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たんぽぽ舎です。【TMM:No2545】
2015年7月25日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.命や健康よりも大切にしなくてはならないものなどないはず
私はメルマガをドイツ語版に翻訳して発信してはと思うくらい
スイスで-最近は滅多に日本の福島原発のことがニュ-スになら
なくなった。その後はどうなんだ? 月野和 由美(横浜在住)
★2.地球と酷似する「金星」にも火山活動 「地球温暖化」の終着点とも
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその111
島村 英紀(地震学者)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆8/21福島被ばく訴訟 裁判傍聴のお願い
被ばくの責任を正面から問うため前双葉町長・井戸川克隆がおこした裁判
14時より東京地裁101号法廷 報告集会15時より弁護士会館(東京)5階
★4.新聞・雑誌より2つ
◆安保NO 原発NO 政権にNO 官邸近く 気勢
(7月25日東京新聞「金曜日の声」より抜粋)
◆福島の小児甲状腺がん 多発と被ばく影響
政府は健康より五輪を優先するのか 白石 草 (「Our Planet-TV」代表)
(2015.7.17週刊金曜日1048号より抜粋)
━━━━━━━
※7/27学習会にご参加を!
「東電は責任をとれ」連続講座第16回
「東電は柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
講 師:菅井益郎さん(國學院大學教授)
日 時:7月27日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体
参加費:800円
━━━━━━━
※7/30学習会にご参加を!
原発産業と戦争産業の共通性
-安倍政権の原発推進と戦争のできる国作りは表裏一体-
講 師:ダニー ネセフタイさん(「木工房ナガリ家」主催、イスラエル生まれ)
日 時:7月30日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.命や健康よりも大切にしなくてはならないものなどないはず
| 私はメルマガをドイツ語版に翻訳して発信してはと思うくらい
| スイスで-最近は滅多に日本の福島原発のことがニュ-スになら
| なくなった。その後はどうなんだ?
└──── 月野和 由美(横浜在住)
◯ メルマガ配信ありがとうございます。毎日読めるときに必ず読んでいます。
一昨年前までスイスとドイツから何回か投稿しました。帰国して以来、政権の横暴や原発事故以来の危機感の薄れを周囲に感じています。
今日はまたお伝えできたらと思うことを書きます。年に1回スイスに行き親しくしている友人らと必ず福島以後の日本の話をします。「最近は滅多に日本の福島原発のことがニュ-スにならなくなった。その後はどうなんだ?」というのが友人らの率直な問いかけでした。今でも関心を持ってくれる人々が外国にたくさんいるということに胸が熱くなる思いをしています。
私は「たんぽぽ舎」で得られる情報を公用語のドイツ語になおして説明します。ドイツ語圏の友人らの一人のGyde(ギュ-デ)は障害者の施設に勤務する優しい女性です。彼女は「ドイツは原発の全廃を決定してそこに向けて努力をしている。この決定を私はドイツ国民として誇りに思っている。日本にもあのすばらしい憲法-不戦の誓いをうたう憲法があるじゃないか。あれは世界に誇っていい。あれは非常に未来的な憲法だと私は思う。」「私たちはこの2つの理想ともいえる考えを世界に向けて打ち出していかなくてはいけない、そうだろう?あの憲法を変更しようとしているらしいがあの誇り高い理想を捨ててはいけない。」
彼女が第9条を知っているとは思いませんでしたからよく勉強しているなあという思いとともに日本のことをそのように見てくれる外国人たちがいるんだと知りその発言にはやはり胸を打たれました。
◯ 正しいと思うこと善いと思うことをまっすぐに政治信条と一致させているドイツ人が羨ましいと思いました。そういう政治のシステムも羨ましい。またそういう大人の背中を見て若い世代が社会に対して「これからもっと良くなる。自分たちが良くする」という希望を持てる国は人間の精神を健全にすると思いました。
今の日本の政治はそうではありません。8万人以上の福島難民があるのに事故以前の利権や東電社員のほうが守られているのですから。
日本ではまだまだこのようなことを発言できる自由な環境が整っていないのですがそれでもこの4年でずいぶんと変化したと思います。「就職にさしさわるから」とか「政治活動は禁止されているから」というようなことを言う人がいます。運動に公に参加するかしないかは全く個人の自由だと思います。
が、「ベルリンの壁」が崩壊する前に子供時代、東ドイツに住んで、直接「壁の崩壊」を体験した友人から聞いた話のように「決して変わらないものなどない」ということを日本人もわかりはじめていると感じています。友人は話していました、「もう、皆知っていた。壁が実際に崩壊する10年も前から、《その時》が間もなく来ることを。冷戦状態がすでに終わりつつあることを。政治のタイミングの問題だということを大人たちも皆わかっていた。だから結構自由に西側に買い物などにもでかけられるようになっていた。」
◯ ギリシャより多くの困難さ-原発を廃炉にした場合の必要な経費やどこに放射性廃棄物を保管し続けるのかという負債の問題など…が山積みにありますが、だからといって命や健康よりも大切にしなくてはならないものなどないはずであること。
それを世界に向けて発信する国にしたいと思うのです。
個人的に私はメルマガを翻訳してドイツ語版を作って発信してはと思うくらいなのです。
先にメルマガでご紹介いただきましたユルゲン・オ-バ-ボイマ-氏の本を是非読んでみたいと思います。
┏┓
┗■2.地球と酷似する「金星」にも火山活動 「地球温暖化」の終着点とも
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその111
└──── 島村英紀(地震学者)
このところ日本の火山が騒がしい。しかし火山の噴火は地球だけに起きる事件ではない。最近、金星で火山活動が発見された。
金星はいちばん明るく見える星で、明け方と夕方だけ見える。「明けの明星」と「宵の明星」だ。
最近、金星の上空を飛ぶ宇宙探査機が金星の地表を溶岩流が流れているのを発見した。この探査機はヴィーナス・エクスプレスという欧州宇宙機関(ESA)のものだ。
解析では地表よりも数百℃以上熱い高温の物質が、それぞれが1平方キロメートル~200平方キロメートル以上のものが点在することがわかった。金星の表面で火山活動がいま起きているのにちがいないことが分かったのだ。
金星は地球よりもはるかに多くの二酸化炭素があるせいで「地球温暖化」の終着点とも言われている。表面温度は500度Cにも達する。このため海の水も蒸発してしまった。いつも厚い雲に覆われていて外から地表の様子は見えない。
いままで金星着陸を目指した惑星探査機は多いが、この高温のためにほとんどのものが燃え尽きてしまった。かつて旧ソ連の探査機が1982年に着陸して地表の画像を2枚だけ送ってきたのが唯一の成功例だ。その後これも燃えてしまった。
米国はパイオニア・ヴィーナス2号を打ち上げたが、高温に耐えきれず本体と4機の子機のうち本体は地表到達前に、子機3機は到達と同時に、残り1機も着陸わずか68分後に通信途絶してしまった。
金星も地球も、そして太陽系全部は約46億年前に同時にできた。
金星は地球よりも約30%太陽に近いところを回っている。地球の大きさよりも5%小さいだけの「兄弟」である。
地球が作られてから現在までの1/3ほどのときに「マグマ・オーシャン」といわれる、溶けたマグマで表面がすべて覆われた時代があった。海や大陸ができたのはその後である。
金星でも途中までは地球と同じ過程をたどった。しかしこの数百万年は火山活動がなくなっていたと思われていた。だが今回の発見で火山活動があることが分かったのだ。
溶岩流が発見されたのは「ガニキ谷」という不思議な名前の地溝帯だった。新しい地殻があるところだ。地球でもアフリカの東部など地溝帯からは溶岩が出てきている。
太陽系で地球のほかに火山活動があることが分かっていたのは木星の衛星のひとつである「イオ」だけだった。これで火山活動をしている「仲間」が増えたことになる。
ちなみにイオの大きさは地球の約1/4、月ほどの大きさだ。数多くの火山が噴火を続けていて、さしわたし25キロメートル以上の大きなカルデラが100個以上も見つかっている。
金星の自転の速さはきわめて遅い。一方、太陽の周りをまわる公転は地球よりも速い。つまり「1日」のほうが「1年」よりも長いのだ。
また金星は地球など他の太陽系の惑星とは反対の方向に自転している。太陽は西から昇る。
地球から見ると奇妙な「兄弟」なのである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より7月17日の記事)
┏┓
┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆8/21福島被ばく訴訟 裁判傍聴のお願い
被ばくの責任を正面から問うため、前双葉町長・井戸川克隆がおこした裁判です。
「絶対安全」と言われていた原子力発電所。その原子力発電所は,私たちのふるさとを奪う存在になりました。
3月12日(2011年),私たちは原子力発電所から出た「死の灰」を浴びました。
今も私たちの故郷は,「汚染」されたままです。
安全なふるさとを奪った国・東電を許さない!許せない!
※この事件の最初の裁判の日です。
是非とも裁判傍聴と報告集会にご出席ください!
〔裁判の日時〕8月21日(金)14:00 東京地方裁判所1階101号法廷
(東京都千代田区 霞が関1-1-4)
〔報告集会〕日時:8月21日(金)15:00 会場:弁護士会館(東京)5階(裁判所の隣)
(東京都千代田区霞ヶ関1-1-3)
〔お問い合わせ・担当事務局〕
埼玉総合法律事務所 埼玉県さいたま市浦和区岸町7丁目12-1東和ビル4階
事務局長 弁護士 猪股正 電話 048-862-0335 FAX 048-866-0425
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より2つ
└────
◆安保NO 原発NO 政権にNO 官邸近く 気勢
安全保障関連法案や原発再稼働など12のテーマで現政権に抗議する市民らの集会「安倍政権NO!首相官邸包囲」が24日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂であり、その後国会・官邸周辺で行われたデモと合わせ、主催者発表で計約7万人が「民意を弾圧するやり方が許せない」と声を上げた。
安保法案、原発のほか、雇用・労働問題、環太平洋連携協定(TPP)、沖縄米軍基地などの問題に取り組む市民団体らによる実行委員会が主催。毎週末に官邸前でデモを行っている「首都圏反原発連合」も参加、この日は独自の活動は中止した。
集会では、衆院憲法審査会で安保法案を「違憲」とした3人の憲法学者の一人、小林節・慶応大名誉教授が「怒りを継続し、改憲をくじけさせよう」とスピーチ。九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働に反対する「ストップ再稼働!3・11鹿児島集会実行委員会」の杉原洋さんも「もう一度、日本が原発大国に戻ることを許さない」と訴えた。
野音の客席を埋めた3000人以上は、学生らのグループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の女性のコールを合図に、「戦争させるな!」と書かれたプラカードを掲げた。
参加者はその後、官邸や国会を取り囲み「憲法守れ」「戦争法案絶対廃案!」とアピール。杉並区の団体職員平良純子さん(42)は「市民の声を聞かない政権への怒りの表れ」と話した。 (後略)
(7月25日東京新聞「金曜日の声」より抜粋)
◆福島の小児甲状腺がん 多発と被ばく影響
政府は健康より五輪を優先するのか
白石 草 (「Our Planet-TV」代表)
ついに100人を超えた、福島県の小児甲状腺がん患者。だがこの期に及んでも、県は原発事故の影響を認めようとしない。その背景には、五輪開催に向け原発事故の影響を打ち消したい政府の思惑がある。
福島原発事故の健康影響を調べる目的で、福島県が設置した福島県「県民健康調査」検討委員会-。5月18日に開催された第19回検討委員会で、今年3月末までに確定した甲状腺検査の結果が公表された。
検査を受けた約30万人のうち、悪性又は悪性疑いと診断されたのは127人。うち104人が手術を終え、103人が甲状腺がんと確定した。平均年令は17歳。最年少は、事故当時6歳だった。 (中略)
通常は、100万人に1から2人程度しか発症しないといわれている小児甲状腺がん。チェルノブイリ原発事故の健康影響として、国際機関が唯一認めている疾患である。このため、福島県でも事故当時18歳未満だった約38万人を対象に、大規模な甲状腺検査を実施。当初の計画では、最初の3年間は、放射線影響のない状態でのデータを得る「先行検査」と位置づけ、4年目以降の「本格検査」と比較するはずだった。チェルノブイリ原発事故で小児甲状腺がんが増加したのは、「4年目以降」と言われてきたからだ。
「過剰診断」論は本当なのか
ところが、その制度設計はすぐに崩れた。「先行検査」の期間だけで、112人もの甲状腺がんが見つかってしまったためだ。これらの数値について、すでに2年前から「多発」と分析していた岡山大学の津田敏秀教授は、「チェルノブイリの統計データをよく見ると、事故後1年目から微増しており、これがアウトブレイクにつながった。4年目以降にがんが増えたという前提事態が間違っている」と指摘する。
「米国疾病予防管理センターによると、甲状腺がんの潜伏期間は大人で2~5年。また米国科学アカデミーが分析した子どもの潜伏期間は、最短で1年です。福島の甲状腺がんが、事故翌年から多発していても不思議ではありません」
(中略)
急務となっている被ばく対策
(中略)
津田教授が具体的に提言するのは、18歳以上の年代への甲状腺検査の拡大と、福島県外地域の住民の症例把握だ。また白血病をはじめ、放射線感受性の高い疾病に関しても、早急に症例を把握する必要があるという。そして何よりも「避難指示解除の延期」をし、妊婦や子どもを優先した被ばく対策を急ぐべきだとする。
(中略)
もし福島の小児甲状腺がんが被ばくによるものであれば、チェルノブイリと同様のことが予想される。現実に目を向けた政策転換が求められる。
(2015.7.17週刊金曜日1048号より抜粋)
2015年7月25日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.命や健康よりも大切にしなくてはならないものなどないはず
私はメルマガをドイツ語版に翻訳して発信してはと思うくらい
スイスで-最近は滅多に日本の福島原発のことがニュ-スになら
なくなった。その後はどうなんだ? 月野和 由美(横浜在住)
★2.地球と酷似する「金星」にも火山活動 「地球温暖化」の終着点とも
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその111
島村 英紀(地震学者)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆8/21福島被ばく訴訟 裁判傍聴のお願い
被ばくの責任を正面から問うため前双葉町長・井戸川克隆がおこした裁判
14時より東京地裁101号法廷 報告集会15時より弁護士会館(東京)5階
★4.新聞・雑誌より2つ
◆安保NO 原発NO 政権にNO 官邸近く 気勢
(7月25日東京新聞「金曜日の声」より抜粋)
◆福島の小児甲状腺がん 多発と被ばく影響
政府は健康より五輪を優先するのか 白石 草 (「Our Planet-TV」代表)
(2015.7.17週刊金曜日1048号より抜粋)
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※7/27学習会にご参加を!
