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たんぽぽ舎です。【TMM:No2464】
2015年4月18日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.規制委員会の認識不足:自らの考え違いを露呈する田中委員長
   問題意識どころか認識さえなかったことが、ここで曝露された
   高浜原発差止決定と規制委員会                        山崎久隆
★2.川内原発の再稼働審査を糾弾する!
   原子力規制委員会院内ヒアリング
   =福井地裁が指摘「新規制基準は合理性を欠く」=
                    再稼働阻止全国ネットワーク
★3.強風の中、100名以上が参加
   仮処分決定で盛り上がる4/17関西電力東京支社抗議行動    石鍋 誠
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆福島原発告訴団の闘いを全力で支援しよう
   東京、関東圏での闘いを広げるための4/20相談会
      主催:東電の刑事責任を追及する会
    ◆4/24チェルノブイリ29周年救援キャンペーン
   講演会&チャリティコンサート
   「チェルノブイリ・福島 保養-子どもたちを被ばくから守るとりくみ」
★5.新聞より
  ◆原発は環境、人権を侵害【金曜日の声 官邸前】  (4月18日東京新聞より)
━━━━━━━
※4/20学習会にご参加を!
 【これは誤報だったのか】朝日新聞はなぜ「吉田調書」を誤報としたのか?
  ジャーナリズムとは何か?
 講 師:山田厚史(デモクラテレビ代表)
 日 時:4月20日(月)19時から21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
━━━━━━━

┏┓
┗■1.規制委員会の認識不足:自らの考え違いを露呈する田中委員長
 |  問題意識どころか認識さえなかったことが、ここで曝露された
 |  高浜原発差止決定と原子力規制委員会
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
   
【吉田調書より】
 『シビアアクシデント上は、MUW(注;Make Up Water System補給水系)だとか、FPを最終注水手段として、何でもいいから炉に注水するようにしましょうという概念はいいんですけれども、設計している側に、本当にそれを最終的に注水ラインとして使うんだという意思があるんだとすると、耐震クラスをAクラスにするでしょう。それ以外のラインが全部耐震クラスAだし、電源も二重化しているようなラインが全部つぶれて、一番弱いFPと、MUWは今回なかったわけですけれども、そういうものを最後に当てにしないといけない事象というのは一体何か、私にはよくわからないです。』

○原子力規制委員会の認識不足
  福島第一原発事故で、消防用水ラインを使って原子炉に注水をしたことに関連し、その健全性を一番心配していた吉田所長の証言だ。
 結果的に炉内に水は入ったものの、到底、炉心の水位を回復させるには至らず、特にNHKの解析によると、3号機の炉心については注水量が圧倒的に足りず、炉心燃料により蒸発した水つまり水蒸気は、これまで考えられていた「冷却効果がある」どころか、むしろ燃料被覆管のジルコニウムと反応(ジルコニウム―水蒸気反応)し、その発熱により燃料破損を加速していたと考えられている。
 場面としては異なるものの、耐震クラスの低い系統がシビアアクシデント対策の系統配管として使われている矛盾を的確に指摘しているのが吉田証言である。
 教訓を得るというならば、耐震クラスの異なる系統が連続して存在すること、あるいは建屋構造と敷設配管のクラスの食い違いによる、想定されるシビアアクシデント対策における挙動の不確定さなどについて十分な考察が必要だった。
 規制委員会に問題意識があったならば、少なくてもクラスの違いを改善する、すなわちクラスの異なる設備が接続されている場所を高いクラスで統一するなどの対策を要求したはずだ。ところが、そのような問題意識どころか認識さえなかったことが、ここで曝露された。
 田中俊一委員長は、仮処分決定文を批判するにあたり、次のように語っている。 「耐震重要度分類で給水設備はBだと書いてありますけれども、これはSクラスです。(中略)プール自体も、プールに給水するところも、あるいはプールの水を監視する水位計等も、みんな耐震上はSクラスにしています。」
 実際には、原子力市民委員会のメンバーの滝谷紘一さん(元原子力安全委員会事務局参与)によれば「判決文要旨での「給水設備」は、本文では「冷却設備」として記述されているのでBクラスは正しい。従って、田中委員長の発言にある「給水設備はSクラス」というのは、事実誤認です。」ということだ。
 さらに、「Sクラスの燃料取替用水タンクと使用済み燃料プールがBクラスの冷却設備でつながっていることになり」設計基準が異なるため、プールが健全でも冷却設備が損壊する具体的可能性があるとの仮処分決定文は妥当と指摘している。

○仮処分決定と規制委員会
 仮処分決定文から、関係箇所を引用する。
  『債務者は,電源を喪失しても使用済み核燃料プールに危険性が発生する前に確実に給水ができると主張し,また使用済み核燃料プールの冷却設備は耐震クラスとしてはBクラスであるが(別紙3の別記2の第4条2二参照),安全余裕があることからすると実際は基準地震動に対しても十分な耐震安全性を有しているなどと主張しているが,債務者の主張する安全余裕の考えが採用できないことは2(2)オにおいて摘示したとおり(筆者注;安全余裕に逃げることは認められない)であり,地震が基準地震動を超えるものであればもちろん,超えるものでなくても,使用済み核燃料プールの冷却設備が損壊する具体的可能性がある。』
 関電の主張は、クラスの違う設備を、そのまま設置したら、高いクラスの設備が低いクラスの破損により波及的に破損を生じる、つまりB、Cクラス設備と共倒れになることを耐震設計審査指針は禁じているから、実際にはSクラスで設備設計をしていると主張する。
 規制委もそう考えていたのだろうが、考えているうちにいつの間にか、規制庁がSクラスで設備されていると思い込んだのだろうか。
 いや、話はもっと深刻で、関電が言うように「Sクラスの設備として設計、施工している」をもって、Sクラス設備と見なしたということなのだろう。つまり、規制基準と異なる設備であるにもかかわらず、強度がより高いSクラスで施工しているから問題ないと考えた。しかしそれでは、クラス別規制の意味が無い。高い規制を要求するには合理的な理由があるし、実際にはSクラスで作るべきところがAクラスでかまわない程度の規制要求だとしたら、基準がおかしい。基準をなおすべきを、設備の強度を上げれば良いとの考え方は間違いなのは言うまでもない。裁判所はその矛盾を突いたのである。

○報道姿勢の問題
  田中委員長の発言は、瞬く間に全国に報道された。新聞もテレビもこぞって取り上げた。しかし間違っていることを指摘した報道は今のところ見当たらない。
 官邸は田中委員長の発言を引用しながら「推進の姿勢は変わらない」と言い続けるが、前提が間違っているのだから本来は実に滑稽な話である。しかしそういう報道も見受けられない。
 今や政権批判はテレビも新聞もタブーと化した。出来るだけ政権の不興を買わないように立ち振る舞うメディアばかりだ。
 例え間違った主張でも、「権威」をまとって拡散し続ければ、人々には強い印象が残る。こういった印象操作が、現政権の得意技だ。
 まともな論議など出来ようはずもないから、こういう手法ばかりがまかり通る。特に国会では本当の議論は3.11以後しばらくして消滅した。再稼働へと前のめりになっていくに従い、ますますこの傾向は強まる。
 それが新たな安全神話「規制委員会の新規制基準」へと肥大化している。何のことはない。以前の「安全委員会の安全審査」を、言葉を換えたに過ぎないのだ。 報道はそれにもほとんど反応はしない。これでは規制庁の広報機関と変わらないではないか。


┏┓
┗■2.川内原発の再稼働審査を糾弾する!
 |  原子力規制委員会院内ヒアリング
 |  =福井地裁が指摘「新規制基準は合理性を欠く」=
 └──── 再稼働阻止全国ネットワーク

