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NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2464】
2015年4月18日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.規制委員会の認識不足:自らの考え違いを露呈する田中委員長
   問題意識どころか認識さえなかったことが、ここで曝露された
   高浜原発差止決定と規制委員会                        山崎久隆
★2.川内原発の再稼働審査を糾弾する!
   原子力規制委員会院内ヒアリング
   =福井地裁が指摘「新規制基準は合理性を欠く」=
                    再稼働阻止全国ネットワーク
★3.強風の中、100名以上が参加
   仮処分決定で盛り上がる4/17関西電力東京支社抗議行動    石鍋 誠
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆福島原発告訴団の闘いを全力で支援しよう
   東京、関東圏での闘いを広げるための4/20相談会
      主催:東電の刑事責任を追及する会
    ◆4/24チェルノブイリ29周年救援キャンペーン
   講演会&チャリティコンサート
   「チェルノブイリ・福島 保養-子どもたちを被ばくから守るとりくみ」
★5.新聞より
  ◆原発は環境、人権を侵害【金曜日の声 官邸前】  (4月18日東京新聞より)
━━━━━━━
※4/20学習会にご参加を!
 【これは誤報だったのか】朝日新聞はなぜ「吉田調書」を誤報としたのか?
  ジャーナリズムとは何か?
 講 師:山田厚史(デモクラテレビ代表)
 日 時:4月20日(月)19時から21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
━━━━━━━

┏┓
┗■1.規制委員会の認識不足:自らの考え違いを露呈する田中委員長
 |  問題意識どころか認識さえなかったことが、ここで曝露された
 |  高浜原発差止決定と原子力規制委員会
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
   
【吉田調書より】
 『シビアアクシデント上は、MUW(注;Make Up Water System補給水系)だとか、FPを最終注水手段として、何でもいいから炉に注水するようにしましょうという概念はいいんですけれども、設計している側に、本当にそれを最終的に注水ラインとして使うんだという意思があるんだとすると、耐震クラスをAクラスにするでしょう。それ以外のラインが全部耐震クラスAだし、電源も二重化しているようなラインが全部つぶれて、一番弱いFPと、MUWは今回なかったわけですけれども、そういうものを最後に当てにしないといけない事象というのは一体何か、私にはよくわからないです。』

○原子力規制委員会の認識不足
  福島第一原発事故で、消防用水ラインを使って原子炉に注水をしたことに関連し、その健全性を一番心配していた吉田所長の証言だ。
 結果的に炉内に水は入ったものの、到底、炉心の水位を回復させるには至らず、特にNHKの解析によると、3号機の炉心については注水量が圧倒的に足りず、炉心燃料により蒸発した水つまり水蒸気は、これまで考えられていた「冷却効果がある」どころか、むしろ燃料被覆管のジルコニウムと反応(ジルコニウム―水蒸気反応)し、その発熱により燃料破損を加速していたと考えられている。
 場面としては異なるものの、耐震クラスの低い系統がシビアアクシデント対策の系統配管として使われている矛盾を的確に指摘しているのが吉田証言である。
 教訓を得るというならば、耐震クラスの異なる系統が連続して存在すること、あるいは建屋構造と敷設配管のクラスの食い違いによる、想定されるシビアアクシデント対策における挙動の不確定さなどについて十分な考察が必要だった。
 規制委員会に問題意識があったならば、少なくてもクラスの違いを改善する、すなわちクラスの異なる設備が接続されている場所を高いクラスで統一するなどの対策を要求したはずだ。ところが、そのような問題意識どころか認識さえなかったことが、ここで曝露された。
 田中俊一委員長は、仮処分決定文を批判するにあたり、次のように語っている。 「耐震重要度分類で給水設備はBだと書いてありますけれども、これはSクラスです。(中略)プール自体も、プールに給水するところも、あるいはプールの水を監視する水位計等も、みんな耐震上はSクラスにしています。」
 実際には、原子力市民委員会のメンバーの滝谷紘一さん(元原子力安全委員会事務局参与)によれば「判決文要旨での「給水設備」は、本文では「冷却設備」として記述されているのでBクラスは正しい。従って、田中委員長の発言にある「給水設備はSクラス」というのは、事実誤認です。」ということだ。
 さらに、「Sクラスの燃料取替用水タンクと使用済み燃料プールがBクラスの冷却設備でつながっていることになり」設計基準が異なるため、プールが健全でも冷却設備が損壊する具体的可能性があるとの仮処分決定文は妥当と指摘している。

