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たんぽぽ舎です。【TMM:No2257

2014年8月23日()地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                             転送歓迎

━━━━━━━

★1.「大間を止める思いを乗せて風船は飛ぶ」

     大間原発反対現地集会&大マグロックに参加して

      800人が参加した。この数は電源開発にとって脅威

                 野村保子 (大間原発訴訟の会)

★2.原発訴訟で国と東電の責任を裏付ける文書

   存在を確認できないはずの重要資料が白日に

   20140820日 岡田 広行 :東洋経済 編集局記者 

              山崎久隆(たんぽぽ舎)   

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆ 【連続シンポジウム第7回/福島原発事故緊急会議】

    「大飯原発運転差止判決の意義を読み解く」   97(日)

      映画「朝日のあたる家」緊急上映会          826(火)

★4.新聞より7つ

  ◆ 東電、世界最高効率の火力発電設備を公開 (821日朝日新聞見出し)

  ◆ 新原賠機構に廃炉支援部門         (822日朝日新聞見出し)

    ◆ 福島県 中間貯蔵容認へ  用地買収差額の負担検討

                               (821日朝日新聞見出し)

   ◆ 「吉田調書」公開 政府が検討     (823日朝日新聞見出し)

   ◆  川内原発 要援護者の避難計画 また後退 規制庁「5キロ圏」

    再稼働ありき 弱者ないがしろ  (823日東京新聞より抜粋)

  ◆  原発延命コスト 国民に 高い発電経費 国が保証検討

    自由化ゆがめ「脱依存」に矛盾 議論ネット中継 拒否

                   (823日東京新聞より抜粋)

  ◆   低い精度、消えぬ懸念 地下水浄化 東電「基準満たす」

                    (823日東京新聞より抜粋)

★5.今週のたんぽぽ舎         坂東喜久恵(たんぽぽ舎)

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※8/26(火)学習会にご参加下さい。

 政府とメディアの癒着を許すな!「国会記者会館屋上裁判」報告会

 講師:白石 草(しらいしはじめ)さん(ビデオジャーナリスト)

 時間:19002100 参加費800(学生400円)

     於・スペースたんぽぽ  ★参加歓迎★

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┗■1.「大間を止める思いを乗せて風船は飛ぶ」

 │  大間原発反対現地集会&大マグロックに参加して

 |  800人が参加した。この数は電源開発にとって脅威

 └────  野村保子 (大間原発訴訟の会)

 

 2014719日、20日、大間原発反対現地集会と大マグロックに参加した。今年7回目を迎えた大間原発反対現地集会は2008年大間原発の建設着工に抗議して始まった。今ではロックフェスティバルは全国区になり、このステージはミュージシャンたちの憧れでもある。

 19日、大マグロックの会場ではスタッフやゲストが機器の準備に余念がない。フードブースも賑わいあちこちで今年も宜しくとの声が飛び交う。大間原発裁判の担当弁護士でもあり、ミュージシャンでもある中野宏典さんのライブが始まる。福島原発事故の後に亡くなられた酪農家・菅野重清さんを偲んで作ったというオリジナル曲が心に染みる。その夜は町内の開発センターで中野弁護士と原子力資料情報室の澤井正子氏の2人のトークショー「なぜ私たちは大間原発に反対するのか」が開かれ、110人が参加した。

 20日は函館からの参加者は100人を超え、札幌、弘前、青森、八戸、東京、神奈川など総勢で500人を超えた。参加団体の挨拶の後は風船プロジェクトに移り、各自風船を持って集合場所に向う。原発立地点で風船を飛ばし、拾った方が添付のハガキを送り返すことで風船の流れ、すなわち放射性物質の拡散状況を知るのが目的である。津軽海峡に向って一斉に流した風船には大間原発を止めたい思いが詰まっている。快晴の空、海に向って、大間を止めたい500余人の思いも同時に拡散して欲しいと願った。その後風船は函館市近郊厚沢部町に届いたと連絡があった。放射性物質は空気中のチリにのり、風によって運ばれる。大間原発で事故があれば放射性物質は厚沢部に届くことを証明した。拡散するのは風船だけにしてほしい。

