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たんぽぽ舎です。【TMM:No1600】
2012年10月5日(金) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.~東電と渡り合う方法~
電気料金値上げに対する抵抗の意見交換会で聞いたいろいろな方法
(矢嶋理恵 たんぽぽ舎ボランティア)
★2.新聞・雑誌から
◆欧州全原発、安全面の改善必要 EU最終報告が判明(10月2日 東京新聞)
◆原発防災、135市町村対象
規制委員会が重点区域の拡大案示す(10月3日 朝日新聞)
★3.<テント日誌9/30(日)―経産省前テントひろば386日目>
福島を忘れない!福島とつながる! 福島の棄民政策を許すな!(K.M)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.~東電と渡り合う方法~
│ 電気料金値上げに対する抵抗の意見交換会で聞いたいろいろな方法
└────(矢嶋理恵 たんぽぽ舎ボランティア)
先日、たんぽぽ舎で「電気料金値上げに対する抵抗」として、電気料金不払
いの意見交換会がありました。前から不払いの話は聞いていたけれど、電気が
止まってしまうのが怖くて、私はなかなか踏み切れずに自動引落のままでいた
のですが、ここでは本当に様々な方法が紹介されました。
1円だけ不払い。537円の不払い分を537枚の振込用紙で払う、太陽光発
電の分を払わない、そのうえ、1円過払いというのも。よく考えつくなぁ~~
というくらい面白い抵抗がありました。不払いだと、1円でも期限を過ぎたら
電気は止まるそうです。全くスリリングな生活しているものだなぁと思いまし
た。逆に過払いだと、東電も困ってしまうようで、集金に来いと言ったらくる
そうです。まぁやってみないとわかりません。
ちなみに9月だったか、不払いしても電気は止まらないという記事が流れま
したが、上意下達していないそうで、やっぱり止まるとか。あてにならないも
のですね。
いずれにしても自動引落にしていたのでは、何も言わないいいお客さんで終
わってしまうそうです。何か言いたかったら、まず振込用紙にすること。しか
も電信じゃなくて、窓口支払いにして、通信欄をフルに活用しようと。そのた
めの振込用紙を作ってきた方もいました。これは活用したいな。
東電に手間をかけさせるのもひとつですが、不払いあるいは過払いという行
動を通して、東電になにを訴えたいか、それが一番重要だそうです。自分の目
的をちゃんとおさえて、本末転倒しないようにということでした。
そうそう、不払いしていると、100ワットにするぞ、という脅しがあるそう
です。工事の人がきて、裸電球を取り付けていくのだとか。なんか可笑しくな
りました。
さて、これを聞いた次の日、居ても立ってもいられなくなり、旦那に「振込
にするよ!」と宣言して東電に電話したのでした。まだまだこれからです。
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
└────
◆欧州全原発、安全面の改善必要 EU最終報告が判明
(10月2日 東京新聞より)
【ブリュッセル=共同】東京電力福島第一原発事故を受けて欧州連合(EU)
が域内の全原子炉143基で実施した安全評価(ストレステスト)の最終報告
の概要が判明、福島の事故のような極限状態に対応するには「域内のほぼ全て
の原発で安全面での改善が必要」と結論付けていることが1日分かった。安全
性向上には最大で250億ユーロ(約2兆5千億円)が必要と見積もっている。
EU当局者が明らかにした。(中略)
テストは特に災害で電源が失われた場合の、原子炉冷却システムのバック
アップ体制を重視して実施された。その結果、多くの原発で非常用装備が不十
分だったり、設置の仕方に問題があったりすることが判明した。
電力需要の7割以上を原発に頼るフランスに対して最も多くの安全強化の勧
告が出された。(後略)
◆原発防災、135市町村対象
規制委員会が重点区域の拡大案示す(10月3日 朝日新聞)
原子力規制委員会は3日、原発事故が起きた際の住民避難などの対応を定め
た原子力災害対策指針の改定案を示した。事故時に避難や屋内退避できるよう
に備えておく重点区域をこれまでの、原発から半径8~10キロから、30キロに
拡大。これによって、対象市町村は45から135に増える。(中略)
指針案によると、これまで想定していなかった大量の放射性物質が飛散する
過酷事故を想定して防災計画をつくることを定めた。また、地震や津波も同時
発生する複合災害を想定した訓練の実施を求めている。(後略)
┏┓
┗■3.<テント日誌9/30(日)―経産省前テントひろば386日目>
│ 福島を忘れない!福島とつながる!
│ 福島の棄民政策を許すな!
└────(K.M)
9月30日(日) 晴のち大雨
台風17号が関東に近づいている日曜の午後(13時半~17時)、経産省
前テントひろば主催で「福島原発事故から学ぶ―脱原発のうねりの中 福島・
首都圏の集い―」が日比谷図書文化館コンベンションホールで開催され、次の
方々の生の声を聞いた。とくに井戸川双葉町長は、台風接近で予定の用件が延
期になったから、と急遽参加いただいた。
100名の参加者は、政府の福島のや動物に課している棄民政策に涙し、怒
りを覚え、脱原発への思いを新たにした。
発言者は次のとおり。
コーディネーター 上原公子さん(脱原発をざす首相会議・事務局長)
佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
安斉徹さん(飯舘村住民、伊達市の仮設住宅に避難)
渡辺ミヨ子さん(田村市借り上げ住宅住民)
井戸川克隆(双葉町町長)
吉沢正巳さん(浪江町・希望の牧場代表)
椎名千恵子さん(原発いらない福島の女たち)
柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判の会)
布施哲也さん(反原発地方自治体市民連盟)
各パネラーの発言のほんの一部を以下に紹介する。
佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
伊達市に避難していたが、今は川俣町のマンションに住んでいる。毎日が台
風が来たような生活を1年半送ってきた。放射線量も土壌も危険が解消せず、
あちこちにホットスポットがある。先日仮設住宅傍で18.8μSv(μシーベ
ルト)を観測した。母さんたちは日々「ここは大丈夫?」を確認 している。
私の昨年7月から現在まで積算線量計は1.9mSvだった。多くの人々が不
安の中で避難できないでいる。現地で闘ってきた人々が避難したために現地で
動ける人が減っている。野菜については県外からの野菜も支援している。助成
金などが人(人件費)に対して出せないことが問題。
安斉徹さん(飯舘村住民、伊達市の仮設住宅に避難)
先日原発から4kmの飯館村の自宅で測定したら4mSvだった。原発が爆発
した当時は5~6mSvあった。村民の3割が5か所の仮設住宅に、残り7割
が借り上げ住宅に住んでいる。村民どうしの繋がりはなくなった。27年度の
帰村方針が出されたが無理だ。400平方メートルに6億円をかけて除染され
たが半分ぐらいにしか下がらない、そして数カ月経つと元に戻る。そのままそ
っとしておいて欲しいが聞き入れてもらえない。居住困難区域は長泥のみ。村
民は県外に避難しろと国に言われるが出さない、村長は「放射能怖くない」人。
子どもを外で遊ばしている。原発推進派は今回の事故で死人は出ていないと言
うが、相馬の酪農家など私は5人の自殺者を知っている。アメリカの放射能専
門家が飯館村を訪れ、当局がモニタリング放射能を少なく見せていると暴露し
た。自民党の責任が重い。是非飯舘村に来てほしい。
渡辺ミヨ子さん(田村市借り上げ住宅住民)
田村市で有機農業を営んでいたが、宮城県の借り上げ住宅に避難している。
田村市は都路地区だけ避難指示が出ているが、他は帰宅が勧められ、早くも学
校が再開されている。住民の命を守る双葉町長はえらい。尖閣諸島・竹島とい
う小さな島のことで騒ぐ政府と中国の人たちに、「地球ー母なる土地」の宇宙
飛行士の言葉「宇宙には知性と愛情と調和があることを身を持って知った」を
信じて、小さな島で争うのは愚かなことだと言いたい。県外から有機農業野菜
を届けても誰にも喜ばれなかった。学校給食には今は田村の野菜は使わない。
井戸川克隆(双葉町町長)
脱原発のために闘う経産省前テントに敬意を表したい。私は放射能とは闘う
ものではなくそれから逃げるものだと考えている。現在の闘いは長い時間の中
の短い時間である。町民を何故故郷に戻さないか? 戦場に非武装の国民を置
いておく大将はいない、戦場には兵士を送るのみだ。福島県で進められる安心
教育が一番の加害である。県民は、政府・東電から嘘をつかれ、情報を後出し
されてきた。町民の家系を継承すること、町民の生命と財産を守ることが私の
使命だ。子供が安心して住める環境を取り戻すことが大事だ。子供を持つ母親
たちを県内に住まわせることは危険であり、そうすると私が加害者になる。放
射線量1mSvだった限度を20mSvに変えられてしまった。私たちの肉体の
除染をしてください。東電の加害責任も曖昧にされようとしている。「無主
物」はありえない、四日市や水俣に戻る。日本の人口が減って行くのだから、
電力の本当の需要予測をするべきだ。54基の核燃料の処理をどうするのか。
吉沢正巳さん(浪江町・希望の牧場代表)
浪江町で330頭の牛を飼う酪農家だった。福島原発の事故の時、爆発音を
聞き遠くの白煙を観た。飼っていた牛たちは出荷を断れた。3月18日に東電
に乗りこんで訴えた。私は東電に「逃げるな!自衛隊や消防と一緒に水をかけ
ろ」と叫んだ。農水省や保安院に訴えたが何もしてくれなかった。3月23日
から餌をやり続け「地獄のような光景」を見ている。1500頭の餓死と、
1000頭の殺処分指示だ。でも、したがえなかった。大事に育ててきた牛た
ちを何故殺せるか?私は夏まで餌をやり続けた。あちこちの牛舎に放置された
1500頭の牛が餓死した。牛飼い農家は皆ノイローゼに陥った。僕たちの町
はチェルノイブイリになってしまった。未だに30μSvもあって、牛たちは生
きている。死の街だ。絶望の街だ。浪江町は終わりだ。牛飼いとして人生をか
けて原発と闘う。この牛たちが原発事故の生き証人だ。僕たちは棄民だ。
椎名千恵子さん(原発いらない福島の女たち)
今も福島は深刻な状況が続いている。私たちは絶望を組織化されている。政
府も原発推進派も子供たちを外に連れ出そうとしている。商工会は1~4号機
以外の福島原発の再稼働を求めている。井戸川町長の「福島県庁を取り囲も
う」の提案に賛成だ。パリやドイツでもかんしょ踊りが踊られている。原発推
進派や政府と面と向かう人々の新たなつながりを作って行きたい。怒りの原点
となってきた経産省前テントを守り抜こう。
柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判の会)
子供たちを被爆から守るための集団疎開を求める裁判を始めた。子供たちの
被曝線量が7.8~17.8 mSvと1mSvの基準を大幅に超えている。郡山市
でも多数の子供たちがチェルノブイリの避難基準 を超える線量にさらされ
ている。14人の子供たちの避難の救済を求める裁判を起こした。そのために
国会議員アンケートも開始した。チェルノブイリでは4,000人の子供たち
が小児甲状腺がんになった。事故から5年後91年にソ連が残した最後の法律
「チェルノブイリ避難基準」ができた。
布施哲也さん(反原発地方自治体市民連盟)
私たちは3.11以前の2011年1月に準備会を発足した。電力会社から
電力を買わない運動を進めてきた。電力の料金体系が原発推進の金を集めるた
めの体系だからだ。東京都を含む自治体はじめ電力会社以外の電力を使う団体
が増えてきて電力の自由化が進んでいるが、さらに個人でも電力の購入先を選
べ る仕組みを広げていきたい。がれきを拡散するのでなく、福島の思いを拡
散しよう。
終了後、友人は「今日の話こそ首都圏のみんなに聞かせてやりたい。」と開口
一番に言った。台風ゆえか少人数の参加者でかつ同時動画中継も無かったのが
非常に残念だった。いずれ経産省前テントひろばサイトにアップされる記録ビ
デオを是非ご覧いただきたい。
(K.M)
2012年10月5日(金) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.~東電と渡り合う方法~
電気料金値上げに対する抵抗の意見交換会で聞いたいろいろな方法
(矢嶋理恵 たんぽぽ舎ボランティア)
★2.新聞・雑誌から
◆欧州全原発、安全面の改善必要 EU最終報告が判明(10月2日 東京新聞)
◆原発防災、135市町村対象
規制委員会が重点区域の拡大案示す(10月3日 朝日新聞)
★3.<テント日誌9/30(日)―経産省前テントひろば386日目>
福島を忘れない!福島とつながる! 福島の棄民政策を許すな!(K.M)
━━━━━━━
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┗■1.~東電と渡り合う方法~
│ 電気料金値上げに対する抵抗の意見交換会で聞いたいろいろな方法
└────(矢嶋理恵 たんぽぽ舎ボランティア)
先日、たんぽぽ舎で「電気料金値上げに対する抵抗」として、電気料金不払
いの意見交換会がありました。前から不払いの話は聞いていたけれど、電気が
止まってしまうのが怖くて、私はなかなか踏み切れずに自動引落のままでいた
のですが、ここでは本当に様々な方法が紹介されました。
1円だけ不払い。537円の不払い分を537枚の振込用紙で払う、太陽光発
電の分を払わない、そのうえ、1円過払いというのも。よく考えつくなぁ~~
というくらい面白い抵抗がありました。不払いだと、1円でも期限を過ぎたら
電気は止まるそうです。全くスリリングな生活しているものだなぁと思いまし
た。逆に過払いだと、東電も困ってしまうようで、集金に来いと言ったらくる
そうです。まぁやってみないとわかりません。
ちなみに9月だったか、不払いしても電気は止まらないという記事が流れま
したが、上意下達していないそうで、やっぱり止まるとか。あてにならないも
のですね。
いずれにしても自動引落にしていたのでは、何も言わないいいお客さんで終
わってしまうそうです。何か言いたかったら、まず振込用紙にすること。しか
も電信じゃなくて、窓口支払いにして、通信欄をフルに活用しようと。そのた
めの振込用紙を作ってきた方もいました。これは活用したいな。
東電に手間をかけさせるのもひとつですが、不払いあるいは過払いという行
動を通して、東電になにを訴えたいか、それが一番重要だそうです。自分の目
的をちゃんとおさえて、本末転倒しないようにということでした。
そうそう、不払いしていると、100ワットにするぞ、という脅しがあるそう
です。工事の人がきて、裸電球を取り付けていくのだとか。なんか可笑しくな
りました。
さて、これを聞いた次の日、居ても立ってもいられなくなり、旦那に「振込
にするよ!」と宣言して東電に電話したのでした。まだまだこれからです。
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
└────
◆欧州全原発、安全面の改善必要 EU最終報告が判明
(10月2日 東京新聞より)
【ブリュッセル=共同】東京電力福島第一原発事故を受けて欧州連合(EU)
が域内の全原子炉143基で実施した安全評価(ストレステスト)の最終報告
の概要が判明、福島の事故のような極限状態に対応するには「域内のほぼ全て
の原発で安全面での改善が必要」と結論付けていることが1日分かった。安全
性向上には最大で250億ユーロ(約2兆5千億円)が必要と見積もっている。
EU当局者が明らかにした。(中略)
テストは特に災害で電源が失われた場合の、原子炉冷却システムのバック
アップ体制を重視して実施された。その結果、多くの原発で非常用装備が不十
分だったり、設置の仕方に問題があったりすることが判明した。
電力需要の7割以上を原発に頼るフランスに対して最も多くの安全強化の勧
告が出された。(後略)
◆原発防災、135市町村対象
規制委員会が重点区域の拡大案示す(10月3日 朝日新聞)
原子力規制委員会は3日、原発事故が起きた際の住民避難などの対応を定め
た原子力災害対策指針の改定案を示した。事故時に避難や屋内退避できるよう
に備えておく重点区域をこれまでの、原発から半径8~10キロから、30キロに
拡大。これによって、対象市町村は45から135に増える。(中略)
指針案によると、これまで想定していなかった大量の放射性物質が飛散する
過酷事故を想定して防災計画をつくることを定めた。また、地震や津波も同時
発生する複合災害を想定した訓練の実施を求めている。(後略)
┏┓
┗■3.<テント日誌9/30(日)―経産省前テントひろば386日目>
│ 福島を忘れない!福島とつながる!
