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たんぽぽ舎です。【TMM:No2439】
2015年3月20日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.九州電力川内原発7月上旬再稼働発表に抗議し、闘う
規制委審査は大きな問題点だらけ、川内(せんだい)原発は危険だらけ
4月1日(水)九電東京支社への抗議行動に参加しよう!
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.3月22日(日)安倍NO!行動に参加しよう!
超危険な政策ばかり、原発ゼロを敵視し再稼働をゴリ押しする安倍政権NO!
たんぽぽ舎運営委員会
★3.規制委が再稼働を促進し第3者の介入を口封じする儀式
川内原発1号機の工事計画認可決定(3月18日)を糾弾する行動を実施
資料を非公開のままでパブコメもせず工事計画の認可を決定するな!
2号機と共用施設の審査がまだの状態
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その42
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★4.新聞より4つ
◆川内運転再開「7月上旬」 1号機検査申請 九電が目標
(3月20日朝日新聞見出しより)
◆再生エネ負担金 倍増 電気料金上乗せ 月474円
(3月20日東京新聞より)
◆核燃料 ほぼ全量溶融 東電宇宙線利用調査で確認 福島第一1号機
(3月20日東京新聞より)
◆原発廃炉 採算性で選別 島根1号機・玄海1号機も決定
(3月19日朝日新聞見出しより)
━━━━━━━
※3月23日(月)学習会にご参加を!
「沖縄辺野古新基地建設反対の闘い」反原発運動と沖縄民衆運動の連係を考える
日 時:3月23日(月)19時より21時
お 話:毛利孝雄さん(沖縄大学地域研究所特別研究員)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
※3月24日(火)学習会にご参加を!
放射能から子どもたちを守る講座「放射線被ばくによる非がん性疾患-老化の促進に関連して」
日 時:3月24日(火)19時より21時
お 話:崎山比早子さん(医学博士、東電福島原発事故調査委員会委員)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
※4月11日(土)から12日(日)浜岡へ行きませんか!百聞は一見にしかず
募集は1名です。詳細は、たんぽぽ舎へ電話03-3238-9035でお願い致します。 4月11日(土)朝8時30分、JR品川駅高輪口集合 費用:約1万円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.九州電力川内原発7月上旬再稼働発表に抗議し、闘う
| 規制委審査は大きな問題点だらけ、川内(せんだい)原発は危険だらけ
| 4月1日(水)九電東京支社への抗議行動に参加しよう!
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
3月20日(金)の朝刊各紙は、九州電力川内(せんだい)原発の「7月上旬再稼働」を報じました。
私たちは、原子力規制委員会の「まず、再稼働ありき」「問題だらけ・不当な審査」の実態を猛批判する。又、危険だらけの川内原発-地震動も危ない、火山も危ないなど-をむりやり「再稼働1号原発」にして、今後、全国の原発再稼働の流れをつくろうとする原子力推進勢力の動きに反撃する。
4月1日(水)第10回目の九電東京支社抗議行動(17時30分より18時30分、JR有楽町駅前)に集まろう。
九州でも、5月25日(月)と6月7日(日)に大きな行動が計画されている。日本が3年近い原発ゼロの国から、再び原発大国へ戻ろうとする、その決定的なとき、全国で決起しよう。もてる全力で再稼働1号を阻止しよう。
◎川内 7月再稼働計画 九電発表「8月に営業運転」
九州電力は19日、7月上旬に川内原発1号機(鹿児島県)の発電を始め、再稼働させる計画を発表した。7月中旬から100%出力で調整運転し、8月中に国の最終試験を受け、営業運転に入るとしている。原子力規制委員会が作成した新規制基準施行後、再稼働の具体的日程が明らかになるのは初めて。2013年9月以降続いている国内の「原発ゼロ」状態が終了する見通しとなった。
ただし、機器や設備の性能を現場で確認する「使用前検査」の日程を規制委と調整する必要があり、再稼働に向けた日程が変更になる可能性も残っている。
九電が19日、規制委に提出した使用前検査申請書などによると、3月30日に使用前検査を開始し、6月末までに原子炉起動に必要な検査を終える。その後、核分裂を抑えていた制御棒を引き抜いて原子炉を起動し、徐々に出力を上昇させて、7月上旬に発電を始める。九電は発電開始を「原発の再稼働」と定義している。川内1号機は11年5月から定期検査に入り停止している。
川内1、2号機は非常用ディーゼル発電機などを共用しているため、1号機の再稼働には2号機の一部施設について工事計画の認可と使用前検査を受ける必要がある。九電は2号機の工事計画の補正書と、1、2号機の安全管理のルールとなる保安規定の補正書を4月中旬に提出する予定。
(3月20日東京新聞より)
┏┓
┗■2.3月22日(日)安倍NO!行動に参加しよう!
| 超危険な政策ばかり、原発ゼロを敵視し再稼働をゴリ押しする安倍政権NO!
└──── たんぽぽ舎運営委員会
たんぽぽ舎運営委員会は、3月22日(日)の安倍NO!行動に、みんなで参加します。メールマガジン読者の皆さん、たんぽぽ舎会員-ボランティアの皆さん、できる限り参加し、いっしょに集会をもり上げ、デモ行進しましょう。
当日は、たんぽぽ舎のノボリ旗数本(原発やめよう、テントを守ろう、たんぽぽ舎)、横断幕3枚(川内原発の再稼働反対-放射能から命と大地を守ろう-、関西電力高浜原発動かすな、など)、大型マイク、ビラ2000枚、ゼッケン各種を用意して参加します。
「再稼働阻止全国ネットワーク」や、「経産省前テントひろば」の人々、友好団体と共に、3ケタの隊列をつくり、行進したいと思います。
一緒に参加しよう!
主催の「安倍政権NO!☆0322大行動 実行委員会」のビラより抜粋
『 第二次安倍内閣が発足して以降、日本は戦前に戻る方向に進んでいると、多くの人々が指摘しています。イスラム国による人質事件を契機に、自衛隊の海外派遣を策動しています。イスラム国・テロをなくす取り組みでも、軍事を前面に出し、人命を重んじる姿勢が弱かったのではないしょうか。
また、地方切り捨てや経済政策による格差や貧困層の拡大、国際的に批判をされている人権擁護・ヘイトスピーチ対策への無策など、「平和で安心して暮らせる社会」という市民の願いとは逆方向に突き進んでいます。
「原発」「集団的自衛権」「憲法」「沖縄米軍基地」「秘密保護法」「TPP」「消費税増税」「社会保障」「雇用・労働法制」「農業・農協改革」等の多数のイシューにおいて、安倍総理は一部の人々の利益や利権などの都合を重視し、民意に逆らい独裁的な方法で政策を進めています。この政権は全ての問題に立ちはだかる障壁になっていると言っても過言ではなく、問題の解決のためにはまず政権を打倒する必要がある事は、多くの人々の意識にある事でしょう。
今こそ安倍政権に異議を、そして私たち主権者の意志を突きつける時です!
4月の統一地方選を見据えたタイミングで、首都・東京から大きく「安倍政権NO!」の意志を可視化するため、独裁政権から民主主義を取り戻すため、3月22日は日比谷野音に大結集しましょう! 』
┏┓
┗■3.規制委が再稼働を促進し第3者の介入を口封じする儀式
| 川内原発1号機の工事計画認可決定(3月18日)を糾弾する行動を実施
| 資料を非公開のままでパブコメもせず工事計画の認可を決定するな!
| 2号機と共用施設の審査がまだの状態
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その42
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
◯ 原子力規制委員会は、3月18日(水)の規制委定例会議で「議題1 九州電力株式会社川内原子力発電所第1号機の工事の計画の認可について」を検討し1号機の工事計画認可を決定した。
「再稼働阻止全国ネットワーク」では急遽、早朝に「川内原発再稼働をやめろ!工事計画認可抗議行動~資料を非公開のままで、パブコメもせずに、工事計画の認可を決定するな!」の抗議行動を実施し、抗議・要請書を提出し、数人が傍聴し不規則発言を発したが、及ばなかった。
この日田中委員長が出席したのはこの議題1だけで、すぐに国会に移った。定例会議の開始時刻を早めてでも今日中に実施したかった儀式がこの「川内工事計画認可決定」だった。1号機だけでかつ保安規定も入らず2号機と共用施設の審査がまだの状態で決定を急いだのは、前日からの廃炉決定報道(計5基)、既に原発稼働無しで550日経過、川内原発の設置変更許可(昨年9月10日)から半年も経過、などなどの状況で、今年度中に再稼働への進展を演出する必要があったのだろう。
その証拠に、1号機の補正書は会議間際の3月16日に提出され(これもマスキングだらけ、かつ更田委員に「九電は全体に提出資料を管理する体制を欠く」と云わしめたほど誤字脱字多)、2号機の工事計画補正書は4月以降になり、一方世界(原子力マフィア)向けに早速3月18日に英文ニュースリリース(Approval of Plan for Construction Works for Kyushu Electric Power Company’s Sendai Nuclear Power Station Unit 1)を発表し、更に明くる19日には1号機のみの「使用前検査申請書」を九電に提出させた。なお、この申請書には「使用の開始の予定時期」は平成27年8月と記されている。
◯ しかしながら、規制委はこの儀式で工事計画・保安規定認可の手続きを簡略化する実績を作った。
この儀式では、「阻止ネット」が強く要請した工事計画審査内容の全面公開とパブリックコメントの実施を全く無視して、規制庁が巧妙な発言「新規制基準施行後初めての工事計画認可なので今回は規制委員会で確認するが、本来は工事計画認可は規制庁の専決処理が可能」と。これからいくつも続く工事計画・保安規定は原子力規制委員会では審査確認をしないことを匂わせた。すなわち、規制庁と電力会社との秘密会合で全てを決定するつもりなのだ。
◯ 私たちが院内ヒアリングで明らかにしたこと、すなわちこれらの審査も非常に問題含みで、にもかかわらずマスキング(注)だらけの公表の仕方で、どんな専門家が見ても審査の妥当性が確認できない状態で、かつ専門家が見てこれでは危険!と思われる箇所がいくつもある(山崎久隆さんが、設置許可と工事計画との整合性、敷地のすべり安全率、ほう酸注入設備用ポンプ評価、加圧器の安全性、冷却系統施設の耐震強度、緊急炉心冷却装置配管の強度、制御棒クラスタの耐震性、蒸気発生器の交換、などなどを指摘)中で、これらの事実を覆い隠し、自分たちだけでOKを出すつもりなのだ。
このような原子力規制委員会、規制庁の横暴を私たちは許してはならない。川内も高浜も、続く原発も、工事計画・保安規定や使用前検査についても続けて監視し反対の声を拡大し、再稼働を阻止せねばならない。
(注)マスキング(masking):覆い隠すこと。包み込むこと。
┏┓
┗■4.新聞より4つ
└────
◆川内運転再開「7月上旬」 1号機検査申請 九電が目標
(3月20日朝日新聞見出しより)
◆再生エネ負担金 倍増 電気料金上乗せ 月474円
経済産業省は19日、太陽光など再生可能エネルギーを増やすため電気料金に上乗せする「賦課金」を、4月から始まる2015年度は1キロワット時当たり1.58円と決めた。1カ月に300キロワット時を使う世帯の場合、現行の225円から474円へ2倍超に増える。5月に徴収される電気料金から適用される。
政府の固定価格買い取り制度は、電力会社が太陽光などの再生エネを高い価格で買い取り、かかる費用をすべての電力利用者の料金に「賦課金」として上乗せする仕組みで、2012年7月に始まった。
しかし政府の計画が甘く、最も簡単に導入できる太陽光発電に最も高い価格を設定したため、想定を超える事業者が参入。今年4月からの買い取り価格は29円(事業用)に下げるが、過去の高い価格で買い取ってもらう契約を結んだ発電事業者が発電を始めるため上乗せ額は増える。
経産省はこの日、再生可能エネルギーを増やすための有識者会合「新エネルギー小委員会」も開催。委員からは「負担増は再生エネを増やすためある程度は仕方ない」(佐藤泉弁護士)との意見があった。一方で「利用者の負担感が大きくなってきている」(岩船由美子・東大准教授)と対策を求める声も上がった。
(3月20日東京新聞より)
◆核燃料 ほぼ全量溶融 東電宇宙線利用調査で確認 福島第一1号機
東京電力は19日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用して福島第一原発1号機を調査した結果、原子炉内の核燃料がほとんど溶け落ちていることを確認したと発表した。燃料溶融を調査により確認したのは初めて。 (3月20日東京新聞より)
◆原発廃炉 採算性で選別 島根1号機・玄海1号機も決定
(3月19日朝日新聞見出しより)
2015年3月20日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.九州電力川内原発7月上旬再稼働発表に抗議し、闘う
規制委審査は大きな問題点だらけ、川内(せんだい)原発は危険だらけ
4月1日(水)九電東京支社への抗議行動に参加しよう!
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.3月22日(日)安倍NO!行動に参加しよう!
超危険な政策ばかり、原発ゼロを敵視し再稼働をゴリ押しする安倍政権NO!
たんぽぽ舎運営委員会
★3.規制委が再稼働を促進し第3者の介入を口封じする儀式
川内原発1号機の工事計画認可決定(3月18日)を糾弾する行動を実施
資料を非公開のままでパブコメもせず工事計画の認可を決定するな!
2号機と共用施設の審査がまだの状態
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その42
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★4.新聞より4つ
◆川内運転再開「7月上旬」 1号機検査申請 九電が目標
(3月20日朝日新聞見出しより)
◆再生エネ負担金 倍増 電気料金上乗せ 月474円
(3月20日東京新聞より)
◆核燃料 ほぼ全量溶融 東電宇宙線利用調査で確認 福島第一1号機
(3月20日東京新聞より)
◆原発廃炉 採算性で選別 島根1号機・玄海1号機も決定
(3月19日朝日新聞見出しより)
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※3月23日(月)学習会にご参加を!
「沖縄辺野古新基地建設反対の闘い」反原発運動と沖縄民衆運動の連係を考える
日 時:3月23日(月)19時より21時
お 話:毛利孝雄さん(沖縄大学地域研究所特別研究員)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※3月24日(火)学習会にご参加を!
放射能から子どもたちを守る講座「放射線被ばくによる非がん性疾患-老化の促進に関連して」
日 時:3月24日(火)19時より21時
お 話:崎山比早子さん(医学博士、東電福島原発事故調査委員会委員)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※4月11日(土)から12日(日)浜岡へ行きませんか!百聞は一見にしかず
募集は1名です。詳細は、たんぽぽ舎へ電話03-3238-9035でお願い致します。 4月11日(土)朝8時30分、JR品川駅高輪口集合 費用:約1万円
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┗■1.九州電力川内原発7月上旬再稼働発表に抗議し、闘う
| 規制委審査は大きな問題点だらけ、川内(せんだい)原発は危険だらけ
| 4月1日(水)九電東京支社への抗議行動に参加しよう!
