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たんぽぽ舎です。【TMM:No1329】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その314 ◆
        4つの情報をお知らせします(1月29日)
 
  1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
  残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、
  全原発停止へあと一歩
 
 
★1.東電の電気料金値上げなどとんでもない。大反対!! 
   電気料金の実態は真黒けの「黒塗り」 そのデタラメぶりを問う
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
★2.経産省前テントひろばと枝野事務所の反応
   意外にも? あまりいい加減な対応ではなく、一応話はできました
                           横浜市 西谷秀明
                              中井 風子
★3.1月26日スペースたんぽぽ佐藤幸子さん講演会
   『自然農から考える原発問題』報告 
 ◇杉嶋 拓衛
 ◇橘 優子
★4.メルマガ読者からの投稿、2つ
 ◇3.11郡山集会に参加すするかどうかは「個人の判断」に
                           鎌倉市 木本 希
 ◇昨日のデモ、高齢者が多いが大いにけっこうなことと思う
                          小諸市 小林はるよ
 
 
 
★1.東電の電気料金値上げなどとんでもない。大反対!! 
   電気料金の実態は真黒けの「黒塗り」 そのデタラメぶりを問う
 
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
 
 
 ◇値上げの本当のわけ
 
 原発が止まったために、その分、火力発電の燃料代がかかるというのだが、
それは理屈としてもおかしい。
 もともと原発の電力供給力はフルパワーで全電力需要の4割程度、実質的に
は春先など半分ちかくは定期検査をしているから、2割程度になる。今回の震
災のために火力で全電力をまかなうとしても、追加すべき発電量は1000万
キロワットもない。原発の燃料だって年間2000億円はかかる。最近は稼働
していない原発が多いからもっと少ないが、計算上はそのくらいは燃料費とし
てかかる。
 核燃料は製造や輸送に長時間かかるので、既に数年先まで発注されている。
すなわち使うあてのなくなった燃料がかなりの量あり、その分の支払いも迫っ
ているというわけだ。これらも当然ながら費用に含まれる。火力のたき増しだ
けが費用では無い。
 ちなみに既に取得して核燃料サイクルにある燃料は「加工中等核燃料」とい
うが、その金額は実に7300億円にも達している。もはや使うあての無い核
燃料が7300億円分も余っているが、核物質防護上、簡単に売却するわけに
もいかない。もちろん国内全部で余っているので他電力にも売れない。
 リードタイムの長い核燃料は、そのまま電力にとっては巨額の負担を強いる
「爆弾」だったのだ。
 
 ◇原発を冷やすために原発が要る?
  -推定85万kwもの電力が原発冷却用に消費されている
 
 さらに、とんでもない費用がある。それは原発の冷却用電力だ。
 柏崎刈羽が1機動いているので、まだ柏崎刈羽は「発電所」であることがで
きるが、福島第一と第二はもはや「発電所」ではなく「受電所」である。
 燃料を冷やすための電力は東京電力管内の発電所から送られる。通常ならば
止まっている原発の冷却と定期検査に必要な電力が送られていたのだが、今回
はそれに加えて福島第一の破壊された原子炉の冷却や周辺の作業用電力などが
加わった。その収支報告は、まだ見たことが無い。
 柏崎刈羽の最後の一機が止まれば、柏崎刈羽も同じ立場になり、東電は原発
を冷やすために推定85万キロワットもの電力を火力などから送らざるを得な
くなる。つまり私たちの節電は原発の冷却用電力に消えてしまったというわけ
だ。
 これら費用もまた、料金値上げで追加請求されることになるようだ。使う当
てもなくなった原発の、補修費用も莫大に支出しようとしている。最低限危険
を回避するためならば、使用済燃料プールに入っている燃料を冷やし続ければ
良い。それ以外は全て取りやめれば費用はかなり節約できるが、多分間違いな
く東電は再起動を前提とした補修などに莫大な費用を費やしている。配管の交
換、弁の取替、様々な補修工事は全て被曝労働でもある。さらに津波対策の巨
大防潮堤や設備の耐震性強化、過酷事故対策の追加費用に数千億円をかけるつ
もりだろう。全て1ワットも電気を生まなくなった無駄な原発のために、であ
る。
 福島第一の原発震災にかかる損害賠償額は値上げ対象にならないだろうが、
それも表向きの話で、料金収支明細書さえ出さない東電の言うことなど到底信
用できない。
 
 ◇得意の「経営努力」とやらはどうしたのか?
  -反対の多いMOX燃料で750億円も浪費
 
 プルトニウムを混ぜた「MOX燃料」。価格は通常のウラン燃料の数倍にな
ると見られている。仮に5倍としたら、1体あたり1億円以上も高い。それを
110万キロワット原発に三分の一炉心分も入れると、それだけで250億円
も余分にかかる。
 それを3機行えば合計750億円は余計にかかる計算となる。ところがプル
トニウム燃料は性能が劣る。最近の高性能ウラン燃料は、濃縮度を上げてウラ
ン235の濃度を高くすることで最大5サイクルもの間炉内に入れることが出
来るようになっている。
 ところがプルトニウム燃料は、ウラン混合しているために安全性に問題があ
り、3サイクルしか入れることが出来ない。これだけで性能は5分の3、価格
は5倍で能力が4割引などと、常識では考えられない買い物を電力はしてい
る。すなわち「プルサーマル計画」というのは性能を落としたうえ危険なプル
トニウム燃料を高額に買っているわけだ。こんなものは社会常識では「詐欺」
である。
 その無駄遣いを東電は「経営努力で吸収する」とこれまで言ってきた。なら
ば火力のたき増しにかかる費用もその理屈から言えば当然「経営努力で吸収」
すべきだろう。とてもそんな巨額の費用はまかなえないというのならば、出来
る企業に発電設備を売却すべきだ。
 電力会社は公共企業体だ。法的に供給を義務づけられている。その反面、圧
倒的な独占を認められてきた。だから電力料金は「限りなく透明に近いブ
ルー」でなければならないのに、実態は真っ黒けの「黒塗り」だった。プルト
ニウムの価格もMOX燃料体の価格も原発ごとの収支パランスシートも何一つ
情報は開示されず、単なる風評としての「原発が止まると電気が足りなくな
る」キャンペーンを展開していたのだ。
 
 以後の予測
 高浜3号運転停止は2月20日
 柏崎刈羽6号運転停止は4月8日
 泊3号運転停止は4月下旬・・・脱原発社会完成
 ・・・しかし先行きは不透明
 
 
★2.経産省前テントひろばと枝野事務所の反応
   意外にも? あまりいい加減な対応ではなく、一応話はできました
 
西谷です。
 
 昨日1/27、「テントひろば撤去」に対する抗議行動へ行ってきました。
 参加署名だけでも750人位と発表していたので、実際は800~900人
位は参加していたかも知れません。
 
 「経産省前テントひろば」は撤去されませんでした。理由のひとつは、撤去
に抗議する人のあまりの多さに経産省も近寄れなかったということだと思いま
す。経産省に行く前に、経産省と枝野事務所にも抗議のFAXと電話を入れま
したが次のような回答が印象に残りました。
 
●経産省厚生企画室(私に聞き間違えがあったらすみません)
「昨年9月にテントひろばから敷地の使用許可申請があったが、国有財産管
理?と特定の団体には許可出来ないという、行政の立場から不許可にした。そ
れに対してテントひろばから不服申請が出た。現在、行政不服審査法に則って
経産省会計課が審査中」
●枝野事務所の部下の人より、意外にも
「枝野は、日本のような地震の多い国では、原発がない状態でも電力を賄える
のが理想的だと言っている」
 
いずれも、あまりいい加減な対応ではなく、一応話はできました。私からは、
 
●経産省には、「危険な原発を再稼働しようとするから、テント村のようなひ
ろばをつくるようになった。経産省のやるべきことは、テントを撤去すること
ではなく原発を止めること」
●枝野事務所には「そのように考えているのであったら、紛らわしい言い方を
しないでストレートに真意を庶民に伝えるようにすること」を要望しておきま
した。
 
電話の感触でも、向こうも慎重になっていて、昨日は強行な行動しないという
印象は受けました。
 
昨日のテント村の動画も貼り付けておきます。
http://www.ustream.tv/recorded/20033948
 
みなさんもFAX、電話をしてみて下さい。もう一度、抗議先を転載しておき
ます。
 
【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報   (FAX)03-3501-6942
 
【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249   (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125 (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp
 
