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たんぽぽ舎です。【TMM:No1288】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その273 ◆
          3つの情報をお知らせします(12月18日)
 
    12月16日、関西電力大飯原発2号機が定期検査で停止、
    日本の稼働している原発は7基、全原発停止へあと一歩
 
 
★1.ふくしま集団疎開裁判の不当判決(「却下」)弾劾!
     「12.24ふくしま集団疎開裁判緊急報告会」に参加しよう!
★2.子どもを粗末にするような国は滅びる、そのような国には未来はない
     ふくしま集団疎開裁判弁護団長・柳原敏夫氏の感想と解説
★3.新聞・雑誌報道から、1つ
 「冷温停止状態」を通り越し「事故収束」!?の首相発言
   作業員「政府ウソばかり」
   「ろくに建屋にも入れず、どう核燃料を取り出すかも分からないのに」
 
 
 
★1.ふくしま集団疎開裁判の不当判決(「却下」)弾劾!
     「12.24ふくしま集団疎開裁判緊急報告会」に参加しよう!
 
 ふくしま集団疎開裁判のブログに下記のような速報が出ました。
 
---------------------------------------------------------------------
【速報】ふくしま集団疎開裁判 決定は「却下」
ふくしま集団疎開裁判は16日、福島地裁郡山支部(清水響裁判長)により
「却下」されました。決定の詳細などは、こちらで別途報告。
→裁判所の決定(2頁に「判断の理由の要約」13頁末行から最後までが判断
の理由のポイント)
---------------------------------------------------------------------
 
 弁護団代表柳原さんからコメントはまだないと思いますが、まず不当決定に
抗議しなければならないと思います。政府・東電・原子力ムラ・司法が一体と
なって、自分たちが創った法令を無視して、ただただ原発を守ろうとしてい
る。福島の子どもたちを犠牲にして!
 
 本日の朝日新聞一面に「避難基準 年20ミリSv「妥当」」という記事があり
ました。細田原発相は「20ミリシーベルトで人が住めるようになるというこ
とだ」と言っています。報告をまとめた有識者会議(ワーキンググループ)の
主査は長滝重信と前川和彦という悪名高い御用学者で「100ミリSvでも問題
ない」と発言した人たちです。
 
 年間被曝線量をめぐっては、小佐古敏荘教授(内閣参与)の20ミリSv涙の
抗議や、武田邦彦教授の「いま100ミリSvまでは大丈夫と言っている人に、
私は長い間真逆のこと、つまり1年に1ミリSvは危ないと教えられてきた」な
どの一連の発言もあり、子どもを守ろうという運動も全国に広まってきまし
た。そうしたなかでしつこく20ミリSvを強要しようとする策動に憤りを感じ
ます。
 
 1ミリSvは平常時の規制値で緊急時被曝は1-20ミリSvなどと言っていま
すが、全くのごまかしです。ICRPのいう緊急時は2・3日長くて1週間で
す。10か月も放射線放出が続くことなど考慮していません。
 
 12月2日裁判所に提出された矢ケ崎克馬さんの意見書では、チェルノブイ
リ周辺国避難基準に当てはめると、原告14人の子どもたちが通っている学校
はすべて移住義務区域に相当します、と言っています。年間被曝線量5ミリSv
以上です。1時間当たり空間線量にすると0.571マイクロSv/hに相当します。
そもそも日本の法令では一般人の年間被ばく限度は1ミリSvです。この1ミリ
Svには内部被曝は含まれていません。法令では、内部被曝含めて年間被曝量1
ミリSvの場所に市民を留めることは違法です。
 
 これに対し、原発推進グル―プはまず除染するので待ってほしいとか、タバ
コやほかの発がん物質のほうが危険だとか言っています。しかし法令とはそう
いう論争のレベルとは別に扱うべきことです。農薬や重金属、添加物などの発
がん物質にはそれぞれ規制値があります。発がん性の強さに応じて、1000
ppm以上の規制値のものもあり、0.001ppmのものもあります。通常
の食品・食品原料を例にとると、たとえばリンゴではCAPTANという農薬
の規制値があります。しかし、別の食品原料HにはCAPTANの規制値はあ
りません。つまり、この農産物Hの中にはCAPTANは検出せず(ND)で
なければならないのです。ND限界は0.001ppmより小さい値です。輸
出国で分析し、輸出予定のH10トンを分析しCAPTANが検出されれば輸
出できません。国産のHも同様です。廃棄処分です。この場合、これは原料で
あり最終製品の食品では100倍に薄まるとか、この食品をたべても直ちに健
康に害がないとか、誰も言いません。これが発がん性物質に対するこの国の態
度です。発がん性の物質は多数ありますから、一つ一つ規制して市民の健康を
守るのが法律です。農薬の基準も見直しが毎年行われ、厳しくなるものもその
逆もあります。そういう「科学的」議論と規制の変更はありますが、変更がな
い限りは何も言わずに守るのが市民の義務です。市民だけ法令を守らされて、
作った人たちが守らないのは許されません。
 
 ましてや放射線被ばくは放射線に弱い子どもの命がかかっています。しかも
法令では内部被曝は無視または外部被曝の10%にしか見ていません。内部被
曝を100%に考慮する学者も数百倍危険という人もいます。実際チェルノブ
イリではベラルーシ・ロシアの多くの子どもたちにがんや白血病のみならず、
あらゆる場所の癌やその他の病気(目、心臓等)も起こっています。放射線は
細胞中の水を分解して活性酸素を発生させ、このフリーラディカルが免疫機能
を弱めるからと言われます。免疫機能の弱い胎児・幼児・子どもが一番危険な
わけです。
 
 行政が法令通りに市民を守ってくれないから市民は裁判に訴えるしか方法が
ありません。この裁判に負けるわけにはいきません。入市被爆者は個々の裁判
では長い間負けてきましたが、全国的「原爆症認定集団訴訟」になってからは
勝ち続けています。ふくしま集団疎開裁判ももっと多くの市民の応援があれば
勝利できます。
 そのためにスペースたんぽぽ講座に参加し、柳原弁護士と闘争方針を討議し
ましょう。12月24日午後6時ぜひご参加下さい。
 
 
「12.24ふくしま集団疎開裁判緊急報告会」
 
【報 告】ふくしま集団疎開裁判弁護団長 柳原敏夫氏
【日 時】12月24日(土)開場18:00 開演18:30~21:00
【場 所】スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎入居のビルの4階)
http://maps.google.com/maps?rlz=1I7GGLL_ja&oe=UTF-8&um=1&ie=UTF-8&q=%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%BD%E3%81%BD%E8%88%8E&fb=1&hq=%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%BD%E3%81%BD%E8%88%8E&cid=0,0,10132845393293958024&ei=8MDsTselBYzPmAWCo434CQ&sa=X&oi=local_result&ct=image&ved=0CAgQ_BI
【資料代】500円
 
 
★2.子どもを粗末にするような国は滅びる、そのような国には未来はない
     ふくしま集団疎開裁判弁護団長・柳原敏夫氏の感想と解説
 
「ふくしま集団疎開裁判の会」ブログより
http://fukusima-sokai.blogspot.com/
 
 本日12月16日、福島地方裁判所郡山支部で仮処分申立に対する決定が出
されました。
→裁判所の決定(2頁に「判断の理由の要約」13頁末行から最後までが判断
の理由のポイント)
 