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
3月20日(金)の朝刊各紙は、九州電力川内(せんだい)原発の「7月上旬再稼働」を報じました。
私たちは、原子力規制委員会の「まず、再稼働ありき」「問題だらけ・不当な審査」の実態を猛批判する。又、危険だらけの川内原発-地震動も危ない、火山も危ないなど-をむりやり「再稼働1号原発」にして、今後、全国の原発再稼働の流れをつくろうとする原子力推進勢力の動きに反撃する。
4月1日(水)第10回目の九電東京支社抗議行動(17時30分より18時30分、JR有楽町駅前)に集まろう。
九州でも、5月25日(月)と6月7日(日)に大きな行動が計画されている。日本が3年近い原発ゼロの国から、再び原発大国へ戻ろうとする、その決定的なとき、全国で決起しよう。もてる全力で再稼働1号を阻止しよう。
◎川内 7月再稼働計画 九電発表「8月に営業運転」
九州電力は19日、7月上旬に川内原発1号機(鹿児島県)の発電を始め、再稼働させる計画を発表した。7月中旬から100%出力で調整運転し、8月中に国の最終試験を受け、営業運転に入るとしている。原子力規制委員会が作成した新規制基準施行後、再稼働の具体的日程が明らかになるのは初めて。2013年9月以降続いている国内の「原発ゼロ」状態が終了する見通しとなった。
ただし、機器や設備の性能を現場で確認する「使用前検査」の日程を規制委と調整する必要があり、再稼働に向けた日程が変更になる可能性も残っている。
九電が19日、規制委に提出した使用前検査申請書などによると、3月30日に使用前検査を開始し、6月末までに原子炉起動に必要な検査を終える。その後、核分裂を抑えていた制御棒を引き抜いて原子炉を起動し、徐々に出力を上昇させて、7月上旬に発電を始める。九電は発電開始を「原発の再稼働」と定義している。川内1号機は11年5月から定期検査に入り停止している。
川内1、2号機は非常用ディーゼル発電機などを共用しているため、1号機の再稼働には2号機の一部施設について工事計画の認可と使用前検査を受ける必要がある。九電は2号機の工事計画の補正書と、1、2号機の安全管理のルールとなる保安規定の補正書を4月中旬に提出する予定。
(3月20日東京新聞より)
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┗■2.3月22日(日)安倍NO!行動に参加しよう!
| 超危険な政策ばかり、原発ゼロを敵視し再稼働をゴリ押しする安倍政権NO!
└──── たんぽぽ舎運営委員会
たんぽぽ舎運営委員会は、3月22日(日)の安倍NO!行動に、みんなで参加します。メールマガジン読者の皆さん、たんぽぽ舎会員-ボランティアの皆さん、できる限り参加し、いっしょに集会をもり上げ、デモ行進しましょう。
当日は、たんぽぽ舎のノボリ旗数本(原発やめよう、テントを守ろう、たんぽぽ舎)、横断幕3枚(川内原発の再稼働反対-放射能から命と大地を守ろう-、関西電力高浜原発動かすな、など)、大型マイク、ビラ2000枚、ゼッケン各種を用意して参加します。
「再稼働阻止全国ネットワーク」や、「経産省前テントひろば」の人々、友好団体と共に、3ケタの隊列をつくり、行進したいと思います。
一緒に参加しよう!
主催の「安倍政権NO!☆0322大行動 実行委員会」のビラより抜粋
『 第二次安倍内閣が発足して以降、日本は戦前に戻る方向に進んでいると、多くの人々が指摘しています。イスラム国による人質事件を契機に、自衛隊の海外派遣を策動しています。イスラム国・テロをなくす取り組みでも、軍事を前面に出し、人命を重んじる姿勢が弱かったのではないしょうか。
また、地方切り捨てや経済政策による格差や貧困層の拡大、国際的に批判をされている人権擁護・ヘイトスピーチ対策への無策など、「平和で安心して暮らせる社会」という市民の願いとは逆方向に突き進んでいます。
「原発」「集団的自衛権」「憲法」「沖縄米軍基地」「秘密保護法」「TPP」「消費税増税」「社会保障」「雇用・労働法制」「農業・農協改革」等の多数のイシューにおいて、安倍総理は一部の人々の利益や利権などの都合を重視し、民意に逆らい独裁的な方法で政策を進めています。この政権は全ての問題に立ちはだかる障壁になっていると言っても過言ではなく、問題の解決のためにはまず政権を打倒する必要がある事は、多くの人々の意識にある事でしょう。
今こそ安倍政権に異議を、そして私たち主権者の意志を突きつける時です!
4月の統一地方選を見据えたタイミングで、首都・東京から大きく「安倍政権NO!」の意志を可視化するため、独裁政権から民主主義を取り戻すため、3月22日は日比谷野音に大結集しましょう! 』
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┗■3.規制委が再稼働を促進し第3者の介入を口封じする儀式
| 川内原発1号機の工事計画認可決定(3月18日)を糾弾する行動を実施
| 資料を非公開のままでパブコメもせず工事計画の認可を決定するな!
| 2号機と共用施設の審査がまだの状態
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その42
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
◯ 原子力規制委員会は、3月18日(水)の規制委定例会議で「議題1 九州電力株式会社川内原子力発電所第1号機の工事の計画の認可について」を検討し1号機の工事計画認可を決定した。
「再稼働阻止全国ネットワーク」では急遽、早朝に「川内原発再稼働をやめろ!工事計画認可抗議行動~資料を非公開のままで、パブコメもせずに、工事計画の認可を決定するな!」の抗議行動を実施し、抗議・要請書を提出し、数人が傍聴し不規則発言を発したが、及ばなかった。
この日田中委員長が出席したのはこの議題1だけで、すぐに国会に移った。定例会議の開始時刻を早めてでも今日中に実施したかった儀式がこの「川内工事計画認可決定」だった。1号機だけでかつ保安規定も入らず2号機と共用施設の審査がまだの状態で決定を急いだのは、前日からの廃炉決定報道(計5基)、既に原発稼働無しで550日経過、川内原発の設置変更許可(昨年9月10日)から半年も経過、などなどの状況で、今年度中に再稼働への進展を演出する必要があったのだろう。
その証拠に、1号機の補正書は会議間際の3月16日に提出され(これもマスキングだらけ、かつ更田委員に「九電は全体に提出資料を管理する体制を欠く」と云わしめたほど誤字脱字多)、2号機の工事計画補正書は4月以降になり、一方世界(原子力マフィア)向けに早速3月18日に英文ニュースリリース(Approval of Plan for Construction Works for Kyushu Electric Power Company’s Sendai Nuclear Power Station Unit 1)を発表し、更に明くる19日には1号機のみの「使用前検査申請書」を九電に提出させた。なお、この申請書には「使用の開始の予定時期」は平成27年8月と記されている。
◯ しかしながら、規制委はこの儀式で工事計画・保安規定認可の手続きを簡略化する実績を作った。
この儀式では、「阻止ネット」が強く要請した工事計画審査内容の全面公開とパブリックコメントの実施を全く無視して、規制庁が巧妙な発言「新規制基準施行後初めての工事計画認可なので今回は規制委員会で確認するが、本来は工事計画認可は規制庁の専決処理が可能」と。これからいくつも続く工事計画・保安規定は原子力規制委員会では審査確認をしないことを匂わせた。すなわち、規制庁と電力会社との秘密会合で全てを決定するつもりなのだ。
◯ 私たちが院内ヒアリングで明らかにしたこと、すなわちこれらの審査も非常に問題含みで、にもかかわらずマスキング(注)だらけの公表の仕方で、どんな専門家が見ても審査の妥当性が確認できない状態で、かつ専門家が見てこれでは危険!と思われる箇所がいくつもある(山崎久隆さんが、設置許可と工事計画との整合性、敷地のすべり安全率、ほう酸注入設備用ポンプ評価、加圧器の安全性、冷却系統施設の耐震強度、緊急炉心冷却装置配管の強度、制御棒クラスタの耐震性、蒸気発生器の交換、などなどを指摘)中で、これらの事実を覆い隠し、自分たちだけでOKを出すつもりなのだ。
このような原子力規制委員会、規制庁の横暴を私たちは許してはならない。川内も高浜も、続く原発も、工事計画・保安規定や使用前検査についても続けて監視し反対の声を拡大し、再稼働を阻止せねばならない。
(注)マスキング(masking):覆い隠すこと。包み込むこと。
┏┓
┗■4.新聞より4つ
└────
◆川内運転再開「7月上旬」 1号機検査申請 九電が目標
(3月20日朝日新聞見出しより)
◆再生エネ負担金 倍増 電気料金上乗せ 月474円
経済産業省は19日、太陽光など再生可能エネルギーを増やすため電気料金に上乗せする「賦課金」を、4月から始まる2015年度は1キロワット時当たり1.58円と決めた。1カ月に300キロワット時を使う世帯の場合、現行の225円から474円へ2倍超に増える。5月に徴収される電気料金から適用される。
政府の固定価格買い取り制度は、電力会社が太陽光などの再生エネを高い価格で買い取り、かかる費用をすべての電力利用者の料金に「賦課金」として上乗せする仕組みで、2012年7月に始まった。
しかし政府の計画が甘く、最も簡単に導入できる太陽光発電に最も高い価格を設定したため、想定を超える事業者が参入。今年4月からの買い取り価格は29円(事業用)に下げるが、過去の高い価格で買い取ってもらう契約を結んだ発電事業者が発電を始めるため上乗せ額は増える。
経産省はこの日、再生可能エネルギーを増やすための有識者会合「新エネルギー小委員会」も開催。委員からは「負担増は再生エネを増やすためある程度は仕方ない」(佐藤泉弁護士)との意見があった。一方で「利用者の負担感が大きくなってきている」(岩船由美子・東大准教授)と対策を求める声も上がった。
(3月20日東京新聞より)
◆核燃料 ほぼ全量溶融 東電宇宙線利用調査で確認 福島第一1号機
東京電力は19日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用して福島第一原発1号機を調査した結果、原子炉内の核燃料がほとんど溶け落ちていることを確認したと発表した。燃料溶融を調査により確認したのは初めて。 (3月20日東京新聞より)
◆原発廃炉 採算性で選別 島根1号機・玄海1号機も決定
(3月19日朝日新聞見出しより)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No2438】
2015年3月19日(木)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発再稼働の問題点、事故対策や防災体制なし、
再稼働の順番とは何か、再稼働の合理性もなし
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.東京高裁が強制撤去執行停止決定
「経産省前テントひろば」
★3.福島第一原発の最新情報と新しいタイプの汚染水漏れ
凍土方式遮水壁造成の為のボーリング(3/10現在)
2052本予定中1334本、全体の約65%が終了
汚染水貯留量(3/12現在/数字は「約」):貯留量61.7万トン
春橋哲史
★4.テント日誌3月15日(日)
経産省前テントひろば1242日 商業用原発停止546日
テントはにぎやか 川柳句会の日-「夢」・「生きる」
(I・K)
★5.若干の訂正
3/18発信の【TMM:No2437】の
★1.「再稼働のための原発廃炉―推進側の狙い」について
柳田 真
★6.新聞・雑誌より2つ
◆インタビュー 霞が関官僚・作家 若杉 れつ(※)
原発再稼働は1基目の前例さえできればドミノ倒しになる
(週刊朝日3月27日号より抜粋)
◆防災世界会議 原発論議低調 批判の声 参加者「関心そらす目的か」
(3月16日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※3/20高浜原発再稼働を許さない!
関西電力東京支社抗議行動(毎月第3金曜)にご参加を!
日時:3月20日(金)17:30~18:00(金曜官邸前行動の前段で実施)
場所:富国生命ビル前集合 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
━━━━━━━
※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
3/20(金)首相官邸前抗議-第141回
この日は国会前抗議はありません。
日 時:3月20日(金)18:30~20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発再稼働の問題点、事故対策や防災体制なし、
| 再稼働の順番とは何か、再稼働の合理性もなし
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
※この文章は、2月27日到着で「原発いっしょになくそう
よせあつめ新聞」2月後半号に掲載されたものの一部です。
○原発再稼働の問題点
航空機事故であろうと列車事故であろうと、事故原因の究明と再発防止対策が出来なければ運行停止が当然。福島第一原発事故は本当の原因も解明されたとは言えず、再発防止など検討の域にすら達していない。東電も過去に起きた事故、例えば福島第二原発3号機事故では、再発防止対策がされなければ再稼働が出来なかった。
3.11以降は、原発で過酷事故は必ず起こり得るものとして、電力会社が対策を取ることは最低限の条件である。少なくても老朽炉を中心に廃炉とすべき原発が確実にいくつもある。特に第1世代及び老朽化により問題のある加圧水型軽水炉と沸騰水型軽水炉は全て動かすべきではない。(敦賀、女川1、島根1、東海第二、浜岡3、美浜1~3、高浜1,2、大飯1,2、伊方1,2、玄海1,2、川内1,2)
それさえ守れない現状では、次の原発震災は日本を壊滅させるということを、国や電力及び「原子力ムラ」には繰り返し再認識させなければならない。
○事故対策や防災体制なし
米国やヨーロッパの原発では原発の安全性対策と防災体制がセットで機能していなければ稼働できないとする考え方が一般的である。(IAEAの深層防護第5層)それでも形骸化や非現実的体制などの問題が多くあるのだが。
再稼働の前提条件としては、過酷事故対策が構築され、仮に福島第一原発事故以上が発生しても、被曝する前に住民を避難できるような体制を国が主導して作る必要がある。しかし実際には地方自治体に原子力防災を丸投げした状態である。
いうまでもなく財政規模や人員配置などからも、実際には住民を守ることが出来ないことは誰の目にも明らかだ。
防災計画を策定するのならば、国が責任を負うべきだが「国と自治体は対等の立場」と言いつつ責任だけを自治体に丸投げしている。これで再稼働するのか、というのが実際のところ。各自治体住民こそが「命を守れない」と立ち上がるべきだ。
○再稼働の順番とは何か、再稼働の合理性もなし
川内原発の再稼働を最も早くすべき合理的理由は何もない。基準地震動の策定を規制委員会の要請どおりに620ガルに設定したことで、規制委の優先審査対象になったというだけだ。ところが途中から、火山ガイドラインなど川内原発にとって死活的重要な安全基準が必要になったのに、火山の専門家も参加させず、火山憤火予知連が噴火を予知(予測)することが困難としていたのに事業者(九電)が火山対策ができるという「作文」を出しただけで通ってしまった。川内の次も、なぜ高浜かという説明も合理的なものはない。言うまでもないが電力(エネルギー)不足などでは全くない。
どうして原発の再稼働が必要なのか、国のみならず自治体の首長や議会も住民に説明すべきである。特に立地自治体は周辺自治体に重大な危険をもたらす責任があるのだから、周辺自治体は立地自治体に対して納得できる再稼働容認の説明をさせなければならない。重大事故が起きる可能性がある以上、損害賠償についても再稼働を容認した自治体にも応分の負担(事故の賠償だけでなく保険金の負担なども含めて)をさせるべきだ。それでも原発を選びますか?と。
┏┓
┗■2.東京高裁が強制撤去執行停止決定
└──── 「経産省前テントひろば」
3月18日13時過ぎ、東京高裁が強制撤去執行停止決定を行いました。
「経産省前テントひろば」、応援団、弁護団、同事務局そして福島、原発立地で闘う人々をはじめ国内外の全ての反原発を願う人々の成果です。
早期撤去をめざした国-経産省の目論見をはねかえしたのです。
これをどう、しっかり今後の脱原発運動に繋げていくか
3月20日(金)14時~テント前での記者会見で、一連の詳細などについて説明致します。
┏┓
┗■3.福島第一原発の最新情報と新しいタイプの汚染水漏れ
| 凍土方式遮水壁造成の為のボーリング(3/10現在)
| 2052本予定中1334本、全体の約65%が終了
| 汚染水貯留量(3/12現在/数字は「約」):貯留量61.7万トン
└──── 春橋哲史
○汚染水貯留量(3/12現在/数字は「約」):貯留量61.7万トン
その内、ALPS処理済み水(トリチウム水)は33.8万トン
ALPS処理待ち水は24.9万トン(RO濃縮水16.7万トン+
ストロンチウム処理水8.2万トン)
設置済みタンクの貯留容量は81万トン(増設計画上限値101万トンまで、
残り20万トン)
3月10日6:24頃、H4タンクエリアの外周堰内に溜まっている雨水の水位が低下しているのが、タンクパトロールによって発見されました。堰内の水は移送しましたが、外周堰の基礎部分や側溝の継ぎ目等、3ヵ所の地面に亀裂が入っているのが確認されました。水の移送が終わるまでに、推定747トンが亀裂を通じて地面に浸透したものと思われます(雨水の放射能計測結果は平均2300Bq/L)。747トンと言うと、小学校の25mプール2杯分以上です。
○ここから先は私(春橋)の推測ですが、地盤が、汚染水の荷重を支え切れなくなっている可能性はないでしょうか?
