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たんぽぽ舎です。【TMM:No2474】
2015年5月1日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.国民の人格権を奪う原発再稼働は許されない
   「福井地裁高浜原発差し止め決定と大飯判決を読み解く」
                         山崎久隆
★2.「現在の原発ゼロを続けることが最良のエネルギー政策」
   4/28エネルギーミックス緊急集会での城南信用金庫理事長の見解
                         山田和明
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆5/18第8回講演と話し合いの会
   「この国はどこに向かうのか」―沖縄・福島 基地と原発から考える-
   北村 肇氏講演会   会場:羽前屋そば店(山形県山形市旅篭町)
★4.新聞より3つ
  ◆高浜原発差し止め判決は再稼働を求める側の良心を問うている
    孫崎 亨(4月25日・日刊ゲンダイ「日本外交と政治の正体」連載100より)
  ◆高浜 20年延長申請 1.2号機  関電、老朽原発で初
   圧力容器老朽化 取り換え不可能   (5月1日東京新聞より抜粋)
  ◆原発5基 運転終えたが… 行き場ないごみ 終わらない廃炉
   見えぬ処分先…敷地内で保管 立地自治体「残ることは許されない」
                    (5月1日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
━━━━━━━
※5/3「再稼働阻止全国ネットワーク」『第2回総会』のご案内
 原発再稼働阻止に向け、ご意見、ご提案を! どなたでも参加できます!
 5/3「憲法集会」終了後、かながわ労働プラザで開催
日時:5月3日(日)16時30分から19時30分
場所:「かながわ労働プラザ4F会議室」 会場費:500円
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」
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┏┓
┗■1.国民の人格権を奪う原発再稼働は許されない
 |  「福井地裁高浜原発差し止め決定と大飯判決を読み解く」
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

  2014年5月21日、福井地裁の樋口英明裁判長は『被告は大飯発電所3、4号機の原子炉を運転してはならない。』との判決を下した。また、2015年4月14日には高浜原発3、4号機の運転(再稼働)差し止め決定を出した。
 画期的判決の論理展開はどのようなものか。

◎人格権(憲法13条と25条)
  判決の根幹は、原発が深刻な事故を起こした場合、多くの人の生命、身体や生活基盤に重大な被害を及ぼすことを認定し、被害の程度に応じた安全性と高度の信頼性を電力会社に要求している。
 この根拠には、生存を基礎とする人格権(憲法第十三条、二十五条)で、全法律分野において最高の価値を持つとした。過去には志賀原発訴訟などの訴訟でも認められた。

◎人格権は、「憲法上の最上位の権利」
  人格権とは、個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、各人の人格に本質的な、総体である憲法上の権利であり、また人の生命を基礎とするものだから、日本の法制下においては、これを超える価値を他に見出すことはできないものである。
 この人格権、とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、人格権に基づき差止請求をすることができる。人格権は各個人に由来するが、侵害が大勢の人格権を同時に侵害する場合は、差し止め要請が強く働くのは当然であるとした。
 憲法を無力化しようとする安倍政権下で、この判決が出されたことは重要だ。

◎福島原発事故の惨状 
  福井地裁は福島原発事故について次のように認定した。まず15万人もの住民が避難生活を余儀なくされ、この避難の過程で少なくとも入院患者等60名がその命を失った。
 家族離散や劣悪な避難生活の中でもっと多くの人が命を縮めたことは想像に難くない。
 ウクライナ、ベラルーシでは、29年経った今も広範囲に避難区域を定めている。この事実は、放射性物質のもたらす健康被害について楽観的な見方をした上で避難区域は最小限の範囲で足りるとする見解の正当性に重大な疑問を投げかける。

◎原発に求められる安全性
  万が一にも大災害が起きないようにすること
 高浜差止決定文において福井地裁は、新規制基準を「緩やかにすぎる」と指摘した。これはどういう意味だろうか。
 その根拠の一つに、伊方原発訴訟最高裁判決がある。それによれば、原子炉施設の周辺住民の生命、身体に重大な危害を及ぼす等の深刻な災害が万が一にも起こらないようにするためには,原発設備の安全性につき十分な審査を行わせることとされている。(最高裁判所1992年10月29日第一小法廷判決,伊方最高裁判決)

◎経済活動は、人格権よりも劣位におかれる
  先に述べた大飯原発訴訟福井地裁判決では「原子力発電所は、電気の生産という社会的には重要な機能を営むものではあるが、原子力の利用は平和目的に限られているから(原子力基本法2条)、原子力発電所の稼動は法的には電気を生み出すための一手段たる経済活動の自由(憲法22条1項)に属するものであって、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきものである。」と明確に指摘している。
 また、大飯原発の再稼働については「国民の生存を基礎とする人格権を放射性物質の危険から守るという観点からみると、本件原発に係る安全技術及び設備は、万全ではないのではないかという疑いが残るというにとどまらず、むしろ、確たる根拠のない楽観的な見通しのもとに初めて成り立ち得る脆弱なものであると認めざるを得ない。」と指摘している。

◎再稼働を止めるための「不断の努力」(憲法12条)を続けよう
  原発においても同様の趣旨により運転をすべきではないと考える福井地裁の判決、決定は日本国憲法に最もかなった立場である。
 そのことを繰り返し粘り強く訴えて、再稼働を止めるために「不断の努力」(第12条)を続けていこう。


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┗■2.「現在の原発ゼロを続けることが最良のエネルギー政策」
 |  4/28エネルギーミックス緊急集会での城南信用金庫理事長の見解
 └──── 山田和明(たんぽぽ舎ボランティア)

  4月28日、衆議院議員会館にて[自然エネルギーで豊かな日本を創ろう!アクション]主催の緊急集会が行われた。
 同じ日に開催された「長期エネルギー需給見通小委員会」において経産省は2030年の[エネルギーミックス]について再生可能エネルギーを22%から24%、原発を20%から22%とする原案を報告した。
 この原案に対して、「緊急集会」では3つの見直しを求めた。
1、再生可能エネルギーの目標が低く過ぎる、少なくとも30%以上にすべき。
2、原案に依存を続ける内容は問題だ。
3、石炭火力の推進は地球温暖化から問題だ。
 という提案に対して、自民党河野太郎、秋本まさとしらが発言。これはあくまでも原案であって、自民党内部でも30%以上にという声は確実に増えている。民主党の菅直人なども野党の立場から同様の意見を。
 これに対して更に突っ込んだ意見が、日本消費生活アドバイザーコンサルタント協会、全国消費者団体連絡会、全国ご当地エネルギー協会、原子力市民委員会などから発言があった。
 一番印象的な意見は、城南信用金庫理事長吉原毅の見解だった。彼は「現在の原発ゼロを続けることが最良のエネルギー政策で、それは再生エネルギーと省エネルギー政策で十分可能だ」と述べた。
 私たち反原発運動を推進する立場から、これらのアクションと連携することが重要だと思う。


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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 