以上です。
 
 
★3.1月26日スペースたんぽぽ佐藤幸子さん講演会
   『自然農から考える原発問題』報告 
 
 ◇杉嶋 拓衛
 
 1月26日(木曜)18時半からスペースたんぽぽにて30年前福島県川俣
町の農家に嫁いだ時から佐藤幸子さんの農業は始まった。一年だけ勤め人を経
験しその後は農業に。農協が勧めない養鶏業(かえってビジネスチャンスだっ
た)を始め45羽だった鶏は、猫や犬の襲撃を乗り越え最大1000羽へ。同
時に田んぼや畑も試行錯誤の末に自然農業へと傾倒していく。
 
 多くの失敗を乗り越えこれから豊かな生活を迎えるという時に起きた311
東日本大震災と福島第一原発事故。子供たちに安全な野菜を食べさせていた大
事な自然農業も原発事故は全てを奪った。自然農法の思想は生き物を大事にす
る農業。作物と雑草や害虫など区分けせず無農薬はもちろん自然の力を最大限
引き出す農業は、不自然なコンクリと自然を乱開発して放射能を撒き散らす原
発とは相性が悪い。
 
 佐藤家の方針は教育費に金を使わないそうです。教育は義務教育で十分で、
それで足りなければ高校に行き、更に大学や大学院と出来が悪ければ行くしか
ないという話は面白かった。日本を牛耳る高学歴の権威のお歴々に聞かせたい
言葉だった。大学で何勉強すると原発を動かす頭が出来上がるんだろうか。丁
度今問題になっている経産省テント村で攻防になっている原発の再稼働問題で
も推進側は学歴自慢の大馬鹿野郎ばかりで、誰も原発はもうこの社会に必要無
いと内部で言い出す者がいない。
 
 佐藤さんは30年間も農業をやっていても子供の生命優先と山形へ避難し
た。でも福島では何代も農家を続けていて簡単に土地を手放せない人が多くい
ると訴えていた。ただ逃げれば済むという単純な問題ではないのが、福島の子
供たちがいまだに避難しきれていない現状を生み出している。とても考えさせ
られるテーマの講演会だった。
 
 
 ◇橘 優子
 
 佐藤幸子さん講演会『自然農から考える原発問題』が楽しかったというお声
を、翌27日の経産省前テントの退去命令に抗議する集会に集まった数人の方
からいただきました。「ネットの映像を見ると怖い人だと思っていたけど、こ
んなに楽しいお話がきけるなんて」と言う会場での発言もあったくらい。佐藤
さんの前向きな生き方、自然な生き方が阿武隈山地の山村での自然農を成功さ
せたのだと納得。
 自らも避難を余儀なくされても尚避難先で被災者受け入れに取り組むという
放射能被害に立ち向かう姿勢にも心が弾むような前向きさがあって、旧友の話
を聞いているような和やかな講座でした。広島からたんぽぽ舎に直行した佐藤
さんは、講演会の後原発いらない福島の女たちどうし、椎名千恵子さんと神保
町の銭湯で体をあたためてから、経産省前テントに帰還していきました。講演
に先立ち上映した「子どもたちを放射能から守れ」は、賞もとっている感動的
な作品で、たんぽぽ舎でも2000円で販売中。是非ご覧ください。半額は
「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」へのカンパとなります。
 
 
★4.メルマガ読者からの投稿、2つ
 
 ◇3.11郡山集会に参加すするかどうかは「個人の判断」に
 
                           鎌倉市 木本 希
 
 いつも貴重な情報を有り難うございます。そして長年の反原発活動に敬意を
表しています。
 
 地震と原発事故情報その302の中にありました、3月10、11日の郡山
ツアーに関連してメール受信者の方との意見交換を拝見しました。私なりの意
見を僭越ながら述べさせて頂きます。
 
 私は、郡山での集会に参加するかしないかは、個人の判断に委ねるしかない
と思います。もちろん子連れでの参加を考えている場合は、きちんと子供の意
思を確認するべきだと思いますが。答えは一つではありません。放射線の数値
においては、同じ数値でも人によって捉え方は様々であろうと思いますし、反
原発活動も様々なアプローチの仕方があると思います。大事なのは、互いの意
見を尊重した上で自分の意見を述べる、ということなのではないかと思いま
す。
 
 原発と放射能、本当に恐ろしいものです。どう対応するべきなのか、みんな
迷っています。いくら考えても答えが出ません。だからこそ、今まで多くの人
達が原発と云うものに反対してきたんだと思います。そして、これからも反対
していかなければいけないのだと思います。
 
 
 ◇昨日のデモ、高齢者が多いが大いにけっこうなことと思う
 
                          小諸市 小林はるよ
 
 たんぽぽ舎様
 
 さっそく掲載していただいて、ありがとうございました。S区のYさんみた
いな書き方になるのかと思っていたら実名が出てちょっと驚きましたが、かま
いません。名前が出たって、私は年金生活者、何も怖いものなんか、ありませ
んから。
 
 昨今のデモ、高齢者の姿が多いですが、私は大いにけっこうなことと思って
います。高齢者ほど今の事態への責任がありますし、高齢者には警察も手が出
しにくい(だろう)し、毎日が日曜日、暇はある、デモ参加は呆け防止と適度
な運動に最適、挑発にカッカするほどの血の気はなし、右翼に「死に損な
い!」なんて言われてもどこ吹く風、高齢者こそ、デモの適任者と思っていま
す。デモのご準備、ごくろうさまです。よろしく、お願いします。
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1328】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その313 ◆
          3つの情報をお知らせします(1月28日)
 
  ★1.柏崎刈羽原発5号機は「トラブル停止」だった
     2ヶ月弱も早く停止した「真相」
     最重要な制御棒駆動機構のトラブル
     東電の電力供給に支障は全くない
                    たんぽぽ舎 山崎久隆
  ★2.テント日誌より2つ
   2-1<テント日誌 1/26(木)>
     命よ叫べ! 闘いの輪が一気に燃え広がる!
     ― 経産省前テントひろば 138日目―
   2-2<テント日誌 1/27(金)>
     フクシマーテントー全国ー全世界 命よ叫べ
     緊急大抗議集会に750名の熱気!経産省は登場もできず
     ― 経産省前テントひろば 139日目 ―
  ★3.メールマガジン読者からのお便り
     一人でも多くの人々に原発を無くすことの意味を理解してほしい、
     関心を持ってほしい       横浜のS.Yより
 
 
★1.柏崎刈羽原発5号機は重大な「トラブル停止」だった
   2ヶ月弱も早く停止した「真相」
   最重要な制御棒駆動機構のトラブル
   東電の電力供給に支障は全くない
                   たんぽぽ舎 山崎久隆
 
 東電は1月25日に突然「柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査開始について」という
プレスリリースを出し、5号機を止めると発表した。そして25日運転を停止した。
 あれ?と思った。なぜならば、前回定検終了は2010年2月18日であり、本来ならば13ヶ
月運転、すなわち3月17日まで動かせるはずだから。一月以上も早い停止は、何かあったに
違いないと思った。
 調べてみたらすぐに分かった。なんと、制御棒駆動機構のトラブルだった。
 1月20日のプレスリリースに「5号機 定例の動作確認試験における制御棒1本の動作
不良について」という記事がある。週に一度の制御棒全185本の駆動試験中に制御棒の1本
が15センチ(1ノッチ)挿入しようとしたところ168センチ(11ノッチ)入ってしまった。
つまり制御不能になった。
 そこで、この制御棒を全挿入した状態で固定したが、そのため出力が低下し、出力103万
キロワットの原発になっている。このままでは安定的に運転できそうも無いため停止するこ
とにして、25日にプレス発表をしたのだろう。
 この種の制御棒駆動系のトラブルは、原子炉臨界事故を起こす原因にもなっている。根本
的な解決はできず、駆動試験の際に見つかると、一杯まで挿入してロックするほかには対策
は無い。
 制御棒は原子炉停止の最重要装置であり、それが185本の中の1本であったとしても、
放置したままの運転など到底許されることでは無い。
 
