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たんぽぽ舎です。【TMM:No2479】
2015年5月11日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.「草の根はますます脱原発だよ」
   ちょっとアメリカと比べりゃ足りないところばっかりだよ
   どうして正直に言わないの?よく平気でウソが言えるね
         (5月11日毎日新聞朝刊「風知草:山田孝男」より抜粋)
★2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆5/21(木)学習会 講師:柳原敏夫弁護士
   「子ども脱被ばく裁判-福島の最大の問題を正面から問うた裁判」
      被告(国、福島県)は大弁護団で対抗している
  ◆5/22(金)2015国会ピースサイクル
   要請行動に参加しませんか!―どこからでも参加できます
   主催:ピースサイクル2015全国ネットワーク
  ◆5/30「日本と原発」練馬上映会のご案内
   5月30日(土)午前・午後各1回上映
   主催:「日本と原発」を関町でみる会
  ◆5/31第16回原発はいらない西東京集会&デモ
   会場:西東京市立谷戸イチョウ公園
   主催:原発はいらない西東京集会実行委員会
★3.TV番組紹介・5/17NHKスペシャル
   「シリーズ廃炉への道"核燃料デブリ"未知との闘い(仮)」
   5月17日(日)午後9時00分~9時49分
★4.新聞より
  ◆原発事故 賠償手引6社未整備 再稼働申請が先行
          (5月11日毎日新聞朝刊より抜粋)
━━━━━━━
※5/13・3つの行動にご参加を!
1.川内原発・高浜原発の再稼働をやめろ!水曜昼休み規制委抗議行動
  日時:2015年5月13日(水)12時から13時
  場所:原子力規制委員会前(六本木ファーストビル内)
     港区六本木1丁目9番9号
      東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」徒歩4分
  主催:再稼働阻止全国ネットワーク
     メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
     H P http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry
2.第10回川内原発再稼働をやめろ!九州電力東京支社抗議行動
  日時:5月13日(水)17時30分から18時30分
  場所:九州電力(株)東京支社 電話 03-3281-4931
     東京都千代田区有楽町1丁目7?1有楽町駅前電気ビルヂング北館7F
  主催:再稼働阻止全国ネットワーク
3.第20回東京電力本店合同抗議行動
  東電解体!汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!
  原発再稼働は日本を滅ぼす
  日時:5月13日(水)19時から20時
  場所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分) 
  よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
  賛同団体:東電株主代表訴訟など約119団体
━━━━━━━

┏┓
┗■1.「草の根はますます脱原発だよ」
 |  ちょっとアメリカと比べりゃ足りないところばっかりだよ
 |  どうして正直に言わないの?よく平気でウソが言えるね
 └──── (5月11日毎日新聞朝刊「風知草:山田孝男」より抜粋)

 久しぶりに小泉純一郎元首相(73)と会った。
 談論風発の核心はこれに尽きる。「草の根はますます脱原発だよ」。
 以下、会見記である。
??脱原発。最近、どうですか?
 「根強いよ。根強い。老若男女、映画に行ってもコンサートへ行っても、歌舞伎に行っても、『(脱)原発がんばって』って握手求められるんだよ」
 「お陰で(脱原発を主張しても)左翼だ、共産党だって言われなくてすむって言った人がいたよ」
??でも、以前ほど議論がありませんね。
 「マスコミが抑えられてるんだよ。原発産業は裾野が広い。鉄鋼から建設、機械、セメント、(コンピューター)システム業界もそう。この支配構造ってのは大したもんだよ」
??最近も講演をなさってるんですか?
 「月2、3回ね」
 「来月、鹿児島でやるんだけど、最初予定していた会場が変わったよ。鹿児島はオヤジ(純也・元防衛庁長官)の地元だから知ってる人がいっぱいいるんだけど(再稼働間近なので)オレに来てもらっちゃ困る人たちもいるんだよ」
  (中略)
 先月、鹿児島地裁が、川内(せんだい)原発の再稼働差し止め申し立てを退けた。これはどうか。
 「意外じゃないよ。伊方訴訟(愛媛の原発訴訟。1992年、最高裁で原告住民が敗訴)以来、政府の意向が通るんだよ」
 元首相はクールに受け流してみせたものの、「新しい規制基準」と「原子力規制委員会の判断」に対する鹿児島地裁の認定は不満と見え、しだいにボルテージが上がっていく。
 「矛盾に満ちてることがたくさんあるんだよ。規制委員長がだよ、『規制基準には合格したけれども安全とは申し上げない』と言ってるんだよ。なのに政府は『安全基準に合格した、世界一厳しい安全基準だから再稼働だ』って」
 「世界と比べてねえんだよ。ちょっとアメリカと比べりゃ、足りないところばっかりだよ。どうして正直に言わないの? よく平気でウソが言えるね」
??世論調査は相変わらず脱原発支持が多い。
 「いまだに反対が多いんだよ。分かってんだよ、素人は。分かってんだ。ますます脱原発だよ」
??でも、現実は動かないと思っている。
 「動くよ。千万人といえども吾(われ)往(ゆ)かんだよ」
 信念ができたら、たとえ相手が千万人であろうと進め。孟子である。
 「焦るな、他人をアテにするな、あきらめるな。民主主義国家なんだから最後は国民の意思だ」
??安倍政権を、どう見ていますか?
 「批評はしたくないんだよ。ただ、原発だけは違うんだよ。根っこの問題なんだ。自分が間違った(小泉政権で推進した)ことをこのままにしていいのかって言えば、そうじゃないだろうって。やればできる。過去の変化に比べりゃ、できないことないよ」
 石炭中心から石油へ変わった60年代を見よ。石油依存の前提が崩れた70年代を見よ。変われるし、変わらねばと私も思う。

◎関連記事
 「脱原発の小泉元首相、6月4日に鹿児島市で講演会」

 脱原発社会への転換を目指す小泉純一郎元首相が6月4日、鹿児島市の城山観光ホテルで講演する。九州電力川内原発の再稼働へ向けた手続きが進む中、福島第一原発事故以降に県内で不特定多数を対象に講演するのは初めてとみられる。 講演会は6月4日13時30分より15時20分。先着500人で入場無料。入場整理券の申し込みが必要。
 事務局(日本キリスト教団串木野教会内)
 TEL 0996(33)3739(平日9時から17時30分)
 メール hurusatokagoshima@yahoo.co.jp
  (5月10日南日本新聞より)


┏┓
┗■2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 

 ◆5/21(木)学習会
  「子ども脱被ばく裁判-福島の最大の問題を正面から問うた裁判」
    被告(国、福島県)は大弁護団で対抗している

 日 時:5月21日(木)19時から21時
 講 師:柳原敏夫弁護士、福島から神奈川へ避難している原告
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円(学生400円)
 主 催:「スペースたんぽぽ」講座運営委員会

 「由々しき事態」だが「避難を求める権利なし」とした福島集団疎開裁判の判決の成果を継承し、課題の克服をめざす後続の裁判「子ども脱被ばく裁判」が6月スタート。ご参加ください。


 ◆5/22(金)2015国会ピースサイクル
  要請行動に参加しませんか!―どこからでも参加できます-

 みなさんにぜひ、東京電力との60分の直接交渉などに参加して頂ければと思います。参加できる方は必ず電話して下さい。090-2669-4219久保まで。

 ・原発の再稼働・輸出ストップ!
 ・沖縄新基地NO! 戦争法案NO!
 ・日の丸・君が代処分NO!
 ・日本軍「慰安婦」に謝罪と補償を!

