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たんぽぽ舎です。【TMM:No1615】
2012年10月16日(火) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.リトアニアで 原発反対票6割
 ◇リトアニアで 建設問う国民投票 日立の計画見直しも
  (10月16日 朝日新聞より)
 ◇「日の丸原発」に大打撃 海外依存戦略見直しも
 (10月16日 茨城新聞より)
★2.チェルノブイリ原発事故の爪痕は、26年後の今もつづく
  心配な孫世代の子どもたちの健康被害
  原発視察と民間交流ツアーに参加して <下>(青山晴江)
★3.民主党が原発ゼロを徹底できないワケ   (天辰)
★4.新聞・雑誌から
 ◇玉砕思想はまだ 鎌田さとし(10月16日 東京新聞「本音のコラム」から)
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇10月20日(土)午後6:15~、東京・水道橋/神保町
 公開学習会「いま、福島の子どもたちが危ない」講師 矢ヶ崎克馬さん
━━━━━━━
◆10月18日(木)19:00~21:00 於・スペースたんぽぽ
 連続学習会 第5回『危険な原発・大解剖 東海第二原発、東海再処理工場、
 RETF』 講師:山崎久隆さん、資料代:800円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.リトアニアで 原発反対票6割
 └────
 
◇リトアニアで 建設問う国民投票 日立の計画見直しも
 (10月16日 朝日新聞より)
 
旧ソ連から独立したバルト三国のリトアニアで14日、新たな原発建設の賛否
を問う国民投票が行われ、「反対」が6割を超えることが確実な情勢となった。
すでに内定している日立製作所の原発プラント輸出計画(*)が見直される可能
性が出てきた。
(*:リトアニア東部における「ビサギナス原発計画」、改良型沸騰水型)
 中央選管によると、投票率は成立に必要な50%を超え、開票率94%の段階で
反対票は約62%。(中略)だが、同時にあった総選挙の結果、原発に慎重な野
党連合が政権交代を果たす見通しだ。
 リトアニアは、1986年に大事故を起こしたチェルノブイリ原発と同型のイグ
ナリナ原発を廃止することを条件に2004年に欧州連合(EU)に加盟。(後略)
 
(編集部 注:リトアニアは人口325万人、日本の1つの県と同程度。
 外交官の杉原千畝が政府に背いてポーランドから逃れてきたユダヤ難民
 数千人の通過ビザを発行した国として、日本人にもなじみがある。)
 
 
◇「日の丸原発」に大打撃 海外依存戦略見直しも
(10月16日 茨城新聞より)
 
 14日のリトアニア国民投票は15日の開票の結果、日立製作所が事実上受注し
た「ビザギナス原発」(130万キロワット)建設に対し、6割超が「ノー」を
突きつけた。海外案件の第1号と当て込む日立には大きな痛手。欧州発の「脱
原発」のうねりが広がれば、東京電力福島第一原発事故を機に海外への依存度
を強める日本のメーカーが「日の丸」原発売り込みの戦略見直しを迫られる可
能性が出てくる。
「日本勢の中でも進んでいたプロジェクトなので非常に残念」。日本のメー
カー幹部は15日、失望感を表明。日立も「国民投票の結果は非常に遺憾」と
コメントした。(後略)
 
 
┏┓
┗■2.チェルノブイリ原発事故の爪痕は、26年後の今もつづく
 │   心配な孫世代の子どもたちの健康被害
 │   原発視察と民間交流ツアーに参加して <下>
 └────(青山晴江 たんぽぽ舎ボランティア)
 
[9月27日] チェルノブイリ原発へ。解体作業中の2号機制御室へ、長い
廊下をたどって行く。白衣の作業員さんがたくさん。敷地内で3100人が働く。
制御室のトップ技術者の方は、福島の事故を知ったとき「またチェルノブイリ
が起きてしまった!」と思われたそうだ。今年から観光所となった4号炉前で
はまだ高線量。石棺といっても配管や煙突が見え、組まれた足場で作業の人が
働いていて、一昔前の京葉道路脇の工場群のような外観。この中に犠牲になっ
た運転員さんの亡骸が26年以上閉じ込められたままでいる。隣の敷地には工事
中の新シェルターのカーブした骨組みが見えた。15年に設置予定だそうだ。
 原発廃水路には、鳩も飲み込むという巨大な鯰が泳いでいた。プリピャチ市
のゴーストタウンでは遊園地の観覧車が錆付いて私たちを迎える。線量の高い
苔を踏まないよう注意されながら、かつてモダンだった原発の町を歩く。バス
で原発作業員食堂へ遅い昼食を取りに戻る。途中で赤森が見えた。事故後に
降った雨で、わずか3時間で枯れてしまった松林である。廃村がある。壊され
て土を被され土饅頭のようになった家々のお墓。隣村では白樺林のなかに朽ち
かけた家。赤レンガの壁に緑色に塗られた木の窓枠。誰もいないのにまだそこ
には、人が暮らしていた温かさが漂う。遥か地平線までどこまでも続く無人の
放射能の大平原。有刺鉄線に囲まれた30km圏内の荒れ野に夕陽が落ちていく。
この現実は過去?それとも原発のあるすべての地の未来? 検問所の脇に「チ
ェルノブイリを忘れないで」と英語などで書かれた色とりどりのりぼんを結ん
だ丸い輪があった。
 
[9月28日] オブルチ市郊外の小学校2校で子どもたちの体の具合を聞き、
給食の食材を放射能測定検査に出す。「頭や足が痛いひとは?」の質問に手を
挙げる子どもたちが多くみられた。自給自足の美しい村で孫世代にも放射能の
影響が現れているのだろうか。鶏、ダチョウ、ヤギ、七面鳥などが囲いの中で
走っている校庭と木造校舎。10歳の少女が哀しい旋律の「チェルノブイリ」を
歌い、女性の先生たちが「カチューシャ」に似た歌を大声量で披露してくれて、
ウオッカつきの盛りだくさんのお昼でもてなしてくださる。子どもたちの笑顔
が忘れられない温かな学校だった。
 
[9月29日] 強制移住の村を訪ねる。秋空の下で、素朴な明るい別荘村の
ような雰囲気の村で、その日はお祭りだった。移住者の方の家で「チェルノブ
イリ人」と地元住人に差別される日々や、癌や心臓病などの闘病中にも生きる
希望を失わずに暮らしてきたことなどお話を伺う。高齢のお父さんが亡くなる
前に、しきりに元の村に帰りたがり車の音がすると、「あれに乗って帰るんだ
ね」と。最期にはわからなくなって、天井を見上げ「ああ帰ってきた。俺の村、
自分の家にやっと帰ってきた。」といわれて亡くなったそうだ。原発事故が長
年にわたり人々に強いる酷さを肌で感じ、子ども避難・移住村どころか全くの
無策で福島を放棄し、更なる被曝を強いている日本政府のひどさをあらためて
思った。(完)
 