 電力供給に支障があるのか-全くない
 
 東電は冬ピークを約5400万キロワット程度としているようだ。その内訳では、原発が
柏崎刈羽の5、6号機で250万キロワットを見込んでいた。3月17日頃まで5号機が動いて
いれば、おおむね冬ピークは終わるだろうから、その後に定期検査入りをしても何ら支障は
無いはずだった。しかし、まだこれからピークが来る可能性がある時期に止めたということ
は、このトラブルがそれだけ深刻だからだ。ちなみにこれまでの冬ピークは1月20日の午後
5時台で、4966万キロワットだった。
 このため、供給体制に修正が必要になった。おそらくはJパワーの磯子火力(石炭)だ。
昨年11月に爆発炎上し休止していたが23日までに系統復帰し、2基合計で120万キロワット
を供給できることになった。収支はぴったり合う。
 さて、ドタバタ東電の原発はついに最後の一機、柏崎刈羽原発6号機のみ。
これが止まるのは予想では4月8日。この時期は電力需要としては最低に下がる時期だ。
他の火力も休止点検に入るだろう。ますます停電の心配など無い。
 ところがこの4月から大幅な電力値上げを東電は予定しているという。(以下、次号で詳細批判)
 
 
★テント日誌より2つ
 2-1<テント日誌 1/26(木)>
    命よ叫べ! 闘いの輪が一気に燃え広がる!
    ― 経産省前テントひろば 138日目―
 
1月26日(木) 晴れ。
 今日は続々とテントに人々が集まってくる。24日の件があまねく知れ渡っているからだ
ろう。
 東京新聞を手にしている人が多い。中には東京新聞を見て始めてテントに来た、という人
もいる。東京新聞は「こちら特報部」で見開き2ページにわたって取り上げている。テント
ひろばの常連、88歳の益永さんや、椎名さん、上関の岡本君の話も出てくる。
 白河市の市会議員をされてる方が、夫妻で来訪され、白河の情況を椎名さんと話される。
若い人達の間で、もう我慢ならないという気持ちが高まっており、行動への気運が盛り上
がっているとのことであった。
 午後5時半から別館の保安院前で、国際的原発推進機関というべきIAEAミッションに
よるストレステストのお墨付き→再稼働という動きに対する抗議行動が寒空の下行われる。
この中で、今回のテント撤去命令が再稼働に向けて1月18日のストレステスト意見聴取会・
23~30日のIAEAミッションと全くもって一体的なものであることが明らかとなる。 
 明日27日、撤去命令に抗議し、撤回を求めてテント前に立つことは、同時に再稼働に
反対して立ちはだかるということでもあろう。
 テントひろばには、福島の女たちをはじめ、沢山の人々の命が宿っているのだ。
今、その命は一斉に叫びを上げようとしている。(Y・T)
 
Avaazが簡単に枝野経産相に抗議できる署名を立ち上げてくれました。
 
 福島の母たちと立ち上がる24時間
http://www.avaaz.org/jp/save_the_fukushima_children_1/?slideshow
 
 Avaazは昨年12月7日に「福島の子どもたちを守ろう」の署名を持ってテントひろばに
来てくださり、第二テントで「とつきとおか」の椎名さんと私が話をしました。その折、
「テントが撤去され、とつきとおかが排除されるようなことがあれば力になる」と言って
くださっていました。
 今、事務局長イアンさんが来日しており、昨年末テントひろばを中継で盛り上げてくれた
Occupy連絡会の稲場さんや松元さんが調整してくださり、署名が実現しました。
 「原発いらない全国の女たち」でテントに座り込んだグリーン・アクションのアイリーン
さんも動いてくださいました。
 イアンさんは、明日、松元さんとテントにいらっしゃるそうです。「原発いらない福島の
女たち」も椎名さんのほか、黒田さん、地脇さん、森園さんも駆けつけてくれます!
 玄海原発プルサーマル裁判の会の方も経産相に抗議文を送ってくれています。
昨日、経産省側との会談に同行しましたが、福島からの抗議電話も来ていると言っていまし
た。
 プレスリリースですが、今、ブログに出ている英語版は松元さんが作成してくださいまし
た。また、テント参加者の海さんが「福島のお母さん」を強調した英語版を作ってくれて
います。そのうち出回るかもしれません。
今までテントに関わった全ての人が応援し、駆けずりまわってくださっています。
その様子がよくわかります。感謝でいっぱいです。
ぜひみなさん、27日はテントひろばで会いましょう!!(ひまわり)
 
●先日、脱原発世界会議で来日され、テントにも来られた韓国の反核団体「エネルギー
正義行動」の事務局の方が、今回のテント撤去命令に対する抗議メールを枝野経産相に
送られたそうです。
 
 
 2-2<テント日誌 1/27(金)>
    フクシマーテントー全国ー全世界 命よ叫べ
    緊急大抗議集会に750名の熱気!経産省は登場もできず
    ― 経産省前テントひろば 139日目 ―
 
1月27日(金) 快晴。
今日、27日はテントにとって重大な日である。
早くから人々は集まり始め、昼過ぎにはもうテントの前には多くの人が座り込んでいる。
 誰もが、”午後5時”を意識している。けれども悲壮感など全くなく、しなやかに、あたり
まえに、今日の行動をやり抜く気持ちでいる。
 午後1時から近くの弁護士会館で記者会見が行われる。テントから淵上・正清両氏、椎名
さん、福島から急遽駆けつけた女性3人、そしてたんぽぽ舎が出席。会場はメディア各記者
や、傍聴人等、40名程度で熱気に満ちる。
 福島の女性達は「本当のことを書いて!本当のことを報道して!」と記者達に訴える。
問われているのは、メディアの、各記者の、姿勢それ自身なのだ。
 テントの前は2時を過ぎるともう大きな人だかりができ、4時を待ちきれないで集会(
前段集会?)が始まる。様々な報告があり、歌があり、楽器演奏があり、・・・。
 4時丁度に集会が始まる。参加者(受付で記帳された方)は4時で430名→5時590
名→5時半700名有余→集会終わり頃750名、集会後も記帳は続き、それから駆けつけ
た人も多く、800名を超える程に達する。
 淵上代表、とつきとおかの世話人・椎名さんのアピールの後、たくさんの方々が反=脱原
発、再稼働阻止、東電と国の責任・賠償追及、放射能から子ども達を守れ、テントの意義、
テントを守れ、等々と訴える。
 原発いらない福島の女たち・全国の女たち、反原発弁護団全国連絡会、テント弁護団、
双葉町から避難されている女性、浪江町の被災牧場主、六ヶ所村で活動されている女性、
ジャーナリスト、たんぽぽ舎、福島緊急会議、東電前アクション、東京occupy運動、
反原発民衆法廷、市民法廷、中学生、テントひろばの座り込みやハンストの常連である80
代の男性と女性・・・。
 とりわけ福島の人々のアピールは、原発被災の残酷さ、東電の非人間性、今も続く苦しみ
と放射能の恐怖を明るみにし、その中で生き証人として生き、闘っていく決意に魂を突き動
かされる思いをさせられる。そして闘いへの意志を新たに掻きたてられる。まさに「命よ叫
べ」というものであった。
 5時丁度に経産省に向かってコール。熱気は最高潮に。集会は、途中で「会津磐梯山」の
唄や替え歌「経産省の人」を挟みながら、6時まで緩むことなく続けられた。開始時は明る
かったあたりは、もう夜の闇に包まれて・・・。
 集会の模様はニコニコ動画で実況中継されていたそうだが、その視聴者は1万名に達して
いたそうである。
 終了後もテント前は熱気冷めやらず、話したり、歌ったり、踊ったりといつまでも続く。
 この日、経産省は全く姿を現さなかった。いつものように、5時には警官の護衛の下、
通告に来るかと予想されたが、大人数の熱気に気圧されたか影も形もなかった。
 聞くところによれば、経産省はこの日、4時過ぎには入り口をシャットアウトし、
「乱入を恐れて」内張よろしく、内部の警備を普段の7倍にする対応をしていたそうである。経産省は自らの蒔いた種に恐れ、人々の怒りと抗議の反響の大きさに恐れているのだ。
 尚、この日の昼の時点で、枝野経産相・経産省には、8000通の抗議メールが殺到して
いたとのことである。さらに抗議の電話・メール・FAXを!
 枝野経産相はテントひろばとの話し合いに応じよ!(Y・T)
 