  <5月22日(金)の要請先とスケジュール・自転車で>
 8:30~9:00 JR市ヶ谷駅前公園集合・打ち合わせ
 9:15~防衛省正門前
 10:45~都庁都教委&環境局議会棟6F第一会議室
 13:45~東京電力
 16:00~外務省-検討中・内閣府-10人まで
 17:00~総括交流会 参議院会館B-107会議室15:00時から入室可です
 19:00~懇親会
 主 催:ピースサイクル2015全国ネットワーク
 連絡先:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナッミックビル5Fたんぽぽ舎内


 ◆5/30「日本と原発」練馬上映会のご案内

 日時:5月30日(土)午前・午後各1回上映/各回河合監督ト-クあり
    *午前の上映 10時開場/10時30分開始
     *午後の上映 13時30分開場/14時開始
 場所:練馬区立「関区民ホ-ル」(練馬区関町北1-7-2)
    *西武新宿線「武蔵関駅」南口徒歩5分
    *西武バス 大泉学園駅~吉祥寺駅「関町北1丁目」徒歩1分
 主催:「日本と原発」を関町でみる会
 お問い合わせ:国島 03-3948-7562 nonukesnerima@gmail.com
    (各回定員200名)
 参加券:1000円(高校生以下および福島からの避難者無料)


 ◆5/31第16回原発はいらない西東京集会&デモ

 日時:5月31日(日)14時30分から
 会場:西東京市立谷戸イチョウ公園
 内容:集会14時30分から15時 デモ15時~16時15分
    交流16時15分から16時45分 *田無庁舎市民広場にて
            地図等詳細はブログをご覧ください。
 主催:原発はいらない西東京集会実行委員会
      http://nonuke-ntyo.cocolog-nifty.com/


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┗■3.TV番組紹介・5/17NHKスペシャル
 |  「シリーズ廃炉への道"核燃料デブリ"未知との闘い(仮)」
 └──── 

 福島第一原発事故を「核燃料デブリ」の視点で描きます。
 廃炉作業中の福島第一原発の原子炉には、メルトダウンによって溶け落ちた核燃料が、原子炉の構造物などと混じり合った「核燃料デブリ」となって存在しています。今なお、人が一瞬で死に至る数千シーベルトとも言われる放射線を出し続けていいます。デブリは、どこに、どのように溶け落ちているのかよくわかっていません。デブリの状況を探る現場を描きます。

 NHK総合 NHKスペシャル 5月17日(日)午後9時00分~9時49分
 「シリーズ廃炉への道"核燃料デブリ"未知との闘い(仮)」
  http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0517/index.html


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┗■4.新聞より
 └──── 

 ◆原発事故 賠償手引6社未整備 再稼働申請が先行

  原発事故が起きた際の損害賠償手続きの体制や手順を定めたマニュアルについて、文部科学省が5年以上前に原子力事業者に作成を促したにもかかわらず、12社中6社がいまだに作成していないことが毎日新聞の取材で分かった。作成済みであっても、「福島第一原発事故を踏まえて作成や改定をした」と答えたのは6社中1社のみで、福島の事故後の国による賠償制度の見直し作業が進まない中、作成や改定が滞っている。専門家は再稼働の条件としてマニュアル整備が必要だと指摘する。(中略)
 「マニュアルを作成した」と答えたのは東北、関西、四国、九州の4電力と、日本原子力発電、日本原子力研究開発機構の計6社。東京電力は「整理を進めていたところ大震災が発生した」とし、未作成のまま事故対応をしていた。(後略)
     (5月11日毎日新聞朝刊より抜粋)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2478】
2015年5月9日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.新・8番目の「東京電力への抗議ハガキ」を取り組もう!
   毎月11日、怒りの抗議ハガキを東電に出そう!
                 〈たんぽぽ舎ハガキチーム〉
★2.原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会である!
   院内公開ヒアリングで明らかに     天野惠一
★3.5月27日(水)九州電力福岡本店行動にご参加を!
   5月16日(土)鹿児島スタートの311キロデモにもをご参加を!
               ストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委員会
★4.5月3日再稼働阻止全国ネットワーク第2回総会および
   その前の横浜大集会の録画です ご覧下さい
                  「再稼働阻止全国ネットワーク」
★5.新聞より2つ
  ◆国の原発優先政策 8割 変更求める 再生エネもっと活用を
   民間団体 全国アンケート  (5月9日東京新聞社会面より抜粋)
  ◆始末できぬ核のごみ     (5月9日東京新聞【金曜日の声 官邸前】より)
━━━━━━━
※5/13・3つの行動にご参加を!
1.川内原発・高浜原発の再稼働をやめろ!水曜昼休み規制委抗議行動
  日時:2015年5月13日(水)12時から13時
  場所:原子力規制委員会前(六本木ファーストビル内)
     港区六本木1丁目9番9号
      東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」徒歩4分
  主催:再稼働阻止全国ネットワーク
     メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
     H P http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry
2.第10回川内原発再稼働をやめろ!九州電力東京支社抗議行動
  日時:5月13日(水)17時30分から18時30分
  場所:九州電力(株)東京支社 電話 03-3281-4931
     東京都千代田区有楽町1丁目7?1有楽町駅前電気ビルヂング北館7F
  主催:再稼働阻止全国ネットワーク
3.第20回東京電力本店合同抗議行動
  東電解体!汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!
  原発再稼働は日本を滅ぼす
  日時:5月13日(水)19時から20時
  場所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分) 
  よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
  賛同団体:東電株主代表訴訟など約119団体
━━━━━━━

┏┓
┗■1.新・8番目の「東京電力への抗議ハガキ」を取り組もう!
 |  毎月11日、怒りの抗議ハガキを東電に出そう!
 └──── 〈たんぽぽ舎ハガキチーム 内海・柳田・横田〉

◎東電福島第一原発事故は終わっていない。東電は、過酷事故後4年経っても放射能汚染水を止める事が出来ず、毎日起きている汚染水の垂れ流しを隠蔽し、根本的な対策を取ろうともせず海を放射能まみれにし続けている。しかも汚染水濃度を低めて海洋放出を漁民たちに説得するとは、漁民を愚弄するな!と言いたい。
 汚染水対策はお金を出し惜しみ、場当たり的な対策を弄じて後手にまわるばかり。この汚染水対策を根本的に解決しない限り、廃炉作業は一歩も進まない。未だに溶けた核燃料の実態が掴めず、ロボットを投じても失敗を重ねるばかり。

◎子供の甲状腺ガンは増え続け、福島の若者や妊婦さん、親たちの不安はいかばかりか。東電は、故郷を追われ避難生活を強いられている福島県民12万人の苦衷を踏みにじり、補償・賠償を値切り、被ばく労働者の過酷な労働環境・条件も改善しないまま、原発現場から熟練労働者が減り続けている深刻な事態を放置して、柏崎刈羽原発の再稼働に動き出した。

