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NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2435】
2015年3月16日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島第一原発事故から4年後・・・【第2回】
   私にとって、この「4年後」という時期は胸騒ぎを覚える
   放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが「4年後」頃である
                          広瀬 隆
★2.「第4回311原発いらない!地球のつどい」
   (共催:原発いらない福島の女たち&スリー・ノンの女たち)の報告
                清水 寛(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.金曜官邸前抗議は東電福島第一原発事故から4年を過ぎてもアツイ
   夜空に響く、博多弁での抗議コール
   3/13第140回金曜首相官邸前抗議に参加して
                渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞より4つ
  ◆電力会社「変えたい」64% 小売自由化控え全国調査
                  (3月10日茨城新聞より抜粋)
  ◆政府 再稼働へ「実績」 原発5基廃炉表明へ
   核のごみ、行き場なく        (3月15日茨城新聞より抜粋)
  ◆核禁止文書 賛同せず 政府、米の意向を重視
                    (3月13日東京新聞より抜粋)
  ◆福島のオフサイトセンター 混乱の痕跡、当時のまま
                  (3月16日茨城新聞より)
━━━━━━━
※3/20高浜原発再稼働を許さない!
 関西電力東京支社抗議行動(毎月第3金曜)にご参加を!
 日時:3月20日(金)17:30~18:00
 場所:富国生命ビル前集合(金曜官邸前行動の前段で実施)
 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
━━━━━━━
※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
 3/20(金)首相官邸前抗議-第141回
  □3/20は官邸前抗議エリアのみ。
 日 時:3月20日(金)18:30~20:00
 主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
       当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照

たんぽぽ舎は、いつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、
たんぽぽ舎17:00出発、17:30関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で
再稼働阻止全国ネットワーク主催の抗議行動に参加。
その後、1~5班にわかれて官邸前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。
━━━━━━━

┏┓
┗■1.福島第一原発事故から4年後・・・【第2回】
 |  私にとって、この「4年後」という時期は、胸騒ぎを覚える
 |  放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが、「4年後」頃である
 └────  広瀬 隆

○「汚染水の漏洩」というニュースは、一昨年以来、数えきれないほど報道されてきた。しかしまず、報道機関に言いたいのは、その量の表現である。何トン漏れた、という記事が多いが、危険性を示すのは、そこに含まれる放射性物質の種類と、それぞれの濃度である。つまりトン数に濃度を掛け算して、絶対量としての放射能(ベクレルあるいはキュリー)の量を示し、それを見出しに書く必要がある。
 いま多くが漏出しているのは、ベータ線を出すストロンチウム90ではないか。ストロンチウムは化学的にカルシウムと似た元素であるため、体内でも特に骨に蓄積濃縮して造血組織に重大な影響をおよぼす。「白血病を起こすストロンチウムが、何兆ベクレルも、海に漏出している」と書くべきではないか。
 加えて、福島第一原発事故の現場では、現在も毎時1000万ベクレル、1ヶ月で72億ベクレルの放射能放出が続いているのだ。放射能が空にもうもうと噴出している。そこには、数1000人の作業者が働いている。この放射性物質は空気に乗って、今も東日本全体にまき散らされている。

○トリチウムはどうか。もう溜める場所がないから海に流してしまえ、と原子力規制委員会の田中俊一委員長は暴言を吐いている。
 トリチウムは、水素原子に中性子が2つ加わった「放射性」水素である。この中性子が陽子に変化する時に、マイナスの電荷を持った電子(ベータ粒子)を放出する。ストロンチウムと同じようにベータ線を出す。そしてこのトリチウムが酸素と結合して水となる。人体は大部分がこの水である。このトリチウム水は、普通の水と化学的にまったく同じ性質を持っているので、化学的にはまず取り除くことができない。そのため原子力マフィアは、これを海に流すほかはない。
 トリチウムが放出するベータ線の電子は、エネルギーが最大18.6keV(平均5.7keV)と小さいので安全だと言う自称「原子力の専門家」がいるが、彼らは人体への作用機序をまったく知らない人間・・・まさしく殺人者の虚言である。トリチウムの催奇形性の確率は、致死性癌の確率の6倍にのぼる。そして染色体異常を引き起こすのだ。

○そして漏洩した放射性物質は、地下30メートルほどのところにある地下水にじゃあじゃあと流入して、直接「沖合」にどんどん流れ出している。これが事故「4年後」の現状だ。福島県民は、これに目をふさいではいけない。
 次回は、この中性子に関連する高浜原発の危険性について述べたい。
   【第3回】につづく


