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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1146】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その131 ◆
4つの情報をお知らせします(7月28日)
★1.反原発運動・現状と方向~みんなで討論
もう原発はやめよう・運動のもりあげ方
7/27役立つ反原発基本講座第6回報告
★2.電力不足というデマが作られていった-東電発表の分析から
電力不足のウソ-源八おじさんより
★3.東電による「伊豆の環境破壊」をやめてほしい
★4.9/11「広瀬隆講演会~脱原発を語る~」のお知らせ
★1.反原発運動・現状と方向~みんなで討論
もう原発はやめよう・運動のもりあげ方
7/27役立つ反原発基本講座第6回
「反原発自治体議員・市民連盟」主催
◎ 連続講座第6回は,大震災から4か月が経過した今,この間,それぞれの形で運動に
携わってきた3人を講師にお招きして,反原発運動の現状と今後の方向というテーマで
お話を伺いました。
◎ 「東電前アクション」の園良太さんは,3/18に3人からスタートした「東電前アク
ション」が,ユーストリーム中継のおかげもあり,第7回目の3/27には,約300人が参加
するまでになったこと,原発事故後の日本が,アジア太平洋戦争に突入した時のナショナ
リズムにあふれた日本と同じになっていること,あふれかえる情報の中で,そのものに
「被爆」し,行動できなくなり最後には無関心になってしまう「情報被爆」の恐ろしさを
訴え,今後,福島の方たちと何が一緒に出来るかを考えることが重要であると強調しました。
さらに,6/11の100万人アクションのような行動が何回かできれば「人民政府」的なものが
出来たのではないかとのことでした。
◎ 「たんぽぽ舎」の柳田真さんは,長年反原発運動に携わってきた経験から,この4か月
間の新しい運動の形について,若者や今まで声を挙げなかった若いお母さんなど市民の動きを
評価しながらも,労働組合の盛り上がりがいまいち欠けていたことを指摘しました。そして,今後の運動は,巨大な原子力利益(利権)共有帝国(いわゆる原子力村)の崩壊に向かっていかなければならない。そのために従来の反原発勢力と新しい若い人や女性たちの広汎な立ち上がりとつながていく必要と工夫・努力が求められていますと訴えました。
◎ 「原水禁」の井上年弘さんは,原発事故を受け,今年の「原水禁大会」を「NO MORE
ヒロシマ・ナガサキ」に「フクシマ」を加え,内容を大幅に変えたこと,9/19の「さような
ら原発1000万人アクション」での明治公園5万人動員と,1000万人署名を成功させることなど
を訴えました。この1000万人署名が国民投票に変わるものになるためにも,労働組合を動かし
て行くことの重要性を訴えました。そして,今後,フクシマの人たちと寄り添って様々な問題を
考えて行く社会をめざそうと結びました。
講師の方々のお話の後,フリートークが行われ,約50人の参加者からは活発な質問や意見が
出ました。(文責:埼玉O子)
★2.電力不足というデマが作られていった-東電発表の分析から
電力不足のウソ-源八おじさんより
◎ 震災直後、電気の供給能力が不足しているという報道がされ、大規模な計画停電が行われた
りしました。
電力需要のピークではない3月に計画停電をするくらい深刻なら、電力需要のピークである
7月末頃にはどうなってしまうのだろうと思った人も多いと思います。
いよいよその7月末になっていますが、特に電気が不足している様子はありません。
東京電力のウェブサイトに「今夏の需給見通しと対策について」というプレスリリースがあ
ります。
これまでに第7報まで発表されていて、そこに書かれている「7月末の供給力」を一覧にする
と面白いことがわかります。
第1報3月25日:4,650万kw(揚水発電含まず)
第2報4月15日:5,200万kw(揚水発電400万kw含)
第3報5月13日:5,520万kw(揚水発電650万kw含)
第4報7月1日:5,680万kw(電力融通の減▲100万kw)
第5報7月8日:5,680万kw(部分修正)
第6報7月15日:5,730万kw(揚水発電700万kw含)
第7報7月22日:5,720万kw(部分修正)
◎ これは「発表時点での供給力」ではありません。
いろいろな方策を施して、7月末には供給力はどれくらいになっているかを表し
たものです。なので、本来であれば、第1報から第7報までの数字は、大きな変化はしない
筈です。
しかし、第1報から第6報までは供給能力は増え続けています。
昨年夏の東京電力管轄内最大電力は、7月23日に記録した5,999万kwだそうです。
今年は節電などもあるので、想定最大電力は5,500万kwだそうです。
7月22日(第7報)発表の供給力が5,720万kwなので、想定最大電力5,500万kwを
上回っています。
それにしても、3月25日(第1報)に4,650万kwという数字が発表された時はビックリしました。
想定最大電力5,500万kwと850万kwも乖離しているので、インパクトは絶大です。
