忍者ブログ

NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
[241]  [242]  [243]  [244]  [245]  [246]  [247]  [248]  [249]  [250]  [251
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

たんぽぽ舎です。【TMM:No1645】
2012年11月9日(金) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.『原発いらない福島の女たち』から全国の、世界中の皆さんへ
  IAEA来日に抗議!
  女たちの主張は『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇11月18日(日)劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー集会
 ◇12/1(土) 子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
 ◇12/2(日) 講演会「福島第一原発事故と司法の責任」
★3.<テント日誌11/3(土)―経産省前テントひろば420日目>
  原発作業員の声を聞け! 使い捨てをするな!(S・S)
━━━━━━━
◎11月13日(火)19時から、於・スペースたんぽぽ、参加費1000円
『汚染された自治体-問われる地域社会-』
 講師 門間ひで子さん(羽村市議)、布施哲也さん(前・清瀬市議)
 主催 反原発自治体議員・市民連盟
━━━━━━━
11/8(木)に配信したメルマガナンバーに誤りがありましたので訂正します。
誤 TMM:No1643 、正 TMM:No1644
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.『原発いらない福島の女たち』から全国の、世界中の皆さんへ
 │  IAEA来日に抗議!
 │  女たちの主張は『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
 └────
 
女たちはIAEA(国際原子力機関)と政府主催の『原子力安全に関する福島閣僚
会議』に抗議し、次のような非暴力アクションを全力で展開します。
どうぞ、それぞれの地からつながって下さい、共に行動に参加して下さい。
 
□12月14日(金)
 *午後 福島県庁申し入れ/オープニングデモ行進(★女たちの呼びかけ)
 *夜  18:00~広瀬隆さん講演会(他団体の主催)
□12月15日(土)
 *午前 IAEAへの申し入れ(フクシマ・アクション・プロジェクト)
 *午前~午後 ビッグパレット(会議会場)包囲行動・歌・ダイイン・リレー
  トーク・かんしょ踊り等(★女たちの呼びかけ)
 *午後 脱原発をめざす首長会議(他団体の主催)
 *夜  フリーステージ&交流会(☆ビッグアイで)
□12月16日(日)
 *市民会議(フクシマ・アクション・プロジェクト)
 *夜  フリーステージ&交流会(☆郡山駅前ビッグアイで)
□女たちの主張:
 『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
 『避難の権利を認めて!』
 『私たちは本当のことを知りたい!』
◆注意:郡山市はいまだに線量が高い所です。ご自身の判断で参加を決めて
    下さい。子どもと妊婦は参加を薦めません。
    屋外アクションには十分な放射能防護をして参加して下さい。
【連絡先】
 黒田節子 (郡山市)080-3195-0229
 椎名千恵子(福島市)080-6554-1979
 メールアドレス onna100nin@yahoo.co.jp
 ブログ http://onna100nin.seesaa.net/
 
 
┏┓
┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆原発と劣化ウランの放射能について皆さんと考えましょう!
 劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー集会のご案内
 
【講師】山崎久隆さん(劣化ウラン研究会代表、たんぽぽ舎)
 日時2012年 11月18日(日)13:00開場、13:30~17:00
 会場 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
 参加費 前売り:800円、当日:1000円
   (前売り券ご希望のかたは、前日までにたんぽぽ舎でお求めください)
 
 来年3月で、イラク戦争開戦から10年になります。開戦当時大量に打ち込
 まれた放射能兵器劣化ウラン弾によって、現在もなお多くのイラクの子ども
 や人々が劣化ウランの影響で苦しんでいます。
 3・11福島原発の放射能でも福島の人々は様々な被害に遭っています。
 劣化ウランと原発の放射能を改めて皆さんと考えたいと思います。
 多くの方の参加を呼びかけます。
 
 主催 劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク(たんぽぽ舎気付)
   電話 03-3238-0056
 
 
◆連続企画・第7回
 子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
 【お話 小出裕章さん】(京都大学原子炉実験所・助教)
  「子どもたちに原発はのこせない!」
 日時 2012年12月1日(土)16時~ (開場:15時)
 会場 首都大学東京 南大沢キャンパス・講堂大ホール
  (京王線相模原線「南大沢」駅から徒歩約5分、地図:http://p.tl/Fn_K
 入場料(前売り/当日):500円
 ※八王子市外の方は、氏名、住所、連絡先、チケット枚数をご記入の上、
  メールまたはファクスにてお申し込みください。
  お申し込み後に、予約をキャンセルされる場合は、必ずご連絡ください。
 主催、お問い合わせ先
  子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
   電話 080-4904-5962、070-6633-7803
   FAX 020-4624-2381   ・メール hachikou802@yahoo.co.jp
   ウェブサイト http://843koza.info/
 共催 首都大学東京学長裁量傾斜研究費・研究環「カタストロフィと
    人文学」、首都大学東京労働組合
 
 
◆講演会「福島第一原発事故と司法の責任」
【講師】井戸謙一さん(弁護士、元・裁判官)
 日時 2012年12月2日(日)13:30~16:30
 場所 台東区民館(都立産業貿易センター台東館)
    東京都台東区花川戸2-6-5、最寄駅:東武線/地下鉄「浅草」駅
 資料代 500円、◎非会員の方も参加自由
 
 北陸電力志賀原子力発電所2号原子炉運転差止請求事件に裁判長として関与
 し、2006年3月24日住民側勝訴の、運転差止めを命じる判決を出された裁判
 長(元)の井戸さんをお招きして、掲題についてお話をしていただきます。
 
 講師プロフィール:1954年生まれ。東京大学教育学部卒業。神戸、甲府、
  福岡、大津、大阪、山口、京都、金沢、京都の地裁、及び、大阪高裁に
  勤務し、2011年3月に退官。現在、滋賀県彦根市で弁護士として原発関係
  訴訟を担当し、活躍している。
 主催 コスタリカに学ぶ会 連絡先 090-8049-3178(小倉)
 
 
┏┓
┗■3.<テント日誌11/3(土)―経産省前テントひろば420日目>
 │  原発作業員の声を聞け! 使い捨てをするな!
 └────(S・S)
 