  【下記の通り規制庁を追及します。是非ご参加下さい】

 日時:2015年4月21日(火)13時~17時
 場所:参議院議員会館講堂(1階):
     東京メトロ国会議事堂駅、永田町駅、溜池山王駅から徒歩
 追及:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)、広瀬隆さん、後藤政志さん
 内容:1.九電工事計画資料から川内原発審査を問う
      「耐震偽装」の原発は情報も隠ぺい
      基準地震動でさえECCSが破壊される恐れ
      蒸気発生器から冷却材喪失の危険性
    2.テロと航空機事故への対策について
    3.4・14福井地裁決定を受けて川内原発の審査を問う
 資料代:500円

◆川内原発の再稼働審査を糾弾する!原子力規制委員会院内ヒアリング
 -福井地裁が指摘「新規制基準は合理性を欠く」-

  東電福島第一原発(イチエフ)の放射能汚染水対策も廃炉への道も見えず、コントロールもブロックもできていない中で、原子力規制委員会の再稼働審査邁進は許せません。まして、「トイレなきマンション」を放置したままで、イチエフ事故を踏まえない既存原発再稼働のための「新規制基準」で、地震対策も火山噴火対策もプラント評価も全く不十分なままで、また避難対策も住民理解も得られないままで、審査合格・再稼働などあり得ません。
 しかしながら、原子力規制委員会の川内原発の審査は当初予定より大幅に延びたとは言え、今や1号機の工事計画を認可し、保安規定や2号機の補正書も提出目前で、おまけに3月30日には1号機の使用前検査に着手しています。
 原子力規制委員会は、昨年設置変更許可で8千ページもの再補正申請書が出たあと検討チームの会合を一度も開かずに規制委定例会議で審査書案を決定し、パブコメ意見募集で1万7千件もの意見が寄せられたにも拘わらず何ら検討チームの検討無しに9月10日の定例会議で審査書を決定しました。
 さらに、その後の工事計画と保安規定については、昨年12月と本年2月の院内ヒアリングで、工事計画審査が難航していること、九電提出資料が黒枠白抜きマスキングだらけて誰にも資料と審査の適否が判断できないこと、工事認可前に先行工事を実施していること、設置変更許可について違法審査と指摘され異議申立を受けている原子力規制委員会は原子力安全・保安院と変わらないあるいは悪化していること、などを明らかにしました。
 既に川内原発再稼働審査が終わったかのように報道されている中で、半年かかった工事計画審査の実態を明らかにし、4.14福井地裁「決定」を規制委に突きつけ、川内原発の再稼働審査NOを訴えます。
 多くの方々の参加を呼びかけます。また、多くのメディアの取材・報道をお願いします。
【再稼働阻止全国ネットワーク】  TEL 070-6650-5549
  http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry  メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
  FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)
       (東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)


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┗■3.強風の中、100名以上が参加
 |  仮処分決定で盛り上がる4/17関西電力東京支社抗議行動
 └──── 石鍋 誠(全国再稼働阻止ネットワーク)

  毎月第3金曜日に行っている関電東京支社抗議行動は4回目となる。4月14日の高浜原発3、4号機の運転を禁じた福井地裁の仮処分決定は、何よりも原子力規制委員会の「安全審査を根底から否定」、すべての原発に当てはまるとしたことだ。反・脱原発への強力な後押しとなった。
 安倍政権、原発立地自治体は常に「規制委判断」を盾にしている。田中俊一委員長は直ちに「科学的、専門的知見を踏まえず、事実誤認がある」と反論し、菅官房長官は「粛々として進める」を復活させ、安倍首相は司法判断を無視して再稼働へののめり込み方針を崩さない。
 関電東京支社抗議はこうした状況の中、前回受け取りを拒否した要請書を渡し返答を受けることに主眼を置いた。
 東京支社は日比谷公園向かいの富国生命ビル9階に入っている。午後5時に市民サイド10数人が、ガードマン4人を配置した担当者がエレベーター脇の廊下で対応。仮処分決定を反映させた要請文を阻止ネットと反原発自治体議員・市民連盟が読み上げた。担当者は「個別的案件には答えられない。本店が検討する」として要請内容には一切答えず硬直姿勢に終始した。
 昼間25度近い気温上昇と寒気通過に伴う天候の急変で強風に見舞われたがビル前の抗議行動には横一列に100名以上が参加した。コールを皮切りに発言者が次々に高浜原発の危険性と関電への抗議を発する。基準地震動の耐震性誤認、「原発ありき」の再稼働を前提とした「ベースロード電源」批判、何も審査してないMOX燃料の危険性など、ほとんどが福井地裁の仮処分決定内容と一致している。 しかし予測通り関電は17日の夜、仮処分決定を不服として、異議と決定の執行停止を福井地裁に申し立てた。
 阻止ネットでは21日(火)午後1時から参議院議員会館講堂で規制委院内ヒアリングを主催、規制委の欺瞞審査を追及する。5月には、全国一斉規制庁抗議・要請行動、6月には、関西電力東京支社包囲のヒューマンチェーンも実施。最新案内を確認し、ぜひお誘いあわせてご参加ください。


┏┓
┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 

 ◆福島原発告訴団の闘いを全力で支援しよう。
  東京、関東圏での闘いを広げるための4/20相談会にご参加ください

 名称:東京第5検察審審査会で東電元幹部3名の“起訴相当”議決を
    実現するための相談会
 日時:4月20日(月)午後7時~
 場所:中央区立新富区民館(7号室) 日比谷線「八丁堀」駅徒歩4分
 内容:起訴相当議決を実現するための課題、方針について
 主催:東電の刑事責任を追及する会 080-1104-4432(小林)


 ◆4/24チェルノブイリ29周年救援キャンペーン
  講演会&チャリティコンサート
  「チェルノブイリ・福島 保養-子どもたちを被ばくから守るとりくみ」

 日 時:2015年4月24日(金)18:30開場 19:00開演
 場 所:文京シビックホール 小ホール
    ・講演 鎌仲ひとみ「保養-子どもたちを被ばくから守るとりくみ」
             映像作家。新作「小さき声のカノン」公開中。
    ・印田千裕&印田陽介
      姉弟デュオ コンサート~ヴァイオリンとチェロの響き
 主 催:チェルノブイリ子ども基金/チェルノブイリ子ども基金・文京/
      未来の福島こども基金
 入場料:2,000円(全席自由)
 予約・問合:チェルノブイリ子ども基金 Tel/fax 03-6767-8808
       E-mail cherno1986@jcom.zaq.ne.jp
 詳細URL http://homepage2.nifty.com/chernobyl_children/saishin.html◆


┏┓
┗■5.新聞より
 └──── 

 ◆原発は環境、人権を侵害【金曜日の声 官邸前】

 神奈川県横須賀市の無職石沢喜平さん(74)
 関西電力高浜原発の再稼働を認めない仮処分決定が出たので、今こそ声を上げようと、2カ月ぶりに来た。原発は自然環境や人権を侵害する。政府は一部の方しか向いていないと感じる。

 横浜市金沢区の元高校教諭杉田恵子さん(67)
 福井地裁の仮処分決定にあったように、原発の新しい規制基準は世界一厳しいとは言えない。それで原発を再び動かそうとするのは、福島の事故をなかったことにするような態度だと思う。  (4月18日東京新聞より)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2463】
2015年4月17日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.高浜原発3・4号機再稼働、司法が止めた
   「山動きたる日きたる」 人権を守る司法は生きていた
   原子力規制委員会の『基準地震動』のゴマカシが明らかになる
                                                        吉田照勝
★2.列島壊滅の可能性ある“カルデラ噴火”
   カルデラ噴火が起きると最悪は1億2000万人の死者が出るとの予想
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその97
                                                      島村英紀
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
   ◆4/18-5/1ドキュメンタリー映画「ナオトひとりっきり」上映案内
       4月18日から5月1日まで「新宿 K's Cinema」で劇場公開
       中村真夕(監督・撮影・編集)作品
★4.新聞より3つ
  ◆高浜原発再稼働差し止め 無責任の病理 あらわに
    菅官房長官「厳粛」ではなく「粛々と」 (4月17日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
  ◆「争点化回避」に批判 川内原発再稼働 鹿児島知事発言が波紋
                      (4月17日茨城新聞より抜粋)
  ◆原発事故確率 40年に1回→80年に1回 「備え、過小算出の恐れ」 経産省 賠償試算を半減
                      (4月17日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※4/20学習会にご参加を!
 【これは誤報だったのか】
 朝日新聞はなぜ「吉田調書」を誤報としたのか?ジャーナリズムとは何か?
 講 師:山田厚史(デモクラテレビ代表)
 日 時:4月20日(月)19時から21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
━━━━━━━
※4/21川内原発の再稼働審査を糾弾する!
  原子力規制委員会院内ヒアリング
 日 時:2015年4月21日(火)13時から17時
 場 所:参議院議員会館講堂(1階):
 追 及:広瀬隆さん、後藤政志さん、山崎久隆さん(たんぽぽ舎)、参加者
 主 催:再稼働阻止全国ネットワーク
 資料代:500円
━━━━━━━

