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たんぽぽ舎です。【TMM:No2475】
2015年5月2日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.二つの司法判断 高浜と川内、何が違うのか (上)
   「基準地震動」に信頼性なし
   「新規制基準」は安全を保証しない   山崎久隆
★2.あまりのすばらしさにメールしました
   先日(4月30日【TMM:No2473】)の記事
   祝!「高浜原発運転差し止め」
   4/29「ラブデモ」グループ・ありがとうパレード
                     ちゃうちゃううさぎ
★3.「プレートの異端児」が引き起こしたネパール地震
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその100
                      島村英紀
★4.「原発事故被害者の救済を求める全国運動 第二期署名」のお願い
   原発事故被害者の住宅・健康・保養支援の立法化と
   完全賠償の実現を求める請願署名
   集約日:2015年5月末日
★5.新聞より2つ
  ◆東海原発 低レベル廃棄物の埋設 原電、年度内申請へ
                   (5月1日茨城新聞1面より抜粋)
  ◆原発 疑問感じず責任    (5月2日東京新聞【金曜日の声 官邸前】より)
━━━━━━━

┏┓
┗■1.二つの司法判断 高浜と川内、何が違うのか (上)
 |  「基準地震動」に信頼性なし
 |  「新規制基準」は安全を保証しない
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

◎ 4月14日、福井地裁は高浜原発について差し止めの仮処分決定を出した。これで高浜原発は異議審で決定が覆るか、判決により運転を認められるまで再稼働は出来なくなった。
 同じく司法判断が注目された川内原発の差止仮処分は、4月22日鹿児島地裁で、全く異なる「差し止め棄却の決定」がなされた。
 同じ原発の運転差し止めで、何が違ったのだろうか。

◎「新規制基準の評価」が違う

 原発の稼働は、規制委員会の新規制基準に適合しているとの決定がなければならない。この基準が、そもそも原発の安全確保に意味のある規制になっていることが重要だが、二つの裁判所の判断は真っ二つに分かれている。
 鹿児島地裁は、基準は厳しく、火山学者などの専門家も含めて十分な審理が尽くされたと認定した。「新規制基準は,国内外の最新の研究成果や調査結果等を踏まえ,多数の専門家によって構成される合議体において、相当期間・多数回にわたる検討・審議を行った上,一般からの意見募集とその検討を経て,専門的知見を有する原子力規制委員会によって策定された」
 一方、福井地裁は、同じ基準について「緩やかにすぎ,これに適合しても本件原発の安全性は確保されていない。新規制基準は合理性を欠くものである。そうである以上,その新規制基準に本件原発施設が適合するか否かについて判断するまでもなく債権者らが人格権を侵害される具体的危険性即ち被保全債権の存在が認められる。」と指摘している。
 要は、3.11以前と以後の世界で、原子力安全行政は新たな地平を切り開いたのかどうか、東電福島第一原発事故の教訓を十分くみ取り、再発を許さない厳しさにまで昇華しているのか、が問われていた。それを満たすと見たのか、不十分と見たのかで結論は全く変わった。
 鹿児島地裁は、従来以上に多岐にわたる専門家を招集し、一般の意見も聞きと、幅広い知見に基づくことを強調している。しかし本当にそうなのか。既に、個別の判断について批判が続出している。そもそも「意見を聞く」とは何か。少なくても規制基準適合審査書に対して何万件もの一般からのパブコメを一蹴した規制委員会の姿勢に「意見を聞く」態度など無かった。さらに現在も行われている工事認可申請については、もはやパブコメをする気さえも無い。いや、出来ないのだ。
 なぜならば、工事認可申請書類は最初の提出でさえ2万頁以上の分量なのだが、主要な図や表組みは白抜きなので、意見を言う前に内容を知ることが出来ない。
 パブコメを行う際、中身不明の文書を見せられて意見を言えなどと、あり得ないだろう。だから工事認可申請は一切パブコメに掛けられない。しかし裁判所は、あろうことか規制基準適合審査結果の文書に対するパブコメまでも「意見を聞いた」ことにしてしまった。
 火山の専門家からも異論が噴出した。藤井火山予知連会長は、決定のあったその日に、火山学者の大勢の意見とかけ離れた決定であることを指摘し、あらためて原子力推進側の姿勢を批判している。
 一方、福井地裁の決定は、新規制基準そのものを細かく分析し、結局3.11以前と何ら変わらない議論の積み上げに過ぎないものと見極めている。
 権力者の力で押し切る姿勢が、最終的に原発震災を引き起こしたのだという反省に立脚して決定を書いたのが福井地裁ならば、鹿児島地裁は結局、独自の判断を避けて規制委員会側の見解を、さらに拡張して決定したと言わざるを得ない。

