NUCLEAIRE
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┗■3.「地震の名前」めぐる政治的駆け引き
| 地震や震災の名前の命名は、かくも複雑なのである
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその80
└──── 島村英紀(地震学者)
○ 長野県北部で起きた強い地震は名前をつけてもらえなかった。地震に名前をつける権限を持つお役所は気象庁なのだが、名前をつけなかったのだ。
この地震は11月22日に起き、33棟の家が全壊するなど大きな被害が出た。マグニチュード(M)は6.7、震源の深さは5キロとごく浅かった。
地震を命名する気象庁の基準では「地震の規模」として「M7.0以上(海で起きた地震ではM7.5以上)、かつ最大震度5弱以上」とある。またもうひとつの基準では「顕著な被害(全壊100棟程度以上など)が起きた場合」とある。全壊したり地震で被災した人にとっては大変な被害をこうむったわけだから、その地震に名前がないのは不満かもしれない。
○ じつは地震に名前がつくまでには、ときには政治的な綱引きが水面下で行われているのである。気象庁の基準では原則として「年号+地震情報に用いる地域名+地震」としてあるが、実態はもっと複雑だ。
1968年に「1968年十勝沖地震」(M7.9)が起きた。函館で大学が倒れるなど、北海道南部と青森県に大きな被害を生んだ。この地震の震源は、北海道襟裳(えりも)岬と青森県八戸のほぼ中間点にあったから、青森県も大きな被害をこうむったのだった。
○ しかし、地震の名前が十勝沖だったばかりに、国民の同情を集めたり、政府の援助を獲得するうえで、青森県はたいへんに損をした、と青森県選出の政治家は深く心に刻んだのにちがいない。15年後の1983年に秋田県のすぐ沖の日本海で大地震(日本海中部地震。M7.7)が起きたときに、この政治家はいち早く気象庁に強い圧力をかけたと言われている。
そして、この地震は明らかに秋田県の沖に起きたのに、「秋田沖地震」ではなくて「日本海中部地震」と名づけられた。
地震学的に言えば日本海「中部」には地震は起きるはずがない。起きたのは日本海全体から言えば、東のほんの端である。日本海中部というのは、科学的にはなんとも奇妙な名前なのだ。日本海で被害を起こすような地震が起きるところは日本海ではごく東の端の日本沿岸だけなのである。中部でも西部でもない。
○ 東日本大震災を起こした地震の名前は「東北地方太平洋沖地震」と名づけられている。考えてみればこれも沿岸各県に政治的な配慮をしたへんな名前だ。「日本海中部」のように「太平洋沖」とするとハワイや南米沖まで入ってしまうから、こんなとってつけたような組み合わせの名前になったのであろう。
かつて1987年の国鉄民営化のときに名前を作ったのにまったく普及しなかった「E電」(都市近郊の電車)のように、一般の人々からは忘れられている名前なのだ。
ところで「東日本大震災」のように地震と震災には別の名前がつくことがある。政府(内閣府)が震災に名づけるもので、「阪神・淡路大震災」や「東日本大震災」がある。前者は地震としては「兵庫県南部地震」だ。
地震や震災の名前の命名は、かくも複雑なのである。 (12月5日『夕刊フジ』より)
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┗■4.新聞より5つ
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◆原発ゼロ 渋谷で大行進
九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)などの再稼働に反対するデモ「反原発渋谷大行進」が13日、若者らでにぎわう東京・JR渋谷駅前などであった。ラップミュージックやドラムのリズムに合わせ、約3800人(主催者発表)が「原発いらない」「再稼働反対」と声を上げた。
毎週金曜日に首相官邸前で脱原発を訴えている「首都圏反原発連合」が、今年最後の大規模デモとして開催。参加者は「原発ゼロは撤回するな」「子どもを守ろう」などと書かれたプラカードを掲げ、渋谷駅や原宿駅、代々木公園周辺の3.2キロを2時間かけて練り歩いた。