│ 福島の棄民政策を許すな!
└────(K.M)
9月30日(日) 晴のち大雨
台風17号が関東に近づいている日曜の午後(13時半~17時)、経産省
前テントひろば主催で「福島原発事故から学ぶ―脱原発のうねりの中 福島・
首都圏の集い―」が日比谷図書文化館コンベンションホールで開催され、次の
方々の生の声を聞いた。とくに井戸川双葉町長は、台風接近で予定の用件が延
期になったから、と急遽参加いただいた。
100名の参加者は、政府の福島のや動物に課している棄民政策に涙し、怒
りを覚え、脱原発への思いを新たにした。
発言者は次のとおり。
コーディネーター 上原公子さん(脱原発をざす首相会議・事務局長)
佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
安斉徹さん(飯舘村住民、伊達市の仮設住宅に避難)
渡辺ミヨ子さん(田村市借り上げ住宅住民)
井戸川克隆(双葉町町長)
吉沢正巳さん(浪江町・希望の牧場代表)
椎名千恵子さん(原発いらない福島の女たち)
柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判の会)
布施哲也さん(反原発地方自治体市民連盟)
各パネラーの発言のほんの一部を以下に紹介する。
佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
伊達市に避難していたが、今は川俣町のマンションに住んでいる。毎日が台
風が来たような生活を1年半送ってきた。放射線量も土壌も危険が解消せず、
あちこちにホットスポットがある。先日仮設住宅傍で18.8μSv(μシーベ
ルト)を観測した。母さんたちは日々「ここは大丈夫?」を確認 している。
私の昨年7月から現在まで積算線量計は1.9mSvだった。多くの人々が不
安の中で避難できないでいる。現地で闘ってきた人々が避難したために現地で
動ける人が減っている。野菜については県外からの野菜も支援している。助成
金などが人(人件費)に対して出せないことが問題。
安斉徹さん(飯舘村住民、伊達市の仮設住宅に避難)
先日原発から4kmの飯館村の自宅で測定したら4mSvだった。原発が爆発
した当時は5~6mSvあった。村民の3割が5か所の仮設住宅に、残り7割
が借り上げ住宅に住んでいる。村民どうしの繋がりはなくなった。27年度の
帰村方針が出されたが無理だ。400平方メートルに6億円をかけて除染され
たが半分ぐらいにしか下がらない、そして数カ月経つと元に戻る。そのままそ
っとしておいて欲しいが聞き入れてもらえない。居住困難区域は長泥のみ。村
民は県外に避難しろと国に言われるが出さない、村長は「放射能怖くない」人。
子どもを外で遊ばしている。原発推進派は今回の事故で死人は出ていないと言
うが、相馬の酪農家など私は5人の自殺者を知っている。アメリカの放射能専
門家が飯館村を訪れ、当局がモニタリング放射能を少なく見せていると暴露し
た。自民党の責任が重い。是非飯舘村に来てほしい。
渡辺ミヨ子さん(田村市借り上げ住宅住民)
田村市で有機農業を営んでいたが、宮城県の借り上げ住宅に避難している。
田村市は都路地区だけ避難指示が出ているが、他は帰宅が勧められ、早くも学
校が再開されている。住民の命を守る双葉町長はえらい。尖閣諸島・竹島とい
う小さな島のことで騒ぐ政府と中国の人たちに、「地球ー母なる土地」の宇宙
飛行士の言葉「宇宙には知性と愛情と調和があることを身を持って知った」を
信じて、小さな島で争うのは愚かなことだと言いたい。県外から有機農業野菜
を届けても誰にも喜ばれなかった。学校給食には今は田村の野菜は使わない。
井戸川克隆(双葉町町長)
脱原発のために闘う経産省前テントに敬意を表したい。私は放射能とは闘う
ものではなくそれから逃げるものだと考えている。現在の闘いは長い時間の中
の短い時間である。町民を何故故郷に戻さないか? 戦場に非武装の国民を置
いておく大将はいない、戦場には兵士を送るのみだ。福島県で進められる安心
教育が一番の加害である。県民は、政府・東電から嘘をつかれ、情報を後出し
されてきた。町民の家系を継承すること、町民の生命と財産を守ることが私の
使命だ。子供が安心して住める環境を取り戻すことが大事だ。子供を持つ母親
たちを県内に住まわせることは危険であり、そうすると私が加害者になる。放
射線量1mSvだった限度を20mSvに変えられてしまった。私たちの肉体の
除染をしてください。東電の加害責任も曖昧にされようとしている。「無主
物」はありえない、四日市や水俣に戻る。日本の人口が減って行くのだから、
電力の本当の需要予測をするべきだ。54基の核燃料の処理をどうするのか。
吉沢正巳さん(浪江町・希望の牧場代表)
浪江町で330頭の牛を飼う酪農家だった。福島原発の事故の時、爆発音を
聞き遠くの白煙を観た。飼っていた牛たちは出荷を断れた。3月18日に東電
に乗りこんで訴えた。私は東電に「逃げるな!自衛隊や消防と一緒に水をかけ
ろ」と叫んだ。農水省や保安院に訴えたが何もしてくれなかった。3月23日
から餌をやり続け「地獄のような光景」を見ている。1500頭の餓死と、
1000頭の殺処分指示だ。でも、したがえなかった。大事に育ててきた牛た
ちを何故殺せるか?私は夏まで餌をやり続けた。あちこちの牛舎に放置された
1500頭の牛が餓死した。牛飼い農家は皆ノイローゼに陥った。僕たちの町
はチェルノイブイリになってしまった。未だに30μSvもあって、牛たちは生
きている。死の街だ。絶望の街だ。浪江町は終わりだ。牛飼いとして人生をか
けて原発と闘う。この牛たちが原発事故の生き証人だ。僕たちは棄民だ。
椎名千恵子さん(原発いらない福島の女たち)
今も福島は深刻な状況が続いている。私たちは絶望を組織化されている。政
府も原発推進派も子供たちを外に連れ出そうとしている。商工会は1~4号機
以外の福島原発の再稼働を求めている。井戸川町長の「福島県庁を取り囲も
う」の提案に賛成だ。パリやドイツでもかんしょ踊りが踊られている。原発推
進派や政府と面と向かう人々の新たなつながりを作って行きたい。怒りの原点
となってきた経産省前テントを守り抜こう。
柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判の会)
子供たちを被爆から守るための集団疎開を求める裁判を始めた。子供たちの
被曝線量が7.8~17.8 mSvと1mSvの基準を大幅に超えている。郡山市
でも多数の子供たちがチェルノブイリの避難基準 を超える線量にさらされ
ている。14人の子供たちの避難の救済を求める裁判を起こした。そのために
国会議員アンケートも開始した。チェルノブイリでは4,000人の子供たち
が小児甲状腺がんになった。事故から5年後91年にソ連が残した最後の法律
「チェルノブイリ避難基準」ができた。
布施哲也さん(反原発地方自治体市民連盟)
私たちは3.11以前の2011年1月に準備会を発足した。電力会社から
電力を買わない運動を進めてきた。電力の料金体系が原発推進の金を集めるた
めの体系だからだ。東京都を含む自治体はじめ電力会社以外の電力を使う団体
が増えてきて電力の自由化が進んでいるが、さらに個人でも電力の購入先を選
べ る仕組みを広げていきたい。がれきを拡散するのでなく、福島の思いを拡
散しよう。
終了後、友人は「今日の話こそ首都圏のみんなに聞かせてやりたい。」と開口
一番に言った。台風ゆえか少人数の参加者でかつ同時動画中継も無かったのが
非常に残念だった。いずれ経産省前テントひろばサイトにアップされる記録ビ
デオを是非ご覧いただきたい。
(K.M)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1599】
2012年10月4日(木)その2地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.経団連のような原発マフィア団体は解散せよ
原発利権の集合体が牛耳る経済界など要らない(山崎久隆)
★2.再稼働阻止は市民と議員の運動で - 自治体力は連続講座から
10月16日(火)上原ひろ子さん講演会(反原発自治体議員・市民連盟)
★3.インド政府が不当にも空港で入国を拒否した、
クダンクラム原発反対運動に連帯して訪問した日本人、入国できず。
(ノーニュークス・アジアフォーラムの記事から)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
10月13日(土)10時から、『さようなら原発・市川市民のつどい』
市川市市民会館(本八幡駅北口徒歩8分、京成八幡駅徒歩5分)
★5.新聞・雑誌から
どうなる国会の事後同意 信頼回復ほど遠く
原発担当相も消極的。野党反発、民主内にも異論(10/4 東京新聞)
━━━━━━━
10月5日(金)は18:00~20:00にたんぽぽ舎も参加します。もう1つある首相官邸「裏」からの抗議行動も紹介します
(呼びかけ) 木村(連絡先:080-5062-4196)
(日時)10月5日(金) 18時30分~19時30分
(集合場所) 首相官邸「裏」
(官邸西側、地下鉄銀座線・南北線の溜池山王駅7番出口すぐ、首相官邸と山王パークタワーとの間の歩道)
┏┓
┗■1.経団連のような原発マフィア団体は解散せよ
│ 原発利権の集合体が牛耳る経済界など要らない
└────(山崎久隆)
「千年に一度の津波に耐えているのはすばらしいこと。原子力行政はもっと
胸を張るべきだ」(昨年3/17北海道新聞)放射能をまき散らし、人々が各地を
逃げ回っているさなかの2011年3月16日に、この言葉を発したのは米倉経団連
会長。続いて4月7日には「関東大震災の数十倍の規模にのぼることも考慮す
れば東電だけに責任を負わせるべきではなく、国が(主導して)損害賠償に対
応すべきだ」(毎日新聞)とも発言。
原倍法の免責は適用されないことさえ認識できない経営者。国による東電支
援とは税金の投入に他ならず、国民負担をもって償えと言うに等しい。だった
ら法人税を上げるのかと問われればそれは拒否するだろう。
こんな愚か者達が日本の産業界を牛耳り、原子力マフィアの動力源になって
いる。これだけでも原子力を延命させてはならない理由になろうというもの。
危険きわまりない核をもてあそぶ(利潤追求の道具にする)経団連会長のよ
うな存在がある限り、原発の再稼働は第2、第3のフクシマを引き起こすだけ
だ。
この経団連にノーを突きつけたのはグリーンピース・ジャパン。
今週のお知らせより抜粋。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
脱原発は「国益を損ねる」として原発ゼロ政策に反発している経団連。
しかし実際には、原発依存をやめ、省エネ・自然エネルギー中心へと舵を切
る政策次第で、電力供給を犠牲にすることなく新しい産業や雇用をつくり、エ
ネルギー自給率引き上げによって国内で循環するお金を増やし、さらに中長期
的な電力コストも低減できます。
このことは、グリーンピースの『自然エネルギー革命シナリオ』をはじめ、
研究・実例が既に数多く紹介されています。
そこで、グリーンピースでは9月25日に経団連・米倉弘昌会長宛てに、
今一番求められている企業の社会的責任を問う書簡を送りました。
書簡の詳細はこちらのプレスリリースでご覧下さい。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2012412/pr20120925/
大きな政治力を持つという経団連ですが、昨年の原発事故以降、脱原発を求
める市民の力は、今や政治を動かすまでに膨らんでいます。
経団連の中でも、はっきりとエネルギー政策に対して意思表明をしたのは全
133団体中わずかに33団体。経済界も決して一枚岩ではないのです。
そしてその経済界を支えているのは、消費者である市民の皆さまなのです。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
┏┓
┗■2.再稼働阻止は市民と議員の運動で - 自治体力は連続講座から
│ 10月16日(火)上原ひろ子さん講演会
└────(反原発自治体議員・市民連盟 布施哲也)
大飯原発再稼働は地元のおおい町と福井県が了解したからだというが、この
「地元」は曲者で、電力会社や国から公然・非公然の多額のカネを受け取って
きたので、そのカネに縛られて思考停止状態となっている。でも、それほど恩
恵を受けて来なかった周辺自治体は様相が違う。
緊急時防護措置区域を30キロ圏に拡するそうだが、そうなると、関係する自
治体は格段に増えるし、その発言力も強くなる。
私たちは、自治体に関わる連続講座を実施するとともに、周辺自治体とその
議会への要請を実行します。講師は、脱原発首長会議の結成に大きな役割を果
たした元国立市長の上原ひろ子さんと、静岡県湖西市長の三上元さんです。ま
た、川俣町山木屋地区の子どもたちを受け入れている、地元出身の門馬ひで子
さん(羽村市議)の講演も計画しています。
※ 上原ひろ子さん講演会 10月16日(火)午後6時45分から
※ 会場「スペースたんぽぽ」(千代田区区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
※ 主催 反原発自治体議員・市民連盟(布施哲也)
┏┓
┗■3.インド政府が不当にも空港で入国を拒否した、
│ クダンクラム原発反対運動に連帯して訪問した日本人、入国できず。
└────(ノーニュークス・アジアフォーラムの記事から)
~9月10日にインドのクダンクラム原発で平和的な抗議デモに対する大弾圧が
ありました。クダンクラムの人々は世界に連帯を呼び掛けており、私たちも
9月25日にインドを訪問しようとしました。しかし、下記の書簡に書いたような出来事があり、入国拒否され強制送還となりました。(中略)
私たちのような小さな個人を標的にして入国を拒否するような、秘密主義と非民主的な態度がいったい何をもたらすのか、強い懸念を覚えます。そのような閉鎖された文脈の中で、武装警官隊が民衆に催涙ガスやこん棒で襲いかかり、力で民衆を抑え込みながら核がさらに膨張していくことに恐怖を感じます~
(ノーニュークス・アジアフォーラムが発信した英文の書簡の日本語訳を
抜粋で紹介します。全文はホームページをご覧ください
http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/118a.htm )
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
核のない未来をめざす友人たちへ
タミルナドゥ州で、クダンクラム原発に反対する歴史的な運動が続いていま
す。世界中の人々が、その闘いに感銘を受け、連帯の意を表明したいと思って
います。
私たちも、連帯の思いを伝えるため9月25日にインドを訪問しようとしま
したが、チェンナイ空港で入国を拒否されました。1時間以上に及ぶ取り調べ
の後、入国拒否の書類に書かれたことばは「Inadmissible person(容認しが
たい人物)」でした。欧米から核の商人を次々と呼びこんでいるインド政府が、
私たちのような小さな市民の入国を拒否したことは、許されることではありま
せん。私たちの経験を皆さんにも知っていただきたくてこの手紙を書いていま
す。(中略)
「あなたたちが国内線を予約したことはもうわかっている。だから、いくんだ
ろう?誰があなたたちを招待した? 今ここの到着ゲートで待っているのは誰
だ? トゥティコリン空港に誰が迎えに来る? 彼らの名前を言いなさい。電話
番号も言いなさい。抗議行動に参加するんだろう!」彼らは大声で矢継ぎ早に
質問してきました。そしてさらに驚いたことに、彼らはすでに私たちのインド
の友人たちの名前を知っていたのです。私たちは恐怖を感じました。友人たち
に何かが起きるのではないかと感じたのです。私たちは答えませんでした。
(中略)
原発に賛成する科学者や、原子力産業から金をもらった人々が次々とインド
を訪れ、原発を擁護する発言を行っていることはよく知られています。こうし
た人々のインド訪問は、インド政府によって許可されて行われているというよ
りは、奨励されて行われています。インドが民主主義を標榜するなら、反対の
見解を述べることも奨励されてしかるべきなのではないでしょうか。
(中略)
インド政府が私たちを入国拒否とし、インドの人々が私たちのために温めてい
てくれたもてなしの気持ちを無にしたことは、本当に残念なことです。民主主
義の社会においては、とりわけ原発のように複雑な問題を含んだ技術について
は、抑圧されない雰囲気の中で、自由で公平な議論を尽くす必要があります。
インドの原発推進側に、自由で公平な議論への準備ができていないことは明ら
かです。(中略)
原発に関して自分たちとは違う意見を持っているというだけでインド政府が
私たちを入国拒否にしたことは、民主的な理想や言論の自由に関して脆弱であ
ることの表れではないでしょうか。私たちは、このように秘密主義に貫かれた
抑圧的な文脈の中で、原発のような危険な技術を導入することの結果を考える
と、非常に恐ろしく感じます。
今回、私たちはクダンクラムの人々や、クダンクラムの人々に心を寄せる
人々に会うことができませんでした。彼らに会えなかったことは、本当に残念
でした。しかし入国を拒否されたことによって、私たちの懸念はさらに強まり、
連帯の思いはさらに強まりました。原発推進側は、世界規模で緊密に連携して
います。そして、核の被害にも国境はありません。ならば私たちも、国や言語
の違いを超えて、何千、何万の仲間たちが手をつなぎ合って、核のない未来の
ために共に闘いましょう。 次の機会にインドでお会いできることを願ってい
ます。
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┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆『さようなら原発・市川市民のつどい』
福島原発事故の影響は? 放射能汚染の影響は?
