忍者ブログ

NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
[338]  [339]  [340]  [341]  [342]  [343]  [344]  [345]  [346]  [347]  [348
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

たんぽぽ舎です。【TMM:No1163】
                                      転送歓迎
            ◆ 地震と原発事故情報 その148 ◆
               5つの情報をお知らせします(8月19日)
 
★1.猛暑でしかも原発が39基(72%)も停止中なのに電気は大丈夫。
   「原発ないと電気不足」はウソだった
★2.茨城・つくば市議会で脱原発意見書を採択
★3.たんぽぽ舎扱い最新DVDリスト14本
   広瀬隆、樋口健二、小泉好延、安藤多恵子、山崎久隆、原田裕史、槌田敦 
   各氏らの力作講演
★4.汚染水の海洋放出。海外通報  思い至らず
      保安院 会見見て気付く・大失態
★5.保安院院長 歴代5人、エネ庁在籍
      原発「推進」「規制」行き来、これでは独立性を保てない
 
 
 
★1.猛暑でしかも原発が39基(72%)も停止中なのに電気は大丈夫
   「原発ないと電気不足」はウソだった
 
○今年の4~5月の新聞をもう一度みると驚く。
 今夏は電力不足1,000万kwだという大本営発表ばかりズラリ。
 ところがいざ8月になり、猛暑でしかも、原発は54基中のわずか15基(28%)し
 か動いていないのに(39基は休み)、電気は大丈夫という事実。
 「原発がないと日本の電気は不足」はウソだった。54基中の15基で足りたのだ。
 東電は東北電へ最大206万KWも支援(プラス関西支援)という。
 
○しかもこの15基も私たちの判断ではいらない。電気は足りる。火力と水力施設があ
 る。気象庁発表ですらM7台の余震が心配。(M7.3は阪神淡路大震災)
 そんな時に15基の原発を動かすな。第二の福島原発事故をおこすな。
 今が好機。全原発停止・廃炉へ前進しよう。ストレステストなどにごまかされずに。
 
                                   (柳田真)
 
 
★2.茨城・つくば市議会で脱原発意見書を採択
 
                             茨城県牛久市在住 藤田
 
 つくば市議会は、2011年6月20日付けで、脱原発の意見書を採択した。地震・津
波国であるわが国に集中的に原発を建設することは危険極まりないものであるとし、原発
なしのエネルギー確保を推進し、政策の転換を求める内容である。
 
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/667/3905/008464.html 
 
 原発立地自治体はもとより、その周辺の自治体、そして多くの自治体が脱原発の決議を
行うことは大変有意義であると思う。
 茨城県つくば市・土浦市やその周辺の地域は、福島原発震災による放射能汚染の程度が
高く、人々は大変な不安の中で暮らしている。
7市町の仲間により「広瀬隆講演会-脱原発を語る-」が9月11日13時より、土浦市
民会館で開催される(16:30からパレード)。皆様の参加をお待ちしております。
 
 
★3.たんぽぽ舎扱い最新DVDリスト14本
   広瀬隆、樋口健二、小泉好延、安藤多恵子、山崎久隆、原田裕史、槌田敦
   各氏らの力作講演
 
番号 講 演 日 DVDのタイトル         講 師 名      備  考
 
1  2011.03.26  広瀬隆 怒りの緊急講演会     広瀬 隆
         福島原発事故と放射能汚染
2  2011.04.30 広瀬隆 怒りの緊急講演会     広瀬 隆
         子供たちを救え!
3  2011.05   もんじゅ 西村裁判        もんじゅ西村裁判を応援する会
4  2011.06.21 普通の主婦が放射能を測定した   横関彩子
         今夏の電気は足りている!     山崎久隆
5  2011.06.23 住民の安全を守るため「測定」する 鈴木千津子     残部なし
                          原田裕史
6  2011.03.27 福島原発事故と今後 第1回    小泉好延
7  2011.06.29  自治体の電気料を安くする方法教えます
                          大沢豊
                          むかさのり子
8  2011.07.04 福島原発事故と今後 第2回    小泉好延
9  2011.07.07 浜岡原発は世界一危険 防壁は本当に役立つのか?
                          山崎久隆
                          白鳥良香
10  2011.07.09 被曝労働 原子力産業のアキレス腱 樋口健二      残部なし
11  2011.07.13 夏の電気は原発なしで大丈夫    安藤多恵子
12  2011.07.21 自治体でやれること・あれやこれや 福士敬子
                          布施哲也
                          朝倉幹晴
13  2011.07.24 被曝者列島・公害列島日本 第2回 樋口健二
14  2011.08.03 これは事故ではない、犯罪だ    槌田 敦
 
       ☆一枚1000円送料80円 FAX・メールでお申し込みください
 
 
★4.汚染水の海洋放出。海外通報  思い至らず
   保安院 会見見て気付く・大失態
 
 東京電力福島第一原発事故で、東電が今年4月に低濃度放射性汚染水を海へ放出した
際、その手続きに関与した経済産業省原子力安全・保安院の職員の中に、近隣諸国に事前
通報する必要性を認識し、指摘した人がいなかったことが、政府の「事故調査・検証委員
会」(畑村洋太郎委員長)の調査で分かった。外務省も、偶然知った東電詰めの職員からの
連絡で初めて把握したという。事故調は、条約に基づく海外への通報義務について調べを
続けているが、保安院の認識の甘さと共に、重要情報の連絡体制のあり方についての課題
が浮かび上がった。
 
 事故調では、被害拡大防止対策等検証チームが、原発事故の拡大を防ぐ事前対策の適否
などを調べるため、原子力安全委員会や保安院などを対象に聴取を続け、すでに約60人
から話を聴いたという。
 
 低濃度汚染水の海への放出は、4月4~10日に実施され、保安院によると放出量は、
5、6号機の地下水を含め計約1万立方m、含まれる放射性物質の総量は約1500億ベクレ
ル。放出開始時に近隣諸国や地元自治体から「事前に連絡がなかった」などと批判が起き
た。
 
                      (8月19日、毎日新聞夕刊より抜粋)
 
 
★5.保安院院長 歴代5人、エネ庁在籍
      原発「推進」「規制」行き来、これでは独立性を保てない
 
○ 電力会社にシンポジウムでの「やらせ」を頼むなど、原発の規制機関としてのあり方
 が問われている経済産業省原子力安全・保安院で、現職を含む歴代6人の院長の5人ま
 でが、原発推進側の同省資源エネルギー庁に在籍経験があることが分かった。保安院は
 環境省の下に新設する「原子力安全庁」に統合される方向だが、規制機関として独立性
 を保つには、人事面でも推進側の影響力を排除することがカギとなる。
 