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┗■2.「第4回311原発いらない!地球のつどい」
 |  (共催:原発いらない福島の女たち&スリー・ノンの女たち)の報告
 └──── 清水 寛(たんぽぽ舎ボランティア)

○フクイチ事故から4年目になる3月11日、「第4回原発いらない!地球のつどい」が福島市音楽堂で開催されました。関東からもマイクロバスなどで40数名参加し、全体で110名参加しました。また、11名の方々からメッセージが寄せられていました。
 午前中は「避難・健康」、「被曝労働」の報告が行われ、昼間は、い・ぢょんみのミニコンサートが行われていました。
 午後は「放射能汚染ゴミ問題」「脱原発・再稼働問題」の報告があり、「放射能汚染ゴミ問題」では、福島県内に20か所24基の仮設焼却炉建設が何千億円という巨額予算で計画され、住民への説明も了解も不十分なまま進められているとのことでした。
 また、焼却炉は生活圏内に立てられる"ミニ原発"と同じようなもので、排ガスから出る放射能による大気汚染が心配と報告されていました。
 次に伊方&高浜の現地の女たちとの電話中継での交流で盛り上がり、その後2014年度の福島の女たちの1年間のスライドショーでの活動報告と続きました。14時46分からは1分間の黙祷が行われました。車渋滞で遅れて駆けつけた海外からの参加者10数名、一人一人からの連帯の挨拶もあり、会場はSTOP再稼働、脱原発の強い決意に燃えました。
15時15分から16時半までは福島駅までデモと県知事への申し入れが行われました。

○(メッセージの一部紹介)
☆東日本大震災、福島原発事故から、4年が経とうとしています。原発事故の責任を、誰が、どのように、とったというのか?アンダー・コントロールなどとは似ての外です。責任をとるならば、率直に原発の危険性を認め、脱原発、廃炉へと舵をとるべきです。
 女川では、2号機が安全審査にはいりましたが、フィルター付きベント装置を備えようとも、防波堤を29mにしようとも、原発の本質的な危険は変わりません。
 3.11でなくなられた方々にご冥福をお祈りするとともに、責任をもって、子供たちに安全な未来をわたせるように、原発は要りません!みんなの力で、全ての原発を廃炉に!!   『女川から未来を考える会』阿部美紀子

☆多くの人々の人生を変えてしまった。福島第一原発の事故。
4年たった今、更に鮮明に記憶に蘇る。
福島に彩がもどるまで、日本そして世界から原発がなくなるまで、闘う。
まだ見ぬ未来のために、そして私自身のために。
          『首都圏反原発連合』Misao Redwolf

☆あの日から4年。
わたしたちはいま、どこにたっているのでしょう。
福島第一原発2号機の汚染水のだだ漏れ状態。未だおよそ12万人の住人が、我が家に帰ることのできない状態。現場で働くかたがたの、日々。
なにひとつ収束していないではありませんか。
 社会には「忘れさせていく装置」が蔓延しています。わたしたちの外側にも内側にもそれらはあります。けれど、わたしたちは声をあげ続けましょう。
 わたしたちの現在とわたしたちの未来、わたしたちの子供や孫たちの現在と未来がかかっているのですから。
絶望の中にこそ希望が見える、というあの言葉を再度心の奥深くに刻んで、異議あり、と高々に。   落合恵子


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┗■3.金曜官邸前抗議は東電福島第一原発事故から4年を過ぎてもアツイ
 |  夜空に響く、博多弁での抗議コール
 |  3/13第140回金曜首相官邸前抗議に参加して
 └──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

○3月13日(金)、恒例の金曜首相官邸前抗議行動が行われました。東電福島第一原発事故から、4年が過ぎました。今なお、12万人以上の被害者が仮設住宅などで、不便で不安定な避難生活を余儀なくされています。原発事故の原因究明もなされず、また、事故収束作業や放射能汚染水対策も困難を極める中、原発再稼働や原発輸出を推進する自民党安倍政権や財界などの動きは、正気の沙汰ではありません。
○国会前を横切り、「希望のエリア」に行くと、福岡から来られたTさんがスピーチされていました。福岡市にある九州電力本店前のテント「通称:九電本店前ひろば」にて、2011年4月20日から反原発の抗議活動をされているそうです。このテントは、今日で1423日を迎えたそうで、経産省前テントひろばの兄貴分に当たります。
Tさんの博多弁での抗議コールを紹介します。
・玄海原発、いらんばい!
・ほかの電気で、よかろうもん!
・地震や火山は、どうすると?
・避難計画、どうすると?
・廃炉にするとで、よかろうもん!
○日本社会には、「都合の悪いことは、忘れさせていく装置」が蔓延しています。しかし、東電福島第一原発事故を風化させないためにも、私たちは抗議の声、知恵、力を出して行きましょう。あせらず、あわてず、あきらめず。
私たちは、“福島”を忘れない。原発再稼働を許さない。