内部被ばくの影響は? すべての原発を廃炉にするには?
日時 2012年10月13日(土)10時開会(9時半開場)
会場 市川市市民会館(本八幡駅北口徒歩8分、京成八幡駅徒歩5分)
第1部 映画上映とフリートーク
10:10~11:30 映画上映「内部被ばくを生き抜く」(鎌仲監督最新作)
11:30~11:50 フリートーク
第2部 講演のつどい
12:30~13:30 「おしどり」マコさん&ケンさん
13:40~14:20 桜井勝延南相馬市長
14:20~14:50 桜井市長と保坂展人世田谷区長 対談
司会 上原公子さん(前国立市長)
14:50~15:00 質問
第3部 映画上映
15:20~16:40 映画上映「内部被ばくを生き抜く(鎌仲監督最新作)
16:40 閉会
参加費 前売券1000円 当日券1200円 高校生500円 中学生以下 無料
チケット申込み 電話047-302-0012 メールsyouji.nakamura0408@gmail.com
主催 「さようなら原発・市川市民のつどい」実行委員会
┏┓
┗■5.新聞・雑誌から
└────
◆どうなる国会の事後同意 信頼回復ほど遠く
原発担当相も消極的。野党反発、民主内にも異論
(10月4日 東京新聞「こちら特報部」より)
今月中には臨時国会が開かれる見通しだが、国会同意が必要なのに「緊急事
態」を理由に、首相権限で任命された原子力規制委員会の委員人問題はどうな
るのか。(中略)
しかし、連立を組む国民新党の事務局は「国会にかけるべきだ」と主張する。
自民党の政務調査会は「政府が同意を求めてくるのが筋。そうでない場合、ど
の程度、どう対応を取るかは不明」と回答。公明、社民、みんな、たちあがれ
日本、新党きづなは「今後の対応は未定」とし、国民の生活が第一の事務局は
「党所属の議員の多くがこのままでいいのか、と言っている」と答えた。(中
略)
超党派議連「原発ゼロの会」に参加する公明党の加藤修一参議院議員は「国
会軽視もはなはだしい」と憤る。「野田首相は昨年末、冷温停止状態で事故の
収束を宣言した。緊急事態と言い訳するのは矛盾するのでは」(中略)
同じく民主党の初鹿あきひろ衆議院議員は「党内でも人事の内容自体に反対
する議員が多かった。国会の原発事故調査委員会で委員長を務めた黒川清氏ら
を委員にすればよいのに」と語っている。
2012年10月4日(木)その2地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.経団連のような原発マフィア団体は解散せよ
原発利権の集合体が牛耳る経済界など要らない(山崎久隆)
★2.再稼働阻止は市民と議員の運動で - 自治体力は連続講座から
10月16日(火)上原ひろ子さん講演会(反原発自治体議員・市民連盟)
★3.インド政府が不当にも空港で入国を拒否した、
クダンクラム原発反対運動に連帯して訪問した日本人、入国できず。
(ノーニュークス・アジアフォーラムの記事から)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
10月13日(土)10時から、『さようなら原発・市川市民のつどい』
市川市市民会館(本八幡駅北口徒歩8分、京成八幡駅徒歩5分)
★5.新聞・雑誌から
どうなる国会の事後同意 信頼回復ほど遠く
原発担当相も消極的。野党反発、民主内にも異論(10/4 東京新聞)
━━━━━━━
10月5日(金)は18:00~20:00にたんぽぽ舎も参加します。もう1つある首相官邸「裏」からの抗議行動も紹介します
(呼びかけ) 木村(連絡先:080-5062-4196)
(日時)10月5日(金) 18時30分~19時30分
(集合場所) 首相官邸「裏」
(官邸西側、地下鉄銀座線・南北線の溜池山王駅7番出口すぐ、首相官邸と山王パークタワーとの間の歩道)
┏┓
┗■1.経団連のような原発マフィア団体は解散せよ
│ 原発利権の集合体が牛耳る経済界など要らない
└────(山崎久隆)
「千年に一度の津波に耐えているのはすばらしいこと。原子力行政はもっと
胸を張るべきだ」(昨年3/17北海道新聞)放射能をまき散らし、人々が各地を
逃げ回っているさなかの2011年3月16日に、この言葉を発したのは米倉経団連
会長。続いて4月7日には「関東大震災の数十倍の規模にのぼることも考慮す
れば東電だけに責任を負わせるべきではなく、国が(主導して)損害賠償に対
応すべきだ」(毎日新聞)とも発言。
原倍法の免責は適用されないことさえ認識できない経営者。国による東電支
援とは税金の投入に他ならず、国民負担をもって償えと言うに等しい。だった
ら法人税を上げるのかと問われればそれは拒否するだろう。
こんな愚か者達が日本の産業界を牛耳り、原子力マフィアの動力源になって
いる。これだけでも原子力を延命させてはならない理由になろうというもの。
危険きわまりない核をもてあそぶ(利潤追求の道具にする)経団連会長のよ
うな存在がある限り、原発の再稼働は第2、第3のフクシマを引き起こすだけ
だ。
この経団連にノーを突きつけたのはグリーンピース・ジャパン。
今週のお知らせより抜粋。
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脱原発は「国益を損ねる」として原発ゼロ政策に反発している経団連。
しかし実際には、原発依存をやめ、省エネ・自然エネルギー中心へと舵を切
る政策次第で、電力供給を犠牲にすることなく新しい産業や雇用をつくり、エ
ネルギー自給率引き上げによって国内で循環するお金を増やし、さらに中長期
的な電力コストも低減できます。
このことは、グリーンピースの『自然エネルギー革命シナリオ』をはじめ、
研究・実例が既に数多く紹介されています。
そこで、グリーンピースでは9月25日に経団連・米倉弘昌会長宛てに、
今一番求められている企業の社会的責任を問う書簡を送りました。
書簡の詳細はこちらのプレスリリースでご覧下さい。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2012412/pr20120925/
大きな政治力を持つという経団連ですが、昨年の原発事故以降、脱原発を求
める市民の力は、今や政治を動かすまでに膨らんでいます。
経団連の中でも、はっきりとエネルギー政策に対して意思表明をしたのは全
133団体中わずかに33団体。経済界も決して一枚岩ではないのです。
そしてその経済界を支えているのは、消費者である市民の皆さまなのです。
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┗■2.再稼働阻止は市民と議員の運動で - 自治体力は連続講座から
│ 10月16日(火)上原ひろ子さん講演会
└────(反原発自治体議員・市民連盟 布施哲也)
大飯原発再稼働は地元のおおい町と福井県が了解したからだというが、この
「地元」は曲者で、電力会社や国から公然・非公然の多額のカネを受け取って
きたので、そのカネに縛られて思考停止状態となっている。でも、それほど恩
恵を受けて来なかった周辺自治体は様相が違う。
緊急時防護措置区域を30キロ圏に拡するそうだが、そうなると、関係する自
治体は格段に増えるし、その発言力も強くなる。
私たちは、自治体に関わる連続講座を実施するとともに、周辺自治体とその
議会への要請を実行します。講師は、脱原発首長会議の結成に大きな役割を果
たした元国立市長の上原ひろ子さんと、静岡県湖西市長の三上元さんです。ま
た、川俣町山木屋地区の子どもたちを受け入れている、地元出身の門馬ひで子
さん(羽村市議)の講演も計画しています。
※ 上原ひろ子さん講演会 10月16日(火)午後6時45分から
※ 会場「スペースたんぽぽ」(千代田区区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
※ 主催 反原発自治体議員・市民連盟(布施哲也)
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┗■3.インド政府が不当にも空港で入国を拒否した、
│ クダンクラム原発反対運動に連帯して訪問した日本人、入国できず。
└────(ノーニュークス・アジアフォーラムの記事から)
~9月10日にインドのクダンクラム原発で平和的な抗議デモに対する大弾圧が
ありました。クダンクラムの人々は世界に連帯を呼び掛けており、私たちも
9月25日にインドを訪問しようとしました。しかし、下記の書簡に書いたような出来事があり、入国拒否され強制送還となりました。(中略)
私たちのような小さな個人を標的にして入国を拒否するような、秘密主義と非民主的な態度がいったい何をもたらすのか、強い懸念を覚えます。そのような閉鎖された文脈の中で、武装警官隊が民衆に催涙ガスやこん棒で襲いかかり、力で民衆を抑え込みながら核がさらに膨張していくことに恐怖を感じます~
(ノーニュークス・アジアフォーラムが発信した英文の書簡の日本語訳を
抜粋で紹介します。全文はホームページをご覧ください
http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/118a.htm )
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核のない未来をめざす友人たちへ
タミルナドゥ州で、クダンクラム原発に反対する歴史的な運動が続いていま
す。世界中の人々が、その闘いに感銘を受け、連帯の意を表明したいと思って
います。
私たちも、連帯の思いを伝えるため9月25日にインドを訪問しようとしま
したが、チェンナイ空港で入国を拒否されました。1時間以上に及ぶ取り調べ
の後、入国拒否の書類に書かれたことばは「Inadmissible person(容認しが
たい人物)」でした。欧米から核の商人を次々と呼びこんでいるインド政府が、
私たちのような小さな市民の入国を拒否したことは、許されることではありま
せん。私たちの経験を皆さんにも知っていただきたくてこの手紙を書いていま
す。(中略)
「あなたたちが国内線を予約したことはもうわかっている。だから、いくんだ
ろう?誰があなたたちを招待した? 今ここの到着ゲートで待っているのは誰
だ? トゥティコリン空港に誰が迎えに来る? 彼らの名前を言いなさい。電話
番号も言いなさい。抗議行動に参加するんだろう!」彼らは大声で矢継ぎ早に
質問してきました。そしてさらに驚いたことに、彼らはすでに私たちのインド
の友人たちの名前を知っていたのです。私たちは恐怖を感じました。友人たち
に何かが起きるのではないかと感じたのです。私たちは答えませんでした。
(中略)
原発に賛成する科学者や、原子力産業から金をもらった人々が次々とインド
を訪れ、原発を擁護する発言を行っていることはよく知られています。こうし
た人々のインド訪問は、インド政府によって許可されて行われているというよ
りは、奨励されて行われています。インドが民主主義を標榜するなら、反対の
見解を述べることも奨励されてしかるべきなのではないでしょうか。
(中略)
インド政府が私たちを入国拒否とし、インドの人々が私たちのために温めてい
てくれたもてなしの気持ちを無にしたことは、本当に残念なことです。民主主
義の社会においては、とりわけ原発のように複雑な問題を含んだ技術について
は、抑圧されない雰囲気の中で、自由で公平な議論を尽くす必要があります。
インドの原発推進側に、自由で公平な議論への準備ができていないことは明ら
かです。(中略)
原発に関して自分たちとは違う意見を持っているというだけでインド政府が
私たちを入国拒否にしたことは、民主的な理想や言論の自由に関して脆弱であ
ることの表れではないでしょうか。私たちは、このように秘密主義に貫かれた
抑圧的な文脈の中で、原発のような危険な技術を導入することの結果を考える
と、非常に恐ろしく感じます。
今回、私たちはクダンクラムの人々や、クダンクラムの人々に心を寄せる
人々に会うことができませんでした。彼らに会えなかったことは、本当に残念
でした。しかし入国を拒否されたことによって、私たちの懸念はさらに強まり、
連帯の思いはさらに強まりました。原発推進側は、世界規模で緊密に連携して
います。そして、核の被害にも国境はありません。ならば私たちも、国や言語
の違いを超えて、何千、何万の仲間たちが手をつなぎ合って、核のない未来の
ために共に闘いましょう。 次の機会にインドでお会いできることを願ってい
ます。
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┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆『さようなら原発・市川市民のつどい』
福島原発事故の影響は? 放射能汚染の影響は?