┏┓
┗■1.高浜原発3・4号機再稼働、司法が止めた
 |  「山動きたる日きたる」 人権を守る司法は生きていた
 |  原子力規制委員会の『基準地震動』のゴマカシが明らかになる
 └──── 吉田照勝(たんぽぽ舎会員)

  福井地裁玄関前は一斉に歓声が上がった、高浜原発3・4号機再稼働は司法が止めた。大飯・高浜原発差止仮処分弁護団、大飯・高浜運転差止仮処分申し立て人方々の歓喜は、支援者とともに裁判所を埋め尽くした。
 「山動きたる日きたる」申し立て人声明で、発せられた言葉である。
 「普通にくらす市民のわたしたちでも、社会を変えることができるのだと実感した日となった。仮処分申し立て人になるということは、大きなリスクとそれを乗り越えてでも闘うという強い決意がこの日を迎えることができた」
 この判決をばねに脱原発運動をより大きな流れにしていかなければいけない。
 日本は世界で起こる地震の1割が集中する世界有数の地震国である。原発の耐震設計は「平均像」で成り立っている、直下地震の想定を考えようとしない田中俊一委員長をはじめとする原子力規制委員会の『ゴマカシ』評価が暴かれた日である。
 7年前の岩手・宮城内陸地震で4,022ガルを観測している。関西電力は、この地震を見て見ぬふりでゴマカシ続けた。
 3.11後に高浜原発の基準地震動を370ガルから700ガルに小手先の引き上げをした。基準地震動がひと桁上がると、電力会社は耐震設備に莫大な資金が必要となる。原子力規制委員会は、都合の悪い数値は黙認し、電力会社が評価した数値のゴマカシをカムフラージュさせる組織でしかない。
 耐震設計を厳しくすると、経済優先の原子力発電所は成り立たなくなる。「世界一厳しい基準」は『ゴマカシ』方便にしか過ぎない。
 国策追認の姿勢から原子力規制委員会とともに「原子力ムラの影の一員」と揶揄されてきた裁判所。福井の決定は、もやもやした空気全てを払拭させた。三権分立の統治制度・人権を守る司法が生きていたことを知る4.14である。
 人格権を全てに優位にした決定が、他の裁判に引き継がれる流れに変わって欲しい。放射能汚染のツケを次世代に残さないために、脱原発運動を進めていかなければならないことを再認識した。


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┗■2.列島壊滅の可能性ある“カルデラ噴火”
 |  カルデラ噴火が起きると最悪は1億2000万人の死者が出るとの予想
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその97
 └──── 島村英紀(地震学者)

  メルトダウンを起こした福島第一原発の原子炉内部に核燃料は残っていなかった。
 3月に発表されたミュー粒子を使った世界初の調査の結果だ。燃料は原子炉から溶け落ちてしまっていたのだ。
 宇宙の彼方からやってくる宇宙線が地球の大気と衝突して次々に生まれているミュー粒子は1平方メートル当たり毎分1万個も飛んでいる。厚さ1キロメートルの岩でも通す能力を持っているから、分厚いコンクリートや金属に取り囲まれた原子炉の中を透視できる。
 もし核燃料があれば、ウランなどは高密度の物質なので黒く写るはずだった。だが原子炉の中はからっぽだったのだ。
 このミュー粒子を使った透視の手法は、もともと火山の内部を見るために使われはじめたものだ。マグマが地球深部から火口に上がってくる。どこにどのくらいの大きさのマグマがあるのかを研究するためにこの手法が使われている。
 だが、福島の原子炉もそうだが、ミュー粒子は上や斜め上から飛んでくる。それゆえ地面から下のものは見えない。だから原子炉の底を突き抜けて下に行ってしまった核燃料は見えなかったのである。
  ところで「カルデラ噴火」というものがある。「破局噴火」とも言われる巨大噴火で、過去10万年間に12回、日本で起きた。
 たとえば九州南方に起きた7300年前の鬼界(きかい)カルデラ噴火では九州を中心に西日本で先史時代から縄文初期の文明が途絶えてしまった。
 マグマは周囲の岩よりも軽いから浮力が生じる。カルデラ噴火を起こすマグマ溜りでは、火山の下に大量に溜まったマグマによって大きな浮力が生まれる。
 そして、やがてマグマ溜りの天井部分に大きな亀裂が出来てマグマ溜まりが一挙に壊れて大噴火するのがカルデラ噴火なのである。
 巨大なマグマ溜まりがあるところは火山の地下である。せっかくの期待の星、ミュー粒子も、火山の山体の地上部分の内部は見えても、地下は見えないのである。
 将来は精密な「地震波トモグラフィー」という手法を使えば、この種の地下のマグマ溜りを見ることが出来るのではと思われている。
 地震波トモグラフィーとは、火山地帯に地震計を数百個、比較的長期間置いて、四方八方で起きる無数の地震波を精密に観測する手法だ。大変な手間と時間を要する研究である。
 カルデラ噴火が起きると、噴火や火山灰の影響で最悪は1億2000万人の死者が出るとの予想がある。日本人のほとんどが死に絶えてしまう規模だ。
 この次にいつ起きるかについて定説はない。だが、ある研究によれば100年以内に起きる可能性が1%という。
 低いといえば低い。しかし1%とは、政府の地震調査委員会が発表していた阪神淡路大震災(1995年)が起きた前日の地震の確率と同じなのである。可能性がないといって安心できるレベルではないのかもしれない。
        (4月10日『夕刊フジ』より)


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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 

 ◆4/18-5/1ドキュメンタリー映画「ナオトひとりっきり」上映案内

 「ナオトひとりっきり」(98分)は、原発12キロの富岡町に一人残って動物たちと暮らしている松村直登さんを一年近く追った映画です。放射能汚染されていても、そこに生きるいきものたちの命は穢れないものなのではないかという問いを胸に、一人で一年近く通い続け、誰もいなくなった町に生きる一人の男性と、残されたいきものたちの生死を見つめました。

4月18日から5月1日まで「新宿 K's Cinema」で劇場公開いたします。
連日朝10時より 当日一般 1800円 特別鑑賞券1300円
映画ホームページ:http://aloneinfukushima.com

この作品は、全国でも上映予定で、下記の日程で上映する予定です。
福島 ポレポレいわき 6月13日から6月26日
大阪 シアターセブン 5月16日より
神戸 元町映画館   6月中
京都 立誠シネマ   6月中
愛知 名古屋シネマテーク 6月中
新潟 シネウィンド  公開時期調整中
広島 横川シネマ   公開時期調整中
横浜 ジャック&ベティ 公開時期調整中

新宿の初日には、富岡町から松村直登さんに舞台挨拶にお越しいただく予定です。
中村真夕(監督・撮影・編集)