◎このような世界に類をみない東電の犯罪性が不当にも司法で裁かれず、一切の責任をとろうともせず、倒産もしないという「現実」は、九州電力や関西電力の再稼働の動きに拍車をかけている。
 全国の原発再稼働を許さないために、東電が責任を取るまでとことん追及していこう!
 2011年3月11日の東電福島第一原発事故を、東電に忘れさせないために、そして私たちも忘れていない事を示すために、毎月11日、抗議のハガキを集中して出そう!
 ハガキ3枚+抗議の宛先等のチラシ1枚=1セット200円

◎問合せ&申し込み先;ハガキセットの郵送をご希望の方は、たんぽぽ舎へお申込み下さい。可能な限りメールでお申し込みの上、先にお振込をお願い致します。
・たんぽぽ舎 〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5階
       TEL 03-3238-9035  FAX 03-3238-0797
・郵便振込番号 00180-1-403856 加入者名 たんぽぽ舎
 通信欄に「東京電力への抗議ハガキ代金」と記入し、ハガキ代金+送料100円
 (7セット以上の送料は別途ご相談下さい)をお振込み下さい。


┏┓
┗■2.原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会である!
 |  院内公開ヒアリングで明らかに
 └──── 天野惠一(再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
                                         人民新聞掲載済み(2015/4/29)

◎ 福島原発事故の原因について、まったく調査できないまま(内部がどうなっているか、落ちた核燃料がどうなっているのかすら、まったくわからない状態で)、「新規制基準」なるものをつくりだした原子力規制委員会。その「規制委」のゴ―サインで、川内原発(1・2号機)の再稼働への動きは着々と進められている。今は1号機の工事計画が認可され、3月30日には1号機の使用前検査が着手された(保安規定も提出目前)。
◎ こうした状況下で、私たちは昨年12月と今年の2月に、原子力規制委員会のスタッフを呼び出し、議員会館内、公開交渉(ヒアリング)を開催して、どれだけ「規制」の内実が、住民の安全(命)を無視したものでしかないかを、より具体的に明らかにする作業を積み上げてきた。特に2月の時は、九州電力が提出し、「規制委」が公開している「工事計画資料」なるものは、黒枠白抜きマスキングだらけで、事実上解読不可能なデータにすぎない事実を具体的に示し、問い詰めた。さらに工事が認可される、はるか以前から先行工事が大々的になされているという、何のための工事「認可(チェック)」制度であるのか、まったく理解できないような実態についても、問いただした。
 「規制委」のスタッフの対応は、典型的な官僚答弁で、問題にされている中心の問い(批判)に対応せず、自分たちが答えやすい周辺の関連問題に対応をズラし、お役所の抽象言語を散りばめて、紋切り型に、わかったような答えを示す、という腹立たしいばかりの応対であった。
 それでも私たちは、問い続け、批判の言葉をぶつけ続けた。スタッフ側の、そのインチキ答弁の姿勢自体が、科学技術的知見に基づく、原発利権から第三者である透明性を原則の、住民の生活と安全のための「規制委」というタテマエとは裏腹の機関。
 まったく、原発再稼働へ向かう、電力会社(資本)と安倍自民党政権にコントロールされた、再稼働を(あの福島大惨事の後に)正当化してみせるための機関である事実を、あからさまに示していたからである。
 この「交渉」を通して、川内原発再稼働審査が、すでに終了しているかのごときムードが、マスコミ報道などを通してつくりだされているが、終了などしておらず、この工事計画審査プロセスこそが、「審査」の本番でなければならないのに、そうなっていないことが大問題であるという事実に私たちも気付かされた。
 そして、この操作と隠蔽の手口のあくどさという点では、原子力規制委員会は、かつての福島事故後悪名をとどろかせた「原子力安全・保安委」とまったく変わらない、原子力利権に群がる<ムラ>の組織に過ぎない。いやそれより悪化している(自称専門家)集団である、という思いを私たちは強めた。
 だとすれば、「審査」プロセスへのマスコミや人々の関心を引き出し、規制委=「再稼働推進委」の実態を明らかにし続ける活動を、私たちは、さらに持続しなければと考え、4月21日に、あらためての対規制委院内ヒアリングを準備しだした。
◎ そこに、4月14日の「高浜原発3・4号機の運転差し止めを命じる仮処分決定」(福井地裁)が飛び込んできた。それは「新規制基準は合理性を欠く」とストレートに原子力規制委員会がまったく「規制」などしていない事実を明言した。私たちが具体的に批判してきた事実に即した司法判断であった。
 この「決定」に勇気づけられながら、私たちは4月21日の院内ヒアリングに向かった(出てきた規制委スタッフは8人)。
 まず、データの隠蔽(重要な数字の白抜きマスキング)については、より詳細に、その大量のマスキング部分を示しながら、一つ一つ問い詰めた。この点については、ノラリクラリと問題点をかわし、営利企業の秘密の防衛のために必要で問題なし(自分たちにはデータがわかっているのだから)、という対応に変化はなかった。公開の原則の「例外」というが、これでは「例外」が原則になっているではないかという私たちの批判に答え、少しでもデータを明らかにしようという姿勢は示されなかった。ただ、このやりとりを通して、マスキングは電力会社の要請によるものだが、「規制委」側は、それを無条件に認め、OKしている実態が、前回よりスッキリと私たちに明白に認知された。会場では参加者から「電力会社のイヌで恥ずかしくないのか」という怒りの声が飛んだ。
 「基準地震動」のつくりかた自体への批判(基準自体がデータの操作の産物)。さらに新基準にあわせたハードの部分の工事が、まともに行われていないのではという批判。この批判は「福井地裁」の「決定」をも踏まえ、執拗になされたが、アアイエバコウイウ的対応以外はなされなかった。さらに、検証していたが対応できないことは明らかなので、それ自体を隠していた「テロ対策」についての質問も、はぐらかしただけ。
◎ 福井地裁の「決定」に対し田中俊一規制委委員長は、その決定は、「規制委」は当事者ではないからと、いい加減にかわしながら、「事実誤認がいっぱい」とその「決定」の影響を、抑えるためのデマゴギッシュな政治的発言を記者会見でしていた。田中発言の方が「事実」を捻じ曲げていることは、言うまでもないが、「再稼働推進委員会」の委員長の言葉としては当然のものなのだろう。規制委の個々のスタッフにも、その委員長の精神は、よく共有されていると、この交渉を通して、私たちは強く実感した。
 それでも、いやそれだからこそ、私たちは、さらに公開交渉(ヒアリング)を持ち続けようと決意している。


┏┓
┗■3.5月27日(水)九州電力福岡本店行動にご参加を!
 |  5月16日(土)鹿児島スタートの311キロデモにもをご参加を!
 └──── ストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委員会

◎ 5月27日(水)午後2:00九電前集合 午後3:00より九電福岡本店に、
 乗り込みます。
 1.10万人以上の署名手渡し(署名用紙添付)
 2.公開質問状に対する回答を得る(公開質問状添付)
 この2点です。道理なき再稼働、一切の責任なき再稼働は許さない、という強い決意で臨みます。これまでは、時間切れ、再交渉の約束という形で引きさがりましたが、今回はそうはいきません。徹底して深夜に及ぶ交渉も辞さず、きちんとした回答を引き出します。

