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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1640】
2012年11月5日(月)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.今年も「山谷労働者越冬支援の活動」をおこないます
支援物資・カンパの受付期間は12月10日(月)~25日(火)(必着)
※保管場所の都合上、12月10日以前には発送しないでください。
★2.メールマガジン読者から
◆たんぽぽ舎の10/30学習会(CO2と原発)に初めて参加して
風岡美奈子
★3.メールマガジン読者からご案内
◆11/10≪非戦・非核・非暴力を共に考える東京YWCA憲法カフェ≫
★4.新聞・雑誌から5つ
◆活断層 否定できず 大飯原発地層動いた跡 規制委7日再会合
◆大飯原発調査 活断層 見方強まる 結論は持ち越し
◆原発30キロ圏 3割避難先メド立たず
防災域拡大83市町村 確保は12自治体
◆除染手当 作業員に渡らず 福島第一周辺 国が実態調査へ
◆「脱原発」統一候補探し 官邸前抗議の「うねり」つなげ
━━━━━━━
┏┓
┗■1.今年も「山谷労働者越冬支援の活動」をおこないます
| 支援物資・カンパの受付期間は12月10日(月)~25日(火)(必着)
| ※保管場所の都合上、12月10日以前には発送しないでください。
└──── たんぽぽ舎からのお願い
たんぽぽ舎は、毎年、山谷労働者の越冬支援活動として、衣類や毛布,お米、
現金 やテレカなど、日雇い労働者や野宿者が厳しい局面に追い込まれる年末時
期に皆様に 支援カンパをお願いしてきました。
たんぽぽ舎発足以来の取り組みですが、昨年も全国の暖かな支援により、命を
つなぐ心暖まる活動として大きな力になりました。
11月に入り、政府は来年度予算案の編成に取り組んでおりますが、「生活保護
費」の削減が行われそうです。受給者は200万人を超え、派遣、下請け、非正規
雇用などにより厳しい雇用状況の中、職に就けない、或いは職を失う人々が若年
層にも拡大しています。
たんぽぽ舎は、原発を存続させている理由の一つとして、日本社会にはびこる
差別的な雇用制度を問題にしてきました。様々な視点で支援と交流を図る中、運
動を大きくしていきたいと思っています。
是非、今年もまた支援物資のカンパをお待ちしております。
堅川公園の居住者への強制代執行による排除攻撃が掛けられております。緊迫
した状況ですので支援の取り組みもお願いします。
※ボランティア募集
全国から送られてくる物資の整理作業のボランティアを募集しています。
期間12月10日(月)~26日(水) 13時~物資の整理作業
ボランティアの打ち合わせ会議 11月7日(水)17時~18時
たんぽぽ舎会議室にて
┏┓
┗■2.メールマガジン読者から
| ◆たんぽぽ舎の10/30学習会(CO2と原発)に初めて参加して
└──── 風岡美奈子
◆今回初めて学習会に参加させていただきました風岡です。
「原子力発電と地球温暖化問題の癒着」というお話を大変興味深く聞きました。
ありがとうございました。
【原爆投下】→アメリカは「日本という悪玉をやっつけた正義の核兵器!」とし
て売り出したかったが、日本の被害が余りにも悲惨だったことがバレて断念→
【アトムズフォーピース】→【石油は枯渇しそう!】…だから原発作らなくっち
ゃ!石油会社も、希少価値をアピールすれば高い値段で長く売れるのでOKなキ
ャンペーン→【チェルノブイリ事故】→…マズイ。更に強力なキャンペーンが必
要だ→【地球が温暖化の危機!?】御用学者に学会でとにかく発表させて針小棒
大に大宣伝のはずが、かえって冷静な反証にあった?ために政府主導の機関を作
る。そして「クリーンエネルギーとしての原発」をキャンペーン。→不況になっ
て段々株式投資離れされそうな金融機関も「押し売りとしての排出権取引」を
進めるためにちゃっかりこれに乗る。→【京都議定書】→実は旗を振っておきな
がら、嘘だと知っているのでアメリカ自らは批准せず。
【】内以外は全て、私の自由な推測による“謀略史観”です。(^_^;)
カルト社会構築には、「風説の流布」が主な仕事である?金融会社が大きく絡
んでいそうですね。
そして【フクシマ】後に懸念されるキャンペーンは…日本人の被爆被害者のデ
ータを隠蔽・改ざんし、原発の労働者たちがそうであったように「白血病でも死
因は心筋梗塞」などとされた末の「あ~んな大事故に遭っても日本人はとっても
元気なまま!!」キャンペーンではないでしょうか。
日本政府もこれに加担しそうだからオソロシイ。絶対に許してはなりませんね!
☆事故情報編集部より
『原子力発電と地球温暖化問題のゆ着-その歴史-CO2と原発』
第2回(講師:江澤誠さん) 参加歓迎!
11月21日(水)18:30開場、19時より21時
会場:「スペースたんぽぽ」 参加費:800円
第1回の資料も配付します。
┏┓
┗■3.メールマガジン読者から
| 11/10≪非戦・非核・非暴力を共に考える東京YWCA憲法カフェ≫
└────
≪非戦・非核・非暴力を共に考える東京YWCA憲法カフェ≫
毎回テーマを設け、講師のお話や映像などを題材に共に考えるひとときを持ちます。
ぜひご参加ください。
第2回11月10日(土)14時~16時
「脱原発は電力会社の電気を買わないことから」
-PPSと電力自由化からまなぶ-
講 師:布施哲也氏(反原発自治体議員・市民連盟共同代表)
場 所:東京YWCA会館101室 〒101-0062 千代田区神田駿河台1-8-11
各回参加費:500円(お茶付)当日参加もOKですが、事前申し込みをお願いします。
主 催:東京YWCA 平和と正義委員会 http://www.tokyo.ywca.or.jp
TEL 03-3293-5421 FAX 03-3293-5570
E-mail peace-maker@tokyo.ywca.or.jp
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から5つ
| ◆活断層 否定できず 大飯原発地層動いた跡 規制委7日再会合
| ◆大飯原発調査 活断層 見方強まる 結論は持ち越し
| ◆原発30キロ圏 3割避難先メド立たず 防災域拡大83市町村 確保は12自治体
| ◆除染手当 作業員に渡らず 福島第一周辺 国が実態調査へ
| ◆「脱原発」統一候補探し 官邸前抗議の「うねり」つなげ
└────
◆活断層 否定できず 大飯原発地層動いた跡 規制委7日再会合
関西電力大飯原発(福井県)の敷地内の断層が活断層ではないかとの指摘が出
ている問題で、原子力規制委員会は4日、外部の専門家を交えた現地調査の結果
を検討する評価会議を開いた。12万~13万年前以降に地層が動いた痕跡があり、
活断層の可能性が否定できないとした。ただ、別の原因を指摘する意見もあり、
結論は出なかった。7日に会合を開いて改めて議論し、関電にも意見を聞く。
(後略)(11月5日朝日新聞より抜粋)
◆大飯原発調査 活断層 見方強まる 結論は持ち越し
関西電力大飯原発(福井県大井まち)の敷地内にある「F-6断層(破砕帯)」
が活断層かどうか現地調査した原子力規制委員会の調査チームは4日、都内で会
合を開いた。
チームは北側の試掘溝(トレンチ)で見つかった岩盤のずれと割れ目の2つに
注目し、F-6断層が活断層であるとの見方を強めたが、結論は7日の次回会合
以降に持ち越した。(後略)(11月5日東京新聞より抜粋)
◆原発30キロ圏 3割避難先メド立たず
防災域拡大83市町村 確保は12自治体
原発事故時の避難や屋内退避に備える「原子力災害対策重点区域」が原発から
半径30キロ圏に拡大されたのに伴い、新たに区域に入る20道府県83市町村(福島
県を除く)のうち、3割超の29自治体が避難先確保の見通しが立っていないこと
が3日、共同通信社によるアンケートで分かった。甲状腺被ばくを避けるための
安定ヨウ素剤の住民への配布方法も9割が対応を決めていない。原子力規制委員
会が10月末に決定した原子力災害対策指針による自治体の防災計画づくりは難航
が必至だ。(後略)(11月4日東京新聞より抜粋)
◆除染手当 作業員に渡らず 福島第一周辺 国が実態調査へ
政府が主導する東京電力福島第一原発周辺の除染で、現場作業員に税金から支
払われる「特殊勤務手当」が本人に支給されていない事例が相次いでいることが
分かった。元請けのゼネコンに続いて下請けがいくつも連なる多重請負構造の中
で手当てが「中抜き」されているとみられ、環境省は実態調査に乗り出す。
(後略)(11月5日朝日新聞より抜粋)
◆「脱原発」統一候補探し 官邸前抗議の「うねり」つなげ
東京・水道橋の会議室に4日、「脱原発」をめざす約50人が集まった。(中略)
議論は2時間続いた。これまでの政党の候補者選びと違って、議論をすべて透明
にしようと全面公開した。だが、答えは出ず、8日に再び集まる。
その菅直人氏は立候補について「全く考えていない」と否定する。(中略)
宇都宮氏は4日夜、別の「脱原発」集会で、講演に立った。講演後、都知事選に
ついて「脱原発を掲げる候補者を出すことは必要。今名前のあがっている人が出
られず,是非にと言われれば(立候補を)考えざるを得ない」と語った。
11日、国会や霞が関の一帯で大規模な「脱原発」の抗議行動が予定される。
「なんとか、その場で候補者をお披露目したい」。複数の参加者が口にする。
(中略)
民主党内は「脱原発派」と「原発維持派」で割れ、ある都議は「都知事選で脱
原発候補を党として推せない」と話す。
共産党都委員会が加盟する「革新都政をつくる会」幹部は言う。「脱原発を掲
げても、消費税や教育などの政策は一致するとは限らず、協議は難しい」
(11月5日朝日新聞より抜粋)
2012年11月5日(月)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.今年も「山谷労働者越冬支援の活動」をおこないます
支援物資・カンパの受付期間は12月10日(月)~25日(火)(必着)
※保管場所の都合上、12月10日以前には発送しないでください。
★2.メールマガジン読者から
◆たんぽぽ舎の10/30学習会(CO2と原発)に初めて参加して
風岡美奈子
★3.メールマガジン読者からご案内
◆11/10≪非戦・非核・非暴力を共に考える東京YWCA憲法カフェ≫
★4.新聞・雑誌から5つ
◆活断層 否定できず 大飯原発地層動いた跡 規制委7日再会合
◆大飯原発調査 活断層 見方強まる 結論は持ち越し
◆原発30キロ圏 3割避難先メド立たず
防災域拡大83市町村 確保は12自治体
◆除染手当 作業員に渡らず 福島第一周辺 国が実態調査へ
◆「脱原発」統一候補探し 官邸前抗議の「うねり」つなげ
━━━━━━━
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┗■1.今年も「山谷労働者越冬支援の活動」をおこないます
| 支援物資・カンパの受付期間は12月10日(月)~25日(火)(必着)
| ※保管場所の都合上、12月10日以前には発送しないでください。
└──── たんぽぽ舎からのお願い
たんぽぽ舎は、毎年、山谷労働者の越冬支援活動として、衣類や毛布,お米、
現金 やテレカなど、日雇い労働者や野宿者が厳しい局面に追い込まれる年末時
期に皆様に 支援カンパをお願いしてきました。
たんぽぽ舎発足以来の取り組みですが、昨年も全国の暖かな支援により、命を
つなぐ心暖まる活動として大きな力になりました。
11月に入り、政府は来年度予算案の編成に取り組んでおりますが、「生活保護
費」の削減が行われそうです。受給者は200万人を超え、派遣、下請け、非正規
雇用などにより厳しい雇用状況の中、職に就けない、或いは職を失う人々が若年
層にも拡大しています。
たんぽぽ舎は、原発を存続させている理由の一つとして、日本社会にはびこる
差別的な雇用制度を問題にしてきました。様々な視点で支援と交流を図る中、運
動を大きくしていきたいと思っています。
是非、今年もまた支援物資のカンパをお待ちしております。
堅川公園の居住者への強制代執行による排除攻撃が掛けられております。緊迫
した状況ですので支援の取り組みもお願いします。
※ボランティア募集
全国から送られてくる物資の整理作業のボランティアを募集しています。
期間12月10日(月)~26日(水) 13時~物資の整理作業
ボランティアの打ち合わせ会議 11月7日(水)17時~18時
たんぽぽ舎会議室にて
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┗■2.メールマガジン読者から
| ◆たんぽぽ舎の10/30学習会(CO2と原発)に初めて参加して
└──── 風岡美奈子
◆今回初めて学習会に参加させていただきました風岡です。
「原子力発電と地球温暖化問題の癒着」というお話を大変興味深く聞きました。
ありがとうございました。
【原爆投下】→アメリカは「日本という悪玉をやっつけた正義の核兵器!」とし
て売り出したかったが、日本の被害が余りにも悲惨だったことがバレて断念→
【アトムズフォーピース】→【石油は枯渇しそう!】…だから原発作らなくっち
ゃ!石油会社も、希少価値をアピールすれば高い値段で長く売れるのでOKなキ
ャンペーン→【チェルノブイリ事故】→…マズイ。更に強力なキャンペーンが必
要だ→【地球が温暖化の危機!?】御用学者に学会でとにかく発表させて針小棒
大に大宣伝のはずが、かえって冷静な反証にあった?ために政府主導の機関を作
る。そして「クリーンエネルギーとしての原発」をキャンペーン。→不況になっ
て段々株式投資離れされそうな金融機関も「押し売りとしての排出権取引」を
進めるためにちゃっかりこれに乗る。→【京都議定書】→実は旗を振っておきな
がら、嘘だと知っているのでアメリカ自らは批准せず。
【】内以外は全て、私の自由な推測による“謀略史観”です。(^_^;)
カルト社会構築には、「風説の流布」が主な仕事である?金融会社が大きく絡
んでいそうですね。
そして【フクシマ】後に懸念されるキャンペーンは…日本人の被爆被害者のデ
ータを隠蔽・改ざんし、原発の労働者たちがそうであったように「白血病でも死
因は心筋梗塞」などとされた末の「あ~んな大事故に遭っても日本人はとっても
元気なまま!!」キャンペーンではないでしょうか。
日本政府もこれに加担しそうだからオソロシイ。絶対に許してはなりませんね!