 今日は11月3日、文化の日である。
この日は統計的に天候が安定していて晴天が5割を超える「晴れ」の得意日だ
そうだ。今年も、天気に恵まれ、朝から晴天である。ただ、頬に当たる風は冷
たく、季節は確実に冬に向かっているようだ。
 お昼過ぎに、招かれざる客がスピーカーを大音量に鳴らしやってきた。通り
過ぎただけだったようだが、「オイ!こじき!そこは国有地だろう!不法占拠
はヤメロ!」なかなかのダミ声である。霞ヶ関の官僚どもには「高い給料ばか
り、貰ってんじゃないぞ!」たまには的を射た事も言うようである。2回って
きたが、木枯らしと共に走り去っていった。
 今日の東京新聞の朝刊の「こちら特報部」に、東京電力福島第一原発の事故
の収束作業現場で働く作業員からの告発が特集されていた。下請けの建設会社
に今年1月に正社員として入社したのだが、今月1日に解雇を言い渡され、こ
れを不当として団体交渉に踏み切ったそうだ。
 男性はフリーター全般労組を頼って東電グループ企業1社を相手に解雇撤回
を求め団体交渉を申し入れた。両社ともまともな対応すらせず、まさに「使い
捨て」の扱いを受けている状態である。また下請け労働者の給料のピンハネが
まかり通ているそうだ。男性が団体交渉で追求しても「雇用関係にない」の一
言で切り捨てられているのが現状のようである。
 テントによく訪れる福島県双葉郡富岡町の自宅から水戸市に避難されている
木田さんお薦めの布施祐仁さん著作の「ルポ イチエフ」に詳細な記述がある
が、原発現地下請け作業員の窮状は凄まじく、文字通り命を削りながらの作業
を強いられている様である。
 人間を使い捨てにする電力会社、や下請け企業。しかし、事故を起こした福
島原発の収束作業は彼ら現場の作業員なしではできないのである。現地の作業
員達と連帯して行動していきたい。
 夜、久しぶりにテントを訪れたという女性がふかし芋の差し入れを持ってき
てくれた。早速みんなでご相伴に預かる。芋の話から戦時中の食糧難の話へと
進み、北海道の友人はかぼちゃばかり食べさせられたので、今ではかぼちゃは
見るのも嫌だ。とか、さつま芋ならまだいい方で、芋のつるを貰ってきてそれ
をすり潰して粉にし、水を入れ丸めて団子にし、それを焼いて食べたそうだ。
老年や若者が一緒に昔話に花を咲かせていた。
 帰りに、歌を歌います。と言って先ほどの女性が、すくっと立ち、アカペラ
でカンツウオーネを2曲披露してくれた。私の目の前で、声量豊かに歌ってく
れた。こんなに身近な場所で本場(?)の歌が聞けるとは、感謝、感謝。(S・S)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1643】
2012年11月8日(木) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!
  呉東弁護士を講師に学習会、第二回にもご参加を。(奥野)
★2.日本の11月11日の反原発100万人大占拠に連帯し、
  ロンドンでも原発再稼働に反対行動を行います(英国 S.G.)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇11月11日(日)午前11時、戸越公園集合(11:15出発)
  さよなら原発大井町デモ~100万人行動へ
★4.新聞・雑誌から
 ◇福島原発 声上げる作業員
  使い捨て許せない。契約ずさん、解雇争う。
 (11月3日 東京新聞「こちら特報部」から)
 ◇原子力ムラ支配復活 国会同意なき規制委人事
 (11月8日 東京新聞「こちら特報部」より)
━━━━━━━
◎11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう!
12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
13時~16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
18時~21時 全体会(結成集会)会場:文京区民センター3A、資料代500円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!
 │ 呉東弁護士を講師に学習会、第二回にもご参加を。
 └────(奥野 たんぽぽ舎ボランティア)
 
 11月2日、鎌倉で横須賀の原子力空母について、学習会を行った。講師は、
横須賀で活動していらっしゃる呉東(ごとう)弁護士。空母が横須賀を母港とし
て5年目になりますが、母港化の以前から,原潜も含めて危険性を訴えてこら
れました。去年の3・11福島過酷事故は空母の危険性を鮮明に私たちに教え
てくれました。
 
[1]空母は横須賀基地に停泊後、原子炉の運転を止めます。原子炉冷却シス
テム稼動のための電力供給施設は陸上にあります。地震がおこり、この施設が
破壊されたり、燃料の供給ができず発電ができなくなれば、福一と同様の事故
がおきると想定され ます。地震による海底地盤の隆起。津波 の引き潮によ
って冷却用水の取得が困難 になることなども。空母母港化のために横 須賀
湾は15メートルに浚渫されました が、喫水は<底から>13メートル、そ
の差は2メートル。想像してみて下さい。引き潮がおきたときの空母を・・・
 
[2]原発用核燃料のウラン235の濃度は3~5%、空母は長期間交換しな
いという軍事的理由で95~97%という核兵器と同程度の高濃度です。事故
の場合、被害は桁外れの大きさになります。「原子力資料情報室」の上沢千尋
研究員の被害予測によれば、8キロ圏内は7シーベルトで全数致死、緊急時避
難準備区域26キロメートル圏内は1シーベルト。
 死者は100万人以上に及ぶと予測しています。しかも米海軍空母の原子炉
も国には情報提供も監督権限もない、ノーチェック状況にあるので、このまま
では原発以上に対応が遅れることになってしまいます。
 
[ほかにも]
・核燃料の交換は20年に1回、つまり死の灰を20年分ためこむことになり、
 事故の際には大量の死の灰が大気に放出されることになります。
・日本の原発に対して行われる「安全審査」は空母には全く行われてはいませ
 ん。
・地震の30年以内の発生確率が日本の4位
・空母以外にも出力10万キロワットの原子力潜水艦等々の問題があります。
 難しい法律の問題があるとはいえ、一番切なことは命と生活を守ることにあ
 ります。横須賀市民だけの問題ではありません。
 
◎第2回 学習会のお知らせ
 『忘れないで、もう一つの原子炉が東京湾に』
 講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
 日時 12月1日(土) 午後1時半から4時
 場所 「NPOセンター鎌倉」2階、JR鎌倉駅・西口から徒歩5分
 参加費 500円
 主催 鎌倉平和学習会 問い合わせ(メール)hiyomuku@m.jcnnet.jp
 
 
┏┓
┗■2.日本の11月11日の反原発100万人大占拠に連帯し、
 │   ロンドンでも原発再稼働に反対行動を行います
 └────(英国 S.G.)
 