「東電は責任をとれ」連続講座第16回
「東電は柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
講 師:菅井益郎さん(國學院大學教授)
日 時:7月27日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体
参加費:800円
━━━━━━━
※7/30学習会にご参加を!
原発産業と戦争産業の共通性
-安倍政権の原発推進と戦争のできる国作りは表裏一体-
講 師:ダニー ネセフタイさん(「木工房ナガリ家」主催、イスラエル生まれ)
日 時:7月30日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.命や健康よりも大切にしなくてはならないものなどないはず
| 私はメルマガをドイツ語版に翻訳して発信してはと思うくらい
| スイスで-最近は滅多に日本の福島原発のことがニュ-スになら
| なくなった。その後はどうなんだ?
└──── 月野和 由美(横浜在住)
◯ メルマガ配信ありがとうございます。毎日読めるときに必ず読んでいます。
一昨年前までスイスとドイツから何回か投稿しました。帰国して以来、政権の横暴や原発事故以来の危機感の薄れを周囲に感じています。
今日はまたお伝えできたらと思うことを書きます。年に1回スイスに行き親しくしている友人らと必ず福島以後の日本の話をします。「最近は滅多に日本の福島原発のことがニュ-スにならなくなった。その後はどうなんだ?」というのが友人らの率直な問いかけでした。今でも関心を持ってくれる人々が外国にたくさんいるということに胸が熱くなる思いをしています。
私は「たんぽぽ舎」で得られる情報を公用語のドイツ語になおして説明します。ドイツ語圏の友人らの一人のGyde(ギュ-デ)は障害者の施設に勤務する優しい女性です。彼女は「ドイツは原発の全廃を決定してそこに向けて努力をしている。この決定を私はドイツ国民として誇りに思っている。日本にもあのすばらしい憲法-不戦の誓いをうたう憲法があるじゃないか。あれは世界に誇っていい。あれは非常に未来的な憲法だと私は思う。」「私たちはこの2つの理想ともいえる考えを世界に向けて打ち出していかなくてはいけない、そうだろう?あの憲法を変更しようとしているらしいがあの誇り高い理想を捨ててはいけない。」
彼女が第9条を知っているとは思いませんでしたからよく勉強しているなあという思いとともに日本のことをそのように見てくれる外国人たちがいるんだと知りその発言にはやはり胸を打たれました。
◯ 正しいと思うこと善いと思うことをまっすぐに政治信条と一致させているドイツ人が羨ましいと思いました。そういう政治のシステムも羨ましい。またそういう大人の背中を見て若い世代が社会に対して「これからもっと良くなる。自分たちが良くする」という希望を持てる国は人間の精神を健全にすると思いました。
今の日本の政治はそうではありません。8万人以上の福島難民があるのに事故以前の利権や東電社員のほうが守られているのですから。
日本ではまだまだこのようなことを発言できる自由な環境が整っていないのですがそれでもこの4年でずいぶんと変化したと思います。「就職にさしさわるから」とか「政治活動は禁止されているから」というようなことを言う人がいます。運動に公に参加するかしないかは全く個人の自由だと思います。
が、「ベルリンの壁」が崩壊する前に子供時代、東ドイツに住んで、直接「壁の崩壊」を体験した友人から聞いた話のように「決して変わらないものなどない」ということを日本人もわかりはじめていると感じています。友人は話していました、「もう、皆知っていた。壁が実際に崩壊する10年も前から、《その時》が間もなく来ることを。冷戦状態がすでに終わりつつあることを。政治のタイミングの問題だということを大人たちも皆わかっていた。だから結構自由に西側に買い物などにもでかけられるようになっていた。」
◯ ギリシャより多くの困難さ-原発を廃炉にした場合の必要な経費やどこに放射性廃棄物を保管し続けるのかという負債の問題など…が山積みにありますが、だからといって命や健康よりも大切にしなくてはならないものなどないはずであること。
それを世界に向けて発信する国にしたいと思うのです。
個人的に私はメルマガを翻訳してドイツ語版を作って発信してはと思うくらいなのです。
先にメルマガでご紹介いただきましたユルゲン・オ-バ-ボイマ-氏の本を是非読んでみたいと思います。
┏┓
┗■2.地球と酷似する「金星」にも火山活動 「地球温暖化」の終着点とも
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその111
└──── 島村英紀(地震学者)
このところ日本の火山が騒がしい。しかし火山の噴火は地球だけに起きる事件ではない。最近、金星で火山活動が発見された。
金星はいちばん明るく見える星で、明け方と夕方だけ見える。「明けの明星」と「宵の明星」だ。
最近、金星の上空を飛ぶ宇宙探査機が金星の地表を溶岩流が流れているのを発見した。この探査機はヴィーナス・エクスプレスという欧州宇宙機関(ESA)のものだ。
解析では地表よりも数百℃以上熱い高温の物質が、それぞれが1平方キロメートル~200平方キロメートル以上のものが点在することがわかった。金星の表面で火山活動がいま起きているのにちがいないことが分かったのだ。
金星は地球よりもはるかに多くの二酸化炭素があるせいで「地球温暖化」の終着点とも言われている。表面温度は500度Cにも達する。このため海の水も蒸発してしまった。いつも厚い雲に覆われていて外から地表の様子は見えない。
いままで金星着陸を目指した惑星探査機は多いが、この高温のためにほとんどのものが燃え尽きてしまった。かつて旧ソ連の探査機が1982年に着陸して地表の画像を2枚だけ送ってきたのが唯一の成功例だ。その後これも燃えてしまった。
米国はパイオニア・ヴィーナス2号を打ち上げたが、高温に耐えきれず本体と4機の子機のうち本体は地表到達前に、子機3機は到達と同時に、残り1機も着陸わずか68分後に通信途絶してしまった。
金星も地球も、そして太陽系全部は約46億年前に同時にできた。
金星は地球よりも約30%太陽に近いところを回っている。地球の大きさよりも5%小さいだけの「兄弟」である。
地球が作られてから現在までの1/3ほどのときに「マグマ・オーシャン」といわれる、溶けたマグマで表面がすべて覆われた時代があった。海や大陸ができたのはその後である。
金星でも途中までは地球と同じ過程をたどった。しかしこの数百万年は火山活動がなくなっていたと思われていた。だが今回の発見で火山活動があることが分かったのだ。
溶岩流が発見されたのは「ガニキ谷」という不思議な名前の地溝帯だった。新しい地殻があるところだ。地球でもアフリカの東部など地溝帯からは溶岩が出てきている。
太陽系で地球のほかに火山活動があることが分かっていたのは木星の衛星のひとつである「イオ」だけだった。これで火山活動をしている「仲間」が増えたことになる。
ちなみにイオの大きさは地球の約1/4、月ほどの大きさだ。数多くの火山が噴火を続けていて、さしわたし25キロメートル以上の大きなカルデラが100個以上も見つかっている。
金星の自転の速さはきわめて遅い。一方、太陽の周りをまわる公転は地球よりも速い。つまり「1日」のほうが「1年」よりも長いのだ。
また金星は地球など他の太陽系の惑星とは反対の方向に自転している。太陽は西から昇る。
地球から見ると奇妙な「兄弟」なのである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より7月17日の記事)
┏┓
┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆8/21福島被ばく訴訟 裁判傍聴のお願い
被ばくの責任を正面から問うため、前双葉町長・井戸川克隆がおこした裁判です。
「絶対安全」と言われていた原子力発電所。その原子力発電所は,私たちのふるさとを奪う存在になりました。
3月12日(2011年),私たちは原子力発電所から出た「死の灰」を浴びました。
今も私たちの故郷は,「汚染」されたままです。
安全なふるさとを奪った国・東電を許さない!許せない!
※この事件の最初の裁判の日です。
是非とも裁判傍聴と報告集会にご出席ください!
〔裁判の日時〕8月21日(金)14:00 東京地方裁判所1階101号法廷
(東京都千代田区 霞が関1-1-4)
〔報告集会〕日時:8月21日(金)15:00 会場:弁護士会館(東京)5階(裁判所の隣)
(東京都千代田区霞ヶ関1-1-3)
〔お問い合わせ・担当事務局〕
埼玉総合法律事務所 埼玉県さいたま市浦和区岸町7丁目12-1東和ビル4階
事務局長 弁護士 猪股正 電話 048-862-0335 FAX 048-866-0425
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┗■4.新聞・雑誌より2つ
└────
◆安保NO 原発NO 政権にNO 官邸近く 気勢
安全保障関連法案や原発再稼働など12のテーマで現政権に抗議する市民らの集会「安倍政権NO!首相官邸包囲」が24日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂であり、その後国会・官邸周辺で行われたデモと合わせ、主催者発表で計約7万人が「民意を弾圧するやり方が許せない」と声を上げた。
安保法案、原発のほか、雇用・労働問題、環太平洋連携協定(TPP)、沖縄米軍基地などの問題に取り組む市民団体らによる実行委員会が主催。毎週末に官邸前でデモを行っている「首都圏反原発連合」も参加、この日は独自の活動は中止した。
集会では、衆院憲法審査会で安保法案を「違憲」とした3人の憲法学者の一人、小林節・慶応大名誉教授が「怒りを継続し、改憲をくじけさせよう」とスピーチ。九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働に反対する「ストップ再稼働!3・11鹿児島集会実行委員会」の杉原洋さんも「もう一度、日本が原発大国に戻ることを許さない」と訴えた。
野音の客席を埋めた3000人以上は、学生らのグループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の女性のコールを合図に、「戦争させるな!」と書かれたプラカードを掲げた。
参加者はその後、官邸や国会を取り囲み「憲法守れ」「戦争法案絶対廃案!」とアピール。杉並区の団体職員平良純子さん(42)は「市民の声を聞かない政権への怒りの表れ」と話した。 (後略)
(7月25日東京新聞「金曜日の声」より抜粋)
◆福島の小児甲状腺がん 多発と被ばく影響
政府は健康より五輪を優先するのか
白石 草 (「Our Planet-TV」代表)
ついに100人を超えた、福島県の小児甲状腺がん患者。だがこの期に及んでも、県は原発事故の影響を認めようとしない。その背景には、五輪開催に向け原発事故の影響を打ち消したい政府の思惑がある。
福島原発事故の健康影響を調べる目的で、福島県が設置した福島県「県民健康調査」検討委員会-。5月18日に開催された第19回検討委員会で、今年3月末までに確定した甲状腺検査の結果が公表された。
検査を受けた約30万人のうち、悪性又は悪性疑いと診断されたのは127人。うち104人が手術を終え、103人が甲状腺がんと確定した。平均年令は17歳。最年少は、事故当時6歳だった。 (中略)
通常は、100万人に1から2人程度しか発症しないといわれている小児甲状腺がん。チェルノブイリ原発事故の健康影響として、国際機関が唯一認めている疾患である。このため、福島県でも事故当時18歳未満だった約38万人を対象に、大規模な甲状腺検査を実施。当初の計画では、最初の3年間は、放射線影響のない状態でのデータを得る「先行検査」と位置づけ、4年目以降の「本格検査」と比較するはずだった。チェルノブイリ原発事故で小児甲状腺がんが増加したのは、「4年目以降」と言われてきたからだ。
「過剰診断」論は本当なのか
ところが、その制度設計はすぐに崩れた。「先行検査」の期間だけで、112人もの甲状腺がんが見つかってしまったためだ。これらの数値について、すでに2年前から「多発」と分析していた岡山大学の津田敏秀教授は、「チェルノブイリの統計データをよく見ると、事故後1年目から微増しており、これがアウトブレイクにつながった。4年目以降にがんが増えたという前提事態が間違っている」と指摘する。
「米国疾病予防管理センターによると、甲状腺がんの潜伏期間は大人で2~5年。また米国科学アカデミーが分析した子どもの潜伏期間は、最短で1年です。福島の甲状腺がんが、事故翌年から多発していても不思議ではありません」
(中略)
急務となっている被ばく対策
(中略)
津田教授が具体的に提言するのは、18歳以上の年代への甲状腺検査の拡大と、福島県外地域の住民の症例把握だ。また白血病をはじめ、放射線感受性の高い疾病に関しても、早急に症例を把握する必要があるという。そして何よりも「避難指示解除の延期」をし、妊婦や子どもを優先した被ばく対策を急ぐべきだとする。
(中略)
もし福島の小児甲状腺がんが被ばくによるものであれば、チェルノブイリと同様のことが予想される。現実に目を向けた政策転換が求められる。
(2015.7.17週刊金曜日1048号より抜粋)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No2544】
2015年7月24日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.先方の顔が見える抗議行動
原子力規制委員会平日昼休み連続抗議行動から
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その54
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.7/27「東電は責任を取れ連続講座 第16回」のご案内
「東電の責任を問う-柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
冨塚元夫 (「スペースたんぽぽ」講座運営委員)
★3.戦災に追い打ちをかけた巨大地震“福井地震”誘発地震の学説も
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその110
島村英紀(地震学者)
★4.参考までに
「川内原発の高経年化対策に関する質問主意書」と
「再質問主意書」
提出者 菅 直人 衆議院議長 大島理森殿
━━━━━━━
※7/30学習会にご参加を!
