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たんぽぽ舎です。【TMM:No1605】
2012年10月10日(水)地震と原発事故情報(2)-3つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.<福島を生>き、<ふる里を生>きる柏崎刈羽の闘い
   ~柏崎刈羽現地交流バスツアーに参加して~
   <テント日誌10/6(土)―経産省前テントひろば 391日目>
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
    ◇10/14-28古居みずえ・写真展「瓦礫の中の女たち」
★3.新聞・雑誌から3つ
      ◆復興予算が調査捕鯨対策などに 衆院監視委が使途検証へ
      ◆復興予算、「流用」を許すな
      ◆欧州委「稼働の全原発に欠陥」発表
       安全評価 仕切り直し 134基の原発すべてに欠陥
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.<福島を生>き、<ふる里を生>きる柏崎刈羽の闘い
 |  ~柏崎刈羽現地交流バスツアーに参加して~
 |  <テント日誌10/6(土)―経産省前テントひろば 391日目>
 └──── (Y・T)
 
 10月6日(土)曇り
  午前8時新宿西口前集合。東電の「世界最大の原子力発電所」のある柏崎刈
羽現地交流会バス ツアーへの参加である。今年3月、6号機が定期検査で停止
し、東電管内の全原発は停止し、稼働 原発ゼロの状態が続いている。だが6月
の株主総会に提出された東電再建計画には来年夏までの 再稼働が含まれている。
 
 福島原発の大事故があり、放射能災害が今なお進行中の現実として多くの人々
が苦しみ続けている中で、柏崎刈羽原発は首都圏の私たちにとっても「そこにあ
る危機」として、私たちの責任を問い続けている。なんとしてでもこの目で見、
この耳で聞いて確かめておかねば・・・という思いに駆られてツアーに参加した。
 
 ツアーの案内人は地元出身で、長年ふる里の仲間とともに柏崎刈羽原発反対運
動に加わってこられた菅井益郎さん。学者というより活動家そのものであった。
 
 刈羽村では村会議員をされている近藤さんが合流してずっと案内して下さった。
彼は東京の大学に在学中から反対運動に加わり、大学をやめてふる里に帰り、魚
を売り歩きながら運動をすすめ、村会議員になられたそうである。今もその形は
変わっていないという。事実、初めて出会ったとき、彼は村会議員というより魚
屋さんそのものであった。刈羽村村長は東電が村長の服を着ているようなものだ
と近藤さんは言う。原発マネーを湯水のように注ぎ込んで造られている施設を見、
静かな日本海に面して立ち並ぶ原 発の排気塔や防潮堤を見、鉄条網のフェンス
を厳重に張り巡らした原発の敷地沿いの道を走る。それは米軍基地の敷地沿い
を思い出させる。このあたりは柏崎刈羽砂丘と呼ばれ、砂丘の上に建つ原発は、
当初からとうふの上に建つ原発として批判されてきたそうだ。柏崎刈羽原発は1
~4号機は> 柏崎市、5~7号機は刈羽村と柏崎市にまたがって(2:1の割合
か)立てられている。
 
 この時期日本海は静かで穏やかであったが、冬の時期には荒れ、4~7mの高
波となることも珍しくはないそうだ。だが東電の想定する津波の高さは4mそこ
そこだという。
 
 夜の交流会は圧巻だった。近藤さんの他に長年の反対運動の盟友、柏崎市の市
会議員をされている矢部さん、高橋さんが加わり、さらに彼らの高校の恩師であ
り、運動の顧問とでもいうような80歳の佐藤さんが加わって、お話をされた。
 
 本当に長い闘いの歴史があった。烈しい闘いのようであった。と同時に集落ご
との住民組織が作られ、住民に根ざした闘いであったという。そして闘いはずっ
と途絶えることなく継続し、今も複数の市議会議員村会議員を維持するだけの力
をもって続けられている。
 
 そういう闘いの上に3・11後、<福島>を間近に見、見据え、内面化しなが
ら運動は新たな展開へと踏み出しているように思えた。お話を聞いていて、柏崎
刈羽の人たちはいわば<福島を生きる>ということを意識されているのだと実感
した。<福島>は<ふる里>に重なり、<福島を生きる>という意識と<ふる里
を生きる>という意識は繋がっているのだと。それは中越地震によって大事故寸
前までの事態を経験した人たちにとって切実なもののように感じられた。
 
 実際、人口9万人の柏崎市に福島から1300人程が避難してきているそうだ。
そして避難している人たちの話を聞いて胸に迫るものがあると目を潤ませながら
話される。「ふる里は原発を許さない!」それはもう他に選択の余地のない揺る
ぎなき確信、それ以外ではありえないという生き方、命そのものというように思
われた。
 
 持参した官邸前行動で書かれた寄せ書き、”柏崎刈羽原発を廃炉へ!”という
周りに沢山の思いが書き込まれた寄せ書きに大変喜んでいただいた。柏崎刈羽の
人たちと首都圏の人たちの心は繋がったのだろうか。官邸前行動を見ながら、こ
の地でも金曜行動が行われ、女性達を中心とした新たな市民運動も生まれてきて
いるとのことであった。宿で美味しい魚と美味しい地酒をいただき、翌日には中
越地震の断層と40億円をかけたというアミューズメント施設と原発PR館を見
学した。断層によって道路は弓なりにへこみ、ある場所では断層による地盤沈下
が止まらず、川もないのに橋が架けられていた。そしてこの断層はまっすぐに原
発直下へと続いているそうだ。東電は原発の手前で止まっていると言っているそ
うだが・・・。
 
 そしてPR館には福島第2原発の復旧が9割完了したというポスターも掲示さ
れていた。東電は柏崎刈羽原発を再稼働し、さらには福島第2の再稼働も目論ん
でいるのだということをさりげなくアピールしているのだ。
 
 柏崎刈羽原発の再稼働を許さず、廃止へと推し進めていくこと、そのために柏
崎刈羽や隣接地域の人たちと繋がりながら、私たちの最大限のことをなすこと、
それは首都圏にあって<福島を生きる>ことを意識しようとする私たちの責務の
ように思える。
 
※事故情報編集部より、編集の都合上<テント日誌10/5(金)>は、
 次号に掲載します。
 
 
┏┓
┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 | ◇10/14-28古居みずえ・写真展「瓦礫の中の女たち」
 └──── 
 
  日 時:2012年10月14日(日)~10月28日(日)9:00~21:00
  場 所:港区男女平等参画センター(リーブラ) 3階廊下
 
   古居さんは1988年、たった一人で取材を始めた。
   災害や紛争国で、生き抜く女性たちを取材してきた。
   女性たちはどこにいても、どんなにつらくても
   子どもたちの命を守り、生き抜いている。
   今、古居さんは福島の女性たちを追跡取材しているという。
 
  主催・企画:劣化ウラン廃絶みなとネットワーク 宮口高枝
              2012年度 港区立男女平等参画センター活動助成事業
  連絡先:03-3455-8640(宮口)
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から3つ
 └──── 
 