 以下その解説を述べるにあたって、一言、弁護団長(柳原敏夫)の感想を述
べさせていただきたい。
 
      ********************
 「子どもを粗末にするような国は滅びる、そのような国には未来はない」
これが真実であることの確認を求め、混乱と異常事態に陥っている国政の是正
を「人権の最後の砦」を本来の任務とする裁判所に求めたのが疎開裁判です。
 しかし、本日、裁判所は自らその任務を放棄することを宣言しました。福島
第一原発に劣らず、我が国の三権も首をそろえて混乱と異常事態に陥っている
ことを余すところなく証明しました。それが本日の決定の唯一の意義です。
 これに対しては、私たちは2世紀以上前のアメリカ独立革命の人権宣言の初
心に返って、「子どもを粗末にするような国は廃炉にするしかない。未来は子
どもを大切にする国作りの中にしかない」ことを宣言する。
 
 「政府は人民、国家または社会の利益、保護および安全のために樹立され
る。いかなる政府も、これらの目的に反するか、または不十分であると認めら
れた場合には、社会の多数の者は、その政府を改良し、変改し、または廃止す
る権利、いわゆる革命権を有する。この権利は、疑う余地のない、人に譲るこ
とのできない、また棄てることもできないものである。」(米国ヴァージニア
憲法3条)
      ********************
 
 結論となる主文は「本件申立を却下する」というものです。
 
 決定中には「判断理由の要約」として、以下が記載されています。
 
 「放射線による影響を受けやすい児童生徒を集団で避難させることは、政策
的見地からみれば、選択肢の一つとなり得るものである。しかし、債務者に
は、郡山市に居住する他の児童生徒が存在する限り、教育活動を実施する義務
があり、教育活動の性質上、債権者らに対する教育活動のみを他の児童生徒に
対する教育活動と区別して差し止めることは困難である。債権者らの申立の趣
旨は、事実上、債権者らが通学する小中学校の他の児童生徒に対する教育活動
をも含め当該小中学校における教育活動の実施をすべて差し止めること等を求
めるものと認められるから、その被保全権利の要件は厳格に解する必要があ
る。しかるに、債務者による除染活動が進められていることや放射線モニタリ
ングの結果などを考慮すると、現時点において、警戒区域でも計画的避難区域
でもない郡山市に居住し債権者らと同じ小中学校に通学する他の児童生徒の意
向を問うことなく、一律に当該小中学校における教育活動の実施の差止めをし
なければならないほど債権者らの生命身体に対する具体的に切迫した危険性が
あるとは認められない。また、債権者らに対する損害を避けるためには、債権
者らが求めている差止め等が唯一の手段ではなく、区域外通学等の代替手段も
ある。したがって、本件申立てについては、被保全権利が認められない。」
 
2 今回の決定の骨子は次のようなものです。
(1) 債権者らは、債権者らを避難させることを求めているが、実質的には、各
学校における他の児童生徒の教育活動の差止めを求めているから、その被保全
権利の要件は厳格に解する必要がある。
(2) 現時点で、他の児童生徒の意向を問うことなく、一律に各小中学校の教育
活動の実施の差止めをしなければいけないほど、債権者らの生命身体に対する
切迫した危険性があるとは認められない。その理由は、(1) 空間線量が落ち着
いてきている、(2) 除染作業によって更に放射線量が減少することが見込まれ
る、(3) 100ミリシーベルト未満の低線量被曝の晩発性障害の発生確率につ
いて実証的な裏付けがない、④文科省通知では年間20ミリシーベルトが暫定
的な目安とされた、⑤区域外通学等の代替手段もあること、等である。
 
3 裁判所は、まず、被保全権利がないこと、すなわち、子供たちに切迫した
健康被害の危険がないことを理由に、申立を却下しようと考えたのだと思いま
す。しかし、その点だけでは決定理由を書けなかった。そこで、他の子供達に
ついても避難させようとしているなどということを持ちだして、「被保全権利
の要件を厳重に解する必要がある」などということを言い出したのです。確か
に、私たちは、14人の子どもの避難だけではなく、他の子供達の避難も実現
したいと思っていました。しかし、それは、裁判所の決定が出た後の行政交渉
で実現できることであって、司法で実現できることではないし、司法判断の対
象になるものではないと位置づけていました。個人の権利救済を目的とする民
事訴訟手続においては、それは当然のことです。審理の対象は、申立人の子供
たちの健康被害を避けるために、申立人の子供たちを避難させる必要があるか
どうかだけなのです。他の子供達に対する事実上の影響の問題を司法判断に持
ち込み、厳しい要件を課したのは、民事訴訟の原則に違反するものであると考
えます。
 
4 100ミリシーベルト以下での低線量被曝のリスクが証明されたとはされ
ていないことや文科省の20ミリシーベルトの判断を理由に子どもの健康のリ
スクを否定した内容は、結局、行政の判断に追随しているだけであり、司法の
役割を全く果たしていないというしかありません。チェルノブイリでの避難基
準との比較、ベラルーシやウクライナの子供たちの現状、福島の明日は今のベ
ラルーシやウクライナであること、多くの子供達が被害を受ける危険があるこ
とを、裁判所はどう考えたのでしょうか。科学的な証明のためには膨大なデー
タの収集が必要であり、そのためには長い時間がかかります。児玉龍彦東大教
授が言っておられるように、科学的に証明できてから対策をとっても遅いので
す。ことは子供たちの生命、健康の問題です。予防原則が徹底されなければな
りません。我が国の政府は、国民に対し、年間20ミリシーベルトまでの被曝
をさせる意思です。ウクライナやベラルーシでは、年間5ミリシーベルトを超
える地域は強制避難地域とされました。それでも大変な健康被害が生じていま
す。我が国における子供たちの保護が、旧ソ連の各国よりもはるかに劣ってい
ること、そのことを我が国の司法すら安易に追認することに驚きを禁じえませ
ん。
 
5 司法の仕事は、苦しみの中で救済を求めている市民を救うことであって、
市民を苦しめる行政の行為にお墨付きを与えることではありません。
 
 今回の裁判所の決定に対し、私たちは十分に検討の上、今後の道を探りたい
 と考えます。
 
福島地方裁判所郡山支部による仮処分申立に対する決定文
https://docs.google.com/viewer?url=http%3A%2F%2F1am.sakura.ne.jp%2FNuclear%2F111216decision.pdf
 
 
★3.新聞・雑誌報道から、1つ
 
 「冷温停止状態」を通り越し「事故収束」!?の首相発言
   作業員「政府ウソばかり」
   「ろくに建屋にも入れず、どう核燃料を取り出すかも分からないのに」
 
 「冷温停止状態」を通り越し「事故収束」にまで踏み込んだ首相発言に、福
島第一原発の現場で働く作業員たちからは、「言っている意味が理解できな
い」「ろくに建屋にも入れず、どう核燃料を取り出すかも分からないのに」な
どと、あきれと憤りの入り交じった声が上がった。
 作業を終え、首相会見をテレビで見た男性作業員は「俺は日本語の意味がわ
からなくなったのか。言っていることがわからない。毎日見ている原発の状態
からみてあり得ない。これから何十年もかかるのに、何を焦って年内にこだわ
ったのか」とあきれ返った。
 汚染水の浄化システムを担当してきた作業員は「本当かよ、と思った。収束
のわけがない。今は大量の汚染水を生みだしながら、核燃料を冷やしているか
ら温度が保たれているだけ。安定状態とは程遠い」と話した。
 ベテラン作業員も「どう理解していいのか分からない。収束作業はこれか
ら。今も被ばくと闘いながら作業をしている」。
 原子炉が冷えたとはいえ、そのシステムは応急処置的なもの。このベテラン
は「また地震が起きたり、冷やせなくなったら終わり。核燃料が取り出せる状
況でもない。大量のゴミはどうするのか。状況を軽く見ているとしか思えな
い」と憤った。
 別の作業員も「政府はウソばっかりだ。誰が核燃料を取り出しに行くのか。
被害は甚大なのに、たいしたことないように言って。本当の状況をなぜ言わな
いのか」と話した。
 