◎「地震の予測と影響」が違う、◎「最後は安全余裕に逃げるのみ」は(下)に。


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┗■2.あまりのすばらしさにメールしました
 |  先日(4月30日【TMM:No2473】)の記事
 |  祝!「高浜原発運転差し止め」
 |  4/29「ラブデモ」グループ・ありがとうパレード
 └──── ちゃうちゃううさぎ(メールマガジン読者)

  こんばんは。いつも情報ありがとうございます。
 いままでデモには何度も参加していますが、たいていは「○○反対!」とか「○○やめろ!」とかいう言葉が多かったと思います。
 一緒に歩きながらこの言葉に違和感がありながらも、伝えるにはこれしかないのかなと思い、声をあげておりました。が、この記事を読み「ありがとう!」と声を上げられることは素敵だなと思いました。
 周りで聞いている人も「ありがとう」の言葉なら嫌なはずはありませんよね。「○○反対!」とか「○○やめろ!」はどちらかといえば、攻撃的で聞いていて嫌な感じがする方もいらっしゃると思いますが、「ありがとう」ならすんなりと心に入り込めます。
 暖かい気持ちになれます。こんな風なパレードだったら楽しそう。
 素敵な企画を考えた中田絵美さんに拍手です。それこそ感謝です。
 ありがとうございました。今度ぜひ一緒に歩きたいです。


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┗■3.「プレートの異端児」が引き起こしたネパール地震
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその100
 └──── 島村英紀(地震学者)

  また「インド亜大陸」が大地震を起こしてしまった。
 ネパールで大地震があり、5200人以上が死亡、負傷者は11000人以上にものぼっている(註)。地震のマグニチュード(M)は7.8だった。
 インド亜大陸は、はるか南極海からプレートに乗って北上してきて、約1000万年あまり前にユーラシアプレートと衝突した。しかし、それだけではすまず、いまでも北上を続けようとしてユーラシアプレートと押し合っているのである。
 このためプレートの端がまくれ上がってしまって「世界の屋根」ヒマラヤやチベット高地を作った。ヒマラヤはいまでも毎年1センチずつ高くなり続けている。
 このインド亜大陸の動きはたびたび地震も起こしている。
 近年では2005年にもM7.6の大きな地震がパキスタンを襲って、確認された死者だけでも9万5000人以上という大惨事を生んでいる。
 また2008年に中国南西部で起きた四川大地震(M7.9)も多くの学校が潰れるなどして9万人以上が亡くなった。このほか2013年にもパキスタンでM7.7の大地震が起き、少なくとも数百人以上が犠牲になっている。
 今回のネパールの地震もパキスタンや中国の南西部で起きてきた地震の兄弟分の地震である。
 ネパールでも1934年にはM8.4の地震で1万人以上、1988年にもM6.6の地震で1500人近くが死亡している。
 インド亜大陸が動こうとしている限り、この種の地震は、インドの北にあるこれらの国々で続くに違いない。地震が起きるメカニズムは日本とはちがうが、プレートの動きのせいで地震常襲地帯であることは同じなのである。
 ところでインド亜大陸はここまで来るあいだに、数奇な運命をたどった。もともとこのインド亜大陸は、ひとつの大きなゴンドワナ大陸と呼ばれる大陸が1億5000万年ほど前に分裂して南極大陸ができ、割れた残りがアフリカ大陸、オーストラリア大陸などとともに分かれて、それぞれが北上していったひとつなのだ。
 そして、このインド亜大陸がアフリカの東沖、いまフランス領レユニオン島があるところを通ったときに、地球深部から上がってくる「プリューム」の上を通った。プリュームとは、風呂の中を泡が上がってくるように巨大なマグマのかたまりが上がってくるものだ。
 このプリュームから大量のマグマがインド亜大陸を割って吹きだしてきた。学問的には「洪水玄武岩」という。大量のマグマが出てきて、まるで洪水のように地表を広く覆ってしまうという一種の噴火だ。
 出てきたマグマは富士山の体積の100倍以上という途方もない量だった。こうしてインドのデカン高原ができた。玄武岩の台地で、面積が日本全土の約1.5倍、50万平方キロもある。
 日本の噴火とは比べものにはならない、過去有数の巨大な噴火だった。その後の暴れ方といい、インド亜大陸は「プレートの異端児」なのである。
  (5月1日『夕刊フジ』より)
  (註)記事が出た2015年4月30日現在の数です。


