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たんぽぽ舎です。【TMM:No1660】
2012年11月20日(火) その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせし
ます
転送歓迎
━━━━━━━
★1.今こそ国民が立ち上がる時です!
総選挙が目前に迫った!!
原発廃絶運動はこの地獄の国会時代にどう立ち向かうか(広瀬隆)
★2.11月16日官邸前抗議行動レポート、次回は11月23日(金)
官邸前から霞ヶ関を覆つくす抗議行動のなか、
国民の芯を問われる1ヶ月が始まる(金曜行動ボランティア 金子)
★3.「ストップ伊方原発再稼動!とめよう大飯原発!」
松山市でも金曜行動、伊方原発周辺地域で3回のポスティング
熱気あふれた交流集会 第26回伊方集会(奥野節子)
★4.新聞・雑誌から
◇『3・11 FUKUSHIMA』 三留理男・著(11月18日東京新聞より)
◇暗黒の思想を/明神の小さな海岸にて 松下竜一著(11月18日東京新聞)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.今こそ国民が立ち上がる時です!
│ 総選挙が目前に迫った!!
│ 原発廃絶運動はこの地獄の国会時代にどう立ち向かうか
└────(広瀬隆)
これで、野田腐敗ゴミ内閣は完全に消滅した。未来永劫、永遠に消滅した。
あの顔を見ずにすむだけでほっとする。みなが待っていた日だ。しかし、解散
・総選挙になだれ込んでいる。われわれは、まだその先に展望を描けていない。
先日までは、暗黒の未来図しか、見えなかった。
今日まで、われわれにできた行動は、民主党や自民党の候補者を落選させ、
政界から追放するネガティブ・キャンペーンであった。では誰に投票するか、
と問われて、その先にある未来を描くための、ポジティブ・キャンペーンがで
きなかった。選挙の話になると、まるで、暗黒の未来図しかなかった。
だが、待て!!
実は、ここにテレビと新聞が報じない巨大な希望の光があるのだ!!(中略)
原発を動かして、子供たちを殺そうとし、日本を破滅させるすべての人間を
国民は許さない!!
国民は、もう二度と許さない。震災復興予算の火事場泥棒に明け暮れる乞食
官僚どもを!! 消費税増税と環境税名目で、振り込め詐欺に明け暮れる国会議
員を!! まともな報道をしないマスメディアを!!(中略)
まず、新聞とテレビの報道界が、民主党・自民党を二大政党として描くこと
が、大間違いの第一歩だ。最大の争点が「原発」にあることをマスメディアが
ひた隠しにしている。そして第三極が維新の会だという構図も間違いだ。石原
暗黒党が合流したので、もはや芽はまったくない。原発ゼロは、まったくやる
気がない。自民党に追随する腰巾着の公明党含めて、すべて、原発再稼働派だ。
冗談ではない。どれもこれもクズ集団ではないか。
われわれは、どのように総選挙に立ち向かって、原発即時ゼロを達成できる
か。第一の原則は、総選挙の結果がどうなろうと、原発推進政党の得票率(実
際の有権者数に対する真の得票率)を大幅に下げることによって、彼らが国民
の支持を得ていないことを実証することだ。(中略)
今後の首相官邸前デモなど、全国の反対運動と強力な世論によって、政策を
国民の「原発即時ゼロ」の要求に従わせるのだ。その目的のため、それぞれの
政党別に、資料を送ります。みなさんがこれを全国に発信するよう、切に祈り
ます。最後まで、必ずお読みください。
(※広瀬隆さんからのメッセージ全文は、日々雑感Blogをご覧ください
http://hibi-zakkan.net/archives/20357093.html)
┏┓
┗■2.11月16日官邸前抗議行動レポート、次回は11月23日(金)
│ 官邸前から霞ヶ関を覆つくす抗議行動のなか、
│ 国民の芯を問われる1ヶ月が始まる
└────(たんぽぽ舎金曜行動ボランティア 金子)
都知事選、衆院選のダブル選挙が決まったこの日も、官邸前を始め文科省前、
経産省前、国会前、また官邸裏、各所でそれぞれのスタイルで抗議活動が繰り
広げられていた。警備もまたそれぞれの場所々々で緊張感も違ってきているよ
うだ。官邸前では第八機動隊第四中隊が警備、交通整理を主にし、抗議活動に
は支障をきたすことなく淡々と職務を遂行し、本来の警察のあるべき姿であった。
さて、霞ヶ関一帯を抗議の場として、活動が繰り広げられる中、官邸前では、
この日も様々なプラカードが掲げられていた、この日の抗議のためだけに書い
たのであろう、手書きの「全原発ゼロ 原発議員は日本を滅ぼす」の言葉、小
さな団扇一杯に「怒」の一文字、目を引くのは手作りの電飾で飾られた物だ、
それぞれの創意工夫が面白い、気負わなくていい、自分の言葉をそれぞれに、
表現する事がこの官邸前の行動にさらに力を与えることになるのだ。
この日のスピーチは、選挙を意識したものも多かった、東京都知事選に出馬
表明した、宇都宮けんじ氏は、「今、都政を、国会を、日本を変えるチャンス
が巡ってきました。脱原発の東京、脱原発を決める国会を作る、日本に民主主
義を取り戻すこの戦いを皆さんと一緒にできる事は大変うれしい事です。福島
第一原発の電力を最大限使用してきたのは東京都です。東京電力の大株主は東
京都です。この事から東京は福島の原発事故被害者の支援に大きな責任があり
ます。東京が脱原発の都政を作って行くことに責任があります。」また、国政
選挙について、「脱原発の国会を作る、脱原発を明確にする内閣を組織する、
12月16日の衆議院選挙で脱原発の政治家を選ぶ為に頑張りましょう。」とス
ピーチを締めくくられ。握手を求める人々に答えながらにこやかに退場して行
かれた。
この日、11月16日、私たちの思いが政治を動かす、選挙へ向けての1カ月が
始まった。
次回の金曜行動(官邸行動)は11月23日(金)午後 6:00~8:00 (第32回)
たんぽぽ舎もいつものように、プラカード、ビラを用意し、みんなで参加します。
┏┓
┗■3.「ストップ伊方原発再稼動!とめよう大飯原発!」
│ 松山市でも金曜行動、伊方原発周辺地域で3回のポスティング
│ 熱気あふれた交流集会 第26回伊方集会
└────(奥野節子 たんぽぽ舎会員)
11月10日、再稼動阻止全国ネットワーク結成参加のため、松山のHさんは
夜行バスで12時間かけて来たとのこと、私は分散会出席後、羽田より最終便で
松山へ向かった。11日の行動、午前中の伊方へ向かうバスの中、原発正門前の
集会、午後の松蔭地区公民館での交流会について報告いたします。
1)バスの中で<中央構造線が活断層であることが判明>
・最近中央構造線が活断層であることが判明。津波の予測が3~4メートルか
ら10~15メートルに変わり、瀬戸内海の危険性が明らかになったこと南海ト
ラフ地震でも、四国の火力発電所は海沿いにあり、発電不能になり冷却用電
力が送れなくなる恐れがある。
・金曜日集会が、松山の県庁前、高松の四電本社前で行われている。伊方とそ
の周辺地域で10月に3回ポスティングをして、11月20日には「伊方原発
を稼動させないための八幡浜・伊方地域相談会」を行う。PR館、原発間近になる
と、バスの中から原発反対の看板がいくつも目についたつぎへ。
2)10時からの原発正門前の集会<四国電力に質問をし、回答を要求>
現地、松山、高松、徳島、高知、広島、上関、大分から、そして東京からと
次から次へと報告があった。
・高知の窪川原発を止めた島岡さんの反原発40年間の話。「原発残って、
人残らず」の旗がたなびいていた。
・斉間淳子さんの「ふるさとは原発を許さない」を作曲して歌った男性、四万
十の「メルトダウンブルース」をみんなで歌った。
・松山の僧侶はお経をあげ、徳島大学の学生は大学祭に斎間淳子さんの講演会
を行ったことなどの報告などもあった。
・たんぽぽ舎のボランティア作成の「ふるさとは原発を許さない」の横断幕が
伊方、泊、刈羽・柏崎にあること、そして再稼動阻止全国ネットワークの結
成会、規制庁への抗議行動を続けていること、被ばく労働の問題について結
成集会を多数で行ったことを報告。
・ピースリンク広島、呉、岩国の人たちが海上からしか見ることができない原
発の前で、2そうの船で抗議のアピール。保安庁の船3隻が監視の中
・四電の課長を含めた3人のまえで広島、大分、高知、松山より要請文を読み
あげた。課長に対しても直接たくさんの質問を投げかけ、答えられないと言
う課長に対して、1週間後に電話をするので、返答をするよう要求。
・最後に、鉄柵にそって黄色の布を広げてのヒューマンチェーン。原発に対す
る怒りと阻止するぞという強い意志を表明した集会だった。
3)午後、松蔭地区公民館での交流会<いくつかの創意工夫の提案>
・近藤誠さん斉間淳子さんを囲んでの予定だったが、お二人とも入院とのこと。
急遽、報告交流会に代えた。残念だったが、集会同様、阻止への熱気があふ
れていた。
・県会議員より、広瀬隆さんの推奨するガス・コンバインドサイクルの報告
東温市議員より、震災瓦礫の受け入れを市議会で凍結し、広域処理の問題に
ついて、福島の子供たちの甲状腺についてもふれながら、放射能の拡散は防
がなければいけないと語った。
・復興省の役人を呼んで、福島の被災避難者の話を聞く会を、大阪京都で開く
と、大阪から3人できた人が報告。
・近藤誠さんの奥さまから、ヘリコプターの墜落、魚の大量死、伊方の岩は緑
色片岩でボロボロになるなどの報告。
・「今どうすればよいか」「何ができるか」を考え、その一つとして議会、議
員を動かすため、議会の傍聴をしていこうと提案大分からは抗議のため九電
まえに4,5人で484日立ち続けている人、広島からキリスト教関係者
15人で出席した人たちの報告、反対運動を続けるためメルトダウン商会を
作ったという報告など、それぞれの地域での活動の様子の報告があった。
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆『3・11 FUKUSHIMA』 三留理男・著
(11月18日東京新聞より)
3・11から一年半余、放射能汚染の福島に通い続けた報道写真家の写真集。
事故直後の双葉町の避難所、飯館村の畜産・米農家、セシウム汚染からの避難
民、脱原子力エネルギーや反原発デモの現場…。現地の生活者に密着取材し、
人々の表情と声、やり場のない思いを積み上げる。(後略)
(発行 游学社、1,995円)
◆暗黒の思想を/明神の小さな海岸にて 松下竜一著
(11月18日東京新聞より)
1972年、著者は故郷の海を破壊する周防灘開発計画の実態を追及して火力発
電建設反対運動を展開し、国家と電力会社の欺瞞を暴く。開発計画は経済成長
のために不可欠、火力発電は安全で公害はない、電力は絶対に必要という住民
説明会の記録を目にすると、今日の原発行政、経済優先・人間無視の政治の根
幹と重なってくる。運動を持続させる強靭な思想を伝える書だ。
(発行 影書房、2,520円)
2012年11月20日(火) その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせし
ます
転送歓迎
━━━━━━━
★1.今こそ国民が立ち上がる時です!
総選挙が目前に迫った!!
原発廃絶運動はこの地獄の国会時代にどう立ち向かうか(広瀬隆)
★2.11月16日官邸前抗議行動レポート、次回は11月23日(金)
官邸前から霞ヶ関を覆つくす抗議行動のなか、
国民の芯を問われる1ヶ月が始まる(金曜行動ボランティア 金子)
★3.「ストップ伊方原発再稼動!とめよう大飯原発!」
松山市でも金曜行動、伊方原発周辺地域で3回のポスティング
熱気あふれた交流集会 第26回伊方集会(奥野節子)
★4.新聞・雑誌から
◇『3・11 FUKUSHIMA』 三留理男・著(11月18日東京新聞より)
◇暗黒の思想を/明神の小さな海岸にて 松下竜一著(11月18日東京新聞)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.今こそ国民が立ち上がる時です!
│ 総選挙が目前に迫った!!
│ 原発廃絶運動はこの地獄の国会時代にどう立ち向かうか
└────(広瀬隆)
これで、野田腐敗ゴミ内閣は完全に消滅した。未来永劫、永遠に消滅した。
あの顔を見ずにすむだけでほっとする。みなが待っていた日だ。しかし、解散
・総選挙になだれ込んでいる。われわれは、まだその先に展望を描けていない。
先日までは、暗黒の未来図しか、見えなかった。
今日まで、われわれにできた行動は、民主党や自民党の候補者を落選させ、
政界から追放するネガティブ・キャンペーンであった。では誰に投票するか、
と問われて、その先にある未来を描くための、ポジティブ・キャンペーンがで
きなかった。選挙の話になると、まるで、暗黒の未来図しかなかった。
だが、待て!!