                (東京新聞電子版12月17日付けより)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1287】
                             転送歓迎
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その272 ◆
          4つの情報をお知らせします(12月17日)
 
    12月16日、関西電力大飯原発2号機が定期検査で停止、
    日本の稼働している原発は7基、全原発停止へあと一歩
 
    ★1.「冷温停止」?-ウソいうな!野田首相の大まちがいを指摘する
     今も、毎時0.5億ベクレルもの放射能を放出し続ける
     原発のどこが冷温停止か!          山崎久隆
    ★2.12/26<学習会>ストレステスト評価による危険な再稼働への道
                      ~そもそも机上のシミュレーション~
    ★3. <テント日誌 12/15(木)>
     霞ヶ関に、神奈川アクション「脱原発歌広場」響き渡る
     ―経産省前テントひろば 96日目―
    ★4.新聞・雑誌から
       東電・福島原発事故
         予見できたなら「過失」、「収束」なら刑事責任問え
         地震原因説が浮上  ◇全電源喪失想定し訓練
 
 
 
★1.「冷温停止」?-ウソいうな!野田首相の大まちがいを指摘する
   今も、毎時0.6億ベクレルもの放射能を放出し続ける
   原発のどこが冷温停止か!
                                                         山崎久隆
 
◯ 12月16日に野田首相は「冷温停止」を宣言した。
 これで何か変わるのかといえば、何も変わらない。ところが翌日には福島県に
対して警戒区域の線を引き直す説明をするという。
 事故の終息宣言「ステップ2」の終了という「節目」を演出したかったのだろ
う。細野原発担当大臣は「日本の技術力」などと言い出す始末だが、こんなデタ
ラメ八百の原発事故を起こしておいて終息宣言を高らかにやってみても、原子力
産業界が自画自賛するくらいで、世界中が冷ややかに見つめるだけだろう。
 何のためにこのようなセレモニーをしたかといえば、原発輸出の障害になるか
らだろう。既にベトナムなど4カ国との原子力協定が衆参両院で承認されてしまった。
 これに合わせて終息宣言をし、原発事故の話題が報道の一面から消えることを
狙ったのだろう。
 今後は「事故終息後」の話題に移る。つまり除染と居住制限だ。こちらのほう
がより切実な問題だから、原発そのものへの関心は当然薄れる。運転停止中の原
発を運転再開しようともくろむ政府にとっては好都合というわけ。
 
◯ 本来の冷温停止とは「原子炉圧力容器内の燃料温度が100度以下になる」
ことをいうもちろん健全な燃料についての定義であり、福島第一のような炉心で
燃料が崩壊してしまった状態では、そもそも炉心の温度管理など出来るわけが無
い。だいいち、毎時0.6億ベクレルもの放射能が依然として放出し続ける原発
の、どこが冷温停止かと思う。
 通常の原発が冷温停止に至れば、原子炉の蓋を固定しているボルトを外し、燃
料を交換する作業に入ることが出来る。しかし福島第一原発は圧力容器の蓋を開
けるどころではない。
おそらく蓋が開けられるようになる時には関係者は誰も生きていないだろう。
百年かかるかもしれない。
 1号機に至っては、燃料はほとんど圧力容器の下に落ち、大半が圧力容器外に
流出していると考えられる。冷温停止を評価することなど出来るわけが無い。
 原子炉外にある燃料は、温度さえ測定されていない。温度計があるのはあくま
でも圧力容器だけ。燃料が抜け落ちていれば100度以下になるのは当たり前だ
ろう。数メートル下の燃料を含むデブリの温度は分かっていない。
 
◯ 実際にはいくらでも方法はある。熱電対という温度計は放射線環境でも十分
測定可能だが、誰も持って行くことは出来ない。ロボットなどを投入することも
高線量下なので不可能だろう。ならば、原子炉建屋の外部に穴を掘り、建屋外部
から計ればよいだろう。熱伝導は間のコンクリートなどの厚さなどは分かってい
るのだから、熱源の温度を推定することは出来る。
 このほか、以前に自発核分裂か臨界かで大きな騒ぎになったが、これも中性子
束計測装置を原子炉建屋の外壁に設置すれば分かることだ。
 「冷温停止」などという、実態にそぐわない評価をいくらしても意味が無い。
むしろ実態を正確に伝える方が遙かに役に立とうというものだ。
 
 
★2.12/26<学習会>ストレステスト評価による危険な再稼働への道
           ~そもそも机上のシミュレーション~
 
 現在、大飯3号、伊方3号など電力会社が提出した原発のストレステスト結果
が、保安院が設置した「発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意
見聴取会」(ストレステストに係る意見聴取会)の場に次々と提出されています。
この会には、脱原発の立場から井野博満さん、後藤政志さんが委員として参加さ
れ、再稼働のための儀式にしようと図る保安院や電力会社、多数派の御用学者に
対して、果敢に論陣を張られています。
 そこで、ストレステストの問題点は何か、意見聴取会で何が議論されているの
か、一連の手続きの何が問題か、などについて学習する場を設けました。意見聴
取会の積極的な傍聴や保安院への具体的な働きかけなどにつなげて、再稼働を止
める力にしたいと思います。年末の押し迫った時期ですが、ぜひご参加ください。
 
   ◇日 時:12月26日(月)午後7時~9時(6時30分開場)
   ◇会 場:スペースたんぽぽ
             http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336
        (東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
             JR水道橋駅徒歩4分、TEL 03-3238-9035
 
   ◆問題提起:川井康郎さん(プラント技術者の会)
         小川正治さん(プラント技術者の会)
   ◆コメント:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
    *参加者を交えた討論
   ◇資料代:500円
  【呼びかけ】11.11-12.11再稼働反対!全国アクション実行委員会
  [連絡先]ピープルズ・プラン研究所
           (TEL)03-6424-5748   (FAX)03-6424-5749
            (E-mail) contact@2011shinsai.info
           【ウェブサイト】 http://nonukes.jp/
           【ツイッター】 @1111nonukes
 
 
★3. <テント日誌 12/15(木)>
   霞ヶ関に、神奈川アクション「脱原発歌広場」響き渡る
   ― 経産省前テントひろば 96日目 ―
 
12月15日(木)、快晴。
今日は、昨日の右翼の騒がしいだけの大音量や差別と蔑視の汚い言葉の洪水を洗
い清めるかのような、「脱原発歌広場」が霞ヶ関に響き渡った。
 晴れ渡った青空の下、神奈川の20人近い人達が幟や、さよなら原発のTシャ
ツや、6・11や9・19や本牧行動などの写真パネルなどをテントひろばに立
て並べる。
 そして早苗ネネさん(ジュンとネネで、小父さん世代には馴染み深い)、菅沼
みどりさん、カラーバリエーション、さらに半分飛び入りでゆうさん、サックス
の鈴木さんと、伸びやかな歌声がテントひろばで次々に繰り広げられる。戦争と
原発のない世界、子ども達が平和にのびのびと暮らせる世界を求めて。
 平日にもかかわらず、のべ70人くらいが参加し、ネネさんの歌に一緒に声を
合わせて歌う場面もあり、大いに盛り上がる。
 道行く人々も好意的にみていたが、とくにネネさんの歌にはじっと聴き入るほ
どの注目も。
この日配られていた12・11神奈川集会での資料には、神奈川の20もの団体
・グループの脱原発への取り組みが報告されている。
今日の神奈川アクションデー・inテントひろばでを通して、テントひろばと神
奈川全体との結びつきが創り出されていっているのだと感じる。
帰り際、またやりたいと言っていただいて、今日は本当によかったと感激。
こうしてテントひろばが、各地域の運動と強く結び合っていくことを願っている。
    ( Y・T )
 
