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たんぽぽ舎です。【TMM:No1122】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その107 ◆
 
         6つの情報をお知らせします(6月29日)
 
    ★1.東京電力株主総会で、原発からの撤退を株主提案-その紹介-
    ★2.巨大企業が震撼した熱く長い一日
        東電株主総会。責任追及に「官僚答弁」
    ★3.7/2島村英紀さん「地震」講座にご参加下さい
    ★4.7/9講演会の紹介・「私たちは原発と共存できない」
    ★5.本の紹介、広瀬隆さんの『終わらない福島原発』(金曜日)発行
    ★6.日本のデモ 目立つ警官
 
★1.東京電力株主総会で、原発からの撤退を株主提案-その紹介-
 
  ◎第3号議案 定款一部変更の件(402名の提案)
 
以下の章を新設する。
第7章 原子力発電からの撤退
第41条 我が社は,古い原子力発電所から順に停止・廃炉とする。
第42条 我が社は,原子力発電所の新設・増設は行わない。
 
○提案の理由
私たちは20年にわたり,原発震災・老朽化・廃棄物等,原発の問題につ
いて提案してきたが,取締役は総会のたびに「最大級の地震に耐えられる
よう設計・建設してきた」(05年)など提案を拒否し続けてきた。
一方で過去には,活断層の隠蔽・データ改竄などの不正を行ってまで原発
の運転を続けてきた。その結果が3月の東日本大震災の惨状である。
巨大津波により肝心の炉心冷却ができなくなったのを皮切りに,水素爆
発,炉心溶融,使用済み核燃料プールでの爆発,放射性物質の大量放出,
住民避難,計画停電等。「想定外」の言い訳は許されない。
 放射性廃棄物についても具体的な処分は進められず,費用がどれだけ莫
大になるか不明である。今回の事故が示したように,原発に頼るとCO2
は最終的に増えてしまう。嘘にぬり固められ,未来の子どもたちに負の遺
産を残し,地元に負担を押しつける原発からは即刻撤退すべきである。
               (6月28日開催の東京電力株主総会)
 
 
★2.巨大企業が震撼した熱く長い一日
   東電株主総会。責任追及に「官僚答弁」
 
・六時間超の長丁場となった二十八日の東京電力株主総会。火を付けたのは四百二人の小口株主が突き付けた脱原発を求める提案だった。提案は否決されたが、小口株主の一人は「これほど熱心に質疑した総会はなかった」と振り返った。巨大企業が震撼した、熱く、長い一日の一部始終をドキュメント―。
・入り口付近では原発撤退の議案を提出している株主でつくる「脱原発・東電株主運動」のメンバーがビラを配布し、「私たちの議案に賛同をお願いします」と訴えた。
・10時25分 株主から
「事故の責任をどう思っているのか。責任を取ってすぐにお辞めを」と議長不信任動議。挙手による賛否。反対多数だったが、大荒れの気配。
・16時00分 男性が「もう一回事故が起きたら、今度はみなさんの資産で賠償してもらわなければならない。たった一回の事故で東電は破綻じゃないか。それだけの覚悟はあるのか」と迫った。質問はこれで打ち切られ、「脱原発」議案は反対多数で否決された。
・16時15分 会場を出てきた神奈川県二宮町の男性(71)は「イタリアやドイツが脱原発を決めたのに、なんの意思も見えなかったのは残念。株価の回復は期待しないが、世界の東電として脱原発には真剣に取り組んでもらいたかった」。
・16時30分 「脱原発・東電株主運動」のメンバーが芝公園に集まって集会を開催。参加者からは「東電は事前質問にろくに答えず、議論が深まらなかった。せめて『原発は仕方なくやっている』と言ってほしかった」「今回のように一人一人の株主が会社の責任を追及したのは初めて。今後の活動に弾みがついた」との声が聞かれた。(6/29東京新聞から抜粋)
 