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┗■4.「原発事故被害者の救済を求める全国運動 第二期署名」のお願い
 |  原発事故被害者の住宅・健康・保養支援の立法化と
 |  完全賠償の実現を求める請願署名
 |  集約日:2015年5月末日
 └──── 
 衆議院議長 殿   参議院議長 殿  内閣総理大臣 殿   復興大臣 殿

【請願項目】
1.予防原則に基づき、原発事故被害者が幅広く健診を保障され、医療費の減免が受けられるよう「原発事故子ども・被災者支援法」第13条第2項第3項の具体化のための立法措置を求めます。
2.最低限、国際的な勧告に基づく公衆の被ばく限度である年1ミリシーベルトを遵守し、これを満たすまで賠償や支援の打ち切りなどにより帰還を強要しないことを求めます。
3.子どもたちが心身を回復することを目的とした保養を定期的に行えるように、国家制度の構築を求めます。
4.原発事故被害者が、避難先・移住先において生活再建ができるように、住宅支援措置の立法を求めます。
5.完全な損害賠償の実現およびADRの和解案受け入れの義務化を求めます。

◎詳細と署名用紙は http://act48.jp/files/shomeiyoushi20150115.pdf 
◎たんぽぽ舎にも、署名用紙があります。上記でダウンロードできない場合は、
 送料のみで発送できますので、お問い合わせ下さい。
第二次集約日:2015年5月末日
最終集約先:パルシステム生活協同組合連合会
      〒169-8526 新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿5F地域支援本部
呼びかけ団体:原発事故被害者の救済を求める全国運動実行委員会


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┗■5.新聞より2つ
 └──── 

 ◆東海原発 低レベル廃棄物の埋設 原電、年度内申請へ

  廃炉作業中の日本原子力発電(原電)東海原発(東海村白方)について、原電は30日、解体作業で生じる低レベル放射性廃棄物のうち最も濃度の低いレベル3(L3)の廃棄物を敷地内に埋設処分するため、本年度中に原子力規制委員会に事業許可申請をすることを明らかにした。原電は規制委の審査を経て、地元の理解が得られれば2018年度にも埋設処分を始める方針。 (後略)
      (5月1日茨城新聞1面より抜粋)


 ◆原発 疑問感じず責任
         (5月2日東京新聞【金曜日の声 官邸前】より)

  東京都日野市の会社員小西康裕さん(64)
 原発は絶対反対。即やめるべきだ。憲法も正規の手続きを踏まずに変えようとしている。9条だけは絶対に変えてはならない。部屋で新聞を読むだけではだめだと、今日初めて参加した。

  横浜市の主婦福嶋宗静(そうじょう)さん(66)
 子や孫の世代に少しでもいい日本をバトンタッチしなくてはと思う。1回目からほぼ毎週参加してきた。再稼働なんて狂気の沙汰。原発について疑問を感じてこなかったことに責任を感じている。
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