 
★3.メールマガジン読者からのお便り
 
  一人でも多くの人々に原発を無くすことの意味を理解してほしい、
  関心を持ってほしい       横浜のS.Yより
 
 たんぽぽ舎様、いつも貴重な情報ありがとうございます。 毎日、たんぽぽ舎メルマガ、
東京新聞、インターネット情報をかかさず見ております。27日も体調が良ければテント
広場へ駆けつけるつもりでいます。震災があってからというもの心休まる日がありません。
家事労働、原発についての情報集め、デモや講演会などの活動、地震への備え等、一日24
時間ではとても足りません。
 しかし皆さんも同じ大変な思いをして活動していると思うと弱音は吐けませんね!
 この国はいったい何処へ向かおうとしているのでしょう?長年嘘をつき通し、都合の悪い
事実を隠蔽し、事故が起きて放射能をばらまいておきながら、国民がデモをすれば逮捕し、
交流の場を作れば無くそうとする。これが民主主義国家といえるのでしょうか? エセ民主
主義ではありませんか!
 六ケ所村再処理工場や大飯原発再稼働問題、原発輸出、テント広場撤去命令といい、
この国のやり方には絶望するばかりです。最近誰かが言っていました。本当の敵は原子力
ムラの人間ではなく原子力産業に無関心の人々であると。ひとりでも多くの人々に原発を
無くすことの意味を理解して欲しい!関心を持って欲しい!いろんな人に脱原発の波を
広げる為に何をしたらいいか、常に考えていますが、何かお薦めのアクションがござい
ましたら是非教えて下さい!
 これからも自分に何が出来るか考えつつ、行動に移して行きたいと思います。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1327】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その312 ◆
        3つの情報をお知らせします(1月28日)
 
  1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
  残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、
  全原発停止へあと一歩
 
 
★1.経産省前テント撤去命令に対する抗議の声が続々と・・・
 ◇テントを守り抜く決意を新たにしました-1.27集会に参加して
                   さよなら原発みなと 山田 知恵子
 ◇魔性の原発に恋いしてしまった方々、恋は盲目って
                   、、、そろそろ冷めてほしい
                      横浜市金沢区 松岡 チカヨ
 ◇「お前たちが全員責任をとって辞職するなら、
   テントを撤去してもかまわない」と反論を!
                            茨城 合田寅彦
★2.テント日誌より、2つ
 ◇<テント日誌 1/24(火)>
    緊張と怒りと燃え上がる闘いへの意志
      ―― 経産省前テントひろば 136日目 ――
 ◇<テント日誌 1・25(水)>
   IAEA団の来日と「テント撤去命令」と・・・ 
   再稼働阻止へ闘いはいよいよ正念場に
      ―― 経産省前テントひろば 137日目 ――
★3.メルマガ読者から講演会・デモのご案内、1つ
 ◇1.29原発いらない浜松デモ
  1月29日日曜 13時30分集合 集合場所 浜松市 東ふれあい公園
 
 
 
★1.経産省前テント撤去命令に対する抗議の声が続々と・・・
 
 ◇テントを守り抜く決意を新たにしました-1.27集会に参加して
 
                   さよなら原発みなと 山田 知恵子
 
 枝野経産相のテント退去命令に抗議する集会が27日、16時からテント前
で開かれ、約700人の市民がぞくぞくと詰めかけ道路を埋め尽くしました。
 ここで、「テントを守り抜くという決意を新たにしました。」
 27日午後1時、中国電力島根原発2号機が定期点検のために停止し、これ
で、全国54基の原発のうち、動いているのは3基だけとなりました。
 枝野経産相自身が「原発ゼロでも今年の夏は乗り切れる」と27日記者会見
で述べました。このことから昨年夏の計画停電など、「原発がないと電気がた
りなくなる」と国民を騙すために大々的に行われた宣伝だということがわかり
ます。
 そんな中で、東電は「原発の再稼働と家庭部門の値上げで黒字化」をする発
表し、三井住友銀行は原発の再稼働を条件に東電に融資するとしています。
 なんとしても、再稼働を止めるためにもテントを守り抜きましょう!
 
 
 ◇魔性の原発に恋いしてしまった方々、恋は盲目って
                   、、、そろそろ冷めてほしい
 
                      横浜市金沢区 松岡 チカヨ
 
 26日、大臣官房厚生企画の前川様にテント退去命令撤回申し入れの為電話
でお話させて頂きました。
 理由を伺うと、「不法占拠と無許可で火器を使用し危険であること。」申請
書を提出すれば、許可されるのか、には「あの場所は火器使用禁止区域」と。
この寒さの中なので、特別の配慮は頂けないか、「テントの人達は直ちに原発
廃止を言っている。国策で進めてきた事だから、よくかんがえ、検討する必要
がある、国策である事知っているでしょ。それから、私は審議官などと言う偉
い者ではありません。情報が間違って伝わっています。」問題は火器ではな
く、国策で進めてきたものに、反対する意見を封じたい。それが本音と受け止
めました。テントには全国から原発いらないの声が沢山届いています.暖房の
ことよいお知恵頂きたい、テント退去どちらも人間的配慮で撤回して下さい。
審議官にも宜しくお伝え下さい。「分かりました。」電話終了。
 ダボス会議で俳優の渡辺謙さんが原発について発言した。全うな人間の当た
り前の考え。それが妙に感心してしまう事に、可笑しなへんな社会を感じ怖
い。
 テントで声を上げないと、テントの存在が重要。
 「福島の教訓を生かし最高技術の原発を輸出する」総理、総理、総理、冗談
も程ほどに、事故を起こした「今も継続中」国の総理の言葉とは信じ難い。人
間にはエラーがある。いま最強のPCウィルス スタックネットとやらで攻撃
されても大丈夫と言えるのでしょうか。無責任男と申し上げたい。
 「 原発さえなかったら、原発が憎い。」絶望して命を絶った福島の方の悲
痛な声。全国から世界から原発いらないの声は日ごとに大きく聞こえてくる。
テントに集まる人は権力もなく、又政治家でもない。がそこに多くの人の思い
が寄せられ表現の場となっている。少数の意見で維持されているのではない。
吹けば飛ぶようなテントが大きな役目を担っている。「怪奇現象?」それを権
力をもって封じるのは民主国家とは思えない。凍てつくテントに誰が好んで泊
まりたいだろうか。万やむを得ずの行動です。高齢者は間もなく消えるでしょ
う。がこんな危険な原発、何万年も管理しなければならない廃棄物を子孫に置
いていけないとやさしい爺ばばは頑張っている。IAEAをバックに再稼働の
気配。巨大地震の切迫している情報の中、再稼働はあり得ない。
 魔性の原発に恋いしてしまった方々、恋は盲目って、、、、、そろそろ冷め
てほしい。
 
 
 ◇「お前たちが全員責任をとって辞職するなら、
   テントを撤去してもかまわない」と反論を!
 
                            茨城 合田寅彦
 
 たんぽぽ舎御中
 留守にしていて、このメールを今日開き、「テント撤去勧告」を知りまし
た。「火気に関して管理上の危険が存在する」だと!? 「原発に関して管理
上の危険が存在する」と長年指摘されていながら、それを怠ってきた経産省の
責任はどうしたのだ。「お前たちが全員責任をとって辞職するなら、テントを
撤去してもかまわない」と反論してほしいものだ。
 
 
★2.テント日誌より、2つ
 
 ◇<テント日誌 1/24(火)>
    緊張と怒りと燃え上がる闘いへの意志
      ―― 経産省前テントひろば 136日目 ――
 
 1月24日(火) 晴れ後曇り
 
 久し振りに青空が見えた。テントの前は昨夜の雪が凍り付いている。例の鎖
の下の踏み石がわりブロックも凍り付いて滑る。取りあえず氷をとかし、裏返
して安定させる。テント前は経産省職員とテントメンバーで雪かき。
 ちょっと長閑な光景に見入っていると、メディア関係の人達がテントに入っ
てくる。それも次から次へと続々と、である。フリーランス、毎日、東京新
聞、朝日・・・。
 
 今日、経産省で枝野経産相の定例記者会見があり、彼は自らテントを話題に
して、テントの自主撤去を強く求める、それを文書でもって通告すると言明し
たそうである。理由はテントは不法占拠で、また火気使用で防火管理上の危険
がある、というこだそうだ。
 記者からは、自主撤去しない場合、強制撤去に踏み切るのか、その場合先日
のストレステスト意見聴取会の事態といい、現在の脱原発世論の高まりとい
い、世論やメディアのリアクションが予測されるがそれでも踏み切るのか、と
いった質問が相次いだそうである。
 枝野経産相はそれには答えず、ともかく文書で自主撤去の通告をなす、と答
えたそうであった。
 
