NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2355】
2014年12月8日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.高コストの原発導入は、核兵器技術を獲得するため
原発再稼働は、実に愚かな選択 (連載その2)
IAEAは「原発事故の影響は大したことはない」ことを教育・宣伝する
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教授)
★2.国会前でサンタさんに遭遇
来年にはサンタさんへ私達から希望をプレゼントしたい
12月5日(金)第129回首相官邸前抗議レポート
にしざきやよい(たんぽぽ舎)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆12/20小川仙月さん講演会のご案内
東京にいちばん近い原発 福島第一原発は東京まで200Km
茨城県東海第二原発は東京まで120kmという現実
★4.新聞より
◆東海第二再稼働反対57%
9条改憲、反対4割超 県内世論調査
(12月8日茨城新聞1面より抜粋)
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※12/11(木)原子力規制庁と交渉 参加歓迎!
鹿児島から訴える「川内原発再稼働の不当性」
工事計画と保安規定の審査はどうなっているか?
日時:12月11日(木)13時15分より事前集会
14時から16時:抗議交渉 16時から17時:総括集会
場所:参議院議員会館講堂 資料代:500円
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
共催:反原発・かごしまネット、鹿児島反原発連合
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※日刊メールマガジンへ『冬季カンパ』のお願い(1年2回夏と冬のお願い)
毎日(週6回)発行するには人手と費用がかかります。原発・地震-津波・
火山について正確な情報と原発ゼロ運動のヒントを毎日掲載
柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)、鈴木千津子(たんぽぽ舎共同代表)
☆送付先
郵便振替:00180-1-403856 加入者名:たんぽぽ舎
一口1000円、一口以上のカンパをお願いします。
通信欄に、メルマガカンパとご記入ください。
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
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┗■1.高コストの原発導入は、核兵器技術を獲得するため
| 原発再稼働は、実に愚かな選択 (連載その2)
| IAEAは「原発事故の影響は大したことはない」ことを教育・宣伝する
└──── 小出裕章(京都大学原子炉実験所助教授)
ただし、これまで人間が放射能で地球を汚染してきたことに関しては、様々な経験があります。福島第一原子力発電所の前には、チェルノブイリ原発の事故が1986年にありました。その前には1950~60年代にかけて、膨大な大気圏内核実験が行われています。空中で核爆弾を爆発させて、放射性物質をばらまいた訳です。
福島原発事故でばらまかれたセシウム137は、日本政府の公式発表によると、広島原爆168発分だと言っています。それだけでも大変な量ですが、大気圏内核実験はその60倍です。それが太平洋・大西洋、大陸にも降り積もって、地球を汚染したのです。
ですから、福島事故で海へ流れ出ていっている放射性物質は、正確な評価ができないのですが、セシウムについては、大気中に放出したものと海に放出したものはほぼ同等程度だろう、と思っています。
そうすると、大気中に放出したセシウム137は、大気圏内核実験で既にその60倍をばらまいて地球上を汚していた訳ですから、全地球を平均的に汚染したとすれば、大気圏核実験のほうが多いのです。太平洋は、これから福島から放出される放射性物質で汚れていきますが、これまでの汚染を超えることは、たぶんないと思います。
ただし、福島近海や阿武隈川河口は、放射性物質で濃密に汚れています。そこの海産物は取らないというような注意をすれば、良いとは言いませんが、有効な手段の一つだろうと思います。
編…IAEA(国際原子力機関)は、福島で1.放射線モニタリング、2.除染、3.福島県立医科大学と協同で健康管理に関する研究・事業を行うとしています。実際には何をやっているのでしょう?