★この視察・交流ツアーの報告会を開きます。ぜひご参加ください。
 11月29日(木)18時半開場、19時開始、於・スペースたんぽぽ
 お話し:青山晴江さん・黒田節子さん(郡山在住)
 
 
┏┓
┗■3.民主党が原発ゼロを徹底できないワケ
 └────(天辰 たんぽぽ舎会員)
 
 民主党の最大中心中核支持母体が労働組合連合なので、その古賀会長が、
原発ゼロに反対なので、民主党は原発ゼロを徹底できないようです。
 そこで、連合幹部に御用組合はやめよう、建前どうりに組合員の命と健康を
守ってくださいと要請しないと廃炉はおろか、再稼働も阻止出来ないと思いま
す。
 古賀会長は、電機連合組合出身だし、連合事務局長の南雲弘行さんは、電力
総連出身とのことです。
 
 
┏┓
┗■4.玉砕思想はまだ  鎌田さとし
 └────(10月16日 東京新聞「本音のコラム」から)
 
 リトアニアでの原発建設を問う国民投票は、危険性からの反対が六割を超え
た。建設される予定だったのが、日立の原発だったから、ノーの意思表示は、
日本にも向けられていたのだ。恥ずかしいような、ホッとするような複雑な思
いである。
 ところが、三基連続爆発事故を起こして、世界的な脱原発世論をつくりだし
た肝心の日本は、子どもたちの被ばくの恐怖、大地震、原発大事故と戦ってい
る国民を尻目に、余剰原発をまだ外国に売りつけようとしている。厚顔無恥極
まりない。
 まだ残存している「原発守旧派」は、危険な原発の中でも、もっとも危険な
プルトニウムを燃料にする「フルMOX」の大間原発建設を再開させた。「2030
年代、原発ゼロ」と言っていながら、これから四十年も稼働させる。建設する
電源開発も、建設を認める政府も不真面目すぎる。
 夏場の「電力不足」はウソだった。政府はだまされて大飯原発の再稼働を認
めたのだから、即刻、運転停止を命じるべきだ。まして、大飯では敷地内に活
断層の存在が指摘されている。
 大間でも敷地付近に活断層が発見されている。プルトニウムまみれの再処理
工場は、このまま停止させるのが一番安全だ。玉砕政治、というべきか、命が
利益の犠牲にされても諦めている。リトアニアでは野党が勝利して、政権交代
しそうだ。
 
 
┏┓
┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇地球の子ども新聞 第2回 公開学習会
 「いま、福島の子どもたちが危ない」
  -ほんとにわかってる?外部被ばく・内部被ばく-
 講師 矢ヶ崎克馬さん (琉球大学名誉教授)
 
 日時 2012年 10月 20日(土)午後6:15~9:00(開場PM5:45)
 会場 在日本韓国YMCA 9階 国際ホール(千代田区猿楽町2-5-5)
 交通 JR「水道橋駅」(東口)より徒歩6分・「お茶ノ水駅」徒歩9分
    東京メトロ丸の内線「神保町」徒歩7分
 会場費・資料代:1000円(学生500円)
 定員 150名
 ☆当日受付ですが、資料作成準備のため、あらかじめメールをいただけると
  助かります(メールをご利用されない方は携帯に)
 主催 地球の子ども新聞 ブログ http://chikyunoko.exblog.jp/
 問合わせ 電話080-3519-7442 メール hiro01@amail.plala.or.jp
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1614】
2012年10月16日(火) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.チェルノブイリ原発事故の爪痕は、26年後の今もつづく
  心配な孫世代の子どもたちの健康被害
  原発視察と民間交流ツアーに参加して <上>(青山晴江)
★2.柏崎刈羽原発ツアーの感想
  福島と新潟を重ねて想像してみた ─ 差別の風景
  現地交流会 佐藤先生の言葉が印象に残った(小川治)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇10月24日(水)19時30分から、新宿・カフェ☆ラバンデリア
  反原発映像上映会 『原発はいま』
 ◇11月9日(金)18時半から、江東区亀戸文化センター
  『被ばく労働を考えるネットワーク』設立集会
 ◇11月25日(日)午前11時から、福島・いわき湯本
  講演と相談会「放射能汚染下で働き、暮らすこと」
★4.新聞・雑誌から
 ◇大間原発 南西に海底活断層 長さ14キロ さらに延びる可能性
  (10月14日 茨城新聞より)
 ◇原発再稼働の4条件示す 雲南市議会特別委
  (10月2日 山陰中央新報より)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.チェルノブイリ原発事故の爪痕は、26年後の今もつづく
 │   心配な孫世代の子どもたちの健康被害
 │   原発視察と民間交流ツアーに参加して <上>
 └────(青山晴江 たんぽぽ舎ボランティア)
 
たんぽぽ舎メルマガに案内の出ていた「チェルノブイリ原発視察&民間交流ツ
アー(NPO法人・食品と暮らしの安全基金主催)」に郡山市の黒田節子さんと
共に参加してきました。原発事故26年後のウクライナに日本の未来を見る気持
ちでキエフに降り立ちました。印象に残ったことを掻い摘んで報告させていた
だきます。
 
[9月25日] キエフ市内の小児がん病棟。医師の説明では最近は病気の種
類がいろいろ出てきている、西欧に比べて生存率成果が遅れている。病室には
大きな目でじっとこちらを見る子どもたちと心配そうにそばで付き添う家族が。
 子どもの医療支援を行っている団体「ザポルーカ」では女性たちが大きな力
になっていた。遠方から治療に来る子どもと親のための無料宿泊施設「家族の
家」でお昼をごちそうになり話を聞く。家を借りるとき家主や近所に「がんは
うつる、怖い」と言われたことも。また地方の若い医師に、小児がんの知識を
学んでもらう活動もしているそうだ。広い庭で闘病中の子どもたちと遊んだ。
 
[26日午前] 胎児の放射能被害を研究している医師の講演を聴く。胎児の
甲状腺が脳に対して放射能の影響を与えバランスの取れない知能になっている
のではないか、という調査結果を踏まえた話を必死にメモを取りながら聞いた。
 
[26日午後] 事故当時、2号機制御室で緊急処理をした元技術幹部の話か
らは、真っ暗な制御室の緊迫した様子が伝わって来た。普段は放射能を外に出
してはならぬ発電所に、その日は外からの大量の放射能を入れないように努力
しなければならなかった。(小出裕章氏が以前、ご自分の研究室について同じ
ようなことを話されていたのを思い出しながら聞いていた。)フクシマ事故の
本当の規模を日本政府はまだ隠しているのではないかと話され、友人たちの死
について語ろうとするとき目を閉じて沈黙が訪れた。語ることのできぬ深い闇
がそこにあった。(次号につづく)
 