┏┓
┗■4.新聞より3つ
 └──── 

 ◆高浜原発再稼働差し止め 無責任の病理 あらわに
   菅官房長官「厳粛」ではなく「粛々と」

  福井地裁が14日に示した関西電力高浜原発(福井県)の再稼働差し止めの仮処分決定は、国の新基準にも「ノー」を突きつけた。政府は三権分立の原則から「厳粛」に受け止めるべきだが、菅義偉官房長官は会見で「(政府は)当事者ではない」とし、原発再稼働を「粛々と進める」と述べた。「厳粛」と「粛々」の間に、現政権の病理が浮かぶ。
 仮処分決定で、樋口英明裁判長は「(原発稼働は)合理的な審査をへなければならないし、(中略)新規制基準は緩やかにすぎ、これに適合しても安全性は確保されない」と指弾。この点を差し止めの理由の一つにした。
 この趣旨に従えば、新規制基準を改めない限り、安全性は確保されず、全国の原発も再稼働できない。
 しかし、菅氏は同日の会見で、ダメ出しされた新規制基準は「世界で最も厳しいと言われている」と強弁し、「粛々と(再稼働)進めていく」と述べた。
 ちなみに「粛々」は、沖縄県の翁長雄志知事から「上から目線」「問答無用の姿勢」と非難され、封印した言葉のはずだった。
 この反応について、立教大の渋谷秀樹教授(憲法学)は「今回の裁判では、新規制基準も実質的な争点になった。そこで裁判所が下した決定は重い。仮処分決定は暫定的な判断だが、異議申し立てを受けて覆されない限り、効力を持ち続ける。確定判決と比べ、拘束力に違いはあるだろうが、司法が権威付けをした判断は、決して無視できるものではない」と指摘する。(中略)
 今回の争いは、形の上は関西電力を相手取り、住民が申し立てた。そのため、菅氏は「国は当事者ではない」と言明した。
 だが、東京大の高橋哲哉教授(哲学)は「『裁判の直接の当事者』ではないということにすぎない。詭弁といえる」と批判する。
 それというのも、問題になっている新規制基準は国が設けた。加えて、高橋教授は「原子力政策は国策。電力会社は国のエネルギー計画に従う形で、再稼働の方針を決めている。再稼働に関する問題で『国が当事者ではない』と言えるはずがない」と読み解く。(中略)
 再稼働をめぐっては、安倍首相が「原子力規制委員会により求められる安全性が確認された原発は再稼働を進める」と語る一方、原子力規制委の田中俊一委員長は「基準の適合性は見るが、安全だということは申し上げない」と何度となく語っている。結局、仮に事故が繰り返されても、誰も責任をとらない形だ。
   (後略)  (4月17日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)


 ◆「争点化回避」に批判 川内原発再稼働 鹿児島知事発言が波紋

  鹿児島県の伊藤祐一郎知事の発言が波紋を呼んでいる。昨年11月に九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の再稼働に同意したのは、今月12日投開票の県議選での争点化を避けるためだったと明らかにしたためだ。地元住民からは民意を聞く機会を奪ったと批判も出ている。
 伊藤知事は15日の記者会見で「今も同意していなければ、単一の争点になっていた。県政はいろんな問題があるので、それを避けるべく11月を選定した」と述べた。(中略)
 地元住民らでつくる川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子会長は「県民の意思を聞こうとする姿勢が感じられず、県民をばかにしている」と批判。「争点隠しだ」と怒りをあらわにした。
 鹿児島地裁では22日、川内原発の再稼働差し止めを求める仮処分の判断が下される。鳥原会長は14日の福井地裁同様、差し止めを命じる決定が出ることに期待を寄せる。(後略)  (4月17日茨城新聞より抜粋)


 ◆原発事故確率 40年に1回→80年に1回
  「備え、過小算出の恐れ」 経産省 賠償試算を半減

   経済産業省は16日、原発の費用試算のうち重大事故に備えた賠償などの対応費用について、事故発生確率の見積もりを現状の半分程度に引き下げることを決めた。原子力規制委の新しい規制基準に沿って安全対策が進んでいるため、事故が起きる確率が下がると判断した。有識者の中には事故に備えた費用が、本来必要な額より過小に算出される可能性を指摘する声もある。(後略)
     (4月17日東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2462】
2015年4月16日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.関西電力東京支社へ集まろう 17日(金)17:30から18:15
   高浜原発3,4号機運転差止決定に従え 関電は「異議申し立て」するな
   規制委審査は根底から否定された「審査基準は合理性欠く」
   主催:再稼働阻止全国ネットワーク(第4波)     柳田 真
★2.晴れ男も一休み、雨の中、傘、傘、揺らしての抗議行動
   でも、145回は晴れ男に頼らず自分のパワーで
   晴れさせたいもんです がんばるぞー \(^o^)/
   4月10日第144回官邸前・国会前抗議行動報告
                                             にしざきやよい
★3.またまた田中委員長の「ぼそぼそ」発言で非科学的決定
   老朽美浜原発3号機の再稼働審査を敷地内活断層調査の
   判断なきまま開始決定
   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その45
                                                 木村雅英
★4.テント日誌4月10日(金)
   経産省前テントひろば1308日 商業用原発停止572日
   カンパで支援の皆さんに感謝    (I・K)
★5.新聞より3つ
  ◆規制委員長「事実誤認ある」 高浜仮処分決定に反論
   「基準見直す必要ない」    (4月16日東京新聞2面より)
  ◆高浜原発 30キロ圏、避難に16時間 過酷事故時 規制委試算
   県より5時間長く      (4月16日茨城新聞より抜粋)
  ◆電力の東西融通 2.5倍に 20年代後半 工事費、料金転嫁へ
                 (4月16日東京新聞夕刊より抜粋)
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※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
 4/17(金)首相官邸前・国会議事堂前抗議-第145回
 日 時:4月17日(金)18:30~20:00
 主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
       当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
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※4/20学習会にご参加を!
 これは誤報だったのか
 朝日新聞はなぜ「吉田調書」を誤報としたのか?ジャーナリズムとは何か?
 講 師:山田厚史(デモクラテレビ代表)
 日 時:4月20日(月)19時から21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
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┗■1.関西電力東京支社へ集まろう 17日(金)17:30から18:15
 |  高浜原発3,4号機運転差止決定に従え 関電は「異議申し立て」するな
 |  規制委審査は根底から否定された「審査基準は合理性欠く」
 |  主催:再稼働阻止全国ネットワーク(第4波)
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

1.4月14日高浜原発3,4号機再稼働差し止めの仮処分が出ました。仮処分は「即時の効果」をもちます。全国各地の原発反対運動、再稼働反対運動と国民の世論(60%から80%)が、福井地裁のこの決定を実現した背景の力です。
 これまでの司法が99%以上、国の原発推進の肩を持って国と電力会社の言い分を100%認めていた中で、今回の再稼働差し止めの英断をした樋口英明裁判長は、「けう」な存在だと思うが、それは4年前の2011年3・11福島大惨事以降の全国の原発反対の盛り上がりがあります。(全国各地で開かれる毎週の金曜行動や、数万人の集会やデモなどの実施)

2.関西電力本社と東京支社へみんな集まろう
 関西では、関西電力本社や京都支社などへ、多くの市民が「高浜原発再稼働やめよ」と迫っています。私たちも連帯して、関西電力東京支社(富国生命ビル9F=東京、日比谷公園の前)へ集まろう。再稼働阻止全国ネットワークの4回目の行動です。
 時間は、17:30から18:15までの45分間(従来の時間=30分より15分延長しています)
 プラカードやノボリ旗など、私たちの声を明示したものを持ち寄ろう!
 なお、関西電力東京支社への申し入れ文や要望書のある方は、17:00に富国生命ビル前に集合して下さい。
 17日(金)の金曜行動に参加される方もぜひその前に、関西電力東京支社前に集まろう。
(関西電力東京支社から国会方面まで徒歩10から15分、金曜行動は18:30から開始なので時間的に間に合います)

3.原子力規制委員会の田中委員長のまき返し発言を許さない
 規制委員会の基準と審査は、「大甘で合理性を欠く」と根底から否定された。規制委員会田中委員長は、さっそく「地裁決定は事実誤認がある」とまき返しています。これらの発言の根本的誤りについて、今後、私たちも勉強成果を発表していく予定です。


