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たんぽぽ舎です。【TMM:No1314】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その299 ◆
          4つの情報をお知らせします(1月17日)
 
   1月14日、四国電力伊方2号機が定期検査で停止。
   四国の全原発が停止状態。残るは東電2基、関電1基、北電1基、
   中国電力1基の計5基、全原発停止へあと一歩
 
★1.脱原発世界会議と大行進にたんぽぽ舎も参加
   スタッフを2つに分けて、ブース班とデモ班と
★2.原発の運転制限40年の怪
   「何か厳しくなったのか?」
★3.メルマガ読者からの投稿を、2つ。
 ◆2012年1月14日 脱原発世界大行進に参加して
 ◆脱原発世界会議を聴講
  若めの人がかなりいて少し頼もしく感じた
★4.新聞・雑誌から、2つ。
 ◆原子力安全基盤機構 検査手順丸写しまん延
  第三者委報告書 業者頼り「不適切」
 ◆脱原発世界会議開幕
  ウラン供給に悔恨 採掘反対のアボリジニ男性
  「核兵器や原発を手助け」 英の核実験で家族も被ばく
 
 
 
★1.脱原発世界会議と大行進にたんぽぽ舎も参加
   スタッフを2つに分けて、ブース班とデモ班と
 
 (開催趣旨より)
 
 福島の原発事故をへて、私たちは岐路にあります。
 子どもたちを守り、夢と希望をつなぎたい。
 核の時代を終わらせ、自然と生きる未来をつくりたい。
 できるんです。
 世界の人々とつながれば。
 
 1月14日(土)、15日(日)脱原発世界会議と大行進がパシフィック横
浜とポートサイド公園で開かれた。主催は前者は実行委員会、後者は首都圏反
原発連合。たんぽぽ舎もスタッフを二つに分けて、会場内のブース班と脱原発
世界大行進の班の二つで、それぞれ努力しました。又、共通ビラとして「もう
原発やめよう、学習会ーデモの予定一覧」(B5版4頁)を3000部作り、
デモ行進参加者(11団体の共同主催者発表で4、500人)へ配布、又会場
の入口とブース周辺でも配布。
 
 配布スタッフによると「たんぽぽ舎のビラです。講演会や集会、福島ツアー
の案内が載っています」と言うと、”一段と受け取りが良い”という嬉しい報
告も。大行進では主催者団体にたんぽぽ舎も名を連ねているので、当日の大型
マイクや車の運転手などでも協力。デモ行進は4kmで、風船をたくさんなら
べ、子供たちも多く、にぎやかなデモでした。たんぽぽ舎はデモ第一グループ
の最後よりで、横断幕を2つ、のぼり旗を3本(2つはたんぽぽ舎、1つは東
海第二原発を廃炉にー脱原発ネットワーク茨城)を先頭にして、約100名弱
の隊列で行進しました。
 
 
★2.原発の運転制限40年の怪
   「何か厳しくなったのか?」
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
 
 「何か厳しくなったのか?」
 
 原発の寿命を実質40年とするという細野原発大臣の発言に、読売、サンケ
イ以外の各紙はおおむね好意的だが、ちょっとまってと言いたい。信濃毎日新
聞の社説の主張「新規原発がゼロならば最終的にゼロになる」から「脱原発の
一歩とせよ」(1月8日付)は主張としてはまだ合理性があるが、原子力産業
が「新規原発ゼロ」を受け入れなければ実質的に意味は無い。
 
 さらに、40年間の運転をあらかじめ「保証」しかねない今回の「運転制
限」には、実際に大きな問題を引き起こす。もともと原発自身に耐用年数とい
う概念が存在しない。一般にあるのは機器類や構造物の税法上の耐用年数であ
って、機器類や容器類が何処まで使えるかという意味での耐用年数は、原発の
ように複雑な装置(念のために言えば「高度技術」でも「先端技術」でも無い
ことに注意)は、各装置の寿命がそれぞれ異なるので、全体を通しての耐用年
数は計算不能だ。
 
 一般に原子炉の耐用年数というと、交換不能な圧力容器がどれだけ持つかを
前提とし、それが使えなくなるまでを耐用年数と考えるのだが、玄海一号機の
ように中性子を浴びてぼろぼろになり(中性子脆化という)現時点でも使い物
になりそうも無いものもある。PWRは圧力容器が小形なので、特に中性子脆
化が進みやすい。ちなみに玄海1号機はまだ36年目だ。これなど耐用年数切
れだと思うのだが、依然として九電は運転再開をもくろんでいる。
 
 さらに福島第一原発などの老朽原発の場合は、その間に何度も耐震基準が変
わってきたために構造からしてが、いわば「つぎはぎ状態」であり、全体の整
合性という面からも強度に問題が生じている。何でも強固に作れば良いという
ものではない。強度のある部分と無い部分の境目(例えば溶接部など)は、一
方の強度が上がったことが原因で以前より応力が集中して破断した、なんてこ
とさえ起こりえる。
 
 振動は「抑えるべきか発散させるべきか」なんていうのも単純では無い。む
しろ振動や膨張、収縮を逃がすように設計した方が良い場合もたくさんある。
しかし設計に失敗していたりすれば、思わぬ速度で劣化が進行し、材料強度か
らは考えられないほど早く破壊されてしまうかもしれない。
 
 BWR型に特有の、原子炉圧力容器の中にある「シュラウド」というステン
レス製容器も、もともと「ひび割れ」など起きるとは思ってもいなかった。交
換すれば良いのだが、配管などと異なり圧力容器内に溶接で取り付けられてい
て、交換など想定もしていないため、大工事になるので「維持基準」なる「ひ
び割れ容認運転」を強行してまで運転を継続していた。もっとも、一定の速度
でひび割れが進展するため、多くはその後交換工事を行ってはいるが。しかし
ひび割れがある間は、燃料の支持能力や冷却材の流路保持能力に問題があるこ
とは間違いない。
 
 こういう個別に起きる現象を「年数」で単純に割り出すことなど不可能で、
結局は一つ一つが壊れていくまでは本当の強さは分からないのが現実だ。従っ
て、それぞれの装置や配管などは、十分安全と見込まれる時期に、早々に交換
ないし補修をしてしまうことで、結果的に全体の安全を確保するという
のが「予防保全」の考え方だ。
 
 これに対して40年制限などを法定してしまうとどうなるか、容易に想像が
つくのが、コストの上昇だ。福島第一原発の教訓は、古い原発なのにメンテナ
ンスにお金をかけずに運転を強行していたことが、原発震災につながったこと
だが、今後40年以上動かせないとなれば、もっと早い時期、例えば30年を
過ぎたらもうメンテナンスにお金をかけなくなるだろう。かえって原発の安全
性は低下する恐れすらある。
 
 結局は「老朽原発は危険なのではないか」という懸念に対して、実に単純に
回答をしてみたという程度に過ぎず、本質的に原発の安全性向上につながると
は到底言えない。
 
 
★3.メルマガ読者からの投稿を、2つ。
 
 ◆2012年1月14日 脱原発世界大行進に参加して
                     脱原発ネットワーク茨城 珠巳
 
 1月14日、横浜ポートサイド公園で行われた脱原発世界大行進に参加して
来ました。当日は雨も降らず、ちょうどいいお天気に恵まれました。横浜の駅
を降りただけでも、とてもおしゃれな建物が立ち並んでいていつもと違う雰囲
気のデモに気分も何だか軽くなりました。
 
 駅から少し迷いながらも、どうにか公園に辿り着くと一番に目に入ったのが
クマさんの大きなオブジェ。東京のデモよりも、何と言うか芸術的なものが多
かったように思います。参加者の年齢層も若く、活気ある集会を終えると、デ
モに出発。
 
 私は、東海第二原発の廃炉を訴えている脱原発ネットワーク茨城の旗を掲
げ、たんぽぽ舎の旗と並んで歩かせて頂いたのですが脱原発の意志の元に集う
旗をとても誇らしく感じて歩く事が出来ました。新しいグループを応援してく
れる、たんぽぽ舎の温かさにも深く感謝して歩けた事が嬉しかったです。
 
 コースはあまり休憩出来る様なポイントが無く、歩き通しのデモコースにな
っていましたが街並みがとても美しく、其れに励まされる様にして歩き通せま
した。歩き終わった後も、沢山の人が集ってダンスをしたりなど熱気冷めやら
ぬ様子。
 