◎ 5月16日、鹿児島をスタートして、12日間311キロデモを敢行し、27日
 九電福岡本店に乗り込みます。5月8日記者会見しました。
   「ストップ川内原発再稼働! 311キロ リレーデモ」
 5月16日(土)AM9:00 照国神社前集会後 10:00スタート。
           3号線を北上します。
 途中参加大歓迎。ぜひ、ご参加、呼びかけてください。
 この件の問い合わせ先は 岩下 090-4759-2927


┏┓
┗■4.5月3日再稼働阻止全国ネットワーク第2回総会および
 |  その前の横浜大集会の録画です ご覧下さい
 └──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」

☆5・3憲法集会~戦争・原発・貧困・差別を許さない~(主催発表:3万人余)
録画1.http://twitcasting.tv/showering00/movie/165349129
  2.http://twitcasting.tv/showering00/movie/165350054
  3.http://twitcasting.tv/showering00/movie/165362160

☆再稼働阻止全国ネットワーク第2回総会
  1.http://twitcasting.tv/showering00/movie/165394188
  2.http://twitcasting.tv/showering00/movie/165400960
 ※3.http://twitcasting.tv/showering00/movie/165407179
    ※3.のみは、今後の行動方針等のため一応、一般公開は控えました
    ので、「合言葉」=パスワード「全国ネット」を入力の上で
    御覧ください)


┏┓
┗■5.新聞より2つ
 └──── 

 ◆国の原発優先政策 8割 変更求める 再生エネもっと活用を
  民間団体 全国アンケート

  原発などに対する国民の意識を継続的に調査している民間団体「安全・安心研究センター」(東京都渋谷区)は、再生可能エネルギーを活用するために国がエネルギー政策を変更したり、投資したりするすることを8割以上の人が求めているとするアンケート結果をまとめた。センター代表の広瀬弘忠・東京女子大名誉教授は「政府は原発を重要なベースロード電源と位置付けるが、世論はエネルギーシフトを求めている」と話している。(中略)
 調査ではアンケート対象者に対し、再生エネの利用促進には、送電網の増設や揚水ダム、地熱発電所の新設など、国のエネルギー関連計画の全般的な変更と投資が必要となると説明。その上で、計画変更と投資に賛成した人は83%で、反対の15%を大幅に上回った。(後略) (5月9日東京新聞社会面より抜粋)


 ◆始末できぬ核のごみ

 東京都三鷹市の主婦田中のり子さん(65)
  核のごみの後始末もできないのに原発を再稼働するのは暴挙。東京五輪の影響もあって東北の被災地では労働力不足や資材高騰が起きている。福島も米軍基地問題の沖縄も、見捨てられている。

 千葉市稲毛区の元大学教員志村道夫さん(68)
  ドイツの首相は原発離脱を決断した。福島の事故を目の当たりにした日本の首相は経済的利益と政治的思惑だけで再稼働にまい進している。ましてや原発の海外売り込みに走るとは信じがたい。
           (5月9日東京新聞【金曜日の声 官邸前】より)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2476】
2015年5月7日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.5/6脱原発久里浜パレード 街の真ん中の核燃料製造工場の停止めざして
   これまで水素による火災事故、被曝労働など
   数回のアクシデントがあった工場    山田和明
★2.テント近くに来たら手を振ってくれるだけでも力になります
   「がんばってるね!応援してるよ」という意思表示は大切です
   5/1第147回官邸前・国会前抗議行動報告     にしざきやよい
★3.テント日誌5月4日(月・休日)
   経産省前テントひろば1332日 商業用原発停止596日
   在特会系のグループのテント襲撃予告から    三上 治
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆「福島原発告訴団5/21検察審査会激励行動&院内集会」のお知らせ!
   日時:5月21日(木)12:30~13:15  東京地裁前
   院内集会 14:00~16:00  会場:参議院議員会館・講堂
  ◆ドキュメンタリー映画「ナオトひとりっきり」追加上映!
   中村真夕(監督・撮影・編集)
   渋谷、福島、大阪、神戸、京都、愛知、横浜、新潟、広島で上映
★5.新聞より2つ
  ◆川内原発 住民ら即時抗告 再稼働差し止め求める
                       (5月7日東京新聞夕刊より)
  ◆核ごみ処分地 政府主導 公募方式を今月改訂 「有望地」提示
                       (5月4日東京新聞より抜粋)
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※5/9報告・学習会にご参加を!
  福島第一原発収束作業現場の実態と労災死亡事故の背景に迫る
  被ばく労働者Aさんの報告
 日 時:5月9日(土)18時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 主 催:被ばく労働を考えるネットワーク
 連絡先:090-6477-9358(中村)
 資料代:500円
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※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
 5/8(金)首相官邸前・国会議事堂前抗議-第148回
 日 時:5月8日(金)18:30~20:00
 主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
       当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
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┗■1.5/6脱原発久里浜パレード 街の真ん中の核燃料製造工場の停止めざして
 |  これまで水素による火災事故、被曝労働など
 |  数回のアクシデントがあった工場
 └──── 山田和明(たんぽぽ舎ボランティア)

 5月6日、久里浜で初の脱原発パレードが行われた。たんぽぽ舎ボランティアで横須賀在住市原さんの呼びかけにより実現した。
 脱原発運動は党派の対立をこえてみんなで一緒に行ないたいと各団体に申し入れた。
 旗竿など立てずに歌や演奏などで、和気あいあいとパレードした。
 横須賀は、米軍の原子力空母や原子力潜水艦ではよく知られているが、実は街の真ん中に核燃料製造工場があることはあまり知られていない。1970年に竣工した(株)グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンは全国の40%を占める沸騰水型原子力発電所で使う核燃料集合体を製造してきた。あの放射能をまき散らした福島第一原発でも使用されていた。
 これまで、水素による火災事故、被曝労働など数回のアクシデントがあった。
このような危険極まりない工場の停止を実現するために、毎週月曜日15時から16時、工場裏門前で抗議行動を行っている。
 この日のパレードは、久里浜駅前の繁華街を通って、この工場までの約1時間。
小型トラックには2匹の山羊さんも、そして反原発の腹巻きしたわんちゃんなどユニークな参加組も。
 私たち、経産省前テントひろば、たんぽぽ舎有志も東京から駆けつけた。
最後に「もう作らないで核燃料」宣言を読み上げた。


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┗■2.テント近くに来たら手を振ってくれるだけでも力になります
 |  「がんばってるね!応援してるよ」という意思表示は大切です
 |  5/1第147回官邸前・国会前抗議行動報告
 └──── にしざきやよい(たんぽぽ舎)

