NUCLEAIRE
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2210】
2014年6月27日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.強い地震が決して少なくない首都圏、関東地震以後だけが異常に
少ない状態だった 東日本大震災後は「地震が多い状態に戻る」傾向
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその57
島村英紀(地震学者)
★2.川内原発再稼働阻止!決意固める
鹿児島に1000名集結 集会・要請・記者会見 盛り上がる<上>
渡辺寿子(原発いらない・ちば)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆シンポジウム「自公政権の原発再稼働・輸出攻撃とメディア」
7月5日(土)13時~ 京都
★4.新聞より2つ
◆電力9社で脱原発株主提案 会社側はすべて反対
(6月26日東京新聞より抜粋)
◆「議事進行が強引」「補償より再稼働」 東電個人株主 総会を批判
(6月27日東京新聞より)
━━━━━━━
※速報
本日27日(金)の千葉県習志野市議会本会議において、原発「再稼働賛成」の
陳情は、賛成少数で「否決」されました。委員会で賛成した2人も、本会議
では不起立(反対)?にまわりました。いろいろとありがとうございました。
川辺(習志野市)
(習志野市議会に提出されたこの陳情は、『電力量料金(電気代)が高騰(約4割増)して生活維持が大変です。「安全が確認された原子力発電所を一刻も早く再稼働する」よう、市として国に対し、意見書を提出してください』という件名で、6/19の「環境経済常任委員会」で突如可決され、その後、市内外から多数の抗議が寄せられていました。)
━━━━━━━
※あす28日(土)「川内原発を再稼働させるな!さようなら原発6.28集会」
場所 東京・明治公園(JR千駄ヶ谷、地下鉄 外苑前、国立競技場)
【12:45からトーク&イベント】【14:30から首都大行進(デモ)】
(集会のスタート時刻は変更になりました)明日は雨の予報です。
雨対策をお願いします。たんぽぽ舎は11:30から13:00ビラまきします。
ご協力できるかた、どうぞよろしく。
━━━━━━━
※あす28日(土)18時から 場所:スペースたんぽぽ
学習会「東電解体講座第7回 - 元原発技術者の 伝えたい本当の怖さ」
講師 小倉志郎さん(冊子「原発を並べて自衛戦争は出来ない」の筆者)
18:00~20:00 参加費:800円(学生400円)
☆☆☆ぜひご参加ください☆☆☆
━━━━━━━
┏┓
┗■1.強い地震が決して少なくない首都圏、関東地震以後だけが異常に
│ 少ない状態だった 東日本大震災後は「地震が多い状態に戻る」傾向
│ 日本でいちばん揺れた街を超える千代田区の「怪」
│ 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその57
└──── 島村英紀(地震学者)
◇震度4とは歩いていても車を運転していても地震だと感じる揺れだ。天井からつり下げているものが激しく揺れたり、すわりが悪い置物が倒れる。しかし建物にはまず被害はない。
震度5になるとタンスなど重い家具が倒れたり棚にある食器類や書棚の本の多くが落ちる。マンションの入り口の鉄のドアが変形して開かなくなることもある。
◇第二次大戦後、震度5を超える地震に16回も遭ったという町がある。北海道の襟裳(えりも)岬の近くにある浦河町である。
この同じ期間に大阪も札幌も、あるいは北海道の同じ太平洋岸にある室蘭でも震度5は1回もなかった。地震の起こりかたは世界的にはもちろん、日本の中でもとても不公平なのだ。浦河では平均4年に1回ずつ、震度5という大きな揺れを経験しているわけだ。うち5回は震度6だった。
しかし浦河ではどの地震でも犠牲者は一人も出さなかった。
浦河の町に行ってみると、その秘密がわかる。瓦屋根はなく家はトタンの屋根だ。屋根が軽いことは地震の揺れには十分強いことなのだ。そのうえ雪が積もってもつぶれないように家も丈夫な作りになっている。
また町の中の道は広く、地震で火が出ても延焼することが少なくなっている。
商店では地震で揺れても商品が落ちないような工夫がされている。つまり「地震馴れ」している町なのだ。
浦河に地震が多い理由は、約2000万年前、北海道の東半分と西半分が別々の島だった歴史にさかのぼる。北海道東部の地形がのびやかで、西半分の景色とはちがうのはもともと別の島だったせいなのだ。
その二つの島がプレートの動きに乗って近づいてきて、やがて衝突した。北海道の中央部を南北に走る日高山脈がその二つの島のつなぎめになっている。
日本列島はプレートに押されていて、そのために地震が起きたり火山が噴火したりしている。だが北海道では、そのほかに昔の衝突の「残り火」が日高山脈の地下に残っているのである。
このため浦河付近では太平洋沖で起きる「海溝型の大地震」のほかに「日高山脈直下型の地震」も起きる。それゆえ海溝型地震が目の前に起きる釧路よりも地震が多い。
◇ところで東京(千代田区)はこの間の震度1の地震は2170回で、浦河の1960回よりも多い。全国でも多いほうなのである。小さい地震はプレートの活動の活発さ、つまりいずれ起きる大地震も含めて平均的な地震活動を反映するバロメーターのはずなのだ。