 4500人(主催者発表)の力をヒシヒシと感じた横浜の脱原発大行進でし
た。参加者の情熱に、たっぷりの希望と力を貰って、帰りは横浜の美味しい御
飯を堪能した楽しい一日になりました。
 
 
 ◆脱原発世界会議を聴講
  若めの人がかなりいて少し頼もしく感じた
 
 今日、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で開催されました脱原発世界会議
を聴講させていただきました。2日間で延べ1万人以上とゆうことで、来場者
も若めの人がかなりいて少し頼もしく感じました。なにしろ、3年後ぐらいか
ら、幼ければ幼いほど若ければ若いほど、被曝による発病がの顕在化がおこ
り、早くしかも被害が大きいとチェリノブイリ等々の研究者達が言っているの
で、若い人達に原発とめなければ、あぶないことを気付いてほしいです…。
                               (天辰)
 
 
★4.新聞・雑誌から、2つ。
 
 ◆原子力安全基盤機構 検査手順丸写しまん延
  第三者委報告書 業者頼り「不適切」
 
 原発関連の検査を行う独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)が作成
した核燃料の検査方法の要領書(手順書)が、検査を受ける側の燃料加工会社
が作った書類を「丸写し」する手法で作成されていたと、同機構の第三者委員
会が12日、発表した。第三者委は調査内容をまとめた報告書で「業者依存の
不適切な検査」と指摘した。
 
 会見した同機構の佐藤均理事は、原子炉を含む重要施設を検査する「使用前
検査」など、JNESで行う多くの検査が丸写しの手順書が使われていること
を認め、「機構独自の視点で検査項目を入れるなど改善する」と述べた。
 
 JNESをめぐっては昨年、原発で使う核燃料を検査する際、加工会社が作
成した原案と全く同じ内容の手順書を使っていた問題が発覚した。同12月、
柏木俊彦大宮法科大学院大学長を委員長とする第三者委が発足し、実体を調べ
ていた。
 
 報告書によると、JNESは2008年、核燃料体の検査手順書をつくる
際、燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」に作成
させた原案を電子ファイルで受け取り、そのままコピーして手順書として使っ
ていた。(略)
 
 柏木委員長は「検査の主体性、独立性に疑問を抱かせる」と批判した。
 
 JNESの内規では、メーカーや電力会社から設計図や性能など検査に必要
な情報を得て自ら手順書をつくることになっている。ただし、具体的な検査方
法までメーカー側が関与することは認めていない。
 
                  (東京新聞1月13日付けより抜粋)
 
 
 ◆脱原発世界会議開幕
  ウラン供給に悔恨 採掘反対のアボリジニ男性
  「核兵器や原発を手助け」 英の核実験で家族も被ばく
 
 世界一のウラン埋蔵量を誇るオーストラリアから、先住民族アボリジニの
リーダーの一人で、ウラン採掘に反対する「オーストラリア非核連合」のピー
ター・ワッツ共同代表(46)が来日した。ワッツ氏は「私たちの国で取れた
資源が、核兵器や原発建設を手助けしてしまった。これ以上、苦しむ人を増や
してはいけない」と力を込めた。
 
 ワッツ氏は14日に横浜市で開催した「脱原発世界会議」のシンポジウム
で、パネリストの一人として発言するために日本を訪ねた。
 
 「世界のヒバクシャから学ぶ」と題したシンポジウムで、核実験で汚染され
たマーシャル諸島やチェルノブイリ原発事故の被災地などからの参加者ととも
に登壇したワッツ氏は「ここにいる“兄弟”だちに申し訳ない」と話を切り出
した。
 自国内に商業用の原発を持たないオーストラリア。だが、北部には(中略)
複数のウラン鉱山がある。その埋蔵量は全世界の三分の一を占めるといわれて
いる。
 日本が輸入しているウランもオーストラリア産が約3割と最も多い。
 「掘り出されたウランが世界各国に売られ、結果として多くの人に被害を与
えてしまった。(こうしたウランがなければ)福島原発事故も起こらなかった
かもしれない」(ワッツ氏)
 だが、オーストラリア人自身も核による深刻な被害を受けてきた。そのはじ
まりが、1950~60年代に繰り返された英国による核実験だ。
 ワッツ氏の出身部族、アラブンナが住むオーストラリア南部の一帯も被ばく
した。ワッツ氏は「私の家族も苦しめられてきた。怒りを忘れたことはない」
と振り返る。(略)
 
 脱原発に向け、どんな行動を起こしたらよいのか。ワッツ氏は「原爆、核実
験、原発…。世界中にはさまざまな核の犠牲者がいる。その全て人たちが、勇
気を出して『ひどい目に遭っている』と声を上げる事が大切だ」と提案する。
 「被害者が苦しい生涯を送るだけでなく、何世代ににもわたって悲劇が続い
てしまう。それが核による犠牲なのだ」
          (東京新聞1月15日付け「こちら特報部」より抜粋)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1313】
                           転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その 298 ◆
         4つの情報をお知らせします(1月16日)
 
 ★1.脱原発世界会議
    どこも人がいっぱいで熱気と笑顔にあふれていました
                                                            冨塚元夫
 ★2.四国電力伊方原発2号停止。残り5基!今月末には3基に
    再稼働を阻止し、脱原発状態に。           たんぽぽ舎 原田裕史
 ★3.「原発ゼロ元年」おめでとう!東も西も再稼働NO!~
     1.10 東電・関電前アクション~報告 森本裕次
 ★4.メルマガ読者から講演会、集会のご案内
    イ.第11回 沼田眞賞授賞式・記念講演会
      1/22(日)東京都江東区
    ロ.広瀬隆さんの講演会(埼玉会館)のお知らせ
      2/12(日)埼玉県さいたま市
 
 
★1.脱原発世界会議に参加して
   どこも人がいっぱいで熱気と笑顔にあふれていました
                               冨塚元夫
 1月14日15日にパシフィコ横浜で行われた脱原発世界会議は、日本各地のさま
ざまなレベルの脱原発運動が一か所に集まり、そこに世界各国各地の脱・反原発
運動・グループに結集してもらう初めての試みでした。それは大成功だったと思
います。
 プログラムに紹介されている登壇者(メインホールで挨拶した人)だけでも海
外から約50人、国内から約50人います。その人たちが初日の開会式、2日目の閉
会式で挨拶しました。メインホールには1000人入りますが、いつも満員でした。
 私は開会式、閉会式には出席できませんでしたが、一度だけメインホールで行
われた集会に出席しました。それは、「首長会議:地域発・原発に頼らない社会
のつくりかた」というセッションで、脱原発に取り組んでいる市区村長8人が発
言しました。司会は山本コータローさんでした。桜井勝延 南相馬市長、井戸川
克隆 双葉町町長、保坂展人 杉並区長、三上元 湖西市長(静岡県)、西原茂
樹 牧の原市長(静岡県)、笹口孝明 元巻町町長(新潟県)、石井俊雄 長生
村村長(千葉県)、上原公子 元国立市長といったみなさんで、それぞれ実績に
ふさわしい興味ある発言でした。とりわけ、桜井南相馬市長は、農業が出来なく
なった住民の無念さを理解できない行政・東電に対する怒り、復興には興味なく
(鉄道、国道を一向に復旧させる意図がなく、利用出来るのはいまだ県道のみ)
八ツ場やTPPや増税にしか興味しめさない政府に強く抗議しています。井戸川双
葉町長はこれまで「なんど聞いても、原発は絶対安全」と答えてきた人たちが、
事故後数か月経ても他人行儀で、加害者だという自覚もないと嘆いていました。
 政府・官僚・地方行政は全く自覚も意欲も能力もない状況を見るに、これから
は地方自治体(市町区村)がネットワークを作って連携しなければならないとい
う結論にディスカッションの結果達しました。
 
 メインホール(1000人)のほかの会場はサブメイン2ホール(600人、250人)
と小規模の5ホールと50人~150人の会場が10くらいでした。どこも満員で、私は
サブメインホールのセッション「原発のない東アジアを目指して」に出席しまし
た。
 発言者は日本以外では、中国、韓国、モンゴルでした。福島第一の事故後韓国、
中国は安全体制の見直しを行い、原発増設に向かっています。脱原発陣営は東ア
ジアの諸国との連携が必要です。モンゴルでは市民が情報から遠ざけられている
現状があります。
 小規模ホールは各参加グループによる持ち込み企画で、私は「福島の今!放射
能と戦う有機農業者」に出席しました。二本松市(旧東和町)の有機農家は除草
・深耕等によって懸命にセシウムを減らす工夫をして、ある程度成果を上げてい
ます。
 またシアター、写真展示室、ブースもあり、各地の反原発グループが展示・販
売等をしていました。どこも人がいっぱいで熱気と笑顔にあふれていました。
 