原発産業と戦争産業の共通性
-安倍政権の原発推進と戦争のできる国作りは表裏一体-
講 師:ダニー ネセフタイさん(「木工房ナガリ家」主催、イスラエル生まれ)
日 時:7月30日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
※訂正1つあります。
7月22日配信のメルマガ【TMM:No2542】で
★1.東芝粉飾決算の背景は原発
ウエスチングハウス巨額買収につきまして文中、電気新聞からの引用で
誤:「8月16日付けの電気新聞によれば」
正:「7月16日付けの電気新聞によれば」
お詫びして訂正いたします。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.先方の顔が見える抗議行動
| 原子力規制委員会平日昼休み連続抗議行動から
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その54
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
新規制基準は緩すぎて不合理、設置変更許可審査は基準地震動620ガル「違法」で甘い甘い審査、工事計画認可は「白抜き偽装」「耐震偽装」のでたらめ、設置変更認可も工事計画認可も行政不服審査法に基づく異議申立中。
なのに、なぜ核燃料装填なのか?、なぜ再稼働なのか?
現地での再稼働反対行動の検討の話を聞きながら、何とか東京でもがんばれないか、止められないかと7月1日から始めた平日昼休み行動がなかなか面白い。
その一端を皆さんに紹介する。
常連参加者は、私と白金台に住むKさんと、昼休みに地下鉄に乗って15分だけ抗議しにくるTさん。他に阻止ネットの方も参加して、今までで最大が8名。時には、原子力規制を監視する市民の会と一緒に抗議する場面も2度あった。
規制委が入っている六本木ファーストビルから昼食の為に出てくる人たちに向って、原子力規制委員会は「再稼働推進委員会」、規制庁は「再稼働促進庁」、川内原発再稼働反対、福島第一原発事故はまだ収束していない、12万人避難…、などなどのコールをミニ拡声器で浴びせる。
更に、敷地出口では、規制委は「再稼働推進委員会」と叫びながらチラシ渡し。意外にも同ビルから出てきた背広が受け取ってくれる。
面白いのは規制委・規制庁の人に直接話しかけられること。
・規制庁異議申立担当のOさんが通りがかったので「異議申立審理終わるまで再稼働しないでよ!」と声をかけたら、振り返って指で〇を描いて応じた。
・院内ヒアリングでおなじみのPWR担当Nさん(女性)には、異議申立審理が終わるまで再稼働しないでよと声をかけた。帰りは1時を過ぎても戻ってこなかった。
・規制委の悪口を叫んでいると、何と田中委員長や更田委員が歩いてきた。道路を歩く2人に拡声器を向けて、川内原発再稼働反対とともに、柏崎刈羽の再稼働審査が出た時に「あれはあれ、これはこれ」という訳には行かないと更田さんも田中委員長も言っていたでしょう、と声を浴びせた。
・今週は3日間連続で新人研修か入社説明会か分からないが、スーツ姿の若い男女が列をなして出てきた時にも、原子力規制委員会がひどいよと伝える。
・顔見知りの記者も良く通る、産経、NHK、朝日などの記者にチラシを渡す。
開始時は6日間も雨続きで非常にきつかったが、真夏でも木陰で抗議できるのと風も強いので、すがすがしくて快適。
人の出入りが少なくなる12時半頃には、常連Kさんと「ああ福島」の歌と笛で、ビルに戻る人たちにイチエフ事故を思い起こしてもらうことも。
ガードマンさんも親切に8月もやるのですかと尋ねてきた。やむなく、数か月も前から予定していた広島行も断念して8月もやることにする。
先方の顔が見える抗議行動。効果のほどは読めないが、川内原発の再稼働を目前にして、意味があると思う。
皆さんもたまにはどうぞお出かけ願います。
┏┓
┗■2.7/27「東電は責任を取れ連続講座 第16回」のご案内
| 「東電の責任を問う-柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
| 被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
└──── 冨塚元夫 (「スペースたんぽぽ」講座運営委員)
日 時:7月27日(月)19:00から21:00 18:30開場
講 師:菅井益郎さん(国学院大学教授)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
よびかけ:「経産省前テントひろば」・「たんぽぽ舎」、賛同122団体。
参加費:800円(学生:400円)
○東電は世界最大の公害を出している企業です。東電福島第一原発事故による放射能は住宅も農地も森・川・湖・海を汚した。その東電は、福島第一の汚染水対策より、柏崎刈羽原発の再稼働を優先。汚染水対策より利益優先では困ります。
○何人もの漁業者が「このまま譲歩を重ねれば、サブドレンの次は、(原発構内にたまった)タンクの処理水の海洋放出を認めるように迫られるだろう。そうなれば、福島の漁業は終わりになる」という懸念を語る。
○東電新潟本社は「名ばかり」で、実は柏崎刈羽原発再稼働準備を加速するためのもの。しかし、新潟県の泉田裕彦知事は「情報開示に消極的な東電の体質は変わってない」と指摘。「名ばかり本社」への不信感をあらわにした。
(6月14日東京新聞)
○5月24日「原発事故被害者団体連絡会」が設立され、国と東電に対し、被害者の責任として本当の救済を求め、次の目標を掲げています。
1.被害者への謝罪、2.被害の完全賠償、暮らしと生業の回復、3.被害者の詳細な健康診断と医療保障、被曝低減策の実施、4.事故の責任追及、福島原発告訴団の行動とともに重要な行動です。
7/27第16回講座にぜひ、ご参加ください。
┏┓
┗■3.戦災に追い打ちをかけた巨大地震“福井地震”誘発地震の学説も
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその110
└──── 島村英紀(地震学者)
福井地震といっても地元以外では知っている人は少ないかもしれない。
いまからちょうど67年前、1948年に福井市とその近郊を襲った地震。直下型地震としてはすさまじい地震だった。福井平野の北部では98~100%もの家が倒れてしまった町や村があった。
阪神淡路大震災(1995年、M7.3)以前には半世紀も戦後最大の犠牲者約3800人という不名誉な記録を保持していた。
マグニチュード(M)は7.1だった。M8も珍しくない海溝型地震とくらべては地震のエネルギーは小さかったが、人々が暮らしているすぐ下で起きる内陸直下型地震はこのくらいのMでも大被害を生むのである。
人口全体に対する死者の数がこれほど多かった地震もめったにない。福井市のすぐ北に接する現在の坂井市では、死者が人口の5%にも達した。これは福井市全体の1%や阪神淡路大震災のときの神戸市の0.3%とくらべてもはるかに多かった。
これは地盤が軟らかかったので地表での揺れが大きくなってしまったことによる。福井市とその周辺の市町村が載っている堆積盆地が地震の揺れを増幅してしまったのである。この堆積盆地は福井盆地を流れ、坂井市で日本海に注ぐ九頭竜川(くずりゅうがわ)が作ったものだ。
じつはこの地震の被害が大きくなってしまったもうひとつの要因があった。
福井市は地震の3年前の1945年、敗戦のわずか1月前に米軍機による大規模な無差別爆撃(空爆)を受けていた。このため2万戸以上が焼失、9万人以上が罹災し、死者数も1500人を超える甚大な被害を出していた。
これは1945年に日本の中小都市を軒並み襲った爆撃のひとつだった。地方都市への爆撃としては、この福井市への爆撃は全国でも有数の大規模なもので、富山市、沼津市に次ぐものだった。
戦後すぐ襲ってきた福井地震は福井市民にとってはダブルパンチだったのである。
空襲の大被害のためにその後に建てられた多くの住宅は急造のバラックなどの弱い住宅だった。これが倒壊率が高かった一つの原因になった。
福井地震の震度はいまならば十分に震度7にあたるが、当時はまだ震度は6までしかなかったので公式記録には震度6としてしか記録されていない。この福井地震の大被害を見て翌年気象庁は震度階に震度7を追加した。実際に震度7がはじめて記録されたのは阪神淡路大震災だった。
この福井地震は誘発地震ではなかったかという学説がある。その4年前の1944年に起きた海溝型地震、東南海地震(M7.9)によって引き起こされたという説だ。大地震は震源域の外側で誘発地震を起こすことがある。
いまの福井市には地方都市には珍しく広い通りが走っている。これは福井地震で壊滅的な被害を受けたあとに行われた都市計画のおかげなのである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」・「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より7月10日の記事)
┏┓
┗■4.参考までに
| 「川内原発の高経年化対策に関する質問主意書」と
| 「再質問主意書」
| 提出者 菅 直人 衆議院議長 大島理森殿
└────
◎川内原発の高経年化対策に関する質問主意書 平成27年7月8日提出
川内原発一号機は運転開始から30年以上経過している。原子炉等規制法は、
原子炉設置者に対し運転開始から30年を経過するまでに高経年化技術評価を行い、
長期保守管理方針を策定し、原子力規制委員会の認可を受けなくてはならないと
している。以下川内原発について具体的に質問する。
1. 川内原発一号機について高経年化技術評価に基づく長期保守管理方針の
申請は原子炉設置者からいつ提出されたか。
2. 前記申請を受けて原子力規制委員会は保安規定変更の審査を継続中であ
り、まだ認可していないと聞いているがいつ結論が出るのか、見通しを聞きた
い。
3. 一部に、原子力規制委員会による前記保安規定変更認可の審査が終わる
前に川内原発が再稼働されることがありうるという報道がある。もしこうした
ことが認められれば、高経年化対策に関する原子力規制委員会のチェックが行
われないまま30年を超える原発稼働を認めることになり、法の趣旨に反する。
原子力規制委員会による認可がないまま川内原発が再稼働されることがありう
るのかどうか明確にされたい。
右質問する。
◎川内原発の高経年化対策に関する再質問主意書 平成27年7月22日提出
平成27年7月8日提出の質問主意書に対する平成27年7月17日付の答弁書にお
いて「保安規定の変更に対する認可を受けているかどうかにかかわらず、川内
原発一号炉の運転は可能である」旨の答弁がなされた。この点について重ねて
質問する。
1.経年劣化に対する方針策定に伴う保安規定の変更に当たっては原子力規制
委員会の認可を受けなくてはならないこととなっているにもかかわらず、30年
前の運転開始時にすでに保安規定の認可を受けた原発について運転を妨げるも
のではないとする答弁は、経年劣化対策制度の趣旨に反すると考えるがどうか。
2.本件申請の認可を受けているかどうかにかかわらず、30年経過している一
号炉の運転は可能であるというが、それなら認可を受けないままいつまで運転
が可能なのか。
右質問する。
2015年7月24日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.先方の顔が見える抗議行動
原子力規制委員会平日昼休み連続抗議行動から
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その54
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.7/27「東電は責任を取れ連続講座 第16回」のご案内
「東電の責任を問う-柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
冨塚元夫 (「スペースたんぽぽ」講座運営委員)
★3.戦災に追い打ちをかけた巨大地震“福井地震”誘発地震の学説も
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその110
島村英紀(地震学者)
★4.参考までに
「川内原発の高経年化対策に関する質問主意書」と
「再質問主意書」
提出者 菅 直人 衆議院議長 大島理森殿
━━━━━━━
※7/30学習会にご参加を!
原発産業と戦争産業の共通性
-安倍政権の原発推進と戦争のできる国作りは表裏一体-
講 師:ダニー ネセフタイさん(「木工房ナガリ家」主催、イスラエル生まれ)
日 時:7月30日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
※訂正1つあります。
7月22日配信のメルマガ【TMM:No2542】で
★1.東芝粉飾決算の背景は原発
ウエスチングハウス巨額買収につきまして文中、電気新聞からの引用で
誤:「8月16日付けの電気新聞によれば」
正:「7月16日付けの電気新聞によれば」
お詫びして訂正いたします。
━━━━━━━
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┗■1.先方の顔が見える抗議行動
| 原子力規制委員会平日昼休み連続抗議行動から
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その54
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
新規制基準は緩すぎて不合理、設置変更許可審査は基準地震動620ガル「違法」で甘い甘い審査、工事計画認可は「白抜き偽装」「耐震偽装」のでたらめ、設置変更認可も工事計画認可も行政不服審査法に基づく異議申立中。
なのに、なぜ核燃料装填なのか?、なぜ再稼働なのか?