しかし不思議なことに東京都千代田区では震度5が東日本大震災(2011年)とさる5月5日の伊豆大島近海の地震を入れても4回しかなく、震度6は1回もない。
だが、ここ数百年の期間で見れば首都圏での強い地震は決して少なくはない。
関東地震(1923年)以後だけが異常に少ない期間が続いているのだ。東日本大震災以後、これが「普通」の、つまりもっと地震が多い状態に戻る傾向があるのが気がかりである。 (6月27日『夕刊フジ』より)
┏┓
┗■2.川内原発再稼働阻止!決意固める
│ 鹿児島に1000名集結 集会・要請・記者会見 盛り上がる<上>
└──── 渡辺寿子(原発いらない・ちば)
◇首都圏から120名鹿児島へ◇
鹿児島(薩摩川内市)の九電川内原発が再稼働の一番手にされようとしています。地震、津波の他に火山の爆発、それに伴う火砕流や降灰の危険を抱える川内原発。原発はどこも危険ですが、こんな超危険な川内原発の再稼働を止めようと、6月13日の鹿児島県議会初日に合わせて地元鹿児島県内の反原発団体が共同で川内原発再稼働反対の意思表示をする行動集会を持つことになりました。
たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット、経産省前テントなどが川内原発動かすな!東日本決起集会実行委員会を立ち上げましたが、この実行委員会が中心になって13日の鹿児島現地の行動集会参加を含めた二泊三日の鹿児島ツアーを企画したので、これに参加してきました。ツアー参加者は約120名に及びました。
広瀬隆さんも2泊3日の全行程を私達と行動をともにしました。
ツアー一行は12日の午後成田を立ち、鹿児島空港に降り立ってすぐバスで鹿児島県庁前に直行しました。現地の人と合流し、県庁前の路上で早速記者会見と集会をしました。
◇再び火をつけるな!◇
広瀬隆さんは「事故後3年3ヶ月経って、核燃料もだいぶ冷えてきた。ここでまた核燃料に火をつけることは絶対してはならない」と強く訴えました。
福島の被災者で今は水戸市で避難生活を送っている木田節子さんは「事故の時東電社員は(住民に知らせずに)真っ先に家族を逃がした。今は福島のことだが、川内原発再稼働したら(この事態が)鹿児島のことになるといいました。
大熊町から会津若松に避難している木幡ますみさんは、福島原発が危機的状況になった時吉田所長が事故対応にあたっていた人たちに、自分の大切な人たちに電話をするようにいったという話をし、本当に死を覚悟しなければならないような状況だったといいました。又木幡さんは福島の人々の健康状況について、自分が知るところでは、最初は鼻血を出す人が多かったが、その後皮膚炎が多くなり、今は肝臓が悪い人が多いといいました。
◇原発ゼロのマグマ爆発を!◇
13日の鹿児島県議会開催初日にあわせて県内の90団体で作るストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委員会主催で朝から6.13県議会「再稼働させない」行動集会が県庁前で持たれました。
傍聴希望者は集会前に傍聴受付に並んでいたのですが、途中で県外者は20名までといわれ、集会場に戻りました。九電関係者を多く入れるためだったのではと思いました。
集会では鹿児島県内の様々な反原発グループや県議、全国各地で活動している人、また福島からの被災者達も発言しました。
原発ゼロをめざす鹿児島県民の会の井上さんは、川内原発は地元の抵抗が少ないと見られている。伊藤知事は9月議会で再稼働を決めるのでは遅い、その前に臨時議会を開いて決めてしまいたい腹積もりのようである。原発ゼロをめざすマグマを爆発させようではないかと訴えました。
◇避難計画は非現実的◇
基調報告では川内原発の避難計画について県の策定のいいかげんさが指摘されました。川内原発の30キロ圏には22万人が住んでいる。避難の車両はどうするのか、渋滞が起きたら、避難の途中で風向きが変ったらどうするのかなど問題山積みなのに何も決まっていない。要援護者の避難計画のひどさも指摘しました。
知事は要援護者の避難計画について10キロ圏だけは7月までに作るが、国が求める30キロ圏(10~30キロ)については作らないと13日明言しました。知事は「時間をかけて空想的なものは作れるが、実際に機能しないだろう」といいました。要援護者は避難しなくてよいのでしょうか。避難が不可能なら、再稼働などしなければよいのです。
薩摩川内市の鳥原良子さんは、「住民アンケートをすると80%以上が再稼働に反対と答えている。ある商店の人は、自分の息子が原発で働いているが、再稼働は反対とはっきり言う。議会と住民の意思が乖離している。九電は再稼働でなく、廃炉作業に力を傾注すべき」といいました。
廃炉作業についてドイツの現状を見てきた広瀬隆さんは言及しました。原発廃止を決めたドイツでは今廃炉作業を進めていて、廃炉作業で雇用が生み出されているそうです。
広瀬さんは鹿児島を再稼働一番手にしようとしているのは地元首長が再稼働に前のめりであることの他に高レベル廃棄物処分場問題もあるのではと指摘しました。鹿児島県には高レベル処分場の候補地として11もの場所の名前が挙がっているそうで、南大隅町もその一つとのことです。 <下>へつづく。