☆事故情報編集部より
『原子力発電と地球温暖化問題のゆ着-その歴史-CO2と原発』
第2回(講師:江澤誠さん) 参加歓迎!
11月21日(水)18:30開場、19時より21時
会場:「スペースたんぽぽ」 参加費:800円
第1回の資料も配付します。
┏┓
┗■3.メールマガジン読者から
| 11/10≪非戦・非核・非暴力を共に考える東京YWCA憲法カフェ≫
└────
≪非戦・非核・非暴力を共に考える東京YWCA憲法カフェ≫
毎回テーマを設け、講師のお話や映像などを題材に共に考えるひとときを持ちます。
ぜひご参加ください。
第2回11月10日(土)14時~16時
「脱原発は電力会社の電気を買わないことから」
-PPSと電力自由化からまなぶ-
講 師:布施哲也氏(反原発自治体議員・市民連盟共同代表)
場 所:東京YWCA会館101室 〒101-0062 千代田区神田駿河台1-8-11
各回参加費:500円(お茶付)当日参加もOKですが、事前申し込みをお願いします。
主 催:東京YWCA 平和と正義委員会 http://www.tokyo.ywca.or.jp
TEL 03-3293-5421 FAX 03-3293-5570
E-mail peace-maker@tokyo.ywca.or.jp
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から5つ
| ◆活断層 否定できず 大飯原発地層動いた跡 規制委7日再会合
| ◆大飯原発調査 活断層 見方強まる 結論は持ち越し
| ◆原発30キロ圏 3割避難先メド立たず 防災域拡大83市町村 確保は12自治体
| ◆除染手当 作業員に渡らず 福島第一周辺 国が実態調査へ
| ◆「脱原発」統一候補探し 官邸前抗議の「うねり」つなげ
└────
◆活断層 否定できず 大飯原発地層動いた跡 規制委7日再会合
関西電力大飯原発(福井県)の敷地内の断層が活断層ではないかとの指摘が出
ている問題で、原子力規制委員会は4日、外部の専門家を交えた現地調査の結果
を検討する評価会議を開いた。12万~13万年前以降に地層が動いた痕跡があり、
活断層の可能性が否定できないとした。ただ、別の原因を指摘する意見もあり、
結論は出なかった。7日に会合を開いて改めて議論し、関電にも意見を聞く。
(後略)(11月5日朝日新聞より抜粋)
◆大飯原発調査 活断層 見方強まる 結論は持ち越し
関西電力大飯原発(福井県大井まち)の敷地内にある「F-6断層(破砕帯)」
が活断層かどうか現地調査した原子力規制委員会の調査チームは4日、都内で会
合を開いた。
チームは北側の試掘溝(トレンチ)で見つかった岩盤のずれと割れ目の2つに
注目し、F-6断層が活断層であるとの見方を強めたが、結論は7日の次回会合
以降に持ち越した。(後略)(11月5日東京新聞より抜粋)
◆原発30キロ圏 3割避難先メド立たず
防災域拡大83市町村 確保は12自治体
原発事故時の避難や屋内退避に備える「原子力災害対策重点区域」が原発から
半径30キロ圏に拡大されたのに伴い、新たに区域に入る20道府県83市町村(福島
県を除く)のうち、3割超の29自治体が避難先確保の見通しが立っていないこと
が3日、共同通信社によるアンケートで分かった。甲状腺被ばくを避けるための
安定ヨウ素剤の住民への配布方法も9割が対応を決めていない。原子力規制委員
会が10月末に決定した原子力災害対策指針による自治体の防災計画づくりは難航
が必至だ。(後略)(11月4日東京新聞より抜粋)
◆除染手当 作業員に渡らず 福島第一周辺 国が実態調査へ
政府が主導する東京電力福島第一原発周辺の除染で、現場作業員に税金から支
払われる「特殊勤務手当」が本人に支給されていない事例が相次いでいることが
分かった。元請けのゼネコンに続いて下請けがいくつも連なる多重請負構造の中
で手当てが「中抜き」されているとみられ、環境省は実態調査に乗り出す。
(後略)(11月5日朝日新聞より抜粋)
◆「脱原発」統一候補探し 官邸前抗議の「うねり」つなげ
東京・水道橋の会議室に4日、「脱原発」をめざす約50人が集まった。(中略)
議論は2時間続いた。これまでの政党の候補者選びと違って、議論をすべて透明
にしようと全面公開した。だが、答えは出ず、8日に再び集まる。
その菅直人氏は立候補について「全く考えていない」と否定する。(中略)
宇都宮氏は4日夜、別の「脱原発」集会で、講演に立った。講演後、都知事選に
ついて「脱原発を掲げる候補者を出すことは必要。今名前のあがっている人が出
られず,是非にと言われれば(立候補を)考えざるを得ない」と語った。
11日、国会や霞が関の一帯で大規模な「脱原発」の抗議行動が予定される。
「なんとか、その場で候補者をお披露目したい」。複数の参加者が口にする。
(中略)
民主党内は「脱原発派」と「原発維持派」で割れ、ある都議は「都知事選で脱
原発候補を党として推せない」と話す。
共産党都委員会が加盟する「革新都政をつくる会」幹部は言う。「脱原発を掲
げても、消費税や教育などの政策は一致するとは限らず、協議は難しい」
(11月5日朝日新聞より抜粋)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1639】
2012年11月5日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.11月9日(金)首相官邸前抗議行動は(お休み)
11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会へ是非ご参加を!
11月11日(日)午後、国会へ集まろう(100万人行動)
★2.新聞・雑誌より2つ
◆規制委安全基準検討チーム-4人に電力側から寄付 最高2714万円
◆大飯原発断層見解示さず 規制委、追加調査も
★3.<テント日誌10/30(火)―経産省前テントひろば416日目>
11・11 経産省~文科省の桜田通りを埋め尽くそう
~テントひろばも行動を計画中~ (Y・T)
★4.<テント日誌10/31(水)―経産前省テントひろば417日目>
時ならぬダンプカーが登場して
大震災・原発災害と復旧・復興について考える (M/O)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.11月9日(金)首相官邸前抗議行動は(お休み)
| 11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会へ是非ご参加を!
| 11月11日(日)午後、国会へ集まろう(100万人行動)
└────
○11月2日(金)の首都圏反原発連合主催の第30回首相官邸前抗議行動は、周辺
で開かれたいくつかの抗議行動を含めて、数千人で行われた。たんぽぽ舎はボラ
ンティアの皆さんと共に40人余りで、1~5班にわかれて集会に参加し、集会終
了後に、いつものビラ(第30回行動日・11月2日発行)を2500枚配布した。
テントひろばの青空放送のアピールビラ、東電株主代表訴訟第3回口頭弁論
(11月16日)のビラ、あなたたちはもう終わった11/18デモ―野田さん&原発の
ビラも同封して。このビラは特に11月10日(土)の「再稼働阻止全国ネットワーク
の結成集会(東京)」への参加をぜひ!と呼びかけた。
なお、次回の11月9日(金)の官邸前抗議行動は(お休み)で、その分、11
月11日(日)の反原発100万人大占拠行動が呼びかけられています。
○11月10日(土)は、迫りくる再稼働の嵐に備えて、「再稼働阻止全国ネットワー
ク結成集会」が5団体(再稼働反対・全国アクション、反原発自治体議員・市民
連盟、経産省前テントひろば、ストップ再稼働現地アクション、たんぽぽ舎)の
呼びかけで東京で開かれる。
13時から東京・たんぽぽ舎の会場へぜひ参加しよう。
北海道から九州まで全国の原発現地の皆さんがこの結成集会に参加される。
そして翌日の反原発首都圏連合の国会包囲行動に加わる。
10日13:00~16:30の分散会(たんぽぽ舎会場ほか)と
18:00~21:00の結成集会(文京区民センター3A)へ参加しよう。
○11月11日(日)は、午後から国会行動だ。詳細は、11/5(月)の首都圏反原発連合
の結論を受けてから、再度、このメールマガジンでお知らせ致します。
たんぽぽ舎は、14時30分に経産省前テントひろばに集合、15時に財務省前抗議
エリア集合の予定で準備(ビラ・プラカードなど)を進めています。
ぜひ、百万の民衆の力で、推進側が狙う原発再稼働の動きをストップさせよう。
原発ゼロ社会の実現に向けて、いっしょにガンバロウー!
┏┓
┗■2.新聞・雑誌より2つ
| ◆規制委安全基準検討チーム-4人に電力側から寄付 最高2714万円
| ◆大飯原発断層見解示さず 規制委、追加調査も
└────
◆規制委安全基準検討チーム-4人に電力側から寄付 最高2714万円
原子力規制員会は二日、原発の新たな安全基準検討チームの専門家六人につい
て、電力会社などからの報酬や寄付金などの受け取り状況を公表した。四人が直
近三~四年間にぞれぞれ三百万~二千七百十四万円を得ていた。事務局の原子力
規制庁は「ルールに従って選定しており、問題ない」としているが、こうした専
門家の判断には電力会社などの意向が働きかねず、安全規制の骨抜きにつながる
恐れがある。四人のうち大阪大大学院の山口彰教授は関西電力関連会社の原子力
エンジニアリングから、名古屋大の山本章教授も同社などから、年間五十万円以
上の報酬や謝礼を受け取った。寄付金や研究費は、山本教授が原発メーカーの三
菱重工などから、年間少なくとも計二千七百四十万円、山口教授は日本原子力発
電などから計千十万円を得ていた。(11/3東京新聞より抜粋)
◆大飯原発断層見解示さず 規制委、追加調査も
関西電力大飯原発(福井県)の敷地内の活断層が、地震の際に動く活断層であ
る疑いが指摘されている問題で、原子力規制委員会は2日、現地調査した。調査
後、活断層かどうかについて調査メンバーからは様々な意見が出て、見解はしめ
されなかった。規制委の島崎邦彦・委員長代理は「追加調査を求める可能性も選
択肢の一つ」と述べた。規制委は4日に会合を開き、調査結果を改めて検討する。
-中略-
現地調査には島崎氏のほか、外部から4人の専門家が参加。関電が実施してい
る掘削地点で、断層を直接観察した。島崎氏は調査後、「日曜日(4日)に私の
判断をお伝えする」と述べるにとどめた。断層がずれたとみられる痕跡はほぼな
かったとする産業技術総合研究所の重松則生主任研究員の意見の一方で、東洋大
の渡辺満久教授は、「年代は分からないが、ずれたことは間違いない」と述べる
など、活断層の可能性をめぐる意見は様々だった。(11/3朝日新聞より抜粋)
┏┓
┗■3.<テント日誌10/30(火)―経産省前テントひろば416日目>
| 11・11 経産省~文科省の桜田通りを埋め尽くそう
| ~テントひろばも行動を計画中~
└──── (Y・T)
10月30日(火) 曇り後晴れ
前日の夜は、月曜定例の関電支社前行動の人たちがテントに戻ってきてから一
気に賑やかになった。そして久し振りに夜を徹しての話となった。
福島県健康管理調査の結果推移について、チェルノブイリとの対比について、
山下俊一たちのあまりに酷さとデタラメさについて、国際原子力マフィアとの結
託について・・・ 主として福島の子どもたちの被曝とそれを強要する力にど
う立ち向かうか、をめぐってであったが、12月の郡山でのIAEA国際会議に対
する行動の重要性を改めて確認することになった。
他方では選挙についても話は尽きなかった。とりわけ12月の都知事選に対し
て、脱原発統一候補を立てられるのかどうか、脱原発の全勢力が連携した選挙戦
をなしうるのかどうかが、関心の的であった。
この日の夜にはテントの会議があった。主たるものは間近に迫ってきた11・
10と11・11の行動についてであった。11月10日の「再稼働阻止全国ネット
ワーク」結成集会について、前半の分散会についてはテントは第3会場(全水道
会館)での運営を担当することになっている。なんとか全員が心ゆく発言ができ、
充実感のある集まりを心がけたい。
11日の首都圏反原連が呼びかけている「100万人大占拠」について、テント
も呼びかけ団体に名を連ねているが、午後3時~5時の各エリアでの行動は各団
体・グループの創意を生かした行動であるだけに、「100万人大占拠」に相応
しいテントとしての創意を発揮した行動に取り組みたい。テントを拠点にしなが
ら、経産省~文科省の桜田通りを埋め尽くすようなイメージで、定番の大かんし
ょ踊り、牛みこしの練り歩き等が語られている。3時~5時はテント近辺への参
加を呼びかけたい。
今週のテントTV・あおぞら放送の番組もほぼ固まったようだ。今週は国会議
員が3名も出演するようである。そして福島からは、大熊町から会津の仮設住宅
に避難中の木幡ますみさん(大熊町の明日を考える女性の会代表)、今週も内容
豊富になりそうである。
★☆★あおぞらUST放送<テントひろばから~/Tent Color>
日本で海外で脱原発★☆★
2012年11月2日(金曜日)16時~
視聴アドレス: http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
1.「国会議員に原発を問う」
「原発への見解アンケート」にもとづいて、大山昌宏と相原しの(国民の生活が
第一)・阿部知子(社民党)さんらに意見をお聞きします。
2.「福島から世界へ」
「大熊町の明日を考える女性の会」代表の小幡ますみさんに、避難先の大熊町の
人たちの状況や会の活動についてお話をうかがいます。
3.「反原発でいこう」
11月9日に正式発足する「被ばく労働を考えるネットワーク」の活動紹介。
4.「世界の原発ニュース」
ニューヨークでの嵐で警戒が発令された原発など、各国の原発でどんな動きがあ
ったか短くご報告。
5.「テントひろば 通りすがり」
テントに立ち寄った人たちに一言インタビュー。
┏┓
┗■4.<テント日誌10/31(水)―経産前省テントひろば417日目>
| 時ならぬダンプカーが登場して
| 大震災・原発災害と復旧・復興について考える
└──── (M/O)
宣伝カーから降りてきた人が「これから少し騒がしくなりますが」と挨拶にこ
られた。テントの前に座りながら見守っていると、大型のダンプカー27台が次々
と経産省前にやってきた。復興事業に携わる道路建設業の皆さんであり、脱原発
の申し入れをしにきたのである。経産省前に行ってその訴えに耳を傾ける。
いつも経産省前には播磨屋本店の大型宣伝車が停まっている。車には鬼面人を
驚かすとでも言うような憂国のメッセージが書かれている。三台も連ねられた大
型宣伝車も今日は何処かに姿を消したようだ。何故、播磨屋という菓子屋さんが
こういう活動をしているのか不思議に思いながらいつも見ているのだが、目にし
た人はどんな感想をもつのだろうか。ダンプカ―はこれとは別の迫力があった。
復興事業の現場ではゼネコンの独占的な支配があり、現場の労働者や事業者に
は低賃金労働が押し付けられている、という訴えがなされている。瓦礫処理や除
染作業などでゼネコンの独占と低賃金のおしつけが横行しているのである。これ
は、福島第一原発の事故現場の実態でもある。
それらの実態を訴える労働者のみなさんの声を耳にしながら思うことは、復興
予算の流用などとして報道されたことだ。復興予算の行政(官僚)機構などによ
るひどい使われ方がある一方で、復興現場には必要なカネが回らず、その上で旧
態依然とした大企業による独占的利益確保と小企業や労働者の苦境は続いている
のだ。(中略)
私たちが原発震災に対応しようとするのは被災地の人々の具体的課題に対応す
ることと、原発再稼働の動きに対応するという、つまりは緊急の課題としても重
層的に関わろうとしている。政府や官僚が緊急の課題と言う側面でも対応をでき
ず、あるいは誤った対応しかできないことに異議申し立てをしようとしているの
が私たちの現在である。
こういう中で政府は官僚、あるいは経済界の中枢の人々、それに連なる人々と
の復旧や復興のビジョンや構想が何故こんなことになるのか、ということが出て
くる。これは政府や官僚たち、あるいはそれに連なる人々は大震災や原発震災を
自然災害と見て、これを社会的災害と見る認識が薄いか小さいのではないか。
自然災害と見る限り、復興や復旧は地域的・場所的なものと見られ、時間の中
で風化して行くことは免れない。大震災や原発震災が自然災害である側面はある
が、同時にそれは社会的災害であるという側面がある。
つまり、人間が社会をつくり、歴史としてそれを存続させてきた中にある矛盾
の現れであり、その解決なしには復旧も復興もないということだ。この点は原発
震災の場合は分かりやすいが、政府や官僚という現在の社会の中枢を占める人々
はこの社会の矛盾、歴史的な矛盾ということを認めたがらない。
それは現在の社会の転換や変革につながることへの拒否感があるためではない
か。既得権益という言葉があるが、これは現在の社会に利益を感じていて転換や
変革につながることを否定したい気持ちを現わす。善悪を超えた社会の保守の傾
向をさすといってもいいが、この人たちは大震災も原発震災も自然災害とみるこ
とが強いのだ。(中略)
大震災や原発震災は人類の究極的な問題を提示し、この課題として受け止めな
ければ復旧や復興のビジョンも構想も出てこないのである。未来から視線でいい
が、原発ゼロの社会が人類史の究極の問題を提示していることであれば、その所
を明瞭にすることで復旧や復興に緊急の課題という側面と同時的に存在させなけ
ればならない。
私たちが今の政党や政治家たちに失望をしているのはこの永続的課題という
ところに視線を持とうとしないためだ。政党も政治家もそのビジョンや構想が貧
しいのはそのためである。大型のダンプカーが去ったあとテント前でこんな妄想
めいたことに耽っていた。短くなってきた秋日和であるがが心地よかった。
2012年11月5日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.11月9日(金)首相官邸前抗議行動は(お休み)
11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会へ是非ご参加を!
