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┗■3.火山噴火予知はできない-大地動乱の時代だ-原発再稼働どころではない

 |  これが「火山影響評価ガイド」の「火山活動モニタリング」の実態

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

○ 御嶽山噴火に巻き込まれて被害に遭われた方々の生還を願い、御見舞い申し上げます。

 

 川内原発の再稼働が日程に上り、今月末にも設置工事認可申請などが九州電力から規制庁に提出されると見られ、928日鹿児島市で全国集会が行われる直前、木曾の御嶽山が噴火した。「自然からの警告」だと強く感じる噴火だ。

 1979年以来34年ぶりの大きな噴火で、(ただし2008年には規模の小さい水蒸気爆発を起こしている)その時の噴火で初めて気象庁により「活火山」だと認識された火山だ。

 9月中旬には火山性地震が増加する様子は観測されていたが、警告は出されていなかった。

○「御嶽山噴火で多数の行方不明者 気象庁「予知は困難だった」」

http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/27/ontake-mountain-eruption_n_5894304.html (ハフィントン・ポスト28日)

 「気象庁によると、御岳山は九月中旬に火山性地震が増加していたが、他の観測データに変化はなく、噴火警戒レベルは1(平常)を維持。噴火後にレベルを五段階のうち3(入山規制)に引き上げたが、同庁は「噴火の予測は難しかった」としている。」(中日新聞27日)

 日本で二番目の標高の火山にもかかわらず、裾野の広がりが大きく比較的傾斜が緩やかなので7合目付近まで車で上がれる。御嶽信仰もあり、観光登山としても人気が高く、この日も天候にも恵まれ推定250人もの人々が登山を楽しんでいたという。

 

○火山噴火予知はできない

 

 20131120日の西之島新島は遙か遠くの海底火山だったから予知出来なかったのだろか、2011年1月26日の新燃岳は監視を十分していなかったから出来なかったのだろうか、201383日の口之永良部島新岳噴火はどうして予知できなかったのだろうか。

 火山の噴火予知が出来た例は、そもそもあるのだろうか。

 北海道の有珠山の噴火(2000年)は予知が成功した例として良く語られるが、藤井敏嗣火山噴火予知連会長によれば「ただし、この時の噴火予知は、あくまでも噴火前には地震活動が増えるという経験に基づいて判断したもので、地下のマグマの動きを捉えての噴火予知ではありませんでした。」としており、かなり例外的な成功例で「これまでわが国で確実に前兆を捉えた例は、「数日前から数時間前」がほとんどで、何週間も前から噴火を予知した例はありません。」としている。

 気象庁がマグマの動きを捉えて警報を出したのは200922日の浅間山噴火だが、それは噴火13時間前だった。とても予知と言えるものではない。

 

○出来ないことを「出来るかのように言う」

 

 『現在、気象庁により 110 の活火山が指定され、このうち 47 の火山について観測体制が設けられている。また、火山噴火予知連絡会が設置されており、全国の火山活動について総合的に検討を行う他、火山噴火などの異常時には、臨時に幹事会や連絡会を開催し、火山活動について検討し、必要な場合は統一見解を発表するなどして防災対応に資する活動を行っている。』

 規制庁の策定した「火山影響評価ガイド」に記載された「火山活動モニタリング」について書かれた一文だ。その防災体制下において御嶽山の噴火が起きた。

シーズンには毎日何百人も登る人気の山なのに、全くの不意を突かれた。

 9月16日の気象庁地震火山部の「火山の状況に関する解説情報」でもレベル1(平常)としていた入山規制を継続するとしていた。

 日本の火山全部でさえなく、そのうちの47山についてさえ噴火の予知はできない。これは現実である。

 川内原発を再稼働するのは来年早々だという。では、その時には必ず噴火の予知が出来る段階になっていなければならない。少なくても火山影響評価ガイドにおいてはそうなる。しかし現実にはそんな観測態勢は存在しないし、予知が可能な組織もない。そもそも火山噴火予知連会長が「無理だ」と言っている。