Japanese Against Nuclear UK(JANUK)http://januk.org/index.html は、
在英邦人・日本関係者を中心とした世界の脱原発をもとめる市民の集まりです。
日本での11月11日の反原発100万人大占拠に賛同し、連帯します。
100万人大占拠に呼応し、11月11日、ロンドンで以下のイベントを開きます。
 詳細→ http://januk.org/blogpages/1111.html
どなたでも気軽に来ていただけます。
参加する皆さんが原発事故に対して感じていることをシェアできたらよいと思
います。
 ロンドンでは8月はじめから毎週金曜日にJANUKと在英邦人が英国反原発市民
とともに日本の再稼動反対金曜行動に呼応して、日本大使館前(11時から12時
50分)と東電ロンドン支店前(1時から1時半)で、日本の原発再稼動に反対し
ています。
みなさん、ロンドンにおいでの際は、どうぞ5分でも参加してください!
 http://januk.org/blogpages/embassy.html
 
 JANUKは、日本からの原発輸出にも反対しています。
 このたびの日立による英国原発新設プロジェクトの買収に対し
 英国反原発市民団体と共同抗議声明を出しました。
 http://januk.org/blogpages/hitachi.html
 
 Japanese Against Nuclear UK (JANUK)
 contact@januk.org
 http://www.januk.org
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆さよなら原発大井町デモ~100万人行動へ
 日時 11月11日(日)午前11時、戸越公園集合(11:15出発)
 デモコース
  戸越公園(品川区豊町2-1/東急大井町線戸越公園駅徒歩5分)~
  四間通り~三間通り~区役所通り~イトーヨーカドー手前右折~
  大井中央公園(解散地点)
 *どなたでも参加できます。明るく、楽しく、元気なデモにします。
 主催・連絡先:さよなら原発品川アクション
 〒142-0043 品川区二葉1-8-6 平和共同事務所気付
 TEL/FAX 03-3783-3370 加藤TEL/090-2433-0102
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆福島原発 声上げる作業員
 使い捨て許せない。契約ずさん、解雇争う。
 (11月3日 東京新聞「こちら特報部」から)
 
-多重下請け一掃を。東電、行政は労働者守って。人手不足なら収束できず-
 
被ばく隠しに賃金のピンハネ。東京電力福島原発事故の収束作業現場で働く下
請け労働者の窮状は、「こちら特報部」でも再三、指摘してきた。事故から間
もなく一年八カ月。一人の作業員は先月末、高い放射線下での作業を強いられ
たと、東電のグループ企業を労働基準監督署に申し立てた。一方、労働契約の
ずさんさから争議に発展するケースも出始めている。憤りが渦巻く現場を探っ
た。
「単純におかしことはおかしいと言いたかった」。今年に入り、福島第一原発
で働いた30代の男性はこう語った。
 男性は下請けの建設会社「サンシード」(福井県)に今年一月、正社員とし
て入社。だが、今月五日付での解雇を言い渡され、これを不当として団体交渉
に踏み切った。(中略)
 車で一時間半以上の原発までの移動時間は「拘束9時間」に含まれていな
かった。請負業務のはずなのに、元請け会社の社員から直接指示を受けること
が何度もあり、違法な「偽装請負」ではないかと感じた。(中略)
 
【用語:偽装請負】実態は労働者派遣なのに、請負に見せかける違法行為。通
常の請負では、請負会社の労働者がその会社の指揮命令下で働く。だが、偽装
請負では元請け会社の指示に従う。使用者責任が不明確になるため、労働者派
遣法や職業安定法で禁じられている。派遣契約より人員削減などがしやすく、
原発労働では横行している。
 
○東電と行政は労働者守って
---福島第一の収束作業は今後、少なくとも四十年以上は続く。膨大な数の
労働者が必要にもかかわらず、国や東電の労働者保護はお粗末だ。(中略)
 身近な防波堤である労働基準監督署も「職員数が足りないこともあり、申し
立てがあれば動く程度。多くのトラブルは見過ごされている」(派遣ユニオ
ン・関根書記長)のが実情だ。(中略)
(双葉地方原発反対同盟)石丸代表は「現在の収束作業は労働者を使い捨てに
することを前提に成り立っている。しかし、このままではいずれ労働者の供給
が滞る。多重下請けのピンハネ構造をなくし、被ばく管理を徹底しない限り、
収束作業自体が行き詰ってしまう」と警告する(後略)
 
 
◆原子力ムラ支配復活 国会同意なき規制委人事
 (11月8日 東京新聞「こちら特報部」より)
 
「規制当局は事業者の虜」と原子力ムラの構造を看破したのは、七月に公表さ
 れた福島原発事故の国会事故調報告書だった。それから四ヶ月。政府は委員
 の利益相反が指摘されている原子力規制委員会委員人事の国会同意を再び反
 故にした。本来、「コケにされた」と怒るべき国会も沈黙している。そうし
 た状況を尻目に次々と旧来のムラ支配が復活する。福島原発事故の教訓が霞
 みつつある。
---政府は二日、独立行政(三条)委員会である原子力規制委員会委員の同
意人事について、通常国会に続いて臨時国会でも見送る事を決めた。(中略)
 一部の野党議員は反発したが、国会はこの説明に総じて沈黙。慶応大の金子
勝教授(財政学)は「委員を選んだのは原子力ムラ寄りの政治家と官僚。発足
時点から正当性がなく、国会同意が委員会の独立、透明性を担保する要だった。
これでは無法地帯だ」と語る。
 原子力委員会の新大綱策定会議の委員も務めた金子教授は「こうした大事な
ことを見過ごし続けたら、なし崩し的に以前の状態に戻るだろう」と憤りを隠
さない。(中略)
 こうした利益相反ぶりは委員だけにとどまらない。規制委は二日、原発の新
たな安全基準検討チームの専門家六人のうち四人が、直近三~四年間に電力会
社などから寄付金などの名目で、計約四千五百万円を受け取っていたことを公
表した。
 とりわけ、名古屋大の山本章夫教授にいたっては計二千七百十四万円を原子
炉メーカーの三菱重工などから得ていた。(後略)
 