現地での再稼働反対行動の検討の話を聞きながら、何とか東京でもがんばれないか、止められないかと7月1日から始めた平日昼休み行動がなかなか面白い。
その一端を皆さんに紹介する。
常連参加者は、私と白金台に住むKさんと、昼休みに地下鉄に乗って15分だけ抗議しにくるTさん。他に阻止ネットの方も参加して、今までで最大が8名。時には、原子力規制を監視する市民の会と一緒に抗議する場面も2度あった。
規制委が入っている六本木ファーストビルから昼食の為に出てくる人たちに向って、原子力規制委員会は「再稼働推進委員会」、規制庁は「再稼働促進庁」、川内原発再稼働反対、福島第一原発事故はまだ収束していない、12万人避難…、などなどのコールをミニ拡声器で浴びせる。
更に、敷地出口では、規制委は「再稼働推進委員会」と叫びながらチラシ渡し。意外にも同ビルから出てきた背広が受け取ってくれる。
面白いのは規制委・規制庁の人に直接話しかけられること。
・規制庁異議申立担当のOさんが通りがかったので「異議申立審理終わるまで再稼働しないでよ!」と声をかけたら、振り返って指で〇を描いて応じた。
・院内ヒアリングでおなじみのPWR担当Nさん(女性)には、異議申立審理が終わるまで再稼働しないでよと声をかけた。帰りは1時を過ぎても戻ってこなかった。
・規制委の悪口を叫んでいると、何と田中委員長や更田委員が歩いてきた。道路を歩く2人に拡声器を向けて、川内原発再稼働反対とともに、柏崎刈羽の再稼働審査が出た時に「あれはあれ、これはこれ」という訳には行かないと更田さんも田中委員長も言っていたでしょう、と声を浴びせた。
・今週は3日間連続で新人研修か入社説明会か分からないが、スーツ姿の若い男女が列をなして出てきた時にも、原子力規制委員会がひどいよと伝える。
・顔見知りの記者も良く通る、産経、NHK、朝日などの記者にチラシを渡す。
開始時は6日間も雨続きで非常にきつかったが、真夏でも木陰で抗議できるのと風も強いので、すがすがしくて快適。
人の出入りが少なくなる12時半頃には、常連Kさんと「ああ福島」の歌と笛で、ビルに戻る人たちにイチエフ事故を思い起こしてもらうことも。
ガードマンさんも親切に8月もやるのですかと尋ねてきた。やむなく、数か月も前から予定していた広島行も断念して8月もやることにする。
先方の顔が見える抗議行動。効果のほどは読めないが、川内原発の再稼働を目前にして、意味があると思う。
皆さんもたまにはどうぞお出かけ願います。
┏┓
┗■2.7/27「東電は責任を取れ連続講座 第16回」のご案内
| 「東電の責任を問う-柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
| 被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
└──── 冨塚元夫 (「スペースたんぽぽ」講座運営委員)
日 時:7月27日(月)19:00から21:00 18:30開場
講 師:菅井益郎さん(国学院大学教授)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
よびかけ:「経産省前テントひろば」・「たんぽぽ舎」、賛同122団体。
参加費:800円(学生:400円)
○東電は世界最大の公害を出している企業です。東電福島第一原発事故による放射能は住宅も農地も森・川・湖・海を汚した。その東電は、福島第一の汚染水対策より、柏崎刈羽原発の再稼働を優先。汚染水対策より利益優先では困ります。
○何人もの漁業者が「このまま譲歩を重ねれば、サブドレンの次は、(原発構内にたまった)タンクの処理水の海洋放出を認めるように迫られるだろう。そうなれば、福島の漁業は終わりになる」という懸念を語る。
○東電新潟本社は「名ばかり」で、実は柏崎刈羽原発再稼働準備を加速するためのもの。しかし、新潟県の泉田裕彦知事は「情報開示に消極的な東電の体質は変わってない」と指摘。「名ばかり本社」への不信感をあらわにした。
(6月14日東京新聞)
○5月24日「原発事故被害者団体連絡会」が設立され、国と東電に対し、被害者の責任として本当の救済を求め、次の目標を掲げています。
1.被害者への謝罪、2.被害の完全賠償、暮らしと生業の回復、3.被害者の詳細な健康診断と医療保障、被曝低減策の実施、4.事故の責任追及、福島原発告訴団の行動とともに重要な行動です。
7/27第16回講座にぜひ、ご参加ください。
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┗■3.戦災に追い打ちをかけた巨大地震“福井地震”誘発地震の学説も
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその110
└──── 島村英紀(地震学者)
福井地震といっても地元以外では知っている人は少ないかもしれない。
いまからちょうど67年前、1948年に福井市とその近郊を襲った地震。直下型地震としてはすさまじい地震だった。福井平野の北部では98~100%もの家が倒れてしまった町や村があった。
阪神淡路大震災(1995年、M7.3)以前には半世紀も戦後最大の犠牲者約3800人という不名誉な記録を保持していた。
マグニチュード(M)は7.1だった。M8も珍しくない海溝型地震とくらべては地震のエネルギーは小さかったが、人々が暮らしているすぐ下で起きる内陸直下型地震はこのくらいのMでも大被害を生むのである。
人口全体に対する死者の数がこれほど多かった地震もめったにない。福井市のすぐ北に接する現在の坂井市では、死者が人口の5%にも達した。これは福井市全体の1%や阪神淡路大震災のときの神戸市の0.3%とくらべてもはるかに多かった。
これは地盤が軟らかかったので地表での揺れが大きくなってしまったことによる。福井市とその周辺の市町村が載っている堆積盆地が地震の揺れを増幅してしまったのである。この堆積盆地は福井盆地を流れ、坂井市で日本海に注ぐ九頭竜川(くずりゅうがわ)が作ったものだ。
じつはこの地震の被害が大きくなってしまったもうひとつの要因があった。
福井市は地震の3年前の1945年、敗戦のわずか1月前に米軍機による大規模な無差別爆撃(空爆)を受けていた。このため2万戸以上が焼失、9万人以上が罹災し、死者数も1500人を超える甚大な被害を出していた。
これは1945年に日本の中小都市を軒並み襲った爆撃のひとつだった。地方都市への爆撃としては、この福井市への爆撃は全国でも有数の大規模なもので、富山市、沼津市に次ぐものだった。
戦後すぐ襲ってきた福井地震は福井市民にとってはダブルパンチだったのである。
空襲の大被害のためにその後に建てられた多くの住宅は急造のバラックなどの弱い住宅だった。これが倒壊率が高かった一つの原因になった。
福井地震の震度はいまならば十分に震度7にあたるが、当時はまだ震度は6までしかなかったので公式記録には震度6としてしか記録されていない。この福井地震の大被害を見て翌年気象庁は震度階に震度7を追加した。実際に震度7がはじめて記録されたのは阪神淡路大震災だった。
この福井地震は誘発地震ではなかったかという学説がある。その4年前の1944年に起きた海溝型地震、東南海地震(M7.9)によって引き起こされたという説だ。大地震は震源域の外側で誘発地震を起こすことがある。
いまの福井市には地方都市には珍しく広い通りが走っている。これは福井地震で壊滅的な被害を受けたあとに行われた都市計画のおかげなのである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」・「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より7月10日の記事)
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┗■4.参考までに
| 「川内原発の高経年化対策に関する質問主意書」と
| 「再質問主意書」
| 提出者 菅 直人 衆議院議長 大島理森殿
└────
◎川内原発の高経年化対策に関する質問主意書 平成27年7月8日提出
川内原発一号機は運転開始から30年以上経過している。原子炉等規制法は、
原子炉設置者に対し運転開始から30年を経過するまでに高経年化技術評価を行い、
長期保守管理方針を策定し、原子力規制委員会の認可を受けなくてはならないと
している。以下川内原発について具体的に質問する。
1. 川内原発一号機について高経年化技術評価に基づく長期保守管理方針の
申請は原子炉設置者からいつ提出されたか。
2. 前記申請を受けて原子力規制委員会は保安規定変更の審査を継続中であ
り、まだ認可していないと聞いているがいつ結論が出るのか、見通しを聞きた
い。
3. 一部に、原子力規制委員会による前記保安規定変更認可の審査が終わる
前に川内原発が再稼働されることがありうるという報道がある。もしこうした
ことが認められれば、高経年化対策に関する原子力規制委員会のチェックが行
われないまま30年を超える原発稼働を認めることになり、法の趣旨に反する。
原子力規制委員会による認可がないまま川内原発が再稼働されることがありう
るのかどうか明確にされたい。
右質問する。
◎川内原発の高経年化対策に関する再質問主意書 平成27年7月22日提出
平成27年7月8日提出の質問主意書に対する平成27年7月17日付の答弁書にお
いて「保安規定の変更に対する認可を受けているかどうかにかかわらず、川内
原発一号炉の運転は可能である」旨の答弁がなされた。この点について重ねて
質問する。
1.経年劣化に対する方針策定に伴う保安規定の変更に当たっては原子力規制
委員会の認可を受けなくてはならないこととなっているにもかかわらず、30年
前の運転開始時にすでに保安規定の認可を受けた原発について運転を妨げるも
のではないとする答弁は、経年劣化対策制度の趣旨に反すると考えるがどうか。
2.本件申請の認可を受けているかどうかにかかわらず、30年経過している一
号炉の運転は可能であるというが、それなら認可を受けないままいつまで運転
が可能なのか。
右質問する。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2543】
2015年7月23日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発を襲った津波は「予見できた」
シミュレーショは、2002年の長期評価が出た直後に可能だった
都司嘉宣元東大地震研准教授が証言 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.「大間原発」建設を止めよう!
大間原発ロックコンサートに参加して(7/18-19)
山田和秋 (たんぽぽ舎ボランティア)
★3.霞ヶ関一周抗議、アベちゃんへの怒り、原発再稼働反対!
戦争法案反対!その他もろもろ、アベヤメロの声止まず。
引き際が肝心ですよ、安倍晋三君。
7月17日第158回官邸前・国会前抗議行動報告
にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア )
★4.テント日誌7月21日(火)経産省前テントひろば1410日目、商業用原発停止674日目
テント裁判控訴審第二回弁論が開かれた (I・K)
★5.新聞より1つ
◆JCO、低レベル廃棄物焼却説明会 排気・排水「問題なし」
(7月23日茨城新聞より抜粋)
━━━━━━━
※7/24【抗議集会】にご参加を!
安倍政権NO!首相官邸包囲 民主主義を取り戻せ!戦争させるな!
原発/安保法制/憲法/沖縄米軍基地/秘密保護法/TPP/など
主催:安倍政権No!☆実行委員会
7月24日(金)たんぽぽ舎は、日比谷野外大音楽堂入口17時30分集合
━━━━━━━
※8月鹿児島・川内原発再稼働阻止の現地活動を応援!
首都圏から川内原発ゲート前抗議に合流しよう!
日程:第1陣日程:8月8日(土)~8月10日(月)の2泊3日
第2陣日程:8月9日(日)~8月11日(火)の2泊3日
○予定人数:100~160名
○移動について:羽田空港発の航空便で現地に向かいます。
○現地での行動:川内原発ゲート前行動に合流します。
○主催:「原発現地へ行く会」 申し込み方法など、詳細は TEL 070-5019-5907 へ
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発を襲った津波は「予見できた」
| シミュレーショは、2002年の長期評価が出た直後に可能だった
| 都司嘉宣元東大地震研准教授が証言
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
福島地裁で21日に開かれた「生業訴訟」第13回公判で、原告側証人として出廷した都司嘉宣(つじよしのぶ)元東大地震研准教授が証言台に立ち、津波の予見は可能だったと証言しました。都司氏は前回の12回公判に引き続き証言、この日は前回の原告側代理人の主尋問に続いての被告の国と東電の代理人からの反対尋問。被告の国と東電は福島第一原発への津波は予見できなかったと主張している。
都司氏は前回、2002年7月に国の地震調査研究推進本部(推本)が発表した「長期評価」で明治三陸地震(1896年)と同様の津波が、三陸沖から房総沖にかけて発生する可能性があるとした内容を踏まえ、今回のような津波が起きうることを予見し「事故を回避することが可能だった」と証言していた。なお、都司氏は推本が2002年7月に「三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価」を策定した際、委員として参加していた。
反対尋問を行った国と東電は「長期評価の信用性」などについて質問したが都司氏は『長期評価』は無視できず、これを重要視して9年前からシミュレーションを行っていたら「予見することはできた」と述べ、事前の対策は実施できたとの見解を示して、前回に引き続き国と東電の責任を指摘した。「事故以前に福島第一原発の敷地の高さを越える津波を伴う地震発生を予見できたという考えか」との質問に対しても、都司氏は「そうだ」と答えた。
裁判官も「福島第一原発に到来し得る津波の浸水高のシミュレーショは、2002年の長期評価が出た直後に可能だったか」と質問した。都司氏は「可能だった」と述べた。
さらに、「事故以前に福島第一原発の敷地の高さを越える津波を伴う地震発生を予見できたという考えか」との被告代理人からの質問に対し、都司氏は「そうだ」と答えた。
※生業(なりわい)訴訟
約4000人の原告が参加。福島原発事故関連では最大規模。原告側は事故原因となった大津波襲来が予想可能だったとして、国と東電の過失を争点に、放射線量レベルを原発事故以前に戻すこと、できない場合に1人当たり月5万円の慰謝料の支払いなどを求めている。
┏┓
┗■2.「大間原発」建設を止めよう!
| 大間原発ロックコンサートに参加して(7/18-19)
└──── 山田和秋 (たんぽぽ舎ボランティア)
7月18・19日の〝大間ロック“に東京たんぽぽ舎から8人が参加。
7月18日(土)夜のアーサー ビナード講演会はなかなか面白かった。ビナードさんは日本語も達者でユーモアたっぷり。日本人のみる目とは少し異なる。
原発をつくった中曽根のような人物が何で生きのびてるんだ。悪いヤツほどよく眠る。つまり原発を推進するグループはいつも安全地帯、被害を受け損をするのは風下の一般市民。だまされないよう気をつけよう、と熱弁をふるう。この後フリートークに参加。
翌19日(日)は大間原発近くで、青空コンサートに引きつづいて原発建設阻止集会。函館や地方から、台風の余波を受けた小雨のなか500人が参加。
2014年12月に電源開発(株)は原子力規制委員会に大間原発の「適合審査」の申請をした。これは、市民の安全を無視し、日本の核武装につながるプルトニウムをつくり、六ヶ所再処理工場と大間原発を動かすという、政策のためだ。
この仕組みがいかに日本にとって危険なことか、大間原発の建設は私たち日本人に重大な影響を及ぼす。
台風のため風船飛ばしは後日に延期となったが、集会後のデモ行進は予定通り行われた。
今年は安倍政権の危険性を知ってか、市民の反応は明らかに変化してきた。市民の拍手や激励が多く見られた。
┏┓
┗■3.霞ヶ関一周抗議、アベちゃんへの怒り、原発再稼働反対!
| 戦争法案反対!その他もろもろ、アベヤメロの声止まず。
| 引き際が肝心ですよ、安倍晋三君。
| 7月17日第158回官邸前・国会前抗議行動報告
└──── にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア )
新国立競技場案白紙になりましたな、やれば出来るじゃん、あべチャン。この調子で、自己満足の戦争法案も、妄想経済政策の原発推進も、ヤメ・ヤメ。あの道も、その道もあることがわかったよね、あべチャン。今後は、お取り巻きの右旋回墜落方向でなく、全方位よく眺めて、熟議、熟議、意味分かるかな?皆んなの意見をよく聞いて、話し合うって事だよね、あべチャン。
とは言っても多分身にしみてはいないと思いますので、今日も来ました官邸前、5時半からは関電前もやりました。月一の再稼働阻止全国ネットワーク中心の抗議、1時間スピーチとコール〝福島を忘れるな〟〝再稼働するな〟の声を上げて来ましたよ。最近は、道行く人の中にも良い反応が多いです。通り過ぎながら二人が頑張ってと声をかけてくれ、ビラもかなりの人が受けとってくれました。
今日も私は希望のエリア担当。いつものルートは、戦争法案反対の人達で通り抜け出来ないとのことで、官邸前の原発反対の常連さん達の横を通り国会裏を通り、国会図書館側から国会正門に向かう。はぁ~、遠い。既に図書館前から人がまばらにいて、憲政記念館側はずらりと人が並んでる。
人混みにしばしば足を止めながら、希望のエリア着いたけど、そこも戦争法案反対の人達で一杯。ビラ配ってる筈のOさんを探すが見つからず、Wさんが居たので様子を聞いてみたら、ビラもほとんど配り終わってるとの事なので、大回りして外務省交差点にもどる事に、霞ヶ関周遊Dayだね。
戻ってみると、そこは道案内所と化していた。原発反対の官邸前と、戦争法案反対の国会前への案内の声に重なって、Mさんのコールが響く、一緒にコール!案内の声とチョット不協和音。でもかまわず、コール!