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┗■2.晴れ男も一休み、雨の中、傘、傘、揺らしての抗議行動
 |  でも、145回は晴れ男に頼らず自分のパワーで
 |  晴れさせたいもんです がんばるぞー \(^o^)/
 |  4月10日第144回官邸前・国会前抗議行動報告
 └──── にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)

  桜もすっかり葉桜、肌寒い曇り空からパラパラと雨が降ってきた。今日144回は、雨と気温低下の為国会前はお休み、と連絡入る。春は何処へやら。
 関電前でも傘をさしての抗議行動、なんか今日は、富国生命ビルから出てくる人が多い、外人さんの一団が出てきて、私たちにエールを送ってくれた。
 通りかかる人達も、「福島事故は収束してない、事故収束もままならないのに、再稼働はありえない」とスピーチすると、こちらを注視する人が多い。
 1人でも多くの人に、関心を持って欲しい、官邸前も大事だけど、あまり関心のない人々に、呼びかけることも大事、だよね。
 金曜抗議に本格的に雨の降るのは久し振り、私が晴れ男と信じてるYさんが、今日はきっと来てないのだな、だって彼の姿が見えない日は、必ず天気が悪い、逆に彼が登場すると雨が止む。Yさん来ないかなぁ。ま、たまには雨の抗議行動も良いかな、諦めの早い所が私の良いところだからね。
 さてさて、雨の中、ビラ撒きはなかなか難しい、湿気でビラがフニャフニャするし、傘からはみ出たトコは本格的に濡れるし、受け取る方も傘を片手に持ってのことだから、いろいろ渡されると、道にばら撒きかねない、今日はあまり無理せず、やりましょう。ビラは余ったら近所にポスティング出来るしね。
 希望のエリアに着くと、あれれ、見覚えのあるノボリが、Yさんだぁ、こんなに雨の降ってるのに、Yさんは、晴れ男じゃなかったのか、イヤイヤ晴れ男にも調子の悪い事も有ろう、事にYさんは、テントの件や現地行動で多忙だし、お疲れでパワーも落ちるよね、次に期待、と、勝手に心の中で納得。近づいて行って「コンバンワ」と挨拶、Yさんは何も知らず、雨でもニコニコ。
 希望のエリアは、雨にもかかわらず盛況だ、スピーチにも次々と人が立つ、私も東電、九電、関電前抗議について宣伝、関電の人間の鎖も宣伝、上手くは話せないけど場慣れして来ていい感じ。茨城在住の方が言ってたけど、「茨城でも、被曝、放射線、原発の話題は、言わない、言えない状況」だって、「自身も知り合いに農業をやってる人がいるので特にそんな人の前では、話せない」と言ってた。
 こんな悲しい状況、無いよね、怒るしか無いよね、怒るしかないよ。
 怒りパワーで、次はきっと晴天じゃ!!


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┗■3.またまた田中委員長の「ぼそぼそ」発言で非科学的決定
 |  老朽美浜原発3号機の再稼働審査を敷地内活断層調査の判断なきまま開始決定
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その45
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

  原子力規制委員会が、またまた田中委員長の「ぼそぼそ」発言から非科学的・政治的決定を行った。
 去る4月8日(水)の原子力規制委員会定例会議で予定されていた6つの議題が終わったあと、田中委員長が「ちょっと私から1つ皆さんに御意見を伺いたいというか、御審議していただきたい」と話しだし、石渡委員も曖昧にすり寄った応答をして、結局次の決定をした。
 「関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の新しい規制基準に基づく審査の進め方について、原子力規制委員会は8日の定例会合で、原子炉直下の断層が活断層かどうか明確な判断を下さないまま、審査を本格化させる方針を決めた」(東京新聞4月9日朝刊)。
 これについては、同日午後の記者会見で、珍しく各社(日経、NHK、共同、日テレ、朝日、時事、毎日、共同)の記者が多岐に亘って鋭く詰め寄り、次の回答を引き出した。
・美浜3号機は40年廃炉を目前にしており早く審査を開始しないと延長に間に合わない(来年11月まで)
・4月6日に「美浜発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合評価会合」が行われたが、明示的に結論は出ていない
(http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/mihama_hasaitai/00000003.html)
・この日に森田安全規制管理官が、2日後の原子力規制委員会定例会議でこうした審査開始の議論が行われる可能性があることを、4名の有識者に伝えた
・この有識者会合の動画を観た田中委員長が、火曜(7日)朝に規制委定例会議に諮ることを決めた(森田発言と矛盾!)
・それで、これだけ注目される話題なのに、8日(水)の規制委までは議題に上げずに田中委員長の「ぼそぼそ」で討議開始し、決定した

  この記者会見は、各社記者がもろもろの角度で続けて問題点を指摘し、まるで記者による委員長への団体交渉の様相を呈した。
 田中委員長と原子力規制委員会と原子力規制庁が、関電の思惑に寄り添い、「疑わしきは安全側に」に反し、有識者の意向を確認もせずに、自分たちで決めたこと(敷地内活断層無を確認してから審査開始)を破り、かつ議題として上げずに、美浜3号審査開始を決定をしたのだ。
 原子力規制委員会が原子力マフィアそのものであることを如実に示している。
よろしければ、是非記者会見をご覧いただきたい。
(http://www.nsr.go.jp/nra/kaiken/index.html 平成27年4月8日)


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┗■4.テント日誌4月10日(金)
 |  経産省前テントひろば1308日 商業用原発停止572日
 |  カンパで支援の皆さんに感謝
 └──── (I・K)

  朝から曇り空で何時降りだすやらと思いながら出かけた。3時半ごろ霞ヶ関に着いた途端に降ってきた。テントの中ではKさんがチラシ組みなどの作業をしている。まだ大降りでなかったので私は傘をさしてテント前に座り込んでいた。
 4時過ぎ、今日はお出でにならないのでは思っていた90歳のTさんの姿が見えたのでびっくり!7時ごろまで傘をさしてじっと座っていてくださった。脱原発への強い思いが伝わってきます。
 他にも雨の中寄ってカンパしてくださる方達がいて感謝です。
  5時半頃数人がたんぽぽ舎の関電前行動に合流した。そして官邸前行動に向かう。Tさんの次に高齢のM子さんも雨の中いらして、第2テントからトラメガを使って行きかう人に反原発を訴えていた。
 私は外に立って寄ってくださる方にチラシを渡したりしていた。たんぽぽ舎のOさんも座ってくれ、買い物に行ったFさんが帰って来たので7時ごろ私はテントを後にした。


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┗■5.新聞より3つ
 └──── 

 ◆規制委員長「事実誤認ある」 高浜仮処分決定に反論 「基準見直す必要ない」

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の再稼働を認めないとした福井地裁の仮処分決定に対し、原子力規制委員会の田中俊一委員長は15日の記者会見で「事実誤認がいくつもある」などと反論した。
 田中委員長は「事実誤認」の事例として、決定文は使用済み核燃料プールを冷やす給水設備の耐震性について、比較的低いBクラスと記述していたが、正しくは最高のSクラスだと説明。想定する最大級の地震動(基準地震動)が必ずしも最大値で設定されていないとの記述については、断層が連動して動くなど不確かな要素も考慮して厳格に設定した、と反論した。
 また、外部電源が断たれると原発の冷却機能が不安定になるとの記述には、非常用発電機や電源車など多様なバックアップの配備を義務づけており、冷却は問題なく続けられると説明した。
 決定は原発の新しい規制基準を「合理性を欠く」などと厳しく批判したが、田中委員長は「科学的に真っ向から否定されたとは思っていない」とし、「新規制基準を見直す必要性は今のところ感じていない。決定はわれわれの審査や決定には影響がない」と述べた。 (4月16日東京新聞2面より)


