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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1152】
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◆ 地震と原発事故情報 その137 ◆
3つの情報をお知らせします(8月4日)
★1.8/6東電前・銀座 原発やめろデモ!!!素人の乱・第4波デモ
★2.役に立たない電源車
★3.民意偽装-やらせメールなどの真相を突く
これらは政府・官僚側の常套手段、
それに対し黙る国民(日本人の国民性)
どうしたらよいか-まずは疑う・批判する精神を持とう
★1.8/6東電前・銀座 原発やめろデモ!!!素人の乱・第4波デモ
これまで何が起こっても安全だと言ってきた原発が、震災によって大事故を
起こし、いまでも依然として放射能をまきちらしはじめて、はやくも5カ月が
たとうとしている!事態は収まるどころか、新たにさまざまな被害が明らかに
なってくるなど、東京も含め原発周辺では安心できる生活などまだまだほど遠
い状態!
そして、事故から数カ月が経った今も、あの危険の塊ともいえる原発を維持
しようという動きすらある。つい先日も九州の玄海原発を再稼働しようという
動きが報じられた。イカサマメール事件によってうやむやになっているものの、
危なっかしくてしょうがない!原子力は、とてもじゃないが人間の手に負える
ものじゃないとわかったにもかかわらず、また動かそうなどとんでもない話だ。
いまさら言うまでもないが、原発なんかやめる以外にない!
そして、8月6日は言わずと知れた広島の原爆の日。この日に「さすがに原発
はもういらない!」という大きな声をあげてしまうのは超画期的な事態!!
しかも、高円寺、渋谷、新宿に続いて、今度は銀座!
福島でとんでもない事故を起こしといて、まだ反省の色もない東京電力や、
ドサクサまぎれに再稼働をもくろんでる九州電力はじめ、いまだに原発を守ろ
うとしている連中がたくさんいるエリア!
6日は銀座・有楽町に乗り込んで行っちゃいましょう!!!
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要求項目!!!
私たちは以下の5つの項目を日本政府に要求します。
1.稼働中の原発の停止
2.定期検査中等で停止している原発を再稼働しないこと
3.原発の増設中止
4.児童の許容被曝量20ミリシーベルト/年の完全撤回
5.原子力発電から自然エネルギー発電への政策転換
8月6日(土)16:00 日比谷公園・中幸門 集合・集会
17:00 デモ出発
中部電力・関西電力・日本原子力研究開発機構・東京電力本店・九州電力・
国際原子力開発(出現順)を総ナメ!!!!
ふたたび原発やめろ広場出現!!!!!
19:00 新橋駅前SL広場
6/11新宿アルタ前では大いに盛り上がった「原発やめろ広場」をもう一度!
こんどは新橋SL広場で!
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たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟も参加します。
★2.役に立たない電源車
政府や電力会社は、各地の停止中の原発の再稼働をもくろんでいますが、
地元でもさすがに反対が強く、なんらかの対策を施すようです。そこで目玉
として声高に唱えられたのが「電源車」。電源車を備えることで福島第一原発
のような過酷事故を防ぐことができる、という触れ込みです。
原発の全電源喪失(ステーションブラックアウト)は必ず炉心損傷に至ります
ので、電源の確保は非常に重要です。ところが、国による原発の審査では、
たとえ全電源喪失となっても、電源車が一定時間以内に到着するので長期間の
全電源喪失は考えなくても良いとされてきました。この「手抜き」こそ、
今回の福島第一原発事故の大きな原因です。
ですが、よく考えてみてください。今回、福島第一原発にも電源車は到着して
いるのです。ところが、電源車は今回の事故で役に立ちませんでした。電気を
受ける側、受電設備が水(それも塩水)をかぶって使えない状況だったからです。
政府や電力会社は電源車を確保することで原発の再稼働を狙っていますが、
ごまかし以外のなにものでもありません。(匿名子)
★3.民意偽装-やらせメールなどの真相を突く
これらは政府・官僚側の常套手段、それに対し黙る国民(日本人の国民性)
どうしたらよいか―まずは疑う・批判する精神を持とう
○東京新聞8月2日号こちら特捜部の『民意偽装』記事はよみごたえがある。
九州電力のやらせメールや保安院のやらせ依頼、九州佐賀県知事のやらせそその
かし発言などなどについて。
民意偽装の背景ー深層を掘り下げているから。今後も掘り下げてほしいテーマだ。
8月2日号の記事の骨格を抜粋して紹介します。
○玄海原発をめぐる「やらせメール」問題は、経済産業省原子力安全・保安院に
飛び火し、「民意偽装」に立脚した原発の怪しさを浮き彫りにした。民意の偽装は
自民党政権末期に教育基本法や裁判員制度をめぐっても暴露され、批判にさらされ
た。それでも止まらなかった。株主総会への社員やイベントへの「さくら」の動員
は古くからある。”あしき伝統”の根絶に妙案はあるのか。
○国主催のシンポジウムが今回の「やらせ」の舞台になったが、「民意をくむ」と
いう手段の代表格は「パブリックコメント(パブコメ)」だ。国や自治体の政策立案
の過程で意見公募をするもので、2006年4月から行政手続法に盛り込まれ、義務化
された。
○原発の耐震設計の見直しをめぐり、石橋克彦・神戸大名誉教授の意見は切り捨てら
れたが、こうした「切り捨て」ではなく、意図的に「民意」を形成する動きもある。
企業や関係団体によるパブコメへの組織的な投書だ。
○2004年に、携帯電話の電波規制方針をめぐり、総務省の意見公募には3万件が殺到。
携帯電話の新規参入を狙う業者が全国のユーザーに意見を送るようにメール配信した
ことが話題になった。
○そもそもパブコメ制度が「権力側のアリバイ作りにすぎない」と談じるのは、東京市政
調査会の新藤宗幸・研究担当常務理事だ。「意見募集の際に、なぜその政策立案があり、
意見を求めているのかの説明がない。一部の利害関係者以外には理解不能な募集だ」
○今回、暴露された保安院による電力会社への「やらせ」指示は2006年、2007年の