○仮処分決定と規制委員会
 仮処分決定文から、関係箇所を引用する。
  『債務者は,電源を喪失しても使用済み核燃料プールに危険性が発生する前に確実に給水ができると主張し,また使用済み核燃料プールの冷却設備は耐震クラスとしてはBクラスであるが(別紙3の別記2の第4条2二参照),安全余裕があることからすると実際は基準地震動に対しても十分な耐震安全性を有しているなどと主張しているが,債務者の主張する安全余裕の考えが採用できないことは2(2)オにおいて摘示したとおり(筆者注;安全余裕に逃げることは認められない)であり,地震が基準地震動を超えるものであればもちろん,超えるものでなくても,使用済み核燃料プールの冷却設備が損壊する具体的可能性がある。』
 関電の主張は、クラスの違う設備を、そのまま設置したら、高いクラスの設備が低いクラスの破損により波及的に破損を生じる、つまりB、Cクラス設備と共倒れになることを耐震設計審査指針は禁じているから、実際にはSクラスで設備設計をしていると主張する。
 規制委もそう考えていたのだろうが、考えているうちにいつの間にか、規制庁がSクラスで設備されていると思い込んだのだろうか。
 いや、話はもっと深刻で、関電が言うように「Sクラスの設備として設計、施工している」をもって、Sクラス設備と見なしたということなのだろう。つまり、規制基準と異なる設備であるにもかかわらず、強度がより高いSクラスで施工しているから問題ないと考えた。しかしそれでは、クラス別規制の意味が無い。高い規制を要求するには合理的な理由があるし、実際にはSクラスで作るべきところがAクラスでかまわない程度の規制要求だとしたら、基準がおかしい。基準をなおすべきを、設備の強度を上げれば良いとの考え方は間違いなのは言うまでもない。裁判所はその矛盾を突いたのである。

○報道姿勢の問題
  田中委員長の発言は、瞬く間に全国に報道された。新聞もテレビもこぞって取り上げた。しかし間違っていることを指摘した報道は今のところ見当たらない。
 官邸は田中委員長の発言を引用しながら「推進の姿勢は変わらない」と言い続けるが、前提が間違っているのだから本来は実に滑稽な話である。しかしそういう報道も見受けられない。
 今や政権批判はテレビも新聞もタブーと化した。出来るだけ政権の不興を買わないように立ち振る舞うメディアばかりだ。
 例え間違った主張でも、「権威」をまとって拡散し続ければ、人々には強い印象が残る。こういった印象操作が、現政権の得意技だ。
 まともな論議など出来ようはずもないから、こういう手法ばかりがまかり通る。特に国会では本当の議論は3.11以後しばらくして消滅した。再稼働へと前のめりになっていくに従い、ますますこの傾向は強まる。
 それが新たな安全神話「規制委員会の新規制基準」へと肥大化している。何のことはない。以前の「安全委員会の安全審査」を、言葉を換えたに過ぎないのだ。 報道はそれにもほとんど反応はしない。これでは規制庁の広報機関と変わらないではないか。


┏┓
┗■2.川内原発の再稼働審査を糾弾する!
 |  原子力規制委員会院内ヒアリング
 |  =福井地裁が指摘「新規制基準は合理性を欠く」=
 └──── 再稼働阻止全国ネットワーク

  【下記の通り規制庁を追及します。是非ご参加下さい】

 日時:2015年4月21日(火)13時~17時
 場所:参議院議員会館講堂(1階):
     東京メトロ国会議事堂駅、永田町駅、溜池山王駅から徒歩
 追及:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)、広瀬隆さん、後藤政志さん
 内容:1.九電工事計画資料から川内原発審査を問う
      「耐震偽装」の原発は情報も隠ぺい
      基準地震動でさえECCSが破壊される恐れ
      蒸気発生器から冷却材喪失の危険性
    2.テロと航空機事故への対策について
    3.4・14福井地裁決定を受けて川内原発の審査を問う
 資料代:500円

◆川内原発の再稼働審査を糾弾する!原子力規制委員会院内ヒアリング
 -福井地裁が指摘「新規制基準は合理性を欠く」-

  東電福島第一原発(イチエフ)の放射能汚染水対策も廃炉への道も見えず、コントロールもブロックもできていない中で、原子力規制委員会の再稼働審査邁進は許せません。まして、「トイレなきマンション」を放置したままで、イチエフ事故を踏まえない既存原発再稼働のための「新規制基準」で、地震対策も火山噴火対策もプラント評価も全く不十分なままで、また避難対策も住民理解も得られないままで、審査合格・再稼働などあり得ません。
 しかしながら、原子力規制委員会の川内原発の審査は当初予定より大幅に延びたとは言え、今や1号機の工事計画を認可し、保安規定や2号機の補正書も提出目前で、おまけに3月30日には1号機の使用前検査に着手しています。
 原子力規制委員会は、昨年設置変更許可で8千ページもの再補正申請書が出たあと検討チームの会合を一度も開かずに規制委定例会議で審査書案を決定し、パブコメ意見募集で1万7千件もの意見が寄せられたにも拘わらず何ら検討チームの検討無しに9月10日の定例会議で審査書を決定しました。
 さらに、その後の工事計画と保安規定については、昨年12月と本年2月の院内ヒアリングで、工事計画審査が難航していること、九電提出資料が黒枠白抜きマスキングだらけて誰にも資料と審査の適否が判断できないこと、工事認可前に先行工事を実施していること、設置変更許可について違法審査と指摘され異議申立を受けている原子力規制委員会は原子力安全・保安院と変わらないあるいは悪化していること、などを明らかにしました。
 既に川内原発再稼働審査が終わったかのように報道されている中で、半年かかった工事計画審査の実態を明らかにし、4.14福井地裁「決定」を規制委に突きつけ、川内原発の再稼働審査NOを訴えます。
 多くの方々の参加を呼びかけます。また、多くのメディアの取材・報道をお願いします。
【再稼働阻止全国ネットワーク】  TEL 070-6650-5549
  http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry  メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
  FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)
       (東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)