 
★2.四国電力伊方原発2号停止。残り5基。今月末には3基に!
   再稼働を阻止し、脱原発状態に。たんぽぽ舎 原田裕史
 
 14日(土)未明、四国電力伊方原発2号機が停止しました。
 
 既に東北電力、中部電力、北陸電力、九州電力、日本原子力発電で全ての原発
が停止しており、四国電力も全機停止です。残りは北海道電力泊3号、東京電力
柏崎刈羽5号、6号、関西電力高浜3号、中国電力島根2号の計5基となっています。
 
 たった5基、505万kWです。全体の9割の原発が停止しています。
 
 今月中に柏崎刈羽5号と島根2号が止まり、3基、314万kWのみになります。日本
の原発の94%が停止します。計算上は原発が無くても電気は大丈夫だとわかって
いましたが、もうすぐ誰もが実感します。
 
 止まっているといっても原発行政は依然として推進基調です。廃止が決定する
まで声を上げ続けなければなりません。当面止まっている原発の「再稼働」の問
題です。14日の報道によれば原子力安全保安院は関西電力高浜原発のストレステ
ストの結果を「妥当」と判断したようです。
 
 「妥当」とは何を意味するのでしょうか。安全性を軽視し原発を稼働するため
には妥当でしょう。地震大国日本で原発を稼働するための妥当性ではなさそうで
す。福島第一原発事故の究明どころか、収束すらおぼつかない中での原発稼働は
無責任です。現在動いている原発も速やかに止めるべきです。
 
 中東情勢を考えると、米国によるイラン制裁関連でイランからの石油の輸入が
途絶えるかもしれません。そのことで政府等は石油不足・石油危機を表看板にし
て再稼働の宣伝をするかもしれません。しかしイランからの輸入は限定的ですし、
第一次石油危機の時でさえ量では無く価格の問題でした。また、石油の輸入が実
際に滞るならば、産業に影響が出て必要電力も減るために大勢に影響はないハズ
です。
 
 とは言え、イメージは大事です。エネルギー安全保障という点で、国産石炭や
天然ガスの安定確保を広げることで原子力推進勢力を減らすことが出来るでしょ
う。再生可能エネルギー推進のエネルギーにすることもできるかもしれません。
 
 原発がすべて止まったままでいるように頑張りましょう。
 
 
★3.「原発ゼロ元年」おめでとう!東も西も再稼働NO!~
     1.10 東電・関電前アクション~報告 森本裕次
 
 2012年1月10日(火)今年最初の東電前アクションが東京電力本店と関西電力東
京支社それぞれの前で行われました。東電に対しては柏崎刈羽原発の廃炉、そし
て関電に対しては大飯原発の廃炉を求めるスタンディング抗議アクション。 な
んと100人以上の市民が集まり、寒さを吹き飛ばすように声をあげました。 
 
 まずは17時より、関西電力東京支社へ申し入れ文の提出。
 事前に出された条件に沿った形で申し入れ書を提出しましたが、関西電力社長
及び会長に閲覧させるかどうかについては回答を控えるとのことでした。 
 
 18時に東電前へ移動。 横断幕を広げるなど、いつもの準備をしていると、突
如ワゴンに載った警察官が道に乗り付け、私達をぐいぐい押しのけながら手際よ
くカラーコーンとポールを設置し、抗議スペースを後ろへ後ろへと追いやろうと
します。
 昨年12月までは、そのような物は設置されていませんでしたが、自主的に声か
け等を行い、歩行者が通るのに十分なスペースを確保していました。
 
 ポールを取り囲む防弾チョッキまで着込んだ機動隊員による過剰警備は一体
『何』から『何』を守るためなのでしょうか。 そんな軽装備じゃ放射線という
目に見えない銃弾は防げないというのに…。
 
 もちろん、妨害にめげず多彩なスピーチとシュプレヒコールで抗議の声をしっ
かり届けて参りました。
 
 次回アクションは2012年2月3日(木)19:00~東電本店前集合です。
その名も『核の鬼を追い出そう!東電は「外」!2.3東電前アクション』
原発が全て無くなるまで
何度でも声をあげましょう!
 
 
★4.メルマガ読者から講演会、集会のご案内
 
イ.第11回 沼田眞賞授賞式・記念講演会
 
 自然保護ですぐれた実績をあげた方を表彰する「沼田眞賞」。今年受賞の「長
島の自然を守る会」が上関原子力発電所計画に反対し守ろうとしてきたものにつ
いてお話いただきます。
 
日時:2012年1月22日(日)12時半開場、13時開会、17時終了
場所:清澄庭園大正記念館(東京都江東区清澄)
   清澄白河駅徒歩5分
参加費:無料
内容:受賞記念講演(長島の自然を守る会 代表 高島美登里)
・記念講演 加藤真(京都大学教授)、飯田知彦(九州大学農学博士)
・パネルディスカッション 高島、加藤、飯田、山戸孝(上関原発を建てさせな
い祝島島民の会)
申込み窓口:日本自然保護協会 管理部・田村
TEL.03-3553-4101 FAX.03-3553-0139
tamura@nacsj.or.jp
 
ロ.広瀬隆さんの講演会(埼玉会館)のお知らせ
 
 日時: 2月12日(日) 13時開演
 会場: 埼玉会館小ホール( さいたま市浦和区高砂3-1-4)
 参加費: 1000円
 主催者連絡先: 後藤 090-1257-8983
 email: saitamaaction@yahoo.co.jp
 
  福島第一原発の事故について、講演日である2月12日までに知りえた事柄に基
づき、その時点で最新の見解についてお話しいただけます。今回の広瀬隆さんの
講演会は、私たちが生活していくうえで、私たちに貴重な判断基準を示してくれ
るものと信じています。一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。
 また、当日は講演会終了後、デモを予定していますが、講演会のみ又はデモの
みのご参加でも歓迎いたします。講演会の詳細は、以下のアドレスをご確認くだ
さい。
  http://blog.goo.ne.jp/saitamaaction
たんぽぽ舎です。【TMM:No1312】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その297 ◆
          5つの情報をお知らせします(1月16日)
 
   1月14日、四国電力伊方2号機が定期検査で停止。
   四国の全原発が停止状態。残るは東電2基、関電1基、北電1基、
   中電1基のの計5基、全原発停止へあと一歩
 
 
★1.保安院によるストレステストの「妥当」判断を許すな!!
   「利益相反」3委員の即時辞任せよ!
   18日の聴聞会に集まり、傍聴者排除による「ストレステスト」の幕引
   きを許さない声を挙げよう!
★2.「利益相反」3教授への追及の場へと転化した
                  「第6回 ストレステスト聴聞会」
   「保安院は事業者の報告を追認しているだけ」
★3.<テント日誌 1/13(金)>
     あらゆる建築物と同様の扱いに。火元責任者の明示
       ―― 経産省前テントひろば 125日目 ――
★4.メルマガ読者から講演会、集会のご案内
 ◆松井栄介さん講演会「見えない恐怖、放射能内部被爆」
★5.新聞・雑誌から
 ◆ストレステスト安全評価 大飯2基、「妥当」判断へ
  保安院 再稼働は見通せず
 
 
 
★1.保安院によるストレステストの「妥当」判断を許すな!!
   「利益相反」3委員の即時辞任せよ!
   18日の聴聞会に集まり、傍聴者排除による「ストレステスト」の幕引
   きを許さない声を挙げよう!
 
