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たんぽぽ舎です。【TMM:No2426】
2015年3月6日(金)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.今も原発事故に対して無責任! 相変わらず事業者べったり!
   基準や組織が変わっても「規制行政」は何ら改善されていない
   2/4規制庁院内ヒアリングの内容
   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その40
                 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.高浜原発批判・6つの問題点を指摘
   パブリックコメントに対して「原子力規制庁」から科学的・技術的意見
   に書き直して再度提出を求められた。それで再提出した文章(上)
                   千葉和夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.放射能は減っていない 首都圏の“危”要除染スポット
   注目すべき記事の紹介         柳田 真(たんぽぽ舎)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆3/24【原発事故の真実と責任を問うために がんばれ検察審査会!
      「強制起訴」で刑事裁判を!】院内集会&検審前行動
    12:00~13:00 東京検察審査会前行動(東京地裁前に集合)
    13:30~15:00 院内集会(参議院議員会館・講堂)
★5.新聞より
  ◆原発は「秘密法」求める 反核活動家35年前の予言
              (3月5日東京新聞「別冊・南海日日新聞」より)
━━━━━━━
※3/8行動にご参加を!
 反原発☆統一行動「福島を忘れるな!再稼働を許すな!」
 日時:3月8日(日)
    第1部 13時より日比谷野外大音楽堂で集会、
       14時よりデモと国会大包囲
 よびかけ:首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、
      原発なくす全国連絡会
    第2部 15時30分より国会前大集会 主催:首都圏反原発連合
 ◎たんぽぽ舎も参加します。黄色のノボリ旗を目印にして下さい。
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※3月2日発信の【TMM:No2421】でご案内した3/7「原子力規制委員会を問う」
 討論会は、講師の都合により4月に延期されました。
 日程が確定次第、ご案内致します。
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┗■1.今も原発事故に対して無責任! 相変わらず事業者べったり!
 |  基準や組織が変わっても「規制行政」は何ら改善されていない
 |  2/4規制庁院内ヒアリングの内容
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その40
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

〇規制行政の改善は形だけ!国が責任を持たない!
 去る2月4日(水)の規制庁院内ヒアリングで、原発事故の責任について「3.11以前と以後でどこが変わったか?3.11事故の責任を誰もとっていないが今後は事故の責任を誰がとるのか?」を問うた。
 規制庁は、国が責任を持つ・政府全体が責任を持つと答える。が、誰も責任をとらなかった3.11以前から何が改善されたかに対しては、形ばかりの改善のみを答える。
 イチエフ事故を踏まえた過酷事故対策等を盛り込んだ「新規制基準」(「でこぼこがあるが世界一厳しい基準」と規制庁が言い張るが、実は既存原発再稼動の為の大甘基準)と、推進側に属していた原子力安全・保安院から「独立性の高い3条委員会」原子力規制委員会に変わった、原子力防災を内閣府に集中した、などと。結局、これでは事故に対する無責任体制は全く変わっていない。

○ 規制行政の改善は形だけ!相変わらず事業者べったり!
2月19日(木)のヒアリングでも「規制行政」について追及。
「規制行政」について
1.反省すべきこと、2.保安院から規制庁になって何が改善されたか、3.どこが悪くなったか、を問うた。
 回答は、1.3.11以後に事故調査を踏まえて改善した、2.原子力安全・保安院から独立性ある規制委になった、生中継など透明性を重視し重大事故対策を加えて「新規制基準」を作った、3.悪くなったことはない、と形式的な回答。
○ 工事計画問題(マスキング表示、認可前工事、基準地震動への耐震性不十分)を目の当たりにしたばかりの私たちには、このような形式的改善の回答は全く説得力を持たない。原子力安全・保安院からの横滑りで移動してきた規制庁職員はさすがに鉄面皮だ!
 重要なことは、原子力規制委員会が「規制行政」問題の総括論議を全く実施してきていないこと。
 特に、今、告発されている津波についての元原子力安全・保安院の「不作為の罪」を総括していない。原子力規制委員会の「規制行政」は、原子力安全・保安院と変わらないばかりか、放射能汚染水問題等の事実隠しにおいても、有識者の選定と意見聴取と意見採用においても、「国民」を欺くすべにおいても、傍聴者排除においても、巧妙に悪化している。