○ 原子力安全・保安院と資源エネルギー庁
 保安院は原発などエネルギー関連の安全規制を担う経産省の外局。資源エネルギー庁 
 は、エネルギーの安定的で効率的な供給を担い原発を推進する同省の外局。保安院は
 2001年の省庁再編で、旧通商産業省が担っていた原発の設置許可などの従来業務
 と、旧科学技術庁の原子力安全行政の一部を統合して発足した。
 
○ 分離前に検証を 真山達志同志社大大学院教授(行政学)の話
 保安院が経産省にある以上、こういった人事は必然だ。監督が甘くなることはないだろ
 が、安全基準を厳しくしたり原発を止めたりすることは難しいだろう。規制機関は電力
 業界と癒着もある経産省から外す必要がある。「原子力安全庁」をつくる前に、検証や
 議論を深めるべきだ。
 
                        (8月19日、東京新聞より抜粋)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1162】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その147 ◆
               5つの情報をお知らせします(8月19日)
 
★1.ルーチンになってしまった定期検査 許されない泊3号「営業運転」
★2.「8.6原発やめろデモ!!!!!」で不当逮捕された方が全員釈放されました!!
★3.「え?足りてたの?団扇」と「え?足りてたの?Tシャツ」、
              大好評につき再入荷いたしました!!
★4.万全の備えが必要 M7級の余震 専門家「年内1、2回可能性も」
★5.145億円の東電債保有 NHK原発報道の資格なし
 
 
 
★1.ルーチンになってしまった定期検査 許されない泊3号「営業運転」
 
 本来は、原発の定期検査において原子炉を起動しているのは、調整運転でなければチェ
ックできないところを調べるためだった。従って、原子炉起動から発電、そして営業運転
まで「何ら変わらない」運転をするなど許されないはずだったが、いつ頃からか調整運転
中の電力を実際に供給計画に組み込むようになってから、境目がなくなってしまった。
 
 だが調整運転までが電力供給計画に組み入れられてしまえば、もし何らかの問題あって
も容易に止められなくなり、調整運転が事故を誘発するなどと、本末転倒な事態になって
しまう。実際、定検終了直後のトラブルは多い。そのために一ヶ月ほどをかけて安定運転
が出来るかどうかを調査するためにあるのが調整運転なので、単なる手続き上の違いなど
というのはとんでもない思い違いだ。
 
 3.11以前と以後では世の中が変わってしまった。昨日と同じ今日は来ない。特に原
発は、それ以前の安全基準が全て無効になった。本来ならば全部止めるべきなのに、そう
いう指示を出さない安全委に大きな責任がある。
 
 TMI後もチェルノブイリ原発事故後も、同型機は全部止めた。今回はBWR固有の問
題ではなく地震と津波による原発震災なのだから、およそ全部の原発に問題が及ぶ。地震
が来ない地点の原発など無いのだから。ところが経産省は「動いているかいないか」とい
う全く意味の無い形式(稼働状態)だけで線引きをした。それ自体が大きな間違いなのだ
から、その上に乗っての泊3号定検合格など茶番に過ぎない。
 
 大飯1号機と泊3号機が定期検査合格証が交付されないままに運転をし続けていて大飯
1号機は事故を起こして停止した。そのため「関電の設備能力の3%を失った」という
が、それは一基で出力の大きな原発に依存してきたから起きたことだということも忘れて
はならない。
 
 
★2.「8.6原発やめろデモ!!!!!」で不当逮捕された方が全員釈放されました!!
 
 8月6日、東京・日比谷公園から出発した「原発やめろデモ!!!!!」で3名が不当逮捕さ
れ、最後の一人が17日午前に釈放されました。本当に良かったです。
救援会の声明文:http://d.hatena.ne.jp/nonukyuen/20110814/1313316008
 
 本人は元気な姿を見せて、仲間と救援会が出迎え、日比谷公園で報告会を行いました。
 留置所内では独房に移されてしまい、そこでのあまりにひどい仕打ちが報告されまし
た。弁護士の抗議書です:http://d.hatena.ne.jp/nonukyuen/20110816/1313498416
 
 この日デモも原発反対を表現するため多彩な人が集まりました。しかしデモ出発前から
警察の異常なまでの過剰警備が始まり、デモ中も多くの参加者が体を押されたり、「早く
歩け」と言われ続けました。そして東京電力本店前を過ぎた山手線のガード下で1名が、
続いて銀座の数寄屋橋で1名がいきなり押し寄せた警察に逮捕されました。
 2名はただデモで歩いていただけです。
 
 2名は築地署に勾留されたため、激励に向かいました。しかし築地署前には大勢の警察
官が立ち並び、公道で抗議する仲間を威嚇し続けました。そしてまたも押し寄せてきて、
1名を倒し、不当逮捕しました。その際に本人は警察に殴られ、引きずられ、骨折の疑い
があるほどのケガを負わされてしまいました。
 
 警察の理不尽な暴力は絶対に許せません。その不当性をを明らかにして変えていきまし
ょう。
 
 そして、まだ処分が確定していないため、救援会は続いていきます。弁護士費用など、
多額の金額がかかっていますため、引き続きカンパを募集しています。みなさまの温かい
ご支援を何とぞよろしくお願いいたします。(園良太)
 
★救援カンパをお願いします★
 
 弁護士費用をはじめ、救援活動には多額の費用が必要となります。どうかカンパをお願
いいたします。
 郵便振替用紙に「8.6x原発やめろデモ!!!!! 弾圧救援会」とお書きいただき、以下
へお振り込みください。
 
 ゆうちょ振替:
  口座番号:00140‐2-750198 口座名称:ミンナノキュー
  他銀行からの振込の場合:019(ゼロイチキュウ)店 当座 0750198
 
 
★3.「え?足りてたの?団扇」と「え?足りてたの?Tシャツ」、
              大好評につき再入荷いたしました!!
 
 暑い日々が続く今日このごろです、「え?足りてたの?団扇とTシャツ」を使って「発
電所は余ってる、原発全部止めたって火力を動かせば十分まかなえる、本当は節電の必要
すらないんだよ」と、まわりの人たちに広めませんか?
 