 本日14日(土)の日経新聞朝刊(1&5面)に「大飯原発の安全性十分」
「ストレステスト 保安院、初の判断」「再稼働、地元了承カギ」の見出しの
もと、保安院は「大飯原発3、4号機のストレステスト評価結果について、妥
当とする方針を固めた。18日に開く専門家の意見聴取会に評価案を提示す
る」との記事が掲載されました。一方で「手続きが先行するのは大飯原発だ
が、政府がひそかに『再稼働1号』と期待するのは四国電力伊方原発3号機」
などの言及もあります。
 
 三菱重工から献金を受け取った3委員の「利益相反」が問題化する中で、保
安院は、傍聴者を排除してまで、あらかじめ決めたスケジュールを強行しよう
としています。
 
 この間、傍聴や経産省前などでのチラシ配布などに取り組んできた「福島原
発事故緊急会議」は13日(金)午後、以下の抗議・要請書を経産省広報、意
見聴取会事務局、枝野経産相国会事務所あてにファックスし、報道関係者にも
公表しました。後ろに保安院、枝野経産相の要請先を付けましたので、皆さん
も緊急に要請を集中してください。「八百長テスト」の茶番を許さない声をあ
げてください!
 
………………………………………………………………………………
 
<抗議・要請書>
 
経済産業大臣     枝野幸男 様
原子力安全・保安院長 深野弘行 様
 
「ストレステスト意見聴取会」について
傍聴者締め出しの撤回と「利益相反」委員の解任を求めます
 
 福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染
し、福島では多くの人々が生活と仕事とふるさとを奪われ、今なお高線量の中
で生活しいつしか白血病やがんを罹患するのではとおびえて生活しています。
かつその被害は福島に限りません。
 このような大事故はなぜ起こったのでしょうか? 私たちは、福島原発事故
の原因究明に関心を持ち、種々の審議会や報道発表に注目してきました。そん
な中で、「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価(いわゆるストレステ
スト)に係る意見聴取会」にも注目し過去数回の傍聴をしてきましたが、この
間に私たちにはとても納得できない・黙っていられない事態が発生したので、
以下に要請をします。
 枝野経産大臣は、就任時に情報公開を強く指示されたと聞いています。即時
に善処してください。
 
1 傍聴者を会議会場から締めださないで
 
 1月12日に公開された第7回(1月18日予定)の開催通知で、今までと
異なり傍聴者は1014会議室という別会場で「映像及び音声をリアルタイムでご
覧いただける」と案内されました。これでは、傍聴でなく遠聴です。山奥や地
球の裏側で見聞きするのと変わりません。会議のその時々の委員や事務方や事
業者の表情を知ることも、臨場感を持って全体の空気を掴むこともできませ
ん。また、委員たちも密室で議論することを望んでいるとは思えません。この
ような扱いは民主主義に反します。是非とも同室で傍聴できるように善処願い
ます。
 
2 利益相反行為を許さず、原発業界から寄付を受けている委員を解任して
 
 過去数回の意見聴取会を傍聴する中で、原発業界から寄付を受けている委員
がこの会の進行を主導していることに愕然としました。おびただしい被害をも
たらしている原発大事故のあと、原発の再稼動にかかわる重要事項について、
科学技術者の良心に基づいて過去の過ちを認め客観的に検討し判断し意見を述
べることを、それらの委員に期待できるでしょうか。原発事業者や原発メー
カーなどから種々の名目で寄付を受けているとすれば、その委員たちは利益相
反行為をすることになります。他の省庁でも議題毎に利益相反を避けて委員を
離席させて議論しています。原発業界から寄付を受けている委員は止めさせる
べきだと思います。
 
以上、強く要請します。
 
 2012年1月13日              福島原発事故緊急会議
 
               連絡先:E-mail: contact@2011shinsai.info
                  Tel:03-6424-5748/Fax: 03-6424-5749
            〒112-0014 東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
                       ピープルズ・プラン研究所
 
………………………………………………………………………………
 
★傍聴締め出しの撤回と岡本孝司、山口彰、阿部豊の3委員の辞任を緊急に要
請して下さい。短いもので構いません。新聞等への投書も有効です。
 
※この情報をぜひ転送、ブログ、ツィッター、フェイスブック等で広めてくだ
さい。お知り合いのメディア関係者にもぜひお伝えください。
 
【原子力安全・保安院】
代表 (TEL)03-3501-1511
広報課 (TEL)03-3501-5890
原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
(FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621
メールによるお問い合わせ:ご質問・ご意見(保安院HP)
https://wwws.meti.go.jp/nisa/index.html
 
【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249   (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125 (TEL)048-648-9124
 
 
★2.「利益相反」3教授への追及の場へと転化した
                  「第6回 ストレステスト聴聞会」
   「保安院は事業者の報告を追認しているだけ」
 
                              糸色のぞむ
 
 本日1月6日、通産省本館地下1階で「第6回 発電用原子炉施設の安全に
関する総合評価に係る意見聴聞会(以下、『ストレステスト聴聞会』と略)」
が開かれた。
 
 聴聞会に先立ち、福島事故緊急会議を先頭として本館正門において「三菱重
工から献金をもらった人が『三菱重工原発』を審査する???岡本、阿部、山
口の「利益相反」3教授はストレステスト委員を辞任せよ!」と題したビラを
経産省職員をはじめ、朝の霞が関の通勤途中の配る。聴聞会開始の時間に合わ
せ聴聞会に参加した我々は会場内においてもビラを配り、会場内はいよいよ熱
気を帯びる。聴聞会開始に先立って、「不規則発言者は即退場」と前回の聴聞
会で会場から浴びせられた正当な批判を封じるアナウンス。
 
 9時ちょうどに聴聞会が開始。配布された資料を見ると、前回(第5回)の
聴聞会の議事進行を教訓としたのか、あろうことに前回から継続議題となって
いる「ストレステストの審査の進め方について」の論議を議題の最後にもって
きた。前回の聴聞会で井野・後藤料委員から、議事進行役をどの委員の了承も
無しに勝手に、しかも恣意的に進める岡本委員による聴聞会運営の在り方のみ
ならず、そもそもシュミレーションのみに頼るストレステストの在り方そのも
のが、国民から託された「発電用原子炉施設の安全に関する総合評価」とは程
遠く、福島事故における事故原因の技術的知見に踏まえて行われるべきだ、と
いう正当な意見に対して、保安院はそれは「他の聴聞会で行われている」とい
うことを唯一の根拠とし、事故原因を全て細分・分断化した上で、総合的な評
価を行わさせないという態度で臨んできている。そうした保安院の運営に異を
唱える委員の発言を封じるために、保安院は前回継続論議を約束したにも関わ
らず、時間配分もあやふやなまま「ストレステストの審査の進め方について」
の論議を最後の議題としてきたのだ。
 
 第1議題である関電大飯原発3、4号機の只々業者の提出したレポートを読
み上げる事を以って保安院の「評価」とする茶番に続き、同様に第2議題であ
る北電泊1、2号機の「一時評価」の意見聴聞が繰り返される。なんら本質的
な評価基準が指示されない中で行われるトリビアルな無意味なレポートの読み
あげに、一体どのような意見の聴取を行えるというのか?しかも、保安院から
は既に業者のレポートに対して、判を叩いた様に「問題ないことを確認した」
と評価を下している。これが儀式でないとしたら一体何なのであろう。
 
 2時間半無駄な儀式が続いた後、漸く「ストレステストの審査の進め方につ
いて」の論議として、前回聴聞会以降提出された井野・後藤両委員からの保安
院に対する質問に対する質疑応答となった。
 
 後藤委員は開口一番、過去の原発行政全般の審問にかかわった人間は今回の
福島事故に対して責任を持っているとして、この間所謂「原発推進派」として
様々な原発行政の審問に携わってきた岡本委員他の「推進派」委員の責任の所
在を明確にした。更にその上で、1月1日の朝日新聞の報道にあるように審議
対象である事業者から金銭的便宜を得ている事、従って「意見聴聞会委員の利
益相反」に明確に反すものではないかと指摘した。続いて井野委員も「信頼さ
れていない保安院」と自虐的に自ら評する保安院が、にも関わらず全く自らを
反省することなく誤った委員の人選を行っていると批判。この人選では全く国
民の信頼を得られないと喝破した。
 
 堪らず、自己弁護を買って出た岡本委員は「金は私腹に入れておらず大学の
管理下で使用している」と弁明、「名誉棄損」だと言いながら「ここでは技術
的知見の観点でのみ批判が行われるべきだ」と「反論」したが、すかさず後藤
委員から反論「岡本委員の運営方法こそ政治的。我々が国民から託されている
ことは政治的な判断ではなく、技術的知見に基づいた原発事故の防止策を探る
ことであり、それをシュミレーションによる確率論的におこなっては駄目だ。
福島事故がどうして起きたのか、という事実から出発するべき」と「保安院や
岡本委員の常識は国民の常識と大きくかけ離れている」と駄目だし。更に続け
て「保安院は事業者の報告を追認しているだけ」と、このストレステストの本
質を突き付けた。
 