内部被ばくの影響は? すべての原発を廃炉にするには?
日時 2012年10月13日(土)10時開会(9時半開場)
会場 市川市市民会館(本八幡駅北口徒歩8分、京成八幡駅徒歩5分)
第1部 映画上映とフリートーク
10:10~11:30 映画上映「内部被ばくを生き抜く」(鎌仲監督最新作)
11:30~11:50 フリートーク
第2部 講演のつどい
12:30~13:30 「おしどり」マコさん&ケンさん
13:40~14:20 桜井勝延南相馬市長
14:20~14:50 桜井市長と保坂展人世田谷区長 対談
司会 上原公子さん(前国立市長)
14:50~15:00 質問
第3部 映画上映
15:20~16:40 映画上映「内部被ばくを生き抜く(鎌仲監督最新作)
16:40 閉会
参加費 前売券1000円 当日券1200円 高校生500円 中学生以下 無料
チケット申込み 電話047-302-0012 メールsyouji.nakamura0408@gmail.com
主催 「さようなら原発・市川市民のつどい」実行委員会
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┗■5.新聞・雑誌から
└────
◆どうなる国会の事後同意 信頼回復ほど遠く
原発担当相も消極的。野党反発、民主内にも異論
(10月4日 東京新聞「こちら特報部」より)
今月中には臨時国会が開かれる見通しだが、国会同意が必要なのに「緊急事
態」を理由に、首相権限で任命された原子力規制委員会の委員人問題はどうな
るのか。(中略)
しかし、連立を組む国民新党の事務局は「国会にかけるべきだ」と主張する。
自民党の政務調査会は「政府が同意を求めてくるのが筋。そうでない場合、ど
の程度、どう対応を取るかは不明」と回答。公明、社民、みんな、たちあがれ
日本、新党きづなは「今後の対応は未定」とし、国民の生活が第一の事務局は
「党所属の議員の多くがこのままでいいのか、と言っている」と答えた。(中
略)
超党派議連「原発ゼロの会」に参加する公明党の加藤修一参議院議員は「国
会軽視もはなはだしい」と憤る。「野田首相は昨年末、冷温停止状態で事故の
収束を宣言した。緊急事態と言い訳するのは矛盾するのでは」(中略)
同じく民主党の初鹿あきひろ衆議院議員は「党内でも人事の内容自体に反対
する議員が多かった。国会の原発事故調査委員会で委員長を務めた黒川清氏ら
を委員にすればよいのに」と語っている。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1598】
2012年10月4日(木) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.ふくしま集団疎開裁判10.1仙台アクションに参加して
- 子供たちを直ちに避難させろ -(さよなら原発みなと 栄木忠良)
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇「ソーシャルメディア」 超えられるか、マスメディアを!
10月6日(土)13:30~、横浜、講師・岩上安身さん、要予約
◇「いま福島で何が起きているか、これからの福島支援で問われるもの」
10月8日(月・祝)午後2時半~、早稲田奉仕園
★3.新聞・雑誌から
◇『ゲンパツイラナイ』 文京区でアート展
チェルノブイリ被災地の写真 絵本作家がコラージュ(9月29日東京新聞)
◇環境税きょう導入、消費者じわり負担増
原油、電気、ガス代に上乗せ (10月1日 茨城新聞より)
★4.<テント日誌9/29(土)-経産省前テントひろば385日目>
9月21日~22日「泊原発再稼働反対」集会に参加して(T・K)
━━━━━━━
◆あす10/5(金)18:00~20:00『大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議』
首相官邸前および永田町・霞が関一帯(霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅を
ご利用ください)【呼びかけ】首都圏反原発連合
http://coalitionagainstnukes.jp/?p=1424
━━━━━━━
┏┓
┗■1.ふくしま集団疎開裁判10.1仙台アクションに参加して
│ - 子供たちを直ちに避難させろ -
└────(さよなら原発みなと 栄木忠良)
郡山の小・中学生14名が郡山市に対して避難を求める裁判を起こしました。
福島地裁郡山支部は放射能の危険基準は100ミリシーベルト/年という説を持ち
出して、不当にも避難を認めませんでした。
この裁判を通して子供たちを疎開・避難させる大きな社会運動を巻き起こす
必要があります。郡山市の大半はウクライナ等では強制移住地域か移住勧告地
域に該当します。また福島の子供たちの43%が甲状腺にしこりやのう胞があり
ます。一刻の猶予もありません。
仙台高裁の審理がある10月1日に東京からバスをチャーターして支援に行く
ことになりました。平日で6時半集合、そして台風の襲来予想も重なり、厳し
い条件でしたが35人が集まり仙台に向かいました。会場の勾当台公園には200
人近い人が集まり、志賀原発の差止め判決を出した元判事の井戸弁護士や武藤
類子さんなどの訴えがあり、また肉離れを起こした山本太郎さんは車いすで駆
けつけました。
集会後は地元仙台、福島、そして東京のグループが一緒になり高裁近くの肴
町公園までデモ行進しましたが、街の中心の商店街を通り、また警官もほとん
どいなく解放感あふれるデモとなりました。裁判に向かう弁護士や傍聴の人を
拍手で見送った後は、せんだいメディアテークで交流会が開かれました。一部
の人は残りましたが、東京グループの大半はバスの都合で途中で退席すること
になり、拍手で送られながら帰途に着きました。
その後入った裁判の状況は不当な一審判決が覆る可能性もあるとの事でした。
むろん予断は許せません。
今回の仙台行ではテント広場に大変お世話になりました。ご支援ご協力に御
礼申し上げます。
疎開裁判グループは毎週金曜日に午後5時から文科省前、午後7時半ごろ
から財務省上で集会を開いています。ご参加ください。
・ふくしま集団疎開裁判のブログ http://fukusima-sokai.blogspot.com/
・地裁(一審)で出された「却下」判決
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/111216decision.pdf
・裁判所に提出された書面一覧
http://song-deborah.com/copyright/Japaninfrige/Fukushima-sokai-case.htm
・裁判の争点一覧 http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110918summary.htm
┏┓
┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆「ソーシャルメディア」 超えられるか、マスメディアを!
原発、大増税、 TPP、オスプレイなど、国論を二分する大問題の数々。
あなたはどこから情報を得ていますか?
あなたにとってソーシャルメディアとは?
【講師】岩上安身さん(早稲田大学卒、フリージャーナリスト、IWJ代表)
日時 2012年10月6日(土)13:15開場 講演13:30~16:30
場所 かながわ県民サポートセンター301号(横浜駅西口ヨドバシカメラ
裏) 参加費:800円
会場の都合上(90人収容)、申し込み制とさせていただきます。
メールの件名として「岩上安身さん講演会申込」と書いてください。
予約メール tokimitukai@gmail.com
主催 時を見つめる会 http://www.facebook.com/tokimitu
問い合わせ先 tokimitukai@gmail.com
◆-『福島と生きる』出版記念企画-
「いま福島で何が起きているか、これからの福島支援で問われるもの」
日時 10月8日(月・祝)午後2時半~5時
場所 早稲田奉仕園アバコビル6F スカイラウンジ
(東京都新宿区西早稲田2-3-18)地下鉄東西線・早稲田駅 徒歩5分
地図 http://www.hoshien.or.jp/map/map.html
参加費:500円(予約不要)
【スピーカー】
谷山由子(日本国際ボランティアセンター)
「南相馬での復興FM・仮設支援活動の今後」
小松豊明(シャプラニール)
「いわき市における被災者の現状と支援活動のこれから」
渡辺瑛莉(FoE Japan )
「被災者支援の確立に向けて:原発事故子ども・被災者支援法を中心に」
竹内俊之(国際協力NGOセンター)
「国際協力NGOネットワークとしてのJANICの福島支援:現状と今後の
課題」
コーディネータ 中野憲志・藤岡美恵子
主催 〈NGOと社会〉の会
問い合わせ:㈱新評論編集部・〈NGOと社会〉の会事務局
Tel. 03-3202-7391 / Fax. 03-3202-5832
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から(2点)
└────
◆『ゲンパツイラナイ』 文京区でアート展
チェルノブイリ被災地の写真 絵本作家がコラージュ
(9月29日 東京新聞より)
絵本作家のスズキコージさん(六四)がチェルノブイリ原発事故の被災地の
写真を材料にコラージュした作品「ゲンパツイラナイ展」が、文京区根津の
ギャラリー「汐花」(せっか)で開かれている。すべての作品に「NO NUKES!」
など脱原発を訴えるメッセージを書き込んだ。10月21日まで。
◆環境税きょう導入、消費者じわり負担増
原油、電気、ガス代に上乗せ(10月1日 茨城新聞より)
二酸化炭素(CO2)の排出を減らすため、石油やガスなどの化石燃料に課税
する「地球温暖化対策(環境税)が1日から導入される。増税分はガソリンや
電気、ガス代に上乗せされ、消費者の負担は増しそうだ。ただ県内の販売業者
からは「簡単に価格転嫁できず、業界でかぶる部分がかなり出てくる。経営悪
化の要因になる」と早くも負担軽減を求める声も出ている。(後略)
<環境税とは> 地球温暖化の原因となるCO2を減らすために、化石燃料の
石油、石炭、ガスなどに課す税金。輸入の場合は石油精製会社など輸入業者が
国に税金を納める。環境省は1990年比で2020年にCO2を最大2.2%減らす効果が
あると見込む。16年度には増税総額は年2623億円となり、太陽光や風力発電な
ど再生可能エネルギーの普及や省エネ対策費にあてる。
┏┓
┗■4.<テント日誌9/29(土)-経産省前テントひろば385日目>
│ 9月21日~22日「泊原発再稼働反対」集会に参加して
└────(T・K)
経産省前テントひろばを支援しておられる方々の貴重なカンパで北海道泊原
発反対集会に派遣してくださったことを感謝申し上げます。
全道や国内各地から約600人の方々が来られ、明るい展望をもって行動を続
けていくことを確認しあった。
9月21日金曜日、羽田から新千歳空港スカイマーク格安で出発した。たんぱ
ぽ舎のOさんを待ち合わせ、高速バスで北海道庁前の集会に行くように現地の
方からの知らせであった。手動車椅子を介助していただき6時過ぎに集会に参
加できた。
暗い歩道には、車から電気を取り出し明かりを灯しトラメガで数本使い反対
集会をしておられた。主催者発表では600人であった。学生も大勢おられ若い
方々が多かった。私も発言を求められたので、「一年前から経産省前でテント
ひろばを創り反対運動に命をかけて活動しておられる40年前若者だった『若者
を中心に』守っている。今では毎週金曜日には二万人から20万人くらい首相官
邸前、経産省前、文科省前等々に行動をする仲間がいるので、勇気を持って活
動していただきたい」と述べた。
その後、福島の子どもの健康調査をされている内科医師の報告がホテルのレ
ストランであるというので、参加した。わずか7が月で甲状腺異常が35.8
%ありその数は今ではもっと上がっているとのことであり、将来の発がん率は
計り知れない恐怖であると発言された。チェノブイリでは10年で0.5%であ
ったのに、速やかに待避をする責任を政府電力会社は逃れているのは大きな社
会不安である。
翌日22日土曜日、札幌駅裏にバス1台を借り切り泊原発ゲート前の海水浴場
砂浜に出発した。全道および福島、仙台等の方々約600人集会であった。主催
者の一人は役場職員をしながら30年前から反対運動をしている方であった。福
島の惨状を見て今頃ようやく役場も危機感を持っているとのことである。しか
し、北電は相変わらずの応対であるそうだ。
現地の方の発言は「泊」の海から巨大な魚が捕れ奇形魚が揚がり気持ちが悪
くて食せないと言う。原発労働者の子どもの心臓疾患が多く、この地域の発が
ん率は北海道では一番の高率だそうだ。
ある方の話では、青森県大間の原発が稼働するとリサイクル燃料を使用する
から毒性は4倍である。断層上にあるので「グラ~~、ズル~~」と地震が来
て事故を起こせば、函館市は30キロなので壊滅するし北海道の半分は人が住め
なくなる、当然東北の半分も放浪の運命だそうだ。政府が国民の生命をモテア
ゾブ、一企業である電力会社が財産も命おも運命を崖っぷちに置く権利と自由
があるのだろうかと。
ある学生は、福島の破壊原発は水をかけているだけで根本的解決を見ない。
また大きな地震が来て広島原爆の4000から5000倍の放射能を放出すると日本は
壊滅するし世界に放射能をばらまく。世界では恐れているのに何故日本の政府
もマスコミも正しく報道しないのかと怒っていた。経済という名の「金儲け」
の亡者が世界を破滅に向かわせている、まさにサタンの手先を担っていると。
私の番になったので、以下のことを話した。
10年前から自宅のテラスに太陽電池パネルを設置し夜は本と扇風機に使用し
ている。また30年前に、ある山間地の農家が家の脇の小川を使い水力発電をし
ているのを仲間と共に見に行った。しかし、東北電力から「違法だから即刻や
めろ」と脅されて困っていると話していた。また、岩手山の麓に40数年前なら
地熱発電所があり当時東洋一世界一の技術だと学校の見学地になっていた。い
ま、日本にどれほど普及しているだろうか。経産省、大企業電力会社が潰して
いるので普及していない。
利権構造まみれの政府経産省、電力会社、財界のトライアングルの腐敗で自
然エネルギー政策を歪め、今日の原発の再処理できない猛毒が日本を崩壊の危
機に国民を陥れているのは時間の問題だ。福島の16万人に及ぶ流浪の民、棄民
政策、大量殺戮、ジェネロサイトの態を表してきた。日本人はそれほどにも愚
かではない。賢く基本に戻ろう。自然エネルギー政策を推進しよう。
地方には、安い労働力をもとめ工場がなくなり働き場がなくなった。仕方な
く17年前に田舎から東京に出てきて多摩川沿いに車を泊め仕事探しをした。半
年もかかってやっと見つけた金融機関の仕事も、駅にエレベーターがなくステ
ッキで通勤したら股関節の痛みが極限になり3ヶ月でドクタストップと相成っ
た。車椅子が使えなかったからである。独りで駅にエレベーター設置運動をし
たら、JRから睨まれ暴行罪をでっち上げられた。そのことをレポートにしたた
め国会巡りをした。八代英太先生も怒り出しまた懇意にしている議員先生も動
き国会の運輸委員会にJRが呼び出された。
それから法律が改正され都内の駅はエレベーターが造られるようになった。
皆さんの運動は苦しいが必ず希望の実がつくことを確信し、共に励まし合い活
動していただきたいと思いますと話した。
(T・K)
2012年10月4日(木) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.ふくしま集団疎開裁判10.1仙台アクションに参加して
- 子供たちを直ちに避難させろ -(さよなら原発みなと 栄木忠良)
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇「ソーシャルメディア」 超えられるか、マスメディアを!
