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┗■3.「美味しんぼ」健康被害は規制委資料で証明!

 └──── 環境経済研究所(技術士事務所) 上岡直見

 

○ たんぽぽ舎メールマガジン[TMM:No2188]の「避難させずに屋内退避を押付けるための「試算」」の記事では、原子力規制委員会が528日の会合で「緊急時の被ばく線量及び防護措置の効果の試算()」を発表し、100テラベクレルのセシウム137が放出される仮想事故では、UPZ(概ね530km)では屋内退避すればIAEA基準(100ミリシーベルト/)を下回るとして、住民を避難させない方針を打ち出していると指摘された。

 

原子力規制委員会定例会議  http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/

同「資料2」

  http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/h26fy/data/0009_03.pdf

 

○ これは、先月末までに全国の原発サイトで出揃った「避難時間シミュレーション」の結果がおよそ実行不可能な机上の空論で、UPZの避難は不可能であると露呈したことと連動した動きであろう。この問題は別に論じるとして、注目すべきは同「試算」こそが「美味しんぼ」で表現された健康被害が「風評」などではなく実害である可能性が極めて高いことを示唆しているという点である。

○ 現実の福島事故で放出された放射性物質の推定量は、国会事故調参考資料4.1-1等にも示されるとおり1000015000テラベクレル(2011311日~17)である。規制委員会議事録でも「試算」の放出量はセシウム評価で福島事故のおよそ100分の1と述べられていることと一致する。風速・風向や放出期間の設定など試算にも曖昧な点が多いが、およその目安として福島事故で起きたことは「資料2」のグラフを100倍にしてみればよいということである。

 「資料2」でいう「防護措置をしない場合」とは、まさに町民避難の段取りのために屋外を奔走していた井戸川さんのことだ。100倍した被曝量は明確に確定的影響が出現する範囲に相当する。「美味しんぼ」健康被害は規制委資料で証明されたようなものだ。

 

 

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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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 ◆6.10学習会 "『放射線影響評価』の非科学性を、民が問う"

  ~初期被ばく検証プロジェクト・プレス説明会~

 

【日 時】6月10日(火) 18:00 開場

【第1部】プレス発表:18:30

  1 福島県県民健康調査検討委員会への質問状について

  2 環境省・放射線健康影響に関する専門家会議への質問状について

        質疑応答:19:00~  休憩:19:30

【第2部】 講演:  島薗進・上智大学教授 19:45

  放射線影響評価の非科学性を問う~放射能の免罪と住民切り捨て

        質疑応答:討論 20:30~ 終了:21:15

【場 所】文京区・アカデミー茗台(めいだい)・学習室A

             http://goo.gl/G7Yc5r 文京区春日2-9ー5 Tel 03(3817)8306

【参加費】700 (プレス記者の皆さんは無料:受付でお名刺を頂戴します)

【申込み】anti-hibaku@auone-net.jp

【問合わせ】放射線被ばくを学習する会

      田島 080-6642-2864   温品080-7049-9872

 

※なお質問状文面は、発送日(611日予定)にHPに掲載します。

 「放射線被ばくを学習する会」ホームページ

   http://www57.atwiki.jp/20030810/yrw

 

 

 ◆6/29講演会「国策による原発と国策での戦争の共通項を考える」

 

日 時:6月29日(日)14:0016:30

会 場:西東京市柳沢公民館視聴覚室 西東京市公民館市民企画事業

講 師:山本宗補さん(フォトジャーナリスト)

資料代:100

主 催:原発はいらない西東京集会実行委員会

       http://nonuke-ntyo.cocolog-nifty.com/

 

  ○福島原発事故と太平洋戦争による甚大な犠牲。

   両者を惹起した国策について共に考えます。

   「国策としての原発~山本宗補写真パネル等展示」

   国策として開発・推進されてきた原発のあり方を

   問う展示です。写真・旗等の作品をご覧ください。

  日時:6月24()30(月)9時~22時。

           但し初日12時から最終日16時まで。

  会場:西東京市柳沢公民館ロビー 無料

 

 

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┗■5.新聞より

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 ◆脱原発の象徴 全国から集い1000日 「ふるさと蹂躙」怒りの詩

 

  東京・霞が関の経済産業省前で原発反対を訴える市民らのテントが六日、設置から千日目を迎えた。初日は東京電力福島第一原発事故から半年後の二〇一一年九月十一日。脱原発の象徴となり、再稼働を目指す国からは撤去を求める訴訟が起こされている。梅雨空の下、この日も原発ゼロを望む多くの人が集まった。

     (中略)

  経産省側は一三年三月、広場の明け渡しと損害賠償約千百万円を求める訴えを起こし、現在も東京地裁で係争中。原発の再稼働を求める政治団体の街宣にさらされることもある。

 メンバーの淵上太郎さん(71)は「国民の大半は脱原発を望んでいる。政府が再稼働しないと決断すれば、すぐ撤去するのに」と憤る。

 ルポライター鎌田慧さんは「原発推進の中心になっている経産省の前で原発反対の意思を目に見える形で示したことに意味がある」と評価。作家の落合恵子さんは「原発、集団的自衛権での国の動きをみると、怒りが込み上げる。テントがあり、そこに服従しない仲間がいることが、気持ちの支えになる」と話している。

   (6月7日東京新聞より抜粋)
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