 記者からの取材に、政府が再稼働をしないこと・脱原発に向かうことを明確
に表明し、福島への避難を含む補償・賠償にしっかり行うまで、テントを撤去
することはありえないこと、また火気については、小火の反省も踏まえて厳重
に管理し、不寝番や防火責任者も任命していること、危険など存在しないこと
を説明した。(むしろ、経産相は人道的見地から防寒対策を講じるべきなの
だ。)
 そして枝野経産相は撤去通告をするよりも、テントが全国津々浦々・全世界
の人々の脱原発の精神・意志を結び合い、表現する公共空間=社会的存在と
なっていることに目を向け、それと向き合い、話し合いと公開議論の場をつく
るように努力すべきだと、言うと、今度の記者会見で質問してみるということ
であった。
 
 午後3時に「当省敷地からの退去及び撤去命令」を前川審議官がテントへと
持参した。その内容、そしてテント運営会議については緊急特別版で既に記し
ているので割愛する。
 この日、国会前ではカラフルな横断幕も鮮やかに、放射能から子どもを守
り、再稼働をさせないための、国会議員の凜とした態度と行為を求める座り込
み行動が始められた。国会前では様々な団体がいろいろな要求と主張を掲げて
立ち並んでおり、デモ隊も通りかかり、一つの縮図である。座り込みは来週火
曜まで続けられる。
                                   
                            ( Y・T )
 
 
 早速、福島・二本松市の田口さんから以下のような報告が寄せられていま
す。
 
 早速、管理している経産省・厚生企画の前川審議官にTELしました。今回
の排除の理由は“火気の管理”に対してとの事です。従い以下のように抗議し
ました。よく分かった!!省内で検討するとの回答でした。!!しかし油断は
なりません!!みなさんからの怒涛の抗議のTELをお願いします。大臣官房
03-3501-1609にTELし、厚生企画の前川審議官につないでもらってくださ
い。
 
 『原発は数百万人から数千万人もの人達を危険にさらしている。今のふくし
までは被害者が苦しんでいる。』その加害者である経産省は未だにその反省も
ない。テント内の火気について撤去命令を出すなら、この桁違いに危険な原発
を一刻も早く停めろ!!
 経産省には原発の安全性を管理する能力は無いが、我々にはこの火気をしっ
かり管理できる能力はある。管理能力の無い経産省に火気の管理がまずい等と
言われたくない。まずは自らの管理能力をつけるが先だ。
 
 この危険な原発をたなに上げてのこの命令は受け入れられない。こんな事に
大臣名を使う事に失望した!!国民が失笑するだろう!!このテントは日本国
民1億2千万人の総意だ・・・・
 このな小さな事をする事に我々国民はあなた方に給料を払っているわけでは
ない。あなた方にはもっと大きな仕事(原発の安全等)があるはずだ!!
 
 今、経産省特に安全保安院は世界の笑いもの・日本の恥だ!!世界が見てい
る。マスコミも監視している。YouTubeでも放映される。テントはあな
た方の管理能力を監視する為に日本人の総意・魂が詰まっているところと理解
すべき。
 
 排除しなければならないのは、あなた方経産省特に安全保安院や利益相反の
東大教授達だ!!国民が警察を使って排除すべきは20mSvというところに
子ども達を放置し、個人の土地に放射性物質という毒を撒いて、法律を遵守し
ていないあなた方だ・・・・・・・
 警察を使えば、更に原発の再稼動は遠のく!!今国民の為にやるべき事はテ
ントの排除では無く、原発を一刻も早く停め、国民の安全を守る事!!
 
 元経産相官僚古賀茂明さんの著書『官僚の責任』を読んだか?あなた方のや
っている事はめちゃくちゃだ!!まずは、自らの管理能力をつけ、国民の為に
今何をすべきを考える事。この排除命令は即刻撤回すべきだ!!』
 
 
 ◇<テント日誌 1・25(水)>
   IAEA団の来日と「テント撤去命令」と・・・ 
   再稼働阻止へ闘いはいよいよ正念場に
      ―― 経産省前テントひろば 137日目 ――
 
 1月25日(水) 久し振りの快晴。
 
 今日は、昨日の件が既に伝わり広まっているのか、多くの人が心配してテン
トに駆けつける。またメディアの取材もひっきりなしに続く。
 
 午前中に経産省の申し入れ。(撤去命令の撤回と経産相との会談要請)経産
省から、経産相との会談はできないが、担当官が担当するとの提案があり午後
3時半より経産省内で1時間ほど会談。経産省側は企画管理室を中心に5名、
テント側は6名出席。
 企画室の言い分は「申し入れ書は大臣も見たが、個別案件なので現場対応し
てくれ、とのことで企画室が対応する。道路に面し、通行人もあり、街路樹も
あるため、大臣が言っていたように火器使用は危険で、使用許可は出せない。
敷地自体も人が寝泊まりするものではない。テントは撤去して欲しい」という
ものでした。要するに、防火規定による撤去の一点張り。
 これに対し、テント側としては「テントには全国各地、世界各地から来訪者
があり、脱原発の公共空間となっている。経産省が原発推進政策を変えないの
で、やむにやまれずテントを立てて座り込んでいるのであり、防火規定違反だ
から撤去せよとの経産省の主張と、テントの原発停止・再稼働停止の主張はレ
ベルの違う話である。」と話し「大臣が会談できないのであれば、副大臣や政
務官、大臣官房の担当者など、しかるべき人物との会談を実現してほしい」と
求めた。
 
 IAEA団が23日に来日しており、26日には大飯3・4号機を「視察」
し、ストレステストにお墨付きを与えるという仕組みのようだ。先日の意見聴
取会の密室強行と一連の流れにある。ということは、今回の「テント撤去命
令」も同じ流れの中にあるのであろう。
 IAEAミッションに対する抗議・要請行動が、26日昼IAEA東京事務
所と夕刻5時半より保安院前で予定されている。
 
 1・27はテント前での大抗議集会です。午後4時~6時。皆さんの参加
を!
 
                            ( Y・T )
 
 
★3.メルマガ読者から講演会・デモのご案内、1つ
 
 ◇1.29原発いらない浜松デモ
 
やめまい!原発@浜松 世話人の竹内です。
今回は、1.29原発いらない浜松デモの紹介です。
 
日  時:2012年1月29日日曜 13時30分集合 出発14時
集合場所 浜松市 東ふれあい公園 浜松駅北口から北に向かって10分。
     公園は県西部総合庁舎東方(地裁浜松近く・地域情報センター横)
     浜松中心部を歩き、浜松駅前の新川公園で解散します。
 
呼びかけは TwitNoNukes浜松  さんです。
http://hikkadeedai.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
 
 このデモは市民有志による呼びかけによるものです。2週間後です。ぜひ予
定に入れおいてください。ブログにあるように、申請などで奮闘されて、開催
できるようにされています。ご参加を。
なお、変更などがある場合には、ブログ上に掲載されるでしょう。
 
「やめまい!原発・浜松」は、6.11、9.11とやめまい!原発浜松ウ
オークを企画し、市民による自由な反原発の表現の場を設定することに努めて
きましたが、
 
http://www16.ocn.ne.jp/~pacohama/no11/1105yamemai.html
 
このたびの有志の企画に賛同し、多くの仲間の参加を呼びかけます。
自作のグッズ、プラカード、楽器など、反原発、脱原発を表現するものを持参
してください。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1326】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その311 ◆
        5つの情報をお知らせします(1月27日)
 
   本日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
   残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、
   全原発停止へあと一歩
 
 
★1.テント撤去に反対して、750人が緊急抗議大集会
   枝野経産相はテントひろばとの話し合いに応ぜよ!
                               柳田 真
★2.ついに傍聴者を閉め出した「ストレステスト意見聴取会」
   後藤、井野委員を「締め出し」た経産省
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
★3.<テント日誌 1/23(月)>
     雪に耐えたテント 明日への準備も着々と
       ―― 経産省前テントひろば 135日目 ――
★4.たんぽぽ舎に届いた年賀状から・その3(3人の方、敬称略)
 ◇石川県 多名賀 哲也
 ◇東京都 岩上 安身
 ◇自治労武蔵野市職員労働組合
★5.新聞・雑誌から、1つ
 ◇原発今夏ゼロも想定-制限令は出さず
  枝野経産相 東電の経営権握る考え
                  (朝日新聞1月27日付けより抜粋)
 
 
 
★1.テント撤去に反対して、750人が緊急抗議大集会
   枝野経産相はテントひろばとの話し合いに応ぜよ!
 