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┗■4.新聞より4つ
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 ◆電力会社「変えたい」64% 小売自由化控え全国調査

  来年4月の電力小売り全面自由化を控え、博報堂が実施した全国調査によると、自由化後に電力会社を変更したいかとの質問に対し「変えてみたい」と答えた人が全体の64.0%に上った。電力会社を選ぶ際に重視する点を複数回答で聞いた結果は「料金の安さ」が75.5%で最も多かった。
 調査担当者は「今後1年、電力会社間で顧客の争奪戦が激しさを増していく」と分析した。
 電力会社の選択で重視するのは、「料金の安さ」に次いで「料金メニューや手続きの分かりやすさ」で54.4%だった。「安心安全なイメージの企業であること」や「サービス品質」も上位だった。一方で「地元企業であること」は9.6%にとどまった。
 女性の方が「安さ」以外も気にする傾向があり、特に60代女性は「分かりやすさ」と「安心安全」を最も重要視した。 (後略)(3月10日茨城新聞より抜粋)


 ◆政府 再稼働へ「実績」 原発5基廃炉表明へ 核のごみ、行き場なく

  運転期間が法定上限の40年前後となった原発7基のうち5基の廃炉を電力4社が18日にも表明する。背後には、脱原発を求める世論が根強い中、原発依存度引き下げの「実績」を示し、国民の警戒心を和らげて原発再稼働を進めたい政府の意向がある。核のごみの行き場所がないまま、日本は廃炉時代に突入した。
  (中略)
 しかし電力業界の腰は重く、焦った政府は廃炉に関する会計制度を見直し、電力会社の財務負担を緩和するお膳立てをして決断を迫った。
   (3月15日茨城新聞より抜粋)


 ◆核禁止文書 賛同せず 政府、米の意向を重視

   来月ニューヨークで開幕する核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、オーストリアが核兵器禁止を呼び掛け国連全加盟国に配布した文書について、日本政府が賛同を見送る方針を固めたことが12日、分かった。米国が「核の傘」への影響を理由に日本を含む同盟国などに不賛同を働き掛けていた。複数の日本政府当局者や外交筋が明らかにした。
 オーストリアは昨年末の「核兵器の非人道性に関する国際会議」の議長国。同会議で文書を発表、再検討会議にも文書を提出し、核禁止の論議を本格化させる狙いがある。
 政府は核の傘に頼る安全保障政策との整合性から、オーストリアの文書が「核兵器を禁止、廃絶する」条約の必要性を訴えている点を問題視、不賛同が適切と判断した。
 日本は毎年、国連総会で核兵器廃絶決議案の採択を主導。しかし禁止条約については「交渉の機は熟していない」と否定的な立場だ。  (中略)
  文書にはこれまで約50カ国が賛同を表明。オーストリア外務省は「核保有国や、核の傘の下にある国からの賛同はない」としている。
      (3月13日東京新聞より抜粋)


 ◆福島のオフサイトセンター 混乱の痕跡、当時のまま

  東京電力福島第一原発事故で対応拠点となるはずだった福島県大熊町のオフサイトセンター「福島県原子力災害対策センター」に15日、共同通信記者が政府関係者と入った。事故から4年がたった今も、センター内には当時の混乱の痕跡が残っていた。
 「3/12 5:44 10km圏内避難緊急指示」「3/14 11:01 3u爆発(詳細不明)」「避難住民の除染」-。部屋の至る所に置かれたホワイトボードには、事故当時の記録が書き込まれていた。机の上には電話機やノートパソコン、書類が置かれたまま。ヘルメットや毛布、使用済みと見られる防護服まで残されていた。
 センターは第一原発の西約5キロに位置し、事故発生当時には国や自治体、東電などの関係者が集まり、対応に当たろうとした。だが、通信回線が遮断された上に放射線量が上昇。物資も足りず、事故発生4日後の2011年3月15日に退避し、福島市にある県庁に機能を移した。
 住民の避難を担当する「住民安全班」のスペースには、第一原発から10キロ圏内の避難所などを記した地図があった。立ち会った経済産業省資源エネルギー庁の木野正登汚染水対策官は「当時は10キロ圏内の避難しか想定していなかったが、はるかに上回る事故が起きた。今後は、地震や津波など複合災害を見越した実効性のある避難計画が必要だ」と話した。(3月16日茨城新聞より)
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