 ◆第8回講演と話し合いの会
  「この国はどこに向かうのか」―沖縄・福島 基地と原発から考える-
  北村 肇氏(週刊金曜日発行人・ジャーナリスト)講演会

 日時:5月18日(月)18時30分より
 会場:羽前屋そば店(山形県山形市旅篭町)
 主催:未来のエネルギーを考える会
    幸せの脱原発ウオーキング実行委員会
 問い合わせ:023-622-5733 辻春男
 会費:500円

「平和とは暮らしそのもの」と実感するものです。
宮城県出身の偉大な先輩、菅原文太氏の最後の言葉に、
「国の役目とは 1、国民を飢えさせないこと 2、戦争をしないこと」と
あります。
 そして私たちは想うのです、老いるを敬う社会をつくることだと。
山形市にて2012年8月3日よりの金曜デモ110回を超えましたが、なかなか参加人数は増えません。
近隣の方々、どうぞ講演会にご参加くださいませ。


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┗■4.新聞より3つ
 └──── 

 ◆高浜原発差し止め判決は再稼働を求める側の良心を問うている
                  孫崎 亨

  福井地裁で、樋口英明裁判長が関西電力高浜原発の運転を差し止める仮処分決定を出した。判決で注目されたのは「基準地震動」をめぐる論議である。「基準地震動」とは、原発の耐震設計で基準とする地震動のことで、「地質構造的見地から、施設周辺で発生する可能性がある最大の地震の揺れの強さのこと。単位はガル」(コトバンク)とある。
 日本の原発は今、700から1000ガルを「基準地震動」の値として再稼働しようとしている。しかし、2008年発生の岩手・宮城内陸地震では、一関西観測点(岩手県一関市)で4022ガルを観測し、気象庁は岩手県奥州市衣川区で1816.5ガルが観測されたと公表した。04年の中越地震でも、新潟県川口町(現長岡市)で1722ガルを観測した。
 判決はこう指摘した。〈基準地震動は原発に到来することが想定できる最大の地震動であり、基準地震動を超える地震はあってはならない。しかし、20カ所にも満たない原発のうち4つの原発に5回にわたり想定した地震動を超える地震が05年以後10年足らずの間に到来している〉
 つまり、「基準地震動」は現実に即していない-と断じたのである。ところが、菅官房長官や原子力規制委員会の田中俊一委員長は、福井地裁の判決に対し、「世界一厳格な基準であるから大丈夫」「再稼働は進めていく」と言っている。「世界一厳しいか否か」は問題ではない。地震大国である日本で果たして原発を稼働させることが安全なのか、と問いかけているのである。福井地裁の判決文を読めば、再稼働に向けた基準値の危うさに気付くはずだが、この判決はこの先、どうなるのだろうか。
 おそらく、一部メディアが「経産省幹部は上級審で決定を覆せるとみている」(朝日新聞)と報じているような結果になるかもしれない。しかし、後世、原発再稼働をめぐる議論が本格的に検証される時代になった時、「どうしようもない時代に健全な判断を持つ裁判官がいた」と高く評価さるに違いない。
 高浜原発裁判の判決は、原発再稼働を求める人々の「良心」を問うているのである。 (4月25日・日刊ゲンダイ「日本外交と政治の正体」連載100より)


 ◆高浜 20年延長申請 1.2号機 関電、老朽原発で初
  圧力容器老朽化 取り換え不可能

  関西電力は30日、老朽原発の高浜1、2号機(福井県)の60年の運転に向けた審査を原子力規制委員会に申請した。原子炉等規制法では運転期間は40年に制限されているが、規制委の認可を受ければ例外として20年を限度に1度だけ延長できる。 (中略)
 原発は運転年数が延びるに従い、老朽化の問題が生じる。取り換え可能な部品もあるが、核燃料を入れる圧力容器などは交換できない。圧力容器は燃料のウランが核分裂する際に放出される中性子を浴びやすく、時間の経過とともにもろくなる。
 特に高浜原発など加圧水型と呼ばれる原子炉は、東京電力福島第一原発などの沸騰水型に比べ、圧力容器と燃料の距離が近いため、中性子をより多く浴びる構造となっている。 (後略) (5月1日東京新聞より抜粋)


 ◆原発5基 運転終えたが… 行き場ないごみ 終わらない廃炉
  見えぬ処分先…敷地内で保管 立地自治体「残ることは許されない」

  運転開始から40年の老朽原発五基が4月、電気事業法に基づいて廃止となり、営業運転を終えた。今後、解体・廃炉作業に入る。だが、大きな問題が横たわる。国内には、使用済み核燃料という高レベル放射性廃棄物だけでなく、原発の解体・廃炉作業で出る低レベル放射性廃棄物を捨てる場所もない。最終処分場の受け入れ先が見つからなければ、「原発のごみ」は、廃炉作業を終えても原発敷地内にとどまり続けることになる。 (後略)
    (5月1日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2473】
2015年4月30日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.祝!「高浜原発運転差し止め」
   4/29「ラブデモ」グループ・ありがとうパレード  山田和明
★2.頻度高まる隕石の地球衝突
   広島に投下された原爆を超えるエネルギーも
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその99
                         島村英紀
★3.ストレステストを義務付けていない「新規制基準」
   「新規制基準」は「緩やかに過ぎ」、「合理性を欠く」
   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その46   木村雅英
★4.やっとリベンジかなf^_^;) なかなかの抗議日和となりました
   怒りに油を注がれる日々だけど、心は熱く、
   頭は冷たく、いきたいもんです
   4月24日第146回官邸前・国会前抗議行動報告    にしざきやよい
★5.新聞より2つ
  ◆空間線量影響? オオタカが危機
   原発事故後 北関東で繁殖成功率低下
   大学など調査「捕食で内部被ばくしたかも」
              (4月26日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
  ◆県内特用林・水産物 24品 出荷制限続く
   茨城県 検査徹底、風評払拭図る   (4月29日茨城新聞1面より抜粋)
━━━━━━━

┏┓
┗■1.祝!「高浜原発運転差し止め」
 |  4/29「ラブデモ」グループ・ありがとうパレード
 └──── 山田和明(たんぽぽ舎ボランティア)

◯ 4月29日(水)、渋谷宮下公園で中田絵美さんを中心にした「ラブデモ」グループが集会。その後、渋谷駅前から宮益坂へ繁華街をデモ行進。道行く大勢の人たちの注目を集めた。
 中田さんの発想も素晴らしいが、若い人たちの行動力は目を見張る。
 中田さんは言う…「樋口英明裁判長(福井地裁)は命がけでこの判決を下したのだから、私たちが感謝するのは当たり前と思う。日本を救うほどの大きな影響があるこの判決をもっともっと大勢の人に知ってほしい。そのために人々に呼びかけながら喜びと感謝に溢れる、笑顔いっぱいのパレードをする」…
 それぞれの楽器で、歌を歌いながら練り歩くというユニークなもの。
 今日パレードに参加した人たち(約100人)で感謝のメッセージを書いて樋口裁判長に届けるそうだ。
 またこの判決を全国の他の裁判官にも続いてほしいという願いを込めて、風船を飛ばす。
◯ 中田さんはこの日のために「ありがとう」の替え歌まで作詞した。
 以下その歌詞を紹介。

