NUCLEAIRE
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┗■4.地震、断層に関する重要な指摘、
│ 原子力規制委員会の島崎邦彦(委員長代理)による
│ 2008年当時の論文から『震源断層より短い活断層の長期期予測』
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
原子力規制委員会の島崎邦彦(委員長代理)による2008年当時[*]の論文を
紹介したいと思います。
『震源断層より短い活断層の長期期予測』 島崎邦彦(東京大学地震研究所)
http://danso.env.nagoya-u.ac.jp/jsafr/pdfs/2008fprograms/2008f_S05.pdf
川内地点を想定して読み直すと、とんでもないことがわかります。市来断層
系も甑断層系も、今の想定を遙かに上回る被害をもたらす可能性があると思い
ます。
特に五反田川断層を重力異常図と地形図とで補足した地震調査研究推進本部
のデータは重要で、これを他の断層系でも行えば、甑断層系と中央構造線の間
がつながっていくのではないかとさえ思います。
論文は岩手・宮城内陸地震の、想定外の大きな地震が知られていない断層か
ら起きたことにより衝撃を受けたことから、従来の考え方を変えなければなら
ないとの発想で記述されています。
震源の特定できない地震でマグニチュード7.1、短い断層の地震は上限値
:マグニチュード7.4を想定すべきとの結論に達しているのですから、こと
は重大です。その他にも多くの重要な指摘がある論文なので、広めたいと思い
ます。
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[*]2008年当時、島崎氏は東京大学地震研究所に所属。
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┗■5.「東京検察審査会は被害者の声を聴け!」
│ 昨日(6月4日)福島原発告訴団 「人間の鎖」&集会に参加しました
└────(冨塚元夫 たんぽぽ舎ボランティア)
昨日、午後1時から日比谷コンベンションホールで開かれた福島原発告訴団
「人間の鎖」&集会に参加しました。
集会は3人の弁護士の報告、湯浅一郎さんの講演「海の汚染について」と、
被害者の声(福島から他県に避難しているかた)という構成でした。初めの
報告者海渡雄一弁護士は、第5検察審査会に提出した上申書の説明をしました。
重要な点の一つは福島原発事故を不起訴処分にした検察を論理的に厳しく批判
した元検察官、古川元晴さんの論文が「世界」に発表されたこと。二つ目は
大飯原発差し止め判決の衝撃についてです。両方とも、告訴団の主張を強く
サポートするものであり、検察審査会がこの二つをよく理解すれば起訴処分に
なるものです。
湯浅一郎さんの「海の汚染について」は、汚染された福島の海は世界3大漁場
に数えられる重要な地球の資源であること、海が4つのルートから汚染されて
いること、等ユニークな内容でした。河合弘之弁護士は大飯原発差止訴訟の判
決文を素晴らしさを強調し、この内容を理解し広めることが原発再稼働阻止に
結び付くと言いました。
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┗■6.劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク ニュース100号発刊にあたり
│ 原子力のゴミが放射能兵器になることをバクロできた。
│ 放射能(兵器)が生き物にもたらす超危険を警告できた。
└────(柳田真 たんぽぽ舎)
1.劣化ウラン兵器禁止市民ネットワークは10年間前の2004年3月に東京文京
区民センターを超満員にして結成された。11団体と個人で。目的は2つ。
イ.新たな被爆者を生み出す放射能兵器・劣化ウラン兵器禁止を目指し、
国内外でキャンペーンを行う。
ロ.劣化ウラン兵器による白血病・ガン等に苦しむイラクの子どもなどへの
医療支援。
2つ目の目的については議論があった。市民団体の力量からみて、やり切れ
るかどうかと心配の声があった。でも討論の中で、「被害に苦しむ人への支
援活動なしでは、運動の意味が半減するというAさんの主張に皆が納得して、
キツイけれど、2つの目的でやろうとなった。これは正解だった。今の運動
にも当てはまる。
2.主な活動は次のとおり。
・定例会―初め月2回、のち月1回。
・ニュースの発行―初め月1回、今は2ヵ月に1回。
・写真パネル等の貸し出し―豊田直巳氏、西村陽子氏作成
・イラクの子どもへの医療支援カンパ
・原水爆禁止の大会への参加―8月、広島をメインに参加
・集会の開催―劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー(毎年11月上旬)
・政府交渉の実施―外務省と防衛省と交渉を実施した。
3.10年間を振り返って
イ.原子力のゴミ(=劣化ウラン)が放射能兵器になることをバクロできた。
原子力が核兵器になるだけでなく、放射能兵器にもなって多くの人々を
苦しめることを明らかにした。原子力産業が"軍事と一体のもの"である
ことを明らかにした。
ロ.放射能(兵器)が生き物にもたらす超危険を多くの人々へ警告できた。
→廃止をめざす声を広げた。核兵器廃絶を長年訴える原水爆禁止団体の
集会で、劣化ウラン弾の被害に苦しむ子どもたちの写真を掲げたときの、
その団体幹部から(中高年が多かった)の驚きの反応が今も鮮やかに思い
出される。
原子力=核の本質は放射能であることを広めた。これは2011年3・11東電
福島原発事故後の運動にも引き継がれ、役立っていることと思う。
ハ.この運動を通して全国各地の多くの人々と繋がった。それが原発ゼロを