 
★4.東電・福島原発事故
        予見できたなら「過失」、「収束」なら刑事責任問え
        地震原因説が浮上  ◇全電源喪失想定し訓練
 
◯ 東京電力福島原発事故で、野田佳彦首相は16日、「事故の収束」を宣言した。
現実はほど遠いが、事故への臨戦態勢が解かれたなら、東電への責任追及に本腰
を入れるべきだ。「想定外の津波」を盾に同社は刑事責任を免れようとするが、
放射性物質をこれだけまき散らして罪に問われないのは不可思議だ。焼き肉店の
食中毒事件で強制捜査が入り、東電はおとがめなしでは、社会の倫理が崩壊しか
ねない。
◯ 「一電気事業者にすぎない東電のために、国は倒産しないような特別な法律
までつくった。刑事責任まで問われないとしたら不自然極まりない」ルポライタ
ーの明石昇二郎氏はこう語る。明石氏は七月、作家の広瀬隆氏とともに、東電の
勝俣恒久会長や原子力安全委員会の斑目春樹委員長らに対する業務上過失致死傷
容疑の告発状を東京地検特捜部に提出した。その後、特捜部からの連絡はないと
いう。明石氏は「東電の責任をきちんと追及できるかどうか、国としてのモラル
が問われている」と話す。(略)
◯ 原発事故で刑事責任が問われた例では一九九九年九月の東海村臨界事故と、
二〇〇四年八月の関西電力美浜原発3号機の蒸気噴出事故がある。東海村事故で
は、JCO東海事業所の従業員二人が大量被ばくで死亡。元所長ら六人が業務上
過失致死罪で執行猶予付き有罪、法人としてのJCOが原子炉等規制法違反罪と
労働安全衛生法違反罪で罰金刑になった。美浜事故では蒸気や高温水を浴びた作
業員十一人が死傷。現場責任者ら六人が業務上過失致死傷容疑で書類送検され、
五人が罰金の略式命令を受けた。遺族の一部からは「トカゲのシッポ切り」とい
う声が上がった。(略)
◯ 刑事責任はどうか。前出のJCOが問われた原子炉等規制法違反。同法は原
子炉を扱う際の規則を定めており、適正な原発の運転を欠いたとなれば、今回も
適用される可能性がある。しかし、罰則は軽く、JCOでも罰金は百万円だった。
(略)
◯ より厳しい刑事罰が必要だと考えるのは、東電に対する株主代表訴訟の準備
を進める河合弘之弁護士だ。同弁護士は「被ばくさせたことで傷害罪に問えるし、
原発周辺に立ち入れなくなったことで救出できずに亡くなった人もいたはず。業
務上過失致死傷容疑で追及すべきだろう」と語る。(略)
 河合弁護士は「東電は福島原発で昨年、津波による全電源喪失と放射能漏れを
想定した避難訓練までやっている」と明かし、「とても『想定外』と言い逃れら
れる状況ではない」と断じる。(略)
◯ 河合弁護士はこう語気を強めた。「これだけ被害を出して、刑事責任なしは
市民感覚からいっておかしい。警察や検察が捜査に乗り出すよう、一人でも多く
の被害者が声を上げる必要がある」
◯ 【デスクメモ】放射能影響研究所の元理事長らでつくる政府の部会が年二〇
ミリシーベルトの放射線量でも居住可能と答申した。法定基準は年一ミリシーベ
ルトだ。政府が違法を認めてどうする。同じ日、環境相は東電社員に除染の推進
員なる役を委嘱した。汚した当人が掃除するのは当然。なぜ委嘱なのか。正気を
保つだけで疲れる国だ。(2011.12.17東京新聞『こちら特報部』より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1286】
                             転送歓迎
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その271 ◆
          4つの情報をお知らせします(12月16日)
 
    12月16日、関西電力大飯原発2号機が定期検査で停止、
    日本の稼働している原発は7基、全原発停止へあと一歩
 
    ★1.地震で原発が損傷していた証拠
       ストレステストを経て運転再開というシナリオが崩壊
                             山崎久隆
    ★2.25年目のチェルノブイリ、ベラルーシ、ウクライナ訪問の
       報告を聞いて
     学校に食品放射能測定器が置いてある。博物館のこと、除染と農業
    ★3.<テント日誌 12/14(水)>
     とりどりの右翼、テントに大挙押しかけたが…
     ― 経産省前テントひろば 95日目 ―
    ★4.メルマガ読者から講演会・集会などのお知らせ
 
 
 
★1.地震で原発が損傷していた証拠
   ストレステストを経て運転再開というシナリオが崩壊
 
                                             山崎久隆
 
 放射能が炉心損傷より前に放出していたとなれば、ストレステストを経て運転
 再開というシナリオが崩壊する。
   http://www.nisa.meti.go.jp/earthquake/plant/1/230617-1-1.pdf
 この文書は3月11日に原発の状態を伝えたファックスだ。
 3月11日23時の観測では、1号機タービン建屋で放射能の濃度が急激に上がっ
ている。
タービン建屋1階の北側で1.2mSv/h、南側で0.5mSv/hとの記録が原子
力安全・保安院宛に送られている。送ったのは第一原発吉田所長。おそらく記述
したのも所長だと思われる。
 この値は、1号機の内部で十分多くの放射能を放出する破損が相当前からあっ
たことを意味している。重要なのは、この時間ではまだ燃料が露出しても、圧力
容器は破損していないはずの時刻だ。津波が襲ってきたのは15時30分、23時にタ
ービン建屋に放射能が充満し始めているというのは、圧力容器損傷では説明が付
かない。
 毎時1.5mSvという値は、実に1875000ナノグレイ/hに相当する。(1nGy/h
(ナノグレイ/時) = 0.0008μSv/h (マイクロシーベルト/時)で換算。
これは一般の値が30~40ナノグレイ/hだから、5万倍にも達している。
常識的には大量の放射能放出が起きたとみるべきだろう。
 
 そして次の記事。 福島1号機配管 地震で亀裂の可能性
      http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011121590070039.html
 2011年12月15日 07時00分の東京新聞だ。記事本文は上記アドレスを参照。
 
 1号機は急激に炉内の圧力を失っていたことは、チャートの記録でもはっきり
している。特にIC(アイソレーション・コンデンサ本当の訳は「隔離時復水器」
)の作動直後に圧力が急降下している。15時3分、ICは手動で止められた。
その原因は「急激な温度低下」つまり冷却しすぎだという。同時に圧力も降下し
ている。
 これは原子炉から冷却材が蒸気となって漏れ出ていると考えれば説明が付く。
 最初の放射能放出について、解析では圧力容器損傷は地震後15時間と解析して
いる。すなわち翌朝午前5時以降となる。
 原子炉圧力が急降下してほとんど圧力が無くなるのも翌日になってからだ。
 タービン建屋に流れ込んだ放射能は希ガスと思われる。
 このように原発は地震で破壊された。Ss(基準地震動)の1.1倍程度で全
電源設備と圧力バウンダリを損傷したのが、福島第一原発だった。だからこそ一
番最初に、どうして炉心崩壊までに至ったのかを分析しなければならない。
 少なくても原発の耐震性は、想定の誤りにより全機無効になったことを認めな
ければならない。
 
