NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2332】
2014年11月13日(木)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発維持(再稼働)のため再生エネを見殺しにした安倍政権
九州電力など電力各社の買取中止はおかしい、ハシゴ外しだ、制度設計での誤り
再生エネ普及なら“原発は不要”世論を警戒する経済産業省
再稼働は日本を滅ぼす その24 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止ネットワーク)
★2.シリーズ「原発とテレビメディア」第1弾
-テレビが原発を作った・・推進映像の数々-
加藤久治さん(メディア総合研究所研究員)の講座報告
西村俊弘(スペースたんぽぽ講座運営委員)
★3.新聞より4つ
◆逃げた検査官「危険感じた」 政府事故調 56人分公開 福島第一
(11月13日東京新聞より)
◆飯舘村村民の半数 賠償を申し立てへ 福島第一原発事故
(11月12日東京新聞より)
◆「脱原発」の意見 17665件で94% エネルギー計画パブリックコメント
(11月12日朝日新聞見出しより)
◆高浜 40年超え運転検討 1・2号機 関電、来春にも申請
(11月13日朝日新聞見出しより)
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※11/15学習会にご参加を!
シリーズ「原発とテレビメディア」第2回
「反原発番組への圧力と抵抗・・」3.11以降の問題点
<映像上映>『福島原発-内部被爆への恐怖』
お 話:加藤久治さん(メディア総合研究所研究員)
日 時:11月15日(土)18時~20時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.原発維持(再稼働)のため再生エネを見殺しにした安倍政権
| 九州電力など電力各社の買取中止はおかしい、ハシゴ外しだ、制度設計での誤り
| 再生エネ普及なら“原発は不要”世論を警戒する経済産業省
| 再稼働は日本を滅ぼす その24
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止ネットワーク)
1.10月30日朝7時のNHKニュースで原発関連の2つのニュースをやや詳しく報道していた。その1つの「東京電力福島事故炉からの核燃料とり出し計画が5年遅れる」は、10月30日発信の【TMM:No2319】-短信欄で紹介したので、もう1つの「再生エネルギー参入者の怒り、なげき」の方を紹介したい。
要旨は、2年前の政府と電力会社の再生エネ奨励買取政策にそって、大分県のAさんが自分の畑に銀行から借金2億円で太陽光発電を設置したが、突然、九州電力から電気買取を拒否されて、2億円の借金を抱えて苦悩している実情を報道していた。渋い銀行が2億円もの大金をすぐに貸した理由は政府(経済産業省)の計画にそったものだったから。大分県のAさんような実例が全国あちこちにたくさんあり、政府と電力会社への怒りが広がっている。本稿では、その背景を分析-紹介したい。
2.ことの発端は9月24日、九州電力が固定価格買取制度(FIT)に基づく新規契約を中断すると突然発表したこと。つづいて、9月30日には申し合わせたように北海道、東北、四国の3社も新規接続申込の回答保留を一斉に発表。突然の事態に再エネ事業者の間には衝撃が走った。又、福島県は40年までに県内エネルギー需要の100%を再生エネでまかなう計画を進めていたが、接続保留で暗雲につつまれた。「2016年に電力自由化をするのでどんどん参入しろと言ったのは安倍政権なのにハシゴを外して来た。原発再稼働をにらんだ政治的な動きではないのか…。の声が出るわけである。
3.「経産省の中にも本気で再エネを推進しようと頑張っている官僚もいるが、それ以上に原発推進派のほうが力を持っている。急速に再生可能エネルギーが普及してしまったら、やはり“原発は不要”という世論になってしまう。来年に目論む九電川内原発の再稼働を目の前にした今、なるべく普及の速度を抑えたいというのが、安倍政権の本音なのではないか」(民主党幹部)
原発維持のために再エネ業者を“見殺し”にしたら、日本はますます世界から置いていかれる。結局、損をするのは国民だということを忘れてはいけない。
4.解決方法として
イ.揚水発電の施設使用と、ロ.広域連系=電力会社間での電力のやりとりがあげられる。
電力システムに詳しいエネルギー戦略研究所の山家公雄所長はこう語る。
