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たんぽぽ舎です。【TMM:No1283】
                             転送歓迎
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その268 ◆
          4つの情報をお知らせします(12月13日)
 
    日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
 
    ★1.汚染日本で暮らすための汚染者負担の原則
     毒物まいて「無主物」という東電の主張
                    槌田 敦
    ★2.メールマガジン読者からのお便り3つ
     イ.「子ども全国ネット」「NO!放射能東京連合子ども守る会」が
       都に提出した要望書のおかげで、東京都は放射性物質計測機器
       購入をきめました!
     ロ.JIM-NETのチョコ募金のおしらせ
     ハ.反原発 クリスマスカード アップのお知らせ
    ★3.メルマガ読者から講演会・集会などのお知らせ
       レイバーネットTV12/15放送「被ばく労働で死にたくない!」
    ★4.新聞・雑誌から
    「原発銀座」若狭湾は大丈夫か―関西電力に原発運転中止を
    早急に申し入れてほしい
 
 
 
★1.汚染日本で暮らすための汚染者負担の原則
   毒物まいて「無主物」という東電の主張
                    槌田 敦
 
 2011年8月、二本松市のゴルフ場が、東電を相手に、汚染の除去を求めて仮処
分裁判を起こした(朝日新聞11月24、25日)。ゴルフコースの線量が高くて営業
できないので、東電に除染を求めるというものであった。
 これに対して東電は、「原発から飛び散った放射性物質は、東電の所有物では
なく無主物であり、東電は除染に責任をもたない」と回答した。
 10月31日の東京地裁の決定は、敗訴であった。「無主物」には立ち入らなかっ
たが、国の除染計画がまだ定まっていないことを理由にしたという。ここでもし
も、裁判所が「無主物」との東電の主張に与するとすれば、それはこれまでの公
害裁判の歴史は一挙に否定されることになる。
 1969年、水俣病患者はチッソを被告として第一次訴訟を起こした。チッソは、
「健康被害は予見不可能。従って、過失責任はない」と主張したが、73年、原告
は勝訴した。79年、元チッソ幹部2人に有罪判決となった。以後、原告勝訴が続
く。汚染者負担の原則が認められ、チッソの弁明は退けられたのである。
 ところが東電は、この公害裁判の歴史を無視して、事故で放出した放射能は東
電の所有物ではないと主張し、東電には義務はないと主張したのである。
 一般に、東電の管理を離れた物品で、東電が所有権を主張しなければ無主物で
ある。しかし、この物品が毒物であれば、東電は汚染者と言うことになる。この
場合、汚染物は東電の管理を離れることにはならず、汚染者負担の原則が適応さ
れる。東電はこの汚染者負担の原則を「忘れた」として逃げようとしている。
(以下、略)
 編集部(注) 槌田敦さん、山崎久隆さん、原田裕史さんによる本が来年1月
に出版されます。この原稿はその本の第3章の初めの部分の文章です。部分紹介
になりますが、東電の「無主物」という無責任きわまりない主張を批判し、「汚
染者負担の原則」が日本の公害裁判の歴史の中で確立された大原則だと述べて、
東電の大まちがいを厳しく批判しています。
 
 
★2.メールマガジン読者からのお便り3つ
 
  イ.「子ども全国ネット」「NO!放射能東京連合子ども守る会」が都に提出
           した要望書のおかげで、東京都は放射性物質計測機器購入をきめました!
    粘り強く継続して行政に働きかけをすることで、子どもにより安全な未
           来を手渡すことができます。
    大人の責任をしっかり果たしていかなければ、という思いを新たにしま
           した。
  http://kodomozenkoku-news.blogspot.com/2011/12/blog-post_5094.html
 
     給食の放射性物質検査機器を導入
     都が年度内に5台
 
 放射性物質の拡散で小中学校の給食への不安が高まる中、都は、文部科学省の
補助を受けて、給食の検査機器5台を購入することを決めた。年度内に購入し、
公立小中学校で活用する。
 1台当たり最高250万円で、半額を国が補助する。都内には小中学校が約2000
校あり、5台では足りないため、学校への貸し出し方も含めて、利用方法を今後
検討する。
 牛乳について、都は小中学校に給食用の牛乳を納入している牛乳メーカーでつ
くる東京学乳協議会(千代田区)に、放射性物質の検査結果を公表するよう要請
している。 (東京新聞より)
 
  ロ.JIM-NETのチョコ募金のおしらせ
 
 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)は2003年のイラク戦争を機に設
立されました。
 劣化ウラン弾(原発の放射性廃棄物から作られる)の放射能が原因とされる小
児ガンの子どもたちの医療支援として病院に医薬品を送ったり、医療技術を指導
するなどの活動をしてきました。
  東日本大震災では、石巻へ医師や看護師の派遣をしたり、福島の除染や疎開の
支援を行っています。
 毎年、イラクの子どもたちの医療支援のために、イラクの子どもたちが描いた
かわいい絵をプリントした缶に六花亭のおいしいチョコを入れて販売しています。
 一缶500円で、今年はそのうち300円はイラクへ、50円は福島の子どもたちを放
射能から守る活動に使われます。
 私も早速購入してお友達への年末(?)プレゼントにしています。
 ご興味のある方ぜひチョコ募金にご協力ください!
 チョコ募金サイト http://www.jim-net.net/choco/
 
   イ.ロ.共に、東京都 横関彩子さんより
 
  ハ.こんにちは。イタリアの資料センター《雪の下の種》です。
    いつも貴重な情報をありがとうございます。
 
ODAで被災地の水産加工品を政府開発援助(ODA)として開発途上国に提供
する事業のニュースにあまりに腹が立ったので、「さよなら原発くんブログ」の
ロゴのデザイナーに頼んでこんなクリスマスカードを作ってもらいました。
http://addionuke.exblog.jp/14157766/
英語版も用意しましたので、外務省への抗議、途上国で活動中のNGOや現地のお
知り合いへの警告等に、是非活用して下さい。
 
一応、コピーライトは資料センターと作者が維持しますが、商業目的でなければ、
脱原発活動資金集めも含め、利用はご自由です。
(どんな使い方をしたか、ご報告頂ければ嬉しいです)
 
尚、イタリア在住日本人の作者ヨシヨシさんからは、資料センターが申し出た薄
謝を経産省前のテントに差し入れにまわすよう、依頼がありました。
来年1月の世界脱原発会議に合わせた一時帰国時までに実行したいと思います。
それでは、みなさま、お風邪などにお気をつけて!       齋藤
 資料センター《雪の下の種》
 Centro di documentazione  "Semi sotto la neve"
     Via Gentileschi, 6A  56123 Pisa   Italia
sito: www.semisottolaneve.org
email: info@semisottolaneve.org
from Nucelar Power to New Clear Power!
さよなら原発くんのブログ
http://addionuke.exblog.jp/
 
 
★3.メルマガ読者から講演会・集会などのお知らせ
 
 レイバーネットTV 12/15放送「被ばく労働で死にたくない!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レイバーネットTVことし最後の放送は、12月15日(木)です。
ゲストは敦賀原発の福井から元原発下請け労働者の斉藤征二さんを
お呼びしました。「被ばく労働」の生の話が聞けそうです。
また「原発御用大賞」の発表もあります。
 ★労働者の 労働者による 労働者のための
   レイバーネットTV 第24号放送
 ~特集:「被ばく労働で死にたくない!」~
・日 時:2011年12月15日(木曜日)20:00から21:30
・視聴アドレス  http://www.labornetjp.org/tv
・【特集「被ばく労働で死にたくない!」~元原発下請け労組委員長・斎藤征二が語る】
  ゲスト=斉藤征二さん(元敦賀原発・元原発下請労組「全日本運輸一般労働
組合原子力発電所分会」分会長)
 