10月6日(土)13:30~、横浜、講師・岩上安身さん、要予約
◇「いま福島で何が起きているか、これからの福島支援で問われるもの」
10月8日(月・祝)午後2時半~、早稲田奉仕園
★3.新聞・雑誌から
◇『ゲンパツイラナイ』 文京区でアート展
チェルノブイリ被災地の写真 絵本作家がコラージュ(9月29日東京新聞)
◇環境税きょう導入、消費者じわり負担増
原油、電気、ガス代に上乗せ (10月1日 茨城新聞より)
★4.<テント日誌9/29(土)-経産省前テントひろば385日目>
9月21日~22日「泊原発再稼働反対」集会に参加して(T・K)
━━━━━━━
◆あす10/5(金)18:00~20:00『大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議』
首相官邸前および永田町・霞が関一帯(霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅を
ご利用ください)【呼びかけ】首都圏反原発連合
http://coalitionagainstnukes.jp/?p=1424
━━━━━━━
┏┓
┗■1.ふくしま集団疎開裁判10.1仙台アクションに参加して
│ - 子供たちを直ちに避難させろ -
└────(さよなら原発みなと 栄木忠良)
郡山の小・中学生14名が郡山市に対して避難を求める裁判を起こしました。
福島地裁郡山支部は放射能の危険基準は100ミリシーベルト/年という説を持ち
出して、不当にも避難を認めませんでした。
この裁判を通して子供たちを疎開・避難させる大きな社会運動を巻き起こす
必要があります。郡山市の大半はウクライナ等では強制移住地域か移住勧告地
域に該当します。また福島の子供たちの43%が甲状腺にしこりやのう胞があり
ます。一刻の猶予もありません。
仙台高裁の審理がある10月1日に東京からバスをチャーターして支援に行く
ことになりました。平日で6時半集合、そして台風の襲来予想も重なり、厳し
い条件でしたが35人が集まり仙台に向かいました。会場の勾当台公園には200
人近い人が集まり、志賀原発の差止め判決を出した元判事の井戸弁護士や武藤
類子さんなどの訴えがあり、また肉離れを起こした山本太郎さんは車いすで駆
けつけました。
集会後は地元仙台、福島、そして東京のグループが一緒になり高裁近くの肴
町公園までデモ行進しましたが、街の中心の商店街を通り、また警官もほとん
どいなく解放感あふれるデモとなりました。裁判に向かう弁護士や傍聴の人を
拍手で見送った後は、せんだいメディアテークで交流会が開かれました。一部
の人は残りましたが、東京グループの大半はバスの都合で途中で退席すること
になり、拍手で送られながら帰途に着きました。
その後入った裁判の状況は不当な一審判決が覆る可能性もあるとの事でした。
むろん予断は許せません。
今回の仙台行ではテント広場に大変お世話になりました。ご支援ご協力に御
礼申し上げます。
疎開裁判グループは毎週金曜日に午後5時から文科省前、午後7時半ごろ
から財務省上で集会を開いています。ご参加ください。
・ふくしま集団疎開裁判のブログ http://fukusima-sokai.blogspot.com/
・地裁(一審)で出された「却下」判決
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/111216decision.pdf
・裁判所に提出された書面一覧
http://song-deborah.com/copyright/Japaninfrige/Fukushima-sokai-case.htm
・裁判の争点一覧 http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110918summary.htm
┏┓
┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆「ソーシャルメディア」 超えられるか、マスメディアを!
原発、大増税、 TPP、オスプレイなど、国論を二分する大問題の数々。
あなたはどこから情報を得ていますか?
あなたにとってソーシャルメディアとは?
【講師】岩上安身さん(早稲田大学卒、フリージャーナリスト、IWJ代表)
日時 2012年10月6日(土)13:15開場 講演13:30~16:30
場所 かながわ県民サポートセンター301号(横浜駅西口ヨドバシカメラ
裏) 参加費:800円
会場の都合上(90人収容)、申し込み制とさせていただきます。
メールの件名として「岩上安身さん講演会申込」と書いてください。
予約メール tokimitukai@gmail.com
主催 時を見つめる会 http://www.facebook.com/tokimitu
問い合わせ先 tokimitukai@gmail.com
◆-『福島と生きる』出版記念企画-
「いま福島で何が起きているか、これからの福島支援で問われるもの」
日時 10月8日(月・祝)午後2時半~5時
場所 早稲田奉仕園アバコビル6F スカイラウンジ
(東京都新宿区西早稲田2-3-18)地下鉄東西線・早稲田駅 徒歩5分
地図 http://www.hoshien.or.jp/map/map.html
参加費:500円(予約不要)
【スピーカー】
谷山由子(日本国際ボランティアセンター)
「南相馬での復興FM・仮設支援活動の今後」
小松豊明(シャプラニール)
「いわき市における被災者の現状と支援活動のこれから」
渡辺瑛莉(FoE Japan )
「被災者支援の確立に向けて:原発事故子ども・被災者支援法を中心に」
竹内俊之(国際協力NGOセンター)
「国際協力NGOネットワークとしてのJANICの福島支援:現状と今後の
課題」
コーディネータ 中野憲志・藤岡美恵子
主催 〈NGOと社会〉の会
問い合わせ:㈱新評論編集部・〈NGOと社会〉の会事務局
Tel. 03-3202-7391 / Fax. 03-3202-5832
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から(2点)
└────
◆『ゲンパツイラナイ』 文京区でアート展
チェルノブイリ被災地の写真 絵本作家がコラージュ
(9月29日 東京新聞より)
絵本作家のスズキコージさん(六四)がチェルノブイリ原発事故の被災地の
写真を材料にコラージュした作品「ゲンパツイラナイ展」が、文京区根津の
ギャラリー「汐花」(せっか)で開かれている。すべての作品に「NO NUKES!」
など脱原発を訴えるメッセージを書き込んだ。10月21日まで。
◆環境税きょう導入、消費者じわり負担増
原油、電気、ガス代に上乗せ(10月1日 茨城新聞より)
二酸化炭素(CO2)の排出を減らすため、石油やガスなどの化石燃料に課税
する「地球温暖化対策(環境税)が1日から導入される。増税分はガソリンや
電気、ガス代に上乗せされ、消費者の負担は増しそうだ。ただ県内の販売業者
からは「簡単に価格転嫁できず、業界でかぶる部分がかなり出てくる。経営悪
化の要因になる」と早くも負担軽減を求める声も出ている。(後略)
<環境税とは> 地球温暖化の原因となるCO2を減らすために、化石燃料の
石油、石炭、ガスなどに課す税金。輸入の場合は石油精製会社など輸入業者が
国に税金を納める。環境省は1990年比で2020年にCO2を最大2.2%減らす効果が
あると見込む。16年度には増税総額は年2623億円となり、太陽光や風力発電な
ど再生可能エネルギーの普及や省エネ対策費にあてる。
┏┓
┗■4.<テント日誌9/29(土)-経産省前テントひろば385日目>
│ 9月21日~22日「泊原発再稼働反対」集会に参加して
└────(T・K)
経産省前テントひろばを支援しておられる方々の貴重なカンパで北海道泊原
発反対集会に派遣してくださったことを感謝申し上げます。
全道や国内各地から約600人の方々が来られ、明るい展望をもって行動を続
けていくことを確認しあった。
9月21日金曜日、羽田から新千歳空港スカイマーク格安で出発した。たんぱ
ぽ舎のOさんを待ち合わせ、高速バスで北海道庁前の集会に行くように現地の
方からの知らせであった。手動車椅子を介助していただき6時過ぎに集会に参
加できた。
暗い歩道には、車から電気を取り出し明かりを灯しトラメガで数本使い反対
集会をしておられた。主催者発表では600人であった。学生も大勢おられ若い
方々が多かった。私も発言を求められたので、「一年前から経産省前でテント
ひろばを創り反対運動に命をかけて活動しておられる40年前若者だった『若者
を中心に』守っている。今では毎週金曜日には二万人から20万人くらい首相官
邸前、経産省前、文科省前等々に行動をする仲間がいるので、勇気を持って活
動していただきたい」と述べた。
その後、福島の子どもの健康調査をされている内科医師の報告がホテルのレ
ストランであるというので、参加した。わずか7が月で甲状腺異常が35.8
%ありその数は今ではもっと上がっているとのことであり、将来の発がん率は
計り知れない恐怖であると発言された。チェノブイリでは10年で0.5%であ
ったのに、速やかに待避をする責任を政府電力会社は逃れているのは大きな社
会不安である。
翌日22日土曜日、札幌駅裏にバス1台を借り切り泊原発ゲート前の海水浴場
砂浜に出発した。全道および福島、仙台等の方々約600人集会であった。主催
者の一人は役場職員をしながら30年前から反対運動をしている方であった。福
島の惨状を見て今頃ようやく役場も危機感を持っているとのことである。しか
し、北電は相変わらずの応対であるそうだ。
現地の方の発言は「泊」の海から巨大な魚が捕れ奇形魚が揚がり気持ちが悪
くて食せないと言う。原発労働者の子どもの心臓疾患が多く、この地域の発が
ん率は北海道では一番の高率だそうだ。
ある方の話では、青森県大間の原発が稼働するとリサイクル燃料を使用する
から毒性は4倍である。断層上にあるので「グラ~~、ズル~~」と地震が来
て事故を起こせば、函館市は30キロなので壊滅するし北海道の半分は人が住め
なくなる、当然東北の半分も放浪の運命だそうだ。政府が国民の生命をモテア
ゾブ、一企業である電力会社が財産も命おも運命を崖っぷちに置く権利と自由
があるのだろうかと。
ある学生は、福島の破壊原発は水をかけているだけで根本的解決を見ない。
また大きな地震が来て広島原爆の4000から5000倍の放射能を放出すると日本は
壊滅するし世界に放射能をばらまく。世界では恐れているのに何故日本の政府
もマスコミも正しく報道しないのかと怒っていた。経済という名の「金儲け」
の亡者が世界を破滅に向かわせている、まさにサタンの手先を担っていると。
私の番になったので、以下のことを話した。
10年前から自宅のテラスに太陽電池パネルを設置し夜は本と扇風機に使用し
ている。また30年前に、ある山間地の農家が家の脇の小川を使い水力発電をし
ているのを仲間と共に見に行った。しかし、東北電力から「違法だから即刻や
めろ」と脅されて困っていると話していた。また、岩手山の麓に40数年前なら
地熱発電所があり当時東洋一世界一の技術だと学校の見学地になっていた。い
ま、日本にどれほど普及しているだろうか。経産省、大企業電力会社が潰して
いるので普及していない。
利権構造まみれの政府経産省、電力会社、財界のトライアングルの腐敗で自
然エネルギー政策を歪め、今日の原発の再処理できない猛毒が日本を崩壊の危
機に国民を陥れているのは時間の問題だ。福島の16万人に及ぶ流浪の民、棄民
政策、大量殺戮、ジェネロサイトの態を表してきた。日本人はそれほどにも愚
かではない。賢く基本に戻ろう。自然エネルギー政策を推進しよう。
地方には、安い労働力をもとめ工場がなくなり働き場がなくなった。仕方な
く17年前に田舎から東京に出てきて多摩川沿いに車を泊め仕事探しをした。半
年もかかってやっと見つけた金融機関の仕事も、駅にエレベーターがなくステ
ッキで通勤したら股関節の痛みが極限になり3ヶ月でドクタストップと相成っ
た。車椅子が使えなかったからである。独りで駅にエレベーター設置運動をし
たら、JRから睨まれ暴行罪をでっち上げられた。そのことをレポートにしたた
め国会巡りをした。八代英太先生も怒り出しまた懇意にしている議員先生も動
き国会の運輸委員会にJRが呼び出された。
それから法律が改正され都内の駅はエレベーターが造られるようになった。
皆さんの運動は苦しいが必ず希望の実がつくことを確信し、共に励まし合い活
動していただきたいと思いますと話した。
(T・K)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1597】
2012年10月3日(水)その2地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.みんな集まれ!!10月5日(金)
電車に飛び乗れ!首相官邸前に… 私も参加できます
広瀬 隆
★2.勝俣前会長の「異常な天災地変」解釈は誰も認めていなかった
既に裁判所で敗訴していた東電の「免責論」-7月19日東京地裁判決
山崎久隆
★3.新聞・雑誌から4つ
◇お国は信用できない 熊野亘代さん(81)相模原市
◇セシウム汚染シイタケ回収漏れ新たに4県 静岡県また業者任せ
企業活動優先?国の「命令」要請に応じず
◇自民党本部前に抗議デモが拡大 政権復帰なら原発推進に抗議
◇双葉町の高線量 1年半後発表のナゾ 「余裕なく」県は釈明
━━━━━━━
┏┓
┗■1.みんな集まれ!!10月5日(金)
| 電車に飛び乗れ!首相官邸前に… 私も参加できます
└──── 広瀬 隆(作家)
○今月は、第三次「ゴミ箱内閣」~“国民に関係ない閣”が発足した。
大間原発の建設が再開され、みな怒り狂ってるぜ。首相官邸前に駆けつけよう。
家から出て、声を出そう。叫べ。
このまま見てたら、すまないぜ。日本がなくなる!! 滅亡だ。
○“行く先は地獄”のブタ野郎・野田佳彦・・・
解散・総選挙で国民の意思を確認する勇気がない・・・日本一の意気地なし・・
・腰抜け。日本政治史上でサイテーの弱虫だ。
こいつが、国民の前から尻尾を巻いて官邸に逃げ込んで、いまだに肥えた首相
面をぶら下げて、隠れてる。
外に出れば、罵詈雑言を浴びてひとたまりもない奴・・・断末魔の党内だけで
ボス面をし、非力な内弁慶が国民全員から馬鹿にされ、哀れな醜態をさらす。
こんな頼りない奴が、いつまで日本に巣喰ってるんだ!!