◇そこのけお手盛り人事◇黒川元国会事故調委員長に聞く
 -政治は行政を監視せよ-
なぜ、原子力ムラが復興しつつあるのか。国会事故調で委員長を務めた政策研
究大学院大学の黒川清教授は「政治の力が弱くて、行政を監視できていないこ
とが最大の問題」と指摘する。
 「立法府が政策を決めるのが本来の姿なのに、いまだに役所が政策をつくっ
ている。行政はこれまでやってきたことを間違いとは認めていない。これでは
福島の事故後も政策が変わるわけがない」(後略)
┏━━━━
┃[デスクメモ]あれだけの原発事故を体験しても、この社会の骨にしみ込ん
┃だ悪弊は拭えていない。3・11は「第二の敗戦」と言われたが、うやむや
┃になった戦争責任同様、3・11までの原子力ムラの構造は温存されたまま
┃だ。特効薬などない。叫び続けること。一人一人が抵抗をやめれば、本当の
┃悪夢がやってくる。(牧)
┗━
たんぽぽ舎です。【TMM:No1643】
2012年11月7日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
 
                          転送歓迎
━━━━━━━
★1.「再稼働阻止」が現在の重大課題
   11/10(土)13時「再稼働阻止全国ネット」結成集会へ
   11/11(日)たんぽぽ舎の集合は
         14時30分経産省前テントひろば    柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.新聞・雑誌から3つ
  ◆拡散予測3度目の訂正 玄海、川内原発
   風向き180度誤る 規制委 (11月7日東京新聞より抜粋)
  ◆規制委、揺らぐ監視機能
   予測データ電力会社頼み  (11月7日朝日新聞より抜粋)
  ◆都知事選 宇都宮氏出馬に含み
   反貧困、脱原発求める声明 (11月6日東京新聞より抜粋)
★3.<テント日誌11/4(日)―経産省前テントひろば421日目>
   国政選挙の前の試金石、都知事選に統一候補を立て勝利しよう!
                      (Toku-san)、(Y・T)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「再稼働阻止」が現在の重大課題
 |  11/10(土)13時「再稼働阻止全国ネット」結成集会へ
 |  11/11(日)たんぽぽ舎の集合は14時30分経産省前テントひろば
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
◆「なんとしてでも、原発の再稼働(もうけ)を早くやりたい」が原発推進勢力
(原子力ムラ)の最大願望です。なにしろ原発1基、1日動かさないと1億円損す
るといわれているのですから。水面下でも水面上でもいくつもの推進の動きがあ
ります。規制委員会の動きもその重要な一環です。監視し、抗議しよう。
 
◆「再稼働阻止」の1点を中心に、「再稼働阻止全国ネットワーク」が11月10日
(土)13時から分散会。18時から結成集会となります。北海道から九州まで多くの
原発現地の人々が参加します。ぜひ東京圏の皆さんもご参加を。現地の生の声を
交流しあおう。(会場は、たんぽぽ舎、全水道会館、文京区民センター)
 
◆11月11日(日)の首都圏反原発連合のデモ(13時から15時)は、東京都と裁判所の
不当な決定(デモつぶし)で実施がむつかしくなりました。東京都と裁判所の不当
さに抗議すると共に、たんぽぽ舎の方針としては、13時たんぽぽ舎集合、14時30
分「経産省前テントひろば」、15時財務省上の高速道路うえの交差点スペース、
16時すぎ、国会議事堂正門へ向かいます。(ビラ3000枚配布予定)
 目印として、たんぽぽ舎の黄色ノボリ旗(=原発やめよう たんぽぽ舎)を数本
立てています。
 音の出る物、プラカード、夜間に光るもの等創意工夫して参加下さい。
いっしょに100万人の大行動を全国の仲間と共にやりぬこう!
 
 
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から3つ
 └──── 
 
◆拡散予測3度目の訂正 玄海、川内原発
 風向き180度誤る 規制委 (11月7日東京新聞より抜粋)
 
 原子力規制委員会は6日、原発で炉心溶融など重大事故が起きた場合の放射性
物質の拡散予測で、九州電力の玄海原発(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)に誤
りがあったと発表した。九電が風上と風下を取り違えて規制委にデータを提供し
たためで、正しい方位から180度ずれた。
 
 九電、データ伝達ミス
 
規制委は拡散予測を計算し直し、8日に両原発の新たな予測マップを公表する。
 拡散予測をめぐっては、最初に16原発の予測結果を公表した10月24日に拡散先
の市町村を取り違えるミスが発覚。同29日は、うち6原発で風向きが22.5度ず
つずれる誤りを発表しており、今回で3回目の訂正となった。
規制委事務局の森本英香原子力規制庁次長は「再び訂正となりおわびする。ご迷
惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した。(後略)
 
 
◆規制委、揺らぐ監視機能
 予測データ電力会社頼み (11月7日朝日新聞より抜粋)
 
 原子力規制委員会は放射能拡散予測をまた訂正した。前回はチェックが甘く電
力会社から指摘されたが、今回は電力会社から提供を受けたデータをうのみにし
たことが原因だ。原発を運転する電力会社と安全性を確認する規制委との間で緊
張感を欠いた結果だ。原発を監視する規制機関の信頼は揺らぐばかりだ。
 再度の訂正の知らせに、地元は振り回された。「原子力規制庁という組織に大
きく期待しているが、応えていない」(古川康・佐賀県知事)、「規制委も電力
事業者ももっとしっかりしてほしい」(福岡県糸島市の危機管理担当者)などと
厳しい声が相次いだ。
 九州電力は規制委が10月29日に訂正を発表した後も予測図が逆さまだとは気づ
かなかった。11月5日夜、川内原発のある鹿児島県から、風向にずれがないか問
い合わせがあり、初めて間違いが判明したという。(後略)
 
 
◆都知事選 宇都宮氏出馬に含み
 反貧困、脱原発求める声明 (11月6日東京新聞より抜粋)
 