7時半過ぎると官邸前にも、戦争法案反対の人達がカタマリで上っていった。戦争法案もモチロン反対だけど、原発再稼働も8月に迫ってる。ここは踏ん張りドコロ、やっぱ、アベ打倒ってことで、戦争法案、原発、アベ政治、全部まとめてご退場いただくしか無いようですね。
7/24は、霞ヶ関全体が、アベヤメロ!アベヤメロ!で、揺れる事でしょう。
┏┓
┗■4.テント日誌7月21日(火)経産省前テントひろば1410日目、商業用原発停止674日目
| テント裁判控訴審第二回弁論が開かれた
└──── (I・K)
今日はテント裁判第2回控訴審の日だった。
12時15分より地裁前行動があり、川内の遠嶋さん・福島の黒田さん・亀屋さんが発言した。
亀屋さんの「テントは何か悪いことしましたか?」「悪いのは福島第一原発ですよね。」「テントの撤去は原発をなくしてからにして下さい!」と言う声が共感を呼びました。
その後川内原発再稼働反対行動の呼びかけがあり、傍聴券の抽選に向かいました。猛暑のなかたくさんの人が並んで下さり感謝です。
裁判の様子は後ほどきちんとした報告があると思います。
報告集会は乱鬼龍さんの司会で始まり証言に立った佐藤・正清・淵上さんから発言があり、その後弁護士3人による報告そして福島から来てくださった和田史子さん(放射能ゴミ焼却炉を考えるふくしま連絡会)から住民を無視して莫大なお金をかけて焼却炉が作られていること、放射能の含まれた焼却ゴミを再利用しようとしている話などがされ、7月10日号の週刊金曜日に詳しく出ているので是非お読み下さいとのことでした。
遠嶋春日児さん(川内原発建設反対協議会)からは川内原発再稼働の問題などのお話があった。
○最後に数人の方からのアピールもありました。
詳しくは三輪裕児さんが撮影してくれたものをご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=FXS_mlF683M
◆報告 (テント日誌の一部です)
今日、7月21日にテント裁判控訴審の第二回弁論が開かれ、佐藤保、正清太一、渕上太郎の三人が証言(主尋問)をした。三人の証言(陳述等)については傍聴記などと共に紹介して行きたいが、この証言は本来なら地裁段階でやられるべきであったと思う。これは誰もが持った感想であろうが、テントに存続と併行しながら、これが展開されたことは意味のあることだ。経産省側の反対尋問がピンとはずれであったばかりでなく、政治的グループ(例えば9条改憲阻止の会)による占拠を印象づけようとするのは失笑を買った。
彼らはこの行動が経産省の原発政策と事故に対する無責任対応に抗議してはじまったという最低限の事柄さえ認めようとしないで、管理地の占拠(占有)にのみに問題を絞ろうとする姿勢は分かってはいたことといえやはり問題だ。法的という意味では彼らは自分たち(官僚や役所、あるいは権力側)に都合のいいように法律を適用しようとするだけである。それよりは憲法的な意味での法的精神から見てどうか、ということが大事なはずだが、それは考慮すらされない。こういう問題はこれまでいろんな形で論じてきたが、彼らの反対尋問にはそれは少しも反映されていない。日本的な官僚政治―行政独裁の実体を僕らはそこに見たが、彼らにとって法治とはどういうことかを露骨なまでに示したといえる。
これは国民の意志や意向に反して原発再稼働を進めていることと同じことである。政府の専制的で恣意的な政治行為とそれに反対する人や行為に都合よく法律を適用することは表裏の関係である。東電や経産省にこそ原発事故の責任を問うために法律を適用すべきだ。それはネグレクトされて経産省前のテントにだけこうした法律を適用することのおかしさをあらためて感じさせた。(三上治)
┏┓
┗■5.新聞より1つ
└────
◆JCO、低レベル廃棄物焼却説明会 排気・排水「問題なし」
1999年に臨界事故を起こした核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)は22日、東海村石神外宿の同社で、本年度の事業計画に関する住民説明会を開き、今年1月から進めている低レベル放射性廃棄物の焼却処理について、排気・排水中のウラン濃度は検出下限値未満で「問題ない」と報告した。
説明会には住民ら約20人が参加。桐嶋健二社長は冒頭、16年前の事故をあらためて謝罪した上で「今後も事故を忘れることなく安全に業務を遂行していきたい」と語った。
同社は不要となった燃料加工設備の撤去に向け、1月から微量のウランを含む油類の焼却を始めている。 (中略)
住民からは、「積極的に情報提供してほしい」などの要望が出された。
(7月23日茨城新聞より抜粋)
2015年7月23日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発を襲った津波は「予見できた」
シミュレーショは、2002年の長期評価が出た直後に可能だった
都司嘉宣元東大地震研准教授が証言 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.「大間原発」建設を止めよう!
大間原発ロックコンサートに参加して(7/18-19)
山田和秋 (たんぽぽ舎ボランティア)
★3.霞ヶ関一周抗議、アベちゃんへの怒り、原発再稼働反対!
戦争法案反対!その他もろもろ、アベヤメロの声止まず。
引き際が肝心ですよ、安倍晋三君。
7月17日第158回官邸前・国会前抗議行動報告
にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア )
★4.テント日誌7月21日(火)経産省前テントひろば1410日目、商業用原発停止674日目
テント裁判控訴審第二回弁論が開かれた (I・K)
★5.新聞より1つ
◆JCO、低レベル廃棄物焼却説明会 排気・排水「問題なし」
(7月23日茨城新聞より抜粋)
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※7/24【抗議集会】にご参加を!
安倍政権NO!首相官邸包囲 民主主義を取り戻せ!戦争させるな!
原発/安保法制/憲法/沖縄米軍基地/秘密保護法/TPP/など
主催:安倍政権No!☆実行委員会
7月24日(金)たんぽぽ舎は、日比谷野外大音楽堂入口17時30分集合
━━━━━━━
※8月鹿児島・川内原発再稼働阻止の現地活動を応援!
首都圏から川内原発ゲート前抗議に合流しよう!
日程:第1陣日程:8月8日(土)~8月10日(月)の2泊3日
第2陣日程:8月9日(日)~8月11日(火)の2泊3日
○予定人数:100~160名
○移動について:羽田空港発の航空便で現地に向かいます。
○現地での行動:川内原発ゲート前行動に合流します。
○主催:「原発現地へ行く会」 申し込み方法など、詳細は TEL 070-5019-5907 へ
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発を襲った津波は「予見できた」
| シミュレーショは、2002年の長期評価が出た直後に可能だった
| 都司嘉宣元東大地震研准教授が証言
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
福島地裁で21日に開かれた「生業訴訟」第13回公判で、原告側証人として出廷した都司嘉宣(つじよしのぶ)元東大地震研准教授が証言台に立ち、津波の予見は可能だったと証言しました。都司氏は前回の12回公判に引き続き証言、この日は前回の原告側代理人の主尋問に続いての被告の国と東電の代理人からの反対尋問。被告の国と東電は福島第一原発への津波は予見できなかったと主張している。
都司氏は前回、2002年7月に国の地震調査研究推進本部(推本)が発表した「長期評価」で明治三陸地震(1896年)と同様の津波が、三陸沖から房総沖にかけて発生する可能性があるとした内容を踏まえ、今回のような津波が起きうることを予見し「事故を回避することが可能だった」と証言していた。なお、都司氏は推本が2002年7月に「三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価」を策定した際、委員として参加していた。
反対尋問を行った国と東電は「長期評価の信用性」などについて質問したが都司氏は『長期評価』は無視できず、これを重要視して9年前からシミュレーションを行っていたら「予見することはできた」と述べ、事前の対策は実施できたとの見解を示して、前回に引き続き国と東電の責任を指摘した。「事故以前に福島第一原発の敷地の高さを越える津波を伴う地震発生を予見できたという考えか」との質問に対しても、都司氏は「そうだ」と答えた。
裁判官も「福島第一原発に到来し得る津波の浸水高のシミュレーショは、2002年の長期評価が出た直後に可能だったか」と質問した。都司氏は「可能だった」と述べた。
さらに、「事故以前に福島第一原発の敷地の高さを越える津波を伴う地震発生を予見できたという考えか」との被告代理人からの質問に対し、都司氏は「そうだ」と答えた。
※生業(なりわい)訴訟
約4000人の原告が参加。福島原発事故関連では最大規模。原告側は事故原因となった大津波襲来が予想可能だったとして、国と東電の過失を争点に、放射線量レベルを原発事故以前に戻すこと、できない場合に1人当たり月5万円の慰謝料の支払いなどを求めている。
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┗■2.「大間原発」建設を止めよう!
| 大間原発ロックコンサートに参加して(7/18-19)
└──── 山田和秋 (たんぽぽ舎ボランティア)
7月18・19日の〝大間ロック“に東京たんぽぽ舎から8人が参加。
7月18日(土)夜のアーサー ビナード講演会はなかなか面白かった。ビナードさんは日本語も達者でユーモアたっぷり。日本人のみる目とは少し異なる。
原発をつくった中曽根のような人物が何で生きのびてるんだ。悪いヤツほどよく眠る。つまり原発を推進するグループはいつも安全地帯、被害を受け損をするのは風下の一般市民。だまされないよう気をつけよう、と熱弁をふるう。この後フリートークに参加。
翌19日(日)は大間原発近くで、青空コンサートに引きつづいて原発建設阻止集会。函館や地方から、台風の余波を受けた小雨のなか500人が参加。
2014年12月に電源開発(株)は原子力規制委員会に大間原発の「適合審査」の申請をした。これは、市民の安全を無視し、日本の核武装につながるプルトニウムをつくり、六ヶ所再処理工場と大間原発を動かすという、政策のためだ。
この仕組みがいかに日本にとって危険なことか、大間原発の建設は私たち日本人に重大な影響を及ぼす。
台風のため風船飛ばしは後日に延期となったが、集会後のデモ行進は予定通り行われた。
今年は安倍政権の危険性を知ってか、市民の反応は明らかに変化してきた。市民の拍手や激励が多く見られた。
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┗■3.霞ヶ関一周抗議、アベちゃんへの怒り、原発再稼働反対!
| 戦争法案反対!その他もろもろ、アベヤメロの声止まず。
| 引き際が肝心ですよ、安倍晋三君。
| 7月17日第158回官邸前・国会前抗議行動報告
└──── にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア )
新国立競技場案白紙になりましたな、やれば出来るじゃん、あべチャン。この調子で、自己満足の戦争法案も、妄想経済政策の原発推進も、ヤメ・ヤメ。あの道も、その道もあることがわかったよね、あべチャン。今後は、お取り巻きの右旋回墜落方向でなく、全方位よく眺めて、熟議、熟議、意味分かるかな?皆んなの意見をよく聞いて、話し合うって事だよね、あべチャン。
とは言っても多分身にしみてはいないと思いますので、今日も来ました官邸前、5時半からは関電前もやりました。月一の再稼働阻止全国ネットワーク中心の抗議、1時間スピーチとコール〝福島を忘れるな〟〝再稼働するな〟の声を上げて来ましたよ。最近は、道行く人の中にも良い反応が多いです。通り過ぎながら二人が頑張ってと声をかけてくれ、ビラもかなりの人が受けとってくれました。
今日も私は希望のエリア担当。いつものルートは、戦争法案反対の人達で通り抜け出来ないとのことで、官邸前の原発反対の常連さん達の横を通り国会裏を通り、国会図書館側から国会正門に向かう。はぁ~、遠い。既に図書館前から人がまばらにいて、憲政記念館側はずらりと人が並んでる。
人混みにしばしば足を止めながら、希望のエリア着いたけど、そこも戦争法案反対の人達で一杯。ビラ配ってる筈のOさんを探すが見つからず、Wさんが居たので様子を聞いてみたら、ビラもほとんど配り終わってるとの事なので、大回りして外務省交差点にもどる事に、霞ヶ関周遊Dayだね。
戻ってみると、そこは道案内所と化していた。原発反対の官邸前と、戦争法案反対の国会前への案内の声に重なって、Mさんのコールが響く、一緒にコール!案内の声とチョット不協和音。でもかまわず、コール!