11月11日(日)午後、国会へ集まろう(100万人行動)
★2.新聞・雑誌より2つ
◆規制委安全基準検討チーム-4人に電力側から寄付 最高2714万円
◆大飯原発断層見解示さず 規制委、追加調査も
★3.<テント日誌10/30(火)―経産省前テントひろば416日目>
11・11 経産省~文科省の桜田通りを埋め尽くそう
~テントひろばも行動を計画中~ (Y・T)
★4.<テント日誌10/31(水)―経産前省テントひろば417日目>
時ならぬダンプカーが登場して
大震災・原発災害と復旧・復興について考える (M/O)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.11月9日(金)首相官邸前抗議行動は(お休み)
| 11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会へ是非ご参加を!
| 11月11日(日)午後、国会へ集まろう(100万人行動)
└────
○11月2日(金)の首都圏反原発連合主催の第30回首相官邸前抗議行動は、周辺
で開かれたいくつかの抗議行動を含めて、数千人で行われた。たんぽぽ舎はボラ
ンティアの皆さんと共に40人余りで、1~5班にわかれて集会に参加し、集会終
了後に、いつものビラ(第30回行動日・11月2日発行)を2500枚配布した。
テントひろばの青空放送のアピールビラ、東電株主代表訴訟第3回口頭弁論
(11月16日)のビラ、あなたたちはもう終わった11/18デモ―野田さん&原発の
ビラも同封して。このビラは特に11月10日(土)の「再稼働阻止全国ネットワーク
の結成集会(東京)」への参加をぜひ!と呼びかけた。
なお、次回の11月9日(金)の官邸前抗議行動は(お休み)で、その分、11
月11日(日)の反原発100万人大占拠行動が呼びかけられています。
○11月10日(土)は、迫りくる再稼働の嵐に備えて、「再稼働阻止全国ネットワー
ク結成集会」が5団体(再稼働反対・全国アクション、反原発自治体議員・市民
連盟、経産省前テントひろば、ストップ再稼働現地アクション、たんぽぽ舎)の
呼びかけで東京で開かれる。
13時から東京・たんぽぽ舎の会場へぜひ参加しよう。
北海道から九州まで全国の原発現地の皆さんがこの結成集会に参加される。
そして翌日の反原発首都圏連合の国会包囲行動に加わる。
10日13:00~16:30の分散会(たんぽぽ舎会場ほか)と
18:00~21:00の結成集会(文京区民センター3A)へ参加しよう。
○11月11日(日)は、午後から国会行動だ。詳細は、11/5(月)の首都圏反原発連合
の結論を受けてから、再度、このメールマガジンでお知らせ致します。
たんぽぽ舎は、14時30分に経産省前テントひろばに集合、15時に財務省前抗議
エリア集合の予定で準備(ビラ・プラカードなど)を進めています。
ぜひ、百万の民衆の力で、推進側が狙う原発再稼働の動きをストップさせよう。
原発ゼロ社会の実現に向けて、いっしょにガンバロウー!
┏┓
┗■2.新聞・雑誌より2つ
| ◆規制委安全基準検討チーム-4人に電力側から寄付 最高2714万円
| ◆大飯原発断層見解示さず 規制委、追加調査も
└────
◆規制委安全基準検討チーム-4人に電力側から寄付 最高2714万円
原子力規制員会は二日、原発の新たな安全基準検討チームの専門家六人につい
て、電力会社などからの報酬や寄付金などの受け取り状況を公表した。四人が直
近三~四年間にぞれぞれ三百万~二千七百十四万円を得ていた。事務局の原子力
規制庁は「ルールに従って選定しており、問題ない」としているが、こうした専
門家の判断には電力会社などの意向が働きかねず、安全規制の骨抜きにつながる
恐れがある。四人のうち大阪大大学院の山口彰教授は関西電力関連会社の原子力
エンジニアリングから、名古屋大の山本章教授も同社などから、年間五十万円以
上の報酬や謝礼を受け取った。寄付金や研究費は、山本教授が原発メーカーの三
菱重工などから、年間少なくとも計二千七百四十万円、山口教授は日本原子力発
電などから計千十万円を得ていた。(11/3東京新聞より抜粋)
◆大飯原発断層見解示さず 規制委、追加調査も
関西電力大飯原発(福井県)の敷地内の活断層が、地震の際に動く活断層であ
る疑いが指摘されている問題で、原子力規制委員会は2日、現地調査した。調査
後、活断層かどうかについて調査メンバーからは様々な意見が出て、見解はしめ
されなかった。規制委の島崎邦彦・委員長代理は「追加調査を求める可能性も選
択肢の一つ」と述べた。規制委は4日に会合を開き、調査結果を改めて検討する。
-中略-
現地調査には島崎氏のほか、外部から4人の専門家が参加。関電が実施してい
る掘削地点で、断層を直接観察した。島崎氏は調査後、「日曜日(4日)に私の
判断をお伝えする」と述べるにとどめた。断層がずれたとみられる痕跡はほぼな
かったとする産業技術総合研究所の重松則生主任研究員の意見の一方で、東洋大
の渡辺満久教授は、「年代は分からないが、ずれたことは間違いない」と述べる
など、活断層の可能性をめぐる意見は様々だった。(11/3朝日新聞より抜粋)
┏┓
┗■3.<テント日誌10/30(火)―経産省前テントひろば416日目>
| 11・11 経産省~文科省の桜田通りを埋め尽くそう
| ~テントひろばも行動を計画中~
└──── (Y・T)
10月30日(火) 曇り後晴れ
前日の夜は、月曜定例の関電支社前行動の人たちがテントに戻ってきてから一
気に賑やかになった。そして久し振りに夜を徹しての話となった。
福島県健康管理調査の結果推移について、チェルノブイリとの対比について、
山下俊一たちのあまりに酷さとデタラメさについて、国際原子力マフィアとの結
託について・・・ 主として福島の子どもたちの被曝とそれを強要する力にど
う立ち向かうか、をめぐってであったが、12月の郡山でのIAEA国際会議に対
する行動の重要性を改めて確認することになった。
他方では選挙についても話は尽きなかった。とりわけ12月の都知事選に対し
て、脱原発統一候補を立てられるのかどうか、脱原発の全勢力が連携した選挙戦
をなしうるのかどうかが、関心の的であった。
この日の夜にはテントの会議があった。主たるものは間近に迫ってきた11・
10と11・11の行動についてであった。11月10日の「再稼働阻止全国ネット
ワーク」結成集会について、前半の分散会についてはテントは第3会場(全水道
会館)での運営を担当することになっている。なんとか全員が心ゆく発言ができ、
充実感のある集まりを心がけたい。
11日の首都圏反原連が呼びかけている「100万人大占拠」について、テント
も呼びかけ団体に名を連ねているが、午後3時~5時の各エリアでの行動は各団
体・グループの創意を生かした行動であるだけに、「100万人大占拠」に相応
しいテントとしての創意を発揮した行動に取り組みたい。テントを拠点にしなが
ら、経産省~文科省の桜田通りを埋め尽くすようなイメージで、定番の大かんし
ょ踊り、牛みこしの練り歩き等が語られている。3時~5時はテント近辺への参
加を呼びかけたい。
今週のテントTV・あおぞら放送の番組もほぼ固まったようだ。今週は国会議
員が3名も出演するようである。そして福島からは、大熊町から会津の仮設住宅
に避難中の木幡ますみさん(大熊町の明日を考える女性の会代表)、今週も内容
豊富になりそうである。
★☆★あおぞらUST放送<テントひろばから~/Tent Color>
日本で海外で脱原発★☆★
2012年11月2日(金曜日)16時~
視聴アドレス: http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
1.「国会議員に原発を問う」
「原発への見解アンケート」にもとづいて、大山昌宏と相原しの(国民の生活が
第一)・阿部知子(社民党)さんらに意見をお聞きします。
2.「福島から世界へ」
「大熊町の明日を考える女性の会」代表の小幡ますみさんに、避難先の大熊町の
人たちの状況や会の活動についてお話をうかがいます。
3.「反原発でいこう」
11月9日に正式発足する「被ばく労働を考えるネットワーク」の活動紹介。
4.「世界の原発ニュース」
ニューヨークでの嵐で警戒が発令された原発など、各国の原発でどんな動きがあ
ったか短くご報告。
5.「テントひろば 通りすがり」
テントに立ち寄った人たちに一言インタビュー。
┏┓
┗■4.<テント日誌10/31(水)―経産前省テントひろば417日目>
| 時ならぬダンプカーが登場して
| 大震災・原発災害と復旧・復興について考える
└──── (M/O)
宣伝カーから降りてきた人が「これから少し騒がしくなりますが」と挨拶にこ
られた。テントの前に座りながら見守っていると、大型のダンプカー27台が次々
と経産省前にやってきた。復興事業に携わる道路建設業の皆さんであり、脱原発
の申し入れをしにきたのである。経産省前に行ってその訴えに耳を傾ける。
いつも経産省前には播磨屋本店の大型宣伝車が停まっている。車には鬼面人を
驚かすとでも言うような憂国のメッセージが書かれている。三台も連ねられた大
型宣伝車も今日は何処かに姿を消したようだ。何故、播磨屋という菓子屋さんが
こういう活動をしているのか不思議に思いながらいつも見ているのだが、目にし
た人はどんな感想をもつのだろうか。ダンプカ―はこれとは別の迫力があった。
復興事業の現場ではゼネコンの独占的な支配があり、現場の労働者や事業者に
は低賃金労働が押し付けられている、という訴えがなされている。瓦礫処理や除
染作業などでゼネコンの独占と低賃金のおしつけが横行しているのである。これ
は、福島第一原発の事故現場の実態でもある。
それらの実態を訴える労働者のみなさんの声を耳にしながら思うことは、復興
予算の流用などとして報道されたことだ。復興予算の行政(官僚)機構などによ
るひどい使われ方がある一方で、復興現場には必要なカネが回らず、その上で旧
態依然とした大企業による独占的利益確保と小企業や労働者の苦境は続いている
のだ。(中略)
私たちが原発震災に対応しようとするのは被災地の人々の具体的課題に対応す
ることと、原発再稼働の動きに対応するという、つまりは緊急の課題としても重
層的に関わろうとしている。政府や官僚が緊急の課題と言う側面でも対応をでき
ず、あるいは誤った対応しかできないことに異議申し立てをしようとしているの
が私たちの現在である。
こういう中で政府は官僚、あるいは経済界の中枢の人々、それに連なる人々と
の復旧や復興のビジョンや構想が何故こんなことになるのか、ということが出て
くる。これは政府や官僚たち、あるいはそれに連なる人々は大震災や原発震災を
自然災害と見て、これを社会的災害と見る認識が薄いか小さいのではないか。
自然災害と見る限り、復興や復旧は地域的・場所的なものと見られ、時間の中
で風化して行くことは免れない。大震災や原発震災が自然災害である側面はある
が、同時にそれは社会的災害であるという側面がある。
つまり、人間が社会をつくり、歴史としてそれを存続させてきた中にある矛盾
の現れであり、その解決なしには復旧も復興もないということだ。この点は原発
震災の場合は分かりやすいが、政府や官僚という現在の社会の中枢を占める人々
はこの社会の矛盾、歴史的な矛盾ということを認めたがらない。
それは現在の社会の転換や変革につながることへの拒否感があるためではない
か。既得権益という言葉があるが、これは現在の社会に利益を感じていて転換や
変革につながることを否定したい気持ちを現わす。善悪を超えた社会の保守の傾
向をさすといってもいいが、この人たちは大震災も原発震災も自然災害とみるこ
とが強いのだ。(中略)
大震災や原発震災は人類の究極的な問題を提示し、この課題として受け止めな
ければ復旧や復興のビジョンも構想も出てこないのである。未来から視線でいい
が、原発ゼロの社会が人類史の究極の問題を提示していることであれば、その所
を明瞭にすることで復旧や復興に緊急の課題という側面と同時的に存在させなけ
ればならない。
私たちが今の政党や政治家たちに失望をしているのはこの永続的課題という
ところに視線を持とうとしないためだ。政党も政治家もそのビジョンや構想が貧
しいのはそのためである。大型のダンプカーが去ったあとテント前でこんな妄想
めいたことに耽っていた。短くなってきた秋日和であるがが心地よかった。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1638】
2012年11月3日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.10月31日の朝日・朝刊「ニュースがわからん!福島の子らの
甲状腺検査をしているね」を読んで感じたこと、怒り。(冨塚元夫)
★2.<連載-3>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
国会議員の質問に、原発推進の町長は・・・(斉間満 南海日日新聞社)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月17日(土)18:30開演、鎌倉生涯学習センターホール
映画『祝の島』鎌倉上映会とトークの夕べ
★4.<テント日誌10/29(月)―経産省前テントひろば415日目>
ぼんぼりが照らす温かな光 その優しさに包まれ
今日も原子力ムラの中心に存在する( F記 )
━━━━━━━
11/10(土)「再稼働阻止全国ネットワーク結成集会」にご参加を!