 予定を40分以上越えながら、両委員及び会場からの追及は更に続き本議題
は更に次回にも持ち越されることとなり、当日の聴聞会を終了した。
 
追記
 
 保安院は良心的委員と会場と一体となった、「利益相反」委員を防衛するた
め次回聴聞会をし審議室と聴聞室を別室化するという暴挙に打って出た。それ
ばかりか、後藤委員の指摘通り、「保安院は事業者の報告を追認」する形で大
飯3、4号機の事業者報告に「妥当」というお墨付きを与えようとしている。
 こうした保安院の目論見を次回聴聞会に更に大衆的に取り組み、良心的委員
と共に打ち砕こう。
 
 
★3.<テント日誌 1/13(金)>
     あらゆる建築物と同様の扱いに。火元責任者の明示
       ―― 経産省前テントひろば 125日目 ――
 
 4時起床。ローテーションで早朝を選ぶのは、朝のお掃除の補助のため。夜
間座り込みがテント内に延長され、警備担当と座り込みのゲストとそれぞれの
支援グループの誰彼が、囲炉裏なき囲炉裏端会議となる。会議の中心の「火」
は人工太陽=原発。原発という総論は各論に分岐し、最終電車は反/脱原発に
決まってはいるが、最終駅に到着せず、テントでの宿泊となる方もいる。
 
 朝、激しい議論の残渣を掃除するのが、我々の仕事。午前6時、隣のテント
の福島からの椎名さんがお顔を覗かす。「はあ…」と目を上げると、なんとす
れちがいに、警官が顔を覗かす。「いやあ、寒いね!風邪引かないでね…」結
局、火器火気厳禁を口実に、内偵しているのにちがいない。優しい言葉を聞き
ながら、テントの奥を覗き込む眼光の鋭さに傷つけられる思いがする。今度来
たら、ここの火器より原発なくすほうの仕事してよ! と伝えねば、と思いつ
つ、黙ってあっけにとられている自分が情けない。今朝は一瞥一言で行ってく
れた。
 
 そうして、あらゆる建築物と同様、火元責任者を明確にすることになり、防
火総責任者 正清太一、同代理、島田悦司となった。「火」にまつわること
は、このお二方にお伺いしてからにしてほしい、ということになった。火の使
用が、猿と人類の決定的分かれ目だが、火の始末が原発の始末となれば、人間
は、猿以下に転落したことになる。公害と戦争は地球生態系の天敵。
 
 この日、鎌田慧講演のキャンペインなどで、水道橋「タンポポ舎」に行かね
ばならず、舎は明日の脱原発世界会議でのディスプレイなどの準備でごったが
えしていた。夜の鎌田慧講演会はびっしり」満員の大盛況!終わり頃到着した
ひまわりさんは、その後たんぽぽ舎のパソコンで、明日の脱原発世界会議でま
くテントのビラ作成に遅くまで作業。ご苦労様です。
 
 この夜、高性能の暖房用上着が届けられた。くわしくは、次回で。(Q記)
 
☆この間、全国の方々からメールが寄せられています。少しずつ紹介させてい
ただきます。
 尚、メールは tentohiroba@gmail.com 宛てにお送り下さい。
 
◎今の日本人の多くは「放射性物質は恐い」、しかし、「原子力ムラの問題
点、どう変える べきか」が分からないのではと感じるのです。
                        (東京 30代 男性)
◎本日昼過ぎにテント村に行って、初めての「座り込み」を2時間余り体験し
て戻りました。私の左隣りには東久留米からマウンテンバイクを駆って一足先
に来ていた私と同年輩の男性がいました。最初の30分程は、黙って「三陸海
岸大津波」(吉村昭著)を読んでいたのですが、目が疲れたので話しかけたと
ころ快く応じていただき、かれこれ1時間以上に亘って原発問題を中心にいろ
いろと意見交換ができました。彼は原発で被災した郡山の出身とのことでし
た。彼に会えたのが、本日最大の収穫でした。
  (埼玉県上尾市から参加した<原発廃絶>をライフワークに決めた男。)
◎私は、岩手県で小学校の教員をしている者です。皆さんのがんばりには頭が
下がる思い です。岩手は、昨年震災で甚大な被害を被りましたが、復旧復興
に向けて心を一つにみんなでがんばっているところです。
 原発は地震大国日本に本来作ることが無謀な物です。それは、戦後のアメリ
カとのつながりから原子力に手を出させられ、その惰性でやめるにやめられな
くなっているものです。しかも、電力会社と政府との結びつきによりそこにお
金が動き、過疎地域の弱みにつけ込んでお金で釣り、そこに住む人たちの人権
などは少しも顧みないのです。犠牲者はいつも弱者。
 こんな世の中は、変わらなければなりません。それには、あなた方のような
草の根のねばり強い運動が絶対に必要です。明るい明日のために共に最後まで
がんばりましょう!
 
 
★4.メルマガ読者から講演会、集会のご案内
 
 ◆松井栄介さん講演会「見えない恐怖、放射能内部被爆」
 
 放射性物質を体内に取り込んだ時、細胞内で何が起きるか、広島、チェルノ
ブイリ、イラクでの内部被爆の現在の状況、ICRP批判、など。長年医師と
して環境問題に関わっていらした松井栄介さんの講演です。
 
日 時:2月12日(日)12:30開場 13:00開演
場 所:飯能市市民会館202会議室
入場料:前売・予約500円 当日700円
    (定員90名ですので、できるだけ予約してください)
    保育あります。(定員あり)
 
共 催:原発とめよう飯能  
    こどもの未来を楽しくする会  
    飯能市消費者団体連絡会
 
予約・問い合わせ TEL&FAX 042-977-1890(鈴木)
 
 
★5.新聞・雑誌から
 
 ◆ストレステスト安全評価 大飯2基、「妥当」判断へ
  保安院 再稼働は見通せず
 
 定期検査で停止中の原発を再稼働させるのに必要な「安全評価」で、経済産
業省原子力安全・保安院は14日までに、関西電力が提出した大飯原発3、4
号機(福井県)の評価結果について「妥当」との判断を示す方向を固めた。
(略)
 
 大飯原発は安全性が保たれており、仮に福島第一原発と同規模の地震や津波
があっても深刻な事故には至らないと判断。専門家の意見も踏まえ、近く評価
を正式にまとめる。
 
 ただ再稼働には、原子力安全委員会や国際原子力安全機関(IAEA)のチ
ェック、地元の了解が必要で、先行きは見通せない。東京電力福島第一原発事
故後、稼働中の原発が相次いで定期検査入りする一方で再稼働はなく、全国の
商業用原発54基のうち現在運転中は5基。5基も4月下旬までに定期検査に
入るため、再稼働が停止する可能性もある。(略)
 
                  (東京新聞1月14日付けより抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1311】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その296 ◆
        5つの情報をお知らせします(1月14日)
 
 ★1.福島県大熊町町長選挙の裏事情
    ~いまだに東電が町政に深く関与している大熊町の実態~
    原発なくせ候補が原発推進候補に勝てなかった実情
                      たんぽぽ舎会員 近藤(福島県在住)
 ★2.たんぽぽ舎に届いた年賀状から・その1(4人の方、敬称略)
    ・東京都新宿区 横関拓也・彩子  ・静岡県牧之原市 長野榮一
    ・槌田 敦  ・四国松山市 H子
 ★3.<テント日誌 1/12(木)>
    福島では3・11の前日にもアクション企画
    ― 経産省前テントひろば 124日目 ―
 ★4.読者から イベントのおさそい
    ◇3/11「脱原発グリーンパレードinはだの」を歩く会
 ★5.新聞・雑誌から
  イ.原発輸入反対-ヨルダン国会議員が来日
    冷却水…砂漠地帯に建設予定 耐震性…過去に大規模な地震
    難問山積「原発いらない」
    「日本は福島に学んだのか」
    輸出承認を批判-下院議員は8割が反対
                 (東京新聞こちら特報部より抜粋)
    ロ.「会費」1億円超支出
    原子力機構、関係団体に 09年4~9月 (デーリー東北より抜粋)
 