基本的に1000トン、最大2900トンのタンクを1000基近く、敷地に並べているのです。タンク設置前には、地盤改良を行っていますが、設置時点では問題が無くても、何年も設置し、貯留し続けています。工事・車両の往来・度重なる余震による振動の影響が累積すれば、どうなるでしょう?
地盤の傾きや陥没が起これば、汚染水のタンク貯留は危険となり、追い込まれての海洋排水に繋がるかも知れません。
○「地面の亀裂」という事象が今後、続くかどうか分かりませんが、これからは雨の多くなっていく季節ですから、注視していく必要が有ると思います。
尚、この投稿は、3月13日の金曜行動(希望のエリア・国会前)での自分のスピーチに、加筆・訂正したものです。
┏┓
┗■4.テント日誌3月15日(日)
| 経産省前テントひろば1242日 商業用原発停止546日
| テントはにぎやか 川柳句会の日-「夢」・「生きる」
└──── (I・K)
○ 朝から曇り空で雨の心配しながら出かけた。
テントに着いたら泊まり明けの方が3人待っていてくれた。
時々群馬から来てくれるTさんテントが心配で、昨夜来てそのまま泊まって下さったそうだ。
10時過ぎ正清さん、A子さんが来てくれたのでMさんは帰る。
暫らくして何やら右翼の叫び声がしたので慌てて椅子を片付けたりしていると、いつもより近くに駐車していた警察車から警官が2人降りて来てテント前に立っていた。テントのこと気にしているのですね。
それと同時くらいにK子さんが来て手作りの美味しいパイを差し入れてくれた。
彼女は農林省方面から来たので街宣車が怒鳴って通るのを見たそうだ。
彼らは通りすがりに罵声をあびせただけらしく一安心。
○ 今日は川柳句会の日だったので1時過ぎから人が集まり始め賑やかになった。
乱さんの選んだお題は「夢」と「生きる」
簡単そうで難しい。参加者は女性ばかり8人でした。
夢の部
秀句
*中東に平和が来る日現実に 乾草
*放射能夢にはあらず人の罪 落葉
*いつの日か真の文明実現す 芒野
*この国が原発ゼロも夢でない わかち愛
*夢じゃない核のない国四季の国 甲斐猫のら
特選
*裁判に勝った夢見て目が覚める 草地
生きるの部
秀句
*日本で生きる苦しみ誰や知る 落葉
*死ぬまでは生きて闘う心意気 乾草
*後期高齢者となりてもいまだ議事堂前 ハテナ
*放射能囲まれながら避けて生き 芒野
*反原発生きとし生ける人の声 怪猫
特選
*この星は原発ゼロで生きられる わかち愛
昼過ぎから太陽も顔を出してやっと春の気配。
アコーディオンドアを固定するため来てくれたSさん、埼玉のKさんもう一人のSさんなどが来て女性陣に混じってテント前でのおしゃべりが弾んでました。
5時からは早川由美子さんのお話会もありましたが、私とA子さんは失礼して帰途に着く。お話会にはたくさんの人が集まった様で良かったです。
┏┓
┗■5.若干の訂正
| 3/18発信の【TMM:No2437】の
| ★1.「再稼働のための原発廃炉―推進側の狙い」について
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
40年たった原発の3から5基の廃炉報道が大きく流れたので、これに対して、単純な廃炉ではないこと、原発推進側の本当の狙いは再稼働にあること、あわせて、自然エネルギーつぶし、再稼働のための廃炉であることを広く知ってもらいたいと思い、急ぎ書いたので、準備不十分の文章でした。
下記の点を訂正します。
1.「4年全原発はほぼ動いていない(大飯原発を除いて)。」は、「ほぼ3年間」へ訂正します。
2011年3月11日福島第一原発事故後も一定数の原発は動いていたので。
2.原発会計制度の改悪についての文章で「廃車のたとえ」の1行は削除します。
自動車は原発と違って、放射能を出さないし…
3.「全原発廃炉をすぐ決定」するならば、…一定の税金投入にも賛成したいと思う。の部分について。以下のように訂正します。
電力会社は、廃炉費用を積み立てています。本来それでまかなうべきです。廃炉原発の密封管理ならば、1年10億円ですむといわれるので、30年以上放射能の減衰を待つやり方が賢明です。かかるお金も少なくて済むし、また、ムリに解体して、労働者ヒバクをふやす必要はありません。
今、原発に投入されている税金3000億円をくみかえて、使うべきです。
(詳細は別の機会に論じます)
┏┓
┗■6.新聞・雑誌より2つ
└────
◆インタビュー 霞が関官僚・作家 若杉 れつ(※)
原発再稼働は1基目の前例さえできればドミノ倒しになる
4月の統一地方選後から来夏の参院選までの1年間は、電力会社と結託した霞が関の官僚たちにとって正念場となります。選挙がないため、政権の支持率低下をそこまで気にせずに動ける期間だからです。この間に九州電力川内原発、関西電力高浜原発、そして残りの原発を再稼働させようとしてくるでしょう。
最大の関門は1基目です。再稼働の是非をシングルイシューで国民に問えば、今でも反対意見が相当多い。私は今夏、国会が延長されて集団的自衛権の話が紛糾している陰で、スルスルッと再稼働をするのではないかとみています。新聞もテレビも自然と扱いが小さくなりますから。1基目で前例さえ作ってしまえばいい。後はドミノ倒しです。(週刊朝日3月27日号より抜粋)
(※):事故情報編集部より
「れつ」の漢字は、「にすい」に「列」ですが、変換できませんでした。
◆防災世界会議 原発論議低調 批判の声 参加者「関心そらす目的か」
仙台市で開催中の国連防災世界会議で、原子力災害や東京電力福島第一原発事故の議論が低調だ。会期中の関連イベントに参加した福島の関係者からは「関心をそらしたいのだろう」との批判が上がり、海外の参加者も疑問を示している。
会議初日の14日、安倍晋三首相が各国代表を前に演説したが、原発事故に触れたのは「福島第一原発事故を踏まえ、さらなる防災投資に取り組む」という部分だけ。政府関係者は「原発問題は国内外で賛否が分かれ、政治問題化させたくないのが本音だ」と解説する。
原発事故の議論が少ないことに、議場外では批判が相次ぐ。福島県南相馬市の桜井勝延(かつのぶ)市長は14日夜、仙台市でのイベントに参加後「福島の問題から(関心を)自然災害にそらしたいのでしょう」と語気を強めた。市は3つの避難区域に分断され、事故の影響を含む震災関連死は469人に上るという。
このイベントに足を運んだフランス・リヨン第二大学のマリー・オジェンドル准教授(39)は「福島関連の議論がもっとあると思った。(低調なのは)大きな問題だ」と話した。(中略)
市民団体ピースボートの川崎哲(あきら)共同代表は「原発を扱わないという政府の態度が、次の事故につながりかねない」と批判している。
(3月16日東京新聞より抜粋)
2015年3月19日(木)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発再稼働の問題点、事故対策や防災体制なし、
再稼働の順番とは何か、再稼働の合理性もなし
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.東京高裁が強制撤去執行停止決定
「経産省前テントひろば」
★3.福島第一原発の最新情報と新しいタイプの汚染水漏れ
凍土方式遮水壁造成の為のボーリング(3/10現在)
2052本予定中1334本、全体の約65%が終了
汚染水貯留量(3/12現在/数字は「約」):貯留量61.7万トン
春橋哲史
★4.テント日誌3月15日(日)
経産省前テントひろば1242日 商業用原発停止546日
テントはにぎやか 川柳句会の日-「夢」・「生きる」
(I・K)
★5.若干の訂正
3/18発信の【TMM:No2437】の
★1.「再稼働のための原発廃炉―推進側の狙い」について
柳田 真
★6.新聞・雑誌より2つ
◆インタビュー 霞が関官僚・作家 若杉 れつ(※)
原発再稼働は1基目の前例さえできればドミノ倒しになる
(週刊朝日3月27日号より抜粋)
◆防災世界会議 原発論議低調 批判の声 参加者「関心そらす目的か」
(3月16日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※3/20高浜原発再稼働を許さない!
関西電力東京支社抗議行動(毎月第3金曜)にご参加を!
日時:3月20日(金)17:30~18:00(金曜官邸前行動の前段で実施)
場所:富国生命ビル前集合 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
━━━━━━━
※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
3/20(金)首相官邸前抗議-第141回
この日は国会前抗議はありません。
日 時:3月20日(金)18:30~20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
━━━━━━━
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┗■1.原発再稼働の問題点、事故対策や防災体制なし、
| 再稼働の順番とは何か、再稼働の合理性もなし
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
※この文章は、2月27日到着で「原発いっしょになくそう
よせあつめ新聞」2月後半号に掲載されたものの一部です。
○原発再稼働の問題点
航空機事故であろうと列車事故であろうと、事故原因の究明と再発防止対策が出来なければ運行停止が当然。福島第一原発事故は本当の原因も解明されたとは言えず、再発防止など検討の域にすら達していない。東電も過去に起きた事故、例えば福島第二原発3号機事故では、再発防止対策がされなければ再稼働が出来なかった。
3.11以降は、原発で過酷事故は必ず起こり得るものとして、電力会社が対策を取ることは最低限の条件である。少なくても老朽炉を中心に廃炉とすべき原発が確実にいくつもある。特に第1世代及び老朽化により問題のある加圧水型軽水炉と沸騰水型軽水炉は全て動かすべきではない。(敦賀、女川1、島根1、東海第二、浜岡3、美浜1~3、高浜1,2、大飯1,2、伊方1,2、玄海1,2、川内1,2)
それさえ守れない現状では、次の原発震災は日本を壊滅させるということを、国や電力及び「原子力ムラ」には繰り返し再認識させなければならない。
○事故対策や防災体制なし
米国やヨーロッパの原発では原発の安全性対策と防災体制がセットで機能していなければ稼働できないとする考え方が一般的である。(IAEAの深層防護第5層)それでも形骸化や非現実的体制などの問題が多くあるのだが。
再稼働の前提条件としては、過酷事故対策が構築され、仮に福島第一原発事故以上が発生しても、被曝する前に住民を避難できるような体制を国が主導して作る必要がある。しかし実際には地方自治体に原子力防災を丸投げした状態である。
いうまでもなく財政規模や人員配置などからも、実際には住民を守ることが出来ないことは誰の目にも明らかだ。
防災計画を策定するのならば、国が責任を負うべきだが「国と自治体は対等の立場」と言いつつ責任だけを自治体に丸投げしている。これで再稼働するのか、というのが実際のところ。各自治体住民こそが「命を守れない」と立ち上がるべきだ。
○再稼働の順番とは何か、再稼働の合理性もなし
川内原発の再稼働を最も早くすべき合理的理由は何もない。基準地震動の策定を規制委員会の要請どおりに620ガルに設定したことで、規制委の優先審査対象になったというだけだ。ところが途中から、火山ガイドラインなど川内原発にとって死活的重要な安全基準が必要になったのに、火山の専門家も参加させず、火山憤火予知連が噴火を予知(予測)することが困難としていたのに事業者(九電)が火山対策ができるという「作文」を出しただけで通ってしまった。川内の次も、なぜ高浜かという説明も合理的なものはない。言うまでもないが電力(エネルギー)不足などでは全くない。
どうして原発の再稼働が必要なのか、国のみならず自治体の首長や議会も住民に説明すべきである。特に立地自治体は周辺自治体に重大な危険をもたらす責任があるのだから、周辺自治体は立地自治体に対して納得できる再稼働容認の説明をさせなければならない。重大事故が起きる可能性がある以上、損害賠償についても再稼働を容認した自治体にも応分の負担(事故の賠償だけでなく保険金の負担なども含めて)をさせるべきだ。それでも原発を選びますか?と。
┏┓
┗■2.東京高裁が強制撤去執行停止決定
└──── 「経産省前テントひろば」
3月18日13時過ぎ、東京高裁が強制撤去執行停止決定を行いました。
「経産省前テントひろば」、応援団、弁護団、同事務局そして福島、原発立地で闘う人々をはじめ国内外の全ての反原発を願う人々の成果です。
早期撤去をめざした国-経産省の目論見をはねかえしたのです。
これをどう、しっかり今後の脱原発運動に繋げていくか
3月20日(金)14時~テント前での記者会見で、一連の詳細などについて説明致します。
┏┓
┗■3.福島第一原発の最新情報と新しいタイプの汚染水漏れ
| 凍土方式遮水壁造成の為のボーリング(3/10現在)
| 2052本予定中1334本、全体の約65%が終了
| 汚染水貯留量(3/12現在/数字は「約」):貯留量61.7万トン
└──── 春橋哲史
○汚染水貯留量(3/12現在/数字は「約」):貯留量61.7万トン
その内、ALPS処理済み水(トリチウム水)は33.8万トン
ALPS処理待ち水は24.9万トン(RO濃縮水16.7万トン+
ストロンチウム処理水8.2万トン)
設置済みタンクの貯留容量は81万トン(増設計画上限値101万トンまで、
残り20万トン)
3月10日6:24頃、H4タンクエリアの外周堰内に溜まっている雨水の水位が低下しているのが、タンクパトロールによって発見されました。堰内の水は移送しましたが、外周堰の基礎部分や側溝の継ぎ目等、3ヵ所の地面に亀裂が入っているのが確認されました。水の移送が終わるまでに、推定747トンが亀裂を通じて地面に浸透したものと思われます(雨水の放射能計測結果は平均2300Bq/L)。747トンと言うと、小学校の25mプール2杯分以上です。
○ここから先は私(春橋)の推測ですが、地盤が、汚染水の荷重を支え切れなくなっている可能性はないでしょうか?