ありがとう ありがとう 感謝しよう 高浜原発の 運転差し止め
素晴らしい 決定 どうもありがとう 勇気出してくれて ほんとありがとう
命脅かす 原発よりも なにより 尊い 人格権「原発は人格権より劣位」
日本国憲法にそった 愛のある決定 ありがとう 国民に希望と感動を
みんな みんな ありがとう イエ-ィ ありがとう ありがとう
感謝しよう (間奏)
高浜原発の 運転差し止め 素晴らしい 決定 どうもありがとう
勇気出してくれて ほんとありがとう 命脅かす 原発よりも
なにより尊い 人格権「原発は人格権より劣位」 樋口英明裁判長
原島麻由裁判官 三宅由子裁判官 福井地裁 ありがとう イエーィ
ありがとう ありがとう 感謝して 感謝しよう ありがとう

集会、パレードの様子はテレビでも放送するという。


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┗■2.頻度高まる隕石の地球衝突
 |  広島に投下された原爆を超えるエネルギーも
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその99
 └──── 島村英紀(地震学者)

  中国で生まれて日本に入ってきた言葉がある。「杞憂(きゆう)」。中国古代の杞の人が天が落ちてきはしないかと毎日心配して、食事ものどを通らなかったことから出来た言葉だ。
 心配する必要のないことをあれこれ心配することや、取り越し苦労のことを言う言葉だとされている。
 しかし、現代の私たちにとっては笑い話ではすまないことが分かってきた。
  2000年から2013年の間に26個の大きな隕石が落ちてきた。この26個が地球に衝突したときのエネルギーは、TNT火薬にしてどれも1000トンから60万トンの威力があった。
 ちなみに米国が広島に投下した原子爆弾は16000トン相当だったから、どれも相当な威力だった。もし都市を直撃したら大変なことになる大きさである。
 火薬1000トン相当以上のものが14年間に26回。広島規模以上の隕石の爆発だけでも、平均すると年1回以上も起きているのだ。
 しかし幸いにして、いままで人が密集しているところに落ちたことはない。これは偶然の幸運のおかげだった。地球の表面の3分の2は海であるうえ、陸地の多くの部分も人はほとんど住んでいないところだから、密集地に落ちる確率はそもそも低いのだ。
 しかし、今後はわからない。この幸運がいつまで続くのか、そのうちにどこかの都市に隕石が落ちて悲劇的な大惨事になってしまうのかは神のみぞ知ることなのである。
 最近の調査では、巨大な隕石が地球に衝突する頻度は、これまで考えられていたよりもずっと高いということが分かってきている。
 最近では2013年2月にロシア西南部の町チェリャビンスクに大きな隕石が落ちた。
 この隕石は50万トン分、つまり広島に落とされた原爆の30倍ものエネルギーを放出した。衝撃波で東京都の面積の7倍もの範囲で4000棟以上の建物が壊れ、1500人もが重軽傷を負った。
 その前2008年10月にはアフリカ・スーダンの無人のヌビア砂漠上空にも大きな隕石が落ちてきた。落ちてきたものは直径約4メートル、重さ約59トンの小惑星だった。幸いこのときはこの小惑星のほとんどは地上に落ちる前に成層圏で爆発して燃え尽き、ごく一部が隕石として地上に落ちてきた。1400キロメートルも離れたところを飛んでいたジェット機の乗員が激しい閃光を目撃している。
 科学者は手をこまぬいているわけではない。このスーダンに落ちた隕石は、大気圏と衝突する20時間前に発見され、史上初の「衝突前に発見された天体」になった。
 だが、チェリャビンスクに衝突した隕石は事前に発見できなかった。
  これからも大きな隕石は地球に落ち続けるに違いない。だがチェリャビンスクの例のように、かならず事前に分かるわけではない。
 もっとも、事前に分かったとしても落下場所が正確に分かるわけではない。対処のしようもないのだが・・。 (4月24日『夕刊フジ』より)


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┗■3.ストレステストを義務付けていない「新規制基準」
 |  「新規制基準」は「緩やかに過ぎ」、「合理性を欠く」
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その46
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

  去る4月21日(火)の「川内原発の再稼働審査を糾弾する!原子力規制委員会院内ヒアリング」(再稼働阻止全国ネットワーク主催)で、中桐裕子原子力規制庁安全規制管理官(PWR担当)管理官補佐が、「ストレステストは審査要求していないから」と言い逃れするように何度も繰り返した。
 そうだったのだ。「新規制基準」にはこんな重要な欠陥もあった。福島第一原発事故の教訓から原子力安全・保安院が実施し、大飯原発のストレステスト意見聴取会では井野博満さんや後藤政志さんが厳しく追及していた、あのストレステストを原子力規制委員会は「新規制基準」で義務付けていなかったのだ。
 このことは2013年3月19日の第33回原子力規制委員会の議題8「発電用原子炉の新規制施行に向けた基本的な方針について」で決められた。
  まず市村安全規制管理官が「シビアアクシデント対策を含む新基準については、ハード・ソフトを一体的に確認することが合理的であることから、設置変更許可、工事計画の認可、保安規定認可に関する申請を同時期に受け付け、並行して審査を実施することとする(原子力安全・保安院により実施されたストレステストは手続き上の要件としない)。」と括弧付け文で提案し、5年猶予バックフィットとともにこの日に決定していた(中村泰子さん情報)。
  それにしても、原子力規制委員会が、「2011年3月11日の東日本大震災により引き起こされた福島第一原発でのシビアアクシデントを受けて、EU各国が既存の原発の安全性を再確認するために作った」(ウィキペディアから)「ストレステスト」を「新規制基準」から外していたとはひどい。
 4.14福井地裁が指摘しているとおり、「新規制基準」は「緩やかにすぎ」、「合理性を欠くものである」ことのもう一つの証明だ。
 なお、前述の規制委の定例会議の議事録によれば、更田委員が「いわゆる欧州型のストレステストですけれども、安全裕度に関してそれぞれの発電所がどれだけの裕度を持っているかということを、きちんと定量化していく。そういったものを含めた最終的な安全解析文書というものの届出をしてもらおうと考えています。」と発言している。
 この「安全解析文書」の作成とその公開を追及していかねばならない。


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┗■4.やっとリベンジかなf^_^;) なかなかの抗議日和となりました
 |  怒りに油を注がれる日々だけど、心は熱く、
 |  頭は冷たく、いきたいもんです
 |  4月24日第146回官邸前・国会前抗議行動報告
 └──── にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)