「プルサーマル発電」の是非をめぐるシンポジウムで起きた。
この前後、国がやはり「やらせ」を企て、大きな問題となった。大臣らが国民と対話
するというタウンミーティング(TM)がそれだ。
教育改革や司法改革などをテーマに全国で開かれた174回のTMのうち、105回で
事前に発言者が用意されていたことが判明。動員は政府側が71回、地方側が13回。
発言内容まで依頼した「やらせ質問」も15回あったとされた。
○最高裁が2005~2007年に開催した「裁判員制度全国フォーラム」では、共催した
新聞社の一部が参加者に謝礼を支払って動員をかけていた。広告代理店を通じ、新聞社が
運営を請け負っていた。
こうした例からは、今回の保安院の「やらせ」指示も氷山の一角であったことが分かる。
○それでは、われわれはこの「民意偽装」にどう対処したらよいのか。
ジャーナリストの斉藤貴男氏は「まずは疑ってかかることだ。シンポジウムの冒頭など
で、責任者にやらせはないと宣言させてもよいのでは。もし、発覚したら責任をとっても
らう。それでもダメなら、オンブズマンなど第三者機関による検証を常にやっていくしか
ない」と提案する。
国民性に根ざす問題だけに安易な回答はなさそうだ。魚住昭氏はこう話した。「戦前も
国民は信じ込まされて戦争に向かっていった。ただ、国にだまされたというけれど、『だ
まされることの責任』を考える必要があることを忘れてはならない」
(東京新聞8月2日朝刊より抜粋)
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たんぽぽ舎です。
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◆ 地震と原発事故情報 その136 ◆
5つの情報をお知らせします(8月3日)
★1 被災地の子どもに、きれいな空気の地で夏休みを-2題
★2 全ての原発の即時停止を~ シンポジウムのお知らせ
★3 電力労組 民主に1億円超え献金 他
★4 集会のお知らせ(8月9日)
★5 私とたんぽぽ舎 横関拓也
★1 被災地の子どもに、きれいな空気の知で夏休みを
●福島の親子を招待 秩父サマーキャンプ-2題
福島第1原発事故で屋外で思いきり遊べない福島県内の子どもたちに、少しで
も放射線量の低い場所で過ごしてもらおうという「秩父サマーキャンプ」が、秩
父市荒川日野のロッジで行われている。3日まで6泊7日の日程で、親子らがバ
ーべキューや温泉などを楽しんでいる。
東京都練馬区内の「福島こども保養プロジェクト@練馬」が企画、招待した。
福島、いわき、相馬、本宮市から母子4組、計10人が参加している。送迎、宿
泊、食費は無料で、食事作りや車の送迎はボランティアが協力している。
スタッフの橘優子さんは「皆さん秩父は初めてですが、楽しんでいます。近所
の人がたくさんの野菜を持ってきてくれたり、市には関連施設を無料で利用させ
てもらい、秩父市の皆さんには感謝しています」と話している。
4日から10日までは別の親子10人が招待される。
(『埼玉新聞』8月2日号より抜すい)
■南の島で夏休みを、中国 被災地の中学生ら招待
[海口共同〕東日本大震災の被災地の子どもたちに夏休みを南の島で過ごして
もらおうと、中国政府が青森、岩手、宮城、福島、茨城県の中学生ら90人余を
「中国のハワイ」として知られる南部のリゾート地、海南島に招待し、1日午後、
一行が仙台発のチャーター機で同島・海口に到着した。7日まで滞在する予定。
温首相は被災地の学生500人を中国に招く意向を示しており、海南省当局者
によると、今回はその第一陣。海口のほかアジアの政財界リーダーが集う「博爆
ぜアジアフォーラム」が毎年開かれる博ごうや、ビーチリゾートで知られる三亜
などを訪れる。
イタリアやハワイでも被災地の子どもたちを招くプログラムが行われている。
海南省は2008年の四川大地震の際も、被災した子どもたちを「心のケア」の
ために受け入れている。
(デーリー東北 8月2日号より抜粋)
★2 全ての原発の即時停止を~
脱原発弁護団全国連絡会シンポジウム
~福島原発被災者の声を聞け 全ての原発の即時停止を~
日時 2011年8月9日(火)
午後6時~午後8時(開場:午後5時30分)
場所 弁護士会館2階講堂「クレオ」
内容 ・福島県原発被災者からの報告
(被害の悲惨さ・理不尽さを直接訴えます。)
・脱原発弁護団全国連絡会
代表河合弘之弁護士 ほか 各地弁護団からの報告
・パネルディスカッション
私たちは、これまで、原発の運転差止・設置許可取消訴訟等を通じて、原発の危
険性を訴えてきました。しかし、国、電力会社及び裁判所は、これを無視し続け
てきました。
しかしながら、福島原発事故の甚大な被害を目の当たりにし、原発の危険性が明
らかになった今、原発の存続は、もはや絶対に容認できません。
本年7月16日、私たちは、脱原発の一点において、全国各地で原発裁判に取り
組んできた弁護団の全国連絡会をはじめて結成し、全国各地の原発の即時停止を
訴訟等を通じて求めていくことを確認しました。ぜひシンポにご参加を。
★3 電力労組 民主に1億円超え献金 他
■電力労組 民主に1億円超え献金
07~09年岡田氏ら33人 労使一体で原発推進
電力総連や電力各社の労働組合で作る政治団体などが、2007年~09年の
3年間で、献金やパーティー券購入、会費により少なくとも計1億1108万円
を民主党側に提供していたことが31日、共同通信の調べで分かった。提出先に
は民主党本部に加え、岡田克也幹事長、川端達夫前文部科学相らを含め計33人
の国会議員の名前が並ぶ。
自民党側には電力会社役員らが35年前から個人献金として資金提供を続けて
いた実態が既に判明している。会社側は自民党に、労組側は民主党に資金を集中
させて労使一体で政界に影響力を強め、原発を推進した構図が浮き彫りになった。
原子力行政を担う文科省や電力会社を所管する経済産業省に関係が深い議員も
資金提供を受けた上位を占めている。
(デーリー東北8・1より抜粋)
■千代田区 独自に放射線量の測定を開始
保育園、学校、公園などの測定結果を随時公表へ
千代田区は、保育園や学校などの放射線量を独自に測定し、ホームページなどで
随時公表することになりました。
(千代田区民新聞 7月号より抜粋)
★4 元水戸地検検事正を三井環氏が刑事告発-8月9日集会の案内
元水戸地検検事正粂原研二の犯罪を暴く!!
