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┗■3.美浜原発事故、福島原発事故を忘れて川内原発の再稼働はない-
| 新シリーズ福島原発事故基礎講座-講師 槌田 敦さん
| スリーマイル島原発事故と加圧水型原発の危険
└── 中川敦詞(たんぽぽ舎講座担当)
○7月17日(木)、スペースたんぽぽにおいて、参加者17名、今回から話題を拡大して加圧水型原発の事故とDBAとの関連を見ていきました。
加圧水型原発は再稼働の焦点となっている川内原発の関連もあります。
まず、スリーマイル島原発事故についてはECCSが作動していたにもかかわらず水位計の誤表示で原子炉は空焚きになったが、運転員と現場に急行した米国規制委員会の努力で事故は16時間後に収束した。
このことから教訓として
1.ECCSを切ってはならないことでしたが、この教訓は福島原発事故で無視されました。福島1号機の事故は、初期に非常用復水器の運転を止めたことで起きました。
2.PWR(加圧水型)も炉心空焚きの危険があり、BWR同様の水位計が必要です。
DBA思想では、事故時の原子炉はECCSで注水し、燃料から漏れ出した放射能は格納容器で確保できました。
しかし、日本の福島でもまたECCSを使用せず事故になってしまいます。
水素爆発した格納容器はぎりぎり放射能を閉じ込めましたが、スリーマイル島原発は飛行機事故が起きても守られる特有の強度があったためぎりぎりDBA思想は維持されました。
しかし、その他の原発では、格納容器の破裂で多量の放射能漏れになったことでしょう。
○まとめとして、加圧水型の水位計が誤表示される恐れがあるにもかかわらず川内原発再稼働は許せないことです。
規制委員会に対する方法として現地住民にこのことを理解していただいて規制委員会に申し入れをすることが必要だと思われます。
毎回熱心な質問が飛び交い活発な質疑の時間でした。中でも専門的な知識を持った方のご参加もありました。
基礎的な質問、ここが聞きたいということがございましたら限られた時間ではありますが、講師に直接質問していただけますので是非ご来場ください。
○講師の話をもっと聞きたい、知りたいという方のために下記のパンフと映像をご紹介いたします。
講座の内容をより理解するためにぜひいかがですか?
槌田先生の最新の研究がまとめられています。
☆「増補版-福島原発事故3年 科学技術は大失敗だった」パンフNo93
元理化学研究所研究員、元名城大学経済学部教授 槌田敦著
発行:たんぽぽ舎 頒価:400円
○過去の講座はこちらをご覧ください。
YouTubeにて「槌田敦 たんぽぽ舎」と検索してください。
※次回予告
「美浜原発事故と加圧水型原発の危険性
-美浜原発事故、福島原発事故を忘れて川内原発の再稼働はない-
講 師:槌田 敦さん
日 時:8月28日(木)18:30開場 19:00開会
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■4.新聞より6つ
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◆ 東電、六ヶ所村に「寄付」東北電と5年連続計10億円
原発事故前と変わらぬ体質
(8月17日朝日新聞見出し)
◆ 「むつ」の教訓 原子炉は語る 原子力船 放射線漏れから40年
報じた3人の記者 「隠蔽体質今も」
(8月14日朝日新聞見出し)
◆ 除染作業員の診断書偽造 下請け「こちらで用意」
法定検診受けさせず
東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の福島県田村市の除染作業で、下請け会社が作業員の健康診断書を偽造し、健康診断を受けさせずに作業をさせていたことが分かった。被ばくの危険がある労働は、詳細な血液検査などの健康診断が義務付けられている。法令に違反するだけでなく、作業員の健康への影響が懸念される。 (後略)
(8月19日東京新聞より抜粋)
◆ 水中での止水材検討 経産相 福島第一汚染水対策
茂木敏充経済産業相は15日の閣議後会見で、凍結だけで止水する現在の手法を見直し、水中で固まる液状の止水材の投入を検討していることを明らかにした。
東電は4月末から凍結作業を続けているが、茂木氏は「なかなか凍らない」と課題を指摘。19日に開かれる原子力規制委員会の会合で代替工法などを議論する。 (後略)
(8月16日茨城新聞より抜粋)
◆ 福島第一周辺 鳥、昆虫の遺伝子異常
日米の研究者、可能性指摘
【ワシントン共同】東京電力福島第1原発事故に伴って放出された放射性物質が、周辺の鳥類や昆虫に遺伝子異常を引き起こしている可能性があるとする論文を、日本や米国の研究者が14日、米専門誌ジャーナル・オブ・へレディティーに発表した。
米サウスカロライナ大のティモシー・ムソー教授は、1986年のチェルノブイリ原発事故後に周辺でツバメの羽毛に白い斑点ができる異常が見つかったと指摘。福島でも白斑のあるツバメが見つかったとの報告があることから「遺伝子レベルの分析や生態系への影響など広範で長期的な調査が必要だ」と訴えた。
(中略)
琉球大の大瀧丈治准教授は、福島周辺で採取したチョウの一種ヤマトシジミの遺伝子や形態に以上が見つかったことを報告。一方で2011年9月をピークに異常率が減少していることから、ヤマトシジミが放射線の高い環境に適応している可能性があると指摘した。
(8月16日茨城新聞より抜粋)
◆ 安価な粗悪品出回る 破れ始めた除染袋
福島の原発事故から間もなく3年半。除染で出た汚染廃棄物を保管する「フレコンパック」(除染袋)などが破れ始めている背景には、安価な粗悪品が使われ、品質保証ラベルの類似品まで出回る実態がある。除染袋を搬入する国の中間貯蔵施設建設のめどは立っておらず、今後、劣化や破損が増える恐れがある。
(後略)