 
★2.25年目のチェルノブイリ、ベラルーシ、ウクライナ訪問の報告を聞いて
   学校に食品放射能測定器が置いてある。博物館のこと、除染と農業
 
                                                        内海洋子
 
イ.平林祐子(都留文科大学)さんの私的な報告ですよ、と前置きされた報告、聞
いている私達にとって、適切な時期に話が聞けることは大事だと思いました。な
ぜか。今、私個人が、福島に面していないところに立っている。このような状況
で福島を思う時の手がかり(具体的な)になる、と思う。
 
ロ.福島大学の副学長が呼びかけ、福島県の行政関係者が復興に向けて学ぶため
に行かれた意味がとても大きいと思う。それと、福島自身が立ち上がるのが、希
望が持てるし、望ましいあり様だと。まわりの国、他県が呼応し、今後の復興を、
政争の道具にしないで日本の未来へ何を残していくためにどう今を生きるのかの
ために。役立てるために。
 
ハ.チェルノブイリ原発事故の教訓
 
◯学校に食品放射能測定器がある。学校での給食、村、町での個人家庭の食物の
放射能測定も無料で簡単に使用できるように、常時、専門の知識を持った、この
場合、女の人(かっぷくのよいおばさん)が配備されている。大きな子供達も、小
さな子供達も測って食べられるもの、食べてはいけないものということがわかる。
そのように放射能が教育されている。大事なことが大事に教育されていて《生き
る教育》をかいまみた。
 
◯博物館:原発事故の廃炉にするために、犠牲になった原発労働の亡くなったた
くさんの人々の写真、甲状腺がん・白血病等の赤ちゃんや子供達の写真などがし
っかりと堂々と一堂の中心に面しているようにみえました。
 いたましいけど隠さないでしっかりとそこから学ぼう、という意志が見えます。
何を大事にしているのかがよくわかる。
 
◯汚染状況と避難・移住:25年後だからこそわかることもあるのだと思いました。
 
◯除染と農業:除染も簡単ではない。学んでいく必要がある。今後のこともあり、
結論を急ぐことではないと。
 
◯リスク・管理:原発の事故の全て、で、私が明日、あさって、まだ見えない未
来へ残してはいけないとわかりました。さて。平林祐子さん、ありがとう。
 
 
★3.<テント日誌 12/14(水)>
   とりどりの右翼、テントに大挙押しかけたが…… 
   ― 経産省前テントひろば 95日目 ―
 
 12月14日(水) 雨のち晴れ。明け方3時不寝番に就いた。前夜来の雨が
続いている。
体感温度は零度に近い。そこでホカロンを背中に3枚貼った。靴専用のヤツで両
足も暖かい。おまけに伊達判決を生かす会の吉沢さんや、塩川さんから差し入れ
て頂いたカセット型のストーブが2台ある。これで越冬の準備も磐石というわけだ。
 朝10時半ごろ、日の丸を持った人影が外務省前にチラチラ見える。今日は従
軍慰安婦問題で外務省を「人間の鎖」で包囲する、「韓国水曜デモ1000回ア
クション」が予定されている。在特会など、各自日の丸持参の差別排外右翼(市
民運動と自称)が約300、戦闘服だのナッパ服だの街宣右翼が6-7台4-5
0人が大音量の凶器で襲い掛かる。全ての街宣がガナルので何を言ってるかわか
らない。差別と蔑視の汚い言葉が吐き出されるのみだ。天気も悪く、準備不足も
伝えられたので心配したのだがふたを開ければその心配も杞憂に終わり、人間の
鎖は大成功だった。テントは外務省の斜め向かい、予想していたことだが、右翼
の次のターゲットはテントひろばだ。人間の鎖が成功したのでその鬱憤晴らしも
兼ねているようだ。テントに突っかかる街宣右翼の動きがこの数週間は収まって
いたが「慰安婦問題」に刺激されてのテント襲来という図だ。まあ、長続きはし
ないだろう。
 1時間半ぐらいの来寇の間、彼らをゆっくり観察する機会を得た。
イ.おおむねは、ののしり挑発に終始するヤツ
ロ.原発問題だけならともかく、テントを政治問題の出撃拠点にしている(リー
ダー格の男)と批難し、テント参加者の分断を図る姿勢を見せたのが目新しかった。
ハ.街宣右翼が差別排外市民右翼に「お前ら、薄汚い連中は早く帰れ、帰れ」と
罵っていた。両者に連帯感は全く無い。(職場を邪魔された怒りなのか) とい
うようなわけで、テントの夜の話題の一つとして、(彼らは寂しい人間なんだ)
という結論になったような、ならないような。(T・E)
 
 
★4.メルマガ読者から講演会・集会などのお知らせ
 
 ◎12月23日(金)泊原発さようなら!  クリスマスデモ in札幌
 
 集合場所:大通西一丁目テレビ塔下の公園内 1時集合 1時半出発
  鳴りもの、楽器OK。
  本物のサンタクロースが来てくれ、子供にはプレゼントもあります。
  100円ショップのサンタ帽子かぶったり、サンタファッションで
  来てくれる人も歓迎!
  楽しく歩いて泊原発を止めよう!
たんぽぽ舎です。【TMM:No1285】
                             転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その270 ◆
          5つの情報をお知らせします(12月16日)
 
  12月7日、美浜2号機を手動停止へ=圧力調整弁で不具合
  ―関電高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/01)が定期検査開始
  日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
 
 
★1.福島原発は地震で亀裂-保安院が認める。津波原因説は否定された
     原発コストは5割高
       -事故・除染費用や立地交付金など-国が認める
     2つの嘘(津波原因説・原発は安い)は崩壊-再稼働の根拠は破産
★2.12月11日 茨城県 ハイロパレードinつくば 参加者550人!
     子供が脱原発を訴え、手作りのプラカードを掲げて楽しげに参加
     最後は愛情たっぷりのけんちん汁で身も心もぽかぽか
★3.<テント日誌 12/13(火)>
     長老たちの来訪。 韓国の新聞も取材に。
       ―― 経産省前テントひろば 94日目 ――
★4.メルマガ読者からの投稿
 13日の「メルマガ・『無主物について』」の感想
★5.メルマガ読者からの講演会・集会の案内
 地下大学 goes to 経産省前テントひろば
   「反基地と反原発、未来の想像力」のお知らせ!
 
 
 
★1.福島原発は地震で亀裂-保安院が認める。津波原因説は否定された
     原発コストは5割高
       -事故・除染費用や立地交付金など-国が認める
     2つの嘘(津波原因説・原発は安い)は崩壊-再稼働の根拠は破産
 
                               柳田 真
 
○14日と15日にメディアによる2つの報道は注目に値する。それは原発推
進側の2つの嘘を、それぞれ保安院と国(野田政権のエネルギー環境会議)が
否定したからだ。
 
○1つは東電の嘘(福島原発事故は「津波原因説」)についての事実による否
定だ。川内博史議員(民主党)らの追求で原子力安全・保安院がデータに基づ
いて地震によって原発内の主要な配管が亀裂したことを認めたこと、東電が主
張する福島原発事故の津波原因説が保安院によって否定された意味はとても大
きい。ずっと以前から田中三彦氏や広瀬隆さんらが繰り返し主張・指摘してい
たことだが……(もともと津波原因説には物証がなかった)。
 保安院が認めた0.3平方センチの配管亀裂から1時間あたり7トンもの水
が漏洩する。こうして「日本の原発は優秀で地震にも強い」の虚構が砕かれ
た。原発輸出も許されない事が証明された。これは原発定検後の再稼働推進論
の誤りを突き、大きな打撃を与える(東京新聞12月15日付。「こちら特報
部」に詳しい解説が載っている)。
 
○2つめは「原発は安い」という推進派の嘘神話が3.11大惨事の重みによ
って、政府の会議ですら否定されたことである。「原発コスト5割増」という
政府試算の発表である。
 実際はこの試算でも大甘で、誤魔化しがいくつかある。例えば、原発の稼働
率を70%としてみるのは間違いだし(現在は10%強の稼働率)、原発事故
の費用もこの程度で済む筈がない。今後は更に上昇し、やがて原発は一番高い
という真実が人々の眼の前に明らかになる。
 それでも「原発が一番安い」という嘘神話が原発推進派自身(政府)によっ
て否定された意味は小さくない。
 
 これら2つの事実を活用し、再稼働阻止に向けて前進しよう!
 
