NUCLEAIRE
ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1133】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その118 ◆
6つの情報をお知らせします(7月14日)
★1.誰が、いかなる資格でストレステストをするのか
―ストレステストへの疑問 原子力保安院は信用できない― 山崎久隆
★2.子どもたちを福島原発事故による被ばくから守るため
集団疎開を認める決定を求める署名にご協力下さい
★3.東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める署名-ご協力下さい
★4.驚愕だらけの汚泥の行方-新基準に反対する署名
★5.子どもたちを放射能から守る
全国ネットワーク・キックオフミーティングに参加しました
★6.わが子に何を食べさせるか
―深まる母親の苦悩と危機感、フル稼働の食品分析―鈴木博喜
★1.誰が、いかなる資格で、ストレステストをするのか
―ストレステストへの疑問 原子力保安院は信用できない― 山崎久隆
ストレステストとは、一体何物で、どんなテストつまりは安全性評価をするの
かさっぱり分からないままに書くけれども、一つだけはっきりしていることがある。
落第点を取っている生徒(電力)の答案(安全性評価書)を「合格」扱いした
試験官(原子力安全・保安院+原子力安全委員会)は少なくてもクビだろう。
およそ日本で一番試験官にふさわしくない連中だ。彼らに再度採点させる
など、ありえない。
どんな試験内容であろうと、最低限すべきことは信頼を持てる機関、人間が
審査することだ。そうでなければ誰が信用するというのだろうか。
さらに、ストレステストよりもなによりも、設置許可申請書や変更申請書で対
象としていた地震や津波災害が本当に妥当なのか、その検証もすべきだ。
バックチェックなどで福島第一や浜岡を審査してきた結果がこれだ(3.11の大
惨事)という現実を、いったいどうするつもりだろう。誰も責任を取らず、あたかも
「なかったかのごとく」先に進むなどどうしてできるのだろうか。
安全を主張し、多くの批判を無視してきた原子力行政をこそ、監査すべき
なのだ。
※ストレステストについては、近日その分析学習会を開きたいと計画中です
(事務局)
★2.子どもたちを福島原発事故による被ばくから守るため
集団疎開を認める決定を求める署名にご協力下さい
福島疎開裁判弁護士、柳原敏夫さんより
先日は、突然の署名のお願いにも関わらず、快くご協力をいただきまして、
御礼申し上げます。一人一人の皆さまの力のおかげで、数日間で、3000名
の署名を裁判所に届けることができました。
「集団疎開を認めて欲しい」という皆さまの3000ものつぶやきの声が、裁判
所を動かし、7月5日に開かれた第1回目の裁判で、裁判所は、かねて私ど
もが最も恐れていた「門前払い」による裁判終了の道を取らず、真正面から、
この問題と向き合う「本格的な審理」に入ることを明らかにしました
(詳細は以下の7/6のブログ)。http://fukusima-sokai.blogspot.com/
改めて、皆さまのご協力に心から感謝申し上げます。
このあと、7月19日に第2回目の裁判があり、被告の郡山市も呼んで、本
格的な審理に入ります。これは同時に、本格的な審理に入ることを快しとしな
い人たち(政府文科省、原子力業界など)からの有名無形の圧力が裁判所
に本格的に加えられることも意味します。
もともと裁判官は孤独な職業でして、この種の圧力をひとりではね退けることは
容易ではありません。そのとき、何が支えになるかというと、この裁判を多くの市
民が注視し、多くの市民が正当な判断を下すことを支持してくれるということです。
そこで、裁判官が最後まで自己の良心と勇気を保って判決を書けるように、
その日まで、皆さまの裁判を支援する「つぶやき」を裁判所に発信していきたい
と思います。前回は数日で3000人集まりました。
今度は郡山市の人口の33万人を目標にしたいと思っています。
どうぞ、引き続き、皆さまの署名のご協力をお願い申し上げます
(なお、前回、既に署名された方はカウント済みなので、対象外となります)。
★3.東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める署名-ご協力下さい
東海村の住民、そして周辺の日立市、水戸市、つくば市の住民で実行委員
会形式で署名活動をはじめました。東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求
める署名です。「ネット署名」と「筆記式署名」の2本立てで進めております。
こちらのページに呼びかけ文章もございます。
全国の皆様のご協力をどうぞよろしくお願いします。
ネット署名はこちらから入力できます
筆記式署名はこちらにPDFファイルがあります
東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める実行委員会・小川
★4.驚愕だらけの汚泥の行方-新基準に反対する署名
関東のキロ数万ベクレルの汚泥があと数日で置き場がなくなるというニュースを
6月半ばに見ました。それからどうしたかと思っていたら、6月24日に農林水産省
がセシウムキロ200ベクレル以下ならば、この汚泥を肥料として販売していいとい
う決定を下しました。
キロ8000ベクレル以下ならば、跡地を住居以外に使用する場合に限り埋め立
て可能との記事もあります。
放射性物質は形を変えてもその性質は変わりません。汚染を拡げる理由が
本当にわかりません。
この汚泥肥料の新基準に反対する署名が始まりました、ご賛同いただけたら