                               柳田 真
 
○1月24日の枝野経産相によるテント撤去命令に反対し、本日1月27日
(金)、午後4時から6時までの2時間、経産省前テントひろば撤去反対緊急
抗議大集会が経産省テント前で開かれた。労働者の勤務時間中という悪条件に
もかかわらず、職場を早退して参加したかなりの人々があり、経産省前テント
辺一帯に750名余の人々が参加した。マスコミ各社からの取材陣も多く見受
けられ、辺りは取材カメラで埋め尽くされた(私服刑事も多かった)。
 
○経産省前テントひろばの渕上代表他、多くの人から経産省前テントが果たし
てきた大きな役割・意義が話され、反原発運動の一大拠点をなんとしても守ろ
う!、撤去させないぞ!との雰囲気が満ち溢れた大集会となった。
 たんぽぽ舎も「テント撤去反対!撤去すべきは危険な原発だ」の横断幕を4
枚作成し、ビラも配り、マイクでも発言して全体の盛り上げに努力しました。
(集会の詳細はテント日誌次号で)
 
 
★2.ついに傍聴者を閉め出した「ストレステスト意見聴取会」
   後藤、井野委員を「締め出し」た経産省
 
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
 
 ◇強行突破
 
 18日のストレステスト意見聴取会、とうとう傍聴者を別室に閉じ込め、会
そのものを密室化した。もちろん別室の傍聴者には「絵や音」はモニターを通
じて流れるから議論の内容を秘密化したわけでは無いと、経産省側は主張する
のだろうが、それは全く次元の異なることだ。同じ部屋でリアルな発言を、相
手の顔、また、それを聞いている人たちの表情を見ることに、傍聴の意味があ
る。
 こんなデタラメな意見聴取会に対する異議申し立ての声が、傍聴人から上が
ることは、福島原発震災を経た後は当然のことであり、それを閉め出すなど許
されるはずがない。
 このような暴挙に至った理由ははっきりしている。岡本孝司、山口彰、阿部
豊の3委員が三菱重工から資金を提供され、そのことを追求されたことに当人
たちも経産省も我慢がならなかったからだ。
 普通なら取らない過激な反応をしたこと自体、経産省などの最も追求をされ
たくないことに踏み込んだからだろう。
 それも、傍聴人のみならず後藤委員と井野委員からも「質問」として疑問を
呈されたことが大きかった。
 
 ◇後藤、井野委員を排除
 
 経産省は18日夜間に強行した「意見聴取会」に二人を欠席させようとして、
このような騒ぎを起こしたのではないかとさえ感じさせた。傍聴人抜きの聴取
会など、認めるはずがないことを見越しての暴挙だったのだろう。
 二人の配付した12月22日質問は、経産省のホームページに掲載されてい
るのだが、なんと個人名と個人の関与を記載した箇所を消した。黒塗りならぬ
白抜きの状態で、文書改ざんしてホームページに掲載したのだ。18日の行為
を予告するようなことをしていた。(*)
 なぜそのようなことまでしたのかは、18日中に答えが出ている。わずか数
十分で「大飯原発3、4号機のストレステストの方法は妥当」という意見を
「出席」した委員のみで、まとめてしまった。
 これを見ても、後藤、井野委員が居なければ、「しゃんしゃん意見聴取会」
つまり電力会社と国の出来レースになっていたことが明らかで、そう見えない
ように、つまり「一回に二、三時間は信義をしていた」ように見えるように体
裁を作ることが、「反対派」を入れた議論をした唯一無二の理由だと言うこと
が分かる。
 しかし今月下旬にはIAEAが来てしまう。さすがにそれまでに何ら結論が
出ないというわけにも行かない、実際7回もしたんだからもう良いだろうとい
うわけだ。その実態を今回の事態で白日の下にさらすことができたわけだ。
 
 ◇馬脚を現した経産省
 
 既に「ストレステストの欺瞞性」は両委員や市民の努力で明らかにされてい
たと思う。それに対して国も他の委員も納得できる答えは出せないばかりか、
委員に3名者利益相反のメンバーが居たことが追求されると、経産省は話をそ
らして任命責任を放棄して強行突破を計った。
 結局、3.11以後何が変わったのかと問うても、少なくても経産省の審議
にあたる姿勢には何の変化も無かったことは、はっきりしたということだ。
 
(*)信じられない「白抜き」文書の所在は
http://www.nisa.meti.go.jp/shingikai/800/29/005/5-1-1.pdf
 であり、白抜きされたのは利益相反の3名の委員名と、次の文章である。
 
『報道によれば、山口彰委員は、(株)ニュークリア・デベロップメントから
『受託研究』の名目で3,385万円の研究費を受け取っている。ニュークリ
ア・デベロップメントは、現在審議中の大飯原発・伊方原発・泊原発などの主
製造メーカである三菱重工の関連企業である。これが事実であれば、利益相反
の事例に該当する可能性があり、研究者倫理としても委員にはふさわしくない
と考えるが、保安院の判断をお聞きしたい。』
これが
『報道によれば、                 
 
 
                         これが事実であれば、
利益相反の事例に該当する可能性があり、研究者倫理としても委員にはふさわ
しくないと考えるが、保安院の判断をお聞きしたい。』
と、書き換えられていた。
 なお、「発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会」
の名簿は次の通り。
 
阿部 豊 国立大学筑波大学大学院 システム情報工学研究科教授
井野 博満 国立大学法人東京大学 名誉教授
岡本 孝司 国立大学法人東京大学 工学研究科原子力専攻教授
後藤 政志 芝浦工業大学 非常勤講師
小林 信之 青山学院大学 理工学部機械創造工学科教授
佐竹 健治 国立大学法人東京大学 地震研究所教授
高田 毅士 国立大学法人東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻教授
奈良林 直 国立大学法人北海道大学大学院 工学研究院・工学院教授
西川 孝夫 公立大学法人首都大学東京 名誉教授
山口 彰 国立大学法人大阪大学大学院 工学研究科教授
渡邉 憲夫 日本原子力研究開発機構安全研究センター リスク評価・防災研究
グループリーダー
 
 
★3.テント日誌より、2つ
 
 ◇<テント日誌 1/23(月)>
    雪に耐えたテント 明日への準備も着々と
      ―― 経産省前テントひろば 135日目 ――
 
 1月23日(月) 雨のち雪
 
 一日中降り続いていた雪は、夜から雪に変わる。かなり激しく降り、みるみ
る積もっていく。テントにも雪が積もっていくのが、影絵のように映し出され
る。テントの屋根の部分を下から突きながら雪を落とす。この先、朝まで降り
続けばどうなるだろうか・・・、テントのカマクラになるのかなどと冗談を言
いつつ少々心配であったが、12時頃には雪は雨に変わり、そして降り止ん
だ。
 
 この日は雨のためテント前はさすがに静かであったが、それでも第2テント
では「沖縄意見広告運動」の人達が楽器をかき鳴らしながら、いろいろとパフ
ォーマンスを繰り広げる。
 通称「歌のお姉さん」がおにぎりを40個差し入れてくれる。このところし
ばしばテントに出入りしている中学3年の少年が来る。いろいろな活動のた
め、卒業まで停学処分中だという。進路は決まっているらしい。
 
 明日から9条改憲阻止の会を中心として、「子ども達を放射能から守る」べ
く議員に迫るための、対国会行動が予定されている。カラフルな横断幕が綺麗
に仕上げられている。なんとか晴れてくれればいいのだが・・・。
 
                           ( Y・T )
 
 
★2.たんぽぽ舎に届いた年賀状から・その3(3人の方、敬称略)
 
 ◇石川県 多名賀 哲也
 
 年賀状有難うございました。
 
 年末年始、風邪で2週間も寝込んでしまい、年賀も丹後への帰省も十数年ぶ
りにできませんでした。トホホ・・。3.11のショックが癒えず、気力の衰
えを認めざるを得ません。
 二千三百年も前、すでに孟子は「民を貴しと為し、杜稷(しゃしょく)はこ
れに次ぎ、君を軽しと為す」と断じています。いま、国の生態は変わり、科学
技術は日進月歩ですが、人間は何ひとつ進歩していないと痛感します。チェル
ノブイリ事故に対し東西両陣営を問わず、民衆に対し何と同じ対処をとったこ
とか、またJCO臨界事故の教訓も全く忘れ去られていました。今年はいよい
よ古希を迎えますが「すでに心朽ちたり」の心境です。
 しかし、人民の抵抗は、忘却に対する記憶のたたかいであることだけはゆず
れぬ一線です。フクシマだけは忘れない、と気持ちを引き締めています。本年
もよろしく!
 
