NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2281】
2014年9月16日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1. 吉田調書公開で東電の責任ますます明確に
安倍政権は慰安婦報道に続いて吉田調書でも『朝日』を攻撃 吉田元所長の英雄化
上岡直見(環境経済研究所(技術士事務所))
★2.「朝日」新聞叩きに加担する規制委員会
パブコメ無視を棚上げし厳しい質問が相次いた記者会見を反省せずに、
テレビ朝日を恫喝する原子力規制委員会
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その19
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.テント日誌 9月12日(金) 経産省前テントひろば1098日 商業用原発359日
雨にたたられずに集会は無事に終った
三上治、I.Kさん
★4.新聞より1つ
◆ 国道6号の通行制限解除 福島の「帰還困難区域」
(9月15日東京新聞より)
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※9/17(水)の学習会にご参加下さい。
第1回大間原発を考える学習会。「避難計画の問題点」
-川内原発の実態調査から大間原発を考える-
日 時:9月17日(水)19:00-21:00(開場18:15 関連DVD上映)
講 師:満田夏花さん(FoE Japan理事)
参加費:800円(学生400円)
主 催:大間原発反対関東の会&たんぽぽ舎講座会議
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┗■1.吉田調書公開で東電の責任ますます明確に
│ 安倍政権は慰安婦報道に続いて吉田調書でも『朝日』を攻撃 吉田元所長の英雄化
└──── 上岡直見(環境経済研究所(技術士事務所))
○安倍政権は2014年9月11日に吉田調書等の「政府事故調査委員会ヒアリング記録(*1)」を公開した。ヒアリング時点の「政府」とは民主党政権だが、安倍政権は慰安婦報道に続いて吉田調書でも『朝日』を攻撃するのに合わせて川内原発の再稼働を推進しようとしている。さらにもう一つの目的は、吉田元所長の英雄化と対比して菅元首相の失策を強調することだ。しかしその策略とは裏腹に、専門的・実務的な知見を以て吉田調書その他の資料を読めば、福島事故における東電本店と規制当局の無策・無責任がいっそう明確になる。
○吉田元所長は、菅元首相が現場に干渉したり、撤退問題に関する解釈を巡り菅元首相に強い不満を表明している。しかしその原因は東電本店および規制当局の無策・無責任であり、菅元首相の行動は適切である。実際、吉田元所長は東電本店や斑目委員長(当時)にも強い不満を表明している。菅元首相との摩擦だけを取り出して報道する政府系マスコミこそ「誤報」である。海水注入も、官邸(当時)が懸念を示したのに対して吉田元所長が続行したことを英断のように評価しているが、海水注入で冷却が継続できたのは単なる偶然であり、最悪事態に転んだ可能性がある。この点は技術的に改めて解説したい。
○第1次安倍内閣の2006年12月の国会で「地震等で非常用電源の喪失が起きたらどうするのか」との質問主意書に対して安倍首相は、「審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期している」と一蹴した(*2)。
福島事故はまさにその通りに発生した。福島事故の責任は安倍政権にある。もし福島事故が安倍政権で起きていたら、答弁のような無責任体制のまま首都圏総退避の「最悪事態」に進展したことは確実だ。『朝日』始め各マスコミは誤報を口実にした圧力に負けず、安倍政権追及をいっそう強めなければならない。
(*1)http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/hearing_koukai/hearing_list.html
(*2)http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/165256.htm
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┗■2.「朝日」新聞叩きに加担する規制委員会
| パブコメ無視を棚上げし厳しい質問が相次いた記者会見を反省せずに、
| テレビ朝日を恫喝する原子力規制委員会
│ 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その19
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
○ 規制委が「川内原発の新規制基準合格」を出した9月10日、その日の夜の報道ステーション(テレビ朝日)について、原子力規制委員会が2点の指摘をした文を11日に規制委サイトに公表、テレビ朝日が12日付で「放送内容についてのお詫び」を規制委に出し、それも規制委サイトに公表された。テレ朝が認めた2点の重大なミスは次の通り。
1「火山影響評価ガイド」と「竜巻影響評価ガイド」とを混同して編集していた。
2 記者とのやり取り部分で委員長の回答を割愛し、あたかも委員長が回答を拒否したかのような印象を与えてしまった。
1については記者の初歩的ミス。
2については委員長はロイター・ハマダさんの質問には確かに答えなかったし、他の質問に対してもいつもの様に誠意なくはぐらかした答えが多い。テレ朝が言うように「記者の(厳しい)質問が相次いだ」ことを伝えようとしたことは当然の報道姿勢だ。このことを次で確認していただきたい。
(記者会見)http://www.nsr.go.jp/kaiken/
(10日の動画)
http://www.youtube.com/watch?v=MZbr9kJcCqk&list=UU5_urTtPY2VjNc1YOI4rBCg
(10日の速記録)
http://www.nsr.go.jp/kaiken/data/h26fy/20140910sokkiroku.pdf
○以下に、この日の各社記者の厳しい質問をピックアップして、各記者のあきれようをお伝えする。