ぜひ拡散・ご参加下さい。 http://www.shomei.tv/project-1785.html
携帯用アドレスは、こちらです http://www.shomei.tv/m/
(東京都S子)
★5.子どもたちを放射能から守る
全国ネットワーク・キックオフミーティングに参加しました
放射能の影響を心配する各地に散らばる親たちひとりひとりが全国規模で繋
がることで、大きなうねりを作ろうという声でこの団体は立ち上がり、7月12日全電
通労働会館で立ち上がりの会(キックオフミーティング)が開催されました。
仕事で途中参加でしたが、会場は満杯、参加者の95%は女性で、各居住地
域に分かれて自分たちのできることを話し合う場に出くわしました。給食とお弁当
を選択できない自治体のこと、産地表示のない給食での内部被曝の心配を述べ
たり、各地での署名や嘆願書の提出の提案や報告をしていました。食品の汚染
計測も自分達でしたい、という声も。
メディアも多く入っていて、最後に郡山市に疎開を申し立てた子ども達の弁護士
をしている柳原弁護士や俳優の山本太郎が来場しコメントを残しました。
発起人であるNPO法人チェルノブイリへのかけはし代表の野呂美加さんの一致団
結のかけ声で閉会しましたが、会場には多くの人が残り、名刺交換、署名参加で
熱気が残りました。この会の今後が楽しみです。
会のURLは http://kodomozenkoku.com/ です。(東京都S子)
★6.わが子に何を食べさせるか~深まる母親の苦悩と危機感、
フル稼働の食品分析 鈴木博喜
○わが子に食べさせる物は安全なのか-。20年以上にわたって食品の放射能
汚染を調べている「放射能汚染Gメン」に、全国から検査依頼が殺到している。
6月は330検体を分析、今月も既に100検体に達している。11日に開かれた母親
を対象にした学習会も満席になるなど、子どもの内部被曝への危機感は高まる。
設立当初から分析を続けている担当者は「残念ながら汚染がゼロでない以上、
産地などに留意するほかはない」と複雑な表情を見せている。
○東京・水道橋駅の近く、日大法学部に隣接するビルにある「たんぽぽ舎放射
能汚染食品測定室」。震災前は一日に平均2検体だったが、今や14検体を分析
する忙しさになった。3ベクレルまで測定できる測定器は1台600万円で購入。連日
2台がフル稼働している。分析を手がけているのが共同代表・鈴木千津子さん。
デスク周りは依頼書や分析結果が書かれた書類が山積みにされている。ひとつの検
体分析に要する時間は2時間余。好きなタバコでゆっくり一服する間も惜しんでデー
タとにらめっこしている。
「個人はもちろん、生産者や直売所の経営者、生協など依頼主は様々です」と
鈴木さん。家庭菜園の収穫祭を控えた幼稚園からの依頼もあるという。
チェルノブイリ原発事故を機に誕生した「たんぽぽ舎」の設立メンバーで以来、
食品の放射能汚染を調べてきた。「みんなが本当のことを知りたがっている」という想
いが継続の源。今は睡眠を減らし、他の業務を止めて分析に専念している。
子どもに直接、影響がありそうな依頼を優先してこなしているという。「数値は、震
災前の3倍、いや、それ以上になることもある。そもそも、原発事故が起きる前はヨウ
素もセシウムも不検出だったのだから、検出されること自体が異常。基準値以下かど
うかの問題ではない」と厳しい表情で話す。
○これまでの分析では、セシウム134の場合、福島県産葉物(3/18採取)から
5100ベクレル/kg、千葉県産ほうれん草(同4/2)から520ベクレル/kg、茨城県産の小
松菜(ハウスもの、同4/3)から88ベクレル/kgが検出されている。栃木や千葉で生産
された原乳や埼玉県産の鶏卵からは検出されなかった。
「もちろん、何も検出されないのが一番です。しかし、残念ながら現状ではそれは無
理。消費者が産地や時期を十分に見極めるしかないようです。」
○約70人が参加した学習会では、震災前に制作されたアニメ「源八おじさんとタマ」
が上映されたほか、たんぽぽ舎のメンバーが放射線や被曝の基本を解説。集まった母
親たちは、身を乗り出すように聞き入った。質問コーナーでは「魚はもう、食べられない
のか」「日本海側は汚染していないのか」「牛乳を飲ませても大丈夫か」など、予定時
刻を過ぎても挙手が止まらないほど。「何を子どもに食べさせて良いのか分からなくなっ
てしまった」という不安の声も聞かれた。
新宿区在住の女性は、幼稚園児の娘を連れて参加。講師の言葉を熱心にノート
に書き込んだ。「まず自分が勉強しないと、娘の通う幼稚園に要望すらできないので
来ました。汚染が心配なので食材は四国や九州から取り寄せています。牛が福島県
外に疎開していると聞いたから乳製品は食べていません」。
別の母親(文京区在住)も男児を抱きかかえながら熱心に耳を傾けた。「産地が福
島原発から遠い食材を買うようにしているが、そうはいっても100%とはいかない」と表
情を曇らせた。
たんぽぽ舎は、1989年、チェルノブイリ原発事故を受けて設立。当初から原発政策
に異議を唱えている。今後も「お母さん向け保育付き講座」を定期的に開催していく
予定という。
ホームページは、http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=202
食品の放射能汚染分析は1検体7000円。
問合せは、たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035
◎編集の都合上、
※次回の「お母さん向け保育付き講座」は、
8月22日(月)14:30~16:30 資料代:800円
会場:スペースたんぽぽ
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