法務検察はこの犯罪を隠蔽した!
三井環(元大阪高検公安部長、市民連帯の会代表)は、検事総長に対し、刑事告
発!
三井の事件報告と参加者全員による徹底討論!
多くの皆さん参加しよう!!
日時 8月9日午後7時~8時30分
場所 スペース たんぽぽ舎
東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F(JR水道
橋駅から徒歩5分)
TEL 03-3238-9035
入場料 無料 先着100名
主催者 「市民連帯の会」代表 三井環
三井環事務所
〒110-0015 東京都台東区東上野6-1-4 イワツキビル201
※インターネットによる生中継を実施
(注:スペースたんぽぽを定期的に利用されている団体からの集会の案内です。)
★5 私とたんぽぽ舎
たんぽぽ舎学習会で聞く話は驚きの連続で、目からウロコでした
たんぽぽ舎会員 横関拓也
○中村敦夫と出会ったことにより、原発の社会的、経済的、環境的な問題点を
理解したところでしたが、この時点でもまだ原発がSLであることを知りませんで
した。火力がお湯を沸かしてタービンを回している原理は知っていましたが、原
子力が同じ原理とはまだ夢にも思わず。それを知ったのは"たんぽぽ舎"に 出入
りするようになってから。
たんぽぽ舎は"脱原発"一点に的を絞って活動している市民団体。チェルノブイ
リ事故をきっかけとして広瀬隆らが立ち上げ。私も国民会議の活動に参加するよ
うになり、たんぽぽ舎と柳田さんの存在を知ってはいたのですが勉強会には行っ
たことありませんでした。たんぽぽ舎に行ったきっかけは、川田悦子選挙を応援
したことがきっかけです。川田悦子は中村敦夫が支援して2000年に当選するので
すが、その選挙を通じて現在のパートナーの彩と知り合う。彩は茨城の東海村出
身で1999年のJCO臨界事故をきっかけとしてたんぽぽ舎の活動を支援、この川田
悦子選挙も支援していたのです。
○そんな経緯で"たんぽぽ舎"の勉強会に参加するようになった。ここは普通の
原発情報を超越した場所でした。聞く話は驚きの連続で正に目から鱗の状態。お
湯を沸かしてタービンを回してるだけの発電の仕組み。PWRとBWRの違い。制御棒
が挿入され、緊急停止する仕組み。地震や津波で原子炉が破局的状況に陥る可能
性。劣化ウラン弾。核燃料サイクル。原発と核兵器の関係など。福島事故後の今
ならそういう情報は探せばネット上にもゴロゴロしてますが、当時 としては得
がたかった。知れば知るほどに原発の問題点が露になっていく。
と同時に、東電をはじめとする電力会社、経産省、保安院などの組織自体にも
非常に問題があることも認識。だから、彼らの福島事故対応があの有様なのは想
定内の出来事なのです。
また、原発問題というのが実にタブー多く、主張によって言論活動を封殺され
たり、出入り禁止になったりする場合があることも知りました。それだけ利権が
からんだドロドロした世界だったのです。脱原発とは一筋縄ではいかない、実に
手強いテーマであることが徐々にわかっていったのだった。
今はロックスターのようになってしまった小出さんもたんぽぽの常連で時々講
演をしていたものでした。山崎さんや望月さん、槌田教授の話も実に勉強になり
ました。私が研究者レベル!?の原発知識を身につけてしまったのも彼らがいてた
んぽぽ舎があったからこそなのです。
○(注)広瀬隆さんは、たんぽぽ舎の諸活動の中で重要な役割を果たされた人
(今も)ですが、1989年に立ち上げた時はいっしょではありません。1995年の阪
神淡路大震災の後に発足した「いろりばた会議」と「地震・環境・原発(現在ん
地震がよくわかる会)」の2つの中心発起人として活動され、今に至っています。
(事務局 柳田真)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1150】
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◆ 地震と原発事故情報 その135 ◆
3つの情報をお知らせします(8月2日)
★1.排気筒から溶融燃料が放出されていた重大問題
殺人的な放射能10シーベルトが放出された謎を解く
山崎久隆
★2.8/6東電前・銀座 原発やめろデモ!のご案内
★3.放射能のない福島を返せ
7/31福島で初めての原水禁大会が開かれる!