  夏の初めの良いご陽気、新作の作品もお出迎え、さぁさ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。テントの皆んなも待ってるよ。
 初夏となりました。四季が無くもっぱら最近は、暑い寒いの両極端、風雅な気分もなかなか盛り上がりませんな。そんな中でも、時折心地よい風が吹く霞ヶ関、抗議日和でございます。
 関電さんにひとしきり、高浜20年延長の狂気を説き、再稼働の愚かさを訴え、東電原発事故を忘れるなとスピーチ。
 横須賀から来てるIさんは、警備員さんに向かって、連帯を呼びかけてた。そう、放射能は、何の差別もしないからね、等しくヒバクしますからね。関電も東電も九電もあらしまへんでぇ。
 で、官邸前へ、今日はたんぽぽ舎を出る時バタバタだったので、持ち場確認しなかった、ま、テキトーにふらふらするか、ってな事で外務省前に来るといつもは、もっと国会前近くにいる、「無主物」の絵の人が、新しい絵を「無主物」の両脇に並べてた。向かって左は、タイベックを着、マスクを着け、うな垂れている作業者が沢山、並んだその列の前にやはりタイベックを着た人が倒れてる。並んでる人も、倒れている人も皆んな鎖でつながれてる。右の絵は、仮設住宅が並ぶ中、ぽつりと立ち尽くす男、影を長くひいている。
 私には、かける言葉がない。何を言っても白々しい。そばに立って、作者の方がいろいろ説明してくれる、私も何か言わなくては、で、私「わたしも昨年、福島に行ったんですよ」と言った「福島のどこに?」と返され。
 あれは何という町だったかしら、海沿いに荒涼と広がる空地、コンクリートの基礎だけ残されている、雑草さえまばらにしかはえていない。山肌が赤茶にえぐられた山、内陸に行けば、何事もない町、でもその中に突然現れる仮設住宅、周りの風景に溶け込めない異質さ、でも、その中で暮らしている人がいる。あれはフクシマ、町の名前は思い出せない。
 今度は、町の名前思い出せるよう、福島を訪ねたい。
 今日は、官邸前、国会前共に人数が少なくなっていた。連休だからかな、後に大きな集会が控えてるからかな、などと理由を考えながら、テント前まで、帰る。 終わりの報告で、テントのOさんが、「テント近くに来たら、手を振ってくれるだけでも力になりますから、よろしく」と言ってた。
 そうだね。がんばってるね!応援してるよ、と意思表示は、大切ですな。行き帰り、今度は、ご挨拶は、欠かしません(^o^)/


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┗■3.テント日誌5月4日(月・休日)
 |  経産省前テントひろば1332日 商業用原発停止596日
 |  在特会系のグループのテント襲撃予告から
 └──── 三上 治

  「新社会運動」を名乗る在特会系のグループが5月4日にテント襲撃をネットで予告していたが、テント前には100名を超える人々がテントを守るために集まっていただいた。
 彼らは10数名でやってきたが、テントの対面の外務省前の一隅で宣伝して帰った。多くの皆さんが詰めかけていただいたので、テント襲撃は防げたがこれは厄介である。
 今後は予告なしの襲撃が今後も予想されるからだ。僕らは最低限の防衛措置、つまりはテント全体の行動を貫く、非暴力・非服従の方針を持って対応するだけだが、彼らの行動はテントの破壊だけでなく、対立現象を引き起こし、警察の介入を狙うという点がある厄介なのだ。でも、こうした歓迎しない面々がテントにやってくるのは避けられないことで、一つ一つ対処するしかない。僕らは対応方法についての議論も重ねながら、最善の対応策をやっていくつもりである。
 この日、第二テントでは「何でも知ろう。お話し会」があり、森瑞枝さんを講師にした「神とは何」、「神社とは何」というのがあった。僕は参加を予定していたが、急用が入り残念な結果になった。後日、参加者からの報告を受けたいが、テントにいろいろの企画を提起したり持ち込んだりしてこうした催しをやってもらいたい。申し出があれば手伝わせていただく。


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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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 ◆「福島原発告訴団5/21検察審査会激励行動&院内集会」のお知らせ!

  2012年告訴を審議している第五検察審査会と、2015年告訴を審議している第一検察審査会の委員のみなさまを激励にまいります。
 ここが世論の高まりを示す正念場かもしれません。告訴人のみなさま、支持者のみなさま、東京地裁前にお集まりください。
 その後、参議院議員会館講堂に移動して、古賀茂明さんを迎えて院内集会を開催します。

    5/21検察審査会激励行動&院内集会
日時:5月21日(木)12:30~13:15  東京地裁前
院内集会 14:00~16:00  会場:参議院議員会館・講堂
 『原発なしの方が成長できる―改革はするが戦争はしないフォーラム4―』
講師:古賀茂明さん(古賀茂明政策ラボ代表)
     (通行証の配布は、13:30からです)
交通:福島からバスが出ます!【参加費1500円】
   お申込み・お問い合わせは 電話:080-5739-7279
主催:福島原発告訴団
   詳しくはブログを http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/


 ◆ドキュメンタリー映画「ナオトひとりっきり」追加上映

  原発から12キロの町に理想郷を作った男のドキュメンタリー映画「ナオトひとりっきり」好評につき追加上映決定!
 「ナオトひとりっきり」は、原発12キロの富岡町に1人残って動物たちと生きている松村直登さんを1年近く追った映画です。
           中村真夕(監督・撮影・編集)

渋谷 アップリンク   5月23日から6月5日
福島 ポレポレいわき  6月13日から6月26日
大阪 シアターセブン  5月16日より5月29日
神戸 元町映画館    6月20日より
京都 立誠シネマ    6月20日より
愛知 名古屋シネマテーク 6月20日より
横浜 ジャック&ベティ 7月より
新潟 シネウィンド  公開時期調整中
広島 横川シネマ   公開時期調整中

映画の公開情報は下記の公式ホームページの方で随時お知らせいたしますので、
よろしくお願いいたします。 映画ホームページ:http://aloneinfukushima.com


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┗■5.新聞より2つ
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 ◆川内原発 住民ら即時抗告 再稼働差し止め求める

  九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働差し止めの申し立てを却下した鹿児島地裁の決定を不服として、周辺住民らは6日、福岡高裁宮崎支部に即時抗告した。
 住民側弁護団は記者会見し「地裁の決定は論理的に破綻している部分が多い。われわれの意見について判断していない部分もあった。到底受け入れられない。高裁の裁判官には正面から向き合ってもらい、再稼働前に決定を得たい」と述べた。
 4月22日の鹿児島地裁決定は「原発の新規制基準は合理的で、基準に適合した川内原発の安全性は確保されている」と判断した。九州電力は夏の再稼働を目指している。
    (5月7日東京新聞夕刊より)


 ◆核ごみ処分地 政府主導 公募方式を今月改訂 「有望地」提示

  政府は今月、原発から出る核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分に関する基本方針を7年ぶりに改定する。これまでは公募方式で、自治体が処分地に名乗りを上げても住民の反対で頓挫した経験を踏まえ、政府が「科学的有望地」を示した上で、全国の複数の自治体に調査を申し入れる仕組みを導入する。
 処分地探しは、電力会社でつくる原子力発電環境整備機構に任せきりで見つからず、原発は「トイレのないマンション」と批判されてきた。夏以降に再稼働を控え国主導で候補地選びを加速させる。宮沢洋一経済産業相は対象地域に関し「かなり広い地域が出てくる」との考えを示している。
 現行方針では、使用済み核燃料はプルトニウムなどを取り出し、残りを地中深くに埋め「地層処分」するとしている。新方針でも地層処分を前提に処分地を探すが、再処理せずに燃料を直接処分する研究も同時に進めることにした。また、将来の政策変更や技術革新に応じ、処分地や処分方法の見直しができるようにする。(後略) 
    (5月4日東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2477】
2015年5月8日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.平和・原発・貧困・差別など各分野から小異を超えて結集する
   企画は素晴らしい
   3万人というのだがこれは極めて厳しい数字であり
   自画自賛してはならない
   5・3憲法集会に参加して    上岡直見
★2.シノップで4万人が「日本は原発を輸出しないで!」と叫んだ!
   トルコのプナールさんからのメッセージと「緑の新聞」の記事です
           ノーニュークスアジアフォーラムジャパン事務局
★3.ストップ再稼働!6.7 3万人大集会 in 福岡
   ~川内原発のスイッチは押させない!~
   ☆内田麟太郎(絵詞作家)さんのメッセージ
★4.新聞より1つ
  ◆まだ原発に頼るのか 15年後の電源   (5月4日東京新聞社説より抜粋)
★5.テント日誌5月1日(金)
   経産省前テントひろば1329日 商業用原発停止593日
   高く昇る鯉のぼりというには小さいが…
   テントには可愛らしい鯉のぼりが泳いでいた
   昨夜、乱さんが取り付けてくれたそうだ  (I・K)
━━━━━━━
※5/9報告・学習会にご参加を!
  福島第一原発収束作業現場の実態と労災死亡事故の背景に迫る
  被ばく労働者Aさんの報告あり
 日 時:5月9日(土)18時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 主 催:被ばく労働を考えるネットワーク
 連絡先:090-6477-9358(中村)
 資料代:500円
━━━━━━━