 ◆高浜原発 30キロ圏、避難に16時間 過酷事故時 規制委試算 県より5時間長く

 関西電力高浜原発(福井県)で過酷事故が起きた場合、半径30キロ圏に入る福井県、京都府の住民約18万人の避難が完了するまでに最長16時間かかるとの試算を原子力規制委員会が初めてまとめたことが15日、分かった。福井県の試算より4時間50分長かった。福井県と同様、国の参考資料に基づき算出した多くの自治体では避難時間が短くなる傾向があり、実際の避難を想定した条件で試算し直すよう求める声が上がりそうだ。
 試算で大きな差が出たのは、福井県の場合、30キロ圏住民の9割しか対象でなく、30キロ圏を出る際の汚染検査を想定していないことなどが原因。
   (後略) (4月16日茨城新聞より抜粋)


 ◆電力の東西融通 2.5倍に 20年代後半 工事費、料金転嫁へ

  経済産業省は16日、東日本と西日本の間でやりとりできる電力の量を、現行の120万キロワットから300万キロワットまで2・5倍に増やす方針を電力需給検証小委員会で示した。2020年代後半の実現を目指す。やりとりに必要になる設備の増強費用は3000億円を超えるとみられ、工事費は電気料金に上乗せする見通しだ。
   (中略)
  経産省は、東西でやりとりできる電力量が増えれば、受け入れきれない太陽光発電を東日本に送るなど、再生可能エネルギーの受け入れ可能量も増やせるとみている。(4月16日東京新聞夕刊より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2461】
2015年4月15日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                             転送歓迎
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★1.4月14日福井地裁報告
   規制委の審査基準に踏込み、こんなズルズルの基準では審査したことにならんと断じている
             上岡直見 環境経済研究所(技術士事務所)
★2.全面勝利。画期的、高浜原発3,4号機運転差し止仮処分命令発令される。
              山田和明(たんぽぽ舎会員、神奈川)
★3.民間規制委員会! かごしまから東京へ
   3/10第1回「川内原発民間規制委・かごしま」と九州電力の交渉
     槌田ゼミ(3月26日)報告:次回は4月23日(木)
                   坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
★4.「浜岡原発を考える静岡ネットワーク(浜ネット)」(4月11~12日)
      応援ツアー報告
   「日本と原発」映画上映と河合監督の講演
    浜ネットとの交流、浜岡原子力館見学、防波壁視察など
              清水 寛 (たんぽぽ舎ボランティア)
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※4/16「浜岡裁判」傍聴・応援   ★4.参照
  日 時:4月16日(木)12:30より東京高裁前で集会 13:30裁判(大法廷)
      15:00位から報告会  会場:参議院会館101号室   
        現地から原告・応援の方たちがバスで来ます。
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┗■1.4月14日福井地裁報告
 |  規制委の審査基準に踏込み、こんなズルズルの基準では審査したことにならんと断じている
 └────  上岡直見 環境経済研究所(技術士事務所)

  4月14日午後、福井地裁前に行った。早めに行ったつもりだったが既に黒山の人だかりだった。ちょうど14時になり、地裁玄関から駆け出した原告(債権者)と弁護士さんによる「旗出し」があった。
 大飯判決と同じ裁判長なので差止めの仮処分が下されることはほぼ確実だったが、その通りでほっとした。
 その後近くの国際交流会館に移動して報告会が開かれた。用意したホールに人が入りきらず別室で映像中継も行われた。
 そこで驚いたのは、配られた決定文要旨である。高浜の差止めについてはこれまでの原告(債権者)の主張に沿っており妥当という印象だが、それ以上に驚いたのは規制委の審査基準に踏込み、こんなズルズルの基準では審査したことにならんと断じていることである。
 傑作なのは、よく知られるとおり規制委員長の「基準に合っているか審査したが、安全とは言っていない」という発言を逆手に取って、まさに規制委員長が安全とは言っていないというのだからそのとおり安全ではないに違いない、と突っ込んでいることだ。
 弁護団のコメントによると、これは高浜だけに留まらず全国に波及するという裁判長のメッセージが込められているのではないかということだ。
 決定文は以下からダウンロードできる。
    http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/15-04-14/

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┗■2.全面勝利。画期的、高浜原発3,4号機運転差し止仮処分命令発令される。
 └────山田和明(たんぽぽ舎会員、神奈川)

 小雨交じりの福井地裁前には大勢の市民とマスコミ関係者が固唾をのんで判決を待っていた。午後2時に弁護団と差し止め申し立て人が「やっぱり司法は生きていた」の勝利宣言をかざして現れた。報道関係のシャッターの中、歓声と拍手がしばらく鳴り止まない。興奮気味の人びとが抱き合ったりして、あちこちで握手がうずまいた。
 この判決が日本で初めて原発を止めるという歴史的な日になった。
 司法の歴史において住民の人格権ひいては子供の未来を守るという司法の期待を果たした輝かしい日でもあります。
 樋口裁判長は新規制基準は合理性を欠き、原発の安全性を確保していないと主張。故に人格権を侵害される具体的危険性が存在すると。
 全国の他の原発にも同じことがいえる。
 この仮処分命令を全国の反原発運動の力強い武器として闘い続けよう。
 
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┗■3.民間規制委員会! かごしまから東京へ
 |  3/10第1回「川内原発民間規制委・かごしま」と九州電力の交渉
 |    槌田ゼミ(3月26日)報告:次回は4月23日(木)
 └────   坂東喜久恵(たんぽぽ舎)

 3月26日(木)の槌田ゼミは、3月10日(火)に鹿児島でもたれた九州電力との3時間半に及ぶ交渉の記録を資料に、「民間規制委かごしま」が出した勧告へ回答についての問題点についての報告が中心になりました。
 九州電力との交渉には、九電としては広報担当者と共に玄界原発を担当した技術畑の人も参加し、個々の内容にかなり突っ込んだ議論となり、特に勧告11番のやりとりでは双方大きく意見が分かれました。
☆勧告11:九州電力は、ウェスティングハウス(WH)型蒸気発生器の逆U字細管に留まった水素をどのように取り除くかあきらかにせよ。
 答えは大丈夫というものだったが、
★反論:このタイプはスリーマイル原発の型と違うので、事故になって水素が発生した場合は取り除く方法がない。
○また、事故が起こった場合、水が蒸発しなくなっていくと、結果的に加圧水型と同じになるが、水位計の信頼度がないのでもっと危険が大きくなる。と指摘。
「川内原発民間規制委・かごしま」は、反論を含め、「再勧告書」を出しました。

 槌田さんはこの日のゼミで、民間規制委の「かごしま」「高浜」に続き、「東京」でも民間規制委を作りたいとの提案をしました。
 原発現地ではない東京での民間規制委の役割は?ですが、原子力規制委員会は東京にあるし、原発を製造しているメーカーの本社は東京にあるので、直接追及できる、ということです。
みんなに参加してほしいと呼びかけました。次回みんなで検討を。
もちろん、「民間規制委・とうきょう」を立ち上げるのには、いろいろな条件を整えなければ出来ません。しっかり検討しましょう。

※次回の槌田ゼミ案内
  槌田ゼミ「福島原発事故基本講座第13回」
  「民間規制委 かごしま(川内)・高浜~東京へ」
  民間原子力規制委・東京(準)としての規制勧告案について
      「重大欠陥の見つかったWH型加圧水原発
      ・逆U字細管に留まる水素で事故原子炉の冷却不能
      ・加圧水型原発の全面的使用禁止と製造・販売禁止の勧告へ」
 日 時:4月23日(木)19:00から21:00
 講 師:槌田 敦
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円

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┗■4.「浜岡原発を考える静岡ネットワーク(浜ネット)」(4月11~12日) 応援ツアー報告
 | 「日本と原発」映画上映と河合監督の講演
  |  浜ネットとの交流、浜岡原子力館見学、防波壁視察など
 └──── 清水 寛 (たんぽぽ舎ボランティア)