 団扇は1枚30円、Tシャツは1枚1500円で たんぽぽ舎にて販売しています。
 
 ~みなさんは、団扇をこんな風に活用しています~
 
☆ある市議さんは、大量に購入して地域の夏祭りに配りました。
☆脱原発デモに仲間といっしょに手に持ち、道行く人にアピールした人もいます。
☆私は遠くに住む友達に「暑中お見舞い(節電お見舞い)」をだしました。クロネコメー
ル便、80円で送ることができます。
 
http://www.sunaga.org/works/311u.htm
 
 
★4.万全の備えが必要 M7級の余震 専門家「年内1、2回可能性も」
 
 東日本大震災の余震は今も続いている。マグニチュード(M)7級の余震は六回を数
え、最近では7月10日に発生した。年内にM7級が1、2回起こる可能性を指摘する専
門家がおり、備えを怠らないことが大切だ。
 
Q なぜ余震が多いの。
A 東日本大震災がM9と規模が非常に大きかったから。プレートに残ったひずみを解消
  するために余震が起きるが、時間の経過とともに回数は減っていく。
  M6以上の余震は、3月は70回だったが、4月は10回、7月は4回にまで減っ
  た。そのうち、M7級は震災当日に3回あったほか、4月に2回、7月に1回あっ
  た。
 
Q 今後もM7級の余震が起きるのか。
A 正確なことは分からない。気象庁は「余震はいつ収束するか分からない、一年で収ま
  るものではなく、年単位で考える必要がある。」としている。
  「この減少ペースだと、年内に1、2回はあるかもしれない。来年も一回ほど発生す
  る恐れがある」とみる専門家がいる。懐中電灯を手探りで捜せる場所に置いたり、家
  具を固定するなどの備えは怠らないでほしい。
 
                        (8月16日 東京新聞より抜粋)
 
 
★5.145億円の東電債保有 NHK原発報道の資格なし
 
 福島第1原発事故から、一貫して批判されてきたのがNHKの原発報道だ。原子力村の
御用学者を重用し、「メルトダウンはしていない」「安全だ」と繰り返してきた。でも、
実際はチエルノブイリ並みのレヴェル7で、国民はだまされてきたわけだ。
 
 “皆さまのNHK”が、なぜあからさまな原発推進報道をしてきたのか。どうもおかし
いと思ったら、やはりNHKと電力会社はウラでつながっていた。「平成22年度 財産
目録、貸借対照表、損益計算書、資本等変動計算書及びキャッシュ・フロー計算書に関す
る説明書」によると、NHKは総額900億円超の事業債を保有している。保有金額の上
位5社は電力会社で、東京電力(保有数23/金額145億円)、中部電力(9/68億
円)、関西電力(12/65億円)、中国電力(10/51億円)、東北電力(7/45
億円)の順だ。
 
 事故に関連して致命的な失態が明らかになり、東電の会社存続がかなわなくなった場
合、ステークホルダーであるNHKも甚大な被害を被ることになる。事故の闇に迫れば迫
るほど、自分たちの首を絞めてしまうという関係。これで中立的な報道ができるのか。
運用資金あるなら受信料下げろ
 
 立大教授の服部孝章氏(メディア法)はこう言う。
「今回の事故で、東電は情報隠しを行ってきた。それを暴く立場の報道機関が利害関係者
では、視聴者は不信を抱く。実際、3月の事故直後にどこよりも『原発は安全だ』と報じ
てきたのはNHKです。NHKは、なぜ東電債を保有しているのか、なぜ資産運用が必要
なのか、会見を開いて説明すべきです」
 そもそもNHKは営利目的の民間企業とは違う。資産運用など必要ないはずだ。運用に
回すほどカネが余っているなら、受信料を下げるべきではないか。
 
                    (8月18日発行 日刊ゲンダイより抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1161】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その146 ◆
               4つの情報をお知らせします(8月18日)
 
★1.北海道電力・泊原発3号炉の営業運転は不当だ!
  16日・17日新丸ノ内センタービル(東京支社が入居するビル)前で抗議緊急行動
★2.「北海道電力は営業運転再開をあきらめ、泊原発3号機の即時停止を!」
   8月17日緊急抗議行動にて「抗議申入れ書」の提出を追及。
★3.泊原発の営業運転容認を批判 経産省=全原発停止を回避したい 結論ありき
   北海道知事は北電と蜜月 4人天下り
★4.環境省は原発“推進”の過去 原子力「規制」の実効ができるか?
   新設の原子力安全庁への疑問
 
 
 
★1.北海道電力・泊原発3号炉の営業運転は不当だ!
  16日・17日新丸ノ内センタービル(東京支社が入居するビル)前で抗議緊急行動
 
○北海道電力泊原発3号炉の営業運転が16・17日にも北海道高橋はるみ知事の容認に
よりGOサインが出されようとしている緊迫した情勢の中、「9・11再稼働反対・脱原
発!全国アクション」実行委員会の呼びかけにより、16日、午後3時から東京丸の内に
ある北海道電力東京支店に対して緊急申し入れ行動を行った。緊急の呼び掛けにもかかわ
らず、約30名の参加があり、マスコミも毎日新聞、東京新聞、北海道新聞の取材が駆け
つける中異例の建物の1階の玄関ロビーでの申し入れとなった。
 対応にあたった北海道電力・本田徹総務グループ副主幹側は三人までの入室しか許さな
いと申し入れ行動参加者全員の入室を拒んだため、結局丸の内の会社員でにぎわう階下で
の公開申し入れ行動となり、かえって周りの注目を浴びる羽目となり、北海道電力側は始
終渋い表情を隠し切れずにいた。
 北海道電力本田徹副主幹は初めは「安全を最優先に安定運転をしてまいりたいと思いま
す」と型どおりの答弁だったものの、こちらの追及に「緊急安全対策は十分に行っている
」と再稼働は何ら問題ないとの姿勢を崩さなかった。しかし耐震審査指針などが失効し、
福島原発事故の収束も原因究明も行われていないにも関わらず、危険な「無免許運転」を
公然と続行しようとする態度は到底許されるものではない。
 彼らがこのような態度を取りうるのも経産省がこのまま泊3号炉の調整運転状態が続い
て行けば全機停止状態になり、実質的に「原発ゼロ」状態になることだけは是が非でも避
けたい、そうした経産省の後ろ盾があってのことだ。
 
○続いて本日17日、(この原稿を書いている最中、ついに高橋はるみ知事は「国におい
て最終検査の手続きが行われることについて、異議はない。道民の皆様方の不安の解消に
努めながら対応すべき」と営業運転再開に対して容認したとのニュースが飛び込んでき
た。ナンセンス!)昨日の申し入れ行動に引き続き、場合によっては営業運転再開に対す
る抗議行動となるかも知れないと急遽再び「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクショ
ン」実行委員会の呼びかけの下、12時に北海道電力東京支社に対する抗議行動に終結し
た約40名、その参加者の多くは昨晩真夜中のツイッターやたんぽぽ舎メルマガによる呼
びかけに応えて集まった人々だ。
 北海道電力は事前のアポイントにも係わらず、「他のテナントの迷惑になる」との理由
で階下のロビーにも姿を現さない。代わりに対応に現れたのはビルの警備員と丸の内警察
の警備の警察官。彼らは私達の正当な抗議活動に対して「逮捕する」との威圧的な態度を
取り、「公共の安全を守るための公務」だと言ってはばからない。しかし公共の安全を今
まさに脅かそうととしているのは一体どちらなのだ。
 