 
┏┓
┗■2.柏崎刈羽原発ツアーの感想
 │   福島と新潟を重ねて想像してみた ─ 差別の風景
 │   現地交流会 佐藤先生の言葉が印象に残った
 └────(小川治 たんぽぽ舎ボランティア)
 
 柏崎市の観音崎から東京電力柏崎刈羽原発を見下ろした。ここから南南西に
約5キロ、排気塔が幾つもそびえ立ち航空障害灯が白い閃光を点滅させている。
右手には日本海が広がり、原発の200メートル手前に大湊、眼下には宮川の集
落が見える。集落後方山の向こう、つまり左手の方には刈羽村役場があり原発
から1キロ程だ。そして柏崎市が刈羽村を取り囲む。大半が20キロ圏内だ。
刈羽村の人口約4,800、柏崎市の人口約90,000、合わせて東京都武蔵野市の
人口に匹敵する。つまり人口密集地ということだ。(過疎地なら良いなどとは
決して思わない)
 敢えて事故のことを想像してみた。柏崎市、刈羽村については辛すぎてとて
も書けないが、飯舘村で見たことなら何とか書ける。
 今年8月に福島から南相馬まで12号線をレンタカーで通過した。線量計は
車中で平均2マイクロSv/時以上、10マイクロSv/時を超えたこともあった。気
が付くと呼吸が浅くなっている。人気はまるでなく時折パトカーを見かけるだ
け。田畑は荒れ、鳥を見た記憶すらない。道端に看板があった。
こう書いてある。
 「美しい村を子供たちに 花いっぱい運動 飯舘村」。
 今は花も咲かず子供もいない。犠牲を強いられる地域、私が見てきた、そし
て今見ているのは差別の風景だ。犠牲を容認する権利は犠牲になる人だけがも
つ。犠牲を強いる者が決めることでは決してない。これだけは譲ってはいけな
いと思う。過酷事故が起きれば途方もなく危険なのを承知で、大金を投じて豪
華な施設を作り安全神話を振りまく。そして再稼働。まさにならず者のやるこ
とだ。
 
最後に現地交流会でお会いした佐藤先生の言葉を御紹介。
反対運動の中でやってはならないこと
  ○自己の正義の無謬性を主張する。
  ○全てのグループが一致団結してはならない、それぞれが独自にやる。
さもないと相手は1点を狙ってくる。
原子力村は自己の正しさを主張し一枚岩のように見える。
ならば勝機は佐藤先生の言葉にあるのかもしれない
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆第20回 反原発映像上映会 『原発はいま』
 日時 10月24日(水) 19時30分
 場所 カフェ★ラバンデリア http://cafelavanderia.blogspot.com/
    (東京都新宿区新宿2-12-9 広洋舎ビル1F)
 参加費 無料、ただしワンドリンク(300円以上)、食事はカンパ
 主催 Cafe★Lavanderia TEL 03-3341-4845
 
<作品紹介>
「全日本運輸一般労働組合原子力発電所分会」。日本で唯一、原発下請労働者
を組織して活動した労働組合でした。1981年敦賀原発の事故隠しを契機に結成
され、20項目の労働条件改善要求を事業所・日本原電と元請の関電興業に突き
つけ、地域での情宣活動、全国キャラバンへと展開しました。その取り組みと
地域社会の姿を撮った、30年前のドキュメンタリーです。
 
 
◆被ばく労働者に安全と権利を!
 11.9『被ばく労働を考えるネットワーク』設立集会
 
 日時 11月9日(金)18時20分開場/18時30分開始
 場所 江東区亀戸文化センター(カメリアプラザ)5階 第1・2会議室
 (東京都江東区亀戸2-19-1)JR総武線、東武亀戸線「亀戸駅」徒歩2分
  地図 http://www.kcf.or.jp/kameido/kameido_map.html
 主催 被ばく労働を考えるネットワーク準備会
 連絡先 090-6477-9358(中村)/info@hibakurodo.net
 
 昨年10月、被ばくに関係する労働問題の情報を共有し、検討し、共同で取り
 組む連絡組織として「被ばく労働を考えるネットワーク準備会」が有志によ
 り立ち上げられました。1年間のさまざまな取り組みを経て、正式に、
 「被ばく労働を考えるネットワーク」を設立して本格的な活動を開始します。
 当ネットワークについての詳細および、参加と賛同のお願い等については、
 ホームページをご参照ください。http://www.hibakurodo.net/?page_id=23
 
 当ネットワーク最初の取り組みとして、いわき市で講演と相談会を開催しま
 す。被ばく労働に関心を寄せられる多くの方に参加をよびかけます。
 
◎講演と相談会「放射能汚染下で働き、暮らすこと」
 日時 11月25日(日)午前11時~午後4時半
 場所 いわきゆったり館(いわき湯本駅10分)(福島県)
 http://www.hibakurodo.net/?page_id=19
 地図 http://www.yuttarikan.ecnet.jp/office-map.html
 
 講演:村田三郎医師(阪南中央病院)(講演は午後1時からの予定です)
    原発労働者の被ばくの実態、健康影響、汚染環境下の住民生活で何を
    注意すべきかについてお話いただきます。
 相談会:労働相談、健康相談、生活相談のほか別室で整体と鍼灸も用意して
     います。
 主催 「放射能汚染下で働き、暮らすこと」実行委員会
 連絡先 被ばく労働を考えるネットワーク 090-6477-9358(中村)
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◇大間原発 南西に海底活断層 長さ14キロ さらに延びる可能性
 (10月14日 茨城新聞より)
 
 建設工事が再開したばかりの電源開発大間原発(青森県)の南西40~50キロ
の海域に、これまで知られていなかった海底活断層があることが13日、産業技
術総合研究所と東海大のチームによる調査で分かった。
 確認された長さは約14キロだが、さらに南北方向に延びるとみられる。チー
ムの粟田康夫・産総研主任研究員は「下北半島の地震防災を考えると詳しい調
査をする必要がある。北への延び方によっては、大間原発に影響する可能性も
考えられる」としている。
 電源開発はこの海底活断層を把握しておらず、原子力規制委員会の耐震安全
性確認で問題となれば、工事の続行や運転開始に影響することもあり得る。電
源開発は「規制委から指示があれば対応したい」としている。
 活断層は下北半島と津軽半島に挟まれた海峡で発見。海底の音波探査などに
より、海峡のほぼ中央部で13万~12万年前の地層に変形があることを見つけた。
他の時代の地層にも動いたあとがあり、活動を繰り返していたとみられる。
 原発の耐震指針は、13万~12万年前以降に活動した断層を活断層としている。
活断層は「平館海峡撓曲」と名付けられ、長さが約14キロでも地震の規模は
マグニチュード7近くになると推定されるという。
 大間原発をめぐっては、原発周辺の陸地で過去の地震による隆起の痕跡があ
ることから、渡辺満久東洋大教授(変動地形学)らが2008年、原発北側と西側
の海底に未知の活断層があると指摘。産総研チームも「さらに調査する必要が
ある」としている。(後略)
 