※「編集部より」
 上記の事実にも関わらず、政府及び経産省・保安院はストレステストの実施
を唯一の「免罪符」として早ければ来春にも定期検査後、稼働待機中の原発を
再稼働せんと目論んでいます。既にこの間、本紙でも「ストレステスト」の欺
瞞性を明らかにしてきましたが、ストレステストの「技術的問題点」に留まら
ず、その実施機関や審議方法そのものの問題点もまたこの間の「意見聴取会」
等によって明らかになってきました。
 そこで来る12月26日月曜日、「ストレステスト」の内容及び審議、実施
方法全般について全面的に検討し、一人でも多くの方々が「ストレステスト」
の公開性・透明性を「担保」すると称して開催している「ストレステスト」の
「意見聴取会」に参加し、その場であるいはメール等により「ストレステス
ト」の欺瞞性を暴きだし、そして原発再稼働の前提そのものを打ち壊して行く
ための理論学習会を大衆的に行いたいと思います。
 場所は「スペースたんぽぽ」、午後6時開場、7時開演予定です。再稼働に
向けての正念場である「ストレステスト」そのものを、そのまま再稼働阻止の
武器へと転化していくためにも多くの皆さんの参加を呼びかけます。
 
 
★2.12月11日 茨城県 ハイロパレードinつくば 参加者550人!
     子供が脱原発を訴え、手作りのプラカードを掲げて楽しげに参加
     最後は愛情たっぷりのけんちん汁で身も心もぽかぽか
 
                     脱原発ネットワーク茨城 珠巳
 
○12月11日、茨城県つくばセンター広場で開催された東海第二原発の再稼
働中止と廃炉を求める署名を盛り上げ、脱原発を訴えるハイロパレードに実行
委員として参加して来ました。
 
 同時開催として有機無農薬栽培で生産者直販売の野菜や飲み物などを販売し
ているオーガニックファーマーズ・マーケットの皆さんもいらして下さって子
供が元気に走り回る和やかで温かい雰囲気でのスタートとなりました。
 
 集会ではチグリハーブさんのミニライブ、元筑波大教授の生井兵冶さんによ
る短い講演、各団体の代表者よりの訴えがあり、放射線から子供を守ろう@つ
くばから皆川幸枝さんからは涙交じりの母親の訴え、東海村村議の相沢一正さ
んからは連帯し、皆の力で目的を果たそうとの現地からの力強い言葉、
HIROSHIMA SPEAKS OUTの村上啓子さんからは歴史を繰り返す事無く、前を歩く
為に私達が問題に真摯に取り組む事の必要性、全国脳性麻痺者協会の副会長の
里内龍史さんからは福祉の破壊と差別を生み出す原発を障害者からも反対する
という力強い宣言、常総生協の大石光伸さんからは生協の立場からも命を脅か
す原発に強い怒りと東海第二原発の運転再開を差し止める訴訟への決意、原告
団協力のお願いがありました。
 
 其々の立場から、とにかく命と人の尊厳を守りたいとの必死な思いが伝わっ
て来ました。
 
○その後、脱原発ネットワーク茨城の平岡さんよりアピールがあり、パレード
が出発し、沿道に人は少ないものの車の中からパレードの様子を観ている人が
多数いました。
 
 パレードの中で一際、目を引いたのは子供達です。当日、プラカードを手作
りするコーナーで作った手書きのプラカードを掲げ『げんぱつはんたい!げん
ぱついらない!』と、楽しげに声をあげる姿は私達をも勇気付け、絶対に原発
を廃炉にし、この子達の未来を守るのだと背を強く押されて二時間程のパレー
ドを終えました。
 
 パレードが終わり、撤収しながら少し疲れが出て来た頃、オーガニックフ
ァーマーズ・マーケットの方から有機無農薬野菜を使ったけんちん汁が振る舞
われ、お腹も心もほかほかに満たされました。
 
一緒に歩いてくれた皆さん、署名をしてくれた沢山の人達、オーガニックフ
ァーマーズの方々。人間として、一番大切な事を無条件に知っている人達の温
かい想いに触れ、希望に満ちたパレードでした。
 
 
★3.<テント日誌 12/13(火)>
     長老たちの来訪。 韓国の新聞も取材に。
       ―― 経産省前テントひろば 94日目 ――
 
 テントは11時消灯になっているのだけれど、3時過ぎまで話し込んでしま
った。終電車間際まで6人で話が続いていたが、不寝番の2人が残った。そこ
に第二テントの方から2人が加わって4人で遅くまで話し込んだのだ。ルール
のことも気にはなったが、若い人たちと話し合う機会はなかなかないので優先
させてもらった。テントのなかで自然に話が盛り上がって行くのは嬉しい事で
このテントの存続の秘密なのかもしれない。巷は忘年会の季節であるが、儀礼
的な飲み会よりはテントでの忘時間の宴の方がいいのではないか。
 
 今日は朝早く静岡から土屋さん(伊達判決を生かす会の代表)が上京され、
日米の地位協定を見直す会合に出られたあと、テントに寄られ、丁度居合わせ
た千葉の若い母親2人と話し込む。年齢差は40あまり。土屋さんは年寄りの
多い9条改憲阻止の会でも長老である。沖縄での米軍人の裁判問題《検察審査
会で起訴の結論》を契機に高まっている日米の地位協定見直し問題だが、今度
こそしっかりやってもらいたい。土屋さんのような長老の方の活動には頭が下
がる。
 
 午後には塩川さんがテントを訪れた。塩川さんはかつて50年以上も前に全
学連の委員長(土屋さん書記長)であったが体調の不良で療養されていたらし
い。元気な姿を見せていただいたわけで励ましになった。テントには長老と言
われる人たちが訪れることが多いがテントの住人たちには嬉しいことの一つで
ある。
 
 韓国の新聞の取材があった。こちらの様子をいろいろ取材して行かれたが、
このテントが100日目に入ったら掲載したい、とのことでした。韓国でも原
発問題は核廃棄物処理、汚染物資の処分など問題が広がる動きが伝えられる。
この掲載が波紋を歎かることになれば嬉しいと思う。また、関西テレビの方が
主材に訪れた。関西のメディアの方が原発問題の報道では熱心であると伝え
られるが、こういうところにもそれは現れているのだろうか。
 
 12月14日には従軍慰安婦問題の解決を求める外務省包囲行動(人間の鎖
で包囲)が予定されており、それに対抗する右翼の行動も伝えられている。緊
張感がテント内にもある。我々はこの行動の成功を願うが、そのためか夕方か
らは女性の訪問者が多い。
 