小出…何もやっていないでしょう。実働部隊は、福島県や原子力開発機構などでしょうし、それらが収集したデータを眺めて、指示を出すことはあるかもしれません。
IAEAは、加盟各国の意を汲む研究者が集まっている国際組織ですが、そもそも「核爆弾開発」に起源をもつ組織です。1945年 、アメリカ合衆国が広島、長崎で原子爆弾を爆発させ、人類は初めて核エネルギーに接することになりました。米国が核爆弾を製造できたのは、第2次大戦で主戦場にならず、資源も豊かだったからです。
米国は、核兵器を当分は独占できるだろうと思っていたのですが、1949年8月には、早くもソ連が原爆製造に成功し、核の独占は崩れます。そこで米大統領・アイゼンハワーは、核独占を維持しながら核技術開発を継続するために、「原子力の平和利用」を打ち出します。核爆弾製造施設であるウラン濃縮工場や原子炉、再処理工場を、原子力発電施設として外国に売りつけ、金儲けをしながら技術開発を維持したいと考えたのです。
しかし、原子力発電は核技術そのものなので、原発輸出は核兵器拡散になります。そこで1957年、 米国は国際原子力機関を設立したのです。このためIAEAは、2つの矛盾した役割を負わされることになりました。
それは、1.「原子力の平和利用」を世界に広め、米国が原発ビジネスで金を儲けることを支えること、2.他国に核兵器を作らせないための徹底した監視、です。国連安全保障理事国は、核兵器を独占して世界を支配する国々ですから、IAEAを通じて核兵器の拡散を阻止しようとしてきたのです。
IAEAとは、そういう国際機関ですから、原理的に原発否定はあり得ません。福島でやることははっきりしていて、「原発事故の影響は大したことはない」ことを教育・宣伝することです。
IAEAから派遣された「専門家」の仕事は、「福島で事故は起きましたが、健康被害は大してことはありません」と事故を過小評価するための作業なのです。
○目先しか見ない人たち
編…再生可能エネルギー固定価格買取制度が、機能しなくなっていますが…
小出…目先のことしか見られない人たちだと思います。説明します。原子力発電は、燃料のウラン埋蔵量が石炭の数百分の1という少量ですから、早晩消えて無くなります。石油・石炭などの化石燃料は、当分大丈夫ですが、100年の単位では枯渇するエネルギー源です。そうなると、人類が頼るべき枯渇しないエネルギー源は、太陽しかないのです。そのためには、長期の見通しを立てて、計画的にシフトしていくしかありません。
現状の再生可能エネルギー促進制度には数々の問題があると思いますが、いずれにせよ進まねばならない方向性なので、環境負荷を少なくしながら移行の方法を考えなければならないし、できるだけ早く実践に移す必要があります。
固定価格買取制度は必要な制度ですが、電力会社は原子力を少しでも延命して、自然エネルギーへのシフトを遅らせたいために、足掻いているのだと思います。本当に困った人たちです。(連載その3に続く)
※(人民新聞オンライン 1531号 2014/11より許可を得て掲載)
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┗■2.国会前でサンタさんに遭遇
| 来年にはサンタさんへ私達から希望をプレゼントしたい
| 12月5日(金)第129回首相官邸前抗議レポート
└──── にしざきやよい(たんぽぽ舎)
国会前でサンタさんに遭遇、サンタさん、来年はサンタさんに希望を私たちからプレゼントします。きっと。
たんぽぽ舎を出ると学生たちが行き交う街、ビルの屋根に切り取られる空はすっかり冬の深い青だ。地下鉄の駅に向かう道はまだ午後の日差しが残っていたが、内幸町の駅を出るころには、逢魔ヶ刻、魑魅魍魎住む霞ヶ関への道だからこの時刻が相応しいかと、見上げる関西電力東京社のあるビルは、黒々として寒々しい。 恒例の関西電力東京支社前でのミニ行動開始、「再稼働反対!」「大飯はいらない!」「高浜やめろ!」に加え時々のトピックスを織り交ぜながら簡潔に終わる。いつも見守る守衛さんもご苦労様。今日も元気に官邸前に行ってきまぁ~す。
さて、今宵は月も美しく、銀杏並木の黄色が見事。燃え上がるような木々は、ゴッホもきっとモチーフにしたがるのでは?
5班国会前担当の私ですが、6時を過ぎると、いつもの通りうろうろ、寒い日はうろうろするのが一番、官邸前、財務省前、国会前、希望のエリア、くまなく偵察。
希望のエリアから国会前へ渡る交差点を歩いていると、お立ち台にサンタさん発見!何やらスピーチして今まさに降りるところ、何をお話しされたのかな、キャンドルエリアで追いついた、サンタさんは手にランタン持ってまるで絵本から抜け出したよう、スピーチの内容をメルマガに載せたいけど、言葉は通じるのかしら?と、とまどっているとキャンドルエリアの方が、通訳してくれた。ありがとうございました。
以下、サンタさんからのメッセージ。
『皆さんもご存じのとおり、私はクリスマスには多くの子ども達に会いに行きます。何処であろうと、待っているこどものところに行きます。
今年も、いつもと同じように、福島にも行きます・・伊達市、南相馬市、郡山、そして他にも、何処へでも。
そして・・会う子ども達が近い将来、健康に問題が出てくるだろうと思うと、悲しいです。
子ども達は、自分では何も出来ない、子ども達は自分の親を信じています。
そして親たちは、国や政治家が私たちよりもずっとよく知っていると思って、その人達の言う事を信じているように見えます。私はとっても悲しいです。』
来年のクリスマスには、サンタさんへ私達から希望をプレゼントしたいよね。