 東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、評論家の佐高信氏や経済ジ
ャーナリストの萩原博子氏らが6日、都庁で記者会見し、反貧困や脱原発を実現
する都政を求める声明を発表した。声明に賛同した著名人約40人を中心に「人に
やさしい都政をつくる会」を発足し、統一候補を擁立する。
 会見に同席した前日本弁護士連合会会長で東京弁護士会所属の宇都宮健児氏
(65)は、候補が見つからなかった場合について「(自身の立候補を)検討せざ
るをえない」と出馬に含みを持たせた。
 声明では、憲法を大切にし、福祉や環境、貧困や格差問題を重視するとともに、
脱原発政策を確実に進める知事を求めるとした。石原前知事が脱原発運動を罵倒
したなどとして、批判した。声明に賛同したのは、元国立市長の上原公子氏、作
家の大江健三郎氏、ジャーナリストの鎌田慧氏ら。
 宇都宮氏は、貧困問題に取り組む市民団体や労働組合、法律家、学者らがつく
る「反貧困ネットワーク」の代表も務めている。オウム真理教の被害者支援や、
多重債務者の救済に長年取り組んだ。
 
 
┏┓
┗■3.<テント日誌11/4(日)―経産省前テントひろば421日目>
 |  国政選挙の前の試金石、都知事選に統一候補を立て勝利しよう!
 └────  (Toku-san)、(Y・T)
 
 この日は、15時~水道橋で開かれた都知事候補を選ぶための集会に参加し、家
に戻ってからは、総選挙に向けて動き始めたプロジェクトの準備をしていたため
に、テントに着いたのは、消灯時間の23時になった。大遅刻(汗)。
 この時間帯は、テントの外でもまだ暖かく、Fさんが第二テントからジャンべ
(打楽器)を持ち出して来て演奏を始めると、テントの中にいたTさんが出て来
て、ジャンべのセッションが始まった。シンプルだけど心地よいジャンべのリズ
ムに、時折、Tさんがたて笛でアドリブを加える。日曜日の人がいない霞ヶ関の
官庁街に二人の演奏が暫く続いていた。テントの後にある経産省を見ると、めず
らしくたくさん電気がついていた。日曜の深夜まで何をやっているのだろうか。
 この日の泊まりのリーダーのKさんに昼間の状況を聞くと、今日も夕方に某排
外主義者の団体が60名位でテントに来たらしい。某排外主義者の団体は、新宿で
お年寄りに暴力をふるった事が問題になってから、暫くテントには来なかったが、
大阪の市役所前のテントでトラブルが発生した以降、テントひろばにも頻繁に来
るようになった。尖閣問題が発生して、世論全体が右傾に向かわされる雰囲気が
あるが、この事も彼らを勢いづけているのだろうか。本当に次の総選挙で自公政
権が出来たら日本はどうなってしまうのだろうか。考えただけでも恐ろしい。次
の総選挙を睨み、都知事選でも脱原発を掲げる団体は、実行力がある統一候補を
立て、何としても勝利をして欲しい。
 先週は、原子力規制委員会から、拡散シミュレーションを元にした「新しい緊
急防災対策指針」が発表されたが、緊急避難区域が全ての原発でほぼ半径30キロ
圏となっていた。福島第一原発事故を元に行われた拡散シミュレーションは、発
表してからすぐに誤りがある事を規制庁が公表したが、立地によって風向きや風
速に大きな違いがあるはずで、どこの原発もほぼ同じ範囲の結果となる事はどう
考えてもあり得ないと思う。
 また、大飯原発の破砕帯の調査に入った東洋大学の渡辺満久教授は、活断層の
可能性を指摘している。島崎委員は、最終的には、事業者の説明を聞いた上で、
7日に結論を出すと発言をしているが、設立時には、事業者・推進機関からの独
立をうたっていたはずなのに、何のための規制委員会か甚だ疑問である。
 規制委員会の抗議については、フクロウの会、FoeJAPANを中心として行われて
おり、経産省前テントひろばも主催に加わっています。また、抗議の署名活動も
「避難の権利」ブログで行われています。まだ、ご協力いただいていない方は是
非ご協力下さい。(Toku-san)
 
★緊急55時間署名★大飯原発の即時停止を求める緊急署名(7日午前6時〆切り)
 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/55-0f57.html
【緊急署名】拙速な防災指針にノー!被災者・市民の声もきいて!!
                (8日正午2次〆切り、15日正午 3次〆切)
  http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/1030-6668.html
                                    
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 
 <テント日誌発信 1周年>
 
 テント日誌は昨年11月4日から発信し始めたので、今日が丁度1周年である。
テントの風景、テントの鼓動、テントに集う人々の中に脈打つもの、そして霞ヶ
関~永田町一帯での行動とその息吹を伝え、テントと全国の人々との鼓動を共に
しながら共感の磁場をつくれるように、と心がけながらやってきた。夢中でやっ
ているうちによく1年続いたものとも思える。このところ途切れがちになるが、
なんとかこれからも発信し続けていきたい。テントTV・あおぞら放送と両輪を
なしながら、テントの情報発信力を強めていければ、と願っている。
 なお、個人的な話になってしまうが、Y・Tとしてはいったんペンをおき、お
休みをいただくことにした。遠方ではじめて出会う方々とも「Y・T」というだ
けですぐ打ち解けることのできた嬉しさは、他に代え難いものであった。たくさ
んの激励をいただいたことへの感謝の念は、ペンをおいたとしても、胸の中に深
く宿っているし、テントでの活動において今も支えであり続けている。(Y・T)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1642】
2012年11月6日(火)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.暴走するやもしれない怪物、いま福島県で起きている事実、
  それは、大間原発を建ててはいけない理由 (大間原発訴訟の会 野村保子)
★2.11/3「エダNOデモ」の報告
           (原発さよならエダNOデモ実行委員会 白田真希)
★3.<連載-4>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
  多発する米軍ヘリの不時着
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇11月16日(金)講演会『食の安全と放射能・TPP』講師・安田節子さん
  北浦和カルタスホール、午後7時開会
 ◇12月1日(土)13:30から、カタログハウス(新宿)
  「シェーナウの想い」上映会と、広瀬隆さん講演
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.暴走するやもしれない怪物、いま福島県で起きている事実、
 │ それは、大間原発を建ててはいけない理由。
 └────(大間原発訴訟の会 野村保子)
 