                              (O・M)
 
 
★4.メルマガ読者からの投稿
 
 13日の「メルマガ・『無主物について』」の感想
 
                              笠原 眞弓
 
 感想です。
 
 いつも読ませてもらっています。朝日にこういう記事があったと友達から聞
いて、「無主物」が聞き取れませんでした。それくらい日常生活になじみのな
い言葉ですね。
 
 意味が分かって、びっくりでした。すぐに浮かんだのが、サリン事件。あの
サリンは、直前まで持っていた人のものですが、傘の先で突っつかれて空間に
ただよったと同時に、無主物になるのですよね。東電の論理では。
 
 四日市の公害だって、犬の糞(落差あり過ぎですね)だって、垂れ流してい
いことになってしまいますね。そのことを強く追及したいですね。東電の一般
の人から遊離した感覚を。
 
 今日、東京新聞を読んでいて(我慢できなくなって、物心ついたときから読
んでいた、だから、批判はあっても読み続けていた朝日からこの7月に切り替
えた。文章が下手で、素人っぽいけど、それなりに一生懸命伝えようとしてい
ると思う)、「男って、初めに結果アリなんだ!!」と納得した次第です。イ
ギリスから原発を買うと決めて、地震に弱いとわかっても、聞かなかったこと
にして、 ガンガン推し進めた様子が書いてありますね。『レベル7』に。
 
 女性が担当していたら、きっとその時点での導入はなかったと思います。た
だ女性が首相になると戦争が始まると言われた時期もありますから、全面信頼
はできませんが。
 
 このところ見ていて、つくづく女が世界を変えるというのは本当だと思いま
す。と、一読者のつぶやきです。
 
 
★5.メルマガ読者からの講演会・集会の案内
 
 地下大学 goes to 経産省前テントひろば
   「反基地と反原発、未来の想像力」のお知らせ!
 
■地下大学 goes to 経産省前テントひろば
「反基地と反原発、未来の想像力」
日時:12月17日(土)15時~18時くらいまで
場所:「経産省前テントひろば」http://tentohiroba.tumblr.com/
(地下鉄丸ノ内線・千代田線・日比谷線「霞が関」駅A12,13出口を出てすぐ)
主催:「地下大学」http://www.chikadaigaku.net/
(投げ銭カンパお願いします)
ユーストリーム生中継あり:
http://www.ustream.tv/channel/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6
 
【出演者】
阿部小涼(琉球大学准教授、「合意してないプロジェクト」
http://www.projectdisagree.org/
植松青児(「沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会」、「原発どう
する!?たまウォーク」実行委員)
ひまわり(福島育ち、経産省前女性座り込みの事務局)
スターター:平井玄(地下大学)
司会:園良太(東電前アクションなど)
 
■地下大学 goes to 経産省前テントひろば
――寒い師走の17日、地下大学を出前したい。高円寺北中通りを這い出て、
日比谷公園の隣まで出かける。持っていくのは「もり蕎麦」じゃない。暴言逆
巻く沖繩でヘリコプター基地が迫る高江の話と放射能や再稼働や海外輸出が押
し寄せる原発問題をごった煮した「闇鍋」だ。
米軍だろうと、自衛隊だろうと、大企業だろうと、誰が基地や原発を必要とし
ているのか?原発も基地も、一部に押し付けるのはもうやめよう!
・・・・・・以下詳細は(「地下大学」ブログにて)
★阿部さんも発言、翌18日は「更迭で終わらせない!沖縄への暴力支配を止
めよう!12.18新宿ど真ん中デモ」
2011年12月18日(日)
13時:新宿アルタ前広場で全国アピール(沖縄からの発言など)
14時:デモ出発、新宿東口・西口繁華街を縦断!!
http://d.hatena.ne.jp/hansentoteikounofesta09/
たんぽぽ舎です。【TMM:No1284】
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         ◆ 地震と原発事故情報 その269 ◆
          5つの情報をお知らせします(12月16日)
 
  12月7日、美浜2号機を手動停止へ=圧力調整弁で不具合
  ―関電高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/01)が定期検査開始
  日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
 
 
★1.12月末には稼働原発は6基のみ、89%脱原発。
     今月中に停止する原発は大飯2号(関西電力)、
     玄海4号(九州電力)の2基。全原発停止は目の前に迫った。
     被曝労働(定期検査)を減らそう!再稼働をやめよ!
★2.<テント日誌 12/12(月)>
     嵐の後の小休憩 闘いは別の場面で繰り広げられる
       ―― 経産省前テントひろば 93日目 ――
★3.メルマガ読者からの投稿、2つ
 イ.「放射能とタブー」をはね返すエネルギーを持とう
 ロ.反原発 クリスマスカード アップのお知らせ 
★4.メルマガ読者からの集会・講演会の案内
 フクシマ支援 国策を問う! 第2弾
 船橋市/2012年2月3日(金)18:00開場/18:30開演
★5.新聞・雑誌から、2つ
 イ.ふん尿に苦しむ牛 救えないのか―みんなの広場
 ロ.処理汚染水漏れ 
     東電に厳重注意 保安院
 
 
 
★1.12月末には稼働原発は6基のみ、89%脱原発。
     今月中に停止する原発は大飯2号(関西電力)、
     玄海4号(九州電力)の2基。全原発停止は目の前に迫った。
     被曝労働(定期検査)を減らそう!再稼働をやめよ!
 
                              原田 裕史
 
○12月末の段階で再稼働を許さなければ稼働原発は6基のみ(全体の11
%)になります。日本は「89%脱原発」状態です。
 
 政府・電力会社は原発のストレステストを実行し、地元合意を取り付けて再
稼働を行おうとしていますが、政府の立場に立っても、ストレステストで十分
な性能が無いことが確認されたり、地元合意が得られなければ再稼働はないで
しょう。それにも拘わらず、各地の停止中の原発で、定期検査が行われていま
す。現在再稼働するか否かわからない原発の定期検査が行われているのです。
 
○原発の定期検査には作業者の被曝が必然的に伴います。福島第一原発事故の
収束作業で今年国内の被曝労働の総被ばく量は非常に増えています。稼働する
か否かわからない原発の検査で被曝労働を増やしている場合ではありません。
稼働させない原発を決めて被曝を減らし、その分の人員を福島第一原発事故収
束に回すなどを考えるのが順当でしょう。
 
 原発業界の立場に立っても、稼働することが決まってから整備をして検査を
して稼働すれば良いだけです。それなのに地元合意以前に定期検査を行ってい
るのは「絶対に稼働する」という意志の表れです。そのような態度では原発の
「安全」などありえません。(正しい態度でも「安全」はありませんが)
 
 原発を動かすと、必ず被曝を伴います。火力発電所でも水力発電所でも事故
があれば人的損害が発生しますが、事故が無くても人の命を奪うのが原子力発
電所です。今後、作業者住民、全ての被曝を最小にするためには、全国の原発
再稼働を許さず廃炉にすることです。
 
 再稼働を許さなければ、来春には全原発停止になります。再稼働反対、12
月後半の諸行動に参加よろしくお願いします。
 
 
★2.<テント日誌 12/12(月)>
     嵐の後の小休憩 闘いは別の場面で繰り広げられる
       ―― 経産省前テントひろば 93日目 ――
 
 12月12日(月) 晴れ。今日のテントは、2日間続きのデモの疲れがあ
ってか、あるいは全国交流会~対政府交渉に参加しているせいか、ひっそりと
している。
 
 東京新聞に全日本仏教会が「脱原発依存」を宣言との記事が載っている。現
在、福島では64の寺が避難を続けているという。そういえば、11月3日
に、南相馬市小高区域の20㎞圏内にある同慶時の若いお坊さん2人が福島の
女性達と共に来ていたのを思い出す。テントの中でいろいろお話を伺ったが、
県内のあちこちに避難している檀家の方々のところを転々としながら、避難生
活を続けているということであった。また永平寺の方では、「もんじゅ」「ふ
げん」という名前を原発への使用を許したことへの痛切な反省の声もあるとい
う。原発=核と命・自然、これは仏教にとっても根幹に関わる重いテーマに違
いない。
 