7時半過ぎると官邸前にも、戦争法案反対の人達がカタマリで上っていった。戦争法案もモチロン反対だけど、原発再稼働も8月に迫ってる。ここは踏ん張りドコロ、やっぱ、アベ打倒ってことで、戦争法案、原発、アベ政治、全部まとめてご退場いただくしか無いようですね。
7/24は、霞ヶ関全体が、アベヤメロ!アベヤメロ!で、揺れる事でしょう。
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┗■4.テント日誌7月21日(火)経産省前テントひろば1410日目、商業用原発停止674日目
| テント裁判控訴審第二回弁論が開かれた
└──── (I・K)
今日はテント裁判第2回控訴審の日だった。
12時15分より地裁前行動があり、川内の遠嶋さん・福島の黒田さん・亀屋さんが発言した。
亀屋さんの「テントは何か悪いことしましたか?」「悪いのは福島第一原発ですよね。」「テントの撤去は原発をなくしてからにして下さい!」と言う声が共感を呼びました。
その後川内原発再稼働反対行動の呼びかけがあり、傍聴券の抽選に向かいました。猛暑のなかたくさんの人が並んで下さり感謝です。
裁判の様子は後ほどきちんとした報告があると思います。
報告集会は乱鬼龍さんの司会で始まり証言に立った佐藤・正清・淵上さんから発言があり、その後弁護士3人による報告そして福島から来てくださった和田史子さん(放射能ゴミ焼却炉を考えるふくしま連絡会)から住民を無視して莫大なお金をかけて焼却炉が作られていること、放射能の含まれた焼却ゴミを再利用しようとしている話などがされ、7月10日号の週刊金曜日に詳しく出ているので是非お読み下さいとのことでした。
遠嶋春日児さん(川内原発建設反対協議会)からは川内原発再稼働の問題などのお話があった。
○最後に数人の方からのアピールもありました。
詳しくは三輪裕児さんが撮影してくれたものをご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=FXS_mlF683M
◆報告 (テント日誌の一部です)
今日、7月21日にテント裁判控訴審の第二回弁論が開かれ、佐藤保、正清太一、渕上太郎の三人が証言(主尋問)をした。三人の証言(陳述等)については傍聴記などと共に紹介して行きたいが、この証言は本来なら地裁段階でやられるべきであったと思う。これは誰もが持った感想であろうが、テントに存続と併行しながら、これが展開されたことは意味のあることだ。経産省側の反対尋問がピンとはずれであったばかりでなく、政治的グループ(例えば9条改憲阻止の会)による占拠を印象づけようとするのは失笑を買った。
彼らはこの行動が経産省の原発政策と事故に対する無責任対応に抗議してはじまったという最低限の事柄さえ認めようとしないで、管理地の占拠(占有)にのみに問題を絞ろうとする姿勢は分かってはいたことといえやはり問題だ。法的という意味では彼らは自分たち(官僚や役所、あるいは権力側)に都合のいいように法律を適用しようとするだけである。それよりは憲法的な意味での法的精神から見てどうか、ということが大事なはずだが、それは考慮すらされない。こういう問題はこれまでいろんな形で論じてきたが、彼らの反対尋問にはそれは少しも反映されていない。日本的な官僚政治―行政独裁の実体を僕らはそこに見たが、彼らにとって法治とはどういうことかを露骨なまでに示したといえる。
これは国民の意志や意向に反して原発再稼働を進めていることと同じことである。政府の専制的で恣意的な政治行為とそれに反対する人や行為に都合よく法律を適用することは表裏の関係である。東電や経産省にこそ原発事故の責任を問うために法律を適用すべきだ。それはネグレクトされて経産省前のテントにだけこうした法律を適用することのおかしさをあらためて感じさせた。(三上治)
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┗■5.新聞より1つ
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◆JCO、低レベル廃棄物焼却説明会 排気・排水「問題なし」
1999年に臨界事故を起こした核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)は22日、東海村石神外宿の同社で、本年度の事業計画に関する住民説明会を開き、今年1月から進めている低レベル放射性廃棄物の焼却処理について、排気・排水中のウラン濃度は検出下限値未満で「問題ない」と報告した。
説明会には住民ら約20人が参加。桐嶋健二社長は冒頭、16年前の事故をあらためて謝罪した上で「今後も事故を忘れることなく安全に業務を遂行していきたい」と語った。
同社は不要となった燃料加工設備の撤去に向け、1月から微量のウランを含む油類の焼却を始めている。 (中略)
住民からは、「積極的に情報提供してほしい」などの要望が出された。
(7月23日茨城新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2542】
2015年7月22日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.東芝粉飾決算の背景は原発
ウエスチングハウス巨額買収 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.書籍の紹介
『東京が壊滅する日』広瀬 隆著 ダイヤモンド社
斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞より2つ
◆福島原発事故 住宅提供打ち切り 見捨てられる自主避難者
帰るも、残るも…苦悩尽きぬ母親
遅れる除染 周囲ヘ気兼ね 子を守れるのか
家賃全額負担 生活を圧迫 生きていけない
(7月20日東京新聞朝刊「こちら特報部」より抜粋)
◆首相 新国立では「声聞く」 安保・原発 見直す気配なし
(7月22日東京新聞朝刊2面より抜粋)
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※7/24【抗議集会】にご参加を!
安倍政権NO!首相官邸包囲
民主主義を取り戻せ!戦争させるな!
原発/安保法制/憲法/沖縄米軍基地/秘密保護法/TPP/など
主催:安倍政権No!☆実行委員会
7月24日(金)たんぽぽ舎は、日比谷野外大音楽堂入口17時30分集合
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※8月鹿児島・川内原発再稼働阻止の現地活動を応援!
首都圏から川内原発ゲート前抗議に合流しよう!
日程:第1陣日程:8月8日(土)~8月10日(月)の2泊3日
第2陣日程:8月9日(日)~8月11日(火)の2泊3日
○予定人数:100~160名
○移動について:羽田空港発の航空便で現地に向かいます。
○現地での行動:川内原発ゲート前行動に合流します。
○主催:「原発現地へ行く会」
申し込み方法など、詳細は TEL 070-5019-5907 へ
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※7/27学習会にご参加を!
「東電は責任をとれ」連続講座第16回
「東電は柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
講 師:菅井益郎さん(國學院大學教授)
日 時:7月27日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体
参加費:800円
━━━━━━━
※7/30学習会にご参加を!
原発産業と戦争産業の共通性
-安倍政権の原発推進と戦争のできる国作りは表裏一体-
講 師:ダニー ネセフタイさん(「木工房ナガリ家」主催、イスラエル生まれ)
日 時:7月30日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.東芝粉飾決算の背景は原発
| ウエスチングハウス巨額買収
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
東芝の粉飾決算問題は、7月21日に第三者委員会の報告書が公表され、一斉に報道された。ロイター通信は「東芝第三者委報告、WH損失先送りで田中社長ら指示」と、明白に原発事業への多額の投資が背景にあり、ウエスチングハウスが2013年に見積もった、原発建設で生じた多額の損失を先送りをしたことから、全体の粉飾決算の構造が出来ていたことを明らかにしている。
ウエスチングハウス株の87%を保有する東芝は、過半数を残して出来るだけ早く売却し、収益改善をしたい意向だというが、新たな出資者は見つかっておらず、このまま事業を継続せざるを得ない。つまり売るに売れない株を大量保有している。
大規模粉飾決算で歴代社長3人を含む全12名の取締役のうち社外を除く8名が引責辞任を余儀なくされる事態となったいま、原発への投資が遠因となった巨大不祥事と言えよう。
ところが東芝は、さらに別の案件でも原発への投資を継続している。それが電気新聞に掲載されていた。
8月16日付けの電気新聞によれば、東芝は英国で60%出資している英国のニュージェネレーション社が、英国内で進行中の原発新規事業に関連して、英国原子力廃止措置機関(NDA)との間で土地契約を結んだと発表した。英国での原発新設事業を推進するつもりである。
ニュージェネレーション社が2億ポンド(400億円弱)規模をNDAに支払い西カンブリア地方のムーアサイドで、米ウエスチングハウスが110万キロワット級PWR「AP1000」を3基建設する予定で、1号機の稼働開始は2024年という。
どこまでも懲りない東芝、今後は刑事責任の追及や株主代表訴訟などにも発展するかもしれない。
┏┓
┗■2.書籍の紹介
| 『東京が壊滅する日』広瀬 隆著 ダイヤモンド社
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
◯ 本書は広瀬隆氏が、これまでの自らの著書すべてを読み直し、2015年現在の状況に合わせて、わかりやすくまとめたものである。
広瀬氏と言えば、3・11東電福島第一の原発事故が起きる前に『原子炉時限爆弾』で既に「原発震災」を警告していた方である。
「大震災前から続いている日本列島全体を揺さぶる太平洋プレートの動き」が新たな地震を起こしていると、今も警鐘を鳴らしている。
◯ 地震も怖いが、本書で「東京を含めた東日本全域で急いで適切な対策をとらなければ大変な事態を招く」と注意を促しているのは福島原発事故による癌の多発である。
しかし日本政府は、実は世界中どこの国でも、IAEA(国際原子力機関)やICRP(国際放射線防護委員会)の安全基準を「公式見解」として引用し、現実に起こっている被害を頑として認めようとはしない。なぜか。「IAEAとICRPは、軍人と軍需産業によって生み出された原子力産業の一組織であり、彼らの定める“安全”基準値は、医学とは無関係である」からと断言する。
広島・長崎への原爆投下は、単なるプロローグにすぎず、核兵器開発は戦後も続いた。原子力発電と原水爆の核兵器と軍需産業について、またそれらを動かす国際的な金融支配者と軍事財閥について壮大な史実とデータをもとに明らかにしている。
広瀬氏は「自立して、己の考えを持たなければ、自分の身を守れないのだ」とあとがきで述べているが、自分の身を守るためにも、子供たちの将来を気遣うためにも本書を読まれることをお勧めしたい。
◯目次の紹介
はじめに 冷静に予測しておかなければならないことがある
第1章 日本人の体内でおそるべきことが進行している!
第2章 なぜ、本当の事実が、次々と闇に葬り去られるのか?
第3章 自然界の地形がどのように被害をもたらすか
第4章 世界的なウラン産業の誕生
第5章 原爆で巨大な富を独占した地下人脈
第6章 産業界のおぞましい人体実験
第7章 国連がソ連を取りこみはじめた
第8章 巨悪の本丸「IAEA」の正体
第9章 日本の原発からどうやって全世界へ原爆材料が流れ出ているのか?
あとがき
2015年7月16日第1刷発行
┏┓
┗■3.新聞より2つ
└────
◆福島原発事故 住宅提供打ち切り 見捨てられる自主避難者
帰るも、残るも…苦悩尽きぬ母親
遅れる除染 周囲ヘ気兼ね 子を守れるのか
家賃全額負担 生活を圧迫 生きていけない
福島原発事故の被災者たちの「棄民化」が進行している。その1つが、自主避難者に対する住宅提供の打ち切りだ。福島県はこれを機に帰還を促すが、避難している母親たちはためらいを隠さない。放射線への懸念のみならず、安全が強調されている故郷では、子どもを守る手だてを取ること自体、白眼視される恐れがあるからだ。事故の幕引きが早々に図られようとする分、母親たちの苦悩は増している。
「まだ現実のこととして打ち切りを受け入れられない。原発事故があってからうつ病になり、睡眠薬に頼ることもあったけど、また眠れなくなった」
避難指示区域外の福島県いわき市から東京都内に避難している女性(45)は力なくつぶやいた。
小学2年生と幼稚園児を育てるシングルマザー。「国や県は放射線がどれだけ危険なものか、きちんと説明してくれない」と不信感を募らせた末、わが子を守るために故郷を離れた。
飲食店でパート勤務するが、毎月の収入は母子家庭の手当を含めて13万円程度。住宅が無償提供される現在はこれで何とかやりくりしているものの「自分で家賃を払うことになったら、どうにもならない」。
県は原発事故後、避難者に対して建設型の仮設住宅や民間住宅などを利用した「みなし仮設」を提供してきたが、自主避難者の分は先月15日、2017年3月で打ち切ると決めた。 (中略)
避難先で住まいが確保できなくなれば、意に反した帰還を考えなくてはならなくなる。だが、郡山市から都内に逃れる母親(39)は「いま戻ったら、きっと心が壊れてしまう」と語る。
「県内は『もう安全』という情報ばっかり。放射線から目を背けるのが普通になっている。私はそれが嫌だけど、周囲との付き合いを考えたら、福島では受け入れるしかない。近所の人が野菜を持ってきたら、それを断れるのか。除染が終わってない田んぼで息子が友だちと遊んでいても、帰ってこいと言えるのか。無防備な状況になじんでいくのはつらすぎる」 (中略)
埼玉県内で自主避難者をサポートする小林玲子弁護士は「国が支援縮小の流れを確たるものにすれば、関東のお母さんたちの要望は空気のように扱われ、避難指示を受けた人たちの住宅提供もこの先、打ち切られかねない」とみる。
だからこそ、原発事故で苦しむ母親たちが手を取り合う必要性を説く。
「避難指示区域とそれ以外の福島県内、福島県外の3地域では、賠償や住宅提供、健康調査で差がある一方、放射線量も地域差がある。そのため、お互いがお互いの状況をねたみがち。でもみんな、根っこにあるのは子どもを守りたいという思いのはず。黙っている女性や子どもたちは付け込まれ、ただただ犠牲になる。この構造は、ドメスティックバイオレンス(DV)と少しも違わない」
《デスクメモ》
安倍政権は安保関連法で「国民の生活と命を守る」と繰り返した。同じ口が福島原発事故の被災者切り捨てを語る。どちらに本性が表れているかは明白だ。新国立競技場問題では、政権と取り巻きの無責任ぶりがあらわになった。うそと論理破綻の日常。この異状は福島事故の責任のうやむや化で加速した。(牧)
(7月20日東京新聞朝刊「こちら特報部」より抜粋)
◆首相 新国立では「声聞く」 安保・原発 見直す気配なし
安倍晋三首相は、新国立競技場建設計画を白紙に戻して見直すと表明した理由について「国民の声に耳を傾けた」と説明した。工費が巨額に膨らんだ前計画に対し、世論の反発が高まったことを踏まえた判断だったが、世論調査で反対意見が過半数を占める安倍政権の政策は、ほかにもある。 (中略)
共同通信の世論調査では、他国を武力で守る集団的自衛権行使容認を柱とした安全保障関連法案の今国会成立には7割近く、原発再稼働には6割近くが反対。
(中略)
首相は21日、同番組で安保法案について「支持率にかかわりなく、私はやらなければならない」「国民、国益を守るためだ」などと、今国会での成立に重ねて意欲を示した。
原発についても、政府は原子力規制委員会の新規制基準に適合すれば再稼働させるとの方針を崩さない。 (後略) (7月22日東京新聞朝刊2面より抜粋)
2015年7月22日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.東芝粉飾決算の背景は原発
ウエスチングハウス巨額買収 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.書籍の紹介
『東京が壊滅する日』広瀬 隆著 ダイヤモンド社
斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞より2つ
◆福島原発事故 住宅提供打ち切り 見捨てられる自主避難者
帰るも、残るも…苦悩尽きぬ母親
遅れる除染 周囲ヘ気兼ね 子を守れるのか
家賃全額負担 生活を圧迫 生きていけない
(7月20日東京新聞朝刊「こちら特報部」より抜粋)
◆首相 新国立では「声聞く」 安保・原発 見直す気配なし
(7月22日東京新聞朝刊2面より抜粋)
━━━━━━━
※7/24【抗議集会】にご参加を!
