も必要でしょうね。」
(東京新聞7/16より一部抜粋)
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