 
◇原発再稼働の4条件示す 雲南市議会特別委
 (10月2日 山陰中央新報より)
 
 雲南市議会島根原発対策特別委員会(8人)の細田実委員長は1日、9月定
例市議会本会議の委員長報告で、島根原発(松江市鹿町片句)の再稼働に必要
な4条件を示し、市長に必要な対策を求めた。
 4条件は、福島第一原発事故の完全収束と原因究明◇国の原子力規制委員会
発足に伴う体制整備と、原発30キロ圏を緊急防護措置区域(UPZ)とする指
針の決定◇市の防災計画の見直しと避難対策の確立◇30キロ圏の自治体、地
域住民の同意。
 条件は同委員会で合意した。ただ、同市は中国電力との安全協定を結んでお
らず、再稼働に関する権限はないのが実態で、原発立地自治体並みの安全協定
の早期締結も求めた。
 細田委員長は、福島第一原発事故が収束しない中で「島根原発が再稼働され
れば、市民生活に大きな不安を抱かせる」と訴えた。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1613】
2012年10月15日(月)地震と原発事故情報(2)-7つの情報をお知らせします
 
                                 転送歓迎
━━━━━━━
★1.中禅寺湖(日光市)の苦闘―原発放射能
   名物のマスが遡上(そじょう)、汚染に苦労しつつ…
★2.練馬で「脱原発行動」写真展
         原発葬儀デモ、白装束のパフォーマンスなど多彩な写真
★3.原発事故「対処可能だった」   東電タスクフォース見解
★4.大飯原発再稼働せずとも停電なし  
   関西電力管内 関西広域連合が検証
★5.浜岡防潮堤 18メートル不十分
   下地防災相 津波対策工事を視察
★6.11/9原発いらない市民による「チェルノブイリ報告会」のご案内
   報告者:黒田節子(原発いらない福島の女たち)
       青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
   会 場:郡山市男女共同参画センター
★7.10/24講演会「福島第一原発の現状と再稼働をめぐる問題」
   講 師:後藤政志(元原子力プラント設計技術者)
   会 場:川崎市・中原市民館
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.中禅寺湖(日光市)の苦闘―原発放射能
 |  名物のマスが遡上(そじょう)、汚染に苦労しつつ…
 └──── 
 
 秋の深まりで紅葉が始まった栃木県日光市の中禅寺湖。体を婚姻色に染めたヒ
メマスやホンマスが、産卵のため生まれた川に遡上(そじょう)している。(中略)
 中禅寺湖は東京電力福島第一原発から約160kmの距離にある。原発事故で栃木
県の山々に放射性物質が降り注ぎ、暖かくなると雪解け水とともに、戦場ヶ原を
流れる湯川などの河川から中禅寺湖に流れ込んだ。動物性プランクトンや昆虫、
小さな魚を食べて成長するマスからは、徐々に高い放射性セシウムが検出された。
 事故から約2ヶ月後の2011年5月のヒメマスは1kgあたり54ベクレルだった
が、今年2~3月の測定では、ヒメマス、195・7ベクレル、ニジマス168・9ベ
クレル、ブラウントラウト280ベクレルという数値になった。(中略)
 産卵時期に地引き網で捕れた天然魚のヒメマスやホンマスは地元日光の料理と
してホテルや旅館、食堂などに供給されていたが、9月の検査でもヒメマスから
140ベクレルが検出されて流通はできない。
 漁協では遡上してきたマスを捕獲し、魚体は廃棄して人工ふ化だけを続けてい
る。卵巣からは51ベクレル、精巣からは37ベクレルが検出されていて、放流用に
他の湖の漁協とこれまで契約してきた受精卵の注文が来るのか、苦悩は続く。中
禅寺湖漁協専務理事の鹿間久雄さん(62)は「1日でも早く3・11以前の湖に戻
ってほしいと話す。(2012年10月14日 東京新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■2.練馬で「脱原発行動」写真展
 |  原発葬儀デモ、白装束のパフォーマンスなど多彩な写真
 └──── 
 
 「脱原発」集会やデモ行進の参加者を撮影した写真展が東京都練馬区栄町26
-3、ギャラリー「ペーパームーン」で始まった。「3・11」以降、首都圏を中
心に全国で開催されている大小さまざまな「脱原発行動」をつづった写真からは、
参加者のユーモアや工夫が伝わってくる。「脱原発スモールアクション」が主催
し、年内開催の予定。
 明治公園や代々木公園で開催された大集会や首相官邸前デモ行進から、埼玉県
川越市や上尾市、千葉県浦安市、東京・吉祥寺などでの少人数パレードまでの写
真約120点を展示。「スタイルいろいろ行動」のコーナーには、東京・渋谷から
青山墓地までを参加者が「原発供養」のポスターを手に喪服で歩いた「原発葬儀
デモ」、経済産業省前で行われた白装束のパフォーマンスなどユニークな活動を
とらえている。(中略)
 月曜休館。午前11時半~午後7時半、入場無料。ギャラリーではプラカードや
缶バッジなど「脱原発」グッズを販売している。
 問い合わせは、ペーパームーン 電03-5912-5226
                                       (2012年10月13日東京新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■3.原発事故「対処可能だった」  東電タスクフォース見解
 |  福島事故の責任は東京電力にある 監視委のデール・クライン委員長
 └──── 
 
 東京電力の原子力部門の改革のため、同社が設置した「原子力改革特別タスク
フォース」は12日,福島第一原発事故について「事前の備えができていなかった
ことが問題で、対処は可能だった」との見解を明らかにした。タスクフォースの
トップは広瀬直己社長。東電はこれまで、社内の事故調査報告書などで、事故の
責任を明確にしていない。
 見解は、改革を監視する有識者の「原子力改革監視委員会」に示した改革の進
め方に盛り込まれた。
 見解によると、事前の津波評価の際、深層防護の原則で必要な対策が取れたと
し、過酷事故対策も、外国の事例を参考にして安全設備の多様化を図れたとした。
事故後の対応も、形式的な訓練ではなく、対応能力のある組織の設計などを行う
べきだったとした。
 また、監視委のデール・クライン委員長(元米原子力規制委員長)も同日、委
員会の初会合後に会見し、「福島第一原発事故の最終的な責任は東京電力にある」
と述べた。 (2012年10月13日朝日新聞より)
 
