NUCLEAIRE
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┗■2.〈緊急声明〉高浜原発を「新規制基準」に適合とした
| 原子力規制委員会(規制委)を満腔の怒りを込めて弾劾する
└──── 若狭の原発を考える会、「若狭の家」運営委員会
連絡先:木原壯林 京都市山科区上花山桜谷40-5
・再びの大事故を招きかねない原発再稼働に断固反対する。
・高浜原発の「審査基準適合」判断を撤回せよ。
・全ての原発の安全廃棄に向けた検討を即時開始せよ。
・国民に犠牲を強いる規制委は解散せよ。
規制委は、12月17日、関西電力高浜原発の新規制基準適合性審査に関して、合格通知にあたる審査書案を発表した。
以下の理由により、この暴挙を断固として弾劾し、撤回を求める。
1.人類の手に負えない原発の再稼働を画策すること自体が誤り、犯罪である
安全な原発はなく、原発は人類と共存し得ないことは、福島原発の惨状が実証している。原発被害避難者の悲惨さは筆舌に尽し難い。事故炉は、高放射線量のため、内部や地下の状態が分からず、事故収束の目途は全く立っていない。汚染土壌や汚染水の除染、汚染水の漏洩防止作業はトラブル続きである。使用済燃料や核廃棄物の完全処理は不可能で、安全保管法もない。原発事故の要因となる地震や火山噴火などの自然災害の時期と規模の予測は不可能である。
したがって、目先の経済的利益のみを優先させ、国民の安全をないがしろにし、地球を放射性物質で汚染させる原発の再稼働は犯罪といわざるを得ない。
2.原発で重大事故が起これば、住民避難は著しく困難で、故郷を失う
高浜や大飯の原発で福島原発のような重大事故が起これば、若狭の住民は原発から少なくとも50km以遠に避難しなければならない。しかし、避難ルートは限られ、それも大雪、地震、事故などで寸断されかねない。放射能汚染を検査、除染する場所も限られる。したがって、避難に長時間を要し、その間、相当量の外部・内部放射線被爆を余儀なくされる。避難困難者が置き去りにされる可能性は大である。
一旦避難できたとしても、故郷に二度と帰れなくなることは、イ.チェルノブイリ原発の30km圏から避難した12万人の中、事故後28年を経た今日までに帰還し得たのは約300人であること、ロ.福島原発周辺からの避難者の中、10万人以上の帰還の目途が今でも立っていないことからも、容易に推測できる。
3.規制委に人類の未来に関わる原発問題を判断する資格・能力はない
そもそも、福島の原発事故を最悪の事態に導いたのは、現代科学・技術を過信し、安全神話を作り、それによって利益を得た原子力ムラの誤った原発推進と事故対応である。したがって、福島事故の後は、原発を推進してきた人達は、深く反省し、謝罪と恭順の意を表して謹慎するか、原発の犯罪性を認めた上で、原発全廃のために貢献すべきである。それにも拘らず、5人中4人を原子力ムラ出身者で占める規制委は、厚顔にも、原発の再稼働審査を行い、政府や電力会社の言いなりの結論を国民に押し付けている。
規制委が中立を標榜するなら、原子力界中心の人選ではなく、国内外を問わず、広く人材を求めるべきである。世の中には、原子力界よりはずっと優秀な知恵者が多数いる。しかし、広く人材を求めれば、「原子力ムラ」が浸食され、崩壊し、原発を存続できなくなるから、そうしない。それが、原子力政策の本質である。
4.安全を担保しない「審査基準適合」判断は、人々を愚弄するもの
上述のように、国民を欺くために設置された規制委は、自らが作った科学的根拠も希薄な新基準で原発を審査し、全国の原発の適合判断を出そうとしている。高浜原発に関しては、合格通知にあたる審査書案を12月17日に発表し、来年2月には正式な適合通知=「審査書」を決定しようとしている。
ところが、どんな審査基準を作っても、安全な原発にならないことは、田中委員長や更田委員の審査書公表に際しての人々をバカにしたコメント、「安全を担保したものではない」、「安全を確保するための最低限の基準を満たしている」などからも明らかである。これは、殺人兵器でもその製造法が兵器推進団体が作った基準に適合していれば、製造を認め、兵器の犯罪性は議論しないというのと同類である。こういう人達は、次に事故が起これば、「想定外」といって言い逃れるに違いない。
なお、新基準で謳う過酷事故対策は、国際的には(例えば、IAEAから)従来より求められてきたものであり、「世界で最も厳しい」とは真っ赤なウソである。原発の安全神話を鵜呑みにした日本の規制当局が福島事故まで国際的要求を無視していただけである。
5.「審査基準適合」判断は、電力会社の都合に合わせるデタラメ判断
新審査基準による川内、高浜原発の審査結果は、イ.ほとんどがコンピュータ解析のみの結果であり、実証はしていない、ロ.原発にとって最も深刻な事故原因であり、福島原発事故の真の原因ともいわれる冷却水配管のギロチン破断を全く軽視している、ハ.基準地震動(予想される最大の揺れ)および津波の高さを極めて過小に評価している、ニ.水素ガス対策は荒唐無稽な子供だましである、ホ.汚染水流出防止対策を要求していない、ヘ.複数の原発の同時被災(福島では4機の同時被災)への対応策がほとんどない、ト.事故時の避難計画を審査対象外としているなど、電力会社が譲歩可能な条件=再稼働をさせるための条件への適合審査と言わざるを得ない。国民の安全など頭の片隅にもない。なお、コンピュータ解析は、その前提となる条件とデータの質に強く依存する。
しかし、現代科学は実証された完全な条件やデータを持合わせていない。したがって、解析者の原発を動かそうとする恣意が大きく結果に反映される。
6.再稼働は再事故の準備である。原発の即時廃炉を要求する
上記のように、規制委は経済に牛耳られて再稼働を策動するのみで、人間の尊厳や人格権を尊重する態度のかけらも持ち合わせてない。
「国民の生命、健康および財産の保全に資する」という設置目的は、忘却の彼方である。規制委の審査結果には、科学的裏付けはほとんどない。30年以上を経過した老朽原発が安全なはずがない。 2014年12月18日
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┗■3.自民小選挙区支持者24.3%で222人当選
| 2014.12.14衆議院選挙結果:(総有権者に対して)
| 小選挙区制の弊害が露呈(自民党支持者は有権者の25%に満たない)
└──── 石垣敏夫(さいたま市)
自民党小選挙区支持者24.3%で222人当選(議席率75.3%)
自民党比例区支持者16.3%で68人当選(議席率37.7%)
総有権者数 1億396万2784人
投票者 5474万3186人 投票率52.66%
小選挙区 自民党 得票 2543万1323票
比例区 自民党 得票 1695万6321票
自民党総議員比 61.1%(290人/475人)
小選挙区制の弊害が露呈(自民党支持者は有権者の25%に満たない)
今回争点にされなかった「集団的自衛権閣議決定、特定秘密保護法、
辺野古基地、TPP、原発再稼働」等々は信任されたと言えない。
(資料2014.12.15
朝日・東京)