【原発御用大賞発表】
 レイバーネットTVが開催した「原発御用大賞」。一般投票で、学者、政治家、
報道などの部門から賞を選抜。表彰状の授与を突撃で行いました。その映像も流
します。
・連絡先 レイバーネットTV 090-9975-0848(松元)
               labor-staff@labornetjp.org
 
 
★4.新聞・雑誌から
 
  「原発銀座」若狭湾は大丈夫か―関西電力に原発運転中止を
  早急に申し入れてほしい
                 会社員 高木洋志(66)(兵庫県宝塚市)
 
 原発14基が建ち並ぶ福井県の若狭湾で1586年に「天正大地震」が起き、沿岸部
が壊滅したという信憑性の高い古文書が見つかっている。若狭湾での津波の危険
性はこれまで一部の地震学者が指摘していたが、関西電力は高さ2メートル未満
の津波しか想定していなかったという。
 また若狭湾沖にある海底活断層でマグニチュード7・6の地震が起きた場合、
高さ4メートルを超える大津波が最押し寄せるという予測結果も出されている。
若狭湾沿岸は日本最大の「原発銀座」だが、運転開始から30年以上経過した原発
も多く、極めてリスクが高いと思われる。万一、地震や津波による原発事故が起
これば、その影響は近畿地方全般にも及ぶだろう。大事な水資源の琵琶湖も放射
能で汚染される恐れがある。近畿自治体は関西電力に原発の運転中止を早急に申
し入れてほしい。原発は現在の科学技術では制御不能だ。代替エネルギーの開発
を急ぐべきではないか。(2011.12.2毎日新聞『みんなの広場』より)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1282】
                             転送歓迎
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その267 ◆
          5つの情報をお知らせします(12月13日)
 
    日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
 
    ★1.ベトナムには知らされていない日本の放射能汚染の現状
     もし事故になれば日本よりも重大な被害か
     拡大し続ける被害状況と反対運動をベトナムにも伝えよう!
    ★2.電力会社と原発メーカー、監督官庁の近さが実感できたデモ
     12/11(日)8電力会社抗議行動の感想
    ★3.<テント日誌 12・11(日)>
       青空の下、電力会社-経産省を包囲する1000人のデモ
       ― 経産省前テントひろば 92日目 ―
    ★4.新聞・雑誌から2つ
    イ.まやかしだった原発検査
    ロ.全日本仏教界 異例の『脱原発』宣言
      誰かの犠牲もういらぬ
      64の寺 避難続く 宗派超え支援へ
    ★5.たんぽぽ舎は、皆様の会費とカンパによって支えられています
 
 
★1.ベトナムには知らされていない日本の放射能汚染の現状
   もし事故になれば日本よりも重大な被害か
   拡大し続ける被害状況と反対運動をベトナムにも伝えよう!
 
                 調布市 三宮 克己(元、府中市議)
 
 前略すっかり御無沙汰していますが、気の付いた事を報告します。
十一月二十三日から二十七日まで五人の友人とベトナムに行って来ました。
 その時、合計四人の日本語ガイドに乗り合わせたが、どの人も日本の地震と津
波の事を話し、大変でしたね日本は技術力が有るので復興も早いと褒めていたが
放射能については全く知らされていない様だった。
 私たちはベトナムの自然の型のままにある河川(堤防の無い)や農地牛の放牧村
落などを見てここに原発施設を作って一旦、事故が起こると日本以上の取り返し
のつかない身体・自然破壊が起こるのではないかと空恐ろしくなった。
 連絡がつくなら至急、日本の今、尚拡大している被害の状況と反対運動などを
ベトナムの人達に知らせるようにしたい。御検討を。
 
早くから原発の危険性を訴えてきた貴団体(たんぽぽ舎)に敬意を表しています。
 
 
★2.電力会社と原発メーカー、監督官庁の近さが実感できたデモ
   12/11(日)8電力会社抗議行動の感想     あつみまさずみ
 
 11・11-12・11再稼働反対全国アクションの最後を飾るデモが行われた。
 今回のデモの特色は各電力の本社、支社の前を通る点。
 
 対象の電力会社は以下の8社。まずは東京電力本社。次はプルサーマル計画の
ある玄海原発を抱える九州電力。三番は日本最大の活断層中央構造線の上に伊方
原発を持つ四国電力。四番は泊原発再稼働問題の北海道電力。続いて上関原発建
設強行をたくらむ中国電力と旧耐震指針越えの地震に見舞われた過去を持つ女川
原発がある東北電力。7番は老朽原発の宝庫、原発依存度ナンバーワンの関西電力。
最後に東海地震の震源域の真ん中にある浜岡原発の中部電力の各支社。
 電力会社の入っているビルのどれも立派なこと!電力独占でしこたまもうけた
象徴か?
 その他にも原発メーカーとして悪名高い通称「三菱村」を通り、監督官庁であ
る経産省前も通るなど原発推進側の近さを身をもって体験できた。
 それにしても7.4kmのデモは長い!歩数計をみたら18921歩。もうバテバテだ。
 
 最後に【極左暴力集団による日本破壊運動「反原発」に怒りのカウンターを!】
を称して東京電力前に陣取っていた人々と警察の対応について一言。
 「きちがい」、「じじいばばあ」、「日当で動員された連中」だの「乞食・貧
乏人」などとののしっていた人々が持っていたのは日の丸や旭日旗である。
日の丸は反原発運動に反対するシンボルとしか思えない。
 また、警察はデモ最後尾に阻止線を張る時に使う黄色いひもを持ち、信号待ち
でデモ隊の全体が止まるという状況になっても「前が空いています。つめて歩き
ください」ということを解散地点に着くまでひたすら言い続けていた。
 
 
★3.<テント日誌 12・11(日)>
   青空の下、電力会社-経産省を包囲する1000人のデモ
      ― 経産省前テントひろば 92日目 ―
 
 12月11日(日)快晴 都心の空は抜けるように青い。今日は前日に続いての
都心デモである。全国から電力会社ー経産省を包囲するマラソンデモ。福島から
佐々木慶子さん、そして下北の尖端・大間から小笠原厚子さんがも駆けつけてこ
られる。大間はきっともう雪、寒風吹きすさぶ中にあるだろう。デモの出発時に
は1000人程の人数に膨れあがっていた。「在特会」なる品性下劣な右翼な
「東電防衛隊」よろしく登場して、「今日の目標はデモの逮捕者をできるだけ多
く出すことだ」と叫んでいるという。9/11新宿デモでの挑発行動に味をしめ
て、ということだろう。だが警察に守られた30名程が罵声をあげていただけ。
 
デモはそんなものを全く相手にせず、東電に向かって怒りのコールを上げながら
進んでいく。各電力会社の支社を周り歩く、通常の2倍以上の距離。それでも最
後まで元気に賑やかにデモは続き、最後に経産省を一周して終えた。その後もテ
ント前の広場で交流集会が続く。テントの内も外も人でいっぱいに。たんぽぽ舎
の柳田さんによれば、全原発停止のカウントダウンを前に向こう側は大変に焦っ
ている様子だとのこと。再稼働に向けてウズウズしてるらしい。それを押しとど
めるべく、経産省包囲行動やテントひろばに刺激されて、各地で電力会社を包囲
したり、座り込んだりする行動が広がっているそうだ。今年は年末・年始も途絶
えることなく行動が続きそうだ。
 