 
 
★1.福島県大熊町町長選挙の裏事情
   ~いまだに東電が町政に深く関与している大熊町の実態~
   原発なくせ候補が原発推進候補に勝てなかった実情
 
                  たんぽぽ舎会員 近藤(福島県在住)
 
 去る2011年11月20日に大熊町町長選挙が行われました。大熊町は今回の大事故
が起きた福島第一原発の1号炉から4号炉の立地町で、現在全域が警戒区域に指
定されています。
 「除染を進めて町への帰還を」と訴えた現職の渡辺利綱氏が中高年層を中心に
支持者を集めて3451票で当選。「町ごとの移転を」と主張した新人の木幡仁氏が
2343票で、落選。・・のような地元マスコミの報道でした。
 放射能汚染の厳しい現実を直視し、「地元には帰れない」と言う事を前提とし
て、町ごと移転を主張した木幡氏の主張こそ至極真っ当な主張でしょう。いくら
数兆円をかけて除染したところで、数年で戻れる筈がありません。
しかし、これ以外にもマスコミが報道しなかったもっと別の対立要因もあったのです。
 
 木幡さんのHP  http://kowatajin.blogspot.com/  には
 
   2.町として町民の東電賠償請求を支援します。
   ・役場に弁護士を常駐とし、賠償請求のモデルプランを作成、請求をスム
    ーズに行えるようにします。
   ・大熊町役場に常駐入居している東電職員を撤退させます。
 
とあります。これには驚きです。現在、会津若松市にある大熊町役場の仮庁舎に
は東電の職員が3人も入居して常駐しているのです。それは現職渡辺利綱氏町長
の方針で、東電の職員が常駐してすぐに対応出来るように・・との説明です。町
役場に東電の職員を時々呼ぶのなら理解できますが、損害賠償の請求相手が役場
に常駐しているのはかなり異様な事態でしょう。町役場が東電と癒着して、損害
賠償を東電に有利に進め、さらに、損害賠償請求裁判の阻止の為・・と考えられ
ても然りでしょう。
 大熊町には東電関係の会社に勤めている人間が6~7割いるのです。東電職員
が3人も常駐している町役場でまともに損害賠償の話ができる筈がありません。
そればかりか、賠償金もまだまともに支払われていない避難民は今、東電やその
関連会社をクビになったら生活していけないという不安も大きいでしょう。
 これまでも仮設庁舎に常駐している東電職員を撤退させるよう、木幡氏や他の
住民も何度か申し入れして来たようですが、無視されてきた経緯があります。
 まともに考えたら木幡氏の主張通り、東電職員は撤退させて、その代わりに弁
護士を常駐させ、損害賠償のモデルプランを作成してもらうほうが、被災した町
民にとって遥かに便利で有利でしょう。
 
木幡氏の最後の主張は  5.原発をなくす。です。
 そう、もうお分かりの通り、今回の選挙は、原発推進派で東電と仲の良かった
現職と、脱原発、脱東電を主張した木幡氏の闘いであったのです。
原子力マネーで潤ってきた大熊町は、この期に及んでも、東電の影響力は絶大な
のです。マスコミもこの異様な事態をしっかり報道するべきではないでしょうか?
原発立地では、東電を潰して解体しなければ、まともな選挙も出来ないようです。
 
 
★2.たんぽぽ舎に届いた年賀状から・その1(4人の方、敬称略)
 
 イ.今年は脱原発元年にしたいです!
   よろしくお願い致します。  東京都新宿区 横関拓也・彩子
 
 ロ.謹賀新年
 昨年3月11日の大震災以降、原発の状況は一変しました。しかし、このよう
な酷い事故を起こしたにも関わらず長い間原発を推進してきた電力会社、政治家、
学者たちの真摯な反省はいあmだなく、再稼働に向けて暗躍しています。手を緩
めることなく、完全に原発の最後の1基を止めるまで老兵ではありますが、反原
発運動の一助になりたいと思います。ともに今年もがんばりましょう。
    静岡県牧之原市 長野榮一
 
 ハ.新年のご挨拶
 昨年は、福島第一原発事故に振り回されました。東電と保安院の言うことに納
得できず、雑多なデータから原因解明に努力しました。山崎さんとの共著の本は、
ようやく昨年12月脱稿し、間もなく日本評論社から出版します。
 この事故の原因は、勝俣会長らの安全費用の節約(未必の故意)でした。また、
吉田所長らの不注意(業務上過失)は、福島県民200万人に重度の被曝を強いました。
 勝俣会長が、安全費用を節約すれば事故になると知っているのに犯罪に手を染
めたのは、原発費用の高騰で大口顧客を失ったからです。たとえば防衛省を除く
中央官庁はガス系発電会社から安価な電力を買っています。
 ところで、東電は、放出した放射能は「無主物」で東電には責任がないと主張
します。対して、日本社会はだらしない。すっかり「汚染者負担の原則」を忘れ
ています。
 この本で、私はこの原則に主題を固め、刑法204、205、211条(業務上過失)で
勝俣と吉田を告発し、民法709、710条(故意または過失)で東電に賠償請求するよ
う提起します。原賠法の「無過失賠償」では東電のいいなりです。
 CO2温暖化では国策遵守の気象学会を論文掲載拒否で告訴しましたが、判決
は第一事件ではどちらも科学的なら学会側に、第二事件では科学的かどうか判断
するまでもなく学会側に、として敗訴でした。東京大学小宮山総長による名誉毀
損事件は現在最終段階になっています。
 自由貿易は世界的失業と貧困の原因です。これは最良の取引税・最適関税で解
決できます。今年こそ残り少ない余生をこれに集中したいのですが。
                           槌田 敦
 
 ニ.今年こそ原発さよならの年にしましょう!
   いつもニュースをありがとうございます
   これからもよろしくおねがい申し上げます  四国松山市 H子
 
 
★3.<テント日誌 1/12(木)>
   福島では3・11の前日にもアクション企画
   ― 経産省前テントひろば 124日目 ―
 
1月12日(木) 晴れ。朝には風もやみ、穏やかな一日に。
先日テントによって福島に行った京都の女子学生が、帰りにテントを訪れる。
福島は雪だったという。積雪は放射線量にどういう影響をもたらすのだろうか。
はじめての経験だけに気になるところだ。
そういえば、福島第一原発の建屋外に張り巡らされている様々なポンプが凍結・
ひび割れの恐れも、という写真がテントに張ってあった。先日の地震による4号
機の配管故障による放射能漏れは、その後どうなっているのだろうか。
椎名さんが1週間ぶりにテントにご帰還。さっそく、3/10・11に向けての
準備状況をお伺いする。
3・10は、「~脱原発~怒・ド・ドッと3・11前日祭(仮称)」と銘打って、
郡山市で午前10時から午後8時半まで盛り沢山の内容で企画されている。
原発いらない福島の女たち、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、脱
原発福島ネットワーク、廃炉アクション等々がそれぞれ主催するイベントが目白
押しである。3・11当日も午前中になにか企画があるかもしれないという。そ
の上での3・ 11県民集会への参加となる。
ともかく、3・10は私たちが繋がろうとしてきた福島の運動団体が一つに力を
合わせた協同企画となりそうだ。
昨秋の10/27~29の座り込み行動で共にした怒りと思いを、今度は福島の
地で共にしたいという気持ちが湧き上がってくる。
 昼頃、経産省は昨夜事故のあった案内板のところの鎖・横棒の位置替え作業を
する。口ではテントがあるからだと言うが、言い逃れようのない自分たちの事故
責任を感じているのだろう。それにしてはやることが姑息というか小細工すぎる。
 昼過ぎに昨夜の事故に対する抗議・要請文を携えて経産省に4人で行く。(抗
議・要請文はテントひろばのブログに掲載 http://tentohiroba.tumblr.com/
 経産省側の対応は責任者不在ということで文書だけ受け取って後は門前払い、
という姿勢であった。
 立ち話のまま、30分以上追及する。昨夜の事故の責任を認めて、そういうこ
とが2度と起きないよう直ちに鎖と横棒を撤去せよ、ということと、昨夜の職員
の対応(助けることより、テントに責任をなすりつけようとする対応)を反省せ
よ、ということであった。
 このやりとりの中で、経産省がテントをどう見なそうと、テントが既に社会的
存在となっていて、様々な人々が出入りしているということは彼らも認めざるを
得なかった。ならば、出入り自由であるべきであり、何故高齢者や子どもや障害
者を遮断するような鎖・横棒を張り巡らせるのか、直ちに撤去すべきである、と
いう追及には沈黙せざるを得なかった。
 責任者は月曜日には出てくるという。その時話し合いの場を持つことを約した。
午後、院内勉強会「欧州ストレステスト批判と日本の現状」が開催され、テント
からも参加。この報告は明日にでも。
  ★テント全体会議 1/20(金)pm7時~スペースたんぽぽ
 厳しい寒さを迎え、また経産省の締め付けが厳しくなっている現在、テントを
どう守り・運営し、活性化させていくのか。3・10ー11にどう行動していく
か、等々、自由に討論します。
 初めての方も気楽にご参加下さい。
 みんなの意見と思い、創意を結び合わせることこそ、テントの命です。
  ★訂正
 昨日の日誌には標題が抜け落ちていました。「驕ることなかれ!経産省」がそ
れです。また113日目とありましたが、123日目の間違いです。訂正致します。(Y・T)
 