基本的に1000トン、最大2900トンのタンクを1000基近く、敷地に並べているのです。タンク設置前には、地盤改良を行っていますが、設置時点では問題が無くても、何年も設置し、貯留し続けています。工事・車両の往来・度重なる余震による振動の影響が累積すれば、どうなるでしょう?
地盤の傾きや陥没が起これば、汚染水のタンク貯留は危険となり、追い込まれての海洋排水に繋がるかも知れません。
○「地面の亀裂」という事象が今後、続くかどうか分かりませんが、これからは雨の多くなっていく季節ですから、注視していく必要が有ると思います。
尚、この投稿は、3月13日の金曜行動(希望のエリア・国会前)での自分のスピーチに、加筆・訂正したものです。
┏┓
┗■4.テント日誌3月15日(日)
| 経産省前テントひろば1242日 商業用原発停止546日
| テントはにぎやか 川柳句会の日-「夢」・「生きる」
└──── (I・K)
○ 朝から曇り空で雨の心配しながら出かけた。
テントに着いたら泊まり明けの方が3人待っていてくれた。
時々群馬から来てくれるTさんテントが心配で、昨夜来てそのまま泊まって下さったそうだ。
10時過ぎ正清さん、A子さんが来てくれたのでMさんは帰る。
暫らくして何やら右翼の叫び声がしたので慌てて椅子を片付けたりしていると、いつもより近くに駐車していた警察車から警官が2人降りて来てテント前に立っていた。テントのこと気にしているのですね。
それと同時くらいにK子さんが来て手作りの美味しいパイを差し入れてくれた。
彼女は農林省方面から来たので街宣車が怒鳴って通るのを見たそうだ。
彼らは通りすがりに罵声をあびせただけらしく一安心。
○ 今日は川柳句会の日だったので1時過ぎから人が集まり始め賑やかになった。
乱さんの選んだお題は「夢」と「生きる」
簡単そうで難しい。参加者は女性ばかり8人でした。
夢の部
秀句
*中東に平和が来る日現実に 乾草
*放射能夢にはあらず人の罪 落葉
*いつの日か真の文明実現す 芒野
*この国が原発ゼロも夢でない わかち愛
*夢じゃない核のない国四季の国 甲斐猫のら
特選
*裁判に勝った夢見て目が覚める 草地
生きるの部
秀句
*日本で生きる苦しみ誰や知る 落葉
*死ぬまでは生きて闘う心意気 乾草
*後期高齢者となりてもいまだ議事堂前 ハテナ
*放射能囲まれながら避けて生き 芒野
*反原発生きとし生ける人の声 怪猫
特選
*この星は原発ゼロで生きられる わかち愛
昼過ぎから太陽も顔を出してやっと春の気配。
アコーディオンドアを固定するため来てくれたSさん、埼玉のKさんもう一人のSさんなどが来て女性陣に混じってテント前でのおしゃべりが弾んでました。
5時からは早川由美子さんのお話会もありましたが、私とA子さんは失礼して帰途に着く。お話会にはたくさんの人が集まった様で良かったです。
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┗■5.若干の訂正
| 3/18発信の【TMM:No2437】の
| ★1.「再稼働のための原発廃炉―推進側の狙い」について
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
40年たった原発の3から5基の廃炉報道が大きく流れたので、これに対して、単純な廃炉ではないこと、原発推進側の本当の狙いは再稼働にあること、あわせて、自然エネルギーつぶし、再稼働のための廃炉であることを広く知ってもらいたいと思い、急ぎ書いたので、準備不十分の文章でした。
下記の点を訂正します。
1.「4年全原発はほぼ動いていない(大飯原発を除いて)。」は、「ほぼ3年間」へ訂正します。
2011年3月11日福島第一原発事故後も一定数の原発は動いていたので。
2.原発会計制度の改悪についての文章で「廃車のたとえ」の1行は削除します。
自動車は原発と違って、放射能を出さないし…
3.「全原発廃炉をすぐ決定」するならば、…一定の税金投入にも賛成したいと思う。の部分について。以下のように訂正します。
電力会社は、廃炉費用を積み立てています。本来それでまかなうべきです。廃炉原発の密封管理ならば、1年10億円ですむといわれるので、30年以上放射能の減衰を待つやり方が賢明です。かかるお金も少なくて済むし、また、ムリに解体して、労働者ヒバクをふやす必要はありません。
今、原発に投入されている税金3000億円をくみかえて、使うべきです。
(詳細は別の機会に論じます)
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┗■6.新聞・雑誌より2つ
└────
◆インタビュー 霞が関官僚・作家 若杉 れつ(※)
原発再稼働は1基目の前例さえできればドミノ倒しになる
4月の統一地方選後から来夏の参院選までの1年間は、電力会社と結託した霞が関の官僚たちにとって正念場となります。選挙がないため、政権の支持率低下をそこまで気にせずに動ける期間だからです。この間に九州電力川内原発、関西電力高浜原発、そして残りの原発を再稼働させようとしてくるでしょう。
最大の関門は1基目です。再稼働の是非をシングルイシューで国民に問えば、今でも反対意見が相当多い。私は今夏、国会が延長されて集団的自衛権の話が紛糾している陰で、スルスルッと再稼働をするのではないかとみています。新聞もテレビも自然と扱いが小さくなりますから。1基目で前例さえ作ってしまえばいい。後はドミノ倒しです。(週刊朝日3月27日号より抜粋)
(※):事故情報編集部より
「れつ」の漢字は、「にすい」に「列」ですが、変換できませんでした。
◆防災世界会議 原発論議低調 批判の声 参加者「関心そらす目的か」
仙台市で開催中の国連防災世界会議で、原子力災害や東京電力福島第一原発事故の議論が低調だ。会期中の関連イベントに参加した福島の関係者からは「関心をそらしたいのだろう」との批判が上がり、海外の参加者も疑問を示している。
会議初日の14日、安倍晋三首相が各国代表を前に演説したが、原発事故に触れたのは「福島第一原発事故を踏まえ、さらなる防災投資に取り組む」という部分だけ。政府関係者は「原発問題は国内外で賛否が分かれ、政治問題化させたくないのが本音だ」と解説する。
原発事故の議論が少ないことに、議場外では批判が相次ぐ。福島県南相馬市の桜井勝延(かつのぶ)市長は14日夜、仙台市でのイベントに参加後「福島の問題から(関心を)自然災害にそらしたいのでしょう」と語気を強めた。市は3つの避難区域に分断され、事故の影響を含む震災関連死は469人に上るという。
このイベントに足を運んだフランス・リヨン第二大学のマリー・オジェンドル准教授(39)は「福島関連の議論がもっとあると思った。(低調なのは)大きな問題だ」と話した。(中略)
市民団体ピースボートの川崎哲(あきら)共同代表は「原発を扱わないという政府の態度が、次の事故につながりかねない」と批判している。
(3月16日東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2437】
2015年3月18日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.再稼働のための原発廃炉―推進側の狙い
廃炉会計規則の改悪も同時、60年延長も狙う原子力ムラ
柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.【紹介】再稼働元年に立ちはだかる小泉純一郎
週刊朝日で、細川―小泉の脱原発の動き報道
★3.「民間規制委かごしまの規制勧告(16項目)について」《九州電力との交渉》
3時間半の白熱した議論を聞こう(3月10日鹿児島で)
3月26日(木)は報告と内容説明、次のステップに向けて
(槌田敦連続講座新シリーズ第12回ご案内、2月26日第11回報告)
坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
★4.統一地方選挙で脱原発議員を多数当選させることは
脱原発を実現するために重要
清水 寛(たんぽぽ舎会員・ボランティア)
★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「大間原発はいらない!」スタンディングデモ《3月19日(木)》
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※3/20高浜原発再稼働を許さない!
関西電力東京支社抗議行動(毎月第3金曜)にご参加を!
日時:3月20日(金)17:30~18:00(金曜官邸前行動の前段で実施)
場所:富国生命ビル前集合 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
━━━━━━━
※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!3/20(金)首相官邸前抗議-第141回
この日は国会前抗議はありません。
日 時:3月20日(金)18:30~20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
━━━━━━━
┏┓
┗■1.再稼働のための原発廃炉―推進側の狙い
| 廃炉会計規則の改悪も同時、60年延長も狙う原子力ムラ
└──── 柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
○「原発廃炉決定」の報道が続く
・関西電力は美浜原発1・2号機
・日本原子力発電は敦賀原発1号機
・中国電力は島根原発1号機
・九州電力は玄海原発1号機
いずれも40年前後たった、かつ、初期のものゆえに発電量が小さい原発が選ばれた。
「損得勘定で廃炉決定」「改修はコストに見合わず」
廃棄物最終処分は白紙、廃炉後の対策遅れ 処分場探し 立地自治体財政、
以上は3月17日(夕刊)―18日(朝刊)の東京新聞の見出しから。
○3つの問題点を指摘したい
1つは原発再稼働のための廃炉決定だという事。2011年3月11日後、4年全原発はほぼ動いていない(大飯原発を除いて)。原発電気ゼロで日本は4年間やってこれた。今夏も原発ゼロで乗り切れる見通しだ。―これでは原発推進派は困る。なんとしても再稼働を急ぎたい。国民の反発を和らげるためにも廃炉を打ち出している。本当の腹・本命は再稼働である。
東海原発のある茨城新聞は次のように報じている。再稼働へ透ける思惑、
政府や電力会社には脱原発依存の実績を強調して再稼働への抵抗を和らげたいとの思惑が透ける(3月18日朝刊)
2つは原発会計制度の改悪だ。経産省は3月13日老朽原発を廃炉にした際、電力会社に損失が発生しないようにする会計制度を施行した。廃炉により発生する損失(1基210億円)を10年間に分割し、電気料金に上乗せして回収できるようにする。電気料金が自由化された後は20年をメドに送電線の利用料金に上乗せするようにして、消費者から徴収する方向だ。
これは資本主義の原則に反するひどい改悪だ。庶民が車を廃車にした場合の例を考えればわかる。廃車にして、10年間人様からお金をぶんどるなんてメチャクチャ。
3つ目は廃炉と引き換えに原発60年運転延長を狙っている事。関西電力は早々に60年に延長する原発を原子力規制委員秋へ申請した。
○廃炉にみられる諸問題について、私たちも今後検討を深めよう。問題点を指摘していこう。私見では、「全原発廃炉をすぐ決定」するならば、日本が原発大災害を減災できるメリットが大きいから、電気料値上げも我慢し、一定の税金投入にも賛成したいと思う。
┏┓
┗■2.【紹介】再稼働元年に立ちはだかる小泉純一郎
| 週刊朝日で、細川―小泉の脱原発の動き報道
└────
3月11日、小泉氏は被災地・福島から始動する。地域電力会社・会津電力(福島県)で脱原発の講演会。約一千席の会場はすでに予約で満員。県内だけでなく、関東地方や仙台の方からも申込み。
今後、大間原発の30キロ圏にある函館市を訪問するプランも持ち上がっている。函館市長は国とJパワーを相手取り、大間原発の建設中止を求めて東京地裁へ提訴中、秋には東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に反対している泉田裕彦新潟県知事を激励する計画も持ち上がっているという。
いま、国会でわが世の春を謳歌する安倍政権と闘う姿勢を示しているのは、函館市長と新潟県知事ぐらい。彼らをうまくバックアップできれば・・・・。
※本文は3頁。本文を読みたい方はたんぽぽ舎の資料コーナーでどうぞ(柳田)
┏┓
┗■3.「民間規制委かごしまの規制勧告(16項目)について」《九州電力との交渉》
| 3時間半の白熱した議論を聞こう(3月10日鹿児島で)
| 3月26日(木)は報告と内容説明、次のステップに向けて
| (槌田敦連続講座新シリーズ第12回ご案内、2月26日第11回報告)
└────坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
※「民間規制委かごしまの勧告書(16項目)」全文は12月24日付けメールマガジン【TMM:No2368】に載っています。
◆報告
「民間規制委かごしまの規制勧告(16項目)について九州電力の1月に予定された回答を検討する」
2月26日(木)槌田敦連続講座新シリーズ「福島事故基本講座第11回」
昨年12月22日に提出し、1月に要求していた「回答」が九州電力との調整で3月になったため、予定されている交渉に向けてどう対応するか、どの項目に回答できないのかを考えた。
この日は加圧水型原発(川内)のECCSの問題と、蒸気発生器の細管に水素がたまり抜けなくなることが特に問題になるという事を中心に検討した。
九電との交渉では、1項目づつしっかり対応させ「こういうことですね」と確認を取っていくことで「見解の相違」で逃げるのを許さない。ということにみんな納得して応援。
次回(3月)の講座で結果を聞くことを楽しみにして修了した。
◆今月の講座案内 3月26日(木)
☆「民間規制委かごしまの規制勧告(16項目)について九州電力の回答を検討する」
槌田敦連続講座新シリーズ「福島事故基本講座第12回」
九州電力は3月10日初めての回答(説明)を九電鹿児島支社で行った。(槌田さんを中心に)
○議論は3時間半にわたり白熱。反原発派と九電が原発の安全性をめぐって技術論争を展開する貴重な機会となった。岩井哲さん(鹿児島市)は「不十分な内容だったので追加説明を求めたい。このままでの再稼働は許されない」(3月11日西日本新聞より抜粋)
○今回は、この九電との交渉の中身について、説明と検証を行います。
(槌田敦さん提案の民間規制委・かごしま始動(2014.12.22)
☆次回の講座
日 時:3月26日(木)19:00~21:00
会 場:スペースたんぽぽ (ダイナミックビル4F)
参加費:800円
┏┓
┗■4.統一地方選挙で脱原発議員を多数当選させることは脱原発を実現するために重要
└──── 清水 寛(たんぽぽ舎会員・ボランティア)
今回の統一地方選挙では、原発の問題は国の問題で地方と関係ないように思われるかも知れない。しかし、実際に原発事故が起きた場合には福島の事故で経験したように、原発の立地県・市・町・村だけでなく多くの自治体に被害が及ぼし、事故の規模によっては多くの自治体住民の命と生活にかかわる問題である。2011年3月の福島第一原発の事故は最悪の事故であったが、さらに4号機が爆発していた場合には首都圏が崩壊するような超最悪な事態になりかねなかったのである。
現在、食品の海外輸出では福島県産だけでなく、宮城県や群馬県などで規制を受けている。また、下水汚泥の放射能汚染では関東周辺の自治体にまで及んでいる。原発の問題は立地県だけの問題でないのである。鹿児島県にある川内原発が再稼働して福島第一原発のような事故を起こした場合には、放射性物質は偏西風により運ばれて日本列島が放射能汚染され大惨事が予想される。
脱原発議員を地方から一人でも多く誕生させ、各地方議会で脱原発を決議して国へ働きかけることが、住民の命と暮らしを守る上で重要である。
┏┓
┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆「大間原発はいらない!」スタンディングデモ
当日午後3時から東京地裁で函館市大間原発建設差し止め裁判第4回口頭弁論が行われます。
裁判傍聴のために函館から来る竹田とし子さん(大間原発訴訟の会)、野村保子さんを迎えて電源開発にわたしたちの想いを伝えます。プラカード等を用意してお集まりください。
「スタンディングデモ」とは、自分の想いを記したプラカード等をかかげて、黙って立っているという沈黙の意思表示です。
日 時:3月19日(木) 12:00-12:30
会 場:電源開発本社前(中央区銀座6丁目15-1)
東銀座駅徒歩3分(日比谷線、都営浅草線4番出口)
銀座駅徒歩8分(銀座線)
有楽町駅徒歩15分(JR山手線、京浜東北線)
主催者:大間原発反対関東の会
連絡先:Tel. 080-6616-9614(玉中)、メール: aki-trsk@outlook.jp (寺崎)
2015年3月18日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.再稼働のための原発廃炉―推進側の狙い
廃炉会計規則の改悪も同時、60年延長も狙う原子力ムラ
柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.【紹介】再稼働元年に立ちはだかる小泉純一郎
週刊朝日で、細川―小泉の脱原発の動き報道
★3.「民間規制委かごしまの規制勧告(16項目)について」《九州電力との交渉》
3時間半の白熱した議論を聞こう(3月10日鹿児島で)
3月26日(木)は報告と内容説明、次のステップに向けて
(槌田敦連続講座新シリーズ第12回ご案内、2月26日第11回報告)
坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
★4.統一地方選挙で脱原発議員を多数当選させることは
脱原発を実現するために重要
清水 寛(たんぽぽ舎会員・ボランティア)
★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「大間原発はいらない!」スタンディングデモ《3月19日(木)》
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※3/20高浜原発再稼働を許さない!