先日も簡単にお知らせした、神奈川アクションデーinテントひろば を再度紹
介しておきます。主催者は「6・11kanagawa」といって、6/11に横浜で大
行動を実現された方々のネットワークです。みなさん、それぞれ横浜の各地域や、
湘南・湘北の各地域で日常的に多様な取り組みをされている方々で、同時にネッ
トワークでつながりつつ、大きな行動も神奈川でおこなっておられるグループで
す。今回の神奈川デーの設定は、テントひろばが各地の個人とだけではなく、各
地の運動グループという面と直接につながる最初の試みです。平日の午後ではあ
りますが、可能な方は是非集まっていただいて、大いに盛り上げて下さい。
「12月15日(木)に 経産省前テントの前で 脱原発歌広場として早苗ネネ
さん、菅沼みどりさん、そして本橋さんのバンドカラーバリエーションさんと歌
おう!という企画です。
平日の午後2時から4時という時間帯ですが経産省の首根っこで市民の怒りと願
いを笑顔の歌声に載せて、霞が関に響かせましょう!」 (Y・T)
 
 
★4.新聞・雑誌から2つ
 
  イ.まやかしだった原発検査
 
               無職 井西 康郎 85 (大阪市東成区)
 
 原発関連施設の唯一の法定検査機関である「原子力安全基盤機構」が、対象の
事業者に検査内容の原案を事前に作成させ、それを丸写しした資料を基に検査し
ていたことが本紙で報道されていた。そもそもこの機構は02年に東京電力のトラ
ブル隠しが発覚したことを受けて設立された組織だ。まやかしの原発検査としか
言いようがない。
 何をどんな方法でチェックするかを定める検査の要領を事業者の原案通りにし
て検査を行い、国に合格判定を報告していたとは、安全性に疑問を持たざるを得
ない。「自前で作っていては日が暮れる」という機構側の弁解には反省の姿勢が
全く見えない。機構を所管する経済産業省原子力安全・保安院の幹部は人手不足
という事情に理解を示しながらも「検査先におんぶにだっこの『殿様検査』と批
判したというが、有名無実化した組織は即座に廃止すべきだ。そして、文字通り
安全基盤を確立できる新組織を設けるべきだろう。
                (2011.12.4毎日新聞『みんなの広場』より)
 
  ロ.全日本仏教界 異例の『脱原発』宣言
    誰かの犠牲もういらぬ
    64の寺 避難続く 宗派超え支援へ
 
 全国の伝統仏教教団でつくる全日本仏教界(全日仏)が「脱原発依存」を宣言
した。保守的といわれる仏教界が、国論を二分するような問題で一定の方向性を
打ち出すのは異例だ。福島原発周辺の寺が避難生活を強いられる中、仏教界にと
っても原発問題は切実なテーマになっている。
 
全日仏は今月一日、都内で理事会を開き、「原発によらない生き方を求めて」と
題する宣言文を採択した。(中略)原発の安全神話が崩壊した3・11以降、加盟
団体では、原発を問い直す宣言や催しが相次いだ。「原発に依存しない社会の実
現」をうたった宣言を九月に採択した臨済宗妙信寺派、原発への依存を考えるシ
ンポジウムを十一月に開いた曹洞宗大本山永平寺が代表的だ。(略)
全日仏では今後、衆参両院議員二百三十人が参加する「仏教懇話会」などを通じ
て宣言文を広めていく方針だ。(略)
 
仏教界としては、原発事故で故郷を追われた住職や檀信徒への支援が喫緊の課題
だ。現在、警戒区域や計画的避難区域に位置する六十四の寺が避難生活を続けて
いる。全日仏では、菩提寺と連絡が取れない住民のため、十二~十六日、両者を
取り次ぐ特設ダイヤルを設ける。電話は03(5405)7676。ファクスは下4桁が7677。 
            (2011.12.11東京新聞『こちら特報部』より抜粋)
 
 
★5.たんぽぽ舎は、皆様の会費とカンパによって支えられています
 
 たんぽぽ舎は1989年より、反原発とチェルノブイリ原発事故での食品の放射能
汚染問題を心配し、設立されました。たんぽぽ舎は原発廃止を求めて運動をして
きました。事務所は、運動を担う多くの人たちが集い、活用する「みんなのひろ
ば」として機能し続けています。
 1995年の「もんじゅ」事故、1999年のJCO臨界事故、そしてイラク戦争にお
ける劣化ウラン弾使用に反対するなど、常に平和と環境を考えた活動を展開して
きました。
 こうした活動を支えているのはたんぽぽ舎を応援してくださる皆様です。
 
たんぽぽ舎は、個人の方々の会費とカンパのみによって支えられています。
 
 特に3月11日福島第一原発の事故以降、政府や東電は既存のメディアをフルに
動員し、自分たちの都合にそった情報を流そうとしてきたことは周知のことと思
います。この間もたんぽぽ舎は一貫して、より正確な情報を皆様に提供できたと
自負しております。こうした活動ができたのは、たんぽぽ舎が政府や企業の資金
提供を受けず、皆様の会費とカンパのみで活動をしてきたからに他なりません。
皆様のサポートがたんぽぽ舎の活動の力となっています。
 
 原発震災という現実を前にしても、政府はいまだ、原発を再稼働させ、輸出し、
あろうことか福島原発震災の被害を過小評価しようとしています。こうした動き
を阻止する活動、1日でも早く原発に頼らない社会を実現するために、皆様の温
かいご支援が必要です。
 また活動には事務所の維持費等、多くの費用がかかります。
皆様が常に集える広場としての機能を維持するためにも皆様のご支援をお待ちし
ております。
                      2011年12月       たんぽぽ舎運営委員会
たんぽぽ舎です。【TMM:No1281】
                              転送歓迎
                         重複ご容赦願います
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その266 ◆
           6つの情報をお知らせします(12月12日)
 
  
  日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
 
  ★1.東京に震災廃棄物(被災ごみ)がやってくる。 
     23区と多摩地域で女川町(宮城県)のごみ焼却受け入れ始まる。
                                                           坂東喜久恵
    ★2.<テント日誌 11/10(土)>
        日比谷野音に5500人、テントにPC体制整う
                ―― 経産省前テントひろば 91日目 ――
  ★3.12月9日、柳沢裕子医師『低線量被曝と闘う』講演会の報告
     (主催原発とめろ!新橋アクション)
     東京・大井町きゅりあん5階 18時30分より 参加者40名
                              杉嶋拓衛
    ★4.メルマガ読者から講演会・集会などのお知らせ2つ
     イ.シンポジウム「原発災害・復興支援・NGO
       ――現場の活動を通してみえてきたもの、その成果と課題」
       12月17日(土)東京・港区
     ロ.「子どもと放射能」12月18日(日)東京・東村山市
 
    ★5.新聞・雑誌から
     イ.郡山の小中学校被ばく線量
       ―チェルノブイリなら強制避難のレベル
       疎開訴訟で意見書―内部被ばくに詳しい矢ケ崎克馬名誉教授
     ロ.電力系財団が副読本
       文科省 小中高生向け放射線教育―震災前入札 委託先変えず
       「事故の反省ない」批判も
  ★6.あさこはうすの名称が間違っていました。お詫びして訂正します。
 