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┗■2.高浜原発批判・6つの問題点を指摘
 |  パブリックコメントに対して「原子力規制庁」から科学的・技術的意見
 |  に書き直して再度提出を求められた。それで再提出した文章(上)
 └──── 千葉和夫(たんぽぽ舎ボランティア)

○-------<原子力規制庁からのメール>---------------------------
原子力規制庁長官官房技術基盤グループ技術基盤課です。
「実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則の解釈の一部改正(案)」に対する意見募集について、平成27年1月11日に以下のとおり御意見をいただきました。
内容を確認させていただきましたところ、「関西電力株式会社高浜発電所3号炉及び4号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について」に対する御意見であるかと思います。
恐れ入りますが、「関西電力株式会社高浜発電所3号炉及び4号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について」に対して、再度御意見を提出いただきますようお願いいたします。
         原子力規制庁長官官房技術基盤グループ技術基盤課
------------------------------------------------------------
○<私からの上記への返信>
茨城県鹿嶋市の千葉と申します。
 私のパブリックコメント(以下パブコメ)に対して丁寧なご返事ありがとうございます。正直言いまして、このような(パブコメにたいしての)返事があるとは思っていなかったので驚いています。
ただ残念な事には私は「住所」「氏名」「電話番号」等を明記しているのに、届いたメールには記入者の「氏名」が無かったことです。
今後、このようなメールには電子メールのルールとして記入者の「氏名」お願いします。
とはいえ以下に私が思っていることおよび、科学的・技術的なことを“再度”書いておきます。
1.パブコメの結果はきちんと反映すべきと思います。
 パブコメは「技術的なことに関して」の但し書きがありますが、これは国民の声に対して規制委は以下の原子力規制委員会設置法 第一条/第三条をまるで無視していると思われます。(第1条:国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資することを目的とする。)ならば、“国民を守る視点に立つ”のが規制委の任務と思います。
 パブコメの結果は公開の場で審議した上で、きちんと反映するべきです。国民は真剣に考え、危機感を持ってパブコメを書いています。他人に意見を求めたらその意見に対して誠実に答えるのが人間として最低の条件だと思います。
 川内原発の審査書案では、寄せられた意見と反映の仕方について、原子力規制委員会の定例会合で簡単な報告があっただけで、多くの意見が反映されませんでした。これはパブコメの趣旨からして異常な状態です。たとえ、時間がかかったとしても国民に対して丁寧な回答をするべきです。
<以下、科学的・技術的問題>
2.使用済み核燃料プール
 構造的欠陥については言及がない。地震でプールがひび割れし水がなくなったら核燃料はむき出しの状態になり大きな危険となる。プールの基本的な設計変更が再稼働の必須条件です。イチエフ原発事故の時4号機のプール崩壊の恐怖を日本中で味わったのはごく最近のことです。
3. 汚染水事故対策なし<P365~412>
 適合性審査では、福島第一原発で現に起きている汚染水事故…格納容器下部が破損して冷却水が漏れ、汚染水となって外部に放射能が大量に拡散している…について検討しておらず、防止策もとられていません。これは、格納容器が破損した場合でも、放射能の大量の拡散を防止する策を講ずるよう要求する新規制基準にも違反しています。
a.福島第一原発においては、汚染水の流出による土壌汚染、海洋汚染が深刻な状況です。これは世界中が注目している不名誉な事です。
b.設置許可基準規則55 条では、格納容器の破損に至った場合等において「工場等外への放射性物質の拡散を抑制するために必要な設備を設けなければならない」とされています。
c.ところが、関電の対策は、格納容器上部が破損し、気体の放射能が放出した場合、それを放水砲で叩き落とすというだけです(写真は規制委説明資料より)。
d.原子力規制委員会の組織理念では規制委は「福島第一原発事故の教訓に学び、二度とこのような事故を起こさないために、…設置された」とあります。格納容器下部から外部への流出という福島での汚染水の実態を踏まえた対策を、新規制基準の要求事項とし、適合性審査で検討すべきです。
   (下)に続く。