☆産経・アマノ 審査書案が了承された後に火山に対する有識者を集めて検討会を開くというのが、どうにも外から見て泥縄式でしか見られないような受け止めをしているのです。
☆ロイター・ハマダ 巨大噴火を事前に予測できるとか、現在の科学の知見をねじ曲げて、これで審査書を出すということになると、後々の審査にも響くのではないでしょうか。それがいわゆる安全神話の復活になるということは言えないのでしょうか。
これに対する田中委員長の発言が、「答える必要がありますか。なさそうだから、やめておきます。」
☆赤旗・ミウラ (火山について)「しばらく起こらないと確認したと言っている限りは、住民に誤解を与えると思います。
☆フリー・ヨコタ (安全性担保について)国民に誤ったイメージを与えているというご自覚、罪悪感はお持ちではないのでしょうか。
避難計画のチェックもないのに、コアキャッチャーもなしで、原発テロ対策が不十分だと泉田知事がおっしゃっている、そういう抜け穴だらけの基準が何で世界一レベルなのかよく分からないのですが。
☆NHK・モトキ 少なくとも国のどこかしらの機関が責任を持って避難計画の中身、充実度、妥当性などをチェックするような仕組みに変えていくべきではないかという考え方があると思う
☆毎日・シュドウ パブコメ1万7千を超えるが、実質はほとんど原案どおり。
(火山について)やはりルールを後付けしているという印象はすごく感じられるのですけれども。
☆共同通信・シズメ 原子力安全・保安院も同じことをずっと言っていたのです。それで、つまり新たな知見を得られたときにどうやって実際に反映するかという、そこのトリガーというか、そこの仕組みがなかったのではないかという指摘をしている人もいるのですが。
☆TBS・クロカワ 今の科学では噴火の可能性が小さい、低いと判断するのはやはり難しい、分からないとおっしゃるのですね。それでもあえて公の場で可能性が低いと判断されたという、明言されたという、その根拠は委員長はどうお考えになるのでしょうか。
この会見を詳細に観れば、二人の「吉田」証言についての朝日新聞叩きと同様に、規制委員会がテレ朝の些細なミスを叩いて恫喝して、メディア全体を委縮させ真実の隠蔽を図っていることが分かる。各社が負けずに規制委批判報道を続けることを期待するが…。
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┗■3.テント日誌 9月12日(金) 経産省前テントひろば1098日 商業用原発359日
│ 雨にたたられずに集会は無事に終った
└──── 三上治、I.Kさん
○天気予報は雨。最近の予報はよく当たるし、前々日は結構強い雨が降っていたからヤキモキしていた。当日も午前中は雨だった。集会つぶすに…強雨があればいいなんてことにならないことを祈った。午後からは晴れてよかった。9月11日はテント三周年の集会だった。三年もよく持ってきたね、というのが偽らざる感想だが、この三年間にテントの周辺で多くに人に知りあった。彼(彼女)らと会い、語らうのを何よりも楽しみにしていた。運よくというか、雨はこの時間を避け、集会は無事に終った。当初は参加者もちょっと少ないね、と心配したが、仕事の終る時間帯のころには結構な数になっていてホットした。800人で経産省を包囲することもできた。(三上治)
○集会は多くの発言で彩られた
朝から雨でどうなる事かとテントに向かいました。泊まり開けの人たち、木曜日に何時も来てくださるOさんと心配しながら傘をさして座っていると、一寸小降りになった時ジャーナリストのTさんが来て4時からは土砂降りとの予報だから早めに写真を撮りに来たと言う。困ったなあ!と思っていたらスタッフの集合時間には陽がさしてきてほっとした。皆の日頃の行いが良かったのかな(?)
44時からの抗議行動、5時からの記者会見に受付の机を出して備える。記者会見には朝日、東京、毎日、共同通信他の方達が来て下さり力強い思いです。
弁護団長の河合弁護士、大口弁護士、たんぽぽ舎の山崎隆さん、福島から武藤類子さん、黒田節子さん、落合恵子さん、鎌田慧さんなどが来て下さり、それぞれの思いを語った。テントからは渕上、正清さんが参加した。河合弁護士がテントの存在の意義を話し、大口弁護士は裁判の経過などを話した
落合さんは2人のお子さんを持つ小渕優子大臣へのメッセージ、そして私たちは諦めません、ずっと闘っていきますとの決意を述べられたのが頼もしかった。
9月23日に予定されていた代々木での反原発集会がデング熱のため亀戸公園に変更された事も告知した。
7時からの経産省前抗議集会では制服向上委員会のメンバーも歌ってくれて盛り上がった。7時30分からの経産省包囲のヒューマンチエーン約800名で完成しました。また、福島の方達のご協力でかなりのカンパも集まり本当に助かりました。三歳の誕生日だから美味しいケ―キをと思ったが、代わりに美しいプリンを差し入れてくれた人もいました。
詳しくは以下のサイトでご覧下さい。
三輪さん何時もありがとうございます。(I・K)
http://www.youtube.com/watch?v=axyjsMvO1Ew&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQ
http://www.youtube.com/watch?v=AwBKQq8vaM8&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA
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┗■4.新聞より1つ
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◆ 国道6号の通行制限解除 福島の「帰還困難区域」
福島県沿岸部を縦断し、東京電力福島第1原発事故に伴う「帰還困難区域」で通行が制限されていた国道6号について、政府は15日、全ての自動車が通行できるよう制限を解除した。国道6号全線で車の通行が可能となるのは原発事故で通行が制限されて以来、3年半ぶり。バイクや歩行者などは引き続き通行できない。
国道6号は原発事故後、通行が制限された区間を挟んで南北に分断され、許可のない車両は大きく回り道することを余儀なくされた。今回の解除で物流や住民の交流が活発化し、復興につながると期待される。