◆復興予算関連のニュース
 
・復興予算が調査捕鯨対策などに 衆院監視委が使途検証へ
                    (10/6 西日本新聞から)
 衆院決算行政監視委員会(新藤義孝委員長)は6日までに、東日本大震災の 
復興特別会計の予算が復興とかけ離れた事業に使われているとして2011、12年度
予算の検証に向けた作業を始めた。財務省が委員会に提出した資料には、反捕鯨
団体シー・シェパードによる妨害活動への対策を強化する水産庁の「鯨類捕獲調
査安定化推進対策」23億円や沖縄県の国道整備6千万円など8事業を挙げてい
る。総額は5千億円余りでこのうち一部が被災地関連以外に流れており、委員会
は「国民の常識から外れるものも多い」と問題視している。
 
・復興予算、「流用」を許すな   (10/8 福島民報・論説より抜粋)
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の復旧・復興予算の一部が、被災 
地再建の目的とは懸け離れた事業に充てられた疑念が生じている。政府は現行予
算を組み替えて被災地を優先するとともに、来年度予算編成では復興予算を被災
地に全額を配分すべきだ。国会も監視の目をしっかり働かせてほしい。(中略)
 国の財政支援を受けて県が設けた「県民健康管理基金」を財源に充てたが、今
年度末の基金残高は約870億円しかない。県民健康管理調査や除染などにも使
われるため、医療費無料化の財源は6年で枯渇する見込みだ。(中略)
 同省のやり方は、「被災地のために」と増税を受け入れた国民への裏切り行為
といえる。怒りを通り越して、あきれ果てる。(中略)
 野田首相は同日、本県を訪問し、福島第一原発や除染現場、仮置き場などを視
察した。復興への国の取り組みは遅い。野田首相が就任会見で語った「福島の再
生なくして日本の再生なし」の言葉を今、信じている県民はもう、いまい。首相
が今でもそう思っているなら、民主党の金看板の「政治主導」で、被災地に優し
い予算を実現しなくてはならない。
 
 
◆欧州委「稼働の全原発に欠陥」発表
 安全評価 仕切り直し 134基の原発すべてに欠陥
 
 【ブリュッセル斉藤義彦】欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会は4日、原
発の安全評価(ストレステスト)で、稼働中の134基の原発すべてに欠陥が見つ
かり、改善費用が計最大250億ユーロ(約2兆5000億円)との最終報告を正式に
発表した。多数の欠陥を指摘した背景にはテストが「原発を閉鎖すべきか」の判
定より「改善点を指摘する」という提案型に変質した事情がある。テストは事実
上、仕切り直しとなり、数年間継続する。
 テストは東京電力福島第一原発事故を受けて昨年6月に開始。当初の焦点は原
発が「福島並みの事故に耐えられるか」に置かれ、原発を運営する側の各国政府
はテストを原発の安全性を確認するための「お墨付き」の位置付けにしようとした。
 事情を変えたのは今年1~4月、他国の専門家が原発を訪問したり、書類を審
査してテストの内容を評価する「安全性相互評価(ピアレビュー)」だ。耐性検
査はそれまで各国規制当局が独自の基準や手法で行ってきたが、国際基準や他国
の先進的な尺度が持ち込まれ、多数の欠陥があぶり出された。「地震・洪水の耐
性に証拠がない(英)」など重大な結果も多く、「お墨付き」にはならず、改善
要求に変質した。(後略)(2012年10月5日 毎日新聞より抜粋)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1604】
2012年10月10日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                             転送歓迎
━━━━━━━
★1.10月5日、官邸前抗議の内容:全国から集う人々が多様な鋭い発言
  「原発は破滅未来のエネルギー」双葉町の大沼勇治さん
  「原発は核廃棄物製造工場」岩手県から来た男性、ほか (斎藤なぎさ)
★2.新聞・雑誌から
  ◇脱原発へ『文学者の会』 加賀乙彦さんら9日発足      (10月7日東京新聞)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◇10月26日(金)14時~、衆議院第一議員会館
   女が変える!政治も暮しも原発も!第5回 女たちの一票一揆
★4.<テント日誌10/3(水)―経産省前テントひろば389日目>
   一気に肌寒い日になり半袖姿で大失敗(M/O)
━━━━━━━
◆10/12(金)「大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議」第27回
 日 時:10/12(金)18:00~20:00 予定
 場 所:首相官邸前および永田町・霞が関一帯
 呼びかけ:首都圏反原発連合 http://coalitionagainstnukes.jp/?p=1424
 
◆10/12(金)たんぽぽ舎のボランティアにご協力ください。
 当日、13:00~15:30にたんぽぽ舎へ集まり、ビラ折りをして、マイク、
 横断幕を持ち、たんぽぽ舎を16:00頃出発、経産省前テントひろばに寄り
 合流(17時前後)して、首相官邸・国会議事堂正門へ向かいます。
 ボランティア可能な方はご連絡いただけると助かります。
 電話 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.10月5日、官邸前抗議の内容:全国から集う人々が多様な鋭い発言
 │  「原発は破滅未来のエネルギー」双葉町の大沼勇治さん
 │  「原発は核廃棄物製造工場」岩手県から来た男性、ほか
 └──── (斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
 
 暑さがやわらぎ気候が良くなってきたせいだろうか、この日の官邸前は一段と
活気にあふれ、スピーチに込められた怒りが炸裂していた。無表情に職務をこな
す警官たちは、毎回なまの訴えを聞く機会に恵まれており、デモに無関心な人に
比べれば、否応なしに情報通になっているのではないかと想像する。
 まずは福島の女性が「放射能の恐ろしさを日本中の友人に伝えて」と訴えた。
福島集団疎開裁判の柳原敏夫弁護士が「来月15日は、国連人権問題の調査員が来
日し、福島の子供達を調査し、勧告を出す予定である」と話す。福島の子供達の
健康を第一に考えず、早急に避難させることをしないこの国を心底恥ずかしいと
思う。
 滋賀県の漁師は「海が汚染され、危険な魚が出始めている。大飯原発の再稼働
は大間違いである」と批判する。自民党を支持してきたJA全中が脱原発を宣言
した。漁業組合もJA全中に続いて脱原発を宣言すべきである。
 双葉町の大沼勇治さんは、「『原発は明るい未来のエネルギー』という標語を
作ったが、実は『原発は破滅未来のエネルギー』だった」と断言。以前、週刊誌
に、立派なゲートの標語をバックに訂正板を掲げている男性の写真があったのを
思い出した。
 上関原発からは女性が「埋め立て許可は明日で消える」と発言した。その後、
山口県知事は埋め立てを許可しない方針を示している。
 北海道室蘭から来た男性は「大間と函館は最短23キロしか離れておらず、函館
の市長は建設差し止めの訴訟を起こす」と報告。
 岩手からの男性は「原発は発電所ではない。核廃棄物製造工場だ」と言い切る。
 岡山から4ヶ月ぶりに来たという女性は、以前と比較して警察が柵を用いて厳
しく規制していることに驚いていた。「私は社長ですが、ここに社長がいらした
ら是非、名刺交換をしましょう。利潤は脱原発に使うべき」と呼びかけた。頼も
しい限りである。
 紹介しきれないが、全国各地からいろいろな人が集まって声をあげている。
今回のシュプレヒコールで特に胸に響いたのは、「私のために再稼働反対!」
「あなたのために再稼働反対!」であった。原発問題は、自分に突きつけられた
挑戦状だと感じている。個々の思いが結集した時、大きな力に変わると信じてや
まない。
 