しかし、マスコミなどから揚水発電が含まれていないことを指摘され、4月15日
(第2報)に400万kwだけ計上します。5月13日(第3報)には650万kwと上方修正し、
この段階で想定最大電力5,500万kwをクリアします。
さらに7月1日(第4報)に至っては、他社からの融通を100万kwも減らしてい
るのに、合計では5,680万kwにまで増えています。
7月15日(第6報)には揚水発電を700万kwにまで増やしました。
もちろんガスタービン等の追加設置など、供給力拡大に向けた企業努力もあった
ことでしょう。
それにしても3月25日発表の4,650万kwと、7月22日発表の5,720万kwは違いすぎます。
これほど予測が食い違うということは、よほどいい加減な会社なのか、それとも意図的に情報
操作しているかのどちらかです。
少なくとも最初に揚水発電を計上せず、マスコミの指摘を受けてから計上したことは、供給力を
少なく見せようという意図によるものだと思います。
◎ 経済産業省がまとめた今夏の電力需給見通しで、電力7社が揚水発電による電力供給力を、
発電能力を示す設備容量より約2割少なく見積もっていたことが分かりました。
(毎日新聞2011年7月26日)
最も差があるのは東京電力で、設備容量1,050万kwに対し、供給力は約3割少な
い700万kwと見積もっています。
揚水発電は、夜間に余っている電力を使って下流から上流に水をくみ上げ、昼間の電力需要の
ピーク時間帯に放水して発電する仕組みなので、雨量に左右されず、設備容量通りの供給力を
発揮できるとされています。
なのに東京電力は3割もピンハネしています。
もっと言えば4月15日には400万kwしか計上せず(6割ピンハネ)、3月25日に
は計上すらしていなかったのです(10割ピンハネ)。
◎ このようにして電力不足というデマが作られていたのです。
思えば、福島原発が爆発した日、多くの人が恐怖に怯えたと思います。
このままでは世論が脱原発に傾いてしまうので、電力会社としては何らかの手を
打たねばなりませんでした。
それが計画停電であり、電力不足キャンペーンだったのでしょう。
あの時期に計画停電をし、経済に打撃を与えておいて、原発がないとこんなに世
の中が混乱すると国民を脅迫したのです。
そしておそらくは電力会社主導による「やらせメール」などで、「原発がないと経済が成り立
たない」というウソの世論を形成していったのでしょう。
さて、現在の東電管轄内の電力使用量は、最大でも4,500万kw程度だそうです。
電力不足どころか、1,000万kw近くも電気が余る日もあるようです。
★3.東電による「伊豆の環境破壊」をやめてほしい
メールマガジン読者・風車問題を考える住民の会
代表代行 藤井廣明
たんぽぽ舎様
いつも貴重な情報と原発阻止のための活発な活動有難うございます。
さて本日は私共が5年越しで取り組んでおります東電に依る伊豆の風力発電
建設(出力1,670キロワット×21基)について、東電に要請書を送付しましたのでご笑覧下さい。
風光明媚な伊豆の山々を72万平方mに及ぶ事業用地として改変し、土砂崩れや水源枯渇、
景観破壊、海洋汚染などを危惧する地元住民に対して、事業主東電はただ「大丈夫である」と
強引に事業を進める。これは原子力発電と全く同じ構図ではありませんか?
原発が事故った時、計画停電の時、風力発電は止まりました。つまり風力発電は
原発の代替どころか、何の役にも立たない税金食い虫に過ぎないことを証明しま
した。
今、伊豆の風力発電建設費150億円は原発の被害者に回すべきである、と東電に要請し、回答を
求めると共に、返答いかんでは東電への抗議に出向くつもりです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
★4.9/11「広瀬隆講演会~脱原発を語る~」のお知らせ-
メールマガジン読者・藤田
茨城県土浦市・つくば市やその周辺の地域は、福島原発震災による放射能汚染の程度が高く、
人々は大変な不安の中で暮らしています。7市町の仲間が集まり「広瀬隆講演会~脱原発を語る~」を
下記のとおり企画しました。ご来場をお待ちしております。
内 容:広瀬隆講演会~脱原発を語る~
日 時:9月11日(日)12時30分開場 13時開演
会 場:土浦市民会館 大ホール
入場料:前売券500円 当日券700円(高校生以下無料)
保育室:保育申し込みは9月8日まで。1人500円。
申込先=坂本幸子090-3349-1430 (株)ママメイト
主 催:広瀬隆講演会実行委員会
共 催:脱原発ネットワーク茨城
連絡先:坂本繁雄090-3094-7326 川口玉留029-826-6600
江口昌子090-4950-2384 長田満江090-7845-6599
小張佐恵子090-9108-0464
★たんぽぽ舎メールマガジン担当より
1.昨日の7月27日は発信できなかったので、本日は2回発信します。
2.この他にも、「耳なしウサギ」の記事が載っている『食品と暮らしの安全』誌8月号や
ストレステスト批判学習会、スペースたんぽぽの新しい講座(計画)やその他、いくつも掲載し
たい原稿や依頼の原稿が届いています。順次、掲載していく予定です。(柳田)
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