関西電力東京支社抗議行動(毎月第3金曜)にご参加を!
日時:3月20日(金)17:30~18:00(金曜官邸前行動の前段で実施)
場所:富国生命ビル前集合 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
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※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!3/20(金)首相官邸前抗議-第141回
この日は国会前抗議はありません。
日 時:3月20日(金)18:30~20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
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┗■1.再稼働のための原発廃炉―推進側の狙い
| 廃炉会計規則の改悪も同時、60年延長も狙う原子力ムラ
└──── 柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
○「原発廃炉決定」の報道が続く
・関西電力は美浜原発1・2号機
・日本原子力発電は敦賀原発1号機
・中国電力は島根原発1号機
・九州電力は玄海原発1号機
いずれも40年前後たった、かつ、初期のものゆえに発電量が小さい原発が選ばれた。
「損得勘定で廃炉決定」「改修はコストに見合わず」
廃棄物最終処分は白紙、廃炉後の対策遅れ 処分場探し 立地自治体財政、
以上は3月17日(夕刊)―18日(朝刊)の東京新聞の見出しから。
○3つの問題点を指摘したい
1つは原発再稼働のための廃炉決定だという事。2011年3月11日後、4年全原発はほぼ動いていない(大飯原発を除いて)。原発電気ゼロで日本は4年間やってこれた。今夏も原発ゼロで乗り切れる見通しだ。―これでは原発推進派は困る。なんとしても再稼働を急ぎたい。国民の反発を和らげるためにも廃炉を打ち出している。本当の腹・本命は再稼働である。
東海原発のある茨城新聞は次のように報じている。再稼働へ透ける思惑、
政府や電力会社には脱原発依存の実績を強調して再稼働への抵抗を和らげたいとの思惑が透ける(3月18日朝刊)
2つは原発会計制度の改悪だ。経産省は3月13日老朽原発を廃炉にした際、電力会社に損失が発生しないようにする会計制度を施行した。廃炉により発生する損失(1基210億円)を10年間に分割し、電気料金に上乗せして回収できるようにする。電気料金が自由化された後は20年をメドに送電線の利用料金に上乗せするようにして、消費者から徴収する方向だ。
これは資本主義の原則に反するひどい改悪だ。庶民が車を廃車にした場合の例を考えればわかる。廃車にして、10年間人様からお金をぶんどるなんてメチャクチャ。
3つ目は廃炉と引き換えに原発60年運転延長を狙っている事。関西電力は早々に60年に延長する原発を原子力規制委員秋へ申請した。
○廃炉にみられる諸問題について、私たちも今後検討を深めよう。問題点を指摘していこう。私見では、「全原発廃炉をすぐ決定」するならば、日本が原発大災害を減災できるメリットが大きいから、電気料値上げも我慢し、一定の税金投入にも賛成したいと思う。
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┗■2.【紹介】再稼働元年に立ちはだかる小泉純一郎
| 週刊朝日で、細川―小泉の脱原発の動き報道
└────
3月11日、小泉氏は被災地・福島から始動する。地域電力会社・会津電力(福島県)で脱原発の講演会。約一千席の会場はすでに予約で満員。県内だけでなく、関東地方や仙台の方からも申込み。
今後、大間原発の30キロ圏にある函館市を訪問するプランも持ち上がっている。函館市長は国とJパワーを相手取り、大間原発の建設中止を求めて東京地裁へ提訴中、秋には東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に反対している泉田裕彦新潟県知事を激励する計画も持ち上がっているという。
いま、国会でわが世の春を謳歌する安倍政権と闘う姿勢を示しているのは、函館市長と新潟県知事ぐらい。彼らをうまくバックアップできれば・・・・。
※本文は3頁。本文を読みたい方はたんぽぽ舎の資料コーナーでどうぞ(柳田)
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┗■3.「民間規制委かごしまの規制勧告(16項目)について」《九州電力との交渉》
| 3時間半の白熱した議論を聞こう(3月10日鹿児島で)
| 3月26日(木)は報告と内容説明、次のステップに向けて
| (槌田敦連続講座新シリーズ第12回ご案内、2月26日第11回報告)
└────坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
※「民間規制委かごしまの勧告書(16項目)」全文は12月24日付けメールマガジン【TMM:No2368】に載っています。
◆報告
「民間規制委かごしまの規制勧告(16項目)について九州電力の1月に予定された回答を検討する」
2月26日(木)槌田敦連続講座新シリーズ「福島事故基本講座第11回」
昨年12月22日に提出し、1月に要求していた「回答」が九州電力との調整で3月になったため、予定されている交渉に向けてどう対応するか、どの項目に回答できないのかを考えた。
この日は加圧水型原発(川内)のECCSの問題と、蒸気発生器の細管に水素がたまり抜けなくなることが特に問題になるという事を中心に検討した。
九電との交渉では、1項目づつしっかり対応させ「こういうことですね」と確認を取っていくことで「見解の相違」で逃げるのを許さない。ということにみんな納得して応援。
次回(3月)の講座で結果を聞くことを楽しみにして修了した。
◆今月の講座案内 3月26日(木)
☆「民間規制委かごしまの規制勧告(16項目)について九州電力の回答を検討する」
槌田敦連続講座新シリーズ「福島事故基本講座第12回」
九州電力は3月10日初めての回答(説明)を九電鹿児島支社で行った。(槌田さんを中心に)
○議論は3時間半にわたり白熱。反原発派と九電が原発の安全性をめぐって技術論争を展開する貴重な機会となった。岩井哲さん(鹿児島市)は「不十分な内容だったので追加説明を求めたい。このままでの再稼働は許されない」(3月11日西日本新聞より抜粋)
○今回は、この九電との交渉の中身について、説明と検証を行います。
(槌田敦さん提案の民間規制委・かごしま始動(2014.12.22)
☆次回の講座
日 時:3月26日(木)19:00~21:00
会 場:スペースたんぽぽ (ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■4.統一地方選挙で脱原発議員を多数当選させることは脱原発を実現するために重要
└──── 清水 寛(たんぽぽ舎会員・ボランティア)
今回の統一地方選挙では、原発の問題は国の問題で地方と関係ないように思われるかも知れない。しかし、実際に原発事故が起きた場合には福島の事故で経験したように、原発の立地県・市・町・村だけでなく多くの自治体に被害が及ぼし、事故の規模によっては多くの自治体住民の命と生活にかかわる問題である。2011年3月の福島第一原発の事故は最悪の事故であったが、さらに4号機が爆発していた場合には首都圏が崩壊するような超最悪な事態になりかねなかったのである。
現在、食品の海外輸出では福島県産だけでなく、宮城県や群馬県などで規制を受けている。また、下水汚泥の放射能汚染では関東周辺の自治体にまで及んでいる。原発の問題は立地県だけの問題でないのである。鹿児島県にある川内原発が再稼働して福島第一原発のような事故を起こした場合には、放射性物質は偏西風により運ばれて日本列島が放射能汚染され大惨事が予想される。
脱原発議員を地方から一人でも多く誕生させ、各地方議会で脱原発を決議して国へ働きかけることが、住民の命と暮らしを守る上で重要である。
┏┓
┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆「大間原発はいらない!」スタンディングデモ
当日午後3時から東京地裁で函館市大間原発建設差し止め裁判第4回口頭弁論が行われます。
裁判傍聴のために函館から来る竹田とし子さん(大間原発訴訟の会)、野村保子さんを迎えて電源開発にわたしたちの想いを伝えます。プラカード等を用意してお集まりください。
「スタンディングデモ」とは、自分の想いを記したプラカード等をかかげて、黙って立っているという沈黙の意思表示です。
日 時:3月19日(木) 12:00-12:30
会 場:電源開発本社前(中央区銀座6丁目15-1)
東銀座駅徒歩3分(日比谷線、都営浅草線4番出口)
銀座駅徒歩8分(銀座線)
有楽町駅徒歩15分(JR山手線、京浜東北線)
主催者:大間原発反対関東の会
連絡先:Tel. 080-6616-9614(玉中)、メール: aki-trsk@outlook.jp (寺崎)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2436】
2015年3月17日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島第一原発事故から4年後・・・【第3回】
私にとって、この「4年後」という時期は胸騒ぎを覚える
放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが「4年後」頃である
広瀬 隆
★2.警察署長がウソついた「諏訪大地震」資料も焼却
新聞やラジオでは軍部の意向でほとんど報道されなかった戦争中だった
この「諏訪大地震」がじつは東南海地震だった
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその93
島村英紀(地震学者)
★3.「安倍首相とメシを食うモラル無きマスコミ人たち」これでいいのか
『財界展望』(2015年4月)の紹介 成瀬 伊佐夫
★4.新聞より3つ
◆除染廃棄物を初搬入 中間貯蔵施設用地 地元理解なく 福島・大熊
(3月14日茨城新聞より抜粋)
◆セレモニー 冷めた視線 本格稼働、見通したたず 除染廃棄物を初搬入
(3月14日茨城新聞より抜粋)
◆中間貯蔵施設用地 地権者、国と交渉難航 不信強め「うそばかり」
避難2町に「重荷」 廃棄物搬入 (3月14日茨城新聞より抜粋)
━━━━━━━
※3/20高浜原発再稼働を許さない!
関西電力東京支社抗議行動(毎月第3金曜)にご参加を!
日時:3月20日(金)17:30~18:00(金曜官邸前行動の前段で実施)
場所:富国生命ビル前集合
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
━━━━━━━
※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
3/20(金)首相官邸前抗議-第141回
この日は国会前抗議はありません。
日 時:3月20日(金)18:30~20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
たんぽぽ舎は、いつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、
たんぽぽ舎17:00出発、17:30関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で
再稼働阻止全国ネットワーク主催の抗議行動に参加。
その後、1~5班にわかれて官邸前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.福島第一原発事故から4年後・・・【第3回】
| 私にとって、この「4年後」という時期は胸騒ぎを覚える
| 放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが「4年後」頃である
└──── 広瀬 隆
鹿児島県の川内原発と「再稼働トップ」の先陣争いをしている福井県の高浜原発について、重大な危険性を現地の人たちに伝えたい。
福島第一原発事故が起こる3ヶ月前、2010年12月5日に、関西電力が高浜原発3号機にプルトニウム燃料(MOX燃料)を装荷し、12月25日にプルサーマル発電を開始した。
このプルサーマルは、玄海、伊方、福島(3号機)に続いて4基目であった。このプルトニウム燃料は、従来のウラン燃料に比べてアルファ線で15万倍、中性子線で1万倍というトテツモナイ危険性を持っている。中性子線のおそろしさは、1999年の東海村の臨界事故で、関東地方の人間が体験している。被曝した作業者の方は、免疫系を破壊されて、全身が腐敗したようになって亡くなった。
それだけでなく、プルトニウム燃料を使用したあとに出る使用済みMOX燃料は、中性子線を大量に出し、発熱量もケタ違いに大きい。そのため、2004年7月13日に「使用済みMOX燃料は 発熱量が高いので、地下に埋められる温度に下がるまで、約500年かかる」と核燃料サイクル開発機構(現在の日本原子力研究開発機構)が発表している。MOX燃料を処理できる工場は全世界にない。つまり再稼働すれば、高浜町には、「永遠に」危険物が残される!!
伊方原発を再稼働しようとしている愛媛県の伊方町も同じである。こうした事実を、福井県知事や、愛媛県知事は知っているのか。
また4年前の福島第一原発事故では、MOX燃料を使っていた3号機が、臨界と思われる大爆発を起こし、燃料を空中に噴き上げたことを誰もが記憶しているはずだ。
高浜3・4号機の使用済み核燃料プールは、六ヶ所再処理工場のプールが満杯で、使用済み核燃料を青森県に送れない。そのため燃料棒をぎゅう詰めにして、地震の揺れで臨界爆発しやすい超危険な処理(リラッキング)をしたため危機的状況にある。3号プールのAエリアでは、従来の貯蔵能力のほぼ2倍の1240体まで貯蔵可能としたが、これは原子炉の炉心内の157体のほぼ8倍にも達する量である。
福島第一原発では、4号機の燃料プールが、東日本を壊滅の危機にさらしてきたことを忘れてはいないだろう。
川内原発1・2号機の使用済み核燃料プールも、リラッキングのため危機的状況にある。 2015年現在、1号機が1128体、2号機が818体、合計1946体の燃料が貯蔵されているので、69.5%の貯蔵率とされている。
だが、従来の貯蔵能力は1・2号機合計1660体だったのだから、本来の容量をはるかに超えている。こちらも、いつでも臨界爆発を起こしやすいきわめて危険な状態である。
これらの燃料プールは格納容器の外にあるので、むき出しの原子炉だ。
事故があれば放射能の全量が町内に放出される。
もう絶対に、使用済み核燃料を増やす再稼働は許されない!