  やっと天気が良くなりました。たんぽぽ舎を、出たときは、なんか冷たい風が吹いて、空も暗かったので、今日も降るのかと思ったけど、内幸町に着いたときは、風も止んで空も明るくなってた。関西電力東京支店への抗議は、10人ぐらい、メガホンの調子が悪く時々生声でコール、生声もいいもんです。
 テントに着くと、経産省前で、テント撤去裁判に対する抗議行動やってた、たんぽぽ舎の旗を持って参加、隣にいた双葉町から避難してる人が、「私達は着の身着のまま、何も持たず避難した。事故後、一時帰宅で家に帰ると家は荒らされ、アクセサリーやブランド物のカバン、良いものはことごとく持ち去られてた。何もかも無くした。何もいらない、ただ元の生活を戻して欲しい。こんな思い、誰にもさせたくない。だから再稼働に反対してるの」と、文字にすると伝わらないかもしれないけど、すごく、すごく、悲しくて、心揺さぶられた。重い言葉。しばし、テント前の交差点に立ち止まってしまったけど、わたしはワタシの出来ることしなくては!
 で、持ち場の国会前、そこで、福島バッチプロジェクトの人に会った。すごく怒ってるって、こう言ってた「福島のモニタリングポストの線量が高すぎて計器が狂ってしまうから、全て撤去するって、県庁の人は謝るけど、スピーディーも止める、モニタリングポストも撤去ってどうゆうこと?怒り過ぎて今日はスピーチ出来ない」って。
 私もどういう事?と思ったので、インターネットをのぞいてみると、福島県が新設した77台のモニタリングポストで高すぎる値が出て、計器の異常だってことで、改善を要求したけど、まだ高い値が出るので、改善されてないってことで、委託業者との契約を解除してモニタリングポスト閉鎖だって。他のネットの話題では、値が高いのは、福島第一原発4号機燃料プールのガレキ撤去が原因かとも書いてあった。
  いずれにしても、私が見たテレビ、新聞には載ってなかったな。ふむ。福島関係の話題、今は観光に行こう、観光に行こう、だもんね。
 この日、国会前では、フランスの方の流暢な日本語のスピーチが、良かった「フランスにいた時は、福島第一原発事故の情報沢山あった。日本で暮らす様になって、報道の少ない事に驚き、やがてそれに慣れて、自分も疎くなってしまった。でもこの場所を知り、こうしてここに来ることが出来た。やがて、また大きなうねりが、必ず起こる、その時にこの場所が核となり人々が集まるときが来る、その時までこの場所を大事に守って行きましょう、共に頑張りましょう!」って、嬉しいね・頑張らなくてはね。


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┗■5.新聞より2つ
 └──── 

 ◆空間線量影響? オオタカが危機
  原発事故後 北関東で繁殖成功率低下
  大学など調査「捕食で内部被ばくしたかも」

  東京電力福島第一原発事故の後、北関東に生息するオオタカの繁殖成功率が低下していることが、名古屋市立大の研究者とNPO法人「オオタカ保護基金」(宇都宮市)の調査で分かった。環境要因を統計的に解析した結果、空間線量が高まったことが主な要因と推測できるとしている。 (後略)
    (4月26日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)


 ◆県内特用林・水産物 24品 出荷制限続く
  茨城県 検査徹底、風評払拭図る

  福島第一原発事故の影響で国の出荷制限指示や県の自粛要請を受け、県内の全域あるいは一部で現在も出荷を控えている特用林産物や魚介類などは計24品目に上ることが、県への取材で分かった。海と内水面の魚介類17品目のほか、特用林産物6品目など。東日本大震災から4年が経過し、規制が解除される品目が相次ぐ一方、自生の特用林産物など生産管理されていない品目などで依然として出荷の制限や自粛要請が続いている。県などは、検査の徹底を図るなどして制限解除の動きを加速させるとともに、県内外で県産品安全性をPRして根強い風評被害の払拭も図っていきたい考えだ。(後略) 
     (4月29日茨城新聞1面より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2472】
2015年4月28日(火)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.司法は生きているか?
   2つの決定(福井地裁決定◯と鹿児島地裁決定×)から考えよう
                                    阿部則子
★2.東京電力抗議ハガキ準備中・8番目のハガキ
   規制委員会へのハガキ(7番目のハガキの改訂)も
                     柳田 真
★3.新聞より7つ
  ◆無責任核サイクル      鎌田 慧(ルポライター)
                 (4月28日東京新聞「本音のコラム」より)
  ◆「福島第一 石棺で封じ込めを」 元京大助教・小出氏
   外国特派員協会で会見      (4月26日東京新聞より)
  ◆「御用学者と行政のいいなり」司法に落胆と怒り
    川内原発差し止め仮処分却下   (4月23日西日本新聞朝刊より抜粋)
  ◆M7級 関東で最大60% 30年以内確率 活断層から予測
   政府地震調査委       (4月25日東京新聞より抜粋)
  ◆原発なお優位維持 電源別コスト経産省再検証 1円強引き上げ
                (4月28日茨城新聞より抜粋)
  ◆発電コスト「原発が最安」 2030年・経産省試算 事故の確率「半減」
               (4月28日朝日新聞3面見出しより)
  ◆「原発最安」現実味は 経産省試算 自由化後 高コストも
   再生エネ 割高強調    (4月28日朝日新聞6面見出しより)
━━━━━━━
※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
 5/1(金)首相官邸前・国会議事堂前抗議-第147回
 日 時:5月1日(金)18:30~20:00
 主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
       当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
━━━━━━━

┏┓
┗■1.司法は生きているか?
 |  2つの決定(福井地裁決定◯と鹿児島地裁決定×)から考えよう
 └──── 阿部則子(たんぽぽ舎ボランティア)

  4月14日、福井地裁の「高浜原発再稼働差し止め仮処分の決定」から、10日も経たない4月22日、鹿児島地裁が下した決定は「再稼働の差し止めを認めず」だった。
 福井地裁が新規制基準に対して「緩やかにすぎ、合理性に欠く。適合しても安全性は確保されない」と判断したのに対して、鹿児島地裁の判断は「科学的知見に基づき。不合理な点は認められない。審査も厳格で詳細」だった。
 鹿児島地裁で判定を下した前田裁判長はこの新基準で「重大事故が起こらない」と本気で信じているのだろうか。
 地震対策も火山噴火対策もプラント評価も不十分、避難対策も住民理解も得られないまま、原子力規制委員会は川内原発に対して審査合格を出した。
 東日本大震災の折、「想定外」という言葉を何度聞かされたことだろう。しかし、東日本大震災、東電福島第一原発事故が起き、全くコントロールできていない現実に向かい合えば、科学的知見がいかに不確実なものか予測できるはずだ。もう「想定外」ということばは使えないのだ。


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┗■2.東京電力抗議ハガキ準備中・8番目のハガキ
 |  規制委員会へのハガキ(7番目のハガキの改訂)も
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

◯ たんぽぽ舎は、これまでも7種のハガキを扱ってきた。「ハガキは直接相手に届くという効果あり」、「家庭にいてもできる原発廃止運動」として好評りに進めてきて、発行枚数はのべ4万枚を超えました。
 今回、新たに8番目のハガキとして、東京電力抗議のハガキを準備中です。
これは、4年前の東京電力福島第一原発事故の惨状が今も続いていること、東京電力本店が事故の責任をとっていないこと。だから九州電力川内原発の再稼働や関西電力高浜原発の再稼働が「のさばる」-という声がいくつも出されました(毎月第1水曜日の東電本店合同抗議での発言から)。
 それを受けて、東京電力抗議ハガキをつくろう(8番目のハガキとして)となりました。
 主催は、たんぽぽ舎。中味の文章について募集中。
頒価は他のハガキと同様200円で、3枚のハガキと宛名(東電会長、社長、各地の東電支社長という案)・住所の一覧表のセットです。

