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たんぽぽ舎です。【TMM:No1137】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その122 ◆
           5つの情報をお知らせします(7月19日)
 
   ★1.世界一危険な原発はいらない!
         「7.16-17静岡・浜岡行動」報告
   ★2.脱原発の"風"を-脱原発うちわを活用しよう!
   ★3.この指止~まります
        「さよなら原発・みなと」を発足させました
   ★4.「サクラと環境・原発」第8集出る
   ★5.玄界原発から30キロ圏内在住者より・九州の一般的な“原発意識”
      福島第一原発は『対岸の火事』?!
 
 
★1.世界一危険な原発はいらない!
   「7.16-17静岡・浜岡行動」報告
                              反原発自治体議員・市民連盟
 
  事故は起こります。東名高速の交通事故による渋滞で、大幅な遅刻。残念な
 がらバス参加者は、講演会の最後の最後に間に合っただけでした。3時間を超
 える(後に聞きました)貴重な講演内容は、機会をあらためて。
 行動の主催は「浜岡原発を考える浜岡ネットワーク」で、連盟は共催です。
 浜ネット代表の白鳥良香(連盟会員)が集会挨拶を行い、司会は佐野けい子静岡
 市議、布施哲也(代表)、三上静岡県湖西市長が挨拶。
 2日目の浜岡原発は、PR館と砂浜から原子炉建屋などを遠望。
 PR館前で記念撮影時に複数の警備員が、「原発反対」の横断幕に反応。「禁止
 されている」とのことで邪魔をする。この機会に中電のハレンチ行為(撮影権
 利妨害?)を写真にと主張したら、警備員はずるずる後退。その後、地元の方
 の案内で、遠州灘側から施設を遠望。砂浜が続いていて遮るものはありません。
 地震の津波どころか、台風の高波でさらわれてしまいそうです。
 午後は集会と静岡市の繁華街のデモです。集会は、浜ネット代表の白鳥良香さ
 んが「運転中止から廃炉へ」と、炎天下で力強く訴える。主催者の福士敬子
 (代表)が、参加された自治体議員を紹介。福島みずほ社民党党首、佐藤栄佐久
 前福島県知事が連帯の挨拶。柳田真(たんぽぽ舎)をはじめとした市民団体、全
 労協の皆さんなどが、次々とアピール。それにしても暑い。
 デモは、繁華街を右へ左へと曲がります。参加団体が、途中に通る中電静岡支
 社への抗議要請文を出すのだが、受け去り拒否どころか誰もいません、シャッ
 ターに抗議文を貼り付ける。緊急事態に対応できるのか心配です。なお、16日
 の第二次交流会で、運営委員会が策定した「当面の行動計画」を参加者で確認
 しました。詳細は後日。
  二日間、大幅遅刻はありましたが、参加者は体調もよく、無事に行動を終え
 ることができました。ご協力に感謝します。
 そして、バスの運行にご協力いただいたみなさん、ありがとうございます。
 最後に、浜ネットのみなさん、お手配に感謝します。(バスツアー事務局)
 
 
★2.脱原発の"風"を-脱原発うちわを活用しよう!
 
  「え?足りてたの?団扇(うちわ)」7月19日(火)からたんぽぽ舎で
  販売します。(一枚30円)
  大好評の「え?足りてたの?Tシャツ」に加えて団扇(うちわ)ができあがり
  ました。「発電所は余ってる、原発全部止めたって火力を動かせば十分まか
  なえる、本当は節電の必要すらないんだよ」と、この団扇を使って広めまし
  ょう。裏面は書中お見舞いにも使えるデザインです。
  一枚の送料はクロネコメール便80円です。
 
 
★3.この指止~まります
   「さよなら原発・みなと」を発足させました
                         佐藤れい子
 7・4付たんぽぽ舎メールマガジン『「さよなら原発-○○の会-」を
 作りませんか?提案・さよなら原発-にしたま- 会員さはしやよい』
 を受けて、港区内の有志6人で7月12日に「さよなら原発・みなと」を発足し
 ました。初対面の参加者が数名いるにもかかわらず、第一回の会合ですぐに会
 の発足と、更に今後の予定も決まりました。当面の行動予定は、
 1.1000万人署名の第1次集約9月10日に向けて、毎月5日と20日の午後6時
 よりJR田町駅にて署名活動を行います。
  早速7月20日(水)より始めます。(お手伝い大歓迎です)
 2.私たちは、福島原発の事故の正しい現状も先行きも見えなくて、不安な生
 活を強いられています。知らないこと、知りたいことが山積みです。
 そこで放射能について下記のセミナーを開催します。
 日時・場所 10月1日(土)13:30~港区男女平等参画センター・ホール
 講師:上田昌文氏 市民科学研究室・代表
 
 原発はいらないという思いだけで発足しました。まだ少人数ですので、港区内
 に居住の方、お勤めの方のご参加をお待ちします。
 さはし様の呼びかけにあるように、
 「有名人が動けば百人力。私たちひとりひとりが動けば万人力。"九条の会"の
 ように、全国に数千の「さよなら原発-○○の会-」ができれば、すべての原
 発が止まる!と思います」の思いを共有していきたいと思います。
 
 
★4.「サクラと環境・原発」第8集出る
   サクラ調査ネットワーク(たんぽぽ舎内)が調査・報告集発行
 
主な内容(目次)
 サクラ調査8年目の活動と特長・今後・・柳田 真
 サクラの開花過程・・・奥田智子
 各地からの報告・・・・全国各地16人
 2004年~2011年の異常花率の推移・・・・山田昌郎
 サクラ調査要綱(2011年度)
 サクラ調査票(2011年度)
 統計表(1)(2)(3)(4)(5)
 サクラの写真1.正常古木
       2.サクラの開花過程1  
       3.サクラの開花過程2・各地の異常サクラ
       4.花弁とがくのさまざまな異常
 ※B5判48頁(カラー4頁含む) 頒価500円(送料2冊で80円)
 ※お問い合わせ:サクラ調査ネットワーク
                 (たんぽぽ舎内 FAX 03-3238-0797)
 