 ◇東京都 岩上 安身
 
 謹賀新年
 
 旧年中は大変お世話になりました。
 二〇一〇年一二月に設立したインターネット報道メディア、株式会社インデ
ィペンデント・ウェブ・ジャーナルも設立一周年を迎え、二〇一一年末にはサ
イトの全面リニューアルオープン、そして定額会員制への移行も果たしまし
た。
 力を注いできたインタビューや記者会見などの Ustream中継は、昨年のみで
九〇〇万人以上、動画の総アーカイブス数約三〇〇〇本を数えるまでになりま
した。これも応援して下さった皆様のおかげです。心から御礼申し上げます。
 市民に直接支えられる独立したメディアとして、これからもジャーナリズム
の本道を歩みたいと思います。
                           二〇一二年 元旦
 
 ◇自治労武蔵野市職員労働組合
 
 新春
 新年おめでとうございます。
 地方分権と改革の21世紀といわれながら国・政府は地方財政を利用しなが
ら自治体を支配下に置き続けて来ました。
 安全神話と多額の交付金で建設された原発は、その象徴であり、多くの人々
の生活を破壊し、今なお日本全体に不安感を生んでいる福島第一原発事故は、
この間の施策の結果と言えます。
 私達は、中央集権と戦争の時代から、地方主権と平和な未来へと転換するた
め、住民に信頼された自治体に働くものとして奮闘する決意です。
 旧年中とかわらぬ当市職労へご指導、ご鞭撻をたまわりますようお願い申し
上げ新年のあいさつとさせていただきます。
                           二〇一二年 元旦
 
 
★5.新聞・雑誌から、1つ
 
 ◇原発今夏ゼロも想定-制限令は出さず
  枝野経産相 東電の経営権握る考え
                  (朝日新聞1月27日付けより抜粋)
 
 枝野幸雄経済産業相は26日、朝日新聞のインタビューに答え、今夏に全国
で稼働している原発ゼロを想定し、今春にも対応策を公表する方針を明らかに
した。原発の再稼働が難しくなっているためだ。昨夏のように電力使用制限令
を発動せず、自動車メーカーの「土日操業」をしなくても乗り切れるよう準備
する。
 全国では26日時点で全54基のうち4基の原発が動いている。順々に定期
検査に入り、4月末に北海道電力泊原発3号機が入ると稼働する原発がなくな
る。
 政府は安全性を確認するストレステスト(耐性評価)などをしたうえで、夏
前に再稼働に踏み出すシナリオを描いてきた。だが、東京電力福島第一原発事
故の影響で地元の同意を得るのが難しくなっている。
 こうした情勢から、枝野氏は「(今夏は)原発がゼロになる可能性はある」
との認識を示した。また、「安全と安心をないがしろにして稼働することは許
されますか」と話し、再稼働は電力需給より安全確保を優先する考えを強調し
た。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1325】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その310 ◆
        4つの情報をお知らせします(1月26日)
 
  明日1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
  残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、
  全原発停止へあと一歩
 
 
★1.枝野経産相による経産省前テント撤去命令に対する抗議の嵐を!
   抗議のFAX、電話、メールを枝野経産相に送りつけよう!
   撤去命令抗議!テントを守り抜こう!
   1月27日(金) 午後4時~6時 大抗議行動へ!
★2.国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所へ申入れ活動を実施
★3.<テント日誌 1/22(日)>
     イタリアンパーティー狂想曲?脱原発日伊同盟
       ―― 経産省前テントひろば 134日目 ――
★4.新聞、雑誌から、1つ
 ◇経産省前テント村に撤去命令
  再稼働やめて 訴え続ける
  脱原発市民団体憤り
            (東京新聞1月26日「こちら特報部」より抜粋)
 
 
 
★1.枝野経産相による経産省前テント撤去命令に対する抗議の嵐を!
   抗議のFAX、電話、メールを枝野経産相に送りつけよう!
   撤去命令抗議!テントを守り抜こう!
   1月27日(金) 午後4時~6時 大抗議行動へ!
 
 昨日(1月24日)、枝野経産相がテントひろばに対し退去命令(1月27
日まで)を出しました。
 
 テントひろばが4ヶ月半も維持されてきたのは、全国や世界各地の方々が交
流し、情報を共有し、文字通り「反/脱原発のみんなのひろば」になっている
からです。枝野経産相がすべきことは、テントの撤去ではなく、原発の停止・
再稼働の停止です。
 
 テントは、原子力政策を全く顧みず、あまつさえ原発を再稼働させようとす
る経産省に対し、抗議のため、やむにやまれず建てられたものです。原発停止
のために人々がつながろうとする事さえ許さない枝野経産相の撤去命令は決し
て承服することができません。
 
 今動かなければ、警備員や警察官を大量導入した実力行使も十分に考えられ
ます。 ぜひ、枝野経産相と経済産業省に『テント撤去の中止を!』との抗議の
FAX、電話、メールをしてください。よろしくお願い致します。
 
【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報   (FAX)03-3501-6942
 
【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249   (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125 (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp
 
 
★2.国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所へ申入れ活動を実施
 
 本日26日、福島事故緊急会議の仲間を中心として国際原子力機関(以下、
IAEAと略)東京地域事務所に対して下記の申入書を提出してきた。
 IAEAは現在今月18日に実施された「ストレステスト意見聴取会」にお
いて保安院が「問題なし」とした関西電力大飯原発3、4号機のストレステス
トの「実施報告」を得て、その「報告」に国際的お墨付けを与えることを唯一
の「ミッション」として、今月23日より来日している。
 
IAEA東京地域事務所に提出した申入書
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IAEA事務局長 天野之弥 様
IAEAレビューミッション 団長 ジェームズ・ライオンズ 様
IAEA東京地域事務所 所長 デビス ハート 様
 
                申入書
 
        日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
        IAEAは勝手な「評価」をしないで
 
 福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染
され、福島では多くの人々が生活と仕事とふるさとを奪われ今なお高線量の中
で生活しいつしか白血病やがんを罹患するのではとおびえて生活しています。
かつその被害は福島に限りません。
 このような大事故はなぜ起こったのでしょうか? 私たちは、福島原発事故
の原因究明に関心を持ち、原子力安全・保安院の審議会や報道発表に注目して
きましたが、原子力安全・保安院の施策には納得できないことばかりです。ま
た、IAEAの役割にも私たちは疑問を持っています。
 以下に要請します。
 
1 日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
 
 3.11福島原発事故が発生して以来、日本政府の対応は日本に住む人々の
みならず世界の人々に怒りと落胆を与えるものでした。例えば、文科省のSP
EEDIの結果を被災地の人々に知らせずに米軍にいち早く知らせたこと、「直
ちに健康に影響はありません」と発表して放射能汚染の危険を知らせなかったこ
と、年間20mSvなる被曝労働者にも許容されない基準を現地の子どもや妊
産婦にまで結果的に適用したこと、自主避難した人びとを含め原発事故被災者
に十分な補償をしていないこと、などなどその原因は沢山あります。
 一方、福島原発事故の原因究明も未だに進まず、中間発表が政府や東電から
出されたのみで、国会の事故調査委員会の検討は昨年12月に開始されたばか
りです。にもかかわらず、原発の再稼動に向けた施策が進められ、先の1月1
8日には利益相反の疑いのある委員を擁護して市民の傍らでの傍聴を許さない
でストレステスト評価会議を開催しようとして国内で笑い物になる始末です。
さらに、地震・津波、高経年化、技術的知見、ストレステストなどの意見聴取
会では究明すべき難題、対処すべき課題が次々に明らかになってきています。
また、再稼動を決定するプロセスもあいまいで、そもそも福島原発事故を起こ
した原子力安全委員会や原子力安全・保安院に再稼動させる資格はありませ
ん。
 以上の状況を踏まえれば、日本政府の原発再稼動を許してはいけないことは
明らかです。
 日本政府の原発再稼働に手を貸さないでください。
 