○こんなゴミ野郎を相手にするのは、これまたマスゴミの番記者ばかり。
野田佳彦がやったことと言えば、大飯原発の再稼働で、国民の怒りを爆発させた
こと・・・だけじゃないぜ。消費税増税を企む“振り込め詐欺師”の親分。
TPPで日本農業の壊滅を目論み、沖縄県民を足で踏みにじって平然としてい
やがるアメリカの奴隷・・・乞食野郎。
○文部科学大臣に返り咲いた田中真紀子とは、父の代から柏崎刈羽原発に巣くっ
てきた「原発利権」の相続人だ。
その昔、1994年~95年に高速増殖炉「もんじゅ」が試運転を開始した時の科学
技術庁長官・原子力委員長が田中真紀子だ。当時、さる議員が真紀子に、「広瀬
さんに会って、高速増殖炉の危険性についてきちんと話を聞きなさい」と説得し
たところ、「あの人は厳しいですね。では、5分だけ時間をつくります」と真紀
子が了承した。こういう不真面目な大臣なので、「5分とは何ごとだ。人を馬鹿
にするんじゃない」と返事をして、こちらが断った。
それからほどなく、年末には、「もんじゅ」が火を噴いて、大事故を起こした。
この科学技術庁(当時の原子力庁)が、文部省と合体して生まれたのが、現在の
文部科学省だ。そのボスの座にまた、田中真紀子が返り咲き、再び原発利権を握
ったというわけだ。
こういう歴史が、日本の新聞に書かれているか!! 何も書いてない。それが、
このおそろしい国、日本だ。
┏┓
┗■2.勝俣前会長の「異常な天災地変」解釈は誰も認めていなかった
| 既に裁判所で敗訴していた東電の「免責論」-7月19日東京地裁判決
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 一つの裁判の判決がひっそりと下されていた。その名も「東電株下落訴訟」
(日経新聞の命名による)。これは東電の株主が原告となった「もう一つの訴訟」
である。
7月19日、東京地裁では一人の株主が起こした訴訟の判決があり、原告が敗訴
していた。相手は国。訴訟の骨子はこうだ。
「国が原子力損害賠償法の免責規定を適用しなかったため東電の株価が下落し、
それにより損害を被ったので国は約150万円の損害を賠償せよ」というものだ。
これに対して東京地裁は「国の(免責対象としない)判断には相当の根拠があ
る」として原告側の請求を棄却した。
幸い、裁判所は入り口で門前払いはしなかった。ちゃんと根拠を示して訴えを
退けた。
判決理由で村上正敏裁判長は「三条ただし書き」の解釈について「施行後、国
会で議論された形跡はなく、定説はなかった」としつつ、原発震災の被害者保護
を図る原賠法の目的を考慮し「人類が経験したことのない全く想像を絶するよう
な事態に限られる」と判断し、そのうえで1964年のアラスカ地震や2004年のスマ
トラ沖地震など、過去に東日本大震災と同規模の地震や津波が発生しており、免
責適用をしなかった国の判断は妥当としたのだ。
○ 東電勝俣前会長が株主総会その他の場で次のようなことを言っている。
三条の免責を主張したら通る可能性はあると考えられるが、そうなると訴訟を
起こさねばならず、被災者と東電の争いになるので、被災者救済を優先するため
に訴えを断念した。
まるで被災者のために免責主張を断念したかのごとくだが、そのような訴えを
起こせば東電救済スキームは当然見送られる。その上で敗訴すれば東電は経営破
綻する。当時も今も、この可能性が高く、免責が通る可能性は考えられなかった。
免責主張をしないことで国の救済を引き出そうとしての発言であることは疑問の
余地はない。
なお、免責が通っていたら、あとは政治責任として国が補償をするかどうかに
かかってくる。誰も補償もしないということはありえない。
○(*)原子力損害賠償法第三条には、原子力災害に伴う補償について「無過失、
無限定」と規定しているものの、ただし書きとして「その損害が異常に巨大な天
災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるとき」は免責するとの条項。
過去の議論では「関東大震災の3倍程度」などとするものもあるが、原子力委員
会は99年に「異常に巨大な天災地変とは、一般的には日本の歴史上例の見られ
ない大地震、大噴火、大風水災等が考えられる。」としており、そのような地震
や津波では無かった福島第一が免責を認められることはあり得ない。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から4つ
| ◆お国は信用できない 熊野亘代さん(81)相模原市
| ◆セシウム汚染シイタケ回収漏れ新たに4県 静岡県また業者任せ
| 企業活動優先?国の「命令」要請に応じず
| ◆自民党本部前に抗議デモが拡大 政権復帰なら原発推進に抗議
| ◆双葉町の高線量 1年半後発表のナゾ 「余裕なく」県は釈明
└────
◆お国は信用できない 熊野亘代さん(81)相模原市
(9月29日東京新聞「ここから-定点観測・国会前」より抜粋)
先月、デモ参加者が最盛期の三分の一に減ったとテレビで聞いて、「私のよう
なおばあさんでも一粒の種になるなら」と参加を始めました。腰や足が痛く、最
近は微熱もあって少しつらい。それでもここに来ずにはいられない。
戦争中、小型艦載機からの銃撃に必死で逃げました。三日間、水だけでしのい
だこともありました。国民は知らないうちに戦争へと駆り立てられ、がちがちの
軍国主義に染められた。四十年ほど前、高校生だった娘に「大東亜戦争になぜお
母さんは反対しなかったの」と尋ねられ、何も言えませんでした。(中略)
野田首相が原発ゼロをうち出して久しぶりにすかっとしたのに、経済界や米国
の圧力でひっくり返された。まだ日本は占領状態なんですね。放っておくと、お
国は何をするか分からない。残りの人生は運動にかけようと思ってます。
◆セシウム汚染シイタケ回収漏れ新たに4県 静岡県また業者任せ
企業活動優先?国の「命令」要請に応じず (9月29日東京新聞より抜粋)
静岡県の加工業者が出荷した干しシイタケから暫定規制値(当時)を超える放
射性セシウムが検出され、静岡県が流通を見逃していた問題で、同じ製品が新た
に四県の卸業者にも出荷されていたことが分かった。国などは回収命令を促した
が、静岡県は業者任せの自主回収にとどめている。(中略)
「二月に回収した一・五トン分は東京電力が補償してくれず、倉庫を借りて保
管している。また負担が増える。原発事故がなければ、こんなことにはならなか
った」
流通先が複数にまたがっていることから、今回の回収が完了するのは、十月い
っぱいかかる見通しだという。
◆自民党本部前に抗議デモが拡大
政権復帰なら原発推進に抗議 (10月3日東京新聞より抜粋)
脱原発を求めて首相官邸周辺で毎週金曜夜に行われている抗議行動が二日夜、自
民党本部前であった。安部晋三総裁ら新執行部が原発維持の姿勢を鮮明にしてい
ることから、新たに党本部前で抗議の声を上げた。
複数の市民グループでつくる「首都圏反原発連合」の主催で、参加者は主催者
発表で千人。太鼓を鳴らしながら「原発要らない!」「子どもを守れ!」などと
シュプレヒコールを上げた。
「反原発連合」メンバーで介護職員の平野太一さん(二七)は「自民党は五十
年間、原発を推進し、福島第一原発事故の原因をつくった。政権に復帰すれば原
発政策を推進してしまうことを周知させたかった」と訴えた。(中略)
安部氏ら党幹部は不在だった。脱原発派議員の河野太郎氏が抗議行動の終盤に
参加者を激励した。(後略)
◆双葉町の高線量 1年半後 発表のナゾ
「余裕なく」県は釈明 京大小出助教「国の圧力否定しきれない」
(10月3日東京新聞より抜粋)
毎時1.59ミリシーベルト。昨年三月十二日、東京電力福島第一原発1号機建屋
の水素爆発直前、福島県双葉町で年間の許容被ばく線量をわずか一時間で突破す
る放射線量が観測されていた。この数値を同県が発表したのは、民主党代表選の
あった先月二十一日。なぜ、発表までに一年半もかかったのか。(中略)
法で定められた一般の人の被ばく線量限度は年間一ミリシーベルトで、毎時1.
59ミリシーベルトの数値はこれをわずか一時間で突破する。1号機の爆発は午後
三時三十六分で、直前には放射性物質が漏れ出していた証左とみられる。(中略)
しかし、古川名誉教授は「国には、あまり線量のことを大げさにしたくない雰
囲気があった。今回の数値は人前に出すと大騒ぎになる数値。発表を遅らせる、
という最悪の判断が働いたのではないか」といぶかる。
京都大原子炉実験所の小出裕章助教も「放射線量の観測は人命を守るためにや
っている。過去の観測結果はすぐに公開するのが筋で、福島県はあまりに無能だ。
国が都合の悪い情報を隠そうと県に圧力をかけた可能性も否定しきれない」と語
りつつ、そう疑う根拠をこう端的に言い切った。
「福島原発事故後の東電や行政の対応を振り返れば、情報統制のオンパレード
だった。本当にひどい国だと思う」
2012年10月3日(水)その2地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.みんな集まれ!!10月5日(金)
電車に飛び乗れ!首相官邸前に… 私も参加できます
広瀬 隆
★2.勝俣前会長の「異常な天災地変」解釈は誰も認めていなかった
既に裁判所で敗訴していた東電の「免責論」-7月19日東京地裁判決
山崎久隆
★3.新聞・雑誌から4つ
◇お国は信用できない 熊野亘代さん(81)相模原市
◇セシウム汚染シイタケ回収漏れ新たに4県 静岡県また業者任せ
企業活動優先?国の「命令」要請に応じず
◇自民党本部前に抗議デモが拡大 政権復帰なら原発推進に抗議
◇双葉町の高線量 1年半後発表のナゾ 「余裕なく」県は釈明
━━━━━━━
┏┓
┗■1.みんな集まれ!!10月5日(金)
| 電車に飛び乗れ!首相官邸前に… 私も参加できます
└──── 広瀬 隆(作家)
○今月は、第三次「ゴミ箱内閣」~“国民に関係ない閣”が発足した。
大間原発の建設が再開され、みな怒り狂ってるぜ。首相官邸前に駆けつけよう。
家から出て、声を出そう。叫べ。
このまま見てたら、すまないぜ。日本がなくなる!! 滅亡だ。
○“行く先は地獄”のブタ野郎・野田佳彦・・・
解散・総選挙で国民の意思を確認する勇気がない・・・日本一の意気地なし・・
・腰抜け。日本政治史上でサイテーの弱虫だ。
こいつが、国民の前から尻尾を巻いて官邸に逃げ込んで、いまだに肥えた首相
面をぶら下げて、隠れてる。
外に出れば、罵詈雑言を浴びてひとたまりもない奴・・・断末魔の党内だけで
ボス面をし、非力な内弁慶が国民全員から馬鹿にされ、哀れな醜態をさらす。
こんな頼りない奴が、いつまで日本に巣喰ってるんだ!!