13時から「分散会」 18時から「全体会・結成集会」
主催:再稼働阻止全国ネットワーク準備会
※12時半から受付開始(たんぽぽ舎-ダイナミックビル5階)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.10月31日の朝日・朝刊「ニュースがわからん!福島の子らの
│ 甲状腺検査をしているね」を読んで感じたこと、怒り。
└────(冨塚元夫 たんぽぽ舎ボランティア)
“8万人の結果がまとまり、99%は2検査の必要なかった”とありますが、
そのような断定的コメントはどこの発表でしょうか、わかりません。福島県立医
科大学の副学長が2次検査をしないように、甲状腺の医師に通達を出して問題に
なりました。福島県の父兄の抗議を受けて撤回したと聞いています。
“4割の子に小さなしこりや袋状ののう胞が見つかったが、専門家は「事故と
は関係ない。小さなしこりは珍しいものではない」という”とありますが、この
ように言う専門家よりも、しこりやのう胞がおさないこどもに見つかるのは珍し
い、という専門家がおおいと思います。“大きくなければ甲状腺の働きに影響は
なく、自然に消えることもある”とは一方的な言い方です。
ある小児科医によれば、子供のしこりやのう胞は珍しいから、統計的に正確で
はないが、がんになる確率が20%くらいあるそうです。消えることもありますが、
それだけ言うのは全く間違っています。36万人が検査の対象なのにまだ8万人
しか検査していないのは問題だと思いますが、その点なにも触れていません。
県立医大副学長も認めているように、チェルノブイリ事故が起こるまでは、小
児がんは100万人に一人の割合でした。すでに8万人に一人見つかりました。
良性の細胞も何か月かたてば悪性になることもあるので、健康診断は半年ごとに
行うようにというのは常識です。ましてや子供は成長が早いのですから、最低半
年ごとに検査する必要があると思います。
最後の記事では、“治療成績はよく、子どもの場合、30年後の生存率は9割
以上だ”とありますが、どこでいつ調べたデータでしょうか。
まったく「わからんニュース」です。
チェルノブイリでは甲状腺がんの子供の多くは、別の場所の移転したがんで死
亡しています。彼らを勘定に入れたのでしょうか。それにしても、死ななければ
それでいいような書き方ですが、首に手術の傷跡を残して(チェルノブイリ・リ
ングというそうです)一生ホルモン剤を飲み続けなければならない子供とその親
の気持ちを考えた書き方とは思えません。
この執筆者には子供の人権や人道主義という概念はないのでしょうか?
┏┓
┗■2.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』<連載-3>
│ 国会議員の質問に、原発推進の町長は・・・
└──── (斉間満 南海日日新聞社)
●全く根拠のなかった弁明
山下所長らの詭弁に追い討ちをかけたのは七月一五日に開かれた伊方町の定例
町議会での福田伊方町長の答弁だった。
議員の質問に答えて「原発は設計上、航空機の落下を想定したものではない。
が、耐震性や放射能遮蔽を考え頑丈な構造に建てられ、相当程度の耐力は有して
いる」と述べた。
つまり、原発は地震などは予想して造られているが、上空からの落下物を想定
して建てられたものではないと言い切ったのである。この町長の答弁は、山下所
長ら四国電力がくりかえし弁明している「原発は飛行機が墜落しても大丈夫だ」
という言葉が何の根拠もないものであることを指摘する結果になった。
町長に就任して一〇年、福田町長は一貫して原発推進を行い、反対住民や不安
を述べる住民の声にはいっさい耳を貸そうとしなかったばかりか、今回の墜落事
故直後の記者会見でも「特に原発とは結びつけて考えたくはない」と言ってはば
からなかっただけに、町議会での「原発は設計上、航空機の落下を想定したもの
ではない」との発言は、事実の重さに耐えかね真実を述べたと言えそうだ。
これより先の七月一二日、ヘリ墜落現場と伊方原発を視察した日本社会党の国
会議員調査団は、記者会見の席上、四国電力に村して「ヘリ墜落に原発がどれだ
け耐えうるか、実験をしたわけでもないのに、原発に墜落しても大丈夫だ、と安
全宣言したことは妥当ではない」と"抗議"を申し入れたことを明らかにした。
また、調査団に村して山下所長が「ヘリが原発周辺を飛ぶことは知っていた。
飛んではいけないことも知っていたが、抗議はいっさいしなかった」と、語って
いたことを公表し、山下所長は事故直後の記者会見で、自ら述べた「上空は飛行
機は飛んでおらず……」との言葉が真っ赤なウソであったことをバクロした。
そればかりではなく、万一の事故が起これば地球的規模での被害をあたえかね
ない「危険物」を、外障から守ることも考えずに管理・運転していたこともあら
わにした。
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆映画『祝の島』鎌倉上映会とトークの夕べ
日時 2012年11月17日(土) 18:15開場、18:30開演
会場 鎌倉生涯学習センターホール(JR鎌倉駅から徒歩2分)
チケット1000円
☆上映会後、監督の纐纈あやさんと映画ナレーション担当の女優・斉藤とも
子さんのスペシャルトーク。
斉藤とも子さんは、原爆をテーマとした舞台「父と暮らせば」への出演を
きっかけに被爆者の方がたとの交流を経て『きのこ雲の下から、明日へ』
を上梓。
※2012年シチリア環境映画祭ドキュメンタリー部門 最優秀賞受賞作品。
問合せ 080-5544-5937(田中)
┏┓
┗■4.<テント日誌10/29(月)―経産省前テントひろば415日目>
| ぼんぼりが照らす温かな光 その優しさに包まれ
| 今日も原子力ムラの中心に存在する
└──── (F記)
10月29日(月) 晴
東電管内全停止218日目 大飯原発再稼働開始(怒)から119日目
今日も晴れ渡る寒い朝を迎えました。昨日は要らぬ来訪者のためテントの備品
が壊され、特に外に飾った今や夜の象徴となった「ぼんぼり」は無残にバラバラ
にされてしまいました。それを直しながら、この冬はこれらに対しての一層の備
えをしなくてはとの思いに駆られます。まずは皆様のご支援を賜りたくお願い申
し上げます。「今度来た時は火を掛けてお前らを殺したる」と言い残したことは
決して無視できないことと留め置かなくてはなりません。
27日土曜日は福生で行われた、「横田基地もいらない!沖縄とともに声を上げ
よう 10・27市民交流集会」に参加。ここでは孫崎享氏の講演があり、最近
出版された「戦後史の正体」から主に日米関係の欺瞞を判りやすい語り口で語ら
れ、参加者に尖閣問題や、ポツダム宣言受諾の意味と日米講和条約締結がその後
の日本に何をもたらしたかをお話下さいました。
以前孫崎氏にお会いした際に是非テントにいらして頂きたいと話しておりまし
たが、「あおぞら放送」出演と共にテントひろばにいらして頂く依頼に快諾を頂
きましたので、詳細が決まりましたらお知らせ致しますのでご期待下さい。
28日大阪からいらしていたYさんとは12月のIAEA郡山来日に対する抗議行
動について少しだけ話しましたが、大阪からも支援するとの言葉に意を強くした
次第です。この行動はテントひろばとしてとともに、僕個人としても昨年からの
懸案であって、是非成功させたいと思いが募ります。
これらについても詳細が決まり次第お知らせします。
いつもながら霞ヶ関の月曜日は静かな時間が流れます。午後から先日「あおぞ
ら放送」でショパンの「革命」を弾いて下さったIさん、そしてそのお友達と小
沢一郎・国民の生活が第一定例会見に行きました。新しく入ったばかりの党本部
は手狭に思いましたが、身の丈にあった感じのそこには新たな小沢氏の決意をう
かがわせるものでした。
今日ぜひとも参加したかったのは、先に行われた「国民の生活が第一」結党記
念パーティーに参加した折、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」
の佐藤幸子代表他皆さんが、何としてもドイツ視察を終えた小沢氏と直接話をす
る場を設けて頂くようにと働きかけをしたのです。しかし残念ながらそれが出来
ず、他の議員にはお話できたものの、僕としてそのお手伝いを果たせなかったの
が残念で、どうしてもそのことだけは伝えたいとの思いからでした。
ここでも残念ながら挙手をしたにも関わらず、指名を受けることができません
でした。余談ですが日頃から風体怪しき僕ですので、挙手の際も小沢氏は僕を見
ては怪訝な顔をしていたのが僕的には非常に笑えることではありました。
しかし東幹事長の会見後の質問時間に指名を受け(実は司会だったのが以前お
話していた木村タケツカ氏だったことが幸いした?)、その事を質問致しました。
東幹事長からは「前向きに検討する」との言葉を頂いたので、早速、福島の皆
さんに連絡を取りましたが、実際に実行されるまでは僕の役目と思っています。
その時の模様はIWJ6チャンネルで見ることが出来ます。
東幹事長の会見の模様は http://www.ustream.tv/recorded/26516557
3分30秒くらいから私の発言があります。
小沢代表の会見は http://www.ustream.tv/recorded/26516557
5分5秒ほどから始まります。
小沢氏にその申し入れをすることに対しては賛否があるとは思います。しかし
一党一派に偏らず広く政治の場に「福島の声」を届けることは必要不可欠のこと
と思いますし、これからも他党にもアプローチして行こうと考えます。とにかく
これは実現させたく思います。
会見を終えてテントに戻ると先にお話した某団体対策について皆で意見を交わ
しました。さらに12月の行動についても話し合いが行われ、これについても成功
を期する気持ちを新たにしました。
昨日壊された「ぼんぼり」を点灯し、霞ヶ関に立つ小さくもか弱く見えるテン
トテントひろばは原子力ムラに対する存在として、帰路に着く官僚達にアピール
をしています。夜になって更に寒さが伝わってきますが、そのか弱く光るぼんぼ
りは心の中を温かくします。テントひろば自体もそんな誰にでも温かさを伝える
存在として、二回目を迎えるこの冬の霞ヶ関を照らし続けていきます。どうぞ皆
さんもお立ち寄り頂くことを強く祈念しながら帰路につきました。( F記 )
今週の11月2日の金曜日にも「あおぞら放送・テントひろばから~」は中継さ
れます。詳細は未定ですが、是非ともこちらにもお出で下さい。脱原発について
ご意見のある方も当日出演のチャンスがあるかもしれません。また何らかのお手
伝いをしたいという方も募集しておりますので、一度お立ち寄り下さってその模
様をご覧頂ければ望外の幸せでございます。
「あおぞら放送・テントひろばから~」 http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
2012年11月3日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.10月31日の朝日・朝刊「ニュースがわからん!福島の子らの
甲状腺検査をしているね」を読んで感じたこと、怒り。(冨塚元夫)
★2.<連載-3>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
国会議員の質問に、原発推進の町長は・・・(斉間満 南海日日新聞社)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月17日(土)18:30開演、鎌倉生涯学習センターホール
映画『祝の島』鎌倉上映会とトークの夕べ
★4.<テント日誌10/29(月)―経産省前テントひろば415日目>
ぼんぼりが照らす温かな光 その優しさに包まれ
今日も原子力ムラの中心に存在する( F記 )
━━━━━━━
11/10(土)「再稼働阻止全国ネットワーク結成集会」にご参加を!
13時から「分散会」 18時から「全体会・結成集会」
主催:再稼働阻止全国ネットワーク準備会
※12時半から受付開始(たんぽぽ舎-ダイナミックビル5階)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.10月31日の朝日・朝刊「ニュースがわからん!福島の子らの
│ 甲状腺検査をしているね」を読んで感じたこと、怒り。
└────(冨塚元夫 たんぽぽ舎ボランティア)
“8万人の結果がまとまり、99%は2検査の必要なかった”とありますが、
そのような断定的コメントはどこの発表でしょうか、わかりません。福島県立医
科大学の副学長が2次検査をしないように、甲状腺の医師に通達を出して問題に
なりました。福島県の父兄の抗議を受けて撤回したと聞いています。
“4割の子に小さなしこりや袋状ののう胞が見つかったが、専門家は「事故と
は関係ない。小さなしこりは珍しいものではない」という”とありますが、この
ように言う専門家よりも、しこりやのう胞がおさないこどもに見つかるのは珍し
い、という専門家がおおいと思います。“大きくなければ甲状腺の働きに影響は
なく、自然に消えることもある”とは一方的な言い方です。
ある小児科医によれば、子供のしこりやのう胞は珍しいから、統計的に正確で
はないが、がんになる確率が20%くらいあるそうです。消えることもありますが、
それだけ言うのは全く間違っています。36万人が検査の対象なのにまだ8万人
しか検査していないのは問題だと思いますが、その点なにも触れていません。
県立医大副学長も認めているように、チェルノブイリ事故が起こるまでは、小
児がんは100万人に一人の割合でした。すでに8万人に一人見つかりました。
良性の細胞も何か月かたてば悪性になることもあるので、健康診断は半年ごとに
行うようにというのは常識です。ましてや子供は成長が早いのですから、最低半
年ごとに検査する必要があると思います。
最後の記事では、“治療成績はよく、子どもの場合、30年後の生存率は9割
以上だ”とありますが、どこでいつ調べたデータでしょうか。
まったく「わからんニュース」です。
チェルノブイリでは甲状腺がんの子供の多くは、別の場所の移転したがんで死
亡しています。彼らを勘定に入れたのでしょうか。それにしても、死ななければ
それでいいような書き方ですが、首に手術の傷跡を残して(チェルノブイリ・リ
ングというそうです)一生ホルモン剤を飲み続けなければならない子供とその親
の気持ちを考えた書き方とは思えません。
この執筆者には子供の人権や人道主義という概念はないのでしょうか?