★1.排気筒から溶融燃料が放出されていた重大問題
殺人的な放射能10シーベルトが放出された謎を解く
山崎久隆
東電は8月1日、福島第一原発1、2号機主排気筒の地面近くで、これまでで最高
の1時間当たり1万ミリ・シーベルト(10シーベルト)以上の放射線を検出したと発
表した。この場に数分止まれば即死する値だ。実際作業員はこの場で4ミリシーベルト
被ばくしている。
松本純一・原子力立地本部長代理は「3月12日に1号機のベント(排気)を行った時に
放出された放射性物質が主排気筒内部に付着している可能性がある」としている。これが
事実だとしたら、排気筒内にあるのは、溶融した燃料そのものである可能性がある。
既に1号機は3月11日から12日にかけて炉心溶融を引き起こし、おそらくベント時には
圧力容器底部を貫通した燃料デブリは格納容器に落下していて、そのタイミングでベントを
行ったために減圧と同時に溶けた燃料要素が吸引されて格納容器からダクトを通じて排気筒に
はき出されたと思われる。
これはチェルノブイリ原発事故のように溶融燃料そのものが大気放出されたと同じであり、
爆発ではないものの核燃料が環境に大量放出されたことを意味するのではないか。
これまでは、ベントをしても水を通して行う、または燃料が圧力容器内にあるうちにベント
をしたように時系列を発表してきたが、ベント時に希ガスやヨウ素だけでなくそれ以外の
溶融燃料要素までも大気中に吹き飛ばしてしまったことが明らかになった。
その中には、ウラン、プルトニウム、セリウム、ジルコニウム、ストロンチウムなどと
ウエットベントならば出ない核種も含まれていたであろう。α、β線を出す危険な核種が
大量放出されたことが、今回の10シーベルトという殺人的線量が表しているのだろうと
思われる。
★2.8/6東電前・銀座 原発やめろデモ!!! ついに今週末開催
8月6日(土)16:00 日比谷公園・中幸門 集合・集会
17:00 デモ出発
中部電力・関西電力・日本原子力研究開発機構・東京電力本店・九州電力・
国際原子力開発(出現順)を総ナメ!!!!
★サウンドカー出演者
■HRP反核D.I.Yカー!!!!!
・PiLVET,・ASOCIAL TERROR FABRICATION,・AVFALL
+1~2バンド
■サマーオブラブ号!!!!!
・パンクロッカー労働組合、・フジロッ久(仮)、・赤い疑惑
&??????
■ドカドカうるさいマーチングバンド!!!!!
だれでも参加可・経験不問・リーダーなし・指揮者なし・持ち曲なし・
ルールなし・練習無用・うちあわせなし。
打楽器・管楽器・弦楽器・笛・ブブゼラ・カズー・なべ・フライパン・
ゴミ箱・ダンボール・ラジカセ・その他をご持参ください。
and more…
賛同メッセージ募集!!!!!
・お名前、・肩書き、・コメント
をご記入のうえ、こちらのアドレスまで。
Please send your solidarity message to:86nonukes@gmail.com
いままでに頂いたメッセージは、「賛同メッセージ/Solidarity Message」で
見ることができます。
───────────────────────────
※「素人の乱」の流れをくむデモです。たんぽぽ舎も黄色のノボリ旗を
持って、参加します。チラシ配布も行います。
ご協力いただける方はよろしくお願い致します。
★3.放射能のない福島を返せ
福島から原発をなくそう!
福島で初めての原水禁大会が開かれる!
山本勇祐(たんぽぽ舎・NODUネット)
○7月31日正午ごろ福島駅に降り立つと駅前の温度計は21.1℃。折からの小雨と
相まって涼しいという感じ。しかし、集会は熱く盛り上がっていた。
駅から数分の「街なか広場」では、地元福島県平和フォーラム主催の"放射能のない
福島を返せ!"「原発のない福島を求める県民集会」にたくさんの人たちが集まって
いた。
集会は、時折小雨の降る中「主催者のあいさつ」「原水禁」からの連帯のあいさつに
続いて、原発現地からの報告で、浪江町の吉田さんは"原発事故による被害者は、
私たちで最後にしてほしい。今こそ脱原発だ!"と切実に訴えた。双葉郡から二人の娘を
もつ女性から"原発は安全だと思っていたが間違いだった。見えない放射能で苦しんで
いる。原発はいらない"と深刻な報告があった。これらに、福島県内を中心に全国各地
から集まった参加者は熱い拍手で応えた。主催者から今日の参加者は1700名と発表さ
れた。予想を大きく上回る数だという報告があった。
○下記の集会アピールを拍手で採択して、
原発はいらない!放射能から子どもを守れ!と市内中心部をデモ。
3.11、大地震と大津波が福島を襲い、原発事故により世界は一変しました。「福島
第一(フクシマダイイチ)」は世界の共通語となり、世界が注目しました。放射能の
拡散が懸念され、そのシュミレーションが海外から報じられました。
しかし、当初、福島県民にそれが直接知らされることはありませんでした。その結果、
避難した先に放射能雲が達して放射線を浴びた人々がいました。危険なレベルとは知らず、
住み続けた人々がいます。 -中略-
すべての元凶である原発はもう福島にはいりません。福島の復興とは、原発なき復興で
なければなりません。また、原発事故の広範囲に及ぶ深刻さを考えたとき、日本中に
原発がある限り、やはり私たちの不安はなくなりません。先ず、福島からなくし、
そして全国にひろげることも必要です。
世界は、「ノーモア・フクシマ」を合言葉として脱原発に動き出しています。
「ノーモア・フクシマ」を胸に刻み、私たちは新たな時代をこの福島の地で切り開き
ます。世界の先駆けとなる福島をつくります。そのために、みんなの力を結集しましょう。
未来の希望のために。 2011年7月31日
放射能のない福島を返せ!原発のない福島を求める県民集会
○この集会とデモに続いて「被曝66周年原水爆禁止世界大会・福島大会」が、駅前の
ホテルホールで開催された。福島で開催することの意義を、3・11後事故の収束も見え