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┗■3.強風の中、100名以上が参加
 |  仮処分決定で盛り上がる4/17関西電力東京支社抗議行動
 └──── 石鍋 誠(全国再稼働阻止ネットワーク)

  毎月第3金曜日に行っている関電東京支社抗議行動は4回目となる。4月14日の高浜原発3、4号機の運転を禁じた福井地裁の仮処分決定は、何よりも原子力規制委員会の「安全審査を根底から否定」、すべての原発に当てはまるとしたことだ。反・脱原発への強力な後押しとなった。
 安倍政権、原発立地自治体は常に「規制委判断」を盾にしている。田中俊一委員長は直ちに「科学的、専門的知見を踏まえず、事実誤認がある」と反論し、菅官房長官は「粛々として進める」を復活させ、安倍首相は司法判断を無視して再稼働へののめり込み方針を崩さない。
 関電東京支社抗議はこうした状況の中、前回受け取りを拒否した要請書を渡し返答を受けることに主眼を置いた。
 東京支社は日比谷公園向かいの富国生命ビル9階に入っている。午後5時に市民サイド10数人が、ガードマン4人を配置した担当者がエレベーター脇の廊下で対応。仮処分決定を反映させた要請文を阻止ネットと反原発自治体議員・市民連盟が読み上げた。担当者は「個別的案件には答えられない。本店が検討する」として要請内容には一切答えず硬直姿勢に終始した。
 昼間25度近い気温上昇と寒気通過に伴う天候の急変で強風に見舞われたがビル前の抗議行動には横一列に100名以上が参加した。コールを皮切りに発言者が次々に高浜原発の危険性と関電への抗議を発する。基準地震動の耐震性誤認、「原発ありき」の再稼働を前提とした「ベースロード電源」批判、何も審査してないMOX燃料の危険性など、ほとんどが福井地裁の仮処分決定内容と一致している。 しかし予測通り関電は17日の夜、仮処分決定を不服として、異議と決定の執行停止を福井地裁に申し立てた。
 阻止ネットでは21日(火)午後1時から参議院議員会館講堂で規制委院内ヒアリングを主催、規制委の欺瞞審査を追及する。5月には、全国一斉規制庁抗議・要請行動、6月には、関西電力東京支社包囲のヒューマンチェーンも実施。最新案内を確認し、ぜひお誘いあわせてご参加ください。


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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 

 ◆福島原発告訴団の闘いを全力で支援しよう。
  東京、関東圏での闘いを広げるための4/20相談会にご参加ください

 名称:東京第5検察審審査会で東電元幹部3名の“起訴相当”議決を
    実現するための相談会
 日時:4月20日(月)午後7時~
 場所:中央区立新富区民館(7号室) 日比谷線「八丁堀」駅徒歩4分
 内容:起訴相当議決を実現するための課題、方針について
 主催:東電の刑事責任を追及する会 080-1104-4432(小林)


 ◆4/24チェルノブイリ29周年救援キャンペーン
  講演会&チャリティコンサート
  「チェルノブイリ・福島 保養-子どもたちを被ばくから守るとりくみ」

 日 時:2015年4月24日(金)18:30開場 19:00開演
 場 所:文京シビックホール 小ホール
    ・講演 鎌仲ひとみ「保養-子どもたちを被ばくから守るとりくみ」
             映像作家。新作「小さき声のカノン」公開中。
    ・印田千裕&印田陽介
      姉弟デュオ コンサート~ヴァイオリンとチェロの響き
 主 催:チェルノブイリ子ども基金/チェルノブイリ子ども基金・文京/
      未来の福島こども基金
 入場料:2,000円(全席自由)
 予約・問合:チェルノブイリ子ども基金 Tel/fax 03-6767-8808
       E-mail cherno1986@jcom.zaq.ne.jp
 詳細URL http://homepage2.nifty.com/chernobyl_children/saishin.html◆


┏┓
┗■5.新聞より
 └──── 

 ◆原発は環境、人権を侵害【金曜日の声 官邸前】

 神奈川県横須賀市の無職石沢喜平さん(74)
 関西電力高浜原発の再稼働を認めない仮処分決定が出たので、今こそ声を上げようと、2カ月ぶりに来た。原発は自然環境や人権を侵害する。政府は一部の方しか向いていないと感じる。

 横浜市金沢区の元高校教諭杉田恵子さん(67)
 福井地裁の仮処分決定にあったように、原発の新しい規制基準は世界一厳しいとは言えない。それで原発を再び動かそうとするのは、福島の事故をなかったことにするような態度だと思う。  (4月18日東京新聞より)
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