★1.東京に震災廃棄物(被災ごみ)がやってくる。 
    23区と多摩地域で女川町(宮城県)のごみ焼却受け入れ始まる。
                                                           坂東喜久恵
12月8日(木)で議連主宰の学習会「どうする!原発事故による放射性廃棄物」
がスペースたんぽぽで開催されました。
 主講師は藤原寿和さん(廃棄物処分場全国ネットワーク共同代表)サブは坂東
喜久恵(たんぽぽ舎)。藤原さんは若いころ原発反対運動にも現地で参加してき
ています。
 藤原さんは3.11からの福島第一原発の動きや汚染の状況政府の動きを"主に災
害廃棄物を巡る国の動きを中心に"レジュメにまとめて、経過を追いながらポイ
ントを指摘。
 4.22の厚労省安全衛生部長名の通知から始まり、5.11には厚労省のマスタープ
ランでは、広域処理を打ち出し、再生利用を進めている
また、5.1(高濃度の)下水処理汚泥が検出された後には5.2「当面の取り扱い」
を出し、5.12原子力災害対策本部が出した[考え方]でのでは10万Bq/kg以上
は問題とするという考え方が出されている。
 これらの多くは、「災害廃棄物安全評価検討会」が月2回のペースで開催され、
検討されているとみられるが、まったくの非公開。藤原さんたちも公開を求めた
が門前払い状態であったという。
 その後も矢継ぎ早の方針提起や、政省令に向けての動きの中で、パブコメ期間
もほとんどないまま決められて行っている。
この中で,8000Bq/kg未満は"何の問題もない"扱いになってきている。(市民
が心配しているのは超えたからではないのだ)ばらまいていいのではない。
藤原さんは科学職の立場からも言及。環境中の放射能測定にもきちんとしたマニ
ュアルはない。(通常のJISのような測定方法が確立していない)。
東京での受け入れ処理がトップダウンで始まるが、リスクアセスメント、リスク
コムニケーション及びリスクマネジメントもきちんと取っていない中、問題が多
いことを、愛知県や横浜市の取り組みと比較して指摘しました。
(注)ちなみに、事前に一部の廃棄物処理の焼却を受け持った(株)東京臨海リ
サイクルパワーの筆頭株主は東京電力(株)です。
坂東は、廃棄物の中間処理にかかわっている立場から、現場での状況を説明しま
した。
質疑応答ではやはり心配の声が多く出ました。中で、放射能汚染物(土など)を
国有林に廃棄(処分)すればよいという意見に、森林を汚染することは許されな
い、生態系を破壊する権利は人間にはない、水のもとを汚染するな等、かなり盛
り上がった議論が出ました。
 
 
★2.<テント日誌 11/10(土)>
        日比谷野音に5500人、テントにPC体制整う
                ―― 経産省前テントひろば 91日目 ――
 
 12月10日(土) 晴れ。今日はテントと目と鼻の先の日比谷野音で、9/1
96万人集会の呼びかけ人による3ヶ月ぶりの集会とデモが行われる。午後2時
には会場はビッシリいっぱい、立ち見の人が溢れるほどに。主催者発表で550
0人。鎌田さんとともに大江健三郎さんも元気に挨拶される。 デモは会場から
東電前を通って、銀座~八重洲~常盤橋公園まで。コールは東電前でひときわ高
くなり、そして銀座界隈へとこだまする。今日は組合関係より市民団体が多く、
組合関係では全労協系の組合が目立つ。もうみんな来年の闘いに向けて身構えて
いるようにみえる。3・11一周年、そして全原発停止へのカウントダウン。だ
が、福島の子ども達の避難の問題は一刻の猶予も許されないものだろう。私たち
自身の闘いも問われている。テントの中では、新年から、議員に厳しく態度を迫
っていくための国会前座り込みも、という意見も出、議論されている。
 午後にテント前でパソコンラックを組み立てる。いろいろ試行錯誤をしつつも、
日暮れ前には完成し、テント内に設置する。パソコン・プリンターも用意整い、
ネットでの通信も間近である。 とくに、ネット通信では全国・全世界からテン
トひろばへの思い・意見・感想・提起などを寄せていただいて、それらをまとめ
て「テントひろば」通信として発信するというのが、差し当たっての目標である。
 テント訪問者名簿に記入していただいているメールアドレスを是非活用できる
ようにしたい。そうしてテントひろばに集う人々がお互いにネットで交流しあえ
るようにしていきたい。   メールアドレスが決まり次第、テント日誌でも公表
しますので、その時には是非便りを寄せて下さい。お待ちしています。
                                                      ( Y・T )
 
★3.12月9日、柳沢裕子医師『低線量被曝と闘う』講演会の報告
(主催原発とめろ!新橋アクション)
東京・大井町きゅりあん5階 18時30分より 参加者40名
                                杉嶋拓衛
 
☆最初に「子どもたちを放射能から守れ~福島のたたかい」のDVDを観た。福
島の中出聖一さん(子供たちを放射能から守る福島ネットワーク代表)が「子ど
もを一緒に守って欲しい、同じ目線で考えて欲しい。」と訴えているのに、文科
省の役人(渡辺格)が福島の表土を削る作業は必要無いと言い放った。年間20
mSv撤廃を求めて70名で福島から東京へ。文科省交渉で「安全ならば福島の
土をなめてみろと」詰め寄る福島住民。文科省もついに年間1mSvを努力目標
にすると答えるが3.8μSv/hの基準だけは一人歩きしていて6月12日に
は郡山市の酒蓋(さかぶた)公園の使用を許可してしまった。映像内のガイガー
カウンターでは3.78μSv/hを指していた。文科省は子どもの命を守る気
はあるのか疑問だった。
☆講演会では船橋二和病院勤務(内科)の柳沢裕子医師が低線量被曝について3
月11日から自ら学んだ事を分かりやすく話した。医師も過重労働に追われて低
線量被曝の恐怖におののく市民の疑問に応える所まで至ってないという。ホール
ボディカウンターはγ線のみしか測れずプルトニウムやストロンチウムの被曝
(α線やβ線)は測れない。内部被曝は測れないと指摘。さらにICRPは19
46年に第一委員会(外部被曝)と第二委員会(内部被曝)があったが、52年
には第二委員会の審議を打ち切った。ICRPは内部被曝が危険だという事を考
慮しない方針を立てた。今回の福島原発事故直後に長崎大学の山下教授(現福島
大学副学長)を福島に送り込み安全宣言をしていた事を非難していた。20mS
vの基準は福島中通りの住民を避難させないために恣意的に選ばれた数値ではな
いかと疑問を投げ掛けていた。山下教授は長崎の被爆者を診ていたかもしれない
が、高線量外部被ばくのデータしか持っておらず、参考にするとすればチェルノ
ブイリの経験ではないかと言っていた。チェルノブイリ事故では放射線量が0.
4μSv/hの村で子どもたちが同時期に黒板の字が見えなくなる(白内障)事
例があり、直ぐに廃村になった。実際にベラルーシでは人口が減少している。出
生率が低下している。山下教授が言う小児甲状腺ガン以外起きていないというの
は大ウソ。山下は福島に乗り込んで来た時嬉しそうな顔で研究ができると話して
いたそうです。医師は患者を研究対象程度にしか見ていない部分があると医者の
内面の苦悩も話した。対処療法に終始している現在の医学では低線量被曝の時代
には通用しないと柳沢医師が肥田先生の講演を聞いた言葉を紹介していた。原爆
ブラブラ病で家族からも怠け者呼ばわりされ「死にたい」と悩む被爆者に「生き
ろ」と叱咤激励してきた肥田先生は、放射線被ばくの治療方法が分からないので
江戸時代に戻ったようだと。しかし今の医療現場ではガイドラインに沿って患者
をベルトコンベヤーに乗せ新薬を売りつけ自動的に薬を処方していくのが是とさ
れている。このかい離による矛盾が低線量被曝の時代を覚悟しないといけない私
たちに降りかかってくる。最後にバンダジェフスキーの言葉を引用して「尽力で
きる者は状況改善にベストを尽くせ」と締めくくった。広瀬隆さんの本の中にド
イツの原発を止めた列の最先頭に医師がいた事が書いてあったと自らの決意を述
べていた。
 
 
★4.メルマガ読者から講演会・集会などのお知らせ2つ
イ.シンポジウム「原発災害・復興支援・NGO
――現場の活動を通してみえてきたもの、その成果と課題」
 
日時:  12月17日(土)午後1時半―5時半
場所:  明治学院大学白金校舎本館2301教室
           東京都港区白金台1-2-37
       (地下鉄白金台・白金高輪駅下車徒歩約7分)
参加費:500円(明治学院大学学生/教職員は無料)
共催:〈NGOと社会〉の会/明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
協力: FoE Japan/子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
(子ども福島)
 