 
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
 └────
 
◆脱原発へ『文学者の会』 加賀乙彦さんら 9日発足
                 (10月7日 東京新聞より)
 
 作家の加賀乙彦さんら文学者の有志が9日、3.11後の日本について考える
「脱原発文学者の会」を発足させる。(中略)
 呼び掛け人となるのは、加賀さんをはじめ、文芸評論家の川村湊さん、作家の
佐藤洋二郎さん、宮内勝典さんら5人。ほかに辻井喬さんら約15人が賛同して
いるという。
 東京都千代田区に「アルカディア市ヶ谷」で9日、第1回会合を開く。(中略)
 呼びかけ人の作家森詠さんは「東日本大震災の発生から時間がたち、脱原発の
雲行きが危うくなっていると感じる。文学者がまとまって意見を出す時期。
オープンな交流の場を作り、持続的な活動にしていきたい」と話している。
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇女が変える!政治も暮しも原発も!第5回 女たちの一票一揆
 日時 10月26日(金)14時~17時
 場所 衆議院第一議員会館多目的ホール
 資料代 500円
 <第一部>14時~15時
  福島の子どもたちの未来
   原発事故被災者支援法を実行させるために 満田夏花(FoeJapan)
  福島から 武藤類子、黒田節子
 <第二部>15時15分~16時30分
  政治にコミットし続ける女たち
  巨人東電に異を唱えた双葉郡の過去と浜岡の今   東井怜
  今、柏崎刈羽原発の地元では… 思いを形にするために  小木曽茂子
  「原発いらない人々」としての国政チャレンジから
  脱原発基本法まで  木村結
 問い合わせ
  谷田部裕子(携帯:090-9201-3642) 木村結(携帯:090-6183-3061)
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌10/3(水)―経産省前テントひろば389日目>
 │  一気に肌寒い日になり半袖姿で大失敗
 └──── (M/O)
 
 家の中は結構温かくてまだ半袖で過ごしている。というわけでテントにも半袖
で出掛けた。ナップザックには上張りも入れたつもりだったがこれも半袖だった。
昨日から愚図ついた天気で肌寒い。風邪を引きそうで大失敗だった。10月になっ
ても台風が次から次とくるようで天候は不安定だが、暑さ寒さも定まらない。季
節の変わり目には風邪を引きやすいといわれるし、風邪を引くとなかなか直りに
くい。健康であることも闘いの一つであるわけでそれなりに気をつけているつも
りだが時にこんなこともある。
 テントはその日常的な動きとしてみれば賑やかで騒然としているような日と穏
やかで静かな日とがあるのだけれど、総じて言えば金曜日を中心とする週末と週
の前半で分かれるようだ。だが、穏やかで静かな時にも人の出会いや予想外の事
件などもある。この辺はテント日誌でよくレポートされていると思うが、今日も
朝早くテント前の椅子に座っていたらある官庁の職員の方が身分証明書を示しな
がらカンパをしてくれた。
 官庁などではテントがどう見られているのだろうか、原発問題がどう考えられ
ているのか想像をしても、その動きはわからりにくい。だから、こういう形での
動きは刺激的だし、時折見かける光景になってきたが嬉しいものだ。自己の政治
的意志の孤立をどう超えるかが私たちに課せられた最大のものだが、それだけに
テントが多くの人の意志の象徴になっているのを実感できる時は元気づけられる。
 テントではそれこそ三人あつまれば話になるが、今は運動の見通し等に集中す
る。それが手探り状態にあることは誰しもが認めることである。それはまた一つ
の政治的な局面なのだろうと思える。私は大きな意味で今が持久戦の局面である
という判断を持っているが、これはかなり続くのであってそれに対応した行動が
必要だと思っている。
 首都圏反原連からは11月11日に大規模な国会包囲が提起されている。百万
人規模で国会を包囲し停滞気味にみえる現状を突破して行こうという目論みだが、
その意気はともかく無理ではないか、百万人などというアドバルーンはあげない
方がいいのではという慎重な意見も聞こえる。これは私の意見であるが、百万人
というのは方向でかつて10万人と言っていたのを受け継いだだけで、これだけ
脱原発の運動が広がり持続していることと考えればいいことのように思う。
 もし、それが実現できても脱原発が実現できなければという危惧もあるようだ。
この場合には脱原発の運動の基本的方向ということにも関わるように思えるので
私の考えを述べて置きたい。
 いくらやっても今の運動ではという昔の仲間からの声も届くのだが、僕はここ
で立ち止まって考えたい。毎週金曜日の官邸前行動は大飯原発の再稼働をやめさ
せることは出来なかった。確かに大飯は再稼働している。
 しかし、官邸前の行動は他の原発の再稼働に大きな影響を与えたことは確かで
ある。もし、この行動がなければ再稼働は次々にやられていたかもしれない。
 これは十二分に想像できることだ。つまり、官邸前行動という意志の表現は再
稼働を目指していた政治的意志《原子力ムラの意志》に衝突し、その広がりを押
しとどめているのである。彼らのシナリオは狂わされているのだ。野田内閣がど
んなに矛盾に満ちたものであれ、原発ゼロを口にせざるをえなかったのもそうで
ある。
 政治的意志の結集《表現》は予想以上の影響をあらゆる面に与えている。政治
的力を意志力と見てその広がりや浸透という点で考えればそれは予想以上の力を
発揮している。逆にいえば、体制や権力側の巻き返しもそれだけ必至になされて
いるのである。
 政治的力とは意志力である。国民の意志が共同の意志となること、国民の意志
に反する国家意志の存在を変えることが現在の政治的課題である。政治的関係と
は意志の関係であり、そのせめぎ合いなのだ。原発問題はそれを具体的に示すサ
ンプルである。
 国民の意志と既得権益を持つ体制や権力の意志が原発の保持をめぐって対立し
ているのであり、共同意志(国家意志)としてそれが争われているのだ。国民の
内部でも廃止(脱原発)という意志と推進という意志があるように、体制や権力
内部でもその対立がある。原発の存続《是非》の最終判断を政府がやるのか、規
制庁がやるのかの意見対立が浮上してきているが、それは意志決定をなるべく避
けたい、意志決定に伴う責任を避けたいということである。
 これは政府(政治)がやるべきことであるのは言うまでもないことだ。こうし
た論議が出てくることはそれだけ原発の存続の意志決定が難しくなっていること
だが国民の意志としての脱原発の動きが強くなっている証だ。
 かつて原発は共同意志(国家意志)として保持され、それに異議申し立てをす
る部分は一部の国民の意志という限界の中に置かれてきた。それが反原発運動の
歴史だった。それが、今、脱原発は国民の意志から共同の意志(国家意志)にな
る段階にある。歴史的な段階が変わりつつあるのだ。この過程、あるいはその闘
いの中に現在はある。
 原発の存続をめぐる共同意志の対立は政権交代の動きも背後にあって一つの過
渡《新段階》にはいりつつある。政党や政治家は選挙を意識し、官僚は政権交代
を織り込んで方向を練り直している。こうした動きの中で私たちは大きな意味で
の持久戦の局面にあるのではないのか。
 脱原発の国民的意志の広がりの確保とそれを進める政治行動を持久戦が続くと
いう判断の下に考え展開して行くことではないのか。
 選挙や政党再編、政党間抗争を見ながら、脱原発の意志が持続し保持されて行
くことを展望し、それにふさわし行動《表現》を模索するしかない。ここで知恵
や工夫があるはずで百万人での国会包囲もその一つである。外の雨音を聞きなが
らテントの中では連日のように議論が重ねられている。(M/O)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1603】
2012年10月9日(火) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.柏崎刈羽原発ツアーに参加して(さよなら原発みなと 山田知恵子)
 とうふの上に建てた原発-原発立地内まで届いている真殿坂断層
 来年の春、バス3台ぐらいで再稼働阻止の行動を新潟でやろう!
★2.毎週金曜の官邸行動で参加者に書いてもらった
 「よせがき」ナマの声(その1)            (たんぽぽ舎)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇10月30日(火)午後6時30分~、東京・蒲田 村田光平さん講演会
★4.新聞・雑誌から
 ◇JA全中 脱原発宣言 全国大会決議へ (10月5日 東京新聞より)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.柏崎刈羽原発ツアーに参加して
 │  とうふの上に建てた原発--原発立地内まで届いている真殿坂断層
 │  地盤が弱く、どんどん沈んでいく、道路がたわんだようにへこむ!
 │  来年の春、バス3台ぐらいで再稼働阻止の行動を新潟でやろう!
 └────(さよなら原発みなと 山田知恵子)
 