 
★5.玄界原発から30㌔圏内在住者より・九州の一般的な“原発意識”
   福島第一原発は『対岸の火事』?!
                     長崎県K子
 はじめまして。
毎回、本当に役に立つ貴重な情報をどうもありがとぅございます。
私は毎月、東京と長崎県佐世保を行ったり来たりして生活してます。
佐世保は玄界原発から30キロ圏内です。先日、玄界町の岸本町長がOKサインを
出したのに続き、佐賀県の古川知事のOKも時間の問題という感じで、暗澹たる
気持ちでいました。
 九州の人にとって福島第一原発の事故は、悲しいかな“対岸の火事”なんです。
3月11日以前の私たちのように、放射能のおそろしさを全く解っていないんです。
ですから、電力不足で節電を強いられるくらいなら原発を動かせばいいと、単純
に考えている人が殆どです。
現に、私がいくら玄界原発の危険性を力説しても無関心です。
逆に原発問題よりも、直接関わる“節電”を「困る」と安易に考えてしまいます。
そんな中、ストレステストと九電のやらせメール問題で再稼働が一時中断。原発
反対の私としては、本当に一安心、胸をなでおろしました。
そして時を同じくして、たんぽぽ舎さんの情報で、玄界岸本町長の『岸本組』の
お話や、佐賀古川知事の父親が九電社員で、しかも玄界原発のテーマパークにお
勤めだったお話、貴重な事実を知る事ができました。
たんぽぽ舎メールが出た後すぐ、地元『西日本新聞』の一面トップに、玄界町長
と『岸本組』問題が載ってました。
西日本新聞の記者さんが、たんぽぽ舎メールを受信して後追いしてる?と思える
タイミングでした。
何れにしても『岸本組』の件には“やはり”と納得しました。
あのOKを出した時の岸本町長をテレビで拝見して、本当に安全だと考えてるん
ですか?そんな簡単にOK出していいんですか?と、釈然としない気持ちを抱え
てました。
巨額の交付金を受け取っているから、簡単にNOとは言えないだけかと思ってい
たら、九電とはズブズブの関係だった訳ですね。納得しました。
 今回、再稼働がストップした事をきっかけに、九州の人々が原発に関心を持っ
てくれて、原発の安全神話が崩れた事をもっと理解してくれて、本当に稼働に賛
成してもよいのかを真剣に考えてくれる事を切に望みます。
 そしてたんぽぽ舎さんには、これからも私たちが知り得ない貴重な情報提供を
よろしくお願いいたします。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1136】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その121 ◆
           3つの情報をお知らせします(7月16日)
 
   ★1.「なんちゃって脱原発」にご用心!―源八おじさんより
   ★2.菅首相記者会見(脱原発)を評価したい
               メールマガジン読者 長尾高弘
   ★3.子どもを放射能から守ろう、7月17~18日のお誘い
 
 
★1.「なんちゃって脱原発」にご用心!―源八おじさんより
 
 聞くところによると、国民の8割ほどが脱原発を支持しているとか…。
最近は、かつて推進派だった政治家たちも、脱原発を語りはじめました。
だったら原発を止めてもよさそうなのに、なぜ原発は止まらないのでしょうか?
それは、「なんちゃって脱原発」のせいなのです。
原発推進派の政治家にとって、世論が「脱原発」に傾いている以上、真っ向から
原発推進はできません。
とりあえず「脱原発」のフリをして、支持を得ようとしているのです。
彼らの言い分はこうです。「長期的には脱原発が望ましい」
「しかし、すぐ原発を止めると電力不足になる」
「自然エネルギーで代替するにはコストと時間がかかる」
「それまでは原発を併用しつつ、段階的に…」という論法です。
こういうことを言っている政治家は、「なんちゃって脱原発」です。
だって、原発はなくても充分電気は足りているのだから、自然エネルギーの代替
を待つ必要はありません。
即刻原発を停止しても、何の問題もないはずです。
「なんちゃって脱原発」政治家の真の目的は原発の延命です。
時期が来たら「脱原発?そんなこと言ったっけ?」と開き直り、「やはり原発し
かない」と推進するのは目に見えています。
 今、国民は、政治家の言う「脱原発」が、本当の「脱原発」か、「なんちゃっ
て脱原発」かを見極めなくてはなりません。
さて、菅直人首相の言う「脱原発」は本物でしょうか?
それとも「なんちゃって脱原発」でしょうか?
それは私にはわかりません。
ただ、経済界や民主党内部が「菅降ろし」をしている現状を見ると、菅首相は彼
らが嫌がることをしようとしているのだなとは思います。
 