┏┓
┗■2.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』<連載-3>
│ 国会議員の質問に、原発推進の町長は・・・
└──── (斉間満 南海日日新聞社)
●全く根拠のなかった弁明
山下所長らの詭弁に追い討ちをかけたのは七月一五日に開かれた伊方町の定例
町議会での福田伊方町長の答弁だった。
議員の質問に答えて「原発は設計上、航空機の落下を想定したものではない。
が、耐震性や放射能遮蔽を考え頑丈な構造に建てられ、相当程度の耐力は有して
いる」と述べた。
つまり、原発は地震などは予想して造られているが、上空からの落下物を想定
して建てられたものではないと言い切ったのである。この町長の答弁は、山下所
長ら四国電力がくりかえし弁明している「原発は飛行機が墜落しても大丈夫だ」
という言葉が何の根拠もないものであることを指摘する結果になった。
町長に就任して一〇年、福田町長は一貫して原発推進を行い、反対住民や不安
を述べる住民の声にはいっさい耳を貸そうとしなかったばかりか、今回の墜落事
故直後の記者会見でも「特に原発とは結びつけて考えたくはない」と言ってはば
からなかっただけに、町議会での「原発は設計上、航空機の落下を想定したもの
ではない」との発言は、事実の重さに耐えかね真実を述べたと言えそうだ。
これより先の七月一二日、ヘリ墜落現場と伊方原発を視察した日本社会党の国
会議員調査団は、記者会見の席上、四国電力に村して「ヘリ墜落に原発がどれだ
け耐えうるか、実験をしたわけでもないのに、原発に墜落しても大丈夫だ、と安
全宣言したことは妥当ではない」と"抗議"を申し入れたことを明らかにした。
また、調査団に村して山下所長が「ヘリが原発周辺を飛ぶことは知っていた。
飛んではいけないことも知っていたが、抗議はいっさいしなかった」と、語って
いたことを公表し、山下所長は事故直後の記者会見で、自ら述べた「上空は飛行
機は飛んでおらず……」との言葉が真っ赤なウソであったことをバクロした。
そればかりではなく、万一の事故が起これば地球的規模での被害をあたえかね
ない「危険物」を、外障から守ることも考えずに管理・運転していたこともあら
わにした。
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆映画『祝の島』鎌倉上映会とトークの夕べ
日時 2012年11月17日(土) 18:15開場、18:30開演
会場 鎌倉生涯学習センターホール(JR鎌倉駅から徒歩2分)
チケット1000円
☆上映会後、監督の纐纈あやさんと映画ナレーション担当の女優・斉藤とも
子さんのスペシャルトーク。
斉藤とも子さんは、原爆をテーマとした舞台「父と暮らせば」への出演を
きっかけに被爆者の方がたとの交流を経て『きのこ雲の下から、明日へ』
を上梓。
※2012年シチリア環境映画祭ドキュメンタリー部門 最優秀賞受賞作品。
問合せ 080-5544-5937(田中)
┏┓
┗■4.<テント日誌10/29(月)―経産省前テントひろば415日目>
| ぼんぼりが照らす温かな光 その優しさに包まれ
| 今日も原子力ムラの中心に存在する
└──── (F記)
10月29日(月) 晴
東電管内全停止218日目 大飯原発再稼働開始(怒)から119日目
今日も晴れ渡る寒い朝を迎えました。昨日は要らぬ来訪者のためテントの備品
が壊され、特に外に飾った今や夜の象徴となった「ぼんぼり」は無残にバラバラ
にされてしまいました。それを直しながら、この冬はこれらに対しての一層の備
えをしなくてはとの思いに駆られます。まずは皆様のご支援を賜りたくお願い申
し上げます。「今度来た時は火を掛けてお前らを殺したる」と言い残したことは
決して無視できないことと留め置かなくてはなりません。
27日土曜日は福生で行われた、「横田基地もいらない!沖縄とともに声を上げ
よう 10・27市民交流集会」に参加。ここでは孫崎享氏の講演があり、最近
出版された「戦後史の正体」から主に日米関係の欺瞞を判りやすい語り口で語ら
れ、参加者に尖閣問題や、ポツダム宣言受諾の意味と日米講和条約締結がその後
の日本に何をもたらしたかをお話下さいました。
以前孫崎氏にお会いした際に是非テントにいらして頂きたいと話しておりまし
たが、「あおぞら放送」出演と共にテントひろばにいらして頂く依頼に快諾を頂
きましたので、詳細が決まりましたらお知らせ致しますのでご期待下さい。
28日大阪からいらしていたYさんとは12月のIAEA郡山来日に対する抗議行
動について少しだけ話しましたが、大阪からも支援するとの言葉に意を強くした
次第です。この行動はテントひろばとしてとともに、僕個人としても昨年からの
懸案であって、是非成功させたいと思いが募ります。
これらについても詳細が決まり次第お知らせします。
いつもながら霞ヶ関の月曜日は静かな時間が流れます。午後から先日「あおぞ
ら放送」でショパンの「革命」を弾いて下さったIさん、そしてそのお友達と小
沢一郎・国民の生活が第一定例会見に行きました。新しく入ったばかりの党本部
は手狭に思いましたが、身の丈にあった感じのそこには新たな小沢氏の決意をう
かがわせるものでした。
今日ぜひとも参加したかったのは、先に行われた「国民の生活が第一」結党記
念パーティーに参加した折、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」
の佐藤幸子代表他皆さんが、何としてもドイツ視察を終えた小沢氏と直接話をす
る場を設けて頂くようにと働きかけをしたのです。しかし残念ながらそれが出来
ず、他の議員にはお話できたものの、僕としてそのお手伝いを果たせなかったの
が残念で、どうしてもそのことだけは伝えたいとの思いからでした。
ここでも残念ながら挙手をしたにも関わらず、指名を受けることができません
でした。余談ですが日頃から風体怪しき僕ですので、挙手の際も小沢氏は僕を見
ては怪訝な顔をしていたのが僕的には非常に笑えることではありました。
しかし東幹事長の会見後の質問時間に指名を受け(実は司会だったのが以前お
話していた木村タケツカ氏だったことが幸いした?)、その事を質問致しました。
東幹事長からは「前向きに検討する」との言葉を頂いたので、早速、福島の皆
さんに連絡を取りましたが、実際に実行されるまでは僕の役目と思っています。
その時の模様はIWJ6チャンネルで見ることが出来ます。
東幹事長の会見の模様は http://www.ustream.tv/recorded/26516557
3分30秒くらいから私の発言があります。
小沢代表の会見は http://www.ustream.tv/recorded/26516557
5分5秒ほどから始まります。
小沢氏にその申し入れをすることに対しては賛否があるとは思います。しかし
一党一派に偏らず広く政治の場に「福島の声」を届けることは必要不可欠のこと
と思いますし、これからも他党にもアプローチして行こうと考えます。とにかく
これは実現させたく思います。
会見を終えてテントに戻ると先にお話した某団体対策について皆で意見を交わ
しました。さらに12月の行動についても話し合いが行われ、これについても成功
を期する気持ちを新たにしました。
昨日壊された「ぼんぼり」を点灯し、霞ヶ関に立つ小さくもか弱く見えるテン
トテントひろばは原子力ムラに対する存在として、帰路に着く官僚達にアピール
をしています。夜になって更に寒さが伝わってきますが、そのか弱く光るぼんぼ
りは心の中を温かくします。テントひろば自体もそんな誰にでも温かさを伝える
存在として、二回目を迎えるこの冬の霞ヶ関を照らし続けていきます。どうぞ皆
さんもお立ち寄り頂くことを強く祈念しながら帰路につきました。( F記 )
今週の11月2日の金曜日にも「あおぞら放送・テントひろばから~」は中継さ
れます。詳細は未定ですが、是非ともこちらにもお出で下さい。脱原発について
ご意見のある方も当日出演のチャンスがあるかもしれません。また何らかのお手
伝いをしたいという方も募集しておりますので、一度お立ち寄り下さってその模
様をご覧頂ければ望外の幸せでございます。
「あおぞら放送・テントひろばから~」 http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
たんぽぽ舎です。【TMM:No1637】
2012年11月2日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「原発ゼロ懐疑論」への懐疑
Newsweek、東洋経済などにみる、原発推進側にみる偏向(中村徹)
★2.11月9日(金)、「被ばく労働者に安全と権利を!
被ばく労働を考えるネットワーク設立集会」への参加を
(新孝一/被ばく労働を考えるネットワーク準備会)
★3.新聞・雑誌から
◇「脱原発」で候補擁立か 宇都宮弁護士、湯浅氏の名も(11/1毎日新聞)
◇ぼくらの3・11 絵本に 福島の小学生、震災・原発体験つづる
(10月31日 朝日新聞より)
★4.<テント日誌10/28(日)―経産前省テントひろば414日目>
規制庁の拡散シミュレーションについて~テントの徹夜談議~(K.M)
━━━━━━━
◇Ust番組「フクロウFoEチャンネル(FFTV)」http://goo.gl/27svW
11月3日(土)21:00~22:00 第12回 福島市渡利・大波の現状と除染の限界
11月7日(水)20:00~20:30 週刊FFTV(今日の原子力規制委員会/今週
のトピック/ニュースクリップ/画伯の今日の一枚/今日のプラカード他)
21:00~22:00 第13回 どうみる大飯原発断層(破砕帯)調査
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「原発ゼロ懐疑論」への懐疑
│ Newsweek、東洋経済などにみる、原発推進側にみる偏向
└────(中村徹(保育士))
最近、本屋さんに行くと、原発推進側の視点による本や雑誌が目につくよう
になりました。
例えば、『Newsweek』日本版・2012年10月31日号の特集『脱原発のコスト』、
『週刊東洋経済』臨時増刊号『「原発ゼロ」は正しいのか』などです。もちろ
ん、そういう類の本・雑誌は、震災直後にもあったのですが、ちょっと遠慮し
ている雰囲気もありました。原発事故から1年半以上が過ぎ、もう遠慮もなく
なったということでしょうか。いやそれ以上に、原発ゼロに対する、経済界の
不安があるのだと思います。共通するテーマは、「原発ゼロ懐疑論」のようで
す。
『Newsweek』も『週間東洋経済』も、経済界と密接に関係しているので、こ
のタイミングで同じような特集が組まれているということは、日本経済新聞も
含め、経済界の「御用マスコミ」となっている一面は否定できないと思います。
『Newsweek』は昨年『原発はいらない』という別冊を出し、『週刊東洋経
済』も昨年、4月23日号『迷走する巨大企業の正体 東京電力』、6月11日号
『暴走する国策エネルギー 原子力』など、必ずしも原発推進側だけではない
報道をしていたのですが、結局は経済界の言いなりになってしまうのでしょう
か。
私はまだ、その「原発ゼロ懐疑論」的雑誌を全て読んだわけではないのです
が、ざっと目を通した印象で言うと、いくつかの傾向があると思いました。
まず、最近の反原発・脱原発運動について、「感情的」と決めつけているこ
とです。そう決めつけることで、原発ゼロという民意は、冷静な判断によって
なされたものではないこと、一時的な感情論に過ぎないという印象を与えるこ
とができます。でも、それは事実でしょうか? 私は感情論とは別に、冷静な
判断として、原発に反対しています。いつ起きるかわからない地震や津波に対
する安全性だけではなく、そもそも被ばく労働なしには成立しないシステム、
数万年(百万年?)単位の管理が必要な高レベル放射性廃棄物、それらを全て
総合して、本当に原発が経済的と断言できる人に、私はまだ会ったことがあり
ません。冷静に考えて、原発は必要ないからゼロを求めています。感情的な部
分があるとするならば、その民意を無視して原発を再稼働することに対してな
どです。もちろん、福島で故郷・家族・仕事を失った方々は、もっと辛い思い
があると思います。
「原発ゼロ懐疑論」に見られるもう一つの傾向は、「原発をゼロにするまで
の成長戦略が描けていない」と言っている点です。これも詭弁だと思います。
では、原発があれば経済成長するのでしょうか?日本経済は、福島原発事故以
前から、ずっと低迷していました。「100年に一度の不況」みたいな言い方を
していたのも震災前のことです。それを「経済が低迷しているのは原発が止ま
っているせいだ」とすり替えようとしているのが経済界です。じゃあ、経済界
の描く成長戦略って何でしょうか?それに失敗し続けているから、今の不況が
あるのではないですか?
あと、「原発ゼロ懐疑論」からはちょっと離れるかも知れませんが、原発の
必要性について、最近は「安全保障」という言葉が出てくるようになっていま
す。でも、これはフェアではないと思います。だって、日本の原子力は、「平
和利用」を前提としている筈なのだから。もし「安全保障」が関係するならば、
それは別の議論が必要だと思います。
以上のように、原発推進側の言い分は、かなり偏向していると思います。
もはや、なりふり構わずという感じです。逆に言えば、反原発運動が、
それだけの脅威を与えているということだと思います。
┏┓
┗■2.11月9日(金)、「被ばく労働者に安全と権利を!