「揚水発電の施設を使えば、余った電力をためておき、ピーク時に使うことができる。例えば九州電力は自前の施設で十分な容量があるはずで、他の電力会社との調整も必要ない。これを有効に使うことが、一番手っ取り早い解決策になるはずです」
揚水発電とは、余った電力を使ってダムに水をくみ上げておき、電力需要が高まったときに放水して発電するシステム。これまでは主に、出力の調整がきかない原発が夜間に発電して余った電気を、昼間に使うために利用されてきた。
この揚水発電の設備を再エネのために利用すれば、需給の調整が可能になるのだ。
揚水発電と並んで有効な解決策が、各電力会社間での電力のやり取り、いわゆる広域連系である。21頁の図にあるように、各電力会社のエリア間には、地域間で電力をやり取りできる送電線が設置されている。12年2月に九電の新大分火力発電所がトラブルで停止した際には、電力6社から240万KWの電力が緊急融通された実例もある。
WWFジャパンの小西雅子・自然保護室室長兼気候変動・エネルギープロジェクトリーダーは、この地域間連系線を活用すれば、再エネによる電力をもっと受け入れられると指摘する。「九州電力と中国電力間の連系容量は556万KW。その先にある電力の大消費地となる関西電力管内へは1666万KWも送電できる。この連系を利用すれば、太陽光の発電量を抑制などしなくても、今のままで十分に受け入れ可能なのです」
★3.と4.は、週刊朝日10月31日号「自然エネルギーつぶし第二幕、電力自由化と言って投資させて、買い取らない?ハシゴ外し 安倍戦略の非情」(5頁)から、要点を紹介。
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┗■2.シリーズ「原発とテレビメディア」第1弾
| -テレビが原発を作った・・推進映像の数々-
| 加藤久治さん(メディア総合研究所研究員)の講座報告
└──── 西村俊弘(スペースたんぽぽ講座運営委員)
○ 11月1日(土)加藤久治さんによる講座が、「スペースたんぽぽ」で行われました。
今回の講座では、原発推進派による数々のCM映像と、その手口、悪質さについて話されました。
現在、日本のCMには、75秒の提供CM、15秒のスポットCMがあります。
提供CMのスポンサーだけでなく、スポットのスポンサーも、番組内容に対して介入します。
1979年のスリーマイル島原発事故で、反原発の気運が高まったことにより、原発推進のCMが飛躍的に増えました。なんと年間で国民1人が見る、原発の安全を宣伝するCMは、198回にもなります。
電力会社のCMに使う費用は、年間1000億を超えるといわれています。
皆さんに、不愉快な映像を見せなければなりません、と前置きがはいり、各電力会社のCM映像が流れはじめます。大量の予算を使ったCMのキーワードは、安全、安心、安定、ふれあい、です。
加藤氏は、こんな下らない物を見る価値はないと怒りながら映像を切ってしまいます、会場からは笑いが起こりました。
○ 原発推進CMは3・11以降、表立ってはなくなりましたが、電力会社は博報堂を使いCM枠を抑えてあるので、局との関係は壊れていない。
放送中止を求めたが、全てのスポンサーから降りるとの電力会社の脅しや、中曽根の圧力により放送を余儀なくされた、いわく付きの情報番組「ケント・ギルバードの不思議なエネルギーの話」が流れる。
映像は日本の伝統芸能、薪能の舞から始まり、電子機器の映像が挟み込まれていく。ケント・ギルバードは、日本の文化や技術、それを支える人々のエネルギーを褒めまくる。情報番組で、エネルギーという事葉が出てきたら疑ったほうがよい。
そして、石油危機の映像が流れ、日本には自前のエネルギーが必要だと脅す。
核燃料サイクルは自前のエネルギーになり、日本に最適だと強調する。
褒めて、脅して、誘導する、まるで詐欺師のような手口である。
この番組の、視聴率2%にショックを受けた電力会社は、以降、推進派の司令塔「P・Aの方策の考え方」により、クイズ番組などに、宣伝をまぎれこませていく。
加藤氏の巧妙な振りと、計算されたおち、軽妙な語り口で、笑いの絶えることのない講座になりました、今後のシリーズが楽しみです。
今後のシリーズ概要
第2回 11月15日(土)18時~20時 会場:「スペースたんぽぽ」
「反原発番組への圧力と抵抗・・」3.11以降の問題点
<映像上映>『福島原発-内部被爆への恐怖』
第3回 11月29日(土)18時~20時 会場:「スペースたんぽぽ」
「原発テレビと如何に向き合うか・・市民とメディアの関係は?」
<映像上映>巻原発計画をはね返した市民の活動を描くドキュメンタリー