 
★2.菅首相記者会見(脱原発)を評価したい
               メールマガジン読者 長尾高弘
たんぽぽ舎様
 いつもメールマガジンをありがとうございます。このペースでこれだけ内容の
充実したメールマガジンを作るのは大変なことと思います。本当に感謝していま
す。
 今日は2つ届きました。ただ、強いて言うと、昨日の首相記者会見
http://www.kantei.go.jp/jp/kan /statement/201107/13kaiken.html)につい
ての評価が載っていないのは残念に思いました。
 確かに記者会見の前半にはおやと思うところがあります。しかし、エネルギー
政策についての考え方を言い出したあたりからは、無視できない内容を持ってい
たと思います。首相は、3月11日以前は「安全性を確認しながら活用していく」
という立場だったところ、実際の被害、事故収束の難しさを感じて、「原子力事
故のリスクの大きさということを考えたときに、これまで考えていた安全確保と
いう考え方だけではもはや律することができない。 そうした技術であるという
ことを痛感をいたしました」というのです。これは、原子力という技術は根本的
にダメだという判断に至ったと読むことができると思います。その上で、「これ
からの日本の原子力政策として、原発に依存しない社会を目指すべきと考えるに
至りました。つまり計画的、段階的 に原発依存度を下げ、将来は原発がなくて
もきちんとやっていける社会を実現していく」と言っています。これは、「脱原
発依存」と報道されています が、「脱原発」だと思います。
 さらに、電力の安定供給は政府の責務だが、「この夏においてもピーク時の節
電、あるいは自家発電の活用などによって十分対応できると考えております」と
言っています。少なくとも、マスコミが言うほど電力不足だとは思っていないわ
けです。確かに、質疑応答では、4人(菅、枝野、海江田、細野)で合意すれば
稼働もあり得ると言っていますが、海江田や枝野の言動とは異なり、まず稼働あ
りきではないという姿勢を私は感じます。
 確かに言葉だけかもしれません。その言葉にも不十分なところがあります。し
かし、最後に浜岡を止め、玄海を止めたのは、「唐突な」と表現されている菅首
相の介入があったからです(もちろん、そこに至る運動の力がなければ何も始ま
りませんでしたが)。
 ネットでは、実際に2つの原発を止めてきたという菅首相の行動と、今回記者
会見の言葉から、菅首相を高く評価する声が多数あります。首相のまわりには、
原発を動かしたくてうずうずしている人間しかいません。細野氏については私は
まだよくわかりませんが、枝野、海江田はまちがいなくそうです。民主党にも、
昨日、首相に退陣を求めた長島昭久ら11名の議員のような推進派が多数います。
そして、菅首相の表明(確かに突っ込みどころは多 数ありますが)を予定調和
的に批判しつくすマスコミ。自公、経産省は言うまでもありません。彼らは、浜
岡、玄海と原発を止めてきた菅首相を憎んでいますから、個人攻撃によって彼を
引きずり下ろすことだけを考えているように見えます。
 市民運動が首相を支持するなんて、2、30年前にはとても考えられないことで
した。しかし、今は脱原発を本当に実現するめったにないチャンスであり、しか
も推進派が総攻撃に出てきているので脱原発が潰される危険も十分にあるという
微妙なタイミングだと思います。とにかく、今は菅首相を守って、また「唐突に」
原発を止めさせるべきときだと思います。たんぽぽ舎メールマガジンでそういう
記事を見たい、と言ったら図々しいでしょう か。
 もちろん、菅首相をそう簡単に信用することはできません。昨日も記者からの
質問で話題になりましたが、大飯、泊が次の焦点になるかと思います。この夏の
電力供給が十分対応でき、原発が安全確保という考えでは律することのできない
ものであれば、新たに原発を動かす必要はないはずですから、ストレステスト以
前に稼働に入れる必要はないはずです。また、ストレステストについても、3.11
を踏まえての話ですから、事故前のフクイチを不合格にできるものでなければ、
テストとして無意味だということになるはずです。たとえば、設計条件が4気圧
の格納容器は、8気圧になることが現にあるわけですから、テストをする前に書
類選考でアウトです。こういったことを強く押し出して歯止めをかけながら、菅
首相の基本方針を支持するというのが正しい方向かと思います。
 まじめに脱原発を考えている人でも、菅首相の会見での発言を支持しない人も
もちろん多数いますし、それぞれの理由にはもっともなところもあります。しか
し、今の力関係を考えるなら、こちらに歩み寄りたがっている菅首相を討ち死に
させるのはもったいないと思います。古くから運動を支えてきたたんぽぽ舎の皆
様のような方々に、首相が記者会見で言ったことには見所があると言っていただ
ければ、改めて考える人も出てくると思います。
 もちろん、たんぽぽ舎の皆様は、私のようには考えないかもしれません。その
場合でも、この国の首相が初めて脱原発を口にしたのですから、何らかの評価を
していただければと思います。長々と失礼いたしました。よろしくお願いいたし
ます。 (Twitter: nyagao_longtail)
 
 
★3.子どもを放射能から守ろう、7月17~18日のお誘い
 
 日 時:7月17~18日10:00~17:00 福島テルサ 入場両日無料
 主 催:子供を放射能から守る福島ネットワーク
     連絡先090-3923-6453(小林)
 共 催:市民放射能測定所、福島子どもの命を守る会 024-523-5238
     (社)命、地球、平和産業協会 連絡先080-3175-9992(渡辺)
 7月17日(日)10:00~12:00
    生活村・避難、保養最新情報 ・知識普及(緊急署名、政府交渉要望集開示)
     ・お母さん発信村 ・食の癒し ・食品測定(要予約09061930331)
     ・子ども特区 ・シニアカフェ ・ママカフェ
  第3回 子ども健康相談(医師5名) 12:30~13:30
      提言 山田真医師、黒部信一医師 「命を守るためにできること」
       13:30~15:15
      講演 広河隆一氏「チェルノブイリを生き残るために何をしてきたか」
       15:30~16:00 コメント 高橋哲哉氏
                「福島で生まれ、育った私が今、思うこと、伝えたいこと」
       16:00~17:00 対談 広河隆一氏&高橋哲哉氏
      (18:00~21:00 市民放射能測定所開所式、パーティ
                        於:市民放射能測定所)
 7月18日(月、海の日)
       10:00~12:00  講演 柴野徹夫氏
            「福島の子供たちを被曝から守ろう!国・東電は、救済を
             具体的に実現せよ」
       13:00~15:30 小さな映画村
             「隠された被曝労働~日本の原発労働者」
             「チェルノブイリの真実~通い続けた10年間、生命の映像記録」 
             「子どもたちを守れ!福島の闘い」
       15:40~16:30 避難・保養相談会
                                                         (東京、O子)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1135】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その120 ◆
             5つの情報をお知らせします(7月15日)
 