○北海道電力の担当者が現れるの待つ間、抗議行動の参加者が思い思いの泊原発再稼働に
反対の意思を表明した。誰もが一様に訴えたことは、北海道は日本の最大の穀倉地帯であ
り(まさにウクライナと同様に)、そこで原発事故が起こることは日本の食糧供給に重大
な損害を与える危険性があると言う事、そもそも北海道では夏でさえエアコンを利用して
いる家庭は僅かであり、慎ましい電気の使い方をしているのにそんな場所に「原発」によ
る電力など必要ないこと、更には北海道電力東京支社が入るビルに勤務する人々やその界
隈を歩く人々に対して「3.11フクシマ原発の大惨事の現実を目の前にしてどうしてあ
なた達は今また原発の再稼働に対して何一つ抗議の意思を示さないのか!3.11以降の
事態の責任は東電・政府に留まらず貴方達・私達にもある」と自らの主体的責任に言及し
た発言もなされた。
 こうした抗議活動が続く中、北海道電力の担当者は最後まで姿を現すことはなかった。
しかし本日の抗議行動に参加した人々は引き続き全ての定期点検中の原発の再稼動を許さ
ず、全ての原発の運転停止を求めて闘い抜くことを決意して抗議行動を終えた。
 
昨日(8月16日)の申し入れ行動は以下のurlで動画が見る事ができます。
 ◆泊原発3号機再稼働~東京でも市民が要請書提出
 (OurPlanet-TV、8月16日)
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1199
 
 
★2.「北海道電力は営業運転再開をあきらめ、泊原発3号機の即時停止を!」
   8月17日緊急抗議行動にて「抗議申入れ書」の提出を追及。
 
 本日(8月17日)も「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション」実行委員会の
呼びかけ下記の呼びかけに応じ、北海道電力・東京支店を通して以下の「抗議申入れ書」
を北海道電力社長宛に提出の追及を行いました。
 しかし残念ながら、事前のアポイントに対しては「昨日の集団による申し入れにより他
のテナントに多大な迷惑をかけた。従って会う必要は無い」と開き直り、結局抗議行動の
最後まで姿を現しませんでした。
 従って、「抗議申入れ文」は後日郵送にて提出する予定です。
 
-------------------------------------------------------------------------------
 
北海道電力社長 代表取締役社長 佐藤 佳孝 様
 
              抗議申入れ書
 
                              2011年8月17日
           「9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション」実行委員会
 
 本日8月17日、高橋はるみ北海道知事は泊原発3号炉の再稼働(営業運転)へ同意を
表明しようとしています。
 
 昨日16日に行った北海道電力東京支社への緊急申し入れにおいて、本田徹総務グルー
プ副主幹は、「緊急安全対策は十分であり再稼働は問題ない」との認識を表明しました。
 
 しかし、
 
① 安全性を判断する基準は現在存在しない
② 北海道電力が想定しない新たな断層のデータが発見された
③ 少なくとも他原発と同様に「ストレステスト」を受けるべきである
④ 道民無視の姿勢を改めるべき
 
などの点から再稼働は許されません。即時運転停止を要求します。
 
-------------------------------------------------------------------------------
 
 
★3.泊原発の営業運転容認を批判 経産省=全原発停止を回避したい 結論ありき
   北海道知事は北電と蜜月 4人天下り
 
○北海道電力泊原発3号機は営業運転再開へ動き出したが、最終判断をした高橋はるみ北
海道知事の、北海道電力との蜜月ぶりには驚かされる。同社幹部からの政治献金は毎年の
恒例。
 
 北電元会長が資金管理団体の会長も務める。原発「全機停止」の事態を避けたかった経
済産業省にとって、これほどの〝人材〟はなかったはずだ。
 
 北海道議会で特別委員会が開かれた16日午後、市民約40人が東京・丸の内の北海道
電力東京支社を訪れ、泊原発3号機の営業運転再開断念を申し入れた。「9・11再稼動
反対・脱原発!全国アクション」実行委員会の杉原浩司さんは「国や道知事の判断とは別
に、事業者としての責任も重大だ。最低限ストレステストを受けるべきだ」と、同支社担
当者に迫った。(中略)
 
 もともと高橋はるみ知事は原発を推進してきた経産省の官僚だった。
 
 富山県出身。祖父の高辻武邦氏は富山県知事を二期務めた。父親は経産省と関係が深い
地元のガス会社の元社長。弟は現社長だ。
 
 旧通産省で先輩に当たる北海道選出の町村信孝衆院議員に誘われ、03年の知事選に自
民党推薦で出馬し初当選。町村氏の父親で衆院議員や北海道知事を務めた町村金五氏は、
高橋知事の祖父の高辻氏と旧内務省で同期という間柄だった。(中略)
 
○北海道電力との関係も深い。高橋知事の資金管理団体「萌春会」には、北道道電力の役
員が毎年、個人献金していることが分かっている。(中略)
 
 さらには、道幹部が北電や関連会社に再就職していたことも真下道議らの調べで分かっ
た。
 
 高橋知事が知事に就任した以降に始まっており、少なくとも4人が再就職していた。
 
 (中略)
 
 なぜ、これほど急ぐ必要があったのか。
 
 福島第一原発の事故以来、定期点検が終了して運転再開した原発はなかった。このまま
の状態が続けば現在稼働中の原発も定期点検に入り、来年3月には日本中の全ての原発が
止まる「全機停止」となるはずだった。
 
 その瞬間「日本の電力の三割を原発が担う」という、もうひとつの神話は崩壊する。全
電力の中で原発の電力が占める割合を操作して発表するのは不可能になる。
ところが、泊3号機の運転再開により、同機が次の定期点検に入る13ヶ月後まで、この
事態は先送りされたのだ。(中略)
 
○デスクメモ
 原発を津波から守る防潮堤はぜい弱だった。その一方で原発推進の国策を守る防護ネッ
トは、あきれるばかりの周到さで国中に張り巡らされている。道経連の会長は1974年
の発足以来、ずっと北電の会長だ。原発だけではなく制度や社会構造の〝定期点検〟も必
要ということだろう。老朽化も怖い。(充)
 