実は、ここにテレビと新聞が報じない巨大な希望の光があるのだ!!(中略)
原発を動かして、子供たちを殺そうとし、日本を破滅させるすべての人間を
国民は許さない!!
国民は、もう二度と許さない。震災復興予算の火事場泥棒に明け暮れる乞食
官僚どもを!! 消費税増税と環境税名目で、振り込め詐欺に明け暮れる国会議
員を!! まともな報道をしないマスメディアを!!(中略)
まず、新聞とテレビの報道界が、民主党・自民党を二大政党として描くこと
が、大間違いの第一歩だ。最大の争点が「原発」にあることをマスメディアが
ひた隠しにしている。そして第三極が維新の会だという構図も間違いだ。石原
暗黒党が合流したので、もはや芽はまったくない。原発ゼロは、まったくやる
気がない。自民党に追随する腰巾着の公明党含めて、すべて、原発再稼働派だ。
冗談ではない。どれもこれもクズ集団ではないか。
われわれは、どのように総選挙に立ち向かって、原発即時ゼロを達成できる
か。第一の原則は、総選挙の結果がどうなろうと、原発推進政党の得票率(実
際の有権者数に対する真の得票率)を大幅に下げることによって、彼らが国民
の支持を得ていないことを実証することだ。(中略)
今後の首相官邸前デモなど、全国の反対運動と強力な世論によって、政策を
国民の「原発即時ゼロ」の要求に従わせるのだ。その目的のため、それぞれの
政党別に、資料を送ります。みなさんがこれを全国に発信するよう、切に祈り
ます。最後まで、必ずお読みください。
(※広瀬隆さんからのメッセージ全文は、日々雑感Blogをご覧ください
http://hibi-zakkan.net/archives/20357093.html)
┏┓
┗■2.11月16日官邸前抗議行動レポート、次回は11月23日(金)
│ 官邸前から霞ヶ関を覆つくす抗議行動のなか、
│ 国民の芯を問われる1ヶ月が始まる
└────(たんぽぽ舎金曜行動ボランティア 金子)
都知事選、衆院選のダブル選挙が決まったこの日も、官邸前を始め文科省前、
経産省前、国会前、また官邸裏、各所でそれぞれのスタイルで抗議活動が繰り
広げられていた。警備もまたそれぞれの場所々々で緊張感も違ってきているよ
うだ。官邸前では第八機動隊第四中隊が警備、交通整理を主にし、抗議活動に
は支障をきたすことなく淡々と職務を遂行し、本来の警察のあるべき姿であった。
さて、霞ヶ関一帯を抗議の場として、活動が繰り広げられる中、官邸前では、
この日も様々なプラカードが掲げられていた、この日の抗議のためだけに書い
たのであろう、手書きの「全原発ゼロ 原発議員は日本を滅ぼす」の言葉、小
さな団扇一杯に「怒」の一文字、目を引くのは手作りの電飾で飾られた物だ、
それぞれの創意工夫が面白い、気負わなくていい、自分の言葉をそれぞれに、
表現する事がこの官邸前の行動にさらに力を与えることになるのだ。
この日のスピーチは、選挙を意識したものも多かった、東京都知事選に出馬
表明した、宇都宮けんじ氏は、「今、都政を、国会を、日本を変えるチャンス
が巡ってきました。脱原発の東京、脱原発を決める国会を作る、日本に民主主
義を取り戻すこの戦いを皆さんと一緒にできる事は大変うれしい事です。福島
第一原発の電力を最大限使用してきたのは東京都です。東京電力の大株主は東
京都です。この事から東京は福島の原発事故被害者の支援に大きな責任があり
ます。東京が脱原発の都政を作って行くことに責任があります。」また、国政
選挙について、「脱原発の国会を作る、脱原発を明確にする内閣を組織する、
12月16日の衆議院選挙で脱原発の政治家を選ぶ為に頑張りましょう。」とス
ピーチを締めくくられ。握手を求める人々に答えながらにこやかに退場して行
かれた。
この日、11月16日、私たちの思いが政治を動かす、選挙へ向けての1カ月が
始まった。
次回の金曜行動(官邸行動)は11月23日(金)午後 6:00~8:00 (第32回)
たんぽぽ舎もいつものように、プラカード、ビラを用意し、みんなで参加します。
┏┓
┗■3.「ストップ伊方原発再稼動!とめよう大飯原発!」
│ 松山市でも金曜行動、伊方原発周辺地域で3回のポスティング
│ 熱気あふれた交流集会 第26回伊方集会
└────(奥野節子 たんぽぽ舎会員)
11月10日、再稼動阻止全国ネットワーク結成参加のため、松山のHさんは
夜行バスで12時間かけて来たとのこと、私は分散会出席後、羽田より最終便で
松山へ向かった。11日の行動、午前中の伊方へ向かうバスの中、原発正門前の
集会、午後の松蔭地区公民館での交流会について報告いたします。
1)バスの中で<中央構造線が活断層であることが判明>
・最近中央構造線が活断層であることが判明。津波の予測が3~4メートルか
ら10~15メートルに変わり、瀬戸内海の危険性が明らかになったこと南海ト
ラフ地震でも、四国の火力発電所は海沿いにあり、発電不能になり冷却用電
力が送れなくなる恐れがある。
・金曜日集会が、松山の県庁前、高松の四電本社前で行われている。伊方とそ
の周辺地域で10月に3回ポスティングをして、11月20日には「伊方原発
を稼動させないための八幡浜・伊方地域相談会」を行う。PR館、原発間近になる
と、バスの中から原発反対の看板がいくつも目についたつぎへ。
2)10時からの原発正門前の集会<四国電力に質問をし、回答を要求>
現地、松山、高松、徳島、高知、広島、上関、大分から、そして東京からと
次から次へと報告があった。
・高知の窪川原発を止めた島岡さんの反原発40年間の話。「原発残って、
人残らず」の旗がたなびいていた。
・斉間淳子さんの「ふるさとは原発を許さない」を作曲して歌った男性、四万
十の「メルトダウンブルース」をみんなで歌った。
・松山の僧侶はお経をあげ、徳島大学の学生は大学祭に斎間淳子さんの講演会
を行ったことなどの報告などもあった。
・たんぽぽ舎のボランティア作成の「ふるさとは原発を許さない」の横断幕が
伊方、泊、刈羽・柏崎にあること、そして再稼動阻止全国ネットワークの結
成会、規制庁への抗議行動を続けていること、被ばく労働の問題について結
成集会を多数で行ったことを報告。
・ピースリンク広島、呉、岩国の人たちが海上からしか見ることができない原
発の前で、2そうの船で抗議のアピール。保安庁の船3隻が監視の中
・四電の課長を含めた3人のまえで広島、大分、高知、松山より要請文を読み
あげた。課長に対しても直接たくさんの質問を投げかけ、答えられないと言
う課長に対して、1週間後に電話をするので、返答をするよう要求。
・最後に、鉄柵にそって黄色の布を広げてのヒューマンチェーン。原発に対す
る怒りと阻止するぞという強い意志を表明した集会だった。
3)午後、松蔭地区公民館での交流会<いくつかの創意工夫の提案>
・近藤誠さん斉間淳子さんを囲んでの予定だったが、お二人とも入院とのこと。
急遽、報告交流会に代えた。残念だったが、集会同様、阻止への熱気があふ
れていた。
・県会議員より、広瀬隆さんの推奨するガス・コンバインドサイクルの報告
東温市議員より、震災瓦礫の受け入れを市議会で凍結し、広域処理の問題に
ついて、福島の子供たちの甲状腺についてもふれながら、放射能の拡散は防
がなければいけないと語った。
・復興省の役人を呼んで、福島の被災避難者の話を聞く会を、大阪京都で開く
と、大阪から3人できた人が報告。
・近藤誠さんの奥さまから、ヘリコプターの墜落、魚の大量死、伊方の岩は緑
色片岩でボロボロになるなどの報告。
・「今どうすればよいか」「何ができるか」を考え、その一つとして議会、議
員を動かすため、議会の傍聴をしていこうと提案大分からは抗議のため九電
まえに4,5人で484日立ち続けている人、広島からキリスト教関係者
15人で出席した人たちの報告、反対運動を続けるためメルトダウン商会を
作ったという報告など、それぞれの地域での活動の様子の報告があった。
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆『3・11 FUKUSHIMA』 三留理男・著
(11月18日東京新聞より)
3・11から一年半余、放射能汚染の福島に通い続けた報道写真家の写真集。
事故直後の双葉町の避難所、飯館村の畜産・米農家、セシウム汚染からの避難
民、脱原子力エネルギーや反原発デモの現場…。現地の生活者に密着取材し、
人々の表情と声、やり場のない思いを積み上げる。(後略)
(発行 游学社、1,995円)
◆暗黒の思想を/明神の小さな海岸にて 松下竜一著
(11月18日東京新聞より)
1972年、著者は故郷の海を破壊する周防灘開発計画の実態を追及して火力発
電建設反対運動を展開し、国家と電力会社の欺瞞を暴く。開発計画は経済成長
のために不可欠、火力発電は安全で公害はない、電力は絶対に必要という住民
説明会の記録を目にすると、今日の原発行政、経済優先・人間無視の政治の根
幹と重なってくる。運動を持続させる強靭な思想を伝える書だ。
(発行 影書房、2,520円)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1659】
2012年11月20日(火) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.神奈川でも毎月1回金曜デモをしています
10月26日デモ報告と11月23日デモのお誘い
(神奈川・東電デモ実行委員会 金子)
★2.再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に参加して---今後が心強い
「和歌山県には原発がない。
これまで5つの原発計画を阻止した」報告に注目(斎藤なぎさ)
★3.脱原発をすてて、太陽の党と日本維新の会を結びつけたものは何か?
「憲法嫌い、自前の武装主義、デモクラシー無視 etc.」(冨塚元夫)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月23日(休・祝)午後1時から、中野で「東京も脱原発」デモ
◇12/14(土)、15(日) 茨城県水戸市、~311以降の世界を生きていくための
肥田先生(95歳)と鎌仲監督のお話~
★5.新聞・雑誌から2つ
◇拡散予測を3度訂正 規制庁、複数幹部処分へ(11月18日東京新聞より)
◇小沢代表の無罪確定。指定弁護士、上告を断念(11月19日東京新聞より)
━━━━━━━
◆あす21日(水)19時から、スペースたんぽぽ講座
『原子力発電と地球温暖化問題の癒着-その歴史-CO2と原発』の第2回
<歴史その2> 講師:江澤誠さん(環境学博士)、参加費800円、
※事前申し込み不要です。直接会場へおこしください。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.神奈川でも毎月1回金曜デモをしています
│ --女性の飛び入り参加、初参加の男性がマイクにぎり。
│ 10月26日デモ報告と11月23日デモのお誘い
└────(止めよう原発!神奈川・東電デモ実行委員会 金子)
第13回目のデモは少々肌寒い日となりました。桜木町駅へ向う人々も寒さか
らかいつもより足早、リレートークでは、福島第一原発の最前線で働く作業員
の労働環境の劣悪さが語られ、このままでは、収束作業をする作業員がいなく
なることの懸念をあげ、労働環境の改善、雇用の安定化、線量管理の厳格化、
健康管理と健康被害時の補償をと訴えた。11月に入り、一部マスコミでも作業
員の問題が取り上げられたが、まだまだ本当の危機感は感じられない。1人で
も多くの人にこの切実な問題に向きあってもらいたい。
リレートークを締めくくったのは、「原発無くてもええじゃないか音頭」
ジャンベ・ホイッスル・タンバリンの鳴りもので盛り上げ、デモに出発。
今回も元気なコールをあげなが、馬車道手前に差し掛かると沿道のお店から、
黒のワンピースの女性が飛び出して来、デモに飛び入り、頭に猫耳のカチュー
シャをつけ、可愛くかつ元気にコールしてくれます。みなとみらいの夜景を望
むデモ後半では、初参加の20代男性がマイクを握り「原発いらない」「福島返
せ」「東電絶対許さない」等思いの詰まった声を響かせました。飛び入りの女
性は「仕事が残っているので戻ります。次回も参加します!」と言い桜木町駅
手前で職場に戻って行きました。素晴らしい行動力!