 
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┗■4.大飯原発再稼働せずとも停電なし  
 |  関西電力管内 関西広域連合が検証
 └──── 
 
 関西広域連合は1日、関西電力管内の今夏の電力需給の検証結果を公表し、大
飯原発(福井県)3,4号機が再稼働しなくても電力不足による停電は起きなか
ったとの結論をまとめた。7月2日~9月7日のうち、お盆期間中を除く平日の
46日間を分析した。
 検証によると、今夏は節電効果が約300万kwあり、「稼働なし」の場合でも
電力使用率が100%を超える日はなく、緊急節電が必要な97%を超える日が1日
のみ。95%以上97%以下だったのは5日間で、残り40日間は95%未満に収まった
としている。(中略) (2012年10月2日毎日新聞より抜粋)
 
 
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┗■5.浜岡防潮堤 18メートル不十分
 |  下地防災相 津波対策工事を視察
 └──── 
 
 下地幹朗防災担当相は13日、政府の要請で運転が停止されている中部電力浜岡
原発(静岡県御前崎市)を就任後初めて訪れ、海抜18メートルの防潮堤など中部
電が1400億円を投じて進めている津波対策工事を視察した。
 視察後、川勝平太静岡県知事らと同県焼津市役所で会談し、海抜18メートルの
防潮堤は津波対策として不十分との考えを明らかにした。最大19メートルとされ
た浜岡付近の津波想定を前提に、「再稼働するなら19メートルをクリアした上で
判断を仰ぐのが社会的に分かりやすい」と発言した。
 下地氏は会談後の記者会見で「再稼働を認めるかどうかは私の権限ではない」
と前置きした上で「国民が原発を見る目はものすごく厳しい。再稼働を要求する
には想定をクリアするのは当たり前ではないか」と説明した。川勝知事は「もっ
ともだ」と同調。(後略) (2012年10月14日東京新聞より抜粋)
 
 
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┗■6.11/9原発いらない市民による「チェルノブイリ報告会」のご案内
 └──── 黒田節子@ふくしま
 
 9/24~10/1、チェルノブイリ原発&ウクライナに行って、病院・学校などで
たくさんの子どもたちに会って来ました。「集団移住」をした村落へも訪問し、
話を聞きました。その報告をしたいと思います。
 ぜひご参加下さい。(お呼びがあれば、あちこちでミニ報告会をしたいなとも
思ってます)
まずは、、
 
■11月9日(金)「郡山市男女共同参画センター」
           1.12~14時  2.18~20時
■報告者:黒田節子(原発いらない福島の女たち)、
     青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
■詳細 :080-3195-0229 までどうぞ。
 黒田節子@ふくしま
 
※問い合わせは主催者へお願いします。
 
 
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┗■7.10/24講演会「福島第一原発の現状と再稼働をめぐる問題」
 |  講師 後藤政志(元原子力プラント設計技術者)
 |  川崎市・中原市民館
 └──── 
 
講演会 「福島第一原発の現状と再稼働をめぐる問題」
講 師 後藤政志(元原子力プラント設計技術者)
日 時 10月24日(水)
場所・問い合わせ 川崎市・中原市民館(044-433-7773)
入場無料・事前申し込み不要
 
内容:福島第一原発事故から1年半たち、今その現状はどうなっているのかを解
説するとともに、原発再稼働の何が問題か、国会事故調査委員会報告書の意味す
るものについて、政府ストレステスト意見聴取会委員を務めた後藤氏が技術者の
視点から語り、原発の問題点を明らかにします。
 なお、この講演会は「なかはら平和セミナー・とことん原発を考えよう」の
一環として行われる公開講座です。
 市民有志が内容を話し合い、川崎市教育委員会主催(実施機関・中原市民館)
で行うものです。
講座全体の詳しい内容は以下参照。
http://www.city.kawasaki.jp/88/88nakasi/home/event.html#heiwa
 
※問い合わせは主催者へお願いします。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1612】
2012年10月15日(月)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
 
                         転送歓迎
━━━━━━━
★1.北海道から、官邸前デモに参加して(10/12の報告)
   大間原発の危険性と大間原発工事再開反対を訴えた
                   野村保子(大間原発訴訟の会)
★2.電気料金値上げ分の徴収について大きな疑問あり
   東京電力は詐欺まがいのやり方で不当利益を得ている
   東京電力(株)社長 広瀬直己様への質問
                大畑 豊(埼玉県志木市)
★3.<テント日誌10/13(土)―経産省前テントひろば399日目>
   さようなら原発集会in日比谷 6500人が結集
━━━━━━━
※10/16『首長会議は何をするのか-結成から今日まで、今後』参加歓迎!
 日 時:10月16日(火)開場18:30 開会19:00
 講 師:上原公子さん(元国立市長)
  会 場:「スペースたんぽぽ」 資料代:1000円
━━━━━━━
 
 
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┗■1.北海道から、官邸前デモに参加して(10/12の報告)
 |  大間原発の危険性と大間原発工事再開反対を訴えた
 └──── 野村保子(大間原発訴訟の会)
 
○ 2回目のデモ参加だったが、前回6月29日に比べて警備が厳しい。4時30分
くらい前に官邸前に着いたが道路には既に警官が並び、足止めされる。デモの方
は通れないと通告される。なんとかわしてデモの中心に近づくにつれて警察車両
と警官の多さが目立つ。警察車両を見ながら、逮捕されたら車の中か、と思いな
がら歩く。警官たちは横断歩道の交通制限もし、デモ参加者には遠回りで分かり
づらい道を教えている。7月16日の代々木公園もそうだった。原宿駅をおりたら
警官に嘘の道を教えられた。横断歩道の通行制限や間違えた道案内なんてどこの
許可を得てやっているのだろう。道路交通法は市民の安全のためであり、警察の
デモ妨害のためにある訳ではない。
 
○ 私は、官邸前の一言アピールをさせてもらう。栃木から来た方に続き、二人
目。大間原発の建設工事再開への抗議と大間の危険性について話す。
 2011年3月11日の福島原発事故から大間原発は工事が止まっていた。それが、
9月の原子力安全規制委員会の発足を待たずに拙速に工事再開を決めた電源開発
(株)。函館市長は「大間原発永久凍結宣言」をした。北海道知事も大間原発建
設に不快感を示し、電源開発への説明を求めている。しかし、何の説明もされな
いまま,10月10日、電源開発は大間原発の本格工事を再開した。格納容器の内張
りである、鉄板の据え付け工事である。大間の格納容器は厚さ6ミリの鉄板で、
それにコンクリートを打ち付ける。放射能を閉じ込める最後の壁と言われる格納
容器が6ミリの鉄板でいいのですか、と問いかける。
 