 
★4.読者から イベントのおさそい
 
  ◇「脱原発グリーンパレードinはだの」を歩く会
 
  ◎3月11日(日)13:30~15:00 講師・最首悟(和光大名誉教授)
                15:00~17:00 秦野駅→渋沢駅パレード
  ◎6月10日(日)13:30~(内容未定)
 
    連絡先:中村雅彦 0463-26-9978(電話・ファクス)
      長友くに 090-4960-4676(携帯電話)
 
 
★5.新聞・雑誌から
 
 イ.原発輸入反対-ヨルダン国会議員が来日
   冷却水…砂漠地帯に建設予定  耐震性…過去に大規模な地震
   難問山積「原発いらない」
 
 十三日に改造内閣を発足させた野田佳彦首相。ヨルダンやベトナムに加え、イ
ンドやトルコなどへも原発輸出を進めようとしている。首相は「相手の希望があ
る」と原発輸出の意義を強調しているが、ヨルダンでは国会でも大きく意見が割
れている。「原発は不要だ」。そう主張するヨルダンの国会議員らに原発に反対
する理由を聞いた。(中略)
〔デスクメモ〕
 内閣府・原子力委員会(近藤駿介委員長)の「年頭の所信」を読んでのけぞった。
福島原発事故についてわびながら、一方では「原子力技術の利益を享受したい国
々が増加」しており、国際協力に「貢献する」と原発輸出推進を鮮明にしている。
何と厚かましい。国際貢献には誠実さこそが必要だ。(国)
 
  「日本は福島に学んだのか」
  輸出承認を批判-下院議員は8割が反対
                (2012.1.14東京新聞こちら特報部より抜粋)
 
 ◇プラス記事
    東京新聞(特別報道部)にジャーナリスト大賞
    福島第一原発事故をめぐる特報面などの一連の報道で
 
 新聞労連は十三日、平和・民主主義の確立、言論報道の自由などに貢献した記
事を表彰する「第十六回新聞労連ジャーナリスト大賞」が東京新聞特別報道部の
「福島第一原発事故をめぐる特報面などの一連の報道」に決まったと発表した。
                                            (2012.1.14東京新聞より抜粋)
 
 ロ.「会費」1億円超支出
   原子力機構、関係団体に 09年4~9月
 
 高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)を運営する文部科学省所管の独立行
政法人(独法)原子力機構が、2009年4~9月に、関係する公益法人などに「会費」
名目で計1億900万円を支出していたことが9日、民主党行政改革調査会の調べ
で分かった。一部法人には、文科省や原子力機構のOBが「天下り」している。(中略)
 原子力機構には09年度に国から約1850億円が交付されており「お手盛り」との
批判が出そうだ。総務省所管の独法「情報通信研究機構」も10年度に4550万円の
「会費」名目で支出があった。(中略)
 原子力機構に対する国からの交付金の一部は、家庭、企業などの電気料金に上
乗せしている「電源開発促進税」で賄われており、調査会は「不透明な支出を見
直すとともに、必要最低限に絞り込むべきだ」と指摘する。(以下略)
                              (2012.1.10デーリー東北より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1310】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その295 ◆
        6つの情報をお知らせします(1月13日)
 
★1.コスト上昇説の裏側 (たんぽぽ舎 原田裕史)
★2.原発・放射線・地震問題の語り手10人ら
   たんぽぽ舎副代表 山崎氏が2位に登場
               (2012年1月2日東スポWebより抜粋)
★3.<テント日誌 1/11(水)>
   ―経産省前テントひろば 113日目―
★4.読者から イベントのおさそい
   松井英介さん講演会「見えない恐怖、放射能内部被爆」2月12日(日)
★5.原発放射能 セシウム降下急増 なぜ 福島市 新年早々、不安広がる
   風邪で舞い、雨・雪に付着?「速報体制必要」
                   (2012年1月13日版 東京新聞より抜粋)
★6.本の紹介―原発の本質を知るにはこれだ!!―
   「福島原発の町と村」布施哲也著、七つ森書館
      (劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク・たんぽぽ舎 山本勇祐)
 
 
★1.コスト上昇説の裏側  (たんぽぽ舎 原田裕史)
 
 原発再稼働をしなければ発電コストが上昇するという宣伝が今後、半年更に
行われるだろう。
 発電コスト自体は2010年に原子力委員会に立命館大学大島堅一先生により提
出された資料によれば原子力発電は過去、火力発電よりも高価であった。(細か
い話もあるので、原本に当たってください)
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2010/siryo48/siryo1-1.pdf
 
 今年に関しては原発燃料を購入済みで定期検査などもしている。つまり原発
のコストを払った上で、火力発電の費用も払うのだから、トータルの発電コス
トが増えて当然である。原発の再稼働をあきらめ、既に原発に支払った費用と
長期休止していた火力発電所の再稼働費用を国費で支援し、長期分割支払いに
すれば、言うほどのコストアップにはなるはずもない。
 これは政策変更費用であるので国費の出番というものだ。原資にはまず原発
関連予算約4,200億円を振り向けるべきである。
 
 
★2.原発・放射線・地震問題の語り手10人ら
   たんぽぽ舎副代表 山崎氏が2位に登場
                  (2012年1月2日東スポWebより抜粋)
 
 3月11日で世界が変わった2011年、映画をほとんど見ることができな
かった。代わりに足を運んだのが、脱原発や放射線防護、地震に関する講演や
集会、学習会。
 ということで2年続いた映画ベスト10を断念し、原発・放射線の問題で印
象に残った話者10人らを挙げる。順位をつけたが優劣ではなく、あくまで主
観的な印象度によるもの。12年もこの人たちの発言に注目したい。
 
【1位】樋口健二氏(写真家)
【2位】山崎久隆氏(たんぽぽ舎副代表)
 大学教員でも技術者でもなさそうな山崎氏だが、その知識は原子炉から放射
線防護に至るまで、恐ろしいまでに広く、かつ深くて示唆に富む。問題点をズ
バリ指摘するのみならず、その解決策まで明快に提示。過去の原子力行政や研
究例にも詳しく、データが次々と出てくる。現在進行形の事態の解説には打っ
てつけの存在。大メディア的には有名ではないが、こういう人こそテレビに出
るべき。
【3位】小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)
【4位】福島の母たち
【5位】秋山豊寛氏(元宇宙飛行士、元TBS記者、農家、大学教授)
【6位】広瀬隆氏(作家)
【7位】田中三彦氏(サイエンスライター、元原発技術者)
【8位】後藤政志氏(芝浦工大非常勤講師、元原発技術者)
【9位】吉村秀實氏(防災ジャーナリスト、元NHK解説主幹)
【10位】島村英紀氏(地震学者)
 
 
★3.<テント日誌 1/11(水)>
   ― 経産省前テントひろば 113日目 ―
 
1月11日(水) 曇り 風が強く、大変寒い一日であった。
 今日、ある女性の尽力で第2テント用のソーラーパネルと発電装置が設置さ
れた。携帯やパソコンの充電は充分に賄え、短時間なら100Vの電気製品も
使えるとか。
 それにしても、このところ寒さが厳しくなる中、”火気”を口実とする経産
省の締め付けというか対応は、執拗になってきている。
 今日も午後突然数人の職員が公安まで引き連れて、「査察」と称してビデオ
カメラを片手に3つのテントに押しかけてきて、遂に中にまで踏み込んできた。
もっとも、彼らの目指すものは何も見つけることできなかったのだが。
 そして新たに「警告板」を2つ設置してしていった。それが夜の不幸な事態
を引き起こす原因となった。
 