安倍政権NO!首相官邸包囲
民主主義を取り戻せ!戦争させるな!
原発/安保法制/憲法/沖縄米軍基地/秘密保護法/TPP/など
主催:安倍政権No!☆実行委員会
7月24日(金)たんぽぽ舎は、日比谷野外大音楽堂入口17時30分集合
━━━━━━━
※8月鹿児島・川内原発再稼働阻止の現地活動を応援!
首都圏から川内原発ゲート前抗議に合流しよう!
日程:第1陣日程:8月8日(土)~8月10日(月)の2泊3日
第2陣日程:8月9日(日)~8月11日(火)の2泊3日
○予定人数:100~160名
○移動について:羽田空港発の航空便で現地に向かいます。
○現地での行動:川内原発ゲート前行動に合流します。
○主催:「原発現地へ行く会」
申し込み方法など、詳細は TEL 070-5019-5907 へ
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※7/27学習会にご参加を!
「東電は責任をとれ」連続講座第16回
「東電は柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
講 師:菅井益郎さん(國學院大學教授)
日 時:7月27日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体
参加費:800円
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※7/30学習会にご参加を!
原発産業と戦争産業の共通性
-安倍政権の原発推進と戦争のできる国作りは表裏一体-
講 師:ダニー ネセフタイさん(「木工房ナガリ家」主催、イスラエル生まれ)
日 時:7月30日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.東芝粉飾決算の背景は原発
| ウエスチングハウス巨額買収
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
東芝の粉飾決算問題は、7月21日に第三者委員会の報告書が公表され、一斉に報道された。ロイター通信は「東芝第三者委報告、WH損失先送りで田中社長ら指示」と、明白に原発事業への多額の投資が背景にあり、ウエスチングハウスが2013年に見積もった、原発建設で生じた多額の損失を先送りをしたことから、全体の粉飾決算の構造が出来ていたことを明らかにしている。
ウエスチングハウス株の87%を保有する東芝は、過半数を残して出来るだけ早く売却し、収益改善をしたい意向だというが、新たな出資者は見つかっておらず、このまま事業を継続せざるを得ない。つまり売るに売れない株を大量保有している。
大規模粉飾決算で歴代社長3人を含む全12名の取締役のうち社外を除く8名が引責辞任を余儀なくされる事態となったいま、原発への投資が遠因となった巨大不祥事と言えよう。
ところが東芝は、さらに別の案件でも原発への投資を継続している。それが電気新聞に掲載されていた。
8月16日付けの電気新聞によれば、東芝は英国で60%出資している英国のニュージェネレーション社が、英国内で進行中の原発新規事業に関連して、英国原子力廃止措置機関(NDA)との間で土地契約を結んだと発表した。英国での原発新設事業を推進するつもりである。
ニュージェネレーション社が2億ポンド(400億円弱)規模をNDAに支払い西カンブリア地方のムーアサイドで、米ウエスチングハウスが110万キロワット級PWR「AP1000」を3基建設する予定で、1号機の稼働開始は2024年という。
どこまでも懲りない東芝、今後は刑事責任の追及や株主代表訴訟などにも発展するかもしれない。
┏┓
┗■2.書籍の紹介
| 『東京が壊滅する日』広瀬 隆著 ダイヤモンド社
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
◯ 本書は広瀬隆氏が、これまでの自らの著書すべてを読み直し、2015年現在の状況に合わせて、わかりやすくまとめたものである。
広瀬氏と言えば、3・11東電福島第一の原発事故が起きる前に『原子炉時限爆弾』で既に「原発震災」を警告していた方である。
「大震災前から続いている日本列島全体を揺さぶる太平洋プレートの動き」が新たな地震を起こしていると、今も警鐘を鳴らしている。
◯ 地震も怖いが、本書で「東京を含めた東日本全域で急いで適切な対策をとらなければ大変な事態を招く」と注意を促しているのは福島原発事故による癌の多発である。
しかし日本政府は、実は世界中どこの国でも、IAEA(国際原子力機関)やICRP(国際放射線防護委員会)の安全基準を「公式見解」として引用し、現実に起こっている被害を頑として認めようとはしない。なぜか。「IAEAとICRPは、軍人と軍需産業によって生み出された原子力産業の一組織であり、彼らの定める“安全”基準値は、医学とは無関係である」からと断言する。
広島・長崎への原爆投下は、単なるプロローグにすぎず、核兵器開発は戦後も続いた。原子力発電と原水爆の核兵器と軍需産業について、またそれらを動かす国際的な金融支配者と軍事財閥について壮大な史実とデータをもとに明らかにしている。
広瀬氏は「自立して、己の考えを持たなければ、自分の身を守れないのだ」とあとがきで述べているが、自分の身を守るためにも、子供たちの将来を気遣うためにも本書を読まれることをお勧めしたい。
◯目次の紹介
はじめに 冷静に予測しておかなければならないことがある
第1章 日本人の体内でおそるべきことが進行している!
第2章 なぜ、本当の事実が、次々と闇に葬り去られるのか?
第3章 自然界の地形がどのように被害をもたらすか
第4章 世界的なウラン産業の誕生
第5章 原爆で巨大な富を独占した地下人脈
第6章 産業界のおぞましい人体実験
第7章 国連がソ連を取りこみはじめた
第8章 巨悪の本丸「IAEA」の正体
第9章 日本の原発からどうやって全世界へ原爆材料が流れ出ているのか?
あとがき
2015年7月16日第1刷発行
┏┓
┗■3.新聞より2つ
└────
◆福島原発事故 住宅提供打ち切り 見捨てられる自主避難者
帰るも、残るも…苦悩尽きぬ母親
遅れる除染 周囲ヘ気兼ね 子を守れるのか
家賃全額負担 生活を圧迫 生きていけない
福島原発事故の被災者たちの「棄民化」が進行している。その1つが、自主避難者に対する住宅提供の打ち切りだ。福島県はこれを機に帰還を促すが、避難している母親たちはためらいを隠さない。放射線への懸念のみならず、安全が強調されている故郷では、子どもを守る手だてを取ること自体、白眼視される恐れがあるからだ。事故の幕引きが早々に図られようとする分、母親たちの苦悩は増している。
「まだ現実のこととして打ち切りを受け入れられない。原発事故があってからうつ病になり、睡眠薬に頼ることもあったけど、また眠れなくなった」
避難指示区域外の福島県いわき市から東京都内に避難している女性(45)は力なくつぶやいた。
小学2年生と幼稚園児を育てるシングルマザー。「国や県は放射線がどれだけ危険なものか、きちんと説明してくれない」と不信感を募らせた末、わが子を守るために故郷を離れた。
飲食店でパート勤務するが、毎月の収入は母子家庭の手当を含めて13万円程度。住宅が無償提供される現在はこれで何とかやりくりしているものの「自分で家賃を払うことになったら、どうにもならない」。
県は原発事故後、避難者に対して建設型の仮設住宅や民間住宅などを利用した「みなし仮設」を提供してきたが、自主避難者の分は先月15日、2017年3月で打ち切ると決めた。 (中略)
避難先で住まいが確保できなくなれば、意に反した帰還を考えなくてはならなくなる。だが、郡山市から都内に逃れる母親(39)は「いま戻ったら、きっと心が壊れてしまう」と語る。
「県内は『もう安全』という情報ばっかり。放射線から目を背けるのが普通になっている。私はそれが嫌だけど、周囲との付き合いを考えたら、福島では受け入れるしかない。近所の人が野菜を持ってきたら、それを断れるのか。除染が終わってない田んぼで息子が友だちと遊んでいても、帰ってこいと言えるのか。無防備な状況になじんでいくのはつらすぎる」 (中略)
埼玉県内で自主避難者をサポートする小林玲子弁護士は「国が支援縮小の流れを確たるものにすれば、関東のお母さんたちの要望は空気のように扱われ、避難指示を受けた人たちの住宅提供もこの先、打ち切られかねない」とみる。
だからこそ、原発事故で苦しむ母親たちが手を取り合う必要性を説く。
「避難指示区域とそれ以外の福島県内、福島県外の3地域では、賠償や住宅提供、健康調査で差がある一方、放射線量も地域差がある。そのため、お互いがお互いの状況をねたみがち。でもみんな、根っこにあるのは子どもを守りたいという思いのはず。黙っている女性や子どもたちは付け込まれ、ただただ犠牲になる。この構造は、ドメスティックバイオレンス(DV)と少しも違わない」
《デスクメモ》
安倍政権は安保関連法で「国民の生活と命を守る」と繰り返した。同じ口が福島原発事故の被災者切り捨てを語る。どちらに本性が表れているかは明白だ。新国立競技場問題では、政権と取り巻きの無責任ぶりがあらわになった。うそと論理破綻の日常。この異状は福島事故の責任のうやむや化で加速した。(牧)
(7月20日東京新聞朝刊「こちら特報部」より抜粋)
◆首相 新国立では「声聞く」 安保・原発 見直す気配なし
安倍晋三首相は、新国立競技場建設計画を白紙に戻して見直すと表明した理由について「国民の声に耳を傾けた」と説明した。工費が巨額に膨らんだ前計画に対し、世論の反発が高まったことを踏まえた判断だったが、世論調査で反対意見が過半数を占める安倍政権の政策は、ほかにもある。 (中略)
共同通信の世論調査では、他国を武力で守る集団的自衛権行使容認を柱とした安全保障関連法案の今国会成立には7割近く、原発再稼働には6割近くが反対。
(中略)
首相は21日、同番組で安保法案について「支持率にかかわりなく、私はやらなければならない」「国民、国益を守るためだ」などと、今国会での成立に重ねて意欲を示した。
原発についても、政府は原子力規制委員会の新規制基準に適合すれば再稼働させるとの方針を崩さない。 (後略) (7月22日東京新聞朝刊2面より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2541】
2015年7月21日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発再稼働一番手(川内原発)に最大限の闘いを!
東京と鹿児島川内現地で阻止活動-8月10日(月)前後
地震・津波、火山噴火の活発期に入った日本列島
原発再稼働と安保法制は共通性・密接な関連
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.原爆を日本に落とした理由
松宮光興 (神奈川県在住)
★3.私的な人道的な観点からとてもきれいなイキイキとした文学的な表現
「ドイツ人」的な観点がよく現れている
福島第一原発の近くに住むドイツ人が本を出版
濱口(ドイツ在住)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆8/6映画「日本と原発」文京上映会
トークあり:監督・河合弘之弁護士×監修・海渡雄一弁護士
会場:文京シビックセンター小ホール
★5.新聞より2つ
◆メガソーラー反対のうねり 自然壊すな 巨大資本
景観も富も奪うのか 立ち上がる地域住民 住民自ら発電事業 急務
(7月21日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆47%→37%内閣支持率 急落 不支持が逆転、51% 共同調査
(7月19日東京新聞朝刊1面より抜粋)
━━━━━━━
※7/24【抗議集会】にご参加を!
安倍政権NO!首相官邸包囲
民主主義を取り戻せ!戦争させるな!
原発/安保法制/憲法/沖縄米軍基地/秘密保護法/TPP/など
主催:安倍政権No!☆実行委員会
7月24日(金)たんぽぽ舎は日比谷野外大音楽堂入口17時30分集合
━━━━━━━
※7/27学習会にご参加を!