第13回神奈川・東電デモは参加人数32人と相変わらず小規模でしたが充実し
ていました。次回、第14回デモは11月23日(金)15時 桜木町駅前広場から出発、
時間がいつもとは違っていますのでご注意ください。リレートークは、14時か
ら行います。デモのあとに、官邸前抗議行動に合流です。時間と体力に余裕の
有る方はぜひご一緒しましょう。
お問い合わせ先 : 金子 090-6540-3771 まで
┏┓
┗■2.再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に参加して---今後が心強い
│ 「和歌山県には原発がない。
│ これまで5つの原発計画を阻止した」報告に注目
└────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
再稼働阻止全国ネットワーク結成集会は、まず3つの会場に分かれ話し合い、
次に全体会=結成集会で各分散会の報告をするという形で行われた。分散会で
は第2会場に参加した。再稼働を阻止するための案を出すことは一朝一夕では
難しい。アイディアの具体例があれば参考にしやすかった。せっかく各人が意
見を出し合っても反駁しあう傾向も出た。何故そのような考えに至ったのかな
ど、もう一歩踏み込んで知ることができれば、より理解が深まったと思う。
全体会では、分散会報告のほか、特別報告、各地からの報告が行われた。特
別報告の一人である小川正治さんの『原子力規制委員会の動きと課題』は、立
派なレジュメが用意されていながら、報告する時間が短すぎる気がした。今後
の再稼働を予測するうえでも、特に重要なテーマであるので、引き続き規制委
員会の動きを監視し、詳しい報告をお願いしたい。
各地からの報告では、原発現地で長年反対運動を続けてきた方の話は、示唆
に富んで傾聴に値する。中でも、和歌山県の中西さんの報告が興味深かった。
「和歌山県には原発がない。これまで5つの原発計画を阻止した。60年終わり
から90年代初めころまで関電との闘いの勝敗は紙一重であった。闘っていると
きに、スリーマイル島やチェルノブイリの原発事故が起き、その影響があって
原発が建たなかった。久米三四郎先生、高木仁三郎先生、熊取六人衆の思いを
考え、全国から原発をなくしたい」と述べた。紀伊半島には原発がない。執拗
な電力会社の誘惑や圧力を跳ね返すまでの困難や苦労は相当なものがあったで
あろう。そこから学ぶべきものは多いはずだ。
再稼働阻止に向けて、和歌山をはじめ全国の運動とネットワークができたと
いうことは非常に心強い。
┏┓
┗■3.脱原発をすてて、太陽の党と日本維新の会を結びつけたものは何か?
│ 「憲法嫌い、自前の武装主義、デモクラシー無視 etc.」
└────(冨塚元夫 たんぽぽ舎ボランティ)
「小異をすてて大同につく」これが太陽の党が日本維新の会に合流した大義
名分のようですが、維新の政策は減税日本やみんなの党に近く、いわば「小
異」の二つを捨てて「大異」と組んだのは腑に落ちないとマスコミは批判して
います。維新の政策である、脱原発が消えたと驚いています。TPP反対も消え
ました。これらは「小異」ではなく「大異」だ、と政治学者御厨貴教授が批判
しています(朝日新聞11月18日朝刊)。「何が目的なのかわからない年の差婚
をした、したたかな女のようだ」というコメントもあります。
しかし、これだけの反感と批判を受けながらも維新の会に合流したのには、
相当の理由があるはずです。それが問題だと思います。周囲の反対を押し切っ
ても一緒になったのは、お互いがよほど好きだからでしょう。両者よく似たと
ころがあるのではないでしょうか?マスコミや学者はそこを分析してほしいと
思います。
私は、両者は「憲法嫌い、日の丸・君が代好き、愛国教育好き、自前の武装
主義、子供や教師の人権無視、人道主義嫌い、デモクラシー無視」という共通
点があると思います。古い世代の利権付資本主義者(自民党)と新自由主義
的・市場万能資本主義者(小泉自民党と民主党)が両者とも行き詰ったときに、
救世主として登場しようとしている一種のファシズム(独裁主義)ではないか
と思います。戦争のできる国造りが目的と思います。皆様のご批判をお願いし
ます。
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆中野で「東京も脱原発」デモ
実施日:11月23日(休・祝)
集合時間:午後1時
出発時間:午後1時30分
集合場所:紅葉山公園(中野区中野2ー5)
【主催】脱原発中野も(http://www.mcri21.com/nakanomo/)
◆12/14(土)、15(日) 茨城県東海村、水戸市でイベントのお知らせ
「内部被ばく」ってなあに?
~311以降の世界を生きていくための肥田先生(95歳)と鎌仲監督のお話~
12/14は東海村で鎌仲ひとみ監督のワークショップ【民主主義のエクサ
サイズ】を開催。翌12/15には、茨城県民文化センターにて、映画上映
ならびに講演対談と盛りだくさんの2日間です。
ぜひ、併せてご参加ください。
日時 2012年12月15日(土)10:30~15:45 ※10:00受付・途中入退場可
会場 茨城県民文化センター大ホール
(茨城県水戸市千波町東久保697/電話 0292411166)
参加費 前売り1300円、当日1500円(学生前売り800円 当日1000円)
主催 『内部被ばくを生き抜く』自主上映会実行委員会
事務局 080-8830-8870
お申し込み ホームページ http://gp12.jimdo.com/ または
gp12ibaraki@gmail.comまでメールにてお申込みください。
*12/14のワークショップについてはホームページでご確認ください。
┏┓
┗■5.新聞・雑誌から
│
└────
◆拡散予測を3度訂正 規制庁、複数幹部処分へ
(11月18日 東京新聞より)
原子力規制委員会が原発事故による放射性物質の拡散予測を相次いで訂正し
た問題で、規制委事務局の原子力規制庁は、月内にも複数の幹部職員を処分す
る方針を決めた。現在、処分内容を検討している。
拡散予測は、全国16原発で過酷事故が起きた場合、事故後約一週間の積算
被ばく線量が100ミリシーベルトと高線量になる地点を地図上で示したもので、
規制庁が独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)に委託して行われた。
規制庁は内部で検証した結果、JNESが計算した拡散予測をチェックする規制
庁側の体制が不十分だったと判断し、これに関わった幹部職員らを処分する。
規制委は16原発の拡散予測を10月24日に公表したが、公表当日から3
回にわたって内容を訂正した。拡散予測は、原発周辺の自治体が避難に備える
原子力災害対策重点区域の範囲を検討する際の参考として使われるが、度重な
る訂正で各地の自治体に混乱を招いた。
◆小沢代表の無罪確定。指定弁護士、上告を断念 陸山会事件
(11月19日 東京新聞より)
資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記
入)罪で強制起訴され、一、二審とも無罪になった「国民の生活が第一」の小
沢一郎代表(70)について、検察官役の指定弁護士3人は19日、最高裁への
上告を断念した。検察審査会の起訴決議を受けた強制起訴から1年10カ月の
上告期限を待たずに小沢代表の無罪が確定した。(中略)
今月12日の二審・東京高裁判決は、一審と同様、「違法性の認識がなかっ
た可能性があり、元秘書との共謀は認められない」と判断。収支報告書の作成
に携わった元秘書の故意の一部を否定するなど、小沢代表の無罪を一審より明
確にする内容だった。
2009年に強制起訴制度ができて以降、これまで6つの事件で8人が強制起訴
された。小沢代表の事件を含めて2つの事件で一審判決が出たが、いずれも無
罪。無罪確定は今回が初めて。(中略)
検察官役の指定弁護士が上告を断念したことを受け、小沢一郎代表の弁護団
は19日、「上告を放棄したことは妥当で、早期にしたことは評価する。ただ、
一審で確定させてもよかったのではないかという思いがぬぐえない。この事件
では、検察審査会に検察官の不当な誘導があったことについて責任は厳しく問
われるべきだ」とのコメントを発表した。
2012年11月20日(火) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.神奈川でも毎月1回金曜デモをしています
10月26日デモ報告と11月23日デモのお誘い
(神奈川・東電デモ実行委員会 金子)
★2.再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に参加して---今後が心強い
「和歌山県には原発がない。
これまで5つの原発計画を阻止した」報告に注目(斎藤なぎさ)
★3.脱原発をすてて、太陽の党と日本維新の会を結びつけたものは何か?
「憲法嫌い、自前の武装主義、デモクラシー無視 etc.」(冨塚元夫)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月23日(休・祝)午後1時から、中野で「東京も脱原発」デモ
◇12/14(土)、15(日) 茨城県水戸市、~311以降の世界を生きていくための
肥田先生(95歳)と鎌仲監督のお話~
★5.新聞・雑誌から2つ
◇拡散予測を3度訂正 規制庁、複数幹部処分へ(11月18日東京新聞より)
◇小沢代表の無罪確定。指定弁護士、上告を断念(11月19日東京新聞より)
━━━━━━━
◆あす21日(水)19時から、スペースたんぽぽ講座
『原子力発電と地球温暖化問題の癒着-その歴史-CO2と原発』の第2回
<歴史その2> 講師:江澤誠さん(環境学博士)、参加費800円、
※事前申し込み不要です。直接会場へおこしください。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.神奈川でも毎月1回金曜デモをしています
│ --女性の飛び入り参加、初参加の男性がマイクにぎり。
│ 10月26日デモ報告と11月23日デモのお誘い
└────(止めよう原発!神奈川・東電デモ実行委員会 金子)
第13回目のデモは少々肌寒い日となりました。桜木町駅へ向う人々も寒さか
らかいつもより足早、リレートークでは、福島第一原発の最前線で働く作業員
の労働環境の劣悪さが語られ、このままでは、収束作業をする作業員がいなく
なることの懸念をあげ、労働環境の改善、雇用の安定化、線量管理の厳格化、
健康管理と健康被害時の補償をと訴えた。11月に入り、一部マスコミでも作業
員の問題が取り上げられたが、まだまだ本当の危機感は感じられない。1人で
も多くの人にこの切実な問題に向きあってもらいたい。
リレートークを締めくくったのは、「原発無くてもええじゃないか音頭」
ジャンベ・ホイッスル・タンバリンの鳴りもので盛り上げ、デモに出発。
今回も元気なコールをあげなが、馬車道手前に差し掛かると沿道のお店から、
黒のワンピースの女性が飛び出して来、デモに飛び入り、頭に猫耳のカチュー
シャをつけ、可愛くかつ元気にコールしてくれます。みなとみらいの夜景を望
むデモ後半では、初参加の20代男性がマイクを握り「原発いらない」「福島返
せ」「東電絶対許さない」等思いの詰まった声を響かせました。飛び入りの女
性は「仕事が残っているので戻ります。次回も参加します!」と言い桜木町駅
手前で職場に戻って行きました。素晴らしい行動力!
第13回神奈川・東電デモは参加人数32人と相変わらず小規模でしたが充実し
ていました。次回、第14回デモは11月23日(金)15時 桜木町駅前広場から出発、
時間がいつもとは違っていますのでご注意ください。リレートークは、14時か
ら行います。デモのあとに、官邸前抗議行動に合流です。時間と体力に余裕の
有る方はぜひご一緒しましょう。
お問い合わせ先 : 金子 090-6540-3771 まで
┏┓
┗■2.再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に参加して---今後が心強い
│ 「和歌山県には原発がない。
│ これまで5つの原発計画を阻止した」報告に注目
└────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
再稼働阻止全国ネットワーク結成集会は、まず3つの会場に分かれ話し合い、
次に全体会=結成集会で各分散会の報告をするという形で行われた。分散会で
は第2会場に参加した。再稼働を阻止するための案を出すことは一朝一夕では
難しい。アイディアの具体例があれば参考にしやすかった。せっかく各人が意
見を出し合っても反駁しあう傾向も出た。何故そのような考えに至ったのかな
ど、もう一歩踏み込んで知ることができれば、より理解が深まったと思う。
全体会では、分散会報告のほか、特別報告、各地からの報告が行われた。特
別報告の一人である小川正治さんの『原子力規制委員会の動きと課題』は、立
派なレジュメが用意されていながら、報告する時間が短すぎる気がした。今後
の再稼働を予測するうえでも、特に重要なテーマであるので、引き続き規制委
員会の動きを監視し、詳しい報告をお願いしたい。
各地からの報告では、原発現地で長年反対運動を続けてきた方の話は、示唆
に富んで傾聴に値する。中でも、和歌山県の中西さんの報告が興味深かった。
「和歌山県には原発がない。これまで5つの原発計画を阻止した。60年終わり
から90年代初めころまで関電との闘いの勝敗は紙一重であった。闘っていると
きに、スリーマイル島やチェルノブイリの原発事故が起き、その影響があって
原発が建たなかった。久米三四郎先生、高木仁三郎先生、熊取六人衆の思いを
考え、全国から原発をなくしたい」と述べた。紀伊半島には原発がない。執拗
な電力会社の誘惑や圧力を跳ね返すまでの困難や苦労は相当なものがあったで
あろう。そこから学ぶべきものは多いはずだ。
再稼働阻止に向けて、和歌山をはじめ全国の運動とネットワークができたと
いうことは非常に心強い。
┏┓
┗■3.脱原発をすてて、太陽の党と日本維新の会を結びつけたものは何か?