   ★1.「足きり」がはじまった-東日本が放射能だらけになってしまう
      低レベル放射性廃棄物の処分基準の改悪に反対する
   ★2.もんじゅ中止検討―文科相 7月15日
      福井新聞号外、福島事故受けて
   ★3.なぜ、東京都の水道は「電力自由化」が進まないのか?
            東京都が安い電力を買わない訳
            50kW以上の高圧契約の需要家は買う電気を選べるのに…
   ★4.放射能被害者に誠実に対応せよ!
      まず責任をとるべきは東電と関係者だ
         法案撤回求めて、民間グループが提言
   ★5.小学生の娘と共に参加して-七夕東電アクション
         日本のあちこちに原発があることに気にならなかったことが
         恥ずかしい
         原発に関しては無知は罪だとも思いました
 
 
★1.「足きり」がはじまった-東日本が放射能だらけになってしまう
   低レベル放射性廃棄物の処分基準の改悪に反対する
                                                       山崎久隆
 突然、低レベル放射性廃棄物の埋設処分基準が緩和された。それまでのキロあ
 たり8,000ベクレルから、一桁以上も上げた100,000ベクレル/kgにするという。
背に腹は代えられないというだけのことで、東日本を放射能だらけにするという
ことだ。これを「環境省」が決めるというのだから、これでは「環境破壊省」で
ある。
 本当にどうしようもないのかと言えば、そんなことはない。キロあたり8,000
ベクレルというのはかなりの高さであり、これを超えたものを従来の基準通り低
レベル廃棄物処理の規制をかけてコンテナ貯蔵をし、将来的には福島第一原発の
廃棄物などと同じところ、つまり敷地内に処分場を作れば良い。敷地内には汚染
物から放射能を取り除くプラントを将来建設すれば、環境への流出を最小限に抑
えられるだろう。欧米の核実験場で行われている浄化計画と同じことを考えれば
いい話であって、手に負えないというものではない。もちろん莫大な費用はかか
るだろうが、一般廃棄物と混ぜてt環境にばらまき、低線量被曝を続ける社会的
コストを考えれば安いものだ。土壌汚染を通じての水や食品汚染を永久に続けて
も良いというのならば話は別だが。
 汚染流出防止シートは8,000ベクレル以下の汚染であっても当然必要だし、そ
 れが汚染を止められるわけでもない。
 汚染除去を進める企業体を東電が出資して設立し、東日本中に拡散した放射性
物質を集めて処理する。そういうことを早急に取り組むべきだ。
 
 
★2.もんじゅ中止検討―文科相 7月15日
   福井新聞号外、福島事故受けて
 
 高木義明文部科学相は15日の閣議後の記者会見で、高速増殖炉原型炉もんじゅ
(敦賀市)について「今後の原子力政策の見直しの中で、一つの課題として方向
性を出すことになる」と述べ、もんじゅの開発中止も含めて検討していく考えを
明らかにした。(福井新聞(web版)号外7月15日より抜粋)
 
 
★3.なぜ、東京都の水道は「電力自由化」が進まないのか?
      東京都が安い電力を買わない訳
      50kW以上の高圧契約の需要家は買う電気を選べるのに…
                            東京・無佐古 兼三
○ いま、「原発を止めたらこんなに困る」と節電キャンペーンがあふれている。
しかし、電力会社の送電線を解放して企業の埋蔵電力を活用すれば、原発なしで
電力は足りる。
 電力会社の発電所が震災により停止しているのなら、ほかの企業から電気を買
えばいい。大阪府の橋下知事のように、「電力会社から電気を買っていなければ、
節電に協力する必要はない」というのは、もっともな主張である。
 2000年の電力自由化で、今では50kW以上の高圧契約の需要家は電力会社以外か
らの安い電力調達が可能になっている。「脱・東電」で発電事業者に乗り換えた
立川競輪場は、電気料金を3割削減した。今や、官公庁や民間では、電気の調達
先を競争入札で選ぶのが当たり前になってきた。
 「都の大口電力は契約電力の合計で83万kW 、そのうち、水道施設は15%を占
めている。東京都水道局の場合、年間の消費電力量は約8億kWhで電気代の支払い
は100億円ほどの大口利用者だ。(2011.7.6朝日)
 この電気代を安くする方法があるのになぜ、検討しないのか、どの業界新聞で
も、電力自由化が記事にならないのは不思議である。毎年行われる監査では工事
の過大見積もりなどが指摘されるのに、なぜ、このことを指摘しないのか。
○ 都庁が消極的なのはなぜか?局長級は業界団体へ天下っている。課長級は関
連電機業界へ再就職している。都は東電の株主であり、先の東電株主総会では、
脱原発の株主提案に反対票を投じた。
 ちなみに、4月に4選を果たした石原知事は原発推進派であり、八ッ場ダム建
設派でもある。
 地域独占の水道は電力と構造が似ている。水道はダム開発などで原発同様、消
費地から離れたところの地元民を苦しめてきたが、水利権の絡む費用は利用者の
負担で、料金に上乗せされているのだ。
○ 利用者に不便を強いてまで、既得権益にしがみつくのは終わりにして欲しい。
トップがこれでは組織は動かない、都民は石原知事に票を投じてはならなかった。
 
 
★4.放射能被害者に誠実に対応せよ!
     まず責任をとるべきは東電と関係者だ
      法案撤回求めて、民間グループが提言
 
 「原子力損害賠償支援機構法案」の撤廃と東電の法的整理を求める提言を、学
者や弁護士ら約30人でつくる「公正な社会を考える民間フォーラム」が12日まと
めた。今後、国会議員に賛同を呼び掛け、法案の廃案を求める。提言は、機構法
案について、「東電と関係者の負担軽減を優先し、ほかの電力会社の利用者や納
税者に負担を強要する不当な内容」と指摘。東電は会社更生手続きに入り、株主
や金融機関などの債権者に負担を求めることを優先すべきだ、とした。会見した
フォーラムの福井秀夫・政策研究大学院大学教授は「まず責任をとるべきは東電
と関係者だ」と訴えた。(朝日新聞 7月13日)
 