パネリスト・コメンテーター
 
  満田 夏花(FoE Japan)
  吉野 裕之(子ども福島【避難・疎開・保養班】)
  小松 豊明(シャプラニール震災救援活動担当)
  谷山 博史(日本国際ボランティアセンター=JVC代表理事)
 猪瀬 浩平(明治学院大学国際平和研究所所員)
 原田 麻以(明治学院大学国際平和研究所研究員/ココルーム
      東北ひとり出張所)
 
 
準備のため、できるだけ事前にお申込み下さい。当日参加も可能です。
明治学院大学国際平和研究所
 
E-mail: prime@prime.meijigakuin.ac.jp
FAX: 03-5421-5653
 
 
ロ.タイトル 「子どもと放射能」
 
講師 たんぽぽ舎 原田 裕史さん
主催 東村山で子どもを育てる親の会
日時 12月18日(日曜日)
    午後1時~3時
場所 東村山市 富士見文化センター(富士見公民館)
    第一集会室(2F)
 
所在地 郵便番号:189-0024
住所:東村山市富士見町5丁目4番地51
電話:042-397-9581(直通)
 
http://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/shisetsu/kominkan/04fujimi/index.html
 
 [鉄道] 西武新宿線 久米川駅 徒歩20分
     西武多摩湖線 八坂駅 徒歩10分
[バス] 久米川駅南口より「立川駅北口行き」のバスで『西武中央病院前』下車。
徒歩約2分
 
◎小学生以下のお子さん(1歳以上)は保育あります。事前にご連絡ください。
 福島美香 mikan612@hotmail.com
 
幼い子どもをもつお母さんお父さん向けの「子どもと放射能」についての学習会。
文部科学省発表によると、東村山市は比較的放射線量は高くないというけれども、
市内の小学校の敷地内排水溝から比較的高い放射線量が測定されるなどし、安心
とはいえない。
子どもたちをこれまでどおり、伸び伸びと育てて生きたい!だけど、何となく不
安・・・
そんなお父さんお母さんのための学習会を企画しました。
すでに低線量被爆ではないか、との訴えが東北のみならず東京でも聞かれるよう
になっているが、低線量被爆ってどういうこと? 子どもたちは放射能の感度が
非常に高いというけれど、どのような工夫をすれば被爆量を減らすことができる
のか。ストロンチウムが海水に流失していたとの報道があったが、魚は?肉は?
野菜は?
まずは自分たちの足元から学習していきます。
 
 
★5.新聞・雑誌から
イ.郡山の小中学校被ばく線量―チェルノブイリなら強制避難のレベル
疎開訴訟で意見書―内部被ばくに詳しい矢ケ崎克馬名誉教授
 
 福島県郡山市の児童・生徒14人と保護者らが、市に対し疎開するよう求めた裁
判で、弁護団は「市の年間被ばく線量は、チェルノブイリ基準で住民が強制的に
避難させられる移住義務地域に相当する」との新たな意見書を福島地裁郡山支部
に補充提出した。
 
 意見書を作成したのは、内部被ばくに詳しい矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授。
(略)ウクライナでは、人工の年間被ばく線量が1ミリシーベルト以上を補償な
どが受けられる「移住権利地域」、五ミリシーベルト以上を移住を強制される
「移住義務地域」と定めている。これを一時間当たりに換算すると、「移住権利」
は0・一一四マイクロシーベルト以上、「移住義務」は0・五七一マイクロシー
ベルト以上となる。矢ケ崎氏はこの基準を、市が測定した十一月二十五日現在の
空間放射線量に当てはめた。その結果、児童らが通う小中学校七校の周辺はすべ
てで〇・五七一マイクロシーベルトを大きく上回っており、「移住義務地域」に
相当する。最も高いのは一・六七マイクロシーベルト。国際放射線防護委員会
(ICRP)が定める一般人の年間被ばく線量限度一ミリシーベルト(一時間当たり
〇・一一四マイクロシーベルト)の十五倍近い値だ。直近だけでなく、六~十一
月の測定値でもすべて0・五七一マイクロシーベルトを超えていた。矢ケ崎氏は
「汚染の値は感受性が高い子どもたちの体に危険が及びかねない。東京電力の事
故の責任を負わなければならない道理は金輪際ない」と指摘。柳原敏夫弁護士も
「疎開は一刻の猶予もならない。自主避難に任せるのではなく、市には責任を持
って安全な環境で学ばせる義務がある」と話した。(2011.12.10.「東京新聞 
こちら特報部」より抜粋)
 
 
ロ.電力系財団が副読本
  文科省 小中高生向け放射線教育―震災前入札 委託先変えず
  「事故の反省ない」批判も
 
 文部科学省が、全国の小中高生向けに新たに作った放射線教育の副読本を東京
電力の西沢俊夫社長ら電力会社の経営陣らが役員を務める財団法人「日本原子力
文化振興財団」(東京都港区)に作成委託していたことが分かった。財団への委
託は、東電福島第1原発事故前に、3月9日に一般競争入札で行われ、同財団が
約2100万円で落札した。従来の副読本には原発について「大きな地震や津波にも
耐えられるよう設計されている」などの記述があったため、文科省は4月に使用
を中止。新たな副読本を作製することにしたが、委託先は変更せず7月に契約内
容を見直し、事業費も経費の増加に伴い約3700万円に増額した。同財団は原子力
の平和利用の啓発普及を目的に掲げ、10年度は収入総額約12億円の約4割が経済
産業省や文科省など国からの受託費だた。同省は事故後も変更しなかった。電力
業界とつながりの深い団体が教材作りに関与することに、識者からは「原発事故
後の委託先としてふさわしくない」と批判の声が上がっている。(略)文科省の
担当者は、事故後も委託先を変えなかった理由について「放射線の知見は変わら
ない」と説明。電力業界との関係についても同財団は「副読本の内容に影響は無
い」とコメントする。(略)NPO法人「原子力資料情報室」の伴英幸共同代表
は、(略)「放射線との共存が前面に出され、危険性への認識が甘い。(略)原
発を推進するための組織が従来通り受託するのは、妥当とは思えない。原発事故
への反省が足りない」と批判している。(2011.12.08.毎日新聞より抜粋)
 
 
★6.あさこはうすの名称が間違っていました。お詫びして訂正します。
 テント日誌 12/5(月)の中に大間「あきこはうす」という記述がありまし
たが、正しくは「あさこはうす」です。故熊谷あさ子さんのお名前にちなんで付
けられた名前です。熊谷あさ子さんは大間原発敷地の地権者として2006年にご逝
去されるまで大間原発に反対し続けました。現在は娘さんの小笠原厚子さんが守
っています。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1280】
                               転送歓迎
 
          ◆ 地震と原発事故情報 その265 ◆
        5つの情報をお知らせします(12月12日)
 
   12月7日、美浜2号機を手動停止へ=圧力調整弁で不具合―関電
   高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/01)が定期検査開始
   日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
 
 
★1.参加速報 「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
                  再稼働反対 12・11デモ」
★2.今週のスペースたんぽぽの講演・学習会
 イ.12月13日(火)
   チェルノブイリ原発事故現地を視察して-帰国報告
   事故25年が経過して・惨状・子どもたち
 ロ.12月15日(木)
   ワンコイン上映会 肥田舜太郎先生の講演会DVD上映(予定)他
 ハ.12月17日(土)
   反原発なにかしたいひと会議+原発止めようアイデア提案会(5回)
★3.<テント日誌 12/9(金)>
     冷たい雨と鍋料理と反核ソング
       ―― 経産省前テントひろば 90日目 ――
★4.メルマガ読者からの投稿、二つ
 イ.子どもの県外避難を握りつぶす「被曝鎮静策動」を許すな
 ロ.「さよなら原発・江東」パネルディスカッションの報告 
★5.新聞・雑誌から
 除染はもとより「除洗」も不要だ
   「除洗」も、再考すべきです
   桜島の噴火が終息していないのに愛車を水洗いする“滑稽さ”と同一
 