ない中で、あらためて「核と人類が共存できない」ことを確認し、脱原発にむけた
政策転換を強く求め、事態の早期収束を願うものです。
そして一方で、米軍再編や沖縄の基地問題をはじめとする平和の問題も重要な課題です。
原発も国策として進められその下で「命」が軽んじられてきた状況があります。
そのことを受けて今年の被爆66周年原水爆禁止世界大会は、被災地福島から、広島、
長崎、そして沖縄と「命」を基本に大会を行います。「大会の基調より」と今年はじめて
福島大会の意義が強調されました。
○大会は、東日本大震災の犠牲者へ黙とうをささげた後
主催者あいさつ…川野大会実行委員長
地元あいさつ …竹中福島県実行委員長
大会基調提起 …藤本大会事務局長
講演 「原発体制を超えて 人間の未来へ」と題して 鎌田慧さん(ジャーナリスト・
ノンフィクション作家)の記念講演があった。
・地元で反対運動を続けてきた石丸さんは、逃げ惑う根なし草のような避難区域内の県民、
今や福島県全体が病んでいる。東京電力は火事場泥棒、焼け太りだと断じ、被災3県のうち
福島だけが、生活基盤を奪われた農業者の自殺者が増えている。数字に表れない被害だ。
反原発を福島が発しなければ、どこが発するのかと訴えた。
・ビキニ環礁の核実験で被曝した大石さんは、核兵器も原発もヒバクシャを生む~許せない!
・ロシアからは、チェルノブイリ原発事故の被災者支援NGOから、アントン・ブドビ
チェンコさんから、新たなヒバクシャをつくな!の連帯のメッセージがあった。
○ 最後に、『原発も、基地も、戦争も合意なき国策として、私たちの「命」を軽んじて
きた。もうこれ以上「命」が粗末にされてはいけない。
ここ福島から声をあげ、大きな行動にしていこう!』と、福島大会のアピールを採択して
終わった。なお、会場のホールに入りきれないロビーの参加者を含め800人以上が参加
したと報告された。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1149】
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◆ 地震と原発事故情報 その134 ◆
4つの情報をお知らせします(8月1日)
★1.最悪の言論統制 憲法違反の暴挙を中止せよ
日弁連声明を全文紹介
★2.8/4「もんじゅ」を廃炉に!緊急院内集会
&脱原発全国署名提出要望行動
★3.7/29「原子力損害賠償紛争審査会」傍聴報告
自主避難は賠償対象外?
★4.4つの学習会・講座のご案内
★1.最悪の言論統制 憲法違反の暴挙を中止せよ
山崎久隆
日弁連声明 全文紹介
原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報に対する
常時モニタリングに関する会長声明
政府は、本年7月、「ツイッター、ブログなどインターネット上に掲載される
原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報を常時モニタリングし、それに
対して速やかに正確な情報を提供し、又は正確な情報へ導くことで、原子力発電
所の事故等に対する風評被害を防止する」ことを目的とする原子力安全規制情報
広聴・広報事業について業者に発注した。
原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報に対する常時モニタリングは、
新聞・テレビを対象に過去3年間行われていたが、今年度は、東京電力福島第一
原子力発電所事故を受けて、ツイッター、ブログなどを対象に予算を8300万円
とこれまでの数倍規模に拡大して行うこととしたものである。
この事業においては、「常時モニタリング」すること、さらには、不正確とされる
情報等に対して「速やかに正確な情報を提供し、又は正確な情報へ導くこと」とさ
れているが、原子力発電や放射性物質の健康被害に関する情報は、科学的に評価が
定まらないところもあり、何が「不正確な情報」であるかの根拠が不明確である。
そのため、これによって、政府が「不正確」と考える情報を一方的に批判すること
により、情報を発信する者に対して萎縮効果を与える結果となり、憲法21条の表現
の自由を侵害する恐れが大きい。
そして政府の考える正確な情報に導くことは、政府の発信する情報と異なる情報の
流通を制限し、国民の知る権利を制限することとなり、原子力発電についての世論
形成をゆがめるなど、民主主義社会の根幹を揺るがせる重大な問題であると危惧せ
ざるを得ない。
そもそも、政府による原子力事故に関する情報開示自体が不十分なものであることは、
事故直後に放射性物質拡散予測情報が公開されなかったこと、炉心内の状況について
事故直後の原子炉の状態に関する情報がいまだに明らかにされていないこと、メルト
ダウンしていることが隠ぺいされ続けたこと、放射性物質が健康被害をもたらす閾値
などについて十分な根拠が示されていないことなどから明白である。また、九州電力の
やらせアンケート事件によって、原発問題については、不正な情報操作さえ行われる
事実が明らかになった。そればかりか、本日の報道によれば、経済産業省原子力安全・保
安院が2007年8月に国が開催したプルサーマル発電に関するシンポジウム前に、
地元の住民に賛成の立場で発言してもらう「やらせ質問」を中部電力に要請していた
ことが判明した。
このような背景の下、市民はより正確な情報を求めようとして、これまでインターネット
を利用する機会が少なかった人までもが、専門家やジャーナリストらがツイッターやブログ
で発信する情報を得ようとしたり、有益だと思える情報をツイッターなどで相互に伝えよ
うとしているのである。
むしろ政府が行うべきは、正確な根拠を引用した具体的網羅的な情報の開示であり、
自らが十分な情報を開示しないでおきながら、市民の間における情報流通の制限に
つながる試みを行うことは、情報統制である。その上、前述のとおりの情報操作の動き