 その後町内へデモが始まる。さすがに500人のデモは重量感があり、長く続く。太鼓や鳴り物入りのデモは賑やかでバンドやそのファンの作る和やかムードは怒りのデモとは一味違う。500人規模のデモは珍しい大間町だが、それでも町民の姿は少ない。

 私はデモの後、参加者と大間巡りを計電源開発が運営する「ウイング」に向う。いつも閑散としている駐車場が満杯である。小さな子連れ家族が会場から出てくる。中に入ると人だかりでこれは大間では珍しい。受付に1枚のチラシを見つけた。「Jパワーふれあい広場 特別企画」、午後1時30分より「アナと雪の女王」上映、入場無料とある。先着600名とあるから早くに来て並んだに違いない。風船計画は午後1時からでまさにデモにぶつけたのだろう。町内に人が居ないわけである。

2013年のデモは500人以上、大マグロックはのべ800人が参加した。この数は電源開発にとって脅威だった。町民に大間原発反対デモを見せたくない人たちが大ヒット上映中のウオルトディズニー映画を持ってきた。 ウイングのイベント情報欄には載っておらず秘密裏に計画されたようである。大間原発反対の私たちの活動が電源開発の脅威となったのだ。これは喜んでいいかもしれない。一つ一つの声は小さくても一つにつながって「大間原発いらない」の声を大きくしていくことで大間原発は止まると確信した。来年も全国から大間に集まり、大間原発はいらないの声をあげよう。

 

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┗■2.原発訴訟で国と東電の責任を裏付ける文書

 │  存在を確認できないはずの重要資料が白日に

      http://toyokeizai.net/articles/-/45718

 |  20140820日 岡田 広行 :東洋経済 編集局記者

 └────山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

○東洋経済による東電の事故の責任追及記事の最新

 

 「原子力発電所事故をめぐる損害賠償訴訟(「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟)で、被告の国がこれまで「存在を確認できない」としてきた、重大事故の可能性を示唆する資料が明るみに出た。」で始まる記事は、重要文書を国が福島地方裁判所に提出したことから始まる。

 記事にある文書が引用されている。それは「『太平洋沿岸部地震津波防災計画手法調査』への対応について」という1997725日作成の文書。

◎「(97年)526日に実施された太平洋沿岸部地震津波防災計画手法調査委員会(以下、四省庁委員会)の検討資料に基づき、太平洋側の原子力地点での津波高さの検討を行った」

◎「その結果、四省庁資料から読み取った津波高さは、福島第一、福島第二および東海第二のそれぞれの発電所において、冷却水取水ポンプモータのレベルを超える数値となっている」

◎「また、四省庁委員会が設定した想定地震の断層パラメータ(相似則による平均値)を用い、電力独自に数値解析した結果、福島第一、福島第二、東海第二、浜岡ともに、余裕のない状況となっている」

◎「以上のような状況下において、四省庁委員会が設定した想定地震の断層パラメータのバラツキおよび計算誤差を考慮して、仮に上記値の2倍の津波高さの変動があるものとすると、太平洋側のほとんどの原子力地点においては、低下水位は冷却水取水ポンプ吸込口レベル以下となるとともに、水位上昇によって冷却水

取水ポンプモータが浸水することとなる」

 この記述の意味することは巨大だ。

 津波により海水ポンプが破損し、冷却不能になることを東電は「知っていた」うえ、その原因を作り出す津波が襲ってくる可能性も「知っていた」。記事はさらに続く。

『同じく97年7月25日に提出された、「7省庁津波評価に係わる検討結果(数値解析結果等の2倍値)について」と題した一覧表でも、試算による想定の2倍の津波が福島第一原発に押し寄せた場合、「非常用海水ポンプのモータが水没する」「非常用海水ポンプの取水が不可能になる」と書かれている。』

 以降詳しくは、原文をお読みいただきたい。

 これが東電株主代表訴訟や刑事告発にあたえる影響もまた、巨大だ。

 この文書を秘密にするよう要請していた。結果として、多くの命が危機にさらされた。

 国や電力が「秘密にしたい」資料や情報とは、国民にとって死活的に重要な情報であり、それをもって様々な意思決定をすべき最優先資料である。秘密保護法とは、そのような情報隠蔽を合法化する希代の悪法だ。

 そのことも合わせて知ることが出来る記事である。

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