 
★5.小学生の娘と共に参加して-7/7七夕東電アクション
   日本のあちこちに原発があることに気にならなかったことが恥ずかしい
   原発に関しては無知は罪だとも思いました
                            藤内かおり
○ 私の住む横浜市では震災以降、福島産の食材を積極的に使いたいという市長
の号令のもと、避難地域の牛肉が給食に使われていました。
その牛肉が飯館村などの避難地域のものであるのは、教育委員会も学校給食会も
認めています。
私はその給食を食べさせることがいやで、6月初めから小学生の娘は弁当持参を
始めました。校長の許可をもらっての弁当でしたが、クラスの中には批判的な子
がおり、娘は学校に行くのをやめました。
 そんな時にちょうど、今回の七夕東電前アクションがあり、娘を連れて行くこ
とにしました。娘にとっては放射能のことは、自分と母親の間だけの話でしかな
かったのですが、実際に同じような考えの人がたくさんいること、怖くても声を
出す人がいることを娘に見せたいと考えたからです。
○ 東電前に、たくさんの警察官、カメラや機材を持った人、ノートとペンを持
った人、そこに集まったごく普通の母子、異様な光景が娘の目にはどう映ったで
しょう。
 この日は学校に行かせるよりも、意味の大きな経験を娘にさせることができた
と思っています。
 今は子供たちが育っていく日本のあちこちに原発があること、これまで何も気
にならなかったことに恥ずかしい気持ちでいっぱいです。
そして原発に関しては無知は罪だとも思いました。
○ 日本で大事にされている協調性、これを勘違いしてはいけないですね。
「原発だらけ、みんなでいれば怖くない!」「放射能、みんなで浴びれば怖くな
い!」(ちょっと皮肉ですが)
 こんな風潮の中でも、違うと言うことを怖がらずに声を上げていきたいと強く
思います。
 たんぽぽ舎の皆様、今はとてもお忙しいことと思います。
連日の猛暑の中での様々な活動、ありがとうございます。
私も勉強会のボランティアなど、できる時には協力させていただきたいです。
それとは別に、7月27日の講座に参加したいと思っています。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1134】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その119 ◆
           3つの情報をお知らせします(7月14日)
 
   ★1.50kw(500A)以上使う会社・店・ビルはさっさと脱東電しよう!
         経産省も文科省も東電の電気ではありません
   ★2.東大教授ほか原発事故解説者がもらった「8億円原発マネー」
          カネを出していたのは電力会社、原発メーカーと政府
          サピオ取材班による情報公開請求で初めて明らかになった
   ★3.「夏の電気は原発なしで大丈夫」~東電に電力会社の資格はあるか?
             7/13第4回役立つ反原発基本講座
 
 
★1.50kw(500A)以上使う会社・店・ビルはさっさと脱東電しよう!
   経産省も文科省も東電の電気ではありません
                                      たんぽぽ舎会員 横関拓也
 
○ 電気は東電管内なら東電から買わなければならないと思っている人も
多いでしょうが、ある程度の大口事業者なら東電にこだわる必要ありません。
電力の一部自由化により東電以外の電力会社から買うという選択肢が
用意されています。東電以外に切り替えられる条件は2つだけ。
1) 50kW(500A)以上の電力契約をしている
2) 高圧受電設備(キュービクル)を持っている
 一般家庭では500Aも電気を使わないでしょうが、ちょっと大きめの店や
オフィスなら該当するでしょう。
 キュービクルとは小型の変電所のようなもので、6600Vの高電圧で受電し
一般に使う100Vや200Vに変電する装置。ある程度の規模のビルなら既に
使っているはずです。もし、新規に設置するとなると200万円ぐらいはかかる
ようではありますが。
 これら条件にあてはまれば、契約を変えるだけで東電の電気を使うより
間違いなく安くなります。しかもリスクが多く汚れた原発の電気はゼロ。
東電の電気ではないから原発由来の節電要請を相手にする必要も
全くありません。
○ 東電などの九電力以外で電気を売ってる事業者は特定規模電気
事業者(PPS)と呼ばれていて、主な会社は以下にのっていますので、
問い合わせてみるといいでしょう。
 
☆特定規模電気事業者の連絡先一覧
 
 これら特定規模電気事業者(PPS)がようやく電気を売れるようになった
のも、電力自由化による規制緩和の結果です。しかし、まだまだ規制が
残っていて諸外国に比べて遅れている。各家庭が自由に電力会社を選
べる状況になる全面自由化が最終的なゴールですが、ここ数年はほとん
ど進展が見られない状況 です。
 東電が今回のように原発を爆発させながら居直り強盗のようにふるまっ
ているのも甘やかされて、競争のない独占態勢にあぐらをかいていたからに
他なりませ ん。東電以外から電力買える事業者はどんどん脱東電しま
しょう。節電を強いて、しかも値上げをちらつかせるこんな外道な企業
から電気をわざわざ買う必要は ありません。
○ ところで節電の旗振り役の経産省は既に東電ではなく丸紅から
電気購入しています。法務省も丸紅。文科省、内閣府、総務省は
エネットから。国交省は F-Power。という具合に霞ヶ関は既に脱東電&
脱原発になっています。彼らは電力自由化の見本として、東電以外
から電気を買っているのだそうです。しかし、実際安くて安定した電気なの
でもう東電には戻れないのでしょう。広報が足りないため、多くの事業者は
こんなにいい電気があることに気がついていません。しかし、ひとたび
計画停電になると特定規模電気事業者も影響を受けます。なにしろ
送電線は東電の持ち物だから、彼らが計画停電で変電所を落とすと
特定規模電気事業者の電気もお客様に届かなくなってしいます。
 そういう意味でも送電線は東電の独占物としないですむやり方について、
みんなで議論して、そして発送電分離も進めなくてはいけません。
 