 
 
★1.参加速報 「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
                  再稼働反対 12・11デモ」
 
 先月の11.11の時とはうって変わり、突き抜けるような青空の元「全国
から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対 12・11デモ」が開かれ
た。
 前日の1000万人署名主催による「日比谷野音集会」の直後にも関わら
ず、原発立地で闘う人々を含め首都圏から約1000人の参加者が集まってき
た。
 福島や青森・大間の原発立地で闘う人々の挨拶に加え、首都圏の教育現場で
闘う人々そして主催者からの挨拶の後、いよいよ全長7.4キロの超ロング
コースのデモに出発だ。
 この超ロングコースのデモには重要な意味が在る。幾つかの定期点検とスト
レステストを終えた原発においては、当該原発の再稼働に向けてウズウズして
いるのだ。しかし、3.11のあの大惨事を目の当たりにした立地現地の激し
い反発や国民の厳しい監視の元で、未だ再稼働を果たせずにいる。それでも現
野田首相が来夏の再稼働を目指すといういことで、彼らはその準備に怠らな
い。そうした状況の中で、原発立地における経産省前テントにおける「占拠」
闘争や9.11-11.11の経産省包囲行動に触発された原発立地における
「座りこみ」「包囲」行動と連帯して、ここ首都における連帯の闘いを繰り広
げたことは非常に大きな意味を持っている。
 事前、「在特会」を名乗るちんけな「ネット右翼」から「デモ隊列を迎撃す
る」などという誇大妄想的な挑発行動の呼びかけがなされていたが、集まった
数は40~50名、只々「キチガイ、帰れ」ということを連呼する惨めな破産
者共は全く相手にせず、始終ドラム隊の軽快なリズムに合わせ、最後まで賑や
かにそして楽しくデモを貫徹した。
 
 
★2.今週のスペースたんぽぽの講演・学習会
 
 イ.12月13日(火)
   チェルノブイリ原発事故現地を視察して-帰国報告
   事故25年が経過して・惨状・子どもたち
 
 都留文化大(准教授)平井裕子さんが今夏、旧ソ連チェルノブイリをみんな
で視察。「除染は」はしていない事実ほか、色んな現地の報告
 
共 催:東電前アクション、たんぽぽ舎
開 場:18:30-19:00~21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500
 
 ロ.12月15日(木)
   ワンコイン上映会 肥田舜太郎先生の講演会DVD上映(予定)他
 
開 場:18:30~21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500
 
 ハ.12月17日(土)
   反原発なにかしたいひと会議+原発止めようアイデア提案会(5回)
 
 何かしたいけど何をしたらいいか分からない人と、したいことはあるけど何
かの事情で始められない人大募集
 
開 場:18:30~21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500
 
 
★3.<テント日誌 12/9(金)>
     冷たい雨と鍋料理と反核ソング
       ―― 経産省前テントひろば 90日目 ――
 
 12月9日(金)朝、冷たい雨が降りしきり、外の掃除は諦める。90日目
と書かせてもらう。
 昨夜、山形から女性ひとりテントを覗き、今夜は疲れているので、このまま
やすみますと告げた女性が顔を見せてくれる。予約は以前からあったようで、
お名前も予定表にあった方。テントの外で打ち合わせがあるとのこと。H氏が
持ってきたあんきも鍋の惣菜が沢山余っていたので、Yさんが手早く料理して
くれる。氷雨にふるえている一同にとって、鍋料理は有難い。
 
 山形のWさんがお出掛になった後に、「子どもたちを放射能から守る大阪ネ
ットワーク」のMさんと「大阪市視覚障害者福祉協会点字印刷委員会」のKさ
んがつれだってみえる。このテントを取材したかったとおっしゃる。国会のロ
ビーイングのついでにお立ち寄りになったのではなく、このテントの人々に、
直接会いたくていらしたときいて、こちらは大感激、情報交換の花(ばかりな
らよいが、そういう時代ではない)を咲かせた。
 Mさんは雨上がりのテント前でギターソロで、反核ソング「みんな嘘だった
んだね」をかわきりに5曲ばかり歌ってくれた。こちら、T舎の用で山谷に行
く時間が来てしまい、感謝の返歌一つやらせていただく。年末の抗議行動のラ
ッシュのこともあり、九条改憲阻止の臨時総会に末席をけがさせていただく。
 
 T舎の用事を済ませ、深夜、テントを伺えば、民族主義者を自任するTさん
が久しぶりに帰ってきた。鍋奉行Hさんの大饗応に感動の嵐。ごち道に生きな
がら、働きも悪く、不謹慎な態度を改めない自分が情けない。
 
                               (Q記)
 
 
★4.メルマガ読者からの投稿、二つ
 
 イ.子どもの県外避難を握りつぶす「被曝鎮静策動」を許すな
 
 12月9日の毎日新聞朝刊は奇妙な数値を報じている。
 
 「郡山市は、約1ヵ月間の累積放射線量の第1回測定結果を公表した」「郡
山の子供1.33ミリーベル」「一般国民のは曝線量の限度を年間1ミリシー
ベルトとしている」「全員、健康への影響はないレベル」(放射線影響研理事
長)というものであった。
 
 調査対象児童・生徒約2万5500人であるが、何と、基準にしたその線量
測定期間は、去る10月5日~11月6日(33日間、子どもたちが首にぶら
下げた線量計)であった。しかも、その間の空間被曝線量の平均値(経口被曝
線量抜き)をもとめて、これを年間に換算したものである。
 
 このような欺瞞は許せない。被曝における「累積線量」とは、事故翌日か
ら、そのときまでの「累積総線量」と考えるのが、世の常識というものであ
る。先の数字でいえば、9月以前の約半年間の累積値を加算して「年間許容値
=1ミリシーベルト」に対して、被曝リスクを判断するべきである。こともあ
ろうに、線量が低下した10月の平均値を適用して、向こう1年間の線量を換
算するやり方は、もはや計算とはいえない。このような線量計算が当てはまる
のは、去る10月に郡山に引っ越した子供だけに当てはまる、次の年の9月末
までの「年間適用推定値」でしかない。以前から郡山に住んでいる子供にとっ
て、「年間1ミリーベルト」が安心基準値というなら、もうとっくに時間切れ
である。
 
 参考までに、「福島県放射線測定結果」(HP)を厳密に積算してみるなら
ば、福島市の事故後8ヶ月間(3月12日~11月10日)の累積線量は、す
でに「9.45ミリーベルト」に達しているのである。郡山市も大差ない。検
証抜きの記事のたれ流しも批判すべきだし、このように公然と行なわれる卑劣
な沈静策動も許すべきではない。
 
 
 ロ.「さよなら原発・江東」パネルディスカッションの報告 
 
 たんぽぽ舎のメルマガ会員のみなさん、はじめまして。11月23日に結成
しました「さよなら原発・江東」です。私たちは、9月19日の大江健三郎さ
んらが呼びかけた「さよなら原発集会」の参加者を中心に、江東区でも原発を
なくす運動をということで結成を準備してきました。
 
 具体的な動きが始まったのは10月に入ってからですが、数人の準備会のメ
ンバーで様々な準備を行ってきました。まずは、結成を確認する場としてパネ
ルディスカッションを行うこと、会の呼びかけ人を募ることを決め、そこから
のスタートでした。呼びかけ人には宇都宮健児さんのような全国区の方から劇
団俳優、音楽家、主婦、町の商店主まで、様々な立場の方が引き受けてくださ
いました。呼びかけ人以外にもパネルディスカッションの告知ビラの配布や会
のブログの紹介をしていただく人が現れるなど、人のつながりが広がる中での
結成となりました。その中でも、たんぽぽ舎には私たちのような新参者の運動
に快くパネラーとして大竹菜のはさんをご紹介いただき、大変感謝していま
す。
 