 4月11日に浜岡原発を考える静岡ネットワーク(浜ネット)の総会が静岡県勤労者総合会館で行われた。今年の浜岡応援ツアー(代表 山本勇祐)は首都圏から10名の仲間が参加し、私は特に浜岡原発の防波壁を見たくて初めて参加した。   
  総会後の記念上映会『「日本と原発」と河合監督トーク(浜岡原発訴訟弁護団長)』、その後の浜ネットとの交流会、懇親会に参加した。記念上映会には200名が参加し、河合監督(河合弘之弁護士)のトークでは、講演のあとに自ら、飯館村民歌「夢大らかに」を熱唱され、会場は大喝采であった。翌日は中部電力の浜岡原子力館見学、防波壁の視察、焼津市歴史民俗資料館に展示されている昭和29年に「ビキニで被曝した第五福竜丸コーナー」の見学などを行った。浜岡原子力館は原発のPR館で、昨年の展示に比べて安全性が強調された展示に変わっていたとのことであった。また、防波壁は18mから22mに嵩上げする工事が行われていたが、昨年立ち入りできた所が立ち入れなくなっていたとのことである。ここでは特に印象に残った『静岡県内の「日本と原発」上映会』と「河合監督のトーク」及び「原発訴訟第18回口頭弁論」について報告する。
  まず、『静岡県内の「日本と原発」上映会』について紹介する。「浜ネット」主催で3月29日から4月末までに静岡県下10市で企画実施されていた。また、三嶋市内では、『市民ひろば「日本と原発」上映会』主催ですでに4回実施し、4・5月で6回企画し、さらに4月26日に河合監督を囲む特別企画も予定され、「日本と原発」上映などの積極的な取組みは河合監督の期待に応えていた。
  次に、「河合監督トーク」で語られていたうち、印象に残った「この映画の目的」、「高浜原発差し止め仮処分訴訟での福井地裁判決」、『日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないか(集英社インターナショナル、2014年刊)の誤りの指摘』について紹介する。
  〇「この映画の目的」について、一つは国民にこの映像を通して原発の問題を広く広げたいとのことであった。400か所で自主上映しても何万人しか見てもらっていない。自主上映を広くやってほしい。この映画は日本の原発問題の論点を、一つを除いてすべて載せた。「原発とテロ」の問題については除いた。「本気でやれば、誰かが助けてくれる」が好きで、この映画は緻密な朋友弁護士 海渡雄一による脚本とプロの映像制作者の協力が得られ、本格的な作品となったとのことである。
  目的の二つ目は、裁判官を説得するため、原発問題の全体像を見せたいとのことであった。「伊方原発差し止め仮処分訴訟」では、裁判所で映画を見た。裁判官を説得するためには、やさしく、わかりやすく、科学的なものでなければならないと述べられていた。
  〇「高浜原発差し止め仮処分訴訟での福井地裁判決」についての話では、樋口英明裁判長が3月11日に結審しようとしたら、被告側が立って裁判官3人を忌避すると主張し、忌避申し立てがあって結審できなかった。樋口裁判長は4月1日付で名古屋家庭裁判所に転任になった。ところが裁判所法に「第28条 緊急性のあるものは戻って職務代行できる。」ことになっており、再稼働という緊急性があるので4月14日の裁判は、樋口英明裁判長が判決を出すことになったとのことである。
  〇『日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないか』(矢部宏治著、集英社インターナショナル、2014年刊)の誤りの指摘
   この本は売れている。著者は「基地と安全保障」の専門家である。著者は「日米原子力協定があったために、日本の原発は止められない」と主張しているが、「日米原子力協定」には「原子力発電」という文言は書かれていない。1から10まで、核拡散の防止である。なぜ脱原発できないのか、条文から理解できない。「統治行為論もあり、原発は勝てない」は間違である。私たちの原発差し止め仮処分訴訟においても、統治行為論が国側や電力側から主張されたことはないし、これを使った判決を裁判所が出したことはない。日米原子力協定が廃止されない限り、日本が脱原発できないなどということはないのである。脱原発を実現していくうえで、困難はすでにいくらでもある。敵をその実態以上に強大に描き、過剰に深刻な捉え方をすることは、味方を奮い立たせるのではなく、むしろ意気阻喪させることが多い。(当日配布資料;「法延で再稼働を食い止める 日米原子力協定は脱原発の壁か」河合弘之、世界SEKAI 2015.5,150-158 )
◆最後に浜岡原発の「原発訴訟第16回口頭弁論」についてであるが、4月16日に東京高裁で13時30分から開始される。浜岡原発本訴訴訟団は「過酷事故時に31キロ圏、85万人避難できない避難計画であること」を口頭弁論で立証する予定で、静岡から中型バスで高裁に集まるが、首都圏からの多数傍聴参加も求めている。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2460】
2015年4月14日(火)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
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★1.『「新規制基準」は緩やかにすぎ、これに適合しても原発の安全性は
   確保されていない。「新規制基準」は合理性を欠くものである』
   福井地裁 樋口英明裁判長
   関西電力の高浜原発3、4号機の運転差止仮処分を認める決定
★2.『ストップ再稼働!6.7 3万人大集会in福岡』&
   再稼働阻止全国ネットワーク「全国相談会」への参加募集を開始
★3.新聞より4つ
  ◆名判決をもう一度  鎌田 慧(ルポライター)
              (4月14日東京新聞「本音のコラム」より)
  ◆事故と関連 やはり否定? 福島県の甲状腺がん評価部会
   被害 曖昧にしたい県 犠牲になるのは住民
   過小評価は常とう手段 検証の前から「影響はない」
   国、東電とおなじ「県も加害者」
              (4月13日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
  ◆原発18~19%検討 2030年電源構成比率 世論配慮、大幅引き下げ
                              (4月14日茨城新聞より抜粋)
  ◆原発被害研究 国民に伝えて   高根輝明(東京都立川市)
              (4月14日東京新聞5面「発言」より)
━━━━━━━
※4/15「沖縄と原発」講座にご参加を!
 「今、沖縄・辺野古で何が起こっているのか」
 お話:水沢澄江(みずさわすみえ)さん
    (2003年から反戦スタンディング、2004年から辺野古座り込み参加)
  日 時:4月15日(水)19時より21時(開場18時30分)
  会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
  参加費:800円
━━━━━━━
※訂正1つです。
 昨日配信の【TMM:No2459】★2.「4/22上野千鶴子の選憲論」は、
 『予約者優先』とさせていただきます。

 「自民党改憲草案批判を通して憲法を学びなおす」
 講 師:上野千鶴子さん
 日 時:4月22日(水)19時から21時(開場18時30分)
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円(学生400円)
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┏┓
┗■1.『「新規制基準」は緩やかにすぎ、これに適合しても原発の安全性は
 |  確保されていない。「新規制基準」は合理性を欠くものである』
 |  福井地裁 樋口英明裁判長
 |  関西電力の高浜原発3、4号機の運転差止仮処分を認める決定
 └──── たんぽぽ舎

◆「理由の要旨」から一部抜粋します

  「理由の要旨」全文は、以下のリンクをご参照下さい。
 https://www.dropbox.com/sh/1fajm2rc2hokgj1/AADy_qaJ-lR31YDUQmgRbj0_a?dl=0

    「理由の要旨」

1 基準地震動である700ガルを超える地震について

  基準地震動は原発に到来することが想定できる最大の地震動であり、基準地震動を適切に策定することは、原発の耐震安全性確保の基礎であり、基準地震動を超える地震はあってはならないはずである。
 しかし、全国で20か所にも満たない原発のうち4つの原発に5回にわたり想定した地震動を超える地震が平成17年以後10年足らずの間に到来している。本件原発の地震想定が基本的には上記4つの原発におけるのと同様、過去における地震の記録と周辺の活断層の調査分析という手法に基づいてなされ、活断層の評価方法にも大きな違いがないにもかかわらず債務者の本件原発の地震想定だけが信頼に値するという根拠は見いだせない。
 加えて、活断層の状況から地震動の強さを推定する方式の提言者である入倉孝次郎教授は、新聞記者の取材に応じて、「基準地震動は計算で出た一番大きな揺れの値のように思われることがあるが、そうではない。」「私は科学的な式を使って計算方法を提案してきたが、平均からずれた地震はいくらでもあり、観測そのものが間違っていることもある。」と答えている。地震の平均像を基礎として万一の事故に備えなければならない原子力発電所の基準地震動を策定することに合理性は見い出し難いから、基準地震動はその実績のみならず理論面でも信頼性を失っていることになる。
 基準地震動を超える地震が到来すれば、施設が破損するおそれがあり、その場合、事態の把握の困難性や時間的な制約の下、収束を図るには多くの困難が伴い、炉心損傷に至る危険が認められる。