 大間原発が工事を再開して今日で1カ月と5日が経つ。ついこの間までの工
事が止まっていた時の心の平安を思うと、不安の中に生きていることを今さら
ながら確認する。もし、大間原発が出来たら不安はこんなものではない。常に
放出される放射能廃物と津軽海峡に吐き出される7度あがった温廃水。日常的
にあるプルトニウム燃料の事故の危険と災害リスク。
 台風の暴風雨の天気予報の予測に一喜一憂し不安に苛まれる時、ハリケーン
の被害の報道で弱いところに被害が集中することに憤る時、どこかの国でテロ
が起きるたびに、権力への抵抗と市井の市民への攻撃がなぜ重なるのかと、憤
りと哀しさがわき起こるたび、次が大間でないことを祈るだろう。こんな日常
を私たちは過ごせるだろうか。
 それでもまだ出来ていない原発なのである。もし大間原発が出来て目の前に
その存在を目にする事態になれば、私たち大間原発の周辺自治体に住む住民の
日常は確実に変わる。来る日も来る日も、目の前の大間原発がどんな放射性物
質を日常の空気に掃き出し、海に温廃水を毎秒91トンという途方もない量で海
に流し続けるのか、確かめることさえ出来ない。そして事故の危険はそれらと
比べ物にならない恐怖である。目の前にいつたがが外れて、暴走するやもしれ
ない怪物の存在を何時まで私たちは直視できるだろう。そんなに長いことでは
ないだろう。受け止められない恐怖に対して耐えうるほど強い人はそうはいな
い。毎日の仕事があり、家族の問題があり、生活がある。そのような日常とと
もに恐怖は存在できない。人は恐怖を忘れようとするだろう。10月1日の大間
原発の工事が再開された報道を知って、幾ばくかの人は「もうしょうがないね。
どうせ出来るんでしょう」と言った。既に闘い続ける気力を投げ出したのであ
ろうか。
 いま福島県で起きている事実の一面は、放射能の被害と不安をないことにす
る心の動きではないだろうか。毎日毎日の放射線量への数値の確認、食べるも
のへの不安と検査体制への不満。そして今も続く放射能の放出への不安、これ
から起きるかもしれない重大事故への恐怖。これらを何年も直視し、受け止め
るだけの強さを持ち続けることを人は出来るだろうか。考えないことにして、
福島県の言う、東京電力の言う、山下俊一の言う、「何も心配ありません」に
飛びついたとしても誰がそれを責められるだろう。
 同じことが原発立地地域で、そして大間原発で起きるだろう。いやもうすで
に大間町では起きている。数年前に原子炉格納容器などをつり上げるために巨
大クレーンが設置され、フェリー乗り場からも目視できるようになった。それ
を目にした町民は以前にも増して原発のことを言わなくなった。今もフェリー
乗り場から見えるのは町を覆うような巨大なクレーンの存在である。福島原発
事故以前はそれでも国の言う「安全神話」にすがっていればよかった。安全神
話が崩れた今、私たちは神話の代わりに「忘却」を選ぶのか。
 
 
┏┓
┗■2.11/3「エダNOデモ」の報告
 └────(原発さよならエダNOデモ実行委員会 白田真希)
 
 11月3日、さいたま市で「原発さよならエダNOデモ」が行われました。
大飯原発再稼働させ、大間原発建設再開を許した枝野経産大臣の罪を糾弾し、
落選をさせる為、枝野氏の選挙区・大宮で行う4回目のデモです。
 デモ申請時に、警告なし逮捕を仄めかすなど恫喝めいたことをした大宮署。
ツイッターで拡散されたことに慌てたのか、直前になって撤回してきましたが、
約百名の参加者は怒り心頭。憲法に保障された市民の権利であるデモを毅然と
して行いました。
 ドラムに合わせ「枝野幸男は恥を知れ!」などのコールに家や店などから出
てくる人や手を振ってくれる人も。沿道ビラの受け取りもよく、街の反応はよ
かったように思います。
 デモ後には大宮駅周辺に枝野氏の落選を呼びかけるビラを各戸配布する「ポ
スティング大作戦」。枝野氏自宅を含め9名で2000枚弱のビラを配布しま
した。
 
 
┏┓
┗■3.<連載-4>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
 │  多発する米軍ヘリの不時着
 └────
 
※この連載は著者(斉間満氏・故人)の夫人(斉間淳子さん)の承諾を得て
 掲載しています。本文は、2002年5月発刊の『発の来た町-原発はこうして
 建てられた-伊方原発の30年』の一節です。
 (この本はたんぽぽ舎でも扱い中。137頁、1000円)
 
◆多発する米軍ヘリの不時着
 山下一彦伊方原発所長が必死に否定しても、伊方原発周辺にヘリコプターや
飛行機が、ひんぱんに飛んでいることは地元住民の多くが目撃証言している。
 墜落現場のみかん園の所有者である森元修治さん(当時三七歳)は「農作業
中、ひんばんにヘリなどが飛んでいるのは見かけた。まさか自分の畑に落ちて
くるとは……」と証言。大沢喜八郎さんも「今まで数えきれないくらい目撃し
ている」と述べている。
 二人の言葉を証明するように、この八八年の時点で、原発周辺の半島では
七九年一二月三一日、八一年三月一日、八四年四月四日と三度も米軍のヘリコ
プターが、伊方町の隣接町の保内町や三崎町に不時着している。
 八四年四月六日、あまりにも多い米軍ヘリの不時着にたまりかねて、筆者は
山口県岩国市の米軍基地と沖縄県宣野湾市にある米軍普天間基地海兵部隊に電
話取材した。この時、両基地では週に二回から三回、ヘリコプターが両基地の
間を飛びかっているのを明らかにした。この際、飛行は計器を使わず、目視を
主に行うとも、広報担当は証言した。
 しかし、米軍機ヘリコプターの不時着は、その後も愛媛県下各地に頻発して
いる。
<次号につづく>
 
 
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆講演会『食の安全と放射能・TPP』
 講師 食の安全の第一人者
  安田節子さん(埼玉大学非常勤講師、食政策センター ビジョン21 主宰)
 日時 11月16日(金) 午後7時開会(6時45分開場)
 場所 カルタスホール(クイーンズ伊勢丹・北浦和店3階)
   (JR北浦和駅東口徒歩3分 、TEL 048-814-2501)
 参加費 500円(資料代)
 主催  埼玉新聞サポーターズクラブ(SCC)
 連絡先 武内 電話 090-2173-2591
 