○10月6日・7日、東電柏崎刈羽原発の再稼働阻止のために先制的な運動のため
現地視察をする、たんぽぽ舎の企画に参加しました。
 東京電力は来年から柏崎刈羽原発を動かしたい、もし動かせない時はもう一
度値上げすると信じられない程ずうずうしいことを言っています。
 今回の視察は世界最大規模と言われる柏崎刈羽原発の立地地元に行き、40年
以上にわたって反対運動を続けている地元のみなさんと交流しつつ、また原子
力発電所を見学し、再稼働阻止のための知恵を出し合おうというものでした。
 
○6日あさ8時30分、約40人で新宿からバスにて出発、現地で車にて参加するご
夫婦もいらっしゃいました。都心を出るのに少し渋滞しましたが1時40分過ぎ
に刈羽村に着きました。
 バスの中ではゆっくりと眠りたいと思いましたが、柏崎刈羽原発について何
も知らないのでいただいた沢山の資料を見ながら、また恒例の参加者自己紹介
も聞きながらなんとか頑張っていました。
 まず刈羽村の生涯学習センター「ラピカ」に着きました。補助金により莫大
な費用をかけて作られたいわゆる「ハコモノ」です。バスの中でNHKの「原子
力マネー」という特集を少し見ましたが補助金により作られたハコモノの莫大
な維持管理費が負担になり財政が破たんしている自治体が多いとのことです。
刈羽村は人口が少ないところに柏崎市と同程度の補助金が出ているため、まだ
潤っているとのことでしたが、柏崎市はかなり苦しいそうです。
 
○今回地元のすばらしい方々に出会うことができましたが、出迎えてくださっ
た刈羽村村会議員の近藤容人さん(ようにんさん)もとてもユニークな方でし
た。バスの中で地元出身で原発反対の運動をされてきた菅井さん(国学院大教
授、すばらしいガイドぶり)が近藤さんのことを「魚の引き売りをしながら、
議員もやっている」と話していらしたのでイメージとしてリヤカーを引いてい
るのかと思っていましたが、トラックでした。確かに地方では車でないと動く
のは難しいので考えてみれば当然ですが。
 ようにんさん(親しみをこめて)は魚などを売りながら地元の人たちとお話
をして親しまれているようで、通常想像すると村八分にでもなりそうな原発立
地での反対派という感じとは違うようでした。一緒にバスに乗り込んでいろい
ろお話しながら案内をしてくださいました。
 村議会で「(もし)原発事故で死亡された方は、どうするのか?」との質問
に村長が「置いて逃げます」とか、「最悪の原発事故で、刈羽村民の生命と財
産を守る自信はあるか?」と質問したら、「ございません。」と答えたなど笑
い話のようなお話を聞きました。
 ようにんさんの案内で畑の中から原発が見えるところや観音岬という所から
柏崎刈羽原子力発電所を見ました。また原発の東側の椎谷(しいや)の集落な
ど5年前の中越沖地震でめちゃめちゃにやられ、殆どが新しく立てた家を見な
がら進みました。中越沖地震は2007年7月16日に起きたマグニチュード6.8の地
震です。柏崎と刈羽村で大きな被害がでて、死者11名、全壊1089世帯、被害は
4万世帯とのことです。この地震はそれほど大きなものではなく、この規模の
地震は日本では1年に1・2回は起きているとのことで、大きな被害が出たの
は地盤がいかに軟弱であるかの証明であるとのことでした。
 原発のすぐ東の大湊の集落は原子炉建屋から1キロと離れていません。
 また、原発の西側の荒浜という集落の海岸にも行きました。砂浜がずっと続
いており、計画が持ち上がった当時反対する人が「とうふの上に建てるような
もの」と言った言葉が、実感できる場所です。
 その後発電所すぐ近くに建てられ、10月1日にオープンしたばかりの宿泊施
設やサッカー場(2面)園芸サポートセンターなどがある複合施設「とうりん
ぼ」も見学しました。あまりに建設費が高いので、「金の畳でもひいてあるん
じゃないか?」と言われたそうです。とにかく、いろんな業者が金を使わせて
儲けようとさまざまな提案を刈羽村にしてくるとのことでした。
 
○このあと、本日の宿、石地海水浴場にある「佐渡見」に向かいました。
「佐渡見」は読んで字の如く「佐渡」を見る宿でした。あいにくの天気でした
が、なんとか佐渡の島影は見えました。
 とにかく、こちらのご主人は気風のいい方とのことで、夕食は海の幸満載の
おいしい料理が沢山でびっくり、満腹になりました。食事のあと背広に着かえ
たようにんさんと、柏崎市会議員の矢部忠夫さん、高橋新一さん、そして皆さ
んの高校時代の恩師、佐藤保夫さんが参加されて交流会がもたれました。
たんぽぽ舎は「ふるさとは原発を許さない」と書いた大きな横断幕をプレゼン
トとして作成して持ってきていました。また前日の金曜日に官邸前抗議参加者
に「柏崎刈羽原発に再稼働阻止のために行くのでメッセージを書いてほしい」
と要望して書いていただいた寄せ書きも2枚持ってきていました。
 柏崎市会議員の矢部さんや高橋さん、刈羽村の近藤ようにんさん、そして恩
師の佐藤さんのお話に私は人間としての誇りと気概を感じました。とりわけ佐
藤さんがみなさんの精神的支柱となっていることが、永年原発反対運動をやり
続けてこられた一番の支えではないかと思いました。
 福島原発の事故以来、福島からの避難者が新潟に3000人来られた。原発はふ
るさとを奪う、もう原発に未来はない、また柏崎刈羽のように全国の原発立地
で永年反対運動をやってきているところは少ない、と胸をはっての力強いお話
でした。
 バスの中で菅井さんが1974年発行の「高教組」原発反対特集号1 という機
関紙を配ってくださいました。その中で佐藤先生は地盤問題などを科学的に分
析しながら「このように行政の怠慢と東電の科学無視の態度は随所にみられる。
このような態度で原発が建設され、運転されるなら、当然大事故に結びつき結
果的には新潟県ばかりでなく、日本中の放射能汚染という事態を招くことにな
る。公害列島日本になったように深刻な「放射能汚染列島」になるのではない
だろうか。
 わたくしたち高教組が県民と共に真剣に反対に立ち上がることが国民として
の責務であると信じている。」と書いておられました。
 まさに福島第一原発のような事故を防ごうと永年戦い続けていた皆さんの運
動と気概に敬意を表します。
なお、プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワークさんのホームページで
この原発反対特集号1(ガリ版刷りです)などの当時からの沢山の資料が見ら
れます。http://www.kisnet.or.jp/net/jishin/index.htm
 