 九州電力と規制委員会は責任を持って「予知できる」というのだろうか。

 新たな安全神話以外の何物でもない。

 川内原発に影響を与える可能性がある火山は多数ある。桜島が噴火中だがそれ以外にも将来活動の可能性がある火山が周辺には26山はある。これらのうち口永良部島は既に噴火を予知できなかった。

 

○大地動乱の時代

 

 「大地動乱の時代」とは石橋克彦神戸大学名誉教授が阪神淡路大震災直前の1994年8月に岩波から出した新書の題名だ。高度経済成長期に大地震がほとんど無く、原発を含む様々なインフラが地震や津波、あるいは火山災害を想定しないままに拡大し続ける日本の現状に、過去の歴史的事実を元にして警告した書だった。

 今、東北地方大震災後の日本は、9世紀の貞観地震(869)前後とよく似た「大地動乱時代」を迎えたと考えるべきだ。

 貞観地震と言えば東北地方に巨大津波災害をもたらしたことは、今では沢山の人が知る史実だが、同時に日本中のプレート境界、断層活動が活性し、さらに各地の火山も大噴火を連発させた。

 富士山の貞観噴火(864)では現在の青木ヶ原樹海を作った溶岩流を噴出させる大噴火が、伊豆諸島では神津島(838年)、新島(886)が噴火、南九州に目を転じれば、開聞岳(874年・885)桜島(麑嶋・764年*)などの噴火があった。

 

*『続日本紀』の災害被害に関する記事。桜島の噴火によるもので民家62区と80余人に被害がでたことを示す。(時空間情報科学を利用した古代災害史の研究 2010年3月岡山大学大学院社会文化科学研究科)

 

○原発再稼働どころではない

 

 日本各地で今後、自然現象である火山や地震などの災害が多発することは避けられない。しかしそれを「人災」である原発災害にしてしまうかどうかを選択するのは私たちだ。

 火山が噴火しているさなかに、さらに原発が大事故を起こしているならば、際限の無い放射能災害を複合させる惨事になる。

 原発再稼働で災害を拡大させないためには、唯一、止めておく他は無い。予知だとかシビアアクシデント対策で回避できるなどと、荒唐無稽な楽観主義と新たな安全神話を認めるのか否か、問われているのはそこだ。

 

 

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┗■4.新聞より4つ

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 ◆噴火予知は困難 微動観測から12分後 「水蒸気爆発」の可能性

  マグマが地下水加熱、少ない前兆   (9月28日朝日新聞見出し)

 

 ◆御嶽山噴火 火山リスクの直視を (9月29日朝日新聞社説の見出し)

 

 

 ◆「川内」再稼働の反対集会 「周辺に活火山 危険」

 

 鹿児島県の反原発団体は28日、九州電力川内(せんだい)原発(同県薩摩川内市)の再稼働に反対する集会を鹿児島市で開いた。参加者は「反対の民意を踏みにじる再稼働は許さない」と訴えた。実行委員会によると全国から約7500人が集まり、集会後は市内をデモ行進した。

 集会には菅直人元首相も出席し、御嶽山の噴火に言及。「川内原発の周辺には霧島(連山)や阿蘇山があり、日本でも活火山が多い地域だ」とし、再稼働への懸念を示した。

 福島県川内(かわうち)村から埼玉県志木市に避難している元村議の西山千嘉子さん(66)は「福島事故の被害やその現状を忘れないでほしい」と強調。川内原発だけでなく、全国にある原発の再稼働を阻止する必要性を訴えた。

                      (9月29日東京新聞より)

 

 

 ◆川内原発 募る不安 周辺に活火山「核燃料運べるか」

 

 突然の御嶽山噴火を受け、再稼働に向けて手続きが進んでいる九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の地元では、不安の声が上がった。川内原発の周辺には活火山群が分布しているためだ。いきなり巨大噴火が起きた場合の対応が万全かどうかあらためて問われる可能性もある。(後略)

  (9月28日東京新聞より抜粋)
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