○こんなゴミ野郎を相手にするのは、これまたマスゴミの番記者ばかり。
野田佳彦がやったことと言えば、大飯原発の再稼働で、国民の怒りを爆発させた
こと・・・だけじゃないぜ。消費税増税を企む“振り込め詐欺師”の親分。
TPPで日本農業の壊滅を目論み、沖縄県民を足で踏みにじって平然としてい
やがるアメリカの奴隷・・・乞食野郎。
○文部科学大臣に返り咲いた田中真紀子とは、父の代から柏崎刈羽原発に巣くっ
てきた「原発利権」の相続人だ。
その昔、1994年~95年に高速増殖炉「もんじゅ」が試運転を開始した時の科学
技術庁長官・原子力委員長が田中真紀子だ。当時、さる議員が真紀子に、「広瀬
さんに会って、高速増殖炉の危険性についてきちんと話を聞きなさい」と説得し
たところ、「あの人は厳しいですね。では、5分だけ時間をつくります」と真紀
子が了承した。こういう不真面目な大臣なので、「5分とは何ごとだ。人を馬鹿
にするんじゃない」と返事をして、こちらが断った。
それからほどなく、年末には、「もんじゅ」が火を噴いて、大事故を起こした。
この科学技術庁(当時の原子力庁)が、文部省と合体して生まれたのが、現在の
文部科学省だ。そのボスの座にまた、田中真紀子が返り咲き、再び原発利権を握
ったというわけだ。
こういう歴史が、日本の新聞に書かれているか!! 何も書いてない。それが、
このおそろしい国、日本だ。
┏┓
┗■2.勝俣前会長の「異常な天災地変」解釈は誰も認めていなかった
| 既に裁判所で敗訴していた東電の「免責論」-7月19日東京地裁判決
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 一つの裁判の判決がひっそりと下されていた。その名も「東電株下落訴訟」
(日経新聞の命名による)。これは東電の株主が原告となった「もう一つの訴訟」
である。
7月19日、東京地裁では一人の株主が起こした訴訟の判決があり、原告が敗訴
していた。相手は国。訴訟の骨子はこうだ。
「国が原子力損害賠償法の免責規定を適用しなかったため東電の株価が下落し、
それにより損害を被ったので国は約150万円の損害を賠償せよ」というものだ。
これに対して東京地裁は「国の(免責対象としない)判断には相当の根拠があ
る」として原告側の請求を棄却した。
幸い、裁判所は入り口で門前払いはしなかった。ちゃんと根拠を示して訴えを
退けた。
判決理由で村上正敏裁判長は「三条ただし書き」の解釈について「施行後、国
会で議論された形跡はなく、定説はなかった」としつつ、原発震災の被害者保護
を図る原賠法の目的を考慮し「人類が経験したことのない全く想像を絶するよう
な事態に限られる」と判断し、そのうえで1964年のアラスカ地震や2004年のスマ
トラ沖地震など、過去に東日本大震災と同規模の地震や津波が発生しており、免
責適用をしなかった国の判断は妥当としたのだ。
○ 東電勝俣前会長が株主総会その他の場で次のようなことを言っている。
三条の免責を主張したら通る可能性はあると考えられるが、そうなると訴訟を
起こさねばならず、被災者と東電の争いになるので、被災者救済を優先するため
に訴えを断念した。
まるで被災者のために免責主張を断念したかのごとくだが、そのような訴えを
起こせば東電救済スキームは当然見送られる。その上で敗訴すれば東電は経営破
綻する。当時も今も、この可能性が高く、免責が通る可能性は考えられなかった。
免責主張をしないことで国の救済を引き出そうとしての発言であることは疑問の
余地はない。
なお、免責が通っていたら、あとは政治責任として国が補償をするかどうかに
かかってくる。誰も補償もしないということはありえない。
○(*)原子力損害賠償法第三条には、原子力災害に伴う補償について「無過失、
無限定」と規定しているものの、ただし書きとして「その損害が異常に巨大な天
災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるとき」は免責するとの条項。
過去の議論では「関東大震災の3倍程度」などとするものもあるが、原子力委員
会は99年に「異常に巨大な天災地変とは、一般的には日本の歴史上例の見られ
ない大地震、大噴火、大風水災等が考えられる。」としており、そのような地震
や津波では無かった福島第一が免責を認められることはあり得ない。
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┗■3.新聞・雑誌から4つ
| ◆お国は信用できない 熊野亘代さん(81)相模原市
| ◆セシウム汚染シイタケ回収漏れ新たに4県 静岡県また業者任せ
| 企業活動優先?国の「命令」要請に応じず
| ◆自民党本部前に抗議デモが拡大 政権復帰なら原発推進に抗議
| ◆双葉町の高線量 1年半後発表のナゾ 「余裕なく」県は釈明
└────
◆お国は信用できない 熊野亘代さん(81)相模原市
(9月29日東京新聞「ここから-定点観測・国会前」より抜粋)
先月、デモ参加者が最盛期の三分の一に減ったとテレビで聞いて、「私のよう
なおばあさんでも一粒の種になるなら」と参加を始めました。腰や足が痛く、最
近は微熱もあって少しつらい。それでもここに来ずにはいられない。
戦争中、小型艦載機からの銃撃に必死で逃げました。三日間、水だけでしのい
だこともありました。国民は知らないうちに戦争へと駆り立てられ、がちがちの
軍国主義に染められた。四十年ほど前、高校生だった娘に「大東亜戦争になぜお
母さんは反対しなかったの」と尋ねられ、何も言えませんでした。(中略)
野田首相が原発ゼロをうち出して久しぶりにすかっとしたのに、経済界や米国
の圧力でひっくり返された。まだ日本は占領状態なんですね。放っておくと、お
国は何をするか分からない。残りの人生は運動にかけようと思ってます。
◆セシウム汚染シイタケ回収漏れ新たに4県 静岡県また業者任せ
企業活動優先?国の「命令」要請に応じず (9月29日東京新聞より抜粋)
静岡県の加工業者が出荷した干しシイタケから暫定規制値(当時)を超える放
射性セシウムが検出され、静岡県が流通を見逃していた問題で、同じ製品が新た
に四県の卸業者にも出荷されていたことが分かった。国などは回収命令を促した
が、静岡県は業者任せの自主回収にとどめている。(中略)
「二月に回収した一・五トン分は東京電力が補償してくれず、倉庫を借りて保
管している。また負担が増える。原発事故がなければ、こんなことにはならなか
った」
流通先が複数にまたがっていることから、今回の回収が完了するのは、十月い
っぱいかかる見通しだという。
◆自民党本部前に抗議デモが拡大
政権復帰なら原発推進に抗議 (10月3日東京新聞より抜粋)
脱原発を求めて首相官邸周辺で毎週金曜夜に行われている抗議行動が二日夜、自
民党本部前であった。安部晋三総裁ら新執行部が原発維持の姿勢を鮮明にしてい
ることから、新たに党本部前で抗議の声を上げた。
複数の市民グループでつくる「首都圏反原発連合」の主催で、参加者は主催者
発表で千人。太鼓を鳴らしながら「原発要らない!」「子どもを守れ!」などと
シュプレヒコールを上げた。
「反原発連合」メンバーで介護職員の平野太一さん(二七)は「自民党は五十
年間、原発を推進し、福島第一原発事故の原因をつくった。政権に復帰すれば原
発政策を推進してしまうことを周知させたかった」と訴えた。(中略)
安部氏ら党幹部は不在だった。脱原発派議員の河野太郎氏が抗議行動の終盤に
参加者を激励した。(後略)
◆双葉町の高線量 1年半後 発表のナゾ
「余裕なく」県は釈明 京大小出助教「国の圧力否定しきれない」
(10月3日東京新聞より抜粋)
毎時1.59ミリシーベルト。昨年三月十二日、東京電力福島第一原発1号機建屋
の水素爆発直前、福島県双葉町で年間の許容被ばく線量をわずか一時間で突破す
る放射線量が観測されていた。この数値を同県が発表したのは、民主党代表選の
あった先月二十一日。なぜ、発表までに一年半もかかったのか。(中略)
法で定められた一般の人の被ばく線量限度は年間一ミリシーベルトで、毎時1.
59ミリシーベルトの数値はこれをわずか一時間で突破する。1号機の爆発は午後
三時三十六分で、直前には放射性物質が漏れ出していた証左とみられる。(中略)
しかし、古川名誉教授は「国には、あまり線量のことを大げさにしたくない雰
囲気があった。今回の数値は人前に出すと大騒ぎになる数値。発表を遅らせる、
という最悪の判断が働いたのではないか」といぶかる。
京都大原子炉実験所の小出裕章助教も「放射線量の観測は人命を守るためにや
っている。過去の観測結果はすぐに公開するのが筋で、福島県はあまりに無能だ。
国が都合の悪い情報を隠そうと県に圧力をかけた可能性も否定しきれない」と語
りつつ、そう疑う根拠をこう端的に言い切った。
「福島原発事故後の東電や行政の対応を振り返れば、情報統制のオンパレード
だった。本当にひどい国だと思う」
たんぽぽ舎です。【TMM:No1596】
2012年10月3日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.再開阻止は再処理工場も!
2兆円をはるかに超える費用、完工延長はなんと19回!(山崎久隆)
★2.「再稼働の嵐がやってくる、備えよう」、まったくその通り!
違法人事のまま発足した原子力規制委員会は、再稼働のため。
(メルマガ読者 長尾)
★3.新聞・雑誌から
◇外国人も原発NO「日本はチャンス」「世界はついてくる」
金曜デモ 9月28日のもよう (9月29日 東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※訂正
今週の金曜行動(首相官邸前抗議)は、5日(金)18:00から20:00です。
10月1日発信の【TMM:No1594】で4日(金)との記載は誤りです。
10月5日(金)が正しい日程です。
たんぽぽ舎は、いつものように参加します。
なお、2日(火)夜、原発推進の自民党新3役等に抗議するデモが
首都圏反原発連合主催でおこなわれ、1000人が参加しました。(詳細は次号)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.再開阻止は再処理工場も!
│ 工場の直下に断層-地震で崩壊-原発30基分の災害!
│ 2兆円をはるかに超える費用、完工延長はなんと19回!
└──── (たんぽぽ舎 山崎久隆)
まだ続く「再処理工場」の危険性
日本原燃が青森県六ヶ所村に建設中の再処理工場に関し9月5日に「完工を一
年延期」と発表した。もともと1993年着工、1997年完工予定が、とんでもないト
ラブル続きで延期に延期を重ねて19回目。永久に完成しない施設と化して莫大な
税金と電気代を食いつぶしてきた。これまでにつぎ込まれた金額は2兆円を遙か
に超える。実際に今後いくら掛かるかは算定も出来ないだろう。
この直前までは2012年10月完工としていたのだが、今年1月にアクティブ試験
を再開しようとして、またしてもトラブルに見舞われ、結局はガラス固化体の製
造試験が再開されたのは6月、結局10月の完工など今年のはじめっから不可能な
ことは十分わかっていたことで、今さら何の発表かと思う。
それよりも、まだ建設を続けていることのほうが遙かに大問題で、3,344トン
(BWR1,683トン、PWR1,661トン)、13,586体(BWR9,714体、PWR3,
872体)の使用済燃料を持ち込み続け、これまでに1,103体、320トン余りを処理
しているが、この再処理工場に存在する放射性廃棄物の危険性は、原発30基分以
上にも相当する。(以上の再処理数値等は、いずれも日本原燃ホームページ ア
クティブ試験結果報告等より。)
日本中の17箇所の原発では、これに加えて14,170トンの使用済燃料が貯蔵され
ている。合計17,193トン(2011年9月末現在・電事連)。
全体の問題として捉え直すほか無い。もちろん青森県内で保管する謂われの無い
ものだ。
核のゴミ作りに1300億円
もう一つ、到底容認出来ない施設を日本原燃は建設中だ。MOX(プルトニウ
ム燃料)製造施設「J-MOX」だ。プルサーマル計画のための燃料製造施設に
1300億円を投じて建設予定であり、現在敷地掘削作業中だ。こんな施設は直
ちに中止しなければならない。プルトニウム燃料を使う原発で今動いているもの
は一つも無い。
これまでの計画では、福島第一3号、高浜3号、伊方3号、玄海3号がプルト
ニウム燃料を入れて起動したが、福島第一3号は水素爆発で破壊され廃炉になり、
その他も運転ができる状態では無い。(ストレステストも終わっていない)
さらに英仏のプルトニウムが優先的にMOX加工されることになるが、原発そ
のものが廃止される可能性がある中で、仮にプルトニウム燃料を作っても単なる
核のゴミになるだけのことだ。莫大な費用を掛けて核のゴミ作りをすることになる。
地震で崩壊する再処理工場
六ヶ所再処理工場の真下に断層が走っていることも深刻な問題だ。動いていな
くても使用済燃料プールや高レベル放射性廃液貯蔵施設など、致命的な施設がた
くさんある。謎の水漏れを続けた巨大なプールの直下が地震により地盤崩壊が起
きれば、たちまち底抜け事故になるだろう。冷却できなくなった使用済燃料は、
水面から露出すればたちまち燃料の崩壊熱で燃えあがる(ジルコニウム-水蒸気
反応)。この状態では致死的な放射線が周囲を覆い尽くすので、近寄って消火す
るなど不可能だ。どうやってもう一度水没させることが出来るか、想像もつかな
い。それに失敗すれば原発30基分の災害になる。
高レベル廃液タンクが破壊されれば、さらに重大な汚染が施設内に広がる。
そのまま放置したら環境中に流出する。人が近づいて処理出来ないのは、こちら
も同じだ。
こんな施設が、日本有数の海溝型地震を起こす太平洋岸に立地していること自
体、世界的大事件だろう。
何もしなくても安全維持管理のためだけに年間1,100億円もかかっている
(2012年5月9日内閣府「新大綱策定会議(第18回)資料」第1-3号より)
とんでもない施設。一刻も早く、再処理工場の建設中止と、使用済燃料を含む高
レベル廃棄物の「安全化処理」を急がなければならない。
突如「国家安全保障」が原発推進の理由に
「ナイとアーミテージ」とは、ジョセフ・ナイとリチャード・アーミテージの
ことで、ジャパン・ハンドラーなどと呼ばれる人物だ。日本に対して繰り返し
「集団的自衛権の行使」「改憲」(もちろん9条改憲)を迫ってきた人物で、日
本の歴代内閣と官僚は彼らの提言をまるで「神託」のごとくに実現してきた経過
がある。
「原子力政策の憲法」と称されることもある「原子力基本法」。この法律があ
る時突然書き換えられていたら・・・それは、まるで悪夢のような出来事だ。
原子力基本法には「自主・民主・公開」の原則が謳われ、さらに「原子力は平
和利用に限る」という平和利用条項を定めている。核兵器開発を防ぐ国内法の縛
りそのものである。日本が原子力開発に踏み出す際、多くの科学者が核武装を懸
念し、なんとか道を絶っておこうとして作った法律だ。なお、「非核三原則」は
法令ではない。国是などといっても放棄することに法的制約などはない。だから
こそ歴代自民党内閣は法制化を断固拒否してきた。しかし原子力基本法は違う。
日本が世界最大級の核燃料サイクル施設を有し、容易に核兵器開発に転用でき
る「ウラン濃縮工場」「高速増殖炉」「再処理工場」などといった「機微技術」
を大量に保有・開発し続けてこれたのは、米国の支援と、国際的には核拡散防止
条約(NPT)とIAEA条約を遵守することを約束し、国内法では原子力基本
法を始めとした規制法令を整備してきたからだ。そうでなかったらとっくにどこ
かの国に爆撃されていたかも知れない。
その「憲法」が、誰の目にも触れないままに、「こっそりと書き換えられてい
た」のだ。
6月20日に成立した「原子力規制委員会設置法」の付則(法令の実施時期等付
随的事項を定めた規定)の中に「原子力基本法」の第二条「目的」を書き換える
規定が忍び込ませてある。
「我が国の安全保障に資する」これがこっそりと押し込まれた言葉だ。
一般に「国家安全保障」とは、軍事力による国家防衛(戦略)のことを指すこ
とが多く、ナショナル・セキュリティと英訳される。
原子力規制庁設置法の改定で、突如「国家安全保障」を原子力開発の目的に
「ねじ込んだ」のは、米国の差し金であったのだろうか。それというのも、米国
の保守系シンクタンク「戦略国際問題研究所・CSIS」が、対日提言の第三弾
を発表した際に、原発を国家安全保障上の重要な構成要素としているからだ。
米シンクタンクの危険な原子力政策への提言
8月15日(米国東部時間)に公表されたレポート「米日同盟」(戦略国際問題
研究所)に、原発を再起動し、原子力開発推進に「復帰」するよう日本に対して
「提言」したのは、冒頭に述べたジョセフ・ナイとリチャード・アーミテージ。
そう、過去何度も日本の安全保障政策に対して「提言」を述べ、日本をコントロ
ールしてきた人物の、第三の「提言」だ。
主要な論点は「日米戦略と同盟強化」にあるが、原発についても重大なことを
書いている。
「原子力開発は、日本の包括的安全保障に欠かせない要素を構成する。」これ
が結論部分だ。もちろん前段に書いていることを総合すれば、まさに「包括的安
全保障」つまりエネルギー安全保障も機微技術の安全保障も含むと捉えられる。
言葉の上で日本の核武装能力に言及することなどあり得ない。しかし結論部分に
は中国の原子力計画とロシア、韓国、フランスの台頭などで、日米が後れを取る
ことを懸念し、日米同盟を背景に、協力関係をますます強化するように主張して
いる。このような主張に日本のリモート内閣が、ずるずると引きずられて原発再
稼働など許してはならない。普天間・オスプレイ問題と同様、米国のために日本
の原子力政策は存在してきたし、今も存在している部分を無視してはいけない。
このレポートが公表されてわずか2日たった17日の読売は、社説でレポートの
概要を掲載した。このような提言が来たからちゃんと読んでおけと言わんばかり
の社説だ。「米有識者提言 幅広い協力重ねて同盟深化を(8月17日付・読売社
説)」というタイトルに続く一文を読んで、この新聞は米国の機関誌かと思った。
「中国の台頭や北朝鮮の核開発など、アジアは依然、多くの不安定要因を抱えて
いる。地域の平和を維持するため、日米同盟が果たすべき役割は今後も大きいこ
とを自覚したい。」
全体で1,000字の社説で、読売の「解説」はたったこれだけ。あとは全部要約
だった。「米国の指示が出たぞ」と言わんばかりの書きぶりだ。
┏┓
┗■2.「再稼働の嵐がやってくる、備えよう」、まったくその通り!