┏┓
┗■1.平和・原発・貧困・差別など各分野から小異を超えて結集する
 |  企画は素晴らしい
 |  3万人というのだがこれは極めて厳しい数字であり
 |  自画自賛してはならない
 |  5・3憲法集会に参加して
 └──── 上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]

◯ 首都圏の「5・3憲法集会」に参加した。平和・原発・貧困・差別など各分野から小異を超えて結集する企画は素晴らしく、会場の横浜市臨港パークは人で満杯となった。参加者が一斉に手を振るハイライトもありマスコミも好意的に伝えてくれた。しかしまだまだ鉢巻を締め直さなければならないのではないだろうか。主催者側の発表で3万人というのだが、これは極めて厳しい数字であり自画自賛してはならないと思う。
 というのは、沖縄の集団自決教科書問題で11万人集まった記録がある。これに対し右翼のゴミ文化人が悪意的に再推計をしてせいぜい2万人だと言った。
 たとえそれを採用するとしても、首都圏で3万人とは何だと沖縄の人に怒られるのではないだろうか。当日の横浜で行楽の人出は30万人くらいだという。
◯ 東京の山手線内では平日1日に600万人くらいの人が出入りする。それに対して1万の桁ではまだまだ政権を揺るがすには心もとない。
 憲法集会ではやはり組織の動員が目立ち、不特定多数の市民は少ないと感じられた。私自身も事前に「今年の憲法集会はどこかな」と自分からさがしてようやく開催要項がわかった状態であり、たんぽぽ舎はともかく、他にいくつも加入している市民運動のメーリングリストや市民団体のホームページでは直接には情報が回っていなかった。マスコミも事前の取り上げは弱かった。広報に一層の工夫が必要だと思った。


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┗■2.シノップで4万人が「日本は原発を輸出しないで!」と叫んだ!
 |  トルコのプナールさんからのメッセージと「緑の新聞」の記事です
 └──── NNAFJ(ノーニュークスアジアフォーラムジャパン)事務局

 「日本政府がトルコ政府と契約をして原発を輸出する予定のシノップ市で、4万人が集まって、『原発反対!』『日本は原発を輸出しないで!』と叫びました(4月25日)。日本人のみなさまにお知らせです」 (P?nar Demircan)

下記は、トルコ「緑の新聞」の記事(トルコ語)です。
4万人の写真を見てください。
 <http://yesilgazete.org/blog/2015/04/25/40-bin-kisi-sinopta-nukleer-e-gecit-yok-diye-haykirdi/>

「原発に通行権はない!」―シノップで4万人の叫び
プナール・デミルジャン (トルコ「緑の新聞」 2015.4.25)

 トルコを含めヨーロッパで何百万人もの健康に爪痕を残した史上最悪の災害、チェルノブイリ原発事故の追悼記念集会が、29年後の今日シノップで行なわれ、4万人が参加した。
 40年間反原発闘争をくり広げ国民が反対しているにもかかわらず、政府、官僚が協定に調印し原発建設を強行するなら、国民は道に出て列を作り、これに反抗する。この国に住む人々に原発は必要ないのだ!
 イスタンブールからも1000人が参加したシノップでの反原発集会は、80を超える民間団体と市民のサポートで巨大になった。シノップ県反原発プラットフォームと公務員労働組合連合のよびかけで、市の中心で始まったデモ行進の列は、シノップ・ウールムムジュ広場へと続いた。地元の漁師たちも、「シノップに原発はいらない」と書かれたポスターを漁船に吊るしてデモに参加した。民家や小売店の窓でも同じポスターが目に留まった。
 停電が1日中続いた3月31日の翌日、シノップ原発建設へ向けた協定が調印された。この停電の原因は「電力の過剰供給」だったことがのちにエネルギー大臣の話で明らかになったのだが、エネルギーの過剰供給があるにもかかわらず、さらなるエネルギー創出のため政府が原発建設を申請したことに私たちは戸惑いを隠せなかった。
 協定への調印がなされたのと同日、アックユで原発建設の起工式が行なわれ、すぐに原発の宣伝広告が世間に出回った。この広告に子供を起用したことに国民はとくに強く反発し撤廃を求めた。業界団体は広告の撤廃を法的に申請せざるをえなくなった。しかし政府は原発建設に必死になっているため、広告を撤廃するどころか、4月23日「子供の日」に、首相の椅子に座る子供たちの耳に囁き「原発建設は必要だ」と言わせた。
 その結果4万人が、「原発にNO! 原発に通行権はない!」と叫ぶため25日シノップに向かうこととなった。
 チェルノブイリ事故の29周年追悼のため、シノップと同様のデモが明日26日、イスタンブール、アンカラ、メルシンなど多くの県と、アックユ原発から90km離れたキプロスで行なわれる。未来と健康な次世代を願うすべての人に参加してほしい。 <http://www.nonukesasiaforum.org/jp/134a.htm>
(デモのスナップと、シノップ観光地図とプナールさん写真あり)


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┗■3.ストップ再稼働!6.7 3万人大集会 in 福岡
 |  ~川内原発のスイッチは押させない!~
 └──── 5/7【報告】第1478日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★
              より

 <6.7 3万人大集会メッセージ>

  ☆内田麟太郎(絵詞作家)
  「故郷が好きだから。故郷へ帰れない人がもう出ないように。」

 == 集会成功のため ご賛同 ご協力 お願いします。==
 ※出店(マルシェ)・出展ブースも募っています。5/12締切
 詳細:ウエブ・HP http://bye-nukes.com でダウンロード。