2 基準地震動である700ガル未満の地震について
3 冷却機能の維持についての小括
4 使用済み核燃料について
5 被保全債権について
6 保全の必要性について
  本件原発の事故によって債権者らは取り返しのつかない損害を被るおそれが生じることになり、本案訴訟の結論を待つ余裕がなく、また、原子力規制委員会の設置変更許可がなされた現時点においては、保全の必要性も認められる。

◆参考記事
 「高浜原発の再稼働認めず 福井地裁が仮処分」

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の安全対策は不十分として、周辺の住民らが再稼働差し止めを申し立てた仮処分で、福井地裁(樋口英明裁判長)は14日、再稼働を認めない決定をした。仮処分で原発の運転を禁止する決定は全国で初めて。決定はすぐに効力を持つ。関電は不服を申し立てるとみられ、主張が認められない限り再稼働できない。
 2基は九州電力川内原発(鹿児島県)に続き、政府が「世界で最も厳しい」と強調する原子力規制委の審査に合格。しかし地裁はこれを事実上否定する判断をした。原発を「重要なベースロード電源」と位置付ける政府のエネルギー計画にも影響を与えそうだ。(共同)
   (4月14日東京新聞WEBより)


┏┓
┗■2.『ストップ再稼働!6.7 3万人大集会in福岡』&
 |  再稼働阻止全国ネットワーク「全国相談会」への参加募集を開始
 └──── 再稼働阻止全国ネットワーク事務局

   「ストップ再稼働!6.7 3万人大集会in福岡」

期日:6月7日(日)13時より大集会開催
         (11:00マルシェ出店 12:30アトラクション 13:00集会 14:30デモ)
会場:福岡市舞鶴公園
主催:原発いらない!九州実行委員会
呼びかけ人:内橋克人 大江健三郎 落合恵子 鎌田慧
              坂本龍一 澤地久枝 瀬戸内寂聴 鶴見俊輔
協賛:さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/
   首都圏反原発連合/再稼働阻止全国ネットワーク/さようなら原発1000万署名市民の会
  〔「6.7集会」ホームページ http://bye-nukes.com 〕

 九州電力による川内原発再稼働を目前にして、6月7日、福岡市の舞鶴公園において、かつてない規模の集会開催が「原発いらない!九州実行委員会」より呼びかけられています。
 全九州の住民、全国民が、原発の再稼働を認めないという具体的な意思表示を示し、万余の人の波で九州電力福岡本店をとり囲む行動です。
 「再稼働阻止全国ネットワーク」はこの行動の成功に向け、全国各地からの参加を呼びかけます。

◎「阻止ネット」にご連絡のあった全国各地の参加者の皆さん(九州エリアを除く)には、交通費の補助を実施いたします。
集会だけの参加者にも補助は適用しますが、相談会へのご参加を可能な限りお願いします。(注―団体での申し込みはご遠慮願います。)
 【募集期間】第1次募集締切日は5月20日
    (5/20以降の申し込みは阻止ネット事務局にお問い合わせ願います)
◎参加申し込みは、必要事項を記載の上、FAXにて以下の送信先に発信願います。
 送信先【FAX 03-3238-0797】問い合わせ先(沼倉080-1012-4661)
 記載事項:氏名、電話番号、住所、メールアドレス、宿泊希望の有無

○6月6日(土)~7日(日)福岡市において、「阻止ネット全国相談会」を開催します。
 九州の皆さんと全国原発現地の皆さんを交え、再稼働阻止に向けた具体的な
方針を討議確定する相談会です。どなたでも参加できます。

   再稼働阻止全国ネットワーク『全国相談会』

日程:6月6日(土)午後~6月7日(日)午前
会場:「城南市民センター」
    福岡市城南区片江5-3-25(地下鉄3号線「七隈駅」下車10分)

再稼働阻止全国ネットワーク事務局
     メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛、と明記下さい)
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付)


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┗■3.新聞より4つ
 └──── 

 ◆名判決をもう一度  鎌田 慧(ルポライター)

  理性なきというか、恐れを知らぬというべきか。電力業界は性懲りもなく、関西電力高浜原発から一点突破、再稼働をはじめようと画策中だ。
 ところが、昨年12月、たった9人の住民が、高浜原発3、4号機運転差し止め仮処分を福井地裁に申し立て、関電を狼狽させた。裁判長は第2回審尋日を、福島事故悲劇の記念日の3月31日に指定した(意味深甚)。これで負けを予測せざるを得なくなった被告関電は、大会社にあるまじき、「裁判官忌避」というとんでもない戦術にでた。
 が、きょう14日の午後、福井地裁は命令をだす。全国の原発反対運動を担ってきた人たちは、「3、4号機を運転してはならない」との命令がだされることを確信している。なぜか。
 裁判長は昨年5月、歴史的な名判決をだした、あの樋口英明判事だからである。
 「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失」
 原発推進、沖縄虐待、戦争一本道、理性の声を拒否している、頑迷・安倍首相にさえ理解できる人間の声である。樋口裁判長はこのとき、「幾世代にもわたる後の人々に対する我々世代の道義的な責任」を強調した。
 高浜決定に続いて、22日には、川内原発の運転差し止め仮処分について決定がでる。元気をだそう。 (4月14日東京新聞「本音のコラム」より)


 ◆事故と関連 やはり否定? 福島県の甲状腺がん評価部会
  被害 曖昧にしたい県 犠牲になるのは住民
  過小評価は常とう手段 検証の前から「影響はない」
  国、東電とおなじ「県も加害者」

 東京電力福島原発事故に伴う甲状腺がんの発症状況を調べる福島県の県民健康調査。その検討委員会の甲状腺検査評価部会は先月、がんと事故の関連を否定する中間取りまとめ案を示した。調査を担う県立医科大の見解を追認した形だが、放射線被害の過小評価は、原発推進勢力の間では常とう手段ともいえる。案は今後、部会で検討される。「やはり」という結末になるか、「それとも」となるのか。(後略)(4月13日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)


 ◆原発18~19%検討 2030年電源構成比率 世論配慮、大幅引き下げ

  政府がエネルギー政策の焦点となっている2030年の電源構成比率で、原発の割合をこれまで議論してきた2割を切る18~19%とする方向で検討していることが13日、分かった。原発比率を東日本大震災や東京電力福島第1原発事故が起きた10年度の28.6%から大幅に引き下げ、原発に批判的な世論に配慮する姿勢を示す。
 昨年4月に閣議決定したエネルギー基本計画では「原発依存度を可能な限り低減させる」と明記しており、政府は原発事故前と同じ2割台では世論の理解が得られないと判断した。ただ与党などには20%を切ることへの慎重論もあり、政府内の調整が難航する可能性もある。(後略)(4月14日茨城新聞より抜粋)


 ◆原発被害研究 国民に伝えて   高根輝明(東京都立川市)

  8日付1面トップ「被ばく死最悪1.8万人 原発攻撃被害84年に極秘研究」の記事が、同日午後のラジオ番組「吉田照美 飛べ!サルバドール」で紹介されていました。
 そこでは「これは公表する理由があるだろう」「国家が国民より上のわけない」などと言っていました。
 なぜ公表しないのでしょうか。4年前に福島第一原発で起きた事故から何も学んでいないのでしょうか。それとも忘れたのでしょうか。極秘研究のような不幸が起きないためにも、いかに原発が危険なのか、国民に公表してほしい。
   (4月14日東京新聞5面「発言」より)
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