○東京からの参加者の質問などもあり、予定時間を超えて10時ころまで交流会
が続きました。その中で来年バス3台くらいで福島の方も参加してもらって再
稼働阻止の行動をこちらでやりましょう、という提案がなされました。
 
○2日目の朝は日本海に浮かぶ大きな虹を見ることができました。残った漬物
やご飯を頂いてもいいとのことでパックに詰めて、宿の皆さんのまごころに見
送られ出発しました。
 まず、真殿坂(まどがさか)断層という原発立地内まで届いている断層を見
学しました。ここは地盤が弱く、どんどん沈んでいくので道路は撓んだように
へこんでいました。また他の畑の場所では何度盛り土をしても沈下するので川
でもないのに橋を架けてありました。この湿地の続いている先に原発からの送
電線がつながっていました。東電は当初、真殿坂断層は原発敷地のところで止
まっていると都合の良いことを言っていたそうです。
 その後、原発前にある原子力発電所サービスホールに行きました。この施設
ではこどもから原子力賛成にとりこもうと子供向けの物作りや遊び場など、ど
この原発でもやっているようなことをやっていて、数人の親子連れが参加して
いました。
 驚くことに「原子力発電は地球温暖化から地球環境を守っています」とか
「原子力発電は、酸性雨のもととなるガスを発生しないクリーンなエネルギー
です。」などいまだに平然とそのパネルを出していました。置いてあった子供
向けパンフレットにはまやかしばかりが書いてありましたが、裏表紙には「も
っと原子力を知りたくなったら以下の施設に行こう」と書いてあり、福島第一
や第二のPR館を紹介してあるのです。本当に東京電力とは恐れ入った会社です。
 最上階には発電所の模型が展示してありました。1234号機と567号機
の間には丘がありますが、そこは当初なるべく民家から離れたところに建設す
るため原子炉建屋の予定地でしたが、あまりにも地盤が脆弱なため、そこを避
けて建設したようです。
 一号機の西側に免震重要棟がありますが、中越沖地震の時にはドアが壊れて
入ることができず、路面にボードを出してきてそこが急の指令所になったそう
です。地震により道路は波うち、配管はずれ、使用済み燃料プールから水が漏
れるなど、「とうふの上にたった」原発は大きな被害をだし、7機全部が止ま
りましたが、あろうことか東電は危険な原発をまた稼働させました。しかし、
損傷の激しい2・3・4号機は動かすことができなかったそうです。
 このことはたんぽぽ舎発行パンフレット「新潟県中越沖地震による柏崎刈羽
原発の損壊」(2008年2月刊/400円)に写真入りで詳しく載っています。
 
○帰りのバスでは感想や今後の運動への提案などを話しながら夕方6時30分
頃には新宿に到着しました。地元の皆さんを紹介してくださり、詳しく案内し
てくださった菅井さん、ありがとうございました。
 今回、現地へ行ってみて強く思ったのは東電や行政が柏崎刈羽原発の地震に
よる被害から真剣に学んで国民の命を大切にしていれば福島原発の事故は起き
なかったのにということでした。地元の皆さんを紹介してくださり、詳しく案
内してくださった菅井さん、ありがとうございました。
なお、さよなら原発みなとのブログに写真入りで報告を載せています。
ご覧ください。
http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-da4c.html
 
 
┏┓
┗■2.毎週金曜の官邸行動で参加者に書いてもらった「よせがき」
 │  ナマの声(その1)
 └────(たんぽぽ舎)
 
・全ての核原発あたし達の世代で、学生の力で無くしてやる!!
・俺の福島を元に戻して返せ! 無能政治家共へ
・全ての原発即ストップ!北海道の皆さんだまされないで!
・コストのかかる原発をうごかすのヤメロ
・人類と原発は共存出来ない 原発止めろ!
・負の遺産を残したくない!
・被ばく反対だ!!
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇『村田光平講演会』
 -反骨の外交官・元スイス大使、原発の危険性を世界に訴える!
 
 とき 10月30日(火)午後6時30分~
 ところ アプリコ小ホール(東京都大田区蒲田5-37-3)
 最寄り駅 JR蒲田駅東口徒歩3分)
 参加費 500円(福島からの避難者と高校生以下は無料)
 主催 原発なくそう大田実行委員会
 http://www.cscreate.net/nonukes/index.html
 
 「原発は人類にとってあってはならないものだ」「日本の国際的な責任は
 脱原発だ」と政府に迫り、福島第1原発4号機使用済み核燃料プールの危険を
 国会で訴えた元外交官、村田光平さんの講演を聞いてみませんか。
 東電を相手に損害賠償裁判を行っている原発事故避難者、国分富夫さんの
 訴えもあります。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◇JA全中 脱原発宣言 全国大会決議へ
 (10月5日 東京新聞より)
 
 全国農業協同組合中央会(JA全中)が、十、十一の両日に開く全国大会で、
「将来的な脱原発」を活動方針に決める。東京電力福島第一原発事故で、各地
の農家が出荷制限や風評被害に苦しめられたことで、脱原発への機運が広がっ
た。支援してきた自民党は原発維持路線だが、一線を画すことになる。
 大会は福島事故後初めて。活動方針には、将来的に脱原発を実現していくこ
とを掲げ、農業の現場でも太陽光や小水力、バイオマスなどの再生可能エネル
ギーを推進していく方針も記している。
 福島の事故では、東北や関東地方を中心に広範囲で出荷制限や風評被害によ
る損害が発生した。JA全中によると、九月末までに十九都道県のJAグループが
東電に計約2827億円の損害賠償を請求している。風評被害の署名が難しい
ケースも多く、実際の損害はこれを大きく上回るとみられている。
 人のくちに入る農作物を扱う農業団体としては、原発との共存は難しいと判
断した。(中略)
 JA全中広報部は「JAの使命は、安全な農産物を将来にわたって供給すること。
原発事故のリスクを抱えたままではその使命を果たせない」と脱原発を新たな
活動方針とする理由を説明した。(後略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1602】
2012年10月8日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                          転送歓迎
━━━━━━━
★1.四国・伊方原発の20km圏を一軒一軒チラシを配って歩いて
   どの方も原発に何かあったら不安な思い。
   小さな集会でもいいからこの町で。
                                堀内美鈴(原発さよなら四国ネットワーク)
★2.首都圏反原発連合/全原発即時廃止キャンペーン
   毎週金曜!「大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議」
 