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┗■4.新聞より1つ
 └──── 

 ◆まだ原発に頼るのか 15年後の電源

  経済産業省が2030年に目指す電源の種類別の発電比率案を公表した。再生可能エネルギーは抑え、原発利用を最大限に見込んだ。原発再稼働に頼るのでは、日本の未来は見えない。
 公表された目標は、液化天然ガス(LNG)が27%、石炭が26%、再生可能エネルギーが22~24%、原子力が20~22%などとなっている。省エネと再生可能エネルギーで、二酸化炭素(CO2)の排出を減らすのが狙いだ。この案を基に、先月30日、温室ガス削減目標が30年までに13年比で26%と決まった。(中略)
 「原発は稼働から40年で廃炉」の原則を守れば、30年には発電比率が14~15%まで下がる。ある委員は「時間がたてば新増設の話もできる」と言った。実際には、原発は建設を計画してから運転開始まで長い年月がかかる。新増設は「現実的な話」ではない。20%超の目標は、老朽原発を40年を超えて稼働させる余地を残すための感が否めない。
 再生可能エネルギーを導入すると電力料金が高くなるので、原発を使うという方針だが、これも疑問だ。計算には実際の原発ではなく、モデルプラントを使った。発電コストは30年で「10.1円以上」。各電源の中でもっとも安いが、「以上」と付くのは原発だけだ。「青天井ではないのか」と疑問を呈した委員もいたが、上限が示されることはなかった。
 再稼働に際しては、個々の原発の発電コストの公開を求めたい。リスクがゼロではなく、被害は電力会社だけでは負いきれないのだから、当然の要求だと考える。
 福島第一原発事故調査委員会(国会事故調)の黒川清委員長は「事故は『変われなかったこと』で起きた」と指摘した。有識者会合を見ていると、3・11後も政府は変わっていない。
 ただ、希望もある。同案は需要を過大に見込んでいるといわれる。原発の20%超は、需要の下振れと、家庭と職場での省エネで大幅に減らせるかもしれないのだ。国に頼ってもダメ、というのも3・11の教訓だ。
  (5月4日東京新聞社説より抜粋)


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┗■5.テント日誌5月1日(金)
 |  経産省前テントひろば1329日 商業用原発停止593日
 |  高く昇る鯉のぼりというには小さいが…
 |  テントには可愛らしい鯉のぼりが泳いでいた
 |  昨夜、乱さんが取り付けてくれたそうだ
 └──── (I・K)

 このところ初夏を思わせる暑い天気が続いている。国会通りのつつじが満開で美しい。
 Tシャツプロジェクト企画の281さんデザインTシャツが出来上がり販売を始めた。早速買って着てみた。値段はカンパの意味も含めての設定で高めだが、日本製の生地で着心地が良い。脱原発の思いをこめて皆に着て欲しいと思う。
 6時過ぎ、たんぽぽ舎の人たちがテント前に集合。柳田さんがマイクを握り、関電前抗議の報告、今後の予定などを話した。
「5月3日の横浜憲法集会では、テントや再稼働阻止ネットなどと一緒にブースを借りた。5月13日には九電・東電前行動がある。東電前行動は20回目、あんな大きな事故を起こしながら東電は誰も罰を受けていない。それが九電や関電をつけあがらせているのだから東電抗議は大事。
 そして最後に経産省前にあるテントの役割の大切さを訴え、テントを守ろう」と言って下さった。
金曜日はたくさんの人が寄ってくれるので心強い思いだ。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2475】
2015年5月2日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
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★1.二つの司法判断 高浜と川内、何が違うのか (上)
   「基準地震動」に信頼性なし
   「新規制基準」は安全を保証しない   山崎久隆
★2.あまりのすばらしさにメールしました
   先日(4月30日【TMM:No2473】)の記事
   祝!「高浜原発運転差し止め」
   4/29「ラブデモ」グループ・ありがとうパレード
                     ちゃうちゃううさぎ
★3.「プレートの異端児」が引き起こしたネパール地震
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその100
                      島村英紀
★4.「原発事故被害者の救済を求める全国運動 第二期署名」のお願い
   原発事故被害者の住宅・健康・保養支援の立法化と
   完全賠償の実現を求める請願署名
   集約日:2015年5月末日
★5.新聞より2つ
  ◆東海原発 低レベル廃棄物の埋設 原電、年度内申請へ
                   (5月1日茨城新聞1面より抜粋)
  ◆原発 疑問感じず責任    (5月2日東京新聞【金曜日の声 官邸前】より)
━━━━━━━

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┗■1.二つの司法判断 高浜と川内、何が違うのか (上)
 |  「基準地震動」に信頼性なし
 |  「新規制基準」は安全を保証しない
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

◎ 4月14日、福井地裁は高浜原発について差し止めの仮処分決定を出した。これで高浜原発は異議審で決定が覆るか、判決により運転を認められるまで再稼働は出来なくなった。
 同じく司法判断が注目された川内原発の差止仮処分は、4月22日鹿児島地裁で、全く異なる「差し止め棄却の決定」がなされた。
 同じ原発の運転差し止めで、何が違ったのだろうか。

◎「新規制基準の評価」が違う

 原発の稼働は、規制委員会の新規制基準に適合しているとの決定がなければならない。この基準が、そもそも原発の安全確保に意味のある規制になっていることが重要だが、二つの裁判所の判断は真っ二つに分かれている。
 鹿児島地裁は、基準は厳しく、火山学者などの専門家も含めて十分な審理が尽くされたと認定した。「新規制基準は,国内外の最新の研究成果や調査結果等を踏まえ,多数の専門家によって構成される合議体において、相当期間・多数回にわたる検討・審議を行った上,一般からの意見募集とその検討を経て,専門的知見を有する原子力規制委員会によって策定された」
 一方、福井地裁は、同じ基準について「緩やかにすぎ,これに適合しても本件原発の安全性は確保されていない。新規制基準は合理性を欠くものである。そうである以上,その新規制基準に本件原発施設が適合するか否かについて判断するまでもなく債権者らが人格権を侵害される具体的危険性即ち被保全債権の存在が認められる。」と指摘している。
 要は、3.11以前と以後の世界で、原子力安全行政は新たな地平を切り開いたのかどうか、東電福島第一原発事故の教訓を十分くみ取り、再発を許さない厳しさにまで昇華しているのか、が問われていた。それを満たすと見たのか、不十分と見たのかで結論は全く変わった。
 鹿児島地裁は、従来以上に多岐にわたる専門家を招集し、一般の意見も聞きと、幅広い知見に基づくことを強調している。しかし本当にそうなのか。既に、個別の判断について批判が続出している。そもそも「意見を聞く」とは何か。少なくても規制基準適合審査書に対して何万件もの一般からのパブコメを一蹴した規制委員会の姿勢に「意見を聞く」態度など無かった。さらに現在も行われている工事認可申請については、もはやパブコメをする気さえも無い。いや、出来ないのだ。
 なぜならば、工事認可申請書類は最初の提出でさえ2万頁以上の分量なのだが、主要な図や表組みは白抜きなので、意見を言う前に内容を知ることが出来ない。
 パブコメを行う際、中身不明の文書を見せられて意見を言えなどと、あり得ないだろう。だから工事認可申請は一切パブコメに掛けられない。しかし裁判所は、あろうことか規制基準適合審査結果の文書に対するパブコメまでも「意見を聞いた」ことにしてしまった。
 火山の専門家からも異論が噴出した。藤井火山予知連会長は、決定のあったその日に、火山学者の大勢の意見とかけ離れた決定であることを指摘し、あらためて原子力推進側の姿勢を批判している。
 一方、福井地裁の決定は、新規制基準そのものを細かく分析し、結局3.11以前と何ら変わらない議論の積み上げに過ぎないものと見極めている。
 権力者の力で押し切る姿勢が、最終的に原発震災を引き起こしたのだという反省に立脚して決定を書いたのが福井地裁ならば、鹿児島地裁は結局、独自の判断を避けて規制委員会側の見解を、さらに拡張して決定したと言わざるを得ない。