┏┓
┗■2.警察署長がウソついた「諏訪大地震」資料も焼却
| 新聞やラジオでは軍部の意向でほとんど報道されなかった戦争中だった
| この「諏訪大地震」がじつは東南海地震だった
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその93
└──── 島村英紀(地震学者)
○ 第二次世界大戦が終わりかけていたころのことだ。1944年12月7日に大地震が長野県諏訪(すわ)地方を襲って大きな被害を生んだ。
地震後2時間あまりで諏訪警察署長の布告が出た。「本日午後1時40分ごろ、諏訪市を震源とする地震発生。市内に大きな損害が出たが郡民は流言に惑わされず、復旧と生産に励め」とあった。
諏訪地方では建物の損壊が300棟を超え、多くの死者も出るなど大被害を生んでいた。
なかでも諏訪湖の南に集中していた多くの軍需工場が大被害をこうむった。学徒動員や工員に多数の死傷者が出た。
軍需工場が数多く倒壊したのは昔の田圃など地盤が悪いところに建てられていただけではなくて、建物の木材も細く、筋交い(すじかい)のような補強材も不足していたからだ。つまり、戦争末期になってからあわてて作られた工場だった。
大昔の諏訪湖はいまより倍くらいも大きかった。その南側が川が運んできた堆積物で埋まり、人々は田圃を作った。それゆえ湖の南側は地盤が軟弱で、地震の被害が大きくなりやすい。
○ しかし警察署長の布告はウソだった。震源は諏訪ではなく、200キロメートル以上も南で起きた東南海地震(マグニチュード(M)7.9)だったのだ。この地震は愛知県から三重県の沖にかけての海底で起きた海溝型地震で、いま恐れられている南海トラフ地震の「先祖」のひとつだ。
愛知県とその周辺では被害は甚大だった。とくに名古屋市を中心とした中京地域は航空機産業の中心だったため、軍用機を生産する工場が壊滅的な被害を受けて「逆神風」と言われたほどだった。
この東南海地震は新聞やラジオでは軍部の意向で、ほとんど報道されなかった。戦争中だったために厳重な報道管制が敷かれていたからだ。軍需工場の被害を伏せるためと国民の戦意を低下させたくないないという軍部や日本政府の思惑があったのである。
なお、このころ太平洋やアジア各地で日本軍の敗退や玉砕が続いており、これらの情報も同じ理由から報道されていなかった。
東南海地震では死者行方不明者数は1200名余、住宅の全半壊は54000軒とされている。だが被害は報道されなかった。
また、被害を受けた各地の住民も「被害について話さないように、話すことはスパイ行為に等しい」と指示された。
諏訪警察署長は、東南海地震について知っていたに違いない。戦後調べたところでは、諏訪市役所にあった地震関係の資料も戦時中の資料とともに、軍部の命令ですべて焼かれていた。
○ 長野県民は長らくこの地震の真相を知らないままだった。
この「諏訪大地震」がじつは東南海地震だったということが地元の研究家によって地震学会で発表されたのは1987年になってからだ。地震後40年も後だった。
諏訪は長野県内では唯一の被災地だった。地盤のせいで震源に近い飯田市や伊那市よりはずっと大きな被害が出てしまったのだ。
(3月13日『夕刊フジ』より)
┏┓
┗■3.「安倍首相とメシを食うモラル無きマスコミ人たち」これでいいのか
| 『財界展望』(2015年4月)の紹介
└──── 成瀬 伊佐夫
『財界展望』(2015年4月)に、「安倍首相とメシを食うモラル無きマスコミ人たち」と題する記事が掲載されている。この記事の中に、安倍首相と会食したメディア関係者の一覧表(2013年1月から2015年2月)がある。
この一覧表を見る限り、リベラル派のイメージがある東京新聞や朝日新聞の関係者までが、安倍首相と会食していることが分かった。「読売新聞の渡辺恒雄氏」が安倍首相と頻繁に会食している話は周知となっているが、『財界展望』の記事によると、主要な新聞の多くが、首相と特別な関係にあるようだ。
渡辺氏ら「常連」とは別の会食者のうち、個人的に気になる社と人物をピックアップしてみた。
朝日新聞:木村伊量社長 共同通信:石川聡社長
日経新聞:喜多恒雄社長 テレビ朝日:早河洋社長
毎日新聞:朝比奈豊社長 時事通信:西沢豊社長
東京新聞:長谷川幸洋論説副主幹 共同通信:福山正喜社長
中国・九州の地方紙代表者ら 内閣記者会加盟各社キャップ
女性記者複数人
NHKインターナショナル:諸星衛特別主幹
NHK島田敏男解説委員
◇首相の意に添った報道
権力を監視するジャーナリストが首相と会食する友達になれば、ジャーナリズムは成立しない。こんな常識的なことが分かっていないのは、入社時の社内教育以前に、大学のジャーナリズムの授業で、ジャーナリズムの原理を教えていないことが原因ではなないだろうか?
取材目的で会食するのであれば、ある程度は容認されるが、会食したメディアの報道を検証する限り、自民党政権と正面から対峙するスタンスは見られない。 つまり会食することにより、首相の意に添った報道になっているのが問題なのだ。特に構造改革=新自由主義の「援護」は見過ごせない。
新自由主義による矛盾の蓄積と、軍事大国化の下で、報道しなければならないテーマは山積みになっているが、ほとんどのメディアがその役割を放棄している。
例外的に優れた報道が行われたとしても、それは記者個人の努力の結晶であって、メディア企業としてのスタンスの現れではない。
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┗■4.新聞より3つ
└────
◆除染廃棄物を初搬入 中間貯蔵施設用地 地元理解なく 福島・大熊
東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土壌や廃棄物を保管するため福島県内に建設する中間貯蔵施設をめぐり、政府は13日午後、同県大熊町の仮置き場から運び出した廃棄物を建設予定地内の保管場に初めて搬入した。同様に保管場がある双葉町でも同日、搬入が予定されていたが町内の調整がつかず延期。地元の理解を十分得られないまま「前例のない迷惑施設」が船出した。(後略)
(3月14日茨城新聞より抜粋)
◆セレモニー 冷めた視線 本格稼働、見通したたず 除染廃棄物を初搬入
除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設用地への搬入が13日始まった。東京電力第一原発を取り囲む巨大プロジェクトだけに政府は「福島復興の要」と強調するが、計画は遅れ続け本格稼働の見通しは立たない。地元では政府の体裁を取り繕う“セレモニー”と冷めた見方も強く、原発事故から4年が過ぎても国と地元の溝は深まるばかりだ。(中略)
地元住民の1人は「国のメンツを守るためのセレモニーにすぎない。搬入を始めても、すぐに行き詰まるだけで何の意味もない」と憤った。
(3月14日茨城新聞より抜粋)
◆中間貯蔵施設用地 地権者、国と交渉難航 不信強め「うそばかり」
避難2町に「重荷」 廃棄物搬入
福島県内の除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の建設をめぐり、国は同県大熊、双葉両町で用地取得を進めているが交渉は難航している。予定地にある工業団地の関係者が、水面下で進む交渉の様子を明らかにした。地権者の気持ちをないがしろにする国の進め方に不信感を強め「うそばかりだ」と憤る。(後略)
(3月14日茨城新聞より抜粋)
2015年3月17日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島第一原発事故から4年後・・・【第3回】
私にとって、この「4年後」という時期は胸騒ぎを覚える
放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが「4年後」頃である
広瀬 隆
★2.警察署長がウソついた「諏訪大地震」資料も焼却
新聞やラジオでは軍部の意向でほとんど報道されなかった戦争中だった
この「諏訪大地震」がじつは東南海地震だった
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその93
島村英紀(地震学者)
★3.「安倍首相とメシを食うモラル無きマスコミ人たち」これでいいのか
『財界展望』(2015年4月)の紹介 成瀬 伊佐夫
★4.新聞より3つ
◆除染廃棄物を初搬入 中間貯蔵施設用地 地元理解なく 福島・大熊
(3月14日茨城新聞より抜粋)
◆セレモニー 冷めた視線 本格稼働、見通したたず 除染廃棄物を初搬入
(3月14日茨城新聞より抜粋)
◆中間貯蔵施設用地 地権者、国と交渉難航 不信強め「うそばかり」
避難2町に「重荷」 廃棄物搬入 (3月14日茨城新聞より抜粋)
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※3/20高浜原発再稼働を許さない!
関西電力東京支社抗議行動(毎月第3金曜)にご参加を!
日時:3月20日(金)17:30~18:00(金曜官邸前行動の前段で実施)
場所:富国生命ビル前集合
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
━━━━━━━
※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
3/20(金)首相官邸前抗議-第141回
この日は国会前抗議はありません。
日 時:3月20日(金)18:30~20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
たんぽぽ舎は、いつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、
たんぽぽ舎17:00出発、17:30関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で
再稼働阻止全国ネットワーク主催の抗議行動に参加。
その後、1~5班にわかれて官邸前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。
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┗■1.福島第一原発事故から4年後・・・【第3回】
| 私にとって、この「4年後」という時期は胸騒ぎを覚える
| 放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが「4年後」頃である
└──── 広瀬 隆
鹿児島県の川内原発と「再稼働トップ」の先陣争いをしている福井県の高浜原発について、重大な危険性を現地の人たちに伝えたい。
福島第一原発事故が起こる3ヶ月前、2010年12月5日に、関西電力が高浜原発3号機にプルトニウム燃料(MOX燃料)を装荷し、12月25日にプルサーマル発電を開始した。
このプルサーマルは、玄海、伊方、福島(3号機)に続いて4基目であった。このプルトニウム燃料は、従来のウラン燃料に比べてアルファ線で15万倍、中性子線で1万倍というトテツモナイ危険性を持っている。中性子線のおそろしさは、1999年の東海村の臨界事故で、関東地方の人間が体験している。被曝した作業者の方は、免疫系を破壊されて、全身が腐敗したようになって亡くなった。
それだけでなく、プルトニウム燃料を使用したあとに出る使用済みMOX燃料は、中性子線を大量に出し、発熱量もケタ違いに大きい。そのため、2004年7月13日に「使用済みMOX燃料は 発熱量が高いので、地下に埋められる温度に下がるまで、約500年かかる」と核燃料サイクル開発機構(現在の日本原子力研究開発機構)が発表している。MOX燃料を処理できる工場は全世界にない。つまり再稼働すれば、高浜町には、「永遠に」危険物が残される!!
伊方原発を再稼働しようとしている愛媛県の伊方町も同じである。こうした事実を、福井県知事や、愛媛県知事は知っているのか。
また4年前の福島第一原発事故では、MOX燃料を使っていた3号機が、臨界と思われる大爆発を起こし、燃料を空中に噴き上げたことを誰もが記憶しているはずだ。
高浜3・4号機の使用済み核燃料プールは、六ヶ所再処理工場のプールが満杯で、使用済み核燃料を青森県に送れない。そのため燃料棒をぎゅう詰めにして、地震の揺れで臨界爆発しやすい超危険な処理(リラッキング)をしたため危機的状況にある。3号プールのAエリアでは、従来の貯蔵能力のほぼ2倍の1240体まで貯蔵可能としたが、これは原子炉の炉心内の157体のほぼ8倍にも達する量である。
福島第一原発では、4号機の燃料プールが、東日本を壊滅の危機にさらしてきたことを忘れてはいないだろう。
川内原発1・2号機の使用済み核燃料プールも、リラッキングのため危機的状況にある。 2015年現在、1号機が1128体、2号機が818体、合計1946体の燃料が貯蔵されているので、69.5%の貯蔵率とされている。
だが、従来の貯蔵能力は1・2号機合計1660体だったのだから、本来の容量をはるかに超えている。こちらも、いつでも臨界爆発を起こしやすいきわめて危険な状態である。
これらの燃料プールは格納容器の外にあるので、むき出しの原子炉だ。
事故があれば放射能の全量が町内に放出される。
もう絶対に、使用済み核燃料を増やす再稼働は許されない!
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┗■2.警察署長がウソついた「諏訪大地震」資料も焼却
| 新聞やラジオでは軍部の意向でほとんど報道されなかった戦争中だった
| この「諏訪大地震」がじつは東南海地震だった
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその93
└──── 島村英紀(地震学者)
○ 第二次世界大戦が終わりかけていたころのことだ。1944年12月7日に大地震が長野県諏訪(すわ)地方を襲って大きな被害を生んだ。
地震後2時間あまりで諏訪警察署長の布告が出た。「本日午後1時40分ごろ、諏訪市を震源とする地震発生。市内に大きな損害が出たが郡民は流言に惑わされず、復旧と生産に励め」とあった。
諏訪地方では建物の損壊が300棟を超え、多くの死者も出るなど大被害を生んでいた。
なかでも諏訪湖の南に集中していた多くの軍需工場が大被害をこうむった。学徒動員や工員に多数の死傷者が出た。
軍需工場が数多く倒壊したのは昔の田圃など地盤が悪いところに建てられていただけではなくて、建物の木材も細く、筋交い(すじかい)のような補強材も不足していたからだ。つまり、戦争末期になってからあわてて作られた工場だった。
大昔の諏訪湖はいまより倍くらいも大きかった。その南側が川が運んできた堆積物で埋まり、人々は田圃を作った。それゆえ湖の南側は地盤が軟弱で、地震の被害が大きくなりやすい。
○ しかし警察署長の布告はウソだった。震源は諏訪ではなく、200キロメートル以上も南で起きた東南海地震(マグニチュード(M)7.9)だったのだ。この地震は愛知県から三重県の沖にかけての海底で起きた海溝型地震で、いま恐れられている南海トラフ地震の「先祖」のひとつだ。
愛知県とその周辺では被害は甚大だった。とくに名古屋市を中心とした中京地域は航空機産業の中心だったため、軍用機を生産する工場が壊滅的な被害を受けて「逆神風」と言われたほどだった。
この東南海地震は新聞やラジオでは軍部の意向で、ほとんど報道されなかった。戦争中だったために厳重な報道管制が敷かれていたからだ。軍需工場の被害を伏せるためと国民の戦意を低下させたくないないという軍部や日本政府の思惑があったのである。
なお、このころ太平洋やアジア各地で日本軍の敗退や玉砕が続いており、これらの情報も同じ理由から報道されていなかった。
東南海地震では死者行方不明者数は1200名余、住宅の全半壊は54000軒とされている。だが被害は報道されなかった。
また、被害を受けた各地の住民も「被害について話さないように、話すことはスパイ行為に等しい」と指示された。
諏訪警察署長は、東南海地震について知っていたに違いない。戦後調べたところでは、諏訪市役所にあった地震関係の資料も戦時中の資料とともに、軍部の命令ですべて焼かれていた。
○ 長野県民は長らくこの地震の真相を知らないままだった。
この「諏訪大地震」がじつは東南海地震だったということが地元の研究家によって地震学会で発表されたのは1987年になってからだ。地震後40年も後だった。
諏訪は長野県内では唯一の被災地だった。地盤のせいで震源に近い飯田市や伊那市よりはずっと大きな被害が出てしまったのだ。
(3月13日『夕刊フジ』より)
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┗■3.「安倍首相とメシを食うモラル無きマスコミ人たち」これでいいのか
| 『財界展望』(2015年4月)の紹介
└──── 成瀬 伊佐夫
『財界展望』(2015年4月)に、「安倍首相とメシを食うモラル無きマスコミ人たち」と題する記事が掲載されている。この記事の中に、安倍首相と会食したメディア関係者の一覧表(2013年1月から2015年2月)がある。
この一覧表を見る限り、リベラル派のイメージがある東京新聞や朝日新聞の関係者までが、安倍首相と会食していることが分かった。「読売新聞の渡辺恒雄氏」が安倍首相と頻繁に会食している話は周知となっているが、『財界展望』の記事によると、主要な新聞の多くが、首相と特別な関係にあるようだ。
渡辺氏ら「常連」とは別の会食者のうち、個人的に気になる社と人物をピックアップしてみた。
朝日新聞:木村伊量社長 共同通信:石川聡社長
日経新聞:喜多恒雄社長 テレビ朝日:早河洋社長
毎日新聞:朝比奈豊社長 時事通信:西沢豊社長
東京新聞:長谷川幸洋論説副主幹 共同通信:福山正喜社長
中国・九州の地方紙代表者ら 内閣記者会加盟各社キャップ
女性記者複数人
NHKインターナショナル:諸星衛特別主幹
NHK島田敏男解説委員
◇首相の意に添った報道
権力を監視するジャーナリストが首相と会食する友達になれば、ジャーナリズムは成立しない。こんな常識的なことが分かっていないのは、入社時の社内教育以前に、大学のジャーナリズムの授業で、ジャーナリズムの原理を教えていないことが原因ではなないだろうか?