│ 被ばく労働を考えるネットワーク設立集会」への参加を
└────(新孝一/被ばく労働を考えるネットワーク準備会)
【日時】2012年11月9日(金)18時20分開場/18時30分開始
【場所】江東区亀戸文化センター(カメリアプラザ)5階 第1、2会議室
東京都江東区亀戸2-19-1(JR総武線、東武亀戸線 亀戸駅 下車徒歩2分)
関電工の下請け労働者が、東電と関電工にたいする是正を富岡労基署に申し
入れました。他にも収束作業や除染作業に従事している労働者が、声を上げ
始めています。私たち「被ばく労働を考えるネットワーク準備会」は、
被ばく労働を強いられている人びと、地域の人びととの出会いを求めて、
福島現地のNGO、労働団体と協力して、11月25日にいわきで労働・健康・
生活相談会を行なう予定です。
そして、その前段集会をかねて、11月9日(金)に、「被ばく労働者に安全
と権利を! 被ばく労働を考えるネットワーク設立集会」をもちます
(開場6時20分。江東区亀戸文化センター(JR亀戸駅すぐ))
私たちはこれまで、労働運動、労働安全衛生センター、寄せ場・下層労働者
や非正規・フリーター層の運動、そして反原発運動のみならず、さまざまな社
会運動に関わってきた人びとが、少しずつ合流するかたちで、被ばく労働問題
に関する運動体を作り出すべく準備を重ねてきました。そして、現地での相談
活動の継続を一つの柱に、本格的な活動を開始したいと思います。
9日当日は、「ネットワーク」に参加しているいわき自由労組、神奈川労災
職業病センターの方の発言を受けて討論の予定です。ぜひお集まりください。
そして、「ネットワーク」への参加と賛同もよろしくお願いします。
詳細はホームページをご覧ください http://hibakurodo.net/
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◆「脱原発」で候補擁立か 宇都宮弁護士、湯浅氏の名も
(11月1日 毎日新聞より)
石原慎太郎氏(80)が31日付で辞職したことで事実上スタートした東京都知
事選(11月29日告示、12月16日投票)に、脱原発を訴えるグループの間で立候
補者を擁立する動きが出ている。支持母体をどう組織するかなど課題も多いが、
官邸前デモに発展した脱原発のうねりが都知事選の争点の一つになる可能性が
浮上している。
擁立を模索しているのは、脱原発を訴えている市民団体や労組。民主党の一
部議員にも動きがある。関係者によると、候補者としては「脱原発基本法案」
の作成に関わった前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(65)や元内閣府参与
で「反貧困ネットワーク」事務局長の湯浅誠氏(43)らの名前が挙がっている
という。4日に有志が候補者擁立に向けた集会を千代田区内で開く。(中略)
脱原発への賛同はツイッターなどのソーシャルメディアで広がっているが、
組織化されていない。支持をどれだけ広げられるかは未知数だ。
◆ぼくらの3・11 絵本に
福島の小学生、震災・原発体験つづる(10月31日 朝日新聞より)
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に見舞われた福島県の小学生たち
が、体験や思いをつづった作文や詩が絵本にまとまった。
『ふるさとはフクシマ 子どもたちの3・11』(文研出版)として、30日に
出版された。
福島市のNPO「元気になろう福島」が、大熊町や、南相馬市、いわき市など
7つの小学校の協力を得て120人の子どもたちの作品を収集。15人分にプロの
絵本作家が挿絵をつけた。
その時もうみんなとバラバラになるとは思ってもいませんでした。夜になり
お父さんが仕事から帰ってきて「原発が爆発したから逃げるぞ」と言いました。
(南相馬市の石神第2小6年だった菅野莉奈さん)(中略)
絵本は売り上げの3割を、被災した子どもたちの活動を支える基金に充てる。
問い合わせは同NPOへ
電話(024-563-7166)かメール(honda@genkifukushima.jp)で。
┏┓
┗■4.<テント日誌10/28(日)―経産前省テントひろば414日目>
│ 規制庁の拡散シミュレーションについて ~テントの徹夜談議~
└────(K.M)
10月28日(日) 晴のち雨 雨降りしきる夜長の徹夜談義
しっとりと雨が降る夜、テントの中では飛び込んできた渕上村長を交えて熱
い会話が夜を徹して続いた。
テントの当番制についての討論に続いて、私は平和のピアニスト池邊さんと
クラシック音楽談義、同じ時期に大阪の直ぐ隣街に住んでいられたことや共通
の知合いが居たことなど、大阪の音大ローカルな話がはずんだ、原発に反対す
る運動のあり方も議論した。大声のために仮眠していた人も起こされて合流し
更に話が進む。
規制庁の拡散シミュレーションや防災訓練、テントの秩序、ルールとマナー、
在宅親ケア、親のおくり方、などなどと。ルールについては、人に迷惑をかけ
るから守るべきでルールがあるから守るべきなのではない、人権を守るべきな
のも憲法があるからではない、などなどと議論が尽きなかった。
規制庁の拡散シミュレーションについて
規制庁が10月24日に発表した各原発からの拡散シミュレーション結果の
図がテレビでも新聞でも大々的に報道された。
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/20121024.html
(5、6番目のファイル)
が、これは信用できない。年間で捉えて季節別・月別・日変化などを考慮しな
いのでは到達距離を過小評価する。このことを確認したくて、規制庁の防災課
に電話してみてそればかりでは無いことが分かった。地形を考慮していないプ
ルーム式を使うことに目をつぶるとしても、風向風速のデータの使い方がおか
しい。
特定の方向への到達距離を求めるために、毎時の気象データ(風向、風速、
大気安定度、降雨量)を使用するが、風向をその特定方向に一定としておきな
がら、風速と大気安定度と降雨量のみ毎時の値を使用して計算している。風
向・風速のベクトルを分離してしまってとても説得力がない架空の計算を基本
にして推定しているのだ。
案の定という訳ではないが、29日には6原発の拡散予測の誤りを規制庁が
発表した。規制されるべき北陸電力からの指摘で判明したそうだ。
http://www.nsr.go.jp/kaiken/20121029haihusiryo.html
各原発で事故が起こった場合にどれだけの地域に影響するかを推定するため
の計算であるが、次のことをきっちり確認する必要がある。
1 原発からの放射性物質の発生量をどれだけと仮定するか
2 どのようなモデルで拡散(と到達)をシミュレートするか
3 その結果をどう評価するか、どれだけの量がどれだけの頻度で到達したら
到達したと見なすか
以上の観点から、今回の拡散予測結果は全く信用できない。どうも、防災指
針で30km圏まで考慮すれば良いと決めつけたいがためのシミュレーション
のようだ。枝野経産相が本年4月2日に参院予算委員会で述べた「日本全国に
福島(原発)の事故は直接、間接の影響を及ぼしている。そういう意味では
『日本全国』が地元だ」を忘れてはいけない。
拡散シミュレーションの専門家の追及を期待したい。
なお、原子力災害対策指針に関する緊急署名が集められ、個人署名3227筆、
呼びかけ・賛同団体:182団体で、30日に提出され、今も追加署名を募集
している、是非ご協力を(締切11月12日)。
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/1030-6668.html
(K.M)
2012年11月2日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「原発ゼロ懐疑論」への懐疑
Newsweek、東洋経済などにみる、原発推進側にみる偏向(中村徹)
★2.11月9日(金)、「被ばく労働者に安全と権利を!
被ばく労働を考えるネットワーク設立集会」への参加を
(新孝一/被ばく労働を考えるネットワーク準備会)
★3.新聞・雑誌から
◇「脱原発」で候補擁立か 宇都宮弁護士、湯浅氏の名も(11/1毎日新聞)
◇ぼくらの3・11 絵本に 福島の小学生、震災・原発体験つづる
(10月31日 朝日新聞より)
★4.<テント日誌10/28(日)―経産前省テントひろば414日目>
規制庁の拡散シミュレーションについて~テントの徹夜談議~(K.M)
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◇Ust番組「フクロウFoEチャンネル(FFTV)」http://goo.gl/27svW
11月3日(土)21:00~22:00 第12回 福島市渡利・大波の現状と除染の限界
11月7日(水)20:00~20:30 週刊FFTV(今日の原子力規制委員会/今週
のトピック/ニュースクリップ/画伯の今日の一枚/今日のプラカード他)
21:00~22:00 第13回 どうみる大飯原発断層(破砕帯)調査
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「原発ゼロ懐疑論」への懐疑
│ Newsweek、東洋経済などにみる、原発推進側にみる偏向
└────(中村徹(保育士))
最近、本屋さんに行くと、原発推進側の視点による本や雑誌が目につくよう
になりました。
例えば、『Newsweek』日本版・2012年10月31日号の特集『脱原発のコスト』、
『週刊東洋経済』臨時増刊号『「原発ゼロ」は正しいのか』などです。もちろ
ん、そういう類の本・雑誌は、震災直後にもあったのですが、ちょっと遠慮し
ている雰囲気もありました。原発事故から1年半以上が過ぎ、もう遠慮もなく
なったということでしょうか。いやそれ以上に、原発ゼロに対する、経済界の
不安があるのだと思います。共通するテーマは、「原発ゼロ懐疑論」のようで
す。
『Newsweek』も『週間東洋経済』も、経済界と密接に関係しているので、こ
のタイミングで同じような特集が組まれているということは、日本経済新聞も
含め、経済界の「御用マスコミ」となっている一面は否定できないと思います。
『Newsweek』は昨年『原発はいらない』という別冊を出し、『週刊東洋経
済』も昨年、4月23日号『迷走する巨大企業の正体 東京電力』、6月11日号
『暴走する国策エネルギー 原子力』など、必ずしも原発推進側だけではない
報道をしていたのですが、結局は経済界の言いなりになってしまうのでしょう
か。
私はまだ、その「原発ゼロ懐疑論」的雑誌を全て読んだわけではないのです
が、ざっと目を通した印象で言うと、いくつかの傾向があると思いました。
まず、最近の反原発・脱原発運動について、「感情的」と決めつけているこ
とです。そう決めつけることで、原発ゼロという民意は、冷静な判断によって
なされたものではないこと、一時的な感情論に過ぎないという印象を与えるこ
とができます。でも、それは事実でしょうか? 私は感情論とは別に、冷静な
判断として、原発に反対しています。いつ起きるかわからない地震や津波に対
する安全性だけではなく、そもそも被ばく労働なしには成立しないシステム、
数万年(百万年?)単位の管理が必要な高レベル放射性廃棄物、それらを全て
総合して、本当に原発が経済的と断言できる人に、私はまだ会ったことがあり
ません。冷静に考えて、原発は必要ないからゼロを求めています。感情的な部
分があるとするならば、その民意を無視して原発を再稼働することに対してな
どです。もちろん、福島で故郷・家族・仕事を失った方々は、もっと辛い思い
があると思います。
「原発ゼロ懐疑論」に見られるもう一つの傾向は、「原発をゼロにするまで
の成長戦略が描けていない」と言っている点です。これも詭弁だと思います。
では、原発があれば経済成長するのでしょうか?日本経済は、福島原発事故以
前から、ずっと低迷していました。「100年に一度の不況」みたいな言い方を
していたのも震災前のことです。それを「経済が低迷しているのは原発が止ま
っているせいだ」とすり替えようとしているのが経済界です。じゃあ、経済界
の描く成長戦略って何でしょうか?それに失敗し続けているから、今の不況が
あるのではないですか?
あと、「原発ゼロ懐疑論」からはちょっと離れるかも知れませんが、原発の
必要性について、最近は「安全保障」という言葉が出てくるようになっていま
す。でも、これはフェアではないと思います。だって、日本の原子力は、「平
和利用」を前提としている筈なのだから。もし「安全保障」が関係するならば、
それは別の議論が必要だと思います。
以上のように、原発推進側の言い分は、かなり偏向していると思います。
もはや、なりふり構わずという感じです。逆に言えば、反原発運動が、
それだけの脅威を与えているということだと思います。
┏┓
┗■2.11月9日(金)、「被ばく労働者に安全と権利を!