 電話またはメールで参加申し込みをお願いします。
 (データはこの講演会以外利用しません)
 【送信先】FAX 020-4667-8745、メール masashik58@nifty.com
 
【講演内容】(予定)
・放射線の人体への影響 ・食品の放射能基準値について
・私たちが気をつけるべき食生活のポイント ・有機農産物の重要性
・社会に対してとるべき行動 ・TPPで深刻になる農薬問題
 
 
◆「映画上映と講演の集い」のお知らせ
 
 日時 12月1日(土) 13:30~16:30(開場は13:00)
 会場 カタログハウス B2ホール(渋谷区代々木2-12-2)
 参加費 1000円、先着200名まで、メールかFAXでお申し込みください。
 映画 シェーナウの想い(60分)  2008年ドイツで製作されたもの
 講演 広瀬隆さん (120分)
 
 映画の紹介:感動のドキュメンタリー映画 「シェーナウの想い」
  チェルノブイリ事故現場から遠く離れたシェーナウ市にも放射能は飛んで
 きた。人々は原発事故被害から子どもたちを守るために、さまざまな努力続
 けた。たどりついたのは原発の電気を使わない生活をすること。シェーナウ
 の人々が選んだ道は、世界の脱原発を求める人々に希望を与えている。
 
 主催 戦争への道は歩かない! 声をあげよう女の会
 問い合わせ先 090-7288-1489(仲内)
 連絡先 Email koeage@gmail.com、FAX 03-6762-3233
たんぽぽ舎です。【TMM:No1641】
2012年11月6日(火) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.つながろう 全国各地! 止めよう原発の再稼働!
  11月10日(土)13時から、再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう
                 (再稼働阻止全国ネットワーク準備会)
★2.次回、槌田ゼミ第7回のお知らせ(11月25日(日)13:30~)
  【徹底解析・福島原発事故(7)-書き換えられた福島原発事故-】
★3.11月2日(金)官邸前抗議行動に参加して→次は11月11日(日)午後
  日本の常識は世界の非常識 ドイツでは警察もデモを応援(斎藤なぎさ)
★4.新聞・雑誌から
◇日比谷公園の反原発デモ「制限」 高裁棄却、使用できず
  民主主義原点危うく(東京新聞11月6日より抜粋)
◇拡散予測「独り歩き」規制委に長岡市長抗議(茨城新聞11月6日より抜粋)
◇原発部品の保証書偽装 韓国、2基を緊急停止 10年で60件
 (朝日新聞11月5日より転載)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.つながろう 全国各地! 止めよう原発の再稼働!
 │  11月10日(土)13時から
 │  再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう
 └────
 
 7月は東京で、8月は伊方原発の地元松山での全国的な集まりを経て、全国
各地、原発現地(北海道から福島、九州まで)の闘いをつなぐネットワークが
結成されます。全国から多数参加予定です。大飯原発再稼働阻止の闘いや志賀
原発反対の羽咋市の闘いなど、先駆的な市民の運動を共有し、再稼働の嵐に向
かって、原発再稼働を阻止し、反原発を強力に進めるために、再稼働阻止全国
ネットワークに結集しましょう!!
 
 11月10日(土)12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
 ☆13時~16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
  会場1:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
  会場2:たんぽぽ舎のビル 2階
  会場3:全水道会館(たんぽぽ舎から徒歩10分ほど)
 ☆18時~21時 全体会(結成集会)
  会場:文京区民センター3A、資料代500円
 
 主催 再稼働阻止全国ネットワーク準備会
 (呼びかけ団体:再稼働反対!全国アクション、反原発自治体議員・市民連
  盟、経産省前テントひろば、STOP再稼働現地アクション、たんぽぽ舎)
 問い合わせ たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 
 
┏┓
┗■2.次回、槌田ゼミ第7回のお知らせ
 │  【徹底解析・福島原発事故(7)-書き換えられた福島原発事故-】
 └────
 
 講師 槌田敦さん
 日時 11月25日(日)13:30 ~ 16:30
 会場 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
 参加費800円
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
 真実が消された1年半だった。
 【1号機】での消された事実、地震での配管破断による水素漏れ
 【2号機】での消された事実、格納容器ベントによる大災害
 【3号機】での消された事実、使用済み燃料の核爆発
 【4号機】での消された事実、原子炉内での核暴走
 
 事故対応の失敗(業務上過失)が災害を拡大した。
 【1号機】、高圧注水系を使用せず、非常用復水器だけに頼って、失敗。
 【2号機】、消防ポンプによる海水注水のため、原子炉を減圧して燃料露出。
     崩壊へ。
 【3号機】、津浪でも蓄電池が生存、高圧注水系が使えたのに、蓄電池を
     補充しなかった。
 【4号機】、原子炉内の燃料存在を隠し、臨界防止をせず、なすがままに
     した。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
 ☆たんぽぽ舎では、槌田敦さんを中心に、原発事故を検証する連続勉強会を
  開催しています。
  参考書:『福島原発多重人災 東電の責任を問う』
  日本評論社(刊)、槌田敦・山崎久隆・原田裕史(著)、定価1600円+税
 
 
┏┓
┗■3.11月2日(金)官邸前抗議行動に参加して→次は11月11日(日)午後
 │ 日本の常識は世界の非常識、ドイツでは警察もデモを応援
 └────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
 
○ノルウェーと日本の国旗がはためく中、プラカード片手に官邸前に行く。ノ
ルウェー人の目に、抗議行動に対する過剰な規制はどのように映るであろうか。
機動隊は10部隊あるが、この日の管轄は第5機動隊である。官邸前上の横断歩
道は渡ろうとするデモ参加者とそれを阻止する警官との間で毎回攻防が繰り広
げられる。コーン内のデモ参加者も黙ってはいない。しかしスピーチを終えた
国会議員は何事もないかの如く横断歩道を渡っていく。今日は志位和夫さんと
三宅雪子さんを呼びとめて、デモ参加者だけが横断歩道を渡れないのはおかし
いと訴えた。 色とりどりの放電灯をスポークにつけた自転車が25台、目の前
を走り抜けて行った。鮮やかな反原発のパフォーマンスである。
 福島集団疎開裁判をしている弁護士がスピーチをした。野田総理に福島の子
どもたちの集団疎開の即時実現を求めたが無回答であったため、国連のジュ
ネーブ本部を訪ねて日本政府への圧力を願い出たという。国連関係者たちの反
応は良かったようで「日本の常識は世界の非常識です」と断言した。
 