があることも併せ考えれば、問題の深刻さを示している。
当連合会は、政府に対し、直ちに本件モニタリングを中止することを求めるものである。
2011年(平成23年)7月29日
日本弁護士連合会 会長 宇都宮 健児
★2.8/4「もんじゅ」を廃炉に!緊急院内集会
&脱原発全国署名提出要望行動
福島原発事故の悲惨な現実を目の当たりにして、国民の原発に対する意識は大きく転換い
たしました。政府も「もんじゅ」については「予断を持たずに見直しを検討する」といって
います。
地震の大動乱期に入った今、最も地震に弱い構造の「もんじゅ」は、一刻も早く廃炉の決定
をすべき時期であると思います。開発につぎ込んだ額は2兆円。実験炉「常陽」から40年
以上経つが、まともに発電もできず、今後の見通しもないに等しい。
多くの議員と市民の声で、今こそ危険で無駄な「もんじゅ」を廃炉にさせたいと思います。
ぜひご参加下さい。
8月4日(木)1:30より参議院議員会館1F講堂
進行予定
1.事前集会……………2:00から2:35
「もんじゅ」を巡る状況:小木曽美和子(原発反対福井県民会議)
大島茂士朗(ストップ・ザ・もんじゅ)
2.省庁交渉……………2:45から4:15
・財務省
・日本原子力研究開発機構
・文科省
3.まとめの集会…………4:15から4:30
4.脱原発署名提出要望行動…4:30から
呼びかけ議員(7月27日現在)
衆議院議員 稲見哲男、服部良一、中島隆利、吉泉秀男、
阿部知子、重野安正、石田三示、照屋寛徳
参議院議員 大河原雅子、福島みずほ、平山誠、横峯良郎
大島九州男、川田龍平、糸数慶子、山内徳信、相原久美子
主催:脱原発政策実現全国ネットワーク
脱原発要求全国署名呼びかけ104団体
事務局:ストップ・ザ・もんじゅ〒573-0028大阪府枚方市川原町1-5
Tel:072-843-1904 Fax:072-843-6807
★3.7/29「原子力損害賠償紛争審査会」傍聴報告
自主避難は賠償対象外?
―第12回原子力損害賠償紛争審査会の傍聴報告―
木村雅夫(福島原発事故緊急会議)
7月29日(金)昼に雨の文科省前で「自主的な避難者にもきちんと賠償を」と訴える
集会が開かれている中、第12回原子力損害賠償紛争審査会(会長:能見善久学習院大
教授)が文科省で開催された。テレビカメラが4台入り報道関係者席・傍聴席には200
人以上。
まず、議題1「牛肉・稲わらからのセシウム検出に関する状況について」農林水産省
が経緯を説明した。宮城県等から汚染された稲わらが県境を越えて流通し、計16道県の
170農家で給与され、2965頭が出荷され、検査した393頭のうち31頭が暫定規制値を
超過していた。
次に、中間指針(案)についての討論。牛肉セシウム検出問題のため、中間指針のまとめ
は次回(8月5日)に延期され、ここでは枠組みを検討。文科省事務局から出された40ページ
に及ぶ「中間指針(案)のイメージ」には自主避難の記述はない。傍聴席からの声を受けて
会長が議事として採用して自主避難者に対する賠償を議論した。避難したい気持ちは分かる、
20mSvで切るとしても一定の額は補償すべきとの肯定意見に対して、どこで線引するか(例え
ば埼玉県の住民が遠方に避難した場合まで賠償するか)、できるだけ早く迅速に賠償するため
に自主避難を賠償に含めるべきでない、20mSVの基準はこの審査会でなく政府が決めること、
などの否定意見が出て、中間指針では賠償対象としない方向付けがされた。但し、能見会長は
何らかの形で個別賠償の必要性を示唆した。
自主避難賠償の議論では、20mSvが重要な基準として位置付けされ、5月27日付文科省通
知「福島県内における児童生徒等において受ける線量低減に向けた当面の対応について」も考
慮されず、国際基準では20mSvから100mSvでその下限を採用していると強調する中島委員(こ
れには傍聴席から「それは緊急時の基準」との声)発言があった。次回までに各委員へのオルグ
が必要だと感じた。以上
★4.4つの学習会・講座のご案内
◎第7回役立つ反原発基本講座
日 時:8月3日(水)18:00開場、18:45開会、21:00まで
テーマ:『私たちのめざす社会』
-原発事故の心配ない・安心できて助け合う社会-
講 師:槌田 敦(核開発に反対する会代表)
資料代:1000円 会場:スペースたんぽぽ
◎日 時:8月18日(木)18:15開場、18:45開会、21:00まで
テーマ:『ストレステストの総合批判』-原発の再稼働に反対!-
講 師:山崎久隆(たんぽぽ舎)
真下俊樹(欧州の核問題に詳しい)
資料代:1000円 会場:スペースたんぽぽ
◎第2回お母さん向け(保育付き)講座
食べても大丈夫?-食品の放射能汚染と放射能の基礎知識-
日 時:8月22日(月)13:30開場、14:00開会、16:30まで
講 師:小倉 志郎(元原発技術者)
鈴木千津子(たんぽぽ舎)、中村徹、大竹なのは
資料代:800円 会場:スペースたんぽぽ
※元原発技術者小倉志郎さんと、食品放射能の検査を続けている
鈴木千津子さんのお話です。
小倉さんは放射能について、お子さんにもわかるように紙芝居
で説明して下さいます。
◎第3回お母さん向け(保育付き)講座
食べても大丈夫?-食品の放射能汚染と放射能の基礎知識-
日 時:9月5日(月)13:30開場、14:00開会、16:30まで
講 師:安田節子(食政策センタービジョン21代表)
中村徹、大竹なのは
資料代:800円 会場:スペースたんぽぽ
※長く原発や食料・農業の問題に市民の視点で取り組んできた
安田節子さんのわかりやすいお話で学びましょう。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1148】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その133 ◆
5つの情報をお知らせします(7月30日)
★1.原子力村「やらせ汚染」暴露進む
★2.国家による言論統制はじまる?