│ 「憲法嫌い、自前の武装主義、デモクラシー無視 etc.」
└────(冨塚元夫 たんぽぽ舎ボランティ)
「小異をすてて大同につく」これが太陽の党が日本維新の会に合流した大義
名分のようですが、維新の政策は減税日本やみんなの党に近く、いわば「小
異」の二つを捨てて「大異」と組んだのは腑に落ちないとマスコミは批判して
います。維新の政策である、脱原発が消えたと驚いています。TPP反対も消え
ました。これらは「小異」ではなく「大異」だ、と政治学者御厨貴教授が批判
しています(朝日新聞11月18日朝刊)。「何が目的なのかわからない年の差婚
をした、したたかな女のようだ」というコメントもあります。
しかし、これだけの反感と批判を受けながらも維新の会に合流したのには、
相当の理由があるはずです。それが問題だと思います。周囲の反対を押し切っ
ても一緒になったのは、お互いがよほど好きだからでしょう。両者よく似たと
ころがあるのではないでしょうか?マスコミや学者はそこを分析してほしいと
思います。
私は、両者は「憲法嫌い、日の丸・君が代好き、愛国教育好き、自前の武装
主義、子供や教師の人権無視、人道主義嫌い、デモクラシー無視」という共通
点があると思います。古い世代の利権付資本主義者(自民党)と新自由主義
的・市場万能資本主義者(小泉自民党と民主党)が両者とも行き詰ったときに、
救世主として登場しようとしている一種のファシズム(独裁主義)ではないか
と思います。戦争のできる国造りが目的と思います。皆様のご批判をお願いし
ます。
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆中野で「東京も脱原発」デモ
実施日:11月23日(休・祝)
集合時間:午後1時
出発時間:午後1時30分
集合場所:紅葉山公園(中野区中野2ー5)
【主催】脱原発中野も(http://www.mcri21.com/nakanomo/)
◆12/14(土)、15(日) 茨城県東海村、水戸市でイベントのお知らせ
「内部被ばく」ってなあに?
~311以降の世界を生きていくための肥田先生(95歳)と鎌仲監督のお話~
12/14は東海村で鎌仲ひとみ監督のワークショップ【民主主義のエクサ
サイズ】を開催。翌12/15には、茨城県民文化センターにて、映画上映
ならびに講演対談と盛りだくさんの2日間です。
ぜひ、併せてご参加ください。
日時 2012年12月15日(土)10:30~15:45 ※10:00受付・途中入退場可
会場 茨城県民文化センター大ホール
(茨城県水戸市千波町東久保697/電話 0292411166)
参加費 前売り1300円、当日1500円(学生前売り800円 当日1000円)
主催 『内部被ばくを生き抜く』自主上映会実行委員会
事務局 080-8830-8870
お申し込み ホームページ http://gp12.jimdo.com/ または
gp12ibaraki@gmail.comまでメールにてお申込みください。
*12/14のワークショップについてはホームページでご確認ください。
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┗■5.新聞・雑誌から
│
└────
◆拡散予測を3度訂正 規制庁、複数幹部処分へ
(11月18日 東京新聞より)
原子力規制委員会が原発事故による放射性物質の拡散予測を相次いで訂正し
た問題で、規制委事務局の原子力規制庁は、月内にも複数の幹部職員を処分す
る方針を決めた。現在、処分内容を検討している。
拡散予測は、全国16原発で過酷事故が起きた場合、事故後約一週間の積算
被ばく線量が100ミリシーベルトと高線量になる地点を地図上で示したもので、
規制庁が独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)に委託して行われた。
規制庁は内部で検証した結果、JNESが計算した拡散予測をチェックする規制
庁側の体制が不十分だったと判断し、これに関わった幹部職員らを処分する。
規制委は16原発の拡散予測を10月24日に公表したが、公表当日から3
回にわたって内容を訂正した。拡散予測は、原発周辺の自治体が避難に備える
原子力災害対策重点区域の範囲を検討する際の参考として使われるが、度重な
る訂正で各地の自治体に混乱を招いた。
◆小沢代表の無罪確定。指定弁護士、上告を断念 陸山会事件
(11月19日 東京新聞より)
資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記
入)罪で強制起訴され、一、二審とも無罪になった「国民の生活が第一」の小
沢一郎代表(70)について、検察官役の指定弁護士3人は19日、最高裁への
上告を断念した。検察審査会の起訴決議を受けた強制起訴から1年10カ月の
上告期限を待たずに小沢代表の無罪が確定した。(中略)
今月12日の二審・東京高裁判決は、一審と同様、「違法性の認識がなかっ
た可能性があり、元秘書との共謀は認められない」と判断。収支報告書の作成
に携わった元秘書の故意の一部を否定するなど、小沢代表の無罪を一審より明
確にする内容だった。
2009年に強制起訴制度ができて以降、これまで6つの事件で8人が強制起訴
された。小沢代表の事件を含めて2つの事件で一審判決が出たが、いずれも無
罪。無罪確定は今回が初めて。(中略)
検察官役の指定弁護士が上告を断念したことを受け、小沢一郎代表の弁護団
は19日、「上告を放棄したことは妥当で、早期にしたことは評価する。ただ、
一審で確定させてもよかったのではないかという思いがぬぐえない。この事件
では、検察審査会に検察官の不当な誘導があったことについて責任は厳しく問
われるべきだ」とのコメントを発表した。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1658】
2012年11月19日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.2012もんじゅを廃炉へ!全国集会(12/8)と大飯申し入れ(12/9)
12月8日(土)から9日(日) 東京からバスで行こう
★2.広瀬隆さんの新刊書『発ゼロ社会へ!新エネルギー論』の紹介
原発でもない 自然エネルギーでもない 我々には、第三の道がある
★3.<連載-7>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
国会議員までが立入り禁止(冊子『原発の来た町』から)
★4.メルマガ読者からのご案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆11/28大間原発に関する講演会のご案内
★5.新聞・雑誌より3つ
◆甲状腺がんの疑い 福島県直ちに2次検査、初めて1人判定
(11/18河北新報より抜粋)
◆国の除染-実態は新たな技術生かさず
原研に委託料120億円、「実証実験までして」、費用1兆円超も総額不明
(11/18東京新聞より抜粋)
◆柏崎市長選 再稼働慎重派 会田氏が3選
(11/19朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
●11/21【原子力発電と地球温暖化問題の癒着-その歴史-CO2と原発】
第2回学習会 参加歓迎!
日 時:11月21日(水)19:00開会(開場 18:30)
講 師:江澤誠さん(環境学博士)
参加費:800円
会 場:スペースたんぽぽ
━━━━━━━
※昨日、11月18日発信の事故情報「その2」【TMM:No1657】で、
誤:2012年12月、正:2012年11月 に訂正致します。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.2012もんじゅを廃炉へ!全国集会(12/8)と大飯申し入れ(12/9)
| 12月8日(土)から9日(日) 東京からバスで行こう
└────
イ.○もんじゅ現地抗議集会と原子力機構申し入れ 白木海岸 11時
○もんじゅ廃炉を求める全国集会 きらめき港館 13時30分より16時
1.もんじゅの現状と今後の闘いについて…原子力発電に反対する
福井県民会議
2.今後のエネルギー政策のゆくえ…吉岡斉さん(九州大学副学長/
元政府原発事故調査委員)
3.隠されてきた活断層…武本和幸さん(柏崎刈羽原発反対地元三団体)
4.青森からの報告 再処理工場の現状…佐原若子さん(青森県保険医
協会理事/核燃料サイクル阻止1万人訴訟原告団)
----------------------- ----- -------------------------
ロ.1995年の「もんじゅ」事故以来、毎年開かれてきた恒例の「もんじゅ」集会
です。たんぽぽ舎は、今年も多くの人と共に参加しようとしています。
参加者が30名を超えれば東京からバスで行きます。
又、「再稼働阻止全国ネットワーク」(11月10日東京で結成、250名参加)は、
西日本規模の参加で、12月8日(土)に結集し、翌日の9日(日)午前中に、今焦点
の関西電力大飯原発への抗議・申し入れ活動を計画しています。
東京都知事選(脱原発を掲げる宇都宮けんじ氏)もあり忙しい最中ですが、大事
な集会ですので、多くの方の参加を期待します。
柳田真(たんぽぽ舎、「再稼働阻止全国ネットワーク」)
┏┓
┗■2.広瀬隆さんの新刊書『発ゼロ社会へ!新エネルギー論』の紹介
| 原発でもない、自然エネルギーでもない。我々には、第三の道がある。
└──── 広瀬 隆
原発ゼロ社会へ!新エネルギー論 誰も言わない真実に斬り込む広瀬隆さんの
新刊本。3.11後に生産された自家発電機は、累積で原発10基分を超える!(累
積1062万kw)
本書は、日本の電力不足騒動について、いまだに一部の日本人が気づいていな
いこと、すなわち「原発がなければ電力不足が起こる」は大嘘だという事実を知
らせるための書である。(序章より)
○主な内容
・関西電力は大飯原発なしで電力が二四%余っていた。
・電力会社が設置するべきガス・コンバインドサイクル
・エネルギー業界の主流となったコジュネ
・エネファーム(燃料電池)に期待される未来のエネルギー 他
定価798円(集英社)
┏┓
┗■3.<連載-7>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
| 国会議員までが立入り禁止(冊子『原発の来た町』から)
└────
※この連載は著者(斉間満氏・故人)の夫人(斉間淳子さん)の承諾を得て
掲載しています。本文は、2002年5月発刊の『原発の来た町-原発はこう
して建てられた-伊方原発の30年』の一節です。
米軍ヘリの墜落で、突然住民の前にあらわれたのは、原発の危険性ばかりでは
なかった。日米安保条約という得体の知れない もの も、突然姿を見せた。
四国の片田舎の住民には、無縁とも思われていたこの条約が、住民の前にどっか
と立ちはだかり、土地所有者よりも強い管理権を主張したのである。
ヘリの残骸が落ち、三〇本にも及ぶみかんの木が切り倒された森元さんをはじ
め、被害を受けた七人の地主は、事故後自分の畑に一歩も近寄ることができなか
った。地主ばかりではなかった。事故現場に通じる農道を使って農作業に向かお
うとする多くの農民も、自分の畑へ近寄ることができなかった。農道さえ通行を
禁じられたのである。
立入り禁止は、農民だけではない。取材に向かった報道陣、現場調査に訪れた
地元の市議会議員、県議会議員、はては国会議員まで「日米安保条約の地位協定
による日米合同委員会の合意事項による」との理由で、地元警察官に現場への立
ち入りをはばまれた。
国会議員の中には「米軍機が国内に落ちているのに、国政をあずかる国会議員
が視察できないのはおかしい。合同委員会の合意事項が、どの程度の権限がある
のか、根拠を示せ」と、抗議して警察署長に迫った人もいたが、地元住民にとっ
ては住民の財産や生活を守っていると思っていた警察官が突然豹変し、外国人で
ある米軍の利益のために働き、日本人である地元住民や報道人さえ"敵視"したこ
とに、ショックを受けた。
七月四日付けの毎日新聞愛媛版の「支局長からの手紙」で、中藤時昭支局長は
「現場検証は米軍主導で行われており、付近は立ち入り禁止。現場の警察官に
『われわれさえ現場に近づけない。記者がうろうろしていると撃たれてもしらな
い』と威嚇される始末。米軍のかさの下にある日本の現状を改めて認識させられ
た事故でもあった」と記している。
日本の治安を守る警察官が、被害を受けた日本人に対し、どんな態度で接した
かを想像させるに十分な一文である。この警察官の姿勢は、日本政府の我々国民
への態度そのものであった。
米軍ヘリ墜落も衝撃的だったが、地元住民にとってはこの警察官の豹変もショ
ックだった。
墜落現場を見たいが、警察や米軍が恐くて近寄れない、という地元伊方町の中
年の男性は「今回の事故は異常時になったら、警察もどんな動きをするかわから
ないということですね……」と、言葉少なに不安な表情をみせた。
原発近くへの米軍ヘリ墜落が見せた、米国占領下時代を思わせる日本の実像だ
った。それは、地元の人々にとっては思いもよらぬ国家の姿だった。(続く)
(☆この本はたんぽぽ舎でも扱い中。137頁、1000円)
┏┓
┗■4.メルマガ読者からのご案内(問い合わせは主催者へお願いします)
| ◆11/28大間原発に関する講演会のご案内
└────
大間のマグロで有名な下北半島の北端、青森県大間町。そこにある大間原発は、
福島第一原発事故後、建設工事を中断していましたが、再開が進んでいます。
大間原発はMOX燃料を全炉心で使用する「フルMOX」で、きわめて危険性
の高い原発です。また、日本のプルトニウム利用政策と大間原発の関係、使用済
み核燃料の処理問題等をわかりやすくお話します
「大間原発 大間違い!」何が起こるかわからない!