○ その後、デモに並んでいると、スーツ姿の会社員がビールを片手にコーンを
くぐってデモに並ぶ。背広を脱いでシャツの袖をまくり、鞄の中から取り出した
のは1枚の紙。警備の制服姿の警官の写真の横に、「本官も再稼働には反対です」
と書いてある。彼はそれを片手で掲げながら、缶ビールのプルトップをピシッと
抜いて一気にビールを飲む。「仕事帰り、僕はこう思う」、なんてデモが日本を
変えるかも、と思った。写真を撮らせてもらう。制服が夏なんですが・・と言わ
れる。
 
○ デモは整然としていて、6月の熱気は少し覚めたようだったけれど、確実に
原発止めたい人たちが集まった。最初の一歩から覚悟が決まったのか。自分の声
を確実に社会に届ける,という意思を感じた。遠い町を一緒に歩く仲間が増えて
きたことがうれしく感じたデモだった。
 
☆このあと、野村さんとたんぽぽ舎の有志が一緒に交流会。その席上で野村さん
の原発への深い知識、しっかりした考え方、柔軟な行動…などを聞いて参加者み
んな感銘。全国各地で原発と闘う人々が増えて、確かな活動をされていると実感
しました。楽しいお酒の交流会でした。なお、近日、大間原発についての野村さ
んの原稿が寄せられます。近日掲載、乞うご期待。事故情報編集部 柳田 真
 
 
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┗■2.電気料金値上げ分の徴収について大きな疑問あり
 |  東京電力は詐欺まがいのやり方で不当利益を得ている
 |  東京電力(株)社長 広瀬直己様への質問
 └──── 10月11日 大畑 豊(埼玉県志木市)
 
 10月4日付回答書が郵送されてきましたが、9月27日△△・□□両氏が来訪され
たときに質問した事項の一部に対する回答のみなので改めて質問するとともに、
回答に対する再質問をします。
 
・「値上げ後の新料金につきましては、電気供給約款にもとづき電気料金の月分
単位ではなく、料金改定実施日(9月1日)から新料金を一律に適用」とあるが、
「電気供給約款にもとづき」とは約款のどの規定にもとづくということなのか。
 
・「日数比によりあん分し」とあるが、今回の請求は9月分、8月16日から9月13
日分までの29日間の請求であるが、具体的に料金をどのように計算したのか。9
月1日以前と以降では電力単価が違うのであり、それぞれ計算して請求明細書を
書き請求するのが常識的な請求のし方であると考えるがどうか。
 
・このような単価の違うものを混在させ、明細の確認のできない請求書は正当な
請求書としては認められないので、東電から9月分の請求は届いてないとみなし
ます。
正当な請求書が届かないことによって支払いが検針日より30日が経過しても延滞
扱いをすることはしないことの確約を求めます。
 
・9月からは値上げであり、各ケースにおいても一般論としても、これまでの節
電以上に節電に気を使うようになるとみるのが自然であり、9月1日以降は電力消
費が減っている可能性が強い。この29日間の消費電力量を単純に日数比であん分
したのであれば実際に使った電力量の料金よりも多くの料金を支払っている可能
性は否定できないと考えるがどうか。
 
・9月1日から値上げをした新料金を一律に適用するのであれば、9月1日にやはり
一律に検針しなければ、消費電力量を確定できないので、新料金を適用すること
はできないはずである。
 「9月1日に検針をさせていただくことは、現在の当社の業務運営体制では困難
である」というのは東電の都合であり、消費者に非はない。東電の都合で検針で
きないのにそのツケ、尻拭いを、消費者に押し付けるのは常識的に許されないと
考えていないのか。
 
・消費者に不利益を与えないよう、請求期間が完全に値上げ後の期間となる次回
以降に値上げを適用するのが常識的対応と考えるが、どうか。
 
・東電が主張するような料金徴収の仕方をしているのであれば、東電は詐欺まが
いの不当利得を得ている可能性が強いが、今後謝罪とともに不当利得分の返却を
することを考えているのか。
 
・約款総則「5 実施細目」には「この供給約款の実施上必要な細目的事項は、
この供給約款の趣旨に則り、そのつどお客さまと当社との協議によって定めます」
とあるが、実際には東電の地域独占の優越的地位を利用し、「協議」にはほど遠
い一方的な東電の言い分の押し付けをしており、この規約の趣旨に反していると
思うがどうか。以上、回答をお願いします。
 
 
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┗■3.<テント日誌10/13(土)―経産省前テントひろば399日目>
 |  さようなら原発集会in日比谷 6500人が結集
 └──── (S・S)
 