◯ なお、「再稼働阻止全国ネットワーク」も、原子力規制委委員会・規制庁への抗議ハガキ(7番目のハガキの改訂)を準備中です。
 福井地裁(樋口裁判長)の仮処分決定で「新規制基準は、緩やかにすぎ、合理性を欠く」という的確な指摘がなされたので、それをさらに広げようというもの。


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┗■3.新聞より7つ
 └──── 

 ◆無責任核サイクル  鎌田 慧(ルポライター)

  これまでも、裁判所への幻滅は少なくなかったが、22日、川内原発再稼働差し止め請求を却下した、鹿児島地裁の199頁にもおよぶ決定書は、九州電力の主張をなぞっただけのもので、一読して唖然、だった。
 たとえば、福島事故を踏まえた「重大事故が発生しうることを前提とする安全対策」の見直しによって、「重要な施設・設備に問題を生じた場合でも、放射性物質の外部環境への大規模な放出を相当程度防ぐことができることとなった」と書かれている。
 原発事故では事故を想定した「多重防護」の理論など机上の空論で、あっさり吹き飛ばされた事実こそ、フクシマの教訓だったはずだ。前田郁勝裁判長のこの根拠のない楽観主義は無責任だ。
 その8日前の福井地裁・樋口英明裁判長の決定書は僅々46頁だが、「深刻な災害を引き起こすおそれが万が一にもないといえるような厳格な内容」が再稼働の基準だとして、原子力規制委員会の「新基準は緩やかにすぎる」と断じている。主張は明快である。
 田中俊一委員長の「基準の適合性は見るが、安全ということは申し上げない」との発言も無責任にすぎる。それでも彼は「審査を粛々と進める」としている。つまりは「国策民営」、親方日の丸。再稼働のスイッチを押す九電に、事故の責任を取る気があるのか、聞いてみたい。
      (4月28日東京新聞「本音のコラム」より)


 ◆「福島第一 石棺で封じ込めを」 元京大助教・小出氏
  外国特派員協会で会見

  原発の危うさに長年警鐘を鳴らしてきた元京都大原子炉実験所助教の小出裕章氏が25日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見した。事故発生から4年が経過した東京電力福島第一原発について「チェルノブイリのように石棺で(放射性物質を)封じ込めるしかない」と述べ、溶け落ちた核燃料の取り出しを目指す政府や東電の方針を否定した。
 小出氏は、第一原発の現状について「4年たっても現場に作業員が行けない事故は原発以外にない」と指摘。1~3号機では、溶け落ちた核燃料が原子炉格納容器内に散らばっているとみられることから「(原子炉上部まで水を張る)冠水をし、機器を使って取り出せる燃料の量はたかが知れている。石棺で何10年、何100年と放射能を封じ込める作業をしなければならない」と話した。
 また汚染水の増加を防ぐため「水での原子炉冷却を諦め、空冷をすべきだ」との考えを示した。小出氏は今年3月、京都大を定年退職した。
  (4月26日東京新聞より)


 ◆「御用学者と行政のいいなり」司法に落胆と怒り
   川内原発差し止め仮処分却下

  国策に対峙(たいじ)する司法判断への期待は、落胆そして怒りに変わった。原発の新規制基準下で「再稼働第1号」となる見込みの九州電力川内原発(薩摩川内市)をめぐり、鹿児島地裁は22日、再稼働差し止めを求めた住民たちの仮処分の申し立て却下を決定した。脱原発を目指す人々は悔しさをのみ込み、「正義は私たちにある。原発をなくすまで闘い続ける」と力を込めた。
 午前10時すぎ。脱原発弁護団全国連絡会共同代表の河合弘之弁護士(東京)らが、地裁の玄関からゆっくりと歩いて出てきた。口を引き結んでいる。「不当決定」「私達は屈しない」との垂れ幕が掲げられると、河合弁護士は「御用学者と行政のいいなり。電力会社の主張をうのみにした事実誤認だらけの決定だ」と指弾した。集まった支援者約200人のうち、1人の女性が地裁に向かって叫んだ。「再稼働反対!」
 政府と電力会社が進める原発再稼働。そこにストップをかけた今月14日の福井地裁の仮処分決定に続く鹿児島地裁の判断は、司法の流れを左右する試金石ともみられていた。
 市民団体「ストップ再稼働!3・11鹿児島集会実行委員会」(鹿児島市)の向原祥隆事務局長(58)は「福井地裁のときより国の圧力が強かったのだろう」と分析。
   (4月23日西日本新聞朝刊より抜粋)


 ◆M7級 関東で最大60% 30年以内確率 活断層から予測
  政府地震調査委

  大災害を起こす恐れのある活断層を調べる政府の地震調査委員会は24日、関東地域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が起こる確率は30年以内に50~60%とする予測結果を発表した。
 予測の対象は、関東地方と静岡県と長野県の一部。M6・8以上の地震を起こす可能性のある24の活断層を選び、断層ごとの地震発生確率と、地域ごとの確率を算出した。24の活断層で地震発生確率が最も高いのは
糸魚川―静岡構造線断層帯(長野県、山梨県)で、30年以内に最大30%となった。
    (後略)  (4月25日東京新聞より抜粋)


 ◆原発なお優位維持 電源別コスト経産省再検証 1円強引き上げ

  経済産業省は27日、2030年の電源別発電コストを再検証した試算を公表し、原発は1キロワット時当たり少なくとも10.1円とした。11年に示した試算の8.9円から1円強引き上げた。火力や風力、太陽光など他の電源に比べると低水準で、コスト面で原発はなお優位であるとの見方を維持した。
 経産省は試算も踏まえ、30年に目指すべき電源構成比率の政府案を28日に示す。原発比率は「20~22%」、再生可能エネルギーは「22~24%」とする方針だ。
       (後略)  (4月28日茨城新聞より抜粋)


 ◆発電コスト「原発が最安」 2030年・経産省試算 事故の確率「半減」
               (4月28日朝日新聞3面見出しより)

 ◆「原発最安」現実味は 経産省試算 自由化後 高コストも
  再生エネ 割高強調  (4月28日朝日新聞6面見出しより)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2471】
2015年4月27日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
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★1.官邸ドローン 放射線量は毎時1μSv
   官邸ドローンの放射能は脅威ですか?
   少しも脅威ではありません。しかし、        田島直樹
★2.安倍政権の真の危険性は何か
   安倍政権は原発事故があっても構わないという前提で
   むしろそれを利用することを期待している    上岡直見
★3.テント日誌4月26日(日)
   経産省前テントひろば1324日 商業用原発停止588日
   座り込みには快適な陽気です
   テントの周辺も新緑から深緑に変わった   (I・K)
★4.新聞より2つ
  ◆川内、夏の営業運転不可能 九電準備不足…規制委、検査中断も
                           (4月26日産経新聞より抜粋)
  ◆「万が一にも重大事故起こさない-」 92年 最高裁判決に沿うのは
   原発再稼働 割れた地裁判決 福井 甘い想定認めず 鹿児島 少数意見を軽視
                   (4月27日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
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┗■1.官邸ドローン 放射線量は毎時1μSv
 |  官邸ドローンの放射能は脅威ですか?
 |  少しも脅威ではありません。しかし、
 └──── 田島直樹(放射線被ばくを学習する会共同代表)

