NUCLEAIRE
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┗■3. 2014年9月26日金曜官邸前抗議行動に参加して
| 規制委員長は規制基準を満たした原発でもその安全を保障しないと言う
| 財務省上で風刺画を並べているところに吉永小百合さんの似顔絵が登場した
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
○日中の汗ばむ陽気とは打って変わり、夕方からは風も冷たく秋の訪れを肌で感じた。ぐみ坂の車道では銀杏を拾っている男性がいた。
この一週間は大きなデモや集会が多く、たんぽぽ舎は金曜ビラを配らないなど、行動を縮小した。事情を知らない参加者からは懸念する声が上がった。また反原連は「財務省上の場所で異常あり!」とレポートに記載したそうだ。これらの反応から、たんぽぽ舎の金曜官邸前抗議行動における影響力がいかに大きいかを痛感した。
○ 官邸前のスピーチでは、安倍総理が日本の原発は世界一厳しい規制基準でおこなっていると言うが、世界一危険な場所に建てられていると指摘があった。
続くスピーチでは、この日、安倍総理は海外で「100%安全が保障されなければ原発は再稼働させない」と述べたとの報告があった。オリンピック誘致の際の「アンダーコントロール」発言を思い出す。血税をばら撒いて各国からの疑問や批判を押さえ込んでいるのではないかと、想像の翼を広げている。
規制委員長は規制基準を満たした原発でもその安全を保障しないと言う。ましてや100%の安全なんて原発にはありえない。この言質ひとつ取ってみても再稼働は不可能である。
○養老孟司著『「自分」の壁』に「一時期は、首相官邸前で大規模なデモが毎週のように展開されていたようです」とあった。確かに今は大規模ではないが、抗議行動は毎週おこなわれている。そのことすら多くの人は知らないのではないか。
マスメディアも最近は東京新聞を除いてほとんど取材に来ない。朝日新聞の女性がデモの写真を撮っていて「撮るな。撮ってもどうせ載せないのだから」などと罵声を浴びせられたのははるか昔のことだ。今のような朝日新聞に対する攻撃に対しては毅然と対処していかなければならないと思う。
財務省上で風刺画を並べているところに吉永小百合さんの似顔絵が登場した。そこには「タモリさんも反原発ですよね、当然」とあった。時事ネタを取り入れた風刺画が増えていくのを見るのは楽しいし勇気づけられる。
友達からは「FRAGILE NO NUKES」とデザインされたシールをもらった。シンボルとして身に着けて活用するなど、多くの人に広げているという。その心意気に嬉しくなる。
また、男性からDVDをもらった。それは、この間のテントやデモを個人的に写した記録映像だ。このような反原発に対する真剣な取り組みは随所に見られる。 金曜官邸前抗議行動がしぶとく長く継続しているのは案外こんなところに秘訣があるのかもしれない。
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┗■4.新聞より4つ
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◆川内再稼働阻止へ全国と連携
反原発運動の100人、薩摩川内市で交流 きょう鹿児島市で集会
九州電力川内原発の立地する鹿児島県薩摩川内市で27日、全国で反原発運動を続ける約100人が参加して交流会が開かれた。参加者は、各原発の再稼働に向けた動きを報告。最も早く手続きが進む川内原発の再稼働を阻止すれば、他の原発の阻止に全力を挙げることを確認した。
交流会は、同市の市民団体「さよなら原発いのちの会」などの主催。28日に鹿児島市である反原発集会の参加者を対象に、連携強化を図ろうと呼び掛けた。
「再稼働阻止全国ネットワーク」の柳田真共同代表=東京=は「川内原発再稼働に向けた手続きは10月から来年1月が山場。この4ヵ月を『決戦』と位置付け全国で行動しよう」と提案。川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子会長は「再稼働を止める住民の思いを一つにしたい」と訴えた。一方、川内原発のそばの海岸には26日、活動家14人が再稼働をアッピールするテントを張った。神奈川県藤沢市の淵上太郎さん(72)は「国が再稼働をあきらめるまで設置を続けたい」と話した。
(9月28日西日本新聞より)
◆ 反再稼働7500人集会 川内原発
噴火予知 参加者ら不安の声
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働反対を訴える大規模な集会が28日、鹿児島市であり、全国から約7500人(主催者発表)が参加した。周辺に火山が集中する川内原発には「最も巨大噴火のリスクが高い原発」という指摘があり、御嶽山の噴火を受けて参加者から不安の声が相次いだ。
原子力規制委員会が9月10日、川内原発が新規制基準に適合したとする審査書を決定後、初の県内での大規模集会。約90の市民団体による実行委員会が主催した。
噴火による影響は小さいとした九電の主張を規制委が認めた事を踏まえ、反原発・かごしまネット代表の向原祥隆さん(57)は「地震や火山審査はめちゃくちゃ」と声を張り上げた。菅直人元首相も「本当に噴火を予知できるのか」と疑問を投げかけた。
参加者は集会終了後、「原発いらない」などと書かれた横断幕を掲げ、市中心部を約2.5キロにわたってパレードした。 (9月29日毎日新聞鹿児島版より)
◆再び水蒸気爆発の恐れ 御嶽山噴火
火山活発化 捜索また中止
(9月30日東京新聞見出しのみ)
◆ 再生エネ買い取り中断 北海道・東北・四国電も あすから
北海道電力、四国電力、東北電力の3社は30日、太陽光を中心とする再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づく契約の手続きを10月1日から中断すると表明した。「申し込みの急増により、需要を超える恐れがあるため」と説明している。既に九州電力は25日から受け付けを中断。東京電力、関西電力も一部地域で制限するなど、再生エネルギーの受け入れを抑制する動きが広がっており、経済産業省は十月中に専門部会を設置し、改善策を話し合う。