★3.大間原発 建設中止求め提訴へ 函館市長、安全対策に不満
   函館市は青森県大間町から津軽海峡を挟んで30km圏
 
★4.原発推進総本山  退場へ 大綱策定 中止決定
   原子力委 威光消え
                         東京新聞「核心」より
━━━━━━━
 
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┗■1.四国・伊方原発の20km圏を一軒一軒チラシを配って歩いて
 │  どの方も原発に何かあったら不安な思い。
 │  小さな集会でもいいからこの町で。
 └────                 堀内美鈴(原発さよなら四国ネットワーク)
 
 今日、伊方から20km圏にある自治体の長浜町と大洲市にチラシまきに行き
ました。たんぽぽ舎メルマガ(10月6日付)の木田さんの文章も少し印刷して、
山本宗補さんの写真集も持って行きました。迷路のような路地裏に入り込み、す
ぐにはポストがどこかも分からず、右往左往。うろうろしているうちにどこに配
布したかも分からなくなりかかり…ながらも、道を歩いている方、庭仕事や家事
にいそしんでおられる方々、軒先に座っておられた方々には声をかけてチラシを
手渡しました。どのかたも、原発に何かあったら不安な思いを抱えておられまし
た。福島原発事故に対する東電や国、県の無責任な対応は、四国電力もいっしょ
だろう、ということも、おばあちゃんたちはとっくにお見通しでした。そんな中
に、私が一軒一軒チラシを入れて回るのを遠巻きに見ていた男性がおられました。
 
 ようやくその方の家の前に来て、声をかけてチラシを手渡した時、「最初に電
気がきたころは、四国電力が山奥まで電線を引いていった。そんなことはなかな
かできるもんじゃない。それしか仕方なかった面もあるけんね。ただ、あなたの
言いよる事はそのとおりなんよ。ほんとそうなんじゃけど、福島の事はほとんど
分からない。みんな忘れかかっとる。チラシを配るのもいいかもしれんけど、読
まん人は読まん。」と言われました。私は木田さんのメールの印刷を渡して「こ
れを読んでください。胸がつぶれる思いです。ぜひ、読んでください。私は政党
にも属さず、電力会社からお金をもらって活動しているわけでもありません。3
・11のとき、ほんとうにこのままじゃ駄目だと思って、出来る事を始めた市民
の一人です。」と言いました。すると「小さな集会でもいいから、ここでも講演
とかやってくれたらいいのに。」と言ってくださいました。
 
 「原発の恐ろしさ、事故の現実は、ほとんど届いていない。だからみんな聞か
なければいけないんじゃないか」これが、私が今日訪ねた大洲市の住民の方にい
ただいた声です。わたしはその方に「ぜひ考えたいです。そのときは、集会の案
内チラシを届けに参ります。ありがとうございます。」といって、しっかり握手
をしました。本当に、行ってよかった、と思います。これからもチラシ配布は続
けていきます。こんなふうに一人一人と声を交わしながら、力を合わせて伊方を
廃炉にしていければと願っています。
 
注:旧長浜町は人口7000人、海岸沿いの町。2005年に合併で大洲市になった。
  大 洲市は人口4万7000人
 
┏┓
┗■2.首都圏反原発連合/全原発即時廃止キャンペーン
 │ 毎週金曜!「大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議」
 │                         首都圏反原発連合
 └────
 2012年、日本はほぼ「原発ゼロ」で夏を乗り切りました。
既にこの国が原発に依存しておらず、今すぐにでも原発をなくせることがはっき
りと証明されました。
 この秋、首都圏反原発連合は、市民の世論である「原発ゼロ」を直ちに実行す
るよう政府に要求するとともに、次に控えている衆議院選挙を視野に入れ、「全
原発即時廃止」を争点にするよう各政党および候補者にはたらきかける未曾有の
大規模キャンペーンを仕掛けます!
 毎週金曜の首相官邸前抗議をはじめ「11.11反原発1000000人大占拠」、「徹底
討論!脱原発実現のための『脱原発法』意見交換会」など今後のアクションが目
白押しです。
 「原発ゼロ」を望む皆さんで、世論を盛り上げ、必ずや即時廃止を実現させま
しょう!
 
毎週金曜!「大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議」
 
次回の金曜・首相官邸前抗議は…10/12(金)
 
 http://coalitionagainstnukes.jp/?p=1442
 
 
1.11月11日午後「11.11反原発1000000人大占拠」開催決定!
  http://coalitionagainstnukes.jp/?p=1275
2.10月26日(金)『徹底討論!脱原発実現のための「脱原発法」意見交換会』
  (主催:脱原発法制定全国ネットワーク、首都圏反原発連合)開催決定
  http://coalitionagainstnukes.jp/?p=1195
3.『首相官邸前抗議および「7.29脱原発国会大包囲」でスピーチした国会議員
  リスト』公開中!
  http://coalitionagainstnukes.jp/?p=1276
 
┏┓
┗■3.
 │ 大間原発 建設中止求め提訴へ 函館市長、安全対策に不満
 │ 
 │ 東京新聞より
 └────
 北海道函館市の工藤寿樹市長は一日の記者会見で、電源開発(Jパワー)が大
間原発(青森県大間町)の建設を一日再開したことに対し「工事が本格化する来
春に、市が原告となり建設差し止めの訴訟を起こしたい」と表明した。Jパワー
側は引き続き安全対策などを説明し、建設に理解を得る方針だ。
 函館市は一部が大間原発から三十キロ圏内にあり、安全対策が十分でないなど
として建設に強く反対してきた。同市によると、自治体が原発差し止め訴訟を起
こすのは前例がないという。
 Jパワーは昨年の東日本大震災で中断していた大間原発の建設を再開したが、
周辺自治体が法的措置で対抗する姿勢を示したことで、難しい対応を迫られそう
だ。
 工藤市長は会見で「市民の安心安全を守る立場から訴訟を検討中だ」と説明。
原発訴訟に精通した弁護士を全国から募る考えも示した。準備段階の費用は函館
市が負担し、訴訟費用は全国からの募金を充てるという。
          (中略)
 会見に先立ち、(中略)北海道と函館市にはJパワー副社長らが訪問して工事
再開への理解を求めたが、北海道などは強く反発した。政府は原発から半径三十
キロ圏内は原子力防災対策を重点実施する「緊急防護措置区域(UPZ)」とす
る方向。大間原発の建設再開には道民の理解が必要と北海道などは主張している。
(東京新聞10月2日 朝刊)
 
※「9月30日に大間原発『ノー』の集会とデモが函館市内で行われた。330人の参
加で再開方針を固めた後の初めての集会」について、北海道新聞(10月1日号)
に掲載されています。
 
┏┓
┗■4.原発推進総本山  退場へ 大綱策定 中止決定
 │  原子力委 威光消え
 │                       東京新聞「核心」より
 └────
 