日時 11月28日(水)6:30-8:30p.m. (6:15開場)
開場 横浜市健康福祉総合センター8階A・B会議室
アクセス JR、横浜市営地下鉄 「桜木町」駅前
講師 水澤靖子(プルトニウムフリーコミュニケーション神奈川)
小山貴弓(反原発出前のお店)
参加費 500円
主催 さよなら原発かながわ 問い合わせ先 611kanagawa@gmail.com
┏┓
┗■5.新聞・雑誌より3つ
└────
◆甲状腺がんの疑い 福島県直ちに2次検査、初めて1人判定
東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べるため、福島県が18歳
以下の約36万人を対象に行っている甲状腺検査の1次検査で、がんの疑いがあ
り「直ちに2次検査が必要」と初めて判定された子どもが1人いることが17日、
関係者への取材で分かった。
18日に開かれる「県民健康管理調査」検討委員会で報告される。
調査を進めている福島県立医大は「チェルノブイリ原発事故でも甲状腺がんの
発見に最短で4年かかった」として、放射線との因果関係は低いとみているが、
血液や細胞を調べ、がんかどうか判断する。
1次検査による判定は、しこりの大きさなどを基に、軽い方から「A」「B」
「C」があり、今回の1人は「C判定」。(中略)
県立医大は「県内全ての子どもの検査という前例のない調査なので、早期発見
の子は少なからず出る。放射線との関係を丁寧に調べていく」としている。
(11月18日河北新報より抜粋)
◆国の除染-実態は新たな技術生かさず
原研に委託料120億円、「実証実験までして」、費用1兆円超も総額不明
福島原発事故で放射能汚染された福島県の一部で、国が除染作業を本格化させ
ている。この作業開始に先立ち、国は除染の新技術を募って実証実験を実施。複
数の効果的な方法を認定した。ところが、現場はゼネコン主導で、新たな方式は
ほとんど使われていないという。「住民の安全より、東京電力の負担軽減が優先
されている」。開発に尽力した業者からは、そうした怨嗟の声が上がっている。
「膨大な税金を費やして、実証実験までした意味がない。せっかく新たな方式
を考慮しても反映されない。結局のところ、東電救済なのか。結果的にゼネコン
や作業員を出す人材派遣会社がもうかっているだけだ」福島県いわき市で塗装会
社「志賀塗装」を営む志賀晶文社長(三九)は現状をそう語り、国への不信をあ
らわにした。 ―中略―
除染費用は、環境省がまとめて原因企業である東電に請求する。金額は来年度
分を合わせて一兆円を超えているが、総額は不明、特別地域で先行的に始まった
田村市、楢葉町、川内村、飯舘村での作業は、鹿島、大林組、大成建設、前田建
設工業が各幹事会社を務める四JVが落札した。―後略― (11/18東京新聞より抜粋)
◆柏崎市長選 再稼働慎重派 会田氏が3選
全7基の合計出力が世界最大の東京電力柏崎刈羽原発がある新潟県の柏崎市と
刈羽村の首長選が18日、投票開始された。柏崎では、全基停止中の同原発の再稼
働に慎重な会田洋市長(65)が、新顔の西川孝純・元共同通信社論説委員長(64)
を破って3選を決めた。
会田市長は、総選挙では原発反対派からも支持を受けた。西川氏は、原発に頼
る地域経済の落ち込みに危機感を持つ推進派から立候補を促され、自民党の推薦
も受けた。-中略-
一方、刈羽村では、現職で「原発との共生」を掲げる品田宏夫氏(55)が4選。
反原発運動を40年以上続けてきた元村議の武本和幸氏(62)を大差で破った。
-後略- (11/19朝日新聞より抜粋)
2012年11月19日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.2012もんじゅを廃炉へ!全国集会(12/8)と大飯申し入れ(12/9)
12月8日(土)から9日(日) 東京からバスで行こう
★2.広瀬隆さんの新刊書『発ゼロ社会へ!新エネルギー論』の紹介
原発でもない 自然エネルギーでもない 我々には、第三の道がある
★3.<連載-7>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
国会議員までが立入り禁止(冊子『原発の来た町』から)
★4.メルマガ読者からのご案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆11/28大間原発に関する講演会のご案内
★5.新聞・雑誌より3つ
◆甲状腺がんの疑い 福島県直ちに2次検査、初めて1人判定
(11/18河北新報より抜粋)
◆国の除染-実態は新たな技術生かさず
原研に委託料120億円、「実証実験までして」、費用1兆円超も総額不明
(11/18東京新聞より抜粋)
◆柏崎市長選 再稼働慎重派 会田氏が3選
(11/19朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
●11/21【原子力発電と地球温暖化問題の癒着-その歴史-CO2と原発】
第2回学習会 参加歓迎!
日 時:11月21日(水)19:00開会(開場 18:30)
講 師:江澤誠さん(環境学博士)
参加費:800円
会 場:スペースたんぽぽ
━━━━━━━
※昨日、11月18日発信の事故情報「その2」【TMM:No1657】で、
誤:2012年12月、正:2012年11月 に訂正致します。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.2012もんじゅを廃炉へ!全国集会(12/8)と大飯申し入れ(12/9)
| 12月8日(土)から9日(日) 東京からバスで行こう
└────
イ.○もんじゅ現地抗議集会と原子力機構申し入れ 白木海岸 11時
○もんじゅ廃炉を求める全国集会 きらめき港館 13時30分より16時
1.もんじゅの現状と今後の闘いについて…原子力発電に反対する
福井県民会議
2.今後のエネルギー政策のゆくえ…吉岡斉さん(九州大学副学長/
元政府原発事故調査委員)
3.隠されてきた活断層…武本和幸さん(柏崎刈羽原発反対地元三団体)
4.青森からの報告 再処理工場の現状…佐原若子さん(青森県保険医
協会理事/核燃料サイクル阻止1万人訴訟原告団)
----------------------- ----- -------------------------
ロ.1995年の「もんじゅ」事故以来、毎年開かれてきた恒例の「もんじゅ」集会
です。たんぽぽ舎は、今年も多くの人と共に参加しようとしています。
参加者が30名を超えれば東京からバスで行きます。
又、「再稼働阻止全国ネットワーク」(11月10日東京で結成、250名参加)は、
西日本規模の参加で、12月8日(土)に結集し、翌日の9日(日)午前中に、今焦点
の関西電力大飯原発への抗議・申し入れ活動を計画しています。
東京都知事選(脱原発を掲げる宇都宮けんじ氏)もあり忙しい最中ですが、大事
な集会ですので、多くの方の参加を期待します。
柳田真(たんぽぽ舎、「再稼働阻止全国ネットワーク」)
┏┓
┗■2.広瀬隆さんの新刊書『発ゼロ社会へ!新エネルギー論』の紹介
| 原発でもない、自然エネルギーでもない。我々には、第三の道がある。
└──── 広瀬 隆
原発ゼロ社会へ!新エネルギー論 誰も言わない真実に斬り込む広瀬隆さんの
新刊本。3.11後に生産された自家発電機は、累積で原発10基分を超える!(累
積1062万kw)
本書は、日本の電力不足騒動について、いまだに一部の日本人が気づいていな
いこと、すなわち「原発がなければ電力不足が起こる」は大嘘だという事実を知
らせるための書である。(序章より)
○主な内容
・関西電力は大飯原発なしで電力が二四%余っていた。
・電力会社が設置するべきガス・コンバインドサイクル
・エネルギー業界の主流となったコジュネ
・エネファーム(燃料電池)に期待される未来のエネルギー 他
定価798円(集英社)
┏┓
┗■3.<連載-7>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
| 国会議員までが立入り禁止(冊子『原発の来た町』から)
└────
※この連載は著者(斉間満氏・故人)の夫人(斉間淳子さん)の承諾を得て
掲載しています。本文は、2002年5月発刊の『原発の来た町-原発はこう
して建てられた-伊方原発の30年』の一節です。
米軍ヘリの墜落で、突然住民の前にあらわれたのは、原発の危険性ばかりでは
なかった。日米安保条約という得体の知れない もの も、突然姿を見せた。
四国の片田舎の住民には、無縁とも思われていたこの条約が、住民の前にどっか
と立ちはだかり、土地所有者よりも強い管理権を主張したのである。
ヘリの残骸が落ち、三〇本にも及ぶみかんの木が切り倒された森元さんをはじ
め、被害を受けた七人の地主は、事故後自分の畑に一歩も近寄ることができなか
った。地主ばかりではなかった。事故現場に通じる農道を使って農作業に向かお
うとする多くの農民も、自分の畑へ近寄ることができなかった。農道さえ通行を
禁じられたのである。
立入り禁止は、農民だけではない。取材に向かった報道陣、現場調査に訪れた
地元の市議会議員、県議会議員、はては国会議員まで「日米安保条約の地位協定
による日米合同委員会の合意事項による」との理由で、地元警察官に現場への立
ち入りをはばまれた。
国会議員の中には「米軍機が国内に落ちているのに、国政をあずかる国会議員
が視察できないのはおかしい。合同委員会の合意事項が、どの程度の権限がある
のか、根拠を示せ」と、抗議して警察署長に迫った人もいたが、地元住民にとっ
ては住民の財産や生活を守っていると思っていた警察官が突然豹変し、外国人で
ある米軍の利益のために働き、日本人である地元住民や報道人さえ"敵視"したこ
とに、ショックを受けた。
七月四日付けの毎日新聞愛媛版の「支局長からの手紙」で、中藤時昭支局長は
「現場検証は米軍主導で行われており、付近は立ち入り禁止。現場の警察官に
『われわれさえ現場に近づけない。記者がうろうろしていると撃たれてもしらな
い』と威嚇される始末。米軍のかさの下にある日本の現状を改めて認識させられ
た事故でもあった」と記している。
日本の治安を守る警察官が、被害を受けた日本人に対し、どんな態度で接した
かを想像させるに十分な一文である。この警察官の姿勢は、日本政府の我々国民
への態度そのものであった。
米軍ヘリ墜落も衝撃的だったが、地元住民にとってはこの警察官の豹変もショ
ックだった。
墜落現場を見たいが、警察や米軍が恐くて近寄れない、という地元伊方町の中
年の男性は「今回の事故は異常時になったら、警察もどんな動きをするかわから
ないということですね……」と、言葉少なに不安な表情をみせた。
原発近くへの米軍ヘリ墜落が見せた、米国占領下時代を思わせる日本の実像だ
った。それは、地元の人々にとっては思いもよらぬ国家の姿だった。(続く)
(☆この本はたんぽぽ舎でも扱い中。137頁、1000円)
┏┓
┗■4.メルマガ読者からのご案内(問い合わせは主催者へお願いします)
| ◆11/28大間原発に関する講演会のご案内
└────
大間のマグロで有名な下北半島の北端、青森県大間町。そこにある大間原発は、
福島第一原発事故後、建設工事を中断していましたが、再開が進んでいます。
大間原発はMOX燃料を全炉心で使用する「フルMOX」で、きわめて危険性
の高い原発です。また、日本のプルトニウム利用政策と大間原発の関係、使用済
み核燃料の処理問題等をわかりやすくお話します
「大間原発 大間違い!」何が起こるかわからない!