「東電は責任をとれ」連続講座第16回
「東電は柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
講 師:菅井益郎さん(國學院大學教授)
日 時:7月27日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発再稼働一番手(川内原発)に最大限の闘いを!
| 東京と鹿児島川内現地で阻止活動-8月10日(月)前後
| 地震・津波、火山噴火の活発期に入った日本列島
| 原発再稼働と安保法制は共通性・密接な関連
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★7月から8月は、今後の日本の歴史を変える「大きな節目の月」だ。
九州電力川内原発の再稼働と安保法制(戦争法案)の国会通過を許さない闘いの2つが焦点だから。全力でガンバりたいものだ。
★両者(原発再稼働と戦争法案)は、共通性をもち、密接に関係する。戦争産業と原子力産業は密に重なる。三菱重工しかり、東芝しかり、日立しかり…である。
戦争になったら、最初に狙われるのはどこか。原発である。
原発は、防護が困難で、ひとたび攻撃されれば、核爆発の大惨事になる(東電福島第一原発の大惨事が前例、ヒロシマ-ナガサキの例)
東芝の不正経理の原因は、原発事業の不振・赤字にある。(週刊金曜日7月10日号より)
★原発再稼働一番手の九州電力川内原発に反対し持てる全力投入で最大限の闘いを組もう。
九州電力発表の稼働予定日・8月10日(月)を中心に、東京と鹿児島川内で、連携した大衆行動が予定されている(さらに全国各地でも)。
★川内現地への取り組みは、初めての共同カンパと大規模な派遣人数できわだつ。
川内現地の取り組みを応援し連帯して、東京圏では初めての超党派のカンパ(基金あつめ)がおこなわれる。その力で160人の大人数を鹿児島へ2泊3日でおくり、現地と共に闘おうというものだ。
「川内原発へ行く基金」の呼びかけ人は、
鎌田慧、落合恵子、広瀬隆、ミサオ・レッドウルフ、柳田真、下山保、河合弘之、吉岡達也、西尾漠、渕上太郎/順不同
賛同人は超党派で、自民・公明を除くほぼ全党の国会議員が賛同に加わっている。
賛同人 吉原毅、菅直人、近藤昭一、福島瑞穂、吉田忠智、笠井亮、吉良よし子、山本太郎/2015年7月13日現在/順不同
★「日本の歴史の岐路」にあたって、原発再稼働阻止の闘いにあなたも加わってほしい。
川内基金カンパを。川内現地へ行こう、又は、東京で、自分のいる場所で闘おう。
┏┓
┗■2.原爆を日本に落とした理由
└──── 松宮光興 (神奈川県在住)
TMM:No2540(注)で、横山泰雄さんの記事を読みました。
すでにご存じとは思いますが、この件については、鳥居民著「原爆を投下するまで日本を降伏させるな・トルーマンとバーンズの陰謀」(草思社)に詳しく書かれています。
なぜ、ドイツやイタリアを除外して、日本だけを標的にしたのか。
その思想が、現在にもつながり、集団的自衛権、原発再稼働、TPP、派遣法その他の労働関係法の改悪などになっているのだと思います。
かつてのマンハッタン計画は、日本のモルモット化になっていると思います。
対米従属は売国政策であり、国家破滅の道ではないでしょうか。
※(注)事故情報編集部より:TMM:No2540=7月18日発信
┏┓
┗■3.私的な人道的な観点からとてもきれいなイキイキとした文学的な表現
| 「ドイツ人」的な観点がよく現れている
| 福島第一原発の近くに住むドイツ人が本を出版
└──── 濱口(ドイツ在住)
皆さん、
福島第一原発から30kmぐらい離れたところに、長年住むドイツ人のオーバーボイマー氏が、事故当日の様子から日本の政治についてまでを書いた本がドイツ語で出版されています。日本語の訳はまだのようです。(以下参照)
http://www.chmoellmann.de/die_Bucher/Jurgen_Oberbaumer/jurgen_oberbaumer.html
私的な人道的な観点からとてもきれいなイキイキとした文学的な表現で「ドイツ人」的な観点がよく現れていると思います。
参考までに、どうぞよろしく。
┏┓
┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆8/6映画「日本と原発」文京上映会
日 時:2015年8月6日(木)
◎昼の部―映画上映13時30分開場14時から上映(16時20分終了)
◎夜の部―トーク+映画上映 17時30分開場 18時からトーク
19時から上映(21時20分終了)
トーク:監督・河合弘之弁護士×監修・海渡雄一弁護士
会 場:文京シビックセンター小ホール(地下鉄後楽園駅・春日駅 徒歩1分)
料 金:1000円(全席自由、各回350席予定)
詳 細:http://blog.goo.ne.jp/bunkyo96_info_news/e/7fd7815c15253fbeece7a136ea5b8714
http://www.nihontogenpatsu.com/
主 催:映画「日本と原発」8.6文京上映実行委員会
問合先:事務局 文京区労協内 〒113-0024 文京区西片1-17-4ハイツ西片102
TEL 03(3815)1558 メール bcf06005@nifty.com
※前売り券発売中!
┏┓
┗■5.新聞より2つ
└────
◆メガソーラー反対のうねり 自然壊すな 巨大資本
景観も富も奪うのか 立ち上がる地域住民 住民自ら発電事業 急務
大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画をめぐり、高知県土佐清水市や大分県由布市で反対運動が起きている。貴重な景観や自然が破壊されかねないからだ。しかも現在の制度では、事業者には多額の利益が転がり込むが、地方は収奪されるばかりである。日本の農山村は再生可能エネルギーの宝庫。次々と参入する巨大資本の「植民地」にさせないためには、地元住民自身による発電事業の立ち上げが急務だ。それこそが真の再生エネ普及への鍵となる。 (中略)
《デスクメモ》
メガソーラー、ウインドファーム、原子力発電所。大資本の論理だけで事を運べば、地元住民にとっては、いずれも迷惑施設でしかない。もちろん、有害で危険な原発は論外である。だからといって「再生エネ無罪」とはいくまい。経済最優先の社会を改めない限り、脱原発も、再生エネの普及も実現しない。(圭)
(7月21日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆47%→37%内閣支持率 急落 不支持が逆転、51% 共同調査
共同通信社が17、18両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、内閣支持率は37.7%で、前回6月の47.4%から9.7ポイント急落した。2012年12月の第二次安倍政権発足以降で最低。不支持率は51.6%(前回43.0%)と過半数に達し、比較できる同種の調査で初めて支持と不支持が逆転した。与党が16日の衆院本会議で多くの野党が退席や欠席をする中、安全保障関連法案を採決したことに「よくなかった」との回答が73.3%を占めた。「よかった」は21.4%。(後略)
(7月19日東京新聞朝刊1面より抜粋)
2015年7月21日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発再稼働一番手(川内原発)に最大限の闘いを!
東京と鹿児島川内現地で阻止活動-8月10日(月)前後
地震・津波、火山噴火の活発期に入った日本列島
原発再稼働と安保法制は共通性・密接な関連
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.原爆を日本に落とした理由
松宮光興 (神奈川県在住)
★3.私的な人道的な観点からとてもきれいなイキイキとした文学的な表現
「ドイツ人」的な観点がよく現れている
福島第一原発の近くに住むドイツ人が本を出版
濱口(ドイツ在住)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆8/6映画「日本と原発」文京上映会
トークあり:監督・河合弘之弁護士×監修・海渡雄一弁護士
会場:文京シビックセンター小ホール
★5.新聞より2つ
◆メガソーラー反対のうねり 自然壊すな 巨大資本
景観も富も奪うのか 立ち上がる地域住民 住民自ら発電事業 急務
(7月21日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆47%→37%内閣支持率 急落 不支持が逆転、51% 共同調査
(7月19日東京新聞朝刊1面より抜粋)
━━━━━━━
※7/24【抗議集会】にご参加を!
安倍政権NO!首相官邸包囲
民主主義を取り戻せ!戦争させるな!
原発/安保法制/憲法/沖縄米軍基地/秘密保護法/TPP/など
主催:安倍政権No!☆実行委員会
7月24日(金)たんぽぽ舎は日比谷野外大音楽堂入口17時30分集合
━━━━━━━
※7/27学習会にご参加を!
「東電は責任をとれ」連続講座第16回
「東電は柏崎刈羽原発再稼働準備をやめ、
被害者への賠償と汚染水対策に専念せよ」
講 師:菅井益郎さん(國學院大學教授)
日 時:7月27日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発再稼働一番手(川内原発)に最大限の闘いを!
| 東京と鹿児島川内現地で阻止活動-8月10日(月)前後
| 地震・津波、火山噴火の活発期に入った日本列島
| 原発再稼働と安保法制は共通性・密接な関連
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★7月から8月は、今後の日本の歴史を変える「大きな節目の月」だ。
九州電力川内原発の再稼働と安保法制(戦争法案)の国会通過を許さない闘いの2つが焦点だから。全力でガンバりたいものだ。
★両者(原発再稼働と戦争法案)は、共通性をもち、密接に関係する。戦争産業と原子力産業は密に重なる。三菱重工しかり、東芝しかり、日立しかり…である。
戦争になったら、最初に狙われるのはどこか。原発である。
原発は、防護が困難で、ひとたび攻撃されれば、核爆発の大惨事になる(東電福島第一原発の大惨事が前例、ヒロシマ-ナガサキの例)
東芝の不正経理の原因は、原発事業の不振・赤字にある。(週刊金曜日7月10日号より)
★原発再稼働一番手の九州電力川内原発に反対し持てる全力投入で最大限の闘いを組もう。
九州電力発表の稼働予定日・8月10日(月)を中心に、東京と鹿児島川内で、連携した大衆行動が予定されている(さらに全国各地でも)。
★川内現地への取り組みは、初めての共同カンパと大規模な派遣人数できわだつ。
川内現地の取り組みを応援し連帯して、東京圏では初めての超党派のカンパ(基金あつめ)がおこなわれる。その力で160人の大人数を鹿児島へ2泊3日でおくり、現地と共に闘おうというものだ。
「川内原発へ行く基金」の呼びかけ人は、
鎌田慧、落合恵子、広瀬隆、ミサオ・レッドウルフ、柳田真、下山保、河合弘之、吉岡達也、西尾漠、渕上太郎/順不同
賛同人は超党派で、自民・公明を除くほぼ全党の国会議員が賛同に加わっている。
賛同人 吉原毅、菅直人、近藤昭一、福島瑞穂、吉田忠智、笠井亮、吉良よし子、山本太郎/2015年7月13日現在/順不同
★「日本の歴史の岐路」にあたって、原発再稼働阻止の闘いにあなたも加わってほしい。
川内基金カンパを。川内現地へ行こう、又は、東京で、自分のいる場所で闘おう。
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┗■2.原爆を日本に落とした理由
└──── 松宮光興 (神奈川県在住)
TMM:No2540(注)で、横山泰雄さんの記事を読みました。
すでにご存じとは思いますが、この件については、鳥居民著「原爆を投下するまで日本を降伏させるな・トルーマンとバーンズの陰謀」(草思社)に詳しく書かれています。
なぜ、ドイツやイタリアを除外して、日本だけを標的にしたのか。
その思想が、現在にもつながり、集団的自衛権、原発再稼働、TPP、派遣法その他の労働関係法の改悪などになっているのだと思います。
かつてのマンハッタン計画は、日本のモルモット化になっていると思います。
対米従属は売国政策であり、国家破滅の道ではないでしょうか。
※(注)事故情報編集部より:TMM:No2540=7月18日発信
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┗■3.私的な人道的な観点からとてもきれいなイキイキとした文学的な表現
| 「ドイツ人」的な観点がよく現れている
| 福島第一原発の近くに住むドイツ人が本を出版
└──── 濱口(ドイツ在住)
皆さん、
福島第一原発から30kmぐらい離れたところに、長年住むドイツ人のオーバーボイマー氏が、事故当日の様子から日本の政治についてまでを書いた本がドイツ語で出版されています。日本語の訳はまだのようです。(以下参照)
http://www.chmoellmann.de/die_Bucher/Jurgen_Oberbaumer/jurgen_oberbaumer.html
私的な人道的な観点からとてもきれいなイキイキとした文学的な表現で「ドイツ人」的な観点がよく現れていると思います。
参考までに、どうぞよろしく。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆8/6映画「日本と原発」文京上映会
日 時:2015年8月6日(木)
◎昼の部―映画上映13時30分開場14時から上映(16時20分終了)
◎夜の部―トーク+映画上映 17時30分開場 18時からトーク
19時から上映(21時20分終了)
トーク:監督・河合弘之弁護士×監修・海渡雄一弁護士
会 場:文京シビックセンター小ホール(地下鉄後楽園駅・春日駅 徒歩1分)
料 金:1000円(全席自由、各回350席予定)
詳 細:http://blog.goo.ne.jp/bunkyo96_info_news/e/7fd7815c15253fbeece7a136ea5b8714
http://www.nihontogenpatsu.com/
主 催:映画「日本と原発」8.6文京上映実行委員会
問合先:事務局 文京区労協内 〒113-0024 文京区西片1-17-4ハイツ西片102
TEL 03(3815)1558 メール bcf06005@nifty.com
※前売り券発売中!
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┗■5.新聞より2つ
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◆メガソーラー反対のうねり 自然壊すな 巨大資本
景観も富も奪うのか 立ち上がる地域住民 住民自ら発電事業 急務
大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画をめぐり、高知県土佐清水市や大分県由布市で反対運動が起きている。貴重な景観や自然が破壊されかねないからだ。しかも現在の制度では、事業者には多額の利益が転がり込むが、地方は収奪されるばかりである。日本の農山村は再生可能エネルギーの宝庫。次々と参入する巨大資本の「植民地」にさせないためには、地元住民自身による発電事業の立ち上げが急務だ。それこそが真の再生エネ普及への鍵となる。 (中略)
《デスクメモ》
メガソーラー、ウインドファーム、原子力発電所。大資本の論理だけで事を運べば、地元住民にとっては、いずれも迷惑施設でしかない。もちろん、有害で危険な原発は論外である。だからといって「再生エネ無罪」とはいくまい。経済最優先の社会を改めない限り、脱原発も、再生エネの普及も実現しない。(圭)
(7月21日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆47%→37%内閣支持率 急落 不支持が逆転、51% 共同調査
共同通信社が17、18両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、内閣支持率は37.7%で、前回6月の47.4%から9.7ポイント急落した。2012年12月の第二次安倍政権発足以降で最低。不支持率は51.6%(前回43.0%)と過半数に達し、比較できる同種の調査で初めて支持と不支持が逆転した。与党が16日の衆院本会議で多くの野党が退席や欠席をする中、安全保障関連法案を採決したことに「よくなかった」との回答が73.3%を占めた。「よかった」は21.4%。(後略)
(7月19日東京新聞朝刊1面より抜粋)