 4時前に院内での対政府交渉に参加していた人達がテントに戻ってくる。経
産省の原子力安全保安院と資源エネルギー庁の実務官僚達が相手であったそう
だ。まさに原発推進の司令塔である。
 50~60名程の参加で、予定を1時間もオーバーするほどにしつこい交渉
だったようである。ただ、保安院はIAEAの評価待ちとの姿勢を示すのみ
で、”保安院が規制する”という主体性がみられないというか、主体的責任意
識の感じられない対応であったとのこと。しかしやりとりの中で、来年2月頃
IAEAが来日し、そこでストレステストの結果についてのお墨付きを得て再
稼働へスタンバイしていく(後は政治判断を待つのみ)という思惑が見通せた
そうだ。
 
 新しい棚が設置され、テント内の整理は一段と進む。長期戦への態勢が整っ
ていく。夜はまた、いつものように話し込みながら夜は更けていく。
 
                            ( Y・T )
 
 
★3.メルマガ読者からの投稿、2つ
 
 イ.「放射能とタブー」をはね返すエネルギーを持とう
 
                   学校事務ユニオン東京 藤井 悦子
 
 3.11以降、ずっと原発について考えていた。ともかく、正確な情報が無
さ過ぎて、どういう数値で考えるか、が問題だった。政府の出す数字は、当然
統制されているだろう。  
 マスコミが流すのも、おおかた怪しい数字だ。
 例えば、9月19日の「反原発集会」を報道したのはいくつのTV局か?ど
この新聞か?それは、数えるほどだった。海外メデイアのほうが、よほどきち
んと取り上げている。つまり、国民は、知らされていないのである。確かに、
原発の全電源が止まり、放射線などがかなりの濃度で空中に広がっていると
は、政治的には中々発表できないだろう。パニックを起こされては困るから
だ。
 それにしても、このマスメデイアの閉塞感は何だろう?この後におよんで、
「反原発」を言わない、言わせない「空気」とは何だろう?たった一人の芸能
人が「反原発」を言っただけで、仕事を干され、事務所を辞めるはめになり、
仕事も来ないというのは、どういう国だろう?原発事故の処理ができていない
ときに選挙で推進派候補が当選するということの意味。
 深く浸透する「原発推進の意思」を感じる。地下原発推進議員連盟なるもの
も活動している。世間では、表向き「エコ」だの「自然エネルギー」だのの言
葉が溢れているのに、いざ、1000万人署名を展開しても、反応がイマイチ
である。
 つまり、反対することを言いたくない空気。非政治主義の意思である。それ
はアメリカでは9.11以降、日本では拉致問題以降の「画一的意見統制」の
流れだ。個人の意見や意思はことごとく無視され、深く浸透する思想が沈石の
ようにのしかかっている。私たちは、それを跳ね返すだけのエネルギーを持て
るか?今、それが問われている。
 
 
 ロ.反原発 クリスマスカード アップのお知らせ 
 
                   資料センター《雪の下の種》 齋藤
 
 こんにちは。イタリアの資料センター《雪の下の種》です。いつも貴重な情
報をありがとうございます。
 
 ODAで被災地の水産加工品を政府開発援助(ODA)として開発途上国に
提供する事業のニュースにあまりに腹が立ったので、「さよなら原発くんブロ
グ」のロゴのデザイナーに頼んでこんなクリスマスカードを作ってもらいまし
た。
 
http://addionuke.exblog.jp/14157766/
 
英語版も用意しましたので、外務省への抗議、途上国で活動中のNGOや現地
のお知り合いへの警告等に、是非活用して下さい。
 
 一応、コピーライトは資料センターと作者が維持しますが、商業目的でなけ
れば、脱原発活動資金集めも含め、利用はご自由です。(どんな使い方をした
か、ご報告頂ければ嬉しいです)
 
 尚、イタリア在住日本人の作者ヨシヨシさんからは、資料センターが申し出
た薄謝を経産省前のテントに差し入れにまわすよう、依頼がありました。
来年1月の世界脱原発会議に合わせた一時帰国時までに実行したいと思いま
す。
 
 それでは、みなさま、お風邪などにお気をつけて!
 
 
★4.メルマガ読者からの集会・講演会の案内
 
 フクシマ支援 国策を問う! 第2弾
   脱原発から
     エネルギーシフトへ
 
2・3市民討論会
 
 基調講演 松 原 弘 直(環境エネルギー政策研究所理事・主席研究員)
 
 脱原発し、持続可能な低エネルギー社会へのシフトが、次世代の子どもたち
への責務です。私たちもエネルギーシフトを真剣に討論していきましょう。
 
と き:2012年2月3日(金) 18:00開場/18:30開演
ところ:船橋市勤労市民センター
参加費:前売・当日とも 1000円
    (大学生以下無料)
    (前売券5枚綴1組 4000円)
主 催:京葉生きいき会議
Email tsuno21@waltz.ocn.ne.jp
郵便振替:京葉生きいき会議 00130-3-616389
 
 
★5.新聞・雑誌から、2つ
 
 イ.ふん尿に苦しむ牛 救えないのか―みんなの広場
 
                  主婦 黒木真理子 (広島県庄原市)
 
 原発事故による野菜農家の減産の結果、堆肥の需要がなくなり、ふん尿があ
ふれる牛舎で肉牛がもがいているという本紙記事を読みました。かわいそうで
たまらず、落ち込んでいると、本欄で同じ気持ちの方の投稿が載りました。記
事をいつも目にする場所に貼って祈っているとあり、私も元気を出さなくては
と励まされました。こんなに進歩した社会にあって、このような悲惨な状況を
解決する方法がないとは……。数々の災害救済の道がありながら、この牛たち
の救済策はないのでしょうか。牛を飼っていた実家で牛とともに暮らした私
は、牛のつらさが痛いほど分かります。
 
 阪神大震災後の故小田実さんのような行動力もなく、また財力もない一主婦
の私は己の無力さを痛感するばかりです。どうか、この牛たちの苦しみをたく
さんの人々がくみとってくれますように。そして、一刻も早く助ける方法が見
つかりますように、と願っています。
 
               (毎日新聞12月10日『みんなの広場』)
 
 
 ロ.処理汚染水漏れ 
     東電に厳重注意 保安院
 
 福島第一原発の汚染水を処理した水を蒸発濃縮する装置から放射性ストロン
チウムを含む水が海に漏れた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は十三
日、東京電力に対し、文書で厳重注意するとともに、問題が起きた装置を止め
て原因を究明するよう求めた。
 
 保安院の森山善範原子力災害対策監は、「今月三回、同じ設備で、しかも原
因究明や対策を行っている中で漏えいした。非常に重視している」と説明。
放射性物質が原発内で管理できずに漏出したことは、政府のいう「冷温停止状
態」の定義に反するはずだが、森山氏は「問題は発生しているが、中期的な安
全確保、安定的な冷却という観点では問題ない」と強調した。
 
                   (東京新聞12月14日より抜粋)
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