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┗■3.放射能は減っていない 首都圏の“危”要除染スポット
 |  注目すべき記事の紹介
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

●週刊フライデー3月20日号(3月6日発売)に、「放射能は減っていない-首都圏の“危”要除染スポット」のユニークな独自調査記事が載った。
 私たちからすれば、“普通の”“当たり前の”記事、しかも週刊誌の継続した2013年から2015年の独自調査報道という点が評価できる。それに比して、民放テレビやNHKや大新聞は何をしているんでしょうかねえ?!
●記事では、測定した20か所でホットスポット(国が除染基準とした毎時0.23マイクロシーベルト)を超える場所が見つかった。そこに1年いるとICRP(国際放射線防護委員会)が安全の基準とする1ミリシーベルトを超える被曝をすることになる。
 最も高い放射線量が出たのが、東京ドーム(毎時1.34マイクロシーベルト)やJR渋谷駅前ハチ公広場(0.3マイクロシーベルト)など。
●くわしくは、週刊フライデー3月20日号の88から89頁(一覧表)をごらん下さい。


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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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 ◆3/24【原発事故の真実と責任を問うために がんばれ検察審査会!
  「強制起訴」で刑事裁判を!】院内集会&検審前行動
  3月24日(火)  (入場無料)
    12:00~13:00 東京検察審査会前行動(東京地裁前に集合)
    13:30~15:00 院内集会(参議院議員会館・講堂)
  ・ゲストスピーチ  落合恵子さん
  ・弁護団報告

 2012年に福島原発告訴団が東電幹部や政府機関などの罪を問う告訴・告発した事件は再び、検察審査会が審査に入り、再度「起訴すべき」という判断が出れば「強制起訴」に。
 検察庁が見逃したこの重大な犯罪を、一般の市民による検察審査会が、刑事裁判をおこすという判断を下すよう働きかけていきます。

主催:福島原発告訴団  http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
メール:1fkokuso@gmail.com

<同日開催>
「ストップ汚染水!院内集会」
18:00~19:45 参議院議員会館 講堂(参加費無料)
主催:脱原発福島ネットワーク・ハイロアクション福島
問い合わせ:FAX 0246-58-5570


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┗■5.新聞より
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 ◆原発は「秘密法」求める 反核活動家35年前の予言

  四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)には、国内外から多くの人が見学・視察に訪れる。脱原発派の場合は、筆者が案内役を務めることもたびたびだ。反対運動の歴史を知ってもらいたいとの思いからである。
 来訪者は、4年前の福島第一原発事故後に急増した。国内の脱原発団体はもちろん、韓国の原発反対市民やアジア各国の留学生、菅直人元首相ら政治家など多彩な分野の人が伊方原発に足を運んでいる。
  先月21日には、奈良や大阪の大学の歴史研究者らが原発見学の後、筆者と交流した。一行の中にはモンゴルからの留学生もいた。誘致当初の敷地の土地買収、漁業権放棄の際の無法な行政、電力会社の対応などを説明すると、女性研究者が「とてもショックです」と驚いていた。
 随分と前の話だが、今も記憶に残る来訪者がいる。ドイツ生まれのジャーナリストで反核活動家のロベルト・ユンク氏だ。青年時代から反ナチズム運動に身を投じ、戦後いち早く核開発に疑問を呈した。1957年の広島訪問以降、原爆開発と原発推進は同じものと確信し、日本の被爆者運動に影響を与えた。原爆ドーム保存にも尽力した。
  35年前の80年2月、5度目の来日の際、伊方原発にやって来た。原発PR館を「(人々を惑わす)悪魔の館」と呼び、住民との対話集会では「原発開発、利用が進めば、その機密を守るため、市民への監視が強められ、警察国家へと進むだろう」と警鐘を鳴らした。残念ながら予言は、特定秘密保護法という形で的中してしまった。その主張は『灰墟の光』『原子力帝国』などの著作に詳しい。生誕百周年を迎えた2013年には、記念の資料展や講演会が開かれ、ユンク氏の業績を関係者らがたたえた。(近藤誠・元南海日日新聞記者)
 (3月5日東京新聞「別冊・南海日日新聞」より)
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