│ 違法人事のまま発足した原子力規制委員会は、再稼働のため。
└────(メルマガ読者 長尾)
いつもメールニュースをありがとうございます。
「再稼働の嵐がやってくる、備えよう」という記事、まったくその通りだと思い
ます。そもそも、原子力規制委員会設置法第3条には、「原子力利用における安
全の確保を図ること」を任務とするという文言が含まれています。原子力を「利
用」しなければ存在意義のない委員会なのです。
そして、保安院、安全委の廃止と同時に何やら緊急性があるかのように違法人
事のまま発足しましたが、大飯3・4以外に稼働している原発のないこの時期に急
いで規制委が仕事をしなければならないとすれば、それは再稼働のためにほかな
りません(規制委に仮に存在意義があるとすれば、大飯3・4を止めることしか
ありません)。
違法人事については、別に人事が違法であり、規制委成立の無効の確認を求め
るというような裁判闘争を期待していますが(ごめんなさい、自分から始めるこ
とはできないもので)、規制委員会というものが法的に推進委員会だということ
も押さえておくことが大切なのではないかと思います。
その通りといいながら蛇足を付け加えましたが、これからもメールニュースを
期待しております。どうも失礼いたしました。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◇外国人も原発NO「日本はチャンス」「世界はついてくる」
金曜デモ 9月28日のもよう (9月29日 東京新聞より抜粋)
毎週金曜日の脱原発を求める抗議活動は二十八日も、東京・永田町の首相官邸
前や国会周辺で行われ、関西電力大飯原発の稼働停止や原発反対を訴えた。
さまざまな世代に加え、「NO NUKES(反原発)」などの看板を掲げる外国人の姿
も目立つ。(中略)
オランダ出身の女性会社員ヤシンタ・ヒンさん(四九)は、7月から欠かさず
参加。「毎週来ることが大事で、強く声を出さないと。世界中で原発はいらない
し、地震の多い日本は特にやめるべきです」と訴えた。
2012年10月3日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.再開阻止は再処理工場も!
2兆円をはるかに超える費用、完工延長はなんと19回!(山崎久隆)
★2.「再稼働の嵐がやってくる、備えよう」、まったくその通り!
違法人事のまま発足した原子力規制委員会は、再稼働のため。
(メルマガ読者 長尾)
★3.新聞・雑誌から
◇外国人も原発NO「日本はチャンス」「世界はついてくる」
金曜デモ 9月28日のもよう (9月29日 東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※訂正
今週の金曜行動(首相官邸前抗議)は、5日(金)18:00から20:00です。
10月1日発信の【TMM:No1594】で4日(金)との記載は誤りです。
10月5日(金)が正しい日程です。
たんぽぽ舎は、いつものように参加します。
なお、2日(火)夜、原発推進の自民党新3役等に抗議するデモが
首都圏反原発連合主催でおこなわれ、1000人が参加しました。(詳細は次号)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.再開阻止は再処理工場も!
│ 工場の直下に断層-地震で崩壊-原発30基分の災害!
│ 2兆円をはるかに超える費用、完工延長はなんと19回!
└──── (たんぽぽ舎 山崎久隆)
まだ続く「再処理工場」の危険性
日本原燃が青森県六ヶ所村に建設中の再処理工場に関し9月5日に「完工を一
年延期」と発表した。もともと1993年着工、1997年完工予定が、とんでもないト
ラブル続きで延期に延期を重ねて19回目。永久に完成しない施設と化して莫大な
税金と電気代を食いつぶしてきた。これまでにつぎ込まれた金額は2兆円を遙か
に超える。実際に今後いくら掛かるかは算定も出来ないだろう。
この直前までは2012年10月完工としていたのだが、今年1月にアクティブ試験
を再開しようとして、またしてもトラブルに見舞われ、結局はガラス固化体の製
造試験が再開されたのは6月、結局10月の完工など今年のはじめっから不可能な
ことは十分わかっていたことで、今さら何の発表かと思う。
それよりも、まだ建設を続けていることのほうが遙かに大問題で、3,344トン
(BWR1,683トン、PWR1,661トン)、13,586体(BWR9,714体、PWR3,
872体)の使用済燃料を持ち込み続け、これまでに1,103体、320トン余りを処理
しているが、この再処理工場に存在する放射性廃棄物の危険性は、原発30基分以
上にも相当する。(以上の再処理数値等は、いずれも日本原燃ホームページ ア
クティブ試験結果報告等より。)
日本中の17箇所の原発では、これに加えて14,170トンの使用済燃料が貯蔵され
ている。合計17,193トン(2011年9月末現在・電事連)。
全体の問題として捉え直すほか無い。もちろん青森県内で保管する謂われの無い
ものだ。
核のゴミ作りに1300億円
もう一つ、到底容認出来ない施設を日本原燃は建設中だ。MOX(プルトニウ
ム燃料)製造施設「J-MOX」だ。プルサーマル計画のための燃料製造施設に
1300億円を投じて建設予定であり、現在敷地掘削作業中だ。こんな施設は直
ちに中止しなければならない。プルトニウム燃料を使う原発で今動いているもの
は一つも無い。
これまでの計画では、福島第一3号、高浜3号、伊方3号、玄海3号がプルト
ニウム燃料を入れて起動したが、福島第一3号は水素爆発で破壊され廃炉になり、
その他も運転ができる状態では無い。(ストレステストも終わっていない)
さらに英仏のプルトニウムが優先的にMOX加工されることになるが、原発そ
のものが廃止される可能性がある中で、仮にプルトニウム燃料を作っても単なる
核のゴミになるだけのことだ。莫大な費用を掛けて核のゴミ作りをすることになる。
地震で崩壊する再処理工場
六ヶ所再処理工場の真下に断層が走っていることも深刻な問題だ。動いていな
くても使用済燃料プールや高レベル放射性廃液貯蔵施設など、致命的な施設がた
くさんある。謎の水漏れを続けた巨大なプールの直下が地震により地盤崩壊が起
きれば、たちまち底抜け事故になるだろう。冷却できなくなった使用済燃料は、
水面から露出すればたちまち燃料の崩壊熱で燃えあがる(ジルコニウム-水蒸気
反応)。この状態では致死的な放射線が周囲を覆い尽くすので、近寄って消火す
るなど不可能だ。どうやってもう一度水没させることが出来るか、想像もつかな
い。それに失敗すれば原発30基分の災害になる。
高レベル廃液タンクが破壊されれば、さらに重大な汚染が施設内に広がる。
そのまま放置したら環境中に流出する。人が近づいて処理出来ないのは、こちら
も同じだ。
こんな施設が、日本有数の海溝型地震を起こす太平洋岸に立地していること自
体、世界的大事件だろう。
何もしなくても安全維持管理のためだけに年間1,100億円もかかっている
(2012年5月9日内閣府「新大綱策定会議(第18回)資料」第1-3号より)
とんでもない施設。一刻も早く、再処理工場の建設中止と、使用済燃料を含む高
レベル廃棄物の「安全化処理」を急がなければならない。
突如「国家安全保障」が原発推進の理由に
「ナイとアーミテージ」とは、ジョセフ・ナイとリチャード・アーミテージの
ことで、ジャパン・ハンドラーなどと呼ばれる人物だ。日本に対して繰り返し
「集団的自衛権の行使」「改憲」(もちろん9条改憲)を迫ってきた人物で、日
本の歴代内閣と官僚は彼らの提言をまるで「神託」のごとくに実現してきた経過
がある。
「原子力政策の憲法」と称されることもある「原子力基本法」。この法律があ
る時突然書き換えられていたら・・・それは、まるで悪夢のような出来事だ。
原子力基本法には「自主・民主・公開」の原則が謳われ、さらに「原子力は平
和利用に限る」という平和利用条項を定めている。核兵器開発を防ぐ国内法の縛
りそのものである。日本が原子力開発に踏み出す際、多くの科学者が核武装を懸
念し、なんとか道を絶っておこうとして作った法律だ。なお、「非核三原則」は
法令ではない。国是などといっても放棄することに法的制約などはない。だから
こそ歴代自民党内閣は法制化を断固拒否してきた。しかし原子力基本法は違う。
日本が世界最大級の核燃料サイクル施設を有し、容易に核兵器開発に転用でき
る「ウラン濃縮工場」「高速増殖炉」「再処理工場」などといった「機微技術」
を大量に保有・開発し続けてこれたのは、米国の支援と、国際的には核拡散防止
条約(NPT)とIAEA条約を遵守することを約束し、国内法では原子力基本
法を始めとした規制法令を整備してきたからだ。そうでなかったらとっくにどこ
かの国に爆撃されていたかも知れない。
その「憲法」が、誰の目にも触れないままに、「こっそりと書き換えられてい
た」のだ。
6月20日に成立した「原子力規制委員会設置法」の付則(法令の実施時期等付
随的事項を定めた規定)の中に「原子力基本法」の第二条「目的」を書き換える
規定が忍び込ませてある。
「我が国の安全保障に資する」これがこっそりと押し込まれた言葉だ。
一般に「国家安全保障」とは、軍事力による国家防衛(戦略)のことを指すこ
とが多く、ナショナル・セキュリティと英訳される。
原子力規制庁設置法の改定で、突如「国家安全保障」を原子力開発の目的に
「ねじ込んだ」のは、米国の差し金であったのだろうか。それというのも、米国
の保守系シンクタンク「戦略国際問題研究所・CSIS」が、対日提言の第三弾
を発表した際に、原発を国家安全保障上の重要な構成要素としているからだ。
米シンクタンクの危険な原子力政策への提言
8月15日(米国東部時間)に公表されたレポート「米日同盟」(戦略国際問題
研究所)に、原発を再起動し、原子力開発推進に「復帰」するよう日本に対して
「提言」したのは、冒頭に述べたジョセフ・ナイとリチャード・アーミテージ。
そう、過去何度も日本の安全保障政策に対して「提言」を述べ、日本をコントロ
ールしてきた人物の、第三の「提言」だ。
主要な論点は「日米戦略と同盟強化」にあるが、原発についても重大なことを
書いている。
「原子力開発は、日本の包括的安全保障に欠かせない要素を構成する。」これ
が結論部分だ。もちろん前段に書いていることを総合すれば、まさに「包括的安
全保障」つまりエネルギー安全保障も機微技術の安全保障も含むと捉えられる。
言葉の上で日本の核武装能力に言及することなどあり得ない。しかし結論部分に
は中国の原子力計画とロシア、韓国、フランスの台頭などで、日米が後れを取る
ことを懸念し、日米同盟を背景に、協力関係をますます強化するように主張して
いる。このような主張に日本のリモート内閣が、ずるずると引きずられて原発再
稼働など許してはならない。普天間・オスプレイ問題と同様、米国のために日本
の原子力政策は存在してきたし、今も存在している部分を無視してはいけない。
このレポートが公表されてわずか2日たった17日の読売は、社説でレポートの
概要を掲載した。このような提言が来たからちゃんと読んでおけと言わんばかり
の社説だ。「米有識者提言 幅広い協力重ねて同盟深化を(8月17日付・読売社
説)」というタイトルに続く一文を読んで、この新聞は米国の機関誌かと思った。
「中国の台頭や北朝鮮の核開発など、アジアは依然、多くの不安定要因を抱えて
いる。地域の平和を維持するため、日米同盟が果たすべき役割は今後も大きいこ
とを自覚したい。」
全体で1,000字の社説で、読売の「解説」はたったこれだけ。あとは全部要約
だった。「米国の指示が出たぞ」と言わんばかりの書きぶりだ。
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┗■2.「再稼働の嵐がやってくる、備えよう」、まったくその通り!
│ 違法人事のまま発足した原子力規制委員会は、再稼働のため。
└────(メルマガ読者 長尾)
いつもメールニュースをありがとうございます。
「再稼働の嵐がやってくる、備えよう」という記事、まったくその通りだと思い
ます。そもそも、原子力規制委員会設置法第3条には、「原子力利用における安
全の確保を図ること」を任務とするという文言が含まれています。原子力を「利
用」しなければ存在意義のない委員会なのです。
そして、保安院、安全委の廃止と同時に何やら緊急性があるかのように違法人
事のまま発足しましたが、大飯3・4以外に稼働している原発のないこの時期に急
いで規制委が仕事をしなければならないとすれば、それは再稼働のためにほかな
りません(規制委に仮に存在意義があるとすれば、大飯3・4を止めることしか
ありません)。
違法人事については、別に人事が違法であり、規制委成立の無効の確認を求め
るというような裁判闘争を期待していますが(ごめんなさい、自分から始めるこ
とはできないもので)、規制委員会というものが法的に推進委員会だということ
も押さえておくことが大切なのではないかと思います。
その通りといいながら蛇足を付け加えましたが、これからもメールニュースを
期待しております。どうも失礼いたしました。
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┗■3.新聞・雑誌から
└────
◇外国人も原発NO「日本はチャンス」「世界はついてくる」
金曜デモ 9月28日のもよう (9月29日 東京新聞より抜粋)
毎週金曜日の脱原発を求める抗議活動は二十八日も、東京・永田町の首相官邸
前や国会周辺で行われ、関西電力大飯原発の稼働停止や原発反対を訴えた。
さまざまな世代に加え、「NO NUKES(反原発)」などの看板を掲げる外国人の姿
も目立つ。(中略)
オランダ出身の女性会社員ヤシンタ・ヒンさん(四九)は、7月から欠かさず
参加。「毎週来ることが大事で、強く声を出さないと。世界中で原発はいらない
し、地震の多い日本は特にやめるべきです」と訴えた。