日時 11月28日(水)6:30-8:30p.m. (6:15開場)
開場 横浜市健康福祉総合センター8階A・B会議室
アクセス JR、横浜市営地下鉄 「桜木町」駅前
講師 水澤靖子(プルトニウムフリーコミュニケーション神奈川)
小山貴弓(反原発出前のお店)
参加費 500円
主催 さよなら原発かながわ 問い合わせ先 611kanagawa@gmail.com
┏┓
┗■5.新聞・雑誌より3つ
└────
◆甲状腺がんの疑い 福島県直ちに2次検査、初めて1人判定
東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べるため、福島県が18歳
以下の約36万人を対象に行っている甲状腺検査の1次検査で、がんの疑いがあ
り「直ちに2次検査が必要」と初めて判定された子どもが1人いることが17日、
関係者への取材で分かった。
18日に開かれる「県民健康管理調査」検討委員会で報告される。
調査を進めている福島県立医大は「チェルノブイリ原発事故でも甲状腺がんの
発見に最短で4年かかった」として、放射線との因果関係は低いとみているが、
血液や細胞を調べ、がんかどうか判断する。
1次検査による判定は、しこりの大きさなどを基に、軽い方から「A」「B」
「C」があり、今回の1人は「C判定」。(中略)
県立医大は「県内全ての子どもの検査という前例のない調査なので、早期発見
の子は少なからず出る。放射線との関係を丁寧に調べていく」としている。
(11月18日河北新報より抜粋)
◆国の除染-実態は新たな技術生かさず
原研に委託料120億円、「実証実験までして」、費用1兆円超も総額不明
福島原発事故で放射能汚染された福島県の一部で、国が除染作業を本格化させ
ている。この作業開始に先立ち、国は除染の新技術を募って実証実験を実施。複
数の効果的な方法を認定した。ところが、現場はゼネコン主導で、新たな方式は
ほとんど使われていないという。「住民の安全より、東京電力の負担軽減が優先
されている」。開発に尽力した業者からは、そうした怨嗟の声が上がっている。
「膨大な税金を費やして、実証実験までした意味がない。せっかく新たな方式
を考慮しても反映されない。結局のところ、東電救済なのか。結果的にゼネコン
や作業員を出す人材派遣会社がもうかっているだけだ」福島県いわき市で塗装会
社「志賀塗装」を営む志賀晶文社長(三九)は現状をそう語り、国への不信をあ
らわにした。 ―中略―
除染費用は、環境省がまとめて原因企業である東電に請求する。金額は来年度
分を合わせて一兆円を超えているが、総額は不明、特別地域で先行的に始まった
田村市、楢葉町、川内村、飯舘村での作業は、鹿島、大林組、大成建設、前田建
設工業が各幹事会社を務める四JVが落札した。―後略― (11/18東京新聞より抜粋)
◆柏崎市長選 再稼働慎重派 会田氏が3選
全7基の合計出力が世界最大の東京電力柏崎刈羽原発がある新潟県の柏崎市と
刈羽村の首長選が18日、投票開始された。柏崎では、全基停止中の同原発の再稼
働に慎重な会田洋市長(65)が、新顔の西川孝純・元共同通信社論説委員長(64)
を破って3選を決めた。
会田市長は、総選挙では原発反対派からも支持を受けた。西川氏は、原発に頼
る地域経済の落ち込みに危機感を持つ推進派から立候補を促され、自民党の推薦
も受けた。-中略-
一方、刈羽村では、現職で「原発との共生」を掲げる品田宏夫氏(55)が4選。
反原発運動を40年以上続けてきた元村議の武本和幸氏(62)を大差で破った。
-後略- (11/19朝日新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1657】
2012年12月18日(日)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.~みんながアンペアダウンしたら~
40アンペアを30アンペアに下げました
矢嶋 理恵(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.総選挙で「脱原発に一票!」を! 「脱原発」候補者リストを公開
小林伸行(元国会議員政策秘書、横須賀市議会議員)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ドキュメンタリー映画・西山正啓監督「原発震災を問う人々」
シリーズ最新作『主権在民ーフクシマから東海村へー』(100分)/
★4.新聞・雑誌から
◆宇都宮健児弁護士「貧乏とサラ金こそが我が原点」―都知事選候補
(フライデーより)
★5.本の紹介
◆『脱「原子力ムラ」と脱「地球温暖化ムラ」』の紹介
いのちのための思考へ
江澤 誠 著(新評論社)
━━━━━━━
☆ 11.19 京都から海老沢徹さん(元・京大原子炉実験所)を迎えて緊急の講座
テーマ:加圧水型原発の弱点について-炉心水位計がない- ほか
講 師:海老沢徹さん(京大原子炉実験所OB(熊取6人組のお一人))
槌田敦さん、山崎久隆さんも参加・発言します。
日 時:11月19日(月)19時から[18時半開場]、参加費800円、
会 場:スペースたんぽぽ
━━━━━━━
┏┓
┗■1.~みんながアンペアダウンしたら~
| 40アンペアを30アンペアに下げました。
└──── 矢嶋 理恵(たんぽぽ舎ボランティア)
とうとう、我が家もアンペアダウンに踏み切りました。家族3人、64平方メ
ートルのマンションで40Aだったのですが、30Aに下げてみることにしまし
た。「無理無理、絶対無理」「パソコン使っててブレーカー落ちたらどうするの」
と家族はずっと反対してきたのですが、考えてみれば夫は自宅暮らししかしたこ
とがないし、息子は40Aでずっとやってきたので、ブレーカーが落ちるという
経験をしたことがないのです。何に何kWかかるか、ブレーカーが落ちないよう
にするにはどう家電品をやりくりすればいいか、ということを考えながら暮らす
のは、案外楽しいものです。落ちるのもそれはそれで楽しいです。さすがに10
Aにすると炊飯器も使えない、と聞きましたが、30Aもあればそうそう怖いも
のはありません。電子レンジとドライヤーを一緒に使わない、そのくらいのこと
で乗り切れるんじゃないでしょうか。私は逆にワクワクしています。アンペアを
さげることは、電気のことを考えるいい機会にもなります。何より基本料金が下
がります。消費者(一般家庭)に収入の7割を電力会社は頼っているそうです。
だったらみんながアンペアダウンしたら、その分電気の供給量が減り、収入もが
たべりです。
原発なんかいらなくなるかもしれません。お金、掛かりますから。原子力は安
いという神話はとっくに崩れています。再生可能エネルギーも今はまだまだコス
トが高いです。補助をつけないといけないエネルギーは破綻しています。一番い
いのは節電でしょう。増やすことばかり考える時代はもう終わっているんです。
できることって、案外身近なことからじゃないでしょうか。文句言うのも一つで
すが、身の回りのことを変えてみることだって必要だと思います。ちょっとくら
いのリスクは冒してみる。
ふんだんに電気を使っていて、原発いらないと言っていいのかどうか。私はそ
うは想いません。小林公吉さんがたんぽぽ舎の講座で「1990年代の暮らしを
すれば電気はいらなくなる」と言っていました。みんなが1割減らせば「電気は
足りない、再稼働は必要」なんていうスローガンは意味がなくなります。ひとり
ひとりの力を合わせたら、世の中変わるかもしれませんよ。
┏┓
┗■2. 総選挙で「脱原発に一票!」を! 「脱原発」候補者リストを公開
└──── 小林伸行(元国会議員政策秘書、横須賀市議会議員)
反原発自治体議員連盟の一員として、横須賀市で山城保男議員と共に奮闘して
いる小林伸行と申します。今回「脱原発」候補者リストを作成しましたので、ご
報告いたします。 → http://vote4it.info/
原発のあり方を左右する、今回の総選挙。そこで、全国の議員・候補者の、原
発に対する態度を明らかにすべく、「eシフト」と「脱原発つうしんぼ」の共同で
アンケートの実施を企画してきました。ただし、選挙に間に合わない可能性もある
ため、候補者リストをオープンソース的に公開しました。 態度を表明している
候補者は、「脱原発」「原発推進」と判定しています。また、態度をはっきりさ
せていない候補者については、アンケートや働きかけなどに有効活用頂ければ幸
いです。もし、お気づきの点や、修正・追加情報の提供などありましたら、どう
ぞお寄せ下さい。
「総選挙で、グッバイ原発」→ http://vote4it.info/
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
12月8日(土)
●ドキュメンタリー映画・西山正啓監督「原発震災を問う人々」シリーズ最新作
『主権在民ーフクシマから東海村へー』(100分)/
1.10:30~
2.13:00~ *武藤類子さんトーク 14:50~
★この回のみ要予約3.15:30~4.18:30~・西山監督トーク20:20~/
※2.3.は無料託児有・要予約//吉祥寺駅南口5分・
武蔵野公会堂2階会議室 1・2/¥1000/
「主権在民」を上映する会(090-8083-1856)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
| 宇都宮健児弁護士「貧乏とサラ金こそが我が原点」―都知事選候補
| 愛媛県の漁村生まれ、小学生のとき大分県へ、サラ金弁護士へ
└──── 「フライデー」11/30・12/7 秋の大合併号より抜粋
「うーん、弱い立場にいる人を見ると他人事とは思えず、放っておけない性分
なんです。だから都知事選にも出馬することになったんでしょうね」少しはにか
んだように、訥々と語るのは、東京都知事選(11月29日告示)に出馬を表明した
宇都宮健児弁護士(65)だ。 ―中略―
「貧困・格差の是正」「脱原発」を掲げて立候補を表明。 ―中略―
宇都宮氏は、'80年代に社会問題となった高金利のサラ金問題解決の第一人者。
'10年4月から今年5月までは、日本弁護士連合会会長も務めた。―中略―
自分を頼ってくる人の力になりたい。その思いで、一歩も引かずサラ金業者と渡
り合い、その後は貧困問題の解決にも尽力してきた。その経験が、都知事選立候
補へと背中を押したのである。「弁護士は、目の前に来た人だけを助けるのでは
不十分で、背後にいる何十万、何百万の人を考えなければならない、そのために
は、立法活動や行政の改革に取り組む必要がある。国民の代表として、真っ先に
多重債務問題やホームレス問題に取り組むべき国会議員の無関心は許せません。
名も無き人たちの必死の努力で社会は成り立っている。それを虫けらのように
扱ってはいけないんです」宇都宮氏は静かに怒りをたぎらせる。果たして「要領
が悪い」愚直な弁護士の挑戦は実るのか。
┏┓
┗■5.本の紹介
| 『脱「原子力ムラ」と脱「地球温暖化ムラ」』の紹介
| いのちのための思考へ
└──── 江澤 誠 著( 新評論社 )
3.11の衝撃のなかで、私たちが深く思考したはずのこれからの日本-脱す
べきものの核心を据える。フクシマ原発事故によって原発の「安全神話」は崩れ
たが、地球温暖化に絡むCO2(二酸化炭素)の「危険神話」はいまだ増殖を続
けている。「原発」と「地球温暖化政策」は、我々の近代(科学)志向と深い関
わりを持ち、蜜月の国策事業として知られてきたが、今なお「地球温暖化問題」
の実像に迫る議論はタブー視されたままである。本書は、フクシマ原発事故の本
質を見据えながら 「原発」と「地球温暖化政策」の雁行の歩みを改めて辿り直
し、3.11の衝撃のなかで私たちが深く思考したはずの「大きな問い」の続き
を、読者と共に考えていこうとするものである。
いのちの問題を排除する偽「クリーン国策事業」との決別。
脱原発運動のもう一つの射程
本書の内容 1…."地球にやさしい"戦略の始まり
―「アトムズ・フォ-ピ-ス」という名の核発電
2…..原発事故と「原子力ムラ」についてのもう一つの視点
3….原子力発電と地球温暖化問題の癒着
4….脱原発と脱地球温暖化政策
-なぜ"脱"なのか、日本近代の歩みを問う
○全220頁、2012年9月刊
◇お知らせ
著者 江澤誠さんを講師にお迎えして、学習会が開かれます。詳しくは学習会で!