 首相官邸の屋上に小型無人機「ドローン」が落下しているのが見つかった事件で、取り付けられていた液体の入った容器から測定された放射線量は、最大で1時間あたり1.0マイクロシーベルトとわかった。
 警視庁によると、ドローンに取り付けられたプラスチック製の容器からは、放射性物質のセシウム134とセシウム137が検出された。放射線量は最大で1時間あたり1マイクロシーベルトで、警視庁によると、人体に影響がないレベルだという。また、容器には放射能マークのシールが貼られていて、中には液体が入っていたという。この他にもデジタルカメラのような機器や発煙筒のような形の筒2本が取り付けられていた。警視庁公安部は、何らかの意図を持った人物による犯行の可能性があるとみて、威力業務妨害などの疑いで捜査している。

官邸ドローンの放射能は脅威ですか?
----少しも脅威ではありません。しかし、

 ※ドローン=ブンブンブン蜂が飛ぶような無人飛行体。イスラエルがパレスチナ人を殺害するために小型ミサイルを発射させるなど、テロに使ったのが始まり。開発されて農薬散布などの民生用として広まる。
 ドローンはその歴史から、テロに使われることが最も恐れられています。なのに今回、官邸屋上のヘリポートには1ヶ月以上も巡回監視がなかったそうです。
放射能
 報道では、「ボトル状のプラスチック容器(直径約3センチ、高さ約10センチ)」に「セシウム134と137」が入っており、「ガンマ線が1時間当たり最大1.0マイクロシーベルト測定された」と「警視庁公安部」が発表したそうです。
マイクロ・シーベルト?
 容器にはシーベルトが入っていたのでしょうか?そうじゃありませんよね。この絵をみれば分かるとおり、放射能(炎)の強さはシーベルトではなくベクレルです。シーベルト(体の温まりやすさ)は、2倍離れると4分の1に弱まります。
報道にある「最大1マイクロシーベルト」とは、容器からどのくらい離れて測定したのでしょうか?それによって、放射能(炎)の強さは異なります。
 1センチの距離で測って1マイクロシーベルトだった時と、その100倍の1メートルの距離で測って1マイクロシーベルトだった時とでは、ベクレルは1万倍も違います。
試算
 私たちが試算したところ、1センチの距離で測って1マイクロシーベルトならば、Cs-134とCs-137の放射能は合わせて約1万ベクレル入っていることになりました。NaIシンチレーションカウンターを使い、1cmの距離でI-131のガンマ線(359keV/Bq)測定したとき、カウンターの指示値が0.1マイクロシーベルトであれば3000Bqに相当します(甲状腺検査の仕様)。指示値が1マイクロシーベルトならば30000Bq相当です。
 Cs-134とCs-137が同量ある場合のガンマ線は(約911keV/Bq)ですから、指示値が1マイクロシーベルトならば11800Bqおおよそ1万ベクレル相当です(=30000×359/911)。
 もし1メートルの距離で1マイクロシーベルトならば、Cs-134/137の放射能が、おおよそ1億ベクレル入っていることになります。いずれにしても、容器の中に入っている液体を飲んだり皮膚につけたりしなければ安心と発表されるでしょう。
 ちなみに、直径約3センチ高さ約10センチの容器に、水が満タンに入っていた*としますと71gです。1kgの約14分の1ですから、1センチの距離で測って1マイクロシーベルトならば、放射能の濃度は、1キログラムあたり14万ベクレル、飲料水の規制値の1万4千倍です。
 *(後記)出頭した男は「福島の砂」を入れたと言ってるそうです。
 1メートルの距離で測って1マイクロシーベルトならば、放射能の濃度は、1キログラムあたり14億ベクレル、飲料水の規制値の1億4千万倍ということになります。報道機関は、ベクレルでの報道をきちんとしてほしいものです。
※追加:約70gであれば、口の中に入れない限り脅威ではありません。
 その後、出頭した人物は100gと言っています。
      放射線被ばくを学習する会  http://www57.atwiki.jp/20030810/


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┗■2.安倍政権の真の危険性は何か
 |  安倍政権は原発事故があっても構わないという前提で
 |  むしろそれを利用することを期待している
 └──── 上岡直見 [環境経済研究所(技術士事務所)]

◯ 安倍政権は嘘と隠蔽を重ねて原発再稼働を強行している。それに対して、「リスクを軽視・無視して経済優先」という批判がなされているが、もしそうなら善悪はともかくとして一つの説明であり議論の対象になりうる。しかし安倍政権の真の危険性は別にある。それは、安倍政権の「戦前回帰」の発想に照らしてみると、むしろ大事故を期待していると思われるからである。それは、原発事故の際の住民避難に関して原子力災害対策指針が「できるだけ住民を動かさない」方針に変質してきた経緯からも読みとれる。
◯ 水島朝穂は著書『内なる敵はどこにいるか』(三省堂ブックレット)で「防空訓練の狙いは、空襲に対する備えというよりも、むしろ地方機関や市民を効果的に統制し、末端にまで管理を浸透させることに主な狙いがあった。「民間防空」ないし「国民防空」も、軍が行う「軍防空」と不可分一体の形で、国防目的に奉仕するものとして位置づけられていた。「民間防空」の目的は、国家体制の保護であって、国民の生命・財産の保護はその反射に過ぎなかった」と指摘している。すなわち戦況が不利になるほど、それを中央集権体制の強化に利用したのである。
◯ 安倍政権は原発事故があっても構わないという前提で、むしろそれを利用することを期待している。現在でも憲法無視・国会無視・司法無視ですべて踏み潰してゆく姿勢をあらわにしているから、原発事故に際しても、一方的に憲法を停止して戒厳令を施行し、それを恒久化することまでも視野に入れているとみて間違いないだろう。ただしこれは原発事故に限らず、大規模な自然災害に際しても同じ危険性をはらんでいる。安倍政権を終わらせることこそが最も確実な防災対策である。
◯ これは電力会社にとっても重要である。短期的にはたしかに政権と同調して再稼働することが企業の利益を守るかもしれないが、これはいずれ大きな矛盾に直面することになるだろう。先の大戦で軍需産業がどうなったかを顧みればよい。 戦局が良かったころは確かに景気がよかったが、戦局が厳しくなるにつれて採算割れで兵器を納入するように強要されるなど営利企業として存在意義を失い、無理な生産で粗悪品を前線に送って将兵の生命を危険に晒したあげく、ついには米軍の戦略爆撃により物理的にも壊滅した。
◯ 現在の原子力規制委員会の基準は甘いとの批判はその通りであるが、仮に過酷事故に際して防護対策が額面どおり機能したとしても、その状態から営業運転に復帰するにはとてつもない手間と時間を要する。発電しないのなら現在の商用原発全停止と同じことだ。
 3.11では福島県・茨城県の海沿いの大きな火力発電所も福島原発と同等に被災したが、その年の夏には営業運転に復帰したユニットもあった。電力会社こそ脱原発が最も確実な危機管理なのである。