2 IAEAは勝手な「評価」をしないで
 
 そもそも、IAEAは1953年、アメリカ合衆国大統領のアイゼンハワー
による国際連合総会演説「平和のための核」を契機に1957年に創立された
そうですね。役割は、核兵器が現保有国以外に広がらないようにすることと原
子力の平和利用をどんどん広げることですね。
 「日本のストレステストの評価手法の妥当性を評価する」そうですが、「原
子力の平和利用」を広げる組織、すなわち原発を推進する組織に、私たちの命
にかかわる「評価」をしてほしくありません。また、今後ますます大規模地震
が予想されるのに、地震の心配がない国から「評価」されても信頼できませ
ん。勝手な「評価」をしないでいただきたい。
 
2012年1月26日  福島原発事故緊急会議
連絡先: E-mail: contact@2011shinsai.info
----------------------------------------------------------------------
 
 
★3.<テント日誌 1/22(日)>
     イタリアンパーティー狂想曲?脱原発日伊同盟
       ―― 経産省前テントひろば 134日目 ――
 
 日曜夜8時にテントに到着、10人近くの人が団欒している。もうすぐイタ
リア人がニョッキとワインを持ってこられるという。女性3人の了解を得て第
2テントでパーティー準備。15歳の男性や若い女性がリタイア組に混じっ
て、唐辛子やバジリコで炒めた辛口のニョッキと本場イタリア赤白ワインを楽
しむ。
 イタリアもドイツも脱原発を決めたのだから日本も合流して脱原発日独伊同
盟が実現しないかなんて冗談も。関西から来た6人の若者も参加、関電に向け
た座り込みテントを考えるとか。パーティでの自己紹介を映像撮影、海外に発
信されるそう。ハーモニカに乗せてカンツォーネが霞ヶ関の冬空に響いた。ア
ンジェラさん、大変ご馳走様でした、演奏もありがとう。
 泊まりは8人で暖かな夜。風もなく夜中に外に出ても立っていられる。日曜
の夜ゆえ、官僚待ちのタクシーもいない。そう言えば経産省本館ビルは真っ
暗。正月だって明かりがついた部屋があったけれど、皆やる気をなくしてくれ
たのか。
 前日は雨で雨水が床に浸みてきたという、明くる日は雪が降るらしい。たま
たまの暖かい夜に感謝。日本政府が脱原発依存宣言してくれれば寒いテントに
寝る必要が無くなるのだが…。
 
                              (K.M)
 
 霙が止んで、少し寒さが緩んだ気分、とは言え、夜が更けてくるにつれ、テ
ントに集う仲間が若干少なくなってきて寒々しい。
 今夜は、イタリアから来て語学の教師をしているというJさんが、20キロ
のパスタを仲間にふるまってくれるという宣伝が口コミでなされ、電子媒体で
流す内容ではないし、かといって、うどんならともかく、パスタなのだ。
 自信を以って力いっぱい食べきる、とは言い難いものがある。常連の仲間に
片っ端から電話でお誘いを試みる。そうこうするうちに、Jさんの友人とい
う、仲間たちが様々な手土産を携えて現われ、Jさんが到着する頃には、20
キロだろうが、30キロだろうが、行けそうな勢い。
 だが、今日はパスタでは無くて、ニョッキにした、と現われたJさん、大き
なカバンにたくさんの弁当箱、手際よく、持参の器に取り分けてニョッキパー
ティーとなる。 すると、「京都からの学生たちが、京都にこれから帰るのだ
がテントを訪ねてみたいというので、こちらに呼んでいいか」という(以下、
文字化けのため判別出来ず)程なく到着した、老若男女6名のご一行、独特の
雰囲気があるので、「どちらに行って来たのですか?」とお尋ねしたら、「亀
戸の方」と年配の男性が応えて、「野宿者強制排除と襲撃を許さない江東デモ
」のこと思い出して、「タテカワですか?」と聞くと、相手は、「竪川のこと
をご存じなんですか?」と喜んで、握手してくれた。
 竪川河川敷で暮らす野宿の仲間を強制排除しようとする江東区に対する闘い
は、全国の寄せ場の仲間、野宿の仲間の闘いの焦点となっている。そういう仲
間たちが、関西に帰る前に、わずかな時間でも経産省前共同テントを見てみた
い、そして、関西で、関電前の闘争に生かしていきたいと言ってくれる。
 テントの闘いは、脱原発に特化すべきだ、と主張する向きもあるが、こうい
う交流があればこそ、闘いの手ごたえをより実感できると思うのですよ、私
は。
 さて、ジョニーHを中心に音楽の輪が盛り上がり、「20キロのパスタが食
いてえ」即興ソングに寒さも吹っ飛ぶ満員御礼のパーティーでした。
 
                             (タッチー)
 
 
★4.新聞、雑誌から、1つ
 
 ◇経産省前テント村に撤去命令
  再稼働やめて 訴え続ける
  脱原発市民団体憤り
 
            (東京新聞1月26日「こちら特報部」より抜粋)
 
 経済産業省の敷地の片隅に脱原発を訴える市民団体のテント村がある。設置
から約四ヶ月が過ぎた今月二十四日になって、枝野幸男経産相が退去と撤退を
求めた。市民団体側は「絶対にどかない。国は狭量な態度な態度を取るな」と
憤る。同省は防火上の理由を挙げるが、無理がある。突然の退去命令の裏には
何があるのか。
 
 二十五日朝、活動を支える一人の渕上太郎さんは(六九)はテント内で使い
捨てカイロを足に貼っていた。両足に五枚ずつ。「寒いのは大嫌いだけど、ま
あしゃあない」。上着を五枚重ね着し、マフラーを巻いても寒い。「政府が
『原発の再稼働をしない』との明言をしたら、ただちにテントを退去する
よ」。渕上さんだって、早く終わらせたい。
 枝野経産相は二十四日の会見で、撤去の理由を「火気の使用など危険行為は
放置できない」ことを挙げた。ガソリン式発電機でぼや騒ぎがあったことを指
しているが、問題が発生したのは昨年十二月三十日。既に一ヶ月以上たってい
る。
 テント村は経産省を取り囲んだ「人間の鎖」をきっかけに昨年九月十一日に
始まった。「九月十九日に明治公園で五万人集会が計画されていたので、十日
ほど張る予定だった」が、「脱原発」を訴える人が寄り合う場として勝手に“
成長”していったとう。
 
 ◇命にかかわるから抗議
  4ヶ月で延べ1万5000人訪問
  「よりどころ追い出さないで」
  ぼや騒ぎ 国は世論見極め排除?
 
 昨年十月末には福島県の母親ら約百人が三日間の座り込みを行った。テント
が増設され、原発に反対する人の署名が増えていった。約四ヶ月間で、延べ一
万五千人がテントを訪れた。「デモは参加しにくいけれど、テントはで座り込
みならという人もいる。中学生からお年寄りまで集まれるのがテントの良い所
だ」と渕上さん。
 「国は、私たちを追い出すなんてちっちゃいことにはエネルギーを使ってい
る場合じゃないでしょう」と憤るのは、テント前で座り込みを続ける椎名千恵
子さん(六五)だ。「原発いらない福島の女たち」の世話人で、十二月一日か
らは妊娠期間にちなんだ「とつきとうか(十ヶ月と十日間)もの長期間の座り
込みを始めている。
 遠くから心配する人も多い。中国電力の上関原発建設に反対し、昨年九月、
経産省前で仲間と十日間のハンストを決行した山口県上関町の岡本直也さん
(二〇)は祖父母ほどの世代の人々を思いやり応援する。「ハンストもテント
村も違法行為と言うけれど、僕の感覚からしたら、危ないものを『安全』だと
言い張って、たくさんの人を被ばくさせ、土地を奪った人たちの方が犯罪的な
ことをしていると思う。命にかかわるからこうぎしている。その声を聞いてほ
しい」
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