                         (東京新聞8月17日より抜粋)
 
 
★4.環境省は原発“推進”の過去 原子力「規制」の実効ができるか?
   新設の原子力安全庁への疑問
 
 政府は15日の閣議で、原子力規制機関に関する組織改革基本方針を決定した。経済産
業省原子力安全・保安院と内閣府原子力安全委員会を統合した「原子力安全庁」を環境省
の外局として、2012年4月に新設する。ただ、菅政権の退陣前に方向を定めようと結
論を急いだあまり、肝心の権限や名称で詰めを欠き、原発に対する環境省の立ち位置にも
疑問が残る。
 
 「『原子力安全庁』は仮称。規制を一元的に担う役割からすれば、『規制』を役所の名
前にすべきだ」。枝野幸男官房長官は15日の記者会見で、こう異を唱え、法案策定段階で
名称が変わる可能性に言及した。(中略)
 
 だが、安全庁にどのような権限を持たせるかは今後の課題に残された。中央官庁では後
発の環境省の外局が、経産省を向こうに規制の実を挙げるには、調査や勧告などでどの程
度の権限が与えられるかが焦点だ。こうした権限がなければ、今までの保安院のように原
発にお墨付きを与えるだけの組織になりかねない。
 
 一方で、原発規制に関する環境省のスタンスに懐疑的な見方もある。同省は地球温暖化
対策で、原発は二酸化炭素(CO2)を排出しないとして「一層の活用を図り、基幹電源
として官民強力で着実に推進する」(2010年版環境白書)としてきた。(後略)  
 
                         (東京新聞8月16日より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1160】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その145 ◆
               4つの情報をお知らせします(8月17日)
 
★1.泊を止めろ!北海道電力東京支社前・緊急アクション 本日8月17日
★2.8月16日「泊原発の再稼働を許すな!北海道電力東京支社 緊急申し入れ」
★3.泊原発関係情報 ― メディアから
★4.スペースたんぽぽ「ストレステストはいんちきだ!8/18学習会」のお知らせ
 
 
 
★1.泊を止めろ!北海道電力東京支社前・緊急アクション 本日8月17日
 
本日8月17日(水)もやります! ぜひ集まってください
 
******************************************************
◆泊を止めろ!北海道電力東京支社前・緊急アクション
 日時:2011年8月17日(水) 午後12時から1時まで
******************************************************
    [午前11時45分に丸の内オアゾ内・丸善(書店)1階入口前に集合]
    (JR東京駅 丸の内北口より徒歩3分、丸の内線東京駅からも可)
※当日連絡先[携帯] 090-6185-4407(杉原)
 
場所:北海道電力東京支社
  (千代田区丸の内1-6-5、TEL:03-3217-0861)
丸の内オアゾ内・丸の内北口ビル3階
  JR(丸の内線)東京駅 丸の内北口3分、東西線大手町駅B2b出口3分
 
 
【呼びかけ】
「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション」実行委員会
[連絡先] ピープルズ・プラン研究所
(TEL)03-6424-5748 (FAX)03-6424-5749
 
 
★2.8月16日「泊原発の再稼働を許すな!北海道電力東京支社 緊急申し入れ」
 
 昨日(8月16日)下記の呼びかけに応じ、北海道電力・東京支店を通して以下の「質
問・要請書」を北海道電力社長宛に提出いたしました。
 
-------------------------------------------------------------------------------
 
    ◆泊原発の再稼働を許すな!北海道電力東京支社 緊急申し入れ
 
 8月11日、泊原発3号機の再稼働を保安院に丸投げした原子力安全委員会は、傍聴者
の怒りの叫びによって途中閉会に追い込まれました。「二重チェック」とは名ばかり、ま
るで福島原発震災がなかったかのような茶番でした。
 
 こうした実態が明らかになったにも関わらず、高橋はるみ北海道知事は、16日(火)
の道議会特別委員会の審議を受けて、16日中にも泊3号の再稼働に同意しようとしてい
ます。
 
 道知事や周辺自治体、道議会(議員)への要請が重要になっています。一方で、北海道
電力の責任も重大です。佐藤社長は「北海道の同意がなくても、国が受け付けるというの
なら最終検査申請を出す」と言い切り、強行しました。住民よりも国(経済産業省)や電
力業界の意向を重視する姿勢は許されません。ぎりぎりの局面の中、北海道電力東京支社
への緊急申し入れを行います。ぜひご参加ください!
 
【呼びかけ】
「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション」実行委員会
 
 
-------------------------------------------------------------------------------
 
北海道電力社長 代表取締役社長 佐藤 佳孝 様
 
              質問・要請書
 
                              2011年8月16日
           「9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション」実行委員会
 
 泊原発3号機の営業運転再開かの報道を見て私たちは驚きました。
 3月11日の福島原発事故により、大地と海と空を汚染し、人びとが生きていくための
日々の営みを破壊し、今現在も現場作業員が大量の被曝を受けて1号機2号機3号機4号
機の事故収束を試み、未だに収束の目処が立っていない、更に玄海再稼働に関する「やら
せ」問題が発覚し政府と電力各社の原発推進姿勢への疑いが日本中で強まっている。そん
な状況下、世界中で原子力発電の安全性への疑問が高まり、日本でも約7割の人々が脱原
発を志向している。
この時期になぜ原発の営業運転を再開するのですか?
泊原発3号機の営業運転再開は断念し直ちに運転を止めてください。
 
更に、以下の質問に文書または対面で簡潔にお答えください。
 
1 福島原発事故について
 福島原発事故は未だに収束していません。周辺地域の生活と仕事を奪ったばかりか、大
地の汚染と世界中の空と海を汚し続けており、賠償もその緒に就いたばかりです。貴社は
この事故をどうとらえ、どう貴社の施策に反映しようとしているのですか?
 
2 営業運転再開について
 
(1)誰が最初に営業運転再開を目論んだのか?
 点検のための調整運転が異常に長く続いていた中で、どのような経緯で営業運転再開を
目論むことになったのか。貴社内の議論も含めてお答えください。
 
(2)調整運転を5カ月も継続した理由は?
 通常1カ月とされる調整運転が3月から5カ月間も実施してきたことが異常です。福島
原発事故を受けて、なぜすぐに停止させなかったのですか?
 
(3)安全基準の変更は考慮しない?
 原子力安全委員会は、福島原発事故後安全設計審査指針を変更しています。新たに原発
を再稼働営業運転するのであれば、新たな基準に基づいて最初から審査することが必要だ
し、さらに新たにストレステストを政府が提案しているのだからそれを最初から受けるべ
きだと思います。なぜそうしないのですか?
 