 原子力委員会が二日、中長期的な原子力利用の計画を定める「原子力政策大綱」
を作らないと決めた。今後は、政府のエネルギー・環境会議が中心となり、原子
力政策を決めることになったからだ。最大の仕事がなくなり、原子力委の存在は
風前のともしび。半世紀以上の歴史にピリオドを打つ日は近い。脱原発依存をど
う実現するか、すべては政治のかじ取り次第となりそうだ。(中略)
 
 エネ環会議に立場を取って代わられ、存在感を全く示せないまま、最後は「廃
止も含めて検討」とエネ環会議に退場勧告を突きつけられた。かつて原子力推進
の総本山として君臨した威光はもはやない。
 一九五六年に発足した原子力委の最大の仕事は、約五年ごとの政策大綱づくり
(旧長期計画)で、原発の開発や導入の目標、核燃料サイクルの実現時期を定め
る。この「号令」に従い、経済産業省や文部科学省、電力会社は原子力政策を展
開してきた。(中略)
 
 今年六月には原子炉等規制法の改正で、電力会社を国策に従わせる権限が消滅。
エネ環会議には、将来の原発比率に応じた核燃料サイクルのあり方に関する報告
書を提出したが無視された。一方で、経産省や電力会社など原発推進側でつくる
秘密勉強会が発覚。変わらぬムラ的体質に国民の不信感が強まっていた。(中略)
 
エネ環に権限不安視も
 
 ただ、原子力委がなくなり、本格的に脱原発依存を目指すとしても、同着地さ
せるか、誰かが専門的に検討する必要がある。(中略)
 エネ環会議は自らが中心となって脱原発の原子力政策を決めるとしているが、
法的な位置付けはなく、不安定な組織だ。(中略)
 だれが原発を減らす政策を専門的に検討し政治決定につなげていくのか。原子
力推進をあきらめない経産省や文科省に号令するには真逆の立場で生まれ変わっ
た原子力委が必要になるかもしれない。
              (東京新聞 10月3日「核心」より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1601】
2012年10月6日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                          転送歓迎
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★1.原発難民 第2のフクシマを起こしたら手遅れ
   フクイチ収束に40年かかり、作業従事者はあと4年で被曝上限。
   そのうえ原発が次々と稼働したら、誰がその仕事をするのか!(木田)
★2.新聞・雑誌から
 ◆原発作業:がん労災、累積100ミリシーベルト以上、5年経過-厚労省
                           (9月29日 毎日新聞より)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◆10月10日(水)午後2時、参議院議員会館(東京・永田町)
  「あさこはうす」小笠原厚子さんを迎えて
  大間原発の建設即時中止を! 緊急院内集会のお知らせ
 ◆10月14日(日)13時半から、下田市民文化会館(静岡)
  佐藤幸子さん 講演とフリートークの会
★4.<テント日誌10/1(月)-経産省前テントひろば387日目>
   台風一過の「あおぞら」。人と人との出会いと理解。
   その共有。そして中秋の名月( F記 )
━━━━━━━
 
 
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┗■1.原発難民 第2のフクシマを起こしたら手遅れ
 │  フクイチ収束に40年かかり、作業従事者はあと4年で被曝上限
 │  そのうえ原発が次々と稼働したら、誰がその仕事をするのか!
 └──── (原発難民・水戸在住 木田)
 
 私たち福島県民は、みなさんのように抗議も要請もすることなく、ある日突然、
わずかばかりの身の回り品を持っただけで、住み慣れた土地を追われることにな
りました。
 一年半が経ち、世間の関心は薄れ、信じられないことですが、フクイチは収束
したと思ってる人はいるし、街頭インタビューでは、若者の「かわいそうとは思
うけど、そんな話はもう聞きたくない」という声に、言葉をなくします。
 三ヶ月に一度の一時立ち入りで目にするのは、人の背丈ほどの「セイタカアワ
ダチソウ」に占領された田畑に、ガラスは破られ、商品を略奪されたコンビニ、
歩く人の居ない道には、痩せて皮のたるんだ牛の群れ。
 我が家に入れば、カビだらけの廊下に冷蔵庫の中の物のすえた臭い。ソファー
に座って、かつては家族で過ごした日々を思い、そんな暮らしがもう戻らない現
実を思い知らされます。
 カレンダーは去年の三月のままで、震災当日の欄には、息子の字で、「課長の
送別会」と書かれてありました。余震で崩れた家具や荷物を片付け、「また来る
からね」と我が家に声を掛けて、滞在時の被爆線量を測るスクリーニングに向か
います。
 住む場所を追われた私たちは、わずかな損害賠償と、期限つきの給料補償のた
めに、「原発難民は金が貰えていいな」と言われ、仮設住宅や借り上げ住宅に引
きこもりになった人たちは、昼間から酒を飲んでるとか、パチンコ屋は原発難民
の車ばかりと言われます。
 原発で働いていた人たちは、東電や国の後始末のために、収束作業や除染に駆
り出され、鼻血や血尿を出しながら、「俺たちがやらなければ誰がやるんだ」と、
被爆し続けています。若い女性も、低線量の汚染物(防護服やマスクなど)の処
理作業をしています。そこへ我が子を送り出す母親たちは、「まるで第二次世界
対戦末期の、特攻隊を送り出した母親の気持ちだ」とこぼしているそうです。
 交付金を貰い、原発を引き受けるということは、そこに住む人が責任まで取ら
なければいけないのでしょうか。
 被災地への同情は、やがて薄れ、報道も真実は告げず、県は汚染された土地 
に戻そうとする国の言いなりで、さらに、爆発を免れた被災地にある、第二原発
を動かそうとする東電の動きを知りながら抗議もしません。
 直接の被害はなかったと、放射線管理区域に当たる高線量の区域であっても、
避難もさせず、暮らすことを強いられている住民たちが、子どもを守りたいと声
をあげても、風評被害を気にして反発する人がいます。汚染状況によって考え方
も異なり、補償があるないで県民がひとつになれず分断されています。私たちに
は、福井県で原発に何かが起こったときの姿が見えます。苦悩が想像できます。
荒れ果てていく様子が見えます。
 県や国は絶対に責任は取りません。どうか、第二の福島にはならないでくださ
い。どうすれば福井のみなさんに原発に関心を持ってもらえるか、なぜ原発はま
ちがいなのか、むずかしい理屈よりも、今の福島を話せば考えていただけるかと
思い、長文メールさせていただきました。
 フクイチ収束には40年かかります。毎日被爆しながら作業に従事している人た
ちは、あと4年で被爆線量がいっぱいになると言われています。全国の原発が次
々と稼働したら、誰がその仕事をするのでしょうか。
 
 
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
 └────
 
◆原発作業:がん労災、累積100ミリシーベルト以上、5年経過-厚労省
                  (9月29日 毎日新聞より)
 