【原子力発電と地球温暖化問題の癒着-その歴史-CO2と原発】
第2回 歴史〈2〉
日 時:11月21日(水)19:00開会(開場 18:30)
参加費:800 円
場 所:スペースたんぽぽ
主 催:スペースたんぽぽ講座実行委員会
2012年12月18日(日)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.~みんながアンペアダウンしたら~
40アンペアを30アンペアに下げました
矢嶋 理恵(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.総選挙で「脱原発に一票!」を! 「脱原発」候補者リストを公開
小林伸行(元国会議員政策秘書、横須賀市議会議員)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ドキュメンタリー映画・西山正啓監督「原発震災を問う人々」
シリーズ最新作『主権在民ーフクシマから東海村へー』(100分)/
★4.新聞・雑誌から
◆宇都宮健児弁護士「貧乏とサラ金こそが我が原点」―都知事選候補
(フライデーより)
★5.本の紹介
◆『脱「原子力ムラ」と脱「地球温暖化ムラ」』の紹介
いのちのための思考へ
江澤 誠 著(新評論社)
━━━━━━━
☆ 11.19 京都から海老沢徹さん(元・京大原子炉実験所)を迎えて緊急の講座
テーマ:加圧水型原発の弱点について-炉心水位計がない- ほか
講 師:海老沢徹さん(京大原子炉実験所OB(熊取6人組のお一人))
槌田敦さん、山崎久隆さんも参加・発言します。
日 時:11月19日(月)19時から[18時半開場]、参加費800円、
会 場:スペースたんぽぽ
━━━━━━━
┏┓
┗■1.~みんながアンペアダウンしたら~
| 40アンペアを30アンペアに下げました。
└──── 矢嶋 理恵(たんぽぽ舎ボランティア)
とうとう、我が家もアンペアダウンに踏み切りました。家族3人、64平方メ
ートルのマンションで40Aだったのですが、30Aに下げてみることにしまし
た。「無理無理、絶対無理」「パソコン使っててブレーカー落ちたらどうするの」
と家族はずっと反対してきたのですが、考えてみれば夫は自宅暮らししかしたこ
とがないし、息子は40Aでずっとやってきたので、ブレーカーが落ちるという
経験をしたことがないのです。何に何kWかかるか、ブレーカーが落ちないよう
にするにはどう家電品をやりくりすればいいか、ということを考えながら暮らす
のは、案外楽しいものです。落ちるのもそれはそれで楽しいです。さすがに10
Aにすると炊飯器も使えない、と聞きましたが、30Aもあればそうそう怖いも
のはありません。電子レンジとドライヤーを一緒に使わない、そのくらいのこと
で乗り切れるんじゃないでしょうか。私は逆にワクワクしています。アンペアを
さげることは、電気のことを考えるいい機会にもなります。何より基本料金が下
がります。消費者(一般家庭)に収入の7割を電力会社は頼っているそうです。
だったらみんながアンペアダウンしたら、その分電気の供給量が減り、収入もが
たべりです。
原発なんかいらなくなるかもしれません。お金、掛かりますから。原子力は安
いという神話はとっくに崩れています。再生可能エネルギーも今はまだまだコス
トが高いです。補助をつけないといけないエネルギーは破綻しています。一番い
いのは節電でしょう。増やすことばかり考える時代はもう終わっているんです。
できることって、案外身近なことからじゃないでしょうか。文句言うのも一つで
すが、身の回りのことを変えてみることだって必要だと思います。ちょっとくら
いのリスクは冒してみる。
ふんだんに電気を使っていて、原発いらないと言っていいのかどうか。私はそ
うは想いません。小林公吉さんがたんぽぽ舎の講座で「1990年代の暮らしを
すれば電気はいらなくなる」と言っていました。みんなが1割減らせば「電気は
足りない、再稼働は必要」なんていうスローガンは意味がなくなります。ひとり
ひとりの力を合わせたら、世の中変わるかもしれませんよ。
┏┓
┗■2. 総選挙で「脱原発に一票!」を! 「脱原発」候補者リストを公開
└──── 小林伸行(元国会議員政策秘書、横須賀市議会議員)
反原発自治体議員連盟の一員として、横須賀市で山城保男議員と共に奮闘して
いる小林伸行と申します。今回「脱原発」候補者リストを作成しましたので、ご
報告いたします。 → http://vote4it.info/
原発のあり方を左右する、今回の総選挙。そこで、全国の議員・候補者の、原
発に対する態度を明らかにすべく、「eシフト」と「脱原発つうしんぼ」の共同で
アンケートの実施を企画してきました。ただし、選挙に間に合わない可能性もある
ため、候補者リストをオープンソース的に公開しました。 態度を表明している
候補者は、「脱原発」「原発推進」と判定しています。また、態度をはっきりさ
せていない候補者については、アンケートや働きかけなどに有効活用頂ければ幸
いです。もし、お気づきの点や、修正・追加情報の提供などありましたら、どう
ぞお寄せ下さい。
「総選挙で、グッバイ原発」→ http://vote4it.info/
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
12月8日(土)
●ドキュメンタリー映画・西山正啓監督「原発震災を問う人々」シリーズ最新作
『主権在民ーフクシマから東海村へー』(100分)/
1.10:30~
2.13:00~ *武藤類子さんトーク 14:50~
★この回のみ要予約3.15:30~4.18:30~・西山監督トーク20:20~/
※2.3.は無料託児有・要予約//吉祥寺駅南口5分・
武蔵野公会堂2階会議室 1・2/¥1000/
「主権在民」を上映する会(090-8083-1856)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
| 宇都宮健児弁護士「貧乏とサラ金こそが我が原点」―都知事選候補
| 愛媛県の漁村生まれ、小学生のとき大分県へ、サラ金弁護士へ
└──── 「フライデー」11/30・12/7 秋の大合併号より抜粋
「うーん、弱い立場にいる人を見ると他人事とは思えず、放っておけない性分
なんです。だから都知事選にも出馬することになったんでしょうね」少しはにか
んだように、訥々と語るのは、東京都知事選(11月29日告示)に出馬を表明した
宇都宮健児弁護士(65)だ。 ―中略―
「貧困・格差の是正」「脱原発」を掲げて立候補を表明。 ―中略―
宇都宮氏は、'80年代に社会問題となった高金利のサラ金問題解決の第一人者。
'10年4月から今年5月までは、日本弁護士連合会会長も務めた。―中略―
自分を頼ってくる人の力になりたい。その思いで、一歩も引かずサラ金業者と渡
り合い、その後は貧困問題の解決にも尽力してきた。その経験が、都知事選立候
補へと背中を押したのである。「弁護士は、目の前に来た人だけを助けるのでは
不十分で、背後にいる何十万、何百万の人を考えなければならない、そのために
は、立法活動や行政の改革に取り組む必要がある。国民の代表として、真っ先に
多重債務問題やホームレス問題に取り組むべき国会議員の無関心は許せません。
名も無き人たちの必死の努力で社会は成り立っている。それを虫けらのように
扱ってはいけないんです」宇都宮氏は静かに怒りをたぎらせる。果たして「要領
が悪い」愚直な弁護士の挑戦は実るのか。
┏┓
┗■5.本の紹介
| 『脱「原子力ムラ」と脱「地球温暖化ムラ」』の紹介
| いのちのための思考へ
└──── 江澤 誠 著( 新評論社 )
3.11の衝撃のなかで、私たちが深く思考したはずのこれからの日本-脱す
べきものの核心を据える。フクシマ原発事故によって原発の「安全神話」は崩れ
たが、地球温暖化に絡むCO2(二酸化炭素)の「危険神話」はいまだ増殖を続
けている。「原発」と「地球温暖化政策」は、我々の近代(科学)志向と深い関
わりを持ち、蜜月の国策事業として知られてきたが、今なお「地球温暖化問題」
の実像に迫る議論はタブー視されたままである。本書は、フクシマ原発事故の本
質を見据えながら 「原発」と「地球温暖化政策」の雁行の歩みを改めて辿り直
し、3.11の衝撃のなかで私たちが深く思考したはずの「大きな問い」の続き
を、読者と共に考えていこうとするものである。
いのちの問題を排除する偽「クリーン国策事業」との決別。
脱原発運動のもう一つの射程
本書の内容 1…."地球にやさしい"戦略の始まり
―「アトムズ・フォ-ピ-ス」という名の核発電
2…..原発事故と「原子力ムラ」についてのもう一つの視点
3….原子力発電と地球温暖化問題の癒着
4….脱原発と脱地球温暖化政策
-なぜ"脱"なのか、日本近代の歩みを問う
○全220頁、2012年9月刊
◇お知らせ
著者 江澤誠さんを講師にお迎えして、学習会が開かれます。詳しくは学習会で!
【原子力発電と地球温暖化問題の癒着-その歴史-CO2と原発】
第2回 歴史〈2〉
日 時:11月21日(水)19:00開会(開場 18:30)
参加費:800 円
場 所:スペースたんぽぽ
主 催:スペースたんぽぽ講座実行委員会
たんぽぽ舎です。【TMM:No1656】
2012年11月18(日) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.もんじゅ延命策許せない
廃棄物減量化の口実にだまされず、真っ先に廃炉に
渡辺寿子(核開発に反対する会)
★2.新聞・雑誌から
◇大飯原発周辺-3断層連動の可能性 東洋大教授ら
旧保安院見解と相違 (東京新聞より)
◇解散に紛れ審査制度変更 電気代再値上げ簡略化 経産省
(東京新聞より)
★3.<テント日誌11/14――経産前省テントひろば 431日目>
落ち葉の舞い散るテント前から 選挙と脱原発運動について考える
━━━━━━━
┏┓
┗■1.もんじゅ延命策許せない
廃棄物減量化の口実にだまされず、真っ先に廃炉に
渡辺寿子(核開発に反対する会)
原子力研究開発機構は11月8日文科省の作業部会で高速増殖炉もんじゅについ
て、研究成果をとりまとめるためとして、今後10年程度運転を続ける計画案を示
しました。ほぼ従来通りの開発研究を推進する内容です。一昨年夏の炉内中継装
置落下事故以来止まっている試験運転の再開スケジュールも提示。来年夏以降に
準備を始め、来年末から2014年にかけて試運転を再開したいとしています。
政府の新しいエネルギー・環境戦略では放射性廃棄物の減量化研究をするとし
たものの、将来「廃炉」にする等の文言は盛り込まれませんでした。そしてここ
にきてもんじゅを延命させようとする動きが明白になってきました。
高速増殖炉には軽水炉など、普通の原発に比べさらに危険な要素が多くありま
す。(1)耳かき一杯で数万人を殺戮する猛毒のプルトニウムを燃料に使っている
(2)プルトニウム燃料は暴走しやすく、暴走のスピードが大きい。炉心爆発の危
険が大。(3)空気や水にふれると激しく爆発・炎上するナトリウムを冷却材に使
っている(4)地震に弱い配管の構造などです。
敦賀半島は活断層の巣で、もんじゅのサイトの直下にも活断層が2本走ってい
ます。もんじゅを大地震が襲ったらと考えると、想像するだに恐ろしくなります。
こんな超危険なもんじゅにこれまで研究・開発費を含めると約2兆円もの血税
が注ぎこまれ、維持費として1日5500万円、年200億円がいまだに浪費されていま
す。
プルトニウムが増殖する夢の原子炉というもんじゅ推進の謳い文句のウソは完
全に暴かれ、再処理工場も頓挫して、核燃サイクルは完全に破綻しています。そ
して3.11が起き、この期に及んでももんじゅを維持しようとするのは、やはり核
兵器に最適な超高純度プルトニウムを生産するからなのでしょう。潜在的核武装
能力をあくまでも手放したくないからとしか思えません。
廃棄物減量化を口実にしたもんじゅ延命は許せません。真っ先に廃炉にすべきで
す。
┏┓
┗■2. 新聞・雑誌から
◇大飯原発周辺-3断層連動の可能性
東洋大教授ら 旧保安院見解と相違
関西電力大飯原発(福井県)の近くにある三つの活断層がほぼつながっており、
連動する可能性があるとの調査結果を東洋大の渡辺満久教授「変動地形学」らが
まとめた。原発敷地内の断層も同時に動いた疑いがあるという。
京都府宇治市で17日に開かれる日本活断層学会で発表する。
つながっている可能性があるのは、大飯原発北西沖の海域にある二断層と、東
側陸域の「熊川断層」。海の二断層は連動するが、旧原子力安全・保安院は関電
による調査結果を根拠に、熊川断層とは「連動しない」と評価。仮に三断層が連
動しても、計算上は大飯原発の安全性に問題はないとしている。
渡辺教授と中田高・広島大名誉教授(変動地形学)は今年夏、大飯原発が面す
る小浜湾で音波探査を実施。熊川断層の延長線上の海底で、深さ約十メートルに
ある一万年前以降の地層が断層活動で変形しているのを確認した。
さらに、航空写真などによる地形の分析で、音波探査を実施した場所のすぐ近
くにある岬に断層のずれで生じた地形があることも分かった。
これらは全て熊川断層と海の二断層の間の“空白地”で見つかったことなどか
ら、渡辺教授は「三断層が連続する可能性が高い」としている。
また、三断層と西側の大飯原発の間は断層活動で隆起し、大飯原発周辺でも断
層寄りの東側だけに隆起の痕跡地形が見つかっている。
原子力規制委員会が活断層がどうかを調査中の敷地内にある「F-6断層」と
関連について、渡辺教授は「広域的にみて、三断層の活動によって隆起した地域
に含まれており、運動したと考えるべきだ」と指摘している。
(東京新聞 11月16日より抜粋)
◇ 解散に紛れ審査制度変更
電気代再値上げ簡略化 経産省
経済産業省は16日、家庭向け電気料金を一度値上げした電力会社が三年以内
に値上げを再申請する場合の審査項目を、これまでの六分の一に減らして簡略化
すると発表した。経産省はこの日、制度変更に必要な電気事業法の関連省令を改
正。省令は施行された。
経産省は省令の改正を「ここ数日で決めた」(担当者)という。当面は九月に
値上げした東京電力だけが新制度の対象だが、衆院の解散に紛れる形での制度変
更に利用者から不満が出そうだ。
新制度で電力会社が値上げを再申請できるのは、原発の再稼働が想定通り進ま