(4)日本政府の原発行政が信じられる?
 玄海再稼働に関係して県知事・政府安全保安院・九電による「やらせ」事実が報道され
ました。さらに、原子力安全委員会と原子力安全・保安院を改組して環境省外局に原子力
安全庁を設置すると報道されています。原子力安全・保安院の信頼は地に落ちています。
貴社が保安院の指導にしたがって営業運転再開など新たな施策を今から実施することが適
切だと思えません。なぜ3号機は一旦停止しないのですか?
 
(5)原発無くてもの電力は足りている?
 北海道では原発が無くても電力は足りているのではありませんか? 例えば、原発を除
く電力供給量は624万Kwであるのに対し最大需要電力は547万Kw、と聞いています。東北・
東京電力に海底送電線経由で60万KWもの電力を提供しているとも報じられています。道民
の心配をよそに泊3号機の営業運転再開をするのはなぜですか?
 
(6)原発は採算が合う?
 福島原発事故にかかわる東電の賠償・補償のやり方は私たちには非常に分かりにくいで
すが、福島の悲惨な状況を考えれば、少なくとも会社の存続が困難になるほどの賠償が求
められて当然です。北電はこのような賠償の覚悟はあるのですか?
 
3 住民への説明
 
 北海道民が原発運転再開に強い不安を抱いており、北海道知事が政府と北電の頭越しの
対応に怒りを表明しています。ひとたび事故が起これば北海道全体に被害を及ぼすのだか
ら道内全域で「やらせ」なしの住民説明会を実施するなど、住民の理解を得る必要がある
と思います。北海道庁や各市町村や住民への説明計画を明らかにしてください。
 
4 使用済み核燃料について
 
 原発は、大量の放射性物質が含まれる使用済み核燃料廃棄物を残し、その危険性と処理
の困難さが明らかで、原発が「トイレなきマンション」と呼ばれる所以です。泊原発から
毎年どれだけの使用済み核燃料が出る見込みか、また各核燃料の核種毎の放射能の量はど
れだけか教えてください。そしてそれらがどのように処理されるのか、どこかに運び出さ
れるとしたらその後の処理計画は? 数十万年もどのように保管するのですか?
 さらに、泊原発第3号基のプルサーマル発電は、来年2012年の春からの施行となっ
ています。廃棄物再処理許可、MOX燃料購入の時期、運搬、プルサーマル発電開始の計
画予定に関して、公開してください。また英国セラフィールドのMOX燃料工場閉鎖によ
って、北電が処理を依頼していた使用済み核燃料はどうなるのか、についても説明を求め
ます。
 
世界が注視しています。北電が、福島原発事故以降日本で最初に原発の再稼働を開始して
世界中で歴史的に物笑いにならないように、貴社が末代に恥じない企業倫理を持って行動
されることを強く要請します。
以上
 
9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション」実行委員会
[連絡先] ピープルズ・プラン研究所
          (TEL)03-6424-5748    (FAX)03-6424-5749
 
-------------------------------------------------------------------------------
 
 
★3.泊原発関係情報 ― メディアから
 
1.北海道・高橋知事、16日の道議会終了後にも北電・泊原発3号機の営業運転再開容認へ
 
 北海道電力泊原発3号機の営業運転再開をめぐり、北海道議会の特別委員会が開かれて
おり、高橋はるみ北海道知事は、早ければ16日の道議会終了後にも再開を容認する見込
み。
 営業運転再開の是非を話し合う道議会の特別委員会は、16日午後から開かれ、道の担当
者が国の回答について説明した後、質疑が行われた。
 質疑では、「道は慎重に判断したいとの方針を放棄したのか」など、厳しいやり取りが
続いた。
 知事に対しては、委員から15の質問が出され、特別委員会は、午後8時50分現在、
休会している。
 高橋知事は、委員会での議論などをふまえ、委員会終了後にも海江田経済産業相に営業
運転再開の容認を伝えるものとみられる。
 国は、道の判断を待って最終的に判断するとしており、道が容認すると、震災後初めて
原発の営業運転が再開されることになる。
 
                         北海道文化放送 8月16日より
 
2.道内研究者50人 泊原発営業運転へ5項目要求
 
 北電泊原発3号機の営業運転再開について、道議会産炭地域振興・エネルギー問題調査
特別委員会が開かれるのを前に、元道環境審議会会長の吉田文和北大大学院教授(環境経
済学)ら道内の研究者50人が15日、緊急声明を発表した。「無条件の営業運転開始は
容認できない」として、道と地元4町村が北電と結んでいる安全協定の範囲を周辺自治体
に拡大することなど5項目を求めている。
 50人は北大や酪農学園大、北海学園大など道内9大学の教授や准教授。この日、吉田
教授と干場信司酪農学園大教授(家畜管理学)が道庁で記者会見した。
 声明では《1》安全協定の範囲拡大《2》泊原発の沖合に存在が指摘されている活断層
などについて、第三者機関による調査・検証の実施《3》2~4年後までに実施するとし
ている北電による安全性向上対策の前倒し-などの5項目を営業運転再開の条件とするよ
う求めている。
 会見で吉田教授は「大震災以降、正式な営業運転再開は全国初。泊3号機への対応が今
後の前例になる」と強調した。
 
                           北海道新聞 8月16日より
 
 
★4.スペースたんぽぽ「ストレステストはいんちきだ!8/18学習会」のお知らせ
 
・日 時:8月18日(木)18:30開場、19:00開会、21:00まで
・講 師:山崎久隆(たんぽぽ舎)
     真下俊樹(欧州の核に詳しい)
・資料代:500円(1部のちらしに記入された1,000円は間違いでした)
 
 玄海原発の再稼働を目前にして突如菅首相自らが打ち出した全原発のストレステスト。
福島原発の事故を「教訓」に急遽欧州各国が行ったストレステストなるもの「参考」にし
ながら行うとしたストレステストなるものが如何にインチキなものか、―そもそも各電力
会社が行ったストレステストの精査を行う保安院自らが、原発推進の為に「やらせ」を各
電力会社に指導したことからして、テスト内容の如何に係らず全く信用できない事は既に
明らかだが―欧州各国の原発事情に詳しい真下氏を交え、原発再稼働に向けた単なる儀式
に過ぎないことを徹底的に暴き出します。
 9/11の経産省包囲人間のくさり行動の一環、前段の学習会です。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1159】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その144 ◆
               5つの情報をお知らせします(8月15日)
 