 
★2.東大教授ほか原発事故解説者がもらった「8億円原発マネー」
   カネを出していたのは電力会社、原発メーカーと政府
   サピオ取材班による情報公開請求で初めて明らかになった
 
○ 関村直人・東京大学大学院工学系研究科教授5760万円が「
受託研究費」の名目で(日本原子力研究開発機構)、山名元・京都
大学原子炉実験所教授が「寄付金」の名目で120万円(日本原子
力産業協会)、山口彰・大阪大学大学院工学研究科教授が「受
託研究」の名目で3385万円(ニュークリア・デベロップメント)……。
 これは、東京電力・福島第一原発事故の発生直後から、連日テレ
ビに出演し、事故について解説していた大学教授たちに渡っていた
「カネ」のリストの中からの抜粋である。ちなみに諸葛宗男・東京大学
特任教授=当時と中島健・京都大原子炉実験所教授は「0円」だった。
 これらの資金の存在は取材班による情報公開請求によって初めて
明らかになった。震災直後に一部で報じられた、大学HPで公開され
ている寄付とは違う。総額約8億円のカネを出していたのは電力会社、
原発メーカー、そして政府。
 学者たちの意見は、本当に“公正中立な見解”だったのか。そして、
「科学者の公正中立」とは、どう担保されるべきものなのか。
 ジャーナリストの佐々木奎一氏と本誌取材班がレポートする。
* * *
○ 「ほとんどの核燃料は、今も原子炉の中に収まっていて、原子炉は
すでに停止している状況だ。住民には冷静な対応をお願いしたい」
関村教授がNHKに出演し、こう視聴者に呼びかけたのは震災翌日の
3月12日のことだった。
福島第一原発1号機の原子炉建屋が水素爆発で吹き飛んだこの日
以来、“専門家”である大学の科学者たちはコメンテーターとして各局、
各紙に出ずっぱりとなった。
 以下、各コメンテーターによる発言の一部を紹介する。
「内部の損傷はスリーマイル島より軽微だろう。溶けている部分もあるが
全部ではない」(3月13日、諸葛特任教授=当時、TBS)
「チェルノブイリ級の爆発が起きるかどうか何とも言えない。もしかし
たら原子炉損傷じゃなかったのかなという希望的観測も成り立つ」
(12日、中島教授、テレビ東京)
「冷やすことがコントロールできないのは深刻な状況だ。しかし、目に
見えてさらに深刻になる兆候は見えていない」
            (16日、山口彰・大阪大大学院教授、NHK)
また、山名元・京都大原子炉実験所教授は、「(政府の避難指示
の方針は)先に先にと徹底している。一歩先を進んでいると思って
ほしい」とコメントした(14日、TBS)。
 
 実際のところはどうだったか。事故直後で情報がない時期だったと
はいえ、“専門家”たちの意見は必ずしも的を射ていない。
むしろ政府・東電寄りに立って「安全」を強調していたのではないか
と思えるものも少なくない。
 
○ 取材班は、事故直後に頻繁にマスコミに登場した教授たちに、
企業や政府機関から過去5年間で合計約8億円ものカネが流れ
ていたことを、所属大学への情報公開請求によって明らかにした。
これら大金はほとんどが“原発推進派”から提供されたものなのである。
 資金の名目は「奨学寄付金」「共同研究費」「受託研究費」の
3種類がある。
わかりやすく言えば、寄付金は企業などが用途を限定せずに「頑
張って研究してください」と渡す資金であり、共同研究費、受託研
究費は企業の費用負担で研究が行なわれる、つまり「このお金で
この研究をしてください」という性質の資金提供だ。
 震災以降、東京電力が全国の大学にカネをバラ撒いてきた実
態の一部はある程度報じられた。例えば冒頭の関村教授が所
属する東大大学院工学系研究科には「寄付講座」名目で約
10年間に東電から計5億円のカネが流れていた。
しかし、今回明らかになったカネの流れの問題は、より根深い。
「寄付講座」の場合、東大なら大学HP上の寄付講座一覧を
閲覧すれば、見ることができる。しかし、前出の資金の動きは、
情報公開請求して数か月かけなければわからない。事故直後
に視聴者が「この教授はどういう立場の人なのか?」と疑問に
思っても、知ることのできないカネの流れなのだ。
※出典 SAPIO 2011年7月20日号 SAPIO編集部の
了解を得て掲載。
 引用元のサイト名:「NEWSポストセブン」
 
 
★3.「夏の電気は原発なしで大丈夫」~東電に電力会社の
       資格はあるか?
      「反原発自治体議員・市民連盟」
       7/13第4回役立つ反原発基本講座
 
 7月13日に「スペースたんぽぽ」で開催された,連続講座第4回では,
節電が叫ばれている今夏,東電の全原発を止めても電力確保は大丈
夫というお話を「市民エネルギー研究所」の安藤多恵子さんがして下さい
ました。
 安藤さんは,東電のデータから,様々な資料を作成したものを提示
しながら,東電の全発電設備量(水力,火力,原子力,新エネルギー
など)6,266,43万kwから原子力分491万kwを差し引いた,5,775,43万
kwで,十分電力はまかなえることを証明しました。
 私たち国民は,東電が計画停電などを打ち出すと,あたかも電力が
足りなくなってしまうのではないかと不安になり,「だから原発が止まって
いると困るのだ」と錯覚してしまいがちです。
 しかし,安藤さんのお話では,それこそ,東電の思うつぼで,計画
停電などしなくても,電力は足りるのです。
 東電は,ことごとくデータ隠しをして,国民の信頼を失いました。
仮に,真実のデータを出していれば,いったんは,パニックを起こした
かも知れませんが,国民は,次の段階に進む力が湧いてきたに違い
ありません。
 安藤さんは訴えました。「東電はまっとうな電力会社になって下
さい」と。「本当はすぐにでも原発を止めたい。しかし,社会的な
状況を鑑みて,即時停止と段階的な廃止を目指したい」と。
 会場は45名ほどの参加者でしたが,みなさん,熱心にメモを
取るなどして,質問の時間にも積極的に手を挙げて質問する
姿が見られ,この問題に対する関心の高さがうかがわれました。 
       (文責 岡田)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1133】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その118 ◆
           6つの情報をお知らせします(7月14日)
 
