NUCLEAIRE
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┗■4.【伊方の避難は「ロボコップ」が活躍?】
│ 愛媛県の原子力防災訓練のいい加減さと欠落していることがたくさん。
└──── 上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
2014年10月21日に愛媛県は「平成26年度原子力防災訓練」を実施する[1]。
改めて県の「愛媛県広域避難計画[2]」を検討して呆れたのを通り越して笑うしかない説明に気づいた。同計画の「愛媛県原子力防災広域避難対策(避難時間推計)検討調査結果概要」によるとシミュレーションにより渋滞が予想される交差点には「現場の状況を踏まえたインテリジェントな交通誘導が可能な警察官を配置」することによって、基本ケースに対してUPZ避難時間を1時間短縮できるという。
愛媛県警にはSF映画の「ロボコップ」ではあるまいし、放射線下で高度な情報処理をしながら活動する「インテリジェントな警察官」がいるのだろうか。
この報告書業務を請け負ったのは「ユーデック」というコンサルで、伊方の他に泊・福島・東海第二・志賀・川内の検討も受託している。どこの報告書も同じような構成で、非現実的な仮定を積み重ねた机上の計算に過ぎない。要援護者の移動、マイカーが利用できない住民のバス避難、スクリーニングの時間、ヨウ素剤の配布等は一切無視されている。
別の資料によると、社会福祉施設等における原子力災害避難計画の策定状況は名目上でもまだ半分程度[3]だが、策定済とされる施設の中で具体的な行き先が決まっていない施設が多数あるという有様である。このような検討を以て再稼働の条件が整ったとはとうてい言えないし、いつになったら整うのか全く見通しがつかない。
伊方直近の伊予灘では2014年3月14日に震度5強の地震が発生している。もし震度があと1ランク高ければ原子力防災指針のEAL発動の基準に達する。福島事故の時、福島県警には「インテリジェントな警察官」がいたのだろう。住民より先に撤退してしまった。
10月21日の訓練では「インテリジェントな警官はどこですか?」と聞いてみよう。
[1] http://www.pref.ehime.jp/h15550/event/documents/kunren-oshirase.pdf
[2] http://www.pref.ehime.jp/h15550/documents/kouikihinankeikaku.pdf
[3] http://www.pref.ehime.jp/h20300/guideline/documents/260701hinankeikaku.pdf
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┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆講演会「飛んで火に入るリニアの虫」アーサー・ビナードさん
対談:川村晃生さん(慶応大名誉教授)
日 時;10月13日(月・休)13:30-16:30
場 所:東京ウィメンズプラザホール
参加費:当日 1000 円(前売り 800 円)
主 催:リニア・市民ネット042・565-7478
百害あって一利なしのリニアは、いったいだれのための利権なのか。
この巨大なペテンをどうすれば食いとめられるのか。
アメリカに生まれ育ち、日本を美しく歌いあげる詩人といっしょに、リニアを見抜き、出口戦略を考えましょう。
☆アーサー・ビナードさんといっしょに、講演会終了後、参加者みんなでパレードにでかけます。黄色いものを身につけてどうぞ集まって下さい。
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┗■6.新聞から3つ
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◆川内 住民の声生かせ 【金曜日の声 官邸前】
東京都江東区の無職 友光功久(ともみつのりひさ)さん(64) 原発を動かせば電気代が安くなるというが、たかが知れている額。それよりも、事故が起きれば何十万もの人々が故郷を奪われるリスクの大きさをもっと語るべきだ。とんでもない大ばくちはやめてほしい。
同中野区の会社員 織戸(おりと)豊さん(41) 新基準を満たしたとされる川内(せんだい)原発の審査結果の住民説明会で、質問者の大半が再稼働を疑問視する意見を言った。生活をしている地元の人の声だ。それでも動かそうとする政府は、どこを向いているのか。
(10月11日東京新聞より抜粋)
◆ 北海道電 急いだ再値上げ 平均15.33%、2ヶ月半で決定
社員賞与見送りへ 東電関電も注目
(10月11日朝日新聞見出し)
◆電力5社の判断 検証
再生エネ新規中断 経産相、年内に
(10月11日朝日新聞見出し)