★1.原発神話-崩れた三つの神話(安全・安価・クリーン)
   最後(四つ目)の神話を崩せば、廃原発の実現だ!         柳田 真
★2.<みんな行こうよ!ぶっ通しデモ>に参加して感じたこと     阿部めぐみ
★3.新刊案内 『脱原発』 ― 河合弘之(弁護士)・大下英治(作家)共著
★4.メディア最大のタブー東電マネーと朝日新聞 ― 週刊現代スクープレポート
★5.原子力学者の責任感問う 調査委に前代未聞の声明を批判する
 
 
 
★1.原発神話-崩れた三つの神話(安全・安価・クリーン)
   最後(四つ目)の神話を崩せば、廃原発の実現だ!      
                                   柳田 真
                                   
○原発には主に四つの神話が捏造されてあった。原発推進勢力(原子力村=原発利権共
有帝国)は、電気料と税金の両方で何百億円(又はそれ以上)ものお金を神話のPRに
何十年も投与しつづけた。テレビで、新聞で、繰り返し繰り返し神話(実はウソ)をP
Rした。
(その結果、残念ながら多くの国民は騙された)(騙された責任はある)
 
○四つの神話とは、安全、安い、クリーン、原発の電気が3~4割、の四つである。こ
のうち前から三つは、3・11=フクシマ原発大惨事でコッパミジンに砕け散った。
「安全」ではなく「クリーン」ではなく、放射能を撒きちらし=食品・水・大地を汚す
ダーティ(死の灰)であることが誰の目にもわかった。「安い」もインチキで、実は米
国の電気料の三倍も高い、と指摘された。三つの神話は崩壊したが、四つ目の(原発の
電気が3割~4割)が生き残ろうとしている。これにとどめを刺せば、全神話が崩壊し、
原発停止-廃止社会が実現できる。汚染食品を子や孫に食べさせねばならない心配、地
震・津波による原発事故と放射能事故がいつ起こるか分からない不安、心配で暮らす毎
日から解放される。
 
○四つ目の神話を崩すチャンスは今だ。定期検査後の原発の再稼働阻止で、全原発(5
4基)停止が実現のチャンスだ。
「原発の電気が3割~4割」は、推進側の宣伝で広く信じこまされてきたが、しかし
「正しくはない」ことは、この間の私たちの反撃もあり、かなり広まった。つまり火力
発電施設を30%~40%しか使わず(残りは休ませて)、原発だけを100%運転し
ようと推進側はしてきた結果の、一面的、片面的な数字であることがわかった。今夏の
東京電力管内をみればよくわかる。4月~5月は夏の停電の危機(実は原発を再開させ
てくれPR)が大騒ぎされ、現在、節電となっているが、いざ夏になってみると、東電
管内の電気は大量に余っていて、東北電力に140万kwを供給プラス60万kw、関西へも供給
したい(東電副社長)という位、電力に余裕があるのだ。猛暑といわれた8月8日です
ら4661万kwであり、5460万kw以上のたっぷりの供給力を持つ東電にとっては何でもない。
小出裕章氏ほかの指摘では、原発全部止めても水力、火力で間に合う。それにプラス埋
蔵電力(自家発電)もあるのだ。(かなりある)
電力の地域独占をやめさせ、自由な電力市場をつくれば、もっと電気供給力は出てくる。
原発推進の税金4000億余円を再生可能エネルギー開発に振り向ければ、すぐにではない
が、再生可能エネルギーも増大する。50ヘルツ(東日本)、60ヘルツ(西日本)問題の
解決方向を示せば(全国直流一本化)もっと前進する。原発はなくてもやっていけるの
だ。この夏の事実がそれを証明しつつある。来春(5月)全原発停止(廃止へ)を実現
しよう。
 
(★安藤多恵子氏 市民エネルギー研究所・代表の講演内容のDVD=「夏の電気は原発
なしで大丈夫」(7月13日)96分が、この問題を明解に東電発表のデータ・資料で分析
していて、役立ちます。おススメです。1000円たんぽぽ舎扱い)
 
 
★2.<みんな行こうよ!ぶっ通しデモ>に参加して感じたこと
                                  阿部めぐみ
 
  昨日会社に戻ってきた連れ合いが、「新橋駅で若者たちが、反原発のデモに行くみた
いだったよ」、それからめずらしくも 「いってみれば」と一言。う~ん暑いけどなあ、
と思いましたが、意を決してでかけてみました。19時集合19時半出発。新橋駅前の
SL広場で、反原発の手作りの旗の下に数人で集まり、ハンドマイクで呼びかけをした
り、のんびりした雰囲気です。(私は、話すのは苦手なので、もってきたプラカードを
持って立っていました。)
  出発時、先導車は、と見ると、小さな警察の車両です。後を10人ほどのデモ隊(私
たち)、囲むように数人の警察官、歩道には、私服警官の方々、で、ゆっくりと歩いて
いきました。新橋から、銀座のメインストリートをとおり(!)日比谷へ・・・ハンド
マイクで呼びかけながら。
 一人ひとり自分の言葉で呼びかけをしているのを聞きながら、私は、自分が始めてデ
モに行ったころの、べ平連のデモを思い出しました。
 この日のデモ仲間に、青春18切符でやってきた、関西からの若者たちがいることも
知りました。さらに気づいたのは、この日のデモは、「マスクデモ」で、マスクをして
いなかったのは多分私だけ・・・なんでマスクなのかは、一人の若い女性メンバーの呼
びかけからわかりました。
 「福島にも、東京にも、放射能が降っています。そのことを忘れないため、ごまかさ
れないために、マスクをしよう。福島でさえ、マスクをすると、異端視されたりする現
実がある。それに抗議するためにも私はマスクをします。」この言葉は、道行く人の心
にも届いたのではないかと思います。
 この日気づいたのは、銀座の街を行く人々が、マイクの呼びかけをかなり真剣に聞い
ていたということです。(メール通信で阿部則子さんもいっておいででしたね)なぜ原
発を廃炉のしなければと思はのか、もっともっと話しかける余地があるということです。
デモで何をどう伝えるか、どうしたら効果的に伝わるか、そのことを話し合う場が、も
っともてたらいいなあと、切実に思います。
  私は、時間の都合で最後まで歩くことができませんでした。でも手作りのデモ、参加
させていただいてとても楽しかった!
 7月23日から、9月10日まで、毎日デモをする予定だそうです。
 19時集合、19時30分出発。場所は新橋駅前SL広場集合の日と、新宿駅東口ア
ルタ前広場集合の日があります。
 詳しいことは、ぶっ通しデモ実行委員会のブログを。(ルートの地図ものっていまし
た)
 反戦、反核、反差別のデモに、みんな参加しませんか?!
 