 今日は朝から雲ひとつない、抜けるような青空。日中は10月とは言えまだ汗ば
む陽気でもある。お昼過ぎにテントに立ち寄り、再稼働反対の幟旗を持ち、日比
谷公園に向かう。公園内の野外音楽堂は既にほぼ満員状態。「さようなら原発集
会in日比谷」が定刻通りに始まる。参加者は、主催者発表で6500人とのこと。
 オープニングはYaeさん(加藤登紀子さんと藤本敏夫さんの娘)のコンサート
で始まった。どことなくお母さんを思い起こさせる歌声である。
 はじめに主催者を代表して挨拶に立った鎌田慧さんは、JAグループが今年1
0月に開催された 第26回定期大会で脱原発の運動方針を採択したことについ
て、「大間原発にたったひとりで反対してきた“あさこハウス”の熊谷あさ子さ
んは、『海と畑があれば他に何もなくても生きていける』と最後まで電力会社に
土地を売らなかった。電源開発は彼女の土地をあきらめ、場所を一部変更して原
発を建てるための設計変更しなければならなかった。
 JAの方針転換は大きなできごとであり、命を生産する農業が原発と全く相容
れないとわかった農業者の固い決意だ。この決意に応え、私たちは今こそ原発を
叩き潰そう。」と訴えた。
 続いて哲学者の高橋哲哉さんの訴え。「国は国民を欺き、見捨てる。第二次大
戦で気づいたのに、戦後私たちはより快適で便利な生活を求めそのことを忘れて
きた。今度こそ命と健康を最優先にする国に変えなくてはならないと強調した。
さらに「郡山市で、子どもたちに集団疎開を求める裁判 (仮処分申請)が闘わ
れている。福島県民には避難の権利が認められるべきだ」と、「ふくしま集 団
疎開裁判」への支援を忘れてはならないと訴えた。
 落合恵子さんのアッピールは、名古屋の集会参加のため代読での朗読。「私が
中学生の頃、第2次大戦があった。私は中学生の素朴な思いで「大人たちはなぜ
みんなで反対しなかったの?」と尋ねた。…今、私たちは同じ過ちを犯し、同じ
ことを問われている。」と訴えた。
 福島現地からは、郡山在住でテントにもなじみの深い「子どもたちを放射能か
ら守る福島ネットワーク」の森園和重さんの訴えがあった。「1年半経っても、
私たちは地震が起きるたび、避難しなくてよいのだろうかと心配し、“あの日”
に引き戻される。…福島では、蚊や蛾などの小動物が 去年に比べてずっと少な
かった。トンボは1匹しか目にせず、普段の年ならコンビニの青い紫外線(殺虫
灯)に衝突しているはずの虫もほとんどいない」と福島での「命の危機」を訴え
ました。
 「いま、東京が、何事もなかったかのように生活していられるのは、懸命に収
束作業に当たっている被曝労働者、業員がいるから。3千人の作業員の6割は福
島県民。加害者が被害者を雇っている。これが福島の現実だ。…こんな状態にな
っても原発を動かそうとする人たち。地球は人間だけのものじゃない。この会場
には、普段働いている方も多いと思うが、私は原発メーカーである東芝・日立の
人たちに、命とは何か問うてみたい」。
 また、森園さんは、福島原発告訴団、ふくしま集団疎開裁判、「子ども・被災
者支援法」の重要性に触れながら、これほどの事故でも誰も責任を取ろうとしな
い現状を変える必要を訴えました。
 「全国の女性たちはつながっていきましょう。その女性たちをサポートしてい
る男性の皆さんも一緒に頑張りましょう。」と熱く訴えた。
 そして、本州最北端の大間原発建設予定地の「あさこハウス」で建設反対を闘
っている小笠原厚子さんの話へと続く。「どんなに無視され、村八分にされ、孤
立させられても、私の母は電源開発に決して土地を売らなかった。今、新規原発
の建設を認めないと言いながら、政府は一方で大間原発の建設再開を認めたが、
もし、母があのとき、あきらめて土地を売っていたら、今頃大間原発は稼働して
いただろう」と、1人でもあきらめず闘うことの必要性を訴えた。
 最後に作家の大江健三郎さんの話。「中国の小説「故郷」(魯迅)の一節を引
きながら、「原子力ムラの弱点は、私たちに何も希望を示せないこと。私たちは
こうして集まり続ける限り希望がある。集まって道を作り、希望を持って生きよ
う」と述べた。
 脱原発を宣言して注目を集めた城南信用金庫の吉原毅理事長が閉会のあいさつ。
吉原理事長は、東京で開催中のIMF(国際通貨基金)・世界銀行総会に経営者の
ひとりとして参加した後、この集会に参加しました。
 「政府が2030年代に原発ゼロの方針を決定したとき、経団連、経済同友会、
日商の経済3団体が連名で「原発ゼロは現実的ではない」と共同声明を出した。
経済団体は中小企業の代表というが、いったいどこの中小企業の代表なのか」と、
自分が所属している経済団体を批判しました。
 「経営者でも、もう原発はこりごりだという人がたくさんいる。いま、経営者
に求められているのは脱原発に踏み出す勇気だ。」と訴え、満場の拍手で集会を
閉じた。
 その後、参加者は、会場周辺をデモ行進して脱原発を訴えた。解散地点の常盤
橋公園で、たんぽぽ舎、反原発自治体議員連盟、テント、大間原発のあさこハウ
ス、全国ネットワークからのアッピールをし、総括集会をもって今回のアクショ
ンを閉じた。
 地下鉄でテントに戻り、留守番のSさん、Tさん、Uさんに集会の報告をして
いるその時、北海道から緊急の連絡が入った。札幌の大通り公園の『泊・大間原
発に反対する集会』が12000人の結集で大成功の報告。
 また、明日はテント設立400日目ということもあり、集った仲間で前夜祭を行
いった。自転車で八王子からやってきたKさんやハンスト中のFFさんも参加し、
夜の耽るまで議論が盛り上がった。
 
★テント全体会議 10月17日(水)午後7時~ スペースたんぽぽ
★福島原発告訴・第2次告訴の締め切りは10月31日となりました。
 まだの方、是非ご参加下さい。陳述書をどうしても書けない場合は、委任状だ
けでもご提出下さい。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1611】
2012年10月14日(日)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.さようなら原発1000万人アクションに6500人
   大間建設許さない。鎌田慧さん、大江健三郎さんら
                         (柳田真)
★2.福島原発告訴団
   告訴人受付け最終締切は10月31日に延長!
   全国各地で告訴団の説明会が開催され、告訴人が続々増えています!
★3.ゆったりとした空間で訴え続ける首相官邸「裏」抗議行動
★4.<テント日誌 10/12(金)――経産省前テントひろば398日目>
    テントひろばでの、歴史を刻む出会いと交流
    内容の深かったテントTV あおぞら放送
 
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.さようなら原発1000万人アクションに6500人
 |  大間建設許さない。鎌田慧さん、大江健三郎さんら
 |                       (柳田真)
 └────
 
  10月13日(土)午後、さようなら原発1000万人アクションが日比谷公園で開
かれ6500人が集まりました。
 主催者あいさつとしてはじめに作家の鎌田慧さん、次に高橋哲哉さん(哲学者
・東京大学)の話。福島から森園かずえさんの告訴団と疎開裁判の訴え、「あさ
こはうす」の小笠原厚子さんから大間原発建設再会反対の訴え。
 大江健三郎さんは、中国の文豪魯迅の言葉「歩く人が増えればそこが道になる」
をひいて、「私たちが集まって行進をすれば、そこに大きな道が出来る。それは
希望をつくる」と述べました。閉会のあいさつは城南信用金庫の吉原毅理事長。
集会の後、東電本店前を通りデモ行進しました。
 77才の大江健三郎さんがデモの先頭に立ち、解散地の常磐橋公園まで共に歩か
れました。ドラム隊がにぎやかに音を出し、行進を盛り上げました。
 
○たんぽぽ舎は入り口で11.10の再稼働阻止全国ネット結成への参加などを訴え
たビラを2000枚配り、デモ行進では反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テン
トひろばの人々と共同でデモ隊列を組み、解散地では簡単な総括集会を行いまし
た。
 
【新聞記事から】
泊・大間原発反対/札幌では1万2000人
 札幌市中心部の大通では十三日、北海道電力泊原発(泊村)の再稼働や、電源
開発(Jパワー)の大間原発(青森県大間町)の建設に反対する集会があった。
労働組合や市民団体が主催し、約一万二千人が参加したと発表した。
 集会で原発問題後志住民の会の大石美雪さんは「国のあいまいな原子力政策を
変えたい。泊をすぐ廃炉にしてほしいと願っている」と訴えた。
 大間原発訴訟の会の中森司副会長は「大間で大事故があれば(対岸の)道南地
方は壊滅的な状況になる。なんとしても建設を止めたい」と発言し、函館地裁で
係争中の裁判への支援を求めた。(東京新聞 10/14 より抜粋)
 
┏┓
┗■2.福島原発告訴団
 |  告訴人受付け最終締切は10月31日に延長!
 |  全国各地で告訴団の説明会が開催され、告訴人が続々増えています!
 └────
 
「東電、そして原発推進政策をすすめてきた者たちを、自分たちの手で告訴・告
発することが、原発の再稼働を止め、国のエネルギー政策そのものを変える大き
な力になるのだ」 その想いが大きく広がっています。
 
原発事故によって無用の被曝に晒されている、私たち全国民が被害者です。
今こそ、大規模告訴で事故責任を追及していこうじゃありませんか。
 
みなさん、どうぞ、未来を変えるお一人になってください!
 
