NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2259】
2014年8月26日(火)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原子力発電所=核発電所である。原発は意識的な誤訳である
横井泰夫(たんぽぽ舎会員)
★2.「吉田調書」市民検証プロジェクトの提案
上岡直見(環境経済研究所(技術士事務所))
★3. TMI事故、美浜事故、福島事故を忘れて川内原発の再稼働はない
たんぽぽ舎・原発事故基礎講座(5) 8月28日 槌田敦
★4.8/31「たんぽぽ舎25周年のつどい」へ全国からのメッセージ(その4)
浜岡から、福井から
★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ <汚染水放出事件について、福島県警「激励」行動> 8月27日
★6.新聞より5つ
◆「国内原発全て廃炉に」渡部恒三氏訴え (8月25日河北新報より抜粋)
◆川内審査 専門家「待った」 規制委・九電に疑問続々
困難 噴火の予知 降灰で作業 (8月26日東京新聞より抜粋)
◆福島県、受け入れ決定へ 中間貯蔵、地元に反対の声
(8月26日東京新聞より抜粋)
◆吉田氏以外の調書も公開へ 政府、年内に (8月26日東京新聞より抜粋)
◆最終処分場候補問題 塩谷町長、国の説明会拒否 (8月26日東京新聞より抜粋)
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※8/27川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動
日時:8月27日(水)12:00-13:30
場所:原子力規制委員会前(六本木ファーストビル)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
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┗■1.原子力発電所=核発電所である。原発は意識的な誤訳である
└──── 横井泰夫(たんぽぽ舎会員)
○先日台湾で原発反対の集会デモがあった。デモのプラカードには「核発電所反対」と書かれいました。すべてプラカードは「核発電所」であった。
米国が核兵器開発にあたってアイゼンハワー大統領の時代に核兵器をつくる核工場では、国内外世論にたたかれる。よって原子力の平和利用原発とPRした。(米国は世界最大の軍産複合体により、約2万個核兵器造る。なお米国軍産複合体は諸悪の根源である。)
中曽根元首相、正力読売新聞社長(元内務省官僚)が両輪となり、今の「原子力村」をつくる。(両人は米国の代理人となり多額の代理人料せしめる)。「原子力の平和利用、原子力発電所」と謳い文句にし、意識的に誤訳する。潤沢な費用のもと猛烈な宣伝を行う。全国紙では社是として原発宣伝に協力しなかっのは「東京新聞」のみであった。
原子力物理学者故三宅泰雄氏「核と人類は共存できない。悪魔の火を人間がコントロールできるなど思い上がり以外の何物でもない。核発電所事故メルトダウン収束、そしてリサイクルなど全く不可能。一方日本の技術ではきわめて簡単に作れる起爆装置にて日本は、即原爆保持国になれる。」と半世紀前に警告。
○「『自主、民主、平和、公開』にて原発を許し、『いかなる国の核実験』に反対しなかったのは、大変な誤りであった。(世論は権力によって作られるの例)
「科学者・被爆者が運動の中心となり、市民運動でなければならない。原発と原水爆禁止は表裏一体である。『反核運動』として進めなければならない。また最大の人類破滅の武器である原爆は『憲法九条守れ、生かせ』の今日的課題でもある。」(原水爆禁止運動の初期から係ってきた故父の口癖でした。)
○≪さよなら原発全国大集会&大行進≫
9月23日(火・祝日) *12:30-大集会 *14:30-大行進
代々木公園(JR原宿駅下車徒歩3分)
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┗■2.「吉田調書」市民検証プロジェクトの提案
└──── 上岡直見(環境経済研究所(技術士事務所))
政府は「吉田調書」の公開を検討していると報道されています。
『朝日』は同資料を基に優れた報道を行っている一方、『産経』は既にネガティブキャンペーンに同調書を利用し始めています。
政府はネガティブキャンペーンに効果ありと判断したものと思われます。
これに対して市民の側も、「吉田調書」市民検証プロジェクトを以て対抗すべきではないでしょうか。
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┗■3. TMI事故、美浜事故、福島事故を忘れて川内原発の再稼働はない
| たんぽぽ舎・原発事故基礎講座(5) 8月28日
└──── 槌田敦
【TMI事故直後でのふたつの教訓】
(1)ECCSを切ってはならない。この教訓は、福島原発事故で無視された。
福一1号機の事故は、事故の初期に非常用復水器の運転を止めたことで起こった。
(2)加圧水型にも原子炉水位計が必要。だが、給水ポンプ作動で水が循環している時には、水位が正確には測定できない。誤解を招くと水位計の設置が遅れる。川内では?
【事故直後、DBA思想はTMIではぎりぎりで維持】
DBA(Design Basis Accidents)とは、起こりうる原発事故を想定し、核燃料をECCSで冷却し、放射能の放出は格納容器で押さえ込む。TMIでは辛うじてDBAは維持できて、牛乳廃棄問題は生じなかった、と安心していた。
【しかし、事故数年後に、原子炉の深刻な状態が判明、追加される4つの教訓】
(3)炉心熔融。事故直後発表では炉心熔融なし。しかし、その後の調査で炉心熔融は52%。
(4)原子炉底抜け。原子炉底に2本の亀裂を発見、原子炉底抜け直前だった。
(5)格納容器での水素爆発。天井の熱損傷発見。だが、特別に分厚い天井で破壊を免れる。
(6)ヨウ素の大量放出。当初 15キューリー放出と発表。しかし、3000万キューリーも行方不明。
【深刻な美浜原発事故】
1991年2月、蒸気発生機細管の破断で、1次冷却水が2次系に流出。ECCS作動。しかし、能力不足。そこで、充填ポンプ使用。だが、充填ポンプの圧力に負けて、ECCSポンプ注水できず。原子炉沸騰、空焚き寸前。
一次系の蒸気の流入で二次系の圧力上昇。逃し弁から環境へ汚染蒸気噴出3回。一次系の圧力を下げるため、ECCSポンプを止める(TMI教訓(1)の違反)。加圧器の水は回復。しかし、原子炉の沸騰で加圧器に水が流れ込んだだけのこと。
DBA失敗は5つ。(1)能力不足のECCS。(2)加圧水型(PWR)が沸騰水型(BWR)となった。このBWR型事故対応して(3)水位計に加え。(4)一次系隔離弁、(5)非常用復水器などの追加が必要。だが関電の事故隠しで、DBA再検討の議論は妨害されたまま。
【川内原発など、PWRの運転再開に待った!】
TMI事故(1979)、美浜事故(1991)、そして福島事故(2011)を新しくDBAとする議論が必要。DBA(科学技術)の欠いた加圧水型原発の運転再開は、「原子炉の安全は科学技術で守る」としてきたこれまでの原子力開発の約束放棄を意味する。
科学技術による安全対策をしないまま原子炉を運転するのは、原発の経済性悪化である。科学技術を使用しないのだから、事故は防げない。原発を安全対策せず運転して、「事故が起こっても仕方がない」とするのは「未必の故意の犯罪」。予見される原子炉災害により、庶民を放射能で苦しめても平気なのは、「人間の顔をした悪魔」である。
政府、規制委、電力首脳ら、彼らの心から「この悪魔」を追い出すたたかいが始まる。.
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※くわしくは…8/28(木)槌田ゼミ新シリーズ 原発基本講座第5回
8月28日(木)19時より21時 会場:「スペースたんぽぽ」
(1) 福島原発事故経過・東電による変更(8.6)
(2) 美浜原発事故と加圧水型原発の危険(つづき)
お 話:槌田敦さん 参加費:800円