原発安全神話を作り、間違った情報を出し続けた経産省と
安全保安院の責任を問う
詐欺集団経産省によるインターネット規制はまちがい
予算中止せよ 山崎久隆
★3.「廃原発」はいかが-東京新聞 野呂法夫(特別報道部)氏の提言
★4.東京都が100万キロワット級の天然ガス発電所
東京湾に建設・整備で検討へ
★5.「東伊豆風力発電所」建設費を原発被害の賠償に
回すよう求める要請書(要旨)
★1.原子力村「やらせ汚染」暴露進む
シンポジウムでも裁判の傍聴でも電力会社が「動員」を掛けていたのは、
昔から原発反対派の間では有名でしたが、九州電力の「やらせメール」を
発端に問題の暴露が進んできました。
中部電力、四国電力は「原子力安全・保安院」からプルサーマルの
シンポジウムで動員と「やらせ質問」を指示されたことを暴露しました。
事業者のみならず、国を巻き込んだ「やらせ汚染」は深刻です。
事業者であれば原発の設置許可取り消しなどの行政処分が妥当です。
日本国政府にも行政処分が必要です。日本国政府から今後原子力推進に
携わる資格を取り上げる必要があります。
根本的な解決策は、国が推進するという姿勢そのものを変えることです。
国が推進姿勢を取る限り今後とも「やらせ」は無くならないでしょう。
そもそも原子力がすばらしいものであるならば国が税金を使って推進など
する必要はありません。政府は規制だけしていれば十分です。(原田)
★2.国家による言論統制はじまる?
原発安全神話を作り、間違った情報を出し続けた経産省と
安全保安院の責任を問う
詐欺集団経産省によるインターネット規制はまちがい
予算中止せよ
山崎久隆
◎ 数百万人単位で人々を被ばくさせ、いまだに法的には放射線管理区域とすべ
きところに数万人の子どもたちを取り残し、さらに「100ミリシーベルトまでの
被曝は健康に影響がない」などとデマをまき散らし、安全神話を繰り返してきた
原子力安全委員会に、「ストレステスト」なる出来レースの追試をさせてカタチ
ばかりの「チェック」を行ったことにして運転を強行しようとしている詐欺集団
経産省、これらを称して「犯罪者集団」と呼ぶべきところ、これら犯罪者集団は
国家権力を背景に、今度は言論統制に乗り出そうというのだから、たいした国だよ
この国は。
◎ その名も「原子力発電所や放射線に関連したインターネット上の「不正確・
不適切」な情報を経済産業省・資源エネルギー庁が監視する事業」なのだという。
誰が一体いままで不正確、不適切情報を流してきたと思っているんだ。
東京新聞の報道によると、この事業は広告代理店のアサツーディ・ケイが約七千
万円で落札・契約したのだそうだ。七千万円あればどれだけの人々が汚染地帯から
避難できるだろうと考えると、涙が出そうだ。
6月24日に入札公告された「Twitter、ブログなどネット上に掲載される原子力
などに関する不正確な情報または不適切な情報を常時モニタリングし、それに対し
て速やかに正確な情報を提供し、または正確な情報へ導くことで、原子力発電所の
事故などに対する風評被害を防止する」目的のこの事業、対象が「長崎大・山下俊一
教授」だったりするならばもっともなことなのだが、どうやらそうではないらしい。
◎ 東京弁護士会はさっそく竹之内明会長名で声明を公表。「何をもって『正確』
『適切』かは一義的に明らかといえない」「政府自身が情報の『正確』『適切』性を
判断して情報コントロールをすることを意図するものであると解さざるをえない」と
批判し、強い懸念を表明した。
誰もが知るとおり、3月11日からテレビに出てきて解説をしていた関村東大教授ら
は、テレビ画面で1号機の爆発の映像が映っているにもかかわらず、ベントをすれば
大きな音がすることもあるなどというような、事実を全く無視した風説を垂れ流し、
さらに原子力安全委員会の斑目委員長などと共に完全に誤った風説を安全委などの権威を
背景にばらまき続けた結果、人々に安全神話に基づく誤解と誤った行動動機をもたらし、
近隣住民の避難を妨害したあげくに、原子炉の破局的事故の可能性を否定したために
初動の防災体制さえ妨害し、国際的な救援や助言をも拒否させるきっかけを与えたと
考えられる。
◎ これら安全神話と自己保身に基づく行動こそが、原発震災をさらなる原子炉破壊や
住民被ばくあるいは広域汚染に導き、結果、取り返しのつかない被害を国民へ与えた。
広瀬さんや明石さんが告発するとおり。
こういうことが取り締まられる事業ならば大いにけっこう。ほんとうに順番が全く
あべこべ。責任者の追及こそがまず行われるべきことだ。国会は一体何をしているのか。
★3.「廃原発」はいかが-東京新聞 野呂法夫(特別報道部)氏の提言
○先月下旬、「メディアは原子力をどう伝えたか」というシンポに参加した。冒頭、
私に課せられたのが、新聞は原発をどう報じてきたのか、だった。報告では、
これまで建設反対の動きや事故、差し止め訴訟は伝えてきても、一過性にすぎず、
国策民営のあり方やエネルギー依存の是非を正面から切り込まなかった。
○紙(思)考停止
結果、産政官学の「原子力ムラ」に協力する形となり、紙(思)考停止に陥っていた
