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┗■3.再稼働して、原発事故が起こったら?

 |  要援護者の避難を丸投げする薩摩川内市・鹿児島県の手抜き 

 └──── 岩下(14-6/6「川内の家」ニュース10号)

 

 川内原発はいま止まっていますが、再稼働すると事故の危険が格段に高まります。

そのとき住民が、安全に逃げられるか否かが最大の問題。特に「要援護」の方々には切実でしょう。ところがどこの自治体も、「要援護者」の避難計画はまともに出来ていません。

●自治会に「丸投げ」する薩摩川内市

 ある自治会長は、「(1人で何人もの)高齢者を避難場所まで連れていけるのか疑問」、と不安そうです。それに対し薩摩川内市の担当課長は、「地域の中で助け合ってもらわないとしょうがない」、と言うだけ(『毎日』6/5)。これでは「丸投げ」です。

 昨年10月の原子力防災訓練で、「要援護者」の避難が計画されました。ところが実際は自分で歩き、ストレッチャーに乗れる方。

 寝たきりや車いす生活の方は対象外でした。1人に対し数人の介護者が必要な実態を無視しています。福島で避難の渋滞のなか、50人もの要介護者や老人が亡くなった教訓は、どこへいったのでしょう。

●県は避難のシミュレーションを「手抜き」

 鹿児島県は、避難のシミュレーションで13通りしか評価せず、「手抜き」が明らかです。市町村ごとの避難時間も不明。30キロ県外への最長の避難時間は29時間としていますが、道路や橋の陥没など、想定がかなり甘い。民間機関では、43時間という予測もあります(環境経済研究所)。

 県や市は、再稼働に「前のめり」となる一方、住民の生命・健康・財産を軽視しています。これこそ、大飯原発の再稼働を禁じた福井地方裁判所の判決が、強く批判したことでした。

 市や県が、「自分の身は自分で守れ」と言うのなら、「川内原発の再稼働をやめろ」、という声をあげることが一番です。

 

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┗■4.新聞より2つ

 └──── 

 

◆ 汚染水封じ込め不透明 福島第一で凍土壁着工

   見切り発車、批判の声

 

  福島第一原発の汚染水問題で、国と東京電力が抜本的な対策と位置付ける「凍土遮水壁」の工事が2日に始まった。前例のない大規模な工事で、計画通りに完成し十分な効果が出るか不透明だ。安全性への懸念から原子力規制委員会が全体の工事を認可していない中の"見切り発車"には批判の声も出ている。

 「安全管理全体が完全にできていない中で工事が始まった事に不安を持っている」。 着工後初となる6日の規制委の検討会で、委員から厳しい指摘が相次いだ。   (中略)

 大手ゼネコン鹿島が請け負い、国が約320億円の設置費用を支出する。 (中略)

 規制委が着工を容認したのは、地下の障害物が少ない建屋山側の一部のみ。地下配管などが多い区画は廃炉作業への影響の有無などを確認する必要があるとして今後も検証が続く予定だ。(中略)

 

汚染水から大半の放射性物質を取り除く東芝製のALPSもトラブルが続発。本格稼働の予定だった4月以降も試運転が続き、稼働と中断を繰り返している。   (後略)

           (68日 茨城新聞より抜粋)

 

◆ 核ごみ処分機構 トップ更迭

   政府調整 候補地選び加速へ

        (68日 朝日新聞見出し)
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