取材目的で会食するのであれば、ある程度は容認されるが、会食したメディアの報道を検証する限り、自民党政権と正面から対峙するスタンスは見られない。 つまり会食することにより、首相の意に添った報道になっているのが問題なのだ。特に構造改革=新自由主義の「援護」は見過ごせない。
新自由主義による矛盾の蓄積と、軍事大国化の下で、報道しなければならないテーマは山積みになっているが、ほとんどのメディアがその役割を放棄している。
例外的に優れた報道が行われたとしても、それは記者個人の努力の結晶であって、メディア企業としてのスタンスの現れではない。
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┗■4.新聞より3つ
└────
◆除染廃棄物を初搬入 中間貯蔵施設用地 地元理解なく 福島・大熊
東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土壌や廃棄物を保管するため福島県内に建設する中間貯蔵施設をめぐり、政府は13日午後、同県大熊町の仮置き場から運び出した廃棄物を建設予定地内の保管場に初めて搬入した。同様に保管場がある双葉町でも同日、搬入が予定されていたが町内の調整がつかず延期。地元の理解を十分得られないまま「前例のない迷惑施設」が船出した。(後略)
(3月14日茨城新聞より抜粋)
◆セレモニー 冷めた視線 本格稼働、見通したたず 除染廃棄物を初搬入
除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設用地への搬入が13日始まった。東京電力第一原発を取り囲む巨大プロジェクトだけに政府は「福島復興の要」と強調するが、計画は遅れ続け本格稼働の見通しは立たない。地元では政府の体裁を取り繕う“セレモニー”と冷めた見方も強く、原発事故から4年が過ぎても国と地元の溝は深まるばかりだ。(中略)
地元住民の1人は「国のメンツを守るためのセレモニーにすぎない。搬入を始めても、すぐに行き詰まるだけで何の意味もない」と憤った。
(3月14日茨城新聞より抜粋)
◆中間貯蔵施設用地 地権者、国と交渉難航 不信強め「うそばかり」
避難2町に「重荷」 廃棄物搬入
福島県内の除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の建設をめぐり、国は同県大熊、双葉両町で用地取得を進めているが交渉は難航している。予定地にある工業団地の関係者が、水面下で進む交渉の様子を明らかにした。地権者の気持ちをないがしろにする国の進め方に不信感を強め「うそばかりだ」と憤る。(後略)
(3月14日茨城新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2435】
2015年3月16日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島第一原発事故から4年後・・・【第2回】
私にとって、この「4年後」という時期は胸騒ぎを覚える
放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが「4年後」頃である
広瀬 隆
★2.「第4回311原発いらない!地球のつどい」
(共催:原発いらない福島の女たち&スリー・ノンの女たち)の報告
清水 寛(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.金曜官邸前抗議は東電福島第一原発事故から4年を過ぎてもアツイ
夜空に響く、博多弁での抗議コール
3/13第140回金曜首相官邸前抗議に参加して
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞より4つ
◆電力会社「変えたい」64% 小売自由化控え全国調査
(3月10日茨城新聞より抜粋)
◆政府 再稼働へ「実績」 原発5基廃炉表明へ
核のごみ、行き場なく (3月15日茨城新聞より抜粋)
◆核禁止文書 賛同せず 政府、米の意向を重視
(3月13日東京新聞より抜粋)
◆福島のオフサイトセンター 混乱の痕跡、当時のまま
(3月16日茨城新聞より)
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※3/20高浜原発再稼働を許さない!
関西電力東京支社抗議行動(毎月第3金曜)にご参加を!
日時:3月20日(金)17:30~18:00
場所:富国生命ビル前集合(金曜官邸前行動の前段で実施)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
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※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
3/20(金)首相官邸前抗議-第141回
□3/20は官邸前抗議エリアのみ。
日 時:3月20日(金)18:30~20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
たんぽぽ舎は、いつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、
たんぽぽ舎17:00出発、17:30関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で
再稼働阻止全国ネットワーク主催の抗議行動に参加。
その後、1~5班にわかれて官邸前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。
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┗■1.福島第一原発事故から4年後・・・【第2回】
| 私にとって、この「4年後」という時期は、胸騒ぎを覚える
| 放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが、「4年後」頃である
└──── 広瀬 隆
○「汚染水の漏洩」というニュースは、一昨年以来、数えきれないほど報道されてきた。しかしまず、報道機関に言いたいのは、その量の表現である。何トン漏れた、という記事が多いが、危険性を示すのは、そこに含まれる放射性物質の種類と、それぞれの濃度である。つまりトン数に濃度を掛け算して、絶対量としての放射能(ベクレルあるいはキュリー)の量を示し、それを見出しに書く必要がある。
いま多くが漏出しているのは、ベータ線を出すストロンチウム90ではないか。ストロンチウムは化学的にカルシウムと似た元素であるため、体内でも特に骨に蓄積濃縮して造血組織に重大な影響をおよぼす。「白血病を起こすストロンチウムが、何兆ベクレルも、海に漏出している」と書くべきではないか。
加えて、福島第一原発事故の現場では、現在も毎時1000万ベクレル、1ヶ月で72億ベクレルの放射能放出が続いているのだ。放射能が空にもうもうと噴出している。そこには、数1000人の作業者が働いている。この放射性物質は空気に乗って、今も東日本全体にまき散らされている。
○トリチウムはどうか。もう溜める場所がないから海に流してしまえ、と原子力規制委員会の田中俊一委員長は暴言を吐いている。
トリチウムは、水素原子に中性子が2つ加わった「放射性」水素である。この中性子が陽子に変化する時に、マイナスの電荷を持った電子(ベータ粒子)を放出する。ストロンチウムと同じようにベータ線を出す。そしてこのトリチウムが酸素と結合して水となる。人体は大部分がこの水である。このトリチウム水は、普通の水と化学的にまったく同じ性質を持っているので、化学的にはまず取り除くことができない。そのため原子力マフィアは、これを海に流すほかはない。
トリチウムが放出するベータ線の電子は、エネルギーが最大18.6keV(平均5.7keV)と小さいので安全だと言う自称「原子力の専門家」がいるが、彼らは人体への作用機序をまったく知らない人間・・・まさしく殺人者の虚言である。トリチウムの催奇形性の確率は、致死性癌の確率の6倍にのぼる。そして染色体異常を引き起こすのだ。
○そして漏洩した放射性物質は、地下30メートルほどのところにある地下水にじゃあじゃあと流入して、直接「沖合」にどんどん流れ出している。これが事故「4年後」の現状だ。福島県民は、これに目をふさいではいけない。
次回は、この中性子に関連する高浜原発の危険性について述べたい。
【第3回】につづく
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┗■2.「第4回311原発いらない!地球のつどい」
| (共催:原発いらない福島の女たち&スリー・ノンの女たち)の報告
└──── 清水 寛(たんぽぽ舎ボランティア)
○フクイチ事故から4年目になる3月11日、「第4回原発いらない!地球のつどい」が福島市音楽堂で開催されました。関東からもマイクロバスなどで40数名参加し、全体で110名参加しました。また、11名の方々からメッセージが寄せられていました。
午前中は「避難・健康」、「被曝労働」の報告が行われ、昼間は、い・ぢょんみのミニコンサートが行われていました。
午後は「放射能汚染ゴミ問題」「脱原発・再稼働問題」の報告があり、「放射能汚染ゴミ問題」では、福島県内に20か所24基の仮設焼却炉建設が何千億円という巨額予算で計画され、住民への説明も了解も不十分なまま進められているとのことでした。
また、焼却炉は生活圏内に立てられる"ミニ原発"と同じようなもので、排ガスから出る放射能による大気汚染が心配と報告されていました。
次に伊方&高浜の現地の女たちとの電話中継での交流で盛り上がり、その後2014年度の福島の女たちの1年間のスライドショーでの活動報告と続きました。14時46分からは1分間の黙祷が行われました。車渋滞で遅れて駆けつけた海外からの参加者10数名、一人一人からの連帯の挨拶もあり、会場はSTOP再稼働、脱原発の強い決意に燃えました。
15時15分から16時半までは福島駅までデモと県知事への申し入れが行われました。
○(メッセージの一部紹介)
☆東日本大震災、福島原発事故から、4年が経とうとしています。原発事故の責任を、誰が、どのように、とったというのか?アンダー・コントロールなどとは似ての外です。責任をとるならば、率直に原発の危険性を認め、脱原発、廃炉へと舵をとるべきです。
女川では、2号機が安全審査にはいりましたが、フィルター付きベント装置を備えようとも、防波堤を29mにしようとも、原発の本質的な危険は変わりません。
3.11でなくなられた方々にご冥福をお祈りするとともに、責任をもって、子供たちに安全な未来をわたせるように、原発は要りません!みんなの力で、全ての原発を廃炉に!! 『女川から未来を考える会』阿部美紀子
☆多くの人々の人生を変えてしまった。福島第一原発の事故。
4年たった今、更に鮮明に記憶に蘇る。
福島に彩がもどるまで、日本そして世界から原発がなくなるまで、闘う。
まだ見ぬ未来のために、そして私自身のために。
『首都圏反原発連合』Misao Redwolf
☆あの日から4年。
わたしたちはいま、どこにたっているのでしょう。
福島第一原発2号機の汚染水のだだ漏れ状態。未だおよそ12万人の住人が、我が家に帰ることのできない状態。現場で働くかたがたの、日々。
なにひとつ収束していないではありませんか。
社会には「忘れさせていく装置」が蔓延しています。わたしたちの外側にも内側にもそれらはあります。けれど、わたしたちは声をあげ続けましょう。
わたしたちの現在とわたしたちの未来、わたしたちの子供や孫たちの現在と未来がかかっているのですから。
絶望の中にこそ希望が見える、というあの言葉を再度心の奥深くに刻んで、異議あり、と高々に。 落合恵子
┏┓
┗■3.金曜官邸前抗議は東電福島第一原発事故から4年を過ぎてもアツイ
| 夜空に響く、博多弁での抗議コール
| 3/13第140回金曜首相官邸前抗議に参加して
└──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
○3月13日(金)、恒例の金曜首相官邸前抗議行動が行われました。東電福島第一原発事故から、4年が過ぎました。今なお、12万人以上の被害者が仮設住宅などで、不便で不安定な避難生活を余儀なくされています。原発事故の原因究明もなされず、また、事故収束作業や放射能汚染水対策も困難を極める中、原発再稼働や原発輸出を推進する自民党安倍政権や財界などの動きは、正気の沙汰ではありません。
○国会前を横切り、「希望のエリア」に行くと、福岡から来られたTさんがスピーチされていました。福岡市にある九州電力本店前のテント「通称:九電本店前ひろば」にて、2011年4月20日から反原発の抗議活動をされているそうです。このテントは、今日で1423日を迎えたそうで、経産省前テントひろばの兄貴分に当たります。
Tさんの博多弁での抗議コールを紹介します。
・玄海原発、いらんばい!
・ほかの電気で、よかろうもん!
・地震や火山は、どうすると?
・避難計画、どうすると?
・廃炉にするとで、よかろうもん!