   ★1.誰が、いかなる資格でストレステストをするのか
              ―ストレステストへの疑問 原子力保安院は信用できない― 山崎久隆
   ★2.子どもたちを福島原発事故による被ばくから守るため
       集団疎開を認める決定を求める署名にご協力下さい
   ★3.東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める署名-ご協力下さい
   ★4.驚愕だらけの汚泥の行方-新基準に反対する署名
   ★5.子どもたちを放射能から守る
       全国ネットワーク・キックオフミーティングに参加しました
   ★6.わが子に何を食べさせるか
       ―深まる母親の苦悩と危機感、フル稼働の食品分析―鈴木博喜
 
 
★1.誰が、いかなる資格で、ストレステストをするのか
   ―ストレステストへの疑問 原子力保安院は信用できない― 山崎久隆
   
 ストレステストとは、一体何物で、どんなテストつまりは安全性評価をするの
かさっぱり分からないままに書くけれども、一つだけはっきりしていることがある。
落第点を取っている生徒(電力)の答案(安全性評価書)を「合格」扱いした
試験官(原子力安全・保安院+原子力安全委員会)は少なくてもクビだろう。
およそ日本で一番試験官にふさわしくない連中だ。彼らに再度採点させる
など、ありえない。
 どんな試験内容であろうと、最低限すべきことは信頼を持てる機関、人間が
審査することだ。そうでなければ誰が信用するというのだろうか。
 さらに、ストレステストよりもなによりも、設置許可申請書や変更申請書で対
象としていた地震や津波災害が本当に妥当なのか、その検証もすべきだ。
 バックチェックなどで福島第一や浜岡を審査してきた結果がこれだ(3.11の大
惨事)という現実を、いったいどうするつもりだろう。誰も責任を取らず、あたかも
「なかったかのごとく」先に進むなどどうしてできるのだろうか。
 安全を主張し、多くの批判を無視してきた原子力行政をこそ、監査すべき
なのだ。
 
※ストレステストについては、近日その分析学習会を開きたいと計画中です
                                                                                  (事務局)
 
 
★2.子どもたちを福島原発事故による被ばくから守るため
   集団疎開を認める決定を求める署名にご協力下さい
 
福島疎開裁判弁護士、柳原敏夫さんより
 
 先日は、突然の署名のお願いにも関わらず、快くご協力をいただきまして、
御礼申し上げます。一人一人の皆さまの力のおかげで、数日間で、3000名
の署名を裁判所に届けることができました。
 「集団疎開を認めて欲しい」という皆さまの3000ものつぶやきの声が、裁判
所を動かし、7月5日に開かれた第1回目の裁判で、裁判所は、かねて私ど
もが最も恐れていた「門前払い」による裁判終了の道を取らず、真正面から、
この問題と向き合う「本格的な審理」に入ることを明らかにしました
(詳細は以下の7/6のブログ)。http://fukusima-sokai.blogspot.com/
改めて、皆さまのご協力に心から感謝申し上げます。
 このあと、7月19日に第2回目の裁判があり、被告の郡山市も呼んで、本
格的な審理に入ります。これは同時に、本格的な審理に入ることを快しとしな
い人たち(政府文科省、原子力業界など)からの有名無形の圧力が裁判所
に本格的に加えられることも意味します。
もともと裁判官は孤独な職業でして、この種の圧力をひとりではね退けることは
容易ではありません。そのとき、何が支えになるかというと、この裁判を多くの市
民が注視し、多くの市民が正当な判断を下すことを支持してくれるということです。
 そこで、裁判官が最後まで自己の良心と勇気を保って判決を書けるように、
その日まで、皆さまの裁判を支援する「つぶやき」を裁判所に発信していきたい
と思います。前回は数日で3000人集まりました。
今度は郡山市の人口の33万人を目標にしたいと思っています。
 どうぞ、引き続き、皆さまの署名のご協力をお願い申し上げます
(なお、前回、既に署名された方はカウント済みなので、対象外となります)。
 
署名用紙(ワード) http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/Signature.doc
 
 
★3.東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める署名-ご協力下さい
 
 東海村の住民、そして周辺の日立市、水戸市、つくば市の住民で実行委員
会形式で署名活動をはじめました。東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求
める署名です。「ネット署名」と「筆記式署名」の2本立てで進めております。
こちらのページに呼びかけ文章もございます。
全国の皆様のご協力をどうぞよろしくお願いします。
 
ネット署名はこちらから入力できます
筆記式署名はこちらにPDFファイルがあります
 
東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める実行委員会・小川
 
 
★4.驚愕だらけの汚泥の行方-新基準に反対する署名
 
 関東のキロ数万ベクレルの汚泥があと数日で置き場がなくなるというニュースを
6月半ばに見ました。それからどうしたかと思っていたら、6月24日に農林水産省
がセシウムキロ200ベクレル以下ならば、この汚泥を肥料として販売していいとい
う決定を下しました。
キロ8000ベクレル以下ならば、跡地を住居以外に使用する場合に限り埋め立
て可能との記事もあります。
 放射性物質は形を変えてもその性質は変わりません。汚染を拡げる理由が
本当にわかりません。
 この汚泥肥料の新基準に反対する署名が始まりました、ご賛同いただけたら
ぜひ拡散・ご参加下さい。 http://www.shomei.tv/project-1785.html
 携帯用アドレスは、こちらです http://www.shomei.tv/m/
 (東京都S子)
 