 
★3.7/2島村英紀さん「地震」講座にご参加下さい-
      東海地震・南海地震が心配
 
 日 時:7月2日(土)13:00開場、13:30~17:00
 講 師:島村英紀さん(地震学者)
 会 場:スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎が入っているダイナミックビルの4F)
 主 催:地震がよくわかる会(連絡先:たんぽぽ舎)
 資料代:1000円
 
 
★4.7/9講演会の紹介・「私たちは原発と共存できない」
 
       講演会「私たちは原発と共存できない」
 
 講 師:小倉志郎(元原発技術者:1941年生まれ。
                   35年間一貫して、原子力発電所の見積・設計・
                   建設・試運転・定期検査・運転サービス・電
                   力会社社員教育などに従事。季刊誌「リプレ
                   ーザ」Vol.3、2007夏号に筆名・山田太郎で
                  「原発を並べて自衛戦争はできない」を投稿。)
     原発の基本的な弱点と本質的な危険性についての
     わかり易いお話です。
 日 時:2011年7月9日(土)13:30~16:30(開場13:15)
 会 場:文京区男女平等センター研修室A
        東京都文京区本郷4-8-3、電話03-3814-6159
 【交通】地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩5分、
 ◎非会員の方も参加自由です。
 資料代:500円
 主 催:軍隊を捨てた国コスタリカに学び平和をつくる会。
 連絡先:090-8049-3178(小倉)
 
 
★5.本の紹介、広瀬隆さんの『終わらない福島原発』(金曜日)発行
 
 たんぽぽ舎と『週刊金曜日』の共催で4月30日に、都内で開かれた広瀬さんの講演をまとめたもの。当日に登壇した、たんぽぽ舎共同代表の鈴木千津子さんと、副代表の山崎久隆さんの発言「食卓にしのびよる放射能」も、収録されています。
 
 内容は、●福島の子どもたちを守りたい ●事故は現在進行中 ●大変な放射能が漏れ出ている ●配管が破損している ●津波の前に地震で倒れた ●全原発とも「安全停止」不能 ●デタラメ発表と受け売り報道 ●半径700キロの汚染範囲 ●再臨界、再爆発の可能性 ●放射能封じ込めはできない ●体内被曝が癌細胞をつくる ●海の汚染が始まった ●深刻な子どもの被曝 ●蓄積し続ける放射能 子どもたちよ!「逃げろ」「避難しろ」●関東にも広がる放射線 ●子どもはもう育てられないのか ―等々。
 
 読めば今も放射能を出し続けている福島原発事故についての広瀬さんの指摘が、どんどん現実になっていることがわかるでしょう。
 史上最悪の原発事故となっているこの事故について、私たちが知らなければならないことがやさしく解説されています。
 放射能汚染は首都圏にも広がっており、決して福島だけの問題ではありません。ぜひこの本を手に取り、周囲の人たちにも広めてください。
 A5判、124頁、1050円(税込み)。たんぽぽ舎でも扱っています。
 
 
★6.日本のデモ 目立つ警官
         無職 江森 忠 65(埼玉県加須市)
 
 5月下旬、テレビでドイツの反原発のデモの様子が放映されていました。市民が実にのびのびと自分たちの主張を訴えていました。見たところ警察官の姿はどこにもないように見えました。
 日本のデモといえば反原発に限らず、必ず多くの警官、特にデモ参加者の写真をとりまくる公安職員がゴキブリのように出てきてデモの邪魔をし、リーダーを逮捕し、2度とデモをさせまいと躍起になっているよう見えます。まるで戦前の特高そのものです。
 日本は戦争を引き起こしアジアの各地で筆舌に尽くし難い蛮行を繰り返しましたが、保守政権のもと国として真剣な総括や反省すらしませんでした。
 民主主義国家で先進国づらをできるのは、それはドイツのような国のことです。デモ一つできない国、反対はつぶす、となると戦前の悪名高い特高が形を変えいまだに存在し、市民の行動を監視していると言えるのではないでしょうか。
 国の主権者たる国民が声を上げないと、また大きな過ちを犯し世界の笑いものになってしまうのではないかと心配しています。(6/18東京新聞投書欄から)
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