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┗■3.テント日誌4月26日(日)
 |  経産省前テントひろば1324日 商業用原発停止588日
 |  座り込みには快適な陽気です
 |  テントの周辺も新緑から深緑に変わった
 └──── (I・K)

 区議と区長選投票を済ませてテントに向かう。投票場ががらがらだったのが気になった。期日前投票したのだろうか。
 国会通りの木々の緑が新緑から深緑に変わり、先日まで見えていた国会議事堂の屋根を隠してしまった。
 午前中は風がまだひんやりして上着は欠かせないが、午後は暖かくて今度は日焼けが心配になるくらい。座り込みには快適な陽気です。
 午後通りがかった学生がおずおずと反原発の運動はいつやるのですか?と尋ねてきた。
 チラシを渡して金曜行動やデモのことテントの話などして最後に原発をどう思っているか聞いたら難しい問題ですねとの答え、福島原発事故がいまだ収束していない事、原発は事故だけが問題ではなく動かすだけで被曝労働者を生み、海を汚す事など話したら熱心に聞いてくれ、ありがとう!と言って帰っていった。
 その後、春日部から自転車でやってきた70代の男性、「9条は絶対守るべき、福島原発事故が終わってないのに再稼働なんてとんでもない」と安倍への怒りをぶちまけて、Mさんと長時間話して行かれた。
休日は外国の方も良く通る。たいてい好意的な態度をしめしてくれて嬉しい。
 タクシーの窓から必死に手を振ってくれた女性がいてびっくり!気がついてそれに答えられて良かった。
 テントに近づいて黙ってチラシを取っていく人も居る。
4時過ぎ毎日欠かさず来てくれるM子さん、第2テントのHさんにバトンタッチして私はテントを離れた。


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┗■4.新聞より2つ
 └──── 

 ◆川内、夏の営業運転不可能 九電準備不足…規制委、検査中断も

  今夏の営業運転を計画している九州電力川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県)について、原子力規制委員会が計画の実現は不可能と判断していることが25日、分かった。
 規制委が機器や設備を現場で点検する使用前検査が、九電の準備不足で遅れていることが原因。九電が計画を見直さなければ、規制委は現在実施中の検査を途中で打ち切ることも九電に示唆している。(中略)
 規制委関係者によると、原発の検査に投入できる人材は限られ、九電が新計画を策定しなかったり、策定しても規制委が納得できなかったりすれば、川内の検査を打ち切り、6月ごろには関西電力高浜原発3、4号機(福井県)など別の原発に人材を振り向けることも検討しているという。
 しかも、川内の2号機には1号機と共用する設備があり、1号機の再稼働には2号機の工事計画認可が必要。九電は週明けにも2号機の工事計画認可に関する補正書を提出する意向だが、当初の提出時期から大幅に遅れていることも計画の破綻要因となっている。(後略)(4月26日産経新聞より抜粋)


 ◆「万が一にも重大事故起こさない-」 92年 最高裁判決に沿うのは
  原発再稼働 割れた地裁判決 福井 甘い想定認めず 鹿児島 少数意見を軽視

  原発再稼働の差し止めの仮処分申請について今月、2つの相反する司法判断があった。福井地裁が再稼働を認めない決定をし、鹿児島地裁は申請を却下した。最高裁判例は、原発の安全性の審査について「行政の合理的な判断に委ねる」と認めてきた。それだけに、福井地裁の判断を「独自解釈」と見る向きもある。しかし、判例は「万が一にも(過酷事故が)起こらないように」と厳しい審査も求めており、むしろ福井地裁こそが判例に沿っている、と指摘する意見も聞かれる。
    (後略)
 <デスクメモ>
  原発を動かすのなら、「何が起きても絶対に、放射性物質が飛散するような原発事故は起こさない」と約束すべきだ。福島第一原発では運転から50年もたたない内に過酷事故を起こし、住民は今も帰郷できない。1万年に1回とか、1千万年に1回とか、適当な数字を並べるのはもうやめていただきたい。(文)
    (4月27日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2470】
2015年4月25日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
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★1.合理的?現に今起きているリスクをクリア出来ない基準値なのに
   「再稼働阻止の主張の絶対的論拠を一点に絞ろう」 1600-1800ガルを最低基準にする
                  渡良瀬(さいたま市在住)
★2.UPLAN・100万回視聴のお礼
   Youtube映像の視聴回数がこの4月で100万アクセスに到達
   たんぽぽ舎で、毎月撮影している槌田敦さんの原発事故シリーズでは、延べ4万人
                     三輪祐児(ユープラン)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆  *「日本と原発」上映会 in足立区*  5月9日(土)
★4.新刊紹介
  ◆「終わりなき危機」  (ブックマン社)
★5.新聞より2つ
  ◆地震多い国 原発いらぬ【金曜日の声 官邸前】(4月25日東京新聞より)
 ◆原発事故のセシウム137  海洋放出5%相当
  北米沿岸に到達へ 福島大研究  (4月25日東京新聞より抜粋)
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※4/27学習・討論会のおしらせ ご参加ください!
 「原発再稼働の誤り・原子力規制委の誤り」
 「川内原発の耐震偽装と白抜き偽装」山崎久隆さん
 「工事計画認可が合格しないのになぜ工事が出来るの!」山田純一さん
  日 時:4月27日(月)19:00より21:30
  会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
  主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」    参加費:800円
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┗■1.「合理的?現に今起きているリスクをクリア出来ない基準値なのに」
 |  「再稼働阻止の主張の絶対的論拠を一点に絞ろう」1600-1800ガルを最低基準にする
 └──── 渡良瀬(さいたま市在住)

  福井判決にあって鹿児島判決や政府、全てのマスコミ報道にないもの、それは現実の脅威の認識です。
 彼等は、リスクゼロを目指すのは非現実的議論だと言い張っている。今の新基準値は専門家の叡智を結集したもので“合理的”だと言う。
 其処にこそ騙されやすい罠がある。「危険だからと車迄規制するのか」、「現代科学文明にはリスクが付き物だ」とか議論を迷路に誘うのだ。
 我々の世間に対する主張は、誰にでも判る一点に集中しましょう。
 近過去に起こった一寸大きな地震は、全国殆どの原発の耐震新基準値を上回っている事実は動かし難い。この事実を誰も否定出来ない。
 それを先ず規制庁・政府・マスコミに認めさせることが最重要です。その上で、現実の明らかなリスクに対抗できる基準値に変える、即ち「全原発の耐震基準を、理屈抜きに単純に、中越・栗駒・能登並み(例示)レベルに上げましょう」を一点集中的に求めるのです。
 それだけで再稼働は出来ません。容易にその基準をクリアー出来ません。

 ここは地震学者・石橋克彦さんの出番です。
 要するに、1600-1800ガルを最低基準にするのです。

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┗■2.UPLAN・100万回視聴のお礼
 |  Youtube映像の視聴回数がこの4月で100万アクセスに到達
 |  たんぽぽ舎で、毎月撮影している槌田敦さんの原発事故シリーズでは、延べ4万人
 └────  三輪祐児(ユープラン)
                      