◎「地震の予測と影響」が違う、◎「最後は安全余裕に逃げるのみ」は(下)に。


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┗■2.あまりのすばらしさにメールしました
 |  先日(4月30日【TMM:No2473】)の記事
 |  祝!「高浜原発運転差し止め」
 |  4/29「ラブデモ」グループ・ありがとうパレード
 └──── ちゃうちゃううさぎ(メールマガジン読者)

  こんばんは。いつも情報ありがとうございます。
 いままでデモには何度も参加していますが、たいていは「○○反対!」とか「○○やめろ!」とかいう言葉が多かったと思います。
 一緒に歩きながらこの言葉に違和感がありながらも、伝えるにはこれしかないのかなと思い、声をあげておりました。が、この記事を読み「ありがとう!」と声を上げられることは素敵だなと思いました。
 周りで聞いている人も「ありがとう」の言葉なら嫌なはずはありませんよね。「○○反対!」とか「○○やめろ!」はどちらかといえば、攻撃的で聞いていて嫌な感じがする方もいらっしゃると思いますが、「ありがとう」ならすんなりと心に入り込めます。
 暖かい気持ちになれます。こんな風なパレードだったら楽しそう。
 素敵な企画を考えた中田絵美さんに拍手です。それこそ感謝です。
 ありがとうございました。今度ぜひ一緒に歩きたいです。


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┗■3.「プレートの異端児」が引き起こしたネパール地震
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその100
 └──── 島村英紀(地震学者)

  また「インド亜大陸」が大地震を起こしてしまった。
 ネパールで大地震があり、5200人以上が死亡、負傷者は11000人以上にものぼっている(註)。地震のマグニチュード(M)は7.8だった。
 インド亜大陸は、はるか南極海からプレートに乗って北上してきて、約1000万年あまり前にユーラシアプレートと衝突した。しかし、それだけではすまず、いまでも北上を続けようとしてユーラシアプレートと押し合っているのである。
 このためプレートの端がまくれ上がってしまって「世界の屋根」ヒマラヤやチベット高地を作った。ヒマラヤはいまでも毎年1センチずつ高くなり続けている。
 このインド亜大陸の動きはたびたび地震も起こしている。
 近年では2005年にもM7.6の大きな地震がパキスタンを襲って、確認された死者だけでも9万5000人以上という大惨事を生んでいる。
 また2008年に中国南西部で起きた四川大地震(M7.9)も多くの学校が潰れるなどして9万人以上が亡くなった。このほか2013年にもパキスタンでM7.7の大地震が起き、少なくとも数百人以上が犠牲になっている。
 今回のネパールの地震もパキスタンや中国の南西部で起きてきた地震の兄弟分の地震である。
 ネパールでも1934年にはM8.4の地震で1万人以上、1988年にもM6.6の地震で1500人近くが死亡している。
 インド亜大陸が動こうとしている限り、この種の地震は、インドの北にあるこれらの国々で続くに違いない。地震が起きるメカニズムは日本とはちがうが、プレートの動きのせいで地震常襲地帯であることは同じなのである。
 ところでインド亜大陸はここまで来るあいだに、数奇な運命をたどった。もともとこのインド亜大陸は、ひとつの大きなゴンドワナ大陸と呼ばれる大陸が1億5000万年ほど前に分裂して南極大陸ができ、割れた残りがアフリカ大陸、オーストラリア大陸などとともに分かれて、それぞれが北上していったひとつなのだ。
 そして、このインド亜大陸がアフリカの東沖、いまフランス領レユニオン島があるところを通ったときに、地球深部から上がってくる「プリューム」の上を通った。プリュームとは、風呂の中を泡が上がってくるように巨大なマグマのかたまりが上がってくるものだ。
 このプリュームから大量のマグマがインド亜大陸を割って吹きだしてきた。学問的には「洪水玄武岩」という。大量のマグマが出てきて、まるで洪水のように地表を広く覆ってしまうという一種の噴火だ。
 出てきたマグマは富士山の体積の100倍以上という途方もない量だった。こうしてインドのデカン高原ができた。玄武岩の台地で、面積が日本全土の約1.5倍、50万平方キロもある。
 日本の噴火とは比べものにはならない、過去有数の巨大な噴火だった。その後の暴れ方といい、インド亜大陸は「プレートの異端児」なのである。
  (5月1日『夕刊フジ』より)
  (註)記事が出た2015年4月30日現在の数です。


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┗■4.「原発事故被害者の救済を求める全国運動 第二期署名」のお願い
 |  原発事故被害者の住宅・健康・保養支援の立法化と
 |  完全賠償の実現を求める請願署名
 |  集約日:2015年5月末日
 └──── 
 衆議院議長 殿   参議院議長 殿  内閣総理大臣 殿   復興大臣 殿

【請願項目】
1.予防原則に基づき、原発事故被害者が幅広く健診を保障され、医療費の減免が受けられるよう「原発事故子ども・被災者支援法」第13条第2項第3項の具体化のための立法措置を求めます。
2.最低限、国際的な勧告に基づく公衆の被ばく限度である年1ミリシーベルトを遵守し、これを満たすまで賠償や支援の打ち切りなどにより帰還を強要しないことを求めます。
3.子どもたちが心身を回復することを目的とした保養を定期的に行えるように、国家制度の構築を求めます。
4.原発事故被害者が、避難先・移住先において生活再建ができるように、住宅支援措置の立法を求めます。
5.完全な損害賠償の実現およびADRの和解案受け入れの義務化を求めます。

◎詳細と署名用紙は http://act48.jp/files/shomeiyoushi20150115.pdf 
◎たんぽぽ舎にも、署名用紙があります。上記でダウンロードできない場合は、
 送料のみで発送できますので、お問い合わせ下さい。
第二次集約日:2015年5月末日
最終集約先:パルシステム生活協同組合連合会
      〒169-8526 新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿5F地域支援本部
呼びかけ団体:原発事故被害者の救済を求める全国運動実行委員会


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┗■5.新聞より2つ
 └──── 

 ◆東海原発 低レベル廃棄物の埋設 原電、年度内申請へ

  廃炉作業中の日本原子力発電(原電)東海原発(東海村白方)について、原電は30日、解体作業で生じる低レベル放射性廃棄物のうち最も濃度の低いレベル3(L3)の廃棄物を敷地内に埋設処分するため、本年度中に原子力規制委員会に事業許可申請をすることを明らかにした。原電は規制委の審査を経て、地元の理解が得られれば2018年度にも埋設処分を始める方針。 (後略)
      (5月1日茨城新聞1面より抜粋)


 ◆原発 疑問感じず責任
         (5月2日東京新聞【金曜日の声 官邸前】より)

  東京都日野市の会社員小西康裕さん(64)
 原発は絶対反対。即やめるべきだ。憲法も正規の手続きを踏まずに変えようとしている。9条だけは絶対に変えてはならない。部屋で新聞を読むだけではだめだと、今日初めて参加した。

  横浜市の主婦福嶋宗静(そうじょう)さん(66)
 子や孫の世代に少しでもいい日本をバトンタッチしなくてはと思う。1回目からほぼ毎週参加してきた。再稼働なんて狂気の沙汰。原発について疑問を感じてこなかったことに責任を感じている。
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