○次に、カリフォルニアの原発に反対するアメリカ人男性がスピーチをした。
毎月11日にサンフランシスコの日本領事館の前で、日本の運動と連帯すべくデ
モをやっているという。カリフォルニアには、サンオノフレ原発とディアブロ
キャニオン原発があり、2つとも活断層の真上にあるそうだ。「安全な原発な
んてない。世界中が汚染されている。メルトダウンしているんだから除染なん
てできない。嘘をつくのはやめろ」と痛烈に批判した。
 
○抗議行動が終わった後、ドイツ、デュッセルドルフで脱原発運動をしている
高岡大伸さんに話を聞いた。ドイツでは、日本の再稼働はありえないし、3号
機は核爆発だったと認識しているという。また「デモが車道でできるのは当た
り前で、デモをしますと届け出ると警察は『それは良いことですね』と応援し
てくれる」と話した。
(Atomkraftfreies JAPAN SAYONARA GENPATU DU SSELDORF)
 
○さて11日に予定されている国会周辺での反原発抗議活動をめぐり東京都がデ
モ出発場所として日比谷公園の使用を認めず、日比谷公園からのデモ開催が危
ぶまれている。
 2011年2月3日付東京新聞に「日本のデモはなぜ静かか」という記事がある。
その中で「デモ歴」9年の園良太さんが過剰な規制が「違法」というイメージ
を植え付けている、と述べている。一橋大大学院の鵜飼哲教授は、フランスと
異なり日本では公教育でデモの権利について教えてこなかった、と指摘してい
る。
 デスクメモでは次のようにコメントしている。「約20年前のこと、PKO派
遣で反対デモがあった。取材に行く後輩記者『デモって違法行為ですよね。』
当時のデスク『えっ(絶句)・・・憲法上の権利だ!』10年後、東京・渋谷デ
モ見物の若者がやはり『法律違反』と口にしていた。憲法も心に宿らなければ、
ただの紙切れにすぎないと痛感した。」
 福島原発事故後、デモの人数は格段に増えた。それに伴い、規制と妨害はエ
スカレートしている。「紙切れ」同然の憲法だと改憲もたやすいであろうから、
注意が必要だ。
 脱原発を実現するためには、世界から見た日本の現状を知り、世界の人々と
の連携が不可欠である。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆日比谷公園の反原発デモ「制限」 集会の自由、有料なのか
  民主主義原点危うく(11月6日 東京新聞「こちら特報部」より)
 
 東京都心の憩いの場・日比谷公園(千代田区)は、日本の民主主義と縁深い
ところだ。デモの集会場所にも使われてきたが、都は「管理上の支障」を理由
に使用を制限し始めた。このため、十一日に行われる官邸前や国会周辺などを
占拠する反原発抗議の抗議の先陣を切るデモが中止の瀬戸際に立たされている。
草の根の民主主義は大丈夫か。
 
高裁棄却 使用できず---「この通路の広さで、公園利用者への支障はない
はず。デモが出る霞門も、ほかのイベントとほぼ重ならない。警備でリスクが
ゼロというのはない。それなら、東京マラソンもできなくなる」(中略)
 十一日の日曜日、「11・11反原発1000000人大占拠」と銘打った大規模な抗
議活動は、官邸前や国会周辺、官庁街で行われる。主催は三月から金曜日夜に
官邸前で再稼働反対などを訴える「首都圏反原発連合(反原連)」だ。全国に
参加を呼び掛けている。(中略)
 反原連が十月二十六日、参加予定人数を一万人として、都東部公園緑地事務
所に霞門に続く通路の使用を申請したところ、事務所は三十一日、「公園管理
上の支障」を理由に許可しなかった。
 これを不服とした反原連は東京地裁に、都が使用許可を出すよう申し立てた
が、地裁は今月二日、都側の主張を認めた上で「公園の施設は使用の予約がさ
れていて、公園の収容能力を超えている」などと却下した。
 当日は、公会堂や音楽堂での集会のほか、菊花大会がある。大きな集客が予
想される農業イベントも開かれるが、会場は東南側で競合しない。(後略)
 
 
◆拡散予測「独り歩き」規制委に長岡市長抗議
 (11月6日 茨城新聞より)
 
 原子力規制委員会(田中俊一委員長)が原発事故時の放射線物質の拡散予測
を訂正したことに関し、新潟県長岡市の森民夫市長が5日、規制委を訪れ
「(予測結果)が独り歩きしている。市民に丁寧に説明してほしい」と不満を伝
えた。関係する自治体が混乱したことに抗議した形。規制委側はあらためて陳
謝した。(後略)
 
 
◆原発部品の保証書偽装 10年で60件。韓国、2基を緊急停止
 (11月5日 朝日新聞より)
 
 韓国知識経財省は五日、韓国の原発に国内業者七社と米国の業者一社が輸入
部品を納入する際、外国の検査機関による品質保証書を偽造、添付していたと
発表した。偽造は二〇〇三年から十年間で六十件に上り、対象部品は約七千六
百個。
 同省は部品を全面交換するために、大部分が使われた韓国南西部・全羅南道
の霊光(ヨングァン)原発5、6号機を五日から緊急で運転停止にした。
 発表によると、偽造保証書で納入された部品は、原子炉建屋以外の補助設備
で使われた電気回路のヒューズや継電器、ダイオードなど。納入部品の規模は
八億ウォン(約五千九百万円)以上。検査費用を浮かすための不正とみられ、
知経省は検察に捜査を要請した。
 韓国では南部・釜山の古里(コリ)原発で二月に起きた全電源喪失事故が
一カ月隠ぺいされたほか、業者が職員と共謀して中古部品を新品と偽って納入
した不正も発覚。地元住民や関連団体が安全性に不信感を強めている。
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
takeshijo
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
忍者ブログ [PR]

Template by decoboko.jp