 ぶっ通しデモ実行委員会のブログ http://buttoshi.web.fc2.com/
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 (実行委員会の皆さんに言わずに書いているけれど個人の感想だからいいかな・・・何
かの機会に広報いただけるとうれしいです。)
 18日は、スペースたんぽぽにうかがう予定です。皆様にお会いできるのを楽しみに
しています。
 酷暑の日々、どうぞくれぐれもお元気で!!             阿部めぐみ
 
 
★3.新刊案内 『脱原発』 ― 河合弘之(弁護士)・大下英治(作家)共著
 
原発事故は国民生活を根底から覆す。
産業も文化も芸術も教育も司法も福士も
つましい生活もぜいたくな暮らしも何もかもすべてだ。
したがって、原発の危険性に目をつぶっての
すべての営みは、砂上の楼閣と言えるし、
無責任とも言える。
そのことに国民は気が付いてしまった。
問題は、そこでどういう行動をとるかだと思う。
 
 
序章 浜岡原発が停止した日
1章 ビジネス弁護士が「脱原発」に立ち上がるまで
2章 呆れた浜岡原発差し止め訴訟の全容
3章 日本のすべての原発を止めるためには
4章 時代の流れが変わった 仙谷由人氏からの手紙
 
   青志社 刊 250頁 2011年6月発行 1400円
 
 
★4.メディア最大のタブー東電マネーと朝日新聞 ― 週刊現代スクープレポート
 
腐っても鯛。朝日新聞社は今までも有力なオピニオンリーダーだ。だからこそ、原発を
推進したい東京電力は是が非でも抱え込みたかった
この国の原発推進の一翼を担ってきたのは大手マスコミである。
 
東電が朝日に出した年間広告料2億3000万円(推定、電事連等は除く)。それだけ
じゃない。朝日有力OBグループは東電のPR誌を作り、それをすべて買い上げてもら
っていた。
その額、年間1億4000万円!
原発推進のため、メディアにカネをばらまき続けた東電、そしてそこにタカる大手マス
コミ。歪な原発大国の生成過程を暴く。
 
事故後にも買い上げていた
 
東京電力が、「カネのなる木」原発を推進するため、あの手この手でメディア各社にカ
ネをばら撒き、懐柔を図っていたことはよく知られている。
 
いちばんの「ダーゲット」にされていたのが、朝日新聞である。ライバルの読売新聞は
社主・正力松太郎氏の号令で原発推進キャンペーンを張ったが、朝日は'70年代に社論
を統一し、「イエス、バット」(基本的に原発を容認)とした。その背景には、東電幹
部からの接待、出張費肩代わりなどがあったと、元朝日新聞経済部記者の志村嘉一郎氏
が近著で証言している。
 
それだけではない。
 
東電は朝日の有力OBに対し、異例の厚遇をしていた。電力マネーと日本を代表する新
聞社の知られざる野合ぶりを追った。
 
昨年一年間で、東京電力が会社名で朝日新聞に出した広告は合計13本。ほかに電事連
名義のものや、日本原子力文化振興財団などの広告も大量にあるが、それを除いてもか
なりの数である。掲載された面によって価格は違うが、朝日の規定の広告料に従って計
算すると、その合計は2億3000万円あまりになる。しかも、その内容は、東京電力
が保有する尾瀬の環境を守ろうと呼びかけるものや、イメージキャラクター「でんこ」
の歌の歌詞・音譜など直接ビジネスには結びつかないものばかり。事情は他の新聞でも
同じだか、東電の気前のいい広告には改めて驚かされる。ちなみに6月30日に公表さ
れた有価証券報告書によると、東電はテレビ朝日の株3100株(全体の0.3%)を
持つ大株主でもある。
東電と朝日グループの絆は想像以上に深いが、そのこと裏付けるのが、『SOLA』と
題する情報誌である。
 
A4サイズ、カラーと2色刷りで約50ページ。裏表紙に「定価350円(税込)」と
謳ってあるが、街の書店では一切売られていない。
 
カラフルなイラストをあしらった表紙に始まり、芸能人インタビューや健康法紹介、料
理レシピ、エッセイなど、言ってみれば生活情報誌だ。オール電化の利点などを紹介す
る記事も多く、事実上東電のPR誌と言って差し支えないだろう。1989年8月の創刊
で当時は年6回の発行、途中から年4回発行の季刊誌となった。
 
実はこの雑誌は、東電の本店営業部が一括して買い上げたあと、各営業所に配布されて
いる。そこで、興味のある来客に無償で配られているのだ。つまり、身銭を切ってこの
雑誌を買っている読者は東電以外、一人もいない。
 
                  (週刊現代8月20日27日合併号より抜粋)
 
 
★5.原子力学者の責任感問う 調査委に前代未聞の声明を批判する
 
 原子力の理論や原発の設計・製造・運転などにかかわっている研究者や技術者たちの
日本原子力学会が7月7日、東京電力福島第一原発の事故原因調査の進め方についての
声明を発表した。福島原発事故の原因究明は、菅内閣が行政機関から独立した臨時の第
三者機関として設置した「事故調査・検証委員会」(委員長・畑村洋太郎東大名誉教授)
が進めている。声明は事故調査・検証委員会に対する要望を述べたものだ。要望とは
「現場で運転、連絡調整に従事した関係者はもとより、事故炉の設計・建設・審査・検
査等に関与した個人にたいする責任追及を目的としないという立場を明確にすること」
を求めるというのである。
 日本原子力学会は原子力工学者はもとより、行政や電力会社の技術者も入っている。
調査の対象者がいる団体である。そういう調査される側の団体が調査機関に対し、調査
方法について一定の枠組みを要請するというのは、前代未聞のことである。何を恐れて
いるのだろうか。
 奇妙なことに、日本原子力学会の声明は、電力会社と行政(規制当局)の組織要因、
背景要因を明らかにすることこそ重要だと強調して、自分たち学者・研究者のかかわり
についてはひと言も触れていないのだ。
 この学会とは別に、原発推進にかかわった学者らの有志16人が、3月30日に国民
に対する深い陳謝の意を表明し、事故炉を抑えこむ緊急の具体策を提言した姿勢と比べ、
何という違いか。もし原子力学会の指導的立場の学者たちに、放射能汚染で家も町も仕
事も田畑も家畜も放擲して避難を余儀なくされた被災者たちの悲惨を想像できる感性が
あるならば、責任解明のために自分たちがやってきたことを率直にしゃべろうという声
明こそ出すべきではないか。
 
       (ノンフィクション作家柳田邦夫 8月8日付デイリー東北より抜粋)
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
takeshijo
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
忍者ブログ [PR]

Template by decoboko.jp