ず、代替として使う火力発電所の燃料費が増えた場合など。従来は値上げ後、
三年間の人件費が一般企業並みに削られるか競争入札の導入など経費削減の努
力をしているか―など六十項目の審査が必要だった。
一方、新制度は最初の値上げ申請から三年以内なら「人件費などは審査済み」
とし、確認事項を燃料費など九項目に絞った。
東電の九月の値上げの算定根拠は、来春の柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働が
前提だが、原子力規制委員会の安全基準は来夏につくられる見込みで来春の原発
再稼働は困難。東電が再値上げを申請する可能性は高い。
(東京新聞 11月17日より抜粋)
┏┓
┗■3.<テント日誌11/14――経産前省テントひろば 431日目>
落ち葉の舞い散るテント前から
選挙と脱原発運動について考える
隣の椅子の上に音もなく落ち葉が降ってきた。読み始めた本のケースの上にふ
んわりと乗っている。テントの宿泊者が朝早く落ち葉を集めていたのに、テント
前にはもう沢山の落ち葉が散らばっている。椅子に座りながら木々を眺めている
とこの一週間で紅葉は随分と進んだようだ。向かい農水省のプラタナスは黄色く
なった葉が随分と目立つ。経産省前のプラタナスはまだ青々としているがこの差
は日当たりの関係なのだろうか。
そういえばプラタナスの街路樹は昨年丸裸にされた。枝などを容赦なく切り落
としていた。放射能線量が高いためかと噂されていたが、一年のうちに青々と葉
を繁らしているのは驚きだ。あらためて自然の復元力には目を見張るが、自然の
恵みを横目で見やるほかない福島の地域住民の事を思うとつらい。
11月11日(日)の集会やデモ等の余韻がないわけではないが、それでもテント
前ひろばは穏やかに一日が過ぎて行く。いつものように深夜の不寝番で日比谷公
園などを散歩するがいつもと変わらない光景だった。淡々としていても昼近くに
なるといろいろの人が訪れる。
「第46回総選挙における300小選挙区調整のお願い」というビラを持って政党
に申し入れをしているという人がきて談笑する。脱原発を今選挙の重要な政策と
する政党は小選挙区においては調整してくれということだ。難しことだが脱原発
の運動をしている人が誰でも願っていることである。
脱原発運動にとっては今回の選挙は緊急に対応を要求されることの一つである。
本来なら今選挙の
最大の争点になるべきはずのことだが残念ながらそうはなってはいない。
「原子力問題などは小さな問題」としているのは石原慎太郎であるが、これは
彼が声たけだけに批判する中央官僚の最も望んでいることではないか。原子力事
故をなるべく小さく見せ、再稼働を軌道に乗せて原発維持を図りたい経産省や原
子力村等の中央官僚の画策してきたことである。
ビラを持ってきた人は今回選挙が原発の廃棄か推進かにおいて決定的役割を果
たすと述べていたが、この認識に異論はない。再稼働の動きが今選挙で出来る体
制に左右されることは不可避だからである。再稼働がストップされるか、動きが
進展しないかの時間が経てば経つほどエネルギ―転換は進むし、脱原発のエネル
ギ―体制の構築も前進する。
逆にいえば再稼働→原発保存になればこの芽は摘まれるし、体制構築の動きは
困難になる。原発再稼働をめぐる動きは政治的動きであるが、それはエネルギ―
体制の転換という社会的動き関連しているのである。
原発が停止していることで電力は不足し、地域経済の停滞《雇用など》が生
じているというのが推進派の宣伝だが、電力は不足していないし、地域経済の活
性化の契機はエネルギ―体制の構築に存在している。脱原発政策が明瞭になれば、
地域経済の再生も進展する。再性エネルギ―等でエネルギ―体制の転換をやろう
としている人は官僚の巻き返しと脱原発運動の力関係を見ている。脱原発運動の
後退と官僚の巻き返しを怖れている。
これを考えれば今回の選挙で原発にどういう政治的立場をとるかは体制になる
かは重要である。石原慎太郎は過激の言辞を弄することにたけた政治家であるが、
彼の目的としていることを見抜いていないといけない。尖閣諸島問題で国民の脱
原発の動きに水をかけたが、今度は政治的題目に中央官僚批判を選んでいるだけ
だ。そうとも言える原発についての石原発言である。
都知事選とともに衆院選挙も決まった。テントの周辺もその影響でいろいろの
ことが起こると思える。選挙への対応も大事だが、選挙で権力体制の転換がある
ことも織り込んだ脱原発運動の持続と発展も重要だ。11月11日をさらに発展させ
たい。ビラを持って政党に働きかけている人の成功を期待するが、同時に選挙に
負けない脱原発運動の発展方向も考えたい。 (M/O)
2012年11月18(日) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.もんじゅ延命策許せない
廃棄物減量化の口実にだまされず、真っ先に廃炉に
渡辺寿子(核開発に反対する会)
★2.新聞・雑誌から
◇大飯原発周辺-3断層連動の可能性 東洋大教授ら
旧保安院見解と相違 (東京新聞より)
◇解散に紛れ審査制度変更 電気代再値上げ簡略化 経産省
(東京新聞より)
★3.<テント日誌11/14――経産前省テントひろば 431日目>
落ち葉の舞い散るテント前から 選挙と脱原発運動について考える
━━━━━━━
┏┓
┗■1.もんじゅ延命策許せない
廃棄物減量化の口実にだまされず、真っ先に廃炉に
渡辺寿子(核開発に反対する会)
原子力研究開発機構は11月8日文科省の作業部会で高速増殖炉もんじゅについ
て、研究成果をとりまとめるためとして、今後10年程度運転を続ける計画案を示
しました。ほぼ従来通りの開発研究を推進する内容です。一昨年夏の炉内中継装
置落下事故以来止まっている試験運転の再開スケジュールも提示。来年夏以降に
準備を始め、来年末から2014年にかけて試運転を再開したいとしています。
政府の新しいエネルギー・環境戦略では放射性廃棄物の減量化研究をするとし
たものの、将来「廃炉」にする等の文言は盛り込まれませんでした。そしてここ
にきてもんじゅを延命させようとする動きが明白になってきました。
高速増殖炉には軽水炉など、普通の原発に比べさらに危険な要素が多くありま
す。(1)耳かき一杯で数万人を殺戮する猛毒のプルトニウムを燃料に使っている
(2)プルトニウム燃料は暴走しやすく、暴走のスピードが大きい。炉心爆発の危
険が大。(3)空気や水にふれると激しく爆発・炎上するナトリウムを冷却材に使
っている(4)地震に弱い配管の構造などです。
敦賀半島は活断層の巣で、もんじゅのサイトの直下にも活断層が2本走ってい
ます。もんじゅを大地震が襲ったらと考えると、想像するだに恐ろしくなります。
こんな超危険なもんじゅにこれまで研究・開発費を含めると約2兆円もの血税
が注ぎこまれ、維持費として1日5500万円、年200億円がいまだに浪費されていま
す。
プルトニウムが増殖する夢の原子炉というもんじゅ推進の謳い文句のウソは完
全に暴かれ、再処理工場も頓挫して、核燃サイクルは完全に破綻しています。そ
して3.11が起き、この期に及んでももんじゅを維持しようとするのは、やはり核
兵器に最適な超高純度プルトニウムを生産するからなのでしょう。潜在的核武装
能力をあくまでも手放したくないからとしか思えません。
廃棄物減量化を口実にしたもんじゅ延命は許せません。真っ先に廃炉にすべきで
す。
┏┓
┗■2. 新聞・雑誌から
◇大飯原発周辺-3断層連動の可能性
東洋大教授ら 旧保安院見解と相違
関西電力大飯原発(福井県)の近くにある三つの活断層がほぼつながっており、
連動する可能性があるとの調査結果を東洋大の渡辺満久教授「変動地形学」らが
まとめた。原発敷地内の断層も同時に動いた疑いがあるという。
京都府宇治市で17日に開かれる日本活断層学会で発表する。
つながっている可能性があるのは、大飯原発北西沖の海域にある二断層と、東
側陸域の「熊川断層」。海の二断層は連動するが、旧原子力安全・保安院は関電
による調査結果を根拠に、熊川断層とは「連動しない」と評価。仮に三断層が連
動しても、計算上は大飯原発の安全性に問題はないとしている。
渡辺教授と中田高・広島大名誉教授(変動地形学)は今年夏、大飯原発が面す
る小浜湾で音波探査を実施。熊川断層の延長線上の海底で、深さ約十メートルに
ある一万年前以降の地層が断層活動で変形しているのを確認した。
さらに、航空写真などによる地形の分析で、音波探査を実施した場所のすぐ近
くにある岬に断層のずれで生じた地形があることも分かった。
これらは全て熊川断層と海の二断層の間の“空白地”で見つかったことなどか
ら、渡辺教授は「三断層が連続する可能性が高い」としている。
また、三断層と西側の大飯原発の間は断層活動で隆起し、大飯原発周辺でも断
層寄りの東側だけに隆起の痕跡地形が見つかっている。
原子力規制委員会が活断層がどうかを調査中の敷地内にある「F-6断層」と
関連について、渡辺教授は「広域的にみて、三断層の活動によって隆起した地域
に含まれており、運動したと考えるべきだ」と指摘している。
(東京新聞 11月16日より抜粋)
◇ 解散に紛れ審査制度変更
電気代再値上げ簡略化 経産省
経済産業省は16日、家庭向け電気料金を一度値上げした電力会社が三年以内
に値上げを再申請する場合の審査項目を、これまでの六分の一に減らして簡略化
すると発表した。経産省はこの日、制度変更に必要な電気事業法の関連省令を改
正。省令は施行された。
経産省は省令の改正を「ここ数日で決めた」(担当者)という。当面は九月に
値上げした東京電力だけが新制度の対象だが、衆院の解散に紛れる形での制度変
更に利用者から不満が出そうだ。
新制度で電力会社が値上げを再申請できるのは、原発の再稼働が想定通り進ま
ず、代替として使う火力発電所の燃料費が増えた場合など。従来は値上げ後、
三年間の人件費が一般企業並みに削られるか競争入札の導入など経費削減の努
力をしているか―など六十項目の審査が必要だった。
一方、新制度は最初の値上げ申請から三年以内なら「人件費などは審査済み」
とし、確認事項を燃料費など九項目に絞った。
東電の九月の値上げの算定根拠は、来春の柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働が
前提だが、原子力規制委員会の安全基準は来夏につくられる見込みで来春の原発
再稼働は困難。東電が再値上げを申請する可能性は高い。
(東京新聞 11月17日より抜粋)
┏┓
┗■3.<テント日誌11/14――経産前省テントひろば 431日目>
落ち葉の舞い散るテント前から
選挙と脱原発運動について考える
隣の椅子の上に音もなく落ち葉が降ってきた。読み始めた本のケースの上にふ
んわりと乗っている。テントの宿泊者が朝早く落ち葉を集めていたのに、テント
前にはもう沢山の落ち葉が散らばっている。椅子に座りながら木々を眺めている
とこの一週間で紅葉は随分と進んだようだ。向かい農水省のプラタナスは黄色く
なった葉が随分と目立つ。経産省前のプラタナスはまだ青々としているがこの差
は日当たりの関係なのだろうか。
そういえばプラタナスの街路樹は昨年丸裸にされた。枝などを容赦なく切り落
としていた。放射能線量が高いためかと噂されていたが、一年のうちに青々と葉
を繁らしているのは驚きだ。あらためて自然の復元力には目を見張るが、自然の
恵みを横目で見やるほかない福島の地域住民の事を思うとつらい。
11月11日(日)の集会やデモ等の余韻がないわけではないが、それでもテント
前ひろばは穏やかに一日が過ぎて行く。いつものように深夜の不寝番で日比谷公
園などを散歩するがいつもと変わらない光景だった。淡々としていても昼近くに
なるといろいろの人が訪れる。
「第46回総選挙における300小選挙区調整のお願い」というビラを持って政党
に申し入れをしているという人がきて談笑する。脱原発を今選挙の重要な政策と
する政党は小選挙区においては調整してくれということだ。難しことだが脱原発
の運動をしている人が誰でも願っていることである。
脱原発運動にとっては今回の選挙は緊急に対応を要求されることの一つである。
本来なら今選挙の
最大の争点になるべきはずのことだが残念ながらそうはなってはいない。
「原子力問題などは小さな問題」としているのは石原慎太郎であるが、これは
彼が声たけだけに批判する中央官僚の最も望んでいることではないか。原子力事
故をなるべく小さく見せ、再稼働を軌道に乗せて原発維持を図りたい経産省や原
子力村等の中央官僚の画策してきたことである。
ビラを持ってきた人は今回選挙が原発の廃棄か推進かにおいて決定的役割を果
たすと述べていたが、この認識に異論はない。再稼働の動きが今選挙で出来る体
制に左右されることは不可避だからである。再稼働がストップされるか、動きが
進展しないかの時間が経てば経つほどエネルギ―転換は進むし、脱原発のエネル
ギ―体制の構築も前進する。
逆にいえば再稼働→原発保存になればこの芽は摘まれるし、体制構築の動きは
困難になる。原発再稼働をめぐる動きは政治的動きであるが、それはエネルギ―
体制の転換という社会的動き関連しているのである。
原発が停止していることで電力は不足し、地域経済の停滞《雇用など》が生
じているというのが推進派の宣伝だが、電力は不足していないし、地域経済の活
性化の契機はエネルギ―体制の構築に存在している。脱原発政策が明瞭になれば、
地域経済の再生も進展する。再性エネルギ―等でエネルギ―体制の転換をやろう
としている人は官僚の巻き返しと脱原発運動の力関係を見ている。脱原発運動の
後退と官僚の巻き返しを怖れている。
これを考えれば今回の選挙で原発にどういう政治的立場をとるかは体制になる
かは重要である。石原慎太郎は過激の言辞を弄することにたけた政治家であるが、
彼の目的としていることを見抜いていないといけない。尖閣諸島問題で国民の脱
原発の動きに水をかけたが、今度は政治的題目に中央官僚批判を選んでいるだけ
だ。そうとも言える原発についての石原発言である。
都知事選とともに衆院選挙も決まった。テントの周辺もその影響でいろいろの
ことが起こると思える。選挙への対応も大事だが、選挙で権力体制の転換がある
ことも織り込んだ脱原発運動の持続と発展も重要だ。11月11日をさらに発展させ
たい。ビラを持って政党に働きかけている人の成功を期待するが、同時に選挙に
負けない脱原発運動の発展方向も考えたい。 (M/O)