最終締切は10月31日(水)必着です。
 
※延長はあくまで緊急措置です。当初の締切(10月15日)を目指して、告訴
人となられるみなさまは、大至急お申し込みください(10月末までは書類を受
け付けますが、ギリギリのお申し込みは、事務作業が繁忙を極めることが予想さ
れます。何とぞ早急に書類を送ってください)。
 
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html
 
┏┓
┗■3.ゆったりとした空間で訴え続ける首相官邸「裏」抗議行動
 |              木村雅英(再稼動反対!全国アクション)
 └────
 
 溜池山王駅近くの首相官邸「裏」からの首相への抗議行動も既に3ヶ月。今週
は木田節子さんが、福島の現状を切々と訴え、さらに「原発的でないモノ・コト」
を「足るを知る、手間暇かける、旬を味わう、想像力、身の丈の生き方」などを
パネルで紹介、参加者に一体感。さらに、いつも福島の新聞の読者Hさんが除染
後に高放射能ごみが生活の場に残された状況などあまり全国紙で報道されない福
島の現実を伝え、Aさんが規制人事反対・大間原発建設反対を訴え、Kさんが松下
政経塾の政治家がひどいと民自の政府を憂い、いっしょに辺野古基地建設の反対
をしてきたTさんが原発と基地の問題の共通性を確認しながらオスプレイ配備反
対運動を紹介した。東電不払い運動のOさんもかけつけてくれた。
 とても1時間では終わらずこの日も15分延長した。少人数(今回40名程)なが
ら、ゆったりとした空間で官邸を目の前にして声が聞こえる歩道から、野田首相
や取り巻きに脱原発を訴え続けている。
 
┏┓
┗■4.<テント日誌 10/12(金)――経産省前テントひろば
 |    398日目>
 |    テントひろばでの、歴史を刻む出会いと交流
 |    内容の深かったテントTV あおぞら放送
 └──── 
 
10月12日(金) 晴れ
 金曜日はいつものテントTV あおぞら放送の放映日である。午後2時過ぎに
テントに着くと、もう何人かが忙しく準備を始めていた。
 テントには和歌山からみかんが送られてきていた。早速箱を開けてみかんをい
ただくと、中に本(「原発を拒み続けた和歌山の記録」)と手紙が添えられてい
て、金曜行動に参加すべく3時半~4時頃にテントにお見えになる予定だという。
 
 3時前に今日の出演者の木田節子さんが到着。しばらくすると大間の小笠原厚
子さんがお見えになる。お願いしていたが時間の都合がつくかどうかわからなか
っただけに、感激。そうこうしていると、みかんと本の送り主・和歌山田辺市の
寺井さんがお見えになった。1989年に結成された「脱原発わかやま」の代表
をされていた方であり、県内5ヵ所で持ち上がった原発建設計画に反対して闘っ
てこられ、それらをすべてストップさせた闘いの記録を最近本として出版された
のである。
 寺井さんと小笠原さんはメールや手紙でずっと交流されていたそうで、その意
味では旧知の間柄でもあり、感激の対面であった。また寺井さんの話の中に、旧
知の間柄である小林圭二さん(熊取の6人の長老格)の名前も出てきて、一気に
身近に感じられた。
 
 あおぞら放送で、今週の「国会議員に原発を問う」インタビューは、北海道の
紙智子議員(共産党の参議院議員)であった。即時原発ゼロを強調する紙議員は、
「北電は泊3号機の定検停止後、『電力不足』を演出するために苫東の火力発電
(70万kw)を停止させている」ことも暴露された。そして今北海道では、富
良野の小水力発電をはじめ豊かな自然エネルギーによる電力自給の動きが澎湃と
して起こってきていることを話された。
 
 「福島から世界へ」は木田節子さん。富岡町から転々と避難し、その間沢山の
原発関連の本を読みあさり、漸く水戸に落ち着いて東海村の村上村長との出会い
から反原発の活動を開始された木田さんは、同時に原発労働者の母親でもある。
彼女の話はいつ聞いてももその体験、リアルさ、東電や原発労働者の状態につい
ての知識や、そして鋭さで胸に迫るものがある。
 今日は最後に、ある人にあてたメール(それはたんぽぽ舎のメルマガNo16
01に掲載されている)を読み上げ、それを引用したビラを戸別配布して大きな
反響があったという伊方からの便りを報告された。今、この木田さんのメールは
全国各地でビラに引用され、まかれているそうだ。
 
 小笠原さんの話の中では、経産相が大間原発の建設再開を認めるやいなやすぐ
さま現地で工事再開に動き出したそのあまりの素早さに、驚き、あきれ、深い憤
りを吐露されていたことが印象的であった。あさこハウスへのハガキを郵便配達
が届けに来る、その回数の多さが励みであり、かつあさこハウスに通じる道を監
視カメラで見張っている相手に対する抗議と圧力になるのだ、という訴えは胸を
打つ。
 
 ドキュメント「フタバを遠く離れて」を制作された舩橋淳監督のインタビュー
時、双葉町から都内に避難されている亀屋さんと互いに会釈されていたことが印
象的だった。来週には亀屋さんに出演を依頼している。(尚、「フタバを遠く離
れて」の高橋哲哉さんによる映評が今週の週刊朝日に掲載されている。)
 最後に、テント通りすがりの人として前記寺井拓也さんがインタビューを受け
た。本とみかんを前にしてであった。みかんは早速その場でギャラリーに配る。
この本は7人による執筆で、札幌の寿郎社から出版されている。
 
 50名ほどのギャラリーに囲まれた、内容の深いテントTV あおぞら放送、
脱原発の人々の出会いと交流、世界に向けた情報発信として、育てていきたい。
 終了後テントの中で反省会をしていると、浪江町希望の牧場の吉澤の力強いア
ピールが届いてくる。
                             ( Y・T )
 
★テント全体会議  10月17日(水) 午後7時 スペースたんぽぽ
 
★福島原発告訴、第2次告訴の締め切りは10月30日となりました。(必着)
  まだの方は是非ご提出下さい。どうしても陳述書を書けない場合は、委任状
だけでもご提出下さい。
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