 厚生労働省は28日、原発作業員などの放射線業務従事者が発症する胃→食道
→結腸の三つのがんについて、労災補償する際の被ばくの目安を発表した。
(1)累積被ばく線量が100ミリシーベルト以上(2)放射線業務による被ば
く開始から発症まで5年以上たっている--の2点を、業務との関連性が強いと
判断する目安としている。(中略)
 厚労省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」が、過去の文献を基に
→被ばく線量が100~200ミリシーベルト以上の場合にリスクの上昇が認め
られる→最少潜伏期間は5~10年程度--などとする報告書をまとめた。
発表した目安はこの報告書に基づくもの。(中略)
 100ミリシーベルト未満での健康影響は不明だが、ICRPは、可能な限り被
ばくを低く抑えるべきだとしている。(中略)
 茨城県東海村で発生したJCO臨界事故(99年)では、6~20シーベルト被
曝をした作業員2人が死亡した。
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆「あさこはうす」小笠原厚子さんを迎えて
 大間原発の建設即時中止を! 緊急院内集会のお知らせ
 
 大間原発敷地に隣接する「あさこはうす」の小笠原厚子さんを迎えて、枝野発
言の撤回と大間原発の建設即時中止を求める院内集会を開催します。
 集会に先立って、小笠原厚子さんと国会議員による経産大臣への申し入れをし、
その報告も行います。
 緊急の呼びかけですが、万障お繰り合わせの上、院内集会にご参加ください。
 
 日時 10月10日(水)午後2時~午後3時30分
    午後1時30分より1Fロビーにて通行証を配布します。
 場所 参議院議員会館 B109会議室 参加お申込みは不要です。
 主催 脱原発をめざす女たちの会
 問合せ(脱原発をめざす女たちの会 事務局)
 TEL 080-3174-3584 FAX 03-6551-1111 E-mail info@nnpfem.com
 
 
◆福島原発事故から1年半、福島の今は!
 『佐藤幸子さん 講演とフリートークの会』
 と   き 2012年10月14日(日)13:30~15:30
 ところ 下田市民文化会館 大会議室 入場無料
 
 今なお、原発事故による放射能の恐怖の中、避難生活をしいられている福島の
子どもたちの現状に思いをはせ、お誘いあわせの上お集まりください。
 
第1部 講演 13:30~ 14:30
 演題 「子どもの命を守る」たつたひとつの願いを叶えるために
 講師 佐藤幸子さん(5人の子供のお母さん54歳、やまなみ農場(福島県
          川俣町)の経営者、30年ほど自然農にとりくむも、現在原
          発事故で休業中「子どもたちを放射能から守る福島ネット
          ワーク代表」
第2部 フリートーク 14:30~15:30「原発のない社会をめざして」
 発言者の皆様へ受付に申し込んでください。 多くの参加者の発言を求めたい
と思いますので、1人2分問ほどでお願い致します。
 主 催 すべての原発をとめよう伊豆半島住民連合会
 連絡先 (澤登)電話 0558-23-3700 携帯 090-7852-6778
     (小林)電話 0558-22-8595
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌10/1(月)-経産省前テントひろば387日目>
 │  台風一過の「あおぞら」。人と人との出会いと理解。
 │  その共有。そして中秋の名月
 └──── ( F記 )
 
10月1日(月) 台風一過・快晴
 今朝は清々しい空気の中、目が覚めました。昨夜は日本列島を縦断するやもし
れない台風に緊張し何人かのメンバーが夜遅くまでテントに待機をして下さいま
した。その中、今日仙台高等裁判所で行われる「福島集団疎開裁判」へ傍聴バス
ツアーに参加される渕上代表と大阪から駆けつけたQさんが泊まって下さいました。
 時折、雨風が強く吹き降るものの、東京はむしろ4月の爆弾低気圧の時の方が
その影響は強くて何だか拍子抜けするようでしたが、ネット情報やラジオの声を
聞きながらその進路には緊張せずにはいられませんでした。もし、勢力の強い台
風が福島を襲ったら・・・そう思う度に以前小出裕章京大助教がテントにいらし
た際にお話下さった『福島で一番懸念されるのは四号炉です』の言葉が蘇るのです。
 各地で被害が起き死者も出たとのことでご冥福を祈り致します。しかし原発に
目立った影響が無かったと思われるのは幸いでした。それでも東日本大災害の傷
が癒えていない東北に進路をとったことには胸の潰れる思いです。台風の風雨の
中、作業員の方々の被曝覚悟の健闘には素直に敬意の情が湧いてきます。
 昨日の福島ー首都圏交流の集いの模様はUstream中継の用意がなかったのです
が、後日Web公開を予定しておりますのでご期待下さい。本来は先月より始まっ
た「tentTVあおぞら放送 テントひろば?」で放送すべきだったことだったとの
反省もあります。次回の課題としたいと思っています。
 テントひろば主催のシンポジウムに初めてスタッフとして参加し、準備に手間
取ったり不足な点は多々あり時間が遅れて始まったため、当初予定していたビデ
オ上映など出来ませんでした。それでも閉会後、参加者の声を聞いて皆さん満足
されたのではないかとの感触にひとまず安堵致しました。この成功を端緒として
今後も同様な催しを行っていきたいと考えています。井戸川町長にも是非またご
参加頂きたく思っています。
 夜になって、当日の防衛省前行動を終えて、沖縄一坪反戦地主・関東ブロック
の方が4日木曜日にオスプレイ反対を訴え首相官邸前で抗議行動をするにあたっ
て、毎週木曜日にテントのM君達が反ACTA抗議を行っているため、時間の調整な
どに訪れました。結局、双方納得いく形で了解できました。
 全く今まで会うこともなく更に年代層の違う者同士の出会いが成立したのでし
た。正に「接着剤」としてのテントひろばここに有りというところです。
 その日の泊まりリーダーのYさんも両者の思いを上手に汲み取って会話の橋渡
しをしていました。互いのお話を聞いていると、M君はと言うと「オスプレイ」
の事はあまり知らないし、片や反戦地主会の皆さんはACTAの事をご存知ない。お
互いが理解を深める機会になったことが何よりも嬉しく思いました。
 夜も更けて帰路につく頃は雲間にのぞく月が明るく雲を照らしていました。
そうか中秋の名月。季節は確実に巡っています。来年はこの月をどんな気持ちで
見るのだろうか。( F記 )
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「あおぞらUST放送~テントひろばから~」の4回目が、5日(金)午後4~5時に放
送されます。内容は以下の通りです。
ストリーミングの視聴・現場(経産省前テントひろば)での観覧を!
 
★今週のテントTV あおぞらUST放送
       視聴アドレス http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
1.「国会議員に原発を問う」(30分)
 「原発への見解アンケート」にもとづいて、議員のみなさんに意見を
 お聞きします。今週は、川内博史・中川治 両民主党議員
2.「イベントカレンダー」(5分)
  一週間先の脱原発イベントを紹介。
3.「福島から世界へ」(15~20分)(英語逐次通訳あり)
 福島の方から世界へ向けてのメッセージ。
  集団疎開裁判の会の森園和重さんと柳原敏夫さんに、10・1の仙台高裁の
審尋、田中真紀子が文部科学大臣に就任したことから、今後の見通し、福島県の
健康管理調査での検討委員会の秘密会議による隠蔽工作、などについてお聞きします。
4.「テントひろば 通りすがり」
 テントに立ち寄った人たちに一言。10月5日(金)16時~
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