○日本社会には、「都合の悪いことは、忘れさせていく装置」が蔓延しています。しかし、東電福島第一原発事故を風化させないためにも、私たちは抗議の声、知恵、力を出して行きましょう。あせらず、あわてず、あきらめず。
私たちは、“福島”を忘れない。原発再稼働を許さない。
┏┓
┗■4.新聞より4つ
└────
◆電力会社「変えたい」64% 小売自由化控え全国調査
来年4月の電力小売り全面自由化を控え、博報堂が実施した全国調査によると、自由化後に電力会社を変更したいかとの質問に対し「変えてみたい」と答えた人が全体の64.0%に上った。電力会社を選ぶ際に重視する点を複数回答で聞いた結果は「料金の安さ」が75.5%で最も多かった。
調査担当者は「今後1年、電力会社間で顧客の争奪戦が激しさを増していく」と分析した。
電力会社の選択で重視するのは、「料金の安さ」に次いで「料金メニューや手続きの分かりやすさ」で54.4%だった。「安心安全なイメージの企業であること」や「サービス品質」も上位だった。一方で「地元企業であること」は9.6%にとどまった。
女性の方が「安さ」以外も気にする傾向があり、特に60代女性は「分かりやすさ」と「安心安全」を最も重要視した。 (後略)(3月10日茨城新聞より抜粋)
◆政府 再稼働へ「実績」 原発5基廃炉表明へ 核のごみ、行き場なく
運転期間が法定上限の40年前後となった原発7基のうち5基の廃炉を電力4社が18日にも表明する。背後には、脱原発を求める世論が根強い中、原発依存度引き下げの「実績」を示し、国民の警戒心を和らげて原発再稼働を進めたい政府の意向がある。核のごみの行き場所がないまま、日本は廃炉時代に突入した。
(中略)
しかし電力業界の腰は重く、焦った政府は廃炉に関する会計制度を見直し、電力会社の財務負担を緩和するお膳立てをして決断を迫った。
(3月15日茨城新聞より抜粋)
◆核禁止文書 賛同せず 政府、米の意向を重視
来月ニューヨークで開幕する核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、オーストリアが核兵器禁止を呼び掛け国連全加盟国に配布した文書について、日本政府が賛同を見送る方針を固めたことが12日、分かった。米国が「核の傘」への影響を理由に日本を含む同盟国などに不賛同を働き掛けていた。複数の日本政府当局者や外交筋が明らかにした。
オーストリアは昨年末の「核兵器の非人道性に関する国際会議」の議長国。同会議で文書を発表、再検討会議にも文書を提出し、核禁止の論議を本格化させる狙いがある。
政府は核の傘に頼る安全保障政策との整合性から、オーストリアの文書が「核兵器を禁止、廃絶する」条約の必要性を訴えている点を問題視、不賛同が適切と判断した。
日本は毎年、国連総会で核兵器廃絶決議案の採択を主導。しかし禁止条約については「交渉の機は熟していない」と否定的な立場だ。 (中略)
文書にはこれまで約50カ国が賛同を表明。オーストリア外務省は「核保有国や、核の傘の下にある国からの賛同はない」としている。
(3月13日東京新聞より抜粋)
◆福島のオフサイトセンター 混乱の痕跡、当時のまま
東京電力福島第一原発事故で対応拠点となるはずだった福島県大熊町のオフサイトセンター「福島県原子力災害対策センター」に15日、共同通信記者が政府関係者と入った。事故から4年がたった今も、センター内には当時の混乱の痕跡が残っていた。
「3/12 5:44 10km圏内避難緊急指示」「3/14 11:01 3u爆発(詳細不明)」「避難住民の除染」-。部屋の至る所に置かれたホワイトボードには、事故当時の記録が書き込まれていた。机の上には電話機やノートパソコン、書類が置かれたまま。ヘルメットや毛布、使用済みと見られる防護服まで残されていた。
センターは第一原発の西約5キロに位置し、事故発生当時には国や自治体、東電などの関係者が集まり、対応に当たろうとした。だが、通信回線が遮断された上に放射線量が上昇。物資も足りず、事故発生4日後の2011年3月15日に退避し、福島市にある県庁に機能を移した。
住民の避難を担当する「住民安全班」のスペースには、第一原発から10キロ圏内の避難所などを記した地図があった。立ち会った経済産業省資源エネルギー庁の木野正登汚染水対策官は「当時は10キロ圏内の避難しか想定していなかったが、はるかに上回る事故が起きた。今後は、地震や津波など複合災害を見越した実効性のある避難計画が必要だ」と話した。(3月16日茨城新聞より)
2015年3月16日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島第一原発事故から4年後・・・【第2回】
私にとって、この「4年後」という時期は胸騒ぎを覚える
放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが「4年後」頃である
広瀬 隆
★2.「第4回311原発いらない!地球のつどい」
(共催:原発いらない福島の女たち&スリー・ノンの女たち)の報告
清水 寛(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.金曜官邸前抗議は東電福島第一原発事故から4年を過ぎてもアツイ
夜空に響く、博多弁での抗議コール
3/13第140回金曜首相官邸前抗議に参加して
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞より4つ
◆電力会社「変えたい」64% 小売自由化控え全国調査
(3月10日茨城新聞より抜粋)
◆政府 再稼働へ「実績」 原発5基廃炉表明へ
核のごみ、行き場なく (3月15日茨城新聞より抜粋)
◆核禁止文書 賛同せず 政府、米の意向を重視
(3月13日東京新聞より抜粋)
◆福島のオフサイトセンター 混乱の痕跡、当時のまま
(3月16日茨城新聞より)
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※3/20高浜原発再稼働を許さない!
関西電力東京支社抗議行動(毎月第3金曜)にご参加を!
日時:3月20日(金)17:30~18:00
場所:富国生命ビル前集合(金曜官邸前行動の前段で実施)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
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※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
3/20(金)首相官邸前抗議-第141回
□3/20は官邸前抗議エリアのみ。
日 時:3月20日(金)18:30~20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
たんぽぽ舎は、いつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、
たんぽぽ舎17:00出発、17:30関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で
再稼働阻止全国ネットワーク主催の抗議行動に参加。
その後、1~5班にわかれて官邸前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。
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┗■1.福島第一原発事故から4年後・・・【第2回】
| 私にとって、この「4年後」という時期は、胸騒ぎを覚える
| 放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが、「4年後」頃である
└──── 広瀬 隆
○「汚染水の漏洩」というニュースは、一昨年以来、数えきれないほど報道されてきた。しかしまず、報道機関に言いたいのは、その量の表現である。何トン漏れた、という記事が多いが、危険性を示すのは、そこに含まれる放射性物質の種類と、それぞれの濃度である。つまりトン数に濃度を掛け算して、絶対量としての放射能(ベクレルあるいはキュリー)の量を示し、それを見出しに書く必要がある。
いま多くが漏出しているのは、ベータ線を出すストロンチウム90ではないか。ストロンチウムは化学的にカルシウムと似た元素であるため、体内でも特に骨に蓄積濃縮して造血組織に重大な影響をおよぼす。「白血病を起こすストロンチウムが、何兆ベクレルも、海に漏出している」と書くべきではないか。
加えて、福島第一原発事故の現場では、現在も毎時1000万ベクレル、1ヶ月で72億ベクレルの放射能放出が続いているのだ。放射能が空にもうもうと噴出している。そこには、数1000人の作業者が働いている。この放射性物質は空気に乗って、今も東日本全体にまき散らされている。
○トリチウムはどうか。もう溜める場所がないから海に流してしまえ、と原子力規制委員会の田中俊一委員長は暴言を吐いている。
トリチウムは、水素原子に中性子が2つ加わった「放射性」水素である。この中性子が陽子に変化する時に、マイナスの電荷を持った電子(ベータ粒子)を放出する。ストロンチウムと同じようにベータ線を出す。そしてこのトリチウムが酸素と結合して水となる。人体は大部分がこの水である。このトリチウム水は、普通の水と化学的にまったく同じ性質を持っているので、化学的にはまず取り除くことができない。そのため原子力マフィアは、これを海に流すほかはない。
トリチウムが放出するベータ線の電子は、エネルギーが最大18.6keV(平均5.7keV)と小さいので安全だと言う自称「原子力の専門家」がいるが、彼らは人体への作用機序をまったく知らない人間・・・まさしく殺人者の虚言である。トリチウムの催奇形性の確率は、致死性癌の確率の6倍にのぼる。そして染色体異常を引き起こすのだ。
○そして漏洩した放射性物質は、地下30メートルほどのところにある地下水にじゃあじゃあと流入して、直接「沖合」にどんどん流れ出している。これが事故「4年後」の現状だ。福島県民は、これに目をふさいではいけない。
次回は、この中性子に関連する高浜原発の危険性について述べたい。
【第3回】につづく
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┗■2.「第4回311原発いらない!地球のつどい」
| (共催:原発いらない福島の女たち&スリー・ノンの女たち)の報告
└──── 清水 寛(たんぽぽ舎ボランティア)
○フクイチ事故から4年目になる3月11日、「第4回原発いらない!地球のつどい」が福島市音楽堂で開催されました。関東からもマイクロバスなどで40数名参加し、全体で110名参加しました。また、11名の方々からメッセージが寄せられていました。
午前中は「避難・健康」、「被曝労働」の報告が行われ、昼間は、い・ぢょんみのミニコンサートが行われていました。
午後は「放射能汚染ゴミ問題」「脱原発・再稼働問題」の報告があり、「放射能汚染ゴミ問題」では、福島県内に20か所24基の仮設焼却炉建設が何千億円という巨額予算で計画され、住民への説明も了解も不十分なまま進められているとのことでした。
また、焼却炉は生活圏内に立てられる"ミニ原発"と同じようなもので、排ガスから出る放射能による大気汚染が心配と報告されていました。
次に伊方&高浜の現地の女たちとの電話中継での交流で盛り上がり、その後2014年度の福島の女たちの1年間のスライドショーでの活動報告と続きました。14時46分からは1分間の黙祷が行われました。車渋滞で遅れて駆けつけた海外からの参加者10数名、一人一人からの連帯の挨拶もあり、会場はSTOP再稼働、脱原発の強い決意に燃えました。
15時15分から16時半までは福島駅までデモと県知事への申し入れが行われました。
○(メッセージの一部紹介)
☆東日本大震災、福島原発事故から、4年が経とうとしています。原発事故の責任を、誰が、どのように、とったというのか?アンダー・コントロールなどとは似ての外です。責任をとるならば、率直に原発の危険性を認め、脱原発、廃炉へと舵をとるべきです。
女川では、2号機が安全審査にはいりましたが、フィルター付きベント装置を備えようとも、防波堤を29mにしようとも、原発の本質的な危険は変わりません。
3.11でなくなられた方々にご冥福をお祈りするとともに、責任をもって、子供たちに安全な未来をわたせるように、原発は要りません!みんなの力で、全ての原発を廃炉に!! 『女川から未来を考える会』阿部美紀子
☆多くの人々の人生を変えてしまった。福島第一原発の事故。
4年たった今、更に鮮明に記憶に蘇る。
福島に彩がもどるまで、日本そして世界から原発がなくなるまで、闘う。
まだ見ぬ未来のために、そして私自身のために。
『首都圏反原発連合』Misao Redwolf
☆あの日から4年。
わたしたちはいま、どこにたっているのでしょう。
福島第一原発2号機の汚染水のだだ漏れ状態。未だおよそ12万人の住人が、我が家に帰ることのできない状態。現場で働くかたがたの、日々。
なにひとつ収束していないではありませんか。
社会には「忘れさせていく装置」が蔓延しています。わたしたちの外側にも内側にもそれらはあります。けれど、わたしたちは声をあげ続けましょう。
わたしたちの現在とわたしたちの未来、わたしたちの子供や孫たちの現在と未来がかかっているのですから。
絶望の中にこそ希望が見える、というあの言葉を再度心の奥深くに刻んで、異議あり、と高々に。 落合恵子
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┗■3.金曜官邸前抗議は東電福島第一原発事故から4年を過ぎてもアツイ
| 夜空に響く、博多弁での抗議コール
| 3/13第140回金曜首相官邸前抗議に参加して
└──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
○3月13日(金)、恒例の金曜首相官邸前抗議行動が行われました。東電福島第一原発事故から、4年が過ぎました。今なお、12万人以上の被害者が仮設住宅などで、不便で不安定な避難生活を余儀なくされています。原発事故の原因究明もなされず、また、事故収束作業や放射能汚染水対策も困難を極める中、原発再稼働や原発輸出を推進する自民党安倍政権や財界などの動きは、正気の沙汰ではありません。
○国会前を横切り、「希望のエリア」に行くと、福岡から来られたTさんがスピーチされていました。福岡市にある九州電力本店前のテント「通称:九電本店前ひろば」にて、2011年4月20日から反原発の抗議活動をされているそうです。このテントは、今日で1423日を迎えたそうで、経産省前テントひろばの兄貴分に当たります。
Tさんの博多弁での抗議コールを紹介します。
・玄海原発、いらんばい!
・ほかの電気で、よかろうもん!
・地震や火山は、どうすると?
・避難計画、どうすると?
・廃炉にするとで、よかろうもん!
○日本社会には、「都合の悪いことは、忘れさせていく装置」が蔓延しています。しかし、東電福島第一原発事故を風化させないためにも、私たちは抗議の声、知恵、力を出して行きましょう。あせらず、あわてず、あきらめず。
私たちは、“福島”を忘れない。原発再稼働を許さない。
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┗■4.新聞より4つ
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◆電力会社「変えたい」64% 小売自由化控え全国調査
来年4月の電力小売り全面自由化を控え、博報堂が実施した全国調査によると、自由化後に電力会社を変更したいかとの質問に対し「変えてみたい」と答えた人が全体の64.0%に上った。電力会社を選ぶ際に重視する点を複数回答で聞いた結果は「料金の安さ」が75.5%で最も多かった。
調査担当者は「今後1年、電力会社間で顧客の争奪戦が激しさを増していく」と分析した。
電力会社の選択で重視するのは、「料金の安さ」に次いで「料金メニューや手続きの分かりやすさ」で54.4%だった。「安心安全なイメージの企業であること」や「サービス品質」も上位だった。一方で「地元企業であること」は9.6%にとどまった。
女性の方が「安さ」以外も気にする傾向があり、特に60代女性は「分かりやすさ」と「安心安全」を最も重要視した。 (後略)(3月10日茨城新聞より抜粋)
◆政府 再稼働へ「実績」 原発5基廃炉表明へ 核のごみ、行き場なく
運転期間が法定上限の40年前後となった原発7基のうち5基の廃炉を電力4社が18日にも表明する。背後には、脱原発を求める世論が根強い中、原発依存度引き下げの「実績」を示し、国民の警戒心を和らげて原発再稼働を進めたい政府の意向がある。核のごみの行き場所がないまま、日本は廃炉時代に突入した。
(中略)
しかし電力業界の腰は重く、焦った政府は廃炉に関する会計制度を見直し、電力会社の財務負担を緩和するお膳立てをして決断を迫った。
(3月15日茨城新聞より抜粋)
◆核禁止文書 賛同せず 政府、米の意向を重視
来月ニューヨークで開幕する核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、オーストリアが核兵器禁止を呼び掛け国連全加盟国に配布した文書について、日本政府が賛同を見送る方針を固めたことが12日、分かった。米国が「核の傘」への影響を理由に日本を含む同盟国などに不賛同を働き掛けていた。複数の日本政府当局者や外交筋が明らかにした。
オーストリアは昨年末の「核兵器の非人道性に関する国際会議」の議長国。同会議で文書を発表、再検討会議にも文書を提出し、核禁止の論議を本格化させる狙いがある。
政府は核の傘に頼る安全保障政策との整合性から、オーストリアの文書が「核兵器を禁止、廃絶する」条約の必要性を訴えている点を問題視、不賛同が適切と判断した。
日本は毎年、国連総会で核兵器廃絶決議案の採択を主導。しかし禁止条約については「交渉の機は熟していない」と否定的な立場だ。 (中略)
文書にはこれまで約50カ国が賛同を表明。オーストリア外務省は「核保有国や、核の傘の下にある国からの賛同はない」としている。
(3月13日東京新聞より抜粋)
◆福島のオフサイトセンター 混乱の痕跡、当時のまま
東京電力福島第一原発事故で対応拠点となるはずだった福島県大熊町のオフサイトセンター「福島県原子力災害対策センター」に15日、共同通信記者が政府関係者と入った。事故から4年がたった今も、センター内には当時の混乱の痕跡が残っていた。
「3/12 5:44 10km圏内避難緊急指示」「3/14 11:01 3u爆発(詳細不明)」「避難住民の除染」-。部屋の至る所に置かれたホワイトボードには、事故当時の記録が書き込まれていた。机の上には電話機やノートパソコン、書類が置かれたまま。ヘルメットや毛布、使用済みと見られる防護服まで残されていた。
センターは第一原発の西約5キロに位置し、事故発生当時には国や自治体、東電などの関係者が集まり、対応に当たろうとした。だが、通信回線が遮断された上に放射線量が上昇。物資も足りず、事故発生4日後の2011年3月15日に退避し、福島市にある県庁に機能を移した。
住民の避難を担当する「住民安全班」のスペースには、第一原発から10キロ圏内の避難所などを記した地図があった。立ち会った経済産業省資源エネルギー庁の木野正登汚染水対策官は「当時は10キロ圏内の避難しか想定していなかったが、はるかに上回る事故が起きた。今後は、地震や津波など複合災害を見越した実効性のある避難計画が必要だ」と話した。(3月16日茨城新聞より)