NUCLEAIRE
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2209】
2014年6月26日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.6・28NO NUKES DAYに参加しよう
川内原発を再稼働させるな!さようなら原発☆首都大行進
柳田 真
★2.東京電力福島第一原発の憂慮すべき現実 (下)
規制委員人事案に見る福島への悪影響 凍土壁の問題点 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.「短信」3点
▲女性パワープラス男性パワーも…たんぽぽ舎の近況
▲鹿児島県川内原発動かすな!ハガキが広く普及
▲東京電力合同抗議の賛同団体が96団体へ-100まであと一歩
★4.新聞より6つ
◆太平洋側コンビナート M9地震で半数液状化
(6月24日東京新聞より抜粋)
◆再稼働反対署名 人口の過半数に 隣接の「いちき串木野市」
(6月25日東京新聞より抜粋)
◆川内原発 審査書類を再提出 (6月25日東京新聞より抜粋)
◆再稼働不安 保守議員も 原発検証の請願採択
(6月25日東京新聞「別冊南海日日新聞」より抜粋)
◆地震保険、震災のたびに値上げ 巨大被害では受け取り減額も
(6月23日朝日新聞より見出しのみ)
◆「脱原発」割れる自治体 9電力26日株主総会
トップ自ら責任追及 関係深くしがらみも
(6月24日朝日新聞より見出しのみ)
━━━━━━━
※6/28学習会にご参加を!
東京電力解体講座第7回-元原発技術者の伝えたい本当の怖さ
日 時:6月28日(土)18時より20時まで
お 話:小倉志郎さん(小冊子「原発を並べて自衛戦争はできない」の筆者)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(学生400円)
主 催:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎
━━━━━━━
┏┓
┗■1.6・28NO NUKES DAYに参加しよう
| 川内原発を再稼働させるな!
| さようなら原発☆首都大行進
| 呼びかけ:さようなら原発1000万人アクション/
| 原発をなくす全国連絡会/首都圏反原発連合
└──── 柳田真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
1.6月28日(土)午後、明治公園で開かれる原発反対集会に参加しよう
呼びかけは、上記の3団体です。
2.たんぽぽ舎も全力で参加します。再稼働阻止全国ネットワークの仲間たちと共に参加します。時間は次の通りです。
集合時間11:30 明治公園内の日本青年館寄りの場所
目印に2つの旗が立っています。 たんぽぽ舎と再稼働阻止全国ネットワーク。
3種類のビラ(阻止ネットの7/9のよびかけ、たんぽぽ舎、福島の女たちの7/3集会よびかけ)を配布します。ただし、会場の外側で4カ所くらいに分かれて。ご協力いただける方よろしくお願い致します。
集会は、13:00から14:30まで
デモ出発は、14:45 コース:明治公園→青山通り→表参道→原宿駅前→代々木公園解散
┏┓
┗■2.東京電力福島第一原発の憂慮すべき現実 (下)
| 規制委員人事案に見る福島への悪影響 凍土壁の問題点
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
昨日発信の【TMM:No2208】(上)よりつづく
凍土壁の問題点
では凍土壁に展望があるのか。
1500メートルもの長大な「壁」を地下に作ること自体、大きなリスクを伴う。既に福島第一の敷地では、1~4号機の原子炉建屋とタービン建屋が「壁」となって存在しており、地下水は建屋周囲で高くなっている。そこから内部に流入しているから、外側に壁を建てれば今度は壁の外周で地下水位が上昇し、深部には高圧がかかり表面では地下水がわき出す。
これは事実上の液状化状態だ。地震が起きれば凍土壁は浮き上がり(水より軽い氷)壁の下から決壊する可能性がある。それも数百メートルが一度に起きるとしたら、想像を絶する。
その段階では建屋が不等沈下などで損傷していたら大量の地下水が流れ込む可能性もある。
もう一つ怖いのは、原子炉建屋のすぐ山側の斜面だ。これは凍土壁に限らないが、凍土壁により10メートル盤で地下水が止められている状態では、陸側の地下水位が上昇する。原発の脇では湧水のくみ上げが行われるが、上流の地下も水が多くなり、崖地や傾斜地では円形滑りが起きやすくなる。もし原発のすぐ後方の崖地が崩落する事態になれば大惨事につながる。特に4号機側の後ろの崖の真下には使用済燃料の共用プールがある。これが崩落した土砂に埋まる事態になれば新たな危機が発生する。
凍土壁の問題に戻れば、共用後の問題点として、建屋からの汚染水流出が懸念される。東電は壁で囲んだ後ならば問題が無いという考えかも知れないが、それはとてつもなく甘い見通しだ。
建屋内に多数のポンプと水位計を設置し、壁の内外にも水位計をつけた観測井戸や注入井戸などを作り、地下水位と建屋水位を同期させて全体を下げていくという方針だが、失敗すれば汚染水の大量流出を引き起こす危険性もありうる。
さらに大きな課題は、建設途中での建屋周辺の地価干渉物と凍土壁の関係だ。
凍土壁は1m間隔で地下30mよりも深くパイプを打ち込み、冷媒で冷やすため、配管やトレンチなどの構造物と干渉する。
約6mもの幅のあるトレンチでは、コンクリートの配管を4~5本貫通させて施行する。この時にトレンチそのものを破壊したり内部の配管類、ここにも汚染水があると思われますが、これを破壊するなどすれば、施工中に大量の汚染水漏出にもなりかねない。そのようなことが起きない工法はまだ開発途上で、完成しているわけではない。
最後に、凍土壁が出来ても果たしてそれが有効かどうかが分からない。理屈の上ではうまくいくのだろうが、壁を設置してみたら予想も付かない位置からの地下水回り込みなどで、結局止水できないという事態もありえる。
300億円以上費やして「効果がありません」では、何をしているのか分からないことになる。
被曝の問題も深刻だ。凍土壁の建設では、建屋の周りでの土木工事が必要だが、ここはとても線量の高いエリアが沢山残っている。とりわけ過酷なのは、1、2号機の間にある排気筒のエリアだ。排気筒自体が最大25シーベルトもの放射線を出しているため、この側での作業はとてつもなく危険だ。これも全く解決していない。東電によれば「設置したらすぐに逃げる」を繰り返すというのだが、そんな突撃隊のような作業環境は、いまさらあり得ないだろう。まず問題を取り除いてから作業すべきだ。
建屋周辺のガレキは、例えば破壊された車両は最後の一台を残すのみとなったというが、これまでは逆洗弁ピット内に落っこちたままだったりと、とてつもない状況だった。
現状の厳しさと裏腹に、報道もほとんどされなくなったフクイチの現場は、静かに危機を深めている。