ことへの反省を述べた。
○今、原発レッテルは政界にも及び、紙面をにぎわす。理念や政策を簡潔に訴える
政治も言葉が命。安全神話から不安や懐疑に国民の潮目は変わり、推進の自民党から
も「脱」の声が聞こえてくる。
○メディアはレッテルに潜む本心を突かなければならない。政治家が語る「脱原発」は
要注意。「依存」が付くようでは脱せられず、段階的に減らすなら「原発のない社会」
は夢未来だ。「原発は過渡的」としたり顔で「縮」「減」を唱える心は「維持」だろう。
「卒原発」も、「ゆくゆくは」の気構えでは超難試験を前に、卒業はおぼつかない。
卒業には「30から40年」と漏らす卒原発派もいる。
推進・維持派の政治家はぜひ、選挙区に核ごみ処分場を誘致していただきたい。
○ゼロが20年から30年後
そんな折、朝日が30日付けで「提言・原発ゼロ社会」を発表した。議論を深める
座標軸を打ち出したことに敬服したい。肝心のゼロにできる時期だが「20年から30年後
がめど」と書く。当然前倒しもあるが、後退なら今の責任世代が見届けられないだろう。
○では小紙はどうか。私なら「廃原発」だ。原発廃止を明確に進め、核燃料サイクルも
やめる。「汚染列島」の名を除染し、国際社会の信頼回復の道ともなる。化石燃料の
依存は一時増えようが、日本人なら克服できる。廃炉の後も、長く危険な核管理が
待ち受けている。(東京新聞7月26日より抜粋)
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◆たんぽぽ舎には、数年前から「廃原発ネットワーク」という共同団体が存在する。
浜岡原発止めよう関東ネットワークと9/30臨界ヒバク事故を許さない会の2つが
合同して立ち上げた団体。たんぽぽ舎ほか数団体が参加して、浜岡原発や臨界ヒバク
事故問題に取り組んでいる。「廃原発」のネームを数年前に議論の結果、採用して
以来ずっと使用してきたという“おもい”“自負”がいまに生きていると思う。(柳田真)
★4.東京都が100万キロワット級の天然ガス発電所
東京湾に建設・整備で検討へ
○石原知事は、20日の庁議で100万キロワット以上の天然ガス発電所を建設することを
明らかにした。「新しいエネルギー体制を日本の中で作っていくためにも、東京がその
先鞭をつけて一つのモデルビルディングをやりたい」と意欲を示した。
○天然ガス発電所建設は環境アセス法の手続きが伴い、通常は6~8年程度かかる。
「国と交渉して手っ取り早くやる。東京に空いている埋立地はたくさんある。少なく
とも1~2基は東京で独自のエネルギー補給体制をすべきだ」とした。環境局は村山副
知事の担任事項だが、発電所建設は猪瀬副知事の所管となる。
○知事発言を受けて、猪瀬副知事は「電力供給されるかわからなければ(各企業は)海外に
出て行くしかない。産業空洞化は差し迫って大きな課題だ」という認識を示した。
100万キロワット級の発電所を東京湾に造り、それとは別に水道局、下水道局、交通局な
ども分散型発電の問題意識を持つよう庁議で訴えた。
8月1日付の部課長級人事で都庁の執行体制が整った後、PTを作って検討を進める
考えだ。(都政新報7月22日号より)
★5.「東伊豆風力発電所」建設費を原発被害の賠償に
回すよう求める要請書(要旨)
東京電力株式会社
社長 西澤俊夫様
天城三筋山風力発電を考える河津町民の会 代表 相馬敬次
伊豆山並み景観研究会 代表 齊藤俊仁
伊豆半島くらしと環境を守る連絡会 代表 沢登英信
風車問題を考える住民の会 代表 藤井廣明
貴社東京電力(株)らは私達の住む伊豆半島に於いて「東伊豆風力発電所」の建設
計画のため、国有林、民有林合わせて約12万平方mの保安林の解除申請を静岡県に
提出しています。
人類史上類を見ない大災害を発生させた後の森林審議会(6月10日)に於いてまだ、
貴社は「伊豆の風力事業を引き続き進める」との意向を示しました。
保安林の種類は一番重要な水源涵養保安林であり、文字通り私達の飲み水の源です。
人間は水が無ければ生きられません。
貴社はまた、三筋山山頂一帯での降雨量調査、土質調査を行っておりません。
土隆一先生(静大名誉教授)はじめ複数の地質学者が、天城三筋山の尾根筋は火山性の
地質であり、地震や大雨には脆弱であると申されています。
現に昭和53年の伊豆大島近海地震では、風車建設予定地から約1km下の稜線上で
大規模土砂崩れがあり、7名の方が亡くなりました。保安林を伐採しても「大丈夫で
ある」とする根拠をお示し下さい。
3月11日の原発事故は未曽有の災害を齎しましたが、貴社による全被害者への賠償、
仮払いは遅々として進んでおりません。
然るにここ伊豆半島で150億円もかけて風力発電を作るなどはもっての外であり、
直ちに計画を中止し、そのお金を原発事故被災者の賠償に回すことを強く要請いた
します。
風任せで当てにならない微々たる電力を得る為に、巨費を投じることは被災者や
株主ばかりか、広く国民の激しい怒りを買う事は必定です。
貴社は伊豆の自然を守ったと社史に刻まれるよう、名誉ある撤退を決断されます
事を切にお願い申し上げます。 2011年7月25日