│ 被ばく労働を考えるネットワーク設立集会」への参加を
└────(新孝一/被ばく労働を考えるネットワーク準備会)
【日時】2012年11月9日(金)18時20分開場/18時30分開始
【場所】江東区亀戸文化センター(カメリアプラザ)5階 第1、2会議室
東京都江東区亀戸2-19-1(JR総武線、東武亀戸線 亀戸駅 下車徒歩2分)
関電工の下請け労働者が、東電と関電工にたいする是正を富岡労基署に申し
入れました。他にも収束作業や除染作業に従事している労働者が、声を上げ
始めています。私たち「被ばく労働を考えるネットワーク準備会」は、
被ばく労働を強いられている人びと、地域の人びととの出会いを求めて、
福島現地のNGO、労働団体と協力して、11月25日にいわきで労働・健康・
生活相談会を行なう予定です。
そして、その前段集会をかねて、11月9日(金)に、「被ばく労働者に安全
と権利を! 被ばく労働を考えるネットワーク設立集会」をもちます
(開場6時20分。江東区亀戸文化センター(JR亀戸駅すぐ))
私たちはこれまで、労働運動、労働安全衛生センター、寄せ場・下層労働者
や非正規・フリーター層の運動、そして反原発運動のみならず、さまざまな社
会運動に関わってきた人びとが、少しずつ合流するかたちで、被ばく労働問題
に関する運動体を作り出すべく準備を重ねてきました。そして、現地での相談
活動の継続を一つの柱に、本格的な活動を開始したいと思います。
9日当日は、「ネットワーク」に参加しているいわき自由労組、神奈川労災
職業病センターの方の発言を受けて討論の予定です。ぜひお集まりください。
そして、「ネットワーク」への参加と賛同もよろしくお願いします。
詳細はホームページをご覧ください http://hibakurodo.net/
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◆「脱原発」で候補擁立か 宇都宮弁護士、湯浅氏の名も
(11月1日 毎日新聞より)
石原慎太郎氏(80)が31日付で辞職したことで事実上スタートした東京都知
事選(11月29日告示、12月16日投票)に、脱原発を訴えるグループの間で立候
補者を擁立する動きが出ている。支持母体をどう組織するかなど課題も多いが、
官邸前デモに発展した脱原発のうねりが都知事選の争点の一つになる可能性が
浮上している。
擁立を模索しているのは、脱原発を訴えている市民団体や労組。民主党の一
部議員にも動きがある。関係者によると、候補者としては「脱原発基本法案」
の作成に関わった前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(65)や元内閣府参与
で「反貧困ネットワーク」事務局長の湯浅誠氏(43)らの名前が挙がっている
という。4日に有志が候補者擁立に向けた集会を千代田区内で開く。(中略)
脱原発への賛同はツイッターなどのソーシャルメディアで広がっているが、
組織化されていない。支持をどれだけ広げられるかは未知数だ。
◆ぼくらの3・11 絵本に
福島の小学生、震災・原発体験つづる(10月31日 朝日新聞より)
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に見舞われた福島県の小学生たち
が、体験や思いをつづった作文や詩が絵本にまとまった。
『ふるさとはフクシマ 子どもたちの3・11』(文研出版)として、30日に
出版された。
福島市のNPO「元気になろう福島」が、大熊町や、南相馬市、いわき市など
7つの小学校の協力を得て120人の子どもたちの作品を収集。15人分にプロの
絵本作家が挿絵をつけた。
その時もうみんなとバラバラになるとは思ってもいませんでした。夜になり
お父さんが仕事から帰ってきて「原発が爆発したから逃げるぞ」と言いました。
(南相馬市の石神第2小6年だった菅野莉奈さん)(中略)
絵本は売り上げの3割を、被災した子どもたちの活動を支える基金に充てる。
問い合わせは同NPOへ
電話(024-563-7166)かメール(honda@genkifukushima.jp)で。
┏┓
┗■4.<テント日誌10/28(日)―経産前省テントひろば414日目>
│ 規制庁の拡散シミュレーションについて ~テントの徹夜談議~
└────(K.M)
10月28日(日) 晴のち雨 雨降りしきる夜長の徹夜談義
しっとりと雨が降る夜、テントの中では飛び込んできた渕上村長を交えて熱
い会話が夜を徹して続いた。
テントの当番制についての討論に続いて、私は平和のピアニスト池邊さんと
クラシック音楽談義、同じ時期に大阪の直ぐ隣街に住んでいられたことや共通
の知合いが居たことなど、大阪の音大ローカルな話がはずんだ、原発に反対す
る運動のあり方も議論した。大声のために仮眠していた人も起こされて合流し
更に話が進む。
規制庁の拡散シミュレーションや防災訓練、テントの秩序、ルールとマナー、
在宅親ケア、親のおくり方、などなどと。ルールについては、人に迷惑をかけ
るから守るべきでルールがあるから守るべきなのではない、人権を守るべきな
のも憲法があるからではない、などなどと議論が尽きなかった。
規制庁の拡散シミュレーションについて
規制庁が10月24日に発表した各原発からの拡散シミュレーション結果の
図がテレビでも新聞でも大々的に報道された。
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/20121024.html
(5、6番目のファイル)
が、これは信用できない。年間で捉えて季節別・月別・日変化などを考慮しな
いのでは到達距離を過小評価する。このことを確認したくて、規制庁の防災課
に電話してみてそればかりでは無いことが分かった。地形を考慮していないプ
ルーム式を使うことに目をつぶるとしても、風向風速のデータの使い方がおか
しい。
特定の方向への到達距離を求めるために、毎時の気象データ(風向、風速、
大気安定度、降雨量)を使用するが、風向をその特定方向に一定としておきな
がら、風速と大気安定度と降雨量のみ毎時の値を使用して計算している。風
向・風速のベクトルを分離してしまってとても説得力がない架空の計算を基本
にして推定しているのだ。
案の定という訳ではないが、29日には6原発の拡散予測の誤りを規制庁が
発表した。規制されるべき北陸電力からの指摘で判明したそうだ。
http://www.nsr.go.jp/kaiken/20121029haihusiryo.html
各原発で事故が起こった場合にどれだけの地域に影響するかを推定するため
の計算であるが、次のことをきっちり確認する必要がある。
1 原発からの放射性物質の発生量をどれだけと仮定するか
2 どのようなモデルで拡散(と到達)をシミュレートするか
3 その結果をどう評価するか、どれだけの量がどれだけの頻度で到達したら
到達したと見なすか
以上の観点から、今回の拡散予測結果は全く信用できない。どうも、防災指
針で30km圏まで考慮すれば良いと決めつけたいがためのシミュレーション
のようだ。枝野経産相が本年4月2日に参院予算委員会で述べた「日本全国に
福島(原発)の事故は直接、間接の影響を及ぼしている。そういう意味では
『日本全国』が地元だ」を忘れてはいけない。
拡散シミュレーションの専門家の追及を期待したい。
なお、原子力災害対策指針に関する緊急署名が集められ、個人署名3227筆、
呼びかけ・賛同団体:182団体で、30日に提出され、今も追加署名を募集
している、是非ご協力を(締切11月12日)。
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/1030-6668.html
(K.M)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1636】
2012年11月2日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力防災対策批判(その1)
いま読み返す『原発事故 その時あなたは!』瀬尾健氏が伝えた本物の恐怖
(山崎久隆)
★2.<連載-2>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
当時の伊方原発所長の発言は、根拠がない真っ赤なウソ
航空機などの墜落について、安全審査など全くされていなかった
(斉間満 南海日日新聞社)
★3.(福島原発告訴団から)
【速報】11月1日現在で、告訴人が1万人を突破しました!
★4.新聞・雑誌から
◇原発停止で生態系戻る。 高浜周辺の海、温排水なくなり
(10月8日 静岡新聞より)
━━━━━━━
◇本日11/2、大飯原発の破砕帯調査が現地で実施されました。関西電力は、
この本格的な調査を待たずに、「従来の評価(活断層はない)を覆すデータ
なし」という中間報告書を規制委員会に提出。規制委員会調査団は、この報告
書を鵜呑みにせず、専門家の見解を無視することなく、評価を進めるべきだ。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原子力防災対策批判(その1)
│ いま読み返す『原発事故 その時あなたは!』
│ 瀬尾健氏が伝えた本物の恐怖
└────(山崎久隆)
原子力防災は、原発を止める大きなきっかけになり得る。しかし一方では
誤った方針に基づき「現実的に可能な範囲で」などとする防災体制作りがされ
れば、さらに住民を危険にさらす結果になる。福島第一原発震災で経験したと
おりだ。そのためにも、住民の視点から厳しく検証・批判を加える必要がある。
さっそく、規制庁の拡散予測図がいくつも誤っていたことが明らかになった。
それを北陸電力(すなわち規制される側)から指摘されていたというから、原
子力安全・保安院時代から何も変わっていない規制側の程度の低さが露わに
なった。
この種のシミュレーションは、何度も何度も繰り返し検証をしてはじめて
「一定の信頼性」が出る。通り一遍で「ハイできました」にはならない。やっ
てみると「あれおかしいな」という点がいくつも出るはずだ。プログラム上の
バグもあるだろうし投入したデータが誤っている場合もあるだろう。バグ取り
やデータの修正を繰り返してはじめて「一定の確からしさ」を見つけるのは簡
単ではない。
ところが今回のシミュレーションはとんでもない計算をしている。特にひど
いのは「地形を考慮しない」ことだ。理由は「計算が大変だから」では小学生
の試験問題かと言いたくなる。(計算が大変だからと円周率を3で計算させる
ようなものという含意)。
福島原発震災を見れば、地形が最も重大な影響を与えたことなど既に福島の
人々にとって周知のこと。今では世界中が認識していることだろう。
特に背後に山を持つ地形が多い原発の場合、上空の風向とは全く異なる方角
に高濃度のプルームが出現することなど当たり前に起きる。距離が離れている
からと、止まっていれば大変な被曝を引き起こす可能性がある場所もある。そ
のような場所は、実際に事故が起きる前に地形データであらかじめ絞り込む必
要がある。それこそが防災の基本ではないか。
大雨が降ると深層崩壊が起きるという「定性的」条件で川添い集落全部を避
難地域にしてしまったら却って避難場所さえなくなる。深層崩壊を起こす「地
形的特徴」こそが最重要な情報であることを知らない防災関係者はいない。
もともと原発事故のシミュレーションは「起こる可能性がある」事故ではな
く「実際には起こるとは考えられない事故」を想定していた。
それですら8~10kmが対策範囲であった。如何に事故想定が甘かったか
が分かる。
しかし、それ以上の範囲の事故が起きる想定をしている人はいた。
京都大学の瀬尾健氏が1994年に行ったシミュレーションがそうだ。この場合
の想定はチェルノブイリ原発事故。なぜならば既往最大の事故はチェルノブイ
リ原発事故だからだ。既往最大を想定しなければシミュレーションの意味は無
い。
その結果は恐るべきものだった。例えば最も人口密集地帯に建つ東海第二原
発の場合、99%の致死範囲に20万人が住む。90%致死量の範囲は30キ
ロ圏を遙かに超えてしまう。
もう一度、瀬尾健氏のシミュレーションを見直すことが重要だ。それによれ
ば東海第二の風下は緩い基準をもってしても東京を遙かに超えて静岡まで居住
不能となってしまうのだから。
----------
この記事で紹介した本【原発事故 その時あなたは!】
著者:瀬尾健 出版社:風媒社(1995年6月刊行)
A5版・210頁 価格¥2,609-
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┏┓
┗■2.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』<連載-2>
│ 当時の伊方原発所長の発言は、根拠がない真っ赤なウソ
│ 航空機などの墜落について、安全審査など全くされていなかった
└────(斉間満 南海日日新聞社)
●推進派の知事も衝撃受ける
原発近くにヘリが墜落したことに震え上がったのは、大沢さんや地元伊方町
民ばかりではなかった。
マスコミは「ミサイルを積んでいたらと思うと背筋が寒くなる」(七月四日
付け毎日新聞)と、恐怖を隠さずに書いた。それは原発推進に力してきた当時
の伊賀貞雪愛媛県知事も例外ではなかった。
事故直後の二七日の記者会見で「県民に大きな衝撃と不安をあたえ、遺憾千
万だ」と、強い口調で語った。事故直後「原発は飛行機が墜落しても安全だ。
今後特に対策を取るようなことはない」と言下に言い放った四国電力に対し、
飛行機の墜落の対策や防止策を求めた質問状を提出、さらに墜落事故の確立は
「二〇〇〇万年に一回だ」という電力会社や国の説明に対しても「それだから
といって安心できない」と反論した。
伊賀知事のこの言葉は、県内の原発推進派が、この事故でいかに大きな衝撃
を受けたかの証だった。
しかし、住民の受けたショックは知事の比ではなかった。伊方原発立地周辺
の住民で組織する伊方原発反対八西連絡協議会、伊方原発から直線で一〇キロ
の町、八幡浜市の主婦らが集まっている「八幡浜・原発から子供を守る女の
会」、さらには原発から五〇キロ以上離れる「宇摩原子力発電を考える会」、
「原発なくするまでガンバロウ会」「原発さよならえひめネットワーク」など、
県下の一〇以上にのぼる民主団体が、四電や伊方町・県に対して、「不安の原
因である原発をすぐ廃止の方向へ持っていくべきだ」と、抗議文や抗議行動要
請文の提出など相次いで行った。
こうした行動は、原発反対を日頃から言っている人たちばかりでなかった。
三〇日には、原発建設問題が起こってからのこの二〇年間、ただひたすら沈黙
を守ってきた伊方原発立地の九町地区にあるただ一つの農協、町見農協にまで
口火を切らせた。町見農協理事一二人連名の福田直吉伊方町長への要請文は
「ここは原子力発電所の立地場所であり、報道されているように墜落現場は原
子炉に大変近い位置で、一つ間違えると大惨事になっていたと考えられ、精神
的な面で住民の不安は一般に高まっており、誰もが痛烈な憤りを感じておりま
す」と記していた。
身近にある「危険物」への恐怖は、時間がたつにつれ、怒りへと変わって
いったのだ。恐怖感を逆なでした四国電力の対応 ところが「危険物」を設置
した四国電力のこの事故に対する対応は、こうした住民感情とかけ離れたもの
であるどころか、住民の恐怖感を逆なでするものだった。
事故直後の記者会見で、山下一彦伊方原発所長は「原発の近くで事故が起き
たのは残念だ。しかし上空に航空機は飛んでおらず、国の安全審査も通ってい
る」(六月二六日付け愛媛新聞)「原発に航空機が落ちる場合も考え、安全審
査している。落ちても原子炉は頑丈な幾重もの壁にさえぎられているから大丈
夫だ」(同日付け毎日新開)と発言したのを皮切りに、「原子炉は五重の格納
容器で保護されているので、ヘリコプターがぶつかった程度なら、放射性物質
が外に出るような事故にはならないだろう」(中尾邦之・伊方原発機械補修課
長・同日付け読売新聞)と相次いで原発の安全性を強調した。ところが、これ
らの言葉は何の根拠もない真っ赤なウソだった。
伊方原発周辺住民が松山地方裁判所で起こしている伊方原発二号炉許可取り
消し訴訟で、住民側が一九八四年に提出した「二号炉への航空機等の落下につ
いての安全性について、どう審査したか」との求釈明に村して、国は「航空機
などの落下は想定しておらず、審査していない」と釈明しているのである。
詳しい記録は後で記すが、さらに九二年一〇月に行われた同裁判の口頭弁論
で、国側証人の石川廸夫北海道大学教授(当時)は、原子力委員会の安全審査
は「飛行機などの専門家はいなかった」と証言。さらに審査委員の本人自身も
「日米地位協定の言葉さえ知らない」「(大分県にある自衝隊基地)新田原は
何処にあるのかもしらない」と、ズサンな安全審査の姿勢をバクロした。
ちなみに、日米地位協定は日米安保条約下で締結されている協定で、この協
定に米軍機は日本列島の上空を何処でも、どのような方法で飛行してもいいこ
とが約束されているものだ。日本の全国に墜落を繰り返す米軍機の低空飛行訓
練は、この協定で守られている。
安全審査員の石川教授はそれさえも知らず「飛行機の墜落の危険性も審査し
た」と、証言してはばからなかったのだ。これが、国側が証人として出廷させ
た科学者の姿だった。
また、原発上空の佐田岬半島沿いは、七二年三月から四国(松山)-九州
(福岡)間の民間航空機の定期航路となっていた。これに対して安全審査は
「墜落の確率は少ない」としていた事実も明るみに出た。そして安全審査後、
さらに四国ー九州間の空路は増設されていた。
「上空に航空機は飛んでおらず、国の安全審査も通っている」とする山下所
長の発言は明らかに口から出まかせだったのである。
さらにもう一つ、「厚さ八〇センチのコンクリート壁の下に、鋼板の格納容
器が炉心を包む」(二六日付け愛媛新聞)とした山下所長の言い分も、四国電
力が国に提出した二号炉の設置許可申請書によれば、航空機が落下してきた時、
一番当たる可能性の大きい原発の天井部分は、厚さが二〇センチのコンクリー
トでしかないこともわかった。山下所長が強調した「厚さ八〇センチ」は横面
の壁の厚さで、その厚さも発電機のタービン翼が、壊れて飛んできた時に備え
たものでしかない。
四電役員たちは、平然とウソを並べていたのである。(つづく)
┏┓
┗■3.(福島原発告訴団の速報をお伝えします)
│ 【速報】1万人突破!