参加した台東区の無職小川千恵子さん(65)は「東日本大震災で原発の危険性を初めて感じ、それまでの無関心を恥ずかしく思って以来、行動に参加している。時間のある限り再稼働反対を訴えたい」。江東区の介護士鈴木貴晶さん(26)は「今回の行進を見て、若い人たちも原発問題に関心を持ってほしい」と話した。
(12月14日東京新聞1面より)
◆汚染水放出に言及 規制委長、福島第一を視察
(12月13日朝日新聞見出しより)
◆柏崎刈羽を現地調査 規制委 福島原発と同型で初
原子力規制委員会は12日、再稼働の前提となる審査を進めている東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の設備や事故対策について現地調査した。担当の更田豊志委員長代理は「ケーブルやホースのつなぎ方に改善がみられ、福島第一原発事故の反省や教訓を生かそうとする緊張感が垣間見えた」と評価した。
過酷事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型原発に、規制委が審査の一環として設備や事故対策の現地調査に入るのは初めて。本格化している沸騰水型の審査に、調査で確認した内容を反映させる。(後略)
(12月13日東京新聞より抜粋)
◆吾妻山の火口周辺を規制 警戒レベル2に引き上げ
気象庁は12日、吾妻山(一切経山、福島県)で小規模噴火の可能性があるとして、火山活動の状況などを5段階で示す噴火警戒レベルを「平常」の1から「火口周辺規制」の2へ引き上げた。一切経山のレベル2は2007(平成19)年12月の噴火警戒レベル運用開始以来、初めて。
気象庁は噴火した場合、福島市の一切経山南側山腹の大穴火口から500m程度の範囲で大きな噴石が飛散する恐れがあるとし、警戒を求めた。また、風下は降灰や小さな噴石、火山ガスへの注意が必要とした。レベル引き上げを受けて、福島市は冬季閉鎖中の道路に加え、登山道の入山規制を決めた。近接する山形県米沢市も入山を規制した。(後略) (12月13日福島民友より抜粋)
◆震源断層長さ20キロ 長野北部地震
90cmの隆起確認 調査委推定
政府の地震調査委員会は9日、長野県北部で11月22日に最大震度6弱を観測した地震を引き起こした断層の長さが約20キロと推定されると発表した。神城(かみしろ)断層の一部と、北側に延びる断層が動いたとみている。長野県白馬村では、今回の地震による地盤のずれ(隆起)が最大約90センチ確認された。
(後略) (12月10日毎日新聞より抜粋)
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┗■5.テント日誌12月14日(日)
| 経産省前テントひろば1191日商業用原発停止452日
| テント前を通る外国の方は好意的である。土曜の事から
└──── (I・K)
10時少し前テントに着くともうKさんがチラシの折り込みなど忙しそうに働いていた。代々木の集会にもって行く幟のポールなどの準備を数人でして、集会で配布するチラシが届くのを待ち12時少し前5人のスタッフが会場に向かった。
Yさんと2人おにぎりを食べながら座っていると、午後当番のYさんがやってきたのでYさんは代々木に向かう。その後すぐ暫らくお休みしていたTさんが亡くなった方のための黄色いバラを抱えてやってきたのでとても嬉しかった。
少し元気になって昨夜は「土井たか子さん ありがとう!思いを引き継ぐ集い」に参加されたそうでその様子など聞かせてくれた。
今日もテント前は外国の方がたくさん通ったので英語のリーフレットをお渡しした。みんな好意的なので助かる。
その中の一人オーストラリア人の女性が写真を撮って良いか、と言うポーズをしたので話しかけた。大阪で英語教師をしていたが、つまらなくて辞めたと言い、明日から福島に行くと言う、原発の事に興味を持っている様子。
私とTさんに短いインタビュー。テントとのことや何故反対なのかなど話して代々木のデモのことを教えてあげた。彼女はかなり日本語が上手だったけれど、ちゃんと行けたかな?
2時ごろまでは比較的暖かかったが、それ以後陽がかげり寒くなって来た。