○UPLANのYoutube映像の視聴回数がこの4月で100万アクセスに到達しました。いつも支えてくださっている皆様に感謝し、御礼申し上げます。
 東電福島第一原発3号機の核爆発・ビカドンを見て死を覚悟し、しかし風が太平洋に流れたため首都圏は壊滅から逃れ、そして人生が文字どおり「風まかせ」になったことを知りました。
 その頃友人の勧めでユーストリームを開始、2012年夏からYoutube配信に切り替えましたから、約3年間に1600本配信での100万回達成ということになります。
○思い出に残るシーンがいろいろあります。復興庁の水野参事官が「クソ左翼」とtweetして話題になった時は、UPLANの映像がテレビのニュースで全国に流れました。実はこの集会では「乳幼児に成人病の検査だとぉ? これは放射能被曝の検査じゃないか」と環境省官僚を問い詰めていく部分が面白かったのですが、どうでもいいカットだけが話題になりました。
○たんぽぽ舎で、毎月撮影している槌田敦さんの原発事故シリーズでは、延べ4万人に見ていただいた講座もあります。川内再稼働阻止のための理論武装のための鹿児島学習会でも使われ、民間規制委員会の設立にも寄与しています。
 その他、三田医師の講演、おしどりさんの番組、ふくしまの女たちや、最近では辺野古や秘密保護法関係、TPP反対などの集会や講座、デモなどが多く視聴されています。
 UPLAN月島スタジオでは、子ども脱被ばく裁判(以前のふくしま集団疎開裁判)に関する番組や、今月からは環境省による福島県内の指定廃棄物焼却炉建設問題の解説講座もスタートしました。
○これらの映像を伝えたい相手は10年後、20年後の市民と歴史家です。私は戦没商船史研究で戦前の新聞や映像によく接しており、人々がどのような知識や価値判断のもとで戦争という愚かな選択をしてきたかということに関心を抱いてきました。
 未来の人々は、すぐに廃炉に取り組まない私たちの狂った社会を不思議に思うに違いありません。航空機激突で格納容器が破壊したとき放射能をどう防ぐのかと問われた官僚が「放水銃で流し落とします」と答えている映像を見て驚愕しのけぞり、竹槍でB29を撃ち落とそうとした時代と私たちを重ねあわせて見ることでしょう。
 その一方で、膨大な核汚染ゴミを何万年もの時代に残すような、父祖にも子孫にも恥ずかしくみっともない生きかたを拒否する人々、海外に殺しに行くことに抗う人々の存在も映像を通じて知ることでしょう。
 これからもマスコミが取り上げることのない事実を伝えていきます。
皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
◆  *「日本と原発」上映会 in足立区*

「故郷を追われた人々は今も苦しみ続けています。それでも再稼働を推し進めようとする政府と行政。 何がそうさせるのか、新規制基準によって再稼働することにはどんな問題があるのか。どんな利益があるのか。
 丸2年の歳月をかけて、弁護士河合弘之と盟友弁護士海渡雄一、訴訟を共に闘う木村結の3人は、いくつもの裁判を闘いながら、多くの被災者に向き合い、有識者と語り合い、故郷を手放すことになってしまう災害とは何かについて、真実の声を聴き続けてきました。私たちは原発でしあわせですか?」
 日時:5月9日(土) 午後2時-・ 午後6時-
      (2回上映、上映時間:2時間15分)
 会場:足立区勤労福祉会館 (綾瀬プルミエ)第一ホール
     (千代田線で大手町から19分、西口から徒歩3分)
 参加費:500円 (入れ替え制)
 *監督:弁護士 河合弘之*
 主催:「原発と足立を考える会」(問合せ:090-7829-9924(代表・平坂謙二)

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┗■4.新刊紹介
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◆「終わりなき危機」  (ブックマン社)
 =日本のメディアが伝えない、世界の科学者による福島原発事故研究報告書=
  ・ヘレン・カルディコット(医学博士):監修 ・河村めぐみ:翻訳
・寄稿者:日本人4人 世界の科学者16人 合計20人
・はじめに:「福島の災害は終わっていないし、今後数千年たっても、収束することはない」
  * 内容:20人のテーマと人名
第1章:もっとも安全なエネルギー政策は原発をなくすこと→菅直人 
第2章:汚染された世界に生きる→小出裕章
第3章:驚くに値しないさらなる驚き→デイヴィッド・ロックバウム
第4章:国会事故調査委員会の調査結果→崎山比早子
第5章:放射性セシウムに汚染された日本→スティーヴン・スター
第6章:世界は福島の事故から何を学んだか?→松村昭雄
第7章:電離放射線の生物系に及ぼす影響について→デイヴィッド・ブレンナー
第8章:福島における初期の健康への影響→イアン・フェアリー
第9章:チェルノブイリと福島における生物学的影響→ティモシー・ムソー       
第10章:WHОとIAEA、ICRPがついた嘘→アレクセイ・Ⅴ・ヤブロコフ
第11章:ウクライナ、リウネ州における先天性奇形→ウラジミール・ヴェルテレッキー
第12章:いつ何を知ったのか→アーノルド・ガンダーセン
第13章:使用済核燃料プールと放射性廃棄物の管理→ロバート・アルバレス
第14章:日本とアメリカにおける70年間の放射能による危険性→ケヴィン・キャンプス
第15章:福島の事故後の食品監視→シンディ・フォルカース
第16章:原子力時代におけるジェンダー問題→メアリー・オルソン
第17章:原子力施設から放出される放射線についての疫学調査→スティーヴン・ウイング
第18章:低レベル電離放射線の被爆によるがんの危険性→ハーバート・エイブラムス
第19章:原子力発電の台頭と衰退→デイヴイッド・フリーマン
第20章:原子力時代とこれからの世代→ヘレン・カルディコ
 ※ ブックマン社   258頁  定価1,800円+税

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┗■5.新聞より2つ
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◆地震多い国 原発いらぬ【金曜日の声 官邸前】

 神奈川県藤沢市の無職水上和恵さん(63) 地震が多い日本に原発があり続けることが単純に理解できない。なし崩し的に原発政策が続いているという不信感がある。今を生きる者として将来に責任がある。孫の世代のためにも声を上げていく。
 埼玉県鴻巣市の無職斎藤照雄さん(70) 私の人生はほぼ日本の戦後と重なる。戦後の象徴である9条をはじめとする日本国憲法を変えようとするのは言語道断。安倍政権は国民の方を向いているとは思えない。この小さい日本に原発はいらない。
              (4月25日東京新聞より)
 
◆原発事故のセシウム137  海洋放出5%相当
 北米沿岸に到達へ 福島大研究

 東京電力福島第1原発事故で海洋に放出された放射性セシウム137の約5%に当たる800テラベクレル(テラは1兆)が北米大陸の西海岸に到達するとの研究結果を福島大学環境放射能研究所の青山道夫教授がまとめ、24日までにウィーンの学会で発表した。約1年後にはほぼ全量がたどり着くという。
 日本の原子力規制委員会は、100テラベクレルを放出する大事故の発生確率を原子炉1基につき100万年に1回以下に抑える安全目標を決めているが、今回の数値はその8倍に相当する。(後略)
                             (4月25日東京新聞より抜粋)
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