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NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1656】
2012年11月18(日) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
                                    
                              転送歓迎  
                                      
━━━━━━━
★1.もんじゅ延命策許せない
    廃棄物減量化の口実にだまされず、真っ先に廃炉に         
                 渡辺寿子(核開発に反対する会)
★2.新聞・雑誌から
  ◇大飯原発周辺-3断層連動の可能性 東洋大教授ら
    旧保安院見解と相違           (東京新聞より)
   ◇解散に紛れ審査制度変更 電気代再値上げ簡略化 経産省
                     (東京新聞より)
★3.<テント日誌11/14――経産前省テントひろば 431日目> 
      落ち葉の舞い散るテント前から 選挙と脱原発運動について考える
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.もんじゅ延命策許せない
    廃棄物減量化の口実にだまされず、真っ先に廃炉に         
                  渡辺寿子(核開発に反対する会)
 
 原子力研究開発機構は11月8日文科省の作業部会で高速増殖炉もんじゅについ
て、研究成果をとりまとめるためとして、今後10年程度運転を続ける計画案を示
しました。ほぼ従来通りの開発研究を推進する内容です。一昨年夏の炉内中継装
置落下事故以来止まっている試験運転の再開スケジュールも提示。来年夏以降に
準備を始め、来年末から2014年にかけて試運転を再開したいとしています。
 政府の新しいエネルギー・環境戦略では放射性廃棄物の減量化研究をするとし
たものの、将来「廃炉」にする等の文言は盛り込まれませんでした。そしてここ
にきてもんじゅを延命させようとする動きが明白になってきました。
 高速増殖炉には軽水炉など、普通の原発に比べさらに危険な要素が多くありま
す。(1)耳かき一杯で数万人を殺戮する猛毒のプルトニウムを燃料に使っている
(2)プルトニウム燃料は暴走しやすく、暴走のスピードが大きい。炉心爆発の危
険が大。(3)空気や水にふれると激しく爆発・炎上するナトリウムを冷却材に使
っている(4)地震に弱い配管の構造などです。
  敦賀半島は活断層の巣で、もんじゅのサイトの直下にも活断層が2本走ってい
ます。もんじゅを大地震が襲ったらと考えると、想像するだに恐ろしくなります。
 こんな超危険なもんじゅにこれまで研究・開発費を含めると約2兆円もの血税
が注ぎこまれ、維持費として1日5500万円、年200億円がいまだに浪費されていま
す。
 プルトニウムが増殖する夢の原子炉というもんじゅ推進の謳い文句のウソは完
全に暴かれ、再処理工場も頓挫して、核燃サイクルは完全に破綻しています。そ
して3.11が起き、この期に及んでももんじゅを維持しようとするのは、やはり核
兵器に最適な超高純度プルトニウムを生産するからなのでしょう。潜在的核武装
能力をあくまでも手放したくないからとしか思えません。
廃棄物減量化を口実にしたもんじゅ延命は許せません。真っ先に廃炉にすべきで
す。
 
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┗■2. 新聞・雑誌から
 
◇大飯原発周辺-3断層連動の可能性
   東洋大教授ら 旧保安院見解と相違
 
  関西電力大飯原発(福井県)の近くにある三つの活断層がほぼつながっており、
連動する可能性があるとの調査結果を東洋大の渡辺満久教授「変動地形学」らが
まとめた。原発敷地内の断層も同時に動いた疑いがあるという。
 京都府宇治市で17日に開かれる日本活断層学会で発表する。
 つながっている可能性があるのは、大飯原発北西沖の海域にある二断層と、東
側陸域の「熊川断層」。海の二断層は連動するが、旧原子力安全・保安院は関電
による調査結果を根拠に、熊川断層とは「連動しない」と評価。仮に三断層が連
動しても、計算上は大飯原発の安全性に問題はないとしている。
 渡辺教授と中田高・広島大名誉教授(変動地形学)は今年夏、大飯原発が面す
る小浜湾で音波探査を実施。熊川断層の延長線上の海底で、深さ約十メートルに
ある一万年前以降の地層が断層活動で変形しているのを確認した。
 さらに、航空写真などによる地形の分析で、音波探査を実施した場所のすぐ近
くにある岬に断層のずれで生じた地形があることも分かった。
 これらは全て熊川断層と海の二断層の間の“空白地”で見つかったことなどか
ら、渡辺教授は「三断層が連続する可能性が高い」としている。
 また、三断層と西側の大飯原発の間は断層活動で隆起し、大飯原発周辺でも断
層寄りの東側だけに隆起の痕跡地形が見つかっている。
 原子力規制委員会が活断層がどうかを調査中の敷地内にある「F-6断層」と
関連について、渡辺教授は「広域的にみて、三断層の活動によって隆起した地域
に含まれており、運動したと考えるべきだ」と指摘している。
                 (東京新聞 11月16日より抜粋)
 
