NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1980】
2013年10月4日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島原発事故の研究
秋の物理学会(高知会場、徳島会場)、木村俊雄氏の講演、規制委員会への提言
槌田敦(物理学者)
★2.たんぽぽ舎メルマガ(地震と原発事故情報)に多くのカンパ
ありがとうございます(その4)
トータルで50万8千円。今後ともどうぞよろしく
たんぽぽ舎メルマガ担当
★3.8月28日東電抗議、9月20日、9月27日金曜官邸前抗議と
10月2日東京電力合同抗議に参加して
4つの行動のあらまし、一水(いっすい)行動=第一水曜行動と
名付けたら…… 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞・雑誌より3つ
◆東電、六ケ所村に「寄付」継続 東北電と年2億円
(10月4日朝日新聞の見出しより。本文は省略)
◆東電汚染水、港湾外に タンク傾斜、新たに漏れ
(10月4日茨城新聞より抜粋)
◆原発の発言 茨城県知事にあ然
無職 木村みね子(茨城県) (10月1日東京新聞投書欄より)
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※1つ訂正があります
10月3日発信の【TMM:No1979】★1.10月の学習会・デモのお知らせで、
○10/24(木)【上映会&TALK】
誤:映画「カレンダー・ガールズ」上映と福島おんなカレンダー紹介
正:「特典映像上映」と福島おんなカレンダー紹介
主催者の福島おんなカレンダーチーム(青山)より連絡がありました。
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┗■1.福島原発事故の研究
| 秋の物理学会(高知会場、徳島会場)、
| 木村俊雄氏の講演、規制委員会への提言
└──── 槌田敦(物理学者)
物理学会2013年秋の分科会において、 「福島原発事故の研究」と題するインフォマルミーティング(IM)が、高知会場(9月22日)と徳島会場(9月25日)で開催された。
1.福島原発事故研究グループの位置づけ(高知会場、徳島会場)
13年春の年会(広島会場)で開催されたIM「物理学者集団の社会的責任を問う」において、アメリカ物理学会がスリーマイル島原発事故について学会として研究グループを設立し、その研究成果をReviews of Modern Physics誌に発表したことが議論された。
そこで、日本物理学会でも福島原発事故について研究活動をおこなうよう、理事会に対して申し入れた。
これについて会長から「研究グループを作る仕事は会員の自発的な活動にまかせる」との返事があった(物理学会誌10月号の会員の声に掲載される予定)。
この会長の回答を受けて、福島原発事故について物理学全会員の研究グループは、素粒子論グループや物性グループと同様、自主的に活動することになる。
具体的には、年会と分科会においてIMを開催するほか、 「福島原発事故の研究」と題するe-mailによる通信(TXT、PDF)を発行する。
内容は、 【記事】、 【論文】、 【質問】、 【回答】とする。この通信は転送自由にして、有志により物理学全会員だけでなく社会に広めていただくことになる。
高知会場での「福島原発事故の研究」と題するIMは、この自主的な研究活動の最初のものである。
資料として、
イ.「これでも科学技術と言えるのか欠陥原子炉」(01資料1)、
ロ.「原子炉安全に関する緊急提言への物理研究者署名のお願い」 (01資料2、徳島会場での修正済)、
ハ.保安院が事故直後の11年4月4日に発表し、 IAEAに報告したトレンドデータ(01資料3)、
ニ.物理学会誌13年10月号に掲載予定の「会員の声」 (01資料4)が配布された。
2.元東電社員木村俊雄氏の講演「地震での配管破損の可能性」 (高知会場)
高知会場では、研究グループの運営に関する議論の後、朝日新聞「プロメテウスの畏」(13.9.ll~)に連載中の木村俊雄氏(元東電社員、福島第一原発炉心設計・管理担当、高知県在住)に、 「地震で配管が破損した可能性」と題して講演をしていただいた。木村氏の講演内容は後に【論文】として提供していただき、この物理通信に掲載することになった。
3.規制委員会への提言と物理学者の署名のお願い(徳島会場での修正)
教訓は「計測の失敗」
徳島会場では、 「原子炉安全に関する緊急提言への物理研究者署名のお願い」 (01資料2)が議論された。この福島原発事故でもっとも注目すべき教訓は計測の失敗である。温度は電源が回復するまで10日間ほとんど得られなかった。また、事故発生から7~13時間の計測空白後、蓄電池を計器に差し込み得られたデータは、水位では最大5メートルの高表示、圧力では最大2気圧の低表示だった。これでは原子炉の苛酷事故に対応できる訳がない。
そこで、徳島会場では、規制委員会への提言をこの計測不能という重大問題に絞ることにし、提言原案では末尾に記載していた「計測系統の改善ができないのであれば、原子炉の安全は科学技術では保証できず、福島事故を再現しないために残る道は全原発の廃炉しかないことになる」との部分は、規制委員会の対応を見てからのこととして、この一文を削除し、提言への物理研究者の署名をお願いすることにした。 (槌田敦記す)〔物理通信01号(13.9.29)より〕
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┗■2.たんぽぽ舎メルマガ(地震と原発事故情報)に多くのカンパ
| ありがとうございます(その4)
| トータルで50万8千円。今後ともどうぞよろしく
└──── たんぽぽ舎メルマガ担当