 これについてはテントひろばのブログに声明の形で詳しく触れられているの
で、是非そちらをご覧いただきたい。(http://tentohiroba.tumblr.com/
 夜、通行中の高齢の男性が、テントの脇にある経産省の案内板(霞ヶ関地図)
を見ようとして、例の鬱陶しくも忌まわしい鎖と横棒を越えようとしてそれに足
を取られて転倒し、昼間設置した「警告板」の土台に額を打ち付け、流血の事故
となった。テントに居合わせた者がそれに気づき、すぐ介抱し、救急車を呼んだ
のであるが、そこに居合わせた経産省の職員は、当初怪我をした 老人を助ける
ことよりも、責任をテントになすりつけようとし、ビデオ撮影を繰り返した。
 そもそもあの鎖と横棒は設置された時から「とても危険だからすぐ撤去する
よう」申し入れていたのであるが、経産省は無視し続けてきたものである。
 テントとしては、老人が搬送された慶応病院に様子見舞いに伺うとともに、
明日、経産省に抗議・要請文を携えて抗議に行くことを確認した。再稼働を見
据えてテントを締め付けようとする経産省の横暴がこのような事故を招来する
ことを、もう許すわけにはいかない、と。
 夜更け、テントが強風に煽られてバタつく中、少し補強してまわる。
 1月2日に、8歳の孫娘さんを連れてテントに来訪された千葉の男性の方か
ら、丁重な封書をいただいた。もう5日程前であるが、遅ればせながらご紹介
しておきたい。
 一般参賀に行った後に寄られたとのことであった。お孫さんは貰ったお年玉
をカンパし、2人で座り込んでいたそうである。「帰りの車中で、孫と感想を
語り合いました。孫は参賀のことよりも、テント村で頑張っておられる皆さん
の事の方が気になったらしく、しきりに原発、放射能汚染のことを話していま
した。・・・・足に持病を持つ私は、長距離の歩行で足の痛さに悩まされまし
たが、孫の方を杖にして歩きました。色々勉強できて、心に残るいい一日でし
た。」 高齢者を中心にやっておられる「向こう三軒両隣」の絆づくりの会合
で、今回はこの1月2日の体験を話されるそうである。( Y・T )
 
 
★4.読者から イベントのおさそい
   2/12松井英介さん講演会「見えない恐怖、放射能内部被爆」
 
 放射性物質を体内に取り込んだ時、細胞内で何が起きるか、広島、チェルノ
 ブイリ、イラクでの内部被爆の現在の状況、ICRP批判、など。長年医師
 として環境問題に関わっていらした松井英介さんの講演です。
 
 とき  2月12日(日)12:30開場 13:00開演
 ところ 飯能市市民会館202会議室
 入場料 前売・予約500円 当日700円
    (定員90名ですので、できるだけ予約してください)
 保育あります。(定員あり)
 共催  原発とめよう飯能、こどもの未来を楽しくする会、
     飯能市消費者団体連絡会
 予約・問い合わせ  TEL&FAX 042-977-1890(鈴木)
 
 
★5.原発放射能 セシウム降下急増 なぜ
   福島市 新年早々、不安広がる
   風邪で舞い、雨・雪に付着?「速報体制必要」
               (2012年1月13日版 東京新聞より抜粋)
 
 福島市で年明けの2日から3日にかけ、放射性セシウム134と137の降
下量が急増した。ここ数カ月の1平方メートル当たりの検出量は検出限界値未
満(ND)や二桁までの数値ばかりだったのに、137の場合は252ベクレ
ルを記録。測定した福島県原子力センター福島支所は「特に問題がある数値と
は考えていない」としているが、一体何が起きているのか。
 正月早々に測定されたセシウムの高い値は、地元住民に衝撃を与えた。「最
初に聞いた時はびっくりした」と打ち明けるのは「渡利の子どもたちを守る会」の
菅野吉広代表だ(中略)
 半減期二年の134は昨年12月29日に5.36ベクレルだったが、30
日に35.7ベクレルに上昇。今月1日に下がり、2日にND(5.95ベク
レル)になった後、3日に180ベクレルに上がった。
 同30年の137も似たような数値で推移し、3日には252ベクレルにま
で跳ね上がった。その後は134、137とも数十ベクレル台にとどまってい
る。(中略)
 原因は何か。同市では2日夜から3日未明、弱い雨や雪が降っていた。これ
までも強い風や降雨時にセシウムの降下量が増える傾向にあった。(中略)
 元日本原子力研究所研究主幹で、社会技術システム安全研究所(茨城県ひた
ちなか市)の田辺文也所長は「事故炉の内部で何か起きたのなら敷地内の放射
線量が上がるはずだが、それはない。落ち葉に付着していたセシウムが風で舞
い上がるなどして雨で落ち、採取されたのでは」とみる。(中略)
 原因が舞い上がりセシウムとみられることについて、菅野さんは「市が情報
を伝えるわけでもないし、大半の市民は高い数値が出ていたのを知らなかった
のでは。分かっていれば外出時に子どもにマスクを着けさせるなどの対策もと
れたはず」とし、こう提言した。
 「今後また、数値が上がることも考えられる。地元のテレビで緊急速報を流
すシステムなどを考えるなど、県や市は何らかの対応を取る必要があるのでは
ないか」
 
 
★6.本の紹介 -原発の本質を知るにはこれだ!!-
   「福島原発の町と村」布施哲也著 七つ森書館
    (劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク・たんぽぽ舎 山本勇祐)
 
 3・11以降原発に関する本は、書店の特設コーナーに山積されていた。それは
それで原発に関する知識の普及には大いに役立った。最近はそのブームは陰りを
見せ書店の特設コーナーはほとんど姿を消した。
 そんな時期に、この本に出会った。なかなか面白い。著者の布施さんから"ま
じめに書いたんだ"と一言あって買い求めた。
 布施さんは「反原発自治体議員・市民連盟」の共同代表だ。数ある原発の本の
中で、原発立地自治体をこれほど掘り下げて原発の問題点を浮き彫りにした本は
見当たらない。布施さんは2011年まで清瀬市議会議員をしていたこともあり、電
源三法に関して原発立地自治体の予算の分析は非常に分かりやすく鋭い。
 読み進むうちに、いろいろと多忙な彼が、これほど多くの資料と現地取材を
積み重ねていることが随処にみられ感心する。
 自治体に関して、明快に分析し期待もしている個所がある。はじめにの中で、
「明治以来この国の取った道は中央集権化であり、それに加えて、地方自治とい
うものを兵士の供給と税金の徴収のために制度化してきた。自治体が誕生したの
は、中央が地方を支配する道具を必要としたからだ。でも、自治体にはそれだけ
のではないものが存在するし、存在させたいという思いがある。」「自治体とそ
の議会の力で、新規の原発を建設させず、現にある原発は運転を中止させ、再稼
働させないで廃炉を目指す。そのために、自治体も議員も監視が必要で、そこに
自立した市民が登場する。」思わず共感し頷く。
 この観点から「反原発自治体議員・市民連盟」は2011年月に結成準備会が発足
する(5月に正式結成)。3・11の前から自治体の潜在的な可能性に着目してい
たことがわかる。
 
 以下、本書の目次から
 第1章 双葉町と大熊町…避難が遅れ住民が大量被曝
 第2章 相馬藩領と発電所…放射能が襲う浜通り 天明飢饉の傷跡
 第3章 阿武隈高原の村 …日本で最も美しい村・飯舘 全村避難を
     余儀なくされる
 第4章 自治体とPPS…自治体が原発を変える
 
各章で挿話的に述べられている(ドイツ、イタリアの自然エネルギーの実態)
(自治体の合併の歴史)(原発立地自治体が25市町村、その協議会があること)
等々も興味ある内容だ。テンポの良い文章が気持ち良い。
定価:1,600円+税 四六判/224ページ 七つ森書館
反原発自治体議員・市民連盟でも取り扱います。
(電話・FAX:03-5211-7199)
(住所:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5階たんぽぽ舎内)
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