│ 11月1日現在で、告訴人が1万人を突破しました!
└────
現在10849人です!
各地の事務局にはまだ続々と委任状が届いているそうなので、人数はまだまだ
増えると思われます。
告訴人のみなさま、全国告訴団事務局のみなさま、支援者のみなさま、本当に
ありがとうございました。
1万人というこの数をバネに、さらに適正な捜査を福島地検にお願いしたいと
思います。
11月15日の第二次告訴に、みなさま、ぜひお集まりください。
----------
★第二次告訴のお知らせ★
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2012/10/blog-post_23.html
日程 11月15日(木)
12:00 福島市保健福祉センター前「森合町緑地」に集合、主催者あいさつ
12:15 デモ出発(福島地検へむけて)
13:00 福島地検へ第二次告訴
14:00 福島市音楽堂・小ホールにて、報告集会(記者会見)
オープニングコンサート、あいさつ(弁護団より)、全国各地の事務局
から「陳述書の紹介と報告」
16:00 終了
福島原発告訴団 問合せ先
メール 1fkokuso@gmail.com
電話080-5739-7279 FAX0242-85-8006
----------
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◇原発停止で生態系戻る。 高浜周辺の海、温排水なくなり
(10月8日 静岡新聞より)
東京電力福島第1原発事故の影響で関西電力高浜原発(福井県高浜町)の4
基が2月に全て停止し、原発で発生した熱を受け取って温まった水が海に放出
されなくなり、付近にすみついていた南方系の生物が姿を消したことが京都大
舞鶴水産実験所の調査で分かった。もともといた魚は生息しており、本来の生
態系が戻ったとみられる。放射性物質の危険とは別に、原発は通常運転中も環
境に大きな影響を与えていることが裏付けられた形だ。(後略)
2012年11月2日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原子力防災対策批判(その1)
いま読み返す『原発事故 その時あなたは!』瀬尾健氏が伝えた本物の恐怖
(山崎久隆)
★2.<連載-2>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
当時の伊方原発所長の発言は、根拠がない真っ赤なウソ
航空機などの墜落について、安全審査など全くされていなかった
(斉間満 南海日日新聞社)
★3.(福島原発告訴団から)
【速報】11月1日現在で、告訴人が1万人を突破しました!
★4.新聞・雑誌から
◇原発停止で生態系戻る。 高浜周辺の海、温排水なくなり
(10月8日 静岡新聞より)
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◇本日11/2、大飯原発の破砕帯調査が現地で実施されました。関西電力は、
この本格的な調査を待たずに、「従来の評価(活断層はない)を覆すデータ
なし」という中間報告書を規制委員会に提出。規制委員会調査団は、この報告
書を鵜呑みにせず、専門家の見解を無視することなく、評価を進めるべきだ。
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┗■1.原子力防災対策批判(その1)
│ いま読み返す『原発事故 その時あなたは!』
│ 瀬尾健氏が伝えた本物の恐怖
└────(山崎久隆)
原子力防災は、原発を止める大きなきっかけになり得る。しかし一方では
誤った方針に基づき「現実的に可能な範囲で」などとする防災体制作りがされ
れば、さらに住民を危険にさらす結果になる。福島第一原発震災で経験したと
おりだ。そのためにも、住民の視点から厳しく検証・批判を加える必要がある。
さっそく、規制庁の拡散予測図がいくつも誤っていたことが明らかになった。
それを北陸電力(すなわち規制される側)から指摘されていたというから、原
子力安全・保安院時代から何も変わっていない規制側の程度の低さが露わに
なった。
この種のシミュレーションは、何度も何度も繰り返し検証をしてはじめて
「一定の信頼性」が出る。通り一遍で「ハイできました」にはならない。やっ
てみると「あれおかしいな」という点がいくつも出るはずだ。プログラム上の
バグもあるだろうし投入したデータが誤っている場合もあるだろう。バグ取り
やデータの修正を繰り返してはじめて「一定の確からしさ」を見つけるのは簡
単ではない。
ところが今回のシミュレーションはとんでもない計算をしている。特にひど
いのは「地形を考慮しない」ことだ。理由は「計算が大変だから」では小学生
の試験問題かと言いたくなる。(計算が大変だからと円周率を3で計算させる
ようなものという含意)。
福島原発震災を見れば、地形が最も重大な影響を与えたことなど既に福島の
人々にとって周知のこと。今では世界中が認識していることだろう。
特に背後に山を持つ地形が多い原発の場合、上空の風向とは全く異なる方角
に高濃度のプルームが出現することなど当たり前に起きる。距離が離れている
からと、止まっていれば大変な被曝を引き起こす可能性がある場所もある。そ
のような場所は、実際に事故が起きる前に地形データであらかじめ絞り込む必
要がある。それこそが防災の基本ではないか。
大雨が降ると深層崩壊が起きるという「定性的」条件で川添い集落全部を避
難地域にしてしまったら却って避難場所さえなくなる。深層崩壊を起こす「地
形的特徴」こそが最重要な情報であることを知らない防災関係者はいない。
もともと原発事故のシミュレーションは「起こる可能性がある」事故ではな
く「実際には起こるとは考えられない事故」を想定していた。
それですら8~10kmが対策範囲であった。如何に事故想定が甘かったか
が分かる。
しかし、それ以上の範囲の事故が起きる想定をしている人はいた。
京都大学の瀬尾健氏が1994年に行ったシミュレーションがそうだ。この場合
の想定はチェルノブイリ原発事故。なぜならば既往最大の事故はチェルノブイ
リ原発事故だからだ。既往最大を想定しなければシミュレーションの意味は無
い。
その結果は恐るべきものだった。例えば最も人口密集地帯に建つ東海第二原
発の場合、99%の致死範囲に20万人が住む。90%致死量の範囲は30キ
ロ圏を遙かに超えてしまう。
もう一度、瀬尾健氏のシミュレーションを見直すことが重要だ。それによれ
ば東海第二の風下は緩い基準をもってしても東京を遙かに超えて静岡まで居住
不能となってしまうのだから。
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この記事で紹介した本【原発事故 その時あなたは!】
著者:瀬尾健 出版社:風媒社(1995年6月刊行)
A5版・210頁 価格¥2,609-
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┗■2.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』<連載-2>
│ 当時の伊方原発所長の発言は、根拠がない真っ赤なウソ
│ 航空機などの墜落について、安全審査など全くされていなかった
└────(斉間満 南海日日新聞社)
●推進派の知事も衝撃受ける
原発近くにヘリが墜落したことに震え上がったのは、大沢さんや地元伊方町
民ばかりではなかった。
マスコミは「ミサイルを積んでいたらと思うと背筋が寒くなる」(七月四日
付け毎日新聞)と、恐怖を隠さずに書いた。それは原発推進に力してきた当時
の伊賀貞雪愛媛県知事も例外ではなかった。
事故直後の二七日の記者会見で「県民に大きな衝撃と不安をあたえ、遺憾千
万だ」と、強い口調で語った。事故直後「原発は飛行機が墜落しても安全だ。
今後特に対策を取るようなことはない」と言下に言い放った四国電力に対し、
飛行機の墜落の対策や防止策を求めた質問状を提出、さらに墜落事故の確立は
「二〇〇〇万年に一回だ」という電力会社や国の説明に対しても「それだから
といって安心できない」と反論した。
伊賀知事のこの言葉は、県内の原発推進派が、この事故でいかに大きな衝撃
を受けたかの証だった。
しかし、住民の受けたショックは知事の比ではなかった。伊方原発立地周辺
の住民で組織する伊方原発反対八西連絡協議会、伊方原発から直線で一〇キロ
の町、八幡浜市の主婦らが集まっている「八幡浜・原発から子供を守る女の
会」、さらには原発から五〇キロ以上離れる「宇摩原子力発電を考える会」、
「原発なくするまでガンバロウ会」「原発さよならえひめネットワーク」など、
県下の一〇以上にのぼる民主団体が、四電や伊方町・県に対して、「不安の原
因である原発をすぐ廃止の方向へ持っていくべきだ」と、抗議文や抗議行動要
請文の提出など相次いで行った。
こうした行動は、原発反対を日頃から言っている人たちばかりでなかった。
三〇日には、原発建設問題が起こってからのこの二〇年間、ただひたすら沈黙
を守ってきた伊方原発立地の九町地区にあるただ一つの農協、町見農協にまで
口火を切らせた。町見農協理事一二人連名の福田直吉伊方町長への要請文は
「ここは原子力発電所の立地場所であり、報道されているように墜落現場は原
子炉に大変近い位置で、一つ間違えると大惨事になっていたと考えられ、精神
的な面で住民の不安は一般に高まっており、誰もが痛烈な憤りを感じておりま
す」と記していた。
身近にある「危険物」への恐怖は、時間がたつにつれ、怒りへと変わって
いったのだ。恐怖感を逆なでした四国電力の対応 ところが「危険物」を設置
した四国電力のこの事故に対する対応は、こうした住民感情とかけ離れたもの
であるどころか、住民の恐怖感を逆なでするものだった。
事故直後の記者会見で、山下一彦伊方原発所長は「原発の近くで事故が起き
たのは残念だ。しかし上空に航空機は飛んでおらず、国の安全審査も通ってい
る」(六月二六日付け愛媛新聞)「原発に航空機が落ちる場合も考え、安全審
査している。落ちても原子炉は頑丈な幾重もの壁にさえぎられているから大丈
夫だ」(同日付け毎日新開)と発言したのを皮切りに、「原子炉は五重の格納
容器で保護されているので、ヘリコプターがぶつかった程度なら、放射性物質
が外に出るような事故にはならないだろう」(中尾邦之・伊方原発機械補修課
長・同日付け読売新聞)と相次いで原発の安全性を強調した。ところが、これ
らの言葉は何の根拠もない真っ赤なウソだった。
伊方原発周辺住民が松山地方裁判所で起こしている伊方原発二号炉許可取り
消し訴訟で、住民側が一九八四年に提出した「二号炉への航空機等の落下につ
いての安全性について、どう審査したか」との求釈明に村して、国は「航空機
などの落下は想定しておらず、審査していない」と釈明しているのである。
詳しい記録は後で記すが、さらに九二年一〇月に行われた同裁判の口頭弁論
で、国側証人の石川廸夫北海道大学教授(当時)は、原子力委員会の安全審査
は「飛行機などの専門家はいなかった」と証言。さらに審査委員の本人自身も
「日米地位協定の言葉さえ知らない」「(大分県にある自衝隊基地)新田原は
何処にあるのかもしらない」と、ズサンな安全審査の姿勢をバクロした。
ちなみに、日米地位協定は日米安保条約下で締結されている協定で、この協
定に米軍機は日本列島の上空を何処でも、どのような方法で飛行してもいいこ
とが約束されているものだ。日本の全国に墜落を繰り返す米軍機の低空飛行訓
練は、この協定で守られている。
安全審査員の石川教授はそれさえも知らず「飛行機の墜落の危険性も審査し
た」と、証言してはばからなかったのだ。これが、国側が証人として出廷させ
た科学者の姿だった。
また、原発上空の佐田岬半島沿いは、七二年三月から四国(松山)-九州
(福岡)間の民間航空機の定期航路となっていた。これに対して安全審査は
「墜落の確率は少ない」としていた事実も明るみに出た。そして安全審査後、
さらに四国ー九州間の空路は増設されていた。
「上空に航空機は飛んでおらず、国の安全審査も通っている」とする山下所
長の発言は明らかに口から出まかせだったのである。
さらにもう一つ、「厚さ八〇センチのコンクリート壁の下に、鋼板の格納容
器が炉心を包む」(二六日付け愛媛新聞)とした山下所長の言い分も、四国電
力が国に提出した二号炉の設置許可申請書によれば、航空機が落下してきた時、
一番当たる可能性の大きい原発の天井部分は、厚さが二〇センチのコンクリー
トでしかないこともわかった。山下所長が強調した「厚さ八〇センチ」は横面
の壁の厚さで、その厚さも発電機のタービン翼が、壊れて飛んできた時に備え
たものでしかない。
四電役員たちは、平然とウソを並べていたのである。(つづく)
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┗■3.(福島原発告訴団の速報をお伝えします)
│ 【速報】1万人突破!
│ 11月1日現在で、告訴人が1万人を突破しました!
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現在10849人です!
各地の事務局にはまだ続々と委任状が届いているそうなので、人数はまだまだ
増えると思われます。
告訴人のみなさま、全国告訴団事務局のみなさま、支援者のみなさま、本当に
ありがとうございました。
1万人というこの数をバネに、さらに適正な捜査を福島地検にお願いしたいと
思います。
11月15日の第二次告訴に、みなさま、ぜひお集まりください。
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★第二次告訴のお知らせ★
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2012/10/blog-post_23.html
日程 11月15日(木)
12:00 福島市保健福祉センター前「森合町緑地」に集合、主催者あいさつ
12:15 デモ出発(福島地検へむけて)
13:00 福島地検へ第二次告訴
14:00 福島市音楽堂・小ホールにて、報告集会(記者会見)
オープニングコンサート、あいさつ(弁護団より)、全国各地の事務局
から「陳述書の紹介と報告」
16:00 終了
福島原発告訴団 問合せ先
メール 1fkokuso@gmail.com
電話080-5739-7279 FAX0242-85-8006
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┗■4.新聞・雑誌から
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◇原発停止で生態系戻る。 高浜周辺の海、温排水なくなり
(10月8日 静岡新聞より)
東京電力福島第1原発事故の影響で関西電力高浜原発(福井県高浜町)の4
基が2月に全て停止し、原発で発生した熱を受け取って温まった水が海に放出
されなくなり、付近にすみついていた南方系の生物が姿を消したことが京都大
舞鶴水産実験所の調査で分かった。もともといた魚は生息しており、本来の生
態系が戻ったとみられる。放射性物質の危険とは別に、原発は通常運転中も環
境に大きな影響を与えていることが裏付けられた形だ。(後略)