4月26日に日刊メールマガジンへのカンパをお願いしましたところ、たんぽぽ舎に皆様からの善意が届きました。
8月2日から10月1日までの2ヶ月間に12名の方々から4万8千円が寄せられました。
東京都4名、千葉県2名、埼玉県2名、福島県1名、栃木県1名、長野県1名、兵庫県1名です。
これまでトータルで50万8千円ものカンパが寄せられました。
誠にありがとうございました。
なお、ひきつづいて日刊メルマガ=「地震と事故情報」へのカンパを受け付けておりますので、今後ともよろしくお願い致します。
半年に1回、可能なら2千円~3千円を目途に、ひきつづきお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 番号 00180-1-403856
今後もカンパの報告を1カ月ごとに予定しています。
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┗■3.8月28日東電抗議、9月20日、9月27日金曜官邸前抗議と
| 10月2日東京電力合同抗議に参加して
| 4つの行動のあらまし、一水(いっすい)行動=第一水曜行動と名付けたら……
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 8月7日、政府が「汚染された地下水の海への流出量は1日300トンに上る」と発表し、安倍首相が汚染水はコントールされていると嘯き、東京オリンピックを招致した。一方9月15日には原発がすべて止まった。しかし、フクシマの汚染水は解決のめども立たないうちから東電は柏崎刈羽を再稼働させようともくろんでいる。そのような中での抗議行動。
○ 8月28日(水)、東電本社前で東電社員や勤め帰りの人に汚染水問題について書かれたビラを配った。中にはまるで汚いものを払いのけるかのような仕草で拒絶する人もいる。私より汚染水の方がよっぽど危険なのに、と毒づきたくなった。
○ 9月20日(金)には、私の友人たちが「祝 稼働原発 現在0基」というプラカードを掲げ翌日の東京新聞に写真が掲載された。国会議事堂前では、野球の審判もしている演歌歌手、さいた・まんぞうさんが「原発アウト」と言う歌で聴衆を沸かせていた。ファミリーエリアでは、よく司会者にあわせて60代以上と思しき方々が器用にスマホをいじり、いっせいに安倍首相に抗議のツイートをしている。今回は世界各国や全国からファミリーエリアに応援メッセージを送ってもらっていた。ドイツからも「安倍首相は福島第一の5号基、6号基を廃炉にすると言ったが、そんなことはまやかしだ。すべての原発を即時廃炉にすべきだ」と頼もしいエールが届いた。
○ 9月27日(金)17時30分過ぎに官邸前に行くと、君が代の曲が流れている。同時に何本もの日の丸の旗が見えてきた。消費税反対、TPP反対を訴えていた。原発には反対しないのか、6時前には片付けて帰ってしまった。案外女性が多かったこと、最後に警察に礼を述べていたことが印象的だった。
○ 10月2日(水)、東電本店合同抗議は、当面第一水曜に行われるというので、「一水会」ならぬ「一水行動」だなと勝手に命名している。脱原発・東電株主運動の木村結さん、双葉町元町長の井戸川克隆さんがスピーチをされた。この日は東電に申し入れをすることになっていた。しかし、東電の幹部はおろか社員すら受け取りに出てこずに守衛がいたのみ。結局、東電の広瀬直己社長に渡すよう守衛に申し入れ書を手渡した。400名ほど集まった。
終了後、愛媛県から来られている方を交えて19人で楽しいひと時を過ごした。
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┗■4.新聞・雑誌より3つ
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◆東電、六ケ所村に「寄付」継続 東北電と年2億円
(10月4日朝日新聞の見出しより。本文は省略)
◆東電汚染水、港湾外に タンク傾斜、新たに漏れ
東京電力は2日、福島第一原発の「B南」と呼ばれるタンク群の1基(容量約450トン)の上部から汚染水が漏れたと発表した。3日未明に記者会見し、タンク群の地盤にもともと傾斜があり、タンク自体も傾いていたことを明らかにした。 東電は、漏れた汚染水の一部が近くの排水溝から外洋(港湾外)に流出したとみている。(中略)
推定約430リットルの汚染水がタンク点検用の足場を伝って、タンク群を囲むせきの外に出た。タンクの水にはストロンチウム90(法定基準は1リットル当たり30ベクレル)などベータ線を出す放射性物質が58万ベクレルの高濃度で含まれている。
タンク脇の側溝で2日深夜、ベータ線を出す放射性物質が1万5000ベクレルの濃度で検出された。側溝は、外洋につながる排水溝に接続している。せきの水でも20万ベクレルの濃度で検出された。
東電は原子炉等規制法に基づき国に通報。原子力規制庁は海への流出防止や汚染土壌の回収などを指示した。規制庁は4日、東電の広瀬直己社長を呼び、汚染水の管理の徹底を求める方針。(後略)(10月4日茨城新聞より抜粋)
◆原発の発言 茨城県知事にあ然
無職 木村みね子(茨城県)
あなたはそれでも県のリーダーですか?と言いたくなるような橋本昌・茨城県知事の発言だった。テレビアナウンサーに東海第二原発の再稼働を問われ、「減原発」の持論は展開するが、ひたすら「国の方針に従う」というのが答えだった。
国の方針の前に知事としてどう考えるか、施政者として当然のことを聞かれても、同じ回答だった。隣県に福島があり、茨城でも先日、問題を起こしたばかりの実験施設を抱える。知事としての考えを述べるのが当たり前だろう。
そもそもこの国の最高指導者が国際舞台で突然、「福島の汚染水の影響は港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内でブロックされている」と事実と異なる発言をしたが、その影響下にいるものは推して知るべしか。