 結成を確認したパネルディスカッションですが、40人程度の定員の会場で
したが、事前の確認を超える参加で会場いっぱいになりました。パネルディス
カッションでは、大竹さんが故郷福島の現状、子どもたちを守る取り組み、父
母の不安と向き合ってきたことなどを話していただきました。他のパネラーか
らは、原発事故で受けた農民の被害とくやしさ、消費者とともに食の安全を確
保する取り組み、被爆を最小限にするための生活、そもそも地震・津波が桁違
いに多い日本には原発は危険すぎることなどが語られました。
 
 参加者からは公園や保育園の除染をさせたけど事故前のレベルまでには戻ら
なかったことへの不安、子どものために食品の産地を選ぶべきかの悩みなどが
だされ、パネラーを含め原発事故と原発そのものについて考える場となりまし
た。
 最後に、さよなら原発・江東の設立が確認され、いいスタートを切ることが
できたと思っています。まさにスタートですので、これから確実に運動を積み
重ねていきたいと思います。
 
 パネルディスカッションの様子や会の取り組みについては、ブログで紹介し
ています。是非、ご訪問ください。
 
ブログのアドレス:http://plaza.rakuten.co.jp/toshi19730112
 
                         (文責:長谷部俊昭)
 
 
★5.新聞・雑誌から
 
 除染はもとより「除洗」も不要だ
   「除洗」も、再考すべきです
   桜島の噴火が終息していないのに愛車を水洗いする“滑稽さ”と同一
 
 メルトダウンを超えてメルトスルーに陥った東京電力福島第1原子力発電所
の周囲は、「放射能に占領された領土」と冷徹に捉えるべき。
 
 その放射能は、「人間の五官が察知し得ぬ無色・無臭・透明」で、極めて厄
介な存在なのです。
 
 とするなら、原発から少なくとも30km圏内は居住禁止区域に設定し、愛
着を抱く郷里から離れる当該住民には、国家が新たな住居と職業を提供すべ
き。それが、「国民の生命と財産を護(まも)る」政治の責務です。にも拘
(かかわ)らず、「今の所は大丈夫」会見を続けた枝野幸男氏にも、「今は既
に大丈夫」発言を続ける細野豪志氏にも、身を挺して有言実行する哲学や覚悟
は窺えません。
 
 チェルノブイリ原発周辺の住民に、更には生まれ来る生命に勃発した身体の
異変・異常が、「フクシマ」に限っては起こり得ない、と断言出来る訳もない
のに。
 
 放射能に汚染された土壌を30年間保管する中間処分場を福島県内の国有林
等に設置するが、その後の最終処分場は県外に、と「約束」する細野氏も30
年後は70歳。大半の政治家は引退しているのです。無責任な問題先送りで
す。
 
 国有林内の「保管物」が雨水に混じって河川に流れ出たら、イタイイタイ病
どころの話ではありません。映画「100,000年後の安全」に登場したフ
ィンランドのオンカロ以外に現在建設中の放射性廃棄物最終処分場は地球に存
在しない事を鑑(かんが)みれば、住民が移住後の「フクシマ」を最終処分場と
し、この瞬間も世界中で排出される廃棄物を受け入れたなら、これぞ最大最強
の安全保障政策の確立です。
 
 「除洗」も、再考すべきです。語弊を恐れず申し上げれば、桜島の噴火が終
息していないのに鹿児島市内で愛車を水洗いしている“滑稽さ”と同一です。
人海戦術で駆り出された住民が内部被曝を起こさぬ保証は何処にも無いので
す。トンネルじん肺やアスベストの悲劇から何も学ばぬとは。
 
 更には、除染の際の水は如何に処理しているのか、杳(よう)として語られま
せん。ここでも、水俣病どころの話では無いのです。
 
 が、渡部恒三氏の秘書から参議院議員を経て福島県知事に転身した佐藤雄平
氏は、人口が減少すると交付税も減少するので疎開や移転には反対、と高言す
る始末。笑い話では済まされない日本の政治の機能不全です。
 
http://www.nippon-dream.com/?p=6463
 
 (日刊ゲンダイ 田中康夫連載「日本改国」12月8日ネット版より転載)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1279】
                             転送歓迎
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その264 ◆
          4つの情報をお知らせします(12月10日)
 
  12月7日、美浜2号機を手動停止へ=圧力調整弁で不具合
  ―関電高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/01)が定期検査開始
  日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
 
    ★1.原発再稼働を狙う電力8社に“再稼働やめよ”12/11(日)行動に
     参加しよう-全国の原発現地に連帯して!
    ★2.<テント日誌 12・8(木)>
       「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
       再稼働反対12・11行動」に参加を
       ― 経産省前テントひろば 89日目 ―
    ★3.メルマガ読者から講演会・集会などのお知らせ2つ
         イ.12/14泊3号機運転再開差し止め訴訟を見学しよう!
         ロ.12/17ーいま、子どもたちを守るために、
                              ママ・パパ達ができることー
    ★4.新聞・雑誌から
     除染も「原子力ムラ」の利益…「後始末」巨額のビジネスに
     大手ゼネコン、モデル事業仕切る 建屋建設のトップ3横すべり
     技術確立まだ、独占に疑問
 
 
 
★1.原発再稼働を狙う電力8社に“再稼働やめよ”12/11(日)行動に
   参加しよう-全国の原発現地に連帯して!
                                                                             柳田 真
 
◯12月11日(日)は、9月11日、11月11日の2回の経産省包囲・人間の鎖行動につ
づく、第3回目の大事な行動日です。ぜひ、参加しよう!今、日本の電力会社は、
定期検査後の原発を再稼働したくて、したくてうずうずしています(原発1基を
止めると1日1億円の損失といわれています)
 
◯日本の原発54基中、46基が停止して、稼働中の原発はわずか8基(10%)のみ、
それでも電力は大丈夫で、東京電力などは余っているのが今の事実です。加えて、
地震・余震が心配されます。(地震を扱う官庁=気象庁がM7クラスの余震を心
配・警告しています。M7は6600人の死者を出した阪神淡路大震災級の地震です)
 全原発を止めよ、再稼働をするな-の声が一段と必要です。
 
◯“再稼働やめよ”の市民の声を電力会社に届けよう、東京にある電力会社の8
つの支社へ市民の声を届ける12月11日(日)の行動は初めての画期的な行動です。
8社をまわるためやや距離が長い(7.4km)ので準備して参加しよう(長距離に自
信のない方の短いコースも準備)。
12時50分に、日比谷野外音楽堂中幸門にあつまろう。10分間の短い打ち合わせを
おこないます。
13時より全体集会、14時デモ出発、17時すぎ、経産省を一周デモ包囲して解散の
行動です。
 
◯12月10日(土)日比谷集会は、5500人が参加、ノーベル文学賞作家大江健三郎氏
の話などがあり、原発反対のエネルギーが続いていることを示しました。たんぽ
ぽ舎は、2000枚のビラを入り口で配布し、“原発なくても電気は足りる”“12・
11再稼働反対集会への参加”を訴えました。
 
 
★2.<テント日誌 12・8(木)>
    「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
     再稼働反対12・11行動」に参加を
     ― 経産省前テントひろば 89日目 ―
 
