NUCLEAIRE
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┗■4.「福島第一原発の今」報道が少なくなる中で何をしても
| うまくいかない現場を聞いて
| 8月23日(土)スペースたんぽぽ 講師:山崎久隆さん
└──── ぐみ坂キッド(たんぽぽ舎ボランティア)
今回はレジュメが2つ。福島第一原発の今の他、川内原発のパブコメが加わり、密度の濃い講座でした。
○川内原発のパブコメ
今回のパブコメは「川内原発設置変更許可申請書に対する審査案」への意見募集だった。新規制基準とか合格といったものは何処にもない。各社の報道をみると概ねこんなところだ。
審査の合格証にあたる「審査書」の案を了承し、事実上合格とした。秋には再稼働。
パブコメのパの字もなく、再稼働は間近という調子。田中俊一委員長は7月16日の記者会見冒頭で「九州電力川内原子力発電所の審査書案を了承いたしました。明日から30日間この審査書案に対する技術的意見募集、所謂パブリックコメントを行うことになります」。合格とか再稼働とか一言も言っていない。
そして8月5日のNHKの報道では次のようになる。
九州電力は、原子力規制委員会に提出する資料の作成が大幅に遅れていることを明らかにした。
川内原発の再稼働は12月以降になる見通し。再稼働に必要な許認可には他に新しい設備の詳細設計についての認可が必要だがそれが遅れている。
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/194614.html
注)「設置工事認可申請」と工事の後の「使用前検査」に合格しなければならない。
提出資料の作成が大幅に遅れているのは何故か?
耐震性の欠陥・制御棒が抱える深刻さ、前途多難な九州電力だが、それについては山崎久隆さんの講座
川内原発再稼働問題・「こんな原発 安全なんてとんでもない」をお楽しみに。9月27日(土)スペースたんぽぽ 14:00~16:00です。
○福島第一原発の今
・がれき撤去で放射性セシウムを飛散
昨年8月に3号機のがれき撤去で飛散した放射性セシウムが南相馬市のコメを汚染した問題で、東電はこう言った。「敷地外の影響は調べておらず、(コメ汚染との)因果関係を発表する立場にない」と。
まさにその立場にいるではないか。
・置き去りの津波対策
東電のHPに掲載されている仮設防潮堤の写真だが、2011年6月30日に撮影されたものだ。もしかして最新の写真を掲載する立場にないのか?
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/review/review2_4-j.html
それにしても、この仮設防潮堤。私には整理整頓された粗大ゴミにしか見えないのだが。
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┗■5.新聞より2つ
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◆地震保険契約率が最高 13年度58.1%
南海トラフで加入増
損害保険料率算出機構は25日、2013年度に火災保険を新たに契約した人のうち、地震保険にも加入した割合(付帯率)が前年度比1.6ポイント増の58.1%となり、01年度の調査開始以来、最高だったと発表した。
東日本大震災後の関心の高まりに加え、南海トラフ巨大地震など大規模地震が想定される地域を中心に加入が増えた。(中略)
地震保険は単独では加入できず、火災保険と合わせての加入が法律で定められている。契約者に支払われる保険金の額は火災保険の30~50%に設定されている。
(8月26日茨城新聞より抜粋)
◆美浜2基の廃炉検討 関電 稼働40年超 老朽化
関西電力が稼働から40年以上が経過している美浜原発1、2号機(福井県美浜町)の廃炉を検討していることが5日、関係者への取材で分かった。原子炉等規制法で原則40年と定められた運転期間を延長する場合、原子炉圧力容器などの劣化を詳細に調べる「特別点検」や大規模改修が必要で、再稼働への壁が非常に高くなっているためだ。
老朽化した原発を廃炉にすることで、比較的新しい原発を早期に再稼働する地ならしをしたい政府と電力会社の思惑も背景にある。
東京電力福島第一原発事故後、廃炉が決まったのは同原発1~6号機の6基。美浜の動きは、他の古い原発に影響しそうだ。(後略)