 
★5.子どもたちを放射能から守る
       全国ネットワーク・キックオフミーティングに参加しました
 
 放射能の影響を心配する各地に散らばる親たちひとりひとりが全国規模で繋
がることで、大きなうねりを作ろうという声でこの団体は立ち上がり、7月12日全電
通労働会館で立ち上がりの会(キックオフミーティング)が開催されました。
 仕事で途中参加でしたが、会場は満杯、参加者の95%は女性で、各居住地
域に分かれて自分たちのできることを話し合う場に出くわしました。給食とお弁当
を選択できない自治体のこと、産地表示のない給食での内部被曝の心配を述べ
たり、各地での署名や嘆願書の提出の提案や報告をしていました。食品の汚染
計測も自分達でしたい、という声も。
 メディアも多く入っていて、最後に郡山市に疎開を申し立てた子ども達の弁護士
をしている柳原弁護士や俳優の山本太郎が来場しコメントを残しました。
発起人であるNPO法人チェルノブイリへのかけはし代表の野呂美加さんの一致団
結のかけ声で閉会しましたが、会場には多くの人が残り、名刺交換、署名参加で
熱気が残りました。この会の今後が楽しみです。
 会のURLは http://kodomozenkoku.com/ です。(東京都S子)
 
 
★6.わが子に何を食べさせるか~深まる母親の苦悩と危機感、
   フル稼働の食品分析                   鈴木博喜
   
 ○わが子に食べさせる物は安全なのか-。20年以上にわたって食品の放射能
汚染を調べている「放射能汚染Gメン」に、全国から検査依頼が殺到している。
 6月は330検体を分析、今月も既に100検体に達している。11日に開かれた母親
を対象にした学習会も満席になるなど、子どもの内部被曝への危機感は高まる。
設立当初から分析を続けている担当者は「残念ながら汚染がゼロでない以上、
産地などに留意するほかはない」と複雑な表情を見せている。
 
 ○東京・水道橋駅の近く、日大法学部に隣接するビルにある「たんぽぽ舎放射
能汚染食品測定室」。震災前は一日に平均2検体だったが、今や14検体を分析
する忙しさになった。3ベクレルまで測定できる測定器は1台600万円で購入。連日
2台がフル稼働している。分析を手がけているのが共同代表・鈴木千津子さん。
デスク周りは依頼書や分析結果が書かれた書類が山積みにされている。ひとつの検
体分析に要する時間は2時間余。好きなタバコでゆっくり一服する間も惜しんでデー
タとにらめっこしている。
 「個人はもちろん、生産者や直売所の経営者、生協など依頼主は様々です」と
鈴木さん。家庭菜園の収穫祭を控えた幼稚園からの依頼もあるという。
 チェルノブイリ原発事故を機に誕生した「たんぽぽ舎」の設立メンバーで以来、
食品の放射能汚染を調べてきた。「みんなが本当のことを知りたがっている」という想
いが継続の源。今は睡眠を減らし、他の業務を止めて分析に専念している。
 子どもに直接、影響がありそうな依頼を優先してこなしているという。「数値は、震
災前の3倍、いや、それ以上になることもある。そもそも、原発事故が起きる前はヨウ
素もセシウムも不検出だったのだから、検出されること自体が異常。基準値以下かど
うかの問題ではない」と厳しい表情で話す。
 
 ○これまでの分析では、セシウム134の場合、福島県産葉物(3/18採取)から
5100ベクレル/kg、千葉県産ほうれん草(同4/2)から520ベクレル/kg、茨城県産の小
松菜(ハウスもの、同4/3)から88ベクレル/kgが検出されている。栃木や千葉で生産
された原乳や埼玉県産の鶏卵からは検出されなかった。
 「もちろん、何も検出されないのが一番です。しかし、残念ながら現状ではそれは無
理。消費者が産地や時期を十分に見極めるしかないようです。」
 
 ○約70人が参加した学習会では、震災前に制作されたアニメ「源八おじさんとタマ」
が上映されたほか、たんぽぽ舎のメンバーが放射線や被曝の基本を解説。集まった母
親たちは、身を乗り出すように聞き入った。質問コーナーでは「魚はもう、食べられない
のか」「日本海側は汚染していないのか」「牛乳を飲ませても大丈夫か」など、予定時
刻を過ぎても挙手が止まらないほど。「何を子どもに食べさせて良いのか分からなくなっ
てしまった」という不安の声も聞かれた。
 新宿区在住の女性は、幼稚園児の娘を連れて参加。講師の言葉を熱心にノート
に書き込んだ。「まず自分が勉強しないと、娘の通う幼稚園に要望すらできないので
来ました。汚染が心配なので食材は四国や九州から取り寄せています。牛が福島県
外に疎開していると聞いたから乳製品は食べていません」。
 別の母親(文京区在住)も男児を抱きかかえながら熱心に耳を傾けた。「産地が福
島原発から遠い食材を買うようにしているが、そうはいっても100%とはいかない」と表
情を曇らせた。
 たんぽぽ舎は、1989年、チェルノブイリ原発事故を受けて設立。当初から原発政策
に異議を唱えている。今後も「お母さん向け保育付き講座」を定期的に開催していく
予定という。
 
 ホームページは、http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=202
 食品の放射能汚染分析は1検体7000円。
 問合せは、たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035
 
 ◎編集の都合上、
 ※次回の「お母さん向け保育付き講座」は、
  8月22日(月)14:30~16:30 資料代:800円
  会場:スペースたんぽぽ
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