 テントやその周辺ではいろいろとメッセージを伝えるポスターなどがあります。
結構楽しいものです。時折、見て回るのですがこころがなごみます。女性が主体
のテントには「東京都フクシマ村」という綺麗な看板が出ているのですが、その
横に「13万6000人 福島のこどもたちを支援します。13万6000人の市民は『原発
いらない女たちのアクション』と共にあります」という文が張り出されました。
 これはAVAAZというグループがインタネットで展開している署名運動で現
在までにこれだけの数が集まったということです。ネットをやれる人は見て協力
してください。粉ミルクからセシウム検出、高濃度の汚染水漏れが発覚など放射
能汚染の実態を告げるニュースは日 々飛び込んできます。しかし、政府や当局
者は相変わらず小出しの情報しか伝えず人々の 不安は増すばかりです。福島の
子どもたちを放射能汚染から守ることは火急のことです。ど んな方法でもいい
から取り組むことが大事です。
 テントには綺麗な鍋とともにケンチン汁が届けられました。午後からは冷たい
雨に見舞われたのですが、とても美味しく心身ともに温たまりました。夕方から
集まった人たちも新しい材料を入れて頂きます。一同、お礼を申しあげあげます。
 テントには宅急便などもふくめて差し入れがあります。正直いってこれはテン
トを張ったときは想像もしていなかったことですが、本当に感謝しています。テ
ントに集うメンバーには励ましになっています。
 高知の牧師さんがテントに来ました。福島の子供たちの避難活動をフォローし
ているとの事ですが、山形からの帰りに立ち寄ったとのことです。ボランティア
活動などをしている方がテントに寄られるのが多くなっていますが、脱原発運動
の広がりと共にテントも全国的になってきているのでしよう。群馬在住のシンガ
ーソングライターの方が立ち寄られ、郡山の武藤さんの発言に心打たれて新しい
歌を創ったとのことでした。年末年始のどこかでテント前コンサートで披露して
いただけるという話です。楽しみが増えました。
 週末にはいろいろの行動が予定されています。12月10日には日比谷野音『1000
万人署名』のグループの集会とデモがあります。(13:30~)
11日には11・11-12・11実行委員会による「全国から電力会社・経産省を包囲し
よう!再稼働反対12月11日集会」もあります。(日比谷公園中幸門13時集合、14
時デモ出発)。(M・O)
 
  今日は風邪気味のため、一日中家にいた。メールを見ると、原子力協定の参院
採択の切迫性を伝えている。夕刊を見ると、東電は汚染水の海洋投棄を計画し
ているという。当然漁民達は大反対している。汚染水を海洋投棄し、放射能を世
界に拡大しながら原発輸出を推進しようというのだ。本当にこの国の倫理はどう
なっているのだろう。
  神奈川の人達から、12/15(木)14:00~16:00にテントひろばで、早苗ネネ
(ジュン&ネネ)・菅沼みどり・カラーバリーエーションを迎えて、脱原発、被災
者の避難・転地・補償を求める歌のイベントを行うことにしたと連絡あり。休ん
でいる暇はない。 (Y・T)
 
 
★3.メルマガ読者から講演会・集会などのお知らせ2つ
 
    イ.泊3号機運転再開差し止め訴訟を見学しよう!!
    12月14日(水) 午後1時30分から
    泊三号機運転再開差し止め訴訟裁判第一回口頭弁論
    札幌地裁8階(札幌市中央区大通西11)
    泊三号機運転再開差し止め訴訟を、誰でも見学出来ます。
        見学しに来てくれるだけで力になります。
        来れる方は是非お願いします。
 
    同じ日に講演会あります。
    12月14日 (水)午後6時半  札幌かでる2.7 「730研修室」
     「ストレステストは安全性は担保されない」
    小山英之さん(美浜・大飯原発に反対する大阪の会)
    その後、ディスカッションします。
 
  ロ.ーいま、子どもたちを守るために、ママ・パパ達ができることー
    12月17日(土)14時~16時30分
    場 所 女性就業支援センター4階ホール
                (JR田町駅、都営三田駅徒歩3分)
    講演者 野呂美加氏
    参加費 1000円
    定 員 先着順 250人
    申し込み ファックス:03-3452-2028
         minatokumamapapa@yahoo.co.jp
        〈お名前・参加人数・連絡先メールアドレス/携帯番号〉
    主 催 港区ワーキングママ・パパの会
    後 援 子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク
 
 
★4.新聞・雑誌から
 
   除染も「原子力ムラ」の利益…「後始末」巨額のビジネスに
   大手ゼネコン、モデル事業仕切る 建屋建設のトップ3横すべり
   技術確立まだ、独占に疑問
 
◯ その「復興」の早さに驚く。被災地ではない。原子力ムラである。福島原発
事故後の除染モデル事業は独立行政法人・日本原子力研究開発機構(原子力機構)
が担うが、同機構が再委託する三つの共同企業体(JV)の幹事会社が原発建設
の受注でトップ3を占める大手ゼネコンであることが分かった。そこには原発を
造ることで稼ぎ、壊れても稼ぐという「モラルなき構図」が浮かび上がる。
 除染モデル事業は、警戒区域や計画的避難区域にある福島県内の十二市町村で、
各一~二カ所ずつ実施される。内閣府から事業を受託した原子力機構が大手ゼネ
コンの大成建設と鹿島、大林組が各幹事会社のJVに再委託した。国からの約百
十九億円の委託費に対し、同機構からJVへの発注総額は約七十二億円。”ピン
ハネ”批判が起きた。(略)
 
◯ 三JVには計二十五社が参加。モデル事業後の本格的な”除染ビジネス”に
は巨額が投じられるとみられ、「モデル事業はその唾付け」と言い切る業界関係
者もいる。(略)
 元日本原子力研究所研究員で技術評論家の桜井淳氏は「除染はゼネコンにしか
できない仕事ではない。作業をするのは下請けや孫請けで、ゼネコンはマージン
が狙い。被ばくリスクの考慮から、通常より三割は高額になるなど”うまみ”の
ある仕事だ。原子力機構やゼネコン各社は原発建設を推進してきた。今回の事故
についても責任の一端はあるはずなのに、恥ずかしくないのか。除染でも原子力
ムラの中でカネを回すという仕組みが、何ら変わっていない」。
 東京農工大の瀬戸昌之名誉教授(環境科学)は「取り除いた汚染土壌は行き先
がなく、積んでおくだけなので解決にはならない。高線量地域は居住をあきらめ、
そこに遮蔽型の置き場をつくるしかないではないか」と提言した。(略)
 原子炉建屋での実績が、そのままモデル事業の受注にも反映された形だ。(略)
資料によると、五十七基の原子炉や建屋を含む総建設費は約十三兆円に上る。(略)
 除染事業の受注に期待を寄せていた福島県内の建設業者の一人は「(ゼネコン
は)下請けも県外の系列会社を連れてくるだろうから、地元に落ちる金は少ない。
そもそも除染は人海戦術が柱で、高度な技術はそれほど必要ない。ゼネコンにや
らせる理由はまったく見当たらない」と憤る。除染モデル事業を委託された原子
力機構は、事故隠しを重ねた旧動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の流れをくみ、
政策仕分けで見直しを指摘された高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)
を運営する。その原子力機構と、原発建設に携わるスーパーゼネコンが事故の後
始末を再び仕切る構図が浮かぶ。(略)
 定期的に福島入りし、住民とともに除染活動を続けている京都精華大の山田国
広教授(環境学)は「住民にとり、一番大事なのは放射線量を下げること。それ
ができるならゼネコンでも何でも構わない」としつつ、「現段階でゼネコンが効
果的に除染をやれるとは思えない。恣意的に仕事を回し、利権を与えているよう
に見える」と話す。「除染方法は徐々に改善しながら進めていくしかない。地域
ごとに状況は違う。臨機応変に対応するには、現地を知っている市町村に任せる
ことが最適ではないのか」(2011.12.08東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
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