◇ 解散に紛れ審査制度変更
    電気代再値上げ簡略化 経産省
 
  経済産業省は16日、家庭向け電気料金を一度値上げした電力会社が三年以内
に値上げを再申請する場合の審査項目を、これまでの六分の一に減らして簡略化
すると発表した。経産省はこの日、制度変更に必要な電気事業法の関連省令を改
正。省令は施行された。
 経産省は省令の改正を「ここ数日で決めた」(担当者)という。当面は九月に
値上げした東京電力だけが新制度の対象だが、衆院の解散に紛れる形での制度変
更に利用者から不満が出そうだ。
 新制度で電力会社が値上げを再申請できるのは、原発の再稼働が想定通り進ま
ず、代替として使う火力発電所の燃料費が増えた場合など。従来は値上げ後、
三年間の人件費が一般企業並みに削られるか競争入札の導入など経費削減の努
力をしているか―など六十項目の審査が必要だった。
 一方、新制度は最初の値上げ申請から三年以内なら「人件費などは審査済み」
とし、確認事項を燃料費など九項目に絞った。
 東電の九月の値上げの算定根拠は、来春の柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働が
前提だが、原子力規制委員会の安全基準は来夏につくられる見込みで来春の原発
再稼働は困難。東電が再値上げを申請する可能性は高い。
                (東京新聞 11月17日より抜粋)
 
 
┏┓
┗■3.<テント日誌11/14――経産前省テントひろば 431日目> 
    落ち葉の舞い散るテント前から
    選挙と脱原発運動について考える
 
 隣の椅子の上に音もなく落ち葉が降ってきた。読み始めた本のケースの上にふ
んわりと乗っている。テントの宿泊者が朝早く落ち葉を集めていたのに、テント
前にはもう沢山の落ち葉が散らばっている。椅子に座りながら木々を眺めている
とこの一週間で紅葉は随分と進んだようだ。向かい農水省のプラタナスは黄色く
なった葉が随分と目立つ。経産省前のプラタナスはまだ青々としているがこの差
は日当たりの関係なのだろうか。
 そういえばプラタナスの街路樹は昨年丸裸にされた。枝などを容赦なく切り落
としていた。放射能線量が高いためかと噂されていたが、一年のうちに青々と葉
を繁らしているのは驚きだ。あらためて自然の復元力には目を見張るが、自然の
恵みを横目で見やるほかない福島の地域住民の事を思うとつらい。
 11月11日(日)の集会やデモ等の余韻がないわけではないが、それでもテント
前ひろばは穏やかに一日が過ぎて行く。いつものように深夜の不寝番で日比谷公
園などを散歩するがいつもと変わらない光景だった。淡々としていても昼近くに
なるといろいろの人が訪れる。
 「第46回総選挙における300小選挙区調整のお願い」というビラを持って政党
に申し入れをしているという人がきて談笑する。脱原発を今選挙の重要な政策と
する政党は小選挙区においては調整してくれということだ。難しことだが脱原発
の運動をしている人が誰でも願っていることである。
脱原発運動にとっては今回の選挙は緊急に対応を要求されることの一つである。
本来なら今選挙の
最大の争点になるべきはずのことだが残念ながらそうはなってはいない。
 「原子力問題などは小さな問題」としているのは石原慎太郎であるが、これは
彼が声たけだけに批判する中央官僚の最も望んでいることではないか。原子力事
故をなるべく小さく見せ、再稼働を軌道に乗せて原発維持を図りたい経産省や原
子力村等の中央官僚の画策してきたことである。
 ビラを持ってきた人は今回選挙が原発の廃棄か推進かにおいて決定的役割を果
たすと述べていたが、この認識に異論はない。再稼働の動きが今選挙で出来る体
制に左右されることは不可避だからである。再稼働がストップされるか、動きが
進展しないかの時間が経てば経つほどエネルギ―転換は進むし、脱原発のエネル
ギ―体制の構築も前進する。
 逆にいえば再稼働→原発保存になればこの芽は摘まれるし、体制構築の動きは
困難になる。原発再稼働をめぐる動きは政治的動きであるが、それはエネルギ―
体制の転換という社会的動き関連しているのである。
  原発が停止していることで電力は不足し、地域経済の停滞《雇用など》が生
じているというのが推進派の宣伝だが、電力は不足していないし、地域経済の活
性化の契機はエネルギ―体制の構築に存在している。脱原発政策が明瞭になれば、
地域経済の再生も進展する。再性エネルギ―等でエネルギ―体制の転換をやろう
としている人は官僚の巻き返しと脱原発運動の力関係を見ている。脱原発運動の
後退と官僚の巻き返しを怖れている。
 これを考えれば今回の選挙で原発にどういう政治的立場をとるかは体制になる
かは重要である。石原慎太郎は過激の言辞を弄することにたけた政治家であるが、
彼の目的としていることを見抜いていないといけない。尖閣諸島問題で国民の脱
原発の動きに水をかけたが、今度は政治的題目に中央官僚批判を選んでいるだけ
だ。そうとも言える原発についての石原発言である。
 都知事選とともに衆院選挙も決まった。テントの周辺もその影響でいろいろの
ことが起こると思える。選挙への対応も大事だが、選挙で権力体制の転換がある
ことも織り込んだ脱原発運動の持続と発展も重要だ。11月11日をさらに発展させ
たい。ビラを持って政党に働きかけている人の成功